説明

ストライカ取付構造

【課題】ストライカに荷重が作用しても、ストライカベースとフード構成部材との接合部位でのモーメントの発生を抑制可能なストライカ取付構造を得る。
【解決手段】ストライカ28は取付部28Cにより、ストライカベース26のストライカ固定部34に取り付けられる。ストライカベース26は溶接点36によりフードロックレインフォースメント22に溶接されるが、この溶接点36は、フード14の回転中心と平行ですら固定部34を通る接合直線L2上に設定される。これにより、ラッチからの入力F1がストライカベース26に作用しても、溶接点36でのモーメントの発生を抑制できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストライカ取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両のフードにストライカを取り付けるストライカ取付構造として、特許文献1には、ストライカとエンジンフードインナパネルとの間に、別の部材を介し、ストライカをフードに取り付けた構造が記載されている。このように、ストライカは、別部材(ストライカベース)に接合され、さらにこのストライカベースが、エンジンフードインナパネル等のフード構成部材に接合されることがある。
【0003】
しかし、特許文献1の構成では、フードの回転中心から、ストライカとストライカベースまでの距離と、同じくフードの回転中心から、ストライカベースとエンジンフードインナパネルまでの距離とが異なっている。このため、ストライカがラッチに対し係合あるいは係合解除するときのラッチからの荷重が、ストライカベースとエンジンフードインナパネルとの接合部分にモーメントとして作用してしまうことがある。
【特許文献1】特開2002−37129号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記事実を考慮し、ストライカに荷重が作用しても、ストライカベースとフード構成部材との接合部位でのモーメントの発生を抑制可能なストライカ取付構造を得ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明では、車体に回転可能に取り付けられたフードにおいて回転中心と異なる位置に設けられたフード構成部材と、車体に設けられた係合部材と係合可能なストライカと、前記ストライカが第1接合部位で接合されると共に、前記フード構成部材に対し第2接合部位で接合されたストライカベースと、を有し、前記第1接合部位と前記第2接合部位とが、前記フードの回転中心から等しい距離に設定されている。
【0006】
すなわち、請求項1に記載のストライカ取付構造では、ストライカが第1接合部位でストライカベースに接合され、さらに、ストライカベースが第2接合部位でフード構成部材(たとえばフードロックレインフォースメント)に接合される。
【0007】
ここで、本発明では、第1接合部位と第2接合部位とが、フードの回転中心から等しい距離に設定されている。したがって、フード回転時にストライカが車体の係合部材と係合あるいは係合解除してストライカに荷重が作用しても、第2接合部位でのモーメントの発生を抑制できる。
【0008】
なお、第1接合部位及び第2接合部位は、それぞれ複数設定されることが多い。この場合、少なくとも1つの第2接合部位が、いずれかの第1接合部位との関係において、フードの回転中心から等距離となっていれば、少なくともこの第2接合部位におけるモーメントの発生を抑制可能となる。
【0009】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記ストライカベースが、前記フード構成部材と接触して重なり合う板状とされ、前記ストライカベースと前記フード構成部材の双方に、これらの接触面に対し傾斜した傾斜面が備えられ、前記第2接合部位が前記傾斜面に設定されている。
【0010】
このように、ストライカベースのフード構成部材との接触面に対し傾斜した傾斜面を設け、この傾斜面に第2接合部位を設定したことで、第2接合部位に作用する荷重の少なくとも一部が、せん断方向の力として作用する。したがって、このような傾斜面が設けられることなく、傾斜面以外の部位に第2接合部位が設定されている構成と比較して、第2接合部位での耐久性を向上させることができる。
【0011】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記傾斜面が、前記ストライカの係合部材との係合時に作用する荷重の方向に対し平行に配置されている。
【0012】
したがって、第2接合部位に作用した荷重のすべてがせん断方向の力となるので、第2接合部位での耐久性をより向上させることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は上記構成としたので、ストライカに荷重が作用しても、ストライカベースとフード構成部材との接合部位でのモーメントの発生を抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1には、本発明の第1実施形態のストライカ取付構造12が適用されたフード14が示されている。また、図2〜図4には、ストライカ取付構造12が拡大して示されている。
【0015】
図1に示すように、フード14はフード本体パネル16を有しており、このフード本体パネル16はヒンジ18により、回転中心線CLまわりに回転可能に車体に取り付けられている。この回転中心線CLは、車幅方向に延在している。フード14は、通常状態では、図1に実線で示すように、前端側が下方に傾斜する姿勢となって車体のエンジンルームを閉塞しているが、矢印R1方向に回転すると、図1に二点鎖線で示すように前端側が立ち上がってエンジンルームを開放する。なお、図面において、車両前方向を矢印FRで、車幅方向を矢印Wで、車両上方向を矢印UPでそれぞれ示す。
【0016】
図2〜図4にも詳細に示すように、フード本体パネル16の先端(前方側の端部)近傍には、下側にフードロックレインフォースメント22が配設されており、フード本体パネル16が補強されている。図2及び図3(B)から分かるように、フードロックレインフォースメント22の後部は上方に湾曲されており、これによってフード本体パネル16とフードロックレインフォースメント22との間に所定の隙間が構成されている。
【0017】
フードロックレインフォースメント22の前部には、フードロックレインフォースメント22を板厚方向に貫通する挿通孔24が形成されている。挿通孔24には、後述するストライカ28が挿通される。本実施形態では、挿通孔24を「+」字状に形成している。
【0018】
フードロックレインフォースメント22の上側には、略平板状のストライカベース26が配設されており、ストライカベース26には、ストライカ28が取り付けられている。図2に詳細に示すように、ストライカ28は、円柱状の金属棒材を所定位置で屈曲又は湾曲することで形成されており、車幅方向に見て略U字状のストライカ本体部28Mと、このストライカ本体部28Mの両端から、車幅方向の反対向きにそれぞれ延出された2つの取付部28Cと、を有している。
【0019】
ストライカ本体部28Mの略中央部分は、フード14の閉塞状態で、車体に設けられた図示しないラッチが係合する係合部30となっている。また、フード14を開放状態から矢印R1と反対の矢印R2方向(図1参照)に回転させると、係合部30がラッチに接触し、図3(B)に示すように、ラッチからの入力F1が作用する。ここで、図1にも示すように、フード14を車幅方向に見たときに、回転中心線CLを中心として、ストライカ28の係合部30を通る円弧C1を想定する。すなわち、フード14の矢印R1方向及びその反対の矢印R2方向の回転により、この円弧C1に沿って、ストライカ28の係合部30が移動することになる。フード14を閉塞するときのラッチからの入力F1の方向は、この円弧C1の係合部30における接線L1に沿った方向になっている。
【0020】
これに対し、ストライカベース26には、ストライカベース26を構成する板材を貫通する貫通孔32が中央に形成され、さらに貫通孔32の前方側及び後方側には、この板材を部分的に下面側から上方へ凹ませて、2つのストライカ固定部34F、34Rが形成されている。以下、車両前方側のストライカ固定部34Fと車両後方側のストライカ固定部34Rを特に区別する必要がないときは、ストライカ固定部34とする。
【0021】
ストライカ固定部34は、車幅方向にはストライカ28の取付部28Cと同程度あるいはそれ以上の長さを有する直線状に形成されており、その延在方向は、フード14の回転中心線CLと平行(すなわち車幅方向と一致)になっている。このように、ストライカ28を直線状のストライカ固定部34でストライカベース26に固定したことで、点状に固定した構造と比較して、強固に固定されている。
【0022】
そして、ストライカ固定部34内に、取付部28Cの上部が線状に収容された状態で、取付部28Cがストライカ固定部34に対し、アーク溶接等により接合される。すなわち、ストライカ固定部34が、本発明に係る「第1接合部位」となる。
【0023】
特に、本実施形態では2箇所の取付部28Cによってストライカ28をストライカベース26に溶接しており、強固な接合が可能になっている。また、それぞれのストライカ固定部34において、ストライカ28の取付部28Cがそれぞれ線状に溶接されていることになるので、点状に溶接されている構成と比較して、強固に接合される。なお、取付部28Cは上記したように線状にストライカベース26に溶接されるが、溶接部分は、図4に示すように、車両前後方向にも所定の長さ(幅)W1を有している。
【0024】
ストライカベース26の周囲及び、貫通孔32の周囲からは、厚み方向(上下方向)と直交する方向に板材を折り曲げて補強フランジ26Fが形成されている。この補強フランジ26Fにより、ストライカベース26の剛性が高められている。
【0025】
また、ストライカベース26には、貫通孔32を取り囲むようにして、複数(本実施形態では特に、前方側に左右一対、後方側にも左右一対で、合計でマトリックス状に4つ)の箇所に、スポット溶接の溶接点(打点)36が設定されている。すなわち、ストライカベース26は、フードロックレインフォースメント34と重なり合って接触し、接触面に設定された溶接点36で溶接されている。これにより、ストライカベース26がフードロックレインフォースメント22に、ストライカ28の前方側の2箇所、後方側の2箇所でそれぞれ固定される。したがって、溶接点36が、本発明に係る「第2接合部位」となる。以下、必要に応じて、車両前方側の溶接点を符号36Fで、車両後方側の溶接点を符号36Rでそれぞれ区別する。
【0026】
ここで、図4に詳細に示すように、ストライカ固定部34F、34Rのそれぞれに関し、その延在方向に沿った直線を想定して、これを接合直線L2とする。したがって、接合直線L2は2本設定され、いずれも回転中心線CLと平行になっている。本実施形態では、この接合直線L2上に溶接点36が設けられている。換言すれば、回転中心線CLからの距離が、ストライカ固定部34Fと、溶接点36Fとで等しくなっており、ストライカ固定部34Rと、溶接点36Rとで等しくなっている。
【0027】
次に、本実施形態のストライカ取付構造12の作用を説明する。
【0028】
図1に示すように、フード14を開放状態から閉塞状態へと矢印R2方向に回転させると、ストライカ28が図示しないラッチと係合する。このときに、図3(B)に示すように、係合部30には、円弧C1の接線L1に沿った方向に入力F1が作用する。この入力F1の一部は、ストライカ28からストライカベース26にも作用する。また、フード14が下方に移動するときの慣性によって、フード14全体が下方にオーバーストロークすると、フードロックレインフォースメント22にも下向きの慣性が作用して下方に移動しようとする。これらにより、ストライカベース26とフードロックレインフォースメント22との接合部分、すなわち溶接点36には大きな応力が作用する。
【0029】
ここで、図5及び図6には比較例として、ストライカベース26とフードロックレインフォースメント22との4つの溶接点104のうち、車両前方側の2つの溶接点104Fが、ストライカ固定部34Fを通って回転中心線CLと平行な接合直線L2から、車両後方に離間した位置に設定されたストライカ取付構造102が示されている。
【0030】
このような比較例の構造では、車幅方向に見たときの回転中心線CLからの距離が、ストライカ固定部34と溶接点104とで異なっているため、上記した入力F1の一部がストライカベース26に作用すると(この力をF1’とする)、溶接点104には、モーメントM1が発生してしまう。
【0031】
これに対し、本実施形態では、図4に示すように、ストライカ固定部34と溶接点36とが、回転中心線CLと平行な接合直線L2上に位置しており、車幅方向に見たときの回転中心線CLからの距離が、ストライカ固定部34と溶接点36とで等しくなっている。したがって、上記した入力F1がストライカベース26に作用しても、溶接点36でのモーメントの発生を抑制できる。
【0032】
図7〜図9には、本発明の第2実施形態のストライカ取付構造52が示されている。以下の各実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素、部材等については、同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0033】
第2実施形態のストライカ取付構造52では、ストライカベース56に、貫通孔32を取り囲むようにして、複数(本実施形態では特に、前方側に左右一対、後方側にも左右一対で、合計でマトリックス状に4つ)の爪部58が形成されている。具体的には、爪部58のそれぞれは、ストライカベース26を構成する板材に略半円状の切り込みを形成し、切り込みの内側部分を所定角度で折り曲げることにより形成されている。
【0034】
フードロックレインフォースメント22にも、爪部58と同位置に爪部60が形成されている。この爪部60も、フードロックレインフォースメント22を構成する板材に略半円状の切り込みを形成し、その内側部分を所定角度で上向きに折り曲げることにより形成されている。したがって、爪部58、60は、フードロックレインフォースメント22とストライカベース26の接触面に対し傾斜している。
【0035】
図8(B)に詳細に示すように、対応する爪部58、60どうしは面接触しており、この面接触部分に、スポット溶接の溶接点(打点)36が設定されている。すなわち、溶接点36で爪部58、60が溶接されることで、ストライカベース26がフードロックレインフォースメント22に固定される。そして、第2実施形態においても第1実施形態と同様に、ストライカ固定部34のそれぞれを通り、回転中心線CLと平行な接合直線L2上に溶接点36が設けられている。したがって、回転中心線CLからの距離が、ストライカ固定部34と、溶接点36とで等しくなっている。
【0036】
また、同じく図8(B)に示すように、フード14を車幅方向に見たときに、回転中心線CLを中心として、ストライカ28の係合部30を通る円弧C2を想定すると、フード14を閉塞するときのラッチからの入力F1の方向は、この円弧C1の係合部30における接線L1に沿った方向になっている。そして本実施形態では、爪部58、60の延出方向を、接線L1と平行にしている。したがって、入力F1のうち、接合点36に作用する成分は爪部58、60の延出方向に沿ったせん断方向の力として作用することになる。
【0037】
このような構成とされた第2実施形態のストライカ取付構造52においても、第1実施形態のストライカ取付構造12と同様に、ストライカ固定部34と溶接点36とが、回転中心線CLと平行な接合直線L2上に位置しており、車幅方向に見たときの回転中心線CLからの距離が、ストライカ固定部34と溶接点36とで等しくなっている。したがって、フード14を開放状態から閉塞状態へと矢印R2方向に回転させるときにストライカ28に作用する入力F1が、ストライカベース56に作用しても溶接点36でのモーメント(比較例として図6で示したモーメントM1参照)の発生を抑制できる。
【0038】
また、第2実施形態ではさらに、ストライカベース56とフードロックレインフォースメント22との接合点36が設定された爪部58、60を、係合部30における接線L1に平行な方向に形成している。そして、入力F1の一部(接合点36に作用する成分)が、爪部58、60の延出方向に沿ったせん断方向の力として作用するようにしている。
【0039】
ここで、上記した入力が、爪部58、60におけるせん断方向(矢印F1と同方向)と異なる方向の力として作用した場合を考える。この場合には、溶接点36に、ストライカベース56とフードロックレインフォースメント22とを剥離させる力が作用してしまう。一般に、スポット溶接における打点(溶接点)では、入力荷重を剥離方向で受けるよりも、せん断方向で受けるほうが有利である。
【0040】
本実施形態では、爪部58、60を接線L1と平行な方向に形成しており、入力F1は、爪部58、60の延出方向に沿ったせん断方向の力として作用することになる。したがって、溶接点36における耐久性を向上させることができる。
【0041】
なお、上記第2実施形態では、爪部58、60を上向きに折り曲げて形成したものを例に挙げたが、要するに、爪部58、60は係合部30における接線L1に沿った方向に形成されていればよい。たとえば、第2実施形態の変形例として図10に示すストライカ取付構造72のように、下向きに折り曲げて形成された爪部58、60であってもよい。
【0042】
また、これらの爪部58、60は、入力F1をせん断方向に沿った荷重として受ける観点からは、接線L1と平行になっていることが好ましいが、厳密に平行でない構成であっても、入力F1のうち接合点36に作用する成分の一部をせん断方向に沿った荷重として受けることができる。したがって、ストライカベース26やフードロックレインフォースメント22の周囲の部材との関係等も考慮して、爪部58、60の折り曲げ角度を決めればよい。
【0043】
また、本第2実施形態の構成において、爪部58、60の折り曲げ角度は、フードのサイズや姿勢等に応じて設定することが可能である。たとえば、図11(A)に示すフード84では、図1に示すフード14と比較して、車両前後方向に短くなっている。また、エンジンルームを閉塞した状態では、車両前方側に向かって、より急角度で下がる姿勢となっている。このようなフード84に、第2実施形態のストライカ取付構造52を適用する場合には、図11(B)に示すように、爪部58、60をより車両前方側に傾斜させることで、円弧C1の係合部30における接線L1に沿った方向とすることができ、入力をせん断方向の荷重として効果的に受けることが可能となる。すなわち、爪部58、60の折り曲げ角度は、フード14の形状等に伴う入力F1の方向の変動に対応して、この入力の一部を(好ましくはすべてを)せん断方向の荷重として受けることができるように設定すればよい。
【0044】
なお、上記各実施形態では、ストライカ固定部34と溶接点36とが同一の接合直線L2上に設定されている例を挙げたが、これは、フード14の回転中心線CLから等しい距離に設定されていれば、モーメントM1の発生を抑制できる。
【0045】
また、本発明において、ストライカ固定部34と溶接点36とがフード14の回転中心線CLから等しい距離にあるという場合の「等しい距離」には、厳密にこれらが等しい距離にある構成が含まれるのはもちろんであるが、これらがわずかに前後にずれていても、実質的にモーメントM1の発生を抑制できれば、「等しい距離」に含まれる。たとえば、上記したように、ストライカ28の取付部28Cは、素材である棒材の直径分の幅W1をもってストライカベース26に接合されている(図4及び図9参照)。この幅W1の範囲内に溶接点36が位置していれば、実質的にモーメントM1の発生を抑制でき、本発明における「等しい距離」に含まれる。
【0046】
また、ストライカ固定部34と溶接点36は、円弧C1に沿った方向、換言すれば、ストライカベース26の厚み方向には、わずかに位置が異なっている場合がある。たとえば、上記した各例では、図3(B)、図8(B)、図10及び図11(B)からも分かるように、ストライカ固定部34と溶接点36とは、円弧C1に沿った方向にはわずかにずれている。しかし、フード14の回転中心線CLからの距離が等しいという条件を満たしているので、モーメントM1の発生を抑制できる。
【0047】
上記では、本発明の「フード構成部材」としてフードロックレインフォースメント22を挙げているが、フード構成部材はこれに限定されず、ようするに、フードを構成すると共にストライカベースが接合される部材であれば該当する。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1実施形態に係るストライカ取付構造が適用されたフードの概略構成を示す側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るストライカ取付構造を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るストライカ取付構造を示し、(A)は斜視図、(B)は(A)のB−B線断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るストライカ取付構造を示す平面図である。
【図5】比較例のストライカ取付構造を示す平面図である。
【図6】比較例のストライカ取付構造を示す図5のVI−VI線断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るストライカ取付構造を示す分解斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るストライカ取付構造を示し、(A)は斜視図、(B)は(A)のB−B線断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るストライカ取付構造を示す平面図である。
【図10】本発明の第2実施形態の変形例に係るストライカ取付構造を図8(B)と略同様の断面で示す断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係るストライカ取付構造を、フードの構造が異なるものに適用した例を示し、(A)はフードの概略構成を示す側面図、(B)はストライカ取付構造の断面図である。
【符号の説明】
【0049】
12 ストライカ取付構造
14 フード
16 フード本体パネル
18 ヒンジ
22 フードロックレインフォースメント(フード構成部材)
24 挿通孔
26 ストライカベース
26F 補強フランジ
28 ストライカ
28M ストライカ本体部
28C 取付部
30 係合部
32 貫通孔
34 ストライカ固定部(第1接合部位)
36 溶接点(第2接合部材)
52 ストライカ取付構造
56 ストライカベース
58、60 爪部(傾斜面)
72 ストライカ取付構造
84 フード
102 ストライカ取付構造
104 溶接点
CL 回転中心線
F1 入力
M1 モーメント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体に回転可能に取り付けられたフードにおいて回転中心と異なる位置に設けられたフード構成部材と、
車体に設けられた係合部材と係合可能なストライカと、
前記ストライカが第1接合部位で接合されると共に、前記フード構成部材に対し第2接合部位で接合されたストライカベースと、
を有し、
前記第1接合部位と前記第2接合部位とが、前記フードの回転中心から等しい距離に設定されているストライカ取付構造。
【請求項2】
前記ストライカベースが、前記フード構成部材と接触して重なり合う板状とされ、
前記ストライカベースと前記フード構成部材の双方に、これらの接触面に対し傾斜した傾斜面が備えられ、
前記第2接合部位が前記傾斜面に設定されている請求項1に記載のストライカ取付構造。
【請求項3】
前記傾斜面が、前記ストライカの係合部材との係合時に作用する荷重の方向に対し平行に配置されている請求項2に記載のストライカ取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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