説明

ズーム対物光学系を備えた照明システム

【課題】射出瞳の照明設定を変更できる波長が193nm以下放射を用いた照明システムを提供すること。
【解決手段】放射を出射する光源(1)を備えた反射照明システムであって、放射はフィールド面(114)内のフィールドを照明すると同時に、瞳面を照明し、瞳面の被照明領域は連続的に変更できる大きさを有し、照明システムは、放射が光源(1)からフィールド面(114)及び瞳面に導かれるように配設された複数の光学素子を有し、複数の光学素子のうち少なくとも二つの光学素子の間の距離が可変であり、該二つの光学素子が、少なくとも一つのファセット型光学素子を含む、反射照明システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源からの放射によってフィールド面内のフィールドを照明すると同時に、瞳面を照明する照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
照明システム又は投影露光装置の投影対物光学系などで用いられる光学素子は、いわゆる、屈折式光学素子と反射式光学素子の二つのクラスに大別できる。屈折式光学素子は、屈折部、即ちレンズ部であり、反射式光学素子は、反射部、即ち鏡部である。屈折部のみから構成される照明システム又は投影対物光学系は、屈折照明システム又は屈折投影対物光学系と呼ばれ、反射部のみから構成される照明システム又は投影対物光学系は、反射照明システム又は反射投影対物光学系と呼ばれる。更に、屈折部と反射部とを用いた照明システム又は投影対物光学系は、反射屈折照明システム又は反射屈折投影対物光学系と呼ばれる。
【0003】
電子部品の構造上の幅をさらに減少させ、特にサブミクロン範囲にまで縮小できるようにするためには、マイクロリソグラフィー処理に使用される光の波長を小さくすることが有利である。このような構造体を製造するためには、波長が193nm以下の光、いわゆる、VUV(very deep ultraviolet)放射、又はEUV(extreme ultraviolet)とも呼ばれる白色X線放射を用いることが好ましい。
【0004】
この種の放射を用いる投影露光装置用照明システムについては、複数の刊行物に開示されている。例えば、米国特許第6,198,793号及び米国特許第6,438,199号には、フィールド面内のフィールド及び射出瞳を照明する、ほぼ長方形のラスタ部を有する第1ファセット型光学素子を備えた照明システムが開示されている。米国特許第6,198,793号及び米国特許第6,438,199号のシステムにおいて、フィールドは斜入射鏡によって形成される。
【0005】
米国特許第6,195,201号にも二重ファセット型照明システムが開示されている。しかしながら、このシステムでは、フィールド面内の環状フィールド、即ちリングフィールドを照明する場合、フィールドは斜入射鏡によって形成されるのではなく、個々のフィールド切り子面(ファセット)が既にフィールドの形状、即ち円弧状に形成されている。
【0006】
照明システムの瞳の照明の変更、即ち、照明設定の変更については、以下の刊行物に開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
米国特許第6,658,084号に記載されているように、様々な照明、いわゆる照明設定を、第1ファセット型光学素子を交換することによって二重ファセット型照明システム内の瞳に確立できる。しかしながら、この種のシステムは、概して、第2ファセット型光学素子が第1ファセット型光学素子より多くのファセット(以後「切り子面」とも呼ぶ。)を必要とするため、製造コストが嵩むという欠点がある。
【0008】
上記欠点を解決するための代替案として、開口絞りを第2ファセット型光学素子、即ち瞳切り子面を有するファセット型光学素子の面、又は共役面に設けることができる。更に、開口絞りを用いて第1ファセット型光学素子の第1ラスタ部の一部からの光を遮蔽できる。しかしながら、これによって光損失も生じる。
【0009】
フィールド切り子面鏡の照明を変更することによって照明設定を変更するシステムが米国特許第6,704,095号に開示されている。この刊行物によると、第1フィールド切り子面鏡の照明の設定を、例えば、斜入射鏡、又はズームシステム等様々な手法を用いて変更することによって第1フィールド切り子面鏡の照明を変更できるようにしている。
【0010】
屈折式、即ちジオプトリック照明システムのコンセプトである、切り子面鏡屈折素子を瞳面内で移動させることによって、瞳の照明を変更し、照明設定を変更する方法が米国特許出願第5,237,367号に開示されている。
【0011】
瞳面内の照明を変更できる反射型の投影露光装置用照明システムが国際公開番号第WO2006/021419号に開示されている。
【0012】
瞳面内の照明、いわゆる照明設定は、例えば、円形形状、環状形状、又は多極形状等、様々な形状を有しうる。円形又は環状照明では、瞳面の照明の大きさはフィリングレシオ(filling ratio)σで表す。照明システムの瞳が完全に照明される場合、σ=1となるように定義される。瞳全体が照明されない場合、フィリングレシオは1を下回る。
【0013】
フィリングレシオの定義については当業者が慣れ親しんでいる通りである。
【0014】
円形照明のフィリングレシオσは以下のように定義される。

ここで、rは射出瞳の照明半径を表し、RNAは照明システムの開口数NAの半径を表す。投影露光装置の投影対物光学系の対象物側開口数もNAで同一とする。
【0015】
本発明は、従来技術の欠点を克服し、具体的には、波長が193nm以下、好ましくは100nm以下で、特に好ましくは波長が14nm以下の極紫外線(EUV)の範囲で、
上述の従来技術の不具合が生じることなく、射出瞳の照明設定を変更できる照明システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の第1の態様において、上述の欠点は、光源から出射される好ましい波長λの放射を用いて瞳面内に所定の形状と大きさの被照明領域を形成する、所定の照明強度でフィールド面内のフィールドを照明する照明システムによって解決される。当該照明システムは、前記放射を前記光源から前記フィールド面及び前記瞳面へ導くように配置された複数の素子を備え、前記照明システムは反射型照明システムであり、前記瞳面の前記被照明領域の大きさは、好ましくは、前記瞳面の前記被照明領域の前記形状及び前記フィールド面の前記被照明領域をほとんど変えずに保ちながら、連続的に変更できる。好ましくは、前記瞳面の前記被照明領域の大きさは連続的に±10%の範囲、より好ましくは±25%の範囲、更に好ましくは±40%の範囲で変更できる。
【0017】
「フィールド面の被照明領域」とは一般的に、フィールドの形状、フィールドの大きさ及びフィールド内の強度分散(照明強度)を含む。
【0018】
好ましくは、被照明領域の連続的な変更は、複数の光学素子の中の少なくとも二つの光学素子の間の距離を変更することによって行われ、前記二つの光学素子は、少なくとも一つのファセット型光学素子を含む。
【0019】
本明細書内に記載する照明システム及び投影露光装置は、様々な波長、例えば、EUV又はDUV範囲の波長を用いて動作するように設計されている。本実施の形態のものは、好ましくは、EUV波長で動作するように設計される。本発明の別の構成において、一つ以上の波長、又はある範囲の波長を用いることができる。
【0020】
好ましくは、反射システムを、波長λ≦193nm、更に好ましくはλ≦100nm、特に好ましくは、λ≦14nm用に設計する。
【0021】
照明設定は、例えば、円形、環状、又は多極、例えば四極形状等、様々な形状を有しうる。
【0022】
照明システムの瞳面の被照明領域の形状は、本発明の好ましい実施の形態において、例えば、米国特許番号第6,658,084号に記載した、第1ファセット型光学素子等の光学素子をラスタ部と交換することによって予め選択できる。この概念を実現するため、第1ファセット型光学素子を、例えば、回転ホイール上に配置できる。事前の選択により、設定する形状を、例えば、環状又は円形に決定できる。本発明は、被照明領域の形状又は設定の形状をほぼ変わらずに保ちながら、瞳面の被照明領域の大きさを変更できる。
【0023】
好ましくは、照明システムの複数の素子は、第1ファセット型光学素子及び第2ファセット型光学素子を含む。この場合、第1ファセット型光学素子及び第2ファセット型光学素子は、それぞれが、複数の個別の鏡切り子面が配置される鏡搬送部を有する反射素子として構成される。
【0024】
反射システムは一般的に、いわゆる垂直入射素子と斜入射素子とに区別される。垂直入射素子とは、全ての入射光線が素子表面に入射点における面法線方向に対して30°以下、好ましくは20°以下、更に好ましくは10°以下、或いは5°以下の角度で入射する素子である。斜入射素子とは、全ての入射光線が素子表面に入射点における面法線方向に対して70°以上、好ましくは80°以上、更に好ましくは85°以上の角度で入射する素子である。したがって、垂直入射素子とは、光を略垂直に入射する光学素子であり、斜入射素子とは、入射光を浅い角度で受ける光学素子である。
【0025】
光源からフィールド面への光経路において、複数の素子は、好ましくは、光源からフィールド面及び瞳面に導かれた放射が、各垂直入射素子の表面に最大入射角度Θmax(max)で入射し、子午面において20度を下回る、好ましくは10度を下回る、より好ましくは5度を下回るように配置する。
【0026】
好ましくない長波放射又は粒子を射出する光源から、照明システムの光学部品を分離できるように、本発明の好ましい実施の形態において光源の中間像を光経路の照明システムのフィールド面前方に形成する。照明システムの複数の素子は、光源からの放射を中間像に導く第1素子群と、中間像からの放射をフィールド面と瞳面に導く第2の素子群を含む。
【0027】
好ましくは、第2の光学素子群は、垂直入射素子と斜入射素子を含み、垂直入射素子においては、照明システムの各光学素子の子午面への放射が、光学素子の表面に対して、20度を下回る、好ましくは10度を下回る、さらに好ましくは5度を下回る最大入射角度Θmax(max)で入射し、斜入射素子においては、照明システムの各光学素子の子午面への放射が、光学素子の表面に対して、70度を上回る、好ましくは80度を上回る、さらに好ましくは85度を上回る入射角度で入射する。
【0028】
本発明の更なる態様によると、照明システムは、少なくとも一つの第1ラスタ部を含む第1ファセット型光学素子と、少なくとも一つの第2ラスタ部を含む第2ファセット型光学素子を備え、第1ファセット型光学素子及び第2ファセット型光学素子はお互いに離間している。
【0029】
反射式に構成された第1ファセット型光学素子は、ハニカムフィールド鏡とも呼ばれ、反射式に構成された第2ファセット型光学素子は、ハニカム瞳鏡とも呼ばれる。
【0030】
照明システムは更に、光源からフィールド面への光経路において第1光学部品の後方に配置された、少なくとも一つの第2光学部品を含む。
【0031】
本発明の更なる態様によると、照明システムは、第1ファセット型光学素子と第2ファセット型光学素子との間の距離を設定できる第1設定装置と、第2光学部品の焦点距離を設定できる第2設定装置を備える。具体的には、設定装置によって、リソグラフィーシステムを作動しながら、設定を行うこともできる。即ち、関連する光学部品を移動することによって動作中に瞳面の照明設定を行えるため、システムを一旦停止して時間を消耗する必要がない。
【0032】
反射光学系、即ち反射型システムにおいても光学素子の位置をシフトすることによって被照明領域、即ち射出瞳の照明設定が可能であるという発見をした本発明者は高い評価を受けるべきである。反射システムにおいてシステム全体、特に照明システムの光軸を一義的に決定することは不可能であるため、今日迄、当業者は、被照明領域の設定に多大な困難を払ってきた。本発明は、具体的には、光学部品の位置を変更することによって、被照明領域の形状をほぼ維持しながら、射出瞳の被照明領域の大きさを設定できる。
【0033】
本発明の第2の態様による解決法は、光コンデンサとも呼ばれる第2光学部品の焦点距離を調整でき、これにより、照明、特に射出瞳面の被照明領域の大きさ、更には照明システムの照明設定を変更できるようになった点に特徴がある。光コンデンサをズームシステムとして構成することによって、瞳の照明、更には照明設定を変更可能にできる。第2光学部品の焦点距離の変更は通常、フィールド像、即ち、フィールドの大きさも影響を与える。しかしながら、本システムでは、第1ファセット型光学素子と第2ファセット型光学素子との間の距離が瞳像に影響を与えないことから、第1ファセット型光学素子と第2ファセット型光学素子との間の距離を変更することによってフィールド像の変更を、瞳像に影響を与えることなく補償できる。第1設定装置を介して第1ファセット型光学素子と第2ファセット型光学素子との間の距離を変更することによって、瞳照明が変更してもフィールド照明を一定に保てる。換言すると、フィールド像に影響を与えることなく、瞳像に影響を与えられる。「フィールド照明」とは一般的に、フィールドにおける被照明領域の形状及び大きさ、更にはフィールド内の強度分散(照明強度)を含む。
【0034】
複数のラスタ部を有する第1ファセット型光学素子は一般的に、光源から入射される光束を、それぞれが一つのラスタ部に対応する複数の光束に細分する働きがある。第1ラスタ部に対応する光束は中央光線である。ここで、中央光線とは、第1ラスタ部の幾何学的中心から出射され、第2ラスタ部の幾何学的中心に導かれる光線をいう。第1ラスタ部は、照明システムのフィールド面への像を決定することから、フィールドラスタ部とも呼ばれる。システムは、好ましくは、異なるフィールド点から出射される中央光線は全て、お互いにほぼ平行に進み、それぞれの第1ラスタ部と対応する第2ラスタ部に入射するように設計される。ここで、ラスタ部同士の対応は、第1ファセット型光学素子が第2ファセット型光学素子に対して移動しても変わることはない。したがって、距離が変更したとしても第1ラスタ部から第2ラスタ部へ割り当てられた経路は変わらない。
【0035】
個々の経路により構成される光路がお互いに平行でない場合、個々のフィールドラスタ部及び瞳ラスタ部を傾斜できるように設計することが好ましい。この場合、直線的な変位を行って傾斜角度を変更することによって、フィールド切り子面及び瞳切り子面との関係を同様に保つ。
【0036】
移動する光学素子の数はできる限り少ない方が有利である。本発明の更なる発展型の実施の形態では、第2ファセット型光学素子、いわゆる瞳切り子面鏡のみを第1設定装置によって、第1ファセット型光学素子から第2ファセット型光学素子への間の距離、第2ファセット型光学素子から第1光学素子への間の距離が変更するように移動することが想定される。この種のシステムでは少数の素子のみが機械的に移動する。即ち、移動する必要のあるものを一つの光学部品のみとすることによって、機械的構造を大幅に簡素化できるため有利である。
【0037】
システムが正確に二つのズーム位置を実現できるものである場合、距離を変更して、第2ファセット型光学素子を第1設定装置によって第1位置から第2位置へ移動させ、第1ラスタ部の焦点距離を、第1ラスタ部によって形成される光源の中間像がほぼ第1位置と第2位置の正確な中点、即ち、第1位置と第2位置の中間に形成するように生成することは有利である。第2ファセット型光学素子は、この場合、中間像に対して焦点がずれ、第2ファセット型光学素子の個々の瞳ラスタ部は、例えば、ほぼ楕円形の照明を受光する。楕円形の照明は、中間焦点が円形、対称で、ラスタ部のアスペクト比が1とは異なる場合に発生する。中間焦点がこのように位置すると、両方のズーム位置における被照明領域の大きさはほぼ等しい。中間像の焦点がずれると、被照明領域の大きさはフィールド開口絞りの大きさによって決定される。本例において、開口絞りは、フィールドラスタ部の大きさによって決定される。例えば、寸法が3×25mmの長方形のフィールドラスタ部を用いると、被照明領域は、x方向はほとんど変わらず、y方向に伸長する。この結果、光源の中間像はほぼ楕円形形状となる。
【0038】
好ましい実施の形態において、瞳ラスタ部の形状は、第2ファセット型光学素子の第1の位置及び/又は第2位置のそれぞれの照明に対応する。例えば、第2ラスタ部、即ち瞳ラスタ部は楕円形の形状でもよい。
【0039】
上述のように、照明システムのフィールド面のフィールドが照明される。フィールド形状とも呼ばれるフィールドの形状は、例えば、円弧状の形状である。本発明の第1の実施の形態では、第1ラスタ部の切り子面形状とも呼ばれる、フィールド切り子面の形状は、照明されるフィールドのフィールド形状とほぼ等しいため、例えば、円弧状の形状となる。
【0040】
フィールド切り子面の形状が照明されるフィールドの形状とほぼ等しい照明システムにおいて、瞳切り子面の像を照明システムの射出瞳に投影するように働く照明システムの第2光学部品が、光出力、より詳細には屈折光出力を有する第1光学素子及び第2光学素子を備えれば十分である。
【0041】
必要に応じて、例えば、第1ファセット型光学素子が、被照射フィールド面のフィールド形状に構成されたフィールドラスタ部を備える場合、第2光学部品はまた、光出力、即ち、屈折特性を有さない第3光学素子、例えば、平面鏡等を備えることができる。
【0042】
フィールド切り子面が被照射フィールドの形状とほぼ同一である二重ファセット型照明システムの代替として、フィールド切り子面もまた、長方形の形状に構成できる。この場合、第2光学部品は少なくとも3つの光学素子を備え、フィールドは、第3光学部品、好ましくは斜入射鏡によって形成される。
【0043】
射出瞳の照明を変更する手段として、第2光学部品の焦点距離を以下の光学素子の一つと他方、即ち、
第2ファセット型光学素子と第1光学素子、
第1光学素子と第2光学素子、
第2光学素子と第3光学素子、
第3光学素子とフィールド面、を移動させ、該光学素子間の更なる距離(AB)を変更することによって、変更できる。
【0044】
第2設定装置によって、上記光学素子の一つだけを移動することが好ましい。移動する素子は、好ましくは、第2光学部品の第2光学素子である。この光学素子を移動することによって、第1光学素子と第2光学素子の間、第2光学部品が2つの光学素子を備える場合は第2光学素子とフィールド面の間、或いは第2光学部品が3つの光学素子を備える場合は第2光学素子と第3光学素子の間の更なる距離(AB)を変更する。
【0045】
好ましくは、本発明の照明システムにおいて、照明システムの子午面の放射は、第1ファセット型反射素子及び/又は第2ファセット型反射素子の表面の子午面において20度を下回る、好ましくは10度を下回る、特に好ましくは5度を下回る最大入射角度(Θmax(max))を有する。
【0046】
本発明の特別な実施の形態において、更なる距離(AB)は、±20%で変更する。
【0047】
本発明の更なる実施の形態において、更なる距離(AB)は、第2ファセット型反射素子及び/又は第1光学素子及び/又は第2光学素子及び/又は第3光学素子の表面への子午面の最大入射角度(Θmax(max))が5度を下回る、好ましくは3度を下回る角度変化するように、変化する。
【0048】
更なる発展的な実施の形態において、第2ファセット型反射素子は、一つ以上の第2ラスタ部が配置された表面を含み、該表面の80%を上回る、好ましくは90%を上回る部分が照明される。
【0049】
照明システムの他に、本発明は、照明システムの入射瞳の照明を変更する方法を提供する。被照明領域の大きさは、連続的に変更されるが、形状はほとんど変わらないで維持される。この機能を実現するため、照明システムは、例えば、第1ファセット型光学素子と第2ファセット型光学素子を含む第1光学部品と、少なくとも一つの第1光学素子と第2光学素子を含む第2光学部品とを備え、照明システムはフィールド面のフィールドを照明する。被照明領域の大きさを変更する方法は、以下のステップを含む。第1に、第2光学部品の焦点距離を、例えば、第2光学部品の少なくとも一つの光学素子を移動することによって、変更する。これによって、照明システムの射出瞳の照明が変化する。例えば、この移動の結果、第1度フィリングレシオσ(1)の、例えば、円形形状の照明設定は、第2フィリングレシオσ(2)の照明設定に変化する。しかしながら、焦点幅の変更は、被照明瞳面の直径、照明、即ち瞳面の円形形状設定のフィリングレシオに影響を与えるだけでなく、フィールド面の被照明フィールド面の大きさにも影響を与える。フィールド面の被照明フィールドの大きさを一定に保つためには、第1ファセット光学素子と第2ファセット光学素子との間の距離を、フィールド面の被照明フィールドがほぼ一定に保たれるように設定する。第1ファセット型光学素子から第2ファセット型光学素子への距離の変化が瞳面の照明される瞳の大きさに全く影響を与えないためにこれは可能である。
【0050】
上述のように、瞳面の被照明領域の形状をほぼ保ちながら、被照明領域の大きさを連続的に変更できる上記方法を、照明の形状を設定する方法と組み合わせて用いると特に有利である。
【0051】
かかる組み合わせを実行すると、予め選択した瞳面の照明の形状、即ち、照明設定の形状を用いて、本発明の方法は、照明設定の大きさを、本発明のズームシステムによって、例えば、光学投影システムの撮像特性に合わせて、最適にできる。照明設定の形状は、例えば、ファセット型光学素子の交換によって選択できる。
【0052】
照明システムの瞳面内に形状を有する照明を、瞳面の被照明フィールドの形状はほぼ保ちながら、連続的に変化する方法であって、瞳面の被照明フィールドは第1の大きさを有し、当該方法は、
第2光学部品の焦点距離を調整し、瞳面の第2の大きさを有する被照明領域を生成するステップと、
第1ファセット光学素子と第2ファセット光学素子との間の距離を、第2の大きさで得られるフィールド面の照明が、第1の大きさで得られるフィールド面の照明とほぼ同一となるように、或いは第1の大きさで得られるフィールド面内の照明が第2の大きさで得られるフィールド面内の照明とほぼ同一となるように調整するステップとを含んでなる方法。
【0053】
上記方法において、使用する放射が波長λを有し、該波長λの大きさがλ≦193nm、好ましくはλ≦14nmである。
【0054】
本発明の特別な実施の形態において、上記方法は、第2の大きさが第1の大きさに対して最大で±10%、好ましくは最大で±25%、更に好ましくは最大で±40%変化する。
【0055】
瞳面の被照明領域は、例えば、円形、環状、又は多極、具体的には双極、又は四極でも可能である。
【0056】
本発明の特別な実施の形態において、瞳面の被照明領域の大きさが、フィリングレシオσにより特徴付けられ、瞳面の被照明領域の第1の大きさは、第1のフィリングレシオσ(1)に関連付けられ、瞳面の被照明領域の第2の大きさは、第2のフィリングレシオσ(2)に関連付けられ、
σ(2)がσ(1)に対して±40%変化するか、或いはσ(2)は以下の式
(1+0.40)・σ(1)>σ(2)>(1−0.40)・σ(1)で表される範囲にある。
【0057】
更に好ましくは、σ(2)が以下の式
(1+0.25)・σ(1)>σ(2)>(1−0.25)・σ(1)で表される範囲にある。
【0058】
特に好ましくは、σ(2)が以下の式
(1+0.10)・σ(1)>σ(2)>(1−0.10)・σ(1)で表される範囲にある。
【0059】
本発明の特別な実施の形態の方法において、第1ファセット型反射素子が第1ラスタ部を有し、第1ラスタ部がフィールド面内に形状を有するフィールドを含む。
【0060】
本発明の方法において、第2光学部品の焦点距離は、第1光学部品又は第2光学部品の以下の光学素子の一つと他方の間の距離、即ち、
第2ファセット型光学素子と第1光学素子との間の距離、
第1光学素子と第2光学素子との間の距離、
第2光学素子とフィールド面との間の距離、を変更することによって、変更する。
【0061】
本発明の方法において、第1ファセット型反射素子が第1ラスタ部を有し、第1ラスタ部が長方形の形状であることが好ましい。
【0062】
本発明の更なる態様は反射照明システムの瞳面における照明を調整するための方法を提供する。瞳面の被照明領域は瞳面内に形状と大きさを有し、上記方法は、瞳面の被照明領域の形状を調整する第1のステップと、第1のステップの直後に瞳の被照明領域の大きさを調整する第2のステップとを含み、瞳面の被照明領域の形状及びフィールド面の照明システムの照明をほぼ一定に保ちながら、瞳面の被照明領域の大きさを連続的に変化させて調整する。
【0063】
照明システムの他にも、本発明は、この種の照明システム、具体的には、波長が193nm以下のマイクロリソグラフィーフィールド用の照明システムを備えた投影露光装置を提供する。投影露光装置は、投影対物光学系によって、照明システムのフィールド面に配置したマスク、いわゆるレクチルを対象物面の感光性対象物に投影する。
【0064】
露光後に感光性皮膜を現像すると、例えば、集積回路などの構造化層を得られる。本発明はまた、例えば、集積回路などの半導体部品を製造する方法を開示する。
【0065】
本発明を、参照文献を用い、実例として複数の実施の形態について説明するが、本発明はこれらの例又は添付の図面に限定されるものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0066】
図1a〜図1dを参照して、複数の実施の形態に関連して用いられる一般的な概念について詳細に説明する。
【0067】
図に、マイクロリソグラフィー投影露光装置2100の一般的な構造を示す。マイクロリソグラフィー投影露光装置は、光源2100と、照明システム2120と、投影対物光学系2101と、支持構造部、即ち、作業面2130とを備える。更に、デカルト座標系x−y−zも示す。照明システム2120は、光源2110から出射される放射に対して、例えば、放射を均一化する、或いは放射の光束2122を、対象物面2103内に位置するマスク2140上に導くなどの影響を与える。投影対物光学系2101は、マスクから反射される放射を、像面2102内に位置する基板面2150上に投影することによって、マスク2140の像を結像する。投影対物光学系2101の像側の光束を参照番号2152で示す。基板2150は支持構造部2130によって保持又は搬送されるようになっており、支持構造部は、投影対物光学系2101がマスク2140の像を基板2150の異なる領域に投影するように、基板2150を投影対物光学系2101に対して移動する。
【0068】
投影対物光学系2101は光軸2105を有する。投影対物光学系の個別の光学素子は、光軸2105に対して回転対称に配置されている。光軸2105を含む面は、投影対物光学系の子午面である。図1aに示すように、投影対物光学系2101は像面2102に、投影対物光学系2101の光軸2105を含まないマスク2140の一部の像を投影する。ここに示していないが、代替の実施の形態では、投影対物光学系の光軸2105上に位置する対象物の像を像面2102に投影することも可能である。光源2110には、マイクロリソグラフィー投影露光装置2100が動作する動作波長λの電磁放射を放射するものを選択する。いくつかの例において光源2100は、波長が9乃至14nmの範囲のEUV放射、又は波長が193nmのArFレーザを放射するプラズマ光源、又はレーザープラズマ光源である。
【0069】
マイクロリソグラフィー投影露光装置の動作波長λは、紫外線又は極紫外線(EUV)の範囲の電磁スペクトル域内が好ましい。動作波長は193nm以下で、特に100nm以下が可能である。複数の実施の形態においては、動作波長がEUV範囲の波長、特に、約13nmの範囲内である場合が特に好ましい。
【0070】
投影露光装置で使用する投影対物光学系の解像度が一般的に使用する動作波長に対して略比例することから、特に短波長の放射を用いることが望ましい。したがって、使用する波長が短い程、投影対物光学系は、より長い波長の投影対物光学系を用いた場合と比較して像構造をより細かく解像できる。
【0071】
照明システム2120は、強度分布が概ね均一で平行な光ビームを出射する光学部品を具備する。照明システム2120は更に、光束2122をマスク2140上に導く働きをする光学部品を具備する。特に好ましい実施の形態において、照明システム2120は更に、特定の偏光分布の光束を生成する光学部品を具備する。照明システムの光学部品には各々、対象物面2103内のフィールド中心点を中心とするx−y−z座標系を、並進シフトして回転することによって得た局所x−y−z座標系が割り当てられている。照明システムの光学素子の子午面は、主光線CRの反射面である。反射面は、例えば、フィールド中心点に属する局所z軸と主光線CRによって形成される。各光学素子の局所z軸は、主光線CRの入射点における面法線によって画成される。
【0072】
像面2102は対象物面2103から距離L離間しており、この距離は、投影対物光学系2101の全長でもある。一般的にこの全長は、投影対物光学系2101の詳細設計及びマイクロリソグラフィー投影露光装置2100が動作する波長に依存する。本明細書に記載の例では、全長は、1メートルから約3メートルの範囲、好ましくは約1.5メートルから2.5メートルの範囲である。
【0073】
図1bは、対象物面2103の対象物で反射され、像面2102に投影された光束の周辺光線2152を示す。周辺光線2152は円錐状の光線を画成する。
【0074】
円錐状の光線の角度は、同時に投影対物光学系の入射瞳でもある、照明システムの射出瞳の対象物側の開口数NAに関係する。対象物側開口数NAは以下の数式で表せる。
NA = n・sinΘNA
【0075】
ここでnは、対象物面2103に隣接して介在する媒体の屈折率である。媒体として、例えば、空気、窒素、水、或いは真空等を挙げることができる。角度2・ΘNAは、周辺光線によって画成される角度を表す。EUV光を用いた照明システムの場合、媒体は真空であり、屈折率n=1となる。
【0076】
一般的に、鏡によって反射される放射の一部の変化は、鏡面への入射角度の関数として表される。反射システムを通過する結像光線は、多くの異なる経路に沿って伝搬されるため、放射の各鏡に対する入射角度は鏡毎に異なり得る。これは、子午切断面、即ち鏡の子午面における鏡2300の一部を示す図1cから理解できる。子午面とは、それぞれの光学素子の局所z軸及び、例えば図1dに示すフィールドのフィールド中心点に属する主光線CRを含む光学素子の面である。図1cに局所座標系を示す。様々な経路に沿って表面2301上に到達する結像放射には、例えば、光線2310、2320、2330によって表される経路に沿ったものが含まれる。光線2310、2320、2330は、鏡面2301の一部に入射する。鏡面上の面法線方向は鏡面2301のこの領域において異なる。この領域の面法線方向を、光線2310、2320、2330と対応づけて線2311、2321、2331で表す。光線2310、2320、2330は、鏡面にそれぞれ角度Θ2310、Θ2320、Θ2330で入射する。線2311、2321、2331は全て、局所座標系のz軸及び主光線CR(図示されてない)により画成される子午面内に存在する。
【0077】
照明システム2120又は投影対物光学系2101を構成する全ての素子に対して、多数の経路に沿って伝播する像生成光線の入射角を表すことができる。入射角を表現し得る一つの形式として、当該素子の子午面の鏡毎に入射する光線それぞれの最大角度を用いるものがある。この最大角度とΘmaxとする。一般的に、角度Θmaxは、照明システム又は投影対物光学系2101を構成する各種の鏡に応じて変動し得る。本発明の一実施の形態において、照明システム又は投影対物光学系の全ての鏡の最大値(Θmax)は好ましくは20度以下、より好ましくは15度以下、或いは13度以下、最も好ましくは10度以下である。
【0078】
反射システムにおいて、いわゆる垂直入射素子と斜入射素子とは明確に異なる。垂直入射素子とは、全入射光線が素子の表面に、入射点における面法線方向に対して30度、好ましくは20度、より好ましくは10度、得に好ましくは5度を下回る角度で入射する素子をいう。斜入射素子とは、全入射光線が素子の表面に、入射点における面法線方向に対して70度以上の角度で入射する素子をいう。
【0079】
一般的に、照明システムの対象物面2103に形成されるフィールドの形状は異なり得る。いくつかの実施の形態において、フィールドは、円弧状の形状、例えば、環状セグメントの形状を有した、いわゆるリングフィールドでもよい。図1dに、リングフィールドとも呼ばれる環状セグメント2700を示す。環状セグメント2700は、x軸方向の寸法Dx、y軸方向の寸法Dy、半径寸法Drにより特徴付けられる。Dx及びDyはそれぞれ、像面2102又は対象物面2103における局座標系のx方向及びy方向のフィールド寸法の測定値である。これらの寸法値は以下のように指定できる。例えば、像面のフィールドが18×1mmの場合、Dxは18mm、Dyは1mm。Drは、光軸2105からフィールド2700の内部境界に至る環状部半径の測定値を表す。リングフィールドセグメント2700は、y−z面に対して平行な線2710によって示される面に対して対称である。一般的に、Dx、Dy、Drは、照明システム及び投影対物光学系2101の設計に応じて大きさが異なる。通常、対象物面2103及び像面2102におけるDx、Dyのフィールド寸法又は測定値DxはDyより大きい。対象物面2103及び像面2102におけるフィールド寸法又はフィールド測定値Dx、Dy、Drの相対的な大きさは、投影露光装置の投影対物光学系2101の拡大縮小倍率の関数として変動する。いくつかの例において、像面2102のDxは、相対的に大きい。
【0080】
一般的に、任意のフィールド形状において、像面2102のフィールドは、フィールド寸法又はフィールド測定値の最大値をとることができ、例えば、リングフィールドのDxは1mmを上回る、好ましくは3mmを上回る、続けて小さい順で列挙すると4mmを上回る、或いは5mmを上回る、或いは6mmを上回る、或いは7mmを上回る、或いは8mmを上回る、或いは9mmを上回る、或いは10mmを上回る、或いは11mmを上回る、或いは12mmを上回る、或いは13mmを上回る、或いは14mmを上回る、或いは15mmを上回る、或いは18mmを上回る、或いは20mmを上回る、或いは25mmを上回る値をとる。他のフィールド寸法として、例えばDyはリングフィールドにおいて0.5mm乃至10mmの範囲をとりうる。本発明の照明システムを用いて像面の面積Fを照明する場合、F>4mm、好ましくはF>10mm、特にF>20mm、及び特に好ましくはF >25mmである。長方形フィールドでは、面積はF=Dx×Dyとなる。
【0081】
リングフィールドの場合、リングフィールド半径Drは15mmを上回る、場合によっては像面2102を上回ってもよい。
【0082】
投影対物光学系が縮小対物光学系、例えば、縮小倍率が4×倍の場合、像フィールドの寸法が1mm×25mmであれば、対象物フィールドの寸法は、4mm×100mmとなる。投影対物光学系の縮小倍率が分かれば、当業者であれば、像フィールドの寸法より対象物フィールドの寸法を推定できる。投影対物光学系の縮小倍率は、好ましくは4×、特に好ましくは5×である。
【0083】
リングフィールドセグメント2700において、照明システムを、例えば、図1eに示す種類の走査型マイクロリソグラフィー投影システムで用いる場合、座標系のy方向はいわゆる走査方向を示し、x方向は走査方向に対して垂直方向を示す。走査積分値、即ち、y軸に沿って積分した数量値は、いわゆるフィールドの高さと呼ばれる、位置xの関数として決定できる。照明の多くの数量は、フィールドに依存する数量である。かかるフィールド依存数量の一つが、例えば、フィールドの高さxにその大きさが依存することが判明した、いわゆる走査エネルギー(SE)である。即ち、走査エネルギーはフィールドの高さの関数であり、一般的に以下の式に従う。

Eはx及びyに依存するx−yフィールド面内の強度分散を表す。照明が均一、即ち均等に分散し、楕円率、テレセン度(telecentricity)等その他の照明システムの特徴的な数量がフィールドの高さxに同様に依存する場合において、これらの数量を少ないバラツキでフィールドの高さx全体に沿ってほぼ同一の値に保つことは有利である。
【0084】
図1eに、本発明を適用した、例えば、マイクロ電子部品製造用の投影露光装置を、構成する照明システム及び投影対物光学系の個別の部品と共に示す。ここに示すシステムは、反射照明システム306と反射投影対物光学系128を備えた反射システムである。図示のシステムは反射システムであるため、光学部品又は光学素子は全て、鏡、又は鏡部から構成された反射型である。
【0085】
本例の投影露光装置は、光源又は光源1の中間像Zを含む。光源1から出射した光は、複数の鏡シェルから構成される集光器3によって集められる。この図示される投影露光装置において、集光器は、更に、本例では平面鏡300によって構成される光学素子に続く。集光器3から平面鏡300に入る光線は、特に、ウェハステージを配設する対象物面114の機械部品及び光学部品用の空間を設けるため、方向を変えられる。図において、対象物面をx−y−z座標系で表している。レクチルとも呼ばれるマスク(図示されてない)は対象物面114内に、その像が投影対物光学系128によって像面124に投影されるように、配置できる。平面鏡300もまた、回折型スペクトルフィルタ素子として構成できる。この種の回折型スペクトルフィルタ素子は、例えば、米国特許出願番号第US2002/0186811A1に開示されたように、回折格子としてもよい。この種の格子素子は、光源1の中間像Zに近接した開口絞り302と共に、望ましくない放射、例えば、希望する波長より長い波長の放射を、照明システムの開口絞り302の後方に配置した部分に入らないようにする。開口絞り302はまた、光源1及び集光器3と格子として構成された平面鏡300を含む空間304を照明システム306の下流方向に続く部分から分離する機能を実現できる。中間焦点近傍に弁を設けることによって二つの空間に分離する場合、圧力差を設けることもできる。この空間的隔離又は圧力差を用いて、光源に起因する汚染が開口絞り302後方の照明システムの領域に浸透することを防止できる。
【0086】
集光器3によって集光され、平面鏡300によって方向を変えた光は、照明システムの第1光学部品70に導かれる。第1光学部品70は、第1ファセット型光学素子102と第2ファセット型光学素子104とを備える。第1ファセット型光学素子102は、この場合、ファセット型反射素子であり、具体的には複数の第1反射ラスタ部を有する鏡、いわゆるフィールド切り子面(ファセット)鏡である。この種の第1ファセット型光学素子の設計について図2を参照して説明する。
【0087】
本例においてラスタ部はそれぞれ、ほぼ長方形の形状で、一つ一つが鏡切り子面として構成される。光源の2次像を第2ファセット型光学素子104の瞳切り子面内又は瞳切り子面近傍に結像するため、図2に示すように、フィールド切り子面とも呼ぶ第1ラスタ部は、正の屈折力を有する。第1ファセット型光学素子102がほぼ円形に配置された面に照射される。集光器の鏡シェルはそれぞれ一つの円形領域を照射し、こうして照射される円形領域は全て面103内に直接隣接する。この種の照射における集光器については、例えば、米国特許出願第2003/0043455A1号に記載している。
【0088】
第1ファセット型光学素子102の他に、照明システム306の第1光学部品70は、第2ラスタ部、いわゆる瞳切り子面を用いた第2ファセット型光学素子104を備える。図2に、二つの位置104.1、104.2における第2ファセット型光学素子を示す。第2ファセット型光学素子とは、第2ファセット型反射素子、具体的には、多数の第2反射ラスタ部、いわゆる瞳切り子面を備えた鏡である。
【0089】
フィールド切り子面を備えた第1ファセット型光学素子102は、光源からの入射光を複数の光束に細分する(図示されてない)。同一のフィールド切り子面に対応する光束はそれぞれ、同一の瞳切り子面に入る。このようにして、第1ファセット型光学素子の個別のフィールド切り子面と第2ファセット型光学素子の個別の切り子面との間に一対一の関係が成立する。米国出願第2002/0136351A1又は米国特許6,658,084に示すように、この関係は、照明の形状、即ち、照明システムの射出瞳の照明設定を決定できる。照明、即ち射出瞳の照明設定は、通常の形状(即ち、円が満ちた形状)、環状形状(即ち、閉じた円形リング)、双極(相互に対向する2つの極)形状又は四極(相互に90度の角度を形成する4つの極)形状をとり得る。
【0090】
通常、照明システムの射出瞳は、フィールド面114に照射されるフィールド内のフィールド中心点に属する主光線CRが照明システムの後の光経路下流に続く投影露光装置内の投影対物光学系の光軸OAと交差する交点Sによって与えられる。この種のシステムにおいて、照明システムの射出瞳は投影対物光学系の入射瞳と一致する。本例において、この射出瞳は、参照番号140で示される。
【0091】
図示された照明システムにおいて、第1ファセット型光学素子102と第2ファセット型光学素子104との間の距離Aは変更しうる。距離Aは、第1ファセット型光学素子102から第2ファセット型光学素子104までの、フィールド面内のフィールド中心点に属する主光線CRに沿った光経路の長さによって決定される。本例において、距離Aは、第2ファセット型光学素子104を距離dzl、例えば、第1調製装置80によって移動して得られる。第1ファセット型光学素子102は、この処理において固定されたまま保持される。これは、必須要件ではないが、有利である。第1ファセット型光学素子102は、収斂する光束、発散する光束、又は平行な光束に配置できる。本例において、第1ファセット型光学素子102は、発散光束に配置されている。第1ファセット型光学素子102に続く、第1ファセット型光学素子102と第2ファセット型光学素子104の間の光線パターンは、第2ファセット型光学素子104が第1位置104.1から第2位置104.2に移動する時でさえも、光束は第1ファセット型光学素子のそれぞれのフィールド切り子面に対応する第2ファセット型光学素子104の瞳切り子面によって受光されるように、第1ファセット型光学素子102の個々のフィールド切り子面から入射する光束の全ての中央光線はお互いに平行に進む特性がある。第1ファセット型光学素子102と第2ファセット型光学素子104の間の距離の変更はフィールド像にのみ影響を与えるが、瞳像は影響を受けない。これは、瞳像は位置変化によって変更できないことを意味する。
【0092】
本例において第2光学部品は3つの光学素子、即ち、第1光学素子106、第2光学素子108、第3光学素子110を有する。図示される照明において第3光学素子110は、実質的に、対象物面114におけるフィールドを形成する働きをする。対象物面114におけるフィールドは通常、図1dに示すように円の一部である。第2光学部品72の焦点距離は光出力と、以下に記載するそれぞれの距離、即ち、
― 第1光学部品70の第2ファセット型光学素子104と第1光学素子106との間の距離
― 第1光学素子106と第2光学素子108との間の距離
― 第2光学素子108と第3光学素子110との間の距離、及び
― 第3光学素子110と対象物面114との間の距離によって決定される。
【0093】
したがって、第2設定装置82によって、例えば、第2光学素子を距離dz2移動することによって、上記の距離の一つを変更して、第2光学部品の焦点距離を変更できる。第2光学部品の焦点距離が変更すると、フィールド像内及び瞳像内にも変化が生じる。フィールド像の変化は、上述のように、瞳像が変化しても、フィールド面内に照明されるフィールドの形状に影響がほぼ及ばないように、更に照明の強度、即ちフィールド像にバラツキがないように、第1ファセット型光学素子と第2ファセット型光学素子との間の距離を変更することによって補償できる。第2光学部品においてもまた、一つの素子だけを、本例では、第2光学素子のみを第2設定装置82を用いて距離dz2移動することが好ましい。これは図1eにおいて、第2光学素子の位置108.1及び108.2に示されている。
【0094】
対象物面には、照明装置によって照明され、投影対物光学系128によって像面124に投影されるマスク、具体的にはレクチルが配置されている。本装置が走査システムである場合、レクチルは、走査方向116、即ちy方向に移動できるように対象物面114に配置される。照明システムの射出瞳は、投影対物光学系128の入射瞳と一致する。図示される実施の形態の投影対物光学系128は、6個の鏡128.1、128.2、128.3、128.4、128.5、128.6を備え、例えば、米国特許6,600,552B2に記載された構成を有する。
【0095】
投影対物光学系128は、対象物面114のレクチル(図示されてない)の像を像面124に投影する。
【0096】
図2は、図1の第1ファセット型光学素子102を示す。図1の集光器3によって照明される全領域A1は、最も外側の鏡シェルにより設定される境界400.1と最も内側の開口素子に起因する内部境界400.2によって画成される。
【0097】
図示の実施の形態におけるフィールド切り子面平面の照明は、集光器3のために環状である。更に、図1eの第1ファセット型光学素子102の反射フィールド切り子面2005を認識できる。本例における個々のフィールド切り子面2005は、搬送部(図示されてない)上に配置された鏡部である。鏡を用いてフィールドを形成する本実施の形態において、フィールド切り子面2005は、ほぼ長方形の形状である。更に、図面で示すように、中央光線(図示されてない)が出射されるフィールド切り子面の中央MFは図3に示す瞳切り子面の中点MPに導かれる。
【0098】
図3に、図1eにおいて参照番号104で示される第2ファセット型光学素子上の2つの第2ラスタ部、即ち瞳切り子面2007の構成を示す。ここに示す実施の形態の瞳切り子面2007は、各フィールド切り子面から対応する瞳切り子面に進む個々の光束の中央光線がお互いにほぼ平行に進むように配置されている。中央光線はそれぞれ、図2のフィールド切り子面2005の中央MFから図3の瞳切り子面の中心へ導かれる光線である。中央光線は平行に進むため、フィールド切り子面と瞳切り子面の間の相互関係は、例えば、第2ファセット型光学素子の位置が変わったとしても保たれる。第1ファセット型光学素子の個々のフィールド切り子面2005と第2ファセット型光学素子の瞳切り子面2007との関係を視覚的に表すため、図3に、瞳切り子面2007.1、2007.2、2007.3からなる第1ブロック2009についてそれぞれ対応する図2の第1ファセット型光学素子のフィールド切り子面2005.1、2005.2、2005.3を波線で示す。それぞれのフィールド切り子面には図2と同様の参照番号を付す。図3から明らかなように、各瞳切り子面の中点MPは、対応するフィールド切り子面の中点MFと一致する。このためには、各フィールド切り子面2005から対応する瞳切り子面2007へ進む光束の中央光線が、お互いに平行である必要がある。図3から更に明らかなように、ブロック2009の瞳切り子面の配列は、ブロック2011のフィールド切り子面の配列とほぼ一致する。図3にx−y−z座標系を示す。瞳切り子面2007の形状は、瞳ラスタ部を有する第2ファセット型光学素子が配置された面の二次光源の形状と一致することが好ましい。瞳切り子面及びフィールド切り子面は、例えば、搬送部構造体上に配置された個々の鏡でもよい。
【0099】
図4及び図5に、第1光学部品70の第2ファセット型光学素子と第2光学部品の第2光学素子とを2つの別々の位置に設定して照明を行う場合における2つの照明、即ち瞳の照明設定を示す。図4及び図5に示す照明、即ち照明設定は、照明網羅度、即ち瞳面における被照明領域の大きさを表すフィリングレシオσを用いて環状に設定されている。フィリングレシオσの定義については、当業者であれば十分に精通している。
【0100】
図4及び図5から明らかなように、これら2つの照明設定は、基本的にフィリングレシオσ、照明が網羅される量又は度合いにおいて異なるが、照明設定の形状、即ち環状の形状である点においては同様である。
【0101】
図4及び図5に示すように、射出瞳面における射出瞳は、個別の部分瞳、いわゆる三次光源3100を有する、唯一の動作が位置の変化であり、スケール比の変更を生じることから、図4及び図5におけるそれぞれの照明網羅レベルの違いは、個別の部分瞳3100のイメージ化比(imaging ratio)の変化に起因する。一方で、射出瞳における照明される部分瞳3100の数には変更はない。この結果具体的には、二つの照明設定における射出瞳における積分光強度はほぼ同一である、即ち、照明システムにおけるフィールド面の照明強度に照明設定の変更による変化は生じないことになる。照明設定に変化があっても、照明システムの対象物面等のフィールド面においても、照明システムの射出瞳等の瞳面においてもほぼ同一に保たれる。図4に、照明システムを表すσin、σout、R(NA)を、図5に更に、σin’及びσout’を示す。σin及びσoutは基本的に環状照明の半径を示すことから、環状照明の網羅度の大きさ、即ちフィリングレシオσを表す。
【0102】
図4に示す照明は、図1の第2ファセット型光学素子104及び図1の第2光学素子108がそれぞれの第1位置に配置された場合に得られる。第2ファセット型光学素子104が距離dz1移動し、第2光学素子108がdz2だけ移動した場合、図5に示す照明が得られる。位置がdz1だけ変更することによって、第2ファセット型光学素子は位置104.1から位置104.2に移動する。第2光学素子108がdz2だけ移動すると、第2光学部品は位置108.1から位置108.2に移動する。
【0103】
上述のシステムを用いて、2つの照明、即ち、図4及び図5に例示したフィリングレシオσの異なる2つの照明設定を正確に実現する場合、図6に示すように、フィールド切り子面によって生成される二次光源が第2ファセット型光学素子5104の第1位置5001と第2ファセット型光学素子5104の第2位置5002の間のほぼ中間に位置するように屈折力を選択することが好ましい。この結果、第2ファセット型光学素子の第1位置及び第2位置で照明の焦点がずれることから、第2ファセット型光学素子の被照明領域が楕円形形状を有するようになる。光源の実際の二次像への距離が2つの位置においてほぼ同一であることから、瞳切り子面鏡上の被照明領域の形状は2つの位置において同一である。例えば、切り子面を楕円形形状にするなどして、個々の瞳切り子面を照明に合わせることができる。
【0104】
図7及び図8は、本発明の2つの例の中間像Zに続く部分を示した概略図。
【0105】
図1eに示すシステムのように、図7によるシステムも同様に、ほぼ長方形の構成のフィールド切り子面とフィールドを形成する第3光学部品6110を備える。図1のシステムと同様の構成要素には図1の参照番号に6000を加えた参照番号を付している。図1のシステムのように、図7のシステムにおいて第1ファセット型光学素子6102と第2ファセット型光学素子6104との距離Aは、第2ファセット型光学素子6104をdz1.1移動して変更する。第2光学部品の焦点距離は、第2光学部品の第1光学素子6106及び第2光学素子6108をそれぞれ距離dz2.1、dz2.2移動して設定する。図7に示すように、光学部品は、局所的な光軸、即ち光学素子のz方向に沿ってのみ移動するのではなく、屈折式光学素子とは異なり、z軸に対して角度をもって移動する。z軸に対してある角度をもって移動する、即ち、局所的な光軸に対して傾斜して移動するだけで、光学部品の位置が変更しても、光源の中間焦点Zの位置がレクチル面114内のレクチルに対するその位置が変化しないようにできるため、光源を移動する必要はない。図7及び図8に示す照明システムのファセット型光学素子6102、6104、7102、7104に関する局所x−y−z座標系は、z−y面内を並進移動し、続きx−y面を光学素子の局所x軸を中心として角度γ回転移動して得られる。
【0106】
図8のシステムにおけるフィールド切り子面はほぼ円弧状のフィールド形状を有する。図8から明らかなように、第2光学部品の第3光学素子7110は、フィールドを形成する必要がないため、平面鏡である。図7のシステムとは異なり、第2光学部品の焦点幅は、第1光学素子7106及び第2光学素子7108が、フィールド中心点に属する主光線CRの方向に沿って距離dz2.3及びdz2.4移動することによって変更する。更に、第1ファセット型光学素子7102と第2ファセット型光学素子7104の間の距離は、第2ファセット型光学素子がdz1.2移動することによって変更する。斜入射鏡によって図6に示すようにフィールドを形成する場合、この鏡がフィールド面内に位置せず、フィールド面より約300〜400mm前方に位置するという問題がある。この結果、鏡は瞳特性を一層劣化させ、お互いに僅かに異なるフィールド形状を生成することになる。2つの異なる瞳切り子面から発せられた光線は、異なる場所及び異なる入射角度でフィールドを形成する鏡に入射する。この結果、形状が僅かに異なるフィールドが得られる。
【0107】
本発明の一例を図9a、図9c、及び以下の表1を用いて説明する。ここで、瞳面の被照明領域の大きさの調整、即ち、σの設定の調整は、表1に記載するように、瞳切り子面鏡をフィールド切り子面鏡に対して移動させ、第2光学部品の第1光学素子に対して第2光学素子を移動させて行うことができる。この場合、照明の形状は円形、即ち照明設定は調整可能なフィリングレシオσを用いた円形設定である。円形の照明設定は、以下の式に従って行う。

【0108】
図9a〜図9cにおいて、図1と同様の構成要素には図1の参照番号に8000を加えた参照番号を付している。
【0109】
第1ファセット型光学素子8102のフィールド切り子面の半径はR=904.25mmである。
【0110】
8104.1、8104.2、8104.3の3つの位置に移動する第2ファセット型光学素子8104の瞳切り子面の半径は、R=1090.3mmである。8106.1、8106.2、8106.3の3つの位置に調整可能な第2光学部品の第1光学素子8106の半径は、R=250.6mmである。
【0111】
8108.1、8108.2、8108.3の3つの位置に調整可能な第2光学素子8108の第2光学素子の半径は、R=−829.4mmである。フィールド形状の鏡8110は非球面鏡であって、x方向の半径はRx=305.3mm、y方向の半径はRy=4716.5mmである。データは、対象物面8114内のフィールド中心点にその原点を有する座標系を並進移動し、回転して得られる光学素子のそれぞれの局所座標系で表したものである。
【0112】
更に、図9a、9b、9cに対象物面8114の局所座標系を示す。本例ではz方向、x方向と共にy方向も示す。図9a〜図9cに示すように、座標系は共通の子午面、即ち、個々の局所座標系のz軸を含む面内に示されている。既に説明したが、当業者には公知のように、局所座標系は、対象物面内の基準座標系を並進移動し、更に回転して得られる。
【0113】
更に、図9a〜図9cに示すように、被照明フィールドの主光線CRは対象物面8114内にある。以下の表1に示す個々の光学素子間の距離の値は、光路で光が伝播する方向で遭遇する順番に配置された、個々の光学部品間のフィールド面のフィールド中心点を介して主光線CRに沿った距離として定義している。
【0114】
表1に、図9a〜図9cに示す本実施の形態における個々の光学部品について照明設定のフィリングレシオσと上述のように定義した距離を列挙する。ここで照明設定は円形の照明設定とする。
【0115】
照明設定は、上述の距離を連続して変更することによって調整できる。表1には一例として、フィリングレシオをそれぞれσ=0.3、σ=0.5、σ=0.8とした3つの設定に対する厳密値を示している。表1から具体的に明らかなように、中程度のフィリングレシオのσ=0.5に対して40%を越える設定のバラツキが発生し得る。この分野に熟知した当業者であれば、上記の説明からσに他の値を使用することも可能である。
【表1】

【0116】
本発明に従って、照明システムの光学素子を単純に移動して、光学素子間の距離を変更することによって、被照射瞳領域、具体的には設定の調整を実行する反射システムを初めて説明した。
【0117】
具体的には、本発明は、初めて、反射型照明システム、即ち、例えば、EUVリソグラフィーで使用する種類の反射照明システムにおいて、連続的な手法で照明設定を調整することを可能にする。従来のシステムとは異なり、この種の連続的な調整は、例えば、開口絞りによって発生しうる光強度損失を回避できると共に、連続的な設定を可能にするという利点がある。更に、ここに説明したように連続的な設定の調整を直接実現できる。
【0118】
更に、設定を変更しても部分瞳の数はほとんど変わらないため、照明システムのフィールド面における照明強度を確実にほぼ同一に保てるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1a】マイクロリソグラフィー露光装置の一般的な構造を示す図である。
【図1b】対象物側開口数NAの定義を説明する図。
【図1c】鏡面上の入射角度の定義を説明する図。
【図1d】対象物面内のフィールドを示す図。
【図1e】各種光学素子を用いた本発明の投影露光装置を示す図。
【図2】フィールド切り子面を用いた第1ファセット型光学素子を示す図。
【図3】瞳切り子面を用いた第2ファセット型光学素子を示す図。
【図4】照明システムの瞳面内の照明の一例を示す図。
【図5】照明システムの瞳面内の照明の他の例を示す図。
【図6】二次光源に対してほぼ等距離に位置する瞳切り子面の構成を示す図。
【図7】フィールドを形成する鏡を用いた本発明の第1の実施の形態のシステムを示す図。
【図8】円弧形状のフィールド切り子面を用いた本発明の第2の実施の形態のシステムを示す図。
【図9a】フィールド切り子面鏡から瞳切り子面鏡への距離を変更することによって、照明を変更し、瞳の設定を変更する実施の形態を示す図。
【図9b】フィールド切り子面鏡から瞳切り子面鏡への距離を変更することによって、照明を変更し、瞳の設定を変更する実施の形態を示す図。
【図9c】フィールド切り子面鏡から瞳切り子面鏡への距離を変更することによって、照明を変更し、瞳の設定を変更する実施の形態を示す図。
【符号の説明】
【0120】
1 光源
3 集光器
70 第1光学部品
80 第1調整装置
82 第2調整装置
102 第1ファセット型光学素子
104 第2ファセット型光学素子
106 第1光学素子
108 第2光学素子
110 第3光学素子
114 フィールド面(対象物面)
128 投影対物光学系
300 平面鏡
302 開口絞り
304 空間
306 照明システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射を出射する光源(1)を備えた反射照明システムであって、
前記放射はフィールド面(114)内のフィールドを照明すると同時に、瞳面を照明し、
前記瞳面の被照明領域は連続的に変更できる大きさを有し、
前記照明システムは、
前記放射が前記光源(1)から前記フィールド面(114)及び前記瞳面に導かれるように配設された複数の光学素子を有し、
前記複数の光学素子のうち少なくとも二つの光学素子の間の距離が可変であり、前記二つの光学素子が、少なくとも一つのファセット型光学素子を含む、反射照明システム。
【請求項2】
前記瞳面内の前記被照明領域が形状を有し、前記瞳面内の前記被照明領域の前記形状が変わらずに保たれる、請求項1記載の反射照明システム。
【請求項3】
前記フィールド面内の前記照明が変わらずに保たれる、請求項1又は請求項2記載の反射照明システム。
【請求項4】
前記瞳面の前記被照明領域の前記大きさが±10%で変更できる、請求項1から請求項3迄の何れかに記載の反射照明システム。
【請求項5】
前記瞳面の前記被照明領域の前記大きさが±25%で変更できる、請求項1から請求項3迄の何れかに記載の反射照明システム。
【請求項6】
前記瞳面の前記被照明領域の前記大きさが±40%で変更できる、請求項1から請求項3迄の何れかに記載の反射照明システム。
【請求項7】
前記放射が波長λを有し、該波長λの大きさがλ≦193nmである、請求項1から請求項6迄の何れかに記載の反射照明システム。
【請求項8】
前記波長λの大きさがλ≦14nmである、請求項7記載の反射照明システム。
【請求項9】
前記瞳面の前記被照明領域の形状が円形である、請求項1から請求項8迄の何れかに記載の反射照明システム。
【請求項10】
前記瞳面の前記被照明領域の形状が環状である、請求項1から請求項8迄の何れかに記載の反射照明システム。
【請求項11】
前記瞳面の前記被照明領域の大きさがフィリングレシオσで表され、該フィリングレシオσが±10%で変更できる、請求項9又は請求項10記載の反射照明システム。
【請求項12】
前記瞳面の前記被照明領域の大きさがフィリングレシオσで表され、該フィリングレシオσが±25%で変更できる、請求項9又は請求項10記載の反射照明システム。
【請求項13】
前記瞳面の前記被照明領域の大きさがフィリングレシオσで表され、該フィリングレシオσが±40%で変更できる、請求項9又は請求項10記載の反射照明システム。
【請求項14】
前記瞳面の前記被照明領域が多極である、請求項1から請求項8迄の何れかに記載の反射照明システム。
【請求項15】
前記瞳面の前記被照明領域が双極である、請求項1から請求項8迄の何れかに記載の反射照明システム。
【請求項16】
前記瞳面の前記被照明領域が四極である、請求項1から請求項8迄の何れかに記載の反射照明システム。
【請求項17】
前記複数の光学素子が、更に、ファセット型光学素子(104.1、104.2)を含む、請求項1から請求項16迄の何れかに記載の反射照明システム。
【請求項18】
前記複数の光学素子が光を略垂直に入射する光学素子を少なくとも一つ含む、請求項1から請求項17迄の何れかに記載の反射照明システム。
【請求項19】
前記複数の光学素子が光を斜めに入射する光学素子を少なくとも一つ含む、請求項18に記載の反射照明システム。
【請求項20】
前記距離を継続的に変更できる、請求項1から請求項19迄の何れかに記載の反射照明システム。
【請求項21】
前記少なくとも二つの光学素子が2つのファセット型光学素子である、請求項1から請求項20迄の何れかに記載の反射照明システム。
【請求項22】
前記照明システム内において前記フィールド面(114)前方に光源(1)の中間像(Z、8300)が形成される、請求項1から請求項21迄の何れかに記載の反射照明システム。
【請求項23】
前記複数の光学素子が、前記光源から前記中間像へ放射を導く第1の光学素子群と、前記中間像(Z)から前記フィールド面(114)及び前記瞳面へ放射を導く第2の光学素子群を含み、前記第2の光学素子群が光を略垂直に入射する光学素子を少なくとも一つ含む、請求項22記載の反射照明システム。
【請求項24】
前記第2の光学素子群が、光を斜に入射する光学素子を少なくとも一つ有する、請求項23記載の反射照明システム。
【請求項25】
前記瞳面の前記被照明領域の前記形状を予め設定できる、請求項1から請求項24迄の何れかに記載の反射照明システム。
【請求項26】
前記瞳面の前記被照明領域の前記形状が前記複数の光学素子の中の一つの光学素子を交換することによって変更される、請求項25記載の反射照明システム。
【請求項27】
前記光学素子がファセット型光学素子である、請求項26記載の反射照明システム。
【請求項28】
請求項1から請求項27迄の何れかに記載の照明システムと、前記フィールド面の前記フィールドの投影像を前記像面に生成する投影対物光学系とを備えた投影露光装置。
【請求項29】
前記投影対物光学系の像側開口数NAが0.2を上回る、請求項28記載の投影露光装置。
【請求項30】
対象物側の前記フィールド(114)の最大寸法(Dx、Dy)が10mmを上回る、請求項28又は請求項29記載の投影露光装置。
【請求項31】
対象物側の前記フィールド(114)の最大寸法(Dx、Dy)が80mmを上回る、請求項30記載の投影露光装置。
【請求項32】
対象物側の前記フィールド(114)の最大寸法(Dx、Dy)が104mmを上回る、請求項31記載の投影露光装置。
【請求項33】
光源(1)の放射によってフィールド面(114)内のフィールドを照明するための投影露光装置用照明システムであって、当該照明システムは、
第1ラスタ部(2005)を有する第1ファセット型反射素子(102)と、
第2ラスタ部(2007)を有する第2ファセット型反射素子(104.1、104.2)と含む第1光学部品(70)と、
前記光源(1)から前記フィールド面(114)への光経路内に前記第1光学部品(70)の後部に配置された第2光学部品(72)とを備えた照明システムであって、
前記第1反射素子及び前記第2反射素子がお互いに距離(A)離間し、
前記照明システムが更に、前記第1ファセット型反射素子(102)と前記第2ファセット型反射素子(104.1、104.2)との間の前記距離(A)を調整できる第1調整装置(80)と、
前記第2光学部品(72)の焦点距離を調整できる第2調整装置(82)とを備えた照明システム。
【請求項34】
前記放射が波長λを有し、該波長λの大きさがλ≦193nmである、請求項33記載の反射照明システム。
【請求項35】
前記波長λの大きさがλ≦14nmである、請求項34記載の反射照明システム。
【請求項36】
前記第1調整装置(70)が第2ファセット型反射素子(104.1、104.2)の位置を移動することによって前記第1ファセット型反射素子と前記第2ファセット型反射素子の間の距離(A)が変更する、請求項33から請求項35迄の何れかに記載の照明システム。
【請求項37】
前記第1調整装置(70)が第2ファセット型反射素子を第1位置(5001)と第2位置(5002)との間を移動して前記距離を変更し、前記光源の中間像(5007)が前記第1位置と前記第2位置の中間に位置する、請求項33から請求項36迄の何れかに記載の照明システム。
【請求項38】
前記照明システムが前記フィールド面内の前記フィールドをフィールド形状に照明し、前記第1ラスタ部がファセット形状を有し、前記ファセット形状が前記フィールド形状と同一である、請求項33から請求項37迄の何れかに記載の照明システム。
【請求項39】
前記フィールドと前記第1ラスタ部が円弧状の形状に構成された、請求項38記載の照明システム。
【請求項40】
前記第2光学部品(72)が、光学的屈折パワー(refractive optical power)を有する第1光学素子(106)と第2光学素子(108.1、108.2)を含む、請求項33から請求項39迄の何れかに記載の照明システム。
【請求項41】
前記第2光学部品が平面鏡として構成される第3光学素子(7110)を有する、請求項40記載の照明システム。
【請求項42】
前記第1ラスタ部(2005)が長方形の構成である、請求項33から請求項37迄の何れかに記載の照明システム。
【請求項43】
前記第2光学部品が、光学的屈折パワーを有する第1光学素子と第2光学素子と第3光学素子とを含む、請求項42に記載の照明システム。
【請求項44】
前記第3光学素子(6110、110)が前記フィールド面内に円弧状形状のフィール、ドを形成するフィールド鏡である、請求項43記載の照明システム。
【請求項45】
前記第2調整装置(82)が、前記第2光学部品(72)の一つ以上の光学素子又は第1光学部品との間の更なる距離(AB)を変更して、第2光学部品(72)の焦点距離を設定するようになっており、
前記更なる距離(AB)が具体的に、
前記第2ファセット型反射素子(104.1、104.2)と第1光学素子(106)との間の距離、
前記第1光学素子(106)と前記第2光学素子(108.1、108.2)との間の距離、
前記第2光学素子(108.1、108.2)と前記フィールド面(114)との間の距離である、請求項40記載の照明システム。
【請求項46】
前記第2調整装置(82)が、前記第2光学部品(72)の一つ以上の光学素子又は第1光学部品との間の更なる距離(AB)を変更して、第2光学部品(72)の焦点距離を設定するようになっており、
前記更なる距離(AB)が具体的に、
前記第2ファセット型反射素子(104.1、104.2)と前記第1光学素子(106)との間の距離、
前記第1光学素子(106)と前記第2光学素子(108.1、108.2)との間の距離、
前記第2光学素子(108.1、108.2)と前記第3光学素子(110)との間の距離、
前記第3光学素子(11)と前記フィールド面(114)との間の距離である、請求項41、請求項43及び請求項44の何れかに記載の照明システム。
【請求項47】
前記照明システムの子午面内において、前記放射が、前記第1ファセット型反射素子及び/又前記第2ファセット型反射素子の子午面の表面に対して20度を下回る最大入射角度(Θmax(max))を有する、請求項33から請求項46迄の何れかに記載の照明システム。
【請求項48】
前記距離(AB)が±20%を下回る範囲で変化する、請求項45記載の照明システム。
【請求項49】
前記距離(AB)が±20%を下回る範囲で変化する、請求項46記載の照明システム。
【請求項50】
前記更なる距離(AB)が、前記第2ファセット型反射素子(104.1、104.2)及び/又は前記第1光学素子(106)及び/又は前記第2光学素子(108.1、108.2)の表面の子午面の最大入射角度(Θmax(max))が5度を下回る範囲で変化する、請求項45又は請求項48に記載の照明システム。
【請求項51】
前記更なる距離(AB)が、前記第2ファセット型反射素子(104.1、104.2)及び/又は前記第1光学素子(106)及び/又は前記第2光学素子(108.1、108.2)及び/又は第3光学素子(110)の表面の子午面の最大入射角度(Θmax(max))が5度を下回る範囲で変化する、請求項46又は請求項49に記載の照明システム。
【請求項52】
前記最大入射角度(Θmax(max))が3度を下回る範囲で変化する、請求項49及び請求項50の何れかに記載の照明システム。
【請求項53】
前記第2ファセット型反射素子(104.1、104.2)が一つ以上の前記第2ラスタ部の表面を含み、前記表面の80%以上が前記照明により満たされる、請求項48から請求項52迄の何れかに記載の照明システム。
【請求項54】
前記表面の90%以上が前記照明により満たされる、請求項53記載の照明システム。
【請求項55】
照明システムの瞳面内に形状を有する被照明領域を、前記瞳面の前記被照明領域の前記形状をほぼ保存しながら、連続的に変更する方法であって、
前記瞳面の前記被照明領域は第1の大きさを有し、
前記照明システムは、
放射を出射する照明システムと、
第1ファセット型反射素子(102)と第2ファセット型反射素子(104.1、104.2)とを含む第1光学部品(70)と、
少なくとも第1光学素子(106)と第2光学素子(108.1、108.2)とを含む第2光学部品(72)とを備え、フィールド面(114)のフィールドを照明する照明システムであって、当該方法は、
前記第2光学部品(72)の焦点距離を調整して、第2の大きさを有する被照明領域を前記瞳面内に生成するステップと、
前記第1ファセット型反射素子(102)と前記第2ファセット型反射素子(104.1、104.2)との間の距離を、前記第2の大きさで得られる前記フィールド面内の前記照明が前記第1の大きさで得られる前記フィールド面内の前記照明とほぼ同一となるように、或いは前記第1の大きさで得られる前記フィールド面内の前記照明が前記第2の大きさで得られる前記フィールド面内の前記照明とほぼ同一となるように調整するステップとを含んでなる方法。
【請求項56】
前記放射が波長λを有し、該波長λの大きさがλ≦193nmである、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記波長λの大きさがλ≦14nmである、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記第2の大きさが前記第1の大きさに対して±10%で変化する、請求項55から請求項57迄の何れかに記載の方法。
【請求項59】
前記第2の大きさが前記第1の大きさに対して±25%で変化する、請求項55から請求項57迄の何れかに記載の方法。
【請求項60】
前記第2の大きさが前記第1の大きさに対して±40%で変化する、請求項55から請求項57迄の何れかに記載の方法。
【請求項61】
前記瞳面の前記被照明領域の形状が円形である、請求項55から請求項60迄の何れかに記載の方法。
【請求項62】
前記瞳面の前記被照明領域の形状が環形である、請求項55から請求項60迄の何れかに記載の方法。
【請求項63】
前記瞳面の前記照明が多極である、請求項55から請求項60迄の何れかに記載の方法。
【請求項64】
前記瞳面の前記照明が双極である、請求項55から請求項60迄の何れかに記載の方法。
【請求項65】
前記瞳面の前記照明が四極である、請求項55から請求項60迄の何れかに記載の方法。
【請求項66】
前記瞳面の前記被照明領域の大きさが、フィリングレシオσにより特徴付けられ、
前記瞳面の前記被照明領域の前記第1の大きさは、第1のフィリングレシオσ(1)に関連付けられ、前記瞳面の前記被照明領域の前記第2の大きさは、第2のフィリングレシオσ(2)に関連付けられ、
σ(2)はσ(1)に対して±40%変化するか、或いはσ(2)が以下の式
(1+0.40)・σ(1)>σ(2)>(1−0.40)・σ(1)で表される範囲にある、請求項61又は請求項62に記載の方法。
【請求項67】
前記瞳面の前記被照明領域の大きさが、フィリングレシオσにより特徴付けられ、
前記瞳面の前記被照明領域の前記第1の大きさは、第1のフィリングレシオσ(1)に関連付けられ、前記瞳面の前記被照明領域の前記第2の大きさは、第2のフィリングレシオσ(2)に関連付けられ、
σ(2)はσ(1)に対して±25%変化するか、或いはσ(2)が以下の式
(1+0.25)・σ(1)>σ(2)>(1−0.25)・σ(1)で表される範囲にある、請求項61又は請求項62に記載の方法。
【請求項68】
前記瞳面の前記被照明領域の大きさが、フィリングレシオσにより特徴付けられ、
前記瞳面の前記被照明領域の前記第1の大きさは、第1のフィリングレシオσ(1)に関連付けられ、前記瞳面の前記被照明領域の前記第2の大きさは、第2のフィリングレシオσ(2)に関連付けられ、
σ(2)はσ(1)に対して±10%変化するか、或いはσ(2)が以下の式
(1+0.10)・σ(1)>σ(2)>(1−0.10)・σ(1)で表される範囲にある、請求項61又は請求項62に記載の方法。
【請求項69】
前記第1ファセット型反射素子(102)が第1ラスタ部(2005)を有し、前記第1ラスタ部(2005)が前記フィールド面内に前記フィールド形状を有する前記フィールドを含む、請求項55から請求項68迄の何れかに記載の方法。
【請求項70】
前記第2光学部品(72)の前記焦点距離が、前記第1光学部品又は前記第2光学部品を構成する以下の光学素子の一つと他方との間の距離、即ち、
前記第2ファセット型反射素子(104.1、104.2)と前記第1光学素子(106)との間の距離、
前記第1光学素子(106)と前記第2光学素子(108.1、108.2)との間の距離、又は
前記第2光学素子(108.1、108.2)と前記フィールド面(114)との間の距離を変更することによって調整される、請求項55から請求項68迄の何れかに記載の方法。
【請求項71】
前記第1ファセット型反射素子(102)が第1ラスタ部(2005)を有し、
前記第ラスタ部(2005)が長方形形状を有する、請求項55から請求項68迄の何れかに記載の方法。
【請求項72】
反射照明システムの瞳面内の被照明領域を調整する方法であって、前記瞳面内の前記被照明領域が前記瞳面内に形状と大きさを有し、
前記瞳面の前記被照明領域の前記形状を調整する第1のステップと、
前記瞳面の前記被照明領域の前記大きさを調整する第2のステップとを含み、
前記瞳面の前記被照明領域の前記大きさを、前記フィールド面内の前記照明システムの前記照明及び前記瞳面の前記被照明領域の前記形状を変えずに保ちながら、連続的な変更により調整する方法。
【請求項73】
前記照明システムが波長λの放射を出射する光源を有し、前記波長λの大きさがλ≦193nmである、請求項72記載の方法。
【請求項74】
前記波長λの大きさがλ≦14nmである、請求項73記載の方法。
【請求項75】
前記瞳面の前記被照明領域の形状が円形である、請求項72から請求項74迄の何れかに記載の方法。
【請求項76】
前記瞳面の前記被照明領域の形状が環状である、請求項72から請求項74迄の何れかに記載の方法。
【請求項77】
前記瞳面の前記照明が多極である、請求項72から請求項74迄の何れかに記載の方法。
【請求項78】
前記瞳面の前記照明が双極である、請求項72から請求項74迄の何れかに記載の方法。
【請求項79】
前記瞳面の前記照明が四極である、請求項72から請求項74迄の何れかに記載の方法。
【請求項80】
請求項33から請求項54迄の何れかに記載の照明システムと、前記フィールド面内の前記フィールドの像を前記像面に投影する投影対物光学系とを備えた投影露光装置。
【請求項81】
請求項28から請求項32迄の何れか、或いは請求項80に記載の投影露光装置を用いた、マイクロ電子部品の製造方法であって、
前記照明システムによってマスクを照明するステップと、
投影対物光学系によって前記フィールド面(114)内の前記マスクの像を前記像面の感光性皮膜に投影するステップと、
現像するステップの後に前記感光性皮膜が構造体を有するステップとを含んでなる方法。


【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図1d】
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【図1e】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9a】
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【図9b】
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【図9c】
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【公開番号】特開2007−288188(P2007−288188A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−100059(P2007−100059)
【出願日】平成19年4月6日(2007.4.6)
【出願人】(503263355)カール・ツァイス・エスエムティー・アーゲー (435)
【Fターム(参考)】