説明

ジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物

本発明は、高麗人参ジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物に関する。本発明による組成物は酸化窒素合成酵素活性化を介して酸化窒素生成を増加させて血管弛緩作用を介して優れた血圧降下効果があるので高血圧及び高血圧の合併症による各種心血管系疾患の予防及び治療のための健康機能食品組成物で有用に使われることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物に関し、より詳細には、ジンセノサイドの有効用量が0.1〜95重量%であるジンセノサイドを含む血圧降下用組成物に関する。本発明は酸化窒素合成酵素活性化を介して酸化窒素生成を増加させて血管弛緩作用を介して優れた血圧降下特徴を持つ。
【背景技術】
【0002】
2005年韓国国民健康栄養調査によれば、20才以上の韓国人男性の約27%、20才以上の韓国人女性の21%、そして60才以上の成人の半分以上が高血圧である。高血圧は症状が観察されないが、関節炎及び齲蝕症のように認識率は高い。30才以上の成人における高血圧認識率を比較すると1998年には27%であったが2001年には36%、2005年には60%と非常に高くなっている。
【0003】
高血圧は遺伝的または環境的要因など多様な原因の影響を受け、(1)体内に塩分が過多に蓄積されて血液量が増加するとか、(2)動脈の弾性が減少して末梢血管の抵抗が増加して発生する。高血圧は、それ自体が問題であるだけでなく、心臓が必要以上に収縮しなければならないために心臓に大きな負担をもたらす。血管は全身に分布するので、高血圧は、全身の様々な臟器で疾患を惹起させる可能性がある。例えば、韓国では、高血圧が心臓疾患に寄与する割合は21%、そして脳血管疾患発生に寄与する割合は35%である。血圧は持続的に上昇する傾向があるので、高血圧患者は、生活習慣改善と共に薬の服用で血圧を管理しなければならない。しかし薬の服用による副作用と経済的負担を考慮すると、高血圧前段階(prehypertension)の予防が何より重要である。
【0004】
高麗人参は、ジンセノサイド、アルカロイド、ポリアセンチレン、多糖類、オリゴ糖、オリゴペプチド、フラボノイド、脂質、ビタミン、無機質など200種余りの成分が含まれた食品である。テルペノイド類、サポニン類に分類されるジンセノサイドは高麗人参の主要機能性成分で、現在まで約30種の構造が明らかになっている。
【0005】
大部分の研究は、純度98%の単一ジンセノサイドをその試験で使っているので、そのデータを高麗人参、高麗人参抽出物または高麗人参画分の機能性を裏付けるのに使用するのは妥当ではない。抽出物を使った研究もあったが、その数が少ないだけでなく、ジンセノサイドの標準化情報が提供されていないので、高麗人参、高麗人参抽出物または高麗人参画分の機能性の資料は限られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らは、血圧降下剤の製造における前記のような問題点を克服するために鋭意研究を繰り返した結果、酸化窒素合成酵素の活性化と酸化窒素の生成の増加によって血管弛緩を介して血圧を降下させることによる、ジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物を製造した。
【0007】
したがって本発明の目的は、高麗人参ジンセノサイド濃縮画分を提供することにある。また、本発明の他の目的は、ジンセノサイド濃縮画分を含有する血圧降下用組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的は、ジンセノサイドRg1及びRb1を含むジンセノサイド濃縮画分を含有する血圧降下用組成物によって達成される。
【0009】
前記ジンセノサイド濃縮画分は、10〜15重量%、好ましくは12重量%のジンセノサイドRg1を含有し、5〜10重量%、好ましくは6重量%のジンセノサイドRb1を含有する。
【0010】
本発明による血圧降下用組成物は、好ましくは0.1〜95重量%のジンセノサイド濃縮画分を含有することを特徴とする。
【0011】
また、前記ジンセノサイド濃縮画分は、下記の製造段階、すなわち乾燥した尾蔘(高麗人参の根毛)に酒精を加えて溶媒抽出する段階と;前記高麗人参酒精抽出物を加熱濃縮する段階と;前記濃縮物に蒸溜水を加水して希釈した後、吸着樹脂に通過させる段階と;蒸溜水を通過させた後、20v/v%酒精を通過させる段階と;30〜40v/v%の酒精の濃度まで溶出する段階を特徴とする。
【0012】
すなわち、乾燥した尾蔘1kgにC1〜C4の低級アルコール、好ましくは70%の酒精を試料重量の5〜20倍、好ましくは15倍加えて、50〜100℃、好ましくは70℃で12〜48時間、好ましくは24時間抽出して、高麗人参の酒精抽出物を製造する。前記で製造された高麗人参の酒精抽出物を加熱濃縮させて、50〜100ブリックス(brix)、好ましくは80ブリックス(brix)にする。その濃縮物に、2〜10倍、好ましくは5倍重量の蒸溜水を加えて十分に希釈した後、吸着樹脂ダイヤイオンHP-20樹脂を通過させることによってサポニン成分を吸着させて、前記樹脂容量の2〜10倍、好ましくは5倍の蒸溜水を通過させて、吸着しなかった成分を除去する。その次に、非サポニン成分の除去のために樹脂容積の2〜10倍、好ましくは5倍ほどの20v/v%酒精を通過させた後、30〜40v/v%酒精の濃度まで溶出させてジンセノサイド濃縮画分を得る。
【0013】
血管内皮は、血管を収縮及び弛緩させる様々な物質を遊離させて血管平滑筋緊張を調節することが知られているが、これらの成分の中で代表的な成分は、内皮誘導弛緩因子である酸化窒素(NO)である。NOは、血管内皮、平滑筋細胞、循環リンパ球、神経細胞及び中枢神経系ならびに体内の他の部位で産生される。酸化窒素は、高血圧の病態生理を理解するための一つの指標として使用でき、酸化窒素依存血管拡張の変化が高血圧の誘発と関連することが報告されている。酸化窒素は、アミノ酸L-アルギニンから酸化窒素合成酵素(NOS)の触媒作用により産生される。
【0014】
したがって本発明において、ジンセノサイド濃縮画分を含む組成物の血管拡張作用は、血管内皮細胞内の酸化窒素の産生と酸化窒素合成酵素の活性を測定することによって調べられる。その結果、ジンセノサイド濃縮画分を含む組成物は、ヒトの血管内皮細胞系HUVECに加えた場合、血管拡張を引き起こす、血管内皮細胞からの酸化窒素(NO)の産生と、酸化窒素合成酵素のeNOS(endothelial NO synthase)のタンパク質発現の増加を誘導することが確認された。高血圧の動物モデルとしては、自然発症高血圧ラット(spontaneously hypertensive rats;SHR)を利用した。この動物モデルは5〜6週から高血圧が現れ始めて、その収縮期血圧が180〜200mmHgに達する。SHR動物にジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物を投与した実験から、酸化窒素合成酵素活性化による酸化窒素生成の増加によって生じる血管拡張作用のために血圧が低下するということが確認された。
【0015】
前記結果から、本発明による高麗人参ジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物は、高血圧の予防または治療に利用できる薬学的組成物または食品組成物であることを特徴とする。
【0016】
本発明の血圧降下用組成物は、ジンセノサイド濃縮画分を有効成分として含む多様な形態、例えば粉末、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、飲み物剤などの経口剤形で製剤化することができる。本発明の血圧降下用組成物を製剤化する場合、有効成分の効果に悪影響を及ぼさない限り、必要により健康機能食品に使われる各種担体、例えば賦形剤やその他添加剤、例えば安定剤、毒性緩和剤(safener)、乳化剤などを使うことができる。
【発明の効果】
【0017】
前記のように、本発明による高麗人参ジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物は、血管で酸化窒素合成酵素の活性化と発現を増加させて酸化窒素産生を増加させることによって血管拡張により血圧を降下させる効果があり、高血圧を予防することができ、血圧降下用健康機能食品を提供できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、高麗人参酒精抽出物のジンセノサイドRg1及びRb1の含有量を示すグラフである。
【図2】図2は、本発明によるジンセノサイド濃縮画分のジンセノサイドRg1及びRb1の含有量を示すグラフである。
【図3】図3は、本発明によるジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物を添加した場合のヒト血管内皮細胞から産生される酸化窒素(NO)の量を示すグラフである。
【図4】図4は、本発明によるジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物を添加した場合のヒト血管内皮細胞からの酸化窒素合成酵素(eNOS)発現を説明するイメージ及びグラフである。
【図5】図5は、本発明によるジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物を自然発症高血圧ラット(SHR)に投与した場合の血圧降下作用を示すグラフである。
【図6】図6は、本発明によるジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物を自然発症高血圧ラット(SHR)に投与した場合の酸化窒素合成酵素(NOS)活性化を示すグラフである。
【実施例】
【0019】
以下で本発明の好ましい実施形態を実施例によってより具体的に説明する。だが、本発明の範囲がこのような実施例に限定されることはない。
【0020】
実施例1:本発明によるジンセノサイド濃縮画分の製造
1-1: 高麗人参酒精抽出物の製造
乾燥した尾蔘1kgに70%の酒精を試料重量の15倍加えて、70℃で24時間抽出して高麗人参の酒精抽出物を製造した。
【0021】
得られた高麗人参の酒精抽出物のジンセノサイドRg1及びRb1の含有量を高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)により測定した。その結果を表1及び図1に示した。
【0022】
1-2: ジンセノサイド濃縮画分製造
前記実施例1-1で製造された高麗人参の酒精抽出物を加熱濃縮して、80ブリックスにした。その濃縮物の5倍重量の蒸溜水を加えて十分に希釈した後、吸着樹脂ダイヤイオンHP-20樹脂を通過させることによってサポニン成分を吸着させて、その後、前記樹脂容量の約5倍の蒸溜水を通過させて吸着しなかった成分を除去した。
【0023】
その次に、非サポニン成分の除去のために樹脂容積の5倍ほどの20v/v%酒精を通過させた後、30〜40v/v%酒精の濃度まで溶出させて目的とするジンセノサイド濃縮画分を得た。
【0024】
前記画分のジンセノサイドRg1及びジンセノサイドRb1の含有量を高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)により測定した。その結果を表1及び図2に示した。
【表1】

【0025】
本発明のジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物は、下記のような形態に製造することができる。しかし、下記の実施例は本発明の例示であり、これによって本発明の範囲が限定されることはない。
【0026】
実施例2:本発明によるジンセノサイド濃縮画分を含む錠剤形態の血圧降下用組成物の製造
実施例1で得られたジンセノサイド濃縮画分25mgを微結晶セルロース270mg、デキストリン200mgと混合した。さらにこの混合物にステアリン酸マグネシウム2.5mg及びヒドロキシプロピルメチルセルロース2.5mgを添加して錠剤を製造した。
【0027】
実施例3:本発明によるジンセノサイド濃縮画分を含むカプセル形態の血圧降下用組成物の製造
実施例1で得られたジンセノサイド濃縮画分500mgを軟質ゼラチンカプセルに充填してカプセル剤を製造した。
【0028】
実施例4:本発明によるジンセノサイド濃縮画分を含む飲料形態の血圧降下用組成物の製造
実施例1で得られたジンセノサイド濃縮画分5gを50mLの水に溶解させた後に、補助成分としてビタミン及びオリゴ糖を15mL加えて、1.5mLの保存剤を加えた後に水を加えて全量100mLの飲料を製造した。
【0029】
実験例1:本発明によるジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物で処理したヒト血管内皮細胞の酸化窒素(NO)生成量の測定
実施例1の方法で製造したジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物で処理したヒト血管内皮細胞における酸化窒素(NO)生成量を図3に示した。
【0030】
実験は、24ウェルプレートでヒト血管内皮細胞(HUVEC)を培養した後、様々な濃度のジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物を製造することにより行った。最終濃度が0〜50μMになるようにジンセノサイド濃縮画分0.5mLを各ウェルに加え、プレートをCO2 5%下で、37℃にて30分間インキュベーションした。インキュベーション後、培養液を0.4mLチューブに移して遠心分離し、上清を回収してGriess試薬キットを用いて酸化窒素生成量を測定した。酸化窒素生成量はタンパク質量(μg)に換算することによって定量した。
【0031】
図3に示した結果からわかるように、酸化窒素の量は用量依存的に増加した。0μMのジンセノサイド濃縮画分を加えた場合、測定されたタンパク質量は18.8nmol/μgであったが、50μMの画分で処理した場合、タンパク質量は50.34nmol/μgまで増加した。ジンセノサイド濃縮画分を5、10、25、50μMで処理すると、酸化窒素生成量は用量依存的に増加した。25μMと50μMでは0μMに比べて酸化窒素生成量が有意に増加した(各々p<0.01及びp<0.001)。さらなる反復実験でも同様の結果が示された。
【0032】
実験例2:本発明によるジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物で処理したヒト血管内皮細胞の内皮酸化窒素合成酵素(eNOS)発現量測定
実施例1の方法で製造したジンセノサイド濃縮画分で処理したヒト血管内皮細胞の内皮酸化窒素合成酵素(eNOS)発現量を測定した。結果を図4に示した。
【0033】
血管内皮細胞の酸化窒素合成酵素の測定は、ウェスタンブロッティング(Western blotting)を用いて行った。同量の血管内皮細胞を培養皿で培養した後、0、0.09、0.26、0.52、0.77J/cm2のレーザーを照射して24時間培養した。付着した細胞をプロテアーゼで分解して全タンパク質をバッファで抽出した。細胞をスクラップした後、14,000g、4℃で15分間遠心分離した。SDS-PAGE膜を、モノクローナル抗ヒトeNOS抗体及びポリクローナル抗マウスアクチン抗体タンパク質とともにインキュベーションした。テストは3度繰り返して、定量化するために光学濃度計分析法を利用して、結果はアクチン(actin)に対する百分率で表現した。
【0034】
図4に示した結果からわかるように、酸化窒素合成酵素のタンパク質発現量は、ジンセノサイド濃縮画分濃度が増加するにつれて増加した。特に、ジンセノサイド濃縮画分の濃度が5、10、25、50μMである場合、対照群に比べて有意に酸化窒素合成酵素発現量が増加した(p<0.01)。
【0035】
実験例3:自然発症高血圧シロネズミにおいて投与されたジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物の血圧降下作用の測定
実施例1の方法で製造したジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物で処理した自然発症高血圧ラットで得た血圧降下作用の測定結果を図5に示した。
【0036】
16週令の自然発症高血圧ラット(SHR)を購入して、通常の実験室条件(22±1℃、相対湿度65±5%、明暗周期12時間)で飼育し、水と食餌は自由給食とした。1週間の適応時期を経た後、ラットを2群に分けた。対照群にはAIN-93基本食餌を与えて、実験群は基本食餌にジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物を添加した食餌を5週間与えた。動物の尻尾からテールカフ法(tail-cuff method)を利用して収縮期及び拡張期血圧を測定した。安定した血圧を測定するために、実際の実験の2週間前から、実験動物を恒温水槽内のフレーム内に10〜15分間固定して実験に適応するようにした。測定は、指定された時間(14:00〜16:00)に行った。
【0037】
図5に示された結果からわかるように、対照群と、ジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物を投与した群の収縮期血圧は、投与の5週間後、それぞれ200mmHg、170mmHgであった。実験前においては両群とも、収縮期血圧は、189〜190mmHgであった。二群間の収縮期血圧の有意的な差(p<0.05)は実験3週から現れ始め、その差は、実験の終了に向かって次第に大きくなった。
【0038】
実験例4: 自然発症高血圧シロネズミ(SHR)へのジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物の投与後の酸化窒素合成酵素(NOS)の活性の測定
実施例1の方法で製造したジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物で処理した自然発症高血圧シロネズミにおける酸化窒素合成酵素(NOS)活性の測定についての実験結果を図6に示した。
【0039】
大動脈を取り出し、その組織を組織ホモジナイザーを用いてTris緩衝溶液(50mM Tris、0.1% メルカプトエタノール、0.1mM EDTA、0.1mM EGTA、2mM ロイペプチン、1mM PMSF、1mM ペプスタチン、pH 7.4)中でホモジナイズした。NOSの活性は、[3H]-L-アルギニンの[3H]-L-シトルリンへの変換量によって測定した。組織ホモジネート(60μg)を反応液(1mM MgCl2、1mM CaCl2、1mM DTT、2mM NADPH、3μM TBH4、 3μM FAD、3μM FMN、10μg/mL カルモジュリン、2μCi/ml [3H]-L-アルギニン)に加え、37℃で約20分間反応させた。反応は500μLの反応停止液(20mM HEPES、2mM EGTA、2mM EDTA、pH 5.5)を入れて停止させた。Dowex 50W-X8(Na+ form)カラムに反応液を通して、[3H]-L-シトルリンを抽出して、液体シンチレーションカウンターを用いて定量した。非特異的な反応は、0.1mML-NAMEを含む反応液から抽出した[3H]-L-シトルリンによって決定した。
【0040】
図6に示した結果からわかるように、ジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物で処理した動物の大動脈において測定された酸化窒素合成酵素の活性(72fmol/min/mgタンパク質)は、対照群(49fmol/min/mgタンパク質)に比べて有意に増加した(p<0.05)。
【0041】
本発明は、血圧の低下に有効なジンセノサイド濃縮画分を含む血圧降下用組成物を提供する。本発明は、健康補助機能性食品産業上非常に有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有効成分としてジンセノサイドRg1及びRb1を含むジンセノサイド濃縮画分を含有する血圧降下用組成物。
【請求項2】
ジンセノサイドRg1の含有量が、ジンセノサイド濃縮画分の10〜15重量%であることを特徴とする請求項1に記載の血圧降下用組成物。
【請求項3】
ジンセノサイドRb1の含有量が、ジンセノサイド濃縮画分の5〜10重量%であることを特徴とする請求項1に記載の血圧降下用組成物。
【請求項4】
ジンセノサイド濃縮画分の有効用量が0.1〜95重量%であることを特徴とする請求項1に記載の血圧降下用組成物。
【請求項5】
ジンセノサイド濃縮画分が、乾燥した尾蔘に酒精を加えて溶媒抽出する段階と;前記高麗人参酒精抽出物を加熱濃縮する段階と;前記濃縮物に蒸溜水を加水して希釈して、吸着樹脂に通過させる段階と;蒸溜水を通過させ、20v/v%酒精を通過させる段階と;30〜40v/v%の酒精の濃度まで溶出する段階によって製造されることを特徴とする請求項1に記載の血圧降下用組成物。
【請求項6】
薬学的組成物または食品組成物であることを特徴とする請求項1に記載の血圧降下用組成物。
【請求項7】
粉末、顆粒、錠剤、カプセル、シロップ及び飲料のような形態のうちのいずれか1つの形態であることを特徴とする請求項1に記載の血圧降下用組成物。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2012−533535(P2012−533535A)
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−520536(P2012−520536)
【出願日】平成22年7月13日(2010.7.13)
【国際出願番号】PCT/KR2010/004536
【国際公開番号】WO2011/008001
【国際公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(507421681)シージェイ チェイルジェダン コーポレーション (24)
【Fターム(参考)】