説明

センサ・データ・ストリームからイベント生起を識別する方法

【課題】本発明の一実施例によれば、センサ・データ・ストリームからイベントの生起を識別する方法を提供し得る。
【解決手段】上記方法は、複数のセンサ・セットによって生成された複数のセンサ・データ・ストリームにアクセスする工程を含み得る。センサ・セットはそれぞれ、1つ又は複数のセンサを含み得る。センサ・データ・ストリームはユーザに関連付けられ得る。ユーザは、センサ・データ・ストリームを生成するセンサ・セットと同じ場所に配置し得る。複数のセンサ・データ・ストリームのうちの2つ以上のセンサ・データ・ストリームの関係を識別し得る。方法は、複数のセンサ・データ・ストリームがイベントに対応する旨を上記関係に応じて判定する工程を更に含み得る。イベントの生起の通知を送出し得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、センサの分野に関し、特に、センサ・データ・ストリームからイベント生起を識別することに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザは、データを監視するためにセンサ・セットを使用し得る。センサ・セットは、ユーザに関連付けられた情報を検知する1つ又は複数のセンサを備え得る。センサ・セットはこの情報を通知し得る。この情報は、有用な見識を提供するために記憶し、かつ/又は解析し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明によれば、センサ・データ・ストリームからイベントの生起を識別するための従来の手法に関連した欠点及び問題点を削減するか、又は除去し得る。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施例によれば、センサ・データ・ストリームからイベントの生起を識別する方法を提供し得る。上記方法は、複数のセンサ・セットによって生成された複数のセンサ・データ・ストリームにアクセスする工程を含み得る。センサ・セットはそれぞれ、1つ又は複数のセンサを備え得る。センサ・データ・ストリームはユーザに関連付けられ得る。ユーザは、センサ・データ・ストリームを生成するセンサ・セットと同じ場所に配置し得る。複数のセンサ・データ・ストリームのうちの2つ以上のセンサ・データ・ストリームの関係を識別し得る。方法は更に、複数のセンサ・データ・ストリームがイベントに対応する旨を上記関係に応じて判定する工程を含み得る。イベントの生起の通知を送出し得る。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】センサ・データ・ストリームのメタデータを選択するシステムの例を表す図である。
【図2】センサ・セットによって行い得る、センサ・データ・ストリームのメタデータを選択する方法の例を表す図である。
【図3】サーバによって行い得る、センサ・データ・ストリームのメタデータを選択する方法の例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明の特定の実施例は、1つ又は複数の技術上の効果をもたらし得る。一実施例の技術上の効果は、イベントの生起を、複数のセンサ・データ・ストリームを解析することによって識別し得るということである。一実施例の別の技術上の効果は、イベントの生起の通知を送出し得るということである。
【0007】
本発明の特定の実施例は、上記技術上の効果を何ら含まないか、又は上記技術上の効果のうちの一部又は全部を含み得る。1つ又は複数の他の技術上の効果は、本出願の図面、明細書、及び特許請求の範囲から、当業者に容易に明らかになり得る。
【0008】
本発明並びにその構成及び効果をより完全に理解するために、次に、添付図面とともに以下の明細書を参照する。
【0009】
本発明の実施例、及びその効果は、図面の図1乃至図3を参照することにより、最も好適に理解され、同様な符号を、種々の図面の同様な部分及び対応する部分について使用している。
【実施例】
【0010】
図1は、センサ・データ・ストリームからイベントの生起を識別するシステム100の例を表す。システム100は、図示するように結合されたユーザ112、センサ・セット104、ネットワーク116、及びサーバ150を含み得る。センサ・セット104は1つ又は複数のセンサ108を含み得る。センサ・セット104は1つ又は複数のセンサ・データ・ストリームを生成し得る。センサ・データ・ストリームは、センサ・データ・ストリームを生成するセンサ・セット104と同じ場所に配置されたユーザ112と関連付けられ得る。システム100は、2つ以上のセンサ・データ・ストリーム間の関係を識別し得る。システム100は、複数のセンサ・データ・ストリームがイベントに対応する旨を上記関係に応じて判定し得る。システム100は、イベントの生起の通知を送出し得る。
【0011】
一部の実施例では、ユーザ112は、生物(例えば、人間、動物、又は植物)や無生物(例えば、車又は家)などの、何れかのビーイング(being)、オブジェクト、又は、1つ若しくは複数のビーイング及び/又はオブジェクトであり得る。ユーザ112は、センサ・セット104、及びセンサ・セット104のうちの1つ又は複数のセンサ108と関連付けられ得る。センサ・セット104及びそのセンサ108は、ユーザ112に関連する情報をセンサ108が収集すると、ユーザ112に関連付けられる。例えば、後述するように、センサ108は、ユーザ112の位置情報、生体情報、環境情報、及び/若しくは行動情報、又は、ユーザ112に関連付けられた位置情報、生体情報、環境情報、及び/若しくは行動情報を検知し得る。図示した実施例では、センサ・セット104は更に、メモリ128、入出力装置120、及び1つ又は複数のプロセッサ124を含む。
【0012】
センサ108は、検知された情報を検知し、かつ/又は処理することができる何れかの装置であり得る。一部の実施例では、センサは、場所情報(例えば、緯度、経度、場所の属性(施設の住所又は名称など)、標高)、生体情報(例えば、心拍数、体温、血圧、身体運動、呼吸数)、環境情報(例えば、気温、音声、光、天気、スモッグ、花粉)、挙動情報(すなわち、読書、歩行、叫び声、睡眠、食事、運転、若しくは、握手などの、ユーザの行動)、及び/又は他の情報を検知し得る。例えば、一部の実施例では、センサは、全地球測位システム(GPS)若しくは他の位置センサ、温度計、活動記録装置、加速計、血圧センサ、又は他の適切な測定装置であり得る。
【0013】
一部の実施例では、センサは、1つ又は複数の他のメタセンサ若しくはセンサS乃至Sを処理するよう動作可能なメタセンサ(M、M、又はMなど)であり得る。一部の実施例では、メタセンサによって処理される情報は、(S又はMなどの)センサによって検知された情報、メタセンサMによって既に処理されている情報、及び/又は非センサ情報であり得る。一部の実施例では、メタセンサMはユーザ112の挙動及び/又は他の情報を検知し得る。
【0014】
一部の実施例では、センサ108がユーザ112上に、ユーザ112内に、又はユーザ112近くに常駐しているようにセンサ108をユーザ112と同じ場所に配置し得る。例えば、センサ108は、ユーザ112に結合されるか、又はユーザ112によって装着され得る。一部の実施例では、センサ・セット104のセンサ108は別々の場所に配置され得る。例えば、センサ・セット104の第1のセンサ108はユーザ112の腕上に配置され得、センサ・セット104の第2のセンサ108は、ユーザ112が運転する車上に配置され得る。一部の実施例では、センサ108は、センサ・セット104の他のエレメントと同じ場所に配置されてもされなくてもよい。例えば、センサ108は、入出力装置120の全部又は一部分に取り外し可能に接続され得る。
【0015】
図示した実施例では、センサ・セット104のメモリ128は、センサ・データ・セット132、メタデータ・セット136、及び1つ又は複数のアプリケーション140を備える。センサ・データ・セット132は、センサ108から得られたセンサ・データ・ストリームを含み得る。センサ・データ・ストリームは、1つ又は複数のセンサ108の1つ又は複数の測定値を表すために使用される何れかのデータ形式であり得る。例えば、センサ・データ・ストリームは、華氏105度(105F)及び/又は血圧120/80水銀柱ミリメートル(mmHG)という測定値を示す複数のビットであり得る。一部の実施例では、センサ・データ・ストリームは、特定の長さの時間にわたって得られた一連の測定値を表し得る。例えば、センサ・データ・ストリームは、別々の時点で得られた一連の速度測定値を含み得る。一部の実施例では、センサ・データ・ストリームは、ユ―ザ112に関連付けられた場所情報、生体情報、環境情報、挙動情報、及び/又は他の情報を含み得る。
【0016】
メタデータ・セット136は、センサ・データ・セット132の1つ又は複数のセンサ・データ・ストリームにそれぞれが関連付けられたタグを含み得る。タグは、センサ・データ・ストリームを表す何れかのタイプの情報であり得る。一部の実施例では、タグはテキストを含み得る。例えば、「テニスをする」、「マクドナルド」、「交通渋滞」、又は「地震」は、センサ・データ・ストリームに関連付けられたタグであり得る。
【0017】
センサ・データ・ストリームは2つ以上のタグに関連付けられ得る。一部の実施例では、タグは、場所、活動、人びと、又は他の適切なカテゴリなどのカテゴリにグループ化し得る。一部の実施例では、センサ・データ・ストリームは、複数のカテゴリのうちのカテゴリそれぞれのタグと関連付けられ得る。例えば、センサ・データ・ストリームは、「マクドナルド」(場所)、「食事」(活動)、「アーロン」、「ボブ」、及び「キャシー」(人々)というタグと関連付けられ得る。
【0018】
一部の実施例では、タグはイベントを表し得る。イベントは、生起したか、生起しているか、又は生起することになる何かであり得る。イベントは、複数の人々に影響を及ぼし得る。例えば、イベントは、火事、暴動、悪天候の発生、交通渋滞、地震、病気の流行、花粉の飛散、又は他の適切な生起であり得る。
【0019】
一部の実施例では、タグは2値インディケータを含み得る。例えば、一部の実施例では、センサ・データ・ストリームは、地震や交通渋滞などのイベントの生起にセンサ・データ・ストリームが関連付けられているか否かの2値インディケータを含み得る。このイベント・インディケータは、「いいえ」というデフォールト値を有し得る。一部の実施例では、センサ・セット104は、イベント生起に応じて押すことができる「イベント」ボタンを含み得る。イベント・ボタンを押すと、イベント・インディケータ値を「はい」にセットし得る。一部の実施例では、イベント・インディケータは、イベント生起の場所の識別を容易にするための位置測定値を含むセンサ・データ・ストリームに関連付け得る。一部の実施例では、タグは、特定のイベント(例えば、交通渋滞、暴動、悪天候、緊急医療)、場所(例えば、家、職場)、活動(例えば、食事、睡眠)に対する2値インディケータ、又は他の適切なインディケータを含み得る。
【0020】
一部の実施例では、タグは相対インディケータを含み得る。例えば、ユーザ112は、トラフィックの速度を表現するためにトラフィック・インディケータを使用し得る。一部の実施例では、ユーザ112は、トラフィックの速度を表現するために(0と10との間の数などの)数値を選択し得る。前述のインディケータは、ユーザ112に関連付けられたセンサ・セット104が、トラフィック速度を測定することができるセンサ108を含まない場合に有用であり得る。別の例として、ユーザ112は、ユーザ112がどのように感知しているかを表す値でセンサ・データ・ストリームにタグを付け得る。後述するように、タグは、ユーザ112及び/又は他のエンティティに有用な情報を提供するために他のタグ及び/又はセンサ・データ・ストリームと相関し得る。よって、例えば、ユーザ112は、特定の、センサ・データ・ストリームの測定値及び/又はタグに関連するものとして自分の健康を調べることができる。
【0021】
サーバ150、及び/又は、ユーザ112に関連付けられたビーイング(例えば、センサ・セット104を付着させた猫の飼主)、ユーザ112、センサ・セット104のうちの全部又は一部分(メタセンサMなど)などの何れかに適切なエンティティにより、メタデータ・セット136のタグを作成し、削除し、編集し、選択し、割り当て、提案し、かつ/又は受け入れ得る。一部の実施例では、ユーザ112は、センサ・データ・ストリームに関連付けられたタグを供給し得る。
【0022】
一部の実施例では、メタセンサMは、センサ・データ・ストリームに関連付けられたタグを供給し得る。種々の実施例では、メタセンサは、非センサ・データ並びに/又は(S及び/若しくはMなどの)他の1つ又は複数のセンサによって出力されるデータにアクセスし、アクセスされたデータを処理し、(アクセスされたデータを表すタグなどの)他の関連情報及び/又は1つ又は複数のセンサ・データ・ストリームを出力し得る。例えば、メタセンサは、1つ又は複数のセンサ・データ・ストリームを受け取り、センサ・データ・ストリームを処理し、センサ・データ・ストリームが活動(徒歩、着席、又は自転車に乗ることなど)に対応する旨を判定し得る。一部の実施例では、メタセンサは、受け取られたセンサ・データ・ストリーム、及び/又は、受け取られたセンサ・データ・ストリームの処理された形式を出力し得る。
【0023】
メタセンサMは、何れかの適切なやり方で、センサ・データ・ストリーム(及び/又は他の情報)を処理し、かつ/又は、タグを選択し得る。例えば、メタセンサは、後述するようにサーバ150によって行われるタグを選択するための方法の何れかを使用し得る。種々の実施例では、センサ108によって生成されるセンサ・データ・ストリームはサーバ150に送信し得る。サーバ150は、前述のセンサ・データ・ストリームにアクセスし、センサ・データ・ストリームの1つ又は複数のタグの組を選択し(例えば、ユーザ112(又はメタセンサM)によってタグが既に供給されていない場合、又はユーザ112が、センサ・データ・ストリームと更なるタグを関連付けたい場合)、かつ/又は、ユーザ及び/又はメタセンサによって規定されたタグにより、センサ・データ・ストリームを解析して選択処理を精緻化し得る。一部の実施例では、ユーザ112(又は、ユーザに関連付けられたビーイング)は、選択されたタグのうちの1つ又は複数を受け入れ、又は拒否し得る。選択されたタグは、受け入れられた場合、メタデータ・セット136に記憶し、センサ・データ・セット132の対応するセンサ・データ・ストリームのうちの1つ又は複数と関連付け得る。
【0024】
センサ・セット104は、センサ・セット104内、及び/又はセンサ・セット104とサーバ150との間の通信を容易にする入出力装置120も備え得る。1つ又は複数のアプリケーション140は、本明細書及び特許請求の範囲記載のセンサ・セット104の動作の実行を容易にするために1つ又は複数のプロセッサ124によって実行し得るロジックを含み得る。
【0025】
センサ・セット104は、ネットワーク116を介してサーバ150と通信し得る。ネットワーク116は、センサ・セット104とサーバ150との間の通信を可能にする何れかの無線及び/又は有線ネットワークを含み得る。
【0026】
サーバ150は、データを受信し、処理し、かつ/又は、送信するよう動作可能な何れかの計算装置であり得る。表された実施例では、サーバ150は、入出力装置154、1つ又は複数のプロセッサ158、及びメモリ162を備える。入出力装置154は、サーバ150とセンサ・セット104との間、及び/又は、サーバ150内の通信を容易にし得る。メモリ162は、センサ・データ・ストリーム収集物166,タグ収集物170、及び1つ又は複数のアプリケーション178を含み得る。1つ又は複数のアプリケーション178は、本明細書及び特許請求の範囲記載のサーバ150の動作の実行を容易にするために1つ又は複数のプロセッサ158によって実行し得るロジックを含み得る。
【0027】
センサ・データ・ストリーム収集物166は、センサ・データ・ストリームに関連付けられた(タグなどの)メタデータ及びセンサ・データ・ストリームを含み得る。一部の実施例では、センサ・データ・ストリーム及び/又は関連付けられたメタデータの少なくとも一部は、センサ・セット104から受け取り得る。一部の実施例では、サーバ150は、センサ・データ・ストリームのうちの1つ又は複数にアクセスし、他のセンサ・データ・ストリーム及び/又はタグ収集物170に基づいてセンサ・データ・ストリームのタグを選択し得る。
【0028】
タグ収集物170は、センサ・データ・ストリームの1つ又は複数のタグを選択するための基準及びタグを含み得る。一部の実施例では、タグ収集物170は、1つ又は複数のセンサ・データ・ストリームのタグを選択するためにサーバ150によってアクセスし得る。センサ・データ・ストリームのタグは、タグに関連付けられた1つ又は複数のセンサ値範囲セットとセンサ・データ・ストリームとの間の関係に応じて選択し得る。センサ値範囲セットは、1つ又は複数のセンサ値範囲を含み得る。センサ値範囲は、特定の測定値の値範囲を規定し得る。例えば、センサ値範囲は、毎分60乃至80の心拍数、華氏32度F未満の温度、又は海抜であり得る。一部の実施例では、範囲は、特定の場所などの単一の値に制限され得る。一部の実施例では、センサ値範囲セットは、一連のセンサ値範囲を規定し得る。一部の実施例では、センサ値範囲はそれぞれ、特定の期間に対応し得る。例えば、センサ値範囲セットは、第1の期間に対する第1のセンサ値範囲、第2の期間に対する第2のセンサ値範囲等を含み得る。
【0029】
一部の実施例では、タグは1つ又は複数のセンサ値範囲に関連付け得る。例えば、「ヤンキー・スタジアム」というタグは、ヤンキー・スタジアムの中心の100メートル内の位置測定のセンサ値範囲に関連付け得る。別の例として「ダンス・クラブ」というタグは、95乃至115デシベルの音量レベルを含む第1のセンサ値範囲及び特定の振幅を上回る身体リズム運動を含む第2のセンサ値範囲に関連付け得る。別の例として、「エクササイズ」というタグは、当初の時点における毎分心拍数60乃至80の第1のセンサ値範囲、第2の時点における毎分心拍数90乃至110の第2のセンサ値範囲、及び第3の時点における毎分心拍数120超の第3のセンサ値範囲と関連付け得る。
【0030】
一部の実施例では、センサ・データ・ストリーム/タグ対の信頼度値は、センサ・データ・ストリームと、タグに関連付けられた1つ又は複数のセンサ値範囲との間の関係に応じて割り当て得る。信頼度値は、センサ・データ・ストリームのタグの選択の精度の指標を表し得る。タグの選択及び/又は信頼度値の算出は、タグの1つ又は複数のセンサ値範囲とセンサ・データ・ストリームとの間の関係を規定する何れかの適切な基準に基づき得る。
【0031】
一部の実施例では、タグの選択及び/又は信頼度値の算出は、センサ・データ・ストリームによって示される測定が、タグに関連付けられたセンサ値範囲内にあるか否かに基づき得る。例えば、ヤンキー・スタジアムの中心の35メートル北の場所を示すセンサ・データ・ストリーム並びに、高い振幅の身体リズム運動及び100デシベルの音量レベルを示すセンサ・データ・ストリームは、それぞれのセンサ・データ・ストリームについて、「ヤンキー・スタジアム」及び「ダンス・クラブ」というタグの選択をもたらし得る。一部の実施例では、前述のセンサ・データ・ストリーム/タグ対の信頼度は、センサ・データ・ストリームが、センサ値範囲外の測定値を示した場合よりも高いことがあり得る。一部の実施例では、種々の信頼度レベルを、センサ値範囲内のどこに特定の測定値が位置するかに基づいて割り当て得る。例えば、センサ・データ・ストリームが、ヤンキー・スタジアムの中心の99メートル南ではなく、中心の5メートル北の場所を示した場合、より高い信頼度値を「ヤンキー・スタジアム」/センサ・データ・ストリーム対について算出し得る。
【0032】
一部の実施例では、センサ・データ・ストリームによって示される1つ又は複数の測定値が、タグに関連付けられたセンサ値範囲に十分近い場合、タグを選択し、かつ/又は、より高い信頼度値を算出し得る。例えば、音量レベルがセンサ値範囲外であっても、90デシベルのみの音量レベル、及び高振幅の身体リズム運動を示すセンサ・データ・ストリームについて、「ダンス・クラブ」というタグを選択し得る。一部の実施例では、前述の選択は、別のタグのセンサ値範囲内にセンサ・データ・ストリームの測定値がないことによって調節し得る。
【0033】
一部の実施例では、信頼度値の算出及び/又はタグの選択は、同様な測定値を示すセンサ・データ・ストリームに関連付けられた他のタグを考慮に入れ得る。例えば、特定の位置を示す一連のセンサ・データ・ストリームは、「デーブのパーティー」というタグに(例えば、ユーザ112によって)関連付け得る。前述の場合、サーバ150は、新たに受け取られたセンサ・データ・ストリーム/「デーブのパーティー」対の高い信頼度を算出し、かつ/又は同様な位置を示す新たに受け取られたセンサ・データ・ストリームに対する「デーブのパーティー」というタグを選択し得る。
【0034】
一部の実施例では、信頼度値は、タグが数多くの同様なセンサ・データ・ストリームに関連付けられた場合に、センサ・データ・ストリーム/タグ対について高いことがあり得る。例えば、20名が、(特定の場所を示す)自分のそれぞれのセンサ・データ・ストリームに「デーブのパーティー」とタグを付けた場合、新たに受け取られたセンサ・データ・ストリーム/「デーブのパーティーの対の信頼度値は、一人のみが同様なセンサ・データ・ストリームにタグを付けた場合よりも高いことがあり得る。
【0035】
一部の実施例では、タグの選択は、センサ・データ・ストリーム及び/又は関連センサ・データ・ストリームの作成及び/又は送信の時間を考慮に入れ得る。例えば、上記例の新たに受け取られたセンサ・データ・ストリームが、先行して「デーブのパーティー」とタグを付けたセンサ・データ・ストリームの1月後に受け取られた場合、サ―バ150は、「デーブのパーティー」を選択しないことにし得、かつ/又は、センサ・データ・ストリーム/「デーブのパーティー」対の比較的低い信頼度値を算出し得る。
【0036】
一部の実施例では、サーバ150は、タグを選択し、かつ/又は信頼度値を算出する場合にセンサ・データ・ストリームの全部又は一部分を使用し得る。例えば、センサ・セット104は、周囲温度、身体運動の振幅、及び音量レベルを示すセンサ・データ・ストリームを生成し得る。一部の実施例では、サーバ150は、信頼度値の算出及び/又はセンサ・データ・ストリームの1つ又は複数のタグ(「ダンス・クラブ」など)の選択中に周囲温度を使用しても使用していなくてもよい。
【0037】
一部の実施例では、タグの選択及び/又は信頼度値の算出は、上述の方法、他の適切な方法、及び/又は方法の何れかの組み合わせに基づき得る。
【0038】
一部の実施例では、1つ又は複数のタグのタグ・セットをセンサ・データ・ストリームについて選択し得る。一部の実施例では、タグ・セットのタグは、各センサ・データ・ストリーム/タグ対の信頼度値に応じて選択し、かつ/又はランク付けし得る。タグ・セットは次いで、何れかの適切なエンティティ(ユーザ112、ユーザ112に関連付けられたビーイング、又はシステム管理者など)に通知し得る。例えば、一部の実施例では、タグ・セットの1つ又は複数のタグは、対応するセンサ・データ・ストリームに自動的に関連付けられるか、又は、対応するセンサ・データ・ストリームについて提案し得る。
【0039】
一部の実施例では、タグ・セットは、タグ・セットのうちの1つ又は複数のタグを受け入れ、かつ/又は拒否するエンティティ(ユーザ112など)に提案し得る。タグが受け入れられた場合、対応するセンサ・データ・ストリームに関連付け得る。一部の実施例では、タグ・セットのタグそれぞれが拒否された場合、第2のタグ・セットをサーバ150によって選択し、提案し得る。
【0040】
一部の実施例では、1つ又は複数のタグのタグ・セットは、サーバ150により、1つ又は複数のセンサ・データ・ストリームと自動的に関連付け得る。サ―バ150は、センサ・データ・ストリームとタグを関連付けるか否かを判定するために何れかの適切な基準を使用し得る。例えば、一部の実施例では、センサ・データ・ストリーム/タグ対に関連付けられた信頼度値が特定の閾値を上回っており、かつ/又は、別のタグに関連付けられた次に高い信頼度値よりも(例えば、所定量だけ)高い場合に、タグをセンサ・データ・ストリームに自動的に関連付け得る。
【0041】
図示した実施例では、タグ収集物170は、イベント収集物174を含む。イベント収集物174は、前述のイベントの生起を判定するための基準及びイベントに対応するタグを含み得る。サーバ150は、イベント生起などのイベント関連情報を識別するために別々の複数のユーザ112の複数のセンサ・データ・ストリームを監視し得る。一部の実施例では、2つ以上のセンサ・データ・ストリーム間の関係はイベント生起を示し得る。
【0042】
一部の実施例では、イベントに関する情報を含む所定数のセンサ・データ・ストリームが受け取られると識別し得る。例えば、上述のように、センサ・データ・ストリームはイベント・インディケータを含み得る。一部の実施例では、所定数のセンサ・データ・ストリームが特定の地域を示し、「はい」というイベント・インディケータ値に関連付けられた場合、イベントの生起を識別し得る。別の例として、一部の実施例では、所定数のセンサ・データ・ストリームが、イベントを表す関連付けられたタグを有する場合、イベントが生起した旨を判定し得る。例えば、「暴動」というタグが3つ以上受け取られ、前述のタグが、特定の地域を示すセンサ・データ・ストリームに関連付けられている場合、暴動の生起を判定し得る。
【0043】
一部の実施例では、特定のイベントに関連付けられた1つ又は複数のセンサ値範囲と、1つ又は複数のセンサ・データ・ストリームとの間の関係に応じて識別し得る。一部の実施例では、所定数のセンサ・データ・ストリームが、センサ値範囲内の測定値を識別した場合、イベント生起を識別し得る。例えば、(別々の三ユーザ112から)3つ以上のセンサ・データ・ストリームが特定の地域の場所、及び華氏150度F超の周囲温度を示す場合、火事の生起を識別し得る。
【0044】
一部の実施例では、センサ・データ・ストリーム間の年代順関係に応じて識別し得る。例えば、一部の実施例では、移動の加速がすばやく続く急激な心拍数の増加を示す複数のセンサ・データ・ストリームをサーバ150が共通の地域から受け取った場合、サーバ150は、暴動が生起した旨を判定し得る。しかし、一部の実施例では、加速が後続するのでなく、先行する場合、心拍数は増加し、サーバ150は、別のイベントが生起した(か、又はイベントは生起しなかった)旨を示し得る。
【0045】
種々の実施例では、1つ又は複数のセンサ・データ・ストリーム/イベント対に関連付けされた信頼度レベル及びセンサ・データ・ストリームの数量に応じて判定し得る。例えば、一部の実施例では、イベント生起は、確証となるセンサ・データ・ストリームが十分存在している場合に、比較的低い信頼度値によって識別し得る。例えば、火事の生起が、華氏140度F、135F、120Fそれぞれを示す3つのセンサ・データ・ストリームによって示し得る。一部の実施例では、1つのセンサ・データ・ストリームは、センサ・データ・ストリーム/イベント対の信頼度レベルが十分高い場合、イベントの生起を示すのに十分であり得る。例えば、非常に高い輝度の光レベル、及び華氏300度Fの温度を示すセンサ・データ・ストリームは火事の生起を示し得る。
【0046】
一部の実施例では、サーバ150は、異種センサ・セットを有する種々のユーザ112からセンサ・データ・ストリームを受け取り得る。すなわち、特定のユーザ112は、別のユーザに関連付けられたセンサ・セットに含まれていない1つ又は複数のセンサ108を有するセンサ・セットと関連付け得る。例えば、特定のユーザ112は、属性を測定する特定のタイプ及び/又はブランドのセンサを有し得、別のユーザ112は、同じ又は類似した属性を測定する別々のタイプ及び/又はブランドのセンサを有し得る。別の例として、特定のユーザ112は、別のユーザが有していないセンサを有し得る。一部の実施例では、サーバ150は、異種センサ・セットからセンサ・データ・ストリームを受け取り、センサ・データ・ストリームを解析し、イベントが生起したか否かなどの有用な情報、及び/又は、イベントに関する他の情報を生成するよう動作し得る。
【0047】
一部の実施例では、サーバ150は、イベントが生起した旨を判定するために非センサ情報を(単体で、又は、受け取られたセンサ・データ・ストリームとの組み合わせで)使用し得る。例えば、サーバ150は、イベント関連情報を生成するために、データベース、オンライン照会、ユ―ザ入力されたデータ、又は他のデータを使用し得る。
【0048】
一部の実施例では、イベント生起及び/又は他のイベント関係情報の識別は、上述の方法、他の適切な方法、及び/又は方法の何れかの組み合わせに基づき得る。イベント関連情報は、イベントの生起、(イベントの場所、時間、又は持続時間などの)イベントの生起の特性、イベントの生起の尤度、及びイベントの生起に関連付けられたユーザ112、又は他の情報に関する何れかの情報を含み得る。
【0049】
一部の実施例では、イベントの生起は、ユーザ112、ユーザ112に関連付けられたビーイング、一般大衆、システム管理者、警察、政府高官、及び/又は緊急対応チームなどの何れかの適切なエンティティ(実体)に通知し得る。一部の実施例では、イベントの生起が知られているが、特定のイベントは知られていない場合、イベント通知を通知し得、特定のイベントが識別された後、特定のイベントを通知し得る。例えば、数ユーザ112が各々のイベント・ボタンを押した場合、イベントが生起したことが分かり得るが、厳密なイベントは、更なるセンサ・データ・ストリームが受け取られるまで識別されないことがあり得る。
【0050】
一部の実施例では、サーバ150は、1つ又は複数のイベントに関するクエリを受け取るよう動作可能であり得る。サーバ150は、イベントが生じたか否かなどのイベント関連情報によって応答し得る。
【0051】
イベントを識別し、通知するためにシステム100を使用することには、大きな利点がある。例えば、システム100は、渋滞している道路、暴動、インフルエンザの流行、又は他のイベントなどの問題点の所在及び/又は状況を個人及び/又は当局に警告し得る。一部の実施例では、種々のユーザ112のセンサ・セットから得られた情報を利用することにより、システム100は、イベントの相対的にすばやく、かつ/又は自動的な識別及び通知を可能にする。
【0052】
一部の実施例では、タグは1つ又は複数の他のタグと同義であり得る。例えば、タグ「病気」、「不調」、及び「体調不良」はそれぞれ、ビーイングの特定の状態を表し得る。一部の実施例では、タグ又はタグ収集物170は、同義語のリストと関連付け得る。タグは「トピック・タグ」とみなし得、各同義語は「同義語タグ」であり得る。一部の実施例では、トピック・タグは、センサ・データ・ストリームのタグ・セットの選択中に、同義語タグよりも好ましいことがあり得る。
【0053】
一部の実施例では、同義語タグは、対応するトピック・フラグであるかのように扱い得る。例えば、トピック・タグ「暴動」のタグ3つが、暴動を識別する前に必要な場合、「暴動」の2つのタグ、及び同義語のタグ「反乱」の1つのタグは、暴動の識別をトリガし得る。別の例として、サーバ150は、同義語タグを付けたセンサ・データ・ストリームに基づいてトピック・タグに関連付けられたセンサ値範囲、信頼度レベル、又は他の情報を修正し得る(逆も同様)。
【0054】
一部の実施例では、トピック・タグを置き換え得る。例えば、サーバ150が、トピック・タグよりも同義語タグのほうがより普及しているとサーバ150が判定した場合、サーバ150は、同義語タグをトピック・タグに変換し、トピック・タグを同義語タグに変換し得る。
【0055】
一部の実施例では、タグは別のタグに関連し得る。前述の場合、1つのタグに関連付けられた情報は、関連したタグに関連付ける対象の情報を求めるために使用し得る。例えば、「マクドナルド」及び「ハンバーガー・レストラン」のタグを付けたセンサ・データ・ストリームは、ユーザ112の類似した生体応答を示し得る。よって、タグ「マクドナルド」の信頼度値及び/又はセンサ値範囲を、タグ「ハンバーガー・レストラン」の信頼度値及び/又はセンサ値範囲を編集するために使用し得る。
【0056】
一部の実施例では、関係のあるタグは、上記タグがどの程度、密接に関係しているかを規定する「関係インディケータ」を有し得る。一部の実施例では、関係インディケータは、タグが同等の意味を有する尤度に基づき得る。一部の実施例では、上記インディケータは、1つ又は複数のテキスト収集物においてタグがどの程度の頻度で一緒に出現するかに基づき得る。一部の実施例では、関係インディケータは、タグを選択すべきか、及び/又は、タグに関連付けられた信頼度値を求めるために使用される数値の重みを含み得る。例えば、タグ「暴動」及び「公の暴力」が、重みが0.6である関係インディケータを有する場合、タグ「公の暴力」は、「暴動」のタグの50%としてカウントし得る。よって、暴動が識別される前に3つの「暴動」のタグが必要な場合、2つの「暴動」のタグ及び1つの「公の暴力」のタグは暴動を識別しないことがあり得るが、「公の暴力」の更なるタグの受け取りにより、暴動が識別されることになる。
【0057】
一部の実施例では、タグ収集物170を、何れかの適切なやり方で、編集し得る(例えば、生成し、かつ/又は更新し得る)。システム100以外のソースを源とする情報、及び/又はシステム100によって得られる情報などのタグ収集物170を編集するために何れかの適切なデータを使用し得る。例えば、データベース、ウェブ・ページ、サーバ150、センサ・セット104、ユーザ112、システム管理者、及び/又は他のソースは、タグ収集物170を編集するために使用される情報を提供し得る。一部の実施例では、アプリケーション178は、適宜、この情報を解析し、タグ収集物170を編集し得る。
【0058】
一部の実施例では、アプリケーション178は、タグのリストを編集するために、辞書などのテキストの収集物を解析し得る。一部の実施例では、アプリケーション178は、トピック・タグ、同義語タグ、及び/又はタグの関係インディケータを編集し得る。一部の実施例では、データベース又は他のデータのソースは、センサ値範囲及び/又は信頼度値の算出の方法論を編集するために使用し得る。
【0059】
一部の実施例では、サーバ150は、タグを編集するために、センサ・セット104からのセンサ・データ・ストリームとともに送信されるメタデータを使用し得る。例えば、センサ・データ・ストリームは、収集物170内に見つからなかったタグとともに送出し得る。このタグはタグ収集物170に追加し得、センサ・データ・ストリームは、新たなタグに関連付けられたセンサ値範囲を生成するために使用し得る。一部の実施例では、センサ値範囲及び/又は信頼度値の算出の方法論は、同等、同義、及び/又は関係のあるタグが受け取られるにつれ、他のセンサ・データ・ストリームとして精緻化し得る。例えば、ユーザ112は、高振幅の身体リズム運動、及び90デシベルの音量レベルを識別するセンサ・データ・ストリームを送信し得る。ユーザ112は、タグ「ダンス・クラブ」をセンサ・データ・ストリームと関連付け、タグ及びセンサ・データ・ストリームをサーバに送信し得る。これに応じて、サ―バ150は、適度の身体の動き及び音量90乃至115デシベルを含むセンサ・データ・ストリームがタグ「ダンス・クラブ」に関連付けられるように、タグ「ダンス・クラブ」に関連付けられたセンサ値範囲を修正し得る。一部の実施例では、信頼度値を同様に修正し得る。例えば、音量レベルが90デシベルであるセンサ・データ・ストリーム及びタグ「ダンス・クラブ」の信頼度値は増加させることができる。
【0060】
一部の実施例では、サーバ150によって受け取られる応答は、タグ収集物170を編集するために使用される。上述のように、サーバ150は、ユーザ112などのエンティティにタグ・セットを送信し得、上記エンティティは、タグ・セットのタグを受け入れるか、又は拒否することによって応答し得る。一部の実施例では、サーバ150はこの応答を使用してタグ収集物170を編集し得る。例えば、サーバ150は、タグに関連付けられたセンサ値範囲を修正するために上記応答を使用し得る。別の例として、サーバ150は、タグに関連付けられた信頼度レベル算出の方法論を修正し得る。
【0061】
一部の実施例では、サーバ150は、センサ・データ・ストリーム及び/又はタグ間の相関を算出するよう動作可能であり得る。一部の実施例では、サーバ150は、別のセンサ・データ・ストリーム又はタグの存在に基づいてセンサ・データ・ストリーム又はタグの特定の測定値の確率を算出し得る。例えば、サーバ150は、ユーザ112がダンス・クラブに行った場合にアルコールを飲む確率が80%である旨を算出するために、記憶されたセンサ・データ・ストリーム収集物166及び/又はタグ収集物170を使用し得る。前述の算出は、ユーザに特有であるか、又は、ユーザ112全てなどのユーザ112の群に基づいて算出し得る。
【0062】
一部の実施例では、サーバ150は、ユーザ112の生体統計を算出し得る。例えば、ユーザ112は、特定の活動の前、特定の活動の途中、及び/又は特定の活動の後に、自分の血圧、心拍数、呼吸数、及び/又は他の物理インディケータを監視することができる。
【0063】
一部の実施例では、サーバ150は、センサ・データ・ストリームの先行する測定値に基づいてセンサ・データ・ストリームの測定の期待値を算出し得る。例えば、サーバ150は、センサ・データ・ストリームによって識別される先行速度に基づいて将来の時点の高速道路の特定の直線コース上の平均速度を算出し得る。
【0064】
図2は、センサ・セット104によって行い得るセンサ・データ・ストリームのメタデータを選択する方法の例を表す。方法は工程200から始まる。工程204では、センサ・セット104は1つ又は複数のセンサ208からセンサ・データ・ストリームを受け取る。センサ・データ・ストリームはセンサ・データ・セット132に記憶し得る。センサ・データ・ストリームは、1つ又は複数のセンサ208の1つ又は複数の測定値を示し得る。
【0065】
工程208では、ユーザ112はメタデータをセンサ・データ・ストリームに追加する。例えば、ユーザ112は、センサ・データ・ストリームを表すタグを入力し得る。別の例として、1つ又は複数のメタセンサM−Mにより、センサ・データ・ストリームを処理し、かつ/又はセンサ・データ・ストリームにタグを付け得る。タグは、センサ・データ・ストリームと関連付け、メタデータ・セットに記憶し得る。工程212では、センサ・データ・ストリームは、サーバ150に向けて、ネットワーク116を介してセンサ・セット104によって送信される。センサ・データ・ストリームが、何れかの適切な手段によって送信し得る。センサ・データ・ストリームは、その関連付けられたメタデータとともに送信し得る。
【0066】
工程216では、センサ・データ・ストリームは、サーバ150からタグ・セットを含むメッセージを受け取る。一部の実施例では、タグ・セットは、センサ・データ・ストリームを表し得る1つ又は複数のタグを含み得る。一部の実施例では、タグ・セットは、先行して送信されたセンサ・データ・ストリームに自動的に割り当て得る。種々の実施例では、ユーザ112は、タグ・セットを表示し、1つ又は複数のタグを受け入れ、かつ/又は拒否し得る。一部の実施例では、タグ・セットは、イベント生起を示す1つ又は複数のタグを含み得る。
【0067】
工程220では、センサ・セット104は、タグ・セットの精度を示す応答をサーバ150に向けて送信する。例えば、応答は、どのタグがユーザ112によって受け入れられたか、又は拒否されたかを示し得る。方法は工程224で終了する。
【0068】
本発明の範囲から逸脱しない限り、修正、追加、又は割愛を図2の方法に対して行い得る。方法は、より多くの工程を含んでいても、より少ない工程を含んでいても、又は他の工程を含んでいてもよい。例えば、一部の実施例では、ユーザ112は工程208を割愛し得る。すなわち、ユーザ112は、センサ・データ・ストリームを、タグと関連付けられていない状態のままにし得る。別の例として、一部の実施例では、ユーザ112が既にタグをセンサ・データ・ストリームと関連付けており、センサ・データ・ストリームと、更なるタグを関連付けることを望まない場合、工程216を割愛し得る。更に、工程は何れかの適切な順序で行い得る。
【0069】
図3は、サーバ150によって行う得るセンサ・データ・ストリームのメタデータを選択する方法の例を表す。方法は工程300で始まる。工程304では、サーバ150のタグ収集物170が生成される。一部の実施例では、タグ収集物170のタグは、テキストの1つ又は複数の収集物を解析することによって生成し得る。一部の実施例では、タグ選択基準が、生成され、タグ収集物170のタグと関連付けられる。
【0070】
工程308では、センサ・データ・ストリームがセンサ・セット104から受け取られる。センサ・データ・ストリームは、関連付けられた1つ又は複数のタグを有していてもいなくてもよい。工程312では、サーバ150は、センサ・データ・ストリーム、及び何れかの付随メタデータを解析する。一部の実施例では、サーバ150は、センサ・データ・ストリームを表すために1つ又は複数のタグのタグ・セットを選択し得る。例えば、タグに関連付けられた1つ又は複数のセンサ値範囲と、センサ・データ・ストリームとの間の関係に応じて、1つ又は複数のタグを選択し得る。一部の実施例では、サーバ150は、センサ・データ・ストリーム及び/又はメタデータの解析に基づいてイベント生起を識別し得る。
【0071】
工程316では、サーバ150は、センサ・データ・ストリームのタグ・セットを含むメッセージを送信する。タグ・セットは、工程308で受け取られたセンサ・データ・ストリームを表す1つ又は複数のタグを含み得る。一部の実施例では、タグ・セットはイベント生起を示し得る。
【0072】
工程320では、サーバ150は、タグ・セットの精度を示す応答を受け取る。例えば、応答は、タグ・セットの1つ又は複数のタグの受け入れ又は拒否を示し得る。別の例として、応答はイベント生起の確認を示し得る。
【0073】
工程324では、サーバ150はタグ収集物170を編集する。一部の実施例では、サ―バ150は、センサ・データ・ストリーム及び付随メタデータ、メッセージの精度を示す応答、及び/又は他のソースに基づいてタグ収集物を編集し得る。方法は工程328で終了する。
【0074】
本発明の範囲から逸脱しない限り、修正、追加、又は割愛を図3の方法に対して行い得る。方法は、より多い工程を含んでいても、より少ない工程を含んでいても、又は他の工程を含んでいてもよい。更に、工程は何れかの適切な順序で行い得る。
【0075】
本発明の範囲から逸脱しない限り、修正、追加、又は割愛を本明細書及び特許請求の範囲に記載のシステム及び装置に対して行い得る。システム及び装置の構成部分は、一体化しても分離してもよい。例えば、センサ・セット104の全部又は一部分は、サーバ150と一体化し得る。
【0076】
更に、システム及び装置の動作は、より多くの構成部分によって行ってもよく、より少ない構成部分によって行ってもよく、又は他の構成部分によって行ってもよい。例えば、センサ・セット104及びサーバ150の動作は1つの構成部分によって行い得、又は、サーバ150の動作は、2つ以上の構成部分によって行い得る。更に、システム及び装置の動作は、ソフトウェア、ハードウェア、及び/又は他のロジックを含む何れかの適切なロジックを使用して行い得る。本明細書及び特許請求の範囲の原文に記載の「each」は、集合の各メンバ、又は集合の部分集合の各メンバを表す。
【0077】
本明細書及び特許請求の範囲に記載のシステム及び装置の構成部分は、インタフェース、ロジック、メモリ、及び/又は他の適切なエレメントを含み得る。インタフェースは入力を受け取り、出力を送出し、入力及び/若しくは出力を処理し、かつ/又は、他の適切な動作を行う。インタフェースはハードウェア及び/又はソフトウェアを含み得る。
【0078】
ロジックは、構成部分の動作を行う、例えば、ロジックは、入力から出力を生成するための命令を実行する。ロジックは、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又は他のロジックを含み得る。ロジックは、1つ又は複数の有形な媒体にコード化され得、コンピュータによって実行されると、動作を行い得る。プロセッサなどの特定のロジックは構成部分の動作を管理し得る。プロセッサの例は、1つ若しくは複数のコンピュータ、1つ若しくは複数のマイクロプロセッサ、1つ若しくは複数のアプリケーション、及び/又は他のロジックを含む。
【0079】
特定の実施例では、実施例の動作は、コンピュータ・プログラム、ソフトウェア、コンピュータによって実行可能な命令、及び/又はコンピュータによって実行することができる命令でコード化された1つ又は複数のコンピュータ読み取り可能な媒体によって行い得る。特定の実施例では、実施例の動作は、記憶され、かつ/又はコード化されたコンピュータ・プログラムを有し、かつ/又は、コンピュータ・プログラムを記憶し、コンピュータ・プログラムで実施され、かつ/又はコンピュータ・プログラムでコード化された1つ又は複数のコンピュータ読み取り可能な媒体によって行い得る。
【0080】
メモリは情報を記憶する。メモリは、コンピュータ読み取り可能であり、かつ/又はコンピュータによって実行可能な有形の1つ又は複数の記憶媒体を有し得る。メモリの例には、コンピュータ・メモリ(例えば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)又はリード・オンリ・メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例えば、ハード・ディスク)、取り外し可能な記憶媒体(例えば、コンパクト・ディスク(CD)又はディジタル・ビデオ・ディスク(DVD))、データベース、及び/又はネットワーク記憶装置(例えば、サーバ)、並びに/又は、他のコンピュータ読み取り可能な媒体を含む。
【0081】
本明細書及び特許請求の範囲は特定の実施例に関して説明してきたが、当業者には、本願実施例の改変及び並び替えが明らかになるであろう。よって、実施例の上記説明は、本開示を制約するものでない。特許請求の範囲に記載の、本開示の趣旨及び範囲から逸脱しない限り、他の変更、置換、及び改変が考えられる。
(付記1)複数のセンサ・セットによって生成された複数のセンサ・デ―タ・ストリームを受け取る工程であって、各センサ・セットは1つ又は複数のセンサを備え、センサ・データ・ストリームは、前記センサ・データ・ストリームを生成するセンサ・セットと同じ場所に配置されたユーザに関連付けられる工程と、
前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちの2つ以上のセンサ・データ・ストリーム間の関係を識別する工程と、
前記複数のセンサ・データ・ストリームがイベントの生起に対応している旨を前記関係に応じて判定する工程と、
前記イベントの前記生起の通知を送出する工程と
を含むことを特徴とする方法。
(付記2)前記複数のセンサ・データ・ストリームがイベントの生起に対応している旨を前記関係に応じて判定する工程が、
イベントの収集物にアクセスする工程であって、各イベントが1つ又は複数のセンサ値範囲と関連付けられる工程と、
前記イベントに関連付けられた前記1つ又は複数のセンサ値範囲と、前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちの1つ又は複数のセンサ・データ・ストリームとの間の第2の関係に応じて前記イベントの収集物から前記イベントを識別する工程と
を更に含むことを特徴とする付記1記載の方法。
(付記3)前記複数のセンサ・データ・ストリームがイベントの生起に対応している旨を前記関係に応じて判定する工程が、
前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちのセンサ・データ・ストリームを表すメタデータにアクセスする工程と、
前記メタデータに応じて前記イベントを識別する工程と
を更に含むことを特徴とする付記1記載の方法。
(付記4)前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちのセンサ・データ・ストリームを表すメタデータにアクセスする工程と、
前記メタデータ及び前記センサ・データ・ストリームに応じてイベントの収集物を更新する工程と
を更に含むことを特徴とする付記1記載の方法。
(付記5)前記イベントが、前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちの1つ又は複数のセンサ・データ・ストリームを正確に表しているか否かを示す応答を受け取る工程と、
前記応答に応じてイベントの収集物を更新する工程と
を更に含むことを特徴とする付記1記載の方法。
(付記6)前記複数のセンサ・データ・ストリームはユーザの場所を伝達することを特徴とする付記1記載の方法。
(付記7)前記複数のセンサ・データ・ストリームはユーザの生体データを伝達することを特徴とする付記1記載の方法。
(付記8)前記複数のセンサ・データ・ストリームは、ユーザに関連付けられた環境データを伝達することを特徴とする付記1記載の方法。
(付記9)前記複数のセンサ・データ・ストリームはユーザの挙動を伝達することを特徴とする付記1記載の方法。
(付記10)コンピュータによって実行されると、
複数のセンサ・セットによって生成される複数のセンサ・データ・ストリームを受け取る機能であって、各センサ・セットは1つ又は複数のセンサを含み、センサ・データ・ストリームは、前記センサ・データ・ストリームを生成するセンサ・セットと同じ場所に配置されたユーザに関連付けられる機能と、
前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちの2つ以上のセンサ・データ・ストリーム間の関係を識別する機能と、
前記複数のセンサ・データ・ストリームがイベントの生起に対応している旨を前記関係に応じて判定する機能と、
前記イベントの前記生起を通知する機能と
を行うよう動作可能なコンピュータ実行可能なコードを有することを特徴とする一時的でない有形の1つ又は複数のコンピュータ読み取り可能な媒体。
(付記11)前記複数のセンサ・データ・ストリームがイベントの生起に対応している旨を前記関係に応じて判定する機能が、
イベントの収集物にアクセスする機能であって、各イベントが1つ又は複数のセンサ値範囲と関連付けられる機能と、
前記イベントに関連付けられた前記1つ又は複数のセンサ値範囲と、前記複数のセンサ・データ・ストリームの1つ又は複数のセンサ・データ・ストリームとの間の第2の関係に応じて前記イベントの収集物から前記イベントを識別する機能と
を更に含むことを特徴とする付記10記載の媒体。
(付記12)前記複数のセンサ・データ・ストリームがイベントの生起に対応している旨を前記関係に応じて判定する機能が、
前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちのセンサ・データ・ストリームを表すメタデータにアクセスする機能と、
前記メタデータに応じて前記イベントを識別する機能と
を更に含むことを特徴とする付記10記載の媒体。
(付記13)コンピュータによって実行されると、
前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちのセンサ・データ・ストリームを表すメタデータにアクセスする機能と、
前記メタデータ及び前記センサ・データ・ストリームに応じてイベントの収集物を更新する機能と
を行うよう更に動作可能であることを特徴とする付記10記載の媒体。
(付記14)コンピュータによって実行されると、
前記イベントが、前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちの1つ又は複数のセンサ・データ・ストリームを正確に表しているか否かを示す応答を受け取る機能と、
前記応答に応じてイベントの収集物を更新する機能と
を行うよう更に動作可能であることを特徴とする付記10記載の媒体。
(付記15)前記複数のセンサ・データ・ストリームは、
ユーザの場所、
ユーザの生体データ、
ユーザに関連付けられた環境データ、及び
ユーザの挙動
のうちの少なくとも1つを伝達することを特徴とする付記10記載の媒体。
(付記16)1つ又は複数のプロセッサと、
複数のセンサ・セットによって生成された複数のセンサ・データ・ストリームを受け取る機能であって、各センサ・セットは1つ又は複数のセンサを備え、センサ・データ・ストリームは、前記センサ・データ・ストリームを生成するセンサ・セットと同じ場所に配置されたユーザに関連付けられる機能と、
前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちの2つ以上のセンサ・データ・ストリーム間の関係を識別する機能と、
前記複数のセンサ・データ・ストリームがイベントの生起に対応する旨を前記関係に応じて判定する機能と、
前記イベントの前記生起の通知を送出する機能と
を行うよう動作可能なロジックを記憶するメモリと
を備えることを特徴とするシステム。
(付記17)前記複数のセンサ・データ・ストリームがイベントの生起に対応している旨を前記関係に応じて判定する機能が、
イベントの収集物にアクセスする機能であって、各イベントが1つ又は複数のセンサ値範囲と関連付けられる機能と、
前記イベントに関連付けられた前記1つ又は複数のセンサ値範囲と、前記複数のセンサ・データ・ストリームの1つ又は複数のセンサ・データ・ストリームとの間の第2の関係に応じて前記イベントの収集物から前記イベントを識別する機能
とを更に含むことを特徴とする付記16記載のシステム。
(付記18)前記複数のセンサ・データ・ストリームがイベントの生起に対応している旨を前記関係に応じて判定する機能が、
前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちのセンサ・データ・ストリームを表すメタデータにアクセスする機能と、
前記メタデータに応じて前記イベントを識別する機能と
を更に含むことを特徴とする付記16記載のシステム。
(付記19)前記ロジックは、
前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちのセンサ・データ・ストリームを表すメタデータにアクセスする機能と、
前記メタデータ及び前記センサ・データ・ストリームに応じてイベントの収集物を更新する機能と
を行うよう更に動作可能であることを特徴とする付記16記載のシステム。
(付記20)前記ロジックは、
前記イベントが、前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちの1つ又は複数のセンサ・データ・ストリームを正確に表しているか否かを示す応答を受け取る機能と、
前記応答に応じてイベントの収集物を更新する機能と
行うよう更に動作可能であることを特徴とする付記16記載のシステム。
(付記21)前記複数のセンサ・データ・ストリームは、
ユーザの場所、
ユーザの生体データ、
ユーザに関連付けられた環境データ、及び
ユーザの挙動
のうちの少なくとも1つを伝達することを特徴とする付記16記載のシステム。
【符号の説明】
【0082】
100 システム
124 プロセッサ
128 メモリ
158 プロセッサ
162 メモリ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
複数のセンサ・セットによって生成された複数のセンサ・デ―タ・ストリームを受け取る工程であって、各センサ・セットは1つ又は複数のセンサを備え、センサ・データ・ストリームは、前記センサ・データ・ストリームを生成するセンサ・セットと同じ場所に配置されたユーザに関連付けられる工程と、
前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちの2つ以上のセンサ・データ・ストリーム間の関係を識別する工程と、
前記複数のセンサ・データ・ストリームがイベントの生起に対応している旨を前記関係に応じて判定する工程と、
前記イベントの前記生起の通知を送出する工程と
を含む方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法であって、前記複数のセンサ・データ・ストリームがイベントの生起に対応している旨を前記関係に応じて判定する工程が、
イベントの収集物にアクセスする工程であって、各イベントが1つ又は複数のセンサ値範囲と関連付けられる工程と、
前記イベントに関連付けられた前記1つ又は複数のセンサ値範囲と、前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちの1つ又は複数のセンサ・データ・ストリームとの間の第2の関係に応じて前記イベントの収集物から前記イベントを識別する工程と
を更に含む方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法であって、前記複数のセンサ・データ・ストリームがイベントの生起に対応している旨を前記関係に応じて判定する工程が、
前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちのセンサ・データ・ストリームを表すメタデータにアクセスする工程と、
前記メタデータに応じて前記イベントを識別する工程と
を更に含む方法。
【請求項4】
請求項1記載の方法であって、
前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちのセンサ・データ・ストリームを表すメタデータにアクセスする工程と、
前記メタデータ及び前記センサ・データ・ストリームに応じてイベントの収集物を更新する工程と
を更に含む方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法であって、
前記イベントが、前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちの1つ又は複数のセンサ・データ・ストリームを正確に表しているか否かを示す応答を受け取る工程と、
前記応答に応じてイベントの収集物を更新する工程と
を更に含む方法。
【請求項6】
請求項1記載の方法であって、前記複数のセンサ・データ・ストリームはユーザの場所を伝達する方法。
【請求項7】
請求項1記載の方法であって、前記複数のセンサ・データ・ストリームはユーザの生体データを伝達する方法。
【請求項8】
請求項1記載の方法であって、前記複数のセンサ・データ・ストリームは、ユーザに関連付けられた環境データを伝達する方法。
【請求項9】
請求項1記載の方法であって、前記複数のセンサ・データ・ストリームはユーザの挙動を伝達する方法。
【請求項10】
コンピュータによって実行されると、
複数のセンサ・セットによって生成される複数のセンサ・データ・ストリームを受け取る機能であって、各センサ・セットは1つ又は複数のセンサを含み、センサ・データ・ストリームは、前記センサ・データ・ストリームを生成するセンサ・セットと同じ場所に配置されたユーザに関連付けられる機能と、
前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちの2つ以上のセンサ・データ・ストリーム間の関係を識別する機能と、
前記複数のセンサ・データ・ストリームがイベントの生起に対応している旨を前記関係に応じて判定する機能と、
前記イベントの前記生起を通知する機能と
を行うよう動作可能なコンピュータ実行可能なコードを有する一時的でない有形の1つ又は複数のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項11】
請求項10記載の媒体であって、前記複数のセンサ・データ・ストリームがイベントの生起に対応している旨を前記関係に応じて判定する機能が、
イベントの収集物にアクセスする機能であって、各イベントが1つ又は複数のセンサ値範囲と関連付けられる機能と、
前記イベントに関連付けられた前記1つ又は複数のセンサ値範囲と、前記複数のセンサ・データ・ストリームの1つ又は複数のセンサ・データ・ストリームとの間の第2の関係に応じて前記イベントの収集物から前記イベントを識別する機能と
を更に含む媒体。
【請求項12】
請求項10記載の媒体であって、前記複数のセンサ・データ・ストリームがイベントの生起に対応している旨を前記関係に応じて判定する機能が、
前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちのセンサ・データ・ストリームを表すメタデータにアクセスする機能と、
前記メタデータに応じて前記イベントを識別する機能と
を更に含む媒体。
【請求項13】
請求項10記載の媒体であって、コンピュータによって実行されると、
前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちのセンサ・データ・ストリームを表すメタデータにアクセスする機能と、
前記メタデータ及び前記センサ・データ・ストリームに応じてイベントの収集物を更新する機能と
を行うよう更に動作可能な媒体。
【請求項14】
請求項10記載の媒体であって、コンピュータによって実行されると、
前記イベントが、前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちの1つ又は複数のセンサ・データ・ストリームを正確に表しているか否かを示す応答を受け取る機能と、
前記応答に応じてイベントの収集物を更新する機能と
を行うよう更に動作可能な媒体。
【請求項15】
請求項10記載の媒体であって、前記複数のセンサ・データ・ストリームは、
ユーザの場所、
ユーザの生体データ、
ユーザに関連付けられた環境データ、及び
ユーザの挙動
のうちの少なくとも1つを伝達する媒体。
【請求項16】
システムであって、
1つ又は複数のプロセッサと、
複数のセンサ・セットによって生成された複数のセンサ・データ・ストリームを受け取る機能であって、各センサ・セットは1つ又は複数のセンサを備え、センサ・データ・ストリームは、前記センサ・データ・ストリームを生成するセンサ・セットと同じ場所に配置されたユーザに関連付けられる機能と、
前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちの2つ以上のセンサ・データ・ストリーム間の関係を識別する機能と、
前記複数のセンサ・データ・ストリームがイベントの生起に対応する旨を前記関係に応じて判定する機能と、
前記イベントの前記生起の通知を送出する機能と
を行うよう動作可能なロジックを記憶するメモリと
を備えるシステム。
【請求項17】
請求項16記載のシステムであって、前記複数のセンサ・データ・ストリームがイベントの生起に対応している旨を前記関係に応じて判定する機能が、
イベントの収集物にアクセスする機能であって、各イベントが1つ又は複数のセンサ値範囲と関連付けられる機能と、
前記イベントに関連付けられた前記1つ又は複数のセンサ値範囲と、前記複数のセンサ・データ・ストリームの1つ又は複数のセンサ・データ・ストリームとの間の第2の関係に応じて前記イベントの収集物から前記イベントを識別する機能
とを更に含むシステム。
【請求項18】
請求項16記載のシステムであって、前記複数のセンサ・データ・ストリームがイベントの生起に対応している旨を前記関係に応じて判定する機能が、
前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちのセンサ・データ・ストリームを表すメタデータにアクセスする機能と、
前記メタデータに応じて前記イベントを識別する機能と
を更に含むシステム。
【請求項19】
請求項16記載のシステムであって、前記ロジックは、
前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちのセンサ・データ・ストリームを表すメタデータにアクセスする機能と、
前記メタデータ及び前記センサ・データ・ストリームに応じてイベントの収集物を更新する機能と
を行うよう更に動作可能なシステム。
【請求項20】
請求項16記載のシステムであって、前記ロジックは、
前記イベントが、前記複数のセンサ・データ・ストリームのうちの1つ又は複数のセンサ・データ・ストリームを正確に表しているか否かを示す応答を受け取る機能と、
前記応答に応じてイベントの収集物を更新する機能と
行うよう更に動作可能なシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−42470(P2012−42470A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−177652(P2011−177652)
【出願日】平成23年8月15日(2011.8.15)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】