説明

ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2発現の調節

【課題】ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2の機能を効果的に阻害し得るさらなる剤を提供すること。
【解決手段】ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2をコードする核酸分子を標的とする13〜40核酸塩基長のアンチセンス化合物であって、ここで前記化合物が、前記ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2をコードする核酸分子に対して少なくとも70%相補的であり、かつここで前記化合物がジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2mRNAの発現を少なくとも10%阻害する、アンチセンス化合物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2をコードする核酸分子を標的とする13〜40核酸塩基長のアンチセンス化合物であって、ここで前記化合物が、前記ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2をコードする核酸分子に対して少なくとも70%相補的であり、かつここで前記化合物がジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2mRNAの発現を少なくとも10%阻害する、アンチセンス化合物。
【請求項2】
前記化合物が配列番号:21、24、25、26、28、29、35、36、47、49、57、62、65、66、71、73、77、81、82、90、92および94からなる群より選択される配列を含む、請求項1記載のアンチセンス化合物。
【請求項3】
15〜30核酸塩基長を含む、請求項2記載のアンチセンス化合物。
【請求項4】
オリゴヌクレオチドを含む、請求項1記載のアンチセンス化合物。
【請求項5】
DNAオリゴヌクレオチド、RNAオリゴヌクレオチド、またはキメラオリゴヌクレオチドを含む、請求項4記載のアンチセンス化合物。
【請求項6】
前記化合物の少なくとも一部がRNAとハイブリダイズしてオリゴヌクレオチド-RNA二本鎖を形成する、請求項4記載のアンチセンス化合物。
【請求項7】
前記ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2をコードする核酸分子と少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、または少なくとも99%の相補性を有する、請求項1記載のアンチセンス化合物。
【請求項8】
少なくとも1つの、修飾されたヌクレオシド間結合、糖部分または核酸塩基を有する、請求項1記載のアンチセンス化合物。
【請求項9】
少なくとも1つの2'-O-メトキシエチル糖部分、少なくとも1つのホスホロチオエートヌクレオシド間結合、または少なくとも1つの5-メチルシトシンを有する、請求項1記載のアンチセンス化合物。
【請求項10】
ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2の発現が阻害されるように細胞または組織を接触させることを含む、細胞または組織においてジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2の発現を阻害する方法のための、請求項1記載のアンチセンス化合物。
【請求項11】
ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2をコードする核酸分子の好ましい標的セグメントを、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2の1つ以上の候補調節剤と接触させる工程、および
ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2の発現を調節するジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2発現の1つ以上の調節剤を同定する工程
を含む、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2の調節剤をスクリーニングする方法。
【請求項12】
ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2発現の調節剤が、オリゴヌクレオチド、アンチセンスオリゴヌクレオチド、DNAオリゴヌクレオチド、RNAオリゴヌクレオチド、RNAとハイブリダイズしてオリゴヌクレオチド−RNA二本鎖を形成することができる、前記RNAオリゴヌクレオチドの少なくとも一部を有するRNAオリゴヌクレオチド、またはキメラオリゴヌクレオチドを含む、請求項11記載の方法。
【請求項13】
試料中の、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2をコードする核酸の存在を確認することを含む、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2発現と関連のある罹患状態を確認する、診断方法において使用するための少なくとも1つの、配列番号:6もしくは7を含むプライマー、または配列番号:8を含むプローブ。
【請求項14】
請求項1の化合物を含む、キットまたは分析装置。
【請求項15】
動物において、状態の重症度を改善または軽減する方法のための請求項1記載のアンチセンス化合物であって、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2の発現が阻害されるように、かつ前記状態の1つ以上の物理的特徴の測定値が前記状態の重症度の軽減を示すように前記動物と接触させることを含む化合物。
【請求項16】
該状態が心臓血管障害、肥満、糖尿病、コレステロール血症、および肝臓脂肪症からなる群より選択される、請求項15記載のアンチセンス化合物。
【請求項17】
肥満が食餌誘導性である、請求項16記載のアンチセンス化合物。
【請求項18】
肥満の物理的特徴が、増大した脂肪である、請求項17記載のアンチセンス化合物。
【請求項19】
該動物が哺乳動物である、請求項16記載のアンチセンス化合物。
【請求項20】
動物における血清遊離脂肪酸を低下させる方法のための請求項4記載のアンチセンス化合物。
【請求項21】
動物における血清トリグリセリド、HDLコレステロール、総血清コレステロール、血漿もしくは血清インスリン、または肝臓トリグリセリドを低下させる方法のための請求項4記載のアンチセンス化合物。
【請求項22】
前記血漿インスリンレベルが前記接触の二週間後に低下する、請求項21記載のアンチセンス化合物。
【請求項23】
前記血漿インスリンレベルが前記接触の四週間後に低下する、請求項21記載のアンチセンス化合物。
【請求項24】
前記化合物が、配列番号:20、21、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、56、57、58、60、61、62、63、64、65、66、68、69、70、71、72、73、75、76、77、78、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、94、95、96、97、101、109、114、115、120、121、122、123、124、127、128、130、133、136および142からなる群より選択される配列を含む、請求項1記載の化合物。
【請求項25】
前記化合物が、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2の5’-非翻訳領域(5’UTR)、開始領域、コード領域、終止領域、3’-非翻訳領域、エキソン:イントロン領域、またはイントロン:エキソン領域と特異的にハイブリダイズできるアンチセンス核酸分子を含む、請求項1記載の化合物。
【請求項26】
動物の細胞または組織におけるジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2の発現を阻害する方法のための請求項1記載の化合物。
【請求項27】
前記組織が白色脂肪組織、または褐色脂肪組織である、請求項26記載の化合物。
【請求項28】
動物における脂肪酸合成、脂質生成、または糖新生を調節する方法のための請求項4記載の化合物。
【請求項29】
動物の肝重量を減少させる方法のための請求項4記載の化合物。
【請求項30】
該動物が肥満、または糖尿病である、請求項29記載の化合物。
【請求項31】
脂質生成の調節が、脂質生成遺伝子をコードする核酸のmRNAレベルの変化によって測定され、前記脂質生成遺伝子がグリセロールキナーゼ、ATP−クエン酸リアーゼ、アセチルCoAカルボキシラーゼ1、アセチルCoAカルボキシラーゼ2、脂肪酸シンターゼ、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼI、ステアロイルCoAデサチュラーゼ、HMG-CoA還元酵素、リポタンパク質リパーゼおよびステロール調節結合因子タンパク質1からなる群より選択される、請求項28記載の化合物。
【請求項32】
部分的に二本鎖の化合物または完全に二本鎖の化合物を含む、請求項1記載のアンチセンス化合物。
【請求項33】
該二本鎖化合物がジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2をコードする核酸分子を標的とする19〜23核酸塩基長のsiRNAであり、かつ1つ以上の突出ヌクレオシドを一方または両方の末端に含む、請求項32記載のアンチセンス化合物。
【請求項34】
該突出ヌクレオシドがデオキシチミジン(dT)である、請求項33記載のアンチセンス化合物。
【請求項35】
突出ヌクレオシドの数が1〜6個、1〜4個、または1〜2個である、請求項33記載のアンチセンス化合物。
【請求項36】
該二本鎖化合物がジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2をコードする核酸分子を標的とする19〜23核酸塩基長のsiRNAであり、かつ平滑末端を含む、請求項33記載のアンチセンス化合物。
【請求項37】
前記化合物が、配列番号:238、241、242、243、251および252からなる群より選択される配列を含む、請求項36記載のアンチセンス化合物。
【請求項38】
心臓血管障害、肥満、糖尿病、コレステロール血症および肝臓脂肪症からなる群より選択される状態の重症度を改善または軽減させるために、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2の発現が阻害されるように、かつ前記状態の1つ以上の物理的特徴の測定値が前記状態の重症度の軽減を示すように、動物へ投与するための医薬の調製における、請求項1記載の化合物の使用。
【請求項39】
動物において血清遊離脂肪酸、血清トリグリセリド、HDLコレステロール、総血清コレステロール、血漿もしくは血清インスリン、または肝臓トリグリセリドを低下させるための医薬の調製における、請求項4記載の化合物の使用。
【請求項40】
ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2の発現が阻害されるように動物の細胞または組織におけるジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2の発現を阻害するための動物への投与のための医薬の調製における、請求項1記載の化合物の使用。
【請求項41】
動物における脂肪酸合成、脂質生成または糖新生を調節するための、動物への投与のための医薬の調製における、請求項4記載の化合物の使用。
【請求項42】
動物の肝重量を減少させるための、動物への投与のための医薬の調製における、請求項4記載の化合物の使用。


【公開番号】特開2009−240325(P2009−240325A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−168269(P2009−168269)
【出願日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【分割の表示】特願2006−523864(P2006−523864)の分割
【原出願日】平成16年8月18日(2004.8.18)
【出願人】(505422028)アイシス ファーマシューティカルズ インコーポレイティッド (16)
【Fターム(参考)】