説明

タービン機械、殊にガスタービン

本発明は、ロータ(2)とステータ(3)とを有するタービン機械(1)であって、前記ロータ(2)が、複数の動翼(6)を備えた2つの動翼列(5)と、これら2つの動翼列(5)間で軸方向に配置され、かつ複数の保護シールドエレメント(12)を備えたロータ断熱シールド(7)とを有しており、前記ステータ(3)が、隣接し合う2つの動翼列(5)間で軸方向に配置され、かつ複数の静翼(9)を備えた静翼列(8)を有している形式のものに関する。前記静翼(9)が半径方向内方でステータ構造部(10)を有している。前記保護シールドエレメント(12)は半径方向外方にロータシール構造部(13)を有していて、該ロータシール構造部(13)が、前記スタータ構造部(10)と協働して軸方向シール(14)を形成している。隣接し合う2つの動翼(6)間に翼半径方向シール(15)、並びに隣接し合う2つの保護シールドエレメント(12)間に保護シールド半径方向シール(16)が形成されていて、該保護シールド半径方向シール(16)が前記ロータ(2)に対してガス通路(17)を仕切っている。効率を高めるために、前記保護シールドエレメント(12)と動翼(6)とは、前記保護シールド半径方向シール(16)が軸方向で隣接し合う2つの動翼(6)の翼半径方向シール(15)に中断することなく移行し、それによって一方の動翼(6)から前記保護シールドエレメント(12)を介して他方の動翼(6)まで達する連続的な半径方向シール(21)が形成されるように、互いに適合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転式のタービン機械特にガスタービンに関する。
【0002】
従来技術
回転式のタービン機械は、一般的な形式でロータを有しており、このロータは、複数の動翼を備えた少なくとも2つの動翼列と、複数の保護シールドエレメントを備えた少なくとも1つのロータ断熱シールドとを有しており、該ロータ断熱シールドがそれぞれ、隣接し合う2つの動翼列間で軸方向に配置されている。さらに、このような形式のタービン機械は、一般的な形式でステータを有しており、該ステータは、複数の静翼を備え、かつ隣接し合う2つの動翼列間に軸方向に配置された少なくとも1つの静翼列を有している。
【0003】
静翼列の領域内で軸方向シールを形成するために、基本的に、静翼列の静翼に、周方向で閉じたステータシール構造部を形成し、また、軸方向シールを形成するために前記ステータシール構造部と協働する、周方向で閉じたロータシール構造部を形成することが可能である。さらにまた、基本的に、タービン機械のガス通路(このガス通路を通って動翼及び前記静翼が延在している)を、半径方向シールを用いて前記ロータ若しくは冷却ガス通路に対して仕切ることが可能である。この半径方向シールは、周方向で隣接し合う動翼間に又は周方向で隣接し合う保護シールドエレメント間に構成することができる。
【0004】
このような形式のタービン機械の効率を高めるか若しくは出力を高めるために、シールの領域内における漏れガス流を減少させる必要が永久的に存在する。
【0005】
発明の開示
本発明の課題は、冒頭に述べた形式の従来技術におけるタービン機械を改良して、特に高い効率が得られるようにすることである。
【0006】
この課題を解決した本発明によるタービン機械、特にガスタービンは、請求項1の特徴に記載されている。
【0007】
本発明は、ステータシール構造部とロータシール構造部との協働によって形成された軸方向シールを、一方の動翼から保護シールドエレメントを介して他方の動翼まで連続的に延びる半径方向シールと組み合わせる、という一般的な考え方に基づいている。このような形式で、漏れが軸方向で、及び半径方向で減少され、これによってタービン機械の性能若しくは効率が高められる。ロータ断熱シールドの領域内における軸方向シールと、ロータ断熱シールドを介して軸方向に連続して、つまり中断又は隙間なしに延在する半径方向シールとを組み合わせることによって、効率を高めることができる。連続的な半径方向シールは、本発明によるタービン機械においては、保護シールドエレメントの領域内に形成された保護シールド半径方向シールが中断することなく、動翼の領域内に形成された翼半径方向シールに移行するように、保護シールドエレメントと動翼とが互いに適合されていることによって、実現される。
【0008】
有利な実施態様によれば、半径方向シールは、保護シールドエレメントの領域内で保護シールド溝内に配置され、動翼の領域内で動翼溝内に配置された複数のシールエレメントによって実現される。保護シールドエレメントと動翼とを互いに特別に適合させることによって、保護シールド溝の軸方向長さの端部が、軸方向で隣接する翼溝の軸方向の長手方向端部に対して軸方向で整列され、それによって、プレート状又は帯状のシールエレメントを、一部が保護シールド溝内に延在し、一部が隣接し合う動翼の少なくとも1つの翼溝内に延在するように、配置することが可能である。このような形式で、保護シールドエレメントと各動翼との間で軸方向に形成された軸方向ギャップを、隣接し合う保護シールドエレメントの間で周方向に若しくは隣接し合う動翼間で周方向に配置された領域内でそれぞれシールエレメントによって、効果的にカバーすることができ、これによって、このようにして形成された半径方向シールのシール作用を高めることができる。
【0009】
特に有利な実施態様によれば、保護シールドエレメントが、軸方向の両端部間で、半径方向内方に引っ込んだ窪みを有しており、該窪み内にロータシール構造部が配置されている。この場合、特に有利な実施態様によれば、前記窪みは、前記軸方向シールが前記窪み内に構成されていて、隣接し合う動翼の翼半径方向シールに対して相対的に半径方向で内方にずらして配置されている。このような構成によって、軸方向シールは、タービン機械のガス通路内を流れるガス流の、いわば外側に位置する領域内に配置され、これによって、軸方向シールの効果がより改善される。この窪みによって、ガス通路内にいわば死水域が形成され、この死水域内で軸方向シールの改善されたシール作用が得られる。
【0010】
本発明によるタービン機械のその他の重要な特徴及び利点は、従属請求項、図面、並びに所属の実施例の説明に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の1実施例によるタービン機械の一部の概略的な縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の有利な1実施例が図面に示されていて、以下に詳しく説明されている。
【0013】
図1によれば、一部だけが示された回転するタービン機械1がロータ2とステータ3とを有している。タービン機械1(有利にはガスタービン、特に圧縮機若しくは蒸気タービン)の運転中、ロータ2が回転軸線4(同時にタービン機械1の軸方向を規定している)を中心にして回転する。ロータ2は、少なくとも2つの動翼列5を有しており、これらの動翼列5は、それぞれ複数の、周方向で互いに隣接し合って配置された動翼6を有している。さらに、ロータ3は少なくとも1つのロータ断熱シールド7を有しており、このロータ断熱シールド7はそれぞれ、2つの隣接し合う動翼列5間で軸方向に配置されている。図示のタービン機械1の断面図には、2つのロータ断熱シールド7が示されている。ロータ3は、複数の静翼列8を有しており、これらの静翼列8のうちの少なくとも1つが、2つの隣接し合う静翼列5間で軸方向に配置されている。各静翼列8は、周方向に隣接し合う複数の静翼9を有している。以下で、静翼列8について説明されている場合、これは、隣接し合う2つの静翼列5間で軸方向に配置された少なくとも1つの静翼列8のことである。
【0014】
これらの静翼列8のうちの少なくとも1つの静翼列の静翼9は、半径方向内方に向いたステータシール構造部10を有しており、このステータシール構造部10は、周方向で閉じて構成することができる。このために例えば静翼9はそれぞれ半径方向内方で、その翼先端に、周方向及び軸方向に延在する面状のプラットフォーム11を有しており、このプラットフォーム11は、帯状カバーの形状に構成されていてよい。ステータシール構造部10は、この静翼プラットフォーム11に配置されている。
【0015】
各保護シールドエレメント12は、通常は、半径方向外方にロータ断熱シールド7を有しており、このロータ断熱シールド7は周方向に閉じた環状に延在している。この場合、ロータシール構造部とステータシール構造部10とは、半径方向に隣接して配置されていて、協働して軸方向シール14を形成する。
【0016】
図1に示した断面図は、周方向で隣接し合う2つの動翼6間、並びに周方向で隣接し合う2つの保護シールドエレメント12間に位置している。これによって、この断面図は、それぞれ周方向で隣接する2つの動翼6若しくは2つの保護シールドエレメント12間に形成された長手方向ギャップ内に位置している。この長手方向ギャップの領域内において、一方では同じ動翼列5の隣接し合う2つの動翼6間に、それぞれ1つの翼半径方向シール15が形成されており、これに対して、隣接し合う2つの保護シールドエレメント12間にそれぞれ1つの保護シールド半径方向シール16が形成されている。それぞれの翼半径方向シール15も、またそれぞれの保護シールド半径方向シール16も、半径方向で、タービン機械1のガス通路17を、ロータ2若しくは冷却ガス通路18から分離している、つまり仕切っている。この冷却ガス通路18は、半径方向でロータ2とそれぞれの半径方向シール15,16との間に形成されている。ガス通路17を通って、タービン機械1の運転中に、それぞれの作業ガス例えば高熱ガスが流れる。ガス流は矢印19で示されている。動翼6と静翼9とは、それぞれガス通路17を通って延在している。冷却通路18内では、タービン機械1の運転中に冷却ガス流(矢印20で示されている)が流れる。
【0017】
保護シールドエレメント12と、ロータ断熱シールド7に隣接する動翼列5の動翼6とは、保護シールド半径方向シール16が中断することなしに、上流側に位置する翼半径方向シール15にも、また下流側に位置する翼半径方向シール15にも移行するように、互いに適合されている。このような、保護シールド半径方向シール16と2つの翼半径方向シール15との間の中断することのない移行部によって、長手方向で一方の動翼6からそれぞれの保護シールドエレメント12を介して他方の動翼6まで、ほぼ継ぎ目なしに又は隙間なしに連続的に形成された半径方向シール21が実現される。この場合、注目すべきことは、上流側に位置する移行領域22においても、また下流側に位置する移行領域23においても、保護シールドエレメント12と各動翼6との間に連続的な半径方向シール21が実現される、ということである。
【0018】
各翼半径方向シール15は、周方向に隣接する動翼6の翼付根24の領域に、周方向に開放するそれぞれ1つの翼溝25を有している。各翼半径方向シール15の2つの翼溝25は、その開放する側が互いに向き合って整列しているので、これらの翼溝25内にプレート状の又は帯状のシールエレメント26を挿入することができる。保護シールド半径方向シール16は、相応の形式で構成されていて、ロータシール構造部13に隣接する領域27内に、周方向に隣接する保護シールドエレメント12においてそれぞれ1つの、周方向に開放する保護シールド溝28を有している。ここでも、周方向に隣接する2つの保護シールドエレメント12の保護シールド溝29は、周方向で互いに向き合って整列しているので、保護シールド溝28内に同様にプレート状の又は帯状のシールエレメント26を挿入することができる。
【0019】
保護シールド溝28と翼溝25とは、移行領域22,23内で、保護シールド28の軸方向の長手方向端部29が、翼溝25の軸方向に隣接する軸方向の長手方向端部30に対して、軸方向に整列するように、互いに調整されている。これによって、移行領域22,23内に1つの共通のシールエレメント26又はそれぞれ1つのシールエレメント26を、このシールエレメント26が、保護シール28から軸方向で翼溝25内まで延びるか、又は動翼列5の動翼6の翼溝25から保護シールド溝28内に延びるように、配置することができる。
【0020】
この場合、基本的に、各溝25,28内で、一方の動翼列5からロータ断熱シールド7を介して他方の動翼列5まで連続的に延在する比較的長いシールエレメント26を使用することができる。しかしながら有利には、複数のシールエレメント26を設けてもよい。この場合、特に隣接し合うシールエレメント26が、保護シールド溝28の軸方向の長手方向端部29間、及び/又は各翼溝25の軸方向の長手方向端部30間において軸方向で互いに当接するようになっている。また、環状の軸方向ギャップをブリッジするためにそれぞれ移行領域22若しくは23内にだけ配置され、かつ一方では保護シール溝28内まで、及び他方では翼溝25内まで延在する、比較的小さいシールエレメント26を設けることができる。
【0021】
保護シールドエレメント12は、図示の実施例に応じて、軸方向の両端部間、つまり移行領域22,23間に、半径方向内方に引っ込んでいる窪み31を有していてよい。この窪み31内にロータシール構造13が配置されている。この場合、静翼9は、ステータシール構造10もこの窪み31内に配置されるように、寸法設計されている。図示の有利な実施例では、窪み31は、ロータシール構造部13とステータシール構造部10とによって形成される軸方向シール14が、窪み31内に形成されるように、寸法設計されている。この場合、軸方向シール14は、隣接する動翼6の翼半径方向シール15に対して相対的に半径方向で内方にずらして配置されている。これによって、これによって、軸方向シール14は、ガス通路17内でガス流れ方向(矢印19)の半径方向外側で、特にガス流れ方向19の死水域(Totwassergebiet)内に位置している。
【0022】
有利な実施態様によれば、ステータシール構造部10はすり合わせ可能(einschleifbar)に構成されている。このためにステータシール構造部10は例えば、半径方向に位置決めされた蜜房を有するハニカム構造体33として構成することができる。この場合、有利な形式でロータシール構造部13は少なくとも1つのリングウエブ32によって形成されている。図示の実施例では、軸方向で互いに間隔を保って配置された2つのリングウエブ32が設けられている。タービン機械1の運転中に、ロータシール構造部13はステータシール構造部10内にすり合わせることができる。つまり各リングウエブ32はハニカム構造体33内に侵入する。
【0023】
有利には、ステータシール構造部10とロータシール構造部13とは協働して、ラビリンスシールの形式の軸方向シール14を構成する。このために特に、ステータシール構造部10は、複数の例えば2つの環状の軸方向区分34を有しており、これらの軸方向区分34は、これに隣接する(この場合中央の)環状の軸方向区分35に対して半径方向で外方にずらされている。ロータシール構造部13は、この実施例では半径方向外方に突き出す複数の(図示の実施例では2つの)リングウエブ32を有しており、これらのリングウエブ32は、それぞれ半径方向外方にずらされた半径方向区分34の領域内に配置されている。
【符号の説明】
【0024】
1 タービン機械、 2 ロータ、 3 ステータ、 4 回転軸線、 5 動翼列、 6 動翼、 7 ロータ断熱シールド、 8 静翼列、 9 静翼、 10 ステータシール構造部、 11 静翼プラットフォーム、 12 保護シールドエレメント、 13 ロータシール構造部、 14 軸方向シール、 15 翼半径方向シール、 16 保護シールド半径方向シール、 17 ガス通路、 18 冷却ガス通路、 19 矢印(ガス流れ方向)、 20 矢印、 21 半径方向シール、 22 移行領域、 23 移行領域、 24 翼付根、 25 翼溝、 26 シールエレメント、 27 領域、 28 保護シールド溝、 29 保護シールド溝28の長手方向端部、 30 翼溝25の長手方向端部、 31 窪み、 32 リングウエブ、 33 ハニカム構造体、 34 軸方向区分、 35 軸方向区分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転式のタービン機械、殊にガスタービンにおいて、
ロータ(2)が設けられており、該ロータ(2)は、複数の動翼(6)を備えた少なくとも2つの動翼列(5)と、隣接し合う2つの前記動翼列(5)間で軸方向に配置され、かつ複数の保護シールドエレメント(12)を備えた少なくとも1つのロータ断熱シールド(7)とを有しており、
ステータ(3)が設けられており、該ステータ(3)が、隣接し合う2つの前記動翼列(5)間で軸方向に配置され、かつ複数の静翼(9)を備えた少なくとも1つの静翼列(8)を有しており、
前記静翼列(8)の静翼(9)が半径方向内方に、周方向で閉じて形成されたステータシール構造部(10)を有しており、
前記保護シールドエレメント(12)が半径方向外方に、周方向で閉じて形成されたロータシール構造部(13)を有していて、該ロータシール構造部(13)が、前記スタータ構造部(10)と協働して軸方向シール(14)を形成しており、
隣接し合う2つの動翼(6)間で周方向に翼半径方向シール(15)が形成されていて、該翼半径方向シール(15)が、前記ロータ(2)に対してガス通路(17)を仕切っていて、該ガス通路(17)を通って前記動翼(6)及び前記静翼(9)が延在しており、
隣接し合う2つの保護シールドエレメント(12)間で周方向に保護シールド半径方向シール(16)が形成されていて、該保護シールド半径方向シール(16)が前記ガス通路(17)を前記ロータ(2)から分離しており、
前記保護シールドエレメント(12)と動翼(6)とは、前記保護シールド半径方向シール(16)が軸方向で隣接し合う2つの動翼(6)の翼半径方向シール(15)に中断することなく移行し、それによって一方の動翼(6)から前記保護シールドエレメント(12)を介して他方の動翼(6)まで達する連続的な半径方向シール(21)が形成されるように、互いに適合されていることを特徴とする、タービン機械。
【請求項2】
前記翼半径方向シール(15)が、周方向で隣接し合う2つの動翼(6)の翼付根(24)の領域内に形成され、かつ周方向で開放する翼溝(25)を有しており、該翼溝(25)内にプレート状又は帯状のシールエレメント(26)が嵌め込まれており、
前記保護シールド半径方向シール(16)が、周方向で隣接する保護シールドエレメント(12)の、前記ロータシール構造部(13)に隣接する領域(27)に形成された、周方向で開放する保護シールド溝(28)を有していて、該保護シールド溝(28)内に、プレート状又は帯状のシールエレメント(26)が嵌め込まれており、
前記保護シールド溝(28)の軸方向の長手方向端部(29)が、前記翼溝(25)の、軸方向で隣接し合う軸方向の長手方向端部(30)に対して軸方向で整列されており、
前記保護シールド溝(28)から軸方向で、隣接し合う動翼(6)の少なくとも1つの動翼(25)内まで延在するか、又は一方の動翼列(5)の動翼(6)の前記翼溝(25)から軸方向で保護シールド溝(28)内まで延在する、少なくとも1つのシールエレメント(26)が設けられている、請求項1記載のタービン機械。
【請求項3】
隣接し合うシールエレメント(26)が、翼溝(25)の軸方向の長手方向端部(30)間で、及び/又は保護シールド溝(28)の軸方向の長手方向端部間で、軸方向で互いに当接し合っている、請求項2記載のタービン機械。
【請求項4】
保護シールドエレメント(12)が、軸方向の両端部間で、半径方向内方に引っ込んだ窪み(31)を有しており、該窪み(31)内にロータシール構造部(13)が配置されている、請求項1から3までのいずれか1項記載のタービン機械。
【請求項5】
前記静翼(9)は、前記ステータシール構造部(10)が前記窪み(31)内に配置されるように、寸法設計されている、請求項4記載のタービン機械。
【請求項6】
前記窪み(31)は、前記軸方向シール(14)が前記窪み(31)内に構成され、かつ隣接し合う動翼(6)の翼半径方向シール(15)に対して相対的に半径方向で内方にずらして配置されるように寸法設計されている、請求項4又は5記載のタービン機械。
【請求項7】
前記ステータシール構造部(10)は、すり合わせ可能に構成されていて、例えば半径方向に方向付けられた蜜房を備えたハニカム構造部(33)として構成されており、
前記ロータシール構造部(13)がすり合わせを行うように構成されていて、例えば少なくとも1つの刃状のリングウエブ(32)として構成されており、
前記ロータシール構造部(13)がタービン機械(1)の運転中に前記ステータシール構造部(10)内にすり合わせられるようになっている、請求項1から6までのいずれか1項記載のタービン機械。
【請求項8】
前記ステータシール構造部(10)と前記ロータシール構造部(13)とが協働して、ラビンリンスシールの形式の軸方向シール(14)を形成する、請求項1から7までのいずれか1項記載のタービン機械。
【請求項9】
ステータシール構造部(10)が、環状の複数の軸方向区分(34)を有しており、これらの軸方向区分(34)が、隣接する環状の軸方向区分(35)に対して半径方向で外方にずらされており、
前記ロータシール構造部(13)が、半径方向外方に突き出す複数のリングウエブ(32)を有しており、これらのリングウエブ(32)が、半径方向外方にずらされた軸方向区分(34)の領域内にそれぞれ配置されている、請求項7又は8記載のタービン機械。
【請求項10】
前記半径方向シール(21)と前記ロータ(2)との間で半径方向に冷却ガス通路(18)が延在している、請求項1から9までのいずれか1項記載のタービン機械。

【図1】
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【公表番号】特表2010−513783(P2010−513783A)
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−541958(P2009−541958)
【出願日】平成19年12月4日(2007.12.4)
【国際出願番号】PCT/EP2007/063288
【国際公開番号】WO2008/074633
【国際公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【出願人】(503416353)アルストム テクノロジー リミテッド (394)
【氏名又は名称原語表記】ALSTOM Technology Ltd
【住所又は居所原語表記】Brown Boveri Strasse 7, CH−5401 Baden, Switzerland
【Fターム(参考)】