説明

センサー付き転がり軸受装置

【課題】回転部材側に設けた送風ファンでセンサーを直接冷却し、熱による不具合を発生させないようにしたセンサー付き転がり軸受装置を提供する。
【解決手段】車両インナー側の車両固定部材6に接続される外輪2aと相対回転する内輪2bと、内輪2bの車両インナー側に固定され、周方向で磁気特性が交互に変化する円環状の磁気エンコーダー部10と、該磁気エンコーダー部10の回転による磁気変化を検出するように、車両固定部材6に固定され、磁気エンコーダー部10と対向配置されるABSセンサー11と、を備えるセンサー付き転がり軸受装置であって、ABSセンサー11の車両インナー側の近傍に設けられた、内輪2bの回転によって回転する送風ファン12gにより、回転軸心の軸方向に気流を発生させ、この気流を制動時のデイスクロータ3bの発熱によって昇温するABSセンサー11に接触させることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などの車両におけるディスクブレーキ装置のディスクロータが取り付けられるセンサー付き転がり軸受装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車などの車両の懸架装置には、デイスクブレーキ装置のデイスクロータや車輪に接続する転がり軸受装置が用いられている(特許文献1参照)。
そして、この転がり軸受装置には、例えば車両のアンチロックブレーキシステム(ABS)の情報入力手段として、車輪の回転速度を検出する回転速度検出装置(回転検出装置)が取り付けられている(特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2000−110890号公報
【特許文献2】特開2003−120703号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、近年、車両の制動距離を短くする要求が高まり、これによってデイスクロータの発熱も増えるため、デイスクロータの周辺に設けられる回転検出装置に、その熱が伝わり高温になる場合がある。とくに上述の回転検出装置に使用する回転センサーは樹脂モールド成形によって製造されているため、デイスクロータの周辺の金属部品に比べ熱に弱いものとなっている。従って、回転センサーに熱による不具合が生じる問題があり、このような不具合を解消するための技術が望まれている。
【0005】
本発明の課題は、転がり軸受装置における回転部材側の送風ファンからの気流でセンサーを直接冷却し、熱による不具合を発生させないようにし、信頼性向上を図るようにしたセンサー付き転がり軸受装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のセンサー付き転がり軸受装置は、車両インナー側の車両固定部材に接続される外輪と、車両アウター側のデイスクロータ及び車輪に接続され、前記外輪と相対回転する内輪と、前記内輪の車両インナー側に固定され、周方向で磁気特性が交互に変化する円環状の磁気エンコーダー部と、該磁気エンコーダー部の回転による磁気変化を検出するように、前記車両固定部材又は前記外輪に固定され、前記磁気エンコーダー部と対向配置されるABSセンサーと、を備えるセンサー付き転がり軸受装置であって、前記ABSセンサーの車両インナー側の近傍に設けられ、前記内輪の回転によって回転する送風ファンを有し、該送風ファンは、回転軸心の軸方向に気流を発生させ、この気流を制動時の前記デイスクロータの発熱によって昇温する前記ABSセンサーに接触させることを特徴とする。
【0007】
上記構成とすることにより、車両制動時におけるデイスクロータの発熱によって、ABSセンサーの温度が昇温するも、かかるABSセンサーに送風ファンからの気流を接触させているため、その気流接触によって放熱され、ABSセンサーの温度上昇が抑制されるので、ABSセンサーの熱による不具合を発生させないようにし、信頼性向上を図るようにしたセンサー付き転がり軸受装置を提供できる。
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のセンサー付き転がり軸受装置の前記内輪には、動力を伝達する駆動軸が接続され、該駆動軸の外周には、前記送風ファンが固定され、前記駆動軸の回転によって前記送風ファンを回転させ、該送風ファンで発生させる気流を前記ABSセンサーに接触させることを特徴とすることにより、上記と同様に、ABSセンサーの熱による不具合を発生させないようにし、信頼性向上を図るようにしたセンサー付き転がり軸受装置を提供できる効果に加え、例えば、ナックルなどの車両固定部材の取付口を貫通し、内輪に接続される駆動軸であれば、かかる駆動軸と車両固定部材の取付口との間の隙間をシールするための外部シール部と送風ファンとを一体化させることができ、これによって、部品点数を増やすことなく、シール機能と冷却機能を複合させた機能部材を構成できることとなる。
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のセンサー付き転がり軸受装置の車両インナー側の前記内輪と前記外輪との間には、その内外輪間の内部を外部から密封するための密封装置部が設けられ、該密封装置部を構成する一部の部材である前記内輪に固定される環状のスリンガには、前記磁気エンコーダー部が固定され、前記スリンガには、前記磁気エンコーダー部よりも車両インナー側であって、前記磁気エンコーダー部と対向配置されるように、前記送風ファンが設けられ、該送風ファンと前記磁気エンコーダー部との間には、前記ABSセンサーが配置され、該ABSセンサーに前記送風ファンで発生させる気流を接触させることを特徴とすることにより、上記と同様に、ABSセンサーの熱による不具合を発生させないようにし、信頼性向上を図るようにしたセンサー付き転がり軸受装置を提供できる効果に加え、例えば、密封装置部における内輪に固定するスリンガと送風ファンとを一体化させることができ、これによって、部品点数を増やすことなく、シール機能と冷却機能を複合させた機能部材を構成できることとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態につき図面に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明に係るセンサー付き転がり軸受装置の取付状態の断面図である。図1において、センサー付き転がり軸受装置1は、軸受鋼材からなる固定輪としての外輪2aと、回転輪としての内輪2bと、該内輪2bと外輪2aとの間に介在される複数列で配列される転動体2cから構成される転がり軸受2を備えている。
【0011】
また、内輪2bはハブ3と一体形成されている。ハブ3は車両アウター側で車輪3aとともに、デイスクブレーキ装置のデイスクロータ3bと接続するようにして装着するためのハブボルト3cが固定され、外方へ突設される円盤状のハブフランジ3dを備えている。該ハブフランジ3dは、内輪2bを構成する軸部2b1の一端部(車両アウター側)の外周に一体形成されている。また、軸部2b1の他端部(車両インナー側)には、外径が一段小径となった小径部2b2が形成されている。該小径部2b2には、別体で形成され、その外周面が複数列で配列される一方の転動体2cが転動する転動面2b3を備える内輪分割体2b4が圧入固定されている。また、軸部2b1の一端部と他端部との間の外周面には、複数列で配列される他方の転動体2cが転動する転動面2b5が形成されている。このように軸部2b1の他端部に内輪分割体2b4が圧入されて一体化されることによって、一端部にハブフランジ3dを備えた内輪2bが構成される。
【0012】
また、内輪2bの軸部2b1には、動力を伝達する駆動軸としてのドライブシャフト4がスプライン結合される連結挿通孔2b6が形成されている。該連結挿通孔2b6に動力伝達を可能となすようにドライブシャフト4(等速ジョイントでもある)を通している。そして、ドライブシャフト4の軸端面4aを、この軸端面4aと対向する内輪分割体2b4における車両インナー側の内輪端面2b7に当接させるようにして、ドライブシャフト4の延出側の端部に、ねじ締結手段としてのナット5を螺合することにより固定されている。
【0013】
また、本例はドライブシャフト4と連結する駆動輪側のセンサー付き転がり軸受装置1であるも、軸部2b1に連結挿通孔2b6を形成しない形態の場合には、軸部2b1の他端側を外部まで延出させ、その他端側を加締めるように、径方向X外方に塑性変形させて形成した加締箇所によって軸方向Zに抜けないように固定して、従動輪用とすることも可能である。
【0014】
センサー付き転がり軸受装置1は車両における懸架装置の車両インナー側のナックル、アクスルハウジングなどの車両固定部材6の取付口6aに接続される。この接続は転がり軸受2の外輪2aを取付口6a内に挿入して嵌装するとともに、外輪2aから外方へ突設される鍔部2a1をボルト・ナットなどの締結部材7を介して車両固定部材6の取付口6aの周辺面(車両アウター側)に固定させている。
【0015】
転がり軸受2の車両インナー側の端部側には、車輪の回転変化を検出する回転検出装置8が取付られている。回転検出装置8は、転がり軸受2の内輪2bと外輪2aとの内外輪間の内部を外部から密封するための密封装置部9と、磁気エンコーダー部10と、該磁気エンコーダー部10の回転による磁気変化を検出するABSセンサー11と、を備えた複合構造となしている。
【0016】
回転検出装置8の密封装置部9は、図2に示すように、転がり軸受2の内輪2bと外輪2aとの内外輪間の内部を外部から密封するために、内輪2bの外周に同心的に嵌装される断面を略L字状となした板金材によってプレス加工される環状のスリンガ9aと、外輪2aの内周に同心的に嵌装される断面を略逆L字状となした板金材によってプレス加工される環状の芯金9bからなり、該芯金9bに加硫接着され、スリンガ9aに摺動自在に接触するゴム状弾性体からなるリップ状のシール部材9cを備え、スリンガ9aと芯金9bとを、外輪2aと内輪2bとに振り分けて嵌装される。なお、図1に示すように、車両アウター側には、他の密封装置部9dを配設しており、両者の密封装置部9、9dによって転動体2c間に充填されるグリースの漏れを規制している。
【0017】
磁気エンコーダー部10は、図2、3に示すように、円環状に形成され、異なる極性の磁極(N極,S極)が周方向Yに交互並んで形成される。そして、磁気エンコーダー部10は、密封装置部9のスリンガ9aの外側面(車両インナー側)に同心的に固定されている。このことによって、磁気エンコーダー部10は内輪2bとともに回転することとなる。
【0018】
つぎに、磁気エンコーダー部10の回転による磁気変化を検出するABSセンサー11は、図1に示すように、磁気エンコーダー部10の回転による磁気変化を検出するように、車両インナー側で磁気エンコーダー部10に近接させて配設している。このABSセンサー11は、車両固定部材6に設けられるセンサー用取付孔6bに挿通させ、図示しない検出体を有する先端側のセンシング箇所を、磁気エンコーダー部10に近接させるように対向配置させて、車両固定部材6又は外輪2aに固定されている。このABSセンサー11は樹脂モールド成形され、その成形材質としてはエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド系樹脂などが挙げられる。なお、ABSセンサー11から車両に搭載されたECUへ接続する信号ケーブル11aは、径方向Xへ引き出される形態となしている。
【0019】
また、ドライブシャフト4と車両固定部材6の取付口6aとの間から回転検出装置8の密封装置部9側への異物の浸入を防止するためにデフレクタとしての外部シール部12を備えている。外部シール部12は全体が環状に板金材によってプレス加工されて形成されている。即ち、図2、4に示すように、ドライブシャフト4の外周4bに同心的に嵌装固定される円筒部12aを有し、該円筒部12aの軸方向Zにおける車両インナー側の端部から連続して折り曲げられる内側壁部12bが形成されて断面を略L字状となした本体部材12cが形成される。
【0020】
この本体部材12cにおいて、内側壁部12bの径方向Xの端部から車両インナー側へ向かって連続して折り曲げ形成するラビシンスシール片12dが形成されている。このラビリンスシール片12dは、車両固定部材6の取付口6aの内周面6a1との間に隙間Cを具有させ(図2参照)、この隙間Cによってラビリンスシール機能を発揮させている。これによって走行中に路面から巻き上げられた雨水や、砂、泥を含む泥水などの異物の浸入を防止することができる。
【0021】
また、外部シール部12には、制動時のデイスクロータ3bの発熱によって昇温するABSセンサー11を冷却する機能を備えさせている。かかる冷却構造は、ABSセンサー11の車両インナー側の近傍に設けられ、内輪2b(駆動軸)の回転と連動して回転する送風ファン12gを有している。この送風ファン12gは外部シール部12の本体部材12cにおいて、円筒部12aの軸方向Zにおける車両アウター側の端部から連続して折り曲げられる環状の外側壁部12eに形成される。そして外側壁部12eに形成する送風ファン12gによって気流を発生させている。
【0022】
そして、本体部材12cの環状の外側壁部12eに設けられる送風ファン12gは、図4に示すように、外側壁部12eの周方向に、所定間隔を具有させて複数の羽根片12g1が設けられる。該羽根片12g1は、その羽根面によって空気を回転方向(周方向Y)へ押し出しながら気流を発生させる形態が一例として挙げられる。
【0023】
その具体的な形態は、外側壁部12eに切欠き形成されるスリットなどの切断線12e1を径方向X、周方向Yに連続させ、この切断箇所を利用して、磁気エンコーダー部10側に突出させるように折り曲げることによって形成されている。こうして形成される送風ファン12gは、ドライブシャフト4の回転によって、その回転軸心の軸方向Zに気流を発生させることとなる。
【0024】
この例による送風ファン12gにおける羽根片12g1の突出方向は、車両アウター側の磁気エンコーダー部10側に突出させているも、図2の一点鎖線で示すように、車両インナー側の内側壁部12bに向けて突設させることも可能である。また、ドライブシャフト4の回転方向によって発生する気流は、図4に示すように、車両アウター側(ABSセンサー11、磁気エンコーダー部10)に向かって流れる気流(白矢印の方向)を発生させるか、車両インナー側(ラビリンスシール片12d)に向かって流れる気流(白矢印の反対方向)を発生させ、車両アウター側(ABSセンサー11、磁気エンコーダー部10)では吸引されるようにするかは、任意に設定することが可能である。
【0025】
また、ABSセンサー11側に向かって気流を発生させる場合は、送風ファン12gがABSセンサー11に近傍配置されているため、送風ファン12gの各羽根片12g1で発生する気流の損失も少なく、気流接触による冷却効率を高くすることができ、かつ発熱源を有していない車両インナー側の周辺空気を利用できるため、さらに冷却効率を高めることが可能となる。
【0026】
このように外部シール部12は、ラビリンスシール片12dによるラビリンスシール機能と、送風ファン12gの気流による冷却機能が複合されており、かつその加工も板金材によるプレス加工で一体形成が可能となり部品点数を増やすことなく、安価な製造も可能となる。
【0027】
つぎに、送風ファン12gの他の実施形態としては、図5、6に示すように、送風ファン12gを密封装置部9に設けることができる。この送風ファン12gを備える密封装置部9は、その構成の一部の部材である内輪2bの外周に嵌装される断面を略L字状となした環状のスリンガ9aにおける環状鍔部9a1を、その径方向Xの端部から折り返して2層板状となし、さらに環状鍔部9a1の径方向Xにおける内方の端部から連続して折り曲げられて、車両インナー側へ延出される延出筒部9a2が形成され、この延出筒部9a2の端部からさらに連続して折り曲げられて、径方向Xの外側に突出される突出壁部9a3が形成され、かかる突出壁部9a3に上述と同様なる送風ファン12gを設けている。
【0028】
また、環状のスリンガ9aが一体的に連続して設けられる送風ファン12gの他の実施形態としては、図7、8に示すように、内輪2bの外周に嵌装される断面を略L字状となした環状の送風ファン12gと、この送風ファン12gに嵌装される断面を略L字状となした環状のスリンガ9aとによって構成することができる。この送風ファン12gは、内輪2bの外周に嵌装される断面を略L字状となし、かつその軸方向Zの長さが軸受2の外部に延出される固定円筒12hと、この固定円筒12hにおける車両インナー側の端部から連続して折り曲げられる外側壁部12eを備えている。そして、この外側壁部12eには、上述と同様に形成する送風ファン12gが設けられる。
【0029】
このように密封装置部9は、リップ状のシール部材9cによるシール機能と、送風ファン12gによる冷却機能が複合されており、かつその加工も板金材によるプレス加工で一体形成が可能となり部品点数を増やすことなく、安価な製造も可能となる。なお、本例の外部シール部12はラビリンスシール機能を具有させるために、断面コ字上に形成している。
【0030】
このセンサー付き転がり軸受装置1は、車両の走行中において、その車速を減速する制動時、デイスクロータ3bで発生する熱によって、その周辺の温度が昇温することにともなって、ABSセンサー11、磁気エンコーダー部10の温度も昇温することとなるも、車両インナー側の回転部材側としての内輪2b側又はドライブシャフト4側に気流を発生される送風ファン12gを備えているため、ABSセンサー11、磁気エンコーダー部10に気流を直接的に接触させることができるため、気流接触による冷却効果が得られ、所望する温度まで冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係るセンサー付き転がり軸受装置の取付状態の断面図。
【図2】図1の回転検出装置の部分拡大断面図。
【図3】磁気エンコーダー部を示す図。
【図4】冷却部とABSセンサーとの配置を示す図。
【図5】他のセンサー付き転がり軸受装置の取付状態の断面図。
【図6】冷却部とABSセンサーとの配置を示す図。
【図7】他のセンサー付き転がり軸受装置の取付状態の断面図。
【図8】冷却部とABSセンサーとの配置を示す図。
【符号の説明】
【0032】
2a 外輪
2b 内輪
3a 車輪
3b デイスクロータ
4 ドライブシャフト(駆動軸)
6 車両固定部材
9 密封装置部
9a スリンガ
10 磁気エンコーダー部
11 ABSセンサー
12g 送風ファン
12g1 羽根片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両インナー側の車両固定部材に接続される外輪と、車両アウター側のデイスクロータ及び車輪に接続され、前記外輪と相対回転する内輪と、前記内輪の車両インナー側に固定され、周方向で磁気特性が交互に変化する円環状の磁気エンコーダー部と、該磁気エンコーダー部の回転による磁気変化を検出するように、前記車両固定部材又は前記外輪に固定され、前記磁気エンコーダー部と対向配置されるABSセンサーと、を備えるセンサー付き転がり軸受装置であって、
前記ABSセンサーの車両インナー側の近傍に設けられ、前記内輪の回転によって回転する送風ファンを有し、該送風ファンは、回転軸心の軸方向に気流を発生させ、この気流を制動時の前記デイスクロータの発熱によって昇温する前記ABSセンサーに接触させることを特徴とするセンサー付き転がり軸受装置。
【請求項2】
前記内輪には、動力を伝達する駆動軸が接続され、該駆動軸の外周には、前記送風ファンが固定され、前記駆動軸の回転によって前記送風ファンを回転させ、該送風ファンで発生させる気流を前記ABSセンサーに接触させることを特徴とする請求項1に記載のセンサー付き転がり軸受装置。
【請求項3】
車両インナー側の前記内輪と前記外輪との間には、その内外輪間の内部を外部から密封するための密封装置部が設けられ、該密封装置部を構成する一部の部材である前記内輪に固定される環状のスリンガには、前記磁気エンコーダー部が固定され、
前記スリンガには、前記磁気エンコーダー部よりも車両インナー側であって、前記磁気エンコーダー部と対向配置されるように、前記送風ファンが設けられ、該送風ファンと前記磁気エンコーダー部との間には、前記ABSセンサーが配置され、該ABSセンサーに前記送風ファンで発生させる気流を接触させることを特徴とする請求項1に記載のセンサー付き転がり軸受装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−106924(P2010−106924A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−278435(P2008−278435)
【出願日】平成20年10月29日(2008.10.29)
【出願人】(000001247)株式会社ジェイテクト (7,053)
【Fターム(参考)】