説明

スイッチングモード電源供給装置及びそれを制御する方法、画像形成装置、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】待機電力を低減させるためのスイッチングモード電源供給装置及びそれを制御する方法、画像形成装置、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【解決手段】本発明の電源供給装置は、少なくとも1つのトランスフォーマを含む画像形成装置用スイッチングモード電源供給装置(SMPS)であって、トランスフォーマに印加される電圧をスイッチングするスイッチング部と、スイッチング部に連結されたスナバ回路と、スナバ回路のオン/オフ動作を制御する第1スイッチ素子と、画像形成装置の状態がレディモードであるか又は電源節約モードであるかによって、第1スイッチ素子のオン/オフ動作を制御する第2スイッチ素子と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチングモード電源供給装置及びそれを制御する方法、画像形成装置、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
電子製品に電源を供給する電源装置として、スイッチングモード電源供給装置(SMPS:switching mode power supply)が使われる。スイッチングモード電源供給装置は、入力された交流電圧を変換し、電子製品を動作可能なようにする定電圧を出力する。電子製品がレディモード(ready mode)状態で、一定時間の間待機状態にある場合、電子製品は、電源節約モード(power saving mode)に入る。現在、全世界的に二酸化炭素使用量を減らすために、電子製品の待機電力に対する規制が強化されているが、電源節約モードで、電源供給装置の消費電力を低減させる方策が要求されている。このような技術は、例えば、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】韓国公開特許公報第2009−0085921号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、待機電力を低減させるためのスイッチングモード電源供給装置及びそれを制御する方法、この電源供給装置を備える画像形成装置を提供することにある。また、この方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するためになされた本発明による少なくとも1つのトランスフォーマを含む画像形成装置用スイッチングモード電源供給装置(SMPS)は、前記トランスフォーマに印加される電圧をスイッチングするスイッチング部と、前記スイッチング部に連結されたスナバ回路と、前記スナバ回路のオン/オフ(on/off)動作を制御する第1スイッチ素子と、前記画像形成装置の状態がレディモードであるか又は電源節約モードであるかによって、前記第1スイッチ素子のオン/オフ動作を制御する第2スイッチ素子と、を備えることを特徴とする。
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明による少なくとも1つのトランスフォーマを含むスイッチングモード電源供給装置を含む画像形成装置は、前記画像形成装置の状態がレディモードであるか又は電源節約モードであるかによる前記トランスフォーマの一次側回路又は二次側回路のうちのいずれか1つの地点の電圧又は電流の値を臨界値と比較した結果によって、前記トランスフォーマに印加される電圧をスイッチングするスイッチング部に連結されたスナバ回路のオン/オフ動作を制御する第1スイッチ素子を制御する電源供給装置と、前記電源供給装置から出力される出力電圧によって作動し、印刷データに対する画像を形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明による少なくとも1つのトランスフォーマを含む画像形成装置用スイッチングモード電源供給装置を制御する方法は、前記画像形成装置の状態がレディモードであるか又は電源節約モードであるかによる前記トランスフォーマの一次側回路又は二次側回路のうちのいずれか1つの地点の電圧又は電流の値を臨界値と比較した結果によって、第2スイッチ素子を制御する段階と、前記第2スイッチ素子の制御によって、前記トランスフォーマに印加される電圧をスイッチングするスイッチング部に連結されたスナバ回路のオン/オフ動作を制御する第1スイッチ素子を制御する段階と、を有することを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明は、上記スイッチングモード電源供給装置を制御する方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電源供給装置を含む画像形成装置の待機電力が低減しつつ、電源供給装置に含まれる素子を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態によるスイッチングモード電源供給装置を図示したブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態によるスイッチングモード電源供給装置の一例を図示した回路図である。
【図3】本発明の他の実施形態によるスイッチングモード電源供給装置の一例を図示した回路図である。
【図4】本発明の更に他の実施形態によるスイッチングモード電源供給装置の一例を図示した回路図である。
【図5】本実施形態による第1スイッチ素子の一例を図示した回路図である。
【図6】本実施形態による第1スイッチ素子の他の例を図示した回路図である。
【図7】本実施形態による第1スイッチ素子の更に他の例を図示した回路図である。
【図8】本発明の一実施形態によるスイッチングモード電源供給装置を含む画像形成装置を図示したブロック図である。
【図9】本発明の一実施形態による少なくとも1つのトランスフォーマを含むスイッチングモード電源供給装置を制御する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態によるスイッチングモード電源供給装置(SMPS:switching mode power supply)100を図示したブロック図である。図1を参照すると、電源供給装置100は、トランスフォーマ(transformer)110、スイッチング部120、スナバ(snubber)回路130、第1スイッチ素子140、及び第2スイッチ素子150から構成される。
【0013】
図1に示した電源供給装置100には、本実施形態と関連した構成要素だけを図示している。従って、本実施形態と関連した技術分野で当業者であるならば、図1に示した構成要素以外に、他の汎用的な構成要素が更に含まれうることが分かる。
【0014】
図1に示した電源供給装置100は、画像形成装置用スイッチングモード電源供給装置100でありうるが、これに限定されるものではない。以下では、説明の便宜のために、電源供給装置100は、画像形成装置用電源供給装置100として説明するが、これに限定されるものではなく、電源供給装置100は、画像読み取り装置、複合機(MFP:multi−function peripheral)、PC(personal computer)、ファクシミリ、TV(television)、及びスイッチングモード電源供給装置(SMPS)が適用される電子製品に電源を供給するために使われるということを、本実施形態と関連した技術分野で当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0015】
本実施形態によるスイッチングモード電源供給装置100は、画像形成装置に、一定して(constant)、安定した(stable)直流電源又は直流バイアス電圧を印加し、画像形成装置の全般的な動作を制御する。このため、スイッチングモード電源供給装置100は、交流電圧を第1直流電圧に変換し、変換された第1直流電圧を、画像形成装置で使用しようとする大きさの第2直流電圧に更に変換する。
【0016】
このとき、第1直流電圧から第2直流電圧への変換は、非スイッチング方式又はスイッチング方式を利用して行われる。
【0017】
非スイッチング方式は、抵抗電圧分配器(resistive voltage divider)又は線形電圧分配器(linear voltage divider)を利用することができる。また、スイッチング方式は、時比率制御(time−ratio control)を利用することができ、このとき、時比率制御には、デューティ・サイクル制御(duty−ratio control)又はパルス幅変調(PWM:pulse−width modulation)を用いることができる。
【0018】
本実施形態による電源供給装置100は、スイッチング方式によって、トランスフォーマ110を利用し、第1直流電圧から第2直流電圧への変換を行うことができる。
【0019】
トランスフォーマ110は、コイルの誘導作用によって、電気エネルギーを、1つの回路から他の回路に伝達する。例えば、本実施形態によるトランスフォーマ110は、一次側コイルに印加された電気エネルギーを、二次側コイルに伝達する。即ち、トランスフォーマ110の一次側コイルに印加された第1直流電圧は、トランスフォーマ110の二次側コイルに、第2直流電圧として伝えられる。
【0020】
スイッチング部120は、トランスフォーマ110に印加される電圧をスイッチングする。本実施形態によるスイッチング部120は、MOSFET(metal−oxide−semiconductor field−effect transistor)によって構成されうるが、これに限定されるものではない。
【0021】
例えば、スイッチング部120は、スイッチング制御部(図示せず)の駆動電圧の制御による周期でスイッチングされ、スイッチング部120によってスイッチングされた電圧が、トランスフォーマ110の一次側コイルに印加される。このとき、本実施形態によるスイッチング制御部は、PWM(pulse−width modulation)IC(integrated circuit)でありうるが、これに限定されるものではない。
【0022】
スナバ回路130は、スイッチング部120に連結される。本実施形態によるスナバ回路130は、キャパシタ(capacitor)及び抵抗(resistor)から構成され、トランスフォーマ110の一次側コイルの両端及びスイッチング部120に並列に連結されうるが、これに限定されるものではない。
【0023】
本実施形態によるスナバ回路130は、スイッチング部120を過電圧から保護する。スイッチング部120がNチャネルMOSFET(N−MOSFET)である場合を例にして説明する。スナバ回路130は、MOSFETにピーク(peak)電圧が印加されることを防止する。
【0024】
第1スイッチ素子140がシリコン制御整流器(SCR:silicon controlled rectifier)である場合を例に挙げて更に詳細に説明すると、スイッチング部120の素子の定格が大きい場合、スイッチング部120のターンオン(turn−on)又はターンオフ(turn−off)の動作が早く行われると、フォワード電流がシリコン制御整流器の一部断面に集中して局部的に熱が発生する。これにより、スイッチング部120に損傷が発生しうる。
【0025】
このような、スイッチング部120の損傷を防止するために、回路内にインダクタを挿入し、経時的なフォワード電流上昇率(例えば、di/dt)を制限することができる。これにより、スイッチング部120のターンオン又はターンオフの動作が早く行われても、電流が急増せず、スイッチング部120の損傷を防止することができる。
【0026】
また、スイッチング部120の損傷を防止するために、回路両端に、抵抗及びキャパシタを挿入し、経時的なフォワード電圧上昇率(例えば、dv/dt)を制限することができる。フォワード電圧が非常に大きい割合で突然印加される場合、PNPN構造のシリコン制御整流器で、接合面の静電容量電流によって、シリコン制御整流器のゲート端子に信号を印加しないにもかかわらず、シリコン制御整流器がターンオンされる場合が発生しうる。従って、回路両端に抵抗及びキャパシタを挿入し、経時的なフォワード電圧上昇率(例えば、dv/dt)を制限することで、このような場合を防止することができる。
【0027】
このとき、回路の両端に抵抗及びキャパシタを挿入し、経時的な電圧上昇率を制限する回路をスナバ回路130という。
【0028】
これに対し、スナバ回路130が存在しない場合、MOSFETがターンオフされるとき、トランスフォーマ110の一次側コイルに残っていたエネルギーが、MOSFETのドレイン端にピーク電圧として印加されうる。
【0029】
本実施形態によるキャパシタ及び抵抗によって構成されたスナバ回路130が存在すると、MOSFETがターンオフされるとき、トランスフォーマ110の一次側コイルに残っていたエネルギーは、スナバ回路130のキャパシタに充電され、キャパシタに充電されたエネルギーは、抵抗によって消耗されうる。
【0030】
このように、スナバ回路130は、スイッチング部120を保護し、また、EMI(electro−magnetic interference)特性を向上させることもできる。しかし、スナバ回路130は、トランスフォーマ110に印加されたエネルギーを、抵抗を利用して消耗させるために、電源供給装置100の待機電力が上昇する。更に、電源供給装置100に印加される負荷が、軽負荷である場合には、トランスフォーマ110のエネルギー伝達効率が低くなるので、電力の浪費が発生する。
【0031】
第1スイッチ素子140は、スナバ回路130のオン/オフ(on/off)動作を制御する。本実施形態による第1スイッチ素子140は、シリコン制御整流器、MOSFET、フォトカプラ(photo coupler)、リレイ(relay)、トランジスタ、トライアック(TRIAC:triode for alternating current switch)などでありうるが、これらに限定されるものではなく、電気的に絶縁された回路間の信号を伝達することができるスイッチ素子をいずれも用いることができる。本実施形態による第1スイッチ素子140は、第2スイッチ素子150によって、オン/オフ動作が制御される。
【0032】
第2スイッチ素子150は、画像形成装置の状態がレディモードであるか、或いは電源節約モード(power save mode)であるかによって、第1スイッチ素子140のオン/オフ動作を制御する。
【0033】
本実施形態によるレディモードは、画像形成装置が画像形成装置の機能による動作の遂行を待つ状態である。即ち、画像形成装置の外部から信号が受信されると、画像形成装置は、受信信号に対応する動作を直ちに行うことができる。このとき、外部から受信される信号は、画像形成装置の機能によって、印刷命令、スキャン命令などでありうる。
【0034】
従って、画像形成装置がレディモードである場合、画像形成装置に含まれた制御部(例えば、CPU(central processor unit))を含んだあらゆるユニットに電源が供給され、再び正常動作する。
【0035】
一方、本実施形態による電源節約モードは、画像形成装置の一部ユニットだけが活性化されている状態である。例えば、画像形成装置が電源節約モードである場合、画像形成装置の制御部だけが正常動作し、他のユニットには、電源が印加されない。
【0036】
画像形成装置が所定の時間の間、いかなる動作も行わないとき、画像形成装置は、電源節約モード状態になる。画像形成装置が電源節約モード状態で、外部から信号を受信すると、画像形成装置は、レディモードに転換される。このとき、外部から受信される信号は、画像形成装置の機能によって、印刷命令、スキャン命令などでありうる。
【0037】
画像形成装置の状態がレディモードであるか、或いは電源節約モードであるかによって、第2スイッチ素子150は、第1スイッチ素子140のオン/オフ動作を制御することができる。本実施形態による第2スイッチ素子150は、所定の電圧範囲内で、1つの方向にのみ電荷を通過させるダイオードなどの方向性素子でありうるが、これに限定されるものではなく、ツェナーダイオード(Zener diode)、ショットキーダイオード(Schottky diode)、発光ダイオード(LED:light emitting diode)、TVSダイオード(transient voltage suppression diode)などをいずれも用いることができる。
【0038】
例えば、第2スイッチ素子150は、トランスフォーマ110の一次側回路又は二次側回路のうちのいずれか一つで測定された電圧又は電流の値を臨界値と比較した結果によってオン/オフされ、第1スイッチ素子140のオン/オフ動作を制御する。このとき、第2スイッチ素子140がダイオードである場合を例に挙げて説明すると、臨界値は、ダイオードの電圧特性による値になりうる。例えば、第2スイッチ素子150がツェナーダイオードであるならば、臨界値は、ツェナーダイオードの降伏電圧(breakover voltage)になりうるということを、本実施形態と関連した技術分野で当業者であるならば、分かるであろう。
【0039】
即ち、第2スイッチ素子150は、トランスフォーマ110の一次側回路又は二次側回路の所定の地点の電圧又は電流の値を臨界値と比較し、比較結果によって、第2スイッチ素子150が、オン/オフする。第2スイッチ素子150のオン/オフ動作によって、第1スイッチ素子140のオン/オフ動作が制御される。
【0040】
このように、第2スイッチ素子150は、画像形成装置の状態による負荷によって、第1スイッチ素子140のオン/オフ動作を制御する。
【0041】
更に詳細に説明すると、画像形成装置の状態がレディモードである場合、画像形成装置の負荷は重負荷になり、画像形成装置の状態が電源節約モードである場合、画像形成装置の負荷は軽負荷になる。本実施形態による電源供給装置100は、画像形成装置の負荷程度によって、トランスフォーマ110の一次側回路又は二次側回路の所定の地点で測定された電圧又は電流の値が変わる。従って、第2スイッチ素子150は、画像形成装置の負荷程度によってオン/オフし、第2スイッチ素子150のオン/オフ動作によって、第1スイッチ素子140のオン/オフ動作が制御される。
【0042】
例えば、画像形成装置の負荷は、動作状態によって重負荷、軽負荷に区分される。このとき、画像形成装置の負荷が重負荷である場合、画像形成装置はレディモード状態であり、画像形成装置の負荷が軽負荷である場合、画像形成装置は電源節約モード状態である。
【0043】
画像形成装置が重負荷状態である場合、一例として、エネルギー伝達効率は、約80%以上であるので、スナバ回路130での電力損失が大きくない。しかし、画像形成装置が軽負荷状態である場合、エネルギー伝達効率が約50%以下であるので、スナバ回路130での電力損失が大きくなる。
【0044】
このため、画像形成装置が電源節約モード状態である場合、本実施形態による第2スイッチ素子150は、第1スイッチ素子140を制御し、スナバ回路130を開放(open)にする。画像形成装置が電源節約モード状態である場合には、電源供給装置100に流れる電流の大きさが大きくないので、スナバ回路130は、EMI特性に影響を大きく及ぼさず、スイッチング部120に及ぶストレスの量が大きくない。
【0045】
従って、本実施形態による電源供給装置100は、第1スイッチ素子140及び第2スイッチ素子150を利用して、スイッチング部120を保護しつつも、画像形成装置の待機電力を低減させることができる。
【0046】
70W級電源供給装置100を例に挙げて説明すると、画像形成装置が電源節約モード状態であるとき、スナバ回路130をオフにすることによって、約10%以上の消費電力を低減させることができる。
【0047】
電源供給装置100の出力電圧が5V及び24Vである場合を例に挙げて更に詳細に説明すると、画像形成装置が電源節約モード状態の場合、一例として、電源供給装置100の負荷条件は、5Vの電圧を出力する端子では、約0.059Aの電流が流れ、24Vの電圧を出力する端子はオフになる。これによる電源供給装置100の出力電力は、5Vの電圧と0.059Aの電流とによる0.3Wになる。
【0048】
上述のように、本実施形態による電源供給装置100は、スナバ回路130の動作いかんによって、約10%以上の消費電力を低減させることができる。このとき、電源供給装置100の消費電力というのは、電源供給装置100に入力される電力になる。
【0049】
例えば、画像形成装置が電源節約モード状態であり、スナバ回路130がオン状態である場合、電源供給装置100の消費電力は、約0.73ワットである。これにより、電源供給装置100は、約0.73ワットの電力が入力され、約0.3ワットの電力を出力することになる。このとき、電源供給装置100の効率は、約41%となる。
【0050】
また、画像形成装置が電源節約モード状態であり、スナバ回路130がオフ状態である場合、電源供給装置100の消費電力は、約0.65ワットである。これにより、電源供給装置100は、約0.65ワットの電力が入力され、約0.3ワットの電力を出力することになる。このとき、電源供給装置100の効率は、約46%となる。
【0051】
このように、スナバ回路130をオフにすることによって、電源供給装置100の効率が向上する。即ち、画像形成装置が電源節約モード状態であるとき、スナバ回路130で、約0.08ワットの電力を消耗するので、スナバ回路130をオフにすることによって、スナバ回路130で消費される電力を低減させることができる。
【0052】
図2は、本発明の一実施形態によるスイッチングモード電源供給装置の一例を図示した回路図である。本発明と関連した技術分野で当業者であるならば、図2に示した回路の動作原理について理解可能であるので、詳細な説明は省略する。
【0053】
整流部160は、交流電圧を整流する。例えば、整流部160は、交流電源を整流する整流素子と、整流された電源を平滑にする平滑素子とから構成されうる。一実施形態で整流素子は、ダイオードを使用したブリッジ回路を採用することができ、平滑素子は、キャパシタを使用することができるが、これらに限定されるものではない。
【0054】
スイッチング制御部170は、スイッチング部120を制御する。本実施形態によるスイッチング制御部170は、PWM(pulse−width modulation)IC(integrated circuit)でありうるが、これに限定されるものではない。スイッチング制御部170がPWM ICである場合を例に挙げて説明すると、スイッチング制御部170は、駆動端子から出力される信号を利用してスイッチング部120を制御する。
【0055】
スイッチング部120は、スイッチング制御部170の制御によって、トランスフォーマ110の一次側コイルに印加される電圧をスイッチングする。これにより、トランスフォーマ110には、所定の周期を有する交流電圧が印加される。
【0056】
トランスフォーマ110は、一次側コイルに印加された電圧を、少なくとも一つ以上の直流電圧に変換する。本実施形態によるトランスフォーマ110は、第1出力電圧181及び第2出力電圧182を出力することができる。
【0057】
本実施形態による電源供給装置100が画像形成装置用である場合、例えば、第1出力電圧181は、画像形成装置の画像形成部(図示せず)を動作させるためのものであり、約24Vの直流電圧になり、第2出力電圧182は、画像形成装置のメインシステム(マイコン)を動作させるためのものであり、約5V又は約3.3Vの直流電圧になりうるが、これに限定されるものではない。本実施形態で画像形成部は、印刷データに関わる画像を形成するための帯電、露光、現像、転写及び定着の段階を行うハードウェア構成要素を含むことができる。
【0058】
本実施形態による第2スイッチ素子150は、トランスフォーマ110の二次側回路の第1地点183での電圧によりスイッチング動作を行う。例えば、第2スイッチ素子150は、ツェナーダイオードでありうる。本実施形態による第1出力電圧181が24Vの直流電圧を出力すると仮定すると、第2スイッチ素子150の臨界値であるツェナーダイオードの降伏電圧は、24Vになる。
【0059】
例えば、画像形成装置がレディモード状態である場合、電源供給装置100の第1出力電圧181として24Vが出力されるが、画像形成装置が電源節約モード状態になると、第1出力電圧181は、24Vより更に大きくなる(例えば、約26V)。
【0060】
従って、トランスフォーマ110の二次側回路の所定の地点での電圧が、画像形成装置がレディモード状態であるときの第1出力電圧181より高くなると、第2スイッチ素子150は、スナバ回路130をオフにするために作動する。
【0061】
更に詳細に説明すると、第2スイッチ素子150は、トランスフォーマ110の二次側回路の第1地点183の電圧が、画像形成装置がレディモード状態になるときのトランスフォーマ110の出力電圧のうち、第1地点183を通過する第1出力電圧181より大きい場合にターンオンするツェナーダイオードを含むことができる。これにより、第1スイッチ素子140は、スナバ回路130をオフにする。
【0062】
本実施形態による第1スイッチ素子140は、第2スイッチ素子150がターンオンすることによってターンオフされるトランジスタ140a、トランジスタ140aがターンオフすることによって絶縁されるフォトカプラ140b、140c、及びフォトカプラ140b、140cが絶縁されることによってターンオフされるシリコン制御整流器140dを含む。
【0063】
本実施形態によるトランジスタ140aは、PNPトランジスタでありうる。更に詳細に説明すると、第2スイッチ素子150がターンオンすることによって、PNPトランジスタ140aのベース端子の電流が流入されるので、PNPトランジスタ140aがターンオフされる。PNPトランジスタ140aがターンオフすることによって、フォトカプラの発光部140bが発光しなくなり、フォトカプラの発光部140bと、フォトカプラの受光部140cは、電気的に絶縁される。従って、シリコン制御整流器140dのゲート電圧が印加されないので、シリコン整流制御器140dはターンオフされ、スナバ回路130が動作しなくなる。
【0064】
本実施形態によるフォトカプラ140b、140cは、発光部140bと受光部140cとから構成され、画像形成装置がレディモード状態になるとき、第2スイッチ素子150のツェナーダイオードがオフ状態であることにより、トランジスタ140aはオン状態になって発光部140bが発光し、受光部140cは、発光部140bから発光された光を受光する。これにより、フォトカプラ140b、140cは、導通(short)する。従って、シリコン制御整流器140dがターンオンすることによって、スナバ回路130が動作する。
【0065】
このように、本実施形態による電源供給装置100は、画像形成装置が電源節約モードになるとき、スナバ回路130をオフにするので、画像形成装置の待機電力が低減する。
【0066】
図3は、本発明の他の実施形態によるスイッチングモード電源供給装置100の一例を図示した回路図である。本発明と関連した技術分野で当業者であるならば、図3に示した回路の動作原理について理解可能であるので、詳細な説明は省略する。
【0067】
なお、図2は、第2スイッチ素子150がトランスフォーマ110の二次側回路での電圧によりスイッチング動作を行うものであるが、図3は、第2スイッチ素子150がトランスフォーマ110の一次側回路での電圧によりスイッチング動作を行うという点を除いては、図2と同一であるので、図2と重複する説明は省略する。
【0068】
本実施形態によるスイッチング部120は、MOSFETを含む。本実施形態によるスイッチング部120の一例であるMOSFETは、NチャネルMOSFETでありうるが、これに限定されるものではない。
【0069】
本実施形態による第2スイッチ素子150がツェナーダイオードである場合を例に挙げて説明すると、ツェナーダイオードは、スイッチング部120の一例であるNチャネルMOSFETのドレイン端及びソース端に並列に連結される。
【0070】
画像形成装置が電源節約モード状態であるときのNチャネルMOSFETのドレイン−ソース電圧は、画像形成装置がレディモード状態であるときのNチャネルMOSFETのドレイン−ソース電圧より低い。
【0071】
従って、ツェナーダイオードは、MOSFETのドレイン−ソース電圧が、画像形成装置がレディモード状態になるときの電圧より低い場合、ターンオフする。これにより、第1スイッチ素子140は、第2スイッチ素子150であるツェナーダイオードがターンオフすることによって、スナバ回路130をオフにする。
【0072】
本実施形態による第1スイッチ素子140は、第2スイッチ素子150がターンオフすることによってターンオフされるトランジスタ140a、トランジスタ140aがターンオフすることによって絶縁されるフォトカプラ140b、140c、及びフォトカプラ140b、140cが絶縁されることによってターンオフされるシリコン制御整流器140dを含む。
【0073】
本実施形態によるトランジスタ140aは、NPNトランジスタでありうる。更に詳細に説明すると、第2スイッチ素子150がターンオフすることによって、NPNトランジスタ140aのベース端子に電流が流入しないので、NPNトランジスタ140aがターンオフされる。NPNトランジスタ140aがターンオフされるので、フォトカプラの発光部140bが発光しなくなり、これによって、フォトカプラの発光部140b及びフォトカプラの受光部140cは、電気的に絶縁される。従って、シリコン制御整流器140dのゲート電圧が印加されないので、シリコン制御整流器140dは、ターンオフされ、スナバ回路130が動作しなくなる。
【0074】
本実施形態によるフォトカプラ140b、140cは、発光部140bと受光部140cとから構成され、画像形成装置がレディモード状態になるとき、第2スイッチ素子150であるツェナーダイオードがオン状態であることによって、トランジスタ140aは、オン状態になり、発光部140bは発光し、受光部140cは、発光部140bから発光された光を受光する。これにより、フォトカプラ140b、140cは、導通する。従って、シリコン制御整流器140dがターンオンすることによって、スナバ回路130が動作する。
【0075】
このように、本実施形態による電源供給装置100は、画像形成装置が電源節約モード状態であるとき、スナバ回路130をオフにするので、画像形成装置の待機電力が低減する。
【0076】
図4は、本発明の更に他の実施形態によるスイッチングモード電源供給装置100の一例を図示した回路図である。本発明と関連した技術分野で当業者であるならば、図4に示した回路の動作原理について理解可能であるので、詳細な説明は省略する。
【0077】
なお、図3は、第2スイッチ素子150がトランスフォーマ110の一次側回路での電圧によりスイッチング動作を行うものであるが、図4は、第2スイッチ素子150がトランスフォーマ110の一次側回路での電流によりスイッチング動作を行うという点を除けば、図3と同一であるので、図3と重複する説明は省略する。
【0078】
本実施形態によるスイッチング部120は、MOSFETを含む。本実施形態によるスイッチング部120の一例であるMOSFETは、NチャネルMOSFETでありうるが、これに限定されるものではない。
【0079】
本実施形態による第2スイッチ素子150がツェナーダイオードである場合を例に挙げて説明すると、ツェナーダイオードは、スイッチング部120の一例であるNチャネルMOSFETのソース端に連結される。
【0080】
画像形成装置が電源節約モード状態であるときのNチャネルMOSFETのソース端に連結された抵抗184に流れる電流は、画像形成装置がレディモード状態であるときの抵抗184に流れる電流より小さい。
【0081】
従って、ツェナーダイオードは、MOSFETのソース端に連結された抵抗184に流れる電流が、画像形成装置がレディモード状態になるときの電流より小さい場合、ターンオフする。これにより、第1スイッチ素子140は、第2スイッチ素子140であるツェナーダイオードがターンオフすることによって、スナバ回路130をオフにする。
【0082】
本実施形態による第1スイッチ素子140は、第2スイッチ素子150がターンオフすることによってターンオフされるトランジスタ140a、トランジスタ140aがターンオフすることによって絶縁されるフォトカプラ140b、140c、及びフォトカプラ140b、140cが絶縁されることによってターンオフされるシリコン制御整流器140dを含む。
【0083】
図4と関連して、上述の部分を除外した図4に示した回路の動作は、図3と同一であるので、詳細な説明は省略する。
【0084】
このように、本実施形態による電源供給装置100は、画像形成装置が電源節約状態になるとき、スナバ回路130をオフにするので、画像形成装置の待機電力が低減する。
【0085】
図5は、本実施形態による第1スイッチ素子140の一例を図示した回路図である。図5を参照すると、本実施形態による第1スイッチ素子140は、PチャネルMOSFET140eを含むことができる。本発明と関連した技術分野で当業者であるならば、図5に示した回路について、図2〜図4に示した回路を参照して理解可能であるので、詳細な説明は省略する。
【0086】
更に詳細に説明すると、図5に示したPチャネルMOSFET140eは、図2〜図4に示したシリコン制御整流器140dのように、第2スイッチ回路150の動作によって、スナバ回路130をオフにする動作を行うことができる。
【0087】
但し、図2〜図4に示した単方向導通が可能なシリコン制御整流器140dとは異なり、図5に示したPチャネルMOSFET140eは、双方向導通が可能である。従って、本実施形態による電源供給装置100には、ダイオード185を追加し、第2スイッチ素子150の制御によって、第1スイッチ素子140は、スナバ回路130のオン/オフ動作を制御することができる。
【0088】
図6は、本実施形態による第1スイッチ素子の他の例を図示した回路図である。図6を参照すると、本実施形態による第1スイッチ素子140は、シリコン制御整流器140dを含まない。
【0089】
更に詳細に説明すると、図6に示した第1スイッチ素子140は、フォトカプラの発光部(図示せず)及び受光部140cから構成される。これにより、第2スイッチ素子150の制御によって、フォトカプラは、導通又は絶縁される。
【0090】
本発明と関連した技術分野で当業者であるならば、図6に示した回路について、図2〜図5に示した回路を参照して理解可能であるので、詳細な説明は省略する。
【0091】
図7は、本実施形態による第1スイッチ素子140の更に他の例を図示した回路図である。図7を参照すると、本実施形態による第1スイッチ素子140は、リレイ140fを含む。
【0092】
更に詳細に説明すると、図7に示した第1スイッチ素子140は、フォトカプラの発光部(図示せず)、受光部(図示せず)、及びリレイ140fから構成される。第2スイッチ素子150の制御によって、フォトカプラは、導通又は絶縁され、これにより、リレイ140fもオン/オフされる。
【0093】
本発明と関連した技術分野で当業者であるならば、図7に示した回路について、図2〜図6に示した回路を参照して理解可能であるので、詳細な説明は省略する。
【0094】
図8は、本発明の一実施形態によるスイッチングモード電源供給装置100を含む画像形成装置800を図示したブロック図である。図8を参照すると、画像形成装置800は、電源供給装置100、メインシステム810、通信インターフェース部820、ユーザ・インターフェース部830、保存部840、画像形成部850、ファックス部860、伝送機能遂行部870から構成される。
【0095】
図8に示した画像形成装置800には、本実施形態と関連した構成要素のみ図示している。従って、本実施形態と関連した技術分野で当業者であるならば、図8に示した構成要素以外に、他の汎用的な構成要素が更に含まれうるということが分かるであろう。
【0096】
また、図8に示した電源供給装置100は、図1〜図7で説明した電源供給装置100と同じ動作を行うので、図1〜図7で記載した内容は、図8に示した電源供給装置100にも適用されうる。
【0097】
電源供給装置100は、画像形成装置800の状態がレディモードであるか、或いは電源節約モードであるかによる電源供給装置100のトランスフォーマの一次側回路又は二次側回路のうちのいずれか1つの地点の電圧又は電流の値を臨界値と比較した結果によって、トランスフォーマに印加される電圧をスイッチングするスイッチング部に連結されたスナバ回路のオン/オフ動作を制御する第1スイッチ素子を制御する。
【0098】
メインシステム810は、画像形成装置800の全般的な機能を制御し、本実施形態によるメインシステム810は、画像形成装置800の全般的な機能を制御するコントローラを含むことができる。
【0099】
本実施形態による通信インターフェース部820は、画像形成装置800の機能によって、ファックス送受信などに使われるモデム、ネットワーク網との接続のためのネットワーク・モジュール、移動式記録媒体とのデータ移動チャネル形成のためのUSB(universal serial bus)ホストモジュールなどをいずれも含む。このとき、外部装置は、画像形成装置800と有線/無線ネットワークを介して連結された装置として、ファクシミリ、コンピュータシステム、モバイル端末機、個人携帯用情報端末機(personal digital assistant)、サーバなどをいずれも含む。
【0100】
ユーザ・インターフェース部830は、ユーザから入力信号を獲得し、ユーザに情報を表示する。例えば、ユーザ・インターフェース部830は、画像形成装置800に設けられたディスプレイパネル、マウス、キーボード、タッチ画面、モニタ、スピーカなどの入出力装置をいずれも含む。
【0101】
保存部840は、画像形成装置800の動作中に発生するデータ、印刷データ、スキャンデータなどを保存する。
【0102】
画像形成部850は、電源供給装置100から出力される第1出力電圧によって動作可能であり、作業対象印刷データに関わる画像を形成する作業を行い、ファックス部860は、作業対象ファックスデータのファックス伝送作業を行い、伝送機能遂行部870は、作業対象文書を、サーバ、移動式記録媒体、コンピュータシステムなどの外部装置へ伝送する作業を行う。
【0103】
図9は、本発明の一実施形態による少なくとも1つのトランスフォーマを含むスイッチングモード電源供給装置(SMPS)100を制御する方法のフローチャートである。図9を参照すると、図9に記載した方法は、図1〜図8に示した電源供給装置100及び画像形成装置800で、時系列的に処理される段階によって構成される。従って、上記で省略した内容であっても、図1〜図8に示した電源供給装置100及び画像形成装置800について説明した内容は、図9に記載した方法にも適用されるということが分かるであろう。
【0104】
901段階で、画像形成装置の状態がレディモードであるか、或いは電源節約モードであるかによるトランスフォーマ110の一次側回路又は二次側回路のうちのいずれか1つの電圧又は電流の値を臨界値と比較した結果によって、第2スイッチ素子150を制御する。
【0105】
902段階で、第2スイッチ素子150の制御によって、トランスフォーマ110に印加される電圧をスイッチングするスイッチング部120に連結されたスナバ回路130のオン/オフ動作を制御する第1スイッチ素子140を制御する。
【0106】
従って、電源供給装置100は、画像形成装置800が電源節約モードのように軽負荷を有する場合、スナバ回路130を動作させないことにより、待機電力を低減させることができる。
【0107】
一方、上述の方法は、コンピュータに実行させることができるプログラムで作成可能であり、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を利用し、プログラムを動作させる汎用デジタル・コンピュータで具現されうる。また、上述の方法で使われたデータの構造は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に様々な手段を介して記録されうる。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、マグネチック記録媒体(例えば、ROM(read−only memory)、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光学的判読媒体(例えば、CD−ROM、DVD(digital versatile disc)など)のような記録媒体を含む。
【0108】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0109】
100 電源供給装置
110 トランスフォーマ
120 スイッチング部
130 スナバ回路
140 第1スイッチ素子
140a トランジスタ
140b フォトカップラの発光部
140c フォトカップラの受光部
140d シリコン制御整流器
140e PチャネルMOSFET
140f リレイ
150 第2スイッチ素子
160 整流部
170 スイッチング制御部(PWM IC)
181 第1出力電圧
182 第2出力電圧
183 二次側回路の第1地点
184 抵抗
185 ダイオード
800 画像形成装置
810 メインシステム
820 通信インターフェース部
830 ユーザ・インターフェース部
840 保存部
850 画像形成部
860 ファックス部
870 伝送機能遂行部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのトランスフォーマを含む画像形成装置用スイッチングモード電源供給装置(SMPS)であって、
前記トランスフォーマに印加される電圧をスイッチングするスイッチング部と、
前記スイッチング部に連結されたスナバ回路と、
前記スナバ回路のオン/オフ動作を制御する第1スイッチ素子と、
前記画像形成装置の状態がレディモードであるか又は電源節約モードであるかによって、前記第1スイッチ素子のオン/オフ動作を制御する第2スイッチ素子と、を備えることを特徴とする電源供給装置。
【請求項2】
前記第2スイッチ素子は、前記トランスフォーマの一次側回路又は二次側回路のうちのいずれか1つの地点での電圧又は電流の値を臨界値と比較した結果によってオン/オフし、前記第1スイッチ素子のオン/オフ動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の電源供給装置。
【請求項3】
前記第2スイッチ素子は、前記トランスフォーマの二次側回路の第1地点の電圧が、前記画像形成装置がレディモード状態であるときの前記トランスフォーマの出力電圧のうち、前記第1地点を通過する出力電圧より大きい場合にターンオンするツェナーダイオードを含み、
前記第1スイッチ素子は、前記第2スイッチ素子がターンオンすることによって、前記スナバ回路をオフにすることを特徴とする請求項1に記載の電源供給装置。
【請求項4】
前記第1スイッチ素子は、
前記第2スイッチ素子がターンオンすることによってターンオフされるトランジスタと、
前記トランジスタがターンオフすることによって絶縁されるフォトカプラと、
前記フォトカプラが絶縁されることによってターンオフされるシリコン制御整流器と、を更に含むことを特徴とする請求項3に記載の電源供給装置。
【請求項5】
前記スイッチング部は、MOSFETを含み、
前記第2スイッチ素子は、前記MOSFETのドレイン−ソース電圧が、前記画像形成装置がレディモード状態であるときの電圧より低い場合、ターンオフするツェナーダイオードを含み、
前記第1スイッチ素子は、前記第2スイッチ素子がターンオフすることによって、前記スナバ回路をオフにすることを特徴とする請求項1に記載の電源供給装置。
【請求項6】
前記第1スイッチ素子は、
前記第2スイッチ素子がターンオフすることによってターンオフされるトランジスタと、
前記トランジスタがターンオフすることによって絶縁されるフォトカプラと、
前記フォトカプラが絶縁されることによってターンオフされるシリコン制御整流器と、を更に含むことを特徴とする請求項5に記載の電源供給装置。
【請求項7】
前記スイッチング部は、MOSFETを含み、
前記第2スイッチ素子は、前記MOSFETのソース端に連結された抵抗に流れる電流が、前記画像形成装置がレディモード状態であるときの電流より小さい場合、ターンオフするツェナーダイオードを含み、
前記第1スイッチ素子は、前記第2スイッチ素子がターンオフすることによって、前記スナバ回路をオフにすることを特徴とする請求項1に記載の電源供給装置。
【請求項8】
前記第1スイッチ素子は、
前記第2スイッチ素子がターンオフすることによってターンオフされるトランジスタと、
前記トランジスタがターンオフすることによって絶縁されるフォトカプラと、
前記フォトカプラが絶縁されることによってターンオフされるシリコン制御整流器と、を更に含むことを特徴とする請求項7に記載の電源供給装置。
【請求項9】
前記第1スイッチ素子は、シリコン制御整流器(SCR)、MOSFET、フォトカプラ、リレイ、トランジスタ、トライアックのうちの少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の電源供給装置。
【請求項10】
前記第2スイッチ素子は、所定の電圧範囲内で、1つの方向に電荷を通過させる方向性素子であることを特徴とする請求項1に記載の電源供給装置。
【請求項11】
少なくとも1つのトランスフォーマを含むスイッチングモード電源供給装置(SMPS)を含む画像形成装置であって、
前記画像形成装置の状態がレディモードであるか又は電源節約モードであるかによる前記トランスフォーマの一次側回路又は二次側回路のうちのいずれか1つの地点の電圧又は電流の値を臨界値と比較した結果によって、前記トランスフォーマに印加される電圧をスイッチングするスイッチング部に連結されたスナバ回路のオン/オフ動作を制御する第1スイッチ素子を制御する電源供給装置と、
前記電源供給装置から出力される出力電圧によって作動し、印刷データに対する画像を形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
少なくとも1つのトランスフォーマを含む画像形成装置用スイッチングモード電源供給装置(SMPS)を制御する方法であって、
前記画像形成装置の状態がレディモードであるか又は電源節約モードであるかによる前記トランスフォーマの一次側回路又は二次側回路のうちのいずれか1つの地点の電圧又は電流の値を臨界値と比較した結果によって、第2スイッチ素子を制御する段階と、
前記第2スイッチ素子の制御によって、前記トランスフォーマに印加される電圧をスイッチングするスイッチング部に連結されたスナバ回路のオン/オフ動作を制御する第1スイッチ素子を制御する段階と、を有することを特徴とする方法。
【請求項13】
前記第1スイッチ素子は、シリコン制御整流器(SCR)、MOSFET、フォトカプラ、リレイ、トランジスタ、トライアックのうちの少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2スイッチ素子は、所定の電圧範囲内で、1つの方向に電荷を通過させる方向性素子であることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項15】
請求項12乃至請求項14のうちのいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2012−39862(P2012−39862A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−174077(P2011−174077)
【出願日】平成23年8月9日(2011.8.9)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】