説明

セクタ駆動装置及びその組立方法

【課題】セクタ駆動装置の組立作業を効率よく容易に行うことができるとともに組立コストを抑えることができるセクタ駆動装置及びその組立方法を提供する。
【解決手段】シャッタ基板2の表側から、電磁アクチュエータ10の一対の位置決めピン16e,16eを、シャッタ基板2の位置決め穴2a,2aに嵌合させることにより、電磁アクチュエータ10をシャッタ基板2に対して位置決めして、固定する。また、シャッタ基板2の表側から、シャッタ羽根20a,20b及び絞り羽根20c、絞り板3、羽根押さえ板4を取り付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラ等の光学機器に用いられるセクタ駆動装置及びその組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
カメラ等の光学機器に用いられるセクタ駆動装置としては、電磁アクチュエータとしてステッピングモータを備えたものが知られているが、この一例として、例えば特許文献1に示すように、位置決め部材を備えたステッピングモータをレンズ開口が形成されたシャッタ基板に組み込むセクタ駆動装置がある。
【0003】
このセクタ駆動装置は、シャッタ基板の一方の側から位置決め部材を用いてステッピングモータを取り付け、シャッタ基板を裏返して、シャッタ基板の他方の側からセクタ等を取り付ける構成となっていた。
【特許文献1】特開2005−173355号公報(第5図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1のセクタ駆動装置においては、シャッタ基板を裏返して組み立て作業を行わなければならず、組み立て作業が効率的ではなく、また組立コストもかさんでしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、組立作業を効率よく容易に行うことができるとともに組立コストを抑えることができるセクタ駆動装置及びその組立方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかるセクタ駆動装置は、
レンズ開口を有する基板と、
前記レンズ開口を少なくとも開閉し、または、前記レンズ開口を覆い通過光量を調整し、支軸を中心にして回転可能なセクタと、
前記セクタを駆動する電磁アクチュエータとを備えたセクタ駆動装置であって、
前記電磁アクチュエータには、前記基板に取り付けるための取付部が設けられ、前記取付部の前記基板と対向する面には前記基板に取り付けるための位置決め部材を有し、他方の面には前記支軸を有することを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかるセクタ駆動装置は、
レンズ開口を有する基板と、
前記レンズ開口を少なくとも開閉し、または、前記レンズ開口を覆い通過光量を調整し、支軸を中心にして回転可能なセクタと、
前記セクタを駆動する電磁アクチュエータとを備えたセクタ駆動装置であって、
前記基板の一方の面には前記電磁アクチュエータを取り付けるための位置決め部材を有するとともに、前記支軸を有することを特徴とする。
【0008】
前記セクタは、少なくともシャッタ羽根、絞り羽根のうちいずれか一つであるようにしてもよい。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点にかかるセクタ駆動装置の組立方法は、
レンズ開口を有する基板と、
前記レンズ開口を少なくとも開閉し、または、前記レンズ開口を覆い通過光量を調整し、支軸を中心にして回転可能なセクタと、
前記基板に取り付けるための位置決め部材を有するとともに、前記セクタを駆動する電磁アクチュエータとを備えたセクタ駆動装置の組立方法であって、
前記基板の一方の面側に前記電磁アクチュエータを取り付けるための前記位置決め部材を固定する工程と、
前記基板の一方の面側から前記支軸に前記セクタを軸支させる工程とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、低コストのセクタ駆動装置を提供でき、セクタ駆動装置の組立作業を効率よく容易に行うことができるとともに組立コストを抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施の形態に係るセクタ駆動装置について、以下図面を参照して説明する。本実施の形態のセクタ駆動装置1は、ステッピングモータである電磁アクチュエータ10を備えており、この電磁アクチュエータ10によりセクタ20を駆動して回転運動させるものである。このセクタ駆動装置1では、セクタ20を構成する一対のシャッタ羽根20a,20b及び絞り羽根20cによりレンズ開口5を開閉したり、絞り羽根20cによってレンズ開口5を通過する光量を調整する。
【0012】
セクタ駆動装置1は、図1〜図3に示すように、シャッタ基板2と、シャッタ基板2に固定される電磁アクチュエータ10と、電磁アクチュエータ10に回転駆動されるとともに、一対のシャッタ羽根20a,20b及び絞り羽根20cから構成されるセクタ20と、絞り板3と、羽根押さえ板4とを備えている。なお、図2においては、セクタ駆動装置1の構成をわかりやすくするために、シャッタ羽根20a,20bについては省略して図示している。また、図2及び図3においては、羽根押さえ板4を省略して図示している。
【0013】
電磁アクチュエータ10は、ロータ11を回転運動させることにより、ロータ11に駆動レバー13を介して取り付けた駆動対象であるセクタ20を回転運動させる。電磁アクチュエータ10は、図4および図1に示すように、ロータ11と、ロータ軸12と、駆動レバー13と、ステータ14と、コイル15と、第1のカバー16と、第2のカバー17とを備えており、モータブロックを構成する。
【0014】
ロータ11は、ステータ14との間の磁力により発生する回転トルクによって、ロータ軸12に軸支されて回転運動をするものである。ロータ11は、例えば希土類・鉄系等の磁石材料により形成され、小径の円筒状または円板状に形成されている。また、ロータ11の中央孔11aにはロータ軸12が挿入されて固定されている。なお、ロータ軸12はロータ11と一体的に形成するようにしてもよい。
【0015】
ロータ11は、回転方向に交互に極性が異なる複数の磁極を有している。これらの磁極は、ロータ11の回転方向に等間隔に設けられている。
【0016】
駆動レバー13は、ロータ11の回転運動をロータ軸12を介して駆動対象であるセクタ20に伝達するものである。駆動レバー13は、ロータ軸12が嵌合される嵌合孔131aが形成された基部13aと、基部13aの一端から立設された駆動ピン13bとを備えている。
【0017】
ステータ14は、励磁されたコイル15の磁束をロータ11の着磁された磁極へと導くためのものである。ステータ14は、例えば軟磁性材料から形成されている。ステータ14には、コイル15が通電されることにより磁化される図示しない極歯が形成されており、極歯はロータ11に設けられた磁極に対向するように配置される。
【0018】
コイル15は、正極性または負極性の電流が印加されて励磁されることによりステータ14を磁化するものである。コイル15は、ステータ14に巻回される一対のコイル15a,15bにより構成される。コイル15a,15bは、コイルボビンを用いることなく、ステータ14に直接巻回されている。なお、コイル15a,15bはすでに巻回されたものをステータ14に挿入して取り付けるようにしてもよい。なお、コイル15は、図示しない端子板に結線されている。
【0019】
第1のカバー16は、図1において下側(セクタ20側)に位置する電磁アクチュエータ10を取り付けるための取付部である。第1のカバー16は、ロータ11、コイル15、ステータ14等を保護するとともに、シャッタ基板2に電磁アクチュエータ10を位置決めするための位置決め部材を備えている。
【0020】
第1のカバー16の基部161の裏面には、シャッタ羽根20aの支軸16a,シャッタ羽根20bの支軸16b及び絞り羽根20cの支軸16cが形成されている。また、基部161には、駆動レバー13が回転する範囲を含んだ切欠部161aが形成されている。
【0021】
また、第1のカバー16の表側(上側)には、ロータ軸12の軸受孔16dと、一対の位置決めピン16e,16eと、コイル15の下側部分が保持される一対の逃げ孔16f、16fと、第2のカバー17を取付板162に固定するための第2のカバー取付部16g、16hとが形成されている。ロータ軸12の軸受孔16dは、一対の逃げ孔16f,16fの間に位置している。第2のカバー取付部16gは、ステータ14の取付部も兼ねている。
【0022】
ロータ軸12が挿入されるロータ軸12を支持する支持孔である軸受孔16dは、支軸16a,16b及び16cと単一の部材である第1のカバー16に一体的に形成されており、電磁アクチュエータ10をシャッタ基板2に固定しても、ロータ軸12の軸受孔16dと支軸16a,16b及び16cとの位置関係は一定である。
【0023】
一対の位置決めピン16e,16eは第1のカバー16の両端にそれぞれ形成され、電磁アクチュエータ10の位置決め部材を構成している。位置決めピン16e,16eをシャッタ基板2に形成された位置決め穴2aに嵌合させることにより、電磁アクチュエータ10はシャッタ基板2に位置決めされて組み込まれ固定される。
【0024】
第2のカバー17は、図1において上側に位置する上カバーである。第2のカバー17の中央にはロータ軸12を回転可能に支持するロータ軸12の軸受孔17aが形成されている。
【0025】
第2のカバー17が、第1のカバー16に立設された第2のカバー取付部16g,16hに固定され結合されることにより、第1のカバー16及び第2のカバー17は互いに組み合わされ、ロータ軸12を回転可能に支持し、コイル15が巻回されたステータ14を保持するとともに、ロータ11を保護する。
【0026】
この電磁アクチュエータ10は、コイル15a及びコイル15bに正極性の電流または負極性の電流を加えて励磁することにより、磁化されたステータ14の極歯と、ロータ11の各磁極との間に、吸引力または反発力を生じさせて、ロータ11に回転トルクを発生させ、ロータ11を回転させる。
【0027】
セクタ20は、図6に示すように、一対のシャッタ羽根20a,20b及び絞り羽根20cから構成される。シャッタ羽根20a,20bにはそれぞれカム溝21a,21bが形成され、絞り羽根20cにはカム溝21cが形成されている。カム溝21a,21b及び21cには、駆動ピン13bが摺動自在に係合される。
【0028】
シャッタ羽根20a,20bには、それぞれ支軸16a,16bに回転可能に挿入される回転軸用孔22a,22bが形成され、絞り羽根20cには、支軸16cに回転可能に挿入される回転軸用孔22cが形成されている。また、絞り羽根20cには、絞り孔23cが形成されている。
【0029】
電磁アクチュエータ10のロータ11の回転にともなって駆動ピン13bがカム溝21a,21b及び21cを摺動しながら係合することにより、支軸16a,16b及び16cを中心にして一対のシャッタ羽根20a,20bおよび絞り羽根20cは回転する。一対のシャッタ羽根20a,20b及び絞り羽根20cが回転することによりレンズ開口5は開閉され、絞り羽根20cによりレンズ開口5を遮蔽して絞り孔23cの口径に調整することにより、レンズ開口5を通過する光量を調整することができる。すなわち、カム溝21a,21b及び21cは、摺動自在な駆動ピン13bが係合することにより、一対のシャッタ羽根20a,20b及び絞り羽根20cによりレンズ開口5が開閉され、絞り羽根20cによりレンズ開口5が遮蔽されるように形成されている。なお、絞り羽根20cによりレンズ開口5を遮蔽する際には、一対のシャッタ羽根20a,20bは図示しない度決め部材により回転が規制され、レンズ開口5から退避した位置に留まる。図3に示した状態は、図示しない度決め部材により一対のシャッタ羽根20a,20b及び絞り羽根20cの回転が規制された、レンズ開口5が全開の状態を表している。
【0030】
絞り板3は、レンズ開口5の口径を調整するものである。絞り板3には、絞り孔3aと、絞り羽根20cの支軸16cに嵌合するための嵌合孔3bとが形成されている。絞り孔3aにより、レンズ開口5の開口径が調整されている。絞り板3は、図1に示すように、ロータ軸12の軸方向においては、絞り羽根20cとシャッタ羽根20bとの間に配置される。
【0031】
羽根押さえ板4(図1)は、セクタ20のロータ軸12の軸方向の位置を規制している。
【0032】
ここで、セクタ駆動装置1を制御するための制御回路について図7を用いて説明する。制御部50は、図7に示すように、CPU(Central Processing Unit)51とメモリ52とドライバ53とを備えている。CPU51は、セクタ駆動装置1全体の制御や演算処理を行うものである。メモリ52には、セクタ駆動装置10を制御するためのプログラムや制御情報が格納されている。ドライバ53は、CPU51からの制御信号に応じて、コイル15a,15bに、正極性又は負極性の駆動電流をパルス状に通電し、励磁する。CPU51には、操作ボタン54が接続されている。
【0033】
操作ボタン54が押されると、CPU51は、電磁アクチュエータ10を駆動するために正極性の電流又は負極性の電流の出力をドライバ53に指示する。ドライバ53は、指示に従って、電磁アクチュエータ10のコイル15a,15bに正極性の電流または負極性の電流を通電する。このように電磁アクチュエータ10のコイル15a,15bに通電制御して、電磁アクチュエータ10のロータ11を時計回り方向または反時計回り方向に回動させることによって、セクタ20を構成するシャッタ羽根20a,20b及び絞り羽根20cが回転駆動され、レンズ開口5の開閉やレンズ開口5を通過する光量の調整が行われる。
【0034】
次に、セクタ駆動装置1の組立方法について説明する。
【0035】
まず、セクタ駆動装置1を構成する電磁アクチュエータ10の組立方法について説明する。電磁アクチュエータ10を組み立てるには、ロータ11の中央孔11aにロータ軸12を挿入して固定して、このロータ軸12の一端を第1のカバー16の軸受孔16dに挿入してロータ軸12を軸受孔16dに軸支させる。また、コイル15が巻回されたステータ14を第1のカバー16の第2のカバー取付部16gに固定してコイル15の下側を逃げ孔16f,16fに入れる。
【0036】
次に、第2のカバー17の軸受孔17aにロータ軸12の他端を挿入してロータ軸12の他端を軸受孔17aに軸支させるとともに、第2のカバー17を第1のカバー16の第2のカバー取付部16g,16hに固定する。そして、ロータ軸12の一端に駆動レバー13の嵌合孔131aを嵌合させ固定すると、電磁アクチュエータ10が組み立てられる。電磁アクチュエータ10はモータブロックとなっており単体の部品として扱うことができる。
【0037】
このように組み立てられた電磁アクチュエータ10の一対の位置決めピン16e,16eを、シャッタ基板2の表側(図1の矢印Aの方向)から、シャッタ基板2の位置決め穴2a,2aに嵌合させることにより、電磁アクチュエータ10をシャッタ基板2に対して位置決めして、固定する。
【0038】
次に、シャッタ基板2の表側から、シャッタ羽根20a,20b及び絞り羽根20cの回転軸用孔22a,22b及び22cを、シャッタ基板2に取り付けられた第1のカバー16に形成された支軸16a,16b及び16cにそれぞれ入れ込むとともに、カム溝21a,21b及び21cを駆動ピン13bに入れ込んで駆動ピン13bを摺動自在にすることにより、シャッタ羽根20a,20bおよび絞り羽根20cを第1のカバー16に回転自在に取り付ける。なお、図1に示すように、ロータ軸12の軸方向にはシャッタ羽根20b,絞り羽根20c、シャッタ羽根20aの順に配置される。
【0039】
また、このセクタ20の取付の際には、絞り板3が、絞り羽根20c及びシャッタ羽根20bの間に位置するように、シャッタ基板2の表側から、嵌合孔3bを絞り羽根20cの支軸16cに嵌合させることにより取り付けられる。
【0040】
そして、羽根押さえ板4をシャッタ基板2の表面側(セクタ20側)から、セクタ20を押さえるように、シャッタ基板2に取り付けられる。これによりセクタ駆動装置1は組み立てられる。
【0041】
このように本実施の形態のセクタ駆動装置は、シャッタ基板2の表側からのみ、電磁アクチュエータ10、セクタ20、絞り板3、羽根押さえ板4を組み立てればよい構成にしたので、組み立て作業においてシャッタ基板2を裏返す工程がなくなるので、セクタ駆動装置1の組立作業が効率よく容易にできるようになり、組立コストを抑えることができる。
【0042】
また、電磁アクチュエータ10はモータブロックを構成し、単体の部品として取り付けられている構成であるため、セクタ20等の入れ替えも、羽根押さえ板4をはずして行えばよく容易に行うことができる。
【0043】
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、本実施形態では、セクタ20の回転中心である支軸16a,16b及び16cを第1のカバー16に形成する例について説明したが、支軸16a,16b及び16cを設ける位置はこれに限られず、シャッタ基板2に形成してもよく、また第1のカバー16とシャッタ基板2に成形してもよい。
【0044】
また、本実施形態では、組み立てるセクタ駆動装置1がセクタ20として一対のシャッタ羽根20a,20bおよび絞り羽根20cを備える例について説明したが、セクタ20の構成はこれに限られず、セクタ20の数は単数でも4枚以上でもよく、例えばシャッタ羽根だけを備えた装置、絞り羽根だけを備えた装置、絞り羽根としてND(Neutral Density)フィルタ羽根を備える絞り羽根装置等にも適用できる。
【0045】
また、本実施形態では、絞り板3を取り付ける例について説明したが、絞り板3は必ずしも取り付ける必要はない。
【0046】
また、本実施形態では、シャッタ基板2の位置決め穴2a,2aに電磁アクチュエータ10の一対の位置決めピン16e,16eを嵌合させる例について説明したが、逆にシャッタ基板2に位置決めピンを形成して、電磁アクチュエータ10に位置決め穴を形成するようにしてもよい。
【0047】
また、本実施形態では、電磁アクチュエータ10がステッピングモータで、度決め部材を設けてロータ11の回転をある範囲内に限定した揺動モータとして使用した例について説明したが、これに限らず、駆動レバー13のかわりにギアを用い、減速ギアを介してセクタ20を駆動するように、ロータ11の回転をある範囲内に限定しないステッピングモータとして使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施形態に係るセクタ駆動装置の構成を表す一部断面図である。
【図2】図1に示したセクタ駆動装置の全体構成を表す一対のシャッタ羽根を省略した概略図である。
【図3】図1に示したセクタ駆動装置の全体構成を表す概略図である。
【図4】図1に示したセクタ駆動装置が備える電磁アクチュエータの構成を表す斜視図である。
【図5】図4に示した電磁アクチュエータが備える第1のカバーの構成を表す斜視図である。
【図6】図1に示したセクタ駆動装置が備えるセクタの構成を表す正面図である。
【図7】本発明の実施形態に係るセクタ駆動装置を制御するための制御回路のブロック図である。
【符号の説明】
【0049】
1 セクタ駆動装置
2 シャッタ基板
2a 位置決め穴
5 レンズ開口
10 電磁アクチュエータ
11 ロータ
12 ロータ軸
13 駆動レバー
13b 駆動ピン
14 ステータ
16 第1のカバー
16a,16b,16c 支軸
16d 軸受孔
16e 位置決めピン
17 第2のカバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズ開口を有する基板と、
前記レンズ開口を少なくとも開閉し、または、前記レンズ開口を覆い通過光量を調整し、支軸を中心にして回転可能なセクタと、
前記セクタを駆動する電磁アクチュエータと、
を備えたセクタ駆動装置であって、
前記電磁アクチュエータには、前記基板に取り付けるための取付部が設けられ、前記取付部の前記基板と対向する面には前記基板に取り付けるための位置決め部材を有し、他方の面には前記支軸が設けられていることを特徴とするセクタ駆動装置。
【請求項2】
レンズ開口を有する基板と、
前記レンズ開口を少なくとも開閉し、または、前記レンズ開口を覆い通過光量を調整し、支軸を中心にして回転可能なセクタと、
前記セクタを駆動する電磁アクチュエータと、
を備えたセクタ駆動装置であって、
前記基板の一方の面には前記電磁アクチュエータを取り付けるための位置決め部材を有するとともに、前記支軸が設けられていることを特徴とするセクタ駆動装置。
【請求項3】
前記セクタは、少なくともシャッタ羽根、絞り羽根のうちいずれか一つであることを特徴とする請求項1または2に記載のセクタ駆動装置。
【請求項4】
レンズ開口を有する基板と、
前記レンズ開口を少なくとも開閉し、または、前記レンズ開口を覆い通過光量を調整し、支軸を中心にして回転可能なセクタと、
前記基板に取り付けるための位置決め部材を有するとともに、前記セクタを駆動する電磁アクチュエータとを備えたセクタ駆動装置の組立方法であって、
前記基板の一方の面側に前記電磁アクチュエータを取り付けるための前記位置決め部材を固定する工程と、
前記基板の一方の面側から前記支軸に前記セクタを軸支させる工程とを備えたことを特徴とするセクタ駆動装置の組立方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−183372(P2007−183372A)
【公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−938(P2006−938)
【出願日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願人】(396004981)セイコープレシジョン株式会社 (481)
【Fターム(参考)】