説明

チエノ−ピラノ誘導体

本発明は、シグマ(σ)受容体に対して薬理活性を有する化合物、より詳細には数種のチエノ−ピラノ−ピラゾール誘導体、そのような化合物の製造方法、それらを含有する薬学的組成物、並びに治療及び予防における、特に精神病又は疼痛の治療のためのそれらの使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)又は(Ia)、
【化1】

(I) (Ia)
(式中、
mは、1、2又は3から選択され、nは、1、2又は3から選択され、m+nは、3、4又は5のいずれかであり;
pは、0又は1から選択され;
点線………は、二重結合又は単結合のいずれかであり;
は、水素;場合により少なくとも一置換された、直鎖状若しくは分岐状のC1−18−脂肪族基;場合により少なくとも一置換されたアリール;場合により少なくとも一置換されたヘテロ環式基;場合により少なくとも一置換されたシクロアルキル;場合により少なくとも一置換されたアルキル−アリール;場合により少なくとも一置換されたアルキル−ヘテロ環式基;又は場合により少なくとも一置換されたアルキル−シクロアルキルから選択され;
は、水素;場合により少なくとも一置換された、直鎖状又は分岐状のC1−6−脂肪族基;(CHCN(ここでqは0、1、2、3又は4である);O−R(ここでRは、H又は場合により少なくとも一置換された、直鎖状若しくは分岐状のC1−6−脂肪族基である);(CHCOR;(CHNR**;CONR**;(CHCO;CH=NOR;(CHORから選択され;
ここで
は、H;又は場合により少なくとも一置換された、直鎖状若しくは分岐状のC1−6−脂肪族基であり;
**は、場合により少なくとも一置換された、直鎖状又は分岐状のC1−6−脂肪族基;又は場合により少なくとも一置換されたアリール若しくはアルキル−アリールであり;
sは、0、1、又は2であり;
は、水素;ハロゲン;場合により少なくとも一置換された、直鎖状若しくは分岐状のC1−18−脂肪族基;CN;CH(=NOH);NO;SOH;COR’’’;(CHNR’R’’;CH(OR’)(OR’’);COR’;場合により少なくとも一置換されたアルキル−アリール(ここでアルキルは、場合によりOHで置換されてもよい);場合により少なくとも一置換されたアルキル−ヘテロ環式基(ここでアルキルは、場合によりOHで置換され若しくはC(O)−ケト基を形成してもよい);又は場合により少なくとも一置換されたアルキル−シクロアルキル(ここでアルキルは、場合によりOHで置換されてもよい)から選択され;
ここで
R’は、H;又は場合により少なくとも一置換された、直鎖状又は分岐状のC1−6−脂肪族基であり;
R’’は、場合により少なくとも一置換された、直鎖状又は分岐状のC1−6−脂肪族基であり;
R’’’は、H;場合により少なくとも一置換された、直鎖状若しくは分岐状のC1−6−脂肪族基;又は場合により少なくとも一置換されたアリール、場合により少なくとも一置換されたヘテロ環式基、又は場合により少なくとも一置換されたシクロアルキルであり;
rは、0、1、又は2である;)
の化合物であって、該化合物は、
場合により立体異性体、好ましくはエナンチオマー若しくはジアステレオマー、の一つの形態、ラセミ体、又は立体異性体、好ましくはエナンチオマー及び/若しくはジアステレオマー、の少なくとも二つの任意の混合比における混合物の形態、又はその対応する塩、又はその対応する溶媒和物であってもよく;
但し、R及びRが両方とも水素の場合には、Rはメチルでなくてもよい、化合物。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物であって、一般式Ic、
【化2】


(Ic)
(式中、
mは、1、2又は3から選択され、nは、1、2又は3から選択され、m+nは、3、4又は5のいずれかであり;
pは、0又は1から選択され;
点線………は、二重結合又は単結合のいずれかであり;
は、水素;場合により少なくとも一置換された、直鎖状又は分岐状のC1−18−脂肪族基;場合により少なくとも一置換されたアリール;場合により少なくとも一置換されたヘテロ環式基;場合により少なくとも一置換されたシクロアルキル;場合により少なくとも一置換されたアルキル−アリール;場合により少なくとも一置換されたアルキル−ヘテロ環式基;又は場合により少なくとも一置換されたアルキル−シクロアルキルから選択され;
は、水素;場合により少なくとも一置換された、直鎖状又は分岐状のC1−6−脂肪族基;(CHCN(ここでqは、0、1、2、3又は4である);O−R(ここでRは、H又は場合により少なくとも一置換された、直鎖状又は分岐状のC1−6−脂肪族基である);(CHCOR;(CHNR**;CONR**;(CHCO;CH=NOR;(CHORから選択され;
ここで
は、H;又は場合により少なくとも一置換された、直鎖状又は分岐状のC1−6−脂肪族基であり;
**は、場合により少なくとも一置換された、直鎖状又は分岐状のC1−6−脂肪族基;又は場合により少なくとも一置換されたアリール若しくはアルキル−アリールであり;
sは、0、1、又は2であり;
は、水素;ハロゲン;場合により少なくとも一置換された、直鎖状又は分岐状のC1−18−脂肪族基;CN;CH(=NOH);NO;SOH;COR’’’;(CHNR’R’’;CH(OR’)(OR’’);COR’;場合により少なくとも一置換されたアルキル−アリール(ここでアルキルは、場合によりOHで置換されてもよい);場合により少なくとも一置換されたアルキル−ヘテロ環式基(ここでアルキルは、場合によりOHで置換され若しくはC(O)−ケト基を形成してもよい);又は場合により少なくとも一置換されたアルキル−シクロアルキル(ここでアルキルは、場合によりOHで置換されてもよい)から選択され;
ここで
R’は、H;又は場合により少なくとも一置換された、直鎖状又は分岐状のC1−6−脂肪族基であり;
R’’は、場合により少なくとも一置換された、直鎖状又は分岐状のC1−6−脂肪族基であり;
R’’’は、H;場合により少なくとも一置換された、直鎖状又は分岐状のC1−6−脂肪族基;又は場合により少なくとも一置換されたアリール、場合により少なくとも一置換されたヘテロ環式基、若しくは場合により少なくとも一置換されたシクロアルキルであり;
rは、0、1、又は2である;)
を有し、該化合物は、
場合により立体異性体、好ましくはエナンチオマー若しくはジアステレオマー、の一つの形態、ラセミ体、又は立体異性体、好ましくはエナンチオマー及び/若しくはジアステレオマー、の少なくとも二つの任意の混合比における混合物の形態、又はその対応する塩、又はその対応する溶媒和物であってもよく;
但し、R及びRが両方とも水素の場合には、Rはメチルでなくてもよい、化合物。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の化合物であって、Rが、H;場合により少なくとも一置換された、直鎖状若しくは分岐状のC1−18−脂肪族基;場合により少なくとも一置換されたアルキル−アリール;場合により少なくとも一置換されたアルキル−ヘテロ環式基;又は場合により少なくとも一置換されたアルキル−シクロアルキルから選択されることを特徴とする、化合物。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物であって、Rが、水素;場合により少なくとも一置換された、直鎖状若しくは分岐状のC1−6−脂肪族基;又はOR(ここでRは、H、又は場合により少なくとも一置換された、直鎖状若しくは分岐状のC1−6−脂肪族基である);(CH−CN、(CH−NH−ベンジル;(CH−N(R22;(CH−C(O)−N(R22;(CH−C(O)−R22若しくは(CH−C(O)−O−R22(ここでqは0、若しくは1であり、R22はHである);又は場合により少なくとも一置換された、直鎖状若しくは分岐状のC1−6−脂肪族基から選択されることを特徴とする、化合物。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物であって、Rが、水素;ハロゲン;CN;CH(=NOH);場合により少なくとも一置換された、直鎖状若しくは分岐状のC1−10−脂肪族基;CH−R33;C(O)−R33;C(O)O−R33;CHOH−R33;CHN(R33(ここでR33はHである);又は場合により少なくとも一置換された、直鎖状若しくは分岐状のC1−6−脂肪族基;又は場合により少なくとも一置換されたアリールから選択されることを特徴とする、化合物。
【請求項6】
請求項1に記載の化合物であって、m及びnが1又は2から選択され、m+nが、3又は4から選択されることを特徴とする、化合物。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の化合物であって、一般式Id、
【化3】


(Id)
(式中、
点線………を有する結合は、二重結合又は単結合のいずれかであり;
11は、場合により少なくとも一置換された、直鎖状又は分岐状のC1−9−脂肪族基;場合により少なくとも一置換されたアリール若しくはアルキル−アリール;場合により少なくとも一置換されたヘテロ環式基若しくはアルキル−ヘテロ環式基;場合により少なくとも一置換されたシクロアルキル若しくはアルキル−シクロアルキルから選択され;
は、水素;場合により少なくとも一置換された、直鎖状若しくは分岐状のC1−6−脂肪族基;又はOR(ここでRはH、又は場合により少なくとも一置換された、直鎖状若しくは分岐状のC1−6−脂肪族基である);(CH−CN、(CH−NH−ベンジル;(CH−N(R22;(CH−C(O)−N(R22;(CH−C(O)−R22若しくは(CH−C(O)−O−R22(ここでqは0、若しくは1であり、R22はHである);又は場合により少なくとも一置換された、直鎖状若しくは分岐状のC1−6−脂肪族基から選択され;
は、水素;ハロゲン;CN;CH(=NOH);場合により少なくとも一置換された、直鎖状若しくは分岐状のC1−10−脂肪族基;CH−R33;C(O)−R33;C(O)O−R33;CHOH−R33;CHN(R33(ここでR33はHである);場合により少なくとも一置換された、直鎖状若しくは分岐状のC1−6−脂肪族基;又は場合により少なくとも一置換されたアリールから選択される;)
を有し、該化合物は、
場合により立体異性体、好ましくはエナンチオマー若しくはジアステレオマー、の一つの形態、ラセミ体、又は立体異性体、好ましくはエナンチオマー及び/若しくはジアステレオマー、の少なくとも二つの任意の混合比における混合物の形態、又はその対応する塩、又はその対応する溶媒和物であってもよい、化合物。
【請求項8】
請求項7に記載の化合物であって、R11が、場合により少なくとも一置換された、直鎖状若しくは分岐状のC1−9−脂肪族基;場合により少なくとも一置換されたアリール若しくはアルキル−アリール;場合により少なくとも一置換されたヘテロ環式基;又は場合により少なくとも一置換されたシクロアルキルから選択され;好ましくはフェニル、p−メトキシ(methoy)−フェニル、シクロヘキシル、チオフェン、ベンジル;分岐状若しくは直鎖状のC3−7−アルキル;又は分岐状若しくは直鎖状のC3−7−アルケニルであることを特徴とする、化合物。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の化合物であって、Rが、水素;非置換の、又はOH、F、若しくはClの少なくとも一つで置換された、直鎖状若しくは分岐状のC1−6−脂肪族基;又はOR(ここでRは、H又はCHである);(CH−CN、(CH−NH−ベンジル;(CH−N(R22;(CH−C(O)−N(R22;(CH−C(O)−R22又は(CH−C(O)−O−R22(ここでqは0又は1であり、R22はH、CH、又はCである)から選択されることを特徴とする、化合物。
【請求項10】
請求項7〜9のいずれか一項に記載の化合物であって、Rが、水素;ハロゲン;CN;CH(=NOH);直鎖状若しくは分岐状の、非置換の、又はOH、Cl、若しくはFの少なくとも一つで置換されたC1−6−脂肪族基;CH−R33;C(O)−R33;C(O)O−R33;CHOH−R33;CHN(R33(ここでR33はHである);CH;C;又はフェニルから選択されることを特徴とする、化合物。
【請求項11】
請求項1に記載の化合物であって、化合物が
・6’−メトキシ−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラン;
・1−ベンジル−6’−メトキシ−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラン];
・6’−メトキシ−1−(2−フェニルエチル)−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラン];
・1−(シクロヘキシルメチル)−6’−メトキシ−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラン];
・6’−メトキシ−1−(3−メチルブチル)−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラン];
・6’−メトキシ−1−(3−メチルブタ−2−エニル)−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラン];
・1−ブチル−6’−メトキシ−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラン];
・6’−メトキシ−1−ペンチル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラン];
・6’−メトキシ−1−オクチル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラン];
・3’−メトキシ−1−(3−フェニルプロピル)−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラン];
・3’−メトキシ−1−(4−フェニルブチル)−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラン];
・1−(4−フルオロベンジル)−6’−メトキシ−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラン];
・6’−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラン];
・6’−メトキシ−1−(チエン−2−イルメチル)−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラン];
・1−ベンジルスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラン];
・1−ベンジル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラン]−6’−カルボニトリル;
・{1−ベンジル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラン]−6’−イル}アセトニトリル;
・1−ベンジル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラン];
・1−ベンジル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラン]−6’−オール
・1−(シクロヘキシルメチル)スピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラノ]
・1−(シクロヘキシルメチル)−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラノ]−6’−カルボニトリル
・1−(1−ベンジル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラノ]−6’−イル)アセトン
・メチル−2−(1−ベンジル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラノ]−6’−イル)−アセテート
・エチル−2−(1−ベンジル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラノ]−6’−イル)アセテート
・1−(シクロヘキシルメチル)−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラノ]
・2−(1−ベンジル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラノ]−6’−イル)エタノール
・1−ベンジル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラノ]−6’−カルボキサミド
・1−ベンジル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラノ]−6’−カルバルデヒド
・(1−ベンジル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラノ]−6’−イル)メタンアミン
・メチル−1−ベンジル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラノ]−6’−カルボキシレート
・エチル−1−ベンジル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラノ]−6’−カルボキシレート
・(1−ベンジル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラノ]−6’−イル)メタノール
・(1−ベンジル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラノ]−6’−イル)−N,N−ジメチルメタンアミン
・(1−ベンジル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラノ]−6’−イル)−N−ベンジル−メタンアミン
・(1−ベンジル−6’−メトキシ−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラノ]−2−カルバルデヒド−ジメチルアセタール
・1−ベンジル−2’−クロロ−6’−メトキシ−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]−ピラノ]
・1,2’−ジベンジル−6’−メトキシ−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラノ]
・(1−ベンジル−6’−メトキシ−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラノ]−2−カルバルデヒド
・(1−ベンジル−6’−メトキシ−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラノ]−2’−イル)−メタノール
・(1−ベンジル−6’−メトキシ−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラノ]−2’−イル)−N,N−ジメチルメタンアミン
・(E/Z)−1−ベンジル−6’−メトキシ−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラノ]−2−カルバルデヒドオキシム
・1−ベンジル−6’−メトキシ−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラノ]−2−カルボニトリル
・メチル−1−ベンジル−6’−メトキシ−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3,2−c]ピラノ]−2−カルボキシレート
・1−(1−ベンジル−6’−メトキシ−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラノ]−2−イル)−1−フェニルメタノール;又は
・1−(1−ベンジル−6’−メトキシ−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,4’−チエノ[3.2−c]ピラノ]−2−イル)−1−フェニルメタノン;
から選択され、該化合物は、
場合により立体異性体、好ましくはエナンチオマー若しくはジアステレオマー、の一つの形態、ラセミ体、又は立体異性体、好ましくはエナンチオマー及び/若しくはジアステレオマー、の少なくとも二つの任意の混合比における混合物の形態、又はその対応する塩、又はその対応する溶媒和物であってもよい、ものであることを特徴とする化合物。
【請求項12】
請求項1に記載の化合物であって、一般式Ib、
【化4】


(Ib)
(式中、
pは、0又は1から選択され;
は、水素;直鎖状若しくは分岐状のC1−10−アルキル;直鎖状若しくは分岐状のC2−8−アルケニル;場合により少なくとも一置換されたC1−6−アルキル−アリール;場合により少なくとも一置換されたC1−6−アルキル−ヘテロ環式基;又は場合により少なくとも一置換されたC1−6−アルキル−C4−8−シクロアルキルから選択され;
は、H;CN;CHCN;OH、又は直鎖状若しくは分岐状のOC1−4−アルキル基ら選択される;)
を有し、該化合物は、
場合により立体異性体、好ましくはエナンチオマー若しくはジアステレオマー、の一つの形態、ラセミ体、又は立体異性体、好ましくはエナンチオマー及び/若しくはジアステレオマー、の少なくとも二つの任意の混合比における混合物の形態、又はその対応する塩、又はその対応する溶媒和物であってもよい、化合物。
【請求項13】
請求項1に記載の化合物の製造方法であって、式(III)
【化5】


(III)
(式中、R、R、R、m、n及びpは、請求項1に定義した通りである)の化合物をp−トルオールスルホン酸と反応させて、式(I)による化合物を形成する、方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、
・RがOCHであり;そして/又は
・RがHであり、そして/又は
・pがHである、方法。
【請求項15】
式Ibによる化合物の製造方法であって、式(IIIb)
【化6】


(IIIb)
(式中、R、R及びpは、請求項1に定義した通りである)の化合物をp−トルオールスルホン酸と反応させて、式(Ib)による化合物を形成する、方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、
・RがOCHであり、そして/又は
・pが1である、方法。
【請求項17】
請求項12〜16のいずれか一項に記載の方法であって、次のステップとして、式(I)又は式(Ib)(式中、Rは、C(O)OR’である)による化合物をアルカリ性水溶液と反応させて、式(I)又は式(Ib)(式中、RはHである)による化合物を形成する、方法。
【請求項18】
請求項1〜11のいずれか一項に定義した化合物、又はその薬学的に許容し得る塩若しくは溶媒和物、及び薬学的に許容し得る担体、補助剤(adjuvants)又は賦形剤(vehicles)を含有する薬学的組成物。
【請求項19】
薬剤(medicament)の製造における、請求項1〜11のいずれか一項に定義した化合物の使用。
【請求項20】
σ受容体仲介による疾病又は状態(condition)の処置(treatment)又は予防のための、請求項1〜11のいずれか一項に定義した化合物の使用。
【請求項21】
請求項20に記載の使用であって、上記疾病が、下痢、リポ蛋白疾患、メタボリック症候群、高いトリグリセリドレベルの治療、カイロミクロン血症、高リポ蛋白血症;高脂血症、特に混合型高脂血症;高コレステロール血症、異常ベータリポ蛋白血症、孤発性及び家族性疾患(遺伝性高トリグリセリド血症)の両方を含む高トリグリセリド血症、偏頭痛、肥満、関節炎、高血圧症、不整脈、潰瘍、学習、記憶及び注意欠陥、認知疾患、神経変性疾患、脱髄性疾患、コカイン、アンフェタミン、エタノール及びニコチンを含む薬物及び化学物質に対する嗜癖、遅発性ジスキネジア、虚血性卒中、てんかん、卒中、鬱病、ストレス、精神病状態、統合失調症;炎症、自己免疫疾病又は癌である、使用。
【請求項22】
請求項20に記載の使用であって、上記疾病が、疼痛、特に神経因性疼痛、炎症性疼痛若しくは他の疼痛状態、異痛症及び/又は痛覚過敏、特に機械的異痛症である、使用。
【請求項23】
請求項1〜11のいずれか一項に定義した化合物の使用であって、薬理学的ツール又は抗不安薬若しくは免疫抑制薬としての、使用。

【公表番号】特表2010−530395(P2010−530395A)
【公表日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−512605(P2010−512605)
【出願日】平成20年6月20日(2008.6.20)
【国際出願番号】PCT/EP2008/005011
【国際公開番号】WO2008/155132
【国際公開日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(504379198)ラボラトリオス・デル・デエレ・エステベ・エセ・ア (19)
【Fターム(参考)】