説明

タンク

本発明は、水を保持する機器用のタンク、例えば、具体的には、コーヒーメーカ、飲料水ディスペンサ等の飲料機、煮沸機器、製パン機器、具体的には、スチームアイロン、蒸気クリーナ、高圧クリーナ、空気清浄器及び空調機器等の蒸気機器、といった家庭用機器用のタンク、に関する。当該タンクは、フィルタカートリッジ接続部(8)を有する。当該タンクでは、主として水平方向の挿入動作により接続可能な機器接続部(3)が、タンク(1)の内部に挿入可能なフィルタカートリッジ(2)に備えられた接続要素に接続されることに特徴がある。本発明はまた、この種の水タンクとともに使用するフィルタ及びこの種の水タンクが使用可能な機器に関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部分に記載されているフィルタカートリッジを有するタンクに関する。
【0002】
例えばコーヒーメーカあるいはエスプレッソメーカといった様々な機器には、液体を保持するため、コーヒーメーカあるいはエスプレッソメーカの場合であれば水を保持するために、水タンクが設けられている。このような機器の場合、機器内で処理する前の水を準備するために、フィルタカートリッジがタンク内に挿入され得る。周知のフィルタカートリッジは、下部領域に注入口を有し、その注入口を通して、取り付け対象となった機器により水が吸い込まれる。この過程において、水は濾過部(フィルタベッド)を通過して導かれ、水タンクにおける対応する機器との接続部において、フィルタカートリッジの接続部を介して機器内に入る。上記接続部は、多くの場合、吸引接続部の形を取る、
水タンクにおける機器との接続部は、通常、市販の実施形態においては、底部に形成される。これにより、第一に、タンクを容易に空にすることが可能になる。第二に、通常プラスチックを用いて射出成形されるこの種のタンクは、単に必要な射出成形手段を用いて形成することにより、比較的費用効率よく製造することができる。この市販の実施形態の場合、例えば差込式フィルタの形を取った、機器の動作のために対応して用意される水を供給するためのフィルタの設置も、簡単で費用効率のよいやり方で行うことができる。
【0003】
取り扱い目的のため、この種の実施形態にかかるタンクは、当該機器から上方向及び/あるいは横方向に取り外すことができ、その反対方向に再び挿入することができる。機器の取り扱いに関して、及び/あるいは、機器上にタンクを収容することに関して、しばしば存在する制約された条件のために、これらの実施形態にかかるタンクはしばしば不十分にしか利用され得ない。
【0004】
一方、機器の確実な動作のためには、規定されたフィルタパラメータを有するフィルタカートリッジが使用されることが、非常に重要である。誤ったフィルタカートリッジを備えると、機器には不十分な量の水あるいは誤って調整された水が供給され、これは、例えば石灰のかす等の形成といった悪影響あるいは機器の故障さえも引き起こし得る。正しいタイプのフィルタカートリッジが実際に使用されなかった場合、機器の制御システムは、正しいタイプのフィルタカートリッジが使用された場合のように、正しい時間を所望の交換間隔として設定することができない。不適切なフィルタカートリッジの使用は、機器の動作の信頼性に関する問題につながるだけでなく、保証等に関する問題も引き起こす。従って、常に許容されるフィルタカートリッジのみが使用されるようにすることが、非常に重要である。
【0005】
従って、本発明は、序論で説明したタイプのタンク及びフィルタカートリッジを改良するという課題に基づいている。
従って、液体を保持する機器用のタンク、例えば、具体的には、コーヒーメーカ、飲料水ディスペンサ等の飲料機、調理機器、製パン機器、具体的には、スチームアイロン、蒸気クリーナ、高圧クリーナ、空気清浄器及び空調機器等の蒸気機器、といった水を保持する家庭用機器用のタンク、であって、当該タンクは、フィルタカートリッジ接続部を有し、当該タンクでは、主として水平方向の挿入動作により接続可能な機器接続部が、タンクの内部に挿入可能なフィルタカートリッジに備えられた接続要素に接続されることに特徴がある。
【0006】
これにより、例えば、機器とタンクとの間の側方接続部を備えた、いわゆる「引き出し式タンク」を構成することができる。この場合、具体的には、タンクを、必要な水を供給する際に、省スペースが実現された方法にて、機器に挿入することができる。また、補充及び/あるいは整備のため、正面側あるいは好適な側面側からタンクを再び取り出すことができる。
【0007】
好適な一実施形態においては、タンク側フィルタカートリッジ接続部及び/あるいはフィルタ側タンク接続部が、水貯蔵タンクの動作状態において鉛直方向に延びる面との関係で傾斜した方向に延びる面をなす流出端部を備える。
【0008】
角度を有する接続部の形状のため、フィルタの取扱いには、通常、挿入及び取り外しのために、一定量の熟練及び細かい操作技能が必要となるため、このように形成されたタンクに、傾斜した接続部あるいは傾斜したシール面を備えた対応するフィルタを配置すると、事実上幾つかの問題が解決される。しかし、本発明によれば、タンク側及びフィルタカートリッジ側の接続部、及びそれらの接続部の間に配置及び/あるいは形成されたシール面であって、位置ずれ許容性の高いシール面の傾斜した形状のため、フィルタカートリッジは、タンク底部側の排出口の場合のように、簡単な方法で水平方向あるいは鉛直方向に取り付けることができる。しかし、対応する取付部及び/あるいはガイドによるフィルタカートリッジの挿入及び取り外しのために旋回動作を付与することもまた、この目的には非常に適している。
【0009】
好適な一実施形態において、この目的のために、タンクの側壁と底部との間の端部に、その側壁と底部とを互いに接続してなる流出端部であって、例えば30°から60°の角度範囲で傾斜した平面内にある流出端部を形成するように、タンク側フィルタカートリッジ接続部が形成されていてもよい。
【0010】
流出端部の最下点は、タンクの底部にできる限り近い所に至っていると特に都合がよく、これにより、水タンクにおいて、主として水平方向に延びた機器接続部がタンク壁の側部に形成されている場合であっても、タンク容積中の使用されない死水量はできる限り少なくなり、好ましくは完全に無くなる。しかし、この場合、底部及び/あるいは側壁がデカルト座標系において正確に直角方向に向いていることは、必ずしも必要ではない。応用例によっては、底部及び側壁自体も、例えば、水の流出をより良くするため、及び/あるいは、物理的条件により適合するため、水平方向あるいは鉛直方向に対して一定の傾斜を有していてもよい。
【0011】
タンク接続部及びフィルタカートリッジ接続部が傾斜した方向に延びていること、及びこれらの接続部の間に位置するシール面が傾斜した方向に延びていることによる更なる利点は、タンク内に挿入し、タンクから再び取り出すため、フィルタカートリッジを、ほぼ真っ直ぐな実質上鉛直方向への挿入あるいは引出し動作により、取り付けたり取り外したりできることである。このような動作を行う目的のため、主として鉛直方向に延びるガイド部を備えたフィルタカートリッジ取付部及び/あるいはフィルタカートリッジガイドを設けることが、非常に都合がよい。これにより、フィルタ側タンク接続部の、タンク側フィルタカートリッジ接続部への正確かつ確定した配置を行うことが可能になる。
【0012】
更にフィルタカートリッジの固定が容易にできるようにするため、フィルタカートリッジ上に形成された相補的な固定構造が基本的に「自己係合」するよう、フィルタカートリッジ取付部及び/あるいはフィルタカートリッジガイドが、挿入領域にセンタリング部(中心部の位置決め部)を備えていてもよい。
【0013】
フィルタ側タンク接続部とタンク側フィルタ接続部との間で適切に当接できるようにするために、具体的には、傾斜した方向に延びるシール面を提供するために、本発明は、タンク側フィルタカートリッジ接続部に平らな当接面を設けることを更に提案している。挿入動作に対して傾斜した方向に延びたそのような平らな当接面は、位置ずれに対する優れた許容度を有している。実質的に鉛直な方向へのフィルタの挿入動作の際に、フィルタ側タンク接続部がその平らな当接面に接触するときには、主として平行な方向上の相対的な位置ずれが生じるためである。その結果、2つの接触面が互いに相対的に位置ずれした場合であっても、接触面の全周に亘って、ほぼ均一な接触圧を実現することができる。しかしながら、同じく、傾斜した方向に延びるよう配置され得る非平面シール面もまた、原則的には、利用可能である。
【0014】
フィルタ側タンク接続部もまた、具体的には、シール面を形成するために、このような平らな当接面を有していることが非常に好適である。また、同様に、フィルタ側タンク接続部も、傾斜した方向に延びていることが特に好適である。従って、タンク側フィルタカートリッジ接続部とフィルタ側タンク接続部との間のシールの第1実施形態を、製造が容易で点検も容易でありながら、信頼性の高い状態でに機能するものとして提供することができる。
【0015】
このシールの効果は、2つの当接面のうちの1つに形成された、少なくとも1つの弾性変形可能な部分による簡単な手段を用いて、向上させることができる。この手段は、他の接続部における相補的な当接面であって、個々の弾性変形可能な部分が設けられた当接面に対する相補的な当接面、に対して、好ましくは若干プレストレスがかけられたシール面として実現されることが好ましい。結果として、その対象となる面の領域は、フィルタカートリッジの重さのみにより、及び/あるいは、フィルタカートリッジの固定により生じうる接触圧により、密閉状態を作るようにプレストレス付与を受けうる。
【0016】
上記より多少優れた一実施形態においては、追加のシールを用いることも可能であり、この場合、少なくとも1つの弾性変形可能な部分が追加のシールとして同様に設けられていることが非常に好ましい。これにより、シールは、特に都合よく、フィルタの動作中に、吸引作用によって、シール効果を向上させるように、対応する当接面をより強く押圧できる。このような弾性変形可能な部分は、例えば、リングであっても良い。この場合、このリングは、シールの断面においてほぼリップ状で、例えば、シールの外縁部に配置される。このような配置を有するがゆえに、流出部の内部に生じる真空によって、当接面と比較して、有効なシール面の大きさが増加する。いわゆる「V−シール」は、ここでの典型的な実施形態として言及されうる。傾斜した方向に延びるこれらのシールの実施形態により、取扱いが非常に簡単な軸方向上のシール(アキシャルシール)を実現することができる。その軸方向上のシールは、2つのシール要素を互いに対して正確に位置決めできるという意味で耐故障性が高い。
【0017】
フィルタ側タンク接続部に対するタンク側フィルタカートリッジ接続部のシールも、ラジアルシールによって実現し得る。これにより、例えば、少なくとも狭い部分において互いが同軸方向に延びた、タンク側フィルタカートリッジ接続部及びフィルタ側タンク接続部という2つの接続要素が、互いに対して密封されることもあり得る。第1の可能な実施形態においては、相補的な対応するパイプ部に面するリップであって、好ましくは同様に多少弾性を有するよう形成されたリップが、例えば、このようなシールのために設けられることもあり得る。別の実施形態においては、互いが同軸方向に延びたこれら2つの接続部の間に位置するO−リングを用いることも可能である。この目的のために設けられたフィルタカートリッジ取付部及び/あるいはフィルタカートリッジガイドは、主としてほぼ鉛直方向に延びているガイド部を実質的には有している。そのガイド部は、必要に応じて、同軸方向に延びる接続部の一方を他方にガイドするために、ガイド部の端部において、実質的に鉛直な方向のガイド運動と横方向の運動との重ね合わせ動作を受ける。
【0018】
フィルタカートリッジ取付部及び/あるいはフィルタカートリッジガイドに関する両方の実施形態においては、追加的に、終端位置でのフィルタカートリッジの固定手段を設けてもよい。固定手段は、例えば、スナップアクション機構等により実現し得る。
【0019】
なお、フォームラバーを含む任意の種類のシールが、上記のラジアルシールあるいは軸方向上のシールとして利用されるのに適している。
シールの別の可能な実施形態としては、上記において既に一部説明されたように、タンク側及びフィルタ側接続部における2つの平らな当接面により、タンク側フィルタカートリッジ接続部とフィルタ側タンク接続部との間に係合接続を形成することによって実現されたものでもよい。しかし、タンク側フィルタカートリッジ接続部の、傾斜した方向に延びた流出端部に接する要素としては、例えば円筒形状、三角形状、矩形状、多角形状等の形状のものが利用可能である。相補的な係合要素に面する面は、好ましくはやや円錐形に近い形状を有している。この場合は、運動の進行に従って各当接面が接合される際に、特に好ましくはシーリング作用によって、強化されたクランプ効果が各当接面の間に生じる。
【0020】
水を保持する機器専用のフィルタカートリッジのみがこのタンクとともに使用されうるようにするため、本発明は、更に好ましくは、タンク側フィルタカートリッジ接続部とフィルタカートリッジとの間、及び/あるいはシールに設けられる機械的コード化部をなす構造を提案する。しかし、この種のコード化部をなす構造は、シールとフィルタカートリッジとの間にも形成され得る。コード化部をなす構造自体は、例えば、第1実施形態においては、歯状かみ合い構造として形成されてもよい。この場合には、互いに適切に対応するよう合致した歯のみが、あるいは対応する切込みと適切に合致する歯のみが、タンク内でのフィルタカートリッジの正しい固定を可能にする。タンク側フィルタカートリッジ接続部とフィルタ側タンク接続部との間にある上記の係合接続部もまた、機械的コード化部をなす構造として非常に適している。従って、フィルタ側タンク接続部を、コード化部をなす構造として、かつ対応するように形成された周面を有する成形シールとして設けることもできる。
【0021】
コード化部により、特定の応用例においては、専用に準備されたフィルタをカートリッジに割り当てることも可能である。例えば、様々な軟化工程及び/あるいは場合によっては追加的な添加物の混合、例えばビタミンC等の形を取った栄養剤の混合などを、様々な機器に対して提供することができる。フィルタカートリッジとして活性炭フィルタを供給することも、この種のコード化部の活用によって実行し得る。従って、正しいコード化部を有していないか、あるいはコード化部を有していないフィルタカートリッジがタンクとともに動作するのを防ぐことができる。
【0022】
特に好適な実施形態においては、このコード化部をなす構造を、少なくとも部分的に、フィルタカートリッジを取り付けるための固定要素として同時に機能するように、設けることもできる。このことは、上記の係合し合う接続部の場合、特に都合よく実現することができる。
【0023】
タンクの容積をできる限り最適な方法で利用するために、本発明は、水注入口がフィルタカートリッジに形成されることを提案している。この場合、その注入口を介して水がフィルタカートリッジ内に入る。注入口は、フィルタカートリッジのハウジングにおいて、タンクの空レベルと同じ高さに設けられる。動作状態においてフィルタカートリッジ自体がタンクの底部に達している場合には、例えば、フィルタカートリッジの水注入口への流入チャネル等の形で、水注入口への流入が確保されているという前提条件が満たされている限り、水タンクはほぼ完全に空になり得る。
【0024】
フィルタリングを行うため、上昇流方式及び/あるいは下降流方式で動作するフィルタ部が設けられていると、非常に好適だと考えられる。特に、対応するフィルタハウジングの内部に隔壁を配置することは、この方式のための前提条件として非常に適している。このように分割した場合、例えば、それぞれ所望する用途に応じて、様々なフィルタ材料及び/あるいは添加物によってフィルタを満たすこともまた可能である。ハウジング内部における隔壁の位置、あるいはそれぞれの容積比を変更することにより、例えば、特定のフィルタ材料用にそれぞれ対応する容積を提供することも可能であり、複数の好ましくは様々なフィルタ部を提供する目的のため、フィルタハウジングの内部に複数のチャンバ部を備えることも可能である。
【0025】
しかし、場合によっては上昇流方式及び/あるいは下降流方式と組み合わせられる、水平流方式及び/あるいは接線流方式のフィルタを採用することもまた可能である。
以上に記載されたタンクに加えて、本発明はまた、前記の1つ以上の実施形態に基づく、水を保持する機器用のタンク内で用いられるフィルタに関している。このフィルタは、当該フィルタをタンク側フィルタカートリッジ接続部と接続するように構成された、フィルタ側タンク接続部が設けられている点に特徴がある。
【0026】
更に、本発明はまた、タンクを備えた機器、具体的には、コーヒーメーカ、飲料水ディスペンサ等の飲料機、調理機器、製パン機器、蒸気クリーナ、及び/あるいは、高圧クリーナ、空気清浄器及び空調機器といった、水を保持する家庭用機器、あるいは、食品及び/あるいは飲料を準備するための機器、に関している。この機器では、タンクが上記の特徴のうちの1つを備えるように構成されている点に特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】水平方向を向いた機器タンク接続部、及び鉛垂直方向に沿ってタンク内に挿入されるフィルタカートリッジを有する、水を保持する機器、具体的には家庭用機器、のためのタンクの斜視図を概略的に示す。
【図2】図1の構成の斜視上面図を概略的に示す。
【図3】フィルタカートリッジが取り外された状態における、タンク側フィルタカートリッジ接続部がタンク内に配置されている、図2に示されたタンクの第1実施形態の拡大図を示す。
【図4】前壁が省略された、タンクを下部から長手方向の断面に沿って切断してなる断面図の、斜視図を概略的に示す。
【図5】図1に示された構成の細部を示した、長手方向の断面図を概略的に示す。
【図5a】図5に示されたシールを通る断面を概略的に示す。
【図6】フィルタカートリッジの斜視図を概略的に示す。
【図7−8】図1に示されたタンク及びフィルタの、異なった見方での断面図を更に示す。
【図9−10】図5及び図6に準じているが、図5及び図6に比べて変更されたO−リングの形を取ったシールの実施形態による図を更に示す。
【図11】タンクとフィルタカートリッジとの間の取付け及びコード化領域の細部の上面図を概略的に示す。
【図12−17】第1実施形態と比べて変更されたタンク側フィルタカートリッジ接続部を備えた水タンク及び関連するフィルタカートリッジの更なる実施形態を、様々な概略図で示す。
【図18】フィルタカートリッジ取付具及び/あるいはガイド、もしくは取付の選択肢を示す、可能な実施形態の細部の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明は、以下において、図面及びその図面を参照する記載に関連してより詳細に説明される。
図1は、フィルタカートリッジ接続部8(図3)及びほぼ水平方向を向いた機器接続部3を有する、水を保持する機器、具体的には家庭用機器、のためのタンク1の斜視上面図を概略的に示す。この種のタンクは、「引き出し式タンク」とも呼ばれ、好ましくは、制約のあるスペース条件を有する領域で使用するために設けられる。このような引き出し式タンクの1つの利点は、前方から当該機器内に挿入することができるとともに、機器の前方から取り出すことができることである。機器の水処理ユニットとの接続は、一般的に、但し必ずしもそうとは限らないが、タンク1が機器(図示なし)内に挿入されると、水を導入するとともに外部から密閉されるように機器接続部3が接続される、吸引接続ラインを介して確立される。
【0029】
図2は、フィルタカートリッジ取付部及び/あるいはガイド4によって、フィルタカートリッジ2がどのようにタンク1に取り付けられているかを斜視上面図で概略的に示す。このフィルタカートリッジ取付部及び/あるいはガイド4は、端部壁5上にほぼ鉛直方向となる方向に沿って配置された2本のレールの形を取っている。また、固定手段6が示されている。固定手段6は、好ましくはばね弾性により端部壁5の凹部7内に係止する。例えばスナップ−アクション機構の形を取ってフィルタカートリッジ2が完全に挿入された状態にあるとき、このように係止する。
【0030】
図3は、本発明にかかるフィルタ1であって、鉛直方向に延びる端部壁5に対して関して傾斜する方向に延びた流出端部9を有する、タンク側フィルタカートリッジ接続部8を備えたフィルタ1、の斜視上面図を示す。
【0031】
そのため、フィルタカートリッジ2は、タンク側フィルタ接続部8とフィルタ側タンク接続部13(図6)との間に有効な当接が生じるまで、簡単な挿入動作によって、鉛直方向に延びるガイド部12に沿ってタンク1内に挿入され得る。当接の有効性を向上させるため、具体的には、傾斜する方向に向いたシール面42を形成するために、タンク側フィルタカートリッジ接続部は平らな当接面14を有する。2つの接続要素間に特に有効な当接あるいはシール機能を提供するため、フィルタ側タンク接続部13は、特に好ましくは、平らな当接面15を有していてもよい。これら2つの平らな当接面14、15は、高度な位置ずれ許容範囲を有する。なぜなら、これら2つの平らな当接面14、15では、互いに対応するタンク側フィルタカートリッジ接続部の水路とフィルタ側タンク接続部の水路の2つが、当該2つの当接面を通る平面内において正確に上下に重なるように配置されず、場合によっては互いに平行にずれて配置された場合においても、漏れが生じないからである。
【0032】
フィルタ側タンク接続部13の平らな当接面15は、フィルタカートリッジの構造に応じて、様々な面によって実現され得る。第1実施形態においては、この平らな当接面15が、フィルタカートリッジ2の排出口18の端面17に直に形成されることが可能である。この場合、この端面17は、フィルタカートリッジ2が挿入された際に、排出口18とタンク側フィルタカートリッジ接続部の対応する排出口19との間に、この挿入時に生じる平行なずれがあっても、このずれの各位置で十分全体を覆うことができるよう、大きく平らな広がりを有する必要がある。このことは、特に平らな当接面14、15が、場合によっては弾性変形可能な好ましくはリップ状の当接部によって同時にこの領域を密封する実施形態に当てはまる。この種のリップ状の当接部は、場合によっては、プレストレスを有し、相補的な他方の当接面に対して僅かに反対方向に向くように形成されてもよい。その結果、フィルタカートリッジが固定された際に、接触圧力によりシール効果を高めることができる。
【0033】
上記に比べて変更された実施形態においては、フィルタ側タンク接続部13の平らな当接面15が、排出口18を縁取る肩部20によって形成されることも可能である。この場合の平らな面の場合も、非常に大きいために、その当接部が、タンク側フィルタカートリッジ接続部8の平らな当接面14の当接部によって、十分広範囲に亘って覆われる。
【0034】
しかし、更に別の実施形態においては、タンク側フィルタカートリッジ接続部8とフィルタ側タンク接続部13との間にシール21を備えることも可能である。このシールは平らな当接面自体に対して配置されてもよい。あるいは、このシールは、好ましくは、相補的な当接面と僅かに接触する方向付けを持って構成された、やはり僅かにプレストレス付与された追加的シール部22(図5及び5a)と組み合わせて、当接面を形成するものであってもよい。
【0035】
図4は、タンク1を通る長手方向の断面に沿った断面図を示している。この断面は、図3におけるタンク側フィルタカートリッジ接続部8の左側端部と下端部のほぼ中央を通っている。タンク側機器接続部3のバルブ23、当該バルブのシール24、及び、当該バルブのシャフト25は、この2つの図においてはっきりと見ることができる。
【0036】
鉛直面10に対するタンク側フィルタカートリッジ接続部8の傾斜方向をより良く説明するため、図4から図6は、これら2つの面の互いに対する傾斜方向に対応する角度16を互いの間に形成する、表示線10及び11を有している。
【0037】
図5は、この場合はコイルばねの形を取った例により、バルブ23用の更なる復帰要素26を示している。このコイルばねは、液体透過性のリング27の形を取ったバルブ側停止部とタンク排出口側停止部28との間に、シャフト25を取り囲むように配置される。タンクが機器(図示省略)に挿入されると、ピンが例えばそのリングを押すことができ、その結果、フィルタカートリッジから機器の方向に流出してくる水が通過できるように、バルブ23がここに図示された位置に移動し、シール24がシール座29から持ち上げられる。
【0038】
図5の例はまた、バルブ23を取り付けるために、シール24をタンクの内側からシール座30上に取り付けられうるよう、シール座30を備えたバルブ体を予め機器接続部3の外側開口部を介して挿入することができる程度に、タンク側フィルタカートリッジ接続部8の排出口が十分に大きいことを明確に示している。これは、本発明にかかる傾斜した方向に向いているタンク側フィルタカートリッジ接続部8が有する更に重要な利点である。タンク側フィルタカートリッジ接続部8は、このように簡単なバルブ取付けが可能であるよう構成することが可能である上、製造し易い射出成形という費用効率のよい方法で製造することができるように構成することが可能である。
【0039】
図5の説明図はまた、2つのチャンバ32、33がフィルタカートリッジ2のハウジング内部に形成されるよう、フィルタカートリッジ2の内部を区切るあるいは分割する隔壁31を示している。これら2つのチャンバ32、33には、所望する用途に応じて、対応するろ過材(フィルタ材料)を収納することができる。また、場合によっては、チャンバ32、33には、種々のフィルタ効果を有する複数のろ過材の組合せを収納することができる。また、場合によっては、チャンバ32、33には、上記ろ過材のほか、更に添加物(例えば食品添加物等)が追加されてもよい。
【0040】
タンク1から水を取り出すため、注入口35がフィルタカートリッジ2に配置されている。注入口35は、フィルタカートリッジ2のハウジング43のできる限り低い位置に配置されている。その注入口は、本実施形態の場合、一例として、フィルタカートリッジハウジングの底部領域においてタンク1の空水位41を規定する。このように低い取水点を有しているために、水がフィルタタンクから取り出された際には、水タンクを完全に空にすることが可能である。
【0041】
図5aは、一例として示した、リップ状のシール部22を有するシール21の細部の断面図を示している。シール部22内部が真空状態になった場合には、相補的なシール面をシール部22が押すことにより、このシール21によるシール効果が増大あるいは向上し得る。しかし、このような「V」シールの代わりに、タンク側フィルタカートリッジ接続部8とそれに対応する相補的なフィルタカートリッジ2のシール面との間のこうした軸方向上のシール(アキシャルシール(axial seal))のために、O−リングを使用することも、原理上は可能である。
【0042】
図6は、傾斜する方向を向いているフィルタ側タンク接続部13、当該フィルタ側タンク接続部13に配置される軸シール21、及び相補的な接触面の方向に僅かにプレストレス付加されるシールリップ22を図示することに重点を置いて、フィルタカートリッジ2の斜視図を概略的に示している。
【0043】
図7は、タンク1及びフィルタカートリッジ2が外側に見えるようにされた別の断面図を示しており、図中ではタンク1の端面17が切り取られている。図8は、図7で用いられた断面がタンク内部へと後方に向かって更にオフセットされてなる断面図であり、その結果、フィルタカートリッジ2が有する端面36も切り取られ、フィルタカートリッジ2の下部のフィルタ側タンク接続部13及びシール22が断面図として示されている。
【0044】
図9及び図10は、シール21が図9及び図10ではO−リング37の形を取っている点を除いて、原則的に図5及び6に対応する。
図11は、タンク側フィルタカートリッジ接続部8及びフィルタ側タンク接続部13の内側から、タンク1上にあるフィルタカートリッジ2の接続領域の細部の上面図を概略的に示している。この図に示された重要な特徴は機械的コード化部38である。本実施形態の場合、機械的コード化部38は、一例として、歯状かみ合い構造の形を取っている。この種の機械的コード化部は、それぞれの意図された用途専用のフィルタカートリッジのみが使用できるようにすることができる。しかし、本実施形態の場合の一例として示されているような歯状のコード化部に加えて、軸方向及び/あるいは半径方向に延びるコード化構造を有する他のコード化部の構成を用いることも十分可能である。この種のコード化部は、タンク側フィルタカートリッジ接続部8とフィルタカートリッジ2との間、及び/あるいはシール21、あるいはシール21とフィルタカートリッジ2との間、に形成してもよい。この種のコード化部を組合せることも可能であり、多額の追加費用なしでコード化部の数を増やすことが可能である。
【0045】
このコード化部38を、少なくとも部分的に、フィルタカートリッジ2を取り付けるための固定要素44として同時に機能させることが可能である。
一例として説明された第1実施形態に加えて、図12−図17は、タンク側フィルタカートリッジ接続部と同様に傾斜した方向に延びたフィルタ側タンク接続部13との関係で、鉛直面に対して傾斜した方向に延びたタンク側フィルタカートリッジ接続部の、別の可能な構造を示している。簡略化のため、同じ構成要素については、第1実施形態において用いられた参照符号と同じ参照符号が用いられている。ここでの主要な特徴は、図13中のタンク側フィルタカートリッジ接続部8、あるいは下方から見たフィルタカートリッジ2の斜視図である図17中のフィルタ側タンク接続部13、に例として示された、六角形の形状である。フィルタカートリッジ取付部及び/あるいはガイド4に沿って、フィルタカートリッジ2がタンク1内に挿入される際、これら2つの六角形44は噛み合うとともにシールするように互いに係合する。2つの接続部間の噛み合い接続、及び、当該2つの接続部間のシールは、このようにして実現することができ、それに加えて、特徴的な実施形態における機械的コード化(機械的コード化係合)もまた同時に実現することができる。この種の機械的コードは、この六角形の輪郭を変更することにより及び/あるいは別の輪郭を追加することにより、種々の用途に応じて変化させることができる。
【0046】
具体的には、図12はフィルタカートリッジ2が内部に挿入されたタンク1の斜視上面図を概略的に示している。図13は、フィルタカートリッジ2が内部に挿入されていないタンク1の斜視上面図を同じく概略的に示している。図14は、図5と同様に本実施形態の細部を示した、長手方向の断面図を概略的に示している。
【0047】
図15は、フィルタカートリッジ2の斜視上面図を概略的に示している。図16は、蓋が取り外されて隔壁31及び水注入口35が目に見える状態にされたフィルタカートリッジ2の斜視上面図を概略的に示している。図17は、六角形の断面を有するフィルタ側タンク接続部を備えた、第2実施形態にかかるフィルタカートリッジ2を下方から見てなる斜視図を概略的に示している。図15及び図17には、本実施形態においては、長手方向に延びる溝の形状を有するカートリッジ側ガイド要素39が、タンク1のフィルタカートリッジ取付部及び/あるいはガイド4に対する相補的な要素として示されている。
【0048】
図14は、フィルタカートリッジが挿入された状態でタンクが空になっている場合の、タンク1内の予想される水位41を示すとともに、フィルタカートリッジが挿入されていない状態での当該予想される水位が、ライン40で示されている。
【0049】
鉛直面に対して傾斜する上記方向は、好ましくは30°−60°の角度を有し得る。しかし、タンクの内側から機器接続部3にアクセスできるようにするために、バルブ23のバルブ体が外側から挿入され、シール24が内側からシール座30上に載置され得るよう、タンク側フィルタカートリッジ接続部8が十分に大きいことが好ましい。フィルタカートリッジ側の固定手段6がタンク1の端面の凹部7内に係合した際に、(具体的には別体の中間シール21があってもなくても)タンク側フィルタカートリッジ接続部8とフィルタカートリッジ側タンク接続部13の相補的な2つの当接面を密封するのに十分な接触圧が確保されるよう、フィルタカートリッジ2がタンク1内に固定されることが好ましい。この固定に対しては、2つの接続部の幾何学的特性に基づき2つの接続部が有する傾斜した向きという特に有利な特徴により、所定範囲の位置ずれ許容範囲がもたらされる。この傾斜した向きは、2つの接続部間で平行方向のずれが起きても、信頼性の高いシール(密封)が確保されるという利点を提供する。
【0050】
図18は、旋回動作付与可能なフィルタ取付部及び/あるいはガイド45の構成を取った、タンク1内のフィルタカートリッジ2のための別の取付部の選択肢を、細部の断面図として示している。この取付部は、例えば、タンク壁17上の凹部7と、対応する相補的な形状を有する係合要素46と、を備えていてもよい。これら2つのタンク側及びフィルタ側の旋回要素7、46を接続することにより、フィルタカートリッジ2は、タンク1への接続のために、矢印47により示される移動曲線に沿って、十分正確に案内され得る。このときの接続は、先に上記で詳細に説明したように実現される。しかし、他の旋回構造、例えば2つの要素7、46を入れ替えること、及び/あるいは、タンク1における反対側のフィルタカートリッジ取り付け領域、例えば、タンク底部及び/あるいは接続部8、13に、旋回中心あるいは旋回軸を形成することもまた可能である。しかし、鉛直方向あるいは水平方向を中心としたガイド運動に基づく横方向旋回構造もまた、フィルタカートリッジ2の簡単かつ確実な取り付け及び取り外しの選択肢を提供し得る。
【符号の説明】
【0051】
1 タンク
2 フィルタカートリッジ
3 機器接続部
4 フィルタカートリッジ取付部及び/あるいはガイド
5 端部壁
6 固定手段
7 凹部
8 フィルタカートリッジ接続部
9 流出端部
10 鉛直面
11 流出端部の面
12 ガイド部
13 フィルタ側タンク接続部
14 当接面
15 当接面
16 角度
17 端面
18 排出口
19 排出口
20 肩部
21 シール
22 シール部
23 バルブ
24 シール
25 シャフト
26 復帰要素
27 リング
28 停止部
29 シール座
30 シール座
31 隔壁
32 チャンバ
33 チャンバ
34 ろ過材
35 注入口
36 端面
37 O−リング
38 コード化部
39 ガイド
40 ライン
41 ライン
42 シール面
43 ハウジング
44 固定手段
45 フィルタカートリッジ取付部及び/あるいはガイド
47 矢印

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を保持する機器用のタンク、例えば、具体的には、コーヒーメーカ、飲料水ディスペンサ等の飲料機、調理機器、製パン機器、具体的には、スチームアイロン、蒸気クリーナ、高圧クリーナ、空気清浄器及び空調機器等の蒸気機器、といった水を保持する家庭用機器用のタンク、であって、当該タンクは、フィルタカートリッジ接続部(8)を有し、
主として水平方向の接続動作により接続可能な機器接続部(3)が、タンク(1)の内部に挿入可能なフィルタカートリッジ(2)に備えられた接続要素に接続されることを特徴とするタンク。
【請求項2】
前記タンク側フィルタカートリッジ接続部(8)及び/あるいはフィルタ側タンク接続部(13)が、タンクの動作状態において鉛直方向に延びる面(10)との関係で傾斜した方向に延びる面(11)をなす流出端部(9)を備えることを特徴とする、請求項1に記載のタンク。
【請求項3】
前記水タンク(1)の前記機器接続部(3)が、主として水平方向に延びていることを特徴とする、請求項1または2に記載のタンク。
【請求項4】
前記水タンク(1)の前記機器接続部(3)が、該タンク(1)の側壁(17)に配置されていることを特徴とする、請求項1〜3のうちの1つに記載のタンク。
【請求項5】
フィルタカートリッジ取付部及び/あるいはフィルタカートリッジガイド(4)が、主として鉛直方向に延びるガイド部(12)を備えていることを特徴とする、請求項1〜4のうちの1つに記載のタンク。
【請求項6】
前記フィルタカートリッジ(2)に、挿入及び/あるいは取り外しを目的として、旋回動作を付与するフィルタカートリッジ取付部及び/あるいはフィルタカートリッジガイド(45)が備えられていることを特徴とする、請求項1〜5のうちの1つに記載のタンク。
【請求項7】
シール面(42)が備えられ、該シール面が、タンクの動作状態において鉛直方向に延びる平面(10)に対して傾斜した方向に延びていることを特徴とする、請求項1〜6のうちの1つに記載のタンク。
【請求項8】
前記タンク側フィルタカートリッジ接続部(8)が平らな当接面(14)を有することを特徴とする、請求項1〜7のうちの1つに記載のタンク。
【請求項9】
前記フィルタ側タンク接続部(13)が平らな当接面(15)を有することを特徴とする、請求項1〜8のうちの1つに記載のタンク。
【請求項10】
前記タンク側フィルタカートリッジ接続部(8)と前記フィルタ側タンク接続部(13)との間にシール(21)が備えられていることを特徴とする、請求項1〜9のうちの1つに記載のタンク。
【請求項11】
前記シール(21)が、少なくとも1つの弾性変形可能な部分(22)を有することを特徴とする、請求項1〜10のうちの1つに記載のタンク。
【請求項12】
前記シール(21)が、軸方向上のシールの形を取ることを特徴とする、請求項1〜11のうちの1つに記載のタンク。
【請求項13】
前記シール(21)が、ラジアルシールの形を取ることを特徴とする、請求項1〜12のうちの1つに記載のタンク。
【請求項14】
前記タンク側フィルタカートリッジ接続部(8)と前記フィルタカートリッジ(2)との間、及び/あるいは前記シール(21)に、機械的コード化部をなす構造(38)が備えられていることを特徴とする、請求項1〜13のうちの1つに記載のタンク。
【請求項15】
前記シール(21)と前記フィルタカートリッジ(2)との間に、機械的コード化部をなす構造38が備えられていることを特徴とする、請求項1〜14のうちの1つに記載のタンク。
【請求項16】
前記コード化部をなす構造38が、少なくとも部分的に、前記フィルタカートリッジ(2)を取り付けるための固定要素(44)として同時に構成されていることを特徴とする、請求項1〜15のうちの1つに記載のタンク。
【請求項17】
前記タンク側フィルタ接続部(8)が、多角形の断面を有する受容部(44)を備えていることを特徴とする、請求項1〜16のうちの1つに記載のタンク。
【請求項18】
前記フィルタ側タンク接続部(8)が、コード化部をなす構造(38)を有するものとして構成されており、かつ対応するように形成された周面を備える成形シール(21)として構成されたことを特徴とする、請求項1〜17のうちの1つに記載のタンク。
【請求項19】
前記フィルタカートリッジ(2)のハウジング(43)に、前記タンクから前記フィルタカートリッジへの水の通路として、注入口(35)が設けられていることを特徴とする、請求項1〜18のうちの1つに記載のタンク。
【請求項20】
前記フィルタカートリッジ(2)に、上昇流方式で動作するフィルタ部(32)及び/あるいは下降流方式で動作するフィルタ部(33)が設けられていることを特徴とする、請求項1〜19のうちの1つに記載のタンク。
【請求項21】
前記フィルタカートリッジ(2)に、水平流方式及び/あるいは接線流方式で動作するフィルタ部が設けられていることを特徴とする、請求項1〜20のうちの1つに記載のタンク。
【請求項22】
請求項1〜21のうちの1つに記載の水タンクとともに用いられるフィルタであって、前記タンク側フィルタカートリッジ接続部(8)と接続するように構成されたフィルタ側タンク接続部(13)が設けられていることを特徴とするフィルタ。
【請求項23】
タンクを備えた機器、具体的には、コーヒーメーカ、飲料水ディスペンサ等の飲料機、調理機器、製パン機器、蒸気クリーナ、及び/あるいは、高圧クリーナ、空気清浄器及び空調機器といった、水を保持する家庭用機器、あるいは、食品及び/あるいは飲料を準備するための機器、であって、前記タンクが請求項1〜21のうちの1つに記載したように構成されていることを特徴とする機器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図5a】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate


【公表番号】特表2010−507418(P2010−507418A)
【公表日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−533707(P2009−533707)
【出願日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際出願番号】PCT/EP2007/009038
【国際公開番号】WO2008/049547
【国際公開日】平成20年5月2日(2008.5.2)
【出願人】(508298385)アクイス ヴァッサー−ルフト−ジステーメ ゲーエムベーハー, リンダウ,ツヴァイクニーダーラッスング レブシュタイン (7)
【Fターム(参考)】