説明

セキュリティ解除装置及びセキュリティ解除プログラム

【課題】建物の利用者に対して好適なセキュリティ解除を行うことが可能なセキュリティ解除装置を提供する。
【解決手段】セキュリティ解除装置50は、建物内の予約された設備と、当該設備を予約した利用者のIDと、当該設備を予約した時間帯と、を関連付けた第一のデータベースと、IDをグループ分けして形成されたグループ毎に、設備を予約した場合及び予約しない場合における扉に対するセキュリティ解除の可否を関連付けた第二のデータベースと、を記憶する予約内容記憶部52cと、認証装置から利用者のIDを取得するID取得部52aと、利用者のIDと第一のデータベース及び第二のデータベースと、に基づいて、認証装置に対応する扉のセキュリティを解除するか否かを判定するセキュリティ解除判定部52dと、セキュリティを解除すると判定された場合にセキュリティ解除信号を出力するセキュリティ解除信号出力部52eと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の扉のセキュリティ解除信号を出力するセキュリティ解除装置及びセキュリティ解除プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物のセキュリティに関して、当該建物の利用者を通行パターンで区分けし、通行パターンに基づいて建物内の扉ごとに通行許可/不許可を設定する入退室管理装置が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−171619号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の入退室管理装置は、管理者によって設定された通行パターンを記憶し、この通行パターンを用いて扉のセキュリティを解除する。しかし、従来の入退室管理装置は、一時的に建物の扉を通過したい利用者に対して扉のセキュリティ解除権を付与するためには、そのたびに管理者が対応しなくてはならないという問題を有している。
【0005】
本発明は、前記した問題を解決すべく創案されたものであり、建物の利用者に対して好適なセキュリティ解除を行うことが可能なセキュリティ解除装置及びセキュリティ解除プログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明は、建物の扉のセキュリティ解除信号を出力するセキュリティ解除装置であって、建物内の予約された設備と、当該設備を予約した利用者のIDと、当該設備を予約した時間帯と、を関連付けた第一のデータベースと、前記IDをグループ分けして形成されたグループ毎に、前記設備を予約した場合及び予約しない場合における前記認証装置に対応する前記扉に対するセキュリティ解除の可否を関連付けた第二のデータベースと、を記憶する予約内容記憶部と、前記扉に対応して設けられた認証装置から、利用者のIDを取得するID取得部と、取得された前記利用者のIDと、記憶された前記第一のデータベース及び前記第二のデータベースと、に基づいて、前記利用者のIDの取得に用いられた認証装置に対応する前記扉のセキュリティを解除するか否かを判定するセキュリティ解除判定部と、セキュリティを解除すると判定された場合に、対応する前記扉にセキュリティ解除信号を出力するセキュリティ解除信号出力部と、を備えることを特徴とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、建物の利用者に対して好適なセキュリティ解除を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の第一の実施形態に係るセキュリティ解除装置を備えたセキュリティ解除システムを説明するための模式図である。
【図2】本発明の第一の実施形態に係るセキュリティ解除装置を示すブロック図である。
【図3】(a)は初期データベースの一例を示す図、(b)は予約データベースの一例を示す図である。
【図4】(a)は解除許可用データベースの一例を示す図、(b)は判定用データベースの一例を示す図である。
【図5】本発明の第一の実施形態に係るセキュリティ解除装置の動作例について説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第二の実施形態に係るセキュリティ解除装置を示すブロック図である。
【図7】(a)は、予約時間帯データベースの一例を示す図、(b)は、予約時間外データベースの一例を示す図である。
【図8】本発明の第二の実施形態に係るセキュリティ解除装置の動作例を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の第三の実施形態に係るセキュリティ解除装置を備えたセキュリティ解除システムを説明するための模式図である。
【図10】初期データベースの一例を示す図である。
【図11】予約データベースの一例を示す図である。
【図12】判定用データベースの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。同様の部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
<第一の実施形態>
まず、本発明の第一の実施形態に係るセキュリティ解除装置を備えたセキュリティ解除システムについて説明する。図1は、本発明の第一の実施形態に係るセキュリティ解除装置を備えたセキュリティ解除システムを説明するための模式図である。
【0011】
図1に示すように、本発明の第一の実施形態に係るセキュリティ解除システムが設置される建物は、通行路11、エレベータ12、通行路13及び設備14を備える。また、建物は、外部と通行路11との間に設けられた扉21と、通行路11とエレベータ12との間に設けられた扉22と、エレベータ12と通行路13との間に設けられた扉23と、通行路13と設備14との間に設けられた扉24と、を備える。扉21,24は、後記するセキュリティ解除信号の入力を受けた場合にのみ、利用者Pが通行可能なように開く。扉21,24としては、自動ドア、電気錠を有する扉、開閉ゲート等が挙げられる。
【0012】
なお、エレベータ12は、エレベータ制御装置ECによって駆動制御される。エレベータ制御装置ECは、エレベータ駆動用ボタン12a,12b,12cからの入力に基づいて、エレベータ12及び扉22,23を駆動制御する。本実施形態において、エレベータ制御装置ECは、後記するセキュリティ解除信号の入力を受けた場合にのみ、エレベータ駆動用ボタン12a,12b,12cの操作を利用者Pに対して許可し、利用者Pからの入力に応じて、エレベータ12及び扉22,23を利用者Pが通行可能なように駆動する。すなわち、扉22,23は、エレベータ制御装置ECが後記するセキュリティ解除信号の入力を受けた場合にのみ、利用者Pが通行可能なように開く。
【0013】
本発明の第一の実施形態に係るセキュリティ解除システムは、認証装置31と、認証装置32と、認証装置33と、認証装置34と、認証装置35と、認証装置36と、認証装置37と、設備予約端末40と、セキュリティ解除装置50と、を備える。なお、建物内を通行する利用者Pは、認証装置31〜37による認証のために、非接触ICタグ60を携帯する。そして、非接触ICタグ60に記憶された固有のタグIDが、特許請求の範囲における「利用者のID」として用いられる。
【0014】
認証装置31は、扉21に対応して外部に設置された非接触ICタグリーダである。認証装置31は、利用者Pによって非接触ICタグ60が近づけられると、非接触ICタグ60からタグIDを読み取り、読み取られたタグIDをセキュリティ解除装置50に出力する。
【0015】
認証装置32は、扉21に対応して通行路11に設置された非接触ICタグリーダである。認証装置21は、利用者Pによって非接触ICタグ60が近づけられると、非接触ICタグ60からタグIDを読み取り、読み取られたタグIDをセキュリティ解除装置50に出力する。
【0016】
認証装置33は、エレベータ駆動用ボタン12a、詳しくは、扉22に対応して通行路11に設置された非接触ICタグリーダである。認証装置33は、利用者Pによって非接触ICタグ60が近づけられると、非接触ICタグ60からタグIDを読み取り、読み取られたタグIDをセキュリティ解除装置50に出力する。
【0017】
認証装置34は、エレベータ12のかご内のエレベータ駆動用ボタン12b、詳しくは、扉22及び扉23に対応してエレベータ12のかご内に設置された非接触ICタグリーダである。認証装置34は、利用者Pによって非接触ICタグ60が近づけられると、非接触ICタグ60からタグIDを読み取り、読み取られたタグIDをセキュリティ解除装置50に出力する。
【0018】
認証装置35は、エレベータ駆動用ボタン12c、詳しくは、扉23に対応して通行路13に設置された非接触ICタグリーダである。認証装置35は、利用者Pによって非接触ICタグ60が近づけられると、非接触ICタグ60からタグIDを読み取り、読み取られたタグIDをセキュリティ解除装置50に出力する。
【0019】
認証装置36は、扉24に対応して通行路13に設置された非接触ICタグリーダである。認証装置36は、利用者によって非接触ICタグ60が近づけられると、非接触ICタグ60からタグIDを読み取り、読み取られたタグIDをセキュリティ解除装置50に出力する。
【0020】
認証装置37は、扉24に対応して設備14に設置された非接触ICタグリーダである。認証装置37は、利用者Pによって非接触ICタグ60が近づけられると、非接触ICタグ60からタグIDを読み取り、読み取られたタグIDをセキュリティ解除装置50に出力する。
【0021】
設備予約端末40は、管理者によって操作されることにより、設備予約情報の入力を受ける。設備予約情報は、予約される設備と、予約開始時刻と、予約終了時刻と、設備を使用可能な利用者のID(タグID)と、を含む。この設備予約情報は、ネットワークNWを介してセキュリティ解除装置50に出力される。
【0022】
ネットワークNWは、ローカルネットワークのみで構成されてもよく、ローカルネットワーク及びグローバルネットワークの両方で構成されてもよい。ネットワークNWがローカルネットワークのみで構成される場合には、設備予約端末40及びセキュリティ解除装置50は、ネットワークケーブル、HUB等を介して通信を行う。ネットワークNWがローカルネットワーク及びグローバルネットワークの両方で構成される場合には、設備予約端末及びセキュリティ解除装置50は、ネットワークケーブル、HUB、ルータ等を介して通信を行う。この場合には、建物の内部者又は管理者が設備を予約することができるだけでなく、建物の外部者もグローバルネットワークを介して設備を予約することができる。
【0023】
続いて、本発明の第一の実施形態に係るセキュリティ解除装置について説明する。図2は、本発明の第一の実施形態に係るセキュリティ解除装置を示すブロック図である。図2に示すように、セキュリティ解除装置50は、I/F部51と、制御部52と、を備えている。
【0024】
I/F部51は、複数のポートを備えており、これらのポートは、通信線(図示せず)を介して、扉21,24、認証装置31〜37、設備予約端末38及びエレベータ制御装置ECと接続されている。セキュリティ制御装置50は、どのポートから入力を受けたかに基づいて、どこからデータが来たのかを識別することができる。
【0025】
制御部52は、例えば、CPU、RAM、ROM及び入出力回路を備えており、機能部として、ID取得部52aと、データ管理部52bと、データ記憶部52cと、セキュリティ解除判定部52dと、セキュリティ解除信号出力部52eと、を備えている。
【0026】
ID取得部52aは、I/F部51を介して、認証装置31〜37から出力されたタグIDを取得する。取得された利用者IDは、セキュリティ解除判定部52dに出力される。
【0027】
データ管理部52bは、I/F部51を介して、設備予約端末52bから出力された設備予約情報を取得し、取得された設備予約情報に基づいて、データ記憶部52c内のデータを管理する。
【0028】
データ記憶部52cは、特許請求の範囲における「予約内容記憶部」の一例であり、初期データベース52c1と、予約データベース52c2と、解除許可用データベース52c3と、判定用データベース52c4と、を備えている。
図3(a)は、初期データベースの一例を示す図、図3(b)は、予約データベースの一例を示す図である。図4(a)は、解除許可用データベースの一例を示す図、図4(b)は、判定用データベースの一例を示す図である。なお、図4(b)は、図3(b)の1行目の予約時間帯における判定用データベースを示す図である。ここで、図3及び図4において、「○」印は、当該認証装置が対応する扉又はエレベータ駆動用ボタンのセキュリティを解除することを表し、「×」印は、当該認証装置が対応する扉又はエレベータ駆動用ボタンのセキュリティを解除しないことを表す。また、非接触ICタグ60として、非接触ICタグ61,62,63,64,…が存在するものとする。
【0029】
図3(a)に示すように、初期データベース52c1は、タグ種別データと、タグIDデータと、各認証装置に対するセキュリティ解除の可否と、を関連付けたデータベースである。
タグIDデータは、各非接触ICタグ61〜64,…に固有のデータであり、特許請求の範囲における「利用者のID」の一例である。
タグ種別データは、非接触ICタグ61〜64,…をグループ分けすることによって形成された各グループに固有のデータである。内部者である利用者Pは、タグ種別データが「1111」又は「1112」である非接触ICタグを携帯して建物内を移動する。外部者である利用者Pは、タグ種別データが「9999」である非接触ICタグを携帯して建物内を移動する。管理者である利用者Pは、タグ種別データが「0000」である非接触ICタグを携帯して建物内を移動する。
【0030】
図3(b)に示すように、予約データベース52c2は、設備予約情報を記憶するデータベースであり、設備ごとに、予約開始時刻と、予約終了時刻と、設備を使用可能な利用者のIDすなわちタグIDデータと、を関連付けたデータベースである。
【0031】
図4(a)に示すように、解除許可用データベース52c3は、設備ごとに、あるタグ種別データの非接触ICタグ60を携帯する利用者Pが当該設備を予約した場合における、各認証装置に対するセキュリティ解除の可否を記憶するデータベースである。
【0032】
図4(b)に示すように、判定用データベース52c4は、タグ種別データと、タグIDデータと、各認証装置に対するセキュリティ解除の可否と、を関連付けたデータベースである。なお、設備の予約時間帯外では、判定用データベース52c4は、初期データベース52c1と同一のデータ(図3(a)参照)を有する。
【0033】
図2に示すように、データ管理部52bは、予約開始時刻及び予約終了時刻に基づいて、初期データベース52c1、予約データベース52c2及び解除許可用データベース52c3を用いて、判定用データベース52c4を書き換える。すなわち、予約開始時刻を経過した場合には、データ管理部52bは、予約データベース52c2及び解除許可用データベース52c3を用いて、判定用データベース52c4を、図3(a)の状態から図4(b)の状態へと書き換える。また、予約終了時刻を経過した場合には、データ管理部52bは、初期データベース52c1を用いて、判定用データベース52c4を、図4(b)の状態から図3(a)の状態へと書き換える。
【0034】
セキュリティ解除判定部52dは、ID取得部52aによって取得された利用者IDと、データ記憶部52c内のデータと、に基づいて、セキュリティを解除するか否かを判定する。詳細には、セキュリティ解除判定部52dは、ID取得部52aによって取得された利用者のIDを用いて判定用データベース52c4を参照し、セキュリティを解除するか否かを判定する。セキュリティを解除すると判定された場合には、その旨がセキュリティ解除信号出力部52eに出力される。
【0035】
セキュリティ解除信号出力部52eは、セキュリティ解除判定部52dの判定結果に基づいて、判定結果がセキュリティを解除するという内容である場合に、セキュリティ解除信号を扉21,24及びエレベータ制御装置ECのいずれかに出力する。セキュリティ解除信号の入力を受けた扉21,24は、利用者Pが通行可能となるように開き、セキュリティ解除信号の入力を受けたエレベータ制御装置ECは、利用者Pが通行可能となるように、エレベータ駆動用ボタン12a,12b,12cの操作を許可する。
【0036】
<動作例>
続いて、本発明の第一の実施形態に係るセキュリティ解除装置の動作例について説明する。図5は、本発明の第一の実施形態に係るセキュリティ解除装置の動作例について説明するためのフローチャートである。
【0037】
図5に示すように、まず、データ管理部52bが、設備予約端末40から設備予約情報を取得する場合には(ステップS1でYes)、データ管理部52bが、取得された設備予約情報を予約データベース52c2に記憶させる(ステップS2)。
ステップS1でNoの場合、又は、ステップS2の実行後、データ管理部52bが、予約開始時刻又は予約終了時刻を過ぎたか否かを判定する(ステップS3)。
ステップS3でYesの場合には、データ管理部52bが、予約データベース52c2内の設備予約情報を用いて判定用データベース52c4を書き換える(ステップS4)。
ステップS3でNoの場合、又は、ステップS4の実行後、ID取得部52aが利用者のIDを取得する場合には(ステップS5でYes)、セキュリティ解除判定部52dが、判定用データベース52c4を用いて、セキュリティを解除するか否かを判定する(ステップS6)。
セキュリティを解除すると判定された場合には(ステップS6でYes)、セキュリティ解除信号出力部52eが、対応する扉又はエレベータ制御装置にセキュリティ解除信号を出力する(ステップS7)。
ステップS5でNoの場合、ステップS6でNoの場合、又は、ステップS7の実行後、一連の動作が終了する。
【0038】
かかる構成によると、内部者である利用者Pは、設備14の予約開始時刻前には、設備14には出入りできないが設備14以外の場所を移動することができ、設備14の予約開始時刻後から予約終了時刻前までは、設備14に出入りすることができ、予約終了時刻後には、設備14に出入りできないが設備14以外の場所を移動することができる。すなわち、内部者である利用者Pは、予約終了時刻までに設備14外へ移動する必要がある。
【0039】
一方、外部者である利用者Pは、設備14の予約開始時刻前には、外部から通行路11へ入ることができず、設備14の予約開始時刻後から予約終了時刻前までは、外部から通行路11、エレベータ12及び通行路13を介して設備14に出入りすることができ、予約終了時刻後には、外部から通行路11へ入ることができなくなる。すなわち、外部者である利用者Pは、予約終了時刻までに外部へ移動する必要がある。
【0040】
したがって、本発明の第一の実施形態に係るセキュリティ解除装置50は、設備予約情報に基づいて、必要な時間に必要な場所にだけ利用者Pが移動可能な状況を作り出すことができる。
【0041】
<第二の実施形態>
続いて、本発明の第二の実施形態に係るセキュリティ解除装置について、第一の実施形態に係るセキュリティ解除装置50との相違点を中心に説明する。図6は、本発明の第二の実施形態に係るセキュリティ解除装置を示すブロック図である。図7(a)は、予約時間帯データベースの一例を示す図、図7(b)は、予約時間外データベースの一例を示す図である。
【0042】
図6に示すように、本発明の第二の実施形態に係るセキュリティ解除装置150の制御部152に設けられたデータ記憶部152cは、判定用データベース52c4を備えていない。また、第二の実施形態に係るデータ記憶部152cは、解除許可用データベース52c3に代えて、予約時間帯データベース52c5、予約時間外データベース52c6及び解除許可用データベース52c7をさらに備えている。
【0043】
図7(a)に示すように、第二の実施形態に係る予約時間帯データベース52c5は、第一の実施形態に係る解除許可用データベース52c3と同一であり、設備が予約された場合における、各認証装置に対するセキュリティ解除の可否を記憶するデータベースである。
また、図7(b)に示すように、第二の実施形態に係る予約時間外データベース52c6は、設備の予約時間外における、各認証装置に対するセキュリティ解除の可否を記憶するデータベースである。
【0044】
第二の実施形態に係るセキュリティ解除部52dは、予約データベース52c2、予約時間帯データベース52c5及び予約時間外データベース52c6を用いて解除許可用データベース52c7を書き換える。すなわち、予約開始時刻を経過した場合には、データ管理部52bは、予約データベース52c2及び予約時間帯データベース52c5を用いて、解除許可用データベース52c7を、図7(b)の状態から図7(a)の状態へと書き換える。また、予約終了時刻を経過した場合には、データ管理部52bは、予約時間外データベース52c6を用いて、判定用データベース52c7を、図7(a)の状態から図7(b)の状態へと書き換える。すなわち、解除許可用データベース52c7は、予約時間帯においては、図7(a)の予約時間帯データベース52c5と同一であり、予約時間外においては、図7(b)の予約時間外データベース52c6と同一である。
この際、セキュリティ解除判定部52dは、初期データベース52c1を参照することによってタグIDとタグ種別データとの関係を認識し、この関係を、予約データベース52c2を用いて解除許可用データベース52c3を更新する際に利用する。
なお、初期データベース52c1と予約時間外データベース52c6とはほぼ同一であるので、予約時間外データベース52c6を省略するとともにセキュリティ解除判定部52dが初期データベース52c1を用いて解除許可用データベース52c7を書き換える構成であってもよい。
【0045】
第二の実施形態に係るセキュリティ解除判定部52dは、まず、初期データベース52c1を参照して、セキュリティを解除するか否かを判定する。そして、初期データベース52c1による判定においてセキュリティを解除しないと判定された場合には、セキュリティ解除判定部52dは、解除許可用データベース52c7を参照して、セキュリティを解除するか否かを再度判定する。この際、セキュリティ解除判定部52dは、初期データベース52c1を参照することによってタグIDとタグ種別データとの関係を認識し、この関係を、解除許可用データベース52c7を参照する際に利用する。セキュリティを解除すると判定された場合には、その旨がセキュリティ解除信号出力部52eに出力される。
【0046】
<動作例>
続いて、本発明の第二の実施形態に係るセキュリティ解除装置の動作例について説明する。図8は、本発明の第二の実施形態に係るセキュリティ解除装置の動作例を説明するためのフローチャートである。
【0047】
図8に示すように、まず、データ管理部52bが、設備予約端末40から設備予約情報を取得する場合には(ステップS11でYes)、データ管理部52bが、取得された設備予約情報を予約データベース52c2に記憶させる(ステップS12)。
ステップS11でNoの場合、又は、ステップS12の実行後、ID取得部52aが利用者のIDを取得する場合には(ステップS13でYes)、セキュリティ解除判定部52dが、初期データベース52c1を用いて、セキュリティを解除するか否かを判定する(ステップS14)。
セキュリティを解除しないと判定された場合には(ステップS14でNo)、セキュリティ解除判定部52dが、解除許可用データベース52c7を用いて、セキュリティを解除するか否かを判定する(ステップS15)。
セキュリティを解除すると判定された場合には(ステップS14でYes又はステップS15でYes)、セキュリティ解除信号出力部52eが、対応する扉又はエレベータ制御装置にセキュリティ解除信号を出力する(ステップS16)。
ステップS13でNoの場合、ステップS15でNoの場合、又は、ステップS16の実行後、一連の動作が終了する。
【0048】
かかる構成によると、内部者である利用者Pは、設備14の予約開始時刻前には、設備14には出入りできないが設備14以外の場所を移動することができ、設備14の予約開始時刻後から予約終了時刻前までは、設備14に出入りすることができ、予約終了時刻後には、設備14に出入りできないが設備14以外の場所を移動することができる。すなわち、内部者である利用者Pは、予約終了時刻までに設備14外へ移動する必要がある。
【0049】
一方、外部者である利用者Pは、設備14の予約開始時刻前には、外部から通行路11へ入ることができず、設備14の予約開始時刻後から予約終了時刻前までは、外部から通行路11、エレベータ12及び通行路13を介して設備14に出入りすることができ、予約終了時刻後には、外部から通行路11へ入ることができなくなる。すなわち、外部者である利用者Pは、予約終了時刻までに外部へ移動する必要がある。
【0050】
したがって、本発明の第二の実施形態に係るセキュリティ解除装置150は、設備予約情報に基づいて、必要な時間に必要な場所にだけ利用者Pが移動可能な状況を作り出すことができる。
【0051】
<第三の実施形態>
続いて、本発明の第三の実施形態に係るセキュリティ解除システムについて、第二の実施形態に係るセキュリティ解除システムとの相違点を中心に説明する。図9は、本発明の第三の実施形態に係るセキュリティ解除装置を備えたセキュリティ解除システムを説明するための模式図である。
【0052】
図9に示すように、本発明の第三の実施形態に係るセキュリティ解除システムが設置される建物は、エリア15A及びエリア15Bをさらに備えるとともに、エレベータ12に代えてエレベータ12A及びエレベータ12Bを備える。
また、建物は、通行路11とエリア15Aとの間に設けられた扉25Aと、通行路11とエリア15Bとの間に設けられた扉25Bと、をさらに備えるとともに、扉22及び扉23に代えて、エリア15Aとエレベータ12Aとの間に設けられた扉22Aと、エリア15Bとエレベータ12Bとの間に設けられた扉22Bと、エレベータ12Aと通行路13との間に設けられた扉23Aと、エレベータ12Bと通行路13との間に設けられた扉23Bと、を備える。
扉25A,25Bは、セキュリティ解除信号の入力を受けた場合にのみ、利用者Pが通行可能なように開く。扉25A,25Bとしては、自動ドア、電気錠を有する扉、開閉ゲート等が挙げられる。
【0053】
なお、エレベータ12A,12Bは、それぞれエレベータ制御装置EC1,EC2によって駆動制御される。エレベータ制御装置EC1は、エレベータ駆動用ボタン12Aa,12Ab,12Acからの入力に基づいて、エレベータ12A及び扉22A,23Aを駆動制御する。また、エレベータ制御装置EC2は、エレベータ駆動用ボタン12Ba,12Bb,12Bcからの入力に基づいて、エレベータ12B及び扉22B,23Bを駆動制御する。
本実施形態において、エレベータ制御装置EC1,EC2は、セキュリティ解除信号の入力を受けた場合にのみ、エレベータ駆動用ボタン12Aa,12Ab,12Ac,12Ba,12Bb,12Bcの操作を利用者Pに対して許可し、利用者Pからの入力に応じて、エレベータ12A,12B及び扉22A,23A,22B,23Bを利用者Pが通行可能なように駆動する。
【0054】
図10は、初期データベースの一例を示す図、図11は、予約時間帯データベースの一例を示す図、図12は、予約時間外データベースの一例を示す図である。
【0055】
図10に示すように、第三の実施形態に係る初期データベース52c1は、タグ種別データと、タグIDデータと、各認証装置に対するセキュリティ解除の可否と、を関連付けたデータベースである。エリア15Aに配置された内部者である利用者Pは、タグ種別データが「1111」である非接触ICタグを携帯して建物内を移動する。エリア15Bに配置された内部者である利用者Pは、タグ種別データが「1112」である非接触ICタグを携帯して建物内を移動する。外部者である利用者Pは、タグ種別データが「9999」である非接触ICタグを携帯して建物内を移動する。管理者である利用者Pは、タグ種別データが「0000」である非接触ICタグを携帯して建物内を移動する。
【0056】
図11に示すように、第三の実施形態に係る予約時間帯データベース52c5は、第一の実施形態に係る解除許可用データベース52c3と同一であり、設備が予約された場合における、各認証装置に対するセキュリティ解除の可否を記憶するデータベースである。
また、図12に示すように、第三の実施形態に係る予約時間外データベース52c6は、設備の予約時間外における、各認証装置に対するセキュリティ解除の可否を記憶するデータベースである。
【0057】
第三の実施形態に係るセキュリティ解除部52dは、予約データベース52c2、予約時間帯データベース52c5及び予約時間外データベース52c6を用いて解除許可用データベース52c7を書き換える。すなわち、予約開始時刻を経過した場合には、データ管理部52bは、予約データベース52c2及び予約時間帯データベース52c5を用いて、解除許可用データベース52c7を、図12の状態から図11の状態へと書き換える。また、予約終了時刻を経過した場合には、データ管理部52bは、予約時間外データベース52c6を用いて、判定用データベース52c7を、図11の状態から図12の状態へと書き換える。すなわち、解除許可用データベース52c7は、予約時間帯においては、図11の予約時間帯データベース52c5と同一であり、予約時間外においては、図12の予約時間外データベース52c6と同一である。
この際、セキュリティ解除判定部52dは、初期データベース52c1を参照することによってタグIDとタグ種別データとの関係を認識し、この関係を、予約データベース52c2を用いて解除許可用データベース52c3を更新する際に利用する。
なお、初期データベース52c1と予約時間外データベース52c6とはほぼ同一であるので、予約時間外データベース52c6を省略するとともにセキュリティ解除判定部52dが初期データベース52c1を用いて解除許可用データベース52c7を書き換える構成であってもよい。
【0058】
かかる構成によると、エリア15Aに配置された内部者である利用者Pは、設備14の予約開始時刻前には、設備14には出入りできないが通行路11及びエリア15Aを移動することができ、設備14の予約開始時刻後から予約終了時刻前までは、設備14に出入りすることができ、予約終了時刻後には、設備14に出入りできないが通行路11及びエリア15Aを移動することができる。また、エリア15Aに配置された内部者である利用者Pは、設備14の予約の有無にかかわらず、エリア15Bに出入りできない。すなわち、エリア15Aに配置された内部者である利用者Pは、予約終了時刻までにエリア15Aまで戻る必要がある。
【0059】
また、エリア15Bに配置された内部者である利用者Pは、設備14の予約開始時刻前には、設備14には出入りできないが通行路11及びエリア15Bを移動することができず、設備14の予約開始時刻後から予約終了時刻前までは、設備14に出入りすることができ、予約終了時刻後には、設備14に出入りできないが通行路11及びエリア15Bを移動することができる。また、エリア15Bに配置された内部者である利用者Pは、設備14の予約の有無にかかわらず、エリア15Aに出入りできない。すなわち、エリア15Bに配置された内部者である利用者Pは、予約終了時刻までにエリア15Bまで戻る必要がある。
【0060】
一方、外部者である利用者Pは、設備14の予約開始時刻前には、外部から通行路11へ入ることができず、設備14の予約開始時刻後から予約終了時刻前までは、外部から通行路11、エリア15A、エレベータ12及び通行路13を介して設備14に出入りすることができ、予約終了時刻後には、外部から通行路11へ入ることができなくなる。また、外部者である利用者Pは、設備14の予約の有無にかかわらず、エリア15Bに出入りできない。すなわち、外部者である利用者Pは、予約終了時刻までに外部へ移動する必要がある。
【0061】
したがって、本発明の第三の実施形態に係るセキュリティ解除装置150は、設備予約情報に基づいて、必要な時間に必要な場所にだけ利用者Pが移動可能な状況を作り出すことができる。
【0062】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。
例えば、利用者の認証は、非接触ICタグ及び非接触ICタグリーダによるものに限定されず、暗証番号、指紋認証又はこれらの組み合わせ等が利用者の認証として利用可能である。
また、利用者Pが設備まで移動するのに要する時間を考慮して、設備予約開始時刻の所定時間前から設備予約終了時刻の所定時間後まで、セキュリティを解除する構成であってもよい。
【0063】
また、設備予約終了時刻後において、利用者Pが設備から退出する方向のみに移動可能なように判定する構成であってもよい。その際に、第一及び第二の実施形態に係る認証装置32,35,37並びに第三の実施形態に係る認証装置38,39A,39B,35A,35B,37を省略するとともに、退出時において、第一及び第二の実施形態に係るエレベータ駆動用ボタン12b並びに第三の実施形態に係るエレベータ駆動用ボタン12Ab,12Bbの操作を、第一及び第二の実施形態に係る認証装置34並びに第三の実施形態に係る認証装置34A,34Bにおける認証なしでも可能とすることによって、利用者Pが設備から退出する際の認証を不要とすることができる。
【0064】
第二及び第三の実施形態に係るセキュリティ解除装置150は、建物の利用者が日々変わったり、利用する非接触ICタグが増減したりすることによって、初期データベース52c1が変化する場合でも、それに伴って解除許可用データベース52c7を書き換える必要がないので、施設が複数存在する場合に好適である。また、第一の実施形態に係るセキュリティ解除装置50は、一つのデータベース、すなわち、判定用データベース52c4のみに基づいて判定を行うことができるので、判定速度を向上させることができ、施設が一つである場合に好適である。
【0065】
また、解除許可用データベース52c3、判定用データベース52c4、予約時間帯データベース52c5、予約時間外データベース52c6及び解除許可用データベース52c7は、タグIDをタグ種別データ等と関連付けて記憶する構成であってもよい。
【0066】
また、本発明は、コンピュータを前記したセキュリティ解除装置として機能させるプログラムとして具現化することも可能である。
【符号の説明】
【0067】
21,22,22A,22B,23,23A,23B,24,25A,25B 扉
31,32,33,33A,33B,34,34A,34B,35,35A,35B,36,37,38A,38B,39A,39B 認証装置
50,150 セキュリティ解除装置
52a ID取得部
52c,152c データ記憶部(予約内容記憶部)
52d セキュリティ解除判定部
52e セキュリティ解除信号出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の扉のセキュリティ解除信号を出力するセキュリティ解除装置であって、
建物内の予約された設備と、当該設備を予約した利用者のIDと、当該設備を予約した時間帯と、を関連付けた第一のデータベースと、前記IDをグループ分けして形成されたグループ毎に、前記設備を予約した場合及び予約しない場合における前記認証装置に対応する前記扉に対するセキュリティ解除の可否を関連付けた第二のデータベースと、を記憶する予約内容記憶部と、
前記扉に対応して設けられた認証装置から、利用者のIDを取得するID取得部と、
取得された前記利用者のIDと、記憶された前記第一のデータベース及び前記第二のデータベースと、に基づいて、前記利用者のIDの取得に用いられた認証装置に対応する前記扉のセキュリティを解除するか否かを判定するセキュリティ解除判定部と、
セキュリティを解除すると判定された場合に、対応する前記扉にセキュリティ解除信号を出力するセキュリティ解除信号出力部と、
を備えることを特徴とするセキュリティ解除装置。
【請求項2】
前記グループ毎に、固有のデータであるタグ種別データが付与されている
ことを特徴とする請求項1に記載のセキュリティ解除装置。
【請求項3】
前記利用者は、内部者と外部者とに区分けされており、
前記第二のデータベースは、前記内部者及び前記外部者毎に、前記設備を予約した場合及び予約しない場合における前記認証装置に対応する前記扉に対するセキュリティ解除の可否を関連付けたものであり、
前記セキュリティ解除判定部は、
前記利用者が内部者である場合には、建物内の設備の出入口に設けられた扉以外の扉に関して、予約した時間帯に関わらずにセキュリティを解除すると判定するとともに、前記設備の出入口に設けられた扉に関して、前記利用者のID、前記第一のデータベース及び前記第二データベースに基づいて、前記利用者のIDの取得に用いられた認証装置に対応する前記扉のセキュリティを解除するか否かを判定し、
前記利用者が外部者である場合には、記憶された前記設備、前記利用者のID、前記第一のデータベース及び前記第二のデータベースに基づいて、前記利用者のIDの取得に用いられた認証装置に対応する前記扉のセキュリティを解除するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のセキュリティ解除装置。
【請求項4】
建物の扉のセキュリティ解除信号を出力するセキュリティ解除装置であって、
建物内の設備を予約した利用者のIDをグループ分けして形成されたグループ毎に、前記設備の予約時間帯及び予約時間帯以外における前記認証装置に対応する前記扉に対するセキュリティ解除の可否を関連付けた第三のデータベースを記憶する予約内容記憶部と、
前記扉に対応して設けられた認証装置から、利用者のIDを取得するID取得部と、
取得された前記利用者のIDと、記憶された前記第三のデータベースと、に基づいて、前記利用者のIDの取得に用いられた認証装置に対応する前記扉のセキュリティを解除するか否かを判定するセキュリティ解除判定部と、
セキュリティを解除すると判定された場合に、対応する前記扉にセキュリティ解除信号を出力するセキュリティ解除信号出力部と、
を備えることを特徴とするセキュリティ解除装置。
【請求項5】
建物の扉のセキュリティ解除信号を出力するためにコンピュータを、
建物内の予約された設備と、当該設備を予約した利用者のIDと、当該設備を予約した時間帯と、を関連付けた第一のデータベースと、前記IDをグループ分けして形成されたグループ毎に、前記設備を予約した場合及び予約しない場合における前記認証装置に対するセキュリティ解除の可否を関連付けた第二のデータベースと、を記憶する予約内容記憶部、
前記扉に対応して設けられた認証装置から、利用者のIDを取得するID取得部、
取得された前記利用者のIDと、記憶された前記第一のデータベース及び前記第二のデータベースと、に基づいて、前記利用者のIDの取得に用いられた認証装置に対応する前記扉のセキュリティを解除するか否かを判定するセキュリティ解除判定部、及び、
セキュリティを解除すると判定された場合に、対応する前記扉にセキュリティ解除信号を出力するセキュリティ解除信号出力部、
として機能させることを特徴とするセキュリティ解除プログラム。
【請求項6】
前記グループ毎に、固有のデータであるタグ種別データが付与されている
ことを特徴とする請求項5に記載のセキュリティ解除プログラム。
【請求項7】
前記利用者は、内部者と外部者とに区分けされており、
前記第二のデータベースは、前記内部者及び前記外部者毎に、前記設備を予約した場合及び予約しない場合における前記認証装置に対応する前記扉に対するセキュリティ解除の可否を関連付けたものであり、
前記セキュリティ解除判定部は、
前記利用者が内部者である場合には、建物内の設備の出入口に設けられた扉以外の扉に関して、予約した時間帯に関わらずにセキュリティを解除すると判定するとともに、前記設備の出入口に設けられた扉に関して、前記利用者のID、前記第一のデータベース及び前記第二データベースに基づいて、前記利用者のIDの取得に用いられた認証装置に対応する前記扉のセキュリティを解除するか否かを判定し、
前記利用者が外部者である場合には、記憶された前記設備、前記利用者のID、前記第一のデータベース及び前記第二のデータベースに基づいて、前記利用者のIDの取得に用いられた認証装置に対応する前記扉のセキュリティを解除するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のセキュリティ解除プログラム。
【請求項8】
建物の扉のセキュリティ解除信号を出力するためにコンピュータを、
建物内の設備を予約した利用者のIDをグループ分けして形成されたグループ毎に、前記設備の予約時間帯及び予約時間帯以外における前記認証装置に対応する前記扉に対するセキュリティ解除の可否を関連付けた第三のデータベースを記憶する予約内容記憶部、
前記扉に対応して設けられた認証装置から、利用者のIDを取得するID取得部、
取得された前記利用者のIDと、記憶された前記第三のデータベースと、に基づいて、前記利用者のIDの取得に用いられた認証装置に対応する前記扉のセキュリティを解除するか否かを判定するセキュリティ解除判定部、及び、
セキュリティを解除すると判定された場合に、対応する前記扉にセキュリティ解除信号を出力するセキュリティ解除信号出力部、
として機能させることを特徴とするセキュリティ解除プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2012−197669(P2012−197669A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−110907(P2012−110907)
【出願日】平成24年5月14日(2012.5.14)
【分割の表示】特願2007−200512(P2007−200512)の分割
【原出願日】平成19年8月1日(2007.8.1)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】