説明

チェックアウト装置、チェックアウト方法、ショッピングカート、買物カゴ及びチェックアウトカウンタ

【課題】ショッピングカートから買物カゴを取出してカウンタに移載するときの買物客の労力負担を軽減するとともに、商品の精算を円滑に行なってレジ待ち時間を短縮する。
【解決手段】買物カゴ31を載置するとともに前方に該買物カゴ31を取出すための取出開口が形成されたカゴ受けと、前記買物カゴ31と係止して該買物カゴ31が前方に移動するのを防止する止め具とを備えたショッピングカート11と、
買物客進入側に設けられ、前記ショッピングカート11に向けて下方に傾斜する傾斜部48が形成され、前記ショッピングカート11から買物カゴ31が移載されるカゴ載せ棚46と、バーコード読取機42と、買物客退出側に設けられ、空のショッピングカート11が収容されるカート収容部55とを備えたチェックアウトカウンタ41とを具備し、
店員によって前記空のショッピングカート11に空きの買物カゴ31が載置された後、精算後の商品が該買物カゴ31に収容されるものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等において買物客がカートを使用して買物カゴ内に商品を詰め、これをカウンタで精算するのに用いるチェックアウト装置、チェックアウト方法、ショッピングカート、買物カゴ及びチェックアウトカウンタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、スーパーマッケットやコンビニエンスストア等においては、買物客が買物カゴを手に持って、或いは、ショッピングカートに買物カゴを載せて店内を回り、商品を買物カゴ内に詰めた後、カウンタに持ち込んで、商品の精算を行なっていた。カウンタでは、買物客は買物カゴをそのまま或いはショッピングカートから取出して該カウンタ台の上に降ろすと、店員は買物カゴ内から商品を取出し、バーコード読取機で商品のスキャンニングを行なった後、前記別の空きの買物カゴ内に収容する。その後、買物客はレジで会計を済ませた後、店員によって商品が詰められた買物カゴを手で持って、或いは、再びショッピングカートに載せてサッカー台に移動し、買物袋に詰めていた。
【0003】
ここで、ショッピングカートは、商品を大量に買物カゴ内に収容する場合や年配者等の非力な人が買い物をする場合などで使用され、これに関しては、例えば、特開平9−39797号公報、特開平11−91576号公報に関連する技術が開示されている。
【特許文献1】特開平9−39797号公報
【特許文献2】特開平11−91576号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来、ショッピングカートを使用して買い物をする場合、カウンタにおいて大量の商品を詰めた買物カゴを主婦などがショッピングカートから取出してカウンタ台に載せるときや、年配者等の非力な人がショッピングカートから取出してカウンタ台に載せるときなどでは、ショッピングカートから買物カゴを上方に持ち上げてカウンタ台に移載しなければならず、主婦や年配者等の買物客にとってその作業を行なうには多大な労力を強いられることとなり、カウンタでの処理に手間取ることもあった。
【0005】
また、カウンタで商品が精算された後、年配者等が該商品が収容された買物カゴを持ち上げて再びショッピングカートに載せる作業が大変なため、その場にショッピングカートが放置されることもあり、その場合、店員がわざわざカウンタ内から出て該ショッピングカートを移動させなければならず、次の買物客を待たせることにもなっていた。
【0006】
そこで、本発明は、ショッピングカートから買物カゴを取出してカウンタに移載するときの買物客の労力負担を軽減するとともに、商品の精算を円滑に行なってレジ待ち時間を短縮できるショッピングカート、チェックアウトカウンタ、チェックアウト装置及びチェックアウト方法を提供することを課題とする。
【0007】
また、請求項4、請求項6、請求項17及び請求項18に係る発明においては、更に、精算後の商品を収容した買物カゴをショッピングカートに移載するときの買物客の負担を解消できるチェックアウト装置、チェックアウト方法及びチェックアウトカウンタを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係るチェックアウト装置は、ショッピングカートと、このショッピングカートに載置されている買物カゴが移載されるチェクアウトカウンタとを具備し、前記チェクアウトカウンタに移載された買物カゴ内の商品の精算を行なうチェックアウト装置である。
ここで、前記ショッピングカートは、買物カゴを載置すると共に前方に前記買物カゴを取出すための取出開口が形成されたカゴ受けを備えている。また前記チェクアウトカウンタは、前記買物カゴ内の商品の精算を行なうカウンタ本体と、買物カゴを前記ショツピングカートから移載される案内部とを備えている。そして前記案内部は、前記チェクアウトカウンタの買物客進入側にてこの進入を迎える向きに設けられると共に、買物カゴを載置させた前記ショッピングカートを前記案内部に向けて押し進める事により、前記買物カゴが前記案内部に乗り上げながら移載される案内部であることを特徴とする。
【0009】
買物カゴ内の商品の精算を行なうカウンタ本体は、商品に付したバーコードを読取るバーコード読取機を備える。
【0010】
請求項2記載のチェックアウト装置は、請求項1記載のチェックアウト装置おいて、案内部が、進入してくるショッピングカート上の買物カゴの底面に向けて下方に傾斜する傾斜部を有したカゴ載せ棚である。そして前記傾斜部が、進入してくるショッピングカート上の買物カゴの底面と摺接して買物カゴを押し上げることにより、前記買物カゴの前記カゴ載せ棚への移載が成されることを特徴とする。
【0011】
前記ショッピングカートのカゴ受けは、例えば、請求項7に記載したような、一対のサイドフレームとリアフレームとで形成したカゴ受けとすることができ、或いは、請求項10に記載したような、底面部と一対の側面部とリアフレームと背面部とで形成したカゴ受けとすることができるが、その構成はこれらに限られない。ショッピングカートの止め具は、例えば、買物カゴの開口縁部に形成されたフランジに上方に湾曲する凹部を設けて係止部となし、これに上方に離脱可能に係止する丸棒等からなる各種の突出部を設けて形成することができる。
【0012】
請求項3記載のチェックアウト装置は、請求項1記載のチェックアウト装置おいて、買物カゴが、この買物カゴの開口縁部において外方に突設された左右のフランジを有している場合に用いるものである。
即ち、案内部が、進入してくるショッピングカート上の買物カゴの前記左右のフランジに向けて下方に傾斜する傾斜部を有したカゴ載せレールであり、前記傾斜部が、進入してくるショッピングカート上の買物カゴの前記左右のフランジと摺接して買物カゴを押し上げることにより、前記買物カゴの前記カゴ載せレールへの移載が成されることを特徴とする。
【0013】
請求項4に係るチェックアウト装置は、請求項1〜3のいずれか記載のチェックアウト装置おいて、案内部に買物カゴが移載されて空となったショッピングカートが買物客によって収容されるカート収容部を、ショッピングカウンタの買物客退出側に備えたものである。そして、買物客によって前記カート収容部に収容された空のショッピングカートに、店員によって空の買物カゴが載置され、更に、前記空の買物カゴに、精算後の商品が収容されることを特徴とする。
【0014】
請求項5記載のチェックアウト装置は、請求項1〜4のいずれか記載のチェックアウト装置おいて、ショッピングカートに、買物カゴと係止して該買物カゴが前方に移動するのを防止する止め具とを備えると共に、前記ショッピングカートをチェックアウトカウンタの案内部に対向して押し進めたときに、傾斜部が買物カゴを押し上げることにより、前記ショッピングカートの止め具と買物カゴとの係止が解除されることを特徴とする。
【0015】
請求項6に係るチェックアウト方法は、請求項4記載のチェックアウト装置を用いたチェクアウト方法おいて、 買物客がショッピングカートをチェックアウトカウンタの案内部に対向して押し進めることによって、前記案内部の傾斜部で買物カゴを押し上げて前記買物カゴを前記案内部の上に移載し、次いで、買物客が移載して空となったショッピングカートをチェックアウトカウンタの買物客退出側に設けられたカート収容部に押し進めて収容し、次に、店員が前記カート収容部に収容されたショッピングカートに空の買物カゴを載置した後、カウンタ本体で前記案内部に移載された買物カゴ内の商品の精算を行ない、該精算後の商品を前記空の買物カゴに収容し、次に、買物客が前記カート収容部から前記ショッピングカートを引出して退出することを特徴とする。
【0016】
請求項7に係るショッピングカートは、買物カゴが載置されるカゴ受けを備えるショッピングカートであって、前記カゴ受けは、該ショッピングカートの左右両側に設けられて、買物カゴの左右両側の開口縁部がそれぞれ係止することによって買物カゴを支持する一対のサイドフレームを備えると共に、前方が開口して形成されたことを特徴とする。
【0017】
請求項8記載のショッピングカートは、請求項7記載のショッピングカートおいて、
サイドフレームと、このサイドフレームの前面側が下方に延びて延長形成されたフロントフレームと、このフロントフレームから更に該ショッピングカートの後方輪位置に向けて延びて延長形成された後脚フレームとを有する一対のメインフレームを有し、更に、この一対のメインフレームは、一対の前記サイドフレームの後面側を連結する横架フレームで連結されたものである。そして前記一対のメインフレームと横架フレームが1本のパイプ材を屈曲して形成されているのである。更に、前記後脚フレームには前脚部が設けられ、前記サイドフレームからフロントフレームまでの一対を成す連続部分が連結部材を横架しない部分にすることにより、サイドフレームに載置された買物カゴを前方に取出すための取出開口が形成されたことを特徴とする。
【0018】
請求項9に係るショッピングカートは、請求項7又は8記載のショッピングカートおいて、一対のサイドフレームに支持された買物カゴの後側に位置して、前記一対のサイドフレームを連結するリアフレームを備え、前記サイドフレーム及びリアフレームの少なくとも一方には、上方に突設されて、前記買物カゴの開口縁部に係止して前記買物カゴが前方に移動するのを防止する止め具を備えられたことを特徴とする。
【0019】
請求項10に係るショッピングカートは、買物カゴが載置されるカゴ受けを備えるショッピングカートであって、
前記カゴ受けは、前記買物カゴの底面が接する底面部と、該底面部の左右両側に立設された一対の側面部と、前記底面部に支持された前記買物カゴの後側に位置して前記一対の側面部を連結するリアフレームと、前記カゴ受けの背面を閉塞する背面部とを備えて、前方が開口して形成されており、前記底面部には、前縁から後方に向かって凹部が形成され、
前記リアフレームには、上方に突設されて、前記買物カゴの開口縁部に係止して該買物カゴが前方に移動するのを防止する止め具を備えたことを特徴とする。
【0020】
請求項11に係る買物カゴは、請求項9に記載のショッピングカートに載置されるものであって、開口縁部に、前記ショッピングカートに設けられた止め具と係止する係止孔が設けられていることを特徴とする。
【0021】
請求項12に係るチェックアウトカウンタは、ショッピングカートから買物カゴが移載され、この買物カゴ内の商品の精算を行なうチェックアウトカウンタであって、商品の精算を行なうカウンタ本体の買物客進入側の端部には、前記ショッピングカートのカゴ受けに載置される買物カゴと対応する高さ位置に、前記ショッピングカートから前記買物カゴが移載される案内部が配設されている。そして、この案内部には、下り傾斜をなす傾斜部が形成され、前記買物カゴが前記案内部の上方に位置するようにして前記ショッピングカートを前記案内部の傾斜部に対向して押し進めたときに、前記傾斜部が買物カゴを掬う様に摺接して買物カゴを押し上げることにより、前記買物カゴを前記案内部の上に移載することを特徴とする。
【0022】
請求項13に係るチェックアウトカウンタは、請求項12記載のチェックアウトカウンタにおいて、このチェクアウトカウンタは請求項7又は8記載のショッピングカート上の買物カゴが移載されるチェクアウトカウンタであり、
案内部が、前記ショッピングカート上の買物カゴの底面に向けて下方に傾斜する傾斜部としてのカゴ載せ棚であり、
前記傾斜部が、進入してくるショッピングカート上の買物カゴの前記底面と摺接して買物カゴを押し上げることにより、前記買物カゴが前記カゴ載せ棚の上に移載されることを特徴とする。
【0023】
請求項14に係るチェックアウトカウンタは、請求項12記載のチェックアウトカウンタであって、案内部は上下に回動自在に設けられたカゴ載せ棚として設けられると共に、通常は下り傾斜の状態にある棚部を備えたものである。そしてこの棚部が進入してくるショッピングカート上の買物カゴの底面に向けて下方に傾斜する傾斜部であり、この傾斜部が、進入してくるショッピングカート上の買物カゴの底面と摺接して買物カゴを押し上げることにより、前記ショッピングカートに設けられた止め具と前記買物カゴの開口縁部との係止を解除して、前記買物カゴが前記カゴ載せ棚の上に移載されることを特徴とする。
【0024】
請求項15に係るチェックアウトカウンタは、対象とする買物カゴが、この買物カゴの開口縁部において外方に突設された左右のフランジを有し、且つ、前記買物カゴの底面がショッピングカートに載置されることにより前記左右のフランジが解放されている場合に用いるものである。
即ちこのチェクアウトカウンタは、請求項12記載のチェックアウトカウンタにおいて、案内部が、進入してくるショッピングカート上の買物カゴの前記左右のフランジに向けて下方に傾斜する傾斜部を有したカゴ載せレールであり、前記傾斜部が、進入してくるショッピングカート上の買物カゴの前記左右のフランジと摺接して買物カゴを押し上げることにより、前記買物カゴが前記カゴ載せ棚の上に移載されることを特徴とする。
【0025】
請求項16に係るチェックアウトカウンタは、 請求項10に記載のショッピングカートから買物カゴが移載され、この買物カゴ内の商品の精算を行なうチェックアウトカウンタである。このショッピングカートは、商品の精算を行なうカウンタ本体の買物客進入側の端部には、前記ショッピングカートのカゴ受けに載置される買物カゴと対応する高さ位置に、前記ショッピングカートから前記買物カゴが移載されるカゴ載せ棚が配設されており、該カゴ載せ棚には、下り傾斜をなすとともに前記ショッピングカートにおける凹部と対応する突出片を備える傾斜部が形成されている。そして買物カゴが前記カゴ載せ棚の上方に位置するようにして前記ショッピングカートを前記傾斜部に対向して押し進めたときに、前記傾斜部における前記突出片が前記凹部内に進入し、前記傾斜部が前記買物カゴの底面と摺接して該買物カゴを押し上げることにより、前記ショッピングカートに設けられた止め具と買物カゴの開口縁部との係止を解除して、前記買物カゴを前記カゴ載せ棚の上に移載することを特徴とする。
【0026】
請求項17に係るチェックアウトカウンタは、請求項12〜16のいずれかに記載のチェックアウトカウンタであって、カウンタ本体は、買物客進入側に配置される第一カウンタと、買物客退出側に配置される第二カウンタとを備え、前記第一カウンタと前記第二カウンタとの間には、ショッピングカートがその前方から進入して収容されるカート収容部が形成されていることを特徴とする。
【0027】
請求項18に係るチェックアウトカウンタは、請求項17に記載のチェックアウトカウンタであって、第二カウンタは、その天板部がスライド自在に設けられており、該天板部が第一カウンタ側にスライドすることによってカート収容部が閉塞されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
請求項1〜3記載の発明は、買物カゴを載せたショッピングカートを、案内部を備えたチェクアウトカウンタの案内部に向けて押し進めることにより、この案内部に買物カゴが乗り上げる様になっており、これにより買物カゴかショッピングカートからショッピングカートに移載させることができる。
つまり、買物客はショッピングカートをチェックアウトカウンタのカゴ載せ棚の傾斜部に対向して押し進めるだけで、買物カゴに手を触れることなく、買物カゴをチェックアウトカウンタのカゴ載せ棚に移載することができる。その結果、カウンタにおいてショッピングカートから買物カゴを取出して移載するときの買物客の労力負担を軽減することができる。また、買物カゴのカウンタへの移載に手間取らず、円滑に行なうことができ、レジ待ち時間を短縮することができる。
【0029】
また、請求項4、請求項6、請求項17及び請求項18の発明は、チェックアウトカウンタの買物客退出側に、空のショッピングカートがその前方側から進入するカート収容部を備えており、前記カート収容部のショッピングカートに店員によって空きの買物カゴが載置された後、この空きの買物カゴに精算後の商品が収容されるから、買物客は全く買物カゴに手を触れることなく、ショッピングカートへの買物カゴの載置及び取出しを行なうことができる。これにより、買物客の労力負担は大幅に軽減されるとともに、カウンタ手続きを一層円滑に行なうことができ、レジ待ち時間を更に短縮できる。
【0030】
請求項5、請求項9及び請求項11に係る発明は、ショッピングカートに前記買物カゴの開口縁部と係止する止め具が設けられているから、前記ショッピングカートの止め具と買物カゴの開口縁部とが係止して、該ショッピングカートのサイドフレームの先端部が側方に拡開して該一対のサイドフレームの間から買物カゴの前方側が落下するのが防止され、買物カゴは安定してショッピングカートに載置される。
【0031】
そして、請求項10及び請求項16の発明は、買物カゴのカゴ受けが買物カゴの底面が接する底面部と、該底面部の左右両側に立設される一対の側面部と、前記カゴ受けの背面を閉塞する背面部とを備えているから、特に、会計が終了した後サッカー台で買物カゴ内の商品が詰め替えられた持ち帰り用の買物袋をショッピングカートに載せて駐車場等まで楽に運ぶことができる。また、前記底面部には、前縁から後方に向かって凹部が形成されているから、ショッピングカートのカゴ載せ棚の傾斜部に備えた突出片を前記ショッピングカートの底面部の凹部に嵌入することによって、カゴ載せ棚に対するショッピングカートのカゴ受けの進入位置を一定とすることができる。
【0032】
請求項14に係るチェックアウトカウンタは、カゴ載せ棚に向かってショッピングカートを押し進めたときに、カゴ載せ棚の棚部が買物カゴの重みによって回動して水平状態となるから、買物カゴを水平にして内部の商品を取り出し易い。
【0033】
請求項18に係るチェックアウトカウンタは、特に、第二カウンタの天板部がスライド自在に設けられており、該天板部を第一カウンタ側にスライドさせることによってカート収容部を閉塞するようにしているから、買物客がショッピングカートを使用しない場合は、通常の第二カウンタとして使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
(実施例1);以下、本発明の実施例1を図1乃至図8に基づいて説明する。ここで、図1は本発明の実施例のチェックアウトカウンタを示す正面図、図2は図1のチェックアウトカウンタの平面図、図3は図1のショッピングカートの斜視図、図4は図1のショッピングカートにおける買物カゴの載置状態を示す斜視図、図5は図3のショッピングカートのリアフレームの止め具と買物カゴとの係止状態を示す側面図、図6は図3のショッピングカートのサイドフレームの止め具と買物カゴとの係止状態を示す正面図、図7は図1のショッピングカートからチェックアウトカウンタのカゴ載せ棚に移載される買物カゴの状態を示す側面図、図8は図1の別のカゴ載せ棚に移載される買物カゴの状態を示す側面図である。
【0035】
図1及び図2において、チェックアウト装置1はスーパーマーケット、コンビニエンスストア等で使用されるショッピングカート11と、このショッピングカート11に載置された買物カゴ31と、前記買物カゴ31内の商品を精算し、会計を行なうチェックアウトカウンタ41とで構成されている。
【0036】
まず、ショッピングカート11は図3及び図4に示すように、上段部に買物カゴ31を載置するカゴ受け12を備えており、前記カゴ受け12は、左右両側に設けられて、買物カゴ31の左右両側の開口縁部がそれぞれ係止することによって前記買物カゴ31を下方から支持する一対のサイドフレーム13と、前記一対のサイドフレーム13に支持された買物カゴ31の後側即ち買物客側に位置して、前記一対のサイドフレーム13を連結するリアフレーム14とによって形成されている。前記カゴ受け12は上方から見て略コ字状に形成され、前方は開口しており、前記カゴ受け12に載置された買物カゴ31はこの前方の開口から前方に取出すことができるようになっている。前記サイドフレーム13及びリアフレーム14はパイプ、丸棒等によって形成されている。
【0037】
前記リアフレーム14の略中央には丸棒で略コ字状に形成された止め具15が上方に突設されており、この止め具15は載置された買物カゴ31の開口縁部に設けられ、図5に示すように、買物カゴ31の開口縁部において外方に向けて水平方向に一体に突設されたフランジ32における係止部33と係止して買物カゴ31が前方、図5においては右方に移動するのを阻止している。また、前記一対のサイドフレーム13の各前部の上面には、上方に湾曲して突出する丸棒で形成された止め具16が取付けられている。なお、前記リアフレーム14の止め具15及びサイドフレーム13の止め具16には、買物後に商品を収容した買物袋を引掛けることも可能である。
【0038】
前記ショッピングカート11の下段部には2個目の買物カゴを載置、収容するための予備カゴ受け17が設けられている。前記ショッピングカート11には、更に、ハンドル18、キャスタ19、幼児用腰掛部20が設けられている。
【0039】
次に、前記買物カゴ31は上面が開口する箱状に形成され、上面の開口縁部にはその周縁に沿って外方に向かって水平方向にフランジ32が突設し、少なくとも後方側即ち買物客側のフランジ32には、図5に示すように、先端部が鈎状に折曲されて前記ショッピングカート11の止め具15と係止して買物カゴ31が前方即ち図5の右方に移動するのを阻止する係止部33が形成されている。また、両側方のフランジ32には、図6に示すように、前記ショッピングカート11のサイドフレーム13の止め具16と対応して、一側の前後に各1箇所、両側で計4箇所に、該止め具16が挿入される係止孔34が設けられている。
【0040】
したがって、買物カゴ31は後部側を上方に持ち上げない限り、前記ショッピングカート11の止め具15との係止状態を解除することができず、ショッピングカート11が移動中に買物カゴ31がカゴ受け12の前方開口から前方に飛び出すのが阻止される。また、買物カゴ31のフランジ32の係止孔34が前記ショッピングカート11のサイドフレーム13の止め具16と係止することによって、該ショッピングカート11のサイドフレーム13の先端部が外側方に拡開して該一対のサイドフレーム13の間から買物カゴ31の前方側が落下するのが防止され、買物カゴ31は安定してショッピングカート11に載置される。
【0041】
ここで、前記ショッピングカート11の止め具15及び止め具16は前記形状に限られるものではなく、上方に突設するピン体、板材等で形成してもよく、或いは、リアフレーム14の略中央でなく、端部に設けてもよく、サイドフレーム13の前部でなく、中央部等に設けてもよく、要するに、買物カゴ31の後方側を上方に少し持ち上げない限り、前方に前記買物カゴ31が前方に飛び出るのを防止できれば、如何なる形状、取付位置であってもよい。なお、前記買物カゴ31のフランジ32には持ち運びするための取手35が設けられている。
【0042】
次に、チェックアウトカウンタ41はその中央に店員が各商品に付されたバーコードを読み取るためのバーコード読取機42が設置されており、その左右には精算前の買物カゴ31が載置される第一カウンタ43及び精算後の商品が収容された買物カゴが載置される第二カウンタ44が設けられている。前記第一カウンタ43は載置台45で形成され、該載置台45の買物客進入側には案内部としてのカゴ載せ棚46が突設されている。前記第二カウンタ44は載置台49で形成されている。なお、前記バーコード読取機42は請求項のカウンタ本体に相当する。
【0043】
前記ショッピングカート41の案内部としてのカゴ載せ棚46はパイプと丸棒とによって、或いは、板部材によって買物客進入側に突設されており、水平部47と傾斜部48とで構成されている。前記水平部47は第一カウンタ43の前端部から水平方向に突設されており、買物カゴ31の底面とほぼ等しい大きさの幅及び長さに形成されているとともに、床面からの高さはショッピングカート11に載置された買物カゴ31の底面までの高さより僅かに大きく形成されている。次に、前記傾斜部48は前記水平部47の先端部から連続して買物客進入側に下る傾斜面となっており、その先端部における床面からの高さは、ショッピングカート11に載置された買物カゴ31の底面の前端部における床面からの高さより僅かに小さく形成され、前方からショッピングカート11を前記カゴ載せ棚46に対向して押し進めたときに、載置された買物カゴ31の底面の前端部が傾斜部48に当接するようになっている。
【0044】
次に、上記のように構成されたチェックアウト装置による商品の精算方法を買物客がショッピングカートを使用して購入する場合について説明する。
まず、買物客は店内入口で空きの買物カゴ31をショッピングカート11のカゴ受け12に上方から載置して、買物カゴ31の左右両側のフランジ32をサイドフレーム13上に当接し、後方側のフランジ32の係止部33をリアフレーム14の止め具15に係止する。次に、買物客はショッピングカート11を押し進めながら店内の商品を該ショッピングカート11のカゴ受け12に載置された買物カゴ31に詰めたら、図1及び図2に示すように、チェックアウト装置1の買物客進入口に向かう。
【0045】
買物客進入口においては、買物客はチェックアウト装置1のカゴ載せ棚46に対向してその前方よりショッピングカート11を押し進めて接近し、図1の右端の鎖線で示す位置でカゴ載せ棚46の傾斜部48に買物カゴ31の底面の先端部を当接させる。次に、そのまま更にショッピングカート11を前方に押し進めると、買物カゴ31は実線で示すように、先端側が上方に向いた傾斜状態でカゴ載せ棚46の傾斜部48に沿って移動する。この傾斜部48を移動中に買物カゴ31は全体がショッピングカート11に対して相対的に上方に持ち上がり、後方側のフランジ32の係止部33がショッピングカート11の止め具15から上方に浮き上がって、前記買物カゴ31の係止部33とショッピングカート11の止め具15との係止が解除される。
【0046】
その後、傾斜部48を上昇中に買物カゴ31はその後側面がショッピングカート11の幼児用腰掛部20の背凭れ部21によって押付けられてチェックアウトカウンタ41の中央側に移動する。そして、買物カゴ31の相当部分がカゴ載せ棚46の水平部47上にかかると、買物カゴ31はその重みで傾斜状態から水平状態に移行し、中間部の鎖線の位置に達する。これにより、買物カゴ31はショッピングカート11から離脱してチェックアウト装置1の第一カウンタ43側に移載される。このとき、買物客はショッピングカート11をカゴ載せ棚46に向けて押し進めるだけで、買物カゴ31には一切手を触れて持ち上げたり、押したりすることなくこの買物カゴ31を第一カウンタ43側に移載することができる。ここで、買物カゴ31の側面は底面に向かう程対向する側面との間隔が狭くなるように形成されているので、カゴ載せ棚46の傾斜部48を移動してショッピングカート11に対して上方に離脱する間に、買物カゴ31の両側面の外寸法が徐々に小さくなり、前記ショッピングカート11のサイドフレーム13との間隔が広くなって両者間の隙間が拡大し、買物カゴ31は円滑にショッピングカート11から前方に移動して離脱する。
【0047】
このようにして、買物カゴ31が自動的にカゴ載せ棚46上に移載された後は、店員がこの買物カゴ31をバーコード読取機42側に引き寄せて該買物カゴ31内から商品を取り出して該バーコード読取機42によって商品のバーコードを読取り、第二カウンタ44の載置台49上に載置した空きの買物カゴ31内に順次詰めていく。そして、買物カゴ31内の全ての商品の精算が終了したら、買物客は精算後の買物カゴ31を再びショッピングカート11のカゴ受け12に載せ、図22に示すサッカー台62まで運んで、買物カゴ31内の商品を袋に詰める。これにより、商品の購入は完了する。
【0048】
本実施例1のチェックアウト装置1を使用することにより、年配者などの非力の人や買物カゴ31に大量の商品を詰め込んだ主婦などのショッピングカート11を使用して買物を行なう買物客はチェックアウトカウンタ41において、ショッピングカート11を押し進めるだけで、買物カゴ31に一切手を触れることなくチェックアウトカウンタ41のカゴ載せ棚46に移載し、商品の精算を行なうことができる。
【0049】
ところで、上記実施例1では、チェックアウトカウンタ41の案内部としてのカゴ載せ棚46は、水平部47と傾斜部48とは一体に形成されたものを示しているが、図8に示すように、第一カウンタ43の載置台45の先端側に水平部50を水平方向に突設し、その水平部50の先端側に回動軸51を取付け、これに上下方向に回動する傾斜部材52を別途に設けたものとすることもできる。前記傾斜部材52はその前後方向の中間より僅かに第一カウンタ43寄りに前記回動軸51が取付けられて買物カゴ31が載置されていない状態では、前記傾斜部材52の重みによって図8の時計方向に回動して傾斜状態となるとともに、第一カウンタ43側の先端部には下方に鈎状のストッパ板53を突設して一定以上の時計方向の回動を阻止するものとなっている。前記傾斜部材52は回動軸51を軸として傾斜した傾斜状態と図8の鎖線で示す水平状態との間で揺動するようになっており、最も傾斜したときには、図7に示す前述の実施例1のカゴ載せ棚46の傾斜部48とほぼ同一の傾斜角度となるように設定されている。
【0050】
この傾斜部材52を備えたカゴ載せ棚46は、図7に示すカゴ載せ棚46と同様にして、ショッピングカート11を押し進めることにより、買物カゴ31の係止部33とショッピングカート11のカゴ受け12の止め具15との係止が解除される。そして、更に、ショッピングカートを押し進めれば、買物カゴ31の重みによって傾斜部材52は回動軸51を中心に図8の反時計方向に回動して水平状態となってチェックアウト装置1側に移載される。この実施形態では、特に、上下方向に揺動可能な傾斜部材52が設けられているので、ショッピングカート11からチェックアウト装置1側への買物カゴ31の移載をより円滑に行なうことができる。なお、図示しないが、前記傾斜部材52にこれを水平状態に保持するロック機構を備えておけば、水平状態に安定して保つことができる。
【0051】
(実施例2);次に、別のショッピングカート61の実施例2を図9〜10に示す。このショッピングカートは、実施例1と同じチェクアウトカウンタに用いるものである。
このショッピングカートは、図に示したように、1本の鉄パイプでショッピングカートの主要な構成である左右一対のメインフレームを成している。つまりこのメインフレームは、サイドフレーム62と、このサイドフレーム62の前面側が下方に延びて延長形成されたフロントフレーム63と、このフロントフレーム63から更に該ショッピングカートの後方輪位置に向けて延びて延長形成された後脚フレーム64とを有する一対のメインフレーム65が鉄パイプで形成されている。そしてこの一対のメインフレーム65の上方では、サイドフレーム62の後面側同士も横架フレーム66で連結されおり、つまり一対のメインフレーム65が横架フレーム66と共に、1本の鉄パイプの屈曲加工により形成されているのである。なお後脚フレーム64には前脚部67が溶接により固着して設けられている。そして横架フレーム66は、ショッピングカート61を押して操作するハンドルにもなっている。
【0052】
この左右一対のメインフレーム65は、横架フレーム66で連結されているが、後脚フレーム64,64同士も連絡部材68,69で連絡されており、これにより、ショッピングカートが堅固なものになっている。ただ、サイドフレーム62からフロントフレーム63までの一対を成す連続部分70だけは、この様な連結部材68,69が一切、横架しない部分である。その為に、サイドフレーム62に載置された買物カゴを前方に取出すための取出開口が、サイドフレーム62からフロントフレーム63までの一対により形成されている。
【0053】
またサイドフレーム62の前方には、パチンコ玉大の金属球71が溶接されており、買物カゴの開口縁部が係止して、図10に示すように、買物カゴ31が前方に移動するのを防止する止め具を成している。
【0054】
この様なショッピングカート61に買物カゴ31を載置して、実施例1と同様のチェクアウトカウンタ41に移載させる時には、図11に示した様になる。即ち、案内部としてのカゴ載せ棚46に向けてショッピングカート61を進めると、図11に示すように、カゴ載せ棚46の傾斜部48にカゴ31の底面が摺接する。そして、そのままショッピングカート61を押し進めると、図示したように、買物カゴ31の前方が押し上げられて止め具から解除され、更に押し続けることにより、買物カゴ31は傾斜部48からカゴ載せ棚の水平部へと乗り上げながら移載されるのである。 案内部へ移載される態様は実施例1と同様であり、省略する。
【0055】
(実施例3):次に、更に別の実施例3のショッピングカートを図12及び図13に示す。
図12及び図13において、ショッピングカート11は上段部に、上方と前方とが開口した略箱状に形成されたカゴ受け22が設けられている。前記カゴ受け22は具体的には、買物カゴ31の底面が接してこの買物カゴ31を支持する底面部23と、前記底面部23の左右両側に立設された一対の側面部24と、前記底面部23の後端側に立設されて背面を閉塞する背面部25と、前記底面部に支持された買物カゴ31の後側に位置して前記左右一対の側面部を連結するリアフレーム26とを備え、前方が開口して形成されている。そして、前記リアフレーム26には前述の実施例のショッピングカート11と同様の止め具27が突設されている。更に、前記カゴ受け22は、前記底面部の前縁に、後方に向かって切欠された凹部28が形成されている。前記カゴ受け22は丸棒を縦横に溶接して網状に形成されている。但し、これに限られず、板材等で形成してもよい。
【0056】
一方、チェックアウト装置1のカゴ載せ棚46には、前記ショッピングカート11のカゴ受け22の凹部28と対応して該凹部28内に嵌入する突出部54が設けられている。
【0057】
この図12及び図13に示す実施例は、図1乃至図8に示した前述の実施例1と比較して、ショッピングカート11のカゴ受け及びチェックアウトカウンタ41のカゴ載せ棚のみが異なる。この図12及び図13に示すショッピングカート11のカゴ受け22は底面部25に凹部28が形成され、チェックアウトカウンタ41のカゴ載せ棚46に前記カゴ受け22の凹部28と対向して突出部54が形成されているので、ショッピングカート11をカゴ載せ棚46に向かって押し進めたときに、前記カゴ受け22の凹部28にカゴ載せ棚46の突出部54が嵌入し、ショッピングカート11の移動を案内する。このため、ショッピングカート11のカゴ受け22をチェックアウトカウンタ41のカゴ載せ棚46に対して幅方向における位置を合致させてショッピングカート11を押し進めることができ、カゴ受け22に載置された買物カゴ31を前記カゴ載せ棚46の幅方向における最適位置に移載することができる。また、精算後には、商品を詰め替えた買物袋をショッピングカート11のカゴ受け22に収容して、駐車場等まで運ぶこともできる。
【0058】
(実施例4);次に、更に別の実施例4を図14〜図18に示す。この実施例4は、買物カゴの開口縁部が、実施例1で図5として示した様な、外方に突設された左右のフランジ32を有している場合の実施例である。
図14は、本実施例4に用いられるチェクアウトカウンタ81の正面図であり、併せて、このチェクアウトカウンタ81に買物カゴを移載しようとするショッピングカート91を表している。
このチェクアウトカウンタ81の買物客進入側は、その天板82が、図15に示すように、凸状の突出した形状に形成された受け83部が設けられており、この受け部83が案内部としてのカゴ載せレール84の取付場所を兼ねている。そしてこのカゴ載せレール84に移載されてくる買物カゴ31が、カゴ載せレール84から天板82へと下ろされる買物カゴ31に対する受け部83となっているのである。
案内部としてのカゴ載せレール84は、図16に示すように、鉄のパイプ材を屈曲して形成させたレール部材85が左右一対で平行に設けられ、買物カゴの左右のフランジ32がこの一対のレール部材84の乗って摺接しながら、チェクアウトカウンタ81の上にと移動するようになっている。従って、このカゴ載せレール84は、図17に示すように、そのレール部材85の間隔が買物カゴ31の開口の左右幅に合わせてあり、買物カゴ31の左右のフランジ32が、一対のレール部材84に乗って落ちない間隔になっている。また天板の受け部もこのレール部材84の内側の間隔に合わせてある。このレール部材84は、水平部分86aとその先端で下方に傾斜している傾斜部分87aとを有し、各々でガゴ載せレールの水平部86と傾斜部87を成している。水平部分86aの天板82からの高さは、買物カゴ31の上下幅より少し高く設けてあり、これによりこの水平部分86aに移載した買物カゴ31が天板82を摺らずに移載できる様になっている。またこのレール部材85はそのパイプ材の両端88が、チェクアウトカウンタ81への取り付け用の脚部として延びた形状に形成されている。特に傾斜部分の先端からの延びた脚部は、傾斜部分の先端で折り返したパイプ材89が、進入してくるショッピングカート91にぶつからない様に、ある程度の高さを維持して押し返されている。
【0059】
ショッピングカート91は、図18に示すように、買物カゴ31を載置するためのカゴ受け92が鋼材を方形に形成した枠体を略水平にして設けられている。この受け部92の前方は上方に立ち上がって形成され、買物カゴ31の脱落を防止するストッパ93に成っている。またカゴ受け92の枠体左右には、このカゴ受け92の枠体を支えなると共に、買物カゴ31の左右への脱落を防止するサイドバー94が設けられている。またこのショッピングカート91の左右に掛け渡されたリアフレーム95が、このカゴ受け92に載せた買物カゴ31の後部に近接する様に配置されている。またこのリアフレーム95は、その中央部分を屈曲させて形成した止め具96が上方向きに設けられており、実施例1の図4〜5でも説明したと同様に、この止め具96が、買物カゴ後方のフランジ32の係止部(図4の符号33参照)に係止し、買物カゴ31が前方に脱落するのを防止している。
【0060】
次に、以上のショッピングカート91及びチェクアウトカウンタ81によるチェックアウト装置の使用方法を説明する。まず、図14に示したように、買物カゴ31を載置させた状態のショッピングカート91を、チェクアウトカウンタ81のカゴ載せレール84に向けて押し込むのである。この様に押し込むと、カゴ載せレール84の傾斜部87は、進入してくるショッピングカート91に載置されている買物カゴ31の、その左右のフランジ32と摺接し、これにより買物カゴ31を押し上げることになり、止め具96に係止されていた買物カゴ31の後方のフランジ32aも、止め具96から解放されるのである。そして最終的には買物カゴ31の、カゴ載せレール84への移載が成されるのである。
【0061】
なおこのチェクアウトカウンタに用いるショッピングカートは、上記のショッピングカート限られるものではなく、例えば図19に示した様な、一般的に見られる、商品を直接載せるための金網の付いたショッピングカート91Aを用いることもできる。即ち、この実施例のショッピングカートは、その案内部のカゴ載せレール84が買物カゴ31の上部のフランジ32を乗り上げさせるので、買物カゴ31を載置するカゴ受け92は、カゴ受け92がカゴ載せレール84にぶつかるなどの問題のないものさえ選べばよいのである。またこのカート91Aにもリアフレームを設け、買物カゴに係止する止め具を上向きに設けておくことができる。これには、図6に示した様なフランジの係止穴34に係止させるのでもよいが、この他も、図20に示したような、買物カゴ31の開口縁部34を手で握れるように設けられている取手穴35に係止するような形状に設けてもよい。
【0062】
(実施例5);次に、本発明の実施例5のチェックアウト装置1を図21乃至図24に基づいて説明する。ここで、図21は実施例5のチェックアウトカウンタを示す正面図、図22は図21のチェックアウトカウンタの平面図、図23は第二実施例のチェックアウト装置による精算の流れを示す平面図、図24は図21の別のチェックアウトカウンタ装置を示す平面図である。
【0063】
図21乃至図23において、チェックアウトカウンタ41には第一カウンタ43と第二カウンタ44との間にショッピングカート11をその前方から進入させて収容するカート収容部55が形成されており、他の部分については実施例1のチェックアウト装置1と同様の構成となっているので、その説明を省略する。前記カート収容部55はショッピングカート11の幅寸法より僅かに大きな間隔に形成されている。また、前記第二カウンタ44はその天板部を第一カウンタ43側に移動させることによってカート収容部55を閉塞できるようになっている。更に、図23に示すように、店員の左側には商品の会計を行なうためのレジ台61が備えられているとともに、チェックアウトカウンタ1から離れた位置には買物カゴ31内の商品を買物袋内に詰め替えるためのサッカー台62が備えられている。
【0064】
このチェックアウト装置1はカート収容部55が形成されている他は実施例1のチェックアウト装置1と同様の構成となっているので、この実施例5のチェックアウト装置1によって買物客が精算を行なうには、買物客はショッピングカート11に載置した買物カゴ31に商品を詰めた後、図23(a)で、チェックアウトカウンタ41のカゴ載せ棚46に対向してショッピングカート11をその前方から押し進めて、実施例1と同様に、買物カゴ31を第一カウンタ43に移載する。このとき、買物客はショッピングカート11に載置されている該買物カゴ31には一切手を触れることなくこの買物カゴ31を楽に第一カウンタ43に移載することができる。
【0065】
次に、図23(b)に示すように、買物客は前記買物カゴ31を移載して空になったショッピングカート11をバーコード読取機42の横を通過して、前方からカート収容部55内に押し進めて収容する。一方、店員はこの後にカゴ置場56から空の買物カゴ31を取り出してカート収容部55内に収容されているショッピングカート11のカゴ受け12またはカゴ受け22に載置する。そして、店員は第一カウンタ43の買物カゴ31から順次商品を取出してバーコード読取機42で商品に付されたバーコードを読取り、カート収容部55のショッピングカート11の空きの買物カゴ31に詰める。そして、全ての商品についてバーコードの読取りが完了し、買物カゴ31に全て収容したら、図23(c)で、レジ台61で会計処理を行なう。これが終了したら、図23(d)に示すように、買物客はショッピングカート11をカート収容部55から引出してサッカー62台に押し進め、買物カゴ31内の商品を買物袋内に詰める。更に、必要に応じてショッピングカート11に買物袋を載せ、駐車場等に移動する。
【0066】
このように、このカート収容部55を備えた実施例5のチェックアウト装置1によれば、買物客は買物カゴ31をチェックアウトカウンタ41の第一カウンタ43に移載するときのみならず、バーコードの読取りが完了した後に商品が再び詰められた買物カゴ31をショッピングカート11に載せるときにおいても、自身が買物カゴ31を一切持上げたり、移動させたり必要ことがないので、年配者などの非力の人や大量の商品を購入する主婦等の買物客は買物カゴ31に手を触れることなく楽に会計を済ませることができる。その結果、精算後、商品が収容されて重くなった買物カゴ31が載置されることなくショッピングカート11がその場に放置されたり、そのために、店員がわざわざカウンタの内側から出てきて、放置されたショッピングカート11を片付ける事態が生ずるのを防ぐことができる。これにより、円滑に商品の精算、会計を行なうことができる。
【0067】
そして、図23(b)及び図23(c)に示すように、買物客がショッピングカート11をカート収容部55に移動させ、会計を済ませる間に、次に待機している買物客はショッピングカート11をチェックアウトカウンタ41のカゴ載せ棚46に対向して押し進め、買物カゴ31を第一カウンタ43に移載することができる。また、会計を済ませた買物客がサッカー台61に退出し、次の買物客がショッピングカート11をカート収容部55に移動させる間に、更に次の買物客はショッピングカート11をチェックアウトカウンタ41のカゴ載せ棚46に対向して押し進めることができる。したがって、次の買物客は、先の買物客が会計を済ませるまで買物客進入側で待機している必要はなく、ショッピングカート11の買物カゴ31を第一カウンタ43に移載するなど行動することができるから、連続して会計を済ませることができ、買物客はレジ待ち時間を短縮することができる。
【0068】
ここで、第二カウンタ44はその天板部を第一カウンタ43側に移動してカート収容部55を閉塞できるようにしてある。このため、ショッピングカート11を使用しないで、買物カゴ31のみを持ち下げて買物する買物客が商品の精算をする場合には、カート収容部55を閉塞した第二カウンタ44の天板部上に空きの買物カゴを置いてバーコード読取り後の商品を詰める作業を行なうことができる。
【0069】
なお、カート収容部55におけるショッピングカート11の進入口付近においては、第一カウンタ43及び第二カウンタ44の脚部の設置を避ければ、ショッピングカート11の進入スペースが広くなり、前記ショッピングカート11の出し入れが楽になる。
【0070】
ところで、上記実施例1及び実施例5においては、チェックアウトカウンタ41のカゴ載せ棚46は、チェックアウトカウンタ41における商品の流れと同じ縦方向に配設されているが、図23に示すように、買物客進入側においてチェックアウトカウンタ41に対して横方向からショッピングカート11を進入できるよう、傾斜部48をチェックアウトカウンタ41の側方に向けて傾斜する向きに設けてもよい。カゴ載せ棚46を商品の流れと同方向に設けたときには、チェックアウト装置1全体のレイアウトが縦に長くなり、縦方向のスペースが制約を受けている場合にはチェックアウト装置1を設置できないことにもなるが、図23に示すように、チェックアウトカウンタ41に対して横方向からショッピングカート11を進入させるものとすれば、縦方向の十分なスペースを確保できない場合にもチェックアウト装置1の設置が可能となる。
【0071】
また、上記各実施例においては、ショッピングカート11に載置された買物カゴ31が移動中に前方の開口から飛出さないよう、ショッピングカート11に止め具15を設け、買物カゴ31に前記止め具15と係止する係止部33をフランジ32に形成したものとしているが、これに限られるものではなく、例えば、図示しないが、手元操作で上下方向に進退可能なピン体を買物カゴ31の開口縁部或いは取手に上方から引掛かるようにして前方への買物カゴ31の飛出しを阻止し、チェックアウトカウンタ1への移載時には、手元操作で前記ピン体を上方に移動させて前記買物カゴ31の開口縁部或いは取手との引掛かりを解除させるものとすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の実施例1のチェックアウトカウンタを示す正面図である。
【図2】図1のチェックアウトカウンタの平面図である。
【図3】図1のショッピングカートの斜視図である。
【図4】図1のショッピングカートにおける買物カゴの載置状態を示す斜視図である。
【図5】図3のショッピングカートのリアフレームの止め具と買物カゴとの係止状態を示す側面図である。
【図6】図3のショッピングカートのサイドフレームの止め具と買物カゴとの係止状態を示す正面図である。
【図7】図1のショッピングカートからチェックアウトカウンタのカゴ載せ棚に移載される買物カゴの状態を示す側面図である。
【図8】図1の別のカゴ載せ棚に移載される買物カゴの状態を示す側面図である。
【図9】実施例2のショッピングカートの斜視図である。
【図10】図9のショッピングカートの側面図である。
【図11】図9のショッピングカートで、買物カゴをチェクアウトカウンタに移載させる様子の説明図である。
【図12】図3の別のショッピングカートを示す斜視図である。
【図13】図12のショッピングカート及び図1の別のカゴ載せ棚を示す平面図である。
【図14】実施例4のチェクアウトカウンタとショッピングカートを示す正面図である。
【図15】図14のチェクアウトカウンタとショッピングカートの平面図である。
【図16】図14のチェクアウトカウンタの斜視図である。
【図17】図14のチェクアウトカウンタを買物客進入側から見た図であり、カウンター本体などは省略してある。
【図18】図14のショッピングカートの斜視図である。
【図19】実施例4において、ショッピングカートを替えた例の図である。
【図20】実施例4において、買物カゴへの止め具も設け方の一例を説明する図である。
【図21】実施例5のチェックアウトカウンタを示す正面図である。
【図22】図21のチェックアウトカウンタの平面図である。
【図23】実施例5のチェックアウト装置による商品の精算の流れを示す平面図である。
【図24】図22の別のチェックアウトカウンタを示す平面図である。
【符号の説明】
【0073】
1 チェックアウト装置
11 ショッピングカート
12、22 カゴ受け
13 サイドフレーム
14、26 リアフレーム
15、16、27 止め具
23 底面部
24 側面部
25 背面部
28 凹部
31 買物カゴ
32 フランジ
33 係止部
41 チェックアウトカウンタ
42 バーコード読取機
43 第一カウンタ
44 第二カウンタ
46 カゴ載せ棚
47、50 水平部
48 傾斜部
51 回動軸
52 傾斜部材
53 ストッパ板
54 突出部
55 カート収容部
61 ショッピングカート
62 サイドフレーム
63 フロントフレーム
65 メインフレーム
70 連続部分
81 チェクアウトカウンタ
82 天板
84 カゴ載せレール
86 水平部
87 傾斜部
91 ショッピングカート
92 受け部
93 ストッパ
95 リアフレーム
96 止め具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ショッピングカートと、このショッピングカートに載置されている買物カゴが移載されるチェクアウトカウンタとを具備し、前記チェクアウトカウンタに移載された買物カゴ内の商品の精算を行なうチェックアウト装置であって、
前記ショッピングカートは、買物カゴを載置すると共に前方に前記買物カゴを取出すための取出開口が形成されたカゴ受けを備え、
前記チェクアウトカウンタは、前記買物カゴ内の商品の精算を行なうカウンタ本体と、買物カゴを前記ショツピングカートから移載される案内部とを備え、
前記案内部は、前記チェクアウトカウンタの買物客進入側にてこの進入を迎える向きに設けられると共に、買物カゴを載置させた前記ショッピングカートを前記案内部に向けて押し進める事により、前記買物カゴが前記案内部に乗り上げながら移載される案内部であることを特徴とするチェックアウト装置。
【請求項2】
請求項1記載のチェックアウト装置において、案内部が、進入してくるショッピングカート上の買物カゴの底面に向けて下方に傾斜する傾斜部を有したカゴ載せ棚であり、
前記傾斜部が、進入してくるショッピングカート上の買物カゴの底面と摺接して買物カゴを押し上げることにより、前記買物カゴの前記カゴ載せ棚への移載が成されることを特徴とするチェックアウト装置。
【請求項3】
請求項1記載のチェックアウト装置において、買物カゴが、この買物カゴの開口縁部において外方に突設された左右のフランジを有している場合であって、
案内部が、進入してくるショッピングカート上の買物カゴの前記左右のフランジに向けて下方に傾斜する傾斜部を有したカゴ載せレールであり、
前記傾斜部が、進入してくるショッピングカート上の買物カゴの前記左右のフランジと摺接して買物カゴを押し上げることにより、前記買物カゴの前記カゴ載せレールへの移載が成されることを特徴とするチェックアウト装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか記載のチェックアウト装置において、案内部に買物カゴが移載されて空となったショッピングカートが買物客によって収容されるカート収容部を、ショッピングカウンタの買物客退出側に備え、
買物客によって前記カート収容部に収容された空のショッピングカートに、店員によって空の買物カゴが載置され、更に、前記空の買物カゴに、精算後の商品が収容されることを特徴とするチェックアウト装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか記載のチェックアウト装置において、ショッピングカートに、買物カゴと係止して該買物カゴが前方に移動するのを防止する止め具とを備えると共に、
前記ショッピングカートをチェックアウトカウンタの案内部に対向して押し進めたときに、傾斜部が買物カゴを押し上げることにより、前記ショッピングカートの止め具と買物カゴとの係止が解除されることを特徴とするチェックアウト装置。
【請求項6】
請求項4記載のチェックアウト装置を用いたチェクアウト方法において、
買物客がショッピングカートをチェックアウトカウンタの案内部に対向して押し進めることによって、前記案内部の傾斜部で買物カゴを押し上げて前記買物カゴを前記案内部の上に移載し、
次いで、買物客が移載して空となったショッピングカートをチェックアウトカウンタの買物客退出側に設けられたカート収容部に押し進めて収容し、
次に、店員が前記カート収容部に収容されたショッピングカートに空の買物カゴを載置した後、カウンタ本体で前記案内部に移載された買物カゴ内の商品の精算を行ない、該精算後の商品を前記空の買物カゴに収容し、
次に、買物客が前記カート収容部から前記ショッピングカートを引出して退出することを特徴とするチェックアウト方法。
【請求項7】
買物カゴが載置されるカゴ受けを備えるショッピングカートであって、
前記カゴ受けは、該ショッピングカートの左右両側に設けられて、買物カゴの左右両側の開口縁部がそれぞれ係止することによって買物カゴを支持する一対のサイドフレームを備えると共に、前方が開口して形成されたことを特徴とするショッピングカート。
【請求項8】
請求項7記載のショッピングカートにおいて、
サイドフレームと、このサイドフレームの前面側が下方に延びて延長形成されたフロントフレームと、このフロントフレームから更に該ショッピングカートの後方輪位置に向けて延びて延長形成された後脚フレームとを有する一対のメインフレームを有し、更に、この一対のメインフレームは、一対の前記サイドフレームの後面側を連結する横架フレームで連結され、
前記一対のメインフレームと横架フレームが1本のパイプ材を屈曲して形成され、
前記後脚フレームには前脚部が設けられ、
前記サイドフレームからフロントフレームまでの一対を成す連続部分が連結部材を横架しない部分にすることにより、サイドフレームに載置された買物カゴを前方に取出すための取出開口が形成されたことを特徴とするショッピングカート。
【請求項9】
請求項7又は8記載のショッピングカートにおいて、一対のサイドフレームに支持された買物カゴの後側に位置して、前記一対のサイドフレームを連結するリアフレームを備え、
前記サイドフレーム及びリアフレームの少なくとも一方には、上方に突設されて、前記買物カゴの開口縁部に係止して前記買物カゴが前方に移動するのを防止する止め具を備えられたことを特徴とするショッピングカート。
【請求項10】
買物カゴが載置されるカゴ受けを備えるショッピングカートにおいて、
前記カゴ受けは、前記買物カゴの底面が接する底面部と、該底面部の左右両側に立設された一対の側面部と、前記底面部に支持された前記買物カゴの後側に位置して前記一対の側面部を連結するリアフレームと、前記カゴ受けの背面を閉塞する背面部とを備えて、前方が開口して形成されており、
前記底面部には、前縁から後方に向かって凹部が形成され、
前記リアフレームには、上方に突設されて、前記買物カゴの開口縁部に係止して該買物カゴが前方に移動するのを防止する止め具を備えたことを特徴とするショッピングカート。
【請求項11】
請求項7又は8記載のショッピングカートに載置される買物カゴにおいて、
開口縁部に、前記ショッピングカートのサイドフレームに設けられた止め具と係止する係止孔が設けられたことを特徴とする買物カゴ。
【請求項12】
ショッピングカートから買物カゴが移載され、この買物カゴ内の商品の精算を行なうチェックアウトカウンタであって、
商品の精算を行なうカウンタ本体の買物客進入側の端部には、前記ショッピングカートのカゴ受けに載置される買物カゴと対応する高さ位置に、前記ショッピングカートから前記買物カゴが移載される案内部が配設されており、
この案内部には、下り傾斜をなす傾斜部が形成され、
前記買物カゴが前記案内部の上方に位置するようにして前記ショッピングカートを前記案内部の傾斜部に対向して押し進めたときに、前記傾斜部が買物カゴを掬う様に摺接して買物カゴを押し上げることにより、前記買物カゴを前記案内部の上に移載することを特徴とするチェックアウトカウンタ。
【請求項13】
請求項12記載のチェックアウトカウンタにおいて、このチェクアウトカウンタは請求項7又は8記載のショッピングカート上の買物カゴが移載されるチェクアウトカウンタであり、
案内部が、前記ショッピングカート上の買物カゴの底面に向けて下方に傾斜する傾斜部としてのカゴ載せ棚であり、
前記傾斜部が、進入してくるショッピングカート上の買物カゴの前記底面と摺接して買物カゴを押し上げることにより、前記買物カゴが前記カゴ載せ棚の上に移載されることを特徴とするチェックアウトカウンタ。
【請求項14】
請求項12記載のチェックアウトカウンタにおいて、案内部は上下に回動自在に設けられたカゴ載せ棚として設けられると共に、通常は下り傾斜の状態にある棚部を備え、
この棚部が進入してくるショッピングカート上の買物カゴの底面に向けて下方に傾斜する傾斜部であり、
この傾斜部が、進入してくるショッピングカート上の買物カゴの底面と摺接して買物カゴを押し上げることにより、前記ショッピングカートに設けられた止め具と前記買物カゴの開口縁部との係止を解除して、前記買物カゴが前記カゴ載せ棚の上に移載されることを特徴とするチェックアウトカウンタ。
【請求項15】
買物カゴが、この買物カゴの開口縁部において外方に突設された左右のフランジを有し、且つ、前記買物カゴの底面がショッピングカートに載置されることにより前記左右のフランジが解放されている場合に、
請求項12記載のチェックアウトカウンタにおいて、
案内部が、進入してくるショッピングカート上の買物カゴの前記左右のフランジに向けて下方に傾斜する傾斜部を有したカゴ載せレールであり、
前記傾斜部が、進入してくるショッピングカート上の買物カゴの前記左右のフランジと摺接して買物カゴを押し上げることにより、前記買物カゴが前記カゴ載せ棚の上に移載されることを特徴とするチェックアウトカウンタ。
【請求項16】
請求項10に記載のショッピングカートから買物カゴが移載され、この買物カゴ内の商品の精算を行なうチェックアウトカウンタであって、
商品の精算を行なうカウンタ本体の買物客進入側の端部には、前記ショッピングカートのカゴ受けに載置される買物カゴと対応する高さ位置に、前記ショッピングカートから前記買物カゴが移載されるカゴ載せ棚が配設されており、
該カゴ載せ棚には、下り傾斜をなすとともに前記ショッピングカートにおける凹部と対応する突出片を備える傾斜部が形成され、
買物カゴが前記カゴ載せ棚の上方に位置するようにして前記ショッピングカートを前記傾斜部に対向して押し進めたときに、前記傾斜部における前記突出片が前記凹部内に進入し、前記傾斜部が前記買物カゴの底面と摺接して該買物カゴを押し上げることにより、前記ショッピングカートに設けられた止め具と買物カゴの開口縁部との係止を解除して、前記買物カゴを前記カゴ載せ棚の上に移載することを特徴とするチェックアウトカウンタ。
【請求項17】
請求項12〜16のいずれか記載のチェックアウトカウンタにおいて、カウンタ本体は、買物客進入側に配置される第一カウンタと、買物客退出側に配置される第二カウンタとを備え、前記第一カウンタと前記第二カウンタとの間には、ショッピングカートがその前方から進入して収容されるカート収容部が形成されていることを特徴とするチェックアウトカウンタ。
【請求項18】
請求項17に記載のチェックアウトカウンタにおいて、第二カウンタは、その天板部がスライド自在に設けられており、該天板部が第一カウンタ側にスライドすることによってカート収容部が閉塞されることを特徴とするチェックアウトカウンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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