説明

ダクトの締結具

【課題】 締結部分から離脱、特に上下方向にも滑り落ちることがないダクトの締結具を提供することを目的とする。
【解決手段】 接続しようとする二つのダクトのフランジ部1fを、両側の側面でバネ力によって挟着し、該フランジ部1fの縁部1tに当接する当接部10pを備えた断面略コの字状になった一方の側面10jが延設部10qを有するとともに他方の側面10kの前記当接部10pが縁部1tに係止するように構成されたクリップ型の締結具10であり、この締結具10の延設部10qの一部に、自由端10Fが外縁方に位置し且つ折り曲げ部10Bが基端方に位置する舌片10cを形成して、該舌片10cが、内方へ折り曲げられて前記フランジ部1fの縁部1tを外方から覆い被さるような形態で係止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定長さを有するダクト同士を長手方向に複数本接続して所望長さを有する空調用等ダクトユニットを形成する、該ダクト同士を締結するための、ダクトの締結具に関する。
【背景技術】
【0002】
建屋等には空調用等のダクトユニットが配設される場合がある。かかるダクトユニットは、所定長さのものをその長手方向に必要な数だけ接続して所望の長さに形成される。
【0003】
そして、前記ダクト、例えば、断面視が矩形状(四角筒状)のダクト1の場合には、図1に図示するように、長手方向の両端部が外方へ屈曲された形態の四面の各板状材1A−1Dを、長手方向に沿って両側部をそれぞれ接続して筒体状に組み立てられる。このように組み立てられると、長手方向の両端部1eに、前記外方へ屈曲された部分によって端面視が四角リング状のフランジ部1f(鍔部)が形成される。そして、ダクト1同士を接続する際には、前記フランジ部1f同士を当接・接合した状態で、図2に図示するように、接合したフランジ部1fの四隅部分をボルトBとナットN等を用いて締結するとともに、ダクトの継ぎ目部分のシール性を向上させるために、四辺のフランジ部1fの中央部分1mを、図6に図示する、断面略コの字状のクリップ式の締結具で挟持するように構成されていた(特許文献1,2)。
【0004】
ところが、前記特許文献1,2に記載されている締結具の場合には、締結具の両側の側面によって、その内側へのバネ力によって隣接するフランジ部を挟持するため、通風や送風機のモータに起因する振動や衝撃等の外力が作用すると、締結具がフランジ部(ダクト)から外れてしまうことが多々あった。
【0005】
このため、特許文献3に図示するように、締結具に、フランジ部側へ基端部が屈曲可能な舌片を形成することによって、該締結具がフランジ部から外れ難くしようとしたものが提案された。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−196861号公報
【特許文献2】特開昭62−255687号公報
【特許文献3】実用新案登録第3014473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、前記特許文献3に記載する締結具の場合には、該引用文献3の図4に図示するように、かかる図4において真っ直ぐ上方へ引きはがそうとする外力に対しては効果がある。しかし、ダクトや締結具が板金加工品であることから、製品の許容寸法誤差が大きく、このため、舌片の先端がフランジ部の縁部(リブ)に対して常に接触する状態にセットすることはできないのが現状である。
また、かかる締結具の場合、上下に延設されたフランジ部を締結するべく、該締結具の長手方向が上下を向くように配置されたときには、振動等が作用すると締結具が下方に滑り落ちてしまうという不具合がある。
【0008】
なお、締結具がダクトから落下すると、例えば、その下方に製造ラインが設けてあると、製造ラインを停止させたり、製品ラインに締結具が入り込んで、その後工程に設けられた装置等を破損させてしまうなど、経済的にも生産計画にも大きな影響を与えることになっていた。
【0009】
本発明はこのような状況に鑑みておこなわれたもので、ダクトユニットに振動等の外力が作用する等しても、締結具がダクトのフランジ部の締結部分から絶対に離脱することのない、特に上下方向に延びるフランジ部の締結に使用されても滑り落ちることがない、ダクトの締結具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明にかかるダクトの締結具は、接続しようとする二つのダクトの端部に各形成された一対の隣接するフランジ部を、両側に対峙して配置されている側面の間に挟んでそのバネ力によって挟着・締結し、該フランジ部の屈曲部の縁部に当接する当接部を備えた断面略コの字状で且つ一方の側面が前記当接部からさらに延設された延設部を有するとともに他方の側面の前記当接部がフランジ部の屈曲部の縁部に係止するように構成されたクリップ型の締結具であって、
この締結具の前記一方の側面の延設部の一部に、自由端が外縁方に位置し且つ折り曲げ部が基端方に位置する舌片を形成し、前記隣接するフランジ部間を挟着するに際して、該舌片が、前記折り曲げ部を中心に内方へ折り曲げられて前記隣接するフランジ部のうちの一方のフランジ部の屈曲部の縁部を外方から覆い被さるような形態で係止するよう構成されている、ことを特徴とする。
【0011】
前述のように構成された本発明によれば、接続される二つのダクトの各フランジ部が本発明にかかる締結具で締結された状態では、該締結具の前記一方の側面に形成されている舌片の自由端が、その基端方の折り曲げ部を中心に内方へ折り曲げられて、当接している一方のフランジ部の屈曲部に覆い被さるような状態で係止されるとともに、前記他方の側面の当接部が他方のフランジ部の屈曲部の縁部に係止されるため、前記一対の隣接するフランジ部同士を確実に挟持し、且つ、該フランジ部に対して締結具が遊動不能の状態を維持する。
このため、締結具のバネ力の方向が如何なる方向に変化するような状況、例えば、振動等がダクトの締結部分を左右に移動させようとする方向やそれに直交るする方向等に作用したり、あるいは何かがダクトにぶつかって生じる衝撃力が作用しても、さらには、締結具がその長手方向が上下方向を向くように配置されても、ダクトの締結部分から締結具が脱落したり滑り落ちたりするようなことを、確実に防止できる。
【0012】
前記ダクトの締結具において、前記舌片が、少なくとも締結具の長手方向の相互に離間した2箇所に、それぞれ1つづつ形成されていると、該締結具の左右に離間した2箇所の各舌片によって確実に一対の隣接するフランジ部を挟持・締結するとともに、該締結具は隣接するフランジ部に対して遊動不能の状態となって確実に保持されることになるため、前記振動や衝撃がダクトの締結部分や締結具に作用したとしても、締結具がフランジ部から脱落したり滑り落ちたりすることのない、信頼性の高い締結具となる。
【0013】
前記ダクトの締結具において、前記延設部の、長手方向における前記舌片と舌片の間に、自由端が基端方に位置し且つ折り曲げ部が外縁方に位置する補助舌片をさらに形成し、前記挟着に際し、該補助舌片が、前記折り曲げ部を中心に内方に折り曲げられて、前記自由端が前記屈曲部の縁部に係止されるように構成されていると、舌片と補助舌片によって、フランジ部に対して相対する方向(両側)から係止されるため、つまり、逆方向から舌片と補助舌片とによって遊動不能に係止されるため、該締結具がフランジ部から脱落したり滑り落ちたりすることのない、信頼性の高い締結具となる。
【0014】
前記ダクトの締結具において、前記舌片が、前記延設部に側面視略U字状に切断することによって、あるいは延設部の両端の少なくともいずれかの端から延びる側面視略L字状に切断することによって、該延設部の両端部に形成されていると、製造が容易なな締結具となる。
【発明の効果】
【0015】
前述のように構成された本発明にかかるダクトの締結具によると、ダクトユニットに外力が作用する等しても、前記締結具がダクトの締結部分から脱落したり、滑り落ちたりすることのないダクトの締結具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施例にかかるダクトの締結具が接続部分に使用される、複数のダクトが接続されてなるダクトユニットの一部とその接続部分の概略の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示す隣接するダクト間の接続部分の拡大斜視図である。
【図3】図1に示す各ダクトのフランジ同士の接続部分と該接続部分に配置される本発明の一実施例にかかる締結具を示す図で、(a)は締結具部分を斜め上方から見た斜視図、(b)は締結具の舌片によって係止された状態を示す(a)のb−b矢視図である。
【図4】図3に示す実施例とは別の実施例にかかる締結具の構成を示す図で、(a)は該別の実施例にかかる締結具の構成を示す斜め上方から見た斜視図、(b)は舌片での係止状態を示す(a)のb−b矢視図、(c)は(a)に示す締結具の側面図、(d)は(a)乃至(c)に示すものとは異なる実施例にかかる締結具の構成を示す側面図である。
【図5】図3,図4に示す実施例とは異なる実施例にかかる締結具の構成を示す図で、(a)は本実施例にかかる締結具の構成を示す斜め上方から見た斜視図、(b)は(a)のb−b矢視図、(c)は(a)のc−c矢視図、(d)は(a)に示す締結具の構成を示す側面図である。
【図6】従来の締結具の使用形態と該締結具の構成を示す図で、(a)は締結部分と締結具を斜め上方から見た斜視図、(b)は(a)のb−b矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施例にかかるダクト接続部の締結具を、図面を参照しながら具体的に説明する。
(実施例)
図1にその一部を示すように、ダクト1、例えば断面が矩形状の筒状体(四角筒状体)のダクト1を、その長手方向に所定本数だけ接続することによって、空調用等の流路となるダクトユニットAが構築される。
そして、前記各ダクト1は、4枚の板状材を組立てることによって構成され、各板状材は、それぞれ長手方向に対して略90度外方へ屈曲された屈曲部1dを両端に有する板状の形態を有する。
そして、それらの板状材の各面(屈曲部を除いた面)1A〜1Dが、図1に示すように、それぞれ直交するような状態で、つまり、断面視が矩形状(四角状)になるように、長手方向に沿って接続されることによって、前記ダクト1が作られる。また、前記接続は、この実施例の場合、所謂「はぜ継ぎ構造」によっておこなわれている。
【0018】
このように組立られたダクト1の長手方向の両方の端部1e(図1参照)には、図1あるいは図2に図示するように、前記屈曲部1dによって、端面視が四角リング状のフランジ部1f(鍔部)が形成される。
【0019】
また、この実施例にかかるダクト1の場合、前記各屈曲部1dの幅方向の中央部分1m(図2参照)、換言するとダクト1の一辺の中央部分1mには、図3に拡大して図示するように、前記各面1A〜1Dに対して、それぞれ、さらに略90度屈曲された膨出部1rが形成されている。また、図示しないが、フランジ部の剛性をさらに大きくするために、前記膨出部1rは、中央部1mのみでなく、屈曲部1dの全長にわたって形成されてもよい。
また、かかる膨出部1rの外縁には、図3(b)に図示するように、略U字状に屈曲(略120度内方に屈曲)された補強用の縁部(リブ)1tが形成されている。
【0020】
そして、前記ダクトユニットAを形成する際には、図1に図示するように、各ダクト1の前記フランジ部1f同士を当接させて接合した状態で、図2に図示するように、接合したフランジ部1fの四隅部分をボルトBとナットN等を用いて締結する。
さらに、隣接するフランジ部1f同士、より正確には、隣接する各屈曲部1dの各膨出部1r同士を、図3に図示するように、後述するクリップ式の締結具10で挟着する。なお、一般に接合するフランジ部1f間には、前記締結前に、空気漏れを防止するシール材(図示せず)が介装されている。
なお、前記フランジ部1fの四隅には、前記ボルトBを挿通するための貫通穴1hが形成されている。
【0021】
本実施例にかかる締結具10は、図3(a),(b)、図4(a)〜(c)に図示するように、一対の隣接するダクト1,1のフランジ部1f同士(膨出部1r同士)を両側から挟着してバネ力によって挟着・締結するべく、対峙する両方の側面10j,10kと、これらの側面10j,10kの基端同士を一体に接続する接続面10wを具備した、断面略コの字状のクリップ型の形態を有している。
そして、前記側面10j,10kの基端部(前記接続面10wに近い部位)には、前記屈曲部1dの縁部1tに当接する内側に湾曲した形態の当接部1pが形成されている。かかる当接部10pは、前記縁部1tに外方から覆い被さるように略70度〜80度程度、内方に湾曲した形態を有している。
また、前記コの字状の一方の側面10jは、前記当接部1pからさらに締結具10の幅方向(長手方向X(図3参照)に直交する方向)に延設された延設部10qを有している。そして、延設部10qの先端部10nは、前記屈曲部1dの基端側の面に「ぴったり」と当接するように、外方へ「くの字」状に略60度程度屈曲された脚部となっている。
ところで、前記接続面10wの幅方向(長手方向X(図3参照)に直交する方向)の中央部は、図3(b)に図示するように、略140〜160度程度の挟み角を有する山形状に湾曲した形態を有する。
また、前記コの字状のもう一方(他方)の側面10kは、前述のように、前記当接部10pを外縁部に有している。かかる側面10kは、前述の如く、前記縁部1tに外方から覆い被さるように70度〜80度程度、内方に湾曲した形態を有している。
【0022】
そして、前記締結具10の前記延設部10qには、図3(b)、図4(a)〜(d)に図示するように、自由端10Fが外縁方(延設部10qの外縁方)に位置し且つ折り曲げ部10Bが基端方(接続面10w方)に位置する舌片10cが形成されている。
また、一実施例として、前述した形態を有する前記舌片10cは、図3(a)に図示するように、締結具10の延設部10qの長手方向Xの両端部に、相互に離間するように、それぞれ1つづつ形成されている。もちろん、締結具10の長手方向の寸法が長いとき、あるいは強力な係止状態を望むときには、両端部に2つづつあるいは3つづつ形成してもよい。
【0023】
あるいは、図4に図示するように、締結具10の長手方向の両端部と中央部にそれぞれ1つづつ形成されてもよい。かかる構成の場合には、3箇所で係止されるために、図3に図示する実施例に比べて、より安定して締結具10を屈曲部1d側に係止することができる。
【0024】
そして、前記構成において、各舌片10cの屈曲方向がそれぞれ僅かに異なるように屈曲するべく、図4(c)に図示するように、締結具10の幅方向の切断線Lの基端位置L1を変えておくと、締結具10が上下方向を向いた屈曲部1dの締結に用いられた場合、つまり、締結具10の長手方向が上下方向を向くように配置されたとしても、挟持方向(係止方向)が各舌片10cで異なることから、振動や衝撃力等によって、下方へ滑り落ちるような事態を防止することが容易となる。
【0025】
また、前記舌片10cの形成手法としては、図3,図4(a)〜(d)に図示するように、締結具10の延設部10qの両端部に、略L字状(左右逆L字状も含む概念で用いる)又は略U字状の切断線Lを入れることによって、該締結具10の両端部に舌片10cを形成してもよく、あるいは図4(d)の中央の舌片の如く、締結具10の幅方向に外縁から基端方に向けて直線状の切断線Lを入れることによって、舌片10cを形成することができる。
そして、前記舌片10cの折り曲げ部10Bから自由端10Fまでの寸法が大きすぎる場合には、前記図4(d)に図示するように、自由端方の一部を切断除去して、適正な長さ長さLnにすることが望ましい。
【0026】
ところで、締結具10のさらに好ましい実施例としては、図5に図示するように、上述したと同じ形態の舌片10cをその長手方向において相互に離間するように、締結具10にそれぞれ設けるとともに、その他の部位に、自由端10Fが基端方に位置し且つ折り曲げ部10Bが外縁方に位置する補助舌片10sを設けたような形態のものをさらに設けることが好ましい。また、その場合により好ましくは、図5(a),(d)に図示するように、締結具10の両端部に前記舌片10cをそれぞれ互いに離間して設け、且つ、それらの間に、該舌片10cに対して自由端10Fと折り曲げ部10Bの位置が上下逆になった、補助舌片10sを1つあるいは複数形成すると、図5(b),(c)にそれぞれ図示するように、前記舌片10cが前記屈曲部1dの縁部1tを外方から覆い被さるように係止するとともに、前記補助舌片10sがその自由端10Fで、前記縁部1tを逆の方向(内方)から係止するため、つまり、舌片10cが前記屈曲部1dの縁部1tを内方と外方の両側から係止することになるため、確実に、即ち、遊動不能に、屈曲部1dに締結金具10を係止することができる構成となる。かかる構成において、図4(c)に図示したように、前記切断線Lの基端位置L1を変えた構成もさらに加えると、さらに完璧に遊動不能な締結具10を実現することができる。
【0027】
前述した締結具10によると、該締結具10に如何なる方向からの外力や振動が作用しても、あるいは締結具10がその長手方向が上下方向に向くように配置された場合でも、極めて安定して締結具10をフランジ部1fに係止することができる。
【0028】
前述した種々の実施例は本発明の単なる実施例であって、本発明は、前記各実施例に限定されるものでなく、本発明の技術的思想に基づく範囲において種々の形態で実施することが可能であることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明にかかる締結具は、ダクト間の締結具等として使用することができる。
【符号の説明】
【0030】
1…ダクト
1f…フランジ部
1d…屈曲部
1e…端部
1t…縁部
10…締結具
10c…舌片
10j…一方の側面
10k…他方の側面
10p…当接部
10q…延設部
10F…自由端
10B…折り曲げ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続しようとする二つのダクトの端部に各形成された一対の隣接するフランジ部を、両側に対峙して配置されている側面の間に挟んでそのバネ力によって挟着・締結し、該フランジ部の屈曲部の縁部に当接する当接部を備えた断面略コの字状で且つ一方の側面が前記当接部からさらに延設された延設部を有するとともに他方の側面の前記当接部がフランジ部の屈曲部の縁部に係止するように構成されたクリップ型の締結具であって、
この締結具の前記一方の側面の延設部の一部に、自由端が外縁方に位置し且つ折り曲げ部が基端方に位置する舌片を形成し、前記隣接するフランジ部間を挟着するに際して、該舌片が、前記折り曲げ部を中心に内方へ折り曲げられて前記隣接するフランジ部のうちの一方のフランジ部の屈曲部の縁部を外方から覆い被さるような形態で係止するよう構成されている、ことを特徴とする締結具。
【請求項2】
前記舌片が、少なくとも締結具の長手方向の相互に離間した2箇所に、それぞれ1つづつ形成されていることを特徴とする請求項1記載の締結具。
【請求項3】
前記延設部の、長手方向における前記舌片と舌片の間に、自由端が基端方に位置し且つ折り曲げ部が外縁方に位置する補助舌片をさらに形成し、前記挟着に際し、該補助舌片が、前記折り曲げ部を中心に内方に折り曲げられて、前記自由端が前記屈曲部の縁部に係止されるように構成されていることを特徴とする請求項2記載の締結具。
【請求項4】
前記舌片が、前記延設部に側面視略U字状に切断することによって、あるいは延設部の両端の少なくともいずれかの端から延びる側面視略L字状に切断することによって、該延設部の両端部に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の項に記載の締結具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−132490(P2012−132490A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−283416(P2010−283416)
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【出願人】(595048119)エアシステム株式会社 (3)
【Fターム(参考)】