説明

チオアミド化合物、その製造方法及び使用方法

本発明は、下記式(I)及び式(Ia):
【化1】


(I) (Ia)
(式中、R3、R4、R5、R6、R7、P、Q、T、V、W、X、Y、Z、a、m及びnは、明細書の定義どおりである)の新規チオアミド誘導体、その組成物、それらの製造方法及びそれらの殺虫剤としての使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(参照による援用)
この出願は、参照によってその全体が本明細書に援用される米国仮出願第61/107,114号の利益を主張する。
いずれの先の出願及びその中で引用され又はその審査中に引用された全ての文献(「出願引用文献」)及びその出願引用文献で引用又は参照された全ての文献、並びに本明細書で引用又は参照された全ての文献(「本明細書引用文献」)、及びその本明細書引用文献で引用又は参照された全ての文献も、本明細書又は参照によって本明細書に援用されるいずれの文献で言及されたいずれの製品のいずれの製造業者の使用説明書、説明書、製品明細、及び製品シートと共に、参照によって本明細書に援用され、かつそれらを本発明の実施で使用し得る。
この出願におけるいずれの文献の引用又は同定も該文献が本発明の先行技術として利用できると認めるものではない。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、下記式(I)及び(Ia):
【0003】
【化1】

(I) (Ia)
【0004】
(式中、R3、R4、R5、R6、R7、P、Q、T、V、W、X、Y、Z、a、m及びnは、本明細書の定義どおりである)の新規チオアミド誘導体、その組成物、それらの調製方法及びそれらの殺虫剤としての使用に関する。
【背景技術】
【0005】
(発明の背景)
動物に寄生する寄生虫、特に内部寄生虫をシアノエチルアミド基を有する活性材料を利用して防除することは、多くの特許及び特許出願、例えば国際特許公報WO 2002/049641、WO 2003/097036、WO 2003/097585、WO 2003/104187、WO 2004/000793、WO 2005/044784、WO 2005/05802、WO 2005/121075及びWO 2006/043654並びにEP 953565(米国特許6,239,077)及びEP 1445251によって記載されている。
参照によって本明細書に援用されるSollらのUS 2003/0312272 A1には、下記式の新規アリール-アゾール-2-イル-シアノエチルアミド誘導体が記載されている。
【0006】
【化2】

【0007】
しかし、前記公報は、特に動物における内部寄生性害虫を防除するための殺虫剤としての活性を有する式(I)又は式(Ia)の化合物、その製造方法又は使用方法について何ら記載していない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
(発明の目的及び概要)
本発明は、下記式(I)及び(Ia):
【0009】
【化3】

(I) (Ia)
【0010】
(式中、
R1、R2、R8、R9、R10及びR11は、相互独立に、水素、シアノ、ニトロ、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、SF5、アリールチオ、アルコキシ、シクロアルキルオキシ、ハロアルコキシ、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、ジ(アルキル)アミノ、無置換若しくは置換アリール、無置換若しくは置換ヘテロアリール、又は無置換若しくは置換フェノキシ(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アリールチオ、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、又はSF5から成る群より選択される)であり;
R3、R4及びR5は、相互独立に、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル;無置換若しくは置換シクロアルキル(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロゲン及びアルキルから成る群より選択される);無置換若しくは置換アリール(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アリールチオ、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、SF5、アルキルアミノ、ジ(アルキル)アミノから成る群より選択される)であり;又は
R4とR5が、それらが結合している炭素と一緒にシクロアルキル環を形成し;
R6は、水素、アルキル、アルコキシアルキル、アルキルカルボニル、アルキルチオカルボニル又は無置換若しくは置換ベンジル(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アリールチオ、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、SF5、アルキルアミノ、ジ(アルキル)アミノから成る群より選択される)であり;
R7は、水素、アルキル、アルコキシアルキル、アルキルカルボニル、アルキルチオカルボニル、無置換若しくは置換フェニル及びナフチルなどの無置換若しくは置換アリール(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アリールチオ、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、SF5、アルキルアミノ、ジ(アルキル)アミノから成る群より選択される);無置換若しくは置換キノリルなどの無置換若しくは置換ヘテロアリール(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アリールチオ、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、SF5、アルキルアミノ、ジ(アルキル)アミノから成る群より選択される)であり;
Pは、C-R1又はNであり;
Qは、C-R2又はNであり;
Vは、C-R8又はNであり;
Wは、C-R9又はNであり;
Xは、C-R10又はNであり;
Yは、C-R11又はNであり;
Tは、O、S又はNHであり;
Zは、直接結合、C(O)、C(S)又はS(O)pであり;
aは、1、2又は3であり;かつ
pは、1又は2である)
の新規チオアミド誘導体に関する。
【0011】
本発明の目的は、式(I)及び(Ia)のチオアミド誘導体の新規殺虫性化合物をそれらの製造方法と共に提供することである。
本発明の第二の目的は、特に動物に寄生する内部寄生虫及び外部寄生虫を防除するためといった、害虫防除の分野における、温血種、魚及び植物によって良く耐えられる式(I)及び(Ia)の殺虫性チオアミド誘導体の殺虫剤組成物及び殺虫剤としての使用方法を提供することである。
本発明の別の目的は、高い活性を有し、かつ使用者及び環境への安全性が改善された化合物を提供することであり、該化合物は化学的、物理的及び生物学的特性、例えば溶解度、融点、安定性、電子パラメーター、立体パラメーターなどの最適化によって得られる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
この出願の目的では、本明細書で特に断らない限り、次の用語は以下に言及する定義を有する。
(1)アルキルは、直鎖及び分岐炭素鎖の両方を表し;個々のアルキル基への言及は直鎖専用である(例えばブチル=n-ブチル)。アルキルの一実施形態では、炭素原子数が1〜20であり、アルキルの別の実施形態では、炭素原子数が1〜8個の炭素原子であり、アルキルのさらに別の実施形態では、炭素原子数が1〜4個の炭素原子である。分子上のアルキル成分の位置によっては、他の範囲の炭素数も考えられる;
(2)アルケニルは、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有する直鎖及び分岐炭素鎖の両方を表す。アルケニルの一実施形態では、二重結合の数が1〜3であり、アルケニルの別の実施形態では、二重結合の数が1である。アルケニルの一実施形態では、炭素原子数が2〜20であり、アルケニルの別の実施形態では、炭素原子数が2〜8であり、アルケニルのさらに別の実施形態では、炭素原子数が2〜4である。分子上のアルケニル成分の位置によっては、他の範囲の炭素-炭素二重結合及び炭素の数も考えられる;
(3)アルキニルは、少なくとも1つの炭素-炭素三重結合を有する直鎖及び分岐炭素鎖の両方を表す。アルキニルの一実施形態では、三重結合の数が1〜3であり;アルキニルの別の実施形態では、三重結合の数が1である。アルキニルの一実施形態では、炭素原子数が2〜20であり、アルキニルの別の実施形態では、炭素原子数が2〜8であり、アルキニルのさらに別の実施形態では、炭素原子数が2〜4である。分子上のアルキニル成分の位置によっては、他の範囲の炭素-炭素三重結合及び炭素の数も考えられ;
(4)アリールは、単環又は多縮合環を有するC6-C14芳香族炭素環式環構造を表す。アリール基としては、限定するものではないが、フェニル、ビフェニル、及びナフチルが挙げられる。一部の実施形態では、アリールとしてテトラヒドロナフチル、フェニルシクロプロピル及びインダニルが含まれる。アリール基は、無置換又はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、ハロシクロアルキル、ハロシクロアルケニル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、ハロアルコキシ、ハロアルケニルオキシ、ハロアルキニルオキシ、シクロアルコキシ、シクロアルケニルオキシ、ハロシクロアルコキシ、ハロシクロアルケニルオキシ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アリールチオ、シクロアルキルチオ、ハロシクロアルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルケニルスルフィニル、アルキニル-スルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、ハロアルケニルスルフィニル、ハロアルキニルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルケニルスルホニル、アルキニルスルホニル、ハロアルキル-スルホニル、ハロアルケニルスルホニル、ハロアルキニルスルホニル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、アルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ、ジ(アルキル)アミノ、ジ(アルケニル)-アミノ、ジ(アルキニル)アミノ、若しくはSF5から選択される1つ以上の成分で置換されていてもよい。
(5)アルコキシは、-O-アルキルを表し、ここで、アルキルは(1)の定義どおりであり;
(6)アルカノイルは、ホルミル(-C(=O)H)及び-C(=O)-アルキルを表し、ここで、アルキルは(1)の定義どおりであり;
(7)アルカノイルオキシは、-O-C(=O)-アルキルを表し、ここで、アルカノイルは(6)の定義どおりであり;
(8)アルカノイルアミノは、-NH2-C(=O)-アルキルを表し、ここで、アルカノイルは(6)の定義どおりであり、アミノ(NH2)成分は、(1)の定義どおりのアルキルで置換されることがあり;
(9)アミノカルボニルは、-NH2-C(=O)を表し、ここで、アミノ(NH2)成分は、(1)の定義どおりのアルキルで置換されることがあり;
(10)アルコキシカルボニルは、-C(=O)-O-アルキルを表し、ここで、アルコキシは(5)の定義どおりであり;
(11)アルケノイルは、-C(=O)-アルケニルを表し、ここで、アルケニルは(2)の定義どおりであり;
(12)アルキノイルは、-C(=O)-アルキニルを表し、ここで、アルキニルは(3)の定義どおりであり;
(13)アロイルは、-C(=O)-アリールを表し、ここで、アリールは上記定義どおりであり;
(14)プレフィックスとしてのシクロ(例えばシクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル)は、環内に3〜8個の炭素原子を有する飽和若しくは不飽和環式環構造を表し、その範囲は上記アリールの定義とは別であることが意図され、かつ区別される。シクロの一実施形態では、環サイズの範囲は4〜7個の炭素原子であり;シクロの別の実施形態では、環サイズの範囲が3〜4である。分子上のシクロ成分の位置によっては、他の範囲の炭素数も考えられ;
(15)ハロゲンは、原子フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を意味する。「ハロ」という名称(例えば用語ハロアルキルで示されるように)は、単置換からペルハロ置換までの全ての置換度を表し(例えばメチルではクロロメチル(-CH2Cl)、ジクロロメチル(-CHCl2)、トリクロロメチル(-CCl3)として示されるように);
(16)ヘテロ環、ヘテロ環式又はヘテロシクロは、少なくとも1つの炭素原子含有環中に少なくとも1つのヘテロ原子を有する、完全飽和又は不飽和の環式基、例えば、4〜7員単環式、7〜11員二環式、又は10〜15員三環式環系を表す。ヘテロ原子を含有するヘテロ環式基の各環は、窒素原子、酸素原子及び/又はイオウ原子から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を有してよく、このとき窒素及びイオウヘテロ原子は任意に酸化されていてもよく、窒素ヘテロ原子は任意に四級化されていてもよい。ヘテロ環式基は、環又は環系のいずれのヘテロ原子又は炭素原子のところでも結合し得る。
(17)ヘテロアリールは、環内に1個以上の酸素、窒素、及びイオウヘテロ原子、好ましくは1〜4個のヘテロ原子、又は1〜3個のヘテロ原子を有する、1〜15個の炭素原子、好ましくは1〜10個の炭素原子の一価の芳香族基を表す。窒素及びイオウヘテロ原子は、任意に酸化されていてもよい。該ヘテロアリール基は、単環(例えば、ピリジル又はフリル)を有することができ、或いは結合点がヘテロアリール環原子を介することを条件として多縮合環を有し得る。好ましいヘテロアリールとしては、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、トリアジニル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリンニル、フラニル、チオフェニル、フリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、ベンゾフラニル、及びベンゾチオフェニルが挙げられる。ヘテロアリール環は、無置換であるか又は上記アリールについて述べた1つ以上の成分で置換されていてもよい。
【0013】
典型的な単環式ヘテロ環基又はヘテロアリール基として、ピロリジニル、ピロリル、ピラゾリル、オキセタニル、ピラゾリニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリニル、チアゾリル、チアジアゾリル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、テトラヒドロフリル、チエニル、オキサジアゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、2-オキソピペラジニル、2-オキソピペリジニル、2-オキソピロロジニル、2-オキソアゼピニル、アゼピニル、4-ピペリドニル、ピリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、テトラヒドロピラニル、モルフォリニル、チアモルフォリニル、チアモルフォリニルスルホキシド、チアモルフォリニルスルホン、1,3-ジオキソラン及びテトラヒドロ-1,1-ジオキソチエニル、トリアゾリル等も挙げられる。
典型的な二環式ヘテロ環基又はヘテロアリール基として、インドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾチエニル、キヌクリジニル、テトラ-ヒドロイソキノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾピラニル、インドリジニル、ベンゾフリル、クロモニル、クマリニル、ベンゾピラニル、シンノリニル、キノキサリニル、インダゾリル、ピロロピリジル、フロピリジニル(例えばフロ[2,3-c]ピリジニル、フロ[3,2-b]ピリジニル]又はフロ[2,3-b]ピリジニル)、ジヒドロイソインドリル、ジヒドロキナゾリニル(例えば3,4-ジヒドロ-4-オキソ-キナゾリニル)、テトラヒドロキノリニル等が挙げられる。
典型的な三環式ヘテロ環基又はヘテロアリール基として、カルバゾリル、ベンジドリル、フェナントロリニル、アクリジニル、フェナントリジニル、キサンテニル等が挙げられる。
【0014】
特に具体的に記述するか又は文脈から明白でない限り、この明細書で使用する「活性薬」又は「活性成分」又は「治療薬」は、本発明のアリールアゾール-2-イル-メチルチアミドアミド化合物を意味する。
本発明の化合物は、化合物の塩形、ラセミ混合物、特定の立体異性体、結晶形及び非晶形を包含することをも意図する。
さらに、本発明は、USPTO(35 U.S.C. 112、第1パラグラフ)又はEPO(EPC第83条)の明細書及び実施可能要件を満たすいずれの以前に開示された製品、該製品の製造方法又は該製品の使用方法をも本発明の範囲内に包含することを意図しないので、出願人は、いずれの以前に開示された製品、該製品の製造方法又は該製品の使用方法の権利をも留保し、それによって権利の放棄を開示することに留意されたい。
この開示、特に請求項及び/又はパラグラフでは、「含む(comprises)」、「含まれる(comprised)」、「含んでいる(comprising)」などは、米国特許法でそれに帰属される意味を有し得る。例えば、それらは「包含する(includes)」、「包含される(included)」、包含している(including)等を意味し得る。また、「本質的に〜から成っている」及び「本質的に〜から成る」は、米国特許法でそれらに帰属される意味を有する。例えば、それらは、明示的に列挙されない要素を考慮するが、従来技術で見い出されるか又は本発明の基礎的又は新規の特徴に影響を与える要素を排除する。
以下の詳細な説明は、これら及び他の実施形態を開示し、又は明らかにし、かつ網羅する。
【0015】
(発明の詳細な説明)
本発明の第一態様は、下記式(I)及び(Ia):
【0016】
【化4】

(I) (Ia)
【0017】
(式中、
R1、R2、R8、R9、R10及びR11は、相互独立に、水素、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C3-C7-シクロアルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、C3-C7-シクロアルキルオキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-アルキルアミノ、ジ(C1-C6-アルキル)アミノ、無置換若しくは置換アリール、又は無置換若しくは置換フェノキシなどの無置換若しくは置換アリールオキシ、又は無置換若しくは置換ヘテロアリール(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、及びメチルチオアミノから成る群より選択される)であり;
R3、R4及びR5は、相互独立に、水素、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキルであり;無置換であるか若しくは置換されているC3-C7-シクロアルキル(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロゲン及びC1-C6-アルキルから成る群より選択される);及び無置換であるか若しくは置換されているアリール(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される)であり;
又はR4とR5が一緒にC2-C6-アルキレンを示し;
R6は、水素、C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルチオカルボニル又は無置換であるか若しくは置換されているベンジル(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される)であり;
R7は、水素、C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルチオカルボニル又は無置換であるか若しくは置換されているフェニル及びナフチルなどのアリール(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、 SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される);無置換であるか若しくは置換されているキノリルなどのヘテロアリール(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される)であり;
Pは、C-R1又はNであり;
Qは、C-R2又はNであり;
Vは、C-R8又はNであり;
Wは、C-R9又はNであり;
Xは、C-R10又はNであり;
Yは、C-R11又はNであり;
Zは、直接結合、C(O)、C(S)又はS(O)pであり;
Tは、独立にO、S又はNであり;
aは、1、2又は3であり;かつ
pは、1又は2である)
の新規チオアミド誘導体を提供する。
【0018】
本発明の第一態様の一実施形態では、上記式(I)の化合物は、式中、
P及びQがNであり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
R8、R9、R10及びR11が相互独立に、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C3-C7-シクロアルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、C3-C7-シクロアルキルオキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-アルキルアミノ、ジ(C1-C6-アルキル)アミノ、無置換若しくは置換アリール又は無置換若しくは置換フェノキシ(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、及びメチルチオアミノから成る群より選択される)であり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチル又はC1-C3-アルキルであり;
R7が無置換若しくは置換フェニル(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される);無置換若しくは置換ヘテロアリール(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される);
又は無置換若しくは置換ナフチル若しくはキノリル(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される)であり;
Zが直接結合、C(O)、C(S)又はS(O)pであり;かつ
aが1である、化合物である。
【0019】
本発明の第一態様のさらに別の実施形態では、上記式(I)又は(Ia)の化合物は、式中、
P及びQがNであり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
R8、R9、R10及びR11が相互独立に、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C3-C7-シクロアルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、C3-C7-シクロアルキルオキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-アルキルアミノ、ジ(C1-C6-アルキル)アミノ、無置換若しくは置換アリール又は無置換若しくは置換フェノキシ(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、及びメチルチオアミノから成る群より選択される)であり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチル又はC1-C3-アルキルであり;
R7が無置換若しくは置換フェニル(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される);無置換若しくは置換ヘテロアリール(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される)であり;
ZがC(O)であり;
Tが独立にO、S又はNであり;かつ
aが1である、化合物である。
【0020】
本発明の第一態様のさらに別の実施形態では、上記式(I)又は(Ia)の化合物は、式中、
P及びQがNであり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
R8、R9、R10及びR11が相互独立に、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C3-C7-シクロアルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、C3-C7-シクロアルキルオキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-アルキルアミノ、ジ(C1-C6-アルキル)アミノ、無置換若しくは置換アリール又は無置換若しくは置換フェノキシ(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6- アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、及びメチルチオアミノから成る群より選択される)であり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチルであり;
R7が無置換若しくは置換フェニル(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される);無置換若しくは置換ヘテロアリール(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される)であり;
ZがC(O)であり;
aが1であり;
m及びnが独立に0又は1である、化合物である。
【0021】
本発明の第一態様のさらに別の実施形態では、上記式(I)又は(Ia)の化合物は、式中、
R1、R2、R8、R9、R10及びR11が相互独立に、水素、シアノ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロメチル又はメチルチオアミノであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチル又はC1-C3-アルキルであり;
PがC-R1又はNであり;
QがC-R2又はNであり;
VがC-R8又はNであり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11又はNであり;
TがO又はSであり;
ZがC(O)であり;かつ
aが1である、化合物である。
【0022】
本発明の第一態様のさらに別の実施形態では、上記式(I)の化合物は、式中、
R1、R2、R8、R9、R10及びR11が相互独立に、水素、シアノ、クロロ、ブロモ、メチル又はトリフルオロメチルであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチルであり;
PがC-R1又はNであり;
QがC-R2又はNであり;
VがC-R8又はNであり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11又はNであり;
ZがC(O)であり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニルから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、化合物である。
【0023】
本発明の第一態様のさらに別の実施形態では、上記式(I)の化合物は、式中、
R8、R9、R10及びR11が相互独立に、水素、シアノ、クロロ、ブロモ、メチル又はトリフルオロメチルであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチルであり;
PがNであり;
QがNであり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
ZがC(O)であり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロゲン、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルコキシ、及びハロ-C1-C6-アルコキシから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、化合物である。
【0024】
本発明の第一態様のさらに別の実施形態では、上記式(I)の化合物は、式中、
R8、R9、R10及びR11が相互独立に、水素、シアノ、クロロ、ブロモ、メチル、又はトリフルオロメチルであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチルであり;
PがNであり;
QがNであり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
ZがC(O)であり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロ-C1-C6-アルキルチオ及びハロ-C1-C6-アルコキシから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、化合物である。
【0025】
本発明の第一態様の別の実施形態では、上記式(I)の化合物は、式中、
R9、R10及びR11が相互独立に、水素、シアノ、クロロ、ブロモ、メチル又はトリフルオロメチルであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R2がH、クロロ、ブロモ又はC1-C6-アルコキシであり;
R5がメチルであり;
PがNであり;
QがC-R2であり;
VがNであり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
ZがC(O)であり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロ-C1-C6-アルキルチオ及びハロ-C1-C6-アルコキシから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、化合物である。
【0026】
本発明の第一態様のさらに別の実施形態では、上記式(I)の化合物は、式中、
R8、R9、R10及びR11が相互独立に、水素、クロロ、ブロモ、メチル又はトリフルオロメチルであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R2がH、クロロ、ブロモ又はC1-C6-アルコキシであり;
R5がメチルであり;
PがNであり;
QがC-R2であり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
ZがC(O)であり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロ-C1-C6-アルキルチオ及びハロ-C1-C6-アルコキシから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、化合物である。
【0027】
本発明の第一態様のさらに別の実施形態では、上記式(I)の化合物は、式中、
R9、R10及びR11が相互独立に、水素、シアノ、クロロ、ブロモ、メチル又はトリフルオロメチルであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチルであり;
PがNであり;
QがNであり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
ZがC(O)であり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロ-C1-C6-アルキルチオ及びハロ-C1-C6-アルコキシから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、化合物である。
【0028】
本発明の第一態様のさらに別の実施形態では、上記式(I)の化合物は、式中、
R9、R10及びR11が相互独立に、水素、クロロ、ブロモ又はメチルであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R2がH、クロロ、ブロモ又はメトキシであり;
R5がメチルであり;
PがNであり;
QがC-R2であり;
VがNであり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
ZがC(O)であり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロ-C1-C6-アルキルチオ及びハロ-C1-C6-アルコキシから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、化合物である。
【0029】
本発明の第一態様のさらに別の実施形態では、上記式(I)の化合物は、式中、
R8、R9、R10及びR11が相互独立に、水素、クロロ、ブロモ、メチル又はトリフルオロメチルであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R2がH、クロロ、ブロモ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ又はブトキシであり;
R5がメチルであり;
PがNであり;
QがC-R2であり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
ZがC(O)であり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロ-C1-C6-アルキルチオ及びハロ-C1-C6-アルコキシから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、化合物である。
【0030】
本発明の第一態様のさらに別の実施形態では、上記式(Ia)の化合物は、式中、
R1、R8、R9、R10及びR11が相互独立に、水素、シアノ、クロロ、トリフルオロメチル又はメチルアミノであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチルであり;
PがC-R1又はNであり;
VがC-R8又はNであり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11又はNであり;
ZがC(O)であり;
TがOであり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニルから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、化合物である。
【0031】
本発明の第一態様のさらに別の実施形態では、上記式(Ia)の化合物は、式中、
R8、R9、R10及びR11が相互独立に、水素、シアノ、クロロ、トリフルオロメチル又はメチルチオアミノであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチルであり;
PがNであり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
ZがC(O)であり;
TがOであり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロゲン、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルコキシ、及びハロ-C1-C6-アルコキシから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、化合物である。
【0032】
本発明の第一態様のさらに別の実施形態では、上記式(Ia)の化合物は、式中、
R8、R9、R10及びR11が相互独立に、水素、シアノ、クロロ、トリフルオロメチル又はメチルチオアミノであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチルであり;
PがNであり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
ZがC(O)であり;
TがOであり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロ-C1-C6-アルキルチオ及びハロ-C1-C6-アルコキシから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、化合物である。
【0033】
下表1、2及び3は、式(I)に包含される式(Ib)、(Ic)及び(Id)の本発明のさらなる特に好ましい化合物を提供する。
【0034】
【表1】

(Ib)
V=C-R8;W=C-R9;X=C-R10;Y=C-R11
Q=P=N;
R3=R4=R6=H;a=1;R5=CH3
Z=C(O);R7=p-フェニル-R








【0035】
【表2】

(Ic)
V=C-R8;W=C-R9;X=C-R10;Y=C-R11
Q=C-R2;P=N;
R3=R4=R6=H;a=1;R5=CH3
Z=C(O);R7=p-フェニル-R




【0036】
【表3】

V=N;W=C-R9;X=C-R10;Y=C-R11
Q=C-R2(R2は、上記式(I)の定義どおりであり);P=N;
R3=R4=R6=H;a=1;R5=CH3
Z=C(O);R7=p-フェニル-R


【0037】
(製薬的/獣医学的用途のための製剤及び投与)
本発明の別の態様は、本発明のチオアミド化合物を含む抗寄生虫剤組成物の形成である。本発明の組成物は種々の形態であってもよく、限定するものではないが、経口製剤、注射製剤、及び局所、経皮又は皮下製剤の形態が挙げられる。
本発明の組成物は、例えば、餌(例えば、米国特許第4,564,631号参照)、栄養補助食品、トローチ剤、ロゼンジ剤、咀嚼錠(chewable)、錠剤、硬又は軟カプセル剤、エマルション、水性又は油性懸濁液、水性又は油性溶液、経口水薬製剤、分散性粉末又は顆粒、シロップ剤又はエリキシル剤、腸溶性製剤又はペーストとして、経口使用に適した形態であってよい。経口使用を意図した組成物は、医薬組成物の製造技術で既知のいずれの方法によっても調製され、該組成物は、製薬的に上品かつ美味な製剤を提供するため、甘味剤、苦味剤、香味剤、着色剤及び保存剤から成る群より選択される1種以上の薬剤を含んでよい。
錠剤は、錠剤の製造に適した無毒の医薬的に許容できる賦形剤との混合剤中に活性成分を含んでよい。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウム等の不活性な希釈剤;造粒剤及び崩壊剤、例えば、トウモロコシデンプン、又はアルギン酸;結合剤、例えばデンプン、ゼラチン又はアカシア、並びに潤沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクであってよく、錠剤をコーティングしなくてもよく或いは既知技法で錠剤をコーティングして、胃腸管内での崩壊及び吸収を遅らせることによって、長期間にわたって作用を持続させ得る。例えば、モノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸グリセリル等の時間遅延材料を使用し得る。米国特許第4,256,108号;第4,166,452号;及び代4,265,874号(参照によって本明細書に援用される)に記載の技法でそれらをコーティングして制御放出用の浸透圧性治療錠剤を形成してもよい。
経口使用の製剤が硬ゼラチンカプセル剤であってよく、これは活性成分を不活性な固体希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はカオリンと混合する。
カプセル剤が軟ゼラチンカプセル剤であってもよく、これは活性成分を水又は混和性溶媒、例えばプロピレングリコール、PEG及びエタノール等、又は油媒体、例えばピーナッツ油、液体パラフィン、若しくはオリーブ油と混合する。
本発明の組成物が水中油又は油中水エマルションであってもよい。油相は、植物油、例えば、オリーブ油若しくは落花生油、又は鉱油、例えば、液体パラフィン又はこれらの混合物であってよい。適切な乳化剤は、天然に存在するホスファチド、例えば、大豆、レシチン、及び脂肪酸とヘキシトール無水物から誘導されるエステル又は部分エステル、例えば、ソルビタンモノオレアート、及び前記部分エステルとエチレンオキシドの縮合生成物、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアートであってよい。エマルションは、甘味剤、苦味剤、香味剤、及び/又は保存剤を含んでもよい。
【0038】
製剤の一実施形態では、本発明の組成物はマイクロエマルションの形態である。マイクロエマルションは液体担体ビヒクルとしてよく適している。マイクロエマルションは、水相、油相、界面活性剤及び共界面活性剤(cosurfactant)を含む四成分系である。それらは半透明の等方性液体である。
マイクロエマルションは、油相中の微小滴の水相又は逆に水相中の微小滴の油相の安定した分散系で構成される。これらの微小滴の大きさは200nm未満である(エマルションでは1000〜100,000nm)。界面膜は、交互の表面活性(SA)分子及び共表面活性(co-surface-active)(Co-SA)分子で構成され、界面張力を下げることによって、マイクロエマルションが自発的に形成されるようになっている。
油相の一実施形態では、鉱油若しくは植物油、又は不飽和ポリグリコシル化グリセリドから若しくはトリグリセリド、又は該化合物の混合物から油相を形成することができる。油相の一実施形態では、油相がトリグリセリドを含み;油相の別の実施形態では、トリグリセリドが中鎖トリグリセリド、例えばC8-C10カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドである。油相の別の実施形態では、油相は、マイクロエマルションの約2〜約15%;約7〜約10%;及び約8〜約9%v/vから成る群より選択される%v/v範囲を占めるであろう。
水相としては、例えば、水又はグリコール誘導体、例えばプロピレングリコール、グリコールエーテル、ポリエチレングリコール又はグリセロールが挙げられる。グリコール誘導体の一実施形態では、グリコールは、プロピレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル及びその混合物から成る群より選択される。一般的に、水相はマイクロエマルション中約1〜約4%v/vの比率を占めるであろう。
マイクロエマルション用の界面活性剤としては、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ポリグリコール分解した(polyglycolyzed)C8-C10グリセリド又はポリグリセリル-6-ジオレアートが挙げられる。これらの界面活性剤に加えて、共界面活性剤として短鎖アルコール、例えばエタノール及びプロパノールがある。
【0039】
上記3つの成分、すなわち水相、界面活性剤及び共界面活性剤にはいくつかの化合物が共通している。しかし、同じ製剤の各成分について異なる化合物を使用することは熟練家の十分に能力水準内であろう。界面活性剤/共界面活性剤の量について一実施形態では、共界面活性剤対界面活性剤の比は約1/7〜約1/2であろう。共界面活性剤の量について別の実施形態では、マイクロエマルション中に約25〜約75%v/vの界面活性剤及び約10 〜約55%v/vの共界面活性剤が存在するであろう。
植物油、例えば、落花生油、オリーブ油、ゴマ油又はヤシ油、又は液体パラフィン等の鉱油に活性成分を懸濁させることによって、油性懸濁液を調合し得る。油性懸濁液は、増粘剤、例えば、蜜蝋、固形パラフィン又はセチルアルコールを含んでよい。スクロース、サッカリン又はアスパルテーム等の甘味剤、及び香味剤を加えて美味な経口製剤を提供することができる。これらの組成物にアスコルビン酸などの酸化防止剤、又は他の既知の保存剤を添加して保存することができる。
水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に適した賦形剤との混合剤中に活性材料を含み得る。該賦形剤は、懸濁剤、例えば、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシ-プロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム及びアカシアゴムであり;分散剤若しくは湿潤剤は天然に存在するホスファチド、例えばレシチン、又はアルキレンオキシドと脂肪酸の縮合生成物、例えばポリオキシエチレンステアラート、又はエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はエチレンオキシドと脂肪酸及びヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビトールモノオレアート、又はエチレンオキシドと脂肪酸及びヘキシトール無水物から誘導された部分エステルとの縮合生成物、例えばポリエチレンソルビタンモノオレアートであってよい。水性懸濁液は、例えば上述した当該薬剤のような1種以上の保存剤、例えば、エチル、n-プロピル、又はp-ヒドロキシベンゾアート、1種以上の着色剤、1種以上の香味剤、並びに1種以上の甘味剤及び/又は苦味剤をも含有し得る。
水の添加による水性懸濁液の調製に適した分散性粉末及び顆粒は、分散剤、懸濁剤及び1種以上の保存剤との混合剤中で活性成分を提供する。適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤は、既に上述したものが例示される。さらなる賦形剤、例えば、甘味剤、苦味剤、香味剤及び着色剤が存在してもよい。
香味剤、例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール又はスクロースを用いてシロップ剤及びエリキシル剤を調合することができる。該製剤は、粘滑剤、保存剤、香味剤及び/又は着色剤を含んでもよい。
【0040】
本発明の別の実施形態では、組成物がペースト状であり得る。ペースト状の実施形態の例としては、限定するものではないが、米国特許第6,787,342号及び第7,001,889号(それぞれ参照によって本明細書に援用される)に記載のものが挙げられる。本発明の化合物に加えて、ペーストはヒュームドシリカ;粘度調整剤;担体;必要に応じて、吸収剤;及び必要に応じて、着色剤、安定剤、界面活性剤、又は保存剤を含むこともできる。
ペースト製剤の調製方法は以下の工程を含む。
(a)混合によって1-アリール-5-アルキル化合物を担体中に溶解又は分散させる工程;
(b)溶解した活性化合物を含む担体にヒュームドシリカを添加し、シリカが担体内で分散されるまで混合する工程;
(c)(b)で形成された中間体を、工程(b)中に取り込まれた空気が抜けるのに十分な時間沈降させる工程;及び
(d)混合しながら中間体に粘度調整剤を添加して均一ペーストを生成する工程。
上記工程は限定ではなく例示である。例えば、工程(a)が最終工程であり得る。
製剤の一実施形態では、製剤が本発明のチオアミド化合物、ヒュームドシリカ、粘度調整剤、吸収剤、着色剤;及びトリアセチン、モノグリセリド、ジグリセリド、又はトリグリセリドである親水性担体を含むペーストである。
ペーストは、限定するものではないが、PEG 200、PEG 300、PEG 400、PEG 600、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、グリセロール、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレアート(ポリソルベート80又はTween 80)、及びポリオキサマー(polyoxamers)(例えば、Pluronic L 81)から成る群より選択される粘度調整剤;炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、デンプン、及びセルロースとその誘導体から成る群より選択される吸収剤;並びに二酸化チタン、酸化鉄、及び食用青色1号アルミニウムレーキ(FD&C Blue #1 Aluminum Lake)から成る群より選択される着色剤を含んでもよい。
【0041】
本組成物は、無菌注射用水性若しくは油性懸濁液の形態であってよい。この懸濁液は、上述した当該適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤を用いて既知技術に従って調合される。無菌注射製剤は、例えば1,3-ブタンジオール中の溶液のように、無毒の非経口的に許容できる希釈剤又は溶媒中の無菌の注射溶液又は懸濁液であってもよい。使用し得る許容性ビヒクル及び溶媒には、水、リンゲル液及び等張食塩水がある。エタノール、プロピレングリコール又はポリエチレングリコール等の共溶媒を用いてもよい。フェノール又はベンジルアルコール等の保存剤を使用し得る。
さらに、無菌の固定油を溶媒又は懸濁媒体として使用すると便利である。この目的では合成モノグリセリド又はジグリセリドといったいずれのブランドの固定油をも使用することができる。さらに、オレイン酸などの脂肪酸は注射液の製剤に用途がある。
【0042】
局所、経皮及び皮下製剤としては、エマルション、クリーム、軟膏、ゲル、ペースト、散剤、シャンプー、滴下式製剤(pour-on formulation)、すぐに使える製剤、スポットオン(spot-on)溶液及び懸濁液が挙げられる。発明化合物又は活性剤中に少なくとも1種の発明化合物を含む組成物、スポットオン組成物の局所適用は、動物の腺(例えば皮脂腺)を通じて発明化合物を分散させ、及び/又は活性剤の全身(血漿中濃度)又はヘアコート(haircoat)全体に作用を及ぼすことを可能にする。化合物が腺全体に分散されると、腺はレザバーとして作用し、それによって長期間、例えば1〜2カ月間の効果を及ぼすことができる。スポットオン製剤は典型的に、動物全体以外の領域を意味する局所領域に適用される。局所領域の一実施形態では、位置は両肩間である。局所領域の別の実施形態では、筋(stripe)、動物の頭から尾までの筋である。
滴下式製剤は、参照によって本明細書に援用される米国特許第6,010,710号に記載されている。滴下式製剤は、有利には油性であり、かつ一般的に希釈剤又はビヒクルを含み、活性成分が希釈剤に溶けない場合は活性成分用の溶媒(例えば有機溶媒)をも含む。
本発明で使用できる有機溶媒としては、限定するものではないが、アセチルトリブチルシトラート、脂肪酸エステル、例えばジメチルエステル、アジピン酸ジイソブチル、アセトン、アセトニトリル、ベンジルアルコール、ブチルジグリコール、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジプロピレングリコールn-ブチルエーテル、エタノール、イソプロパノール、メタノール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、モノメチルアセトアミド、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、液体ポリオキシエチレングリコール、プロピレングリコール、2-ピロリドン(例えばN-メチルピロリドン)、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール及び及びフタル酸ジエチル、又はこれらの溶媒の少なくとも2つの混合物が挙げられる。
ビヒクル又は希釈剤として、植物油、例えば、限定するものではないが、大豆油、落花生油、ヒマシ油、トウモロコシ油、綿実油、オリーブ油、ブドウシード油、サンフラワー油等;鉱油、例えば、限定するものではないが、ワセリン、パラフィン、シリコーン等:;脂肪族又は環式炭化水素、或いは、例えば、中鎖(例えばC8〜C12)トリグリセリドに言及することができる。
本発明の別の実施形態では、皮膚軟化剤及び/又は拡散剤及び/又は膜形成剤を添加するであろう。皮膚軟化剤及び/又は拡散剤及び/又は膜形成剤の一実施形態は下記薬剤:
(a)ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、酢酸ビニルとビニルピロリドンのコポリマー、ポリエチレングリコール、ベンジルアルコール、マンニトール、グリセロール、ソルビトール、ポリオキシエチレン化ソルビタンエステル;レシチン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、シリコーン油、ポリジオルガノシロキサン油(例えばポリジメチルシロキサン(PDMS)油)、例えばシラノール官能性を含む当該油、又は45V2油、
(b)アニオン性界面活性剤、例えばアルカリ性ステアラート、ナトリウム、カリウム又はアンモニウムステアラート;カルシウムステアラート、トリエタノールアミンステアラート;アビエチン酸ナトリウム;アルキル硫酸塩(例えばラウリル硫酸ナトリウム及びセチル硫酸ナトリウム);ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム;脂肪酸(例えばヤシ油から誘導される当該脂肪酸)、
(c)カチオン性界面活性剤、例えば式N+R'R"R"'R"",Y-の水溶性四級アンモニウム塩(式中、基Rは、任意にヒドロキシル化されていてもよい炭化水素基であり、Y-は、ハロゲン化物アニオン、硫酸アニオン及びスルホン酸アニオン等の強酸のアニオンである)(使用できるカチオン性界面活性剤にはセチルトリメチルアンモニウムブロミドがある)、
(d)式N+ R'R"R'"のアミン塩(式中、基Rは、任意にヒドロキシル化されていてもよい炭化水素基である)(使用できるカチオン性界面活性剤にはオクタデシルアミン塩酸塩がある)、
(e)非イオン性界面活性剤、例えば任意にポリオキシエチレン化されていてもよいソルビタンエステル(例えばポリソルベート80)、ポリオキシエチレン化アルキルエーテル;ポリオキシプロピル化脂肪アルコール、例えばポリオキシプロピレン-スチロールエーテル;ポリエチレングリコールステアラート、ヒマシ油のポリオキシエチレン化誘導体、ポリグリセロールエステル、ポリオキシエチレン化脂肪アルコール、ポリオキシエチレン化脂肪酸、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのコポリマー、
(f)両性界面活性剤、例えばベタインの置換ラウリル化合物;又は
(g)これらの薬剤の少なくとも2つの混合物
から成る群より選択される当該薬剤である。
【0043】
溶媒は、式(I)又は(Ia)のチオアミド化合物の濃度及びこの溶媒中のその溶解度に準じて使用されるだろう。可能な最も低い体積となるよう試みるであろう。ビヒクルが100%への差異を埋め合わせる。
皮膚軟化剤の量の一実施形態では、体積で0.1〜10%及び0.25〜5%から成る群より選択される比率で皮膚軟化剤を使用する。
本発明の別の実施形態では、組成物が、参照によって本明細書に援用される米国特許第6,395,765号に記載されているように、すぐに使える溶液の形態であってよい。式(I)又は(Ia)のチオアミド化合物に加えて、すぐに使える溶液は、結晶化抑制剤、有機溶媒及び有機共溶媒を含有し得る。
結晶化抑制剤の量の一実施形態では、約1〜約20%(w/v)及び約5〜約15%から成る群より選択される比率で結晶化抑制剤が存在し得る。結晶化抑制剤の量の別の実施形態では、その量は、液体担体中に10%(w/v)のチオアミド化合物及び10%の抑制剤を含む0.3mlの溶液が20℃でスライドグラス上に沈着させて24時間放置する試験に対応する。スライドグラスを次に裸眼で観察する。許容できる抑制剤は、添加すると結晶をほとんど(例えば10未満の結晶)又は全くもたらさない当該抑制剤である。
【0044】
有機溶媒は、約10〜35及び約20〜30から成る群より選択される範囲の比誘電率を有し、この有機溶媒の組成物全体中の含量は、組成物の100%への補充に相当し;該有機溶媒は、100℃未満、及び80℃未満から成る範囲から選択される沸点、及び約10〜40及び約20〜30から成る群より選択される範囲の比誘電率を有し;この共溶媒は、約1/15〜1/2の有機共溶媒/有機溶媒の質量/質量(W/W)比で組成物中に存在してよい。溶媒は、乾燥促進剤として作用するように揮発性であり、かつ水及び/又は有機溶媒と混和性である。
製剤は、空気中での酸化を抑制することを目的として酸化防止剤を含むこともでき、この薬剤は、約0.005〜約1%(w/v)及び約0.01〜約0.05%から成る範囲より選択される比率で存在する。
本発明に有用な結晶化抑制剤としては、限定するものではないが、以下のものが挙げられる:
(a)ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、酢酸ビニルとビニルピロリドンのコポリマー、ポリエチレングリコール、ベンジルアルコール、マンニトール、グリセロール、ソルビトール又はソルビタンのポリオキシエチレン化エステル;レシチン又はナトリウムカルボキシメチルセルロース;又はアクリル誘導体、例えばメタクリラート等;
(b)アニオン性界面活性剤、例えばアルカリ性ステアラート(例えばナトリウム、カリウム又はアンモニウムステアラート);カルシウムステアリン酸又はトリエタノールアミンステアラート;アビエチン酸ナトリウム;アルキルスルファート(限定するものではないが、ラウリル硫酸ナトリウム及びセチル硫酸ナトリウムが挙げられる);ドデシルベンセンスルホン酸ナトリウム又はジオクチルスルホコハク酸ナトリウム;又は脂肪酸(例えばヤシ油);
(c)カチオン性界面活性剤、例えば式N+R'R''R'"R""Y-の水溶性四級アンモニウム塩(式中、R基は同一又は異なる任意にヒドロキシル化されていてもよい炭化水素基であり、Y-は、ハロゲン化物アニオン、硫酸アニオン及びスルホン酸アニオンのような強酸のアニオンである);セチルトリメチルアンモニウムブロミドは、使用できるカチオン性界面活性剤の1つである;
(d)式N+R'R''R'"のアミン塩(式中、R基は同一又は異なる任意にヒドロキシル化されていてもよい炭化水素基である);オクタデシルアミン塩酸塩は、使用できるアミン塩の1つである;
(e)非イオン性界面活性剤、例えばソルビタンの任意にポリオキシエチレン化されていてもよいエステル、例えばポリソルベート80、又はポリオキシエチレン化アルキルエーテル;ポリエチレングリコールステアラート、ヒマシ油のポリオキシエチレン化誘導体、ポリグリセロールエステル、ポリオキシエチレン化脂肪アルコール、ポリオキシエチレン化脂肪酸又はエチレンオキシドとプロピレンオキシドのコポリマー;
(f)両性界面活性剤、例えばベタインの置換ラウリル化合物;又は
(g)上記(a)〜(f)の化合物の少なくとも2つの混合物。
【0045】
結晶化抑制剤の一実施形態では、結晶化抑制剤対を使用するであろう。このような対としては、例えば、ポリマー型の膜形成剤と表面活性剤の組合せが挙げられる。これらの薬剤は、結晶化抑制剤として上述した化合物から選択されるであろう。
膜形成剤の一実施形態では、該薬剤はポリマー型のものであり、限定するものではないが、種々のグレードのポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、及び酢酸ビニルとビニルピロリドンのコポリマーが挙げられる。
表面活性剤の一実施形態では、該薬剤としては、限定するものではないが、非イオン性界面活性剤製のものが挙げられる;表面活性剤の別の実施形態では、該薬剤がソルビタンのポリオキシエチレン化エステルであり、表面活性剤のさらに別の実施形態では、該薬剤として、種々のグレードのポリソルベート、例えばポリソルベート80が挙げられる。
本発明の別の実施形態では、本明細書のどこかで述べた結晶化抑制剤の総量の限界内で膜形成剤及び表面活性剤を同様又は同一量で組み入れることができる。
このようにして構成された対は、注目すべきやり方で、被膜上で結晶化しないという目的及び皮膚又は毛皮の美容上の外観の維持という目的を確保する。すなわち、高濃度の活性材料にもかかわらず、固着への傾向又は粘着性外観への傾向がない。
酸化防止剤の一実施形態では、該薬剤は技術上一般的なものであり、限定するものではないが、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、アスコルビン酸、メタ重亜硫酸ナトリウム、没食子酸プロピル、チオ硫酸ナトリウム又はそれらの多くて2種の混合物が挙げられる。
【0046】
上述した製剤アジュバントはこの技術の熟練家には周知であり、商業的又は既知技術を通じて得られる。これらの濃縮組成物は、一般的に上記構成成分の単純な混合によって調製され;有利には、開始点は主溶媒中で活性材料を混合することであり、次に他の成分及びアジュバントを加える。
適用する体積は、約0.3〜約1mlの水準であってよい。体積についての一実施形態では、体積は、動物の体重によって決まり、ネコでは約0.5mlの水準、イヌでは約0.3〜約3mlの水準である。
本発明の別の実施形態では、本発明のスポットオン製剤の適用は、哺乳動物又は鳥に溶液を適用する場合、長続きする広範囲の効力を提供することもできる。スポットオン製剤は、動物上、一般的に両肩間のスポットへの間欠適用のための濃縮溶液、懸濁液、マイクロエマルション又はエマルション(スポットオン型溶液)を提供する。
スポットオン製剤のため、担体は、米国特許第6,426,333号(参照によって本明細に援用される)に記載されている液体担体ビヒクルであってよく、スポットオン製剤の一実施形態では、溶媒及び共溶媒を含み、溶媒は、アセトン、アセトニトリル、ベンジルアルコール、ブチルジグリコール、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジプロピレングリコールn-ブチルエーテル、エタノール、イソプロパノール、メタノール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、モノメチルアセトアミド、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、液体ポリオキシエチレングリコール、プロピレングリコール、2-ピロリドン(例えばN-メチルピロリドン)、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール、ジエチルフタラート脂肪酸エステル、例えばジエチルエステル又はアジピン酸ジイソブチル、及びこれらの溶媒の少なくとも2つの混合物から成る群より選択され、共溶媒は、無水エタノール、イソプロパノール又はメタノールから成る群より選択される。
液体担体ビヒクルは、任意に、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、アミン塩、両性界面活性剤又はポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、酢酸ビニルとビニルピロリドンのコポリマー、ポリエチレングリコール、ベンジルアルコール、マンニトール、グリセロール、ソルビトール、ポリオキシエチレン化ソルビタンエステル;レシチン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、及びアクリル誘導体から成る群より選択される結晶化抑制剤、又はこれらの結晶化抑制剤の混合物を含むことができる。
スポットオン製剤は、活性成分を製薬的又は獣医学的に許容できるビヒクル中に溶解させることによって調製され得る。或いは、活性成分のカプセル封入によってスポットオン製剤を調製して、動物の表面上に治療剤を残すことができる。これらの製剤は、治療すべき宿主動物の種、感染の重症度とタイプ及び宿主の体重に応じて、該組合せ中の治療剤の質量に関して変化するだろう。
剤形は約0.5mg〜約5gの活性剤を含有し得る。剤形の一実施形態では、薬用量は約1mg〜約500mgの活性剤、典型的に約25mg、約50mg、約100mg、約200mg、約300mg、約400mg、約500mg、約600mg、約800mg、又は約1000mgである。
本発明の一実施形態では、活性剤は、製剤中に約0.05〜10%質量/体積の濃度で存在する。本発明の別の実施形態では、活性剤は、製剤中に約0.1〜2%質量/体積の濃度で存在する。本発明のさらに別の実施形態では、活性剤は、製剤中に約0.25〜約1.5%質量/体積の濃度で存在する。本発明のさらに別の実施形態では、活性剤は、製剤中に約1%質量/体積の濃度で存在する。
【0047】
(農芸化学的使用のための製剤及び投与)
式(I)及び(Ia)の化合物又はそれらの塩をそのまま使用するか又は他の殺虫活性物質、例えば、殺昆虫剤、誘引剤、滅菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、除草剤、殺真菌剤、並びに毒性緩和剤(safener)、肥料及び/又は成長調節剤との組合せとしてそれらの製剤の形態、例えばプレミックス/レディミックスとして使用することができる。
殺昆虫剤としては、例えば、リン酸エステル、カルバマート、カルボン酸エステル、塩素化炭化水素、フェニル尿素、微生物によって調製された物質が挙げられる。
任意に混合し得る殺昆虫剤の例として、限定するものではないが、以下のものが挙げられる:
リン酸エステル、例えばアジンホス-エチル、アジンホス-メチル、α-1(4-クロロフェニル)-4-(O-エチル、S-プロピル)ホスホリルオキシ-ピラゾール、クロルピリホス、クマホス、デメトン、デメトン-S-メチル、ダイアジノン、ジクロルボース、ジメトアート、エトアート、エトプロホース、エトリンホース、feニトロチオン、フェンチオン、ヘプテノファス、パラチオン、パラチオン-メチル、ホサロン、ポキシム、ピリミホース-エチル、ピリミホース-メチル、プロフェノホース、プロチオホース、スルフプロホース、トリアゾホス及びトリクロルホン;
カルバマート、例えばアルジカルブ、ベンジオカルブ、α-2-(1-メチルプロピル)-フェニルメチルカルバマート、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルブアリール、カルボフラン、カルボスルファン、クロエトカルブ、イソプロカルブ、メトミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロムカルブ、プロポキスル及びチオジカルブ;
有機ケイ素化合物(例えばジメチル(フェニル)シリル-メチル3-フェノキシベンジルエーテル、例えばジメチル-(4-エトキシフェニル)-シリルメチル3-フェノキシベンジルエーテル)又は(ジメチルフェニル)-シリル-メチル2-フェノキシ-6-ピリジルメチルエーテル、例えば、ジメチル-(9-エトキシ-フェニル)-シリルメチル2-フェノキシ-6-ピリジルメチルエーテル又は[(フェニル)-3-(3-フェノキシフェニル)-プロピル[(ジメチル)-シラン、例えば、(4-エトキシフェン-イル)-[3-(4-フルオロ-3-フェノキシフェニル-プロピル]ジメチル-シラン、シラフルオフェン(silafluofen);
ピレスロイド(例えば蚊に対するそれらの忌避剤特性のためにも有用である)、例えばアレトリン、アルファメトリン、ビオレスメトリン、ビフェントリン、シクロプロトリン、シフルチリン、デカメトリン、シハロトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、α-シアノ-3-フェニル-2-メチルベンジル2,2-ジメチル-3-(2-クロロ-2-トリフルオロ-メチルビニル)シクロプロパン-カルボキシラート、フェンプロパトリン、フェンフルトリン、フェンバレラート、フルシトリナート、フルメトリン、フルバリナート、ペルメトリン、レスメトリン及びトラロメトリン;
ニトロイミン及びニトロメチレン、例えば1-[(6-クロロ-3-ピリジニル)-メチル]-4,5-ジヒドロ-N-ニトロ-1H-イミダゾール-2-アミン(イミダクロプリド)、N-[(6-クロロ-3-ピリジル)-メチル]-N2-シアノ-N1-メチルアセトアミド(NI-25);
アバメクチン、AC303、630(クロルフェナピル)、アセファート、アクリナトリン、アラニカルブ、アルドキシカルブ、アルドリン、アミトラズ、アザメチホース、バシルス ツリンギエンシス、ホスメト、ホスファミドン、ホスフィン、プラレトリン、プロパホース、プロペタンホース、プロトアート、ピラクロホース、ピレトリンス、ピリダベン、ピリダフェンチオン、ピリプロキシフェン、キナルホース、RH-7988、ロテノン、フッ化ナトリウム、ヘキサフルオロケイ酸ナトリウム、スルホテプ、フッ化スルフリル、タール油、テフルベンズロン、テフルトリン、テメホース、テルブホース、テトラクロルビンホース、テトラメトリン、O-2-tert-ブチル-ピリミジン-5-イル-o-イソプロピルホスホロチアート、チオシクラム、チオファノキス、チオメトン、トラロメトリン、トリフルムロン、トリメタカルブ、ブアミドチオン、ベルチシリウム ラカニイ、XMC、キシリルカルブ、ベンフラカルブ、ベンスルタプ、ビフェントリン、ビオアレトリン、メルビオアレトリン (S)-シクロペンテニル異性体、ブロモホース、ブロモホース-エチル、ブプロフェジン、カズサホース、カルシウム ポリスルフィド、カルボフェノチオン、カルタプ、キノメチオナート、クロルダン、クロルフェンビンホース、クロルフルアズロン、クロルメホース、クロロピクリン、クロルピリホース、シアノホース、β-シフルトリン、アルファシペルメトリン、シオフェノトリン、シロマジン、ダゾメト、DDT、デメトン-S-メチルスルホン、ジアフェンチウロン、ジアリホース、ジクロトホース、ジフルベンズロン、ジノセブ、デオキサベンゾホース、ジアザカルブ、ジスルホトン、ドノク、エンペントリン、エンドスルファン、EPN、エスフェンバレラート、チオフェンカルブ、エチオン、エトフェンプロキス、フェノブカルブ、フェノキシカルブ、フェンスルホチオン、フィプロニル、フルシクロキスロン、フルフェンプロキス、フルフェノキスロン、ホノホース、ホルメタナート、ホルモチオン、ホスメチラン、フラチオカルブ、ヘプタクロル、ヘキサフルムロン、ヒドラメチルノン、シアン化水素、ヒドロプレン、イプスプ、イサゾホース、イソフェンホース、イソプロチオラン、イソキサチオン、ヨードフェンホース、カデトリン、リンダン、マラチオン、ムカルバム、メホスホラン、塩化第一水銀、メタム、メタルチジウム、アニソプリア、メタクリホース、メタミドホース、メチダチオン、メチオカルブ、メトプレン、メトキシクロル、メチルイソチオシアナート、メトールカルブ、メビンホス、モノクロトホース、ナレド、ネオジプリオンセルチフェルNPV、ニコチン、オメトアート、オキシデメトン-メチル、ペンタクロロフェノール、石油、フェノトリン、フェントアート、ホラート。
任意に混合し得る他の殺昆虫剤は、米国特許第7,001,903号に記載の化合物の分類由来であってもよい。
【0048】
任意に混合し得る殺真菌剤としては、限定するものではないが、以下のものが挙げられる:
(1)トリアゾール(限定するものではないが、アザコナゾール、プロピコナゾール、テブコナゾール、シプロコナゾール、メトコナゾール、アミトロール、アゾシクロスズ、BAS 480F、ビテルタノール、ジフェノコナゾール、フェンブコナゾール、フェンクロラゾール、フェンエタニル、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、イミベンコナゾール、イソゾホース、ミクロブタニル、パクロブトラゾール、(±)-cis-1-(4-クロロフェニル)-2-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-シクロヘプタノール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリアペンテノール、トリフルミゾール、トリチコナゾール、ウニコナゾール並びにそれらの金属塩及び酸付加物が含まれる)。
(2)イミダゾール(限定するものではないが、イマザリル、ペフラゾアート、プロクロラズ、トリフルミゾール、2-(1-tert-ブチル)-1-(2-クロロフェニル)-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)-プロパン-2-オール、チアゾールカルボキサニリド、例えば2′,6′-ジブロモ-2-メチル-4-トリフルオロメトキシ-4′-トリフルオロメチル-1,3-チアゾール-5-カルボキサニリド、1-イミダゾリル-1-(4′-クロロフェノキシ)-3,3-ジメチルブタン-2-オン並びにそれらの金属塩及び酸付加物が含まれる)。
(3)「メチル (E)-2-フェニル-3-メトキシアクリラート」化合物(限定するものではないが、以下の化合物が含まれる:
メチル (E)-2-[2-[6-(2-シアノフェノキシ)ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル]3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-[6-(2-チオアミドフェノキシ)ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-[6-(2-フルオロフェノキシ)ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-[6-(2,6-ジフルオロフェノキシ)ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-[3-(ピリミジン-2-イルオキシ)フェノキシ]フェニル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-[3-(5-メチルピリミジン-2-イルオキシ)-フェノキシ]フェニル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-[3-(フェニル-スルホニルオキシ)フェノキシ]フェニル-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-[3-(4-ニトロフェノキシ)フェノキシ]フェニル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-フェノキシフェニル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-(3,5-ジメチル-ベンゾイル)ピロール-1-イル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-(3-メトキシフェノキシ)フェニル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2[2-(2-フェニルエテン-1-イル)-フェニル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-(3,5-ジクロロフェノキシ)ピリジン-3-イル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-(2-(3-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)フェノキシ)フェニル)-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-(2-[3-(α-ヒドロキシベンジル)フェノキシ]フェニル)-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-(2-(4-フェノキシピリジン-2-イルオキシ)フェニル)-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-(3-n-プロピルオキシフェノキシ)フェニル]3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-(3-イソプロピルオキシフェノキシ)フェニル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-[3-(2-フルオロフェノキシ)フェノキシ]フェニル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-(3-エトキシフェノキシ)フェニル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-(4-tert-ブチル-ピリジン-2-イルオキシ)フェニル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-[3-(3-シアノフェノキシ)フェノキシ]フェニル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-[(3-メチルピリジン-2-イルオキシメチル)フェニル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-[6-(2-メチルフェノキシ)ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-(5-ブロモ-ピリジン-2-イルオキシメチル)フェニル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-(3-(3-ヨードピリジン-2-イルオキシ)フェノキシ)フェニル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-[2-[6-(2-クロロピリジン-3-イルオキシ)ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル]-3-メトキシアクリラート、メチル (E),(E)-2-[2-(5,6-ジメチルピラジン-2-イルメチルオキシミノメチル)フェニル]-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-{2-[6-(6-メチルピリジン-2-イルオキシ)ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル}-3-メトキシアクリラート、
メチル (E),(E)-2-{2-(3-メトキシフェニル)メチルオキシミノメチル]-フェニル}-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-{2-(6-(2-アジドフェノキシ)-ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル}-3-メトキシアクリラート、
メチル (E),(E)-2-{2-[6-フェニルピリミジン-4-イル)-メチルオキシミノメチル]フェニル}-3-メトキシアクリラート、
メチル (E),(E)-2-{2-[(4-クロロフェニル)-メチルオキシミノメチル]-フェニル}-3-メトキシアクリラート、
メチル (E)-2-{2-[6-(2-n-プロピルフェノキシ)-1,3,5-トリアジン-4-イルオキシ]フェニル}-3-メトキシアクリラート、
及びメチル (E),(E)-2-{2-[(3-ニトロフェニル)メチルオキシミノメチル]フェニル}-3-メトキシアクリラート);
(4)スクシナートデヒドロゲナーゼ阻害剤(限定するものではないが、以下のものが挙げられる:
(a)フェンフラム、フールカルバニル、シクラフルルアミド、フルメシクロキス、セエドバキス、メトスルホバキス、ピロカルボリド、オキシカルボキシン、シルラン、メベニル(メプロニル)、ベノダニル、フルトラニル(Moncut);
(b)ナフタレン誘導体、例えばテルビナフィン、ナフチフィン、ブテナフィン、3-クロロ-7-(2-アザ-2,7,7-トリメチル-オクタ-3-エン-5-イン);
(c)スルホンアミド、例えばジクロフルアニド、トリルフルアニド、ホルペト、フルオルホルペト;キャプタン、カプトホール;
(d)ベンズイミダゾール、例えばカルベンダジム、ベノミル、フラチオカルブ、フベリダゾール、チオホナトメチル、チアベンダゾール又はそれらの塩;
(e)モルフォリン誘導体、例えばフェンプロピモルフ、ファリモルフ、ジメトモルフ、ドデモルフ、アルジモルフ、フェンプロピジン及びそれらのアリールスルホナート、例えば、p-トルエンスルホン酸及びp-ドデシルフェニル-スルホン酸;
(f)ジチオカルバマート、クフラネブ、フェルバム、マン銅、マンコゼブ、マネブ、メタム、メチラム、チラム ゼネブ、ジラム;
(g)ベンゾチアゾール、例えば2-メルカプトベンゾチアゾール;
(h)ベンズアミド、例えば2,6-ジクロロ-N-(4-トリフルオロメチルベンジル)-ベンズアミド;
(i)ホウ素化合物、例えばホウ酸、ホウ酸エステル、ホウ砂;
(j)ホルムアルデヒド及びホルムアルデヒド放出化合物、例えばベンジルアルコールモノ-(ポリ)-ヘミホルマール、オキサゾリジン、ヘキサヒドロ-S-トリアジン、N-メチロールクロロアセトアミド、パラホルムアルデヒド、ニトロピリン、オキソリン酸、テクロフタラム;
(k)トリス-N-(シクロヘキシルジアゼニウムジオキシ)-アルミニウム、N-(シクロ-ヘキシルジアゼニウムジオキシ)-三-ブチルスズ又はK塩、ビス-N-(シクロヘキシルジアゼニウムジオキシ)-銅、N-メチルイソチアゾリン-3-オン、5-クロロ-N-メチルイソチアゾリン-3-オン、4,5-ジクロロ-N-オクチルイソチアゾリン-3-オン、N-オクチル-イソチアゾリン-3-オン、4,5-トリメチレン-イソチアゾリノン、4,5-ベンゾイソチアゾリノン、N-メチロールクロロアセトアミド;
(l)アルデヒド、例えばシンナムアルデヒド、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、β-ブロモ-シンナムアルデヒド;
(m)チオシアナート、例えばチオシアナトメチルチオベンゾチアゾール、メチレンビスチオシアナート等;
(n)四級アンモニウム化合物、例えばベンジルジメチルテトラデシルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルドデシルアンモニウムクロリド、ジデシルジメチルアンモニウムクロリド;
(o)ヨウ素誘導体、例えばジヨードメチルp-トリルスルホン、3-ヨード-2-プロピニルアルコール、4-クロロフェニル-3-ヨードプロパルギルホルマール、3-ブロモ-2,3-ジヨード-2-プロペニルエチルカルバマート、2,3,3-トリヨードアリルアルコール、3-ブロモ-2,3-ジヨード-2-プロペニルアルコール、3-ヨード-2-プロピニルn-ブチルカルバマート、3-ヨード-2-プロピニルn-ヘキシルカルバマート、3-ヨード-2-プロピニルシクロヘキシル-カルバマート、3-ヨード-2-プロピニルフェニルカルバマート;
(p)フェノール誘導体、例えばトリブロモフェノール、テトラクロロフェノール、3-メチル-4-クロロフェノール、3,5-ジメチル-4-クロロフェノール、フェノキシエタノール、ジクロロフェン、o-フェニルフェノール、m-フェニルフェノール、p-フェニルフェノール、2-ベンジル-4-クロロフェノール並びにそれらのアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩;
(q)活性化ハロゲン基を有する殺菌剤、例えばクロロアセトアミド、ブロノポール、ブロニドキス、テクタマー、例えば2-ブロモ-2-ニトロ-1,3-プロパンジオール、2-ブロモ-4′-ヒドロキシアセトフェノン、2,2-ジブロモ-3-ニトリル-プロピオンアミド、1,2-ジブロモ-2,4-ジシアノブタン、β-ブロモ-β-ニトロスチレン;
(r)ピリジン、例えば1-ヒドロキシ-2-ピリジンチオン(及びそれらのNa、Fe、Mn、Zn塩)、テトラクロロ-4-メチルスルホニルピリジン、ピリメタノール、メパニピリム、ジピリチオン、1-ヒドロキシ-4-メチル-6-(2,4,4-トリメチルペンチル)-2(1H)-ピリジン;
(s)金属石鹸、例えばスズナフテナート、銅ナフテナート、亜鉛ナフテナート、スズオクトアート、銅オクトアート、亜鉛オクトアート、スズ2-エチルヘキサノアート、銅2-エチルヘキサノアート、亜鉛2-エチルヘキサノアート、スズオレアート、銅オレアート、亜鉛オレアート、スズホスファート、銅ホスファート、亜鉛ホスファート、スズベンゾアート、銅ベンゾアート及び亜鉛ベンゾアート;
(t)金属塩、例えばヒドロキシ炭酸銅、二クロム酸ナトリウム、二クロム酸カリウム、クロム酸カリウム、硫酸銅、塩化銅、ホウ酸銅、フルオロケイ酸亜鉛、フルオロケイ酸銅、及び固定剤との混合物;
(u)酸化物、例えば酸化トリブチルスズ、Cu2O、CuO、ZnO;
(v)ジアルキルジチオカルバマート、例えばジアルキルジチオカルバマートのNa及びZn塩、テトラメチルチウラムジスルフィド、カリウムN-メチル-ジチオカルバマート;
(w)ニトリル、例えば2,4,5,6-テトラクロロイソフタロジニトリル、ニナトリウムシアノ-ジチオイミド-カルバマート;
(x)キノリン、例えば8-ヒドロキシキノリン、及びそれらのCu塩;
(y)ムコクロル酸、5-ヒドロキシ-2(5H)-フラノン;
(z)4,5-ジクロロジチアゾリノン、4,5-ベンゾジチアゾリノン、4,5-トリメチレンジチアゾリノン、4,5-ジクロロ-(3H)-1,2-ジチオール-3-オン、3,5-ジメチル-テトラヒドロ-1,3,5-チアジアジン-2-チオン、N-(2-p-クロロベンゾイルエチル)-ヘキサミニウムクロリド、カリウムN-ヒドロキシメチル-N’-メチル-ジチオカルバマート、2-オキソ-2-(4-ヒドロキシ-フェニル) アセトヒドロキシム酸クロリド、フェニル-(2-クロロ-シアノ-ビニル)スルホン、フェニル-(1,2-ジクロロ-2-シアノ-ビニル)スルホン;及び
(aa)Ag含有、Zn含有若しくはCu含有ゼオライト(単独又はポリマー活性化合物に封入された)、又は
(bb)上記複数の殺真菌剤の混合物)。
【0049】
式(I)及び(Ia)の化合物と併用できる文献公知かつ言及し得る除草剤は、例えば、以下の活性物質である(注:国際標準化機構(ISO)に準拠する一般名によるか、又は適切な場合は慣例のコード番号と共に化学名を用いて化合物を命名してある):アセトクロル;アシフルオルフェン(-ナトリウム);アクロニフェン;AKH 7088、すなわち[[[1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-ニトロフェニル]-2-メトキシエチリデン]アミノ]オキシ]酢酸及びそのメチルエステル;アラクロル;アロキシジム(-ナトリウム);アメトリン;アミカルバゾン、アミドクロル、アミドスルフロン;アミトロール;AMS、すなわちアンモニウムスルファマート;アニロホース;アスラム;アトラジン;アザフェニジン;アジムスルフロン(DPX-A8947);アジプロトリン;バルバン;BAS 516 H、すなわち5-フルオロ-2-フェニル-4H-3,1-ベンゾオキサジン-4-オン;ベフルブトアミド;ベナゾリン(-エチル);ベンフルラリン;ベンフレサート;ベンスルフロン(-メチル);ベンスリド;ベンタゾン(-ナトリウム);ベンゾビシクロン;ベンゾフェナプ;ベンゾフルオル;ベンゾイルプロプ(-エチル);ベンズチアズロン;ビアラホス(ビラナホース);ビフェノキス;ビスピリバク(-ナトリウム);ブロマシル;ブロモブチド;ブロモフェノキシム;ブロモキシニル;ブロムロン;ブミナホース;ブソキシノン;ブタクロル;ブタフェナシル;ブタミホース;ブテナクロル;ブチダゾール;ブトラリン;ブトロキシジム;ブチルアート;カフェンストロール(CH-900);カルベトアミド;カルフェントラゾン(-エチル);カロキシジム、CDAA、すなわち2-クロロ-N,N-ジ-2-プロペニルアセトアミド;CDEC、すなわち2-クロロアリルジエチルジチオカルバマート;クロメトキシフェン;クロランベン;クロラジホプ-ブチル;クロルブロムロン;クロルブファム;クロルフェナク;クロルフルレノール-メチル;クロリダゾン;クロリムロン(-エチル);クロルニトロフェン;クロロトルロン;クロロキスロン;クロルプロファム;クロルスルフロン;クロルタール-ジメチル;クロルチアミド;クロルトルロン、シニドン(-メチル又は-エチル)、シンメチリン;シノスルフロン;クレトジム;クレホキシジム、クロジナホプとそのエステル誘導体(例えばクロジナホプ-プロパルギル);クロマゾン;クロメプロプ;クロプロキシジム;クロピラリド;クロピラスルフロン(-メチル);クロランスラム(-メチル);クミルウロン(JC 940);シアナジン;シクロアート;シクロスルファムロン(AC 104);シクロキシジム;シクルロン;シハロホプとそのエステル誘導体(例えばブチル-エステル、DEH-112);シペルクアット;シプラジン;シプラゾール;ダイムロン;2,4-D;2,4-DB;ダラポン;ダゾメト、デスメジファム;デスメトリン;ジ-アラート;ジカンバ;ジクロベニル;ジクロルプロプ(-P);ジクロホプとそのエステル、例えばジクロホプ-メチル;ジクロスラム、ジエタチル(-エチル);ジフェノキスロン;ジフェンゾクアット;ジフルフェニカン;ジフルフェンゾピル;ジメフロン;ジメピペラート;ジメタクロル;ジメタメトリン;ジメテンアミド(SAN-582H);ジメテンアミド(-P);ジメタゾン、ジメチピン;ジメキシフラム、ジメトラスルフロン、ジニトルアミン;ジノセブ;ジノテルブ;ジフェンアミド;ジプロペトリン;ジクアット;ジチオピル;ジウロン;DNOC;エグリナジン-エチル;EL 77、すなわち5-シアノ-1-(1,1-ジメチルエチル)-N-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド;エンドタール;エポプロダン、EPTC;エスプロカルブ;エタルフルラリン;エタメトスルフロン-メチル;エチジムロン;チオジン;エトフメサート;エトキシフェンとそのエステル(例えばエチルエステル、HC-252)、エトキシスルフロン、エトベンザニド(HW 52);F5231、すなわちN-[2-クロロ-4-フルオロ-5-[4-(3-フルオロプロピル)-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-tetrアゾール-1-イル]-フェニル] エタンスルホンアミド;フェノプロプ;フェノキサン、フェノキサプロプ及びフェノキサプロプ-Pとそれらのエステル、例えばフェノキサプロプ-P-エチル及びフェノキサプロプ-エチル;フェノキシジム;フェントラズアミド;フェヌロン;フランプロプ(-メチル又は-イソプロピル又は-イソプロピル-L);フラザスルフロン;フロラスラム;フルアジホプ及びフルアジホプ-Pとそれらのエステル、例えばフルアジホプ-ブチル及びフルアジホプ-P-ブチル;フルアゾラート、フルカルバゾン(-ナトリウム);フルクロラリン;フルフェンアセト(FOE 5043)、フルフェンピル、フルメツラム;フルメツロン;フルミクロラク(-ペンチル);フルミオキサジン(S-482);フルミプロピン;フルオメツロン;フルオロクロリドン、フルオロジフェン;フルオログリコフェン(-エチル);フルポキサム(KNW-739);フルプロパシル(UBIC-4243);フルプロアナート、フルピルスルフロン(-メチル、又は-ナトリウム);フルレノール(-ブチル);フルリドン;フルロクロリドン;フルロキシピル(-メプチル);フルルプルイミドール、フルルタモン;フルチアセト(-メチル);フルチアミド(フルフェンアセトとしても知られる);ホメサフェン;ホラムスルフロン;ホサミン;フリラゾール(MON 13900)、フリルオキシフェン;グルホシナート(-アンモニウム);グリホサート(-イソプロピルアンモニウム);ハロサフェン;ハロスルフロン(-メチル)と4そのエステル(例えばメチルエステル、NC-319);ハロキシホプとそのエステル;ハロキシホプ-P(=R-ハロキシホプ)とそのエステル;HC-252(ジフェニルエーテル)、ヘキサジノン;イマザメタベンゾ(-メチル);イマザメタピル;イマザモキス;イマザプ酸、イマザピル;イマザキン及びアンモニウム塩などの塩;イマゼタメタピル;イマゼタピル、イマゾスルフロン;インダノファン;ヨードスルフロン-(メチル)-(ナトリウム)、イオキシニル;イソカルバミド;イソプロパリン;イソプロツロン;イソウロン;イソキサベン;イソキサクロルトール;イソキサフルトール;イソキサピリホプ;カルブチラート;ラクトフェン;レナシル;リヌロン;MCPA;MCPB;メコプロプ;メフェンアセト;メフルイジド;メソスルフロン(-メチル);メソトリオン;メタム、メタミホプ、メタミトロン;メタザクロル;メタベンズチアズロン;メタゾール;メトキシフェノン;メチルジムロン;メトベンズロン、メトブロムロン;(S-)メトラクロル;メトスラム(XRD 511);メトキスロン;メトリブジン;メトスルフロン-メチル;MK-616;モリナート;モナリド;モノカルバミド二水素スルファート;モノリヌロン;モヌロン;MT 128、すなわち6-クロロ-N-(3-クロロ-2-プロペニル)-5-メチル-N-フェニル-3-ピリダジンアミン;MT 5950、すなわちN-[3-クロロ-4-(1-メチルエチル)-フェニル]-2-メチルペンタンアミド;ナプロアニリド;ナプロプアミド;ナプタラム;NC 310、すなわち4-(2,4-ジクロロベンゾイル)-1-メチル-5-ベンジルオキシピラゾール;ネブロン;ンイコスルフロン;ニピラクロフェン;ニトラリン;ニトロフェン;ニトロフルオルフェン;ノルフルラゾン;オルベンカルブ;オリザリン;オキサジアルギル (RP-020630);オキサジアゾン;オキサスルフロン;オキサジクロメホン;オキシフルオルフェン;パラクアット;ペブラート;ペラルゴン酸;ペンジメタリン;ペノキスラム;ペンタノクロル、ペントキサゾン;ペルフルイドン;ペトキサミド、フェニソファム;フェンメジファム;ピクロラム;ピコリナフェン;ピペロホース;ピリブチカルブ;ピリフェノプ-ブチル;プレチラクロル;プリミスルフロン(-メチル);プロカルバゾン(-ナトリウム);プロシアジン;プロジアミン;プロフルアゾール、プロフルラリン;プログリナジン(-エチル);プロメトン;プロメトリン;プロパクロル;プロパニル;プロパキザホプ;プロパジン;プロファム;プロピソクロル;プロポキシカルバゾン(-ナトリウム)、プロピズアミド;プロスルファリン;プロスルホカルブ;プロスルフロン(CGA-152005);プリナクロル;ピラクロニル、ピラフルフェン(-エチル);ピラゾリナート;ピラゾン;ピラゾスルフロン(-エチル);ピラゾキシフェン;ピリベンゾオキシム;ピリブチカルブ;ピリダホール;ピリダート;ピリフタリド、ピリミドバク(-メチル);ピリチオバク(-ナトリウム)(KIH-2031);ピロキソホプとそのエステル(例えばプロパルギルエステル);キンクロラク;キンメラク;キノクラミン、キノホプとそのエステル誘導体、キザロホプ及びキザロホプ-Pとそれらのエステル誘導体、例えばキザロホプ-エチル;キザロホプ-P-テフリル及び-エチル;レンリズロン;リムスルフロン(DPX-E 9636);S 275、すなわち2-[4-クロロ-2-フルオロ-5-(2-プロピニルオキシ)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インダゾール;セクブメトン;セトキシジム;シズロン;シマジン;シメトリン;SN 106279、すなわち2-[[7-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-ナフタレニル]オキシ]プロパン酸とそのメチルエステル;スルコトリオン;スルフェントラゾン(FMC-97285、F-6285);スルファズロン;スルホメツロン(-メチル);スルホサート(ICI-A0224);スルホスルフロン;TCA;テブタム(GCP-5544);テブチウロン;テプラロキシジム;テルバシル;テルブカルブ;テルブクロル;テルブメトン;テルブチルアジン;テルブトリン;TFH 450、すなわちN,N-ジエチル-3-[(2-エチル-6-メチルフェニル)スルホニル]-1H-1,2,4-トリアゾール-1-カルボキサミド;テニルクロル(NSK-850);チアフルアミド;チアザフルロン;チアゾピル(Mon-13200);チジアジミン(SN-24085);チフェンスルフロン(-メチル);チオベンカルブ;チオカルバジル;トラルコキシジム;トリ-アラート;トリアスルフロン;トリアジフラム;トリアゾフェンアミド;トリベヌロン(-メチル);2,3,6-トリクロロ安息香酸(2,3,6-TBA)、トリクロピル;トリジファン;トリエタジン;トリフロキシスルフロン(-ナトリウム)、トリフルラリン;トリフルスルフロンとエステル(例えばメチルエステル、DPX-66037);トリメツロン;トリトスルフロン;トシトデフ;ベルノラート;WL 110547、すなわち5-フェノキシ-1-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]-1H-テトラゾール;UBH-509;D-489;LS 82-556;KPP-300;NC-324;NC-330;KH-218;DPX-N8189;SC-0774;DOWCO-535;DK-8910;V-53482;PP-600;MBH-001;KIH-9201;ET-751;KIH-6127;KIH-2023及びKIH5996。
【0050】
適切な除草剤毒性緩和剤として、限定するものではないが、ベノキサコル、クロキントセト、シオメトリニル、シプロスルファミド、ジクロルミド、ジシクロノン、ジエトラート、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フルラゾール、フルキソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェン、メフェンピル、メフェナート、無水ナフタル酸及びオキサベトリニルが挙げられる。
混合製剤中で本発明の活性物質のために利用し得る成分は、例えば、アセト乳酸シンターゼ、アセチル-補酵素Aカルボキシラーゼ、PS I、PS II、HPPDO、フィトエン不飽和化酵素、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ、グルタミンシンテターゼ、セルロース生合成、5-エノールピルビルシキマート-3-ホスファートシンテターゼの抑制に基づく既知活性化合物である。該化合物、及びその作用機序がある程度未知又は異なる他の使用可能な化合物も例えば、Weed Research 26, 441-445 (1986)又は"The Pesticide Manual", 12th Edition 2000(以後、「PM」とも略記される)、The British Crop Protection Council and the Royal Soc. of Chemistry (編集者)及びその中で引用されている文献に記載されている。
支配的な生物学的及び/又は物理化学的パラメーターに応じて、種々の方法で式(I)及び式(Ia)の化合物を調合することができる。適切な考えられる製剤の例は、水和剤(wettable powder)(WP)、水溶剤(water-soluble powder)(SP)、水溶性濃縮製剤(water-soluble concentrate)、乳剤(emulsifiable concentrate)(EC)、水中油及び油中水エマルション等のエマルション(EW)、噴霧液、懸濁濃縮製剤(suspensin concentrate)(SC)、油若しくは水ベースの分散系、油と混和し得る溶液、カプセル懸濁液(CS)、ダスト(dust)(DP)、シード-ドレシング(seed-dressing)製品、散布及び土壌処理用顆粒剤、微粒剤の形態の顆粒剤(GR)、噴霧顆粒剤、コーティング顆粒剤及び吸着顆粒剤、水分散性顆粒剤(water-dispersible granule)(WG)、水溶性顆粒剤(water-soluble granule)(SG)、ULV製剤、マイクロカプセル及びワックスである。
それ自体既知の方法、例えば活性化合物を少なくとも1種の溶媒又は希釈剤、乳化剤、分散剤及び/又は結合剤若しくは固定剤、撥水剤と混合し、必要に応じて1つ以上の乾燥剤、UV安定剤、着色剤、顔料及び他の加工助剤と混合することによって、上記製剤を調製することができる。
これらの個々の製剤型は原則的に既知であり、例えば、以下の文献に記載されている:Winnacker-Kuchler, "Chemische Technologie" [Chemical Technology], Volume 7, C. Hauser Verlag, Munich, 4th Edition 1986; Wade van Valkenburg, "Pesticide Formulations", Marcel Dekker, N.Y., 1973; K. Martens, "Spray Drying Handbook", 3rd Ed. 1979, G. Goodwin Ltd. London。
必要な製剤助剤、例えば不活性材料、界面活性剤、溶媒及び他の添加剤も既知であり、例えば、以下の文献に記載されている:Watkins, "Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers", 2nd Ed., Darland Books, Caldwell N.J.; H.v. Olphen, "Introduction to Clay Colloid Chemistry", 2nd Ed., J. Wiley & Sons, N.Y.; C. Marsden, "Solvents Guide", 2nd Ed., Interscience, N.Y. 1963; McCutcheon's "Detergents and Emulsifiers Annual", MC Publ. Corp., Ridgewood N.J.; Sisley and Wood, "Encyclopedia of Surface Active Agents", Chem. Publ. Co. Inc., N.Y. 1964; Schonfeldt, "Grenzflachenaktive Athylenoxidaddukte" [Surface-active ethylene oxide adducts], Wiss. Verlagsgesell., Stuttgart 1976; Winnacker-Kuchler, "Chemische Technologie" [Chemical Technology], Volume 7, C. Hauser Verlag, Munich, 4th Ed. 1986。
【0051】
水和剤は、水に均一に分散する製剤であり、式(I)及び式(Ia)の化合物以外に、希釈剤又は不活性物質に加えて、イオン性及び/又は非イオン性界面活性剤(湿潤剤、分散剤)、例えば、ポリオキシエチル化アルキルフェノール、ポリオキシエチル化脂肪アルコール、ポリオキシエチル化脂肪アミン、脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルファート、アルカンスルホナート又はアルキルベンゼンスルホナート、ナトリウムリグノスルホナート、ナトリウム2,2'-ジナフチルメタン-6,6'-ジスルホナート、ナトリウムジブチルナフタレンスルホナート或いはナトリウムオレイルメチルタウリナートをも含む。水和剤を調製するため、式(I)及び(Ia)の化合物を例えば、ハンマーミル、ブロワーミル及びエアジェットミル等の通常の装置で微細に粉砕し、同時又は後で製剤助剤と混合する。
乳剤は、例えば、式(I)及び式(Ia)の化合物を、有機溶媒、例えばブタノール、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、キシレン又は高沸点芳香族若しくは炭化水素又はこれらの混合物に、1つ以上のイオン性及び/又は非イオ性界面活性剤(乳化剤)を添加して溶解させることによって調製される。使用できる乳化剤は、例えば、アルキルアリールスルホン酸のカルシウム塩、例えばドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム又は非イオン性乳化剤、例えば脂肪酸ポリグリコールエステル、アルキルアリールポリグリコールエーテル、脂肪アルコールポリグリコールエーテル、プロピレンオキシド/エチレンオキシド濃縮物、アルキルポリエーテル、ソルビタンエステル、例えばソルビタン脂肪酸エステル又はポリオキシエチレンソルビタンエステル、例えばポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルである。
【0052】
ダストは、活性物質を微粉化固形物質、例えばタルク又は天然粘土、例えばカオリン、ベントナイト若しくはパイロフィライトと粉砕することによって得られる。
懸濁濃縮製剤は水性でも油性でもよい。それらは、例えば、市販のビーズミルを用いて、適切な場合は界面活性剤(例えば他の製剤型の場合に既に上述したような)を加えて、湿式粉砕することによって調製され得る。
エマルション、例えば水中油エマルション(EW)は、例えば、撹拌機、コロイドミル及び/又はスタティックミキサー(static mixture)を利用し、水性有機溶媒及び適切な場合は界面活性剤(例えば他の製剤型の場合に既に上述したような)を用いて調製される。
顆粒剤は、式(I)及び式(Ia)の化合物を吸着性の顆粒化された不活性材料上に噴霧するか或いは結合剤、例えばポリビニルアルコール、ナトリウムポリアクリラート又は代わりに鉱油を利用して、砂、カオリナイト等の担体又は顆粒化された不活性材料の表面上に活性物質の濃縮物を塗布することによって調製される。所望により、肥料顆粒剤の製造に慣習的な方法で、肥料との混合物中で適切な活性物質を顆粒化することもできる。
水分散性顆粒剤は、原則として、噴霧乾燥、流動層造粒、ディスク造粒、高速ミキサー内での混合及び固形不活性材料のない押出し等の慣例法によって調製される。ディスク、流動層、押出し及び噴霧顆粒剤を調製するためには、例えば、"Spray-Drying Handbook" 3rd ed. 1979, G. Goodwin Ltd., London; J.E. Browning, "Agglomeration", Chemical and Engineering 1967, pages 147 et seq.; "Perry's Chemical Engineer's Handbook", 5th Ed., McGraw-Hill, New York 1973, p. 8-57の方法を参照されたい。
一般に、農芸化学製剤は、約0.1〜約99質量%及び約0.1〜約95質量%から成る群より選択される範囲の式(I)及び(Ia)の化合物を含む。
水和剤中の式(I)及び(Ia)の化合物の濃度は、例えば、約10〜約90質量%であり、100質量%への残りは慣例の製剤成分で構成される。乳剤の場合、式(I)及び式(Ia)の化合物の濃度は、約1質量%〜約90質量%及び約5質量%〜約80質量%から成る群より選択される範囲に相当し得る。ダストの形態の製剤は、通常は約1質量%〜約30質量%の式(I)及び式(Ia)の化合物並びに約5質量%〜約20質量%の式(I)の化合物から成る群より選択される範囲を構成する。噴霧溶液では、約0.05質量%〜約80質量%の式(I)及び式(Ia)の化合物並びに約2質量%〜約50質量%の式(I)及び式(Ia)の化合物から成る群より選択される範囲を構成する。水分散性顆粒剤の場合、式(I)及び式(Ia)の化合物の含量は、一部は式(I)及び式(Ia)の化合物が液体又は固体であるか、また造粒助剤、充填剤などを使用するかによって決まる。水分散性顆粒剤は、例えば、約1質量%〜約95質量%及び約10質量%〜約80質量%から成る群より選択される範囲を構成する。
さらに、言及した式(I)及び式(Ia)の化合物の製剤は、適切な場合、それぞれ一般的な添加剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、浸透剤、保存剤、不凍剤、溶媒、充填剤、担体、着色剤、消泡剤、蒸発抑制剤、pH調節剤及び粘度調節剤を含む。
出現しつつある前又は後に土壌を介して本発明の混合物を適用することができる。本発明の化合物を葉を介して適用することもできる。本発明の化合物をシードドレシングのために使用することができる。本発明の混合物を灌漑システムを介して、例えば灌漑用水を介して適用することも可能である。
【0053】
(製薬的/獣医学的用途のための他の活性剤)
さらなる殺虫剤として又は獣医学的に活性な成分(限定するものではないが、殺ダニ剤、駆虫剤、抗寄生虫剤及び殺昆虫剤が挙げられる)を式(I)又は(Ia)の化合物と併用して本発明の組成物に加えてもよい。抗寄生虫剤は、殺外部寄生虫剤と殺内部寄虫剤の両方を包含し得る。これらの薬剤は技術上周知であり(例えば、Plumb’ Veterinary Drug Handbook, 5th Edition, ed. Donald C. Plumb, Blackwell Publishing, (2005) or The Merck Veterinary Manual, 9th Edition, (January 2005)参照)、限定するものではないが、アカルボース、アセプロマジンマレアート、アセトアミノフェン、アセタゾラミド、アセタゾラミドナトリウム、酢酸、アセトヒドロキサム酸、アセチルシステイン、アシトレチン、アシクロビル、アルベンダゾール、アルブテロール スルファート、アルフェンタニルHCl、アロプリノール、アルプラゾラム、アルトレノゲスト、アマンタジンHCl、アミカシンスルファート、アミノカプロン酸、アミノペンタアミド水素スルファート、アミノフィリン/テオフィリン、アミオダロンHCl、アミトラズ、アミトリプチリンHCl、アムロジピンベシラート、アンモニウムクロリド、アンモニウムモリブデナート、アモキシシリン、アモキシシリン、クラブラナートカリウム、アムホテリシンBデスオキシコラート、アムホテリシンBリピドベース、アンピシリン、アンプロリウムHCl、制酸(経口)、アンチベニン、アポモルフィオンHCl、アプラマイシンスルファート、アスコルビン酸、アスパラギナーゼ、アスピリング、アテノロール、アチパメゾールHCl、アトラキュリウムベシラート、アトロピンスルファート、アウルノフィン、アウロチオグルコース、アザペロン、アザチオプリン、アジスロマイシン、バクロフェン、バルビツアテス、ベナゼプリルHCl、ベタメタゾン、ベタネコールクロリド、ビサコジル、ビスマス次サリチラート、ブレオマイシンスルファート、ボルデノンウンデシレナート、ブロミド、ブロモクリプチンメシラート、ブデノシド、ブプレノルフィンHCl、ブスピロンHCl、ブスルファン、ブトルファノールタルトラート、カベルゴリン、カルシトニンサルモン、カルシトロール、カルシウム塩、カプトプリル、カルベニシリンインダニルナトリウム、カルビマゾール、カルボプラチン、カルニチン、カルプロフェン、カルベジロール、セファドロキシル、セファゾリンナトリウム、セフィキシム、セフォペラゾンナトリウム、セフォタキシムナトリウム、セフォテタンニナトリウム、セフォキシチンナトリウム、セフポドキシムプロキセチル、セフタジジム、セフチオフールナトリウム、セフチオフールHCl、セフチアキソンナトリウム、セファレキシン、セファロスプリン、セファピリン、木炭(活性化)、クロランブシル、クロラムフェニコール、クロルジアゼポキシド、クロルジアゼポキシド+/-クリジニウムブロミド、クロロチアジド、クロルフェニラミンマレアート、クロルプロマジンHCl、クロルプロパミド、クロルテトラサイクリン、コリオン酸ゴナドトロピン(HCG)、クロム、シメチジン、シプロフロキサシン、シサプリド、シスプラチン、クエン酸塩、クラリスロマイシン、クレマスチンフマラート、クレンブテロールHCl、クリンダマイシン、クロファジミン、クロミプラミンHCl、クラオナゼパム、クロニジン、クロプロステノールナトリウム、クロラゼパート二カリウム、クロルスロン、クロキサシリン、コデイン ホスファート、コルヒチン、コルチコトロピン(ACTH)、コシントロピン、シクロホスファミド、シクロスポリン、シプロヘプタジンHCl、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン/アクチノマイシンD、ダルテパリンナトリウム、ダナゾール、ダントロレンナトリウム、ダプソン、デコキナート、デフェロキサミンメシラート、デラコキシブ、デスロレリンアセタート、デスモプレッシンアセタート、デスオキシコルチコステロンピバラート、デトミジンHCl、デキサメタゾン、デキスパンテノール、デキスラアゾキサン、デキストラン、ジアゼパム、ジアゾキシド(経口)、ジクロルフェンアミド、ジクロルボース、ジクロフェナクナトリウム、ジクロキサシリン、ジエチルカルバマジン シトラート、ジエチルスチルベストロール(DES)、ジフロキサシンHCl、ジゴキシン、ジヒドロタキステロール(DHT)、ジルチアゼムHCl、ジメンヒドリナート、ジメルカプロール/BAL、ジメチルスルホキシド、ジノプロストトロメタミン、ジフェニルヒドラミンHCl、ジソピラミドホスファート、ドブタミンHCl、ドクサート/DSS、ドラセトロンメシラート、ドンペリドン、ドーパミンHCl、ドラメクチン、ドキサプラムHCl、ドキセピンHCl、ドキソルビシンHCl、ドキシサイクリン、エデト酸カルシウムニナトリウム.カルシウムEDTA、エドロホニウムクロリド、エナラプリラ/エナラプリラタ、エノキサパリン ナトリウム、エンロフロキサシン、エフェドリン スルファート、エピネフリン、エポエチン/エリトロポイエチン、エプリノメクチン、エプシプランテル、エリスロマイシン、エスモロールHCl、エストラジオールシピオナート、エタクリン酸/エタクリナート ナトリウム、エタノール(アルコール)、エチドロナートナトリウム、エトドラク、エトミダート、オイタナシア剤 w/ペントバルビタール、ファモチジン、脂肪酸(必須/オメガ)、フェルバマート、フェンベンダゾール、フェンタニル、硫酸第一鉄、フィルグラスチム、フィナステリド、フィプロニル、フロルフェニコール、フルコナゾール、フルシトシン、フルドロコルチゾンアセタート、フルマゼニル、フルメタゾン、フルニキシンメグルミン、フルオロウラシル(5-FU)、フルオキセチン、フルチカソンプロピオナート、フルボキサミンマレアート、ホメピゾール(4-MP)、フラゾリドン、フロセミド、ガバペンチン、ゲムシタビンHCL、ゲンタマイシンスルファート、グリメピリド、グリピジド、グルカゴン、グルココルチコイド アゲントス、グルコサミン/コンドロイチンスルファート、グルタミン、グリブリド、グリセリン(経口)、グリコピロラート、ゴナドレリン、グリッセオフルビン、グアイフェネシン、ハロタン、ヘモグロビン グルタマー-200(oxyglobin(登録商標))、ヘパリン、ヘタスタルク、ヒアルロン酸ナトリウム、ヒドラザリンHCl、ヒドロクロロチアジド、ヒドロコドンビタルトラート、ヒドロコルチゾン、ヒドロモルホン、ヒドロキシ尿素、ヒドロキシジン、イホスフアミド、イミダクロプリド、イミドカルブ ジプロピナート、インペネム-シラスタチンナトリウム、イミプラミン、イナムリノンラクタート、インスリン、インターフェロンα-2a(ヒト組換え体)、ヨウ化物(ナトリウム/カリウム)、イペカク(シロップ)、イポダートナトリウム、鉄デキストラン、イソフルラン、イソプロテレノールHCl、イソトレチノイン、イソキスプリンHCl、イトラコナゾール、イベルメクチン、カオリン/ペクチン、ケタミンHCl、ケトコナゾール、ケトプロフェン、ケトロラクトロメタミン、ラクツロース、ロイプロリド、レバミソール、レベチルアセタム、レボチロキシン ナトリウム、リドカインHCl、リンコマイシンHCl、リオチロニンナトリウム、リシノプリル、ロムスチン(CCNU)、ルフェヌロン、リシン、マグネシウム、マンニトール、マルボフロキサシン、メクロレタミンHCl、メクリジンHCl、メクロフェナム酸、メデトミジンHCl、中鎖トリグリセリド、メドロキシプロゲステロン アセタート、メゲストロールアセタート、メラルソミン、メラトニン、メロキシカン、メルファラン、メペリジンHCl、メルカプトプリン、メロペネム、メトホルミンHCl、メタドンHCl、メタゾールアミド、メテナミンマンデラート/ヒップラート、メチマゾール、メチオニン、メトカルバモール、メトヘキシタールナトリウム、メトトレキサート、メトキシフルラン、メチレンブルー、メチルフェニデート、メチルプレドニゾロン、メトクロプラミドHCl、メトプロロール、メトロニダキソール、メキシレチンHCl、ミボレルロン、ミダゾラムHCl ミルベマイシンオキシム、鉱油、ミノサイクリンHCl、ミソプロストール、ミトタン、ミトキサントロンHCl、モランテルタルトラート、モルヒネスルファート、モキシデクチン、ナロキソンHCl、マンドロロンデカノアート、ナプロキセン、ナルコト酸(オピアート)アゴニスト鎮痛剤、ネオマイシンスルファート、ネオスチグミン、ナイアシンアミド、ニタゾキサニド、ニテンピラム、ニトロフラントイン、ニトログリセリン、ニトロプルッシドナトリウム、ニザチジン、ノボビオシン ナトリウム、ナイスタチン、オクトレオチドアセタート、オルサラジンナトリウム、オメプロゾール、オンダンセトロン、オピアート下痢止め剤、オルビフロキサシン、オキサシリンナトリウム、オキサゼパム、オキスフェンダゾール、オキシブチニンクロリド、オキシモルホンHCl、オキシトレトラサイクリン、オキシトシン、プアミドロナート二ナトリウム、パンクレプリパーゼ、パンクロニウムブロミド、パロモマイシンスルファート、パロゼチンHCl、ペンシラミン、一般情報ペニシリン、ペニシリンG、ペニシリンVカリウム、ペンタゾシン、ペントバルビタールナトリウム、ペントサンポリ硫酸ナトリウム、ペントキシフィリン、ペルゴリドメシラート、フェノバルビタール、フェノキシベンザミンHCl、フェイルブタゾン、フェニルエフリンHCL、フェニプロパノールアミンHCl、フェニトインナトリウム、フェロモネス、パレンテラールホスファート、フィトナジオン/ビタミンK-1、ピモベンダン、ピペラジン、ピルリマイシンHCL、ピロキシカム、ポリスルファテドグリコースアミノグリカン、ポナズリル、塩化カリウム、プラリドキシムクロリド、プラジクアンテル、プラゾシンHCl、プレドニゾロン/プレドニゾン、プリミドン、プロカインアミドHCl、プロカルバジンHCl、プロクロルペラジン、プロパンテリンブロミド、プロピオニバクテリウム アクネス インジェクチオン、プロポホール、プロプラノロールHCl、プロタミンスルファート、プソイドエフェドリンHCl、プシルリウム親水性ムシロイド、ピランテルパモアート、ピリドスチグミンブロミド、ピリルアミンマレアート、ピリメトアミン、キナクリンHCl、キニジン、ラニチジンHCl、リファンピン、s-アデノシル-メチオニン(SAMe)、生理食塩水/高浸透圧性緩下剤、セラメクチン、セレギリンHCL/l-デプレニル、セルトラリンHCl、セベラマーHCl、セボフルラン、シリマリン/ミルク・シスル、炭酸水素ナトリウム、ナトリウムポリスチレンスルホナート、スチボグルコン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ソマトトロピン、ソタロールHCl、スペクチノマイシンHCl、スピロノラクトン、スタノゾロール、ストレプトキナーゼ、ストレプトゾシン、スッシマー、スクシニルコリンクロリド、スクラルファート、スフェンタニルシトラート、スルファクロルピリダジンナトリウム、スルファジアジン/トリメトロプリム、スルファメトキサゾール/トリメトプリム、スルファジメントキシン、スルファジメトキシン/オルメトプリム、スルファサラジン、タウリン、テポキサリン、テルビナフリンHCl、テルブタリンスルファート、テストステロン、テトラサイクリンHCl、チアベンダゾール、チアセタルスアミドナトリウム、チアミンHCl、チオグアニン、チオペンタールナトリウム、チオテパ、チロトロピン、チアムリン、チカルシリンニナトリウム、チレトアミンHCl/ゾラゼパムHCl、チルモクシン、チオプロニン、トブラマイシン スルファート、トカイニドHCl、トラゾリンHCl、テルフェナム酸、トピラマート、トラマドールHCl、トリムシノロンアセトニド、トリエンチンHCl、トリロスタン、トリメプラキシンタルトラート w/プレドニゾロン、トリペレンアミンHCl、チルオシン、ウルドシオール、バルプロ酸、バナジウム、バンコマイシンHCl、バソプレッシン、ベクロニウム ブロミド、ベラパミルHCl、ビンブラスチンスルファート、ビンクリスチンスルファート、ビタミンE/セレン、ワルファリンナトリウム、キシラジンHCl、ヨヒンビンHCl、ザフィルルカスト、ジドブジン(AZT)、酢酸亜鉛/硫酸亜鉛、ゾニサミド及びその混合物が挙げられる。
【0054】
本発明の一実施形態では、フェニルピラゾールを含めたアリールピラゾール化合物、例えばフィプロニルとフィプロニルの誘導体が技術上知られており、本発明の化合物との併用に適している。該アリールピラゾール化合物の例としては、限定するものではないが、米国特許第6,001,384号;第6,010,710号;第6,083,519号;第6,096,329号;第6,174,540号;第6,685,954号及び第6,998,131号に記載されている当該化合物が挙げられる(これらは全て参照によって本明細書に援用され、それぞれMerial, Ltd., Duluth, GAに帰属する)。
本発明の別の実施形態では、ノズリスポル酸とその誘導体(既知の殺ダニ剤、駆虫剤、抗寄生虫剤及び殺昆虫剤の分類)を本発明の組成物に添加することができる。これらの化合物を用いてヒト及び動物の感染症を治療又は予防する。これらの化合物は、例えば、米国特許第5,399,582号及び第5,962,499号に記載されている。本組成物は、技術上周知のノズリスポル酸誘導体を、例えば上記引用文献に記載のもののような全ての立体異性体を含めて1種以上含むことができる。
別の実施形態では、アミノアセトニトリル分類(AAD)の駆虫性化合物、例えばモネパンテル(ZOLVIX)などを本発明の組成物に添加し得る。これらの化合物は、例えば、WO 2004/024704;Sager et al., Veterinary Parasitology, 2009, 159, 49-54;Kaminsky et al., Nature vol. 452, 13 March 2008, 176-181に記載されている。
本発明の組成物をパラヘルクアミド化合物及びデルクアンテルを含めたこれらの化合物の誘導体と併用してもよい(Ostlind et al., Research in Veterinary Science, 1990, 48, 260-61;及びOstlind et al., Medical and Veterinary Entomology, 1997, 11, 407-408参照)。パラヘルクアミドファミリーの化合物は、特定の寄生虫に対する活性のあるスピロジオキセピノインドール核を含む既知分類の化合物である(Tet. Lett. 1981, 22, 135; J. Antibiotics 1990, 43, 1380, and J. Antibiotics 1991, 44, 492参照)。さらに、構造的に関連するマルクホルチンファミリーの化合物、例えばマルクホルチンA〜Cも知られており、本発明の製剤と併用してよい(J. Chem. Soc. - Chem. Comm. 1980, 601及びTet. Lett. 1981, 22, 1977参照)。パラヘルクアミド誘導体へのさらなる言及は、例えば、WO 91/09961、WO 92/22555、WO 97/03988、WO 01/076370、WO 09/004432、米国特許第5,703,078号及び米国特許第5,750,695号(全て参照によってその全体が本明細書に援用される)で見つけられる。
【0055】
別の実施形態では、本発明の組成物をエモデプシドを含めたシクロ-デプシペプチド駆虫性化合物と併用し得る(Willson et al., Parasitology, Jan. 2003, 126(Pt 1):79-86参照)。
本発明の別の実施形態では、殺ダニ剤、駆虫剤及び殺昆虫剤として作用する1種以上の大環状ラクトンを本発明の組成物に添加することができる。マクロライドは技術上周知であり(例えばMacrolides - Chemistry, pharmacology and clinical uses - edited by Bryskier et al., publ.. by Arnette Blackwell, (1993)参照)、限定するものではないが、12員環マクロライド(例えば、メチマイシン、ネオメチマイシン、YC-17、リトリン);14員環マクロライド(例えばエリスロマイシンA〜F、オレアンドマイシン、スポレアマイシン、ロキシスロマイシン、ジリスロマイシン、フルリスロマイシン、クラリスロマイシン、ダベルシン);15員環マクロライド(例えばアジスロマイシン);16員環マクロライド(例えばジョサマイシン、キタサマイシン、スピラマイシン、ミデカマイシン、ロキタマイシン、ミオカマイシン)及び17員環マクロライド(例えばランカジシン)が挙げられる。
大環状ラクトンとしては、限定するものではないが、エバーメクチン、例えばアバメクチン、ジマデクチン、ドラメクチン、エマメクチン、エプリノメクチン、イベルメクチン、ラチデクチン、レピメクチン、セラメクチン並びにミルベマイシン、例えばミルベメクチン、ミルベマイシンD、モキシデクチン及びネマデクチンも挙げられる。前記エバーメクチンとミルベマイシンの5-オキソ及び5-オキシム誘導体も挙げられる。活性な殺虫剤と大環状ラクトンの組合せ例としては、限定するものではないが、米国特許第6,426,333号;第6,482,425号;第6,962,713号及び第6,998,131号(それぞれ参照によって本明細書に援用される−それぞれMerial, Ltd., Duluth, GAに帰属す)に記載されているもいのが挙げられる。
大環状ラクトン化合物は技術上周知であり、かつ商業的に又は技術上周知の合成法で容易に得ることができる。広く利用できる技術上及び商業上の文献に言及する。エバーメクチン、イベルメクチン及びアバメクチンについては、例えば、研究“Ivermectin and Abamectin”, 1989, by M.H. Fischer and H. Mrozik, William C. Campbell, published by Springer Verlag.、又はAlbers-Schonberg et al. (1981), “Avermectins Structure Determination”, J. Am. Chem. Soc., 103, 4216-4221に言及することができる。ドラメクチンについては、“Veterinary Parasitology”, vol. 49, No. 1, July 1993, 5-15を参考にすることができる。ミルベマイシンについては、とりわけ、Davies H.G. et al., 1986, “Avermectins and Milbemycins”, Nat. Prod. Rep., 3, 87-121, Mrozik H. et al., 1983, Synthesis of Milbemycins from Avermectins, Tetrahedron Lett., 24, 5333-5336、米国特許第4,134,973号及びEP 0 677 054に言及し得る。
【0056】
大環状ラクトンは天然物又はその半合成誘導体である。エバーメクチンとミルベマイシンの構造は、例えば、複雑な16員大環状ラクトン環を共有することで密接に関係があり;ミルベマイシンはエバーメクチンのグリコシド成分を欠いている。天然物エバーメクチンはAlbers-Schonbergらの米国特許第4,310,519号に開示され、22,23-ジヒドロエバーメクチン化合物は、Chabalaらの米国特許第4,199,569号に開示されている。とりわけ、Kitanoの米国特許第4,468,390号、Beuvryらの米国特許第5,824,653号、EP 0 007 812 A1、英国特許明細書1 390 336、EP 0 002 916、及びAncareニュージーランド特許第237 086号も挙げられる。天然に存在するミルベマイシンは、Aokiらの米国特許第3,950,360号並びに“The Merck Index” 12th ed., S. Budavari, Ed., Merck & Co., Inc. Whitehouse Station, New Jersey (1996)で引用されている種々の文献に記載されている。ラチデクチンは“International Nonproprietary Names for Pharmaceutical Substances (INN)”, WHO Drug Information, vol. 17, no. 4, pp. 263- 286, (2003)に記載されている。これらの分類の化合物の半合成誘導体は技術上周知であり、例えば、米国特許第5,077,308号、米国特許第4,859,657号、米国特許第4,963,582号、米国特許第4,855,317号、米国特許第4,871,719号、米国特許第4,874,749号、米国特許第4,427,663号、米国特許第4,310,519号、米国特許第4,199,569号、米国特許第5,055,596号、米国特許第4,973,711号、米国特許第4,978,677号、米国特許第4,920,148号及びEP 0 667 054に記載されている。
【0057】
本発明の別の実施形態では、殺ダニ剤又は昆虫成長調整剤(IGR)として知られる殺昆虫剤の分類の化合物を本発明の組成物に添加することもできる。この群に属する化合物は、熟練家には周知であり、広範な種々の化学分類を代表する。これらの化合物は全て害虫の発生又は成長を妨害することによって作用する。昆虫成長調整剤は、例えば米国特許第3,748,356号;米国特許第3,818,047号;米国特許第4,225,598号;米国特許第4,798,837号;米国特許第4,751,225号、EP 0 179 022又はU.K. 2 140 010並びに米国特許第6,096,329号及び第6,685,954号(両特許はMerial Ltd., Duluth, GAに帰属する)(全て参照によって本明細書に援用される)に記載されている。使用に適したIGRの例としては、限定するものではないが、メトプレン、ピリプロキシフェン、ヒドロプレン、シロマジン、フルアズロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ピレスロイド類、ホルムアミジン類及び1-(2,6-ジフルオロベンゾイル)-3-(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル尿素が挙げられる。
組成物を形成するために本発明の化合物と併用できる駆虫剤は、ベンゼンジスルホンアミド化合物(限定するものではないが、クロルスロンが挙げられる);或いはセストダール(cestodal)剤(限定するものではないが、プラジカンテル、ピランテル又はモランテルが挙げられる)であり得る。
組成物を形成するために本発明の化合物と併用できる抗寄生虫剤は、生物学的に活性なペプチド又はタンパク質であってよく、セクレチン受容体ファミリーに属するシナプス前受容体を刺激して麻痺及び寄生虫の死をもたらすことによって神経筋接合部で作用するデプシペプチド類が挙げられるが、これに限定するものではない。デプシペプチドの一実施形態では、デプシペプチドがエモデプシドである。
組成物を形成するために本発明の化合物と併用できる殺昆虫剤はスピノシン(例えばスピノサド)又は置換ピリジルメチル誘導体化合物、例えばイミダクロプリドであり得る。この分類の薬剤は上述され、例えば、米国特許第4,742,060号又はEP 0 892 060(両特許は参照によって本明細書に援用される)に記載されている。特定の昆虫感染を治療するために本発明の製剤で使用できる個々の化合物を決定することは、熟練家の十分に能力水準の範囲内であろう。
適切な場合には、農芸化学用途に適しているとして上述した群の化合物から駆虫剤、殺寄生虫剤及び殺昆虫剤を選択してもよい。
一般に、追加の殺虫剤は約0.1μg〜約10mgの用量で含まれる。本発明の一実施形態では、追加の殺虫剤が約1μg〜約10mgの用量で含まれる。本発明の別の実施形態では、追加の殺虫剤が約5〜約200μg/kg(動物の体重)の用量で含まれる。本発明のさらに別の実施形態では、追加の殺虫剤が約0.1〜約10mg/kg(動物の体重)の用量で含まれる。本発明のさらに別の実施形態では、追加の殺虫剤が約0.5〜50mg/kgの用量で含まれる。
ベンゾトリアゾール-2-イル-アセトアミドニトリル化合物と追加の殺虫剤の質量比は、例えば約5/1〜約10,000/1である。しかし、当業者は、その意図した宿主及び用途に適したベンソトリアゾール-2-イル-アセトアミドニトリル化合物と追加の殺虫剤の比を選択できるであろう。
本発明の別の態様は、本発明のアリールアゾール-2-イル-シアノエチルアミド化合物の製造方法である。
【0058】
(本発明の化合物の合成方法)
チオアミドを形成するための既知の方法(すなわち今までに使用され又は化学文献に記載された方法)の適用又は適応によって、式(I)及び(Ia)の化合物を調製し得る。該方法の概要は、マイクロ波照射を用いたメタノール中で硫化アンモニウムによるニトリルのチオアミドへの変換について記載している下記刊行物の1ページ目に載っている。“Simple Microwave-Assisted Method for the Synthesis of Primary Thioamides from Nitriles”, M. C. Bagley, K. Chapaneri, C. Glover, E. A. Merritt, Synlett, 2004, 14, 2615-2617。
【0059】
【化5】

(I)
【0060】
例えば、式(I)の化合物は、式(II)の化合物を硫化アンモニウム又は水硫化ナトリウムと反応させる方法で得られる。式中、R3、R4、R5、R6、R7、P、Q、V、W、X、Y、Z、aは、式(I)の化合物について上で定義したとおりである。
【0061】
【化6】

(II) (I)
【0062】
同様に、式(Ia)の化合物は、式(IIa)の化合物を硫化アンモニウムと反応させる方法で得られる。式中、R3、R4、R5、R6、R7、P、Q、V、W、X、Y、Z、aは、式(Ia)の化合物について上で定義したとおりである。
【0063】
【化7】

(IIa) (Ia)
【0064】
反応は、一般的に溶媒中で行なわれ、塩基が存在する場合と存在しない場合がある。
反応で使われる溶媒としては、限定するものではないが、例えば水、アルコール溶媒、例えばメタノール、エタノール等、及び水と該アルコール溶媒の組合せが挙げられる。
この反応で使用できる塩基としては、限定するものではないが、例えば有機塩基、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ピリジン等が挙げられる。反応温度は、通常-50℃〜200℃の範囲、好ましくは-20℃〜130℃の範囲であり、反応時間は、一般的に0.1〜72時間の範囲である。
マイクロ波照射をするか又はせずに加圧下で反応を行なうことができる。
反応の完了後、反応混合物を水に加え、有機溶媒で抽出し、抽出物を濃縮する等のような一般的方法を利用して式(I)及び(Ia)の化合物を単離することができる。単離された式(I)及び(Ia)の化合物を必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶などの手法で精製することができる。式(II)の化合物は、米国仮出願SN:60/930,485に記載され、式(IIa)の化合物は、WO 2002/049641、WO 2003/097036、WO 2003/097585、WO 2003/104187、WO 2004/000793、WO 2005/044784、WO 2005/05802、WO 2005/121075及びWO 2006/043654並びにEP 953565(米国特許第6,239,077号)及びEP 1445251に記載されている。
【0065】
(本発明の化合物を用いた治療方法)
本発明の別の態様は、動物(例えば哺乳動物又は鳥)の内部寄生虫侵入/感染(例えばフィラリア又は虫)を予防又は治療する方法であって、内部寄生虫を殺すのに有効な量の本発明の化合物又は組成物を投与する工程を含む方法である。治療できる哺乳動物としては、限定するものではないが、ヒト、ネコ、イヌ、畜牛、ニワトリ、乳牛、シカ、ヤギ、ウマ、ラマ、ブタ、ヒツジ及びヤクが挙げられる。本発明の一実施形態では、治療する哺乳動物がヒト、ネコ又はイヌである。
処理する内部寄生虫としては、限定するものではないが、Anaplocepheda属、鉤虫属(Ancylostoma)属、Anecator属、回虫属(Ascaris)、線虫属(Caenorhabditis)、毛細線虫属(Capillaria)、Cooperia属、Dipyllidinum属、イヌ糸状虫属(Dirofilaria)、包虫属(Echinococcus)、蟯虫属(Enterobius)、肝蛭属(Fasciola)、ヘモンクス属(Haemonchus)、Oesophagostumum属、オステルタギア属(Ostertagia)、トキソカラ属(Toxocara)、糞線虫属(Strongyloides)、トキサスカリス属(Toxascaris)、旋毛虫属(Trichinella)、鞭虫属(Trichuris)、毛様線虫属(Trichostrongylus)及びその組合せから成る群より選択される当該蠕虫類が挙げられる。
処理する内部寄生虫の一実施形態では、内部寄生虫が捻転胃虫(Haemonchus contortus)(H. contortus)である。
【0066】
本発明のさらに別の態様は、外部寄生虫を殺すのに有効な量の本発明の組成物を投与することによって、外部寄生虫感染(例えば昆虫)に対して、動物(例えば哺乳動物又は鳥)を治療する方法にも関する。治療できる哺乳動物としては、限定するものではないが、ヒト、ネコ、イヌ、畜牛、ニワトリ、乳牛、シカ、ヤギ、ウマ、ラム、ブタ、ヒツジ及びヤクが挙げられる。本発明の一実施形態では、治療する哺乳動物がヒト、ネコ又はイヌである。
外部寄生虫に対する治療の別の実施形態では、外部寄生虫が昆虫又は蜘蛛であり、イヌノミ属(Ctenocephalides)、コイタマダニ属(Rhipicephalus)、カクマダニ属(Dermacentor)、マダニ属(Ixodes)、オウシマダニ属(Boophilus)、Ambylomma属、チマダニ(Haemaphysalis)、Hyalomma属、ヒゼンダニ属(Sarcoptes)、Psoroptes属、Otodectes属、Chorioptes属、Hypoderma属、Damalinia属、Linognathus属、Haematopinus属、Solenoptes属、Trichodectes属、及びFelicola属のものが含まれる。
外部寄生虫に対する治療の別の実施形態では、外部寄生虫が、イヌノミ属、コイタマダニ属、カクマダニ属、マダニ属及び/又はオウシマダニ属由来である。処理する外部寄生虫としては、限定するものではないが、ノミ、マダニ、コダニ、蚊、ハエ、シラミ、ホホアカクロバエ及びその組合せが挙げられる。具体例として、限定するものではないが、ネコ及びイヌのノミ(ネコノミ(Ctenocephalides felis)、イヌノミ(Ctenocephalides sp.)など)、マダニ(Rhipicephalus sp.、Ixodes sp.、Dermacentor sp.、Amblyoma sp.など)、及びコダニ(Demodex sp.、Sarcoptes sp.、Otodectes sp.など)、シラミ(Trichodectes sp.、Cheyletiella sp.、Lignonathus sp.など)、蚊(Aedes sp.、Culex sp.、Anopheles sp.など)及びハエ(Hematobia sp.、Musca sp.、Stomoxys sp.、Dematobia sp.、Cochliomyia sp.など)が挙げられる。外部寄生虫に対する処理の別の実施形態では、外部寄生虫がノミ及びマダニである。外部寄生虫のさらなる例として、限定するものではないが、オウシマダニ属のマダニ、特に種microplus(畜牛マダニ)、decoloratus及びannulatus;ハエ幼虫症(myiases)、例えばDermatobia hominis(ブラジルではBerneとして知られる)及びCochliomyia hominivorax(キンバエ);ヒツジのハエ幼虫症、例えばLucilia sericata、Lucilia cuprina(オーストラリア、ニュージーランド及び南アフリカではホホアカクロバエ攻撃として知られる)が挙げられる。本来、すなわちその成体が寄生虫、例えばノサシバエ(Haematobia irritans)(horn fly)を構成するハエ;シラミ、例えばLinognathus vitulorum等;及びコダニ、例えばSarcoptes scabici及びPsoroptes ovis。上記リストは排他的ではなく、他の外部寄生虫が動物及びヒトに有害なことは技術上周知である。これらには、例えば、遊走性双翅類の幼虫が含まれる。
【0067】
本発明の別の実施形態では、本発明の化合物及び組成物が、Blatella germanica、Heliothis virescens、Leptinotarsa decemlineata、Tetramorium caespitum及びその組合せから成る群より選択される昆虫のような害虫を防除するのに適している。
植物寄生性線虫として、例えば、Anguina spp.、Aphelenchoides spp.、Belonoaimus spp.、Bursaphelenchus spp.、Ditylenchus dipsaci、Globodera spp.、Heliocotylenchus spp.、Heterodera spp.、Longidorus spp.、Meloidogyne spp.、Pratylenchus spp.、Radopholus similis、Rotylenchus spp.、Trichodorus spp.、Tylenchorhynchus spp.、Tylenchulus spp.、Tylenchulus semipenetrans、Xiphinema spp.が挙げられる。
さらに、他の殺虫剤を組成物に添加してもしなくても、本発明を利用して他の害虫を処理することもできる。この場合の害虫としては、限定するものではないが、以下のものが挙げられる:
(1)等脚目(Isopoda)の分類由来、例えばOniscus asellus、Armadillidium vulgare及びPorcellio scaber;
(2)倍脚綱(Diplopoda)の分類由来、例えばBlaniulus guttulatus;
(3)唇脚綱(Chilopoda)の分類由来、例えばGeophilus carpophagus及びScutigera spp.;
(4)結合類(Symphyla)の分類由来、例えばScutigerella immaculata;
(5)シミ目(Thysanura)の分類由来、例えばLepisma saccharina;
(6)トビムシ目(Collembola)の分類由来、例えばOnychiurus armatus;
(7)ゴキブリ目(Blattaria)の分類由来、例えばBlatta orientalis、Periplaneta americana、Leucophaea maderae及びBlattella germanica;
(8)シラミ目(Phthiraptera) の分類由来、例えばPediculus humanus corporis、Haematopinus spp.、Linognathus spp.、Trichodectes spp.及びDamalinia spp.;
(9)膜翅目(Hymenoptera)の分類由来、例えばDiprion spp.、Hoplocampa spp.、Lasius spp.、Monomorium pharaonis及びVespa spp.;
(10)ノミ目(Siphonaptera)の分類由来、例えばXenopsylla cheopis及びCeratophyllus spp.;
(11)シラミ亜目(Anoplura)(シラミ目(Phthiraptera))の分類由来、例えばDamalinia spp.、Haematopinus spp.、Linognathus spp.、Pediculus spp.、Trichodectes spp.;
(12)蛛形綱(Arachnida)の分類由来、例えばAcarus siro、Aceria sheldoni、Aculops spp.、Aculus spp.、Amblyomma spp.、Argas spp.、Boophilus spp.、Brevipalpus spp.、Bryobia praetiosa、Chorioptes spp.、Dermanyssus gallinae、Eotetranychus spp.、Epitrimerus pyri、Eutetranychus spp.、Eriophyes spp.、Hemitarsonemus spp.、Hyalomma spp.、Ixodes spp.、Latrodectus mactans、Metatetranychus spp.、Oligonychus spp.、Ornithodoros spp.、Panonychus spp.、Phyllocoptruta oleivora、Polyphagotarsonemus latus、Psoroptes spp.、Rhipicephalus spp.、Rhizoglyphus spp.、Sarcoptes spp.、Scorpio maurus、Stenotarsonemus spp.、Tarsonemus spp.、tetranychus spp.、Vasates lycopersici.;
(13)双殻類(Bivalva)の分類由来、例えば、Dreissena spp.;
(14)甲虫目(Coleoptera)の分類由来、例えば、Acanthoscelides obtectus、Adoretus spp.、Agelastica alni、Agriotes spp.、Amphimallon solstitialis、Anobium punctatum、Anoplophora spp.、Anthonomus spp.、Anthrenus spp.、Apogonia spp.、Atomaria spp.、Attagenus spp.、Bruchidius obtectus、Bruchus spp.、Ceuthorhynchus spp.、Cleonus mendicus、Conoderus spp.、Cosmopolites spp.、Costelytra zealandica、Curculio spp.、Cryptorhynchus lapathi、Dermestes spp.、Diabrotica spp.、Epilachna spp.、Faustinus cubae、Gibbium psylloides、Heteronychus arator、Hylamorpha elegans、Hylotrupes bajulus、Hypera postica、Hypothenemus spp.、Lachnosterna consanguinea、Leptinotarsa decemlineata、Lissorhoptrus oryzophilus、Lixus spp.、Lyctus spp.、Meligethes aeneus、Melolontha melolontha、Migdolus spp.、Monochamus spp.、Naupactus xanthographus、Niptus hololeucus、Oryctes rhinoceros、Oryzaephilus surinamensis、Otiorrhynchus sulcatus、Oxycetonia jucunda、Phaedon cochleariae、Phyllophaga spp.、Popillia japonica、Premnotrypes spp.、Psylliodes chrysocephala、Ptinus spp.、Rhizobius ventralis、Rhizopertha dominica、Sitophilus spp.、Sphenophorus spp.、Sternechus spp.、Symphyletes spp.、Tenebrio molitor、Tribolium spp.、Trogoderma spp.、Tychius spp.、Xylotrechus spp.、Zabrus spp.;
(15)双翅目(Diptera)の分類由来、例えば、Aedes spp., Anopheles spp., Bibio hortulanus, Calliphora erythrocephala, Ceratitis capitata, Chrysomyia spp., Cochliomyia spp., Cordylobia anthropophaga, Culex spp., Cuterebra spp., Dacus oleae, Dermatobia hominis, Drosophila spp., Fannia spp., Gastrophilus spp., Hylemyia spp., Hyppobosca spp., Hypoderma spp., Liriomyza spp., Lucilia spp., Musca spp., Nezara spp., Oestrus spp., Oscinella frit, Pegomyia hyoscyami, Phorbia spp., Stomoxys spp., Tabanus spp., Tannia spp., Tipula paludosa, Wohlfahrtia spp.;
(16)腹足綱(Gastropoda)の分類由来、例えば、Arion spp.、Biomphalaria spp.、Bulinus spp.、Deroceras spp.、Galba spp.、Lymnaea spp.、Oncomelania spp.、Succinea spp.;
(17)蠕虫類(helminth)の分類由来、例えば、Ancylostoma duodenale、Ancylostoma ceylanicum、Acylostoma braziliensis、Ancylostoma spp.、Ascaris lubricoides、Ascaris spp.、Brugia malayi、Brugia timori、Bunostomum spp.、Chabertia spp.、Clonorchis spp.、Cooperia spp.、Dicrocoelium spp、Dictyocaulus filaria、Diphyllobothrium latum、Dracunculus medinensis、Echinococcus granulosus、Echinococcus multilocularis、Enterobius vermicularis、Faciola spp.、Haemonchus spp.、Heterakis spp.、Hymenolepis nana、Hyostrongulus spp.、Loa Loa、Nematodirus spp.、Oesophagostomum spp.、Opisthorchis spp.、Onchocerca volvulus、Ostertagia spp.、Paragonimus spp.、Schistosomen spp.、Strongyloides fuelleborni、Strongyloides stercoralis、Stronyloides spp.、Taenia saginata、Taenia solium、Trichinella spiralis、Trichinella nativa、Trichinella britovi、Trichinella nelsoni、Trichinella pseudopsiralis、Trichostrongulus spp.、Trichuris trichuria、Wuchereria bancrofti.;
(18)カメムシ亜目(Heteroptera)の分類由来、例えば、Anasa tristis、Antestiopsis spp.、Blissus spp.、Calocoris spp.、Campylomma livida、Cavelerius spp.、Cimex spp.、Creontiades dilutus、Dasynus piperis、Dichelops furcatus、Diconocoris hewetti、Dysdercus spp.、Euschistus spp.、Eurygaster spp.、Heliopeltis spp.、Horcias nobilellus、Leptocorisa spp.、Leptoglossus phyllopus、Lygus spp.、Macropes excavatus、Miridae、Nezara spp.、Oebalus spp.、Pentomidae、Piesma quadrata、Piezodorus spp.、Psallus seriatus、Pseudacysta persea、Rhodnius spp.、Sahlbergella singularis、Scotinophora spp.、Stephanitis nashi、Tibraca spp.、Triatoma spp.;
(19)同翅目(Homoptera) の分類由来、例えば、Acyrthosipon spp.、Aeneolamia spp.、Agonoscena spp.、Aleurodes spp.、Aleurolobus barodensis、Aleurothrixus spp.、Amrasca spp.、Anuraphis cardui、Aonidiella spp.、Aphanostigma piri、Aphis spp.、Arboridia apicalis、Aspidiella spp.、Aspidiotus spp.、Atanus spp.、Aulacorthum solani、Bemisia spp.、Brachycaudus helichrysii、Brachycolus spp.、Brevicoryne brassicae、Calligypona marginata、Carneocephala fulgida、Ceratovacuna lanigera、Cercopidae、Ceroplastes spp.、Chaetosiphon fragaefolii、Chionaspis tegalensis、Chlorita onukii、Chromaphis juglandicola、Chrysomphalus ficus、Cicadulina mbila、Coccomytilus halli、Coccus spp.、Cryptomyzus ribis、Dalbulus spp.、Dialeurodes spp.、Diaphorina spp.、Diaspis spp.、Doralis spp.、Drosicha spp.、Dysaphis spp.、Dysmicoccus spp.、Empoasca spp.、Eriosoma spp.、Erythroneura spp.、Euscelis bilobatus、Geococcus coffeae、Homalodisca coagulata、Hyalopterus arundinis、Icerya spp.、Idiocerus spp.、Idioscopus spp.、Laodelphax striatellus、Lecanium spp.、Lepidosaphes spp.、Lipaphis erysimi、Macrosiphum spp.、Mahanarva fimbriolata、Melanaphis sacchari、Metcalfiella spp.、Metopolophium dirhodum、Monellia costalis、Monelliopsis pecanis、Myzus spp.、Nasonovia ribisnigri、Nephotettix spp.、Nilaparvata lugens、Oncometopia spp.、Orthezia praelonga、Parabemisia myricae、Paratrioza spp.、Parlatoria spp.、Pemphigus spp.、Peregrinus maidis、Phenacoccus spp.、Phloeomyzus passerinii、Phorodon humuli、Phylloxera spp.、Pinnaspis aspidistrae、Planococcus spp.、Protopulvinaria pyriformis、Pseudaulacaspis pentagona、Pseudococcus spp.、Psylla spp.、Pteromalus spp.、Pyrilla spp.、Quadraspidiotus spp.、Quesada gigas、Rastrococcus spp.、Rhopalosiphum spp.、Saissetia spp.、Scaphoides titanus、Schizaphis graminum、Selenaspidus articulatus、Sogata spp.、Sogatella furcifera、Sogatodes spp.、Stictocephala festina、Tenalaphara malayensis、Tinocallis caryaefoliae、Tomaspis spp.、Toxoptera spp.、Trialeurodes vaporariorum、Trioza spp.、Typhlocyba spp.、Unaspis spp.、Viteus vitifolii.;
(20)等翅目(Isoptera)の分類由来、例えばReticulitermes spp.、Odontotermes spp.;
(21)鱗翅目(Lepidoptera)の分類由来、例えば、Acronicta major、Aedia leucomelas、Agrotis spp.、Alabama argillacea、Anticarsia spp.、Barathra brassicae、Bucculatrix thurberiella、Bupalus piniarius、Cacoecia podana、Capua reticulana、Carpocapsa pomonella、Cheimatobia brumata、Chilo spp.、Choristoneura fumiferana、Clysia ambiguella、Cnaphalo-Cerus spp.、Earias insulana、Ephestia kuehniella、Euproctis chrysorrhoea、Euxoa spp.、Feltia spp.、Galleria mellonella、Helicoverpa spp.、Heliothis spp.、Hofmannophila pseudospretella、Homona magnanima、Hyponomeuta padella、Laphygma spp.、Lithocolletis blancardella、Lithophane antennata、Loxagrotis albicosta、Lymantria spp.、Malacosoma neustria、Mamestra brassicae、Mocis repanda、Mythimna separata、Oria spp.、Oulema oryzae、Panolis flammea、Pectinophora gossypiella、Phyllocnistis citrella、Pieris spp.、Plutella xylostella、Prodenia spp.、Pseudaletia spp.、Pseudoplusia includens、Pyrausta nubilalis、Spodoptera spp.、Thermesia gemmatalis、Tinea pellionella、Tineola bisselliella、Tortrix viridana、Trichoplusia spp.;
(22)直翅目(Orthoptera)の分類由来、例えば、Acheta domesticus、Blatta orientalis、Blattella germanica、Gryllotalpa spp.、Leucophaea maderae、Locusta spp.、Melanoplus spp.、Periplaneta americana、Schistocerca gregaria.;
(23)総翅目(Thysanoptera)の分類由来、例えば、Baliothrips biformis、Enneothrips flavens、Frankliniella spp.、Heliothrips spp.、Hercinothrips femoralis、Kakothrips spp.、Rhipiphorothrips cruentatus、Scirtothrips spp.、Taeniothrips cardamoni、Thrips spp.;
(24)原生動物門(Protozoa)の分類由来、例えば、Eimeria spp.。
【0068】
本発明の各態様では、本発明の化合物及び組成物を単一の害虫又は害虫の組合せに対して適用することができる。
適切な場合、本発明の化合物を特定の濃度又は適用率で、除草剤、毒性緩和剤、成長調節剤又は植物の特性を改良するための薬剤として、或いは殺菌剤として、例えば殺真菌剤、抗真菌剤、殺細菌剤、殺ウイルス剤(ウイロイドに対する薬剤を含め)として或いはMLO(マイコプラズマ様生物)及びRLO(リケッチア様生物)に対する薬剤として使用することもできる。適切な場合、本発明の化合物を他の活性化合物の合成のための中間体又は前駆体として利用することもできる。
良い植物耐性及び温血動物に好ましい毒性を併せ持ち、かつ環境に良く耐えられる本発明の活性化合物は、植物及び植物器官を保護するため、収穫高を増やすため、収穫物質の品質を高めるため並びに農業、園芸、畜産、森林、庭及びレジャー施設、貯蔵製品や材料の保護、及び衛生部門で遭遇する動物害虫、特に昆虫、蜘蛛、蠕虫、線虫及び軟体動物を防除するために適している。本発明の化合物を植物保護剤として利用すると好ましい。
本発明の化合物は一般的に感受性かつ抵抗性の種に対して、また成長の全て又は一部の段階に対して活性である。
本発明をさらに以下の非限定的実施例で説明する。実施例は本発明をさらに説明するが、実施例が本発明の範囲を制限するつもりもなく、本発明の範囲を制限するものと解釈すべきでもない。
【実施例】
【0069】
(実施例)
全ての温度を摂氏温度で示し;室温は20〜25℃を意味する。試薬は商業的供給源から購入したか又は文献手順に従って調製した。
プロトン及びフッ素磁気共鳴(それぞれ1H NMR及び19F NMR)スペクトルはVarian INOVA NMR分光器[400MHz(1H)又は500MHz(1H)及び377MHz(19F)]で記録した。指定した溶媒中で全てのスペクトルを測定した。1H NMRではそれぞれの溶媒ピークの残存プロトンピークの基準となるテトラメチルシラン(TMS)の低磁場のppmで化学シフトを記録する。プロトン間の結合定数はヘルツ(Hz)で記録する。
Thermofinnigan AQA MS ESI機器を使用し、Phenomenex Aqua 5μmのC18 125A 50×4.60mmカラム及び3分間にわたって水中55%メタノール:1%アセトニトリル→100%メタノールの線形勾配を用いてLC-MSスペクトルを得た。100%メタノールを2分間維持した。或いはエレクトロスプレーイオン化で作動する6130質量分光器を備えたAgilent 1200SL HPLCを用いてLCMSスペクトルを得;Shimadzu Shim-パックXR-ODS、3.0×30mm、2.2μmの粒径カラム及び1.5mL/分の流量下2.2分で15%メタノール→95%メタノールの水:メタノール勾配を利用してクロマトグラフデータを得;勾配の最後に0.8分間95%メタノールで維持し;水とメタノールの両移動相は0.1%のギ酸を含有した。
【0070】
実施例1:N-[1-メチル-1-チオカルバモイル-2-(4,5,7-トリクロロ-2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-エチル]-4-トリフルオロメトキシベンズアミド(化合物番号1)
【0071】
【化8】

【0072】
メタノール(4mL)中のN-[1-シアノ-1-メチル-2-(4,5,7-トリクロロ-2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-エチル]-4-トリフルオロメトキシベンズアミド(60mg,0.12mmole,米国仮出願SN:60/930,485に化合物1.064として記載)と硫化アンモニウム(0.04mL,水中40〜48wt.%;Sigma-Aldrichから)の溶液を自己調節可能なCEMマイクロ波Discover合成機で20分間80℃(初期電力100ワット)で照射してから圧縮空気流で冷却し、真空中でエバポレートし、酢酸エチルと水に分配した。水層をさらに酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を混ぜ合わせ、食塩水で洗浄し、食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して得た残留物をクロマトグラフィー(SiO2,ヘプタン/酢酸エチル)で精製して表題化合物を固体として得ると共に(30mg,47%)、出発原料(22mg,37%)が回収された。MS (ES): M/Z [M+H]=526及び[M-H]=524。1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6): 1.48 (s, 3H), 5.59 (d, J=13.3Hz, 1H), 5.70 (, J=13.3 Hz, 1H), 7.44 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.88 (s, 1H), 7.93 (d, J=8.8 Hz, 2H), 8.16 (s, 1H), 9.34 (s, 1H)及び9.83 (s, 1H)。19F NMR (376 MHz, DMSO-d6): -57.2 (s, 3F)。
【0073】
実施例2:N-[1-メチル-1-チオカルバモイル-2-(4,5,7-トリクロロ-2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-エチル]-4-トリフルオロメチルチオベンズアミド(化合物番号2)
【0074】
【化9】

【0075】
N-[1-シアノ-1-メチル-2-(4,5,7-トリクロロ-2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-エチル]-4-トリフルオロメチルチオベンズアミド(70mg,0.14mmole,米国仮出願SN:60/930,485に化合物番号1.065として記載)を使用することを除き、実施例1に記載の手順と同様の手順を用いて表題化合物を固体として単離した(37mg,49%)。MS (ES): M/Z [M+H]=542及び[M-H]=540。1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6): 1.48 (s, 3H), 5.56 - 5.64 (m, 1H), 5.66 - 5.76 (m, 1H), 7.80 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.88 (s, 1H), 7.93 (d, J=8.4 Hz, 2H), 8.25 (s, 1H), 9.36 (s, 1 H)及び9.84 (s, 1H)。19F NMR (376 MHz, DMSO-d6): -42.2 (s, 3F)。
【0076】
実施例3:N-[2-(4-シアノ-2-トリフルオロメチルフェノキシ)-1-メチル-1-チオカルバモイル-エチル]-4-トリフルオロメトキシベンズアミド(化合物番号3)
【0077】
【化10】

【0078】
N-[1-シアノ-2-(4-シアノ-2-トリフルオロメチルフェノキシ)-1-メチル-エチル]-4-トリフルオロメトキシベンズアミド(588mg,1.28mmole,WO 2005/044784に化合物2.6として記載)を使用することを除き、実施例1に記載の手順と同様の手順を用いて表題化合物を固体として単離した(180mg,28%)。MS (ES): M/Z [M+H]=492及び[M-H]=490。1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6): 1.67 (s, 3H), 4.82 (d, J=9.4 Hz, 1H), 4.98 (d, J=9.4 Hz, 1H), 7.38 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.45 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.90 - 8.01 (m, 2H), 8.07 (d, J=2.1 Hz, 2H), 8.68 (s, 1H), 9.19 (s, 1H)及び9.82 (s, 1H)。19F NMR (376 MHz, DMSO-d6): -61.9 (s, 3F)及び-57.1 (s, 3F)。
【0079】
実施例4:N-[1-メチル-1-チオカルバモイル-2-(4-チオカルバモイル-2-トリフルオロメチルフェノキシ)-エチル]-4-トリフルオロメトキシベンズアミド(化合物番号4)。
【0080】
【化11】

【0081】
上記実施例3で述べた同反応混合物から対応するビス-チオアミドである表題化合物番号4をも単離した(380mg,56%)。MS (ES): M/Z [M+H]=526及び[M-H]=524。1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6): 1.68 (s, 3H), 4.77 (d, J=9.4 Hz, 1H), 4.94 (d, J=9.4 Hz, 1H), 7.23 (d, J=9.6 Hz, 1H), 7.45 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.91 - 8.05 (m, 2H), 8.20 (d, J=2.3 Hz, 2H), 8.66 (s, 1H), 9.18 (s, 1H), 9.54 (s, 1H), 9.81 (s, 1H)及び9.85 (br. s., 1H)。19F NMR (376 MHz, DMSO-d6): -61.4 (s, 3F)及び-57.1 (s, 3F)。
【0082】
実施例5:N-[2-(5-シアノ-2-トリフルオロメチルフェノキシ)-1-メチル-1-チオカルバモイル-エチル]-4-トリフルオロメチルチオベンズアミド(化合物番号5)。
【0083】
【化12】

【0084】
N-[1-シアノ-2-(5-シアノ-2-トリフルオロメチルフェノキシ)-1-メチル-エチル]-4-トリフルオロメチルチオベンズアミド(672mg,1.42 mmole,WO 2005/044784に化合物3.16として記載)を使用することを除き、実施例1に記載の手順と同様の手順を用いて表題化合物を固体として単離した(124mg,17%)。MS (ES): M/Z [M+H]=508及び[M-H]=506。1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6): 1.68 (s, 3H), 4.78 (d, J=9.5 Hz, 1H), 4.93 (d, J=9.4 Hz, 1H), 7.55 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.77 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.80 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.95 (d, J=8.4 Hz, 2H), 8.75 (s, 1H), 9.17 (s, 1H)及び9.83 (s, 1H)。19F NMR (376 MHz, DMSO-d6): -62.1 (s, 3F)及び-42.1 (s, 3F)。
【0085】
実施例6:4-ヒドロキシ-N-[1-メチル-2-(2-メチル-5-チオカルバモイル-フェノキシ)-1-チオカルバモイル-エチル]-4-トリフルオロメチルチオベンズアミド(化合物番号6)。
【0086】
【化13】

【0087】
上記実施例5で述べた同反応混合物から対応するビス-チオアミドである表題化合物番号6をも単離した(152mg,20%)。MS (ES): M/Z [M+H]=542及び[M-H]=540。1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6): 1.69 (s, 3H), 4.75 (d, J=9.2 Hz, 1H), 4.93 (d, J=9.1 Hz, 1H), 7.50 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.61 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.80 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.97 (d, J=8.2 Hz, 2H), 8.73 (s, 1 H), 9.20 (br. s., 1H), 9.76 (br. s., 1H), 9.82 (br. s., 1H)及び10.11 (br. s., 1H)。19F NMR (376 MHz, DMSO-d6): -61.4 (s, 3F)及び-42.1 (s, 3F)。
【0088】
実施例7:N-[2-(5-シアノ-2-トリフルオロメチルフェノキシ)-1-メチル-1-チオカルバモイル-エチル]-4-トリフルオロメトキシベンズアミド(化合物番号7)。
【0089】
【化14】

【0090】
N-[1-シアノ-2-(5-シアノ-2-トリフルオロメチルフェノキシ)-1-メチル-エチル]-4-トリフルオロメトキシベンズアミド(230mg,0.5 mmole,WO 2005/044784に化合物2.6として記載)を使用することを除き、実施例1に記載の手順と同様の手順を用いて表題化合物を固体として単離した(39mg,16%)。MS (ES): M/Z [M+H]=492及び[M-H]=490。1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6): 1.68 (s, 3H), 4.79 (d, J=9.5 Hz, 1H), 4.92 (d, J=9.5 Hz, 1H), 7.45 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.55 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.77 (d, J=8.1 Hz, 2 H), 7.88 - 8.08 (m, 2H), 8.67 (s, 1H), 9.15 (s, 1 H)及び9.83 (s, 1H)。19F NMR (376 MHz, DMSO-d6): -62.1 (s, 3F)及び-57.1 (s, 3F)。
【0091】
実施例8:4-ヒドロキシ-N-[1-メチル-2-(2-メチル-5-チオカルバモイル-フェノキシ)-1-チオカルバモイル-エチル]-4-トリフルオロメトキシベンズアミド(化合物番号8)。
【0092】
【化15】

【0093】
上記実施例7で述べた同反応混合物から対応するビス-チオアミドである表題化合物番号8をも単離した(21mg,8%)。MS (ES): M/Z [M+H]=526及び[M-H]=524。1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6): 1.68 (s, 3H), 4.75 (d, J=9.3 Hz, 1H), 4.92 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.45 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.51 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.61 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.94 - 8.05 (m, 2H), 8.66 (s, 1H), 9.18 (s, 1H), 9.76 (br. s., 1H), 9.81 (s, 1 H)及び10.11 (br. s., 1H)。19F NMR (376 MHz, DMSO-d6): -61.4 (s, 3F)及び-57.1 (s, 3F)。
【0094】
(使用方法の実施例)
方法A:捻転胃虫に対する化合物の活性を試験するためのスクリーニング方法。
DMSO中に培養液と試験化合物を含むマイクロタイタープレートのウェルに20匹の捻転胃虫のL1幼虫を加えた。そしてL1幼虫が発育できる27℃でマイクロタイタープレートを維持した。4日で分析を行なって、L3段階への成功した発育を判定した。試験化合物のないDMSOにさらした幼虫はコントロールとして役立った。化合物番号3、4、6及び8は、4日の評価で0.15ppmの試験濃度にて少なくとも90%運動性を抑制できた。化合物番号1、2、5及び7は、4日の評価で0.01ppmの試験濃度にて少なくとも90%運動性を抑制できた。
【0095】
方法B:スナネズミ(Mongolian jirds)(Meriones unguiculatus)についてin vivoで捻転胃虫に対する化合物の活性を試験するためのスクリーニング方法。
少なくとも5週齢のスナネズミを免疫抑制し、鞘で覆われた約1000匹の捻転胃虫の第三齢幼虫で人工的に感染させた。感染6日後に、2部のDMSOと1部のポリエチレングリコール(PEG400)の混合物に溶解した試験化合物を用いた経口強制飼養で100mg/kg及び10mg/kgの用量にてスナネズミを治療した。プラセボ(2部のDMSOと1部のPEG400)のみで治療したスナネズミはコントロールして役立った。日9(治療の3日後)にスナネズミを安楽死させ、死体解剖して胃から寄生虫を回収した。コントロール群の虫の平均数と比べて各試験群の虫数の平均減少%として効力を計算した。このスクリーニングでは、式(I)及び(Ia)の化合物で線虫侵入の膨大な減少が達成された。番号1の化合物は、1又は10mg/kgほどの低用量で線虫侵入を少なくとも95%低減させた。
【0096】
本発明の詳細な種々の実施形態について述べたが、上記明細書で述べた特定の明細事項はその多くの明白な変更が本発明の精神又は範囲から逸脱することなく可能なことから、上記パラグラフで定義される発明は上記明細書で述べた特定の明細事項に限定されるものではないことを理解すべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)又は式(Ia):
【化1】

(I) (Ia)
(式中、
R1、R2、R8、R9、R10及びR11は、相互独立に、水素、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C3-C7-シクロアルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、C3-C7-シクロアルキルオキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-アルキルアミノ、ジ(C1-C6-アルキル)アミノ、無置換若しくは置換アリール、又は無置換若しくは置換フェノキシ(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、及びメチルチオアミノから成る群より選択される)であり;
R3、R4及びR5は、相互独立に、水素、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル;無置換であるか若しくは置換されているC3-C7-シクロアルキル(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロゲン及びC1-C6-アルキルから成る群より選択される);及び無置換であるか若しくは置換されているフェニル(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される)であり;
或いはR4とR5が一緒にC2-C6-アルキレンを示し;
R6は、水素、C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルチオカルボニル又は無置換であるか若しくは置換されているベンジル(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される)であり;
R7は、水素、C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルチオカルボニル、無置換であるか若しくは置換されているフェニル(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される);無置換であるか若しくは置換されているヘテロアリール(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される);又は無置換であるか若しくは置換されているナフチル若しくはキノリル(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される)であり;
Pは、C-R1又はNであり;
Qは、C-R2又はNであり;
Vは、C-R8又はNであり;
Wは、C-R9又はNであり;
Xは、C-R10又はNであり;
Yは、C-R11又はNであり;
Zは、直接結合、C(O)、C(S)又はS(O)pであり;
Tは、独立にO、S又はNであり;
aは、1、2又は3であり;かつ
pは、1又は2である)
のチオアミド化合物。
【請求項2】
式(I)を有し、かつ式中、
P及びQがNであり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
R8、R9、R10及びR11が相互独立に、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C3-C7-シクロアルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、 アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、C3-C7-シクロアルキルオキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-アルキルアミノ、ジ(C1-C6-アルキル)アミノ、無置換若しくは置換アリール又は無置換若しくは置換フェノキシ(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、及びメチルチオアミノから成る群より選択される)であり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチル又はC1-C3-アルキルであり;
R7が無置換若しくは置換フェニル(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される);無置換若しくは置換ヘテロアリール(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される);
又は無置換若しくは置換ナフチル若しくはキノリル(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される)であり;
Zが直接結合、C(O)、C(S)又はS(O)pであり;かつ
aが1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式(I)を有し、かつ式中、
P及びQがNであり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
R8、R9、R10及びR11が相互独立に、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C3-C7-シクロアルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、C3-C7-シクロアルキルオキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-アルキルアミノ、ジ(C1-C6-アルキル)アミノ、無置換若しくは置換アリール又は無置換若しくは置換フェノキシ(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6- アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、及びメチルチオアミノから成る群より選択される)であり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチル又はC1-C3-アルキルであり;
R7が無置換若しくは置換フェニル(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される);無置換若しくは置換ヘテロアリール(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される)であり;
ZがC(O)であり;
Tが独立にO、S又はNであり;かつ
aが1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
式(I)を有し、かつ式中、
P及びQがNであり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
R8、R9、R10及びR11が相互独立に、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C3-C7-シクロアルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、C3-C7-シクロアルキルオキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-アルキルアミノ、ジ(C1-C6-アルキル)アミノ、無置換若しくは置換アリール又は無置換若しくは置換フェノキシ(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6- アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、及びメチルチオアミノから成る群より選択される)であり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチルであり;
R7が無置換若しくは置換フェニル(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される);無置換若しくは置換ヘテロアリール(置換されている場合の置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルスルフィニル、ハロ-C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、SF5、C1-C6-アルキルアミノ、及びジ(C1-C6-アルキル)アミノから成る群より選択される)であり;
ZがC(O)であり;
aが1であり;
m及びnが独立に0又は1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
式(I)を有し、かつ式中、
R1、R2、R8、R9、R10及びR11が相互独立に、水素、シアノ、ハロゲン、ハロメチル又はメチルチオアミノであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチル又はC1-C3-アルキルであり;
PがC-R1又はNであり;
QがC-R2又はNであり;
VがC-R8又はNであり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11又はNであり;
TがO又はSであり;
ZがC(O)であり;かつ
aが1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
式(I)を有し、かつ式中、
R1、R2、R8、R9、R10及びR11が相互独立に、水素、シアノ、クロロ又はトリフルオロメチルであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチルであり;
PがC-R1又はNであり;
QがC-R2又はNであり;
VがC-R8又はNであり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11又はNであり;
ZがC(O)であり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニルから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
式(I)を有し、かつ式中、
R8、R9、R10及びR11が相互独立に、水素、シアノ、クロロ又はトリフルオロメチルであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチルであり;
PがNであり;
QがNであり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
ZがC(O)であり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロゲン、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルコキシ、及びハロ-C1-C6-アルコキシから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
式(I)を有し、かつ式中、
R8、R9、R10及びR11が相互独立に、水素、シアノ、クロロ又はトリフルオロメチルであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチルであり;
PがNであり;
QがNであり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
ZがC(O)であり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロ-C1-C6-アルキルチオ及びハロ-C1-C6-アルコキシから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
式(I)を有し、かつ式中、
R1、R8、R9、R10及びR11が相互独立に、水素、シアノ、クロロ、トリフルオロメチル又はメチルアミノであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチルであり;
PがC-R1又はNであり;
VがC-R8又はNであり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11又はNであり;
ZがC(O)であり;
TがOであり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、アリールチオ、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、ハロ-C1-C6-アルキルカルボニルから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
式(I)を有し、かつ式中、
R9、R10及びR11が相互独立に、水素、シアノ、クロロ、ブロモ、メチル又はトリフルオロメチルであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R2がH、クロロ、ブロモ又はC1-C6-アルコキシであり;
R5がメチルであり;
PがNであり;
QがC-R2であり;
VがNであり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
ZがC(O)であり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロ-C1-C6-アルキルチオ及びハロ-C1-C6-アルコキシから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
式(I)を有し、かつ式中、
R8、R9、R10及びR11が相互独立に、水素、クロロ、ブロモ、メチル又はトリフルオロメチルであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R2がH、クロロ、ブロモ又はC1-C6-アルコキシであり;
R5がメチルであり;
PがNであり;
QがC-R2であり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
ZがC(O)であり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロ-C1-C6-アルキルチオ及びハロ-C1-C6-アルコキシから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
式(I)を有し、かつ式中、
R9、R10及びR11が相互独立に、水素、シアノ、クロロ、ブロモ、メチル又はトリフルオロメチルであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチルであり;
PがNであり;
QがNであり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
ZがC(O)であり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロ-C1-C6-アルキルチオ及びハロ-C1-C6-アルコキシから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
式(I)を有し、かつ式中、
R9、R10及びR11が相互独立に、水素、クロロ、ブロモ又はメチルであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R2がH、クロロ、ブロモ又はメトキシであり;
R5がメチルであり;
PがNであり;
QがC-R2であり;
VがNであり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
ZがC(O)であり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロ-C1-C6-アルキルチオ及びハロ-C1-C6-アルコキシから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
式(I)を有し、かつ式中、
R8、R9、R10及びR11が相互独立に、水素、クロロ、ブロモ、メチル又はトリフルオロメチルであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R2がH、クロロ、ブロモ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ又はブトキシであり;
R5がメチルであり;
PがNであり;
QがC-R2であり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
ZがC(O)であり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロ-C1-C6-アルキルチオ及びハロ-C1-C6-アルコキシから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
式(Ia)の化合物において、式中、
R8、R9、R10及びR11が相互独立に、水素、シアノ、クロロ、トリフルオロメチル又はメチルチオアミノであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチルであり;
PがNであり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
ZがC(O)であり;
TがOであり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロゲン、C1-C6-アルキルチオ、ハロ-C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルコキシ、及びハロ-C1-C6-アルコキシから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
式(Ia)の化合物において、式中、
R8、R9、R10及びR11が相互独立に、水素、シアノ、クロロ、トリフルオロメチル又はメチルチオアミノであり;
R3、R4及びR6がHであり;
R5がメチルであり;
PがNであり;
VがC-R8であり;
WがC-R9であり;
XがC-R10であり;
YがC-R11であり;
ZがC(O)であり;
TがOであり;
R7が置換フェニル(該置換基は、それぞれ互いに独立であってよく、ハロ-C1-C6-アルキルチオ及びハロ-C1-C6-アルコキシから成る群より選択される)であり、かつ
aが1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
請求項1に記載の化合物の製造方法であって、
前記式(I)の化合物を下記工程:
(i)下記式(II)
【化2】

(II)
(式中、R3、R4、R5、R6、R7、P、Q、V、W、X、Y、Z、aは、前記式(I)の化合物について上に定義したとおりである)
の化合物を硫化アンモニウム又は水硫化ナトリウムと反応させる工程
を含むプロセスによって製造し;かつ
前記式(Ia)の化合物を下記工程:
(ii)下記式(IIa):
【化3】

(IIa)
(式中、R3、R4、R5、R6、R7、P、Q、V、W、X、Y、Z、aは、前記式(Ia)の化合物について上に定義したとおりである)
の化合物を溶媒中、塩基の存在下又は非存在下で硫化アンモニウムと反応させる工程
を含むプロセスによって製造する、前記方法。
【請求項18】
内部寄生虫を殺すのに有効な量の請求項1に記載の化合物を治療が必要な動物に投与することによって、内部寄生虫感染に対して動物を治療する方法。
【請求項19】
前記内部寄生虫感染が蠕虫感染である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記蠕虫が捻転胃虫である、請求項19に記載の方法。

【公表番号】特表2012−506441(P2012−506441A)
【公表日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−533272(P2011−533272)
【出願日】平成21年10月20日(2009.10.20)
【国際出願番号】PCT/US2009/061337
【国際公開番号】WO2010/048191
【国際公開日】平成22年4月29日(2010.4.29)
【出願人】(304040692)メリアル リミテッド (73)
【Fターム(参考)】