説明

ディスクの位置決め装置

【課題】被組立モータ軸端にエンコーダディスクを、原点角度決め及びモータの回転中心とエンコーダディスクの中心を芯出して接着するための原点角度出し、芯出しを非熟練者でも簡単に行なえるディスク位置決め装置を提供する。
【解決手段】被組立モータを外部から駆動するθ軸エンコーダ付モータ50と、エンコーダディスク10をその半径方向から押圧するX軸プッシャ21と、θ軸エンコーダ付モータ50を中心としてX軸と直交に配置されたY軸プッシャ41と、θ軸エンコーダ付モータ50を中心としてX軸の反対側に配置されてエンコーダディスク10をX軸プッシャ21と挟んでエンコーダディスク10の回転止めをするX’軸プッシャ31と、θ軸エンコーダ付モータ10の軸方向上部に備えられたCCDカメラ60と、CCDカメラ60の映した画像を処理する画像処理装置61とを設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスクを他の円板状物体に回転角度と中心と芯を合わせて固定する位置決め装置に係り、特にモータのエンコーダディスクをモータ軸にセットする際、モータのロータとの回転角度、ロータの回転中心とディスクの芯を合わせて固定するエンコーダディスクの位置決め装置に関する。
【背景技術】
【0002】
モータのエンコーダディスクをモータ軸にセットする際、従来は作業者がカメラで拡大した映像を見ながら、紫外線硬化タイプの接着剤をつけたエンコーダディスクを手で回転させたり、ネジでエンコーダディスク端面を押し、それを回転させて最大振れから芯ずれを見て、修正し、そして最終的に位置が決まると接着剤に紫外線照射をして固定していた(例えば、特許文献1を参照)。
【特許文献1】特開昭64−86210号公報
【0003】
図6は従来のエンコーダディスクの位置決め装置で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
図において、10はエンコーダディスク、121はX軸プッシャ、122は手動(手回し)つまみ、124はネジ、150は手動のXYテーブル、151は手動(手回し)つまみ、160はCCDカメラ、161はCCDカメラ160で映した映像を表示する画像モニタ、170は紫外線照射ランプ、180はハブ、190は被組立モータである。
次に、図6の位置決め装置の使い方を説明する。
まず、CCDカメラ160でエンコーダディスク10を映して、画像モニタ161に表示させる。図7は画像モニタに表示される図を示しており、(a)は位置決め開始時、(b)は位置決め終了時である。
図7(a)において、四角はモニタ画面で、その中心GOを通る縦線と横線が表示されている。ここではモニタ画面の中心GOと被組立モータ190のハブ180の中心とを既に一致させている。GSはモニタ画面に貼り付けた目盛りで、1目盛り1ミクロンに相当するようにして、作業者に判りやすくしている。また、エンコーダディスク10には多数の同心円から成るリングパターンが描かれており、10aはその最内側のリングパターンである。
作業者はこの拡大図を見ながら、エンコーダディスク10の中心10cと原点マーク10bとを結ぶ線がモニタ画面の中心GOを通る横線と一致するように、被組立モータ190を回転させ、一致した後、次に、エンコーダディスク10の中心10cと被組立モータ190の軸中心との振れを見て、手動(手回し)つまみ122(図6)を手で回しながらエンコーダディスク10の外周を押してエンコーダディスク10の原点10cを被組立モータ190の軸中心に合わせる作業をし、最終的に芯ずれ2.5μm以下に原点ずれを押えていた。
図7(b)はこのようにして被組立モータとエンコーダディスクの回転方向(原点出し)を一致させ、さらに被組立モータの回転中心とエンコーダディスクの中心を合わせ(芯出し)した最終的な完成状態のモニタ画面を示している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような作業は、角度をあわせると芯がずれ、芯をあわせると角度がずれてしまうというような関係であるので、熟練作業者でないと多大な時間がかかってしまう欠点があった。
そこで、本発明は、非熟練者でも迅速に位置あわせが出来る装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決するため、請求項1記載の発明は、ディスクの位置決め装置に係り、被組立物の回転円板に別体のディスクを、回転方向(原点出し)位置決め及び前記被組立物の回転中心と前記ディスクの中心を合わせて(芯出し)固定するためのディスクの位置決め装置において、前記被組立物を固定する固定ジグと、前記固定ジグに固定された前記被組立物を外部から駆動するθ軸エンコーダ付モータと、前記別体のディスクを該ディスクの半径方向から押圧するX軸プッシャと、前記θ軸エンコーダ付モータを中心として前記X軸と直交に配置されたY軸プッシャと、前記θ軸エンコーダ付モータを中心として前記X軸の反対側に配置されて前記別体のディスクを前記X軸プッシャと挟んで前記別体のディスクの回転止めをするX’軸プッシャと、前記θ軸エンコーダ付モータの軸方向上部に備えられたCCDカメラと、前記CCDカメラの映した画像を処理する画像処理装置とを備えたことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のエンコーダディスクの位置決め装置において、前記被組立物が被組立モータであり、前記別体のディスクがエンコーダディスクであることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のエンコーダディスクの位置決め装置において、前記X軸プッシャ、Y軸プッシャ、およびX’軸プッシャをそれぞれ専用のモータで駆動し、かつ前記各X,X’,Y軸モータを手動で回転できるようにすることで前記各X軸プッシャ、Y軸プッシャ、およびX’軸プッシャを駆動できるようにしたことを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項2記載のエンコーダディスクの位置決め装置において、回転角修正ローラを前記エンコーダディスクの周囲に接する位置に設け、前記回転角修正ローラを回すことにより、原点マークの回転角度を修正できるようにしたことを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のエンコーダディスクの位置決め装置において、前記回転角修正ローラを駆動する修正ローラ駆動モータを備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、原点角度出し、芯出しを非熟練者でも短時間で行なうことが出来る効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の具体的実施例に係るエンコーダディスクの位置決め装置を図1に基づいて説明する。
図において、10はエンコーダディスク、20はX軸モータ、21はX軸プッシャ、22は手動つまみ、24はネジ、30はX’軸モータ、31はX’軸プッシャ、33はクッション、34はネジ、40はY軸モータ、41はY軸プッシャ、42は手動つまみ、44はネジ、50はθ軸モータ、51はカップリング、60はCCDカメラ、61は画像処理装置、70は紫外線照射ランプ、80はハブ、81は回転修正ローラ、90は被組立モータ、91はコネクタ、92は直流電源、95はウケ、96はオサエである。
【0008】
エンコーダディスクの外周を押す又は把持する直交したX軸プッシャ21,Y軸プッシャ41と、X軸上でエンコーダディスク10の反対方向にX’軸プッシャ31を配置し、それぞれのプッシャ21、31、41を各モータ20、30、40で前後移動できるようにし、X軸プッシャ21、Y軸プッシャ41はエンコーダディスク10の外周を押し、X’軸プッシャ31は先端にゴム板のクッション材33を付け、X軸プッシャ21とX’軸プッシャ31で、エンコーダディスク10を挟んで、エンコーダディスク10の回転止めをしている。
各モータにはエンコーダがついており、それぞれ位置、動作量が制御出来るようになっている。
また、被組立モータ90の下部にθ軸モータ50を設置し、カップリング51で被組立モータ90を回転可能に接続できるようにして、θ軸モータ50を回転させることでエンコーダディスク10を回転させることができる。
エンコーダディスク10の上部に設置されたCCDカメラ60でエンコーダディスク10のパターンを撮影し、画像処理部装置61に送って、画像処理部装置61が画像処理して、芯ずれ、回転位置ずれを検出する。
芯ずれは一度覚えた中心と、180度回して覚えた中心の差の半分が本当の中心となる。
また、回転位置ずれは一度記憶した理想的な角度とのズレを検出する。
このようにして検出された芯ずれと回転位置ずれ量は画像処理装置61から各モータにフィードバックされて、自動修正される。
また、作業者がずれを微調整する場合には、検出された芯ずれと回転位置ずれ量を画像処理装置61に付属の画像モニタに表示して、作業者がその画像モニタを見ながら、それをゼロに近づけるよう手動つまみ22,42を回すことで簡単に微調整できる。
なお、モータの回転角とプッシャの進み量は、ミクロン単位ではネジの弾性、バックラッシ、スキマのバラツキ等のために一致しないので、リニアモータであればともかく、回転モータによる自動修正では作業者による微調整が好ましい。
このようにして、ずれが許容範囲内に入ったら紫外線照射で接着剤を固めるようにする。
【0009】
図2〜図4は本発明に係る芯だし、角度だし手法を説明する図で、(1)〜(7)の手順で進められる。
まず、ステップ1は、被組立モータ90を取付台(図1b)のウケ95とオサエ95で取り付け、位置を決めて固定すると共に、コネクタ91(図1b)も繋いで、直流電源92に接続する。
ステップ2で、カップリング51を介してθ軸モータ50に繋ぐ。
ステップ3で、被組立モータ90のシャフトに設けられたハブ80の上面に紫外線硬化型接着剤を塗布する。図2(1)はハブ80の上面の中心付近を映しているモニタ像である(この画面では、組立モータ90のハブ80の中心MOはまだ判らない(したがって括弧付で表示している。))。
ステップ4で、エンコーダディスク10をハブ80の上面に載せたときに概略中心にくるようX軸プッシャ21とY軸プッシャ41とを寄せてくる。このとき、押し代を残すような位置でとどめておく。
ステップ5で、エンコーダディスク10をX軸プッシャ21とY軸プッシャ41に軽く当てながらハブ80に載せ、軽く押しつけ、接着剤を拡げる。
図2(2)はハブ80の上面に載せられたエンコーダディスク10を映しているモニタ像である。ただし、図面を見易くするために、エンコーダディスク10の中心10cから最内側のリングパターン10aまでを図示して、リングパターン10aの外側のリングパターンは図示せず、代わりにエンコーダディスク10の下の被組立モータ90のハブ80の部分をハッチングで表示している。
なお、図2(2)において、10bはエンコーダディスク10の上に記された菱形をした原点マーク、10cはエンコーダディスク10の中心である。 図では、被組立モータ90はロータが任意に回転した状態(すなわち、ロータとステータがある特定の位置にきた状態(「原点」)となってはいない。)である。
もちろん、被組立モータ90の中心とエンコーダディスク10の中心は未だ一致していないし(芯ずれ)、被組立モータ90の原点で、エンコーダディスク10の中心と原点(菱形)マークが水平にもなっていない(回転位置ずれ)。
【0010】
ステップ6で、被組立モータ90に励磁ロックをかける。
図5はモータの励磁ロックの原理を説明する図である。
励磁ロックは、DC電源を用い、被組立モータのY巻線の1つの巻線の一端から残りの2つの巻線の他端へ直流電流を流すことで、ブレーキ機構が無くても簡単にモータの回転子に回転方向の運動を規制することができることとなる。
こうすることで、ロータとステータがある特定の位置にきた状態(「原点」)にくる。
図2(3)は、励磁ロックをかけて、ロータとステータを原点位置に置いた状態を示している。したがって、ここではステータは図2(2)の任意の回転位置よりその中心MOを中心に原点位置まで回転したので、図2(2)のモニタ像と若干異なっている。この原点維持状態での回転位置をθ軸モータ50のエンコーダで読みとり記憶する(X,Y軸プッシャ21とY軸プッシャ41はエンコーダディスク10に当てている)。
ステップ7(図3(4))では、X軸プッシャ21とY軸プッシャ41をエンコーダディスク10から離し、図2(3)の状態よりθ軸モータ50を回転させ、原点マーク10bを正規の位置(エンコーダディスク10の中心10cと原点マーク10bが水平状態)にもってくる。この移動後のθ軸エンコーダの位置と移動前の励磁ロック位置でのθ軸エンコーダの位置との差α(度)を記憶する。
ステップ8では、Y軸プッシャ41をエンコーダディスク10から離し、X’軸プッシャ31をエンコーダディスク10方向に寄せてX軸プッシャ21と共にエンコーダディスク10を挟んで回り止めをかける(エンコーダディスク10の回転止め)。
ステップ9で、被組立モータ90の励磁ロックを解除し、θ軸モータ50をα°回転させる。そうすると、エンコーダディスク10はX軸プッシャ21とX’軸プッシャ31とで図3(4)の正規の位置に固定されたまま、下の被組立モータ90だけがα°回転することとなり、接着剤はまだ固まっていないので、エンコーダディスク10と被組立モータ90が相対回転し、被組立モータ90はその励磁ロック位置でエンコーダディスク10の原点マークが正規位置に来ることになる(図3(5))。
【0011】
しかしながら、この状態では、まだ、被組立モータ90のハブ80の中心MOとエンコーダディスク10の中心10cとはズレているので、芯(中心)合わせが必要となる。以下が芯(中心)合わせの手順である。
ステップ10で、まず、X’軸プッシャ31をエンコーダディスク10から離し、次に、X軸プッシャ21をエンコーダディスク10から離し、エンコーダディスク10を回転フリーにする。
ステップ11で、画像処理装置61はCCDカメラ60でエンコーダディスク10中心の中心マーク10cを読み、これをP1とする(図3(5))。
ステップ12で、θ軸モータ50を180°回転させる。画像処理装置61はまた中心マーク10cを読み、これをP2とする(図3(6))。
ステップ13で、画像処理装置61は上記P1と上記P2の中間位置を計算し、これをP3とする。このP3が被組立モータ90の回転中心位置となる(図3(6))。このようにして、画像処理装置61により被組立モータ90の回転中心が求まる。
ステップ14で、P2とP3とのXY方向での差、及び芯ズレ[(Δx)2+(Δy)21/2(ただし、x方向の芯ずれをΔx、y方向の芯ずれをΔyとする。)、原点マークの正規角度とのずれを画面上に表示する(図3(6))
【0012】
ステップ15で、図4(7)の矢印の向きにP2からP3へ、X軸、X’軸、Y軸の各モータを使用してエンコーダディスク10を平行移動させて、芯ずれを自動修正する。θ軸モータ50の180°回転によりエンコーダディスク10がY軸モータ40のY軸プッシャ41のストロークが届かない位置にある場合は、θ軸モータ50を180°戻して、Y軸モータ40のY軸プッシャ41を働かせるようにすればよい(既に、被組立モータ90の励磁ロック位置でエンコーダディスク10の原点マークが正規位置にある状態を保っているので、θ軸モータ50を回転させてもその状態は変わらない。)。
【0013】
合格圏内に入れば、X軸モータ20,Y軸モータ40を逃して、紫外線照射ランプ0を点灯し、接着剤を固める(図4(8))。
また、手動、半自動の場合は、X軸モータ20,Y軸モータ40のサーボをフリーにし、画面に表示されたズレ量を見ながら手動つまみ22、42を回して合格圏内に入れる。角度ずれはエンコーダディスク10を手で回して補正するズレ量は遂時計算して表示するのでほぼリアルタイムで、ずれ量を認識できる。
回転修正ローラ81がついていればそれを回して角度を修正する。合格すれば、XY軸を逃して、紫外線照射ランプを点灯して接着剤を固める。
自動も半自動も、接着剤硬化後、更にθ軸モータ50を180°回転させ、照射、硬化による芯ずれが許容値であることを確認して合否判定する。
ステップ16で、被組立モータ90を取出す。
【0014】
以上のように、本発明によれば、CCDカメラ60で常に監視し、画像を取込み、画像処理装置61に送り、画像処理装置61は受け取った画像から回転角度、芯ずれ量を計算し、計算終了後、直ちに画面上に図2のように表示する。作業者は画面に表示されたその数値を見ながら手動でX軸,X’軸,Y軸モータを回転させ、各モータ軸でずれを修正するようにしている。
また、回転角においては、合わせるべき角度の直線を、理想の回転中心から引き、回転角度のあわせ方向、量を一目でわかるように表示している。
回転角修正ローラ81を設け、X,Y回転角修正ローラでエンコーダディスク10を挟み、回転角修正ローラ81を回すことにより、原点マークの回転角度を修正できるようにしている。
回転角修正ローラ81は手動又は電動で回転させ、手動なら画面で確認しながら、電動ならずれ角度分に相応する角度を回せばよい。この場合は、X軸・Y軸プッシャ21、41は把持する部分は外し、当て面のみ使用する。
したがって、本発明によれば、原点角度出し、芯出しを非熟練者でも短時間で行なうことが出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の具体的実施例に係るエンコーダディスクの位置決め装置で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図2】本発明に係る芯だし、角度だし手法を説明する図で、その前半の手順である。
【図3】芯だし、角度だし手法を説明する図2に続く手順である。
【図4】芯だし、角度だし手法を説明する図3に続く後半の手順である。
【図5】励磁ロックの原理を説明する図である。
【図6】従来装置に係るエンコーダディスクの位置決め装置で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図7】従来装置による位置決め時のモニタ画面である。
【符号の説明】
【0016】
10 エンコーダディスク
20 X軸モータ
21 X軸プッシャ
22 手動つまみ
24 ネジ
30 X'軸モータ
31 X'軸プッシャ
33 クッション
34 ネジ
40 Y軸モータ
41 Y軸プッシャ
42 手動つまみ
44 ネジ
50 θ軸モータ
51 カップリング
60 CCDカメラ
61 画像処理装置
70 紫外線照射ランプ
80 ハブ
81 回転修正ローラ
90 被組立モータ
91 コネクタ
92 直流電源
95 ウケ
96 オサエ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被組立物の回転円板に別体のディスクを、回転方向(原点出し)位置決め及び前記被組立物の回転中心と前記ディスクの中心を合わせて(芯出し)固定するためのディスクの位置決め装置において、
前記被組立物を固定する固定ジグと、前記固定ジグに固定された前記被組立物を外部から駆動するθ軸エンコーダ付モータと、前記別体のディスクを該ディスクの半径方向から押圧するX軸プッシャと、前記θ軸エンコーダ付モータを中心として前記X軸と直交に配置されたY軸プッシャと、前記θ軸エンコーダ付モータを中心として前記X軸の反対側に配置されて前記別体のディスクを前記X軸プッシャと挟んで前記別体のディスクの回転止めをするX’軸プッシャと、前記θ軸エンコーダ付モータの軸方向上部に備えられたCCDカメラと、前記CCDカメラの映した画像を処理する画像処理装置とを備えたことを特徴とするディスクの位置決め装置。
【請求項2】
前記被組立物が被組立モータであり、前記別体のディスクがエンコーダディスクであることを特徴とする請求項1記載のエンコーダディスクの位置決め装置。
【請求項3】
前記X軸プッシャ、Y軸プッシャ、およびX’軸プッシャをそれぞれ専用のモータで駆動し、かつ前記各X,X’,Y軸モータを手動で回転できるようにすることで前記各X軸プッシャ、Y軸プッシャ、およびX’軸プッシャを駆動できるようにしたことを特徴とする請求項2記載のエンコーダディスクの位置決め装置。
【請求項4】
回転角修正ローラを前記エンコーダディスクの周囲に接する位置に設け、前記回転角修正ローラを回すことにより、原点マークの回転角度を修正できるようにしたことを特徴とする請求項2記載のエンコーダディスクの位置決め装置。
【請求項5】
前記回転角修正ローラを駆動する修正ローラ駆動モータを備えたことを特徴とする請求項4記載のエンコーダディスクの位置決め装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2007−164294(P2007−164294A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−356872(P2005−356872)
【出願日】平成17年12月9日(2005.12.9)
【出願人】(000006622)株式会社安川電機 (2,482)
【Fターム(参考)】