説明

ジスピロテトラオキサン化合物

化学式(I)を有している化合物であって、環Aが置換又は非置換の単環式又は多環式の環を表し、m=正の整数であり、n=0〜5であり、X=CHであり、Y=―C(O)NR、―NR、又は―S(O)であって、R、R、及びRはそれぞれ、H、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換アミン、置換又は非置換炭素環式環、置換又は非置換複素環式環、又はそれらの任意の組み合わせからなる群より個別に選択されるか又は、R及びRは、置換又は非置換複素環式環の部分を形成するように連結している、又は、X=Nであり、Y=―S(O)であって、Rは、H、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換アミン、置換又は非置換炭素環式環、置換又は非置換複素環式環、又はそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学式(I)を有している化合物であって、

該化学式(I)において、
環Aは、置換又は非置換の単環式又は多環式の環を表し、
m=正の整数であり、
n=0〜5であり、
X=CH及びY=―C(O) NR、―NR、又は―S(O)であり、ここでR、R、及びRは、それぞれ、H、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換アミン、置換又は非置換炭素環式環、置換又は非置換複素環式環、又はその任意の組み合わせからなる群より個別に選択されるか又は、R及びRは、置換又は非置換複素環式環の部分を形成するように連結している、又は、
X=Nであり、Y=―S(O)又は―C(O)Rである。但し、Rは、H、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換アミン、置換又は非置換炭素環式環、置換又は非置換複素環式環、又はそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される化合物。
【請求項2】
環Aは3〜30の炭素原子を含む請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
環Aは5〜15の炭素原子を含む請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
環Aは、置換又は非置換の単環又は多環アルキル環である請求項1、2又は3に記載の化合物。
【請求項5】
環Aは、置換又は非置換シクロペンチル環、置換又は非置換シクロヘキシル環、置換又は非置換シクロドデカニル環、置換又は非置換アダマンチル基からなる群より選択される上記請求項の何れかに記載の化合物。
【請求項6】
X=CH、Y=―C(O)NR、又は―NR、R=H、R=アルキル基であり、エステル基、アミン基又はアミド基で置換される上記請求項の何れかに記載の化合物。
【請求項7】
前記アルキル基は、エチル基である請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
前記アミノ基は、ジエチルアミノエチル基である請求項6又は7に記載の化合物。
【請求項9】
前記エステル基は、メチルエステル基である請求項6又は7に記載の化合物。
【請求項10】
X=CH、Y=―C(O)NR、又は―NR、R=Hであり、Rは、置換又は非置換炭素環式環、或いは置換又は非置換複素環式環を含み、0、1、又は複数のメチレン基が、前記炭素環式又は複素環式環と、Y群の窒素原子との間に提供されている請求項1乃至5の何れか1つに記載の化合物。
【請求項11】
は、3〜6の炭素原子を含む置換又は非置換シクロアルキル基を含む請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
前記シクロアルキル基は、Y群の窒素原子に直接結合される請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
は、3〜6の炭素原子及び少なくとも一つのヘテロ原子を含んでいる置換又は非置換複素環式基を含み、前記又は各ヘテロ原子は、窒素、酸素及び硫黄からなる群より別々に選択される請求項10に記載の化合物。
【請求項14】
前記複素環式基が2つのメチレン基を介してY群の窒素原子に連結される請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
前記複素環式基は、ピロリジル基、ピペリジル基、モルホリニル基、チオモルフォリニル基及びチオモルフォリニルスルホン基からなる群より選択される請求項13又は14に記載の化合物。
【請求項16】
X=CH、Y=―C(O)NR又は―NRであり、ピロリジル基、ピペリジル基、モルホリニル基、チオモルフォリニル基及びチオモルフォリニルスルホン基からなる群より選択される置換又は非置換複素環式環の部分を形成するようR及びRが連結している請求項1乃至5の何れか1つに記載の化合物。
【請求項17】
X=N、Y=―S(O)、又は―C(O)Rであり、Rは、ピロリジル基、ピペリジル基、モルホリニル基、チオモルフォリニル基及びチオモルフォリニルスルホン基からなる群より選択される置換又は非置換フェニル基、又は、置換又は非置換複素環式基である請求項1乃至5の何れか1つに記載の化合物。
【請求項18】
m=1、n=0、X=CH、そしてY=NHRであり、Rは、H、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換アミン、置換又は非置換炭素環式環、置換又は非置換複素環式環、又はそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
m=1、n=1、X=CH、Y=―C(O)NRであり、R及びRはそれぞれ、H、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換アミン、置換又は非置換炭素環式環、置換又は非置換複素環式環、又はそれらの任意の組み合わせからなる群より個別に選択されるか又は、R及びRは置換又は非置換複素環式環の部分を形成するように連結している請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
m=1、n=0、X=N、Y=―S(O)、又は―C(O)Rであり、Rは、H、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換アミン、置換又は非置換炭素環式環、置換又は非置換複素環式環、又はそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項21】
環Aは、アダマンチル基である請求項18、19又は20に記載の化合物。
【請求項22】
m=1、n=0、X=CH、そしてY=NHRであり、Rは、H、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換アミン、置換又は非置換炭素環式環、置換又は非置換複素環式環、又はそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される請求項1乃至5の何れか1つに記載の化合物。
【請求項23】
m=1、n=1、X=CH、Y=―S(O)であり、Rは、H、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換アミン、置換又は非置換炭素環式環、置換又は非置換複素環式環、又はそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される請求項1乃至5の何れか1つに記載の化合物。
【請求項24】
m=1、n=0、X=N、そしてY=―C(O)Rであり、Rは、置換又は非置換アミン基、又は、窒素原子が複素環式環をカルボニル炭素原子又はY群に接続する場合、前記窒素原子を含んでいる置換又は非置換複素環式環である請求項1乃至5の何れか1つに記載の化合物。
【請求項25】
化学式(II)を有している化合物。

【請求項26】
化学式(III)を有している化合物。

【請求項27】
化学式(IX)を有している化合物。

【請求項28】
化学式(X)を有している化合物。

【請求項29】
上記請求項の何れかに記載の化合物及び医薬的に許容可能な賦形剤を具えている医薬組成物。
【請求項30】
請求項1乃至28の何れか1つに記載の化合物及び医薬的に許容可能な賦形剤を具えているマラリアの治療のための医薬組成物。
【請求項31】
マラリアの治療のための薬剤の作製における請求項1乃至28の何れか1つに記載の化合物の使用。
【請求項32】
請求項1乃至28の何れか1つに記載の化合物の治療有効量を人間又は動物の患者に投与することを含む前記患者のマラリア治療の方法。
【請求項33】
請求項1乃至28の何れか1つに記載の化合物及び医薬的に許容可能な賦形剤を具えている癌治療のための医薬組成物。
【請求項34】
癌治療のための薬剤作製における請求項1乃至28の何れか1つに記載の化合物の使用。
【請求項35】
請求項1乃至28の何れか1つに記載の化合物の治療有効量を人間又は動物の患者に投与することを含む、前記患者の癌治療方法。
【請求項36】
請求項1に記載の化合物を生成する方法であって、化学式(Ia)を有しているビスヒドロペルオキシド化合物と、化学式(Ib)を有するケトンとを反応させることを含む方法。

【請求項37】
適切な出発物質を酸化剤を用いて酸化させ、未反応の過剰の酸化剤から化合物(Ia)を分離することによって、化合物(Ia)と化合物(Ib)とを反応させる前に化合物(Ia)を調製する請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記酸化剤は過酸化水素である請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記適切な出発物質の酸化がアセトニトリルの存在下で行なわれる請求項37又は38に記載の方法。
【請求項40】
前記適切な出発物質は、化合物(Ic)及び(Id)からなる群より選択される請求項37、38又は39に記載の方法。

【請求項41】
X=CH及びY=―C(O)NRである請求項1に記載の化合物を作成する方法であって、該方法はNHRと化学式(IV)を有する化合物との間のアミドカップリング反応を含み、

ここで、Z=H又はアルキルである方法。
【請求項42】
化合物(V)と化合物(Ib)とを反応させることによって化合物(IV)を調製する請求項41に記載の方法。

【請求項43】
化合物(VI)を酸化させることによって化合物(V)を調製する請求項42に記載の方法。

【請求項44】
化合物(VI)の酸化は、過酸化水素の添加によって行う請求項43に記載の方法。
【請求項45】
請求項43又は44に記載の方法であって、但しn=1〜4であり、化合物(VII)と化合物(VIII)とを、該化合物間でウィッティヒ反応を容易にする条件の下で反応させて、その後該ウィッティヒ反応の結果として形成されるC=C結合を水素化することによって、化合物(VI)を調製する方法。

【請求項46】
請求項1に記載の化合物を生成する方法であって、該方法は、ケトン化合物(Ic)と酸化剤とを反応混合物内で反応させて前記ケトン(Ic)を酸化させ、ビスヒドロペルオキシド化合物(Ia)を提供することと、前記反応混合物にケトン化合物(Ib)を加えて、化合物(Ia)と前記ケトン(Ib)とを反応させることとを含み、前記酸化反応及び前記化合物(Ia)と化合物(Ib)との反応は、フッ素化アルコール溶媒の存在下で行われる方法。


【図1】
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【公表番号】特表2010−505759(P2010−505759A)
【公表日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−529773(P2009−529773)
【出願日】平成19年10月1日(2007.10.1)
【国際出願番号】PCT/GB2007/003724
【国際公開番号】WO2008/038030
【国際公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(509089775)
【Fターム(参考)】