ターンランプユニット
【課題】本発明は、ランプの組み付け作業性を良好にしたターンランプユニットを提供する。
【解決手段】ターンランプユニット1には、ランプ4が搭載されたリジッド基板5をベース部材2に組み付ける際に利用される基板保持部10を有している。この基板保持部10は、ベース部材2の内面側で底面2aに立設させられた板状の基板載置部11と、基板載置部11の平面部11aから突出するように立設され、ベース部材2の幅方向(換言すれば、ターンランプユニット1をドアミラーに装着された状態での上下方向)で対向して配置されると共に、リジッド基板5の表面5aを弾性によって押圧してリジッド基板5を基板載置部11に保持させる一対の弾性押圧部12,13と、一対の弾性押圧部12,13の間で基板載置部11に設けられて、リジッド基板5の裏面5bに当接する凸部14と、を備えている。
【解決手段】ターンランプユニット1には、ランプ4が搭載されたリジッド基板5をベース部材2に組み付ける際に利用される基板保持部10を有している。この基板保持部10は、ベース部材2の内面側で底面2aに立設させられた板状の基板載置部11と、基板載置部11の平面部11aから突出するように立設され、ベース部材2の幅方向(換言すれば、ターンランプユニット1をドアミラーに装着された状態での上下方向)で対向して配置されると共に、リジッド基板5の表面5aを弾性によって押圧してリジッド基板5を基板載置部11に保持させる一対の弾性押圧部12,13と、一対の弾性押圧部12,13の間で基板載置部11に設けられて、リジッド基板5の裏面5bに当接する凸部14と、を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などの車両に搭載されたアウターミラーなどに取り付けられるターンランプユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、このような分野の技術として、特開2009−46037号公報がある。この公報に記載されたアウターミラーに取り付けられているターンランプユニットは、サイドミラーのハウジングにネジによって固定するための取付脚部を有する基部(ベース部材)と、基部に装着されて光りを拡散させるレンズカバーと、を備えている。ターンランプユニットの基部には、LEDが搭載され、このLEDは、リード線が結線されたリジッド基板に固定され、リジッド基板は2本のネジによって基部に固定されている。また、リード線は、基部に設けられた開口を通過して外部に排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−46037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のターンランプユニットにあっては、LEDが搭載されたリジッド基板はネジによって基部に固定させているので、作業中にリジッド基板を押えながらネジ止めする必要があり、このことは作業性を悪くしている。また、ネジ締めトルクが大きいと、リジッド基板に座屈が発生し、ネジ締めトルクが小さいとリジッド基板がガタ付くので、LEDの半田剥がれや断線が発生しやすい。従って、このような不具合を回避させるためには、ネジの締め付けトルクの管理幅を狭くする必要があるといった問題点がある。
【0005】
本発明は、ランプの組み付け作業性を良好にしたターンランプユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ランプが載置されるベース部材にレンズカバーが固定されてなるターンランプユニットにおいて、
表面側にランプが配置されるリジッド基板と、
ベース部材に設けられて、リジッド基板を保持する基板保持部と、を備え、
基板保持部は、
ベース部材の内面側に形成された基板載置部と、
基板載置部から突出し且つ対向して配置されると共に、リジッド基板の表面を弾性によって押圧してリジッド基板を基板載置部に保持させる一対の弾性押圧部と、
一対の弾性押圧部の間で基板載置部に設けられて、リジッド基板の裏面に当接する凸部と、を有することを特徴とする。
【0007】
このターンランプユニットは、ベース部材の内面側に形成された基板載置部にリジッド基板を固定させるにあたって、基板載置部から突出する一対の弾性押圧部が利用される。一対の弾性押圧部は、基板載置部から突出し且つ対向して配置されると共に、リジッド基板の表面を弾性によって押圧する。さらに、一対の弾性押圧部の間において基板載置部には凸部が形成され、この凸部にリジッド基板の裏面が、弾性変形可能な弾性押圧部によって押し付けられるので、無理な力でリジッド基板を大きく湾曲させることなく、リジッド基板を基板載置部に確実に固定させることができる。しかも、ランプが装着されたリジッド基板を基板載置部に固定する際、ネジ締め作業を必要としないので、ランプの組み付け作業性が良好になる。
【0008】
また、L字状をなす弾性押圧部は、リジッド基板を貫通する位置に配置され、リジッド基板に略直交して基板載置部から突出する基部と、基部の先端側で基部に対して略直交して延在して、リジッド基板を押圧する弾性爪部と、からなり、リジッド基板には、このリジッド基板の端部側で開放されてこの端部側から基部が差し込まれるスリットが設けられていると好適である。
このような構成を採用すると、リジッド基板のスリットに弾性押圧部の基部を差し込むようにしてリジッド基板を基板載置部に装着させることができる。この作業にあたって、リジッド基板のスリットはガイドとして機能するので、所定の位置にリジッド基板を確実に配置させることができ、しかも、弾性押圧部の基部がリジッド基板のスリットに入り込んだ後は、リジッド基板のズレやガタ付きを防止することができる。また、弾性押圧部が、リジッド基板の周縁から張り出すように配置されないので、基板保持部の省スペース化が可能になり、ベース部材の小型化を可能にする。
【0009】
また、L字状をなす弾性押圧部は、リジッド基板の外側に配置され、リジッド基板に略直交して基板載置部から突出する基部と、基部の先端側で基部に対して略直交し、リジッド基板に向かって延在してリジッド基板を押圧する弾性爪部と、からなると好適である。
このような構成を採用すると、弾性押圧部の一対の基部でリジッド基板を挟み込むようにして、リジッド基板を基板載置部に固定させることができる。
【0010】
また、弾性爪部の遊端には、リジッド基板に設けられた凹部又は孔部に嵌合する突起部が設けられていると好適である。
このような構成を採用すると、弾性爪部の遊端に設けられた突起部がリジッド基板の凹部又は孔部に嵌合することで、基板載置部に対するリジッド基板の位置ズレが防止され、しかも、ランプ組み付け作業にあたって、突起部が凹部又は孔部に入り込むときに、クリック感を得ることができるので、作業の確実性が担保される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ランプの組み付け作業性が良好になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係るターンランプユニットの第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】ベース部材の要部拡大平面図である。
【図3】弾性押圧部の要部拡大斜視図である。
【図4】ベース部材にリジッド基板が組み付けられた状態を示す正面図である。
【図5】基板保持部にリジッド基板が組み付けられた状態を示す断面図である。
【図6】本発明に係るターンランプユニットの第2実施形態を示す斜視図である。
【図7】基板保持部にリジッド基板が組み付けられた状態を示す断面図である。
【図8】本発明に係るターンランプユニットの第3実施形態を示す斜視図である。
【図9】本発明に係るターンランプユニットの第4実施形態を示す斜視図である。
【図10】本発明に係るターンランプユニットの第5実施形態を示す斜視図である。
【図11】弾性押圧部の変形例を示す要部拡大斜視図である。
【図12】弾性押圧部の他の変形例を示す要部拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ本発明に係るターンランプユニットの好適な実施形態について詳細に説明する。
【0014】
[第1実施形態]
図1及び図2に示すように、ターンランプユニット1は、アウターミラー例えばドアミラーのハウジングにビスによって固定されて、方向指示器として機能するものである。このターンランプユニット1は、樹脂によって平板状に形成され、ドアミラーのハウジングにビスによって固定するための取付脚部2bを有するベース部材2と、ベース部材2にガスケットを介して嵌合される樹脂製のレンズカバー3と、ベース部材2に固定されるランプ(例えばLED)4と、表面5a側にランプ4が配列されるリジッド基板5と、を備えている。
【0015】
ベース部材2には、リジッド基板5の裏面5bで結線されたリード線6をターンランプユニット1の外に排出するための開口部7aが設けられ、この開口部7aは、ベース部材2の内面で突出する筒部7に形成されている。この開口部7aを塞ぐように、筒部7には、防水キャップ8が嵌め込まれ、防水キャップ8をリード線6が貫通する。
【0016】
ベース部材2は、ドアミラーの外形に合致させるような形状を有するレンズカバー3に沿って、細長く湾曲した形状を有している。ターンランプユニット1の端部から光りを出射させるために、ベース部材2の内面側の端部には、リジッド基板5を保持するための基板保持部10が形成されている。
【0017】
基板保持部10は、ベース部材2の内面側で底面2aに立設させられた板状の基板載置部11と、基板載置部11の平面部11aから突出するように立設され、ベース部材2の幅方向(換言すれば、ターンランプユニット1をドアミラーに装着された状態での上下方向)で対向して配置されると共に、リジッド基板5の表面5aを弾性によって押圧してリジッド基板5を基板載置部11に保持させる一対の弾性押圧部12,13と、一対の弾性押圧部12,13の間で基板載置部11に設けられて、リジッド基板5の裏面5bに当接する凸部14と、を備えている。
【0018】
一対の第1の弾性押圧部12と第2の弾性押圧部13は、指部としてL字状に形成され、基板載置部11の平面部11a上で直線状に延在する凸部14を境にして、左右対称の位置関係になっている。第1の弾性押圧部12は、リジッド基板5を貫通する位置に配置され、リジッド基板5に略直交して基板載置部11から突出する基部15と、基部15の先端側で基部15に対して略直角に延在して、リジッド基板5の表面5a側を押圧する弾性爪部16と、からなる。
【0019】
また、第2の弾性押圧部13も、第1の弾性押圧部12と同様に、基部15及び弾性爪部16とを有している。そして、第1の弾性押圧部12の弾性爪部16と第2の弾性押圧部の弾性爪部16とは、それぞれ外側(凸部14から離れる方向)に向けられている。
【0020】
これに対し、リジッド基板5には、このリジッド基板5の端部側で開放されて、この端部側の開口から基部15の差込みを許容する一対のスリット17,18が設けられている。各スリット17,18は、リジッド基板5の差込み方向(矢印A)に延在する。更に、凸部14も、差込み方向に延在している。また、スリット17,18の幅は、第1及び第2の弾性押圧部12,13の基部15の幅と略等しいか、僅かに大きくなっている。
【0021】
このような構成を採用すると、リジッド基板5のスリット17,18に弾性押圧部12,13の基部15を差し込むようにして、リジッド基板5を基板載置部11に装着させることができる。この作業にあたって、リジッド基板5のスリット17,18はガイドとして機能するので、所定の位置にリジッド基板5を確実に配置させることができ、しかも、弾性押圧部12,13の基部15がリジッド基板5のスリット17,18に入り込んだ後は、リジッド基板5のズレやガタ付きを防止することができる。また、弾性押圧部12,13が、リジッド基板5の周縁から張り出すように配置されないので、基板保持部10の省スペース化が可能になり、ベース部材2の小型化を可能にする。
【0022】
図3に示すように、弾性爪部16の遊端には、リジッド基板5に設けられた矩形の孔部20(図1参照)に嵌合する半円柱形状の突起部19が設けられている。この突起部19がリジッド基板5の孔部20に嵌合することで、基板載置部11に対するリジッド基板5の位置ズレが防止される。しかも、ランプ組み付け作業にあたって、図5に示すように、突起部19が孔部20に入り込むときに、クリック感を得ることができるので、作業の確実性が担保される。
【0023】
図4に示すように、ベース部材2の内面側に形成された基板載置部11にリジッド基板5を固定させるにあたって、このターンランプユニット1では、基板載置部11から突出する一対の弾性押圧部12,13が利用される。一対の弾性押圧部12,13は、対向して配置されると共に、リジッド基板5の表面5aを弾性によって押圧する。そして、一対の弾性押圧部12,13の間で基板載置部11に形成された凸部14に、リジッド基板5の裏面5bが、弾性変形可能な弾性押圧部12,13によって押し付けられる。
【0024】
基板載置部11には、凸部14が設けられているので、弾性押圧部12,13が仮に弾性が無いとすると、リジッド基板5を無理に撓ませてリジッド基板5を基板載置部11に固定させる必要があり、作業性が悪くなったり、リジッド基板5に対する負荷が発生する。これに対して、弾性押圧部12,13を弾性変形可能にすることで、リジッド基板5を無理に撓ませてリジッド基板5を基板載置部11に固定させることなく、リジッド基板5を基板載置部11に確実に固定させることができる。また、しかも、ランプ4が装着されたリジッド基板5を基板載置部11に固定する際、ネジ締め作業を必要としないので、ランプ4の組み付け作業性が良好になる。
【0025】
リード線6がリジッド基板5の裏面5bに半田付けにより結線されている場合、リード線6がもっている変形復元力により、リジッド基板5は、基板載置部11にビス固定させ難いが、弾性押圧部12,13の採用によりワンタッチでリジッド基板5を基板載置部11に固定させることができ、作業性が極めて良好になる。
【0026】
更に、図5に示すように、凸部14が設けられることで、リジッド基板5と基板載置部11との間に、リード線収容空間Sを作り出すことができ、リード線6がリジッド基板5の裏面5bに半田付けにより結線されている場合でも、リード線6が邪魔することなく、ワンタッチでリジッド基板5を基板載置部11に固定させることができる。
【0027】
[第2実施形態]
第2実施形態に係るターンランプユニット1Aについて説明するが、第1の実施形態と同一又は同等な構成部分については、同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0028】
図6及び図7に示すように、ターンランプユニット1Aにおいて、基板保持部10Aに設けられた一対の第1の弾性押圧部12Aと第2の弾性押圧部13Aは、指部としてL字状に形成され、基板載置部11の平面部11a上で直線状に延在する凸部14を境にして、左右対称の位置関係になっている。第1の弾性押圧部12Aは、リジッド基板5Aの外側に配置され、リジッド基板5Aに略直交して基板載置部11から突出する基部15と、基部15の先端側で基部15に対して略直交し、リジッド基板5Aに向かって延在してリジッド基板5Aを押圧する弾性爪部16と、からなる。
【0029】
また、第2の弾性押圧部13Aも、第1の弾性押圧部12Aと同様に、基部15及び弾性爪部16とを有している。そして、第1の弾性押圧部12Aの弾性爪部16と第2の弾性押圧部13Aの弾性爪部16とは、内側(凸部14側)に向けられている。このような第1及び第2の弾性押圧部12A,13Aを採用すると、弾性押圧部12A,13Aの一対の基部15でリジッド基板5Aを挟み込むようにして、リジッド基板5Aを基板載置部11に固定させることができる。
【0030】
図6及び図7に示すように、弾性爪部16の遊端には、リジッド基板5Aに設けられた矩形の孔部20Aに嵌合する半円柱形状の突起部19が設けられている。この突起部19がリジッド基板5の孔部20に嵌合することで、基板載置部11に対するリジッド基板5Aの位置ズレが防止される。しかも、ランプ組み付け作業にあたって、突起部19が孔部20Aに入り込むときに、クリック感を得ることができるので、作業の確実性が担保される。
【0031】
本発明は、前述した実施形態に限定されないことは言うまでもない。なお、第1の実施形態と同一又は同等な構成部分については、同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0032】
例えば、図10に示すように、第1の弾性押圧部12Dと第2の弾性押圧部13Dは、基板載置部11の中央に配置された凸部14から異なる距離(W1,W2)で離間されられている。そして、リジッド基板5Dには、第1の弾性押圧部12Dと第2の弾性押圧部13Dがそれぞれ嵌り込むためのスリット17D,18Dが形成されている。このような構成により、リジッド基板5Dを基板載置部11に装着させる際のリジッド基板5Dの表裏の誤組み付けを防止することができ、特に、ランプ(例えばLED)4が小さい場合に有効である。さらには、右側用のターンランプユニットと左側用のターンランプユニットとが左右対称構造になっている場合、距離W1,W2を左右のターンランプユニットで異ならせることにより、左右のリジッド基板5Dを取り違えるような誤組み付けを防止することができる。
【0033】
図9に示すように、第1の弾性押圧部12Cと第2の弾性押圧部13Cは、凸部14の延在方向における高さレベルで高さHだけ異なっている。そして、リジッド基板5Cには、第1の弾性押圧部12Cと第2の弾性押圧部13Cがそれぞれ嵌り込むためのスリット17C,18Cが形成されている。このような構成により、リジッド基板5Cを基板載置部11に装着させる際のリジッド基板5Cの表裏の誤組み付けを防止することができ、特に、ランプ(例えばLED)4が小さい場合に有効である。さらには、右側用のターンランプユニットと左側用のターンランプユニットとが左右対称構造になっている場合、高さHを左右のターンランプユニットで異ならせることにより、左右のリジッド基板5Cを取り違えるような誤組み付けを防止することができる。
【0034】
図8に示すように、第1の弾性押圧部12Bと第2の弾性押圧部13Bは、それぞれ異なる幅の基部15,15Aが設けられている。そして、リジッド基板5Bには、第1の弾性押圧部12Bと第2の弾性押圧部13Bがそれぞれ嵌り込むための異なる幅(L1,L2)のスリット17B,18Bが形成されている。このような構成により、リジッド基板5Bを基板載置部11に装着させる際のリジッド基板5Bの表裏の誤組み付けを防止することができ、特に、ランプ(例えばLED)4が小さい場合に有効である。さらには、右側用のターンランプユニットと左側用のターンランプユニットとが左右対称構造になっている場合、幅L1,L2を左右のターンランプユニットで異ならせることにより、左右のリジッド基板5Bを取り違えるような誤組み付けを防止することができる。
【0035】
図11に示すように、弾性爪部16の遊端には、半球形状の突起部19Aを形成してもよい。また、図12に示すように、弾性爪部16の遊端には、三角柱形状の突起部19Bを形成してもよい。
【0036】
図示しないが、孔部20,20Aに代えて、リジッド基板5,5A〜5Dには、突起部19,19A,19Bが嵌り込むための凹部が形成されてもよい。
【符号の説明】
【0037】
1,1A…ターンランプユニット、2…ベース部材、3…レンズカバー、4…ランプ、5,5A〜5D…リジッド基板、6…リード線、10,10A…基板保持部、11…基板載置部、12,12A〜12D,13,13A〜13D…弾性押圧部、14…凸部、15,15A…基部、16…弾性爪部、17, 17B〜12D…スリット、19,19A,19B…突起部、20,20A…孔部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などの車両に搭載されたアウターミラーなどに取り付けられるターンランプユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、このような分野の技術として、特開2009−46037号公報がある。この公報に記載されたアウターミラーに取り付けられているターンランプユニットは、サイドミラーのハウジングにネジによって固定するための取付脚部を有する基部(ベース部材)と、基部に装着されて光りを拡散させるレンズカバーと、を備えている。ターンランプユニットの基部には、LEDが搭載され、このLEDは、リード線が結線されたリジッド基板に固定され、リジッド基板は2本のネジによって基部に固定されている。また、リード線は、基部に設けられた開口を通過して外部に排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−46037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のターンランプユニットにあっては、LEDが搭載されたリジッド基板はネジによって基部に固定させているので、作業中にリジッド基板を押えながらネジ止めする必要があり、このことは作業性を悪くしている。また、ネジ締めトルクが大きいと、リジッド基板に座屈が発生し、ネジ締めトルクが小さいとリジッド基板がガタ付くので、LEDの半田剥がれや断線が発生しやすい。従って、このような不具合を回避させるためには、ネジの締め付けトルクの管理幅を狭くする必要があるといった問題点がある。
【0005】
本発明は、ランプの組み付け作業性を良好にしたターンランプユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ランプが載置されるベース部材にレンズカバーが固定されてなるターンランプユニットにおいて、
表面側にランプが配置されるリジッド基板と、
ベース部材に設けられて、リジッド基板を保持する基板保持部と、を備え、
基板保持部は、
ベース部材の内面側に形成された基板載置部と、
基板載置部から突出し且つ対向して配置されると共に、リジッド基板の表面を弾性によって押圧してリジッド基板を基板載置部に保持させる一対の弾性押圧部と、
一対の弾性押圧部の間で基板載置部に設けられて、リジッド基板の裏面に当接する凸部と、を有することを特徴とする。
【0007】
このターンランプユニットは、ベース部材の内面側に形成された基板載置部にリジッド基板を固定させるにあたって、基板載置部から突出する一対の弾性押圧部が利用される。一対の弾性押圧部は、基板載置部から突出し且つ対向して配置されると共に、リジッド基板の表面を弾性によって押圧する。さらに、一対の弾性押圧部の間において基板載置部には凸部が形成され、この凸部にリジッド基板の裏面が、弾性変形可能な弾性押圧部によって押し付けられるので、無理な力でリジッド基板を大きく湾曲させることなく、リジッド基板を基板載置部に確実に固定させることができる。しかも、ランプが装着されたリジッド基板を基板載置部に固定する際、ネジ締め作業を必要としないので、ランプの組み付け作業性が良好になる。
【0008】
また、L字状をなす弾性押圧部は、リジッド基板を貫通する位置に配置され、リジッド基板に略直交して基板載置部から突出する基部と、基部の先端側で基部に対して略直交して延在して、リジッド基板を押圧する弾性爪部と、からなり、リジッド基板には、このリジッド基板の端部側で開放されてこの端部側から基部が差し込まれるスリットが設けられていると好適である。
このような構成を採用すると、リジッド基板のスリットに弾性押圧部の基部を差し込むようにしてリジッド基板を基板載置部に装着させることができる。この作業にあたって、リジッド基板のスリットはガイドとして機能するので、所定の位置にリジッド基板を確実に配置させることができ、しかも、弾性押圧部の基部がリジッド基板のスリットに入り込んだ後は、リジッド基板のズレやガタ付きを防止することができる。また、弾性押圧部が、リジッド基板の周縁から張り出すように配置されないので、基板保持部の省スペース化が可能になり、ベース部材の小型化を可能にする。
【0009】
また、L字状をなす弾性押圧部は、リジッド基板の外側に配置され、リジッド基板に略直交して基板載置部から突出する基部と、基部の先端側で基部に対して略直交し、リジッド基板に向かって延在してリジッド基板を押圧する弾性爪部と、からなると好適である。
このような構成を採用すると、弾性押圧部の一対の基部でリジッド基板を挟み込むようにして、リジッド基板を基板載置部に固定させることができる。
【0010】
また、弾性爪部の遊端には、リジッド基板に設けられた凹部又は孔部に嵌合する突起部が設けられていると好適である。
このような構成を採用すると、弾性爪部の遊端に設けられた突起部がリジッド基板の凹部又は孔部に嵌合することで、基板載置部に対するリジッド基板の位置ズレが防止され、しかも、ランプ組み付け作業にあたって、突起部が凹部又は孔部に入り込むときに、クリック感を得ることができるので、作業の確実性が担保される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ランプの組み付け作業性が良好になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係るターンランプユニットの第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】ベース部材の要部拡大平面図である。
【図3】弾性押圧部の要部拡大斜視図である。
【図4】ベース部材にリジッド基板が組み付けられた状態を示す正面図である。
【図5】基板保持部にリジッド基板が組み付けられた状態を示す断面図である。
【図6】本発明に係るターンランプユニットの第2実施形態を示す斜視図である。
【図7】基板保持部にリジッド基板が組み付けられた状態を示す断面図である。
【図8】本発明に係るターンランプユニットの第3実施形態を示す斜視図である。
【図9】本発明に係るターンランプユニットの第4実施形態を示す斜視図である。
【図10】本発明に係るターンランプユニットの第5実施形態を示す斜視図である。
【図11】弾性押圧部の変形例を示す要部拡大斜視図である。
【図12】弾性押圧部の他の変形例を示す要部拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ本発明に係るターンランプユニットの好適な実施形態について詳細に説明する。
【0014】
[第1実施形態]
図1及び図2に示すように、ターンランプユニット1は、アウターミラー例えばドアミラーのハウジングにビスによって固定されて、方向指示器として機能するものである。このターンランプユニット1は、樹脂によって平板状に形成され、ドアミラーのハウジングにビスによって固定するための取付脚部2bを有するベース部材2と、ベース部材2にガスケットを介して嵌合される樹脂製のレンズカバー3と、ベース部材2に固定されるランプ(例えばLED)4と、表面5a側にランプ4が配列されるリジッド基板5と、を備えている。
【0015】
ベース部材2には、リジッド基板5の裏面5bで結線されたリード線6をターンランプユニット1の外に排出するための開口部7aが設けられ、この開口部7aは、ベース部材2の内面で突出する筒部7に形成されている。この開口部7aを塞ぐように、筒部7には、防水キャップ8が嵌め込まれ、防水キャップ8をリード線6が貫通する。
【0016】
ベース部材2は、ドアミラーの外形に合致させるような形状を有するレンズカバー3に沿って、細長く湾曲した形状を有している。ターンランプユニット1の端部から光りを出射させるために、ベース部材2の内面側の端部には、リジッド基板5を保持するための基板保持部10が形成されている。
【0017】
基板保持部10は、ベース部材2の内面側で底面2aに立設させられた板状の基板載置部11と、基板載置部11の平面部11aから突出するように立設され、ベース部材2の幅方向(換言すれば、ターンランプユニット1をドアミラーに装着された状態での上下方向)で対向して配置されると共に、リジッド基板5の表面5aを弾性によって押圧してリジッド基板5を基板載置部11に保持させる一対の弾性押圧部12,13と、一対の弾性押圧部12,13の間で基板載置部11に設けられて、リジッド基板5の裏面5bに当接する凸部14と、を備えている。
【0018】
一対の第1の弾性押圧部12と第2の弾性押圧部13は、指部としてL字状に形成され、基板載置部11の平面部11a上で直線状に延在する凸部14を境にして、左右対称の位置関係になっている。第1の弾性押圧部12は、リジッド基板5を貫通する位置に配置され、リジッド基板5に略直交して基板載置部11から突出する基部15と、基部15の先端側で基部15に対して略直角に延在して、リジッド基板5の表面5a側を押圧する弾性爪部16と、からなる。
【0019】
また、第2の弾性押圧部13も、第1の弾性押圧部12と同様に、基部15及び弾性爪部16とを有している。そして、第1の弾性押圧部12の弾性爪部16と第2の弾性押圧部の弾性爪部16とは、それぞれ外側(凸部14から離れる方向)に向けられている。
【0020】
これに対し、リジッド基板5には、このリジッド基板5の端部側で開放されて、この端部側の開口から基部15の差込みを許容する一対のスリット17,18が設けられている。各スリット17,18は、リジッド基板5の差込み方向(矢印A)に延在する。更に、凸部14も、差込み方向に延在している。また、スリット17,18の幅は、第1及び第2の弾性押圧部12,13の基部15の幅と略等しいか、僅かに大きくなっている。
【0021】
このような構成を採用すると、リジッド基板5のスリット17,18に弾性押圧部12,13の基部15を差し込むようにして、リジッド基板5を基板載置部11に装着させることができる。この作業にあたって、リジッド基板5のスリット17,18はガイドとして機能するので、所定の位置にリジッド基板5を確実に配置させることができ、しかも、弾性押圧部12,13の基部15がリジッド基板5のスリット17,18に入り込んだ後は、リジッド基板5のズレやガタ付きを防止することができる。また、弾性押圧部12,13が、リジッド基板5の周縁から張り出すように配置されないので、基板保持部10の省スペース化が可能になり、ベース部材2の小型化を可能にする。
【0022】
図3に示すように、弾性爪部16の遊端には、リジッド基板5に設けられた矩形の孔部20(図1参照)に嵌合する半円柱形状の突起部19が設けられている。この突起部19がリジッド基板5の孔部20に嵌合することで、基板載置部11に対するリジッド基板5の位置ズレが防止される。しかも、ランプ組み付け作業にあたって、図5に示すように、突起部19が孔部20に入り込むときに、クリック感を得ることができるので、作業の確実性が担保される。
【0023】
図4に示すように、ベース部材2の内面側に形成された基板載置部11にリジッド基板5を固定させるにあたって、このターンランプユニット1では、基板載置部11から突出する一対の弾性押圧部12,13が利用される。一対の弾性押圧部12,13は、対向して配置されると共に、リジッド基板5の表面5aを弾性によって押圧する。そして、一対の弾性押圧部12,13の間で基板載置部11に形成された凸部14に、リジッド基板5の裏面5bが、弾性変形可能な弾性押圧部12,13によって押し付けられる。
【0024】
基板載置部11には、凸部14が設けられているので、弾性押圧部12,13が仮に弾性が無いとすると、リジッド基板5を無理に撓ませてリジッド基板5を基板載置部11に固定させる必要があり、作業性が悪くなったり、リジッド基板5に対する負荷が発生する。これに対して、弾性押圧部12,13を弾性変形可能にすることで、リジッド基板5を無理に撓ませてリジッド基板5を基板載置部11に固定させることなく、リジッド基板5を基板載置部11に確実に固定させることができる。また、しかも、ランプ4が装着されたリジッド基板5を基板載置部11に固定する際、ネジ締め作業を必要としないので、ランプ4の組み付け作業性が良好になる。
【0025】
リード線6がリジッド基板5の裏面5bに半田付けにより結線されている場合、リード線6がもっている変形復元力により、リジッド基板5は、基板載置部11にビス固定させ難いが、弾性押圧部12,13の採用によりワンタッチでリジッド基板5を基板載置部11に固定させることができ、作業性が極めて良好になる。
【0026】
更に、図5に示すように、凸部14が設けられることで、リジッド基板5と基板載置部11との間に、リード線収容空間Sを作り出すことができ、リード線6がリジッド基板5の裏面5bに半田付けにより結線されている場合でも、リード線6が邪魔することなく、ワンタッチでリジッド基板5を基板載置部11に固定させることができる。
【0027】
[第2実施形態]
第2実施形態に係るターンランプユニット1Aについて説明するが、第1の実施形態と同一又は同等な構成部分については、同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0028】
図6及び図7に示すように、ターンランプユニット1Aにおいて、基板保持部10Aに設けられた一対の第1の弾性押圧部12Aと第2の弾性押圧部13Aは、指部としてL字状に形成され、基板載置部11の平面部11a上で直線状に延在する凸部14を境にして、左右対称の位置関係になっている。第1の弾性押圧部12Aは、リジッド基板5Aの外側に配置され、リジッド基板5Aに略直交して基板載置部11から突出する基部15と、基部15の先端側で基部15に対して略直交し、リジッド基板5Aに向かって延在してリジッド基板5Aを押圧する弾性爪部16と、からなる。
【0029】
また、第2の弾性押圧部13Aも、第1の弾性押圧部12Aと同様に、基部15及び弾性爪部16とを有している。そして、第1の弾性押圧部12Aの弾性爪部16と第2の弾性押圧部13Aの弾性爪部16とは、内側(凸部14側)に向けられている。このような第1及び第2の弾性押圧部12A,13Aを採用すると、弾性押圧部12A,13Aの一対の基部15でリジッド基板5Aを挟み込むようにして、リジッド基板5Aを基板載置部11に固定させることができる。
【0030】
図6及び図7に示すように、弾性爪部16の遊端には、リジッド基板5Aに設けられた矩形の孔部20Aに嵌合する半円柱形状の突起部19が設けられている。この突起部19がリジッド基板5の孔部20に嵌合することで、基板載置部11に対するリジッド基板5Aの位置ズレが防止される。しかも、ランプ組み付け作業にあたって、突起部19が孔部20Aに入り込むときに、クリック感を得ることができるので、作業の確実性が担保される。
【0031】
本発明は、前述した実施形態に限定されないことは言うまでもない。なお、第1の実施形態と同一又は同等な構成部分については、同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0032】
例えば、図10に示すように、第1の弾性押圧部12Dと第2の弾性押圧部13Dは、基板載置部11の中央に配置された凸部14から異なる距離(W1,W2)で離間されられている。そして、リジッド基板5Dには、第1の弾性押圧部12Dと第2の弾性押圧部13Dがそれぞれ嵌り込むためのスリット17D,18Dが形成されている。このような構成により、リジッド基板5Dを基板載置部11に装着させる際のリジッド基板5Dの表裏の誤組み付けを防止することができ、特に、ランプ(例えばLED)4が小さい場合に有効である。さらには、右側用のターンランプユニットと左側用のターンランプユニットとが左右対称構造になっている場合、距離W1,W2を左右のターンランプユニットで異ならせることにより、左右のリジッド基板5Dを取り違えるような誤組み付けを防止することができる。
【0033】
図9に示すように、第1の弾性押圧部12Cと第2の弾性押圧部13Cは、凸部14の延在方向における高さレベルで高さHだけ異なっている。そして、リジッド基板5Cには、第1の弾性押圧部12Cと第2の弾性押圧部13Cがそれぞれ嵌り込むためのスリット17C,18Cが形成されている。このような構成により、リジッド基板5Cを基板載置部11に装着させる際のリジッド基板5Cの表裏の誤組み付けを防止することができ、特に、ランプ(例えばLED)4が小さい場合に有効である。さらには、右側用のターンランプユニットと左側用のターンランプユニットとが左右対称構造になっている場合、高さHを左右のターンランプユニットで異ならせることにより、左右のリジッド基板5Cを取り違えるような誤組み付けを防止することができる。
【0034】
図8に示すように、第1の弾性押圧部12Bと第2の弾性押圧部13Bは、それぞれ異なる幅の基部15,15Aが設けられている。そして、リジッド基板5Bには、第1の弾性押圧部12Bと第2の弾性押圧部13Bがそれぞれ嵌り込むための異なる幅(L1,L2)のスリット17B,18Bが形成されている。このような構成により、リジッド基板5Bを基板載置部11に装着させる際のリジッド基板5Bの表裏の誤組み付けを防止することができ、特に、ランプ(例えばLED)4が小さい場合に有効である。さらには、右側用のターンランプユニットと左側用のターンランプユニットとが左右対称構造になっている場合、幅L1,L2を左右のターンランプユニットで異ならせることにより、左右のリジッド基板5Bを取り違えるような誤組み付けを防止することができる。
【0035】
図11に示すように、弾性爪部16の遊端には、半球形状の突起部19Aを形成してもよい。また、図12に示すように、弾性爪部16の遊端には、三角柱形状の突起部19Bを形成してもよい。
【0036】
図示しないが、孔部20,20Aに代えて、リジッド基板5,5A〜5Dには、突起部19,19A,19Bが嵌り込むための凹部が形成されてもよい。
【符号の説明】
【0037】
1,1A…ターンランプユニット、2…ベース部材、3…レンズカバー、4…ランプ、5,5A〜5D…リジッド基板、6…リード線、10,10A…基板保持部、11…基板載置部、12,12A〜12D,13,13A〜13D…弾性押圧部、14…凸部、15,15A…基部、16…弾性爪部、17, 17B〜12D…スリット、19,19A,19B…突起部、20,20A…孔部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランプが載置されるベース部材にレンズカバーが固定されてなるターンランプユニットにおいて、
表面側に前記ランプが配置されるリジッド基板と、
前記ベース部材に設けられて、前記リジッド基板を保持する基板保持部と、を備え、
前記基板保持部は、
前記ベース部材の内面側に形成された基板載置部と、
前記基板載置部から突出し且つ対向して配置されると共に、前記リジッド基板の表面を弾性によって押圧して前記リジッド基板を前記基板載置部に保持させる一対の弾性押圧部と、
一対の前記弾性押圧部の間で前記基板載置部に設けられて、前記リジッド基板の裏面に当接する凸部と、を有することを特徴とするターンランプユニット。
【請求項2】
L字状をなす前記弾性押圧部は、
前記リジッド基板を貫通する位置に配置され、前記リジッド基板に略直交して前記基板載置部から突出する基部と、
前記基部の先端側で前記基部に対して略直交して延在して、前記リジッド基板を押圧する弾性爪部と、からなり、
前記リジッド基板には、このリジッド基板の端部側で開放されてこの端部側から前記基部が差し込まれるスリットが設けられていることを特徴とする請求項1記載のターンランプユニット。
【請求項3】
L字状をなす弾性押圧部は、
前記リジッド基板の外側に配置され、前記リジッド基板に略直交して前記基板載置部から突出する基部と、
前記基部の先端側で前記基部に対して略直交し、前記リジッド基板に向かって延在して前記リジッド基板を押圧する弾性爪部と、からなることを特徴とする請求項1記載のターンランプユニット。
【請求項4】
前記弾性爪部の遊端には、前記リジッド基板に設けられた凹部又は孔部に嵌合する突起部が設けられていることを特徴とする請求項2又は3記載のターンランプユニット。
【請求項1】
ランプが載置されるベース部材にレンズカバーが固定されてなるターンランプユニットにおいて、
表面側に前記ランプが配置されるリジッド基板と、
前記ベース部材に設けられて、前記リジッド基板を保持する基板保持部と、を備え、
前記基板保持部は、
前記ベース部材の内面側に形成された基板載置部と、
前記基板載置部から突出し且つ対向して配置されると共に、前記リジッド基板の表面を弾性によって押圧して前記リジッド基板を前記基板載置部に保持させる一対の弾性押圧部と、
一対の前記弾性押圧部の間で前記基板載置部に設けられて、前記リジッド基板の裏面に当接する凸部と、を有することを特徴とするターンランプユニット。
【請求項2】
L字状をなす前記弾性押圧部は、
前記リジッド基板を貫通する位置に配置され、前記リジッド基板に略直交して前記基板載置部から突出する基部と、
前記基部の先端側で前記基部に対して略直交して延在して、前記リジッド基板を押圧する弾性爪部と、からなり、
前記リジッド基板には、このリジッド基板の端部側で開放されてこの端部側から前記基部が差し込まれるスリットが設けられていることを特徴とする請求項1記載のターンランプユニット。
【請求項3】
L字状をなす弾性押圧部は、
前記リジッド基板の外側に配置され、前記リジッド基板に略直交して前記基板載置部から突出する基部と、
前記基部の先端側で前記基部に対して略直交し、前記リジッド基板に向かって延在して前記リジッド基板を押圧する弾性爪部と、からなることを特徴とする請求項1記載のターンランプユニット。
【請求項4】
前記弾性爪部の遊端には、前記リジッド基板に設けられた凹部又は孔部に嵌合する突起部が設けられていることを特徴とする請求項2又は3記載のターンランプユニット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−14313(P2013−14313A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−100327(P2012−100327)
【出願日】平成24年4月25日(2012.4.25)
【出願人】(000148689)株式会社村上開明堂 (185)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年4月25日(2012.4.25)
【出願人】(000148689)株式会社村上開明堂 (185)
【Fターム(参考)】
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