説明

デジタルカメラ

【課題】基地局から取得した郵便番号に基づき撮影地点の地名を得ることができ、デジタルカメラに連携したメモリから短時間で地名を検索でき、しかも、地名を保存するのに大容量のメモリを必要としないデジタルカメラを提供する。
【解決手段】無線通信基地局21の識別記号とそれらの識別記号が示す無線通信基地局21の所在地の地名とを対応付ける地名テーブル40を記憶する記憶手段と、無線通信基地局21から、その識別記号を取得する送受信手段15と、送受信手段15で取得した識別記号と前記記憶手段に記憶された地名テーブル40に基づいて、無線通信基地局21の所在地の地名を検索する制御手段とを備えるデジタルカメラ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部から取得した位置情報から地名を検索し、撮影された画像と共に当該地名を記録するデジタルカメラに関する。
【背景技術】
【0002】
<発明の背景>
近年、デジタルカメラは高性能化ならびに高機能化が著しい。高性能化は、CCDなどの撮像素子の高画素化や低ノイズ化などの面、および、光学レンズの明るさやズームの高倍率などの面で進んでいる。一方、高機能化は撮影枚数の増大化、プリンタとの連携の便利さの面、および、画像の編集の簡便化など多岐にわたっている。
【0003】
各種大容量メモリーカードの適用により一枚のメモリーカードに記憶できる写真の枚数は益々増大してきている。例えば、512MByteのメモリーカードを用いた場合、2048×1536画素の高画質撮影モードにおいては、350枚におよぶ写真撮影と記録が可能であり、640x480画素の標準画質撮影モードにおいては、4500枚にもおよぶ数多い写真撮影と記録が可能になる。メモリーカードの大容量化が進めば、一枚のメモリーカードに記憶できる写真の枚数は益々増大する。このように数多い写真を撮影した場合には、撮影後で写真の整理が煩雑になる。この煩雑さを解消するために、従来の光学カメラはもとよりデジタルカメラにおいては、年、月、日、時を写真画面に映し込んで使うことが一般的になっている。
【0004】
それでも不十分なので、撮影した場所の情報を記憶しておくことが望まれるようになってきた。
【0005】
<従来技術>
従来、この種のデジタルカメラとしては、特許文献1が既に提案されている。特許文献1には、取得した位置情報に基づいて、地名を検索し、撮像画像と共に地名を表示できるデジタルカメラが記載されている。
【0006】
以下、従来例について、図8を用いて説明する。図8は従来例の構成を示す。GPS処理部101は、GPSアンテナ101’によって受信したGPS衛星からの受信電波に基づき、デジタルカメラ110の自己位置の計測を行う。シャッターボタンを押すと、撮像部102は被写体の画像のデータを一次メモリであるDRAM105に転送する。DRAM105のデータは、制御部103により画像データ圧縮され、保存用メモリーカード106に保存される。制御部103は、CPUや周辺回路を含むプロセッサを構成しており、操作部104からの状態信号に対応して作動する。このようなデジタルカメラ110は本来の機能に加えて、GPS処理部101の位置計測に応じて、地図等のデータベース108を検索、地図表示、地名表示、地名選択などを制御する。表示部107は、制御部103の表示制御により、撮影画像、撮影場所の地図、地名、再生画像などを表示する。
【0007】
このような従来のGPSによる撮影位置の地名を表示する場合には、例えば日本の場合には、全国約38万Km2であるので、これを250m×250mのメッシュに分割すると、600万個のメッシュになる。したがって、デジタルカメラ110は600万メッシュに対応する地図地名情報を記憶することのできるメモリを持つ必要がある。デジタルカメラ110が地図を表示しないとしても、地名用のデータは大容量メモリを必要とする。地名の1文字に対して2Byte、一つの地名に対して8文字あるとし、1メッシュあたり1地名がある場合には、日本全国の地名を表すのに、2(Byte/文字)×8文字×1(地名/メッシュ)×600万メッシュ=96MByteにものぼるメモリテーブルを持たなくてはならない。これは通常のデジタルカメラの画像メモリ容量に匹敵する大きな容量である。例えば、画像を記憶するメモリーカードが大容量の場合には512MByteである。これと対比すると、従来の方法による地名テーブルが96Mbyteを必要とすることは、従来の方法が地名データにいかに大容量のメモリを要するかを示している。このように、従来例の場合には、地名用のデータベースに画像用以外の大容量のメモリーカードなどを持たねばならないことになる。
【特許文献1】特開2001−157098号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本来、デジタルカメラの場合、出来るだけ高画質で多数の画像を保存するようにすることが望まれるのだが、従来例では、付加機能的な撮影地の地名情報のために画像情報に匹敵するメモリを必要とすることになり、好ましくなかった。
【0009】
また、この従来の構成では位置情報と地名を対応したテーブルの情報サイズが大きいだけでなく、テーブルを記憶するために大容量のメモリを使うので、地名を検索するために時間が長くかかる、という問題を有する。
【0010】
そこで、本発明は、短時間で地名を検索でき、地名情報のために大容量のメモリを必要としないデジタルカメラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のデジタルカメラは、無線通信基地局の識別記号とそれらの識別記号が示す無線通信基地局の所在地の地名とを対応付ける地名テーブルを記憶する記憶手段と、前記無線通信基地局からその基地局の識別記号を取得する送受信手段と、前記送受信手段で取得した識別記号と前記記憶手段に記憶された地名テーブルに基づいて、前記基地局の所在地の地名を検索する制御手段とを備えることを特徴とする構成を有している。
【0012】
この構成によって、撮影地で送受信手段の作用により基地局の識別記号を取得し、この識別記号に基づき撮影地の地名を地名テーブルの検索により簡便に取得できる。しかも、基地局の識別記号を利用するので、位置情報と地名とを対応付けた地名テーブルのデータ量を従来よりも小さくできる。その結果、デジタルカメラを小型にできる。
【0013】
本発明の請求項2に記載のデジタルカメラは、郵便番号とその郵便番号が示す地名とを対応付ける地名テーブルを記憶する記憶手段と、無線通信基地局から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段と、前記送受信手段で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶された地名テーブルに基づいて、前記無線通信基地局の所在地の地名を検索する制御手段とを備える構成を有している。
【0014】
この構成によって、撮影地で送受信手段の作用により基地局の郵便番号を取得し、この郵便番号に基づき撮影地の地名を地名テーブルの検索により簡便に取得できる。しかも、基地局の郵便番号を利用するので、位置情報と地名とを対応付けた地名テーブルのデータ量を従来よりも小さくできる。その結果、デジタルカメラを小型にできる。
【0015】
本発明の請求項3に記載のデジタルカメラは、1の郵便番号を構成する文字列の一部と前記郵便番号が示す地名とを対応付ける地名テーブルおよび前記文字列の他の部分と前記地名テーブルの検索開始位置とを対応付けるインデックステーブルを記憶する記憶手段と、無線通信基地局から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段と、前記送受信手段で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶されたインデックステーブルに基づいて、前記地名テーブルの検索開始位置を取得し、前記送受信手段で取得した郵便番号と前記地名テーブルに基づいて、前記基地局の所在地の地名を前記検索開始位置から検索する制御手段と、
を備える構成を有している。
【0016】
この構成によって、前記請求項1−2の構成によって得られる利点に加えて、地名を検索して取得する時間を大幅に削減できる。
【0017】
本発明の請求項4に記載のデジタルカメラは、地名テーブルを記憶する記憶手段に、地名テーブル内の地名を、各地名の最後尾を示す識別子とともに記憶することを特徴とする構成を有している。
【0018】
この構成によって、上記本発明の請求項1−3の構成によって得られる利点に加えて、識別子があるので、地名に長短があっても、最長の地名に対して地名テーブルの領域を備えておく必要がないので、地名テーブルに必要な記憶容量を更に削減できる。
【0019】
本発明の請求項5に記載のデジタルカメラは、地名テーブルが、複数の郵便番号について1の地名を対応付けるよう構成されている。
【0020】
この構成によって、複数の郵便番号に対して1の郵便番号とそれに対応する地名データとを登録するだけでよいので、地名テーブルのデータ量を小さくできる。従って、前記本発明の請求項1−4の構成によって得られる利点に加えて、地名テーブルに必要な記憶容量を更に削減できる。また、地名テーブルを検索して地名を得るまでの時間を更に短縮できる。
【0021】
ここで、前記本発明の請求項1−5の構成によって得られる地名データの記憶容量がどれほど少なくて良いかを具体的に示す。日本には、大きな事業所、ビル、施設などに与えられる郵便番号を除いて、現在、全国の都道府県市町村に対しで約90000個の郵便番号が付与されている。1文字あたり2Byte、1つの地名が平均8文字有るとし、90000地名が有るとすると、地名データに必要なメモリは、2(Byte/文字)×8文字×90000=1.44MByteになる。さらに、本発明の地名データは、複数の郵便番号に対して1の地名データしかもっていない。従って、本発明で、例えば、10個の郵便番号に対して1の地名を登録しておくとすれば、地名データに必要なメモリは、1.44MByte×1/10=0.144MByteで良いことになる。これは従来例の96MByteに対して、実に1/670≒0.144MByte/96MByteのメモリ容量で良いことを示している。
【0022】
本発明の請求項6に記載のデジタルカメラは、郵便番号とそれらの郵便番号が示す地名とを対応付ける地名テーブルを記憶する記憶手段と、無線通信基地局から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段と、前記送受信手段で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶された地名テーブルに基づいて、前記基地局の所在地の地名を検索する制御手段と、被写体を撮像して画像データを生成する撮像手段と、前記生成した画像データと前記制御手段で検索した地名とを関連させて記憶する画像記憶手段とを備えた構成を有している。
【0023】
この構成によって、撮影後に撮影する画像に対応する地名を容易に検索できるだけでなく、画像に地名をはめ込んで表示することが可能になる。
【0024】
本発明の請求項7に記載のデジタルカメラは、郵便番号とそれらの郵便番号が示す地名とを対応付ける地名テーブルを記憶する記憶手段と、無線通信基地局から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段と、前記送受信手段で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶された地名テーブルに基づいて、前記基地局の所在地の地名を検索する制御手段と、前記制御手段で検索した地名を表示する表示手段とを備える構成を有している。
【0025】
本発明の請求項8に記載のデジタルカメラは、郵便番号とそれらの郵便番号が示す地名とを対応付ける地名テーブルを記憶する記憶手段と、無線通信基地局から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段と、前記送受信手段で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶された地名テーブルに基づいて、前記基地局の所在地の地名を検索する制御手段と、前記基地局の所在地の郵便番号が存在しない場合にエラーと表示する表示手段とを備えた構成を有している。
【0026】
この構成によって、ユーザーは表示を見ることによって、間違った地名を表示や記録をしないようにできる。また、エラーの表示があれば、ユーザーは別な手段でメモをとっておくなどができるので、後日の画像整理に役に立つ。
【0027】
本発明の請求項9に記載のデジタルカメラは、郵便番号とその郵便番号が示す地名とを対応付ける地名テーブルを記憶する記憶手段と、無線通信基地局から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段と、前記送受信手段で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶された地名テーブルに基づいて、前記基地局の所在地の地名を検索する制御手段と、前記制御手段で検索した地名を表示する表示手段と、被写体を撮像して画像データを生成する撮像手段と、前記生成した画像データと前記制御手段で検索した地名とを関連させて記憶する画像記憶手段と、前記表示手段に表示された地名を前記画像記憶手段に記憶するかどうかを選択する選択手段とを備えた構成を有している。
【0028】
この構成によって、ユーザーは表示された地名が適切な時にはその地名を選ぶことができ、また、適切でない時にはその地名を選ばないようにもできる。例えば、画像の整理時を想定しながら、地名表示が画像として邪魔な時には撮影者の意志で地名を省くことができるなど、地名表示に自由度を持たせることができる。
【0029】
本発明の請求項10に記載のデジタルカメラは、郵便番号とそれらの郵便番号が示す地名とを対応付ける地名テーブルを記憶する記憶手段と、無線通信基地局から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段と、前記送受信手段で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶された地名テーブルに基づいて、前記基地局の所在地の地名を検索する制御手段と、前記基地局の所在地の地名を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された地名を変更する変更手段とを備えた構成を有している。
【0030】
この構成によって、検索して得た地名が適切でない時やエラーが表示された時には、携帯電話でメールの文字を入力するようにして、簡易的に地名を入力できる。また、ユーザーが撮影地の地名を簡易的に入力ができる。これにより本発明のデジタルカメラは更に便利な機能を持つようになる。
【発明の効果】
【0031】
以上のように本発明によると、基地局から取得した郵便番号などの識別記号に基づき撮影地点の地名を得ることができ、デジタルカメラに連携したメモリから短時間で地名を検索でき、しかも、地名を保存するのに大容量のメモリを必要としない。したがって、本発明によると、地名データ用のメモリ容量を大幅に削減できるという効果を奏する。また、地名データの検索に必要な時間を短縮できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜7を用いて説明する。
【0033】
図1は、本発明に係るデジタルカメラ1の実施例の背面図である。電源スイッチ5を矢印A側に切り換えると、デジタルカメラの電源がON状態となり、矢印B側に切り換えると、デジタルカメラの電源がOFF状態となる。ユーザーが表示手段である液晶モニタ2またはファインダ8を見ながら、シャッター釦6を押して被写体を撮影する。この時、ユーザーがメニュー釦7を押すと液晶モニタ2は地名選択状態になる。液晶モニタ2は表示手段の一例であって、EL表示装置などの他の表示手段も利用できることはいうまでもない。液晶モニタ2に適切な地名が表示されるとユーザーは入力手段のカーソルキー3と決定釦4を操作して撮影地の地名を決定する。
【0034】
図2は、本発明に係るデジタルカメラ1の構成を示すブロック図である。システム制御用メモリ19は、後述の図4に示すインデックステーブル50および地名テーブル40を記憶する。撮像手段20は、被写体を撮影する撮像素子9、画像処理手段11、および、画像メモリ17で構成される。画像処理手段11は、撮影した画像を処理し液晶モニタ2に撮影画像を表示するとともに画像圧縮などの処理をして、圧縮した画像を、システムバス16を介して、画像メモリ17に送り記憶する。入力手段14は、電源スイッチ5、カーソルキー3、電源スイッチ5、シャッター釦6、メニュー釦7などの操作部を含む。システム制御用CPU13はデジタルカメラ1の全体を制御し、例えば、入力手段14の指示とシステム制御用メモリ19のプログラムに基づき、システムバス16を介して、画像処理手段11、送受信手段15、画像メモリ17、および、メモリーカード18などを制御する。送受信手段15は無線通信基地局21(後述)と交信を行い、無線通信基地局21の郵便番号などの識別記号を取得する。送受信手段15は、例えば、PHS通信ユニットや、他の携帯端末、他の携帯電話が利用できることは言うまでもない。
【0035】
図3は、本発明に係るデジタルカメラ1が、入力手段14の指示に基づき送受信手段15を介して基地局21に郵便番号などの識別記号を要求し、郵便番号などの識別記号を取得する際の構成を示す。この構成において、図1に示すメニュー釦4を押し下げると、デジタルカメラ1は入力手段14の指示に基づき、送受信手段15を介して無線通信基地局21にコマンドを送り郵便番号などの識別記号を問い合わせる。これに応じて基地局21はデジタルカメラ1の送受信手段15に無線通信基地局21の郵便番号などの識別記号を送り返す。その結果、デジタルカメラ1は無線通信基地局の郵便番号などの識別記号を取得する。
【0036】
図4は、地名を検索するための地名テーブル40およびインデックステーブル50の構成を示す実施例の模式図である。地名テーブル40は、登録番号41、登録番号41に対応する地名データ42、および、地名データ42の最後尾を示す識別子43を記録している。登録番号41の領域には、7文字列からなる郵便番号の一部である下4桁“0009”、“0017”、・・・、“0098”が記録されている。地名データ42の領域には、これら7文字列からなる郵便番号の一部の下4桁にそれそれ対応する地名、「守口市大庭町」、「守口市藤田町」、・・・、「守口市外島町」が記録されている。これら地名データの最後尾を示す識別子43領域には、識別子43である “0x00”記録されている。インデックステーブル50には、7文字列の郵便番号の他の部分、即ち上3桁51、および、対応する地名テーブルの記録アドレス52が記録されている。上3桁51の領域には、郵便番号の上3桁“000”、“001”・・・、“570”、“571”、・・・“999”が記録されている。地名テーブルの記録アドレス52の領域には、これら上3桁に対応するインデックス“0xFFFF”、“0x0001”、・・・、“0xA15F”、“0xA3B1”、・・・、“0xFFFF”、“0xFFFF”が記録されている。記録アドレス52は、地名テーブル40が記憶されているシステム制御用メモリ19の記憶領域の特定のアドレスを示す。
【0037】
取得した通便番号が“570−0010”であるとすれば、地名テーブルの記録アドレス52は“0xA15F”である。この時、この地名テーブルの記録アドレス52に対応する地名テーブル40の領域には、上記のように、7文字列の郵便番号の一部である下4桁の登録番号41、即ち“0009”、“0017”、・・・、“0098”、および、これらに対応する地名データ42、即ち「守口市大庭町」、「守口市藤田町」、・・・、「守口市外島町」、が記録されている。また、識別子43領域には、これら地名データの最後尾を示す識別子43の “0x00”記録されている。この実施例では、8個の郵便番号の下4桁“0009”〜“0016”対して代表的な1つの地名「守口市大庭町」が記録されている。また、8個の郵便番号の下4桁“0010”〜“0017”に対して代表的な1つの地名「守口市藤田町」が記録されている。さらにまた、8個の郵便番号の下4桁“0091”〜“0098”に対して代表的な1つの地名「守口市外島町」が記録されている。即ち、8個の郵便番号の下4桁に対して1個の郵便番号の下4桁と代表する地名が登録され記録されているので、地名テーブルの記録容量は全ての地名を登録する場合の1/8の容量で良いことになる。
【0038】
図5は、基地局21から取得した郵便番号に基づいて地名を検索するときのデジタルカメラ1の動作を説明するためのフローチャートである。ステップS1では、基地局21から基地局21の郵便番号を取得する。ステップS2では、取得した郵便番号の上3桁と同一の番号がインデックステーブル50に存在するかどうかを検索する。郵便番号の上3桁が、例えば、“570”の場合には、郵便番号の上3桁が“570”インデックステーブル50に存在するので、ステップS3で、該当する地名テーブルの開始アドレス52の“0xA15F”を取得する。次に、ステップS4で、取得した開始アドレス52の“0xA15F”に該当する地名テーブル40を参照して地名データ42を検索する。検索して得た地名を表示手段に表示して終了する。一方、ステップS2で、取得した郵便番号の上3桁が、例えば、“999”であると、地名テーブルの記録アドレスの欄52には検索開始アドレスとして“0xFFFF”が記憶されている。システム制御用CPU13は、これを検出して、“999”に該当する地名は存在しないと判断する。そして、システム制御用CPU13は、これに基づき、ステップS5で表示手段2にエラー表示して地名データの検索を終了する。
【0039】
図6は、図5における地名データの検索ステップS3を詳細に説明するためのフローチャートである。取得した郵便番号が“570−0010”の場合について説明する。取得した郵便番号の上3桁は“570”であるので、ステップS3で、該当する地名テーブルの開始アドレス52の“0xA15F”を取得する。ステップS31で、取得した開始アドレス52が、例えば “0xA15F”に該当する地名テーブル40を参照して最初の登録番号 “0009”を地名テーブルから読み出す。次に、ステップS32で、この最初の登録番号 “0009”に該当する地名データは「守口市大庭町」を読み出す。ここで、取得した郵便番号の下4桁が、“0010”であるので、この郵便番号の下4桁 “0010”に対応する地名は登録していない。したがって、ステップS33で「NO」となりステップS34に移る。ステップS34では、次の登録番号“0017”を読み出し、対応するする地名「守口市藤田町」を読み出す。再びステップS33に至り、取得した郵便番号“0010”は登録番号“0017”以下なので、ステップS35で、対応する地名データ「守口市藤田町」を読み出して、終了する。
【0040】
図7は、液晶モニタ2の表示画面を示す模式図である。
【0041】
本発明の1実施の形態に記載のデジタルカメラ1は、郵便番号などの識別記号、とそれらの郵便番号などの識別記号が示す地名とを対応付ける地名テーブル40を記憶する記憶手段メモリーカード18などの記憶手段と、無線通信基地局21から、その基地局の郵便番号などの識別記号を取得する送受信手段15と、前記送受信手段15で取得した郵便番号などの識別記号、と前記記憶手段、即ち、メモリーカード18に記憶された地名テーブル40に基づいて、前記基地局21の所在地の地名を検索する制御手段とを有す。
【0042】
この構成によって、無線通信基地局の郵便番号などの識別記号を取得し、郵便番号などの識別記号に基づき撮影地の地名を簡便に取得でき、しかも、郵便番号などの識別記号の利用するので、地名テーブル40の情報サイズが小さくできる。
【0043】
以上のように構成された本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ1の動作について図1〜7を用いて説明する。
<ステップS1:基地局からの郵便番号の取得>
ユーザーが図1に示す入力手段14に含まれるメニュー釦7を押すと、デジタルカメラ1のシステム制御用CPU13(図2)は、その指示を入力手段14から受け、送受信手段15を作動させ、図3に示す基地局21に基地局の郵便番号などの識別記号を問い合わせる。送受信手段15は、基地局21から、その郵便番号などの識別記号を取得する。
<ステップS2、S3:地名テーブル40の記録アドレス52の取得>
ステップS2:システム制御用CPU13は、取得した識別記号、即ち、郵便番号中の上3桁51 “000”、“001”、・・・、“570”、“571”、・・・、“999”を検索し、これらに対応する地名テーブル40の記録アドレス52 “0xFFFF”、“0x0001”、・・・、“0xA15F”、“0xA3B1”、・・・、“0xFFFF”が、インデックステーブル50に格納されているかどうかを検索する。記録アドレス52がある場合にはステップS3に移行する。
【0044】
ステップS5:該当する記録アドレス52が無い場合は地名テーブル40の記録アドレスは“0xFFFF”となる。例えば、取得した郵便番号が“999−0011”の場合には、記録アドレスは“0xFFFF”であるので該当する記録アドレスは無いように設定されている。システム制御用CPU13は、この記録アドレス “0xFFFF”を受けて、図7(e)に示すように、表示手段である液晶モニタ2に「エラー発生! 取得した郵便番号では地名を検索できません 取得した郵便番号:〒909−0011」と表示して、検索を終了する。
【0045】
ステップS3:システム制御用CPU13は、基地局21から受信した郵便番号などの識別記号の上3桁51の数字に基づいて、インデックステーブル50から地名テーブル40の記録アドレス52を読み出す。基地局21から取得した郵便番号が、例えば“570−0016”であった場合には、システム制御用CPU13は、数字“570”によってインデックステーブル50を検索し、地名テーブル40の記録アドレス「0xA15F」を取得する。
<地名データの検索:図6>
取得した郵便番号が“570−0010”の場合について説明する。
【0046】
ステップS31:システム制御用CPU13は、ステップS3で、該当する地名テーブルの開始アドレス52の“0xA15F”を取得する。システム制御用CPU13は、地名テーブル40を検索し、記録アドレス「0xA15F」に該当する登録番号41の検索開始位置から最初の登録番号である郵便番号“0009”を読み出す。
【0047】
ステップS32:システム制御用CPU13は、この最初の登録番号 “0009”に該当する地名データ「守口市大庭町」を読み出す。
【0048】
ステップS33:ここで、取得した郵便番号の下4桁が、“0010”であるので、この郵便番号の下4桁 “0010”に対応する地名は登録されていない。また、“0010”は“0009”よりも小さくないので、システム制御用CPU13は、「NO」と判断し、ステップS34に移る。ステップS34:システム制御用CPU13は、次の登録番号“0017”を読み出し、対応するする地名「守口市藤田町」を読み出し、再びステップS33に戻る。
【0049】
ステップS35:取得した郵便番号“0010”は登録番号“0017”以下なので、システム制御用CPU13は、「YES」と判断し、対応する地名データ「守口市藤田町」を読み出して、検索を終了する。
【0050】
ここで、図4に示すように、地名テーブル40には郵便番号の下4桁と該当する地名が“0009”「守口市大庭町」、“0017”「守口市藤田町」、“0098”「守口市外島町」のように、複数個に対し一つずつ飛び飛びに登録されている。これに対し、“0009”を越え、“0017”以下の郵便番号の下4桁 “0010”、“0011”、“0012”、“0013”、“0014”、“0015”、“0016”、“0017”に該当する地名は「守口市藤田町」と総称するに登録する。また、“0000”〜“0009”以下の郵便番号の下4桁に該当する地名は「守口市大庭町」と総称するように登録する。このようにすれば、地名テーブル40のメモリ容量を大幅に削減できる。
【0051】
また、図4に示すように、登録されているそれぞれの地名データの最後尾に識別子43“0x00”を挿入しておく。このように識別子を挿入することによって、メモリの地名データ領域を一番長い地名に対して用意しておかなくて良く、長い地名であっても、短い地名であっても、メモリの地名データ領域を無駄なく効率的に使用できる。
【0052】
図7(b)に示すように、システム制御用CPU13は、読み出した地名データを表示手段である液晶モニタ2に、“「守口市藤田町」でよろしいですか?”、と表示する。これで、地名検索は終了する。
【0053】
次に、ユーザーは、表示された地名「守口市藤田町」でよければ、入力手段14のカーソルキー3および決定釦4を使用して、図7(b)に示すように「はい」を選び、地名データを決定する。すると、システム制御用CPU13は、その地名データをシステム制御用メモリ19内のインデックステーブル50および地名テーブルが記録されている記録領域以外の領域に記録する。次に、地名表示モードにするかどうかを決定する。
【0054】
以上のように撮影地点の地名を準備してから撮影に移る場合には、ユーザーが入力手段14を操作することにより、システム制御用CPU13は液晶モニタ2に図7(c)に示す画面を表示してユーザーに地名表示モードにするかどうかの選択を促す。すなわち、「地名表示モードにしますか?」という表示に対して、入力手段14のカーソルキー3および決定釦4を使用して、「はい」を選択すると地名表示モードになり、「いいえ」を選択すると地名表示モードにはならない。“
<撮影>
地名表示モードにおいて、ユーザーが、シャッター釦6を押下すると、撮像素子9は被写体を撮像して電気的信号である画像データに生成して画像処理手段11に送信する。システム制御用CPU13は、地名表示モードになっているので、地名データが記憶されている場合には、画像処理手段11に地名データをシステム制御用メモリ19から読み出して送信する。画像処理手段11は、撮像素子9で撮像された画像データにシステム制御用CPU13が取得した地名データを付加して液晶モニタ2に表示するとともに(図7(d))、例えば、JPEG規格などに準拠した方法で画像データを圧縮してメモリーカード18に記録する。
【0055】
本発明の1実施の形態では、無線通信基地局21から郵便番号などの識別記号を取得し、郵便番号などの識別記号の一部と地名テーブル40が記録されている記録アドレス32とを対応させたインデックステーブル50と地名テーブル40を設け、郵便番号などの識別記号に基づき地名テーブル40の検索を開始する。
【0056】
この構成により、郵便番号などの識別記号に基づき地名テーブル40の検索するので、地名の検索時間を短く出来る。撮影地で無線通信基地局21の郵便番号などの識別記号を取得するので、この識別記号に基づき撮影地の地名を簡便に地名テーブル40を検索して取得できる。しかも、無線通信基地局21の郵便番号などの識別記号を利用するので、地名テーブルのデータ量を従来よりも小さくできる。その結果、デジタルカメラを小型にできる。
【0057】
本発明の実施の形態による本発明のデジタルカメラ1は、また、図4に示すように、1の郵便番号を構成する文字列の一部の下4桁と前記郵便番号が示す地名とを対応付ける地名テーブル40および前記文字列の他の部分の上3桁と前記地名テーブルの検索開始位置とを対応付けるインデックステーブル50を記憶するメモリーカード18とシステム制御用メモリ19からなる記憶手段と、無線通信基地局21から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段15と、前記送受信手段15で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶されたインデックステーブル50に基づいて、前記地名テーブル40の検索開始位置を取得し、前記送受信手段15で取得した郵便番号と前記地名テーブル40に基づいて、前記基地局の所在地の地名を前記検索開始位置から検索するシステム制御用CPU13とシステム制御用メモリ19からなる制御手段とを備える構成を有している。
【0058】
この構成において、送受信手段15で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶されたインデックステーブル50に基づいて、前記地名テーブル40の検索開始位置を取得し、前記送受信手段15で取得した郵便番号と前記地名テーブル40に基づいて、前記基地局の所在地の地名を前記検索開始位置から検索するので、地名を検索して取得する時間を更に大幅に削減できる。
【0059】
本発明の実施形態によるデジタルカメラは、さらにまた、地名テーブル40を記憶する記憶手段に、地名テーブル40内の地名データ42を、各地名の最後尾を示す識別子43とともに記憶する構成を有している。
【0060】
この構成によって、識別子があるので、地名に長短があっても、最長の地名に対して地名テーブルの領域を備えておく必要がないので、地名テーブルに必要な記憶容量を更に削減できる。
【0061】
本発明の実施形態によるデジタルカメラは、さらにまた、地名テーブル40が、複数の郵便番号について1の地名データ42を対応付けるよう構成されている。
【0062】
この構成によって、複数の郵便番号に対して1個の下4桁の郵便番号とそれに対応する地名データ42を登録するだけで良く、言い換えると、飛び飛びの郵便番号に対して1の地名データが記憶されているので、地名テーブルのデータ量を小さくできる。従って、前述の利点に加えて、地名テーブル40に必要な記憶容量を更に削減できる。その結果、地名テーブルを検索して地名を得るまでの時間を更に短縮できる。
【0063】
本発明の実施形態によるデジタルカメラは、さらにまた、郵便番号とそれらの郵便番号が示す地名とを対応付けるインデックステーブル50と地名テーブル40を記憶するメモリーカード18とシステム制御メモリ19からなる記憶手段と、無線通信基地局21から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段15と、前記送受信手段15で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶されたインデックステーブル50と地名テーブル40に基づいて、前記基地局の所在地の地名を検索するシステム制御用CPU13とシステム制御用メモリ19からなる制御手段と、被写体を撮像して画像データを生成する撮像手段20と、前記生成した画像データと前記制御手段で検索した地名とを関連させて記憶する画像メモリ17からなる画像記憶手段とを備えた構成を有している。
【0064】
この構成によって、撮影後に撮影した画像に対応する地名を容易に検索できるだけでなく、画像に地名をはめ込んで表示することが可能になる。
【0065】
本発明の実施形態によるデジタルカメラ1は、さらにまた、郵便番号とそれらの郵便番号が示す地名とを対応付けるインデックステーブル50と地名テーブル40を記憶するメモリーカード18とシステム制御メモリ19からなる記憶手段と、無線通信基地局21から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段15と、前記送受信手段15で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶されたインデックステーブル50と地名テーブル40に基づいて、前記無線通信基地局21の所在地の地名を検索するシステム制御用CPU13とシステム制御用メモリ19からなる制御手段と、前記制御手段で検索した地名を表示する液晶モニタ2からなる表示手段とを備える構成を有している。本発明の1実施形態によるデジタルカメラ1は、更にまた、無線通信基地局21の郵便番号とそれらの郵便番号が示す地名とを対応付けるインデックステーブル50と地名テーブル40を記憶するメモリーカード18とシステム制御メモリ19からなる記憶手段と、前記無線通信基地局21から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段15と、前記送受信手段15で取得した前記無線通信基地局21の郵便番号と前記記憶手段に記憶されたインデックステーブル50と地名テーブル40に基づいて、前記無線通信基地局21の所在地の地名を検索するシステム制御用CPU13とシステム制御用メモリ19からなる制御手段と、前記無線通信基地局21の所在地の郵便番号が存在しない場合にエラーと表示する液晶モニタ2からなる表示手段とを備えた構成を有している。
【0066】
これらの構成によって、ユーザーは液晶モニタ2を見ることによって、間違った地名を表示や記録をしないようにできる。また、エラーの表示があれば、ユーザーは別な手段でメモをとっておくなどができるので、後で画像の整理に役立てられる。
【0067】
本発明の1実施形態によるデジタルカメラ1は、さらにまた、郵便番号とその郵便番号が示す地名とを対応付けるインデックステーブル50と地名テーブル40を記憶するメモリーカード18とシステム制御メモリ19からなる記憶手段と、無線通信基地局21から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段15と、前記送受信手段15で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶されたインデックステーブル50と地名テーブル40に基づいて、前記無線通信基地局21の所在地の地名を検索するシステム制御用CPU13とシステム制御用メモリ19からなる制御手段と、前記制御手段で検索した地名を表示する液晶モニタ2からなる表示手段と、被写体を撮像して画像データを生成する撮像手段20と、前記生成した画像データと前記制御手段で検索した地名とを関連させて記憶する画像メモリ17からなる画像記憶手段と、前記表示手段に表示された地名を前記画像記憶手段に記憶するかどうかを選択するカーソルキー3と決定釦4からなる選択手段とを備えた構成を有している。
【0068】
この構成によって、図6に示すカーソルキー3、決定釦4、メニュー釦7などからなる入力手段14により、図7(b)に示すように、表示された地名「守口市藤田町」を“選ぶ”か“選ばない”を選択する。このように、ユーザーは表示された地名が適切な時にはその地名を選ぶことができ、また、適切でない時にはその地名を選ばないようにもできる。例えば、画像の整理時を想定しながら、地名表示が画像として邪魔な時には撮影者の意志で地名を省くことができるなど、地名表示に自由度を持たせることができる。
【0069】
本発明の実施形態によるデジタルカメラ1は、さらにまた、郵便番号とその郵便番号が示す地名とを対応付けるインデックステーブル50と地名テーブル40を記憶するメモリーカード18とシステム制御メモリ19からなる記憶手段と、無線通信基地局21から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段15と、前記送受信手段15で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶されたインデックステーブル50と地名テーブル40に基づいて、前記無線通信基地局21の所在地の地名を検索するシステム制御用CPU13とシステム制御用メモリ19からなる制御手段と、前記制御手段で検索した地名を表示する液晶モニタ2からなる表示手段と、前記表示手段に表示された地名を変更する入力手段14からなる変更手段とを備えた構成を有している。
入力手段14からなる変更手段は、例えば、カーソルキー3、決定釦4、メニュー釦7などの組み合わせによって実現でき、携帯電話の文字入力のように入力することができる。
例えば、メニュー釦7で文字入力モードにしておき、カーソルキー3をL−R方向に操作してアルファベットと数字記号を選択できるようにし、また、カーソルキー3をU−D方向に操作してカタカナを選択できるようにしておき、決定釦4で文字を一字ずつ選ぶようにする。文字列を全部選んだ後で、メニュー釦7を文字確定モードにして、再度決定釦4を押すと、カタカナ又はアルファベットと数字記号の文字列を入力したり、あるいは、地名を変更したりする。
【0070】
この構成によって、撮影地に該当する地名が得られない時、ユーザーが撮影地点に相応しくないと思う地名の時、あるいは、エラーが表示された時には、ユーザーは、携帯電話でメールの文字を上記のように入力するようにして、簡易的に地名を入力できる。また、ユーザーが撮影地の地名を変更することができるようになる。従って、本発明は更に便利な機能を提供できる。
【0071】
なお、本発明は、デジタルカメラに適用できるだけでなく、カメラ付きビデオレコーダやカメラ付き携帯電話などにも適用できる。また、本発明に使用する送受信手段15には、使用する地域の事情に応じて、郵便番号他の識別記号を取得する他の送受信手段を用いてもよい。
【0072】
なお、メモリーカードには、SDカード、メモリースティック、コンパクトフラッシュ(R)などの品名で知られるもののほかに、これらと同等の機能を有するメモリ手段が使用できる。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明にかかるデジタルカメラは、無線基地局と通信可能な撮像装置であれば適用できる。例えば、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラに適用できるほか、PDA端末やカーナビゲーションシステム端末であっても、無線基地局との通信機能およびカメラ機能を有していれば適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ1の背面図
【図2】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラが基地局21から郵便番号を取得する際の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態に係るインデックステーブルおよび地名テーブルの構成を示す模式図
【図5】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの地名を検索する際の動作を説明するためのフローチャート
【図6】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの地名を検索する際の動作を説明するためのフローチャート
【図7】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの液晶モニタの表示画面を示す模式図
【図8】従来のデジタルカメラの構成を示すブロック図
【符号の説明】
【0075】
1 デジタルカメラ
13 システム制御用CPU
15 送受信手段
17 画像メモリ
18 メモリーカード
19 システム制御用メモリ
21 基地局
40 地名テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信基地局の識別記号とその識別記号が示す無線通信基地局の所在地の地名とを対応付ける地名テーブルを記憶する記憶手段と、
前記無線通信基地局から、その基地局の識別記号を取得する送受信手段と、
前記送受信手段で取得した識別記号と前記記憶手段に記憶された地名テーブルに基づいて、前記基地局の所在地の地名を検索する制御手段と、
を備えるデジタルカメラ。
【請求項2】
郵便番号とその郵便番号が示す地名とを対応付ける地名テーブルを記憶する記憶手段と、
無線通信基地局から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段と、
前記送受信手段で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶された地名テーブルに基づいて、前記基地局の所在地の地名を検索する制御手段と、
を備えるデジタルカメラ。
【請求項3】
1の郵便番号を構成する文字列の一部と前記郵便番号が示す地名とを対応付ける地名テーブルおよび前記文字列の他の部分と前記地名テーブルの検索開始位置とを対応付けるインデックステーブルを記憶する記憶手段と、
無線通信基地局から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段と、
前記送受信手段で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶されたインデックステーブルに基づいて、前記地名テーブルの検索開始位置を取得し、前記送受信手段で取得した郵便番号と前記地名テーブルに基づいて、前記基地局の所在地の地名を前記検索開始位置から検索する制御手段と、
を備えるデジタルカメラ。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記地名テーブル内の地名を、各地名の最後尾を示す識別子とともに記憶することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のデジタルカメラ。
【請求項5】
前記地名テーブルは、複数の郵便番号について1の地名を対応付けるよう構成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のデジタルカメラ。
【請求項6】
郵便番号とその郵便番号が示す地名とを対応付ける地名テーブルを記憶する記憶手段と、
無線通信基地局から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段と、
前記送受信手段で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶された地名テーブルに基づいて、前記基地局の所在地の地名を検索する制御手段と、
被写体を撮像して画像データを生成する撮像手段と、
前記生成した画像データと前記制御手段で検索した地名とを関連させて記憶する画像記憶手段と、
を備えるデジタルカメラ。
【請求項7】
郵便番号とその郵便番号が示す地名とを対応付ける地名テーブルを記憶する記憶手段と、
無線通信基地局から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段と、
前記送受信手段で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶された地名テーブルに基づいて、前記基地局の所在地の地名を検索する制御手段と、
前記制御手段で検索した地名を表示する表示手段と、
を備えるデジタルカメラ。
【請求項8】
郵便番号とその郵便番号が示す地名とを対応付ける地名テーブルを記憶する記憶手段と、
無線通信基地局から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段と、
前記送受信手段で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶された地名テーブルに基づいて、前記基地局の所在地の地名を検索する制御手段と、
前記地名テーブルに前記送受信手段で取得した郵便番号が存在しない場合にエラーと表示する表示手段と、
を備えるデジタルカメラ。
【請求項9】
郵便番号とその郵便番号が示す地名とを対応付ける地名テーブルを記憶する記憶手段と、
無線通信基地局から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段と、
前記送受信手段で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶された地名テーブルに基づいて、前記基地局の所在地の地名を検索する制御手段と、
前記制御手段で検索した地名を表示する表示手段と、
被写体を撮像して画像データを生成する撮像手段と、
前記生成した画像データと前記制御手段で検索した地名とを関連させて記憶する画像記憶手段と、
前記表示手段に表示された地名を前記画像記憶手段に記憶するかどうかを選択する選択手段と、
を備えるデジタルカメラ。
【請求項10】
郵便番号とその郵便番号が示す地名とを対応付ける地名テーブルを記憶する記憶手段と、
無線通信基地局から、その基地局の郵便番号を取得する送受信手段と、
前記送受信手段で取得した郵便番号と前記記憶手段に記憶された地名テーブルに基づいて、前記基地局の所在地の地名を検索する制御手段と、
前記制御手段で検索した地名を表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された地名を変更する変更手段と、
を備えるデジタルカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2005−101703(P2005−101703A)
【公開日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−329634(P2003−329634)
【出願日】平成15年9月22日(2003.9.22)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】