説明

ソレノイド駆動装置を有するダイアフラムポンプ内の能動型逆止弁

本発明は、洗剤投与ポンプとして使用されるダイアフラムポンプ(1)に関する。本発明によるダイアフラムポンプ(1)は、ポンプハウジング(2)と、作動流体チャンバと、少なくとも1つの吸入口(3)と、少なくとも1つの放出口(4)と、作動流体チャンバの壁を定義すると共に往復運動可能である1つのダイアフラム(6)と、前述のダイアフラム(6)を往復運動させるダイアフラム駆動手段と、作動流体チャンバ内への流体の進入を制御するスプリング付勢された弁本体(7a)を含む少なくとも1つの逆止弁(7)と、を有する。このダイアフラムポンプは、弁本体(7a)をその弁座内に機械的に押圧する手段を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、ダイアフラムポンプに関し、更に詳しくは、ポンプハウジングと、作動流体チャンバと、少なくとも1つの吸入口と、少なくとも1つの放出口と、作動流体チャンバの壁を定義すると共に往復運動可能である少なくとも1つのダイアフラムと、前述のダイアフラムを往復運動させるダイアフラム駆動手段と、作動流体チャンバ内への流体の進入を制御するスプリング付勢された弁本体を含む少なくとも1つの逆止弁と、を有する特に洗剤投与ポンプとして使用されるダイアフラムポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
ダイアフラム及びピストンポンプは、様々な特性を有する計量された量の液体を供給するべく使用される。適用分野に応じて、ポンプ動作には、計量された媒体の供給量が可能な限り正確であり、且つ、可能な限り長期にわたって一定に保持されることを保証するべく、様々な要件が課せられる。
【0003】
ダイアフラムポンプは、積極的な変位を使用して液体を移送する一般的な産業用ポンプである。これらの装置は、通常、単一のダイアフラム及びチャンバ、並びに、逆流を防止するための放出逆止弁を含む。圧油を利用してダイアフラムを駆動するべく、ピストンがダイアフラムに結合されるか又は使用される。ダイアフラムポンプは、互いに擦れ合う内部部品を含まないため、通常、非常に信頼性が高い。駆動手段が、通常、ポンプの液圧部分とは完全に分離されているため、ダイアフラムポンプは、研磨材料、酸、化学薬品、又はこれらに類似したものを含む様々な媒体を取り扱うことができる。ダイアフラムポンプは、最大流速において小容積の流体を供給可能であるため、投与ポンプとして特に好適である。
【0004】
ダイアフラムポンプを投与ポンプとして使用する別の理由は、これらのポンプが、2つの行程、即ち、媒体がリザーバから吸入される吸入行程と、例えば、計量されたライン内への計量された媒体の供給が実行される圧縮行程又は供給行程と、を具備するという点にある。例えば、当技術分野において既知のダイアフラムポンプは、逆流を防止するべく、吸入逆止弁及び放出逆止弁を有する。これらの逆止弁は、通常、スプリング付勢され、且つ、ポンピング対象の媒体の圧力差によって開閉される。
【0005】
特に高濃度の洗剤をポンピングする際には、逆止弁内における結晶化及び粒子に起因し、しばしば、既知のダイアフラムポンプに障害が発生する。逆止弁の弁本体は、通常、圧縮スプリングにより、弁座に対してシーリングされた関係において保持される。逆止弁は、通常、流体の差圧によってのみ動作する。この圧縮スプリングは、逆止弁の容易な開放を保証するべく、相対的に小さなスプリング力を作用させる。これは、ポンプの吸入側の逆止弁に特に当て嵌まる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
当技術分野において既知のダイアフラムポンプは、しばしば、わずかな少量の汚染物により、逆止弁の機能を保証するための弁座内における弁本体の適切な配置が妨げられるという欠点を有する。この結果、ポンプの機能が完全に停止することになる。従って、計量された媒体中における汚染物の小さな粒子及び結晶化の影響を受けないダイアフラムポンプを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、ポンプハウジングと、作動流体チャンバと、少なくとも1つの吸入口と、少なくとも1つの放出口と、作動流体チャンバの壁を定義すると共に往復運動可能である1つのダイアフラムと、前述のダイアフラムを往復運動させるダイアフラム駆動手段と、作動流体チャンバ内への流体の進入を制御するスプリング付勢された弁本体を含む少なくとも1つの逆止弁と、を有する特に洗剤投与ポンプとして使用されるダイアフラムポンプが提供され、このダイアフラムポンプは、弁本体をその弁座内に機械的に押圧する追加手段を特徴とする。
【0008】
本発明によるダイアフラムポンプは、弁本体と弁座の間に小さな粒子や結晶が集まった場合にも、ダイアフラムポンプの基本的な機能が保証されるように、弁本体が弁座内に強制的に押圧されるという利点を有する。特に非常に高濃度の洗剤を供給する際には、計量対象の媒体中に小さな結晶が成長する事態が発生可能である。このような場合には、弁本体が弁座内に押し込まれた際に、小さな結晶が破壊され、この結果、シーリングされた関係において弁本体が弁座内に配置されることになる。本発明による設計によれば、逆止弁を相対的に大きな力で閉鎖可能であるが、弁を流体の圧力によって容易に作動させることができるように、弁本体に作用するスプリング負荷は依然として相対的に小さなものであってよい。
【0009】
本発明の好適な実施例によるダイアフラムポンプは、弁本体をその関連する弁座内に押圧する前述の追加手段が前述のダイアフラム駆動手段によって駆動されることを特徴とする。
【0010】
本発明の別の態様によれば、ダイアフラムポンプは、第1及び第2逆止弁を有し、第2逆止弁は、第1逆止弁とは反対方向において開放する。
【0011】
例えば、第2弁本体がその開放位置に引き上げられた際に第2弁本体が前述の第1弁本体をその関連する弁座内に押圧するように、第1及び第2逆止弁の第1及び第2弁本体の移動経路がそれぞれ互いに交差するような方式で逆止弁を配列することが有利である。換言すれば、すべての圧縮行程において、第2弁本体は、第1弁本体をその閉鎖位置に押圧する。
【0012】
本発明の更に別の態様によれば、前述の第2弁本体は、ポンプが動作していない際には、前述の第1弁本体を閉鎖位置に絶えず保持する。この本発明の態様によれば、安全遮断弁が提供される。これは、例えば、洗剤容器をポンプよりも高いところに配置可能であるという点において特に有利である。遮断機能は、ポンプが動作していない場合のポンプを通じた流れを非常に効果的に妨げる。
【0013】
本発明の更に別の態様によれば、第2弁本体は、ダイアフラム駆動手段に結合され、且つ、ダイアフラムの行程と同期した状態で往復運動する。
【0014】
好適な一実施例においては、前述の第2逆止弁は、前述のダイアフラムの一部を形成する。
【0015】
この設計は、特に、本発明によるポンプが始動の際に吸入空気の影響を受けなくなるほどにデッドスペース又はデッド容積(作動流体チャンバの合計容積と圧縮行程における変位の容積の間の差)が極小化されるという利点を具備する。このデッド容積の極小化に起因し、システム内に取り込まれた空気の圧縮性も、ポンプの動作に影響を及ぼさない。
【0016】
第2弁本体は、ダイアフラムに対してシーリングされた関係において従順に保持可能であり、これにより、少なくともダイアフラムの第1行程(吸入行程)においては、ダイアフラム内のアパーチャを閉鎖し、且つ、ダイアフラムの第2行程(圧縮行程)においては、前述の作動流体チャンバと前述の放出口の間に流体の連通を確立する。
【0017】
この設計に起因し、ポンプの液圧有効表面が極大値にまで増大する。
【0018】
本発明によるダイアフラムポンプの好適な実施例においては、前述の第2弁本体及び前述のダイアフラムは、ダイアフラムの圧縮行程において生成される圧力がスプリングの弾性復元力によって決定されるように、互いに対してスプリング付勢されている。
【0019】
作動流体チャンバ内において圧縮行程において生成される圧力が特定のレベルに到達した際に、第2弁本体は、その弁座からわずかに引き上げられるため、ダイアフラムは、極めて効果的な圧力比を具備する。
【0020】
有利には、前述のダイアフラム駆動手段は、ソレノイド駆動装置である。
【0021】
或いは、この代わりに、ベンドレバー駆動装置又は液圧作動型駆動装置又は空圧作動型駆動装置を提供可能である。
【0022】
本発明の更に別の態様によれば、第2弁本体は、前述のソレノイド駆動装置のアーマチュアに結合されたステムを有する。
【0023】
以下、添付の図面を参照し、本発明について更に詳細に説明することとする。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】吸入行程における本発明による例示用のダイアフラムポンプの断面図を示す。
【図2】圧縮行程における図1のダイアフラムポンプを示す。
【図3】圧縮行程の終了時点における本発明によるダイアフラムポンプを示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
まず、図面を参照すれば、図1は、本発明によるダイアフラムポンプ1の例示用の実施例を示す。ダイアフラムポンプ1は、吸入口3及び放出口4を有するポンプハウジング2を有し、吸入口3は、吸入ポートであり、放出口4は、圧力ポートである。
【0026】
ポンプハウジング2内には、ポンプチャンバ5a、5bが定義されている。ポンプチャンバ5a、5bは、ポンプチャンバを第1及び第2コンパートメント5a、5bに分割するメインダイアフラム6を収容する。吸入口3は、作動流体チャンバを定義するポンプチャンバの第1コンパートメント5aと連通し、放出口4は、作動流体チャンバの第2コンパートメント5bと連通する。
【0027】
本発明によるダイアフラムポンプ1は、後程詳述するように、第1及び第2逆止弁7及び8を有し、第1逆止弁7は、吸入口3を制御しており、第2逆止弁8は、第1逆止弁7と直列に配列されている。
【0028】
第1逆止弁7は、第1圧縮スプリング7cによって第1弁座7bに対してスプリング付勢された茸様の第1弁本体7aを有する。第1弁本体7aは、シーリングリング7dによって第1弁座7bに対してシーリングされており、これは、好ましくは、Oリングシーリングである。
【0029】
ダイアフラム6は、そのアーマチュア9のみが図示されているソレノイド駆動装置により、ポンプハウジング2内において往復運動駆動される。ソレノイド駆動装置のアーマチュア9は、第2の茸様の弁本体8aのステム10に結合されている。第2弁本体8aのステム10aは、メインダイアフラム6の中心においてアパーチャ11を貫通している。図1に示された状態においては、第2弁本体8aは、メインダイアフラム6に対してシーリングされた関係においてスプリング付勢された状態で保持され、これにより、アパーチャ11をシーリングされた状態で閉鎖している。この目的のために、ステム10のベース12上に位置する第2圧縮スプリング8cは、第2弁本体8aのシーリング表面13に対してメインダイアフラム6を押し付けている。第2弁本体8aの対応するシーリング表面13に対するシーリングのために、第1コンパートメント5aの内部壁を形成するメインダイアフラムの表面には、環状のシーリングリブ14が提供されている。
【0030】
ポンプチャンバの第2コンパートメント5bに対向するこのメインダイアフラム6の面には、第2圧縮スプリング8cとの当接のための周辺カラー部16を有する硬い保持部材15が提供されている。
【0031】
図面から容易に理解されるように、その中心アパーチャ11を有するメインダイアフラム6は、第2逆止弁8の一部を形成している。ソレノイド駆動装置のアーマチュア9は、後述するように、補助ダイアフラム17がダイアフラムポンプ1の動作の際にメインダイアフラムと共に同期した状態で往復運動するのに伴って、シーリング機能のみを具備する補助ダイアフラム17により、ポンプチャンバの第2コンパートメント5bに対してシーリングされる。
【0032】
図面からわかるように、第2弁本体8aのステム10は、メインダイアフラム6の保持部材15及びアパーチャ11を貫通している。ステム10とアパーチャ11の間、及びステム10と、アパーチャ11とアライメント状態にある、保持部材15内のアパーチャ18の間には、第2逆止弁8が開放した際に第1及び第2コンパートメント5a及び5bの間に流体連通を確立する環状のギャップ19が形成される。
【0033】
以下、添付の図面を参照し、ダイアフラムポンプ1の機能について説明することとする。
【0034】
既に先程説明したように、図1は、吸入行程における本発明によるダイアフラムポンプを示す。吸入行程においては、ソレノイド駆動装置のアーマチュア9は後退する(即ち、図1の右に移動する)。ステム10に結合されたアーマチュア9の往復運動により、メインダイアフラム6及び補助ダイアフラム17も、アーマチュア6と同期した状態で運動する。吸入力が吸入口3に印加さるように、第1コンパートメント5aの容積が増大する。この結果、第1弁本体7aが第1圧縮スプリング7cの圧力に抗してその関連する第1弁座7bから引き上げられることになる。ポンプチャンバの第1コンパートメント5aは、いまや、吸入口3との流体連通状態にあり、これにより、進入した媒体を第1コンパートメント内にポンピング可能である。流体は、第1弁本体7aと第1弁座7bの間の環状のギャップ20を通じて第1コンパートメント5aに進入可能である。
【0035】
第1圧縮スプリング7cによって印加される圧縮力は、第1コンパートメント5aと吸入口3の間のわずかな圧力差のみによって十分に媒体をポンピングしてコンパートメント5a内に流入させることができるように、比較的小さい。
【0036】
次に図2を参照すれば、圧縮行程における本発明によるダイアフラムポンプ1が示されている。
【0037】
先程説明したように、ソレノイド駆動装置の動作により、第2弁本体8bのステム10に接続されたアーマチュア9は、ポンプハウジング内において往復運動する。これにより、主にメインダイアフラム6によってポンピング動作が実行される。圧縮行程においては、第1コンパートメント5aの容積が減少することになり、これによい、コンパートメント5a内に圧力が生成される。第1圧縮スプリング7cのスプリング力により、第1弁本体7aが、その関連する弁座7b内に移動する。この運動は、コンパートメント5a内の上昇する圧力によって支持される。更には、この第1コンパートメント5a内における上昇する圧力は、メインダイアフラムに対して作用し、メインダイアフラム6が、第1圧縮スプリング7cと比較して相対的に強力である第2圧縮スプリング8cのスプリング力に抗して押圧されるという結果をもたらす。この第1コンパートメント5a内に生成された圧力は、第2弁本体8aとメインダイアフラム6の間の相対的な運動を引き起こし、第2弁本体8aが、メインダイアフラム6によって形成されたその関連する第2弁座から引き上げられるという結果をもたらす。この結果、第1コンパートメント5a内に取り込まれた流体は、環状のギャップ19を介して第2コンパートメント5bに進入可能である。
【0038】
図3において更に明瞭に観察できるように、第1及び第2弁本体7a及び8aは、それらの移動経路が交差するように配列されている。即ち、圧縮行程の終了時点において、第2弁本体8aは、第1弁本体7aをその閉鎖位置に押圧する。例えば、シーリングリング7dと弁本体の関連するシーリング表面の間に集まった粒子又は結晶に起因し、第1弁本体が、その開放位置において動けなくなった場合には、第2弁本体8aは、力によって第1弁本体7aをその閉鎖位置に押圧することになろう。
【0039】
図3は、ソレノイド駆動装置が動作していない際のポンプの初期状況を示している。換言すれば、この状況においては、第1弁本体7aは、第1及び第2逆止弁が安全遮断弁の如くに機能するように、第2弁本体8aによってその閉鎖位置に絶えず保持されている。
【0040】
ダイアフラムポンプ1の後続の行程においては、流体が放出口4(圧力ポート)内に移動するように、第2コンパートメント5bの容積が減少することになることを理解されたい。
【0041】
又、前述の説明から、第2弁本体8aがポンプハウジング2内においてメインダイアフラム6を往復運動させていることから、第2弁本体8aがダイアフラム駆動メカニズムの一部を形成していることが明らかである。
【0042】
本明細書に記述された実施例は、限定を目的としたものではなく、例示を目的として記述されたものである。本発明の精神及び範囲を実質的に逸脱することなしに、当業者には容易に明らかな多数のその他の実施例を実施可能であることが明らかである。
【符号の説明】
【0043】
1 ダイアフラムポンプ
2 ポンプハウジング
3 吸入口
4 放出口
5a、5b ポンプチャンバの第1及び第2コンパートメント
6 メインダイアフラム
7 第1逆止弁
7a 第1弁本体
7b 第1弁座
7c 第1圧縮スプリング
7d シーリングリング
8 第2逆止弁
8a 第2弁本体
8c 第2圧縮スプリング
9 アーマチュア
10 ステム
11 アパーチャ
12 ステムのベース
13 シーリング表面
14 シーリングリブ
15 保持部材
16 カラー
17 補助ダイアフラム
18 アパーチャ
19 環状のギャップ
20 環状のギャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に洗剤投与ポンプとして使用されるダイアフラムポンプであって、
ポンプハウジング(2)と、
作動流体チャンバと、
少なくとも1つの吸入口(3)と、
少なくとも1つの放出口(4)と、
前記作動流体チャンバの壁を定義すると共に往復運動可能である1つのダイアフラム(6)と、
前記ダイアフラム(6)を往復運動させるダイアフラム駆動手段と、
前記作動流体チャンバ内への前記流体の進入を制御するスプリング付勢された弁本体(7a)を含む少なくとも1つの逆止弁(7)と、
を有し、
前記弁本体(7a)をその弁座(7b)内に機械的に押圧する追加手段を特徴とするダイアフラムポンプ。
【請求項2】
前記弁本体(7a)をその関連する弁座(7b)内に押圧する前記追加手段は、前記ダイアフラム駆動手段によって駆動されることを特徴とする請求項1に記載のダイアフラムポンプ。
【請求項3】
第1及び第2逆止弁(7、8)を有し、前記第2逆止弁は、前記第1逆止弁(7)とは反対方向において開放することを特徴とする請求項1または2に記載のダイアフラムポンプ。
【請求項4】
前記第1及び第2逆止弁(7、8)の前記第1及び第2弁本体(7a、8a)の移動経路は、前記第2弁本体(8a)がその開放位置に引き上げられた際に第2弁本体(8a)が前記第1弁本体(7a)をその関連する第1弁座(7b)内に押圧するように、それぞれ互いに交差することを特徴とする請求項3に記載のダイアフラムポンプ。
【請求項5】
前記第2弁本体(8a)は、前記ポンプが動作していない際に前記第1弁本体(7a)を前記閉鎖位置に絶えず保持することを特徴とする請求項3又は4に記載のダイアフラムポンプ。
【請求項6】
前記第2弁本体(8a)は、前記ダイアフラム駆動手段に結合され、且つ、前記ダイアフラムの行程と同期した状態で往復運動されることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のダイアフラムポンプ。
【請求項7】
前記ダイアフラム(6)は、前記第2逆止弁(8)の一部を形成することを特徴とする請求項6に記載のダイアフラムポンプ。
【請求項8】
前記第2弁本体(8a)は、前記ダイアフラム(6)に対してシーリングされた関係において従順に保持され、これにより、少なくとも前記ダイアフラム(6)の第1行程においては、前記ダイアフラム(6)内のアパーチャ(11)を閉鎖し、且つ、前記ダイアフラム(6)の第2行程においては、前記作動流体チャンバと前記放出口(4)の間に流体連通を確立することを特徴とする請求項7に記載のダイアフラムポンプ。
【請求項9】
前記第2弁本体(8a)及び前記ダイアフラム(6)は、互いに対してスプリング付勢されおり、この結果、前記ダイアフラム(6)の前記圧縮行程において生成される圧力は、前記スプリングの弾性回復力によって決定されることを特徴する請求項8に記載のダイアフラムポンプ。
【請求項10】
前記ダイアフラム駆動手段は、ソレノイド駆動装置であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のダイアフラムポンプ。
【請求項11】
前記第2弁本体(8a)は、前記ソレノイド駆動装置のアーマチュア(9)に結合されたステム(10)を有することを特徴とする請求項10に記載のダイアフラムポンプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2010−510422(P2010−510422A)
【公表日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−536608(P2009−536608)
【出願日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際出願番号】PCT/EP2006/010969
【国際公開番号】WO2008/058558
【国際公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願人】(500320453)イーコラブ インコーポレイティド (120)
【Fターム(参考)】