シート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーター
【課題】シート温調時や空調時などを直感的に分り易く伝達可能にし、そして、暖かくするときには赤く、涼しくするときには青く表示する。
【解決手段】シート座面２６寄りでクッション・パッド２３の先端２５中央部分に発光ダイオード（ＬＥＤ）１１を埋め込み、そして、シート温調スイッチの閉じ操作でその発光ダイオード（ＬＥＤ）１１を点灯する。その発光ダイオード（ＬＥＤ）１１は、乗員のしりや足が当らないそのシート座面２６の箇所に対応してそのクッション・パッド２３に埋め込められる。
【解決手段】シート座面２６寄りでクッション・パッド２３の先端２５中央部分に発光ダイオード（ＬＥＤ）１１を埋め込み、そして、シート温調スイッチの閉じ操作でその発光ダイオード（ＬＥＤ）１１を点灯する。その発光ダイオード（ＬＥＤ）１１は、乗員のしりや足が当らないそのシート座面２６の箇所に対応してそのクッション・パッド２３に埋め込められる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、自動車でシート・ヒーター、空調装置などのスイッチを入れた時、ＯＮ、ＯＦＦを示すシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターに関する。
【背景技術】
【０００２】
この種のヒーターを組み込んだ自動車のシートでは、そのシート・ヒーターのスイッチを入れた時の、ＯＮ、ＯＦＦを示す、すなわち、シート温調を示すインジケーターの表示はインストルメント・パネルにあるか自動車シートのサイドのスイッチに付いているので、分り難い。
同様に、空調装置の運転時を示す、すなわち、空調時を示すインジケーターの表示はそのインストルメント・パネルにあるので、その運転状態を直感的に伝達するのに乏しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平８−２６８０３１公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
この発明の課題は、シート温調時や空調時などを直感的に分り易く伝達可能にし、そして、暖かくするときには赤く、涼しくするときには青く表示するところのシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターを提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
この発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターは、シート座面寄りでクッション・パッドの先端中央部分に発光ダイオード（ＬＥＤ）を埋め込み、そして、シート温調スイッチの閉じ操作でその発光ダイオード（ＬＥＤ）を点灯する。その発光ダイオード（ＬＥＤ）は、乗員のしりや足が当らないそのシート座面の箇所に対応してそのクッション・パッドに埋め込められる。
【発明の効果】
【０００６】
この発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターでは、その発光ダイオード（ＬＥＤ）が乗員のしりや足が当らないそのシート座面の箇所に対応してそのシート座面寄りでそのクッション・パッドに埋め込まれるので、シート温調時や空調時などに発光されてそのシート温調やその空調などが直感的に分り易く伝達可能になり、特に、暖かくするときには赤く、涼しくするときには青く表示するので、そのシート温調や空調が分り易く把握でき、確認できる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】この発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターの具体例をシート温調に活用するところの軽自動車のドライバー・シートを部分的に示した部分斜視図である。
【図２】図1の２−２線に沿って示した断面図である。
【図３】軽自動車のシート温調および空調に活用されるＬＥＤユニットを示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
この発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターは、シート座面寄りでクッション・パッドの先端中央部分に発光ダイオード（ＬＥＤ）を埋め込み、そして、シート温調スイッチの閉じ操作でその発光ダイオード（ＬＥＤ）を点灯する。その発光ダイオード（ＬＥＤ）は、乗員のしりや足が当らないそのシート座面の箇所に対応してそのクッション・パッドに埋め込められる。
【０００９】
この発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターは、シート座面寄りでクッション・パッドの先端中央部分に赤色、緑色、黄色、青色などの複数の発光ダイオード（ＬＥＤ）を埋め込み、そして、シート温調スイッチの閉じ操作でその赤色発光ダイオード（ＬＥＤ）を点灯し、空調スイッチの閉じ操作で冷暖房に応じてその赤色および青色発光ダイオード（ＬＥＤ）の何れかを点灯する。
【実施例１】
【００１０】
以下、特定されて図示された具体例に基づいて、この発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターを説明するに、図1および図2は、軽自動車のシート・ヒーター組込みドライバー・シートのシート温調に活用されるところのこの発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターの具体例１０を示し、そして、そのドライバー・シート２０は、シート・クッション２１と、リクライニング・デバイス（図示せず）およびフリー・ヒンジ（図示せず）でそのシート・クッション２１に前倒しおよび角度調整可能に連結されて支持されたシート・バック２２と、そのシート・バック２２に取り外し可能に組み付かれたヘッドレスト（図示せず）とにより組み立てられ、そして、そのシート・クッション２１にシート・トラック（図示せず）を組み付けてそのシート・トラックでその軽自動車のフロアに前後調整可能に据え付けられた。そして、このドライバー・シート２０は、そのシート・クッション２１およびシート・バック２２のそれぞれにシート・ヒーター（図示せず）を直接組み込み、寒冷時に既熱効果によって快適な暖房を可能にしている。勿論、それらシート・ヒーターは、それぞれサーモスタッド（図示せず）で制御される。
【００１１】
そのシート・クッション２１は、クッション・フレーム（図示せず）にクッション・パッド２３を組み付け、それにトリム・カバー２４を被せ、そして、そのクッション・フレームにそのトリム・カバー２４を固定することによって組み立てられた。そして、このシート・クッション２１では、そのクッション・パッド２３は、パッド先端２５の中央部分でドライバーのしりや足が当らないシート座面２６の箇所に開口されたＬＥＤユニット埋め込みホール２８およびそのホール２８に連続されてパッド裏面２７に開口された接続線引出し穴２９を備えた形状で樹脂から発泡成形された。
【００１２】
このシート座面埋め込み形ＬＥＤインジケーター１０は、赤色発光ダイオード１１が筒状埋め込みケーシング１４にはめ込まれてそのケーシング１４の上端開口１５に露呈され、そのケーシング１４の下端開口１６から外部接続線１２、１３を引き出してＬＥＤユニット１７にまとめられ、そして、その植込みケーシング１４でそのクッション・パッド２３のそのＬＥＤユニット埋め込みホール２８に差し込まれ、そのシート座面２６寄りでそのクッション・パッド２３のその先端２５の中央部分に埋め込まれてそのクッション・パッド２３にセットされる。そして、その外部接続線１２、１３が、そのクッション・パッド２３のその接続線引出し穴２９に通されてそのクッション・パッド２３のそのパッド裏面２７に引き出され、そして、通常のトランジスター回路（図示せず）に接続される。勿論、そのトランジスター回路は、シート・ヒーター回路（図示せず）のシート温調スイッチ（図示せず）の側に接続される。
【００１３】
したがって、このシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーター１０では、寒冷時、そのシート温調スイッチが閉じ操作で入れられると、そのシート・ヒーターに電流が流されてそのドライバー・シートが即熱的に暖められ、同時に、そのトランジスター回路にも電流が流れてその赤色発光ダイオード１１が点灯される。その赤色発光ダイオード１１が点灯されると、そのドライバーのしりや足が当らないそのシート座面２６の箇所に対応するそのシート・クッション２１のその先端２５の中央部分でそのトリム・カバー２４が赤く光り、そのドライバー・シート２０が暖房されていることがそのドライバーに直感的に把握され、確認される。そのように、このシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーター１０では、そのドライバーにシート温調時であることが直感的に分り易く伝達される。
【００１４】
また、この発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターが、その軽自動車のシート温調および空調に活用される場合、赤色、緑色、黄色、青色などの複数の発光ダイオード（ＬＥＤ）が、具体的には、赤色および青色発光ダイオード（ＬＥＤ）１１、３０が、図３に示したように、筒状植込みケーシング３３にはめ込まれてそのケーシング３３の上端開口３４に露呈され、そのケーシング３３の下端開口３５から外部接続線１２、１３および３１、３２を引き出してＬＥＤユニット３６にまとめられ、そして、その植込みケーシング３３でそのクッション・パッド２３のそのＬＥＤユニット埋め込みホール２８に差し込まれ、そのシート座面２６寄りでそのクッション・パッド２３のその先端２５の中央部分に埋め込まれてそのクッション・パッド２３にセットされる。そして、その外部接続線１２、１３および３１、３２が、そのクッション・パッド２３のその接続線引出し穴２９に通されてそのクッション・パッド２３のそのパッド裏面２７に引出され、そして、その赤色発光ダイオード１１のその外部接続線１２、１３が通常のトランジスター回路（図示せず）に、その青色発光ダイオード３０のその外部接続線３１、３２が別の通常のトランジスター回路（図示せず）にそれぞれ接続される。勿論、その赤色発光ダイオード１１のそのトランジスター回路は、シート・ヒーター回路（図示せず）のシート温調スイッチ（図示せず）の側にも空調制御回路（図示せず）の空調スイッチ（図示せず）の側にも接続され、一方、その青色発光ダイオード３０のその別のトランジスター回路は、その空調制御回路のその空調スイッチの側に接続される。
【００１５】
したがって、このシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターでは、寒冷時、先ず、そのシート温調スイッチが閉じ操作で入れられると、そのシート・ヒーターに電流が流れてそのドライバー・シートが即熱的に暖められ、同時に、そのトランジスター回路にも電流が流れてその赤色発光ダイオード１１が点灯される。そして、同時的に空調装置が暖房に設定されてその空調スイッチが閉じ操作で入れられ、その空調制御回路に電流が流れてその空調装置が暖房運転に入り、同時に、その赤色発光ダイオード１１のそのトランジスター回路に電流が流れてその電流によってもその赤色発光ダイオード１１は点灯される。
そのようにして、その赤色発光ダイオード１１は、そのシート・ヒーター側トランジスター回路に電流が流れることによってもその空調装置側トランジスター回路に電流が流れることによって点灯されるので、そのドライバーのしりや足が当らないそのシート座面２６の箇所に対応するそのシート・クッション２１のその先端２５の中央部分でそのトリム・カバーが赤く光り、そのドライバー・シート２０が暖房され、同時に、その空調装置が暖房運転されていることがそのドライバーに直感的に把握され、確認される。そのように、このシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターでは、そのドライバーにシート温調時であると同時に、車室暖房時であることが直感的に分り易く伝達される。
【００１６】
また、気温が高く暑い時には、このシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターは、その空調装置が冷房に設定されてその空調スイッチが閉じ操作で入れられると、その空調制御回路に電流が流れてその空調装置が冷房運転に入り、同時に、その青色発光ダイオード３０のそのトランジスター回路に電流が流れてその青色発光ダイオード３９は点灯される。
その青色発光ダイオードが点灯されると、そのドライバーのしりや足が当らないそのシート座面２６の箇所に対応するそのシート・クッション２１のその先端２５の中央部分でそのトリム・カバー２４が青く光り、その空調装置が冷房運転されていることがそのドライバーに直感的には把握され、確認される。そのように、このシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターでは、そのドライバーに車室冷房時であることが直感的に分り易く伝達される。
【００１７】
先に図面を参照して説明されたところのこの発明の特定された具体例から明らかであるように、この発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、この発明の内容は、その発明の性質（ｎａｔｕｒｅ）および本質（ｓｕｂｓｔａｎｃｅ）に由来し、そして、それらを内在させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応し（ｂｅ ｃｏｍｍｅｎｓｕｒａｔｅ ｗｉｔｈ）、そして、その発明の成立に必須である。
【産業上の利用可能性】
【００１８】
上述から理解されるように、この発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターは、シート座面寄りでクッション・パッドの先端中央部分に発光ダイオード（ＬＥＤ）を埋め込み、そして、シート温調スイッチの閉じ操作でその発光ダイオード（ＬＥＤ）を点灯するので、この発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターでは、その発光ダイオード（ＬＥＤ）が乗員のしりや足が当らないそのシート座面の箇所でシート温調時や空調時などに発光されてそのシート温調やその空調などが直感的に分り易く伝達可能になり、特に、暖かくするときには赤く、涼しくするときには青く表示するので、そのシート温調や空調が分り易く把握でき、確認でき、その結果、自動車にとって非常に有用で実用的である。
【符号の説明】
【００１９】
１０ シート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーター
１１ 赤色発光ダイオード
１２ 外部接続線
１３ 外部接続線
１４ 筒状植込みケーシング
１５ 上端開口
１６ 下端開口
１７ ＬＥＤユニット
２０ ドライバー・シート
２１ シート・クッション
２２ シート・バック
２３ クッション・パッド
２４ トリム・カバー
２５ パッド先端／先端
２６ シート座面
２７ パッド裏面
２８ ＬＥＤユニット埋め込みホール
２９ 接続線引出し穴
３０ 青色発光ダイオード
３１ 外部接続線
３２ 外部接続線
３３ 筒状植込みケーシング
３４ 上端開口
３５ 下端開口
３６ ＬＥＤユニット
【技術分野】
【０００１】
この発明は、自動車でシート・ヒーター、空調装置などのスイッチを入れた時、ＯＮ、ＯＦＦを示すシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターに関する。
【背景技術】
【０００２】
この種のヒーターを組み込んだ自動車のシートでは、そのシート・ヒーターのスイッチを入れた時の、ＯＮ、ＯＦＦを示す、すなわち、シート温調を示すインジケーターの表示はインストルメント・パネルにあるか自動車シートのサイドのスイッチに付いているので、分り難い。
同様に、空調装置の運転時を示す、すなわち、空調時を示すインジケーターの表示はそのインストルメント・パネルにあるので、その運転状態を直感的に伝達するのに乏しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平８−２６８０３１公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
この発明の課題は、シート温調時や空調時などを直感的に分り易く伝達可能にし、そして、暖かくするときには赤く、涼しくするときには青く表示するところのシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターを提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
この発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターは、シート座面寄りでクッション・パッドの先端中央部分に発光ダイオード（ＬＥＤ）を埋め込み、そして、シート温調スイッチの閉じ操作でその発光ダイオード（ＬＥＤ）を点灯する。その発光ダイオード（ＬＥＤ）は、乗員のしりや足が当らないそのシート座面の箇所に対応してそのクッション・パッドに埋め込められる。
【発明の効果】
【０００６】
この発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターでは、その発光ダイオード（ＬＥＤ）が乗員のしりや足が当らないそのシート座面の箇所に対応してそのシート座面寄りでそのクッション・パッドに埋め込まれるので、シート温調時や空調時などに発光されてそのシート温調やその空調などが直感的に分り易く伝達可能になり、特に、暖かくするときには赤く、涼しくするときには青く表示するので、そのシート温調や空調が分り易く把握でき、確認できる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】この発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターの具体例をシート温調に活用するところの軽自動車のドライバー・シートを部分的に示した部分斜視図である。
【図２】図1の２−２線に沿って示した断面図である。
【図３】軽自動車のシート温調および空調に活用されるＬＥＤユニットを示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
この発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターは、シート座面寄りでクッション・パッドの先端中央部分に発光ダイオード（ＬＥＤ）を埋め込み、そして、シート温調スイッチの閉じ操作でその発光ダイオード（ＬＥＤ）を点灯する。その発光ダイオード（ＬＥＤ）は、乗員のしりや足が当らないそのシート座面の箇所に対応してそのクッション・パッドに埋め込められる。
【０００９】
この発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターは、シート座面寄りでクッション・パッドの先端中央部分に赤色、緑色、黄色、青色などの複数の発光ダイオード（ＬＥＤ）を埋め込み、そして、シート温調スイッチの閉じ操作でその赤色発光ダイオード（ＬＥＤ）を点灯し、空調スイッチの閉じ操作で冷暖房に応じてその赤色および青色発光ダイオード（ＬＥＤ）の何れかを点灯する。
【実施例１】
【００１０】
以下、特定されて図示された具体例に基づいて、この発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターを説明するに、図1および図2は、軽自動車のシート・ヒーター組込みドライバー・シートのシート温調に活用されるところのこの発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターの具体例１０を示し、そして、そのドライバー・シート２０は、シート・クッション２１と、リクライニング・デバイス（図示せず）およびフリー・ヒンジ（図示せず）でそのシート・クッション２１に前倒しおよび角度調整可能に連結されて支持されたシート・バック２２と、そのシート・バック２２に取り外し可能に組み付かれたヘッドレスト（図示せず）とにより組み立てられ、そして、そのシート・クッション２１にシート・トラック（図示せず）を組み付けてそのシート・トラックでその軽自動車のフロアに前後調整可能に据え付けられた。そして、このドライバー・シート２０は、そのシート・クッション２１およびシート・バック２２のそれぞれにシート・ヒーター（図示せず）を直接組み込み、寒冷時に既熱効果によって快適な暖房を可能にしている。勿論、それらシート・ヒーターは、それぞれサーモスタッド（図示せず）で制御される。
【００１１】
そのシート・クッション２１は、クッション・フレーム（図示せず）にクッション・パッド２３を組み付け、それにトリム・カバー２４を被せ、そして、そのクッション・フレームにそのトリム・カバー２４を固定することによって組み立てられた。そして、このシート・クッション２１では、そのクッション・パッド２３は、パッド先端２５の中央部分でドライバーのしりや足が当らないシート座面２６の箇所に開口されたＬＥＤユニット埋め込みホール２８およびそのホール２８に連続されてパッド裏面２７に開口された接続線引出し穴２９を備えた形状で樹脂から発泡成形された。
【００１２】
このシート座面埋め込み形ＬＥＤインジケーター１０は、赤色発光ダイオード１１が筒状埋め込みケーシング１４にはめ込まれてそのケーシング１４の上端開口１５に露呈され、そのケーシング１４の下端開口１６から外部接続線１２、１３を引き出してＬＥＤユニット１７にまとめられ、そして、その植込みケーシング１４でそのクッション・パッド２３のそのＬＥＤユニット埋め込みホール２８に差し込まれ、そのシート座面２６寄りでそのクッション・パッド２３のその先端２５の中央部分に埋め込まれてそのクッション・パッド２３にセットされる。そして、その外部接続線１２、１３が、そのクッション・パッド２３のその接続線引出し穴２９に通されてそのクッション・パッド２３のそのパッド裏面２７に引き出され、そして、通常のトランジスター回路（図示せず）に接続される。勿論、そのトランジスター回路は、シート・ヒーター回路（図示せず）のシート温調スイッチ（図示せず）の側に接続される。
【００１３】
したがって、このシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーター１０では、寒冷時、そのシート温調スイッチが閉じ操作で入れられると、そのシート・ヒーターに電流が流されてそのドライバー・シートが即熱的に暖められ、同時に、そのトランジスター回路にも電流が流れてその赤色発光ダイオード１１が点灯される。その赤色発光ダイオード１１が点灯されると、そのドライバーのしりや足が当らないそのシート座面２６の箇所に対応するそのシート・クッション２１のその先端２５の中央部分でそのトリム・カバー２４が赤く光り、そのドライバー・シート２０が暖房されていることがそのドライバーに直感的に把握され、確認される。そのように、このシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーター１０では、そのドライバーにシート温調時であることが直感的に分り易く伝達される。
【００１４】
また、この発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターが、その軽自動車のシート温調および空調に活用される場合、赤色、緑色、黄色、青色などの複数の発光ダイオード（ＬＥＤ）が、具体的には、赤色および青色発光ダイオード（ＬＥＤ）１１、３０が、図３に示したように、筒状植込みケーシング３３にはめ込まれてそのケーシング３３の上端開口３４に露呈され、そのケーシング３３の下端開口３５から外部接続線１２、１３および３１、３２を引き出してＬＥＤユニット３６にまとめられ、そして、その植込みケーシング３３でそのクッション・パッド２３のそのＬＥＤユニット埋め込みホール２８に差し込まれ、そのシート座面２６寄りでそのクッション・パッド２３のその先端２５の中央部分に埋め込まれてそのクッション・パッド２３にセットされる。そして、その外部接続線１２、１３および３１、３２が、そのクッション・パッド２３のその接続線引出し穴２９に通されてそのクッション・パッド２３のそのパッド裏面２７に引出され、そして、その赤色発光ダイオード１１のその外部接続線１２、１３が通常のトランジスター回路（図示せず）に、その青色発光ダイオード３０のその外部接続線３１、３２が別の通常のトランジスター回路（図示せず）にそれぞれ接続される。勿論、その赤色発光ダイオード１１のそのトランジスター回路は、シート・ヒーター回路（図示せず）のシート温調スイッチ（図示せず）の側にも空調制御回路（図示せず）の空調スイッチ（図示せず）の側にも接続され、一方、その青色発光ダイオード３０のその別のトランジスター回路は、その空調制御回路のその空調スイッチの側に接続される。
【００１５】
したがって、このシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターでは、寒冷時、先ず、そのシート温調スイッチが閉じ操作で入れられると、そのシート・ヒーターに電流が流れてそのドライバー・シートが即熱的に暖められ、同時に、そのトランジスター回路にも電流が流れてその赤色発光ダイオード１１が点灯される。そして、同時的に空調装置が暖房に設定されてその空調スイッチが閉じ操作で入れられ、その空調制御回路に電流が流れてその空調装置が暖房運転に入り、同時に、その赤色発光ダイオード１１のそのトランジスター回路に電流が流れてその電流によってもその赤色発光ダイオード１１は点灯される。
そのようにして、その赤色発光ダイオード１１は、そのシート・ヒーター側トランジスター回路に電流が流れることによってもその空調装置側トランジスター回路に電流が流れることによって点灯されるので、そのドライバーのしりや足が当らないそのシート座面２６の箇所に対応するそのシート・クッション２１のその先端２５の中央部分でそのトリム・カバーが赤く光り、そのドライバー・シート２０が暖房され、同時に、その空調装置が暖房運転されていることがそのドライバーに直感的に把握され、確認される。そのように、このシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターでは、そのドライバーにシート温調時であると同時に、車室暖房時であることが直感的に分り易く伝達される。
【００１６】
また、気温が高く暑い時には、このシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターは、その空調装置が冷房に設定されてその空調スイッチが閉じ操作で入れられると、その空調制御回路に電流が流れてその空調装置が冷房運転に入り、同時に、その青色発光ダイオード３０のそのトランジスター回路に電流が流れてその青色発光ダイオード３９は点灯される。
その青色発光ダイオードが点灯されると、そのドライバーのしりや足が当らないそのシート座面２６の箇所に対応するそのシート・クッション２１のその先端２５の中央部分でそのトリム・カバー２４が青く光り、その空調装置が冷房運転されていることがそのドライバーに直感的には把握され、確認される。そのように、このシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターでは、そのドライバーに車室冷房時であることが直感的に分り易く伝達される。
【００１７】
先に図面を参照して説明されたところのこの発明の特定された具体例から明らかであるように、この発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、この発明の内容は、その発明の性質（ｎａｔｕｒｅ）および本質（ｓｕｂｓｔａｎｃｅ）に由来し、そして、それらを内在させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応し（ｂｅ ｃｏｍｍｅｎｓｕｒａｔｅ ｗｉｔｈ）、そして、その発明の成立に必須である。
【産業上の利用可能性】
【００１８】
上述から理解されるように、この発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターは、シート座面寄りでクッション・パッドの先端中央部分に発光ダイオード（ＬＥＤ）を埋め込み、そして、シート温調スイッチの閉じ操作でその発光ダイオード（ＬＥＤ）を点灯するので、この発明のシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーターでは、その発光ダイオード（ＬＥＤ）が乗員のしりや足が当らないそのシート座面の箇所でシート温調時や空調時などに発光されてそのシート温調やその空調などが直感的に分り易く伝達可能になり、特に、暖かくするときには赤く、涼しくするときには青く表示するので、そのシート温調や空調が分り易く把握でき、確認でき、その結果、自動車にとって非常に有用で実用的である。
【符号の説明】
【００１９】
１０ シート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーター
１１ 赤色発光ダイオード
１２ 外部接続線
１３ 外部接続線
１４ 筒状植込みケーシング
１５ 上端開口
１６ 下端開口
１７ ＬＥＤユニット
２０ ドライバー・シート
２１ シート・クッション
２２ シート・バック
２３ クッション・パッド
２４ トリム・カバー
２５ パッド先端／先端
２６ シート座面
２７ パッド裏面
２８ ＬＥＤユニット埋め込みホール
２９ 接続線引出し穴
３０ 青色発光ダイオード
３１ 外部接続線
３２ 外部接続線
３３ 筒状植込みケーシング
３４ 上端開口
３５ 下端開口
３６ ＬＥＤユニット
【特許請求の範囲】
【請求項１】
シート座面寄りでクッション・パッドの先端中央部分に発光ダイオード（ＬＥＤ）を埋め込み、そして、シート温調スイッチの閉じ操作でその発光ダイオード（ＬＥＤ）を点灯するところのシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーター。
【請求項２】
シート座面寄りでクッション・パッドの先端中央部分に赤色、緑色、黄色、青色などの複数の発光ダイオード（ＬＥＤ）を埋め込み、そして、シート温調スイッチの閉じ操作でその赤色発光ダイオード（ＬＥＤ）を点灯し、空調スイッチの閉じ操作で冷暖房に応じてその赤色および青色発光ダイオード（ＬＥＤ）の何れかを点灯するところのシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーター。
【請求項１】
シート座面寄りでクッション・パッドの先端中央部分に発光ダイオード（ＬＥＤ）を埋め込み、そして、シート温調スイッチの閉じ操作でその発光ダイオード（ＬＥＤ）を点灯するところのシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーター。
【請求項２】
シート座面寄りでクッション・パッドの先端中央部分に赤色、緑色、黄色、青色などの複数の発光ダイオード（ＬＥＤ）を埋め込み、そして、シート温調スイッチの閉じ操作でその赤色発光ダイオード（ＬＥＤ）を点灯し、空調スイッチの閉じ操作で冷暖房に応じてその赤色および青色発光ダイオード（ＬＥＤ）の何れかを点灯するところのシート座面埋め込み型ＬＥＤインジケーター。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２０１１−２４８１６５（Ｐ２０１１−２４８１６５Ａ）
【公開日】平成２３年１２月８日（２０１１．１２．８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−１２２２５５（Ｐ２０１０−１２２２５５）
【出願日】平成２２年５月２８日（２０１０．５．２８）
【出願人】（０００１３３０９８）株式会社タチエス (454)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年１２月８日（２０１１．１２．８）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年５月２８日（２０１０．５．２８）
【出願人】（０００１３３０９８）株式会社タチエス (454)
【Ｆターム（参考）】
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