説明

タイルOLEDディスプレイ

本発明は、間隔をあけられた電極を有する第1のディスプレイ範囲を有する基板を有する、1つ又はそれより多い第1の発光タイルを有するタイルディスプレイ構造に係る。発光材料を有する少なくとも1つの層は、間隔をあけられた電極の間に与えられる。非ディスプレイ範囲は、ディスプレイ基板の端部における接続点に対してディスプレイ範囲における間隔をあけられた電極を電気的に接続するよう、導体を備えられる。間隔をあけられた電極は、電流を受ける際に発光ピクセル素子を発出する。また、1つ又はそれより多い第2の発光タイルは、間隔をあけられた電極を有する第2のディスプレイ範囲と、間隔をあけられた電極間における発光材料を有する少なくとも1つの層とを有する、基板を有して与えられる。第2の発光タイルは、他のタイル基板の非ディスプレイ範囲の上方にスタックされ、第1のディスプレイ範囲と位置を合わせられる。第2のディスプレイ範囲の間隔をあけられた電極は、電流を受ける際に発光ピクセル素子を発出する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のスタックされたタイルを有するOLEDフラットパネルディスプレイ装置に係る。
【背景技術】
【0002】
電子ディスプレイ装置は、コンピュータからの情報を表示するよう一般的に使用される。典型的なディスプレイ装置は、携帯機器において使用される小型ディスプレイから、数千人が見ることができる大変大きなディスプレイにまで及ぶ。大型ディスプレイは、より小型のディスプレイ機器を共にタイル張りする(tiling)ことから作られることがある。例えば、複数のビデオディスプレイを使用するビデオウォールは、電子媒体において頻繁に見られ、フラットパネルディスプレイは、より大きなディスプレイを作るようタイル張りされる。大型のタイル張りされた高解像度ディスプレイを作るよう使用される複数のプロジェクタ装置はまた、使用可能である。
【0003】
タイルディスプレイ(tiled display)は、先行技術において周知である。例えば2004年1月27日発行、米国特許第6,683,665 B1号明細書(特許文献1)は、各タイルがディスプレイ部分及び電子技術部分を有するタイル構造を記載する。タイルは、フレームを使用してアレイへと共に固定される。あるいは、2002年12月24日発行、米国特許第6,498,592号明細書(特許文献2)は、電気機器を有する単一の基板及びディスプレイの使用を記載する。しかしながら、記載される通り、かかる設計は、電子基板を介するビア(vias)の使用を求め、OLEDディスプレイ等においてディスプレイ構成部品に対して密封を求めるディスプレイに対しては問題がある。ガラス基板におけるビアは、構成が困難であり、他の基板の使用は、ディスプレイ材料を密封するよう十分適切ではない。更には、設計は、追加的なフレームを求め、巻取り(roll−to−roll)製造に対して十分適切ではない。
【0004】
ディスプレイタイルの重畳に依存する他の技術は、2003年5月22日発行、WO 03/042966、「Display for a Large Panel Display Consisting of Tiled Displays」(特許文献3)において記載される。この方法は、複雑な支持構造を及び複数のプリント回路基板を使用する。更には、タイルの継ぎ目は、ディスプレイが角度をずらして見られる際に可視となり得る。
【特許文献1】米国特許第6,683,665 B1号明細書
【特許文献2】米国特許第6,498,592号明細書
【特許文献3】WO 03/042966
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって本発明は、上述された問題を克服する改善されたチルトディスプレイ装置を与える、ことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの態様によれば、a)1つ又はそれより多い第1のOLEDタイル、及び、b)1つ又はそれより多い第2のOLEDタイルを有する、タイルOLEDディスプレイ構造が与えられる。a)第1のOLEDタイルは、間隔をあけられた電極を有する第1のディスプレイ範囲と、間隔をあけられた電極とディスプレイ範囲における間隔をあけられた電極をディスプレイ基板の端部における接続点に対して電気的に接続する導体を有する非ディスプレイ範囲との間における有機発光材料を有する、少なくとも1つの層と、を有する基板を有する。該間隔をあけられた電極は、電流を受ける際に発光ピクセル素子を発出する。b)第2のOLEDタイルは、間隔をあけられた電極を有する第2のディスプレイ範囲と、他のOLEDタイル基板の非ディスプレイ範囲の上方にスタックされ、第1のディスプレイ範囲と位置を合わせられる間隔をあけられた電極間における、有機発光材料を有する少なくとも1つの層と、を有する基板を有する。第2のディスプレイ範囲の間隔をあけられた電極は、電流を受ける際に発光ピクセル素子を発出する。
【0007】
本発明の他の態様によれば、a)1つ又はそれより多い第1の発光タイル、及び、b)1つ又はそれより多い第2の発光タイルを有する、タイルディスプレイ構造が与えられる。a)第1の発光タイルは、間隔をあけられた電極を有する第1のディスプレイ範囲と、間隔をあけられた電極とディスプレイ範囲における間隔をあけられた電極をディスプレイ基板の端部における接続点に対して電気的に接続する導体を有する非ディスプレイ範囲との間における、発光材料を有する少なくとも1つの層と、を有する基板を有する。該間隔をあけられた電極は、電流を受ける際に発光ピクセル素子を発出する。b)第2の発光タイルは、間隔をあけられた電極を有する第2のディスプレイ範囲と、他のタイル基板の非ディスプレイ範囲の上方にスタックされ、第1のディスプレイ範囲と位置を合わせられる間隔をあけられた電極間における、発光材料を有する少なくとも1つの層と、を有する基板を有する。第2のディスプレイ範囲の間隔をあけられた電極は、電流を受ける際に発光ピクセル素子を発出する。
【0008】
本発明は、タイルディスプレイが、大変単純な電気相互接続を活用し、基板ビアを求めず、連続的な工程において製造するよう単純であり、向上された生産性を有する、という利点を有する。
【0009】
本発明のこれらの及び他の態様、目的、特性、及び利点は、添付の図面を参照して、望ましい実施例の以下の詳細な説明及び添付の請求項からより明らかに理解及び認識される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の上述の及び他の目的、特性、及び利点は、以下の説明及び図面と併せてより明らかとなる。同一の参照符号は、可能であれば、図中共通である同一の特性を示すよう使用されている。
【0011】
図中の要素の寸法における差異が大きく一定の比率で(at scale)描写し得ないため、図中の層は縮尺で製図(scale)されない。
【0012】
図1a及び1bを参照すると、本発明に従ってディスプレイ構造10を作る第1の段階が示されている。図示される実施例では、ディスプレイ構造10は、OLED(有機発光ダイオード)を有するが、本発明はそれに制限されず、構造10は、LED(発光ダイオード)又はLCD(液晶ディスプレイ)を有し得る。ディスプレイ構造10を構築する第1の段階は、支持基板12を与えることである。基板12は、適切な材料及び適切な構造を有して作られ得る。基板12は、剛性又は可撓性であり、ガラス、金属、プラスチック、可撓性ガラス、又は可撓性金属フォイルを有し得る。一実施例では、複数の第1の電極8は、まず基板12上に蒸着される。発光材料13は、複数の第1の電極8にわたって蒸着され、例えば、正孔注入、ホール輸送、発光、電子伝達、及び電子注入の層を有する有機材料の複数層を有し得る。かかる層は、技術的に周知である方法を使用して基板12上へと形成及び蒸着され得る。該方法は、例えば、基板12上に矩形のディスプレイ範囲14を形成するようスピンコーティング又はカーテンコーティング等のコーティング手段又は蒸発手段を使用するものである。1つ又はそれより多い第2の電極9は、発光材料13にわたって形成される。第1及び第2の電極8,9は、基板12の端部11の近くに延在する導体16に対して電気的に接続される。該導体は、例えば信号及び電極を与えるようワイヤを有する電気ケーブルを有して、外部接続を使用し得る。発光材料13に対する制御は、導体及び電極(図示せず)に対して接続されるパッシブマトリクス制御ドライバであり得る。あるいは、アクティブマトリクス機器が使用され得るが、該機器は、基板上に形成される電気構成部品の増大する数により、位置合わせがより困難である。発光ピクセル素子15(破線で表示)は、第1及び第2の電極8,9が重畳し、発光材料13を介して電流を流すところで作られる。
【0013】
図1a中に示される通り、4つの矩形のディスプレイ範囲14は、各範囲14の2つの側部17上で隣接し、各ディスプレイ範囲14の残りの2つの側部19上で導体16によって接続される別個の電極8,9を有して基板12にわたって形成される(図1b参照)。別個のコントローラ及び電気接続は、故に、各ディスプレイ範囲14に対して与えられ得る。周知の通り、パッシブマトリクスディスプレイは、基板12上のアクティブ電子構成部品の製造を求めないため、アクティブマトリクスディスプレイと比較して単純且つ安価に製造される。しかしながら、パッシブマトリクスディスプレイは、ディスプレイがより大きくなるにつれて増大するコネクタの負荷及び長い接続により、一般的に寸法が制限される。本発明は、タイル構造を使用することによってかかる制限を克服する。各ディスプレイ範囲14に対して別個のコントローラ及び接続を用いることによって、本発明は、各ディスプレイ範囲に対する接続の数及び寸法を低減し、実用的であるより大きなディスプレイ、特にはパッシブマトリクスディスプレイを可能にする。
【0014】
ディスプレイ10は、ディスプレイ基板12に対して接着剤を有して付加される単一の封入カバー(図示せず)を有して封入され得る。あるいは、各OLEDディスプレイタイルは、それ自体のカバーを有して別個に封入され得る。いずれの場合においても、導体又は何らかの接続ケーブルがカバーの下方又はカバーを介して通るよう、遊びが作られなければならない。望ましくは、封入カバーは、ディスプレイ全体の厚さを最小限に抑えるよう、大変薄い。特には、コーティングされる封入カバーは、上部の間隔をあけられた電極にわたって位置決めされ、薄い絶縁保護コーティングを有する、ことが望まれる。
【0015】
ディスプレイ10の製造における次の段階は、図2aによって示される。図中、4つのディスプレイタイル20は、基板12上にスタックされ、各ディスプレイタイル20は、ディスプレイ範囲22を有するタイル基板26と電極24とを有する。故に、ディスプレイタイル20のディスプレイ範囲22は、タイル基板12の非ディスプレイ範囲の上方にある。ディスプレイ範囲22及び電極導体24は、ディスプレイ範囲14及び導体16に対して実質的に同一であり、同様の参照符号は、ディスプレイ基板12上に形成される同様の部品及び作動を示す。しかしながら、タイル20は、ディスプレイ基板12より小さく、ディスプレイ範囲14の上方及び下方端部からディスプレイ基板12の上方及び下方端部まで延在する。基板26上のディスプレイ範囲22は、基板26の端部27近くに形成され、電極8,9によって形成されるピクセル15は、ディスプレイ基板12上に基板8,9によって形成されるピクセル15と同一の寸法及びピッチを有する。追加的な非ディスプレイ範囲空間31は、続く支持基板30に対してタイル基板12上に与えられる。タイルディスプレイにおいて十分理解される通り、夫々、タイル基板12及び26上でディスプレイ範囲14及び22の端部27に近接するピクセル15間の距離Dは、各基板12,26上のピクセル間距離D1に対して同等でなければならない。それ故に、ピクセル15は、ディスプレイ範囲14及び22にわたって均一であるように思われる。タイル基板26は、より大きな角度において見られる際にディスプレイの均一性を保持するよう、実行可能であるように薄くなければならず、望ましくは厚さ500ミクロンより薄い。特には、タイル基板26の厚さは、ピクセル15の寸法に対して小さくあるべきである。例えば、大型ディスプレイは、近接するピクセル15間において0.5mmのギャップGを有する3mmのピクセル15を有し得る。透明なタイル基板26はまた、タイル基板26を介してディスプレイ基板12上のピクセルからの光を通すことによって、大きな角度においてみられる際にディスプレイにおける非均一性を低減するよう、有用である。
【0016】
図3を参照すると、ディスプレイ構造10を作る次の段階が示される。支持基板30は、ディスプレイ範囲14を取り巻く開放矩形を形成するよう、ディスプレイ基板12の上方でOLEDタイル20に対して近接する開口空間31において位置付けられる。支持基板30は単純に、次の層において位置決めされるOLEDタイルを支持するよう空間31を埋める役割を果たす。
【0017】
図4を参照すると、OLEDタイル40の第2の層は、基板30及びOLEDタイル20の上方に(スタックされて)位置決めされる。OLEDタイル40のディスプレイ範囲42は、ディスプレイ範囲14の端部17と位置を合わせられ、そのピクセル寸法及びピッチは、他のディスプレイ範囲14及び22におけるそれらと一致する。OLEDタイル40は、OLEDタイル20の導体24と同様である電極導体44を有する基板46上に構築される。
【0018】
図5を参照すると、ディスプレイ範囲52を有するOLEDタイル50の第3の層は、ディスプレイ基板46の各角部において、OLEDタイル20の非ディスプレイ範囲の上方に位置決めされ、位置合わせをされ、16のディスプレイ範囲14,22,42,52を有する近接する、連続する均等な矩形ディスプレイ範囲64を形成する。OLEDタイル50は、夫々OLEDタイル20及び40の導体24及び44に類似する導体54を有する基板56上に構築される。
【0019】
電極16,24,44、及び54は全て、タイル層の端部を越えて延在するため、電極に対して電気ケーブルを接続するよう空間が与えられる。あるいは、ドライバ自体が、タイルの端部上に位置決めされ得る。各OLEDタイル20,40,50及びディスプレイ基板上のディスプレイ範囲14,22,42,52は、等しく又は別個に駆動され得るため、より大きなディスプレイを可能にする。各OLEDタイル20,40、及び50は、技術的に既知である通りカバーを有して別個に封入され得るか、あるいは、ディスプレイ構造10全体が1つのより大きなカバー下に封入され得る。
【0020】
基板20及び40は、同様の寸法を有するが、基板の半分野向は、基板の他方の半分の鏡像である。この同様の寸法及び対称性は、製造コストを低減させる。基板46は、基板26より僅かに小さくなければならず、コネクタがコントローラに対して接続され得るよう導体24が基板46を越えて延在し得るようにする。同様にして、支持タイル30は、オイルタイル50に対して同様の寸法を有するが、OLEDタイル50は、一次元において(in one dimension)基板46より僅かに小さく、導体44が基板46を越えて延在し得るようにしなければならない。
【0021】
ディスプレイ範囲14,22,42、及び52は、一致し、OLED技術において周知である通り、一般的な蒸着及びマスキング技術を使用して構築され得る。各OLEDタイルは、ディスプレイ基板12上への組立て前に個別にテストされ得、従って最終的な組み立てられたディスプレイにおける生産性を高める。
【0022】
作動において、電力は、電極16,24,44、及び54を介してコントローラ(図示せず)によって与えられ、各タイルのディスプレイ範囲のピクセル15においてOLED材料を介して電流を流すようにする。電流により、各ピクセル15は、制御される通りに点灯される。OLED機器の制御及び作動は、技術的に周知である。
【0023】
本発明は、4×4のアレイにおける16のタイルを有する一実施例において説明されてきた。他の配置は可能である。例えば、3×3のアレイは、ディスプレイ基板12の中心において単一の中心ディスプレイ範囲14を位置決めすることによって形成され得、ディスプレイ基板26上のディスプレイ範囲24の周辺に、並びにディスプレイ範囲24と位置合わせをして、4つの一致するOLEDタイル21を位置決めする。4つの角部のタイル50は、完全な矩形のアレイを形成するよう、OLEDタイル20の非ディスプレイ範囲の上方に位置決めされ得る。同様にして、例えば5×5アレイにおける25のタイルを有する、より大きなディスプレイが作られ得る。各配置において、間に支持タイルを有するOLEDタイルの連続するスタック層は、必要に応じて、ディスプレイ範囲の連続アレイ64を形成し得る。
【0024】
スタックタイル配置により、ディスプレイ基板12は、大変大きく、例えば1平方メートル又はそれより大きくなり得る。他の一実施例では、ディスプレイ基板12の中心にわたって最初のOLEDタイルを位置決めすることが可能であるため、OLED材料及び電極は、ディスプレイ基板上に蒸着される必要はない。例えば、ディスプレイ基板12の寸法の四分の1のOLEDタイルは、OLEDタイル及び支持タイルの後続の層に対する支持を形成するよう、ディスプレイ基板の各四分円(quadrant)上に位置付けられ得る。
【0025】
あるいは、支持タイルは、OLEDタイルへと一体にされ得るため、タイル基板は図示されるより大きい。この場合、非ディスプレイ範囲は下方にあるディスプレイ範囲にわたって位置決めされる。
【0026】
本発明は、ディスプレイ及びタイル基板が連続的なウェブ上でつくられる連続的な製造工程において製造され得る。基板は、製造されると、選び出され(singulated)組立てられ得る。スタックタイル構造の使用は、タイル間の接続又は基板におけるビアに対する必要性を除去し、したがって封入を強化し、信頼性を高め、製造コストを低減する。
【0027】
望ましい一実施例では、本発明は、小分子又は高分子を有するOLEDディスプレイ機器のタイルフラットパネルアレイ(tiled flat−panel array)において取り入れられ、制限的ではないが、1998年9月6日発行、Tang外、米国特許第4,769,292号明細書、及び、1991年10月29日発行、VanSlyke外、米国特許第5,061,569号明細書において開示される通りである。有機発光ディスプレイの多種の組合せ及び変形は、かかる機器を製作するよう使用され得る。
【0028】
本発明は、特定の望ましい実施例を特に参照して詳細に説明されてきたが、変形及び修正が本発明の趣旨及び範囲内で達成され得る、ことは理解される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1a】本発明の一実施例に従ったディスプレイ基板に付加される図1b中の位置を合わせられた複数のディスプレイ範囲/タイルを有するディスプレイ基板の斜視図である。
【図1b】支持基板上の本発明の一実施例に従った単一のディスプレイ範囲の斜視図である。
【図2a】ディスプレイ範囲/タイルの第1の層が与えられる、図1a中のディスプレイ基板の斜視図である。
【図2b】円26によって示される、図2aの拡大部分平面図である。
【図3】ディスプレイ基板に対して付加される支持タイルを有する図2a中のディスプレイ基板の斜視図である。
【図4】支持基板にわたって位置決めされる位置合わせをされたディスプレイ範囲/タイルを有する図2a中のディスプレイ基板の斜視図である。
【図5】本発明の一実施例に従った16タイルディスプレイを作る次の段階における図4中の斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイルOLEDディスプレイ構造であって、
a) 1つ又はそれより多い第1のOLEDタイルと、
b) 1つ又はそれより多い第2のOLEDタイルと、
を有し、
前記第1のOLEDタイルは、
間隔をあけられた電極を有する第1のディスプレイ範囲と、
前記間隔をあけられた電極と前記ディスプレイ基板の端部における接続点に対して前記ディスプレイ範囲における前記間隔をあけられた電極を電気的に接続するよう導体を有する非ディスプレイ範囲との間における、有機発光材料を有する少なくとも1つの層と、
を有する基板を有し、前記間隔をあけられた電極は、電流を受ける際に発光ピクセル素子を発出し、
前記第2のOLEDタイルは、
間隔をあけられた電極を有する第2のディスプレイ範囲と、
他のOLEDタイル基板の前記非ディスプレイ範囲の上方にスタックされ、前記第1のディスプレイ範囲と位置を合わせられる前記間隔をあけられた電極間における、有機発光材料を有する少なくとも1つの層と、
を有する基板を有し、前記第2のディスプレイ範囲の前記間隔をあけられた電極は、電流を受ける際に発光ピクセル素子を発出する、
タイルOLEDディスプレイ構造。
【請求項2】
a) 1つ又はそれより多いディスプレイ範囲と非ディスプレイ範囲とを有するディスプレイ基板と、
b) 前記ディスプレイ基板にわたって位置決めされ、前記ディスプレイ基板上の前記ディスプレイ範囲に近接し且つ位置を合わせられるディスプレイ範囲を有する、1つ又はそれより多いOLEDディスプレイタイルと、
c) 前記ディスプレイ基板上の非ディスプレイ範囲にわたって各々が位置決めされ、1つ又はそれより多いOLEDディスプレイタイルに対して近接する、1つ又はそれより多い支持タイルと、
d) 支持タイルにわたって位置決めされ、近接するOLEDディスプレイタイルの前記ディスプレイ範囲と位置を合わせられるディスプレイ範囲を有する、1つ又はそれ以上のOLEDディスプレイタイルと、
を有する、
請求項1記載のタイルOLEDディスプレイ構造。
【請求項3】
前記ディスプレイタイルは、パッシブマトリクスディスプレイである、
請求項1記載のOLEDディスプレイ構造。
【請求項4】
前記間隔をあけられた電極のうち1つは、透明である、
請求項1記載のOLEDディスプレイ構造。
【請求項5】
各OLEDディスプレイタイルの前記導体に対して接続される1つ又はそれ以上の電気コネクタを更に有する、
請求項1記載のOLEDディスプレイ構造。
【請求項6】
OLEDタイルの前記基板は、その上方のOLEDタイルの前記基板を越えて突出する、
請求項1記載のOLEDディスプレイ構造。
【請求項7】
前記発光材料は、有機発光材料である、
請求項1記載のOLEDディスプレイ構造。
【請求項8】
前記発光材料は、1つ又はそれより多い有機材料を有する層を有する、
請求項1記載のOLEDディスプレイ構造。
【請求項9】
前記発光材料は更に、正孔注入材料、ホール輸送材料、発光材料、電子伝達材料、及び電子注入材料を有する1つ又はそれより多い層を有する、材料の層を有する、
請求項8記載のOLEDディスプレイ構造。
【請求項10】
前記OLEDディスプレイタイル及び支持タイルは、接着剤を有して付加される、
請求項1記載のOLEDディスプレイ構造。
【請求項11】
前記OLEDディスプレイタイルの各々にわたって位置決めされ、前記OLEDディスプレイタイル基板に対して付加される、別個の封入カバーを更に有する、
請求項1記載のOLEDディスプレイ構造。
【請求項12】
前記封入カバーは、前記間隔をあけられた電極にわたって位置決めされる層である、
請求項1記載のOLEDディスプレイ構造。
【請求項13】
前記OLEDディスプレイタイル及び前記支持タイルの全てにわたって位置決めされ、前記ディスプレイ基板に対して付加される、封入カバーを更に有する、
請求項2記載のOLEDディスプレイ構造。
【請求項14】
タイルディスプレイ構造であって、
a) 1つ又はそれより多い第1の発光タイルと、
b) 1つ又はそれより多い第2の発光タイルと、
を有し、
前記第1の発光タイルは、
間隔をあけられた電極を有する第1のディスプレイ範囲と、
前記間隔をあけられた電極と前記ディスプレイ範囲における前記間隔をあけられた電極を前記ディスプレイ基板の端部における接続点に対して電気的に接続するよう導体を有する非ディスプレイ範囲との間における、発光材料を有する少なくとも1つの層と、
を有する基板を有し、前記間隔をあけられた電極は、電流を受ける際に発光ピクセル素子を発出し、
前記第2の発光タイルは、
間隔をあけられた電極を有する第2のディスプレイ範囲と、
他のタイル基板の前記非ディスプレイ範囲の上方にスタックされ、前記第1のディスプレイ範囲と位置を合わせられる前記間隔をあけられた電極間における、発光材料を有する少なくとも1つの層と、
を有する基板を有し、前記第2のディスプレイ範囲の前記間隔をあけられた電極は、電流を受ける際に発光ピクセル素子を発出する、
タイルディスプレイ構造。
【請求項15】
a) 1つ又はそれより多いディスプレイ範囲と非ディスプレイ範囲とを有するディスプレイ基板と、
b) 前記ディスプレイ基板にわたって位置決めされ、前記ディスプレイ基板上の前記ディスプレイ範囲に近接し且つ位置を合わせられるディスプレイ範囲を有する、1つ又はそれより多いディスプレイタイルと、
c) 前記ディスプレイ基板上の非ディスプレイ範囲にわたって各々が位置決めされ、1つ又はそれより多いディスプレイタイルに対して近接する、1つ又はそれより多い支持タイルと、
d) 支持タイルにわたって位置決めされ、近接するディスプレイタイルの前記ディスプレイ範囲と位置を合わせられるディスプレイ範囲を有する、1つ又はそれ以上のディスプレイタイルと、
を有する、
請求項14記載のタイルディスプレイ構造。
【請求項16】
前記ディスプレイタイルは、パッシブマトリクスディスプレイである、
請求項14記載のディスプレイ構造。
【請求項17】
前記間隔をあけられた電極のうち1つは、透明である、
請求項14記載のディスプレイ構造。
【請求項18】
各OLEDディスプレイタイルの前記導体に対して接続される1つ又はそれ以上の電気コネクタを更に有する、
請求項14記載のディスプレイ構造。
【請求項19】
タイルの前記基板は、その上方のタイルの前記基板を越えて突出する、
請求項14記載のディスプレイ構造。
【請求項20】
前記発光材料は、有機発光材料である、
請求項14記載のディスプレイ構造。
【請求項21】
前記発光材料は、1つ又はそれより多い有機材料を有する層を有する、
請求項14記載のディスプレイ構造。
【請求項22】
前記発光材料は更に、正孔注入材料、ホール輸送材料、発光材料、電子伝達材料、及び電子注入材料を有する1つ又はそれより多い層を有する、材料の層を有する、
請求項21記載のディスプレイ構造。
【請求項23】
前記ディスプレイタイル及び支持タイルは、接着剤を有して付加される、
請求項14記載のディスプレイ構造。
【請求項24】
前記ディスプレイタイルの各々にわたって位置決めされ、前記ディスプレイタイル基板に対して付加される、別個の封入カバーを更に有する、
請求項14記載のディスプレイ構造。
【請求項25】
前記封入カバーは、前記間隔をあけられた電極にわたって位置決めされる層である、
請求項24記載のディスプレイ構造。
【請求項26】
前記ディスプレイタイル及び前記支持タイルの全てにわたって位置決めされ、前記ディスプレイ基板に対して付加される、封入カバーを更に有する、
請求項15記載のディスプレイ構造。

【図1a】
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【図1b】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−521057(P2008−521057A)
【公表日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−543107(P2007−543107)
【出願日】平成17年11月7日(2005.11.7)
【国際出願番号】PCT/US2005/040273
【国際公開番号】WO2006/057801
【国際公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【出願人】(590000846)イーストマン コダック カンパニー (1,594)
【Fターム(参考)】