説明

セルラーシステムにおいて機能強化された国際ダイアリングをサポートするための方法および装置

ハンドセットベースコードダイアリングを用いてセルラーシステムにおいて機能強化された国際ダイアリングをサポートする方法と装置が提供される。1つの観点によれば、ダイアルされた番号をネットワークに送信する前にハンドセットはダイアルされた数字を解析する。ダイアルされた数字が電話がかけられたエリアの国コードで始まるなら、国コードは除去され、国内アクセスコードは数字列の前に付加されるであろう。国際呼の場合、ダイアルされた番号は+インジケーターで始まり、国コード、エリアコード、および顧客番号がその後に続いてもよい。数字列は電話がかけられているエリアの番号計画に基いて自動的に新しい番号に変換される。次に、新しい番号は呼をセットアップするためにネットワークに送信することができる。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
35U.S.C.§119に基く優先権主張
この特許出願は、この特許出願の譲受人に譲渡され、参照することにより本明細書に組み込まれる、2004年12月13日に出願された「セルラーシステムにおける機能強化された国際ダイアリングをサポートするための方法及び装置」(Method and Apparatus for Supporting Enhanced International Dialing in Cellular Systems)というタイトルの米国仮出願第60/635,913の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
この発明は一般に通信に関し、特に、無線通信システムにおいて複数のネットワークプラットフォームをローミングしながら国際ダイアリングをサポートするためのシステムおよび技術に関する。
【背景技術】
【0003】
ローミングはユーザーのホームネットワークのほかに呼を作りかつ受信する能力を指す。
【0004】
より具体的には、国際ローミングはユーザー固有のハンドセットおよび外国の無線ネットワークを用いて呼を作り受信する能力である。典型的には、国際ローミングは、ユーザーがいる国以外の電話番号に連絡するための国際アクセスコードにユーザーがダイアルする必要がある。国際アクセスコードは各国に固有であり、ある場合には、ネットワークが呼をサポートするキャリアに固有である。例えば、米国のユーザーは、国際電話をするために国際ローミング特性を使用するために自分のハンドセットで「011」をダイアルしなければならない。フランスのユーザーはフランスから国際電話をかけるために、自分が利用するために選択するキャリアに応じて「00」、「40」、「70」または別の国際アクセスコードをダイアルするであろう。頻繁に旅行するユーザーは、異なる国で電話をかけるために自分のハンドセットを使用するためにさまざまな国際アクセスコードを追跡しなければならない。多くの国が異なる国際アクセスコードを有しているために、および1つの国内の国際アクセスコードはキャリアに従って変化するかもしれないので、コードの正確な知識は、旅行者にとって大きな負担になるかもしれない。
【0005】
「+コード」ダイアリング特性
時々「+コード」ダイアリング特性と呼ばれる特性はセルラーシステムにおける国際ダイアリングを可能にする。無線ネットワークのための移動通信のためのグローバルシステム(GSM)規格は、ユーザーが国際アクセスコードをダイアルする代わりに自分のハンドセットの(+)キーをダイアルしてもよいこの国際ダイアリング特性のバージョンをサポートする。(+)キーをダイアルすることは、呼を国際呼として印をつけ、ローカルスイッチングシステムに呼を国際スイッチに送るように指示する。「+」インジケーターはダイアルされた数字列が国際番号であることを意味する。例えば、+コードダイアリングを用いて、国際電話をかける加入者は、「+国コード−エリアコード−顧客番号」をダイアルすることができる。このアプローチによれば、ハンドセットは「+」コードを「国際番号タイプ」に変換し、ネットワークは「国際番号タイプ」を認識し、ダイアルされた番号の国コード(CC)が動作のエリアと異なるならその呼を国際ゲートウエイに送る。それに反して、ダイアルされた数字列が現在のサービングシステムの国コードで始まるなら、ネットワーク(MSC)はダイアルされた番号からCCを除去し、市外通話または国内通話として呼をセットアップしなければならない。
【0006】
これらの用語のうちのいくつかがどのように共通に使用されるかを例証するために、次にいくつかの例が提供されるであろう。与えられた電話番号に電話をするとき、ユーザーによりダイアルされた電話番号は、ユーザーがいる場所およびどのネットワークからユーザーがコールしているかに応じていくつかの異なるフォーマットで存在することができる。例えば、世界の異なる領域にいる3人の電話をかける人が顧客/市内番号658−2598を有するサンディエゴの誰かに電話したいと仮定する。さらに、第1の電話をかける人がサンディエゴの同じエリアコードを有する領域に位置し、第2の電話をかける人が米国であるがサンディエゴ以外に位置し、第3の電話をかける人が米国以外、例えば中国に位置すると仮定する。
【0007】
第1の電話をかける人は単に顧客番号または市内番号658−2598をダイアルすることができる。第1の電話をかける人がサンディエゴにまだいるが異なるエリアコードを有した領域から電話をかけるなら、第1の電話をかける人は858−658−2598をダイアルする必要があるかもしれない。この場合、「858」という数字はエリアコードである。第2の電話をかける人は、1−858−658−2598をダイアルしなければならないであろう。この場合、数字「1」は国のアクセスコードであり、数字「858」はエリアコードであり、数字「658−2598」は顧客番号または市内番号である。これはまた、「長距離」電話としても知られている。第3の電話をかける人は00−1−858−658−2598にダイアルしなければならないであろう。この場合数字「00」は国際アクセスコードであり、数字「1」は(上述の例における国のアクセスコードとは対照的に)米国の国コードであり、数字「858」はエリアコードであり、数字「658−2598」は顧客番号または市内番号である。この呼は国際ゲートウエイに送られ、次に米国に向けられるであろう。従って、国際通話の場合、ユーザーが番号をダイアルする前に、ユーザーは、電話をかけている場所と国際アクセスコードを知らなければならない。
【0008】
この情報を知る必要性を除去するのを支援するために、いくつかのネットワークにおいて、機能強化された国際ダイアリングとして知られる特性は、ダイアリングを簡単にするために使用することができる。この特性によれば、すべての番号は「+国コード−エリアコード−顧客番号)のフォーマットで表すことができる。この場合「+」は番号が国際番号タイプであることを意味する。+の後の数字は「国コード」である。従って、上述の例において、第3の電話をかける人は、単に+1−858−658−2598をダイアルすることができ、国際アクセスコードを知る必要はない。
【0009】
残念なことに、GSMがサポートしている(+)キーを含むハンドセットのユーザーはGSMネットワークによりカバーされないエリアではこの機能を利用することができない。モバイルユーザーが国際番号タイプを有した国内呼をダイアルするなら、いくつかのシステムはその呼をセットアップするために番号を正しく解析できない。例えば、すべての符号分割多元接続(CDMA)システムは+コードダイアリング特性をサポートせず、(+)キーを用いてかけられた電話により添付されるマークを認識またはサポートしない。それゆえ、その呼を国際スイッチに送ることができない。代わりに、国際呼を送るために、CDMAシステムはその呼に添えるための適切な国際アクセスコードを必要とする。例えば、CDMAユーザーは典型的に「IAC−CC−AC−顧客番号」をダイアルしなければならず、ネットワークはIACを認識した後で国際ゲートウエイにその呼を送る。これは、CDMA加入者が国際電話をするために国際アクセスコード(IAC)を知り、他の国へローミングしているときに国内電話をするために国内アクセスコード(NAC)を知ることを必要とする。
【0010】
近年、国際的にローミングするときに簡単化されたアクセス手続のための増大した需要がある。これらの問題を多少とも解決するのを支援するために、本願の譲受人に譲渡され、参照することにより本明細書に組み込まれる、2002年12月9日に出願された、「セルラーネットワークにおける国際ダイアリング」(International Dialing In Cellular Networks)というタイトルの特許出願番号10/315,673は、とりわけ、自動国際ダイアリング特性について記載する。この特性は、ユーザーが適切な国際アクセスコードを知らずかつ入力せずに、その呼をサポートするネットワークに関わらず国際ローミングに関与することを可能にする。
【0011】
オペレーターは、この特性をサポートするためにネットワークをアップグレードするために標準+コードダイアリングはローミングパートナーを必要とするであろうことを理解する。これらのアップグレードはある未来時まで展開されないかもしれない。
【0012】
それまでに、この問題を多少とも解決するのを支援することができる機能強化された国際ダイアリング特性の技術の必要性がある。そのような特性を、サービングネットワークをアップグレードする必要性なしに実施することができるなら、望ましいであろう。
【発明の開示】
【0013】
上で述べたように、モバイルユーザーが国際番号タイプで国内電話をかけるなら、いくつかのシステムは、その呼をセットアップするために番号を正しく解析できない。
【0014】
この発明の観点は、認識できない番号を自動的に決定することができ、それにより無線インターフェースリソースを節約することができる。一実施形態によれば、番号は国際番号タイプ(「+CC−AC−#」)から新しい番号に自動的に変更することができる。新しい番号は、地理的情報およびアクセスされた国の番号計画に基いてサービングMSCにより認識可能な番号に相当する。
【0015】
1つの観点によれば、CDMAサービングネットワークにおいて国際番号を用いて電話をかけるための技術が提供される。国際電話番号に相当する数字列からなるダイアルされた番号を入力することにより電話をかけることができる。ダイアルされた番号は+インジケーターで始まり、次に国コードが続き、エリアコードが続き、顧客番号が続く。数字列は電話がかけられるエリアの番号計画に基いて自動的に新しい番号に変換される。次に新しい番号は、呼をセットアップするためにCDMAサービングネットワークに送信することができる。新しい番号は国内番号を含んでいてもよい。数字列はさまざまな方法で自動的に国内番号に変換されてもよい。一実施形態によれば、数字列は、ダイアルされた番号がCDMAサービングネットワークに送信される前に、解析することができ、電話がかけられるエリアの国コードを数字列が含むかどうかを検出することができる。ダイアルされた番号内の国コードが、電話がかけられたエリアの国コードと異なるなら、その呼は国際呼である。エリアの国コードは、CDMAサービングネットワークによりブロードキャストされるロケーション情報に一致するために使用されるロケーション情報に関連している。従って、ダイアルされた数字内の国コードがサービングネットワークの国コードと一致するなら数字列から除去することができ、(要求に応じて)国内アクセスコードを数字列に付加し、新しい番号を発生することができる。
【0016】
他の観点によれば、動作のエリアにおいてユーザーにサービスするサービング無線ネットワークにおいて電話をかけるための技術が提供される。国コード、エリアコードおよび顧客番号からなる電話をかけられた番号はユーザーにより入力される。次に、ハンドセットは、電話がかけられた番号をサービングネットワークに送信する前に電話がかけられた番号がさらにオプションのインジケーターを備えているかどうかおよび国コードがサービングネットワークの国コードに相当するかどうかを決定する。電話をかけられた番号がオプションのインジケーターを含み、国コードがサービングネットワークの国コードに相当しないなら、ハンドセットはオプションのインジケーターをサービングネットワークのための国際アクセスコードに変換し、変更された電話をかけられた番号を発生する。従って、サービングネットワークの国際アクセスコードは変更された電話をかけられた番号に挿入することができ新しい電話をかけられた番号を発生することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
この発明の観点は添付された図面において一例として例証され、限定する目的ではない。
【0018】
用語
ロケーション情報(LI)フィールドはサービングネットワークによりブロードキャストされるロケーション情報に一致させるために使用される。ロケーション情報は、例えばサービングネットワークのMCC/MNCまたはSID/NID、アクセスされた国のMCC/MNCまたはSID/NIDのレンジ、緯度および経度または上にあげたものの組み合わせにより識別することができる。
【0019】
エリアの国コード(CC)はLIに関連している。無線装置はサービング領域の国コードとダイアルされた番号の国コードを比較し、その呼が国際呼かまたは国内呼かどうかを決定する。それが国内呼なら、ハンドセットはダイアル数字列からCCを除去し、特別なプリフィックスコード(SPC)が一致しないなら国内アクセスコード(NAC)を付加する。
【0020】
LIに関連するエリアの国際アクセスコード(IAC)はそのエリアにおいて国際電話をかけるために使用される。国際電話のダイアルされた番号はIACで始まらなければならない。
【0021】
LIに関連したエリアの国内アクセスコード(NAC)は、そのエリアにおいて国内電話をするために使用される。SPCが一致しないなら、NACがエリアコードと顧客番号の前に付けられなければならない。LIにより識別されたエリアにおいて、特別なプリフィックスコード(SPC)で始まる番号はNACを必要としない。発呼者が電話がかけられるナンバリングエリアの外部であっても、NACはそのような番号の前に付けてはいけない。
【0022】
オペレーター名(OPN)はいくつかの言語で指定することができる。ユーザーがサービングネットワークを認識するのを支援するために無線装置はオペレーター名をスクリーン上に表示することができる。
【0023】
詳細な説明
添付された図面に関連して以下に記載された詳細な記載はこの発明の実施形態の記述として意図され、この発明が実施されてもよい実施形態のみを表すようには意図されない。この記述全体にわたって使用される「例示」という用語は、「例、インスタンス、または例証として機能する」ことを意味し、他の実施形態に対して必ずしも好適であるとか利点があると解釈されるべきでない。詳細な記載は、この発明の完全な理解を提供するために特定の詳細を含む。しかしながら、この発明はこれらの特定の詳細なしに実施してもよいことは当業者に明白であろう。いくつかのインスタンスにおいて、この発明の概念を分かりにくくすることを回避するために良く知られた構造および装置はブロック図で示される。
【0024】
以下の詳細な記載において、種々の技術は、CDMA通信システムとの関連で記載されるであろう。これらの技術はこの環境において使用するのによく適しているかもしれないけれども、当業者は、これらの技術は同様に他の無線ネットワークに適用可能であることを容易に理解するであろう。従って、CDMA通信システムへの任意の言及は、これらの発明観点は広範囲のアプリケーションを有すると理解しながら、この発明のさまざまな発明観点を例証することのみを意図している。
【0025】
図1はCDMA通信システムの概念ブロック図である。CDMA通信システムは多数のネットワーク101A−Fを有して示される。加入者局102は一連の破線により異なるネットワークを介して移動しているように示される。加入者局102はホームネットワーク101Aにおいて最初に示される。ホームネットワーク101Aは、ホームネットワーク101A内のすべての加入者局との無線接続を確立し維持するために1つ以上の無線コントローラーを含んでいてもよい。無線ネットワークは基地局と1つ以上の基地局コントローラーの集合として定義されてもよい。説明を容易にするために、唯一つの無線ネットワーク110が示される。ホームネットワーク101Aはまた移動電話スイッチングオフィス(MTSO)106を含んでいてもよい。MTSO106は無線ネットワーク110を、地上にある公衆交換電話網(PSTN)および/またはパケットデータベースネットワークのような広域ネットワーク(WAN)108にインターフェースする。
【0026】
加入者局102はホームネットワーク101Aを介して移動するので、加入者局102は他の加入者局(図示せず)と通信してもよいし、または無線ネットワーク110を介してWAN108にアクセスしてもよい。これは、登録プロセスを介して加入者局102と無線ネットワーク110との間に無線リンクを確立することにより達成されてもよい。登録プロセスは、オーバーヘッドチャネルを介して無線ネットワーク110から加入者局102へのシステム識別コード(SID)の送信を含む。加入者局がSIDを受信すると、加入者局は、それを加入者局102にプログラムされたSIDと比較する。SIDが一致するなら、加入者局102は、加入者局がホームネットワーク101Aからの無線ネットワーク110と通信していることを知る。
【0027】
加入者局102がSIDを受信すると、加入者局は登録要求を無線ネットワーク110に送信する。登録要求はホームネットワーク101A内の加入者局102の位置をMTSO106に報告するために使用されてもよい。MTSO106はこの情報をデータベースに記憶する。データベースはホームネットワーク101A全体にわたって加入者局102を呼び出す必要なくして加入者局102に呼を理知的にMTSOが送ることを可能にする。登録要求に応答して、種々のシステムパラメーターは、無線ネットワーク110を介してMTSO106から加入者局102に返送されてもよい。
【0028】
加入者局102はそのホームネットワークを出るので、加入者局102は一般に新しいネットワークに登録する必要があるであろう。図1に示される実施形態において、加入者局102はホームネットワーク101Aから外国ネットワーク101Bに移動しているように見える。加入者局102がその外国ネットワークにとどまる限り、外国ネットワーク101Bはローカルネットワークと呼ばれるであろう。登録プロセスの期間中に、加入者局102は外国ネットワーク101Bの無線ネットワーク118からSIDを受信するであろう。しかしながら、加入者局のホームネットワーク101A内の登録プロセスと異なり、無線ネットワーク118からのSIDは、加入者局102にプログラムされたSIDと一致しないであろう。不一致のために、加入者局102は、加入者局102がホームネットワーク外にあり、それゆえローミングしていることを認識するであろう。従って、加入者局102は無線ネットワーク118を介してローカルネットワーク101B内のMTSO114に登録要求を送信する。登録要求は加入者局102にプログラムされたSIDを含む。SIDは加入者局102がローミングしているローカルネットワーク101B内のMTSO114に表示を供給する。MTSO114はSIDを用いて加入者局102のホームネットワークを識別する。従って、MTSO114は加入者局102の検証のために加入者局のホームネットワーク101A内のMTSO106とコンタクトを取ってもよい。検証されると、登録プロセスを完了するために、種々のシステムパラメーターは無線ネットワーク118を介してMTSO114から加入者局102に返送されてもよい。
【0029】
概説
本明細書に開示された実施形態は、ハンドセットベースの+コードダイアリングソリューションを介してセルラシステム(例えば、CDMA)に機能強化された国際ダイアリングを提供することにより上述した必要性に対処する。1つの観点によれば、電話は、ダイアルされた番号をネットワークに送信する前にダイアルされた数字を解析する。ダイアルされた数字が、電話をかけられたエリアの国コードで始まるなら、国コードは除去され国内アクセスコードが数字列の前に追加されるであろう。例えば、一実施形態において、ユーザーが国際番号タイプで市内番号または国内番号をダイアルするなら、電話はダイアルされた番号を自動的に国内番号タイプに変換し、その番号を呼をセットアップするためにネットワークに送信する。呼が国内呼なら国コードおよび国際アクセスコードは除去されるので、無線を介して送信された数字は低減されエアーインターフェースリソースは節約することができる。そのため、+コードダイアリングを実施するために変更は必要ない。
【0030】
このハンドセットベースソリューションは、ローミングパートナーがそれらのネットワークをアップグレードすることを必要としない。むしろ、オペレーターは自分のハンドセットでこのソリューションを実施することができる。ネットワークが正しいMCC/MNCをブロードキャストするなら、このソリューションはより効率的に動作してもよい。ネットワークが正しいMCC/MNCをブロードキャストするなら、ルックアップテーブルはより安定していてより信頼できてもよい。各オペレーターに割り当てられたMCC/MNCの間に衝突は無く、各オペレーターに割り当てられたMCC/MNCは変化しないであろう。サービングネットワークにおいてブロードキャストするMCC/MNCが無い場合、オーバーヘッドメッセージを介してブロードキャストする他の情報を使用し、SID/NIDまたは緯度および経度のような位置を識別するであろう。
【0031】
ハンドセットベース+コードダイアリングソリューション
一実施形態によれば、CDMAサービングネットワークにおいて国際番号を用いて電話をかけるための技術が提供される。国際電話番号に相当する数字列からなるダイアルされた番号を入力することにより電話をかけることができる。ダイアルされた番号は+インジケーターで始まり、国コード、エリアコードおよび顧客番号が続く。数字列は、電話がかけられているエリアの番号計画に基いて自動的に新しい番号に変換される。次に、新しい番号は、呼をセットアップするためにCDMAサービングネットワークに送信することができる。新しい番号は国内番号を含んでいてもよい。
【0032】
数字列は種々の方法で自動的に国内番号に変換されてもよい。一実施形態によれば、ダイアルされた番号をCDMAサービングネットワークに送信する前に、数字列を解析することができ、数字列が電話がかけられているエリアの国コードを含むか否かを検出することができる。ダイアルされた番号内の国コードが、電話がかけられているエリアの国コードと異なるなら、その呼は国際呼である。エリアの国コードは、CDMAサービングネットワークによりブロードキャストされるロケーション情報と一致させるために使用されるロケーション情報フィールドに関連する。ダイアルされた数字内の国コードがサービングネットワークの国コードと一致するなら、国コードと+インジケーターは数字列から除去することができ、国内アクセスコード(要求に応じて)は、数字列に追加してもよく新しい番号を発生してもよい。CCを除去した後で、特別のプリフィックスコードで始まる残りの番号は、サービングネットワークによりブロードキャストされたロケーション情報により識別されるエリア内に国内アクセスコードを必要としない。国内アクセスコードはロケーション情報に関連するエリアで国内電話をかけるために使用される。特別なプリフィックスコードが一致しないなら、国内アクセスコードは、エリアコードおよび顧客番号の前に位置される。
【0033】
他の実施形態において、ダイアルされた番号がCDMAサービングネットワークに送信される前に数字が解析され、CDMAサービングネットワークの国コードとダイアルされた番号の国コードを比較することにより電話がかけられたエリアの国コードを数字がさらに含むかどうかを検出し、呼が国際呼かまたは国内呼かどうか決定する。呼が国内呼なら、国内アクセスコードを数字列に付加し、ダイアルされた数字列から国コードを除去し、新しい番号を発生してもよいし、特定のプリフィックスコードが一致しないなら国内アクセスコードを数字列に付加して新しい番号を発生してもよい。このハンドセットベース+コードダイアリングソリューションは、ユーザーが標準の+コードダイアリングアプローチをシミュレートすることを可能にする。
【0034】
図2は、+コードダイアリングソリューションを実施するためのソフトウエアアプリケーションの特徴を図解する簡単化された機能ブロック図である。ハンドセット+コードダイアリングソリューションの一例が図2を参照して記載されるであろう。ダイアルされた数字をネットワークに送信するまえに、ステップ202において、ハンドセットはダイアルされた数字を解析し、ダイアルされた番号が「+」コードで始まるかどうか決定し、ステップ204において、ダイアルされた数字を解析し、CCがサービングネットワークのそれであるかどうか決定する。ダイアルされた番号が「+」コードで始まり、CCはサービングネットワークの国コードと同じであるとハンドセットが決定するなら、ステップ206において、ハンドセットはCCを除去し、ステップ208において国内アクセスコード(NAC)を国内番号(要求に応じてエリアコード−顧客番号)の前につける。次に、ハンドセットは呼をセットアップするために番号をネットワークに送信する。それに反して、ダイアルされた番号が「+」コードで始まるがCCはサービングネットワークのCCと異なるとハンドセットが決定するなら、ステップ205において、ハンドセットは「+」コードをIACに変換することができ、ステップ207において、サービングネットワークのIACをダイアルされた番号の前につけることができる。次に、ハンドセットは、呼をセットアップするために電話がかけられた番号(新しく電話がかけられた番号)をネットワークに送信することができる。
【0035】
中国のようないくつかの国において、長距離電話であってもNACなしで連絡することができる、いくつかの全国的に割り当てられた電話番号があるかもしれない。NACがそのような加入者番号の前に付けられるなら、呼は、電話をつなぐことができない。例えば、中国では、すべてのCDMAおよびGSM携帯電話の番号は「13」で始まる。そのため、移動加入者に電話するために、数字「13」は電話番号の前にダイアルされなければならない。NAC(中国では「0」)が番号の前に付けられるなら、呼は電話をつなぐことができない。ハンドセットはそのような番号を認識する必要があり、CCを除去した後にNACを追加してはならない。
【0036】
ルックアップテーブル
ダイアルされた番号を解析し、正しい変換を行うために、電話に、またはR−UIMカードのように、電話に取り付けられた脱着可能な記憶装置にルックアップテーブルを記憶することができる。各サービングネットワークまたはアクセスされた国は少なくとも1つのエントリを有し、ロケーション情報(LI)、国コード(CC)、国際アクセスコード(IAC)、国内アクセスコード(NAC)、特定のプリフィックスコード(SPC)およびオペレーター名(OPN)を提供する。
【0037】
ロケーション情報の分解能はオペレーターまたは国に依存することができる。
【0038】
1つの国がすべてのオペレーターに対して1つのIACを有するなら、1つのエントリはその国に対して十分かもしれない。そうでなければ、オペレーター毎に1つのエントリを指定してもよい。例えば、その国において、異なるオペレーターが異なるIACsまたはダイアリングプランを有するなら、またはオペレーター名表示のために同じルックアップテーブルを共用することが所望であれば、これはできるということもあり得る。
【0039】
ルックアップテーブルはハンドセット内に記憶することができ、ホームオペレーターにより制御することができる。ある国に2以上の国際または国内サービスプロバイダーがあるなら、オペレーターは好適なサービスプロバイダーを選択することができ、ルックアップテーブル内のそれらのIACおよびNAC内にその好適サービスプロバイダーを指定することができる。ローミング国内の制限政策は、その好適サービスプロバイダーのホームオペレーターの選択にインパクトを与えない。
【0040】
ルックアップテーブルを定義する1つの方法は、テーブルの各レコード内のLIおよぶ変換のルールをリストアップすることである。さらに、この情報は複数(例えば、2以上)のテーブルに分割することができる。例えば、変換ルールテーブルは変換ルールのタイプを指定することができ、一方別のテーブルは、変換ルールテーブル内の変換レコードのLI、オペレーター名、およびインデックスを指定することができる。変換ルールテーブルはこのLIに関連するロケーションの変換ルールを指定することができる。LIと変換ルールを2つのテーブルに分割することはテーブルを非常に簡単にすることができる。なぜならば、多くの国にオペレーターは、IACに「00」を用い、NACに対して「0」を用いるITU−T勧告を採用しており、一方、北米は北米番号計画を使用しているからである。
【0041】
マニュアル入力選択肢
時々、ハンドセットは正しいIACおよびNACを取得することができないかもしれない。例えば、アクセスされた国内のIAC/NACは変更されたかもしれない。または、テーブルが時代遅れかもしれない。または、ロケーション情報(MCC/MNCおよび/またはSID/NID)は正しくブロードキャストされない。
【0042】
IACとNACがルックアップテーブルから取得することができないなら、ユーザーは、キーパッドを介して代替パラメーターをマニュアルで入力することができる。このマニュアル入力実施形態によれば、ルックアップテーブルから取得されたパラメーターは上書きされるであろう。「ウエルカムSMS」をCDMAオペレーターが実施したネットワークの場合、電話がローミングパートナーのネットワークにおいて登録すると、いくつかの「ウエルカムSMS」は、アクセスされた国のIACとNACを含むユーザーに送信することができる。ユーザーがSMSを受信すると、ユーザーはIAC/NACをマニュアルで電話に入力することができる。従って、ユーザーが電話をかける毎にユーザーは単に+コードを有した番号をダイアルすることができ、電話はダイアルされた番号を所望の番号に変換することができる。このマニュアル入力実施形態を用いて、ユーザーは電話料金およびサービス品質のような変数に基いて好みのサービスプロバイダーを使用するように選択することができる。
【0043】
ハンドセットに基いた+コードダイアリングの手続
他の実施形態によれば、動作のエリアでユーザーにサービスするサービング無線ネットワークにおいて電話をかけるための技術が提供される。国コード、エリアコードおよび顧客番号からなる電話をかけられる番号がユーザーにより入力される。次に、ハンドセットは、被呼加入者番号がさらにオプショナルインジケーターを備えているかどうか、および国コードがサービングネットワークの国コードに相当するかどうかを、被呼加入者番号がサービングネットワークに送信される前に決定する。オプショナルインジケーターは、例えば、「+」コード/数字、「*」コード/数字などであってよい。被呼加入者番号がオプショナルインジケーターを含み、国コードはサービングネットワークの国コードに対応しないなら、ハンドセットはオプショナルインジケーターをサービングネットワークのための国際アクセスコードに変換し、変更された被呼加入者番号を発生する。次に、サービングネットワークの国際アクセスコードを変更された被呼加入者番号に挿入することができ、新しい被呼加入者番号を発生することができる。
【0044】
被呼加入者番号が「+」インジケーターを有し、アクセスされた国の市内番号でないなら、その呼は国際呼である。この場合、サービングネットワークの国際アクセスコードは、変更された被呼加入者番号の始めに挿入することができ、新しい被呼加入者番号または変換された数字列を発生することができる。次に、新しい被呼加入者番号は呼をセットアップするためにサービングネットワークに送信することができる。
【0045】
被呼加入者番号がオプショナル+インジケーターを含み、国コードがサービングネットワークの国コードに相当するなら(例えば、被呼加入者番号がアクセスされた国の市内番号)、国コードは被呼加入者番号から除去してもよく、エリアコードと顧客番号からなる低減された被呼加入者番号を生成する。低減された被呼加入者番号がSPCを含まないなら、低減された被呼加入者番号の国内アクセスコードは、低減された被呼加入者番号に挿入することができ、新しい被呼加入者番号を発生することができる。次に、新しい被呼加入者番号は、呼をセットアップするためにサービングネットワークに送信することができる。
【0046】
図3は+コードソリューションを実施するためのソフトウエアアプリケーションの特徴を図解する他の簡単化された機能ブロック図である。ステップ302において、ハンドセットは、受信したMCC/MNCおよび/またはSID/NIDからロケーションを検索する。ステップ304において、ハンドセットは次に電話に記憶されたテーブルを参照してサービングネットワークのCCsrv、IACsrv、SPCsrv、およびNOsrvを検索する。ステップ306において、ハンドセットはユーザーの選択に基いてユーザーがマニュアルで入力した選択肢にCCsrv,IACsrv,NACsrv、およびSPCsrvを上書きする。ハンドセットはオペレーターの名前(NOsrv)を電話スクリーン上に表示する。
【0047】
ユーザーはキーパッドを介して被呼加入者番号をダイアルするかまたは電話帳に記憶された番号を選択する。
【0048】
ステップ308において、被呼加入者番号が「+」インジケーターを有し、アクセスされた国の市内番号であるかどうか、すなわち、CCsrv=ダイアルされたCCであるかどうかが決定される。被呼加入者番号が「+」インジケーターを有し、アクセスされた国の市内番号でないと決定されるなら、ハンドセットはその呼が国際呼であることを知る。この場合、ステップ310において、ハンドセットは+インジケーターをサービングネットワークのための国際アクセスコードに変換し変更された被呼加入者番号を発生する。ステップ312において、ハンドセットはダイアルされた番号の前にIACsrvを挿入する。次に、ハンドセットはさらなる呼処理を可能にし変換された数字列または「新しい」被呼加入者番号をサービングネットワークに送信する。
【0049】
それに反して、ステップ308において、被呼加入者番号が「+」インジケーターを有しアクセスされた国の市内番号であると決定されるなら、すなわち、CCsrv=ダイアルされたCCなら、ステップ314においてCCはダイアルされた番号から除去される。残りの数字列がステップ316において示されるようにSPCで始まるなら、プロセスは終了される(図3には示されない)。しかしながら、残りの数字列がSPCで始まらないなら、ステップ318において、残りの数字列の前に国内アクセスコードが付加される。
【0050】
そのポイントでプロセスは終了する。
【0051】
ショートメッセージ開始
ANSI−41はSMS開始のための2つのオプションを含む。第1のオプションによれば、アクセスするMSCはあて先番号を解析し、SMSメッセージをあて先ホームSMSCに送る。あて先番号は望ましくはアクセスされたネットワークの番号計画に続く。第2のオプションによれば、アクセスするMSCは開始番号を解析し、SMSメッセージを開始ホーム、SMSCに送る。次に、発呼者SMSCはあて先番号を解析し、SMSをあて先ホームSMSCに送る。ここで、あて先番号は望ましくはホームネットワークの番号計画に続く。電話は、加入者のIMSIのMCC/MNCに基いてホームネットワーク情報を検索することができ、従ってCCとIAC/NACを得る。
【0052】
自動転送
自動転送が+インジケーターを含むなら、+コードは、サービングネットワークの代わりにホームネットワークのルールを用いて変換されなければならない。電話は、加入者のIMSIのMCC/MNCに基いてホームネットワーク情報を検索することができる。従ってCCおよびIAC/NACを得る。
【0053】
実施
アスタリスクコードダイアリングをサポートするネットワークにおいて、アスタリスクコードはルックアップテーブル内に記憶することができる。
【0054】
一実施形態において、ルックアップテーブルはR−UIMカードに記憶することができる。他の実施形態において、電話内のBREW(r)アプリケーションまたは他のソフトウエアアプリケーションを用いて要求に応じて無線を介してルックアップテーブルを更新することができる。ホームネットワークがBREW(r)または他のソフトウエアアプリケーションをサポートしないなら、ケーブルベース更新アプローチを使用することができる。この場合、ユーザーは、サービスセンターに行くことができ、更新されたルックアップテーブルを有することができる。
【0055】
例示ルックアップテーブル
テーブル1はチャイナユニコム(China Unicom)およびそのローミングパートナーのネットワークのための情報をリストアップするルックアップテーブルの一例である。この例において、各エントリはサービングネットワークまたは国のロケーション情報、変換ルールおよびオペレーター名を含む。いくつかのオペレーターまたは領域は同一の変換ルールを有する。テーブル1において、ヌルSPCフィールドは、その領域またはネットワークに特別の番号が無いことを意味する。その国内のすべての国内顧客番号への任意の呼はNACを付加しなければならない。テーブルは情報の不足により完全ではない。テーブルを完成するために、各国のダイアリング計画に関するさらなる詳細が必要である。
【表1】

【0056】
+コード変換の例
上に示された例示ルックアップテーブルの関連で被呼加入者番号の変換がどのように作用するのかを例証するために、少数の例が以下に概説される。
【0057】
MCC=460、MNC=03、SID=13824=>CCsrv=86、IACsrv=00、NACsrv=0、SPCsrv=13を有するサービングネットワークを用いて番号+86 10 82856030へのUnicomネットワークにおける中国有線電話に対する呼の場合、国コードの一致はあるが、SPCの一致はない。この場合、CCは除去されNACは付加されるであろう。このため、番号は「0 10 82856030」に変換されるであろう。
【0058】
MCC=460、MNC=03、SID=13824=>CCsrv=86、IACsrv=00、NACsrv=0、SPCsrv=13であるサービングネットワークを用いて番号+86 13301338000へのUnicomネットワークにおける中国携帯電話への呼の場合、国コードとSPCは一致する。この場合、CCは除去され、NACは追加されないであろう。そのため、番号は「13301338000」に変換されるであろう。
【0059】
MCC=724、MNC=xx、SID=31872=>CCsrv=55,IACsrv=0021、NACsrv=0、SPCsrv=無しであるサービングネットワークを用いて被呼加入者番号+86 13301338000に対するブラジルにおける中国有線電話に対する呼の場合、国コードは一致しない。そのため、IACは付加されるであろう。そして、番号は「0014 86 13301338000」に変換されるであろう。
【0060】
図4は上に記載したシステムと方法を実施するように構成されてもよい加入者局の実施形態である。加入者局102はハンドセットまたは他の類似の装置であってもよく、いくつかある特徴のなかで、登録期間中に情報検索及び他の機能を実行するためのアンテナ404と、情報をユーザーに表示するディスプレイスクリーン406と、ユーザーが電話番号をダイアル可能にする番号キーと、上述したハンドセット+コードダイアリング方法をアクティブにするためのキー410を含むキーパッド408を含んでもよい。キー410をアクティブにすることにより、ユーザーは、ユーザーが国際電話番号を用いて電話をしているが国際アクセスコードを入力しないであろうことを示す。これは、上述したハンドセット+コードダイアリング技術を採用するように加入者局102に知らせる。次に、結果として得られた電話番号はCDMA通信システム内で適切に識別され送られる。代替実施形態において、キー410は既存のキーのようにキーパッド408の一部であってもよいことに留意する必要がある。
【0061】
当業者は、情報および信号は、さまざまな異なる科学技術および技法を用いて表してもよいことを理解するであろう。例えば、上述した記述全体を通して参照してもよいデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界、磁性粒子、光学界、または光学粒子またはそれらの任意の組合せにより表してもよい。
【0062】
当業者はさらに、ここに開示した実施の形態に関連して記載した種々の実例となる論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウエアまたは両方の組合せで実施してもよいことを理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に説明するために、多様な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路及びステップが、一般的にそれらの機能という点で上述されている。このような機能性がハードウェアとして実現されるのか、あるいはソフトウェアとして実現されるのかは、特定の用途及び全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、それぞれの特定の用途のために変化する方法で説明された機能性を実現してよいが、このような実現の決定は、本発明の範囲からの逸脱を引き起こすと解釈されるべきではない。
【0063】
ここに開示されている実施形態に関連して説明された多様な例示的な論理ブロック、モジュール及び回路は、汎用プロセッサー、デジタル信号プロセッサー(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブルロジックデバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェア構成要素、あるいはここに説明される機能を実行するように設計されたその任意の組み合わせをもって実現または実行されてよい。汎用プロセッサーは、マイクロプロセッサーであってよいが、代替策ではプロセッサーは、任意の従来のプロセッサー、コントローラー、マイクロコントローラーまたは状態機械であってよい。プロセッサーは、例えばDSPとマイクロプロセッサーの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサー、DSPコアと連動する1台または複数台のマイクロプロセッサー、あるいは任意の他のこのような構成など計算装置の組み合わせとして実現されてもよい。ここに開示された実施形態に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア内、プロセッサーによって実行されるソフトウェアモジュール内、あるいは2つの組み合わせの中で直接的に具現化されてよい。
【0064】
ソフトウェアモジュールはRAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能ディスク、CD-ROM、または技術的に既知である任意の他の形式の記憶媒体に常駐してよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサーが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサーに結合される。代替策では、記憶媒体はプロセッサーに一体化してよい。プロセッサー及び記憶媒体はASICに常駐してよい。ASICはユーザー端末に常駐してよい。代替策では、プロセッサー及び記憶媒体はユーザー端末内に別々の構成要素として常駐してよい。
【0065】
開示された実施形態の過去の説明は、当業者が本発明を製造するまたは使用することができるようにするために提供される。これらの実施形態に対する多様な修正は、当業者に容易に明らかになり、ここに定義される一般的な原則は、本発明の精神または範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用されてよい。従って、この発明は、ここに示される実施形態に限定されることを意図したものではなく、ここに開示された原理および新規な特徴と一致する最も広い範囲が許容されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】図1はこの発明の一実施形態に従う、CDMA通信システムの概念ブロック図である。
【図2】図2は、この発明の一実施形態に従って+コードダイアリングソリューションを実施するためのソフトウエアアプリケーションの特徴を図解する簡単化された機能フロー図である。
【図3】図3はこの発明の一実施形態に従って、+コードダイアリングソリューションを実施するためのソフトウエアアプリケーションの特徴を図解する他の簡単化された機能フロー図である。
【図4】図4はこの発明の一実施形態に従って、+コードダイアリングソリューションを実施するように構成されてもよい加入者局の一実施形態である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
CDMAサービングネットワークにおいて国際番号を用いて電話をかける方法において、
国際電話番号に相当する数字列からなるダイアルされた番号を入力することであって、前記ダイアルされた番号は+インジケーターで始まり、国コード、エリアコード、および顧客番号が続くことと、
電話がかけられているエリアの番号計画に基いて前記数字列を新しい番号に自動的に変換することと、
呼をセットアップするために前記CDMAサービングネットワークに前記新しい番号を送信することと、
を備えた方法。
【請求項2】
前記新しい番号は国内番号を含み、前記数字列を前記国内番号に自動的に変換することは、
前記ダイアルされた番号を前記CDMAサービングネットワークに送信する前に前記数字列を解析し、前記数字列が、電話がかけられるエリアの国コードを含むか否かを検出し、前記ダイアルされた番号内の国コードが電話がかけられているエリアの国コードと異なるなら前記呼は国際呼であり、前記エリアの国コードは、前記CDMAサービングネットワークによりブロードキャストされるロケーション情報に一致させるために使用されるロケーション情報フィールドに関連することと、
ダイアルされた数字内の前記国コードがサービングネットワークの前記国コードと一致するなら前記数字列から前記国コードを除去することと、
要求に応じて前記数字列に国内アクセスコードを付加し、新しい番号を発生することと、
を備えた請求項1の方法。
【請求項3】
特定のプリフィックスコードで始まるダイアルされた番号は、前記サービングネットワークによりブロードキャストされる前記ロケーション情報により識別されるエリア内の前記国内アクセスコードを必要とせず、前記国内アクセスコードは前記ロケーション情報に関連するエリア内に国内電話をかけるために使用され、特定のプリフィックスコードが一致しないなら前記国内アクセスコードは、エリアコードと顧客番号の前に位置される、請求項2の方法。
【請求項4】
前記ダイアルされた番号を前記CDMAサービングネットワークに送信する前に前記数字を解析し、前記数字が前記電話がかけられているエリアの国コードをさらに含むか否かを検出することは、さらに、
前記CDMAサービングネットワークの国コードをダイアルされた番号の国コードと比較し、前記呼が国際呼かまたは国内呼であるか否かを決定することを備えた、請求項2の方法。
【請求項5】
前記呼が国内呼であるなら、国内アクセスコードを前記数字列に付加して新しい番号を発生することは、
ダイアルされた数字列から前記国コードを除去することと、
特定のプリフィックスコードを比較することと、
前記特定のプリフィックスコードが一致しないなら国内アクセスコードを前記数字列に付加して新しい番号を発生することと、
を備えた、請求項4の方法。
【請求項6】
前記国コードが検出されるなら、前記数字列から前記国コードを除去することは、
前記国コードが検出されるなら前記数字列から前記国コードと+インジケーターを除去することを備えた、請求項2の方法。
【請求項7】
動作のエリア内のユーザーにサービスするサービング無線ネットワークにおいて電話をかける方法において、
国コード、エリアコード、および顧客番号を含む被呼加入者番号を入力することと、
前記被呼加入者番号はさらにオプショナルインジケーターを含むか否かを決定し、さらに、前記被呼加入者番号を前記サービングネットワークに送信する前に前記国コードが前記サービングネットワークの国コードに相当するか否かを決定することと、
前記被呼加入者番号が前記オプショナルインジケーターを含み、前記国コードが前記サービングネットワークの国コードに相当しないなら、前記オプショナルインジケーターを前記サービングネットワークのための国際アクセスコードに変換し変更された被呼加入者番号を発生することと、
前記サービングネットワークの前記国際アクセスコードを前記変更された被呼加入者番号に挿入して新しい被呼加入者番号を発生することと、
を備えた方法。
【請求項8】
前記被呼加入者番号が「+」インジケーターを有し、アクセスされる国の市内番号であるなら、前記呼は国際呼であることを決定し、前記サービングネットワークの国際アクセスコードを前記変更された被呼加入者番号に挿入し、新しい被呼加入者番号を発生することは、
前記変更された被呼加入者番号の始めにおいて前記サービングネットワークの国際アクセスコードを挿入し、新しい被呼加入者番号を発生することを備えた、請求項7の方法。
【請求項9】
前記呼をセットアップするために前記被呼加入者番号を前記サービングネットワークに送信することをさらに備えた、請求項7の方法。
【請求項10】
前記被呼加入者番号が前記オプショナルインジケーターを含み、前記国コードが前記サービングネットワークの前記国コードに相当するなら、前記国コードを除去して前記エリアコードと前記顧客番号を含む縮小された被呼加入者番号を生成することと、
前記縮小された被呼加入者番号の国内アクセスコードを前記縮小された被呼加入者番号に挿入してあたらしい被呼加入者番号を発生することと、
をさらに備えた、請求項7の方法。
【請求項11】
前記被呼加入者番号が「+」インジケーターを含み前記アクセスされた国の市内番号であるなら、前記国コードを前記被呼加入者番号から除去し前記エリアコードと前記顧客番号を含む縮小された被呼加入者番号を生成することと、
前記縮小された被呼加入者番号が特定のプリフィックスコードで始まらないなら、国内アクセスコードを前記縮小された被呼加入者番号に挿入して新しい被呼加入者番号を発生することと、
をさらに備えた、請求項7の方法。
【請求項12】
前記呼をセットアップするために前記新しい被呼加入者番号を前記サービングネットワークに送信することをさらに備えた、請求項10の方法。
【請求項13】
前記オプショナルインジケーターは「+」コードである、請求項7の方法。
【請求項14】
CDMAサービングネットワークにおいて国際番号を用いて電話をかけることを可能にする無線装置に使用するプロセッサーにおいて、
国際電話番号に相当する数字列を含むダイアルされた番号を受信する入力であって、前記ダイアルされた番号は+インジケーターで始まり、国コード、エリアコード、顧客番号がその後に続く、入力と、
電話がかけられているエリアの番号計画に基いて前記数字列を新しい番号に自動的に変換する手段と、
呼をセットアップするために前記新しい番号を前記CDMAサービングネットワークに送信する手段と、
を備えたプロセッサー。
【請求項15】
前記新しい番号は国内番号を含み、前記数字列を前記国内番号に自動的に変換する手段は、
前記ダイアルされた番号を前記CDMAサービングネットワークに送信する前に、前記数字列を解析し、前記数字列が電話がかけられたエリアの国コードを含むか否かを検出する手段であって、前記ダイアルされた番号内の国コードが前記電話がかけられたエリアの国コードと異なるなら前記呼は国際呼であり、前記エリアの国コードは、前記CDMAサービングネットワークによりブロードキャストされるロケーション情報に一致させるために使用されるロケーション情報フィールドに関連する、手段と、
ダイアルされた数字内の国コードがサービングネットワークの国コードと一致するなら前記数字列から前記国コードを除去する手段と、
要求に応じて国内アクセスコードを前記数字列に付加し、新しい番号を発生する手段とを備えた、請求項14のプロセッサー。
【請求項16】
特定のプリフィックスコードで始まるダイアルされた番号は前記サービングネットワークによりブロードキャストされたロケーション情報により識別されるエリアにおいて国内アクセスコードを必要とせず、前記国内アクセスコードは前記ロケーション情報に関連するエリアにおいて国内通話をするために使用され、特定のプリフィックスコードが一致しないなら前記国内アクセスコードはエリアコードおよび顧客番号の前に位置される、請求項15のプロセッサー。
【請求項17】
前記ダイアルされた番号を前記CDMAサービングネットワークに送信する前に前記数字を解析し、前記数字が電話がかけられているエリアの国コードをさらに含むか否かを検出する手段は、
前記CDMAサービングネットワークの国コードと、前記ダイアルされた番号の国コードと比較し、前記呼が国際呼かまたは国内呼か否かを決定する手段をさらに備えた、請求項15のプロセッサー。
【請求項18】
前記呼が国内呼であるなら、国内アクセスコードを前記数字列に付加して新しい番号を発生する手段は、
前記特定のプリフィックスコードが一致しないなら、前記国コードを前記ダイアルされた数字列から除去し、次に国内アクセスコードを前記数字列に付加して新しい番号を発生する手段を備えた、請求項15のプロセッサー。
【請求項19】
前記国コードが検出されるなら前記国コードを前記数字列から除去する手段は、
前記国コードが検出されるなら前記国コードと+インジケーターを前記数字列から除去する手段を備えた、請求項15のプロセッサー。
【請求項20】
CDMAサービングネットワークにおいて国際番号を用いて電話をかけることを可能にする無線装置に使用するプロセッサーにおいて、前記プロセッサーは国際電話番号に相当する数字列からなるダイアルされた番号からなる入力を受信し、前記ダイアルされた番号は+インジケーターで始まり、国コード、エリアコードおよび顧客番号が続く、プロセッサーにおいて、
前記電話がかけられているエリアの番号計画に基いて前記数字列を新しい番号に自動的に変換する変換器と、
呼をセットアップするために前記新しい番号を前記CDMAサービングネットワークに送信する送信機と、
を備えたプロセッサー。
【請求項21】
前記新しい番号は国内番号を含み前記変換器は、
前記ダイアルされた番号を前記CDMAサービングネットワークに送信する前に、前記数字列を解析し、前記数字列が、前記電話がかけられているエリアの国コードを含むか否かを決定する解析器ユニットであって、前記ダイアルされた番号内の国コードが前記電話がかけられたエリアの国コードと異なるなら前記呼は国際呼であり、前記エリアの国コードは前記CDMAサービングネットワークによりブロードキャストされたロケーション情報に一致させるために使用されるロケーション情報フィールドに関連する、解析器ユニットと、
ダイアルされた数字内の国コードがサービングネットワークの国コードと一致するなら前記国コードを前記数字列から除去し、要求に応じて国内アクセスコードを前記数字列に付加して新しい番号を発生する変更ユニットと、
を備えた、請求項20のプロセッサー。
【請求項22】
特定のプリフィックスコードで始まるダイアルされた番号は、前記サービングネットワークによりブロードキャストされたロケーション情報により識別されるエリアにおいて国内アクセスコードを必要とせず、前記国内アクセスコードは前記ロケーション情報に関連するエリアにおいて国内通話をするために使用され、特定のプリフィックスコードが一致しないなら前記国内アクセスコードはエリアコードおよび顧客番号の前に位置される、請求項21のプロセッサー。
【請求項23】
前記解析器ユニットは、さらに、
前記CDMAサービングネットワークの国コードと前記ダイアルされた番号の国コードを比較し、前記呼が国際呼かまたは国内呼か否かを決定する解析器ユニットをさらに備えた、請求項21のプロセッサー。
【請求項24】
前記呼が国内呼なら、前記変更ユニットは前記ダイアルされた数字列から前記国コードを除去し、特定の呼が一致しないなら国内アクセスコードを前記数字列に付加して新しい番号を発生する、請求項21のプロセッサー。
【請求項25】
前記国コードが検出されるなら、前記変更ユニットは前記国コードと+インジケーターを前記数字列から除去する、請求項21のプロセッサー。
【請求項26】
CDMAサービングネットワークにおいて国際番号を用いて電話をかけることを可能にする無線装置であって、前記無線装置は、国際電話番号に相当する数字列を含むダイアルされた番号を含む入力を受信し、前記ダイアルされた番号は+インジケーターで始まり、国コード、エリアコードおよび顧客番号が続く、無線装置において、
前記電話がかけられているエリアの番号計画に基いて前記数字列を自動的に新しい番号に変換する変換器と、
呼をセットアップするために、前記新しい番号を前記CDMAサービングネットワークに送信する送信機と、
を備えた無線装置。
【請求項27】
前記新しい番号は国内番号を含み、前記送信機は、
前記ダイアルされた番号を前記CDMAサービングネットワークに送信する前に前記数字列を解析し、前記数字列が前記電話がかけられているエリアの国コードを含むか否かを決定する解析器ユニットであって、前記ダイアルされた番号内の国コードが前記電話がかけられているエリアの国コードと異なるなら前記呼は国際呼であり、前記エリアの国コードは前記CDMAサービングネットワークによりブロードキャストされるロケーション情報に一致させるために使用されるロケーション情報フィールドに関連する、解析器ユニットと、
前記ダイアルされた数字内の国コードが前記サービングネットワークの国コードと一致するなら前記国コードを前記数字列から除去し、要求に応じて国内アクセスコードを前記数字列に付加して新しい番号を発生する変更ユニットと、
を備えた、請求項26の無線装置。
【請求項28】
特定のプリフィックスコードで始まるダイアルされた番号は前記サービングネットワークによりブロードキャストされるロケーション情報により識別されるエリア内の国内アクセスコードを必要とせず、前記国内アクセスコードは前記ロケーション情報に関連するエリアにおいて国内通話をするために使用され、特定のプリフィックスコードが一致しないなら前記国内アクセスコードは、エリアコードと顧客番号の前に位置される、請求項27の無線装置。
【請求項29】
前記解析器ユニットはさらに、
前記CDMAサービングネットワークの国コードを前記ダイアルされた番号の国コードと比較し、前記呼が国際呼であるかまたは国内呼であるか否かを決定する比較ユニットを備えた、請求項27の無線装置。
【請求項30】
前記呼が国内呼であるなら、前記変更ユニットは前記国コードを前記数字列から除去し、前記特定のプリフィックスコードが一致しないなら国内アクセスコードを前記数字列に付加して新しい番号を発生する、請求項27の無線装置。
【請求項31】
前記国コードが検出されるなら、前記変更ユニットは前記国コードと+インジケーターを除去する、請求項27の無線装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−523770(P2008−523770A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−546842(P2007−546842)
【出願日】平成17年12月13日(2005.12.13)
【国際出願番号】PCT/US2005/045163
【国際公開番号】WO2006/065856
【国際公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】