説明

シール可能な窓を有する本人証明ブレスレット

人の腕などに巻いて取付ける本人証明ブレスレットは、水分との接触から装着者関係情報を保護するためにシール可能な窓を有する。ブレスレットは、上にある接着剤裏塗り透明カバーストリップと協働して情報担持ゾーンを構成する可撓性バンドを含む。最初の状態で、カバーストリップは、バンドにしっかりと接着された両端と、剥ぎ取り剥離フィルムによってバンドから分離された中央窓部分と、を有する。窓部分は、装着者関係情報を受け入れるべく、および剥離フィルムの剥離除去を容易にすべく、情報担持ゾーンを露出させるために、窓部分の一端で、例えば弱線に沿って引き剥がすことによって、バンドから持ち上げられて分離され、その後、ストリップ中央窓部分は、装着者関係情報の上にあるシールされた周囲部を構成し且つ装着者関係情報を保護する方法で、バンド上に接着して着座されるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、特定の人あるいは物に取付けるための、および、特定のバンド装着者と関連した情報を担持するための、リストバンドなどのような本人証明具の改善に関する。より詳しくは、本発明は、装着者関係情報の人間のおよび/または機械の読取りを妨げ、あるいはこれに悪影響を及ぼすことがある長期間の水分などとの接触から、ブレスレットに加えられたあるいは担持された装着者関係情報を覆い、そして保護するためのシール可能な窓を有する改善された本人証明ブレスレットに関する。
【背景技術】
【0002】
リストバンドなどのようなブレスレット型の本人証明具は、一般的に、病院あるいはその他の医療施設で、個々の患者によって付けられる。本人証明ブレスレットは、通常、患者の名前、部屋番号、患者の本人証明(ID)番号などの、人間の読める特定の患者本人証明情報を担持し、この本人証明情報は、ブレスレット上に直接印刷されるか、さもなければ、ブレスレットに貼付されるかあるいは適当に担持される、カード、タグあるいはラベルに加えられる。更に、人間の読める患者本人証明情報を複写したものでもよいが、選択された患者の状態情報を含んでもよいバーコード情報のような、様々な機械の読める情報を、同様にブレスレットに加えあるいは担持することができる。近年、そのような本人証明ブレスレットは、患者の本人証明、状態情報に加えて、患者の重要な病歴を受信して記憶する能力を有する、無線ICタグ(RFID)回路も有する。そのような本人証明ブレスレットは、非医療環境でも広範に用いられている。
【0003】
本人証明ブレスレットによって担持される装着者関係情報と水分の接触は、人間による、あるいは自動化された手段による、情報の正確な読取りを干渉し、従って、妨げる可能性がある。この点で、いくつかのブレスレットデザインは、透明要素を有し、透明窓を通して見ることのできる装着者関係情報の上を覆い、それによっていくらかの保護を与えてきた。例えば、米国特許第4,221,063号、同第4,285,146号、同第4,318,234号、同第4,386,795号、および同第5,581,924号は、透明窓要素が下にあるバンドと協働して、印刷された、且つ窓要素を通して見ることができる装着者関係情報を有するカード、タグあるいはラベルの、スライド嵌め受け入れのための小さい溝付きポケットを構成するブレスレットを示す。しかしながら、これらのブレスレットデザインの多くは、限られた保護のみを与え、より明確に言えば、例えば、入浴中に起こるかもしれないブレスレットの浸漬による水の浸入からシールされない。
【0004】
透明窓要素が、透明な、典型的には感圧性の接着剤層で裏塗りされた、別のブレスレット構成が提案されてきた。例えば、下にある可撓性バンド上に形成され、あるいは可撓性バンドによって担持される情報担持ゾーンあるいは領域上に接着して位置決めされる透明窓要素を示す、米国特許第3,197,899号および同第6,546,656号を参照。透明窓要素は、最初に、一端が、下にあるバンドに接着され、かくして、可動フラップからなり、可動フラップは、持ち上げられて、情報担持ゾーンを露出し、更に、情報担持ゾーンの上にある位置でバンドと接着関係に下方に移動される前に、剥離フィルムをフラップから取り除くことができる。しかしながら、情報担持ゾーンの周囲部の密封シールは、せいぜい、水の浸入に対する最小の保護をもたらす程度に制限される。更に、これらのブレスレットデザインでは、可動フラップは、特にスナップ分離あるいは切り離し分離のシート形態で複数のすぐに使えるブレスレットを生産するような、便利で経済的な製造方法とは相容れない。その上、これらのデザインの透明窓要素は、ブレスレットを装着者の腕などに接着して取付けるためのファスナー手段と組み合わされる結果、限られた固有の可変サイズ調節能力つきの複雑なブレスレット構造となる。
【0005】
米国特許第5,740,623号は、他の変形例のブレスレット構造を記載し、該ブレスレットは、透明なプラスチックから形成され、情報担持カード、タグ、あるいはラベルのスライド嵌めの受け入れのための内ポケットを構成するチューブ状のバンドを含み、人間の腕などに巻かれた閉ループの形態を形成して保持するために、コネクタ要素が、バンドの両端への圧力嵌めの受け入れのために設けられている。このブレスレットデザインは、情報担持カードなどと接触する水分あるいはその他の液体の浸入に対する改善された密封保護を与えることができるが、チューブ状バンド構造は、固有のサイズ調節能力を提供しない。更に、チューブ状バンド構造は、また、特にスナップ分離あるいは切り離し分離のシート形態で、複数のすぐに使えるブレスレットを生産するような、便利で経済的な製造方法が不可能である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、特に、透明窓要素が、マルチブレスレットシート形態で経済的な製造の助けとなる方法で下にある可撓性バンド上に取付けられた、且つ、更に、透明窓要素が、水分などとの接触から、下にある装着者関係情報を覆って、密封シールするようになっている、医療施設などで用いられるタイプの本人証明ブレスレットへの更なる改善の著しい要求がある。本発明は、これらの要求を満たし、更に関連した利点を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、人間の腕などに巻いて取付けるための改善された本人証明ブレスレットが提供され、該ブレスレットは、装着者関係情報の人間および/または機械の読取りを妨げ、あるいはこれに悪影響を及ぼすことがある、水分などとの潜在的な損傷接触から、装着者関係情報を保護するためのシール可能な窓を含む。改善されたブレスレットは、すぐに使える状態で、シートからスナップ分離を可能にするようになった多数のブレスレットを含む、便利なシート形態で、あるいは端と端を突き合わせたロール形態で、経済的な製造用に設計されている。
【0008】
一つの好ましい形態では、本人証明ブレスレットは、直接印刷されあるいは書き込まれた情報、あるいは、カード、タグあるいはラベルに加えられた情報のような、装着者関係情報を受け入れ、且つ支持するようになっている情報担持ゾーンを含むように、耐湿性材料から構成された細長い可撓性バンドを有する。透明な、接着剤裏塗りカバーストリップは、カバーストリップの両端が、情報担持ゾーンのほぼ両端で、下にあるバンドにしっかりと接着されて、情報担持ゾーンの上にある関係をなして情報担持ゾーンに広がる。この中央窓部分は、カバーストリップ裏面の剥ぎ取り剥離フィルムなどによって、下にあるバンドから最初に分離され、あるいは、容易に分離することができる。
【0009】
使用時、カバーストリップ中央窓部分の一端は、例えば、ほぼバンド上の情報担持ゾーンの一端の上にある位置でカバーストリップに形成されたミシン目線のような、弱線に沿ってカバーストリップを引き剥がすことによって、可撓性バンドから持ち上げて分離するようになっている。この、カバーストリップ中央窓部分の今や分離された端部は、可撓性バンドに対して持ち上げられて、装着者関係情報を受け入れるために、また、中央窓部分の裏面の剥離フィルムを剥ぎ取り除去すべく露出させるために、情報担持ゾーンを露出させることができる。次いで、中央窓部分はバンド上に下方に押圧され、該バンドとしっかり固定、シールされて接着されることができる。カバーストリップ中央窓部分および可撓性バンドは、装着者関係情報の周りに境界を定める密封シールされた周囲部を協働して構成し、その後の水分などとの接触からそのような情報を保護し、それによって、人間および/または機械手段による、信頼性のある正確な読取のために、情報を保護する。
【0010】
本人証明ブレスレットは、人間の腕などあるいは人間と関連する物に巻かれる選択された直径サイズの閉ループ形態に細長いバンドを保持するためのファスナー手段を更に含む。1つの好ましい形態では、ファスナー手段は、参照としてここに援用する米国特許第5,581,924号に開示されているように、バンドの一端にある、バンドの他端に形成された長手方向に間隔の離れた一連のファスナーポートの1つと係合するための、スナップ嵌め係合可能なオスメス部品のような、相互係合可能なファスナー要素を、可撓性バンドの両端に、好ましくはバンドの情報担持ゾーンから独立して、含む。接着固定手段などのような代わりの固定要素を用いてもよい。
【0011】
本発明のその他の特徴および利点は、本発明の本質を一例として図示する添付図面とともに、以下の詳細な記載からより明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
例示的な図面に示すように、全体的に参照番号10で参照される、改良本人証明ブレスレットが、閉ループの形態(図12)で人の腕などあるいは人と関連した物に取付けるために提供され、ブレスレット10は、特定の人あるいは物と関連した装着者関係情報12(図5〜9、12)を含み、あるいは担持する。装着者関係情報12は、人間の読める形態、および/または機械の読める形態で提供されるのがよい、また、本発明の第1の態様によれば、水分などとの接触から保護されるシール窓内に保護的に包囲されている。改良ブレスレット10は、シート組立体あるいは形態14(図1)で、便利で経済的な製造に適した構造を有し、該形態は、すぐに使える状態で形態14からスナップ分離あるいは引き剥がし分離されるようになっている多数のブレスレット10を含む。
【0013】
情報担持本人証明ブレスレットなどは、ブレスレットが取付けられた人あるいは物に関係する、本人であることおよび/またはその他の重要な情報を証明するときに用いるために、便利で、軽量で、比較的人目につかない本人証明具が望まれる、多数の用途に広く用いられている。1つの重要な例として、そのような本人証明ブレスレットは、個々の患者を本人確認するために、病院あるいはその他の医療施設用に良く知られている。すなわち、患者名などのような装着者関係情報をブレスレットに付与し、次いで、ブレスレットを、関連した患者の腕などに取り付ける。装着者関係情報を、人間の読める手書き、タイプ、あるいは印刷形式で付与し、および/または、そのような情報を、バーコードのような機械の読める形式で、あるいは、無線ICタグ(RFID)デバイスのような記憶回路によって付与してもよい。機械の読める形式の使用は、本人証明ブレスレットに入力することができ、引き続いて、本人証明ブレスレットから読取ることができる、患者の医療記録および/または患者の状態情報のような情報量とタイプを有益に拡張する。
【0014】
本発明の改良本人証明ブレスレット10は、ブレスレットに直接付与され、さもなければ、レーザー印刷のような適当な印刷方法によって付与された、人間の読めるおよび/または機械の読める形式を含む、カード、タグ、あるいはラベル18(図5〜9、11〜12)によってブレスレットに取付けられた、広範囲の装着者関係情報を有益に収容し、通常の、典型的には多くの日の使用サイクルの間ブレスレットが曝される研磨表面との潜在的に損傷をうける接触ばかりでなく、水分および、溶剤などを含むその他の液体との潜在的に損傷をうける接触から、装着者関係情報を効果的に保護する。内科患者によって用いられる本人証明ブレスレットの例では、患者は、シャワーあるいは入浴することが必要とされ、さもなければ、病院滞在および関連する治療養生の間、様々な液体にさらされる。装着者関係情報との水分接触により、書かれた情報に明瞭性を失わせ、電子記憶回路の作動を妨げることがあり、その結果、人間あるいは機械の方法による、情報の読出しを邪魔し、および/または妨げる。本発明は、経済的な製造および便利な使用に適する、およびカード、タグあるいはラベルの印刷のための既存の施設手順に適合するブレスレット構造で、水分などとの接触から装着者関係情報を保護する。図5〜9および12に示すように、機械の読める情報は、ブレスレットに直接印刷された、あるいはカード、タグ、あるいはラベル18に印刷されたバーコード情報、および/または、ブレスレットにあるいは変形例として、カード、タグあるいはラベル18に取付けられたRFIDデバイスあるいはチップ15でもよい。
【0015】
図2〜3に概略的に示すように、本発明の各本人証明ブレスレット10は、選択された色の、柔らかく、平滑な、非磨耗性、可撓性および軽量な、耐湿性、あるいは水分不浸透性、耐伸長性の材料から形成され、且つ上方に存在する情報担持ゾーン22を構成するように形づくられた、単一あるいは多重、あるいは多層構造を有する、細長いストラップあるいはバンド20からなる。1つの好ましい形態では、バンド材料は、約10〜12ミリ程度の総合厚さを有する接着剤結合層(図示せず)を含む、多重の耐久性プラスチックストラップからなる。情報担持ゾーン22は、第1のバンド端24と第2のバンド端26との間に、長手方向に位置決めされ、バンド端の少なくとも一方は、人の腕などあるいは人に関連した物に巻かれる、選択された直径サイズの閉ループ形態(図12)にバンドを形づくり保持するようになっている、ファスナー手段を含む。従って、バンド20上の情報担持ゾーン22は、そのようなファスナー手段と無関係である。
【0016】
例示的な図面は、ここに援用される米国特許第5,581,924号に、より詳細に示され且つ記載されているように、第2のバンド端26に形成された、長手方向に間隔をへだてた一連のファスナーポート32の選択された1つに連結するようになったスナップ嵌め係合可能な雄ファスナー部品28と雌ファスナー部品30のようなファスナー手段を含む、第1のバンド端24を示す。そのようなファスナー部品は、自己係止するように有益に設計され、ブレスレットを切断し、破壊することによってのみ、ブレスレット10の、人の腕などからの取り外しを効果的に可能にする。当業者は、接着剤ファスナー要素および、変形例の機械的ファスナー要素のような、様々な異なるファスナー手段およびファスナー構造を用いてもよいことを理解し認識するであろう。
【0017】
透明カバーストリップ34が、バンドの情報担持ゾーン22の上に延びる、あるいはかかるゾーン22にわたる位置で、可撓性バンド20上に取付けられる。この透明カバーストリップ34も、軽量で、耐水性あるいは水不浸透性で、プラスチックフィルムのような、ほぼ透明な材料から形成され、好ましい形態では、透明カバーストリップ34には感圧性接着剤のような透明接着材料の薄い層が裏塗りされている。最初の形態では、接着剤裏塗りカバーストリップ34の両端36と38は、下にある情報担持ゾーン22の両端で、それぞれ、可撓性バンド20にしっかりと接着される。しかしながら、透明中央窓部分40を構成するカバーストリップ34の中央領域は、薄い紙主体の剥ぎ取り剥離フィルム42によって最初バンドから分離され、あるいは間隔をへだてられ、かくして、バンドに接着されない。かくして、最初に構成されたままの形態では、剥ぎ取り剥離フィルム42が、下にあるバンド20上の情報担持ゾーン22から中央窓部分40を分離すると、カバーストリップ34は、接着剤裏塗り情報担持ゾーン22の両端でバンド20にしっかりと連結された両端を有する。この最初に構成されたままの形態は、図1に見られるようにシート形態14での都合のよい経済的な生産に特に適しており、この形態14は、ほぼ横に並んだ関係で、且つブレスレットの使用を望むとき、ミシン目線44のような、適当なブレスレット間の弱線に沿って、シート形態14から個々にスナップ離し分離あるいは引き剥がし分離するようになっている、多数の本人証明ブレスレット10を含む。
【0018】
図4は、適当な装着者関係情報12を情報担持ゾーン22に加える準備の、本人証明ブレスレット10の最初の操作を示す。図示するように、カバーストリップに形成されたミシン目線48などのような前もって形成された弱線に沿って引き剥がすことによって、中央窓部分40を、カバーストリップ34の隣接した接着剤で固定された端38から分離することができる。次いで、中央窓部分40のかくして分離された端46を、下にある情報担持ゾーン22に対して持ち上げて、図5に示すように、窓部分40を、カバーストリップの依然として固定されている反対側の端36に隣接したヒンジあるいは折れ線49を中心に、上方に効果的に回動させることができる。これにより、例えば、情報担持ゾーン上へのカード、タグ、あるいはラベル18の配置によって、あるいは、変形例では、装着者関係情報を情報担持ゾーン22上に直接手書きで加えることによって装着者関係情報12を受け入れるために、情報担持ゾーン22を露出させる。
【0019】
窓部分40が持ち上げられた位置にあるとき、紙主体の剥ぎ取り剥離フィルム42は、アクセスと除去(図6〜7)を容易にするために、ほぼ露出され、それによって薄膜の透明な接着剤裏塗りを露出させる。特に、図6は、剥離フィルム42の窓部分からの剥ぎ取り分離を示し、図7は、適当な処分のために剥ぎ取った剥離フィルム42の除去を示す。ストリップ中央窓部分40の引き続く下方への移動で、接着剤裏塗りの窓部分を、バンド20の情報担持ゾーン22上に押圧してしっかり着座させ、図11に最も良く見られるように、接着剤の裏塗り50を下にあるバンド20と密接に接着係合させることができる(図8、9、11)。重要なこととして、このゾーン22に加えられた装着者関係情報12は、周囲部がゾーン22の周囲部から内方に間隔をへだてて配置されるので、情報12の周りに境界を定める水分不浸透の密封シール周囲部が、窓部分40と下にあるバンド20によって協働して構成される。かくして、窓部分40およびバンド20は、人間および/または機械的手段によって読み出される信頼性のある正確な情報のために、装着者関係情報18を包囲するシール可能な窓を協働して形成する。
【0020】
当業者は、バンド20の情報担持ゾーン22上の装着者関係情報12の周りに境界を定める所望の水分不浸透の密封シール周囲部を達成するために、本発明の変形形態を用いてもよいことを、理解し、認識するであろう。例えば、最初に透明中央窓部分40の下にある感圧性接着剤と剥ぎ取り剥離フィルム42の代わりに、ゾーン22上への装着者関係情報12の配置の後、下にあるバンド20上への中央窓部分40の加熱接着のようなその他の技術を用いてもよい。
【0021】
かくして、使用中、ブレスレット10は、透明な中央窓部分40を通して見ることができる装着者関係情報12を有する。重要なこととして、情報担持ゾーン22上の装着者関係情報12を密封して包囲するために、下にあるバンド20と協働する積層要素からなるこの窓部分40が、水分の浸入から保護する手段である。装着者関係情報の周りに境界を定める密封シール周囲部は、通常の曲げおよび情報12と関連する人の腕などに取付けられた閉ループ形態(図12)でのブレスレット10の使用に適応するように、十分に可撓性である。かくして形成されたシールされた窓は、それによって、入浴およびシャワーなどの通常の活動を可能にし、水分およびその他の液体との、潜在的な損傷接触から、装着者関係情報12を保護する。
【0022】
図13は、図1〜12に示し、且つ記載したのと同様の部品を、200だけ増した共通の参照番号で特定する、本発明の好ましい変形例を示す。図示するように、変形本人証明ブレスレット210は、例示的な雄スナップ嵌め部材228と雌スナップ嵌め部材230のようなファスナー部品を有する第1のバンド端224と、多数のファスナーポート232が形成された第2のバンド端226との間に、長手方向に位置決めされた、上方に存在する情報担持ゾーン222を構成するように形づくられた、細長い可撓性ストラップあるいはバンド220からなる。透明カバーストリップ234は、情報担持ゾーン222の上にあり、バンド220への貼り付けのために、薄い透明な接着剤層あるいはフィルムによって裏塗りされる。図示した形態では、カバーストリップ234の両端236および238は、これら接着端236、238の間に透明中央窓部分240を構成して、下にあるバンド220に接着される。紙主体の剥ぎ取り剥離フィルム242は、中央窓部分240の下に示され、接着されたストリップ端236に近接したヒンジ線249から、カバーストリップ234の反対側の端から短い距離間隔をへだてた位置まで延び、それによって、バンド220への最初の接着のための露出した接着剤を有する、反対側のストリップ端238を構成する。
【0023】
使用中、カバーストリップ234の接着端238を、図13で見られるように、下にあるバンド220から持ち上げて、分離することができる。これは、図1〜12に関して、全てここで既に示し、記載したように、装着者関係情報を受け入れ支持するために、情報担持ゾーン222を露出させる。ゾーン222上への装着者関係情報の配置の後、剥離フィルム242を、中央窓部分240から分離することができ、窓部材240と、下にあるバンド220に関連したストリップ端238とが接着固定されシールされる。重要なこととして、窓部分240とカバーストリップ端238は、装着者関係情報の周りに境界を定める、かくして保護する密封シール周囲部を効果的に構成し、人間および/または機械のコミュニケーションのために、そのような情報を視覚的に露出する。
【0024】
従って、図13に示した変形例の実施形態は、また、シート形態、あるいはロール形態でのブレスレット220の簡易な製造のために、透明カバーストリップ234の両端236、238の、バンド220との最初の接着を提供する。
【0025】
図14〜16は、図1に示したようなマルチブレスレットシート14で、本発明の本人証明ブレスレット10を製造するための1つの例示的な生産工程を図示するが、同様の生産工程を、図13に示したようなブレスレット210の製造に用いることができることが理解されるであろう。この点において、カバーストリップ34の両端36、38の両方が、例えば、接着によって下にあるバンド20上にしっかりと固定されるブレスレット構造は、他の自由なフラップタイプ構造が早期に持ち上がって大量生産を妨げる心配なしに、様々な生産工程に有益に適応する。
【0026】
より明確に言えば、図14は、例えば、供給リール(図示せず)などから引き出すことによって、一連の加工ステーションに搬送される、適当なバンド形成材料の細長いウェブ114を示す。最初の積層ステーション60で、適当なカバーストリップ形成材料の細長いウェブ134が、バンド形成材料114上への接着配置のために、供給リール62から引き出される。この点において、図15、16は、カバーストリップ形成材料134を担持する供給リール62を示す。カバーストリップ形成材料134は、その片側に貼り付けられ、剥ぎ取り剥離層142によって覆われて保護された透明接着剤フィルムを有する。この剥ぎ取り剥離層142は、該剥離層の両端から内方に短い距離間隔をへだてた細長い切れ目、あるいはスリット64を含む。
【0027】
カバーストリップ形成材料134は、該材料134を、供給リール62から、下にあるバンド形成材料114上に案内し且つ押圧する適当なガイドリール66および68のまわりに引き出される。重要なこととして、剥離層142の細い縁ストリップ70と72が廃棄ローラ74によって材料134から分離されて、材料134の両縁が押圧されてバンド形成材料114としっかりと接着係合する。全てここに既に示し記載した通り、カバーストリップ形成材料134のこれらの接着した両縁は、各カバーストリップ34の両端36、38に相当し、剥離層142の残留中央部分は、剥離フィルム42に相当する。
【0028】
部分的に下にあるバンド形成材料114と上にあるカバーストリップ形成材料134は、積層ステーション60から、下にある材料をミシン目44のような隣接する弱線に沿って分離できる一連の個々のブレスレット10の外形形状に切断するためのアウトラインダイステーション76、および各ブレスレット10に多数のファスナーポート32を切断するための孔切断ステーション78のような一連のダイカットステーションに引き出され、あるいは更に移送される。次いで、付加的なミシン目ダイステーション80は、各カバーストリップ34の、中央窓部分40と接着剤で固定された一端38との間に、ミシン目48のような弱線を形成する。回転ダイ要素が図示されるが、非回転ダイ要素を含む、その他のタイプのダイ要素を用いてもよいことが理解されるであろう。
【0029】
ウェブ廃棄ステーション82は、ブレスレット10の細長い連続体から、いかなる残留する縁材料をも分離し、すると細長い連続体は、所望のマルチブレスレットシート14に成形することができる。
【0030】
図17〜19は、本発明の個々の本人証明ブレスレット10が、ミシン目90のような弱線に沿って引き剥がし分離できるようになった、端と端を突き合わせた相互連結配列で生産される、変形例のマルチブレスレット構造を図示する。端と端を突き合わせたブレスレット10は、ブレスレット10を1つずつ都合よく引き出して分配するためのディスペンサー94内に取付けることができる供給リール92(図18、19)内に組み立てることができる。
【0031】
生産工程および方向、すなわち、図14に見られるように、マルチブレスレットシート形態での横並び、あるいは、図18、19に見られるように、マルチブレスレットロール形態での端と端の突き合わせにかかわりなく、各ブレスレット10のカバーストリップ34は、ブレスレットの両端36、38で、下にあるバンド20にしっかりと接着されているので、生産方法あるいは方向を制限する可能性がある、および/または、生産設備を詰まらせて動かなくする可能性がある自由端フラップあるいは同様の構造がない。
【0032】
本発明の本人証明ブレスレット10の、様々な更なる変形および改良が、当業者に明らかであろう。従って、添付した特許請求の範囲の記載を除いて前述の記載および添付図面によって、発明について限定を意図しない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】各々がシール可能な窓を有し、本発明の新規な特徴により構成された複数の分離できる本人証明ブレスレットを有するシート形態の上面斜視図である。
【図2】本発明によるシール可能な窓を有し、下にある可撓性バンドに最初に接着された、接着剤裏塗り透明カバーストリップの両端を示す単一の本人証明ブレスレットの上面斜視図である。
【図3】下にある可撓性バンドから分解した関係にある、接着剤裏塗り透明カバーストリップを示す分解斜視図である。
【図4】図2と同様の上面斜視図であるが、透明カバーストリップの一端を下にある可撓性バンドから分離あるいは切断するために本人証明ブレスレットを操作するための最初のステップを示す。
【図5】保護カバーストリップが持ち上げられた位置にある、本人証明ブレスレットから分解した関係にある、本人証明カード、タグ、あるいはラベルを示す上面斜視図である。
【図6】透明カバーストリップの裏面の接着フィルムを露出するための、透明カバーストリップの裏面からの保護紙などの剥ぎ取り分離を示す更なる上面斜視図である。
【図7】カバーストリップからの剥ぎ取り分離後、処分のため剥ぎ取り保護紙などの除去を示す別の上面斜視図である。
【図8】接着剤裏塗りカバーストリップが、本人証明カード、タグあるいはラベルの上にある関係に可撓性バンド上にシール着座され、更に、カバーストリップの周辺領域が可撓性バンド上の情報担持ゾーンの周辺領域と接着剤でシール係合して、水分などとの接触から本人証明カード、タグあるいはラベルを保護するシールされた窓を構成していることを示す上面斜視図である。
【図9】図8の本人証明ブレスレットの上面図である。
【図10】本人証明ブレスレットの底面図である。
【図11】図9のほぼ11−11線での断片的な拡大垂直断面図である。
【図12】人の腕などに巻いて取付けるために、閉ループ形態に適応した組み立てられた本人証明ブレスレットを示し、所望の直径サイズの閉ループ形態にブレスレットを保持するためのファスナーを更に示す斜視図である。
【図13】図4と同様の断片的な上面斜視図であるが、本発明の変形例の好ましい形態を示す。
【図14】シート形態に本人証明ブレスレットを生産するための一つの例示的な生産ライン工程を示す幾分概略的な斜視図である。
【図15】図14の生産工程に用いるための、接着剤裏塗り透明カバーストリップに使用される材料を担持する供給リールを示す斜視図である。
【図16】図15の丸で囲んだ領域16にほぼ相当する断片的な拡大斜視図である。
【図17】端と端を突き合わせた配列で、本発明により構成された一連の本人証明ブレスレットを示す平面図である。
【図18】供給リール上に担持された図17の端と端を突き合わせたブレスレットを示す。
【図19】図17、18の端と端を突き合わせたブレスレットを1つずつ分配するためのディスペンサーを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1および第2の端部を有し、且つ一方の側に情報担持ゾーンを構成する、細長い可撓性バンドと、
接着剤裏塗りの、ほぼ透明なカバーストリップと、を有し、
該ストリップは、その両端間に可撓性中央窓部分を構成し、
前記ストリップの両端は、前記中央窓部分を前記情報担持ゾーンと上にある関係に位置決めするために、最初に前記情報担持ゾーンのほぼ両端で前記バンドに接着され、
前記中央窓部分は、該中央窓部分を前記バンドに対して上方に持ち上げて装着者関係情報を受け入れるべく前記情報担持ゾーンを露出させるために、前記バンドから分離できる一端を含み、
前記窓部分は、前記情報担持ゾーンの上にある位置に移動でき、前記バンド上にあり、装着者関係情報の周りに境界を定めるシールされた周囲部を構成するために、少なくとも前記窓部分の周囲部が、前記バンドに密封接着され、
前記バンドを閉ループ形態に保持するためのファスナー手段を有する、
ことを特徴とする本人証明ブレスレット。
【請求項2】
最初に前記中央窓部分を前記バンドから分離し、それによって、前記中央窓部分の前記バンド上の前記情報担持ゾーンとの接着を防止するために、前記中央窓部分によって担持される剥ぎ取り剥離フィルムを更に含み、
前記中央窓部分が前記バンドに対して上方に持ち上げられたときに、前記剥離フィルムは、前記中央窓部分からのアクセスおよび取り外しのために露出される、請求項1に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項3】
前記中央窓部分の前記一端は、前記窓部分の一端を前記バンドに対して上方に持ち上げるために、前記バンドに接着された前記ストリップ端のうちの一端から分離できる、請求項1に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項4】
前記バンドと前記カバーストリップの前記中央窓部分は、ほぼ水分不浸透性材料で形成される、請求項1に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項5】
装着者関係情報は、人間の読める情報からなる、請求項1に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項6】
装着者関係情報は、機械の読める情報からなる、請求項1に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項7】
装着者関係情報は、RFIDデバイスによって担持される、請求項1に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項8】
装着者関係情報は、バーコード情報からなる、請求項1に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項9】
装着者関係情報は、カード、タグあるいはラベルに付与され、前記カード、タグあるいはラベルは、前記バンドの前記情報担持ゾーン上に配置するためのサイズと形状を有する、請求項1に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項10】
前記中央窓部分のほぼ前記一端で前記カバーストリップに形成された弱線を更に含む、請求項3に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項11】
前記中央窓部分のほぼ反対側の端で前記カバーストリップに形成されたヒンジ線を更に含む、請求項1に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項12】
前記バンドの前記情報担持ゾーンは、前記ファスナー手段から独立している、請求項1に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項13】
前記ファスナー手段は、ほぼ前記バンドの前記第1および第2の少なくとも一端に取付けられた、少なくとも1つのファスナー部品からなる、請求項1に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項14】
複数の前記本人証明ブレスレットは、シート形態に組み立てられ、前記ブレスレット間の少なくとも1本の弱線に沿って、引き剥がし分離することによって、各々、前記シート形態から分離できる、請求項1に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項15】
複数の前記本人証明ブレスレットは、端と端とを突き合わせて組み立てられ、前記ブレスレット間の少なくとも1本の弱線に沿って、各々分離できる、請求項1に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項16】
ほぼ水分不浸透性材料で形成された細長い可撓性のバンドを有し、
前記バンドは、第1および第2の端部を有し、バンドの一方の側に情報担持ゾーンを構成し、
接着剤裏塗りの、ほぼ透明なカバーストリップを有し、
該ストリップは、ほぼ水分不浸透性材料で形成され、且つストリップの両端間に延びる可撓性中央窓部分を構成し、
前記ストリップの両端は、前記中央窓部分を前記情報担持ゾーンと上にある関係に位置決めするために、前記情報担持ゾーンのほぼ両端で前記バンドに接着されて、
前記バンドから前記中央窓部分を分離し、それによって前記バンドの前記情報担持ゾーンとの接着を防止するための、前記中央窓部分によって担持された剥ぎ取り剥離フィルムを有し、
前記中央窓部分は、装着者関係情報を受け入れるべく前記情報担持ゾーンを露出させるために、且つ前記中央窓部分から前記剥離フィルムへのアクセスおよび剥離フィルムの除去を容易にするために、前記窓部分を前記バンドに対して上方に持ち上げられるように、ほぼ前記中央窓部分の前記一端で前記カバーストリップに形成された弱線に沿って前記ストリップ端のうちの一端から分離できる一端を含み、
前記窓部分は、前記情報担持ゾーンの上にある位置に移動でき、装着者関係情報の周りに境界を定めるシールされた周囲部を構成するために、少なくとも前記窓部分の周囲部が、前記バンドに密封接着され、
前記バンドを、閉ループ形態に保持するためのファスナー手段を有する、
ことを特徴とする本人証明ブレスレット。
【請求項17】
装着者関係情報は、本質的に人間の読める情報および機械の読める情報からなる群より選ばれる、請求項16に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項18】
装着者関係情報は、RFIDデバイスによって担持される、請求項16に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項19】
装着者関係情報は、バーコード情報からなる、請求項16に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項20】
装着者関係情報は、カード、タグあるいはラベルに付与され、前記カード、タグあるいはラベルは、前記バンドの前記情報担持ゾーン上に配置するためのサイズおよび形状を有する、請求項16に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項21】
前記中央窓部分のほぼ反対側の端で前記カバーストリップに形成されたヒンジ線を更に含む、請求項16に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項22】
前記バンドの前記情報担持ゾーンは、前記ファスナー手段から独立している、請求項16に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項23】
接続関係に配列された、請求項16に記載の複数の前記本人証明ブレスレットを含み、前記複数の本人証明ブレスレットの各々は、それらの間の少なくとも1本の弱線に沿って分離できるようになっている、シート形態。
【請求項24】
端と端を突き合わせた接続関係に配列された、請求項16に記載の複数の前記本人証明ブレスレットを含み、前記複数の本人証明ブレスレットの各々は、それらの間の弱線に沿って分離できるようになっている、供給リール。
【請求項25】
第1および第2の端部を有し、且つ一方の側に情報担持ゾーンを構成する、細長い可撓性バンドと、
透明なカバーストリップと、を有し、
該ストリップは、その両端間に可撓性中央窓部分を構成し、
前記ストリップの両端は、前記中央窓部分を前記情報担持ゾーンの上にある関係に位置決めするために、前記情報担持ゾーンのほぼ両端で前記バンドに接着され、
前記カバーストリップは、ほぼ前記中央窓部分と前記バンドに接着された前記ストリップ端のうちの一端との間に配置された弱線を含み、
前記中央窓部分は、装着者関係情報を受け入れるべく前記情報担持ゾーンを露出させるために、前記窓部分を前記バンドに対して上方に持ち上げられるように、前記1つのストリップ端から前記弱線に沿って分離でき、
前記窓部分は、前記情報担持ゾーンの上にある位置に移動でき、且つ前記窓部分を、装着者関係情報の周りに境界を定める密封シールされた周囲部に沿って、前記バンドに密封接着するための接着手段を含む、
ことを特徴とする本人証明ブレスレット。
【請求項26】
前記バンドを閉ループ形態に保持するためのファスナー手段を更に含む、請求項25に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項27】
前記バンドおよび前記カバーストリップの前記中央窓部分は、ほぼ水分不浸透性材料で形成される、請求項25に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項28】
装着者関係情報は、本質的に、人間の読める情報および機械の読める情報からなる群より選ばれる、請求項25に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項29】
装着者関係情報は、RFIDデバイスによって担持される、請求項25に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項30】
装着者関係情報は、バーコード情報からなる、請求項25に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項31】
装着者関係情報は、カード、タグあるいはラベルに付与され、前記カード、タグあるいはラベルは、前記バンドの前記情報担持ゾーン上に配置するためのサイズおよび形状を有する、請求項25に記載の本人証明ブレスレット。
【請求項32】
接続関係に配列された、請求項25に記載の複数の前記本人証明ブレスレットを含み、前記複数の本人証明ブレスレットの各々は、それらの間の少なくとも1本の弱線に沿って分離できるようになっている、シート形態。
【請求項33】
端と端を突き合わせた接続関係に配列された、請求項25に記載の複数の前記本人証明ブレスレットを含み、前記複数の本人証明ブレスレットの各々は、それらの間の弱線に沿って分離できるようになっている、供給リール。
【請求項34】
第1および第2の端部を有する細長い可撓性バンドと、一方の側に構成された情報担持ゾーンと、前記バンドを閉ループ形態に保持するためのファスナー手段と、を有する本人証明ブレスレットにおいて、情報担持ゾーン上の装着者関係情報を保護する方法であって、
両端間に可撓性中央窓部分を構成する、透明カバーストリップを準備するステップと、
カバーストリップのストリップ両端を、ほぼ前記情報担持ゾーンの両端でバンドに取付けて、中央窓部分を情報担持ゾーンの上にある関係に位置決めするステップと、
中央窓部分を、ストリップ両端のうちの一端で前記バンドに対して持ち上げて、情報担持ゾーンを露出させるステップと、
装着者関係情報を、バンド上の露出された情報担持ゾーンに付与するステップと、
窓部分を、情報担持ゾーンの上にある位置に戻し、そして窓部分を、バンドの情報担持ゾーンおよび装着者関係情報の周りに境界を定める密封シールされた周囲部に沿って、バンドに密封接着するステップと、を有する、
ことを特徴とする方法。
【請求項35】
前記持ち上げるステップの前に、中央窓部分をバンドに取付けられたストリップ両端のうちの一端から分離するステップを更に含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記ストリップ両端をバンドに取付けるステップは、接着剤で取付けるステップからなる、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
カバーストリップは、透明接着剤で裏塗りされ、
最初に中央窓部分とバンドとの接着を防止するために、中央窓部分を剥離ストリップで最初に裏打ちし、前記持ち上げるステップの後に剥離ストリップを取り除くステップを更に含む、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
中央窓部分とバンドに取付けられたストリップ両端のうちの一端との間で、カバーストリップに弱線を形成するステップを更に含み、前記分離するステップは、弱線に沿ってカバーストリップを切断するステップからなる、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
中央窓部分と、バンドに取付けられたストリップの他端との間に、ヒンジ線を形成するステップを更に含む、請求項34に記載の方法。
【請求項40】
前記付与するステップは、装着者関係情報を情報担持ゾーンに、手で加えるステップからなる、請求項34に記載の方法。
【請求項41】
前記付与するステップは、装着者関係情報を、前記バンドの前記情報担持ゾーン上に配置するためのサイズおよび形状を有するカード、タグあるいはラベルに付与し、そして、カード、タグあるいはラベルをバンド上に配置するステップからなる、請求項34に記載の方法。
【請求項42】
一連の細長い本人証明ブレスレットを生産する方法であって、
生産経路に沿って、バンド形成材料の細長いウェブを搬送するステップと、
透明カバーストリップ形成材料の両端を、バンド形成材料のウェブ上に取付けるステップと、
バンド形成材料のウェブとカバーストリップ形成材料を、各々、細長い可撓性バンドに取付けられた両端を有する透明カバーストリップを有する、複数の細長い可撓性本人証明ブレスレットに小分けするステップと、を有し、
前記透明カバーストリップは、前記両端の間に形成された中央窓部分を更に含み、且つ前記バンドの情報担持ゾーンの上にあり、
前記小分けするステップは、隣接するブレスレット間に、少なくとも1本の弱線を形成するステップを含む、
ことを特徴とする方法。
【請求項43】
前記複数の細長い可撓性ブレスレットは、横に並んで形成される、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記複数の細長い可撓性ブレスレットは、端と端とを突き合わせて形成される、請求項42に記載の方法。
【請求項45】
透明カバーストリップ形成材料の両端は、前記バンド形成材料のウェブに接着して固定される、請求項42に記載の方法。
【請求項46】
カバーストリップ形成材料は、透明接着剤で裏塗りされ、最初にバンドとの接着を防止するために、カバーストリップ形成材料の両端間でカバーストリップ形成材料を剥離ストリップで最初に裏打ちするステップを更に含む、請求項42に記載の方法。
【請求項47】
カバーストリップ形成材料の両端のうちの一端にほぼ隣接して、カバーストリップ形成材料に、弱線を形成するステップを更に含む、請求項42に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公表番号】特表2008−538423(P2008−538423A)
【公表日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−507832(P2008−507832)
【出願日】平成18年4月18日(2006.4.18)
【国際出願番号】PCT/US2006/014712
【国際公開番号】WO2006/113786
【国際公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(503024480)プレシジョン ダイナミックス コーポレイション (6)
【Fターム(参考)】