説明

チリダニグループ1ペプチダーゼアレルゲン阻害物質としてのピルブアミド化合物及びその使用

本発明は、全体としては、治療用化合物の分野に関し、より詳細には、特に、チリダニグループ1ペプチダーゼアレルゲン(例えば、Der p 1、Der f 1、Eur m 1)を阻害する、下記の式


で表されるある種のピルブアミド化合物(便宜上、本明細書では集合的に「PVA化合物」と呼ぶ)に関する。本発明は、また、そのような化合物を含んでなる医薬組成物、及び、チリダニグループ1ペプチダーゼアレルゲンを阻害するための、及びチリダニグループ1ペプチダーゼアレルゲンによって仲介される疾患及び障害;チリダニグループ1ペプチダーゼアレルゲンの阻害によって改善される疾患及び障害;喘息;鼻炎;アレルギー性結膜炎;アトピー性皮膚炎;チリダニによって誘発されるアレルギー性病態;チリダニグループ1ペプチダーゼアレルゲンによって誘発されるアレルギー性病態;及びイヌのアトピー;の治療における、そのような化合物及び組成物の(インビトロ並びにインビボ)使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の式
【化1】

[式中、
−Rは、独立に、−H又は−R1Aであり;
−R1Aは、独立に、飽和脂肪族C1〜6アルキルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX1で場合により置換されており;
−Rは、独立に、−Hであり;
−Rは、独立に、−H又は−R3Aであり;
−R3Aは、独立に、飽和脂肪族C1〜3アルキルであり;
−Rは、独立に、−R4Aであり;
−R4Aは、独立に、−Meであり;
−Rは、独立に、−Hであり;
−Rは、独立に、−H又は−R6Aであり;
−R6Aは、独立に、飽和脂肪族C1〜3アルキルであり;
−Rは、独立に、−H、−R7A、又は−R7Bであり;
−R7Aは、独立に、飽和脂肪族C1〜6アルキルであり;
−R7Bは、独立に、−L7B1−R7BB又は−R7BBであり;
−L7B1−は、独立に、飽和脂肪族C1〜3アルキレンであり;
−R7BBは、独立に、−R7BB1、−R7BB2、−R7BB3、又は−R7BB4であり;
−R7BB1は、独立に、フェニル又はナフチルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されており;
−R7BB2は、独立に、C5〜10ヘテロアリールであって、1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されており;
−R7BB3は、独立に、C3〜7シクロアルキルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX2で場合により置換されているか、又は場合によりベンゼン環に縮合されていて、このベンゼン環は1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されており;
−R7BB4は、独立に、飽和橋架けC5〜10シクロアルキルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX2で場合により置換されており;
−Rは、独立に、−Hであり;
−Rは、独立に、−H又は−R9Aであり;
−R9Aは、独立に、飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;
−R10は、独立に、−R10A、−R10B、−R10C、又は−R10Dであり;
−R10Aは、独立に、フェニル又はナフチルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されており;
−R10Bは、独立に、C5〜10ヘテロアリールであって、1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されており;
−R10Cは、独立に、飽和C3〜7シクロアルキルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX2で場合により置換されており;
−R10Dは、独立に、非芳香族C3〜10ヘテロシクリルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX2で場合により置換されており;
又は、−R及び−R10は、それらがそれぞれ結合されている窒素原子及び炭素原子と一緒になって、非芳香族C5〜7ヘテロ環式ラクタム環を形成していて、この環は1個又はそれ以上の置換基−RX2で場合により置換されているか、又は場合によりベンゼン環に縮合されていて、このベンゼン環は1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されており;
−R11は、独立に、−H、−R11A、又は−R11Bであり;
−R11Aは、独立に、−RZ1、−RZ2、−RZ3、−RZ4、−RZ5、−L−RZ2、−L−RZ3、−L−RZ4、又は−L−RZ5であり;
−RZ1は、独立に、飽和脂肪族C1〜6アルキルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX1で場合により置換されており;
それぞれの−RZ2は、独立に、飽和C3〜7シクロアルキルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX2で場合により置換されており;
それぞれの−RZ3は、独立に、−RZ3A又は−RZ3Bであり;
それぞれの−RZ3Aは、独立に、非芳香族C3〜7ヘテロシクリルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX2で場合により置換されており;
それぞれの−RZ3Bは、独立に、飽和橋架けC5〜10ヘテロシクリルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX2で場合により置換されており;
それぞれの−RZ4は、独立に、フェニル又はナフチルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されており;
それぞれの−RZ5は、独立に、C5〜10ヘテロアリールであって、1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されており;
それぞれの−L−は、独立に、飽和脂肪族C1〜4アルキレンであり;
−R11Bは、独立に、−CRJ1J2−C(=O)−NRJ3J4であり;
−RJ1は、独立に、−H又は飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;
−RJ2は、独立に、−H又は飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;
−RJ3は、独立に、−H、飽和脂肪族C1〜4アルキル、フェニル、又はベンジルであり;
−RJ4は、独立に、−H、飽和脂肪族C1〜4アルキル、フェニル、又はベンジルであり;
又は−NRJ3J4は、独立に、C3〜10ヘテロシクリル基であって、1個又はそれ以上の置換基−RX2で場合により置換されており;
−R12は、独立に、H又は−R12Aであり;
−R12Aは、独立に、飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;
式中のそれぞれの−RX1は、
−F、−Cl、−Br、−I、フェニル、−CF、−OH、−OR、−OCF、−NH、−NHR、−NR、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペリジノ、N−(C1〜4アルキル)−ピペリジノ、−NHC(=O)R、−NRC(=O)R、−C(=O)R、−C(=O)OH、−C(=O)OR、−C(=O)NH、−C(=O)NHR、−C(=O)NR、−C(=O)−ピロリジノ、−C(=O)−ピペリジノ、−C(=O)−モルホリノ、−C(=O)−ピペリジノ、−C(=O)−{N−(C1〜4アルキル)−ピペリジノ}、−SR、−S(=O)R、及び−S(=O)から独立に選択され;
式中のそれぞれの−Rは、独立に、飽和脂肪族C1〜6アルキル、フェニル、又は−CH−フェニルであり;
式中のそれぞれのフェニルは、−F、−Cl、−Br、−I、−RSS、−CF、−OH、−ORSS、又は−OCFから選択される1個又はそれ以上の基で場合により置換されており、式中のそれぞれの−RSSは、独立に、飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;
前記式中のそれぞれの−RX2は、
−F、−Cl、−Br、−I、−R、フェニル、−OH、−OR、−C(=O)R、−NH、−NHR、−NR、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペリジノ、N−(C1〜4アルキル)−ピペリジノ、−NHC(=O)R、及び−NRC(=O)Rから独立に選択され;
式中のそれぞれの−Rは、独立に、飽和脂肪族C1〜6アルキル、フェニル、又は−CH−フェニル;であり
式中のそれぞれのフェニルは、−F、−Cl、−Br、−I、−RTT、−CF、−OH、−ORTT、又は−OCFから選択される1個又はそれ以上の基で場合により置換されており、式中のそれぞれの−RTTは、独立に、飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;
前記式中のそれぞれの−RX3は、
−F、−Cl、−Br、−I、
−R
−CH=CH、−C≡CH、シクロプロピル、
−CF、−CHF、−OCF、−OCHF
−CN、
−NO
−OH、−OR
−L−OH、−L−OR
−O−L−OH、−O−L−OR
−NH、−NHR、−NR
ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、
ピペリジノ、N−(C1〜4アルキル)−ピペリジノ、
−L−NH、−L−NHR、−L−NR
−L−ピロリジノ、−L−ピペリジノ、−L−モルホリノ、
−L−ピペリジノ、−L−{N−(C1〜4アルキル)−ピペリジノ}、
−L−イミダゾール−2−イル、−L−{N−(C1〜4アルキル)−イミダゾール−2−イル}、
−O−L−NH、−O−L−NHR、−O−L−NR
−O−L−ピロリジノ、−O−L−ピペリジノ、−O−L−モルホリノ、
−O−L−ピペリジノ、−O−L−{N−(C1〜4アルキル)−ピペリジノ}、
−O−L−イミダゾール−2−イル、−O−L−{N−(C1〜4アルキル)−イミダゾール−2−イル}、
−NHC(=O)R、−NRC(=O)R
−C(=O)R
−C(=O)OH、−C(=O)OR
−C(=O)NH、−C(=O)NHR、−C(=O)NR
−C(=O)−ピロリジノ、−C(=O)−ピペリジノ、−C(=O)−モルホリノ、
−C(=O)−ピペリジノ、−C(=O)−{N−(C1〜4アルキル)−ピペリジノ}、
−NHC(=O)NH、−NHC(=O)NHR、−NHC(=O)NR
−NHC(=O)−ピロリジノ、−NHC(=O)−ピペリジノ、−NHC(=O)−モルホリノ、
−NHC(=O)−ピペリジノ、−NHC(=O)−{N−(C1〜4アルキル)−ピペリジノ}、
−S(=O)
−S(=O)NH、−S(=O)NHR、−S(=O)NR、及び
=O
から独立に選択され;
式中のそれぞれの−L−は、独立に、飽和脂肪族C1〜4アルキレンであり;
式中のそれぞれの−Rは、独立に、飽和脂肪族C1〜6アルキル、フェニル、−CH−フェニル、C5〜6ヘテロアリール、又は−CH−C5〜6ヘテロアリールであり;
式中のそれぞれのフェニルは、−F、−Cl、−Br、−I、−RVV、−CF、−OH、−ORVV、又は−OCFから選択される1個又はそれ以上の基で場合により置換されており;
式中のそれぞれのC5〜6ヘテロアリールは、−F、−Cl、−Br、−I、−RVV、−CF、−OH、−ORVV、又は−OCFから選択される1個又はそれ以上の基で場合により置換されており;
式中のそれぞれの−RVVは、独立に、飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;
さらに、2つの隣接する基−RX3は、一緒になって、−OCHO−、−OCHCHO−、−CHOCH−又は−OCHCH−を形成していてよく;
さらに、2つの隣接する基−RX3は、それらが結合している環原子と一緒になって、C5〜7炭素環式環又はC5〜7ヘテロ環式環を形成していてよい]
で表される化合物群から選択される化合物並びにその薬学的に許容される塩、水和物、及び溶媒和物。
【請求項2】
式中の−Rが、独立に、−R1Aである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式中の−R1Aが、存在している場合、独立に、飽和脂肪族C1〜6アルキルである、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
式中の−R1Aが、存在している場合、独立に、飽和脂肪族C3〜4アルキルである、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項5】
式中の−R1Aが、存在している場合、独立に、−iPr又は−nBuである、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項6】
式中の−R1Aが、存在している場合、独立に、−iPrである、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項7】
式中の−Rが、独立に、−Hである、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
式中の−Rが、独立に、−Hである、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
式中の−Rが、独立に、−R7A又は−R7Bである、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
式中の−Rが、独立に、−R7Aである、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
式中の−Rが、独立に、−R7Bである、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
式中の−R7Aが、存在している場合、独立に、飽和脂肪族C3〜4アルキルである、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
式中の−R7Aが、存在している場合、独立に、−tBuである、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
式中の−R7Bが、存在している場合、独立に、−L7B1−R7BB又は−R7BBである、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
式中の−R7Bが、存在している場合、独立に、−L7B1−R7BBである、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
式中の−R7Bが、存在している場合、独立に、−R7BBである、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
式中の−L7B1−が、存在している場合、独立に、−CH−、−CH(Me)−、−C(Me)−、−CHCH−、又は−CHCHCH−である、請求項1〜16のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
式中の−R7BBが、存在している場合、独立に、−R7BB1である、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
式中の−R7BBが、存在している場合、独立に、−R7BB4である、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
式中の−R7BB1が、存在している場合、独立に、フェニル又はナフチルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されている、請求項1〜19のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
式中の−R7BB1が、存在している場合、独立に、フェニルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されている、請求項1〜19のいずれかに記載の化合物。
【請求項22】
式中の−R7BB1が、存在している場合、独立に、フェニルであって、−F、−Cl、−Br、−I、−Me、−CF、−Ph、−NH、−NHMe、−NMe、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペリジノ、及びN−(メチル)−ピペリジノから独立に選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている、請求項1〜19のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
式中の−R7BB1が、存在している場合、独立に、フェニルである、請求項1〜19のいずれかに記載の化合物。
【請求項24】
式中の−R7BB1が、存在している場合、独立に、ナフチルである、請求項1〜19のいずれかに記載の化合物。
【請求項25】
式中の−R7BB4が、存在している場合、独立に、アダマンチルである、請求項1〜24のいずれかに記載の化合物。
【請求項26】
式中の−Rが、独立に、−Hである、請求項1〜25のいずれかに記載の化合物。
【請求項27】
式中の−R9Aが、存在している場合、独立に、−Meである、請求項1〜26のいずれかに記載の化合物。
【請求項28】
式中の基−N(R)−C(=O)−R10が、下記の基:
【化2】

である、請求項1〜25のいずれかに記載の化合物。
【請求項29】
式中の−R10が、独立に、−R10Aである、請求項1〜27のいずれかに記載の化合物。
【請求項30】
式中の−R10が、独立に、−R10Bである、請求項1〜27のいずれかに記載の化合物。
【請求項31】
式中の−R10が、独立に、−R10Dである、請求項1〜27のいずれかに記載の化合物。
【請求項32】
式中の−R10Aが、存在している場合、独立に、フェニル又はナフチルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されている、請求項1〜27及び29〜31のいずれかに記載の化合物。
【請求項33】
式中の−R10Aが、存在している場合、独立に、フェニルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されている、請求項1〜27及び29〜31のいずれかに記載の化合物。
【請求項34】
式中の−R10Aが、存在している場合、独立に、フェニルであって、
−F、−Cl、−Br、−I、−CF
−C(=O)OH、−C(=O)O(C1〜4アルキル)、
−S(=O)(C1〜4アルキル)、
−フェニル、−O−フェニル、
−NH、−NH(C1〜4アルキル)、−N(C1〜4アルキル)
−ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペリジノ、N−(C1〜4アルキル)−ピペリジノ、
−O−CHCH−NH、−O−CHCH−NH(C1〜4アルキル)、−O−CHCH−N(C1〜4アルキル)
−O−CHCH−ピロリジノ、−O−CHCH−ピペリジノ、−O−CHCH−モルホリノ、
−O−CHCH−ピペリジノ、−O−CHCH−{N−(C1〜4アルキル)−ピペリジノ}、
−O−CH−イミダゾール−2−イル、及び−O−CH−{N−(C1〜4アルキル)−イミダゾール−2−イル}
から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている、請求項1〜27及び29〜31のいずれかに記載の化合物。
【請求項35】
式中の−R10Aが、存在している場合、独立に、ナフチルである、請求項1〜27及び29〜31のいずれかに記載の化合物。
【請求項36】
式中の−R10Bが、存在している場合、独立に、C5〜10ヘテロアリールであって、1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されている、請求項1〜27及び29〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項37】
式中の−R10Bが、存在している場合、独立に、C5〜6ヘテロアリールであって、
飽和脂肪族C1〜4アルキル、
−NH、−NH(C1〜4アルキル)、−N(C1〜4アルキル)
ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペリジノ、N−(C1〜4アルキル)−ピペリジノ、
−NHC(=O)(C1〜4アルキル)、及び
−OH
から独立に選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている、請求項1〜27及び29〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項38】
式中の−R10Bが、存在している場合、独立に、ピリジルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されている、請求項1〜27及び29〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項39】
式中の−R10Bが、存在している場合、独立に、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、キノリニル、又はイソキノリニルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されている、請求項1〜27及び29〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項40】
式中の−R10Bが、存在している場合、独立に、インダゾリルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されている、請求項1〜27及び29〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項41】
式中の−R10Bが、存在している場合、独立に、ベンゾイミダゾリルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されている、請求項1〜27及び29〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項42】
式中の−R10Bが、存在している場合、独立に、キノリニル又はイソキノリニルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されている、請求項1〜27及び29〜35のいずれかに記載の化合物。
【請求項43】
式中の−R10Dが、独立に、
【化3】

である、請求項1〜27及び29〜42のいずれかに記載の化合物。
【請求項44】
式中の−R10Dが、独立に、
【化4】

である、請求項1〜27及び29〜42のいずれかに記載の化合物。
【請求項45】
式中の−R10Dが、独立に、
【化5】

である、請求項1〜27及び29〜42のいずれかに記載の化合物。
【請求項46】
式中の−R10Dが、独立に、
【化6】

である、請求項1〜27及び29〜42のいずれかに記載の化合物。
【請求項47】
式中の−R11が、独立に、−R11Aである、請求項1〜46のいずれかに記載の化合物。
【請求項48】
式中の−R11が、独立に、−R11Bである、請求項1〜46のいずれかに記載の化合物。
【請求項49】
式中の−R11が、独立に、−Hである、請求項1〜46のいずれかに記載の化合物。
【請求項50】
式中の−R11Aが、存在している場合、独立に、−RZ1、−RZ2、−L−RZ4、又は−L−RZ5である、請求項1〜49のいずれかに記載の化合物。
【請求項51】
式中の−R11Aが、存在している場合、独立に、−RZ2又は−L−RZ4である、請求項1〜49のいずれかに記載の化合物。
【請求項52】
式中の−RZ1が、存在している場合、独立に、−Meである、請求項1〜51のいずれかに記載の化合物。
【請求項53】
式中のそれぞれの−RZ2が、存在している場合、独立に、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルである、請求項1〜52のいずれかに記載の化合物。
【請求項54】
式中のそれぞれの−RZ4が、存在している場合、独立に、フェニル又はナフチルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されている、請求項1〜53のいずれかに記載の化合物。
【請求項55】
式中のそれぞれの−RZ4が、存在している場合、独立に、フェニルであって、1個又はそれ以上の置換基−RX3で場合により置換されている、請求項1〜53のいずれかに記載の化合物。
【請求項56】
式中のそれぞれの−RZ4が、存在している場合、
【化7】

から独立に選択される、請求項1〜53のいずれかに記載の化合物。
【請求項57】
式中のそれぞれの−RZ4が、存在している場合、独立に、フェニルであって、−F、−Cl、−Br、−I、−Me、−Et、−nPr、−iPr、−tBu、−C(=O)OH、−C(=O)OMe、−C(=O)OEt、−C(=O)O(nPr)、−C(=O)O(iPr)、−C(=O)O(tBu)、−OH、−OMe、−OEt、−CF、−OCF、−CN、−S(=O)NH、−S(=O)NHMe、−C(=O)NH、−C(=O)NHMe、ピペリジノ、N−(メチル)−ピペリジノ、−CH−NMe、−CH−ピペリジノ、−NHC(=O)NH、及び−OCHO−から独立に選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている、請求項1〜53のいずれかに記載の化合物。
【請求項58】
式中のそれぞれの−RZ4が、存在している場合、独立に、フェニルであって、−C(=O)OH、−C(=O)OMe、−C(=O)OEt、−C(=O)O(nPr)、−C(=O)O(iPr)、−C(=O)O(tBu)、−S(=O)NH、−S(=O)NHMe、−C(=O)NH、−C(=O)NHMe、ピペリジノ、N−(メチル)−ピペリジノ、−CH−NMe、−CH−ピペリジノ、又は−NHC(=O)NHから独立に選択される置換基でメタ−又はパラ−位が場合により置換されている、請求項1〜53のいずれかに記載の化合物。
【請求項59】
式中のそれぞれの−RZ4が、存在している場合、独立に、フェニルである、請求項1〜53のいずれかに記載の化合物。
【請求項60】
式中のそれぞれの−RZ5が、存在している場合、独立に、ピリジルであって、
−NH、−NH(C1〜4アルキル)、−N(C1〜4アルキル)
ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペリジノ、N−(C1〜4アルキル)−ピペリジノ、
−NHC(=O)(C1〜4アルキル)、及び
−OH
から独立に選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている、請求項1〜59のいずれかに記載の化合物。
【請求項61】
式中のそれぞれの−RZ5が、存在している場合、独立に、ピリジル又はピリドニルである、請求項1〜59のいずれかに記載の化合物。
【請求項62】
式中のそれぞれの−RZ5が、存在している場合、独立に、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリルであって、C1〜4アルキルから選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている、請求項1〜59のいずれかに記載の化合物。
【請求項63】
式中のそれぞれの−RZ5が、存在している場合、独立に、ピラゾリルであって、C1〜4アルキルから選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている、請求項1〜59のいずれかに記載の化合物。
【請求項64】
式中のそれぞれの−L−が、存在している場合、独立に、−CH−又は−CH(Me)である、請求項1〜63のいずれかに記載の化合物。
【請求項65】
式中の−RJ1が、存在している場合、独立に、−H、−Me、又は−Etである、請求項1〜64のいずれかに記載の化合物。
【請求項66】
式中の−RJ1が、存在している場合、独立に、−Hである、請求項1〜64のいずれかに記載の化合物。
【請求項67】
式中の−RJ2が、存在している場合、独立に、−Hである、請求項1〜66のいずれかに記載の化合物。
【請求項68】
式中の−NRJ3J4が、存在している場合、独立に、C3〜10ヘテロシクリル基であって、1個又はそれ以上の置換基−RX2で場合により置換されている、請求項1〜67のいずれかに記載の化合物。
【請求項69】
式中の−NRJ3J4が、存在している場合、独立に、1、2、3、4−テトラヒドロ−イソキノリン−2−イル又は2、3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルである、請求項1〜67のいずれかに記載の化合物。
【請求項70】
式中の−NRJ3J4が、存在している場合、
【化8】

から独立に選択される、請求項1〜67のいずれかに記載の化合物。
【請求項71】
式中の−NRJ3J4が、存在している場合、
【化9】

から独立に選択される、請求項1〜67のいずれかに記載の化合物。
【請求項72】
式中の−R11Bが、存在している場合、独立に、
【化10】

である、請求項1〜64のいずれかに記載の化合物。
【請求項73】
式中の−R12が、独立に、−Hである、請求項1〜72のいずれかに記載の化合物。
【請求項74】
式中のそれぞれの−RX1が、存在している場合、
−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−OR、−NH、−NHR、−NR、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペリジノ、N−(C1〜4アルキル)−ピペリジノ、−NHC(=O)R、−NRC(=O)R、−C(=O)NH、−C(=O)NHR、−C(=O)NR、−C(=O)−ピロリジノ、−C(=O)−ピペリジノ、−C(=O)−モルホリノ、−C(=O)−ピペリジノ、及び−C(=O)−{N−(C1〜4アルキル)−ピペリジノ}
から独立に選択される、請求項1〜73のいずれかに記載の化合物。
【請求項75】
式中のそれぞれの−RX1が、存在している場合、
−OH、−OR、−NH、−NHR、−NR、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペリジノ、N−(C1〜4アルキル)−ピペリジノ、−NHC(=O)R、−NRC(=O)R、−C(=O)NH、−C(=O)NHR、−C(=O)NR、−C(=O)−ピロリジノ、−C(=O)−ピペリジノ、−C(=O)−モルホリノ、−C(=O)−ピペリジノ、及び−C(=O)−{N−(C1〜4アルキル)−ピペリジノ}
から独立に選択される、請求項1〜73のいずれかに記載の化合物。
【請求項76】
式中のそれぞれの−Rが、存在している場合、独立に、飽和脂肪族C1〜4アルキルである、請求項1〜75のいずれかに記載の化合物。
【請求項77】
式中のそれぞれの−RX2が、存在している場合、
−R、−OH、−OR、−C(=O)R、−NH、−NHR、−NR、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペリジノ、N−(C1〜4アルキル)−ピペリジノ、−NHC(=O)R、及び−NRC(=O)R
から独立に選択される、請求項1〜76のいずれかに記載の化合物。
【請求項78】
式中のそれぞれの−Rが、存在している場合、独立に、飽和脂肪族C1〜4アルキルである、請求項1〜77のいずれかに記載の化合物。
【請求項79】
式中のそれぞれの−RX3が、存在している場合、
−F、−Cl、−Br、−I、
−R
−OH、−OR
−NH、−NHR、−NR
ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、
ピペリジノ、及びN−(C1〜4アルキル)−ピペリジノ
から独立に選択される、請求項1〜78のいずれかに記載の化合物。
【請求項80】
式中のそれぞれの−L−が、存在している場合、独立に、−CHCH−、−CHCHCH−、又は−CHCHCHCH−である、請求項1〜79のいずれかに記載の化合物。
【請求項81】
式中のそれぞれの−Rが、存在している場合、独立に、飽和脂肪族C1〜4アルキルである、請求項1〜80のいずれかに記載の化合物。
【請求項82】
請求項1〜81のいずれかに記載の化合物と、薬学的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤とを含んでなる組成物。
【請求項83】
請求項1〜81のいずれかに記載の化合物と薬学的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤とを混合することを含む、組成物の調製方法。
【請求項84】
治療薬によりヒト又は動物身体を治療する方法で使用するための請求項1〜81のいずれかに記載の化合物。
【請求項85】
喘息(例えば、アトピー性喘息;アレルギー性喘息;アトピー性気管支IgE介在喘息;気管支喘息;外因性喘息;アレルゲン誘発喘息;呼吸器ウイルス感染によって悪化するアレルギー性喘息;感染性喘息;細菌感染によって引き起こされる感染性喘息;菌感染によって引き起こされる感染性喘息;原虫感染によって引き起こされる感染性喘息;又はウイルス感染によって引き起こされる感染性喘息);
喘息関与気管支過敏症;又は喘息関与気管支過反応症;
アレルギー性肺疾患関与気道リモデリング(例えば、喘息関与気道リモデリング);
慢性閉塞性肺疾患共存喘息(例えば、肺気腫共存喘息;又は慢性気管支炎共存喘息);
鼻炎(例えば、アレルギー性鼻炎;通年性鼻炎;持続性鼻炎;又はIgE介在鼻炎);
アレルギー性結膜炎(例えば、IgE介在結膜炎);
アトピー性皮膚炎;
チリダニによって誘発されるアレルギー性病態;
チリダニグループ1ペプチダーゼアレルゲン(例えば、Der p 1、Der f 1、Eur m 1)によって誘発されるアレルギー性病態;又は
イヌのアトピー
を治療する方法で使用するための請求項1〜81のいずれかに記載の化合物。
【請求項86】
喘息(例えば、アトピー性喘息;アレルギー性喘息;アトピー性気管支IgE介在喘息;気管支喘息;外因性喘息;アレルゲン誘発喘息;呼吸器ウイルス感染によって悪化するアレルギー性喘息;感染性喘息;細菌感染によって引き起こされる感染性喘息;菌感染によって引き起こされる感染性喘息;原虫感染によって引き起こされる感染性喘息;又はウイルス感染によって引き起こされる感染性喘息);
喘息関与気管支過敏症;又は喘息関与気管支過反応症;
アレルギー性肺疾患関与気道リモデリング(例えば、喘息関与気道リモデリング);
慢性閉塞性肺疾患共存喘息(例えば、肺気腫共存喘息;又は慢性気管支炎共存喘息);
鼻炎(例えば、アレルギー性鼻炎;通年性鼻炎;持続性鼻炎;又はIgE介在鼻炎);
アレルギー性結膜炎(例えば、IgE介在結膜炎);
アトピー性皮膚炎;
チリダニによって誘発されるアレルギー性病態;
チリダニグループ1ペプチダーゼアレルゲン(例えば、Der p 1、Der f 1、Eur m 1)によって誘発されるアレルギー性病態;又は
イヌのアトピー
を治療するための医薬の製造における請求項1〜81のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項87】
治療を必要としている対象に請求項1〜81のいずれかに記載の化合物の治療有効量を投与することを含む治療方法であって、その治療が、
喘息(例えば、アトピー性喘息;アレルギー性喘息;アトピー性気管支IgE介在喘息;気管支喘息;外因性喘息;アレルゲン誘発喘息;呼吸器ウイルス感染によって悪化するアレルギー性喘息;感染性喘息;細菌感染によって引き起こされる感染性喘息;菌感染によって引き起こされる感染性喘息;原虫感染によって引き起こされる感染性喘息;又はウイルス感染によって引き起こされる感染性喘息);
喘息関与気管支過敏症;又は喘息関与気管支過反応症;
アレルギー性肺疾患関与気道リモデリング(例えば、喘息関与気道リモデリング);
慢性閉塞性肺疾患共存喘息(例えば、肺気腫共存喘息;又は慢性気管支炎共存喘息);
鼻炎(例えば、アレルギー性鼻炎;通年性鼻炎;持続性鼻炎;又はIgE介在鼻炎);
アレルギー性結膜炎(例えば、IgE介在結膜炎);
アトピー性皮膚炎;
チリダニによって誘発されるアレルギー性病態;
チリダニグループ1ペプチダーゼアレルゲン(例えば、Der p 1、Der f 1、Eur m 1)によって誘発されるアレルギー性病態;又は
イヌのアトピー
の治療である、前記方法。
【請求項88】
治療が、さらに、呼吸器疾患の治療で使用されるか、使用される可能性がある薬剤群から選択される1種又はそれ以上の追加的治療用薬剤で治療することを含む、請求項85に記載の化合物、請求項86に記載の使用、又は請求項87に記載の方法。
【請求項89】
請求項1〜81のいずれかに記載の化合物の有効量とチリダニグループ1ペプチダーゼアレルゲン(例えば、Der p 1、Der f 1、Eur m 1)を接触させることを含む、インビトロ又はインビボでのチリダニグループ1ペプチダーゼアレルゲン(例えば、Der p 1、Der f 1、Eur m 1)の阻害方法。
【請求項90】
請求項1〜81のいずれかに記載の化合物の有効量と細胞を接触させることを含む、インビトロ又はインビボでの細胞中のチリダニグループ1ペプチダーゼアレルゲン(例えば、Der p 1、Der f 1、Eur m 1)の阻害方法。
【請求項91】
殺ダニ剤として使用するための、請求項1〜81のいずれかに記載の化合物。
【請求項92】
殺ダニ剤として使用するための、請求項1〜81のいずれかに記載の化合物を含んでなる組成物。
【請求項93】
請求項1〜81のいずれかに記載の化合物を含んでなる殺ダニ剤組成物。
【請求項94】
請求項1〜81のいずれかに記載の化合物の殺ダニ剤としての使用。
【請求項95】
請求項1〜81のいずれかに記載の化合物の有効量にダニを曝すことを含む、殺ダニ(例えば、チリダニ)法。
【請求項96】
請求項1〜81のいずれかに記載の化合物の有効量にダニを曝すことを含む、ダニ(例えば、チリダニ)集団の防除(例えば、制限)方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−518040(P2013−518040A)
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−549412(P2012−549412)
【出願日】平成23年1月21日(2011.1.21)
【国際出願番号】PCT/GB2011/000079
【国際公開番号】WO2011/089396
【国際公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(300052198)セントジョージズ ホスピタル メディカル スクール (1)
【出願人】(505395858)ザ・ユニバーシティ・オブ・マンチェスター (18)
【氏名又は名称原語表記】THE UNIVERSITY OF MANCHESTER
【Fターム(参考)】