説明

タッチパネル一体型情報表示装置

【課題】タッチパネルタッチパネル一体型情報表示装置において界面反射が生じやすい部位に反射防止対策を施すことにより、視認性を向上させたタッチパネル一体型情報表示装置を提供する。
【解決手段】情報を表示する表示装置12と、表示装置12に情報を入力するタッチパネル13とを一体配置して成るタッチパネル一体型情報表示装置11における、タッチパネル13の最表面には、2層構造の反射防止膜19が形成されており、視認性が向上している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を表示する表示装置と、前記表示装置に情報を入力するタッチパネルとを備えるタッチパネル一体型情報表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
タッチパネル一体型情報表示装置の従来例としては、例えば図8に示すように、表示装置51と、抵抗膜式タッチパネル52とを一体配置したものがある。上記抵抗膜式タッチパネル52は、フィルム(例えば高分子フィルム)より成る上部基板53と、上部基板53に形成された上部透明電極54と、図示しない下部基板に形成された下部透明電極55と、上部透明電極54および下部透明電極55間に配置されるスペーサ56と、上部基板54上に積層されたハードコート57等から成る(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−45518号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来例のタッチパネル一体型情報表示装置に用いられている抵抗膜式タッチパネルは、電極界面の反射が大きいため、表示装置の前面に抵抗膜式タッチパネルを一体積層して構成したタッチパネル一体型情報表示装置は、界面同士の反射が大きくなるので、視認性を向上させる必要がある。
【0004】
本発明は、タッチパネル一体型情報表示装置において界面反射が生じやすい部位に反射防止対策を施すことにより、視認性を向上させたタッチパネル一体型情報表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1のタッチパネル一体型情報表示装置は、情報を表示する表示装置と、前記表示装置に情報を入力するタッチパネルとを一体配置して成るタッチパネル一体型情報表示装置であって、前記タッチパネルの最表面に反射防止膜を形成したことを特徴とする。
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の請求項2のタッチパネル一体型情報表示装置は、情報を表示する表示装置と、前記表示装置に情報を入力するタッチパネルとを一体配置して成るタッチパネル一体型情報表示装置であって、前記表示装置の表示面側透明電極の膜厚を40nmにしたことを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の請求項3のタッチパネル一体型情報表示装置は、情報を表示する表示装置と、前記表示装置に情報を入力するタッチパネルとを一体配置して成るタッチパネル一体型情報表示装置であって、前記表示装置の表示面側透明電極上に屈折率1.45〜1.65、膜厚20〜150nmの薄膜を形成したことを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の請求項4のタッチパネル一体型情報表示装置は、情報を表示する表示装置と、前記表示装置に情報を入力するタッチパネルとを一体配置して成るタッチパネル一体型情報表示装置であって、前記表示装置の表示面側基板および表示面側透明電極間に膜厚40〜100nmの酸化チタン膜を形成したことを特徴とする。
【0009】
本発明のタッチパネル一体型情報表示装置においては、前記情報を表示する表示装置を構成する情報表示用パネルとしては、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板の間に、帯電性を有する表示用有色粒子から成る表示媒体を封入し、基板内に発生させた電界により表示媒体を移動させて画像等の情報を表示するようにしたものを好適に用いることができる。
【発明の効果】
【0010】
上記構成の本発明の請求項1のタッチパネル一体型情報表示装置によれば、情報を表示する表示装置と、前記表示装置に情報を入力するタッチパネルとを一体配置して成るタッチパネル一体型情報表示装置において、界面反射が生じやすい部位である前記タッチパネルの最表面には、反射防止膜が形成されているので、コントラストの低下が効果的に防止されることになる。したがって、視認性を向上させたタッチパネル一体型情報表示装置を提供することができる。
【0011】
上記構成の本発明の請求項2のタッチパネル一体型情報表示装置によれば、情報を表示する表示装置と、前記表示装置に情報を入力するタッチパネルとを一体配置して成るタッチパネル一体型情報表示装置において、界面反射が生じやすい部位である前記表示装置の表示面側透明電極は膜厚を40nm以下と薄くしてあるので、コントラストの低下が効果的に防止されることになる。したがって、視認性を向上させたタッチパネル一体型情報表示装置を提供することができる。
【0012】
上記構成の本発明の請求項3のタッチパネル一体型情報表示装置によれば、情報を表示する表示装置と、前記表示装置に情報を入力するタッチパネルとを一体配置して成るタッチパネル一体型情報表示装置において、界面反射が生じやすい部位である前記表示装置の表示面側透明電極上には、屈折率1.45〜1.65、膜厚20〜150nmの薄膜が形成されているので、コントラストの低下が効果的に防止されることになる。したがって、視認性を向上させたタッチパネル一体型情報表示装置を提供することができる。
【0013】
上記構成の本発明の請求項4のタッチパネル一体型情報表示装置によれば、情報を表示する表示装置と、前記表示装置に情報を入力するタッチパネルとを一体配置して成るタッチパネル一体型情報表示装置において、界面反射が生じやすい部位である前記表示装置の表示面側基板および表示面側透明電極間には、膜厚40〜100nmの酸化チタン膜が形成されているので、コントラストの低下が効果的に防止されることになる。したがって、視認性を向上させたタッチパネル一体型情報表示装置を提供することができる。
【0014】
上記構成の本発明の請求項5のタッチパネル一体型情報表示装置によれば、帯電粒子駆動型表示装置のように、表示媒体からの反射光を視認するような表示装置において特に重要な反射光の損失が抑えられるので、コントラストの低下が効果的に防止されることになる。したがって、視認性を向上させたタッチパネル一体型情報表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明のタッチパネル一体型情報表示装置の使用例を示す図である。本発明のタッチパネル一体型情報表示装置11は、情報を表示する表示装置12と、情報を入力するタッチパネル13とを備え、表示装置12の前面にタッチパネル13が一体配置されている。
上記表示装置12としては、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板の間に、帯電性を有する表示用有色粒子から成る表示媒体を封入し、基板内に発生させた電界により表示媒体を移動させて画像等の情報を表示するようにした、パッシブ駆動もしくはアクティブ駆動される帯電粒子駆動型の表示装置を用いることができるが、これに限定されない。上記タッチパネル13としては、位置検出機能および書込入力機能を有する光透過性を有するものを用いることができ、例えば抵抗膜方式のタッチパネルを用いることができる。この抵抗膜方式のタッチパネルの詳細構成については、例えば、特開2003−34860号公報を参照のこと。
【0017】
次に、本発明のタッチパネル一体型情報表示装置で表示装置に用いる帯電粒子駆動型の情報表示用パネルの構成の一例について説明する。この帯電粒子駆動型の情報表示用パネルは、それぞれ異なる帯電特性を有する2色の表示用有色粒子でそれぞれ構成される2色の表示媒体を、少なくとも一方が透明な基板間の隔壁によって仕切られた複数のセル内に封入する構造を有している。2枚の基板間に封入した表示媒体に電界が付与されると、付与された電界方向に沿って、帯電した表示媒体が電界による力やクーロン力などによって引き寄せられ、表示媒体が電界方向の変化によって移動方向を変えることにより、情報表示がなされる。従って、表示媒体が、均一に移動し、かつ、繰り返し表示情報を書き換える時あるいは表示情報を継続して表示する時の安定性を維持できるように、情報表示用パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極や基板との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
【0018】
本発明のタッチパネル一体型情報表示装置で表示装置に例えば用いる情報表示用パネルの原理的構成を図2(a),(b)に基づき説明する。
図2(a)に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の表示媒体3(ここでは表示用白色粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと表示用黒色粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、基板1に設けた電極5と基板2に設けた電極6との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させ、黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を行うか、あるいは、白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を行っている。なお、図2(a)に示す例では、基板1、2の間に例えば格子状に隔壁4を設けセルを形成している。また、図2(a)において、手前にある隔壁は省略している。電極は、基板の外側に設けても、基板内部に埋め込むように設けてもよい。
図2(b)に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電性を有する1種の表示媒体3(ここでは表示用白色粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wを示す)を、基板1に設けた電極5と基板2に設けた電極6との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と平行方向に移動させ、白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を行うか、あるいは、電極6または基板1の色を観察者に視認させて電極6または基板1の色の表示を行っている。なお、図2(b)に示す例では、基板1、2の間に例えば格子状の隔壁4を設けセルを形成している。また、図2(b)において、手前にある隔壁は省略している。基板の電極は、基板の外側に設けても、基板内部に埋め込むように設けてもよい。
【0019】
次に、本発明のタッチパネル一体型情報表示装置の各種構成例を図3〜図6に基づき説明する。
【0020】
図3に示すタッチパネル一体型情報表示装置は、反射防止対策をタッチパネル側に施したものである。すなわち、図3のタッチパネル一体型情報表示装置におけるタッチパネル13は、抵抗膜方式のタッチパネルとして構成されており、フィルム(例えば高分子フィルム)より成る上部基板14と、上部基板14に形成された上部透明電極15と、図示しない下部基板(表示装置12の表示面側透明基板が兼用している)に形成された下部透明電極16と、上部透明電極15および下部透明電極16間に配置されるスペーサ(例えばドットスペーサ)17と、上部基板14上に積層されたハードコート18と、ハードコート18上に積層された1層以上の反射防止膜19等から成る。上記反射防止膜19としては、例えば、ハードコート18上に積層された、屈折率1.7、膜厚80nmの薄膜19aと、薄膜19a上に積層された、屈折率1.4、膜厚90nmの薄膜19bとから成る2層構造の反射防止膜を用いるものとする。
【0021】
図3に示す本発明のタッチパネル一体型情報表示装置によれば、表示装置12およびタッチパネル13を一体配置して成るタッチパネル一体型情報表示装置において、界面反射が生じやすい部位であるタッチパネル13の最表面には、2層構造の反射防止膜19が形成されているので、白反射率が向上し、コントラストの低下が効果的に防止されることになる。したがって、視認性を向上させたタッチパネル一体型情報表示装置となる。
【0022】
図4に示す本発明のタッチパネル一体型情報表示装置は、反射防止対策を表示装置側に施したものである。すなわち、図4のタッチパネル一体型情報表示装置における表示装置12は、帯電粒子駆動型の情報表示用パネルとして構成されており、表示面側透明基板である基板2(例えばガラス基板)上に形成される表示面側透明電極6として、従来の透明電極よりも膜厚が薄いもの(例えば、膜厚40nm以下のもの)を用いている。
【0023】
図4に示す本発明のタッチパネル一体型情報表示装置によれば、表示装置12およびタッチパネル13を一体配置して成るタッチパネル一体型情報表示装置において、界面反射が生じやすい部位である表示装置12の表示面側透明電極は膜厚を40nm以下と薄くしているので、白反射率が向上し、コントラストの低下が効果的に防止されることになる。したがって、視認性を向上させたタッチパネル一体型情報表示装置となる。
【0024】
図5に示す本発明のタッチパネル一体型情報表示装置は、反射防止対策を表示装置側に施したものである。すなわち、図5のタッチパネル一体型情報表示装置における表示装置12は、帯電粒子駆動型の情報表示用パネルとして構成されており、表示面側透明基板である基板(例えばガラス基板)2上に形成される表示面側透明電極6上に、屈折率1.45〜1.65、膜厚20〜150nmの薄膜(例えば有機膜)20が積層されている。
【0025】
図5に示す本発明のタッチパネル一体型情報表示装置によれば、表示装置12およびタッチパネル13を一体配置して成るタッチパネル一体型情報表示装置において、界面反射が生じやすい部位である表示装置12の表示面側透明電極上には、屈折率1.45〜1.65、膜厚20〜150nmの薄膜20が形成されているので、白反射率が向上し、コントラストの低下が効果的に防止されることになる。したがって、視認性を向上させたタッチパネル一体型情報表示装置となる。
【0026】
図6に示す本発明のタッチパネル一体型情報表示装置は、反射防止対策を表示装置側に施したものである。すなわち、図6のタッチパネル一体型情報表示装置における表示装置12は、帯電粒子駆動型の情報表示用パネルとして構成されており、表示面側透明基板である基板(例えばガラス基板)2および表示面側透明電極6間には、膜厚40〜100nmの酸化チタン膜21が形成されている。
【0027】
図6に示す本発明のタッチパネル一体型情報表示装置によれば、表示装置12およびタッチパネル13を一体配置して成るタッチパネル一体型情報表示装置において、界面反射が生じやすい部位である表示装置12の表示面側透明基板である基板2および表示面側透明電極間6には、膜厚40〜100nmの酸化チタン膜21が形成されているので、白反射率が向上し、コントラストの低下が効果的に防止されることになる。したがって、視認性を向上させたタッチパネル一体型情報表示装置となる。
【0028】
なお、上記図3〜図6に示す反射防止対策は、2つ以上を組み合わせることが可能であり、その場合、反射防止に関する相乗効果が得られる。
【0029】
以下、本発明のタッチパネル一体型情報表示装置で表示装置に例えば用いる情報表示用パネルを構成する各部材について説明する。
【0030】
基板については、表示面側基板はパネル外側から表示媒体の色が確認できる透明な基板であり、可視光の透過率が高くかつ耐熱性の良い材料が好適である。背面側基板は透明でも不透明でもかまわない。上記基板としては、ガラスやセラミックス等の無機系基板や、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンテレナフタレート(PEN)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルサルフォン(PES)、アクリル等の有機高分子系基板を用いることが可能である。基板の厚みは、2〜5000μmが好ましく、さらに5〜2000μmが好適であり、薄すぎると、強度、基板間の間隔均一性を保ちにくくなり、5000μmより厚いと、薄型情報表示用パネルとする場合に不都合がある。
【0031】
基板に設ける電極の電極形成材料としては、アルミニウム、銀、ニッケル、銅、金等の金属類や酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、導電性酸化錫、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェンなどの導電性高分子類が例示され、適宜選択して用いられる。電極の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状にパターニング形成する方法や、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布してパターニング形成する方法が用いられる。視認側(表示面側)基板に設ける電極は透明である必要があるが、背面側基板に設ける電極は透明である必要がない。いずれの場合もパターン形成可能である導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、電極厚みは、導電性が確保でき光透過性に支障がなければ良く、3〜1000nm、好ましくは5〜400nmが好適である。背面側基板に設ける電極の材質や厚みなどは上述した表示面側基板に設ける電極と同様であるが、透明である必要はない。なお、この場合の外部電圧入力は、直流あるいは交流を重畳しても良い。
【0032】
基板に設ける隔壁については、その形状は表示にかかわる表示媒体の種類や、配置する電極の形状、配置により適宜最適設定され、一概には限定されないが、隔壁の幅は2〜100μm、好ましくは3〜50μmに、隔壁の高さは10〜100μm、好ましくは10〜50μmに調整される。
また、隔壁を形成するにあたり、対向する両基板1、2の各々にリブを形成した後に接合する両リブ法、片側の基板上にのみリブを形成する片リブ法が考えられる。この発明では、いずれの方法も好適に用いられる。
これらのリブからなる隔壁により形成されるセルは、図7に示すごとく、基板平面方向からみて四角状、三角状、ライン状、円形状、六角状が例示され、配置としては格子状やハニカム状や網目状が例示される。表示面側から見える隔壁断面部分に相当する部分(セルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、表示状態の鮮明さが増す。
ここで、隔壁の形成方法を例示すると、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法が挙げられる。いずれの方法もこの発明の書込機能付き情報表示装置に表示装置として搭載する情報表示用パネルに好適に用いることができるが、これらのうち、レジストフィルムを用いるフォトリソ法や金型転写法が好適に用いられる。
【0033】
次に、本発明で表示装置に用いる情報表示用パネルにおいて表示媒体を構成する表示用有色粒子(以下、粒子ともいう)について説明する。表示用有色粒子は、そのまま該表示用有色粒子だけで構成して表示媒体としたり、その他の粒子と合わせて構成して表示媒体としたりして用いられる。
粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、従来と同様に、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
【0034】
樹脂の例としては、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、アクリルフッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられ、2種以上混合することもできる。特に、基板との付着力を制御する観点から、アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、アクリルフッ素樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂が好適である。
【0035】
荷電制御剤としては、特に制限はないが、負荷電制御剤としては例えば、サリチル酸金属錯体、含金属アゾ染料、含金属(金属イオンや金属原子を含む)の油溶性染料、4級アンモニウム塩系化合物、カリックスアレン化合物、含ホウ素化合物(ベンジル酸ホウ素錯体)、ニトロイミダゾール誘導体等が挙げられる。正荷電制御剤としては例えば、ニグロシン染料、トリフェニルメタン系化合物、4級アンモニウム塩系化合物、ポリアミン樹脂、イミダゾール誘導体等が挙げられる。その他、超微粒子シリカ、超微粒子酸化チタン、超微粒子アルミナ等の金属酸化物、ピリジン等の含窒素環状化合物及びその誘導体や塩、各種有機顔料、フッ素、塩素、窒素等を含んだ樹脂等も荷電制御剤として用いることもできる。
【0036】
着色剤としては、以下に例示するような、有機または無機の各種、各色の顔料、染料が使用可能である。
【0037】
黒色着色剤としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭等がある。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
【0038】
黄色着色剤としては、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファーストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ、C.I.ピグメントイエロー12等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
【0039】
体質顔料としては、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等がある。また、塩基性、酸性、分散、直接染料等の各種染料として、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルー等がある。
【0040】
無機系添加剤の例としては、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、鉛白、タルク、シリカ、ケイ酸カルシウム、アルミナホワイト、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、カドミウムオレンジ、チタンイエロー、紺青、群青、コバルトブルー、コバルトグリーン、コバルトバイオレット、酸化鉄、カーボンブラック、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライトブラック、銅粉、アルミニウム粉などが挙げられる。
これらの顔料および無機系添加剤は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。その他、上記した添加剤を複数組合せて本発明で用いる表示媒体を構成する表示用白色粒子や表示用黒色粒子を作製することができる。このうち、表示用白色粒子には酸化チタンなどの白色顔料を用いることが好ましく、表示用黒色粒子にはカーボンブラックなどの黒色顔料を用いることが好ましい。
上記着色剤を配合して所望の色の表示用有色粒子を作製できる。
【0041】
また、本発明で用いる表示用有色粒子(以下、粒子ともいう)は平均粒子径d(0.5)が、1〜20μmの範囲であり、均一で揃っていることが好ましい。平均粒子径d(0.5)がこの範囲より大きいと表示上の鮮明さに欠け、この範囲より小さいと粒子同士の凝集力が大きくなりすぎるために表示媒体としての移動に支障をきたすようになる。
【0042】
さらに本発明では、各粒子の粒子径分布に関して、下記式に示される粒子径分布Spanを5未満、好ましくは3未満とする。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、各粒子のサイズが揃い、均一な表示媒体としての移動が可能となる。
【0043】
さらにまた、各粒子の相関について、使用した粒子の内、最大径を有する粒子のd(0.5)に対する最小径を有する粒子のd(0.5)の比を50以下、好ましくは10以下とすることが肝要である。たとえ粒子径分布Spanを小さくしたとしても、互いに帯電特性の異なる粒子が互いに反対方向に動くので、互いの粒子サイズが近く、互いの粒子が当量ずつ反対方向に容易に移動できるようにするのが好適であり、それがこの範囲となる。
【0044】
なお、上記の粒子径分布および粒子径は、レーザー回折/散乱法などから求めることができる。測定対象となる粒子にレーザー光を照射すると空間的に回折/散乱光の光強度分布パターンが生じ、この光強度パターンは粒子径と対応関係があることから、粒子径および粒子径分布が測定できる。
ここで、本発明における粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
【0045】
さらに、表示用有色粒子で構成する表示媒体を気中空間で駆動する乾式の情報表示用パネルに適用する場合には、基板間の表示媒体を取り巻く空隙部分の気体の管理が重要であり、表示安定性向上に寄与する。具体的には、空隙部分の気体の湿度について、25℃における相対湿度を60%RH以下、好ましくは50%RH以下とすることが重要である。
この空隙部分とは、図2(a),(b)、図3〜図6において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(電極を基板の内側に設けた場合)、表示媒体3の占有部分、隔壁4の占有部分、情報表示用パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるように情報表示用パネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、情報表示用パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
【0046】
本発明で表示装置に用いる情報表示用パネルにおける基板と基板との間隔は、表示媒体が移動できて、コントラストを維持できればよいが、通常10〜500μm、好ましくは10〜200μmに調整される。
対向する基板間の空間における表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体としての移動に支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
本発明で用いる情報表示用パネルは上記のものに限られず、液晶方式、電気泳動方式、回転ボール方式等の情報表示用パネルを用いることができる。
【実施例】
【0047】
以下、本発明の実施例および比較例を示して、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。実施例、比較例においては、帯電粒子駆動型の表示装置12の前面に抵抗膜方式のタッチパネルを一体配置した構成のタッチパネル一体型情報表示装置とした。
【0048】
<比較例1>
反射防止対策を施していないタッチパネル一体型情報表示装置(例えば、図3の構成から反射防止膜19を削除したもの)を作製した。このタッチパネル一体型情報表示装置において白色ベタ画像表示を行ったときの白反射率は16.3%であった。なお、白反射率は、値が大ききければ大きいほど、見やすくなる。
【0049】
<実施例1>
図3において、タッチパネル13のハードコート18上に、屈折率1.7、膜厚80nmの薄膜19aと、薄膜19a上に積層された屈折率1.4、膜厚90nmの薄膜19bとから成る2層構造の反射防止膜19とを積層して、タッチパネル一体型情報表示装置を作製した。このタッチパネル一体型情報表示装置において白色ベタ画像表示を行ったときの白反射率は18.9%であり、視認性の向上が確認できた。
【0050】
<実施例2>
図4において、表示装置12の表示面側基板2上に形成される表示面側透明電極6として、膜厚20nmに薄膜化したものを用いて、タッチパネル一体型情報表示装置を作製した。このタッチパネル一体型情報表示装置において白色ベタ画像表示を行ったときの白反射率は24.3%であり、視認性の向上が確認できた。
【0051】
<実施例3>
図4において、表示装置12の表示面側基板2上に形成される表示面側透明電極6として、膜厚40nmに薄膜化したものを用いて、タッチパネル一体型情報表示装置を作製した。このタッチパネル一体型情報表示装置において白色ベタ画像表示を行ったときの白反射率は21.9%であり、視認性の向上が確認できた。
【0052】
<実施例4>
図5において、表示装置12の表示面側基板2上に形成される表示面側透明電極6(膜厚70nm)上に、屈折率1.53、膜厚90nmの薄膜20を積層して、タッチパネル一体型情報表示装置を作製した。このタッチパネル一体型情報表示装置において白色ベタ画像表示を行ったときの白反射率は26.4%であり、視認性の顕著な向上が確認できた。
【0053】
<実施例5>
図6において、表示装置12の表示面側基板2および表示面側透明電極6(膜厚70nm)間に膜厚60nmの酸化チタン膜21を形成して、タッチパネル一体型情報表示装置を作製した。このタッチパネル一体型情報表示装置において白色ベタ画像表示を行ったときの白反射率は24.9%であり、視認性の顕著な向上が確認できた。
【0054】
<実施例6>
表示装置12の表示面側透明基板2上に形成される表示面側透明電極6として、膜厚70nmのものを用いた構成の表示装置12と、タッチパネル13のハードコート18上に、屈折率1.7、膜厚80nmの薄膜19aと、薄膜19a上に積層された屈折率1.4、膜厚90nmの薄膜19bとから成る2層構造の反射防止膜19とを積層した構成のタッチパネルとでタッチパネル一体型情報表示装置を作製した。このタッチパネル一体型情報表示装置において白色ベタ画像表示を行ったときの白反射率は19.0%であり、視認性の向上が認められた。
【0055】
<実施例7>
図5において、表示装置12の表示面側基板2上に形成される表示面側透明電極6(膜厚70nm)上に、屈折率1.53、膜厚20nmの薄膜20を積層して、タッチパネル一体型情報表示装置を作製した。このタッチパネル一体型情報表示装置において白色ベタ画像表示を行ったときの白反射率は18.3%であり、視認性の向上が確認できた。
【0056】
<実施例8>
図5において、表示装置12の表示面側基板2上に形成される表示面側透明電極6(膜厚70nm)上に、屈折率1.53、膜厚150nmの薄膜20を積層して、タッチパネル一体型情報表示装置を作製した。このタッチパネル一体型情報表示装置において白色ベタ画像表示を行ったときの白反射率は21.2%であり、視認性の向上が確認できた。
【0057】
<実施例9>
図6において、表示装置12の表示面側基板2および表示面側透明電極6(膜厚70nm)間に膜厚40nmの酸化チタン膜21を形成して、タッチパネル一体型情報表示装置を作製した。このタッチパネル一体型情報表示装置において白色ベタ画像表示を行ったときの白反射率は22.5%であり、視認性の向上が確認できた。
【0058】
<実施例10>
図6において、表示装置12の表示面側基板2および表示面側透明電極6(膜厚70nm)間に膜厚100nmの酸化チタン膜21を形成して、タッチパネル一体型情報表示装置を作製した。このタッチパネル一体型情報表示装置において白色ベタ画像表示を行ったときの白反射率は19.3%であり、視認性の向上が確認できた。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明のタッチパネル一体型情報表示装置は、情報表示画面にタッチパネルを介した入力で情報を書き込み表示できる情報表示装置や、書き込んだ表示情報を電源OFFにした状態でも表示させておくことができる情報表示装置として、ノートパソコン、電子手帳、PDA(Personal Digital Assistants )と呼ばれる携帯型情報機器、携帯電話、ハンディターミナル等のモバイル機器の表示部、電子ブック、電子新聞等の電子ペーパー、看板、ポスター、黒板やホワイトボード等の掲示板、電子卓上計算機、家電製品、自動車用品等の表示部、ポイントカード、ICカード等のカード表示部、電子広告、情報ボード、電子POP(Point Of Presence 、Point Of Purchase advertising )、電子値札、電子棚札、電子楽譜、RF−ID機器の表示部のほか、POS端末、カーナビゲーション装置、時計など様々な電子機器の表示部に好適に用いられる。
なお、本発明に係る情報表示用パネルの駆動方式については、パネル自体にスイッチング素子を用いない単純マトリックス駆動型表示用パネルやスタティック駆動型表示用パネル、また、薄膜トランジスタ(TFT)で代表される三端子スイッチング素子あるいは薄膜ダイオード(TFD)で代表される二端子スイッチング素子を用いたアクティブマトリックス駆動型表示用パネルなど、種々のタイプの情報表示用パネルを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明のタッチパネル一体型情報表示装置の使用例を示す図である。
【図2】(a),(b)はそれぞれ、本発明で表示装置に例えば用いる情報表示用パネルの原理的構成を示す図である。
【図3】本発明のタッチパネル一体型情報表示装置の構成例を示す図である。
【図4】本発明のタッチパネル一体型情報表示装置の他の構成例を示す図である。
【図5】本発明のタッチパネル一体型情報表示装置の他の構成例を示す図である。
【図6】本発明のタッチパネル一体型情報表示装置の他の構成例を示す図である。
【図7】本発明で表示装置に用いる情報表示用パネルにおける隔壁の形状の一例を示す図である。
【図8】従来例のタッチパネル一体型情報表示装置の構成を説明するための図である。
【符号の説明】
【0061】
1 基板(背面側基板)
2 基板(表示面側透明基板)
3 表示媒体(粒子群)
3W 白色表示媒体
3B 黒色表示媒体
3Wa 表示用白色粒子
3Ba 表示用黒色粒子
4 隔壁
5 電極
6 透明電極
11 タッチパネル一体型情報表示装置
12 表示装置(情報表示用パネル)
13 タッチパネル
14 上部基板
15 上部透明電極
16 下部透明電極
17 スペーサ
18 ハードコート
19 反射防止膜
19a,19b 薄膜(有機膜)
20 酸化チタン膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を表示する表示装置と、前記表示装置に情報を入力するタッチパネルとを一体配置して成るタッチパネル一体型情報表示装置であって、
前記タッチパネルの最表面に反射防止膜を形成したことを特徴とするタッチパネル一体型情報表示装置。
【請求項2】
情報を表示する表示装置と、前記表示装置に情報を入力するタッチパネルとを一体配置して成るタッチパネル一体型情報表示装置であって、
前記表示装置の表示面側透明電極の膜厚を40nm以下にしたことを特徴とするタッチパネル一体型情報表示装置。
【請求項3】
情報を表示する表示装置と、前記表示装置に情報を入力するタッチパネルとを一体配置して成るタッチパネル一体型情報表示装置であって、
前記表示装置の表示面側透明電極上に屈折率1.45〜1.65、膜厚20〜150nmの薄膜を形成したことを特徴とするタッチパネル一体型情報表示装置。
【請求項4】
情報を表示する表示装置と、前記表示装置に情報を入力するタッチパネルとを一体配置して成るタッチパネル一体型情報表示装置であって、
前記表示装置の表示面側基板および表示面側透明電極間に膜厚40〜100nmの酸化チタン膜を形成したことを特徴とするタッチパネル一体型情報表示装置。
【請求項5】
前記情報を表示する表示装置を構成する情報表示用パネルが、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板の間に、帯電性を有する表示用有色粒子から成る表示媒体を封入し、基板内に発生させた電界により表示媒体を移動させて画像等の情報を表示するようにしたものであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のタッチパネル一体型情報表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−310489(P2007−310489A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−136800(P2006−136800)
【出願日】平成18年5月16日(2006.5.16)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】