説明

スイッチ操作盤、及びスイッチ装置

【課題】スイッチ操作盤の部品数を低減すると共に、他の部材を追加することなく容易に発光性の表示や自動整列機能を得る。
【解決手段】スイッチ操作盤500は、スイッチ部材220の被操作片対210の近傍に配置され揺動可能な操作部材300と操作部材ホルダ400とからなり、操作部材300は、操作板部310と、操作板部310から突出形成され被操作片211のそれぞれに近接して配置される一対の押圧片320と、操作部材ホルダ400に軸支される軸支部330と、操作板部310のスイッチ基板側に複数形成され操作部材ホルダ400の脚部支持片470に接触して操作板部310を常時中立位置で見栄えの良い整列位置に付勢する弾性脚部340とから構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスイッチ操作盤及びスイッチ装置に関し、特にシーソースイッチに適用されて部品点数を削減することができるスイッチ操作盤及びこのスイッチ操作盤を備えるスイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、自動車のフロントパネルには、オーディオ機器、ナビゲーションシステム、空調機器等の各種機器を操作するためのスイッチ部材が配置されている。これらのスイッチ部材の一つとしてシーソースイッチがあり、シーソースイッチは、揺動動作可能な揺動操作部材の一方の端部を押下することにより、2つの制御信号を得ることが出来る。図9は、特許文献1に係る従来のシーソースイッチの概略構成を示す断面図である。
このシーソースイッチ10は、表面パネル1の表面に設けた凹部11内に回動操作部材2が嵌め込まれて構成されるスイッチ操作盤を、スイッチ素子5A、5Bの操作側に配置している。回動操作部材2は、本体部21と、本体部21の両端下面に配置した押圧部22A、22Bと、本体部21の両端部から下方へ屈曲して延長形成されたばね部23A、23Bと、を備え、表面パネル1の凹部11内に形成された回転軸24により揺動可能に保持されている。
押圧部22A、22Bと各スイッチ素子5A、5Bとの間には押圧力伝達部材3A、3Bが配置され、これらの押圧力伝達部材3A、3Bは凹部11の底壁11aを貫通した状態で底壁11aに保持されている。ばね部23A、23Bは、回動操作部材2の本体部21が回動操作されて押圧部22A、22Bの一方が浮き上がってもその先端部が凹部11の底面11cに常に接触して、本体部21の両端部に押圧方向と逆向きの付勢力を与えるものである。
【特許文献1】特開2006−216515公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来のシーソースイッチ10は、表面パネル1、回動操作部材2、ばね部23A、23B、押圧力伝達部材3A、3B等、多数の部品から構成されているため、部品コスト及び組み立てコストが嵩むという問題がある。
また、視認性を向上させるため、回動操作部材2に透光性の文字等の表示をすると共にスイッチ操作盤の内部に光源を配置することがある。しかし、上述した従来のスイッチ操作盤では、図9に示すように、内部に光源30を配置して発光性の表示をしようとしても、ばね部23A、23Bや、底壁11aによって光路が遮られるため複雑な導光経路を設ける必要が生じ、構成が複雑化する虞がある。
更に、従来のシーソースイッチにあっては、図10の平面図に示すように、凹部11の内部に配置される回動操作部材2が凹部11内部で傾いてしまい、凹部11と回動操作部材2の周縁との隙間寸法が揃わず見栄えが不良となるという問題がある(図中回動操作部材2が傾かない状態を2点鎖線で示した)。このような回動操作部材2の傾きは、回動操作部材2が複数直線状に配置されているとき特に目立つこととなる。しかし、回動操作部材2を表面パネルの凹部11内に片寄り無しに見栄え良く自動配列させるためには、他の機構を併用する必用があり、更に部品点数が増加する虞がある。
本発明は上記不具合を解決するためになされたものであり、スイッチ操作盤の部品点数を低減すると共に、他の部材を追加することなく容易に発光性の表示や自動整列機能を得ることができるスイッチ操作盤、及びスイッチ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係るスイッチ操作盤は、押圧操作を受ける被操作片対の操作側において前記各被操作片に対応して配置された取付孔部と、前記被操作片対の中間位置に配置された軸受部と、該軸受部を間に挟んだ対称位置に配置された脚部支持片と、を備えた操作部材ホルダと、記取付孔部内に配置され前記軸受部により揺動可能に軸支される軸部を備え、且つ何れか一方の前記被操作片を選択的に押圧する操作部材と、を備えたスイッチ操作盤において、前記操作部材は、前記操作部材ホルダの取付孔部内に配置される操作板部と、前記操作板部から突出形成され、先端が前記各被操作片に夫々近接して配置される一対の押圧片と、前記操作板部から前記被操作片対側へ突設された複数本の弾性脚部と、を備え、前記各弾性脚部は、前記各脚部支持片に弾性的に圧接することにより前記操作部材を前記一対の押圧片が前記被操作片に接触しない中立姿勢に保持するよう付勢することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記被操作片対の配置方向を長手方向、これに直交する方向を短手方向とした場合に、前記各弾性脚部は前記操作板部の長手方向が前記取付孔部の長手方向に略一致するように位置決めされることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記操作板部は透光部を備えていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3において、前記取付孔部の周囲を光導通部材から成る外周壁で包囲したことを特徴とする。
請求項5の発明に係るスイッチ装置は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のスイッチ操作盤を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
請求項1の発明によれば、操作部材は、操作板部と、押圧片と、弾性脚部とが一体に形成されているので、スイッチ操作盤の部品点数を少ないものとしつつ、操作板部を取付孔部の内部における所定位置に自動的に位置調整して位置決めすることができ、スイッチ操作盤の製造コストを低減することができると共に、操作部材を取付孔部内に整列配置できスイッチ操作盤の見栄えを向上させることができる。
請求項2の発明によれば、弾性脚部は操作部材ホルダに形成された接触片に接触して操作盤部の両端を上方に付勢すると共に、操作板部を長手方向の両側において短手方向の両側において内側又は外側から位置決めするので、常時操作板部はその押圧片がいずれの被操作片にも接触しない中立位置に保たれる他、操作板部は取付孔部の内部において、短手方向に片寄ったり傾斜したりしない所定位置に自動的に位置決めされ、スイッチ操作板の見栄えが向上する。
請求項3の発明によれば、操作板部には文字記号を含む表示模様が光を透過するものとして形成され、前記操作板の下方に操作板部に向け光を照射する照明手段が配置されている他、操作板部の下方には細線状の弾性脚部しか配置されていないので、照明手段からの光は直接操作板部に照射され、操作板部の表示を内部から直接照明することができ、部品点数を増加することなく操作板部の視認性を良好なものとすることができる。
請求項4の発明によれば、取付孔部の周囲には光を導通する光導通部が形成されているから、前記照明手段からの光は前記光導通部に照射され、前記操作板部の周囲を発光させることができ、部品点数を増加させることなく操作板部の視認性を良好なものとすることができる。
請求項5の発明によれば、スイッチ装置に前記スイッチ操作盤を備えるものとしたので、スイッチ装置の製造コストを低減させることができる他、見栄えや視認性を良好なものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明に係るスイッチ操作盤、及びスイッチ装置を実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るスイッチ装置の基本的構成を示す縦断面図であり、図2は本発明の実施形態に係るスイッチ操作盤を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A線に相当する断面図、(c)は(a)中のB−B線に相当する断面図である。
スイッチ装置100は、例えば車載用のオーディオ装置に装備されるものであり、基板200と、この基板200の操作側(前面側)に配置されたスイッチ操作盤500と、このスイッチ操作盤500の表面に配置される表面装飾板(図示していない)と、を備えている。基板200は、その前面にスイッチ操作盤500側から押圧操作を受ける2個の被操作片211(被操作片対210)を備えたスイッチ部材220を備えている。また、スイッチ操作盤500は、基板200の被操作片対210を押圧操作する操作部材300と、基板200側に取り付けられて操作部材300を揺動可能に支持する操作部材ホルダ400と、を備えている。
基板200には、複数、例えば6個のスイッチ部材220が車載時において水平方向に一列となるよう配置され、また、各スイッチ部材220は、操作部材ホルダ400上に一列に配置された3個の操作部材300によって操作される。更に、各スイッチ部材220の前面に出没自在に突設された被操作片211も車載時において水平をなすように配置される。
【0007】
本実施形態に係る操作部材ホルダ400は、図2に示すように、透明のポリカーボネート製のパネル410に3個所の操作部材取付部420が基板200上におけるスイッチ部材220の配列に対応して一列に配置されている。また、パネル410には、可変抵抗器等の操作用取付孔部が形成された回転軸取付部430が操作部材取付部420と同列に形成されている他、操作部材ホルダ400をスイッチ装置の適所に取り付けるため、及び、操作部材ホルダ400に表面装飾板を取り付けるための取付片411〜419が形成されている。そして、パネル410の操作部材取付部420には、操作部材300を配置するための取付孔部440が開設されている。
【0008】
次にスイッチ操作盤500の詳細な構造について説明する。図3は図2に示したスイッチ操作盤の操作部材と操作部材ホルダとを拡大して示す分解斜視図、図4は操作部材を拡大して示す斜視図、図5は操作部材ホルダを拡大して示す斜視図である。
操作部材300は、操作板部310と、各被操作片211に対応して操作板部310の長手方向両端から後方へ突設された棒状の一対の押圧片320と、操作部材ホルダ400側の回転軸取付部430内で操作部材300を揺動的に支持させるために操作板部310の底面中央部に配置された軸支部330と、操作部材300を中立位置に配置するよう付勢するために操作板部310の底面に一体化されたクランク形状の4本の弾性脚部340と、を備える。
操作板部310は合成樹脂で構成され、スイッチ部材220の被操作片211の配列方向を長手、配列方向に直交する方向を短手とする略長円形の表面板部311と、表面板部311の周囲を囲う外周壁312とから構成される。本実施形態では、表面板部311には、チューニング局番号(例えば、数字「1」、数字「2」)を表した透光部350を備え、表面板部311のスイッチ基板側と操作側とを貫くよう配置している。このため、操作部材ホルダ400の内部に配置した光源480(図6参照)で照射することにより、透光部350による表示を発光させることができる。なお、実際には表面板部311自体を透光材料から構成し、チューニング局番号に相当する部位を残した他の部位を遮光塗料で塗装することにより透光部350を形成する。
【0009】
図4に示すように押圧片320は、操作板部310の長手両端下面から基板200側に2本突設されている。本実施形態において押圧片320は、円柱状の外側部材321と、4角柱状の内側部材322とを並べて接合した形状に構成される。押圧片320は、操作部材300を操作部材ホルダ400に配置したとき、その先端が被操作片211に近接して配置される程度の長さ寸法を備える。
軸支部330は、軸穴332を開設した略正方形状の弾性を備えた板部材331を表面板部311の裏側(反操作側)に2枚略平行に配置して構成される。各板部材331は長手方向に沿って配置され、各板部材331の軸穴332は短手方向に対向配置される。このため、操作部材300は、操作部材取付部420内で操作板部310を長手方向に揺動可能に保持される。操作板部310が軸穴332を中心として揺動されることにより、操作板部310に配置された押圧片320は、スイッチ部材220の被操作片211を選択的に押圧できる。
弾性脚部340は、合成樹脂製の細線状部材であり、操作板部310と一体に形成されている。弾性脚部340は、外周壁312の裏側から基板200側に立設された基端部341と、この基端部341の先端から屈曲して長手方向に延設される延設部342と、延設部342の先端から屈曲して基板200側に延設される先端部343とからなるクランク形状をなす。この弾性脚部340は、軸支部330を挟んで長手方向両側に2本ずつ、短手方向に並べて形成される。
【0010】
次に操作部材ホルダ400について説明する。光導通部材としての外周壁450の内側に取付孔部440が形成され、そこに操作部材取付部420が設けられている。また、取付孔部440の基板200側の内面には、操作部材300の軸支部330を軸支する2個所の軸受部460及び各弾性脚部340を着座させる4個所の脚部支持片470が形成されている。また、本実施形態では、取付孔部440の内部には、操作部材300の透光部350及び外周壁450を照明するための図示しない光源が配置されている。
外周壁450は、操作部材取付部420に配置される操作板部310の周囲を覆う所定厚さを備える長円形筒状をなし、操作側に向け立設形成されている。この外周壁450の内縁の輪郭形状は操作板部310の外側の輪郭形状よりわずかに大きく構成されている。
一対の軸受部460は、外周壁450の対向する2つの内壁に沿って対向配置されている。これらの軸受部460は、取付孔部440の内側面に形成された台形状の基部461と、基部461から短手方向に沿って形成され操作部材300に形成された軸支部330の軸穴332に嵌合される軸部材462とから構成される。なお、これら2本の軸部材462の内側離間寸法は、その内部に2枚の板部材331が嵌合可能な程度に設定する。
脚部支持片470は、長手方向に軸受部460を挟んで各側2個所、合計4個所形成されている。この脚部支持片470は、取付孔部440の内側面に形成された接触基部471と、この接触基部471に形成され弾性脚部340の延設部342が嵌合(着座)される凹部472と、を備えている。この凹部472は、弾性脚部340の接触面である内側傾斜面473と、外側傾斜面474と、底面475とを備えている(図8参照)。
操作部材300が操作部材取付部420に配置され、軸支部330が軸受部460に保持されたとき、弾性脚部340は弾性変形しながら脚部支持片470に圧接しつつ着座する。この際、脚部支持片470は、凹部472に嵌入された弾性脚部340を保持し、弾性脚部340の弾性拡開力によって操作部材300の長手方向両端部を操作側に付勢する。この際、4本の弾性脚部340は、操作板部の長手方向の両側において短手方向へのバランスも確保するように付勢する。これにより、操作部材300は、2本の押圧片320がいずれの被操作片211にも接触しない中立位置に保持されると共に、操作板部310の長手方向と取付孔部の長手方向とが略一致した状態となり、操作板部310と外周壁450との間隔寸法を一定に保った整列位置に保持される。
【0011】
次に、操作部材300を操作部材ホルダ400に取り付けた状態について説明する。図6はパネルへの操作部材の配置状態を示す説明図、図7はパネルへの操作部材の配置状態を示す図3中のC−C線に相当する断面図、図8はパネルへの操作部材の配置状態を示す図3中D−D線に相当する断面図である。
操作部材300を操作部材ホルダ400の操作部材取付部420に取り付けるには、操作部材300を外周壁450の内側に形成される取付孔部440内に挿入して押し込むだけでよい。操作部材300を押し込むと、軸支部330が操作部材ホルダ400の軸受部460の間に配置され、軸穴332に軸部材462が弾性的に嵌合して、操作部材300は操作部材ホルダ400の軸部材462を中心として揺動可能に軸支される(図6矢印E、矢印F)。
この状態で、4本の弾性脚部340は弾性的に変形し、図7及び図8に示すように、脚部支持片470の凹部472に嵌合して、操作部材ホルダ400を所定位置に保持するよう付勢する。即ち、弾性脚部340は、軸支部330を挟んで合計4本配置されているので、操作板部310を長手方向の両側から上方に向け付勢する(図7中矢印G)。これにより、操作部材300は、軸部330を中心として上方に押圧され2本の押圧片320は被操作片対210のいずれの被操作片211にも接触しない中立位置に保たれる。そして必要に応じて操作板部310の長手方向の一方を押圧すると、操作部材300は、軸部材462を中心として揺動し、押圧された側の押圧片320が被操作片対210の被操作片211を押圧してスイッチ部材220を駆動する。
【0012】
また、4本の弾性脚部340の延設部342が凹部472内に着座し、基端部341は凹部472の内側傾斜面473及び外側傾斜面474に接触して、操作部材300の操作板部310を常に外周壁450内における所定位置に位置決めする(図8中矢印H)。このため、操作板部310は、外周壁450に囲われた取付孔部440の内部において、短手方向に片寄ったり傾斜したりしない所定位置に自動的にセンタリングされる。従って、部品点数を増加することなく、スイッチ装置100の見栄えを良好なものとすることができる。
更に、本実施形態では、外周壁450内部の奥方に位置する光源からの光を、取付孔部440内においてスイッチ操作盤500の構成部材に遮られることなく、操作板部310の透光部350及び外周壁450に直接導き、透光部350及び外周壁450を発光させることができる(図7中矢印J、矢印I)。このため、少ない部品点数で操作板部310の透光部350の表示、及び外周壁450を発光させて、スイッチ装置100の視認性を良好なものとすることができる。
従って、本実施形態に係るスイッチ装置によれば、スイッチ操作盤を構成する部品数を削減することができる他、操作部材を操作部材ホルダの取付孔部に対して常に整列配置させることができる。また、本実施形態に係るスイッチ装置によれば、他に導光部材などを使用することなく操作部材ホルダの外周壁及び操作板部に表示される数字等を発光させることができる。
【0013】
以上のように本発明においては、操作部材300は、操作板部310と、押圧片320と、弾性脚部340とが一体に形成されているので、スイッチ操作盤の部品点数を少ないものとしつつ、操作板部を取付孔部の内部における所定位置に自動的に位置調整して位置決めすることができ、スイッチ操作盤の製造コストを低減することができると共に、操作部材を取付孔部内に整列配置できスイッチ操作盤の見栄えを向上させることができる。
また、弾性脚部は操作部材ホルダに形成された接触片に接触して操作盤部の両端を上方に付勢すると共に、操作板部を長手方向の両側において短手方向の両側において内側又は外側から位置決めするので、常時操作板部はその押圧片がいずれの被操作片にも接触しない中立位置に保たれる他、操作板部は取付孔部の内部において、短手方向に片寄ったり傾斜したりしない所定位置に自動的に位置決めされ、スイッチ操作板の見栄えが向上する。
また、操作板部には文字記号を含む表示模様が光を透過するものとして形成され、前記操作板の下方に操作板部に向け光を照射する照明手段が配置されている他、操作板部の下方には細線状の弾性脚部しか配置されていないので、照明手段からの光は直接操作板部に照射され、操作板部の表示を内部から直接照明することができ、部品点数を増加することなく操作板部の視認性を良好なものとすることができる。
【0014】
また、取付孔部の周囲には光を導通する光導通部が形成されているから、前記照明手段からの光は前記光導通部に照射され、前記操作板部の周囲を発光させることができ、部品点数を増加させることなく操作板部の視認性を良好なものとすることができる。
また、スイッチ装置に前記スイッチ操作盤を備えるものとしたので、スイッチ装置の製造コストを低減させることができる他、見栄えや視認性を良好なものとすることができる。
なお、上記各実施形態では、弾性脚部を整列位置に支持する接触面を短手方向の内側及び外側に分けて対向配置したが、短手方向に連続した接触面としてもよい。
この接触面は短手方向の内側又は外側の一方だけに設け、短手に隣接配置される弾性脚部を内側あるいは外側に付勢するようにしても同様に操作部材を取付孔部内の所定位置に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施形態に係るシーソースイッチの概略構成を示す断面図である。
【図2】実施形態に係るスイッチ操作盤を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A線に相当する断面図、(c)は(a)中のB−B線に相当する断面図である。
【図3】図2に示したスイッチ操作盤の操作部材と操作部材ホルダとを拡大して示す分解斜視図である。
【図4】操作部材を拡大して示す斜視図である。
【図5】操作部材ホルダを拡大して示す斜視図である。
【図6】パネルへの操作部材の配置状態を示す説明図である。
【図7】パネルへの操作部材の配置状態を示す図3中のC−C線に相当する断面図である。
【図8】パネルへの操作部材の配置状態を示す図3中D−D線に相当する断面図である。
【図9】従来のシーソースイッチを示す断面図である。
【図10】従来のスイッチ操作盤の不具合を示すスイッチ操作盤の模式図である。
【符号の説明】
【0016】
100 スイッチ装置、200 基板、210 被操作片対、211 被操作片、220 スイッチ部材、300 操作部材、310 操作板部、311 表面板部、
312 外周壁、320 押圧片、321 外側部材、322 内側部材、330 軸部、331 板部材、332 軸穴、340 弾性脚部、341 基端部、342 延設部、343 先端部、350 透光部、400 操作部材ホルダ、410 パネル、
411〜419 取付片、420 操作部材取付部、430 回転軸取付部、440 取付孔部、450 外周壁、460 軸受部、461 基部、462 軸部材、470 脚部支持片、471 接触基部、472 凹部、473 内側傾斜面、474 外側傾斜面、475 底面、480 光源、500 スイッチ操作盤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
押圧操作を受ける被操作片対の操作側において前記各被操作片に対応して配置された取付孔部と、前記被操作片対の中間位置に配置された軸受部と、該軸受部を間に挟んだ対称位置に配置された脚部支持片と、を備えた操作部材ホルダと、
前記取付孔部内に配置され前記軸受部により揺動可能に軸支される軸部を備え、且つ何れか一方の前記被操作片を選択的に押圧する操作部材と、を備えたスイッチ操作盤において、
前記操作部材は、操作板部を有し、前記操作部材ホルダの取付孔部内に配置され、前記操作板部から突出形成され、先端が前記各被操作片に夫々近接して配置される一対の押圧片と、前記操作板部から前記被操作片対側へ突設された複数本の弾性脚部と、を備え、
前記各弾性脚部は、前記各脚部支持片に弾性的に圧接することにより前記操作部材を前記一対の押圧片が前記被操作片に接触しない中立姿勢に保持するよう付勢することを特徴とするスイッチ操作盤。
【請求項2】
前記被操作片対の配置方向を長手方向、これに直交する方向を短手方向とした場合に、前記各弾性脚部は操作部材ホルダに形成された前記各脚部支持片に圧接することにより、
前記各弾性脚部は前記操作板部の長手方向が前記取付孔部の長手方向に略一致するように位置決めされることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ操作盤。
【請求項3】
前記操作板部は透光部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチ操作盤。
【請求項4】
前記取付孔部の周囲を光導通部材から成る外周壁で包囲したことを特徴とする請求項3に記載のスイッチ操作盤。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のスイッチ操作盤を備えることを特徴とするスイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−187897(P2009−187897A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−29312(P2008−29312)
【出願日】平成20年2月8日(2008.2.8)
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】