説明

テラプレビル(Telaprevir)投薬養生法

本発明は、HCV患者の処置においてpeg−IFNおよびRBVとの組み合わせにおけるテラプレビルの特異的な投薬養生法の使用に関し、ここで、本処置は、(a)ペグ化インターフェロンおよびリバビリンを被験者に投与する導入期、および(b)テラプレビル、ペグ化インターフェロンおよびリバビリンの組み合わせ物を被験者に投与する処置期を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、HCV患者の処置においてpeg−IFNおよびRBVとの組み合わせにおけるテラプレビル(telaprevir)の使用に関する。特に、ペグ化インターフェロンおよびリバビリン(ribavirin)との組み合わせにおけるテラプレビルの特異的な投薬養生法の使用。
【背景技術】
【0002】
C型肝炎はC型肝炎ウイルスによって惹起される肝臓病であり、このウイルスはその疾病を有する人々の血液中に見い出される。HCV(合衆国において340万人が罹患している深刻な公衆衛生関心事)は、感染した人々の血液との直接的接触をとおして蔓延される。HCV感染をもつ多くの人々は徴候を経験しないかもしれないが、その他の人々は黄疸、腹痛、疲労および熱病のような徴候を有するかもしれない。HCV感染に関連する肝臓病の重荷は増大しつつあり、そして現在の療法は、典型的には、遺伝子型1のHCV(もっとも普通のウイルス株)を有する患者の半数未満では持続性の(sustained)恩恵を与えている。
【0003】
HCV患者の処置に関する看護の標準は、ペグ化インターフェロン(peg−IFN)とリバビリン(RBV)の組み合わせからなる。合衆国において25万人もの多くの患者が、peg−IFNとRBVによる処置の少なくとも1コースを受けたが、持続性のウイルス学的応答(SVR)を達成しなかった。インターフェロンに基づく処置に失敗した患者は、典型的には、処置の選択肢をわずかしかもたないか、または利用できる選択肢はなく、かつ急速に進行する肝臓病の危険性を有する。不成功のHCV処置に続く肝不全、がん、または死の危険は、4年後には23%であり、8年後には43%である。再処置の試行は、Peg−IFN/RBVの先のコースに失敗した被験者のPeg−IFN/RBVによる再処置が限定的な恩恵しかもたないことを示した。
【0004】
急性HCV感染症の約70%が持続性になる。慢性のHCV感染は、線維症、肝硬変および肝細胞がん腫のような重篤な肝臓病に関連する可能性がある。HCV感染は慢性の肝臓病を惹起するもっとも共通の感染として認識され、そして世界的に死の筆頭原因である。HCV感染からの死亡は、通常、最初の感染後20年またはそれ以上で起き、そしてHCV感染は米国において毎年約8000〜10000の死をもたらすと見積もられている。
【0005】
処置の究極の目標はウイルスを根絶し、それによって、必ずしも限定するものではないが、代償不全の肝硬変および肝細胞がん腫を含むHCV関連の合併症を予防することである。持続性のウイルス学的応答(SVR;今日では、処置終了後24週目に検出不能の血漿HCV RNAレベル[<10 IU/mL]を有することと定義されている)を達成した患者の見込みは、慢性のHCV遺伝子型1をもつ被験者において20〜50%の範囲のSVR率とともに、長く作用するペグ化インターフェロン(Peg−IFN)+リバビリン(RBV)処置の利用性により改善した。
【0006】
近年、慢性HCV感染症の処置においてなされた有意義な進歩にも拘らず、今日の抗ウイルス療法を用いてSVRを達成できない患者においては、有効な処置について前進する必要がある。現在では、慢性C型肝炎について治療を受けた大多数の患者は、初期治療として、あるいは初期治療への応答の欠如(治療の最初3カ月にわたるHCV RNAにおける<2−logの下降、またはウイルス陰性への達成失敗、または処置終了後の再発)後の再処置として、Peg−IFN/RBVによって処置されている。Peg−IFN/
RBVによる処置に失敗したHCV遺伝子型1を有する被験者を再処置することは、特に、これらの患者が、再発被験者に対立するような先行処置への非応答者(検出不能レベルに達しない被験者として定義される)であった場合には、低応答率をもたらすことが例証された。処置の初期コースとしても、またSVRを達成しなかった後の再処置としても、Peg−IFN/RBV治療に失敗した患者の数は増加しつつある。治療に失敗したHCV感染患者は、比較的高年齢であり、かつ処置にナイーブな患者よりも長い疾病の進行を有するようである。進行した肝線維症または肝硬変(段階3または4の線維症)をもつ患者は、それに続く5〜10年の時間枠内で、代償不全かまたは最終段階の肝不全に発展する一層大きな危機にある。処置失敗数の増加により、HCV感染による死亡率は2009〜2019年の間に確実に増大すると予測される。米国では推定232000人(総HCV感染人口の8%)がHCV遺伝子型1感染を有し、そして先行処置に失敗していた。HCV患者の改善された処置について当該技術分野における要求が存在する。
【0007】
RBVとの組み合わせにおけるIFNα(ペグ化または非ペグ化)またはIFNαの単独療法による先行処置に失敗して、16〜25%のSVR率に帰した患者のために、近年、Peg−IFNα−2b/RBVがヨーロッパにおいて承認された。また、RBVとPeg−IFNα−2aとの組み合わせ物も承認された処置である。現在、世界の多くの地域においてPeg−IFN/RBVによる処置後にSVRを達成しなかった患者のために、証明された優位性をもつ代替処置は得られていない。
【0008】
テラプレビルは、C型肝炎に対して特異的に標的化された抗ウイルス療法(STAT−C)の新しい種類の一員であり、そしてウイルス複製において必須であるHCV NS3−4Aプロテアーゼの可逆的、選択的、共有的、強固かつ徐々に結合する阻害剤である(特許文献1)。テラプレビルは、構造式(1)
【0009】
【化1】

【0010】
を有する。
【0011】
テラプレビルはS−立体配置をもつ単一のジアステレオマーである。インビトロおよびインビボでは、それはそのR−ジアステレオマーに相互変換されて2形態物の混合物を形成することができる。インビボで、R−ジアステレオマーは、HCV NS3−4Aプロテアーゼに対してテラプレビルよりも約30倍弱い力価である。テラプレビルは経口的に生物学的利用性であり、したがって、経口投与のための錠剤において調合することができる。
【0012】
ウイルス学的進展は、処置中に達成された最低レベルから1 log以上の、処置中のHCV RNAレベルにおける増大によって定義される現象である。ウイルス学的進展は、テラプレビル、Peg−IFNα−2aおよびRBVにより処置される処置にナイーブな被験者の5%において平均して起きる。テラプレビル処置中のウイルス学的進展は、テ
ラプレビル耐性変異株に関連し、そしてそれらの大多数は、投薬期間の早期(すなわち、最初の4週間)に起きる。テラプレビル処置の継続期間はウイルス学的進展という出来事には影響せず、かつ、テラプレビルに関連する耐性変異株の数の増加にも関連しない。
【0013】
肝細胞がん腫および代償不全の肝臓病のようなHCV関連の合併症の危険性を減じることができるHCV感染被験者のため、特に、先行処置後の非応答者または再発者のための代替処置について当該技術分野におけるニーズが存在する。また、テラプレビルによるHCV感染被験者の処置においてウイルス学的進展を避けるための当該技術分野におけるニーズも存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】WO 02/018369
【発明の概要】
【0015】
本発明は、テラプレビルの遅れた開始による、ペグ化インターフェロンおよびリバビリンと組み合わせて投与されるテラプレビルに関する。特に、peg−IFNおよびRBVとの組み合わせにおけるテラプレビルのそのような特異的投薬養生法は、特に、先行処置に失敗したであろう慢性のHCV遺伝子型1感染被験者によって、より高いSVR率を生成するであろう。
【0016】
1つの態様では、本発明は、HCV感染被験者の処置における使用のための、ペグ化インターフェロンおよびリバビリンとテラプレビルの組み合わせ物に関し、ここで、本処置は;
(a)ペグ化インターフェロンおよびリバビリンを被験者に投与する導入または初発期、および
(b)テラプレビル、ペグ化インターフェロンおよびリバビリンの組み合わせ物を被験者に投与する処置期を含み;
そして場合によっては、さらに
(c)ペグ化インターフェロンおよびリバビリンを被験者に投与する後続処置期を含む。
【0017】
その他の態様では、本発明は、
(a)導入または初発期において、ペグ化インターフェロンおよびリバビリンを被験者に投与し、そして
(b)処置期において、テラプレビル、ペグ化インターフェロンおよびリバビリンの組み合わせ物を被験者に投与する:
段階を含み、
場合によっては、さらに
(c)後続処置期において、ペグ化インターフェロンおよびリバビリンを被験者に投与する
段階を含んでなる、
HCVにより感染された被験者を処置する方法に関する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施例1における投薬養生法の図式概要を表す。「T」は指示期間中のテラプレビル投与を意味する。「PR」は指示期間中のpeg−IFNおよびリバビリン投与を意味する。「P」は指示期間中のテラプレビルに代わるプラセボ投与を意味する。
【発明を実施するための形態】
【0019】
定義
本明細書で使用されるような用語「非応答者(non−responders)」は、Peg−IFNおよびRBVによる処置の最小2週間後に検出不能なHCV RNAレベルを達成しなかったHCV患者を指す。
【0020】
本明細書で使用されるような用語「再発者(relapsers)」は、Peg−IFNおよびRBVによる処置の終了時に、先の検出不能なHCV RNA後の処置後続期中に検出可能なHCV RNAをもつHCV患者を指す。
【0021】
本明細書で使用されるような用語「持続性のウイルス学的応答」または「SVR」は、患者が、処置終了後24週目に検出不能な血漿HCV RNAレベル[<10 IU/mL]を有する状況を指す。
【0022】
本発明の目的では、用語「被験者」または「感染被験者」または「患者」は、処置の必要なHCVに感染された個人を指す。
【0023】
本明細書で使用されるような用語「ウイルス学的進展(virologic breakthrough)」は、処置中に達成された最低レベルから1 log以上の、処置中のHCV RNAレベルにおける増大によって定義される現象を指す。
【0024】
本発明は、テラプレビルの遅れた開始による、HCVに感染された被験者の処置における使用のためのペグ化インターフェロンおよびリバビリンとテラプレビルの組み合わせ物に関する。特に、本組み合わせ物は、HCV遺伝子型1に感染された被験者の処置のために使用される。また特に、本発明の投薬養生法は、peg−IFN/RBV療法後の、処置にナイーブな患者、非応答者または再発者を含む慢性HCV患者の処置のために意図される。好ましくは、本投薬養生法は、非応答者または再発者のために適当である。あるいはまた、本投薬養生法は、処置にナイーブな患者のために使用される。
【0025】
特に、ペグ化インターフェロンおよびリバビリンとテラプレビルの組み合わせ物が、テラプレビルの遅れた開始によりHCVの処置において使用される本投薬養生法は、ウイルス学的進展を予防または減退するであろう。本明細書で示される投薬養生法は、ウイルス学的進展へと究極的に導くテラプレビルおよびPeg−IFN/RBVに対する曝露の早期段階において、テラプレビル耐性株の陽性選択現象の発生を減少または予防するであろう。
【0026】
1つの実施態様によれば、被験者は、最初の期間(導入または初発期)の間、peg−IFNおよびリバビリンが投与され、それに続いて、第2の期間(テラプレビル処置期)では、テラプレビルがpeg−IFNおよびリバビリンと組み合わせて投与される、投薬養生法に従わされる。特別な実施態様によれば、該テラプレビル処置期は、さらに、peg−IFNおよびリバビリンが投与される第3期間(後続期)と続く。
【0027】
特に、導入または初発期とテラプレビル処置期との間にはタイムラグは存在できず、あるいはテラプレビル処置期と後続期との間にはタイムラグは存在しえない。なお特に、導入期とテラプレビル処置期との間、およびテラプレビル処置期と後続期との間にはタイムラグは存在しない。処置期の間にタイムラグがないことは、それぞれの処置期が互いに直接に続き、処置の間隔が存在しないことを意味する。例えば、第1の処置期が終了する時に、次の処置期がその後、例えば翌日、すぐに始まる。
【0028】
導入期とともに本発明のテラプレビル投薬養生法は、また、遅れた開始のテラプレビル処置として言及されてもよい。
【0029】
同じ実施態様内で、該第1期間は6週までを占めてもよく、特に、該第1期間は5週までを占めてもよい。また特に、該第1期間は少なくとも2週、特に少なくとも3週を占めてもよい。さらに特に、該第1期間は約4週を占める。また、同じ実施態様内で、第2の処置期間は少なくとも8週、好ましくは少なくとも10週を占めてもよい。また特に、該第2の処置期間は多くとも16週、好ましくは14週未満を占めてもよい。さらに特に、該第2の処置期間は約12週を占める。また、同じ実施態様内で、該第2の処置期間は少なくとも26週、特に少なくとも30週を占めてもよい。また、該第3の処置期間は多くとも36週、特に、該第3の処置期間は多くとも34週を占めてもよい。さらに特に、該第3の処置期間は約32週を占める。
【0030】
同じ目的について、より低いおよびより高い限界は、好適な範囲を与えるように組み合わされてもよいことを理解すべきである。
【0031】
本明細書において実施態様にしたがう用量投与計画では、テラプレビルの投与について指示された日に、テラプレビルは1日に2回、3回または4回投与されてもよい。テラプレビルは、約300mg〜約1500mgの量で、約300mg〜約1250mgの量で、約450mgの量で、約1250mgの量で、または約750mgの量で投与されてもよい。また、テラプレビルは約1125mgの量で投与されてもよい。テラプレビルは、典型的には1日に3回750mgの用量で、具体的には8時間毎に750mgの用量で投与されてもよい。あるいはまた、テラプレビルは、典型的には1日に2回1125mgの用量で、具体的には12時間毎に1125mgの用量で投与されてもよい。
【実施例1】
【0032】
無作為化、二重盲検プラセボ対照試験が、Peg−IFN(Peg−IFNα−2aまたはPeg−IFNα−2b)+RBVによる先行処置に失敗した慢性のHCV遺伝子型1感染をもつ被験者においてテラプレビルを用いて行われる。試行は、標準処置(Peg−IFNα−2aおよびRBV)に対して、Peg−IFNα−2aおよびRBVと組み合わされたテラプレビルの2つの投与計画(遅れた開始および遅れた開始なし)の効力、安全性および許容性を比較するために計画される。
【0033】
本試行は、ほぼ4週のスクリーニング期間、48週の処置期間および24週の後続期間からなる。実験計画の図式概要が図1において提示される。
【0034】
この試験に採用された被験者は、次に挙げる基準のいずれか1つに合致している:
(1)被験者は、Peg−IFN/RBV療法の先行コースの終了時に検出不能のHC
V RNAレベルを有したが、SVRを達成しなかった(ウイルス再発者)、あ
るいは
(2)被験者は、Peg−IFN/RBV療法の先行コース中またはその終了時に検出
不能なHCV RNAレベルを全く有さなかった(非応答者)。
【0035】
被験者は、3処置群:2つのテラプレビル投与計画(処置群A、テラプレビルの遅れた開始によらない、および処置群B,テラプレビルの遅れた開始による)および1つの対照群(処置群C)の1つに無作為化される。全3処置群は、48週の計画された処置継続期間を有する。両テラプレビル投与計画(AおよびB)では、被験者は、標準用量におけるPeg−IFNα−2a(Pegasys)およびRBV(Copegus)の48週と組み合わされて、8時間毎に750mgのテラプレビル(これ以降「q8h」と呼ぶ)の12週を受ける。処置群Bでは、テラプレビルによる処置は遅れた開始を有する:テラプレビル処置がPeg−IFNα−2aおよびRBV処置の開始後4週に始まる。対照群(C)では、被験者は、48週の間、標準用量におけるPeg−IFNα−2aおよびRBVを受ける。Peg−IFNα−2aの標準用量は180μg/週である。RBVの標準
用量は、体重75kg未満の被験者には毎日1000mg、そして体重75kg以上の被験者には毎日1200mgである。RBVは典型的には毎日2回の投与計画で経口投与される。
【0036】
3処置群における処置および計画された被験者数の詳細な概要が、以下に与えられる:* 処置群A(260人の被験者、すなわち140人の再発者および120人の非応答者):
−12週間Peg−IFNα−2aおよびRBVと組み合わされてテラプレビル;
続いて
−4週間Peg−IFNα−2aおよびRBVと組み合わされてプラセボ;
続いて
−32週間Peg−IFNα−2aおよびRBV。
* 処置群B(260人の被験者、すなわち140人の再発者および120人の非応答者):
−4週間Peg−IFNα−2aおよびRBVと組み合わされてプラセボ;
続いて
−12週間Peg−IFNα−2aおよびRBVと組み合わされてテラプレビル;
続いて
−32週間Peg−IFNα−2aおよびRBV。
* 処置群C(対照群;130人の被験者、すなわち70人の再発者および60人の非応答者):
−16週間Peg−IFNα−2aおよびRBVと組み合わされてプラセボ;
続いて
−32週間Peg−IFNα−2aおよびRBV。
【0037】
無作為化は、以前のウイルス学的応答に関して処置群間のバランスを最適化するために層化される。ほぼ350人の再発者およびほぼ300人の非応答者が含まれる。
【0038】
さらにまた、以前の非応答者の層では、具体的には、さらなる層化が以前の非応答者のタイプに基づいて行われる。被験者の登録は、非応答者のサブグループ内で、次に示す層のいずれもが55%以上を表さないように制限される:
−先行療法の12週目にHCV RNAにおいて<2 logの下落を有する被験者(ゼロ応答者);
−先行療法の12週目にHCV RNAにおいて≧2 logの下落を有するが、処置の間に検出不能なHCV RNAレベルを全く達成しなかった被験者(部分的応答者)。
【0039】
テラプレビルは、製薬学的に許容できる担体と一緒にテラプレビル375mgを含有する経口投与のためのカプセル型錠剤として調合される。適用できる場合には、テラプレビルは、8時間毎に750mgの用量で投与される。
【0040】
経口投与のためのテラプレビルに匹敵するプラセボ錠剤は、無水ラクトース、微結晶セルロース(Avicel PH102)、ステアリン酸マグネシウムおよびFD&C黄色染料#5/タルトラジンの混合物からなる。
【0041】
Peg−IFNα−2aは、製薬学的担体もまた含有する予め充填された注射器中の皮下注射のための180μg液剤として調合される。適用できる場合には、Peg−IFNα−2aは1週に1回180μgの用量で投与される。RBVは、RBV200mgを含有する経口投与のための剤皮を施した錠剤として調合される。適用できる場合には、RBVは、1日当たり2個の投与物で1000mg(体重75kg未満の被験者に対して)、および1200mg(体重75kg以上の被験者に対して)の用量で投与される。
【図1A】

【図1B】

【図1C】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
処置が;
(a)ペグ化インターフェロンおよびリバビリンを被験者に投与する導入期、および
(b)テラプレビル、ペグ化インターフェロンおよびリバビリンの組み合わせ物を被験者に投与する処置期を含み、
ここで、導入期および処置期の間にタイムラグが存在しない、
HCV感染被験者の処置における使用のための、ペグ化インターフェロンおよびリバビリンとテラプレビルの組み合わせ物。
【請求項2】
処置が、さらに
(c)ペグ化インターフェロンおよびリバビリンを被験者に投与する後続処置期を含む、請求項1に記載の組み合わせ物。
【請求項3】
処置期および後続処置期の間にタイムラグが存在しない、請求項2に記載の組み合わせ物。
【請求項4】
HCV感染被験者がHCV遺伝子型1により感染されている、請求項1〜3のいずれかに記載の組み合わせ物。
【請求項5】
HCV感染被験者が再発者または非応答者である、請求項1〜4のいずれかに記載の組み合わせ物。
【請求項6】
HCV感染被験者が処置にナイーブである、請求項1〜4のいずれかに記載の組み合わせ物。
【請求項7】
導入期が2〜6週を占める、請求項1〜6のいずれかに記載の組み合わせ物。
【請求項8】
導入期が4週を占める、請求項1〜7のいずれかに記載の組み合わせ物。
【請求項9】
処置期が8〜16週を占める、請求項1〜8のいずれかに記載の組み合わせ物。
【請求項10】
処置期が12週を占める、請求項1〜9のいずれかに記載の組み合わせ物。
【請求項11】
後続処置期が26〜36週を占める、請求項2〜10のいずれかに記載の組み合わせ物。
【請求項12】
後続処置期が32週を占める、請求項2〜11のいずれかに記載の組み合わせ物。
【請求項13】
処置期の間、テラプレビルが8時間毎に750mgの量で投与される、請求項1〜9のいずれかに記載の組み合わせ物。

【公表番号】特表2011−522862(P2011−522862A)
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−512982(P2011−512982)
【出願日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【国際出願番号】PCT/EP2009/057222
【国際公開番号】WO2009/150194
【国際公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【出願人】(510323819)バーテツクス・フアーマシユーチカルズ・インコーポレーテツド (1)
【Fターム(参考)】