説明

ディスク引っ繰り返し装置とその方法

【課題】ディスクの下面のディスクの重心からずれた位置を支点として、ディスクを重力によって自動的に180度に引っ繰り返し可能であるディスク引っ繰り返し装置を提供する。
【解決手段】本発明は、対向し且つ対称している案内溝10を二つ有し、前記各案内溝10には、入り口段11と、引っ繰り返し段12と、出口段13とが、上から下に順次に排列しているディスク引っ繰り返し装置1において、前記引っ繰り返し段12は、互いに対応する、凸具121と、凹具122とを含み、前記凸具121は前記入り口段11に応じて第一支持部Aを有し、前記第一支持部Aが前記入り口段11の中央の一側に位置し、且つ前記凸具121に第二支持部Bが設けられ、前記凹具122に円弧形止め縁Cが設けられ、前記第二支持部Bが前記円弧形止め縁Cに対応することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスク引っ繰り返し装置とその方法に係り、特に、重力によってディスクが自動的に引っ繰り返し可能のディスク引っ繰り返し装置と、その方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
目下、ディスクを焼き、又は印刷した後に、ユーザは手でディスクを引っ繰り返すことが必要であり、そうしないと、前記ディスクは次の工程で処理できなくなり、しかし、自動化生産プロセスを達成するために、上記の問題は解決しなければいけない課題であり、且つ市販しているディスク引っ繰り返し機器は、全て電的エネ、空気圧や油圧などの方法を使用するので、機器の体積が大きくて、エネルギーが大量に消耗される問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の主な目的は、支持部を支点としてディスクを重力によって自動的に180度に引っ繰り返し可能のディスク引っ繰り返し装置を提供することにある。
【0004】
本発明の次の目的は、ディスクの下面のディスクの重心からずれた位置を支点として、ディスクを重力によって自動的に180度に引っ繰り返し可能のディスク引っ繰り返し方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するためになされた本願の発明は、対向し且つ対称している案内溝を二つ有し、前記各案内溝には、入り口段と、引っ繰り返し段と、出口段とが、上から下に順次に排列しているディスク引っ繰り返し装置において、前記引っ繰り返し段は、互いに対応する、凸具と、凹具とを含み、前記凸具は前記入り口段に応じて第一支持部を有し、前記第一支持部が前記入り口段の中央の一側に位置し、且つ前記凸具に第二支持部が設けられ、前記凹具に円弧形止め縁が設けられ、前記第二支持部が前記円弧形止め縁に対応することを特徴とする、ディスク引っ繰り返し装置であることを要旨としている。
【0006】
本願の発明では、前記各案内溝の入り口段にはディスクを入れるための欠け口が設けてあり、前記各案内溝の引っ繰り返し段の凸具が前記各案内溝の一側から前記各案内溝の内側へ突出し、前記各案内溝の引っ繰り返し段の第一支持部は、前記入り口段の欠け口の一側の中央に位置し、前記凸具に対向し、且つ前記引っ繰り返し段の凸具の形状が凹具に対応し、前記各案内溝の引っ繰り返し段の凸具の第二支持部が前記凸具の突出部分の頂端に位置することを特徴とする、請求項1に記載のディスク引っ繰り返し装置であることを要旨としている。
【0007】
本願の発明では、受け具を有し、前記受け具には、支持部と、止め部とが上から下に順次に設けてあり、前記支持部は、前記受け具の上部に位置し、且つ前記受け具の一側から突出することを特徴とする、ディスク引っ繰り返し装置であることを要旨としている。
【0008】
本願の発明では、前記受け具に応じて規制具が設けてあり、前記受け具の支持部が前記規制具へ突出しており、且つ前記受け具の下方に貫通孔が開設してあることを特徴とする請求項3に記載のディスク引っ繰り返し装置であることを要旨としている。
【0009】
本願の発明では、ディスクの下面のディスクの重心からずれた位置を支点とする第一のステップと、前記ディスクが重力によって前記支点を中心として引っ繰り返し始める第二のステップと、前記ディスクが重力によって180度に引っ繰り返す第三のステップとを含むことを特徴とする、ディスク引っ繰り返し方法であることを要旨としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明のディスク引っ繰り返し装置とその方法によれば、ディスクの下面のディスクの重心からずれた位置を支点として、ディスクを重力によって自動的に180度に引っ繰り返し可能である効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0012】
まず、図1を参照する。本発明のディスク引っ繰り返し装置1は、対向し且つ対称している案内溝10を二つ有し、前記各案内溝10には、入り口段11と、引っ繰り返し段12と、出口段13とが、上から下に順次に排列しており、前記入り口段11にはディスクを入れるための欠け口111が設けてあり、前記引っ繰り返し段12は、互いに対応する、凸具121と、凹具122とを含み、前記凸具121が前記各案内溝11の一側から前記各案内溝11の内側へ突出し、前記凸具121の形状が凹具122に対応し、前記凸具121に第一支持部Aが設けてあり、前記第一支持部Aは、前記入り口段11の欠け口111の一側の中央に位置し、前記凸具121に対向し、且つ前記凸具121に第二支持部Bも設けてあり、前記第二支持部Bが前記凸具121の突出部分の頂端に位置し、前記凹具122には、前記凸具121の第二支持部Bに対応する円弧形止め縁Cが設けてある。
【0013】
また、図2A乃至図6Bを参照する。図2A及び図2Bに示すように、二つの案内溝10の入り口段11の欠け口111にディスクPを入れて、引っ繰り返し段12の第一支持部Aの上でディスクPを放置し、前記第一支持部Aは、前記入り口段11の欠け口111の中央の一側に位置し、前記凸具121の突出部分から遠ざかった方向に位置し、且つ円形のディスクの重心が円心にあるので、前記第一支持部AがディスクPの重心からずれ、これにより、図3A及び図3Bに示すように、重力によりディスクPが前記第一支持部Aを支点として凸具121の突出方向に引っ繰り返されるようになり、ディスクPが円弧形止め縁Cに押し付けたと、図4A及び図4Bに示すように、ディスクPが凸具121の第二支持部Bを支点として凹具122の円弧形止め縁Cに沿って引っ繰り返されて、図5A及び図5Bに示すように、重力および遠心力によりディスクPが第二支持部Bから離脱して円弧形止め縁Cに沿って下へ摺動し、最後に、図6A及び図6Bに示すように、ディスクPが出口段13から滑り出し、このとき、ディスクPが180度に引っ繰り返したようになる。
【0014】
また、本発明の実施例2のディスク引っ繰り返し装置2は、図7及び図8に示すように、受け具20を有し、前記受け具20に応じて規制具24が設けてあり、前記受け具20には、支持部21と、止め部22と、貫通孔23とが上から下に順次に設けてあり、前記支持部21は、前記受け具20の上部に位置し、且つ前記受け具20の一側から前記規制具24へ突出する。
【0015】
次に、図9A乃至図15Bを参照しながら、前記ディスク引っ繰り返し装置2にてディスクを引っ繰り返す過程を詳細に説明する。まず、図9A及び図9Bに示すように、規制具24に合わせてディスクPを受け具20の上で放置して、ディスクPの重心が受け具20と規制具24の間に位置するので、図10A及び図13Bに示すように、重力によりディスクPが受け具20の支持部21を支点として引っ繰り返すようになり、図14A及び図14Bに示すように、引っ繰り返しているディスクPが貫通孔23を通過して受け具20の止め部22にストップされたと、図15A及び図15Bに示すように、ディスクPが支持部21から離脱して下に落下し、このとき、ディスクPが180度に引っ繰り返したようになる。
【0016】
上記のディスク引っ繰り返し装置1,2は全て梃子原理を利用するものである。
【0017】
次に、本発明のディスク引っ繰り返し方法を説明する。本発明のディスク引っ繰り返し方法は、ディスクの下面のディスクの重心からずれた位置を支点とする第一のステップと、前記ディスクが重力によって前記支点を中心として引っ繰り返し始める第二のステップと、前記ディスクが重力によって180度に引っ繰り返す第三のステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の二つの案内溝を有する実施例の斜視図
【図2A】図1に示したものにディスクを入れた状態の斜視図
【図2B】図2Aの側面図
【図3A】図2Aにおけるディスクが第一支持体を支点として引っ繰り返している状態の斜視図
【図3B】図3Aの側面図
【図4A】図3Aにおけるディスクが第一支持体から離脱して第二支持体を支点として引っ繰り返している状態の斜視図
【図4B】図4Aの側面図
【図5A】図4Aにおけるディスクが第二支持体から離脱して円弧形止め縁に沿って摺動している状態の斜視図
【図5B】図5Aの側面図
【図6A】図5Aにおけるディスクが円弧形止め縁から落下した状態の斜視図
【図6B】図6Aの側面図
【図7】本発明の規制具と受け具とを有する実施例の斜視図
【図8】本発明の規制具と受け具とを有する実施例の側面図
【図9A】図7における受け具の上面にディスクを放置した状態の斜視図
【図9B】図9Aの側面図
【図10A】図9Aにおけるディスクが支持部を支点として引っ繰り返している状態の斜視図
【図10B】図10Aの側面図
【図11A】図10Aにおけるディスクが支持部を支点として更に引っ繰り返している状態の斜視図
【図11B】図11Aの側面図
【図12A】図11Aにおけるディスクが支持部を支点として更に引っ繰り返している状態の斜視図
【図12B】図12Aの側面図
【図13A】図12Aにおけるディスクが支持部を支点として更に引っ繰り返している状態の斜視図
【図13B】図13Aの側面図
【図14A】図13Aにおけるディスクが止め部に止められた状態の斜視図
【図14B】図14Aの側面図
【図15A】図14Aにおけるディスクが止め部に止められて落下した状態の斜視図
【図15B】図15Aの側面図
【符号の説明】
【0019】
1 ディスク引っ繰り返し装置
2 ディスク引っ繰り返し装置
10 案内溝
11 入り口段
111 欠け口
12 引っ繰り返し段
13 出口段
20 受け具
21 支持部
22 止め部
23 貫通孔
24 規制具
121 凸具
122 凹具
A 第一支持部
B 第二支持部
C 円弧形止め縁
P ディスク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向し且つ対称している案内溝を二つ有し、前記各案内溝には、入り口段と、引っ繰り返し段と、出口段とが、上から下に順次に排列しているディスク引っ繰り返し装置において、前記引っ繰り返し段は、互いに対応する、凸具と、凹具とを含み、前記凸具は前記入り口段に応じて第一支持部を有し、前記第一支持部が前記入り口段の中央の一側に位置し、且つ前記凸具に第二支持部が設けられ、前記凹具に円弧形止め縁が設けられ、前記第二支持部が前記円弧形止め縁に対応することを特徴とする、ディスク引っ繰り返し装置。
【請求項2】
前記各案内溝の入り口段にはディスクを入れるための欠け口が設けてあり、前記各案内溝の引っ繰り返し段の凸具が前記各案内溝の一側から前記各案内溝の内側へ突出し、前記各案内溝の引っ繰り返し段の第一支持部は、前記入り口段の欠け口の一側の中央に位置し、前記凸具に対向し、且つ前記引っ繰り返し段の凸具の形状が凹具に対応し、前記各案内溝の引っ繰り返し段の凸具の第二支持部が前記凸具の突出部分の頂端に位置することを特徴とする、請求項1に記載のディスク引っ繰り返し装置。
【請求項3】
受け具を有し、前記受け具には、支持部と、止め部とが上から下に順次に設けてあり、前記支持部は、前記受け具の上部に位置し、且つ前記受け具の一側から突出することを特徴とする、ディスク引っ繰り返し装置。
【請求項4】
前記受け具に応じて規制具が設けてあり、前記受け具の支持部が前記規制具へ突出しており、且つ前記受け具の下方に貫通孔が開設してあることを特徴とする、請求項3に記載のディスク引っ繰り返し装置。
【請求項5】
ディスクの下面のディスクの重心からずれた位置を支点とする第一のステップと、前記ディスクが重力によって前記支点を中心として引っ繰り返し始める第二のステップと、前記ディスクが重力によって180度に引っ繰り返す第三のステップとを含むことを特徴とする、ディスク引っ繰り返し方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【公開番号】特開2008−222437(P2008−222437A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−313199(P2007−313199)
【出願日】平成19年12月4日(2007.12.4)
【出願人】(507382175)前程科技股▲ふん▼有限公司 (2)
【Fターム(参考)】