説明

シリアルナンバー及びパスワードを利用した通信ネットワーク上での商品真偽確認方法及びシステム

本発明はシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認する方法及びシステムに関する。本発明による方法は、(a)前記要請者端末機から前記商品のシリアルナンバーの入力を受ける段階;(b)前記要請者端末機から前記商品のパスワードの入力を受ける段階;(c)データが既に登録されている本物認証データベースを用いて、前記段階(a)及び前記段階(b)で入力された前記シリアルナンバー及び前記パスワードを調査し、前記シリアルナンバー及び前記パスワードが互いに一致するかどうかを判断する段階;(d)前記段階(c)での判断の結果、前記シリアルナンバー及び前記パスワードが互いに一致する場合、前記シリアルナンバーに対する調査要請があったか否かを判断し、前記シリアルナンバー及びパスワードが互いに一致しない場合、エラーメッセージを提供する段階;(e)前記段階(d)での判断の結果、前記シリアルナンバーに対する調査要請がなかったと判断された場合、前記シリアルナンバーを有する前記商品が本物であることを示す結果値を出力する段階;及び(f)前記段階(d)での判断の結果、前記シリアルナンバーに対する調査要請があったと判断された場合、前記シリアルナンバーを有する前記商品が本物でないことを示す結果値を出力する段階;を含む。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は商品の真偽確認に係り、より詳しくは商品に付着されたシリアルナンバー、及び開封の際に認知可能なパスワードに基づき、商品が本物であるかを確認することができるシリアルナンバー及びパスワードを利用した通信ネットワーク上での商品真偽確認方法及びシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
商品を販売する商店である直営店、名品売場、デパート、ショッピングモールなどにおいて、製品の真偽を区別する方法としては、各製品に対するロゴスペリング、縫い目、素材バックル、内部構成などによる方法があり得、購買顧客が要請する場合には、収入承認証と本物を区別する各種のタグ及びマニュアルを見せる方法もあり得る。しかし、このような原始的な方法によっては本物とイミテーションを区別することができないほどにまったく同じな製品が生産されており、免税店やデパートでも各種の製品に対するイミテーションが販売されているという記事が出るほどに本物とイミテーションの区別はますます難しくなっている実情である。したがって、マーク、ロゴなどによる本物確認方法は、いくら精巧で特殊に作るとしても、模倣または盗用が可能であるという問題点のため、満足な結果を得ることができない。
【0003】
また、生産者の立場で見れば、イミテーションによって、本物に対する稀少性及び価値が落ちて製品または製品のイメージが被害を被っており、安価でイミテーションの購買が可能なので、本物に対する販売実績が落ちる問題点が発生している実情である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、認証された流通業者のみを介して認証手続きを進めるようにして、不法取り引きや無資料取り引きを防止し、商品製作者が所望の経路を通じてだけ商品を流通することができるシリアルナンバー及びパスワードを利用した通信ネットワーク上での商品真偽確認方法及びシステムを提供することにある。
【0005】
本発明の他の目的は、商品に付着されたシリアルナンバー及びパスワードに対し、要請者が端末機を利用して調査要請をすると、本物認証システムにおいては、入力されたシリアルナンバー及びパスワードを調査してシリアルナンバー及びパスワードが互いに一致するか、かつシリアルナンバーに対する調査要請があったかを判断し、シリアルナンバー及びパスワードが互いに一致し、シリアルナンバーに対する調査要請がなかったと判断された場合に限り、調査要請された商品が本物であることを示す結果値を出力することで、商品の真偽を確認する方法及びシステムを提供することにある。
【0006】
本発明のさらに他の目的は、パスワードの確認の後に所定時間が経てば、該当パスワードが消滅して、パスワードの重複使用を防止することができる、商品の真偽を確認する方法及びシステムを提供することにある。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、多数のパスワードを登載して、名品の中古取り引きのための商品真偽を認証することができる、商品の真偽を確認する方法及びシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述したような目的を達成するために、本発明は、要請者端末機から入力されたシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認する方法において、(a)前記要請者端末機から前記商品のシリアルナンバーの入力を受ける段階;(b)前記要請者端末機から前記商品のパスワードの入力を受ける段階;(c)データが既に登録されている本物認証データベースを用いて、前記段階(a)及び前記段階(b)で入力された前記シリアルナンバー及び前記パスワードを調査し、前記シリアルナンバー及び前記パスワードが互いに一致するかどうかを判断する段階;(d)前記段階(c)での判断の結果、前記シリアルナンバー及び前記パスワードが互いに一致する場合、前記シリアルナンバーに対する調査要請があったか否かを判断し、前記シリアルナンバー及びパスワードが互いに一致しない場合、エラーメッセージを提供する段階;(e)前記段階(d)での判断の結果、前記シリアルナンバーに対する調査要請がなかったと判断された場合、前記シリアルナンバーを有する前記商品が本物であることを示す結果値を出力する段階;及び(f)前記段階(d)での判断の結果、前記シリアルナンバーに対する調査要請があったと判断された場合、前記シリアルナンバーを有する前記商品が本物でないことを示す結果値を出力する段階;を含むことを特徴とするシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認する方法を提供する。
【0009】
また、本発明は、要請者端末機から入力されたシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認する本物認証システムにおいて、前記要請者端末機から前記商品のシリアルナンバー及び前記商品のパスワードの入力を受け、入力された前記シリアルナンバー及び前記パスワードを調査して前記シリアルナンバー及び前記パスワードが互いに一致するかどうかを判断し、前記シリアルナンバー及び前記パスワードが互いに一致する場合、前記シリアルナンバーに対する調査要請があったか否かを判断し、前記シリアルナンバー及び前記パスワードが互いに一致しなければ、エラーメッセージを提供し、前記シリアルナンバーに対する調査要請がなかったと判断された場合には、前記シリアルナンバーを有する前記商品が本物であることを示す結果値を出力し、前記シリアルナンバーに対する調査要請があったと判断された場合には、前記シリアルナンバーを有する前記商品が本物でないことを示す結果値を出力する本物認証サーバー;及び任意の商品に対する前記シリアルナンバーによる前記パスワードがデータに既に登録されており、前記シリアルナンバーの調査要請についての情報が格納されている本物認証データベース;を含むことを特徴とするシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認するシステムを提供する。
【0010】
本発明の実施例によれば、前記パスワードは密封状態で前記商品に付着され、前記パスワードは、揮発性物質で構成され、密封がなくなれば一定時間の後に前記パスワードが揮発するパスワードシートによって提供されることができる。
【0011】
また、前記パスワードシートは、前記パスワード情報を印刷するためのベースシートと、前記ベースシート上にカドミウム(Cd)素子によって該当パスワードが印刷するカドミウムパターンと、前記カドミウムパターンを空気から保護し、使用者が開閉するように前記ベースシートに付着される開閉シートとを含んでなることができる。
【0012】
また、前記カドミウムパターンで印刷されるパスワードは、カドミウムパターンの印刷厚さを調節して前記パスワードの消滅時間を設定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。まず、各図面の構成要素に参照符号を付け加えるに際して、同じ構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されていても、できるだけ同じ符号を付ける。また、本発明の説明において、関連した公知の構成または機能についての具体的な説明が当業者に自明であるか、本発明の要旨をあいまいにすることができると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0014】
図1は本発明の好適な実施例によるシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認するシステムを概略的に示す構成図である。
【0015】
本発明の好適な実施例によるシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認するシステムは、要請者端末機110、無線接続網(RAN:Radio Access Network)120、移動交換局(MSC:Mobile Switching Center)130、ホーム位置登録機(HLR:Home Location Register)132、訪問者位置登録機(VLR:Visitor Location Register)134、課金サーバー136、SMS(Short Message Service)サーバー138、ゲートウェイ140、有無線インターネット142、本物認証サーバー144、及び本物認証データベース146を含むことができる。
【0016】
本発明の技術思想による本物認証サービスは、商品に付着されたシリアルナンバー及びパスワードに対し、要請者が要請者端末機110を利用して調査要請をすると、本物認証サーバー144においては、入力されたシリアルナンバー及びパスワードを調査し、シリアルナンバー及びパスワードが互いに一致するか、かつシリアルナンバーに対する調査要請があったかを判断し、シリアルナンバー及びパスワードが互いに一致してシリアルナンバーに対する調査要請がなかったと判断された場合に限り、調査要請された商品が本物であることを示す結果値を要請者端末機110に出力することで、商品の真偽を確認するサービスである。このようなサービスの具体的なプロセスは、後に詳細に説明する。
【0017】
本発明の好適な実施例による要請者端末機110は、コンピューター、移動通信端末機、個人用デジタル補助装置(PDA)など、有無線インターネットが可能な通信端末であって、有無線インターネットを利用するための所定のウェブブラウザが組み込まれている。このような機能をするウェブブラウザは、インターネットエクスプローラ(Internet Explorer)、ネットスケープコミュニケータ(Netscape Communicator)などであることができるが、インターネットエクスプローラまたはネットスケープコミュニケータなどのような従来の有線または無線用インターネットブラウザーでない、別途の専用クライアントプログラムを使用者端末機110に組み込んで具現することもできる。
【0018】
特に、移動通信端末機は、通信網を介して相手との音声通話及び/または映像通話及びデータ通信が可能な端末機とであり、これを利用して無線インターネットサービスを実行するためには、一般的にジャバ(Java(登録商標))を利用したバーチャルマシン(Virtual Machine)が搭載されていなければならない。ジャバは、既存の他のプログラム言語に比べ、プログラムのコーディング(Coding)が簡単で分散ネットワーキング環境を支援し、保安にすぐれ、システムに無関係に動作が可能で、高い移植性を有するという特性がある。一方、要請者端末機110を利用して本物認証サービスを利用するためには、別にサービス利用申し込みをして、本物認証サービスの加入者として登録しなければならなく、所定のウェブブラウザー(Web Browser)が設置されなければならない。ここで、サービス加入者登録は流通業者を介して登録するのが好ましい。
【0019】
本発明の好適な実施例による要請者端末機110では、要請者が入力する商品のシリアルナンバー及びパスワードを入力され、有無線インターネット142を介して本物認証サーバー144に伝送する役目をする。ここで、入力される商品のパスワードはすべてのシリアルナンバーに対してランダム(Random)に任意に付けられた番号であり、シリアルナンバーに対応するパスワードは、商品の製作社でばかり扱う情報であることができ、シリアルナンバーごとにパスワードが違うという特徴がある。
【0020】
本発明の好適な実施例による無線接続網120は、要請者端末機110の移動性を保障する役目をする地上のインフラで、ハンドオフ(Handoff)及び無線サポート管理の機能などをする。無線接続網120は、基地局伝送機122及び基地局制御器124を含んで構成され、同期式及び非同期式を共に支援する。ここで、同期式の場合、基地局伝送機122はBTS(Base Transceiver Station)、基地局制御器124はBSC(Base Station Controller)になり、非同期式の場合、基地局伝送機122はRTS(Radio Transceiver Subsystem)、基地局制御器124はRNC(Radio Network Controller)になる。もちろん、本発明の好適な実施例による無線接続網120はこれに限定されるものではなく、CDMA網でないGSM網、及び今後具現される第4世代移動通信システムの接続網を含み、さらに有線電話網にも適用できるのは当然である

【0021】
本発明の好適な実施例による基地局伝送機122は、信号チャンネルの中で、トラフィック(Traffic)チャンネルを介して、要請者端末機110から通話要請信号を受信し、受信された通話要請信号を基地局制御器124に伝送する。また、基地局伝送機122は、基底帯域信呼処理、有無線変換、無線信号の送受信などを行って要請者端末機110と直接的に連結される網終端(Endpoint)装置である。
【0022】
本発明の好適な実施例による基地局制御器124は、基地局伝送機122を制御し、要請者端末機110に対する無線チャンネルの割当て及び解除、要請者端末機110及び基地局伝送機122の送信出力の制御、セル間ソフトハンドオフ(Soft Handoff)及びハードハンドオフ(Hard Handoff)の決定、トランスコーディング(Transcoding)及びボコーディング(Vocoding)、GPS(Global Positioning System)クロック分配、基地局に対する運用及び維持補修の機能などをする。基地局制御器124は、基地局伝送機122を介して受信された通話要請信号を移動交換局130に伝達する。
【0023】
本発明の好適な実施例による移動交換局130は、基本及び付加サービスの処理、加入者の着信号及び発信号の処理、位置登録手続き及びハンドオフ手続きの処理、他網との連動機能などをする。IS−95A/B/Cシステムの移動交換局130は、分散した呼処理の機能をするASS(Access Switching Subsystem)、集中化した呼処理の機能をするINS(Interconnection Network Subsystem)、運用及び保全の集中化の機能を担当するCCS(Central Control Subsystem)、移動加入者に対する情報の格納及び管理の機能をするLRS(Location Registration Subsystem)などのサブシステムを含む。
【0024】
また、3世代及び4世代のための移動交換局130には、ATM(Asynchronous Transfer Mode)スイッチ(図示せず)が含まれることができる。このATMスイッチはセル単位のパケット伝送で伝送速度及び回線使用の効率を増大させる。
【0025】
本発明の好適な実施例によるホーム位置登録機132は、訪問者位置登録機134から端末機の位置情報を受けて、登録認識、登録削除、位置確認などの機能をする。また、ホーム位置登録機132には、要請者端末機110のプロファイル(Profile)情報が格納されている。ここで、プロファイル情報とは、要請者端末機110のMIN(Mobile Identification Number)、ESN(Electronic Serial Number)及び/または加入された移動通信サービス情報などを言う。
【0026】
本発明の好適な実施例による訪問者位置登録機134は、位置登録が行われる訪問加入者の位置情報、要請者端末機110の着発信の場合、加入者データを移動交換局130から受けて格納する。
【0027】
本発明の好適な実施例による課金サーバー136は、名前、住民登録番号、電話番号、パスワードなどのような加入者の身上情報、加入者の料金体制、発信停止、発信停止解除などのサービス情報及びサービス利用内訳などが格納されている顧客管理サーバー(図示せず)と連動する。ここで、サービスは、要請者端末機110を利用した電話通話サービス、無線インターネットサービス、及びショートメッセージサービスのいずれも含む。課金サーバー136は、加入者が電話通話サービス、無線インターネットサービス及びショートメッセージサービスなどを利用すれば、サービス利用時間、または送受信したデータの量によって料金を計算する機能をする。ここで、送受信したデータの量によって料金を支払う方式は、パケットデータ通信システムに一般的に適用される。
【0028】
特に、本発明の好適な実施例による本物認証サービス利用の際、本物認証サーバー144では、本物認証結果及び付加情報をSMSショートメッセージの形態で要請者端末機110に伝送することができる。このようなサービス利用の費用は、課金サーバー136で管理して商品製作社または要請者端末機110に請求することができる。
【0029】
本発明の好適な実施例によるSMSサーバー138は、要請者端末機110へのSMSショートメッセージ伝送要請を後述する本物認証サーバー144から受信すれば、移動通信網を介して該当要請者端末機110にSMSメッセージと返事電話番号を伝送する。
【0030】
本発明の好適な実施例によるゲートウェイ140は、現在移動通信システムで使用しているIWF(Inter−Working Function)変換機能を持ち、セル(Cell)単位で直接接続されるパケットデータの処理をサーキット(Circuit)回線とデータ回線を共に用いてセル単位でスイッチングを行う。ゲートウェイ140は、PSTN(Public Switched Telephone Network)、PSDN(Public Switched Data Network)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、B−ISDN(Broad ISDN)、IN(Intelligent Network)、PLMN(Public Land Mobile Network)などの他の通信網との接続機能をする。
【0031】
一方、ゲートウェイ140にはWAP(Wireless Application Protocol)ゲートウェイも含まれる。WAPブラウザーが設置された要請者端末機110が本物認証サーバー146に接続されるためには、WAPゲートウェイ及び有無線インターネット142を経ることになる。ここで、WAPゲートウェイは、要請者端末機110からのWAPプロトコルによるインターネットサービス要求を要請され、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルに変換して本物認証サーバー144に伝送する。逆に、本物認証サーバー144からのTCP/IPプロトコルによる応答データを受けてWAPプロトコルに変換して要請者端末機110に伝送する。
【0032】
本発明の好適な実施例による本物認証サーバー144は、移動通信網または有無線インターネット網を介して要請者端末機110の本物認証サービス要求を受信して処理する機能をする。すなわち、本物認証サーバー144は、要請者端末機110に本物認証サービスに係わるウェブサイト画面を提供し、本物認証の結果及び付加情報などを生成及び格納して要請者端末機110に伝送する機能をする。
【0033】
本発明の好適な実施例による本物認証サーバー144は、要請者端末機110から商品のシリアルナンバー及びパスワードを入力され、入力されたシリアルナンバー及びパスワードを後述する本物認証データベース146に調査し、入力されたシリアルナンバー及びパスワードが互いに一致するか否かを判断する。入力されたシリアルナンバー及びパスワードが互いに一致する場合には、本物認証データベース146を調査し、入力されたシリアルナンバーに対する調査要請があったか否かを判断し、シリアルナンバーに対する調査要請がなかったと判断された場合に限り、入力されたシリアルナンバーを有する商品が本物であることを示す結果値を出力する。入力されたシリアルナンバーに対する調査要請があったと判断された場合には、シリアルナンバーを有する商品が本物でないことを示す結果値を出力して商品が本物であるかを判断する機能をする。
【0034】
すなわち、シリアルナンバーとパスワードを一致させる方法によって本物であるかを一次に認証し、シリアルナンバーとパスワードが過去に調査されたか否かを管理し、シリアルナンバーとパスワードが一致しても、過去に調査されたことがあれば、イミテーションであることを判別することができるものである。
【0035】
本発明の好適な実施例においては、このような本物確認に対する出力値の外にも、商品が売れるべき国家、家庭用または業店用のような商品の用途などもシリアルナンバーによって管理されて提供することにより、税金取り立て、密輸防止などにも有用に応用できる。
【0036】
このように本発明の好適な実施例による本物認証サーバー144では、過去に調査されたことがあるかを確認して商品の本物認証を実行するので、偽造者が先に調査を依頼することができないように、パスワードの保護が必要になる。これは、本認証システムによって認証手続きを実行しなかった製品に対するパスワードがずっと残っていれば、偽造者がパスワードを確認することができ、これによって偽造品を製作することができることになる。
【0037】
したがって、本発明の好適な実施例においては、パスワードを密封状態に商品に付着するが、パスワードを揮発性物質で構成することにより、密封がなくなれば、一定時間の後にパスワードが揮発するように処理する。これは、光の量を感知して揮発するようにすることもでき、揮発性薬品処理をすることで、揮発するようにすることもできる。また、商品が洋酒の場合には、商品の内部である瓶栓の底面にパスワードを書いておき、空気中のアルコール濃度が一定水準以下になればパスワードが消えるようにする処理をすることにより、パスワードを保護することもできる。
【0038】
例えば、瓶の内部圧力と温度によって視覚化可能な感熱物質をもってパスワードを記入することができる。感熱物質は、一定温度以上で視覚化できるか、一定温度以下で視覚化できる。よって、このような感熱物質でパスワードを表記する場合、瓶栓が開けばパスワードが可視化できるが、時間が経って瓶栓の内部に吸着されたアルコールが蒸発すれば、アルコール蒸発による温度及び圧力変化が発生する。このような温度及び圧力変化は感熱物質を透明に変化させ、究極にパスワードが見えなくなる。
【0039】
図5は感熱物質を利用してパスワードを具現するための構造を説明する。図示のように、瓶栓の底面に感熱ペーパーが付着され、前記感熱ペーパー上に浸透圧ペーパーが付着される。ここで、前記浸透圧ペーパーと感熱ペーパーの間にアルコールが注入され、前記アルコールはパスワードに対応する形状を有するように注入される。すなわち、浸透圧ペーパーでパスワードに対応する形状を加圧させてアルコール投入空間を形成した後、浸透圧ペーパーをアルコールで濡らして感熱ペーパーに付着する。前記アルコール投入空間は極めて微小なもので、該当空間内のアルコールが蒸発すれば、浸透圧ペーパーは吸着される。よって、アルコールが蒸発した浸透圧ペーパーにアルコールを再投入することができないので、再投入が行われても、前記投入空間の変形でパスワードを再び生成することができなくなる。
【0040】
このように製造されたパスワードにおいて、瓶の内部の圧力とアルコールの水分量によって前記浸透圧ペーパー内のアルコールは蒸発することができない。その後、使用者が瓶栓を開ける場合、所定の圧力と温度に設定された感熱ペーパーは一時的に色を発することになる。これは、浸透圧ペーパー表面上のアルコールが蒸発しながら感熱ペーパー表面の温度が変化することによるもので、浸透圧ペーパー内部のアルコール文字(パスワード)を除いた残り部分で感熱色を発するものである。よって、現在アルコールが蒸発しなかったアルコール文字部分は色の変化がないので、アルコール文字を視覚的に識別することができることになる。その後、瓶栓の内部圧力は大気圧に下がる。そして、浸透圧ペーパーの内部のアルコールは空気中に徐々に蒸発し、アルコール文字(パスワード)に相当する感熱ペーパーが周辺の色に変化して、アルコール文字を識別することができなくなる。結局、瓶栓を開けた後、一定時間が経てば、瓶栓の内部のパスワードが消えることになる。そして、瓶栓の内部に再びアルコールを注入させても、浸透圧ペーパーの内部が変形してアルコール文字を認識することができなくなる。
【0041】
すなわち、浸透圧ペーパー内のアルコールがすべて蒸発する場合、アルコール投入空間は収縮して変形することにより、アルコール文字を認識することができないものである。
【0042】
一方、本発明の好適な実施例による本物認証データベース146は、任意の商品に対するシリアルナンバー、及びシリアルナンバーに対応するパスワードがデータとして登録されており、シリアルナンバーの調査要請に対する情報も共に格納されている。
【0043】
このような本物認証データベース146は、オラクル(Oracle)、インフォミックス(Infomix)、サイベース(Sybase)またはDB2のような関係型データベース管理システム(RDBMS)、あるいはジェムストーン(Gemston)、オリオン(Orion)またはO2などのようなオブジェクト指向型データベース管理システム(OODBMS)及びエクセロン(Excelon)、タミノ(Tamino)またはセカイズ(Sekaiju)などのXML専用データベース(XML Native Database)を利用して、本発明の目的に合わせて具現されることができ、自分の機能を達成するための適当なフィールド(Field)またはエレメント(Element)を持っている。
【0044】
本発明に必要なデータベースの構築及び管理は本発明が属する技術分野で通常の知識を持った者によって容易に実施することができるので、それについての詳細な説明は省略する。
【0045】
一方、以上の説明では、シリアルナンバーとパスワードを調査し、調査結果を受ける方法として、有無線インターネットを用いるものを説明しているが、これに限定されるものではない。すなわち、既存の有線電話網を利用することもでき、カードリーダーのような専用端末機を利用することもできる。また、シリアルナンバーを入力する代わりに、商品にバーコードを付着するかRFIDなどを利用することにより、専用端末機を介してシリアルナンバーを読み取ることもできる。すなわち、シリアルナンバーとパスワードを調査することだけできれば、調査手段としていずれの方式を利用しても本発明の権利範囲に含まれるものとみなすべきである。
【0046】
また、本発明においては、名品を中古品取り引きする場合のために、本発明の好適な実施例によるパスワードを二重にまたは三重に管理することができる。すなわち、最初の購入者が次の購入者に販売する場合、本発明の好適な実施例による本物認証データベース146を更新し、新しいパスワードを付与することにより、中古品に対しても本物を正確に判別するようにする。
【0047】
図2は本発明の好適な実施例による、シリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認する過程を概略的に示すフローチャートである。
【0048】
まず、商品が本物であるかを調査しようとする要請者は、要請者端末機110を利用して商品のシリアルナンバー及びパスワードを入力する(S200、S202)。入力されたシリアルナンバーとパスワードは、本発明の好適な実施例による本物認証サーバー144に伝送される。この際、前述したように、シリアルナンバー及びパスワードの入力及び伝送は有無線システムを利用することもでき、専用端末機を利用して実行することもできる。
【0049】
要請者端末機110からシリアルナンバー及びパスワードを受けた本物認証サーバー144では、本物認証データベース146を調査し、入力されたシリアルナンバーとパスワードが一致するか否かを判断する(S204)。入力されたシリアルナンバーとパスワードが互いに一致する場合、本物認証サーバー144では、さらに本物認証データベース146を調査して、入力されたシリアルナンバーに対する調査要請があったか否かを判断する(S206)。
【0050】
判断の結果、シリアルナンバーに対する調査要請がなかったと判断された場合には、シリアルナンバーを有する調査商品が本物であることを示す結果値を出力し(S208)、シリアルナンバーに対する調査要請があったと判断された場合には、シリアルナンバーを有する調査商品が本物でないことを示す結果値を出力する(S210)。
【0051】
一方、本発明の実施例において、認証の信頼性を高めるための更なる手続きを加えることができる。例えば、初期段階で上述したシリアルナンバー及びパスワードが入力された後、流通業者コード入力を要請し、前記流通業者コードに基づくパスワードの生成及びパスワードに対する入力を要請することができる。すなわち、図3に示すように、本物認証サーバー144は、要請者端末機110に流通業者コード入力を要請する(S110)。
【0052】
前記流通業者コード入力は、許可された流通業者であるかを判断するために、かつ無分別な認証試みによって偶然に該当商品のパスワードを捜し出す状況を防止するためのものであり、該当業者の事業者番号または申告番号などが可能である。必要によって、該当業者の電話番号、端末機番号などに取り替えても、本発明の要旨を逸脱しないものである。その後、本物認証サーバー144は、乱数発生によるパスワードを生成及び格納する(S113)。パスワードは、ランダムアルゴリズムに基づいて提供される。そして、本物認証サーバー144は、生成されたパスワードを流通業者として登録された端末機に提供し、要請者から該当パスワードを入力することを要求する(S115)。
【0053】
本物認証サーバー144は、現在入力されたパスワードが乱数アルゴリズムによって発生したパスワードと同一であるかを判断する(S117)。判断の結果、要請者から入力されたパスワードが乱数アルゴリズムによって発生したパスワードと同一でない場合、本物認証サーバー144は、エラー処理するために、S119段階にフィードバックする。ここで、エラー処理は所定の回数以上を要求することができることは当然である。
【0054】
一方、要請者から入力されたパスワードが乱数アルゴリズムによって発生したパスワードと同一である場合、本物認証サーバー144は、使用者が購買しようとする製品に対する認証情報を提供する(S121)。
【0055】
このように、流通業者に対するパスワード入力を要請することにより、許可されていない流通業者が製品を販売することができないようにして、無資料取り引きを防止する更なる効果がある。
【0056】
前述したS110段階で、本実施例は、流通業者コードを受けてパスワードを生成しているが、他の実施例では、流通業者認証後の段階でさらに本物認証を要請した使用者の電話番号を受けて使用者に直接パスワード入力を要請することができる。すなわち、本物認証要請者(使用者)に、パスワードの通報を受けることができる電話番号入力を要求する。これは、新しい電話番号、あるいは現在本物認証を要請しながら使用するその端末機の電話番号が可能である。その後、本物認証サーバー144は、使用者の電話番号に基づいて乱数アルゴリズムによるパスワードを生成する。そして、前記パスワードを使用者に直接伝送し、使用者から該当パスワードの入力を案内する。
【0057】
この手続きにおいても同様に、パスワードが一致しなければ、次の段階に進むことができなく、パスワードが一致する場合、該当製品が本物であることを知らせるためのメッセージを提供する。必要によって、パスワードは、所定の回数、例えば2回以上にかけてエラーが発生するとき、本物検証手続きを終了することができる。一方、番号が認証されて次の段階に進む場合には、パスワードの伝送を受けた端末機の番号を本物認証DBに格納し、後に中古品取り引きの際に認証に使用することができる。
【0058】
本発明による本物認証システムは、洋酒だけでなく、他のお酒、飲み物、衣服、かばん、履き物など、本物を選り分ける必要があるすべての品物に適用することができるが、お酒または飲み物の場合は、瓶栓を開封することでパスワードを確認することができるため、偽造品を先に調査依頼する確率が極めて低いので、本物を偽造品であると誤って返事しない。しかし、他の製品の場合、品物を開封しなくても(つまり、購入しなくても)パスワードを確認することができるので、偽造者が先に調査依頼をする場合、本物認証に対する誤返事が生ずることができる。
【0059】
これは非常に致命的な問題になることができるので、パスワードを遮る方法、すなわち密封する方法を使用することができる。この密封する方法は、一度開封すれば、再び付けることができない方法を使用するため、パスワード密封を開封する瞬間、商品の価値が落ちることになる。すなわち、後に密封を開封してから一定の時間が経った後にパスワードが消えるようにする方法を適用することができる。
【0060】
このようなパスワード密封方法は、空気中で易しく酸化することができる物質を利用することができる。すなわち、図4aに示すように、前記パスワードの情報を印刷するためのベースシート401と、ベースシート401上にカドミウム(Cd)素子を用いて該当パスワードが印刷されるカドミウムパターン403と、カドミウムパターン403を空気から保護し、使用者が開閉するように、ベースシート401に付着される開閉シート405とから構成される。
【0061】
ここで、前記カドミウム物質を使用することは、空気中で表面が酸化する性質を利用したものであり、前記カドミウムは、亜鉛製錬の際の煙塵、湿式法による浸出、亜鉛溶液の清浄工程で生ずる残留物などが原料となる。この際、カドミウム含有量は数%〜数十%であり、硫酸で抽出し、亜鉛で置換え析出させて海綿状に製造する。そして、これをさらに溶かして電解液にして電気分解し、溶解鋳造する。
【0062】
このようなカドミウムはベースシート401上に薄くプリントされ、製造者からランダムな番号情報を記入する。カドミウムパターン403は真空状態でベースシート401にプリントされることが好ましく、カドミウムパターン403が記入された後、開閉シート405がカドミウムパターン403上に付着される。開閉シート405は付着及び脱着が容易であり、脱着の際、カドミウムパターン403のカドミウム物質は空気中で露出する。
【0063】
カドミウム物質は、空気中に露出する場合に酸化し、酸化速度はカドミウムパターン403の印刷厚さに比例する。例えば、開閉シート405が開封された状態でパスワードを約1分くらい認知するためには、カドミウムパターン403の厚さを20nmにして印刷し、開閉シート405が開封された状態でパスワードを約1時間くらい露出させるためには、カドミウムパターン403の厚さを80nmにして印刷することができる。
【0064】
ここで、カドミウムパターン403は、所定のカラーを加えることで、ベースシート401と識別されて、暗号化した情報を使用者が認識するようにする。暗号化した情報は、数字情報または文字情報などが可能である。そして、開閉シート405は、使用者による開閉が容易であるように、開閉取っ手407が装着でき、開閉シート405は不透明材質が使用される。
【0065】
したがって、商品の真偽を判別するために、本物認証サーバー144からパスワードが要請されれば、使用者は開閉シート405を開封する。もちろん、開閉シート405は不透明材質で、カドミウムパターン403で記入されたパスワードを認識することができない。使用者は、本物認証サーバー144の要請に応答して開閉シート405を開封し、ベースシート401上にプリントされたカドミウムパターン403を認識することができる。カドミウムパターン403はパスワード情報を保有する。使用者は、カドミウムパターン403上に記入されたパスワードを本物認証サーバー144に通知することで、該当製品の本物確認に対する結果を受けることができる。
【0066】
その後、カドミウムパターン403は、開閉シート405が開封されることにより、空気中で露出し、空気はカドミウムパターン403を酸化させる。前述したように、カドミウムパターンの酸化速度はカドミウムパターンの印刷厚さに比例するため、製造者はパスワード露出時間を調節することができる。すなわち、パスワードは空気中で1分露出してから酸化して消滅することができるのである。よって、使用者がパスワードを認知した後、所定時間の後に該当パスワードが消滅する。
【0067】
一方、名品を中古品取り引きする場合のために、このパスワードを二重にまたは三重に管理することもできる。すなわち、図4bに示すように、パスワードを多数記入することにより、最初購入者が次の購入者に販売する場合、2番目のパスワードを調査して本物真偽を判別することができる。この場合、本物認証サーバー144で何番目のパスワードであるかを一緒に検証して知らせることになる。また、名品を中古取り引きする場合には、前述した流通業者コードの代わりに、以前の購買者がパスワードの通報を受けた購買者の端末機番号を入力することができる。すなわち、以前の購買者が本物認証を受けるときに使用した端末機番号がXXXXである場合、その番号に“再びパスワードを送ったのでそのパスワードを入力しなさい”というメッセージを提供することにより、名品の引導手続きが確かにすることができる。必要によって、以前の購買者の名前または身上明細を案内することができる。
【0068】
例えば、最初に名品を購入した購買者がこれを再び第2購買者に販売しようとする場合、まず最初購買者は405−1番に相当する開閉シート405を開封する。最初購買者は、第1秘密番号である‘E80557’を認知し、該当パスワードに基づいて本物の真偽を確認する。そして、最初購買者がこれを第2購買者に販売する場合、第2購買者は、405−2番に相当する開閉シート405を開封して第2秘密番号である‘A98550’を認知する。そして、該当パスワードに基づいて本物の真偽を確認するものである。よって、前記パスワードは、製品の種類によって多数が必要になることは当然である。
【0069】
以上の説明は本発明を例示的に説明したものに過ぎないもので、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内で多様な変形が可能であろう。よって、本明細書に開示した実施例は本発明を限定するためのものでなく、説明のためのものであり、このような実施例よって本発明の思想及び範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は下記の請求範囲によって解釈されなければならなく、これと同等な範囲内にあるすべての技術は本発明の権利範囲に含まれるものに解釈すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明を利用すれば、商品のシリアルナンバー及びパスワードの一致、及びシリアルナンバーの調査有無で本物認証を実行することで、より信頼性の高い本物認証システムを提供するという効果がある。また、商品のパスワードを密封するか商品の内部に付着することにより、パスワードを知らなければ、イミテーションを本物のように作ることができなくなるので、効果的な本物認証システムを提供するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の好適な実施例によるシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認するシステムを概略的に示す構成図である。
【図2】本発明の好適な実施例によるシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認する過程を概略的に示すフローチャートである。
【図3】本発明の好適な実施例によるシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認するために、流通業者認証手続きをさらに提示するためのフローチャートである。
【図4a】本発明の好適な実施例によるシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認するために、パスワード密封方法を説明するための構成図である。
【図4b】本発明の好適な実施例によるシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認するために、パスワード密封方法を説明するための構成図である。
【図5】感熱物質を利用したパスワードを具現するための構造を示す構成図である。
【符号の説明】
【0072】
110 移動通信端末機
120 無線接続網
122 基地局伝送機
124 基地局制御器
130 移動交換局
132 HLR
134 VLR
136 課金サーバー
140 ゲートウェイ
142 有無線インターネット
144 本物認証サーバー
146 本物認証データベース
401 ベースシート
403 カドミウムパターン
405 開閉シート
407 開閉取っ手

【特許請求の範囲】
【請求項1】
要請者端末機から入力されたシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認する方法において、
(a)前記要請者端末機から前記商品のシリアルナンバーの入力を受ける段階;
(b)前記要請者端末機から前記商品のパスワードの入力を受ける段階;
(c)データが既に登録されている本物認証データベースを用いて、前記段階(a)及び前記段階(b)で入力された前記シリアルナンバー及び前記パスワードを調査し、前記シリアルナンバー及び前記パスワードが互いに一致するかどうかを判断する段階;
(d)前記段階(c)での判断の結果、前記シリアルナンバー及び前記パスワードが互いに一致する場合、前記シリアルナンバーに対する調査要請があったか否かを判断し、前記シリアルナンバー及びパスワードが互いに一致しない場合、エラーメッセージを提供する段階;
(e)前記段階(d)での判断の結果、前記シリアルナンバーに対する調査要請がなかったと判断された場合、前記シリアルナンバーを有する前記商品が本物であることを示す結果値を出力する段階;及び
(f)前記段階(d)での判断の結果、前記シリアルナンバーに対する調査要請があったと判断された場合、前記シリアルナンバーを有する前記商品が本物でないことを示す結果値を出力する段階;
を含むことを特徴とするシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認する方法。
【請求項2】
前記パスワードは前記商品の内部に記録されていることを特徴とする請求項1に記載のシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認する方法。
【請求項3】
前記パスワードは密封状態で前記商品に付着され、前記パスワードは、揮発性物質で構成され、密封がなくなれば一定時間の後に前記パスワードが揮発するパスワードシートによって提供されることを特徴とする請求項2に記載のシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認する方法。
【請求項4】
前記パスワードシートは少なくとも二つ以上備えられ、前記パスワードは前記パスワードシートのそれぞれに登録されることを特徴とする請求項3に記載のシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認する方法。
【請求項5】
前記パスワードシートは、感熱ペーパーと浸透圧ペーパーの間にアルコールを投入し、前記アルコールを利用して、前記パスワードに対応する形状を具現することを特徴とする請求項3に記載のシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認する方法。
【請求項6】
要請者端末機から入力されたシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認する本物認証システムにおいて、
前記要請者端末機から前記商品のシリアルナンバー及び前記商品のパスワードの入力を受け、入力された前記シリアルナンバー及び前記パスワードを調査して前記シリアルナンバー及び前記パスワードが互いに一致するかどうかを判断し、前記シリアルナンバー及び前記パスワードが互いに一致する場合、前記シリアルナンバーに対する調査要請があったか否かを判断し、前記シリアルナンバー及び前記パスワードが互いに一致しなければ、エラーメッセージを提供し、前記シリアルナンバーに対する調査要請がなかったと判断された場合には、前記シリアルナンバーを有する前記商品が本物であることを示す結果値を出力し、前記シリアルナンバーに対する調査要請があったと判断された場合には、前記シリアルナンバーを有する前記商品が本物でないことを示す結果値を出力する本物認証サーバー;及び
任意の商品に対する前記シリアルナンバーによる前記パスワードがデータに既に登録されており、前記シリアルナンバーの調査要請についての情報が格納されている本物認証データベース;
を含むことを特徴とするシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認するシステム。
【請求項7】
前記パスワードは前記商品の内部に記録されていることを特徴とする請求項6に記載のシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認するシステム。
【請求項8】
前記パスワードは密封状態で前記商品に付着され、前記パスワードは、揮発性物質で構成され、密封がなくなれば一定時間の後に前記パスワードが揮発するパスワードシートによって提供されることを特徴とする請求項6に記載のシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認するシステム。
【請求項9】
前記パスワードシートは、前記パスワード情報を印刷するためのベースシートと、前記ベースシート上にカドミウム(Cd)素子によって該当パスワードを印刷するカドミウムパターンと、前記カドミウムパターンを空気から保護し、使用者が開閉するように前記ベースシートに付着され開閉シートとを含んでなることを特徴とする請求項8に記載のシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認するシステム。
【請求項10】
前記パスワードシートは少なくとも二つ以上備えられ、前記パスワードは前記パスワードシートのそれぞれに登録されることを特徴とする請求項8または9に記載のシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認するシステム。
【請求項11】
前記パスワードシートは、前記カドミウムパターンで印刷されるパスワードの消滅時間をカドミウムパターンの印刷厚さを調節して設定することを特徴とする請求項8または9に記載のシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認するシステム。
【請求項12】
前記カドミウムパターンは所定のカラーをさらに含んで前記ベースシートと識別できるようにして、暗号化した情報を使用者が認識することができることを特徴とする請求項8または9に記載のシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認するシステム。
【請求項13】
前記開閉シートは不透明材質であることを特徴とする請求項8または9に記載のシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認するシステム。
【請求項14】
前記開閉シートは、使用者による開閉を容易にするために、開閉取っ手が装着されることを特徴とする請求項8または9に記載のシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認するシステム。
【請求項15】
前記パスワードシートは、感熱ペーパーと浸透圧ペーパーの間にアルコールを投入し、前記アルコールを利用して前記パスワードに対応する形状を具現することを特徴とする請求項8に記載のシリアルナンバー及びパスワードを利用して商品の真偽を確認するシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−514089(P2009−514089A)
【公表日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−537585(P2008−537585)
【出願日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際出願番号】PCT/KR2006/004097
【国際公開番号】WO2007/049869
【国際公開日】平成19年5月3日(2007.5.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.INS
【出願人】(508126066)
【Fターム(参考)】