説明

デジタルテキスタイルプリンタ

本発明は、たとえ非常に薄い織物であっても効果的に織物捺染を行うため不具合のある印刷を生じるねじれおよびしわ現象を防ぐための、ベースのフロントおよびリアの駆動パネル内のトランスファ軸によって駆動されるフロントおよびリア供給装置、インクが印刷材料に広がるのを防ぐために印刷材料を通過して噴射されたインクの残留物を回収するための、ベースの上部にあるトランスファ軸に沿ったインク回収孔、噴出されたインクの残留物を簡単に回収するための、ベースの内側にある少なくとも一つの吸引容器および、インク回収孔を通過した印刷材料の乾燥を急がせるための、ベース前側の内部にあるゴム材質のヒータを含むデジタルテキスタイルプリンタを開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデジタルテキスタイルプリンタに関し、特に(垂れ幕、広告材料や写真等)多少厚い印刷用材料(織物又は紙類)に一般的な印刷動作だけでなく、織物などの非常に薄い印刷用材料に織物の捺染動作を効率よく行うプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、減法混色技術を用いた従来のプリンタにおいて、デジタルコントローラがデジタル化された信号をプリンタのヘッドに送ると、様々な色調を作り出すためにヘッドは、マゼンタ、イエローおよびシアンの三原色、および黒色のインクの適切な量を印刷材料に噴射する。従って最近のプリンターは、ユーザが、彼女/彼が所望するものをより簡単にデザインすることができるようにする。
【0003】
前述した減法混色技術において、プリンタのヘッドはいくつかのインク貯蔵部を備え、さらに各インク貯蔵部は各々一色が入っている。ヘッドは新しい色調を作り出すために、各インク貯蔵部から適切な量のインクを噴射する。ヘッドは必要があれば、しばしば新しい色調を作り出すために特別な色が入った別のインク貯蔵部を備える。
【0004】
図1および図2を参照して、従来のデジタルプリンタを以下の記述にて簡単に説明する。
【0005】
従来のプリンタは、ベース3の上部にレール形状のトランスファベルト5を備え、一方ベース3は地面と接する両脚1に支持されている。カートリッジ9の一面は、トランスファベルト5が固定されており、カートリッジ9のヘッド7がトランスファベルト5を通して動かされる。さらにトランスファ軸50は、ベース3の内部の上側の一面に設置された駆動パネル18内でトランスファモータ(図示せず)と接続されている。またトランスファ軸50上のたくさんのトランスファローラー51は、印刷材料17を前方へ移動させるためにベース3上で押し出され、さらに各トランスファローラー52の上に相応して備えられたプレスローラー40は、印刷材料17を下方へと押しつける。
【0006】
さらに、デジタルプリンタの背面に設置された供給ローラー11は、ベース3の上端に印刷材料17を供給する。カートリッジ9が印刷材料17の上で左または右方向に相互に移動する時、カートリッジ9と共同して動くヘッド7は、印刷動作を行うために対応するインク貯蔵部から所定の量の各色を噴射する。その結果、印刷された材料は供給ローラー11の反対側に設置された巻き取りローラー12で退却される。
【0007】
カバー15で覆われた操作パネル16がベース3の上に備えられている。それゆえ、ユーザは印刷材料17に印刷させるためにある望ましい信号を入力することができる。
【0008】
すなわち、図2に示すように、印刷材料17は脚1の間の取付枠10の後側で供給ローラー11に吊り下げられており、印刷材料17は脚1に支持されたベース3の上を通過する。さらに、ベース3で印刷された印刷材料17を巻き取る巻き取りローラー12が取付枠10の前側にある。
【0009】
しかしながら、上記記述で説明された従来のプリンタは、以下の問題を有する。印刷材料17が多数のトランスファローラー51とプレスローラー40の間に置かれた後、トランスファローラー51は印刷材料17をベース3の前側に移動させるために回転する。印刷材料17が織物印刷の場合に非常に薄い時、印刷材料17がトランスファローラー51とプレスローラー40の間を通過するスピードが、トランスファローラー51の前の印刷材料のスピードと異なっている。それゆえ、印刷材料17の一部がしばしば皺を寄せられ、皺の寄った移動する印刷材料17は一方向のみに傾きがちである。その結果、印刷材料17が曲げられたり、皺を寄せられたりした時に、印刷色が重なり合って、印刷操作において高不良率を得るようになる。
【0010】
さらに、従来のデジタルプリンタは、印刷材料17を平坦に保つために一定のスピードで印刷材料17を引き出したり、巻き取ったりする供給手段を持たない。従って、印刷材料17のねじれや皺は印刷動作の不良率を増加させるようにより深まる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上述の問題に打ち勝つために、本発明は、駆動パネルにおけるトランスファ軸により駆動されるベースの後および前にあるフロント巻き取り装置およびリア供給装置からなり、一定の張力で巻き取りローラーへ巻き、印刷材料のねじりまたは皺より現象により生じる不具合のある印刷動作を防ぎ、ようやく非常に薄い織物に効果的に織物捺染するデジタルテキスタイルプリンタを提供する。
【0012】
さらに、本発明は、インク汚れやインク染みから印刷材料を守るために、ベースの上で印刷材料を通過した噴射されたインクの残留物を回収する長いインク回収孔を含むデジタルテキスタイルプリンタを提供する。
【0013】
さらに、本発明は、ベースの前側の内部に、インク回収孔を通過する印刷材料をすぐに乾燥するゴム材質のヒータを含むデジタルテキスタイルプリンタを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上述の目的を達成するために、本発明は、地面と接続された両脚によって支持されるベースの上にレール形状を有するトランスファベルト、トランスファベルトを介して移動可能でありカートリッジの一面面にヘッドユニットが固定されているカートリッジ、ベースの内側の上に設置された駆動パネルにてトランスファモータと一体となった長い形状を有するトランスファ軸、印刷材料を前方向に移動させるためにベースの上に突出するトランスファ軸の複数のトランスファローラー、印刷材料をベースの上を通して送るベースの後に設置された供給ローラー手段、ベースの上から印刷材料を巻き取る巻き取りローラー手段とを備え、
トランスファ軸と一体となったベースの後の少なくとも一つのリアガイド用ローラー;所定の角度で偏心して回転するために脚の後の下部にリア引っ張り手段、印刷材料を巻き取るリア引っ張り手段のリア偏心軸に対応するリア引っ張り手段の所定の位置に設置されたリアポジションセンサ、およびリアポジションセンサから信号を受けることにより印刷材料を供給するリアボビンと一体となった供給ローラー手段のリアボビン軸を駆動するためにリア引っ張り手段の上部に設置された供給モータとからなるリア供給装置;トランスファ軸と関連する、ベースの前にある少なくとも1つのフロントガイド用ローラー手段;および、所定の角度で偏心して回転するための脚の前側の下部にあるフロント引っ張り手段、印刷材料を巻き取るフロント引っ張り手段のフロンと偏心軸に対応するフロント引っ張り手段の所定の位置に設置されたフロントポジションセンサ、フロントポジションセンサからの信号を受けることにより印刷材料を巻き取るフロントボビンと一体となった巻き取りローラー手段のフロントボビン軸を駆動するためにフロント引っ張り手段の上に設置された巻取りモータとを含むフロント巻き取り装置;
とからなるデジタルテキスタイルプリンタを提供する。
【0015】
さらに、脚の下部の前に設置されたフロント引っ張り手段は;2つの脚の前で互いに向かい合ったフロント固定具;所定の長さを有して2つのフロントブラケットの間に偏心して設置され、2つのフロントブラケットを貫通し、フロント回転軸の両端がフロント固定具と結合される、フロント回転軸;および、印刷材料に対応し、2つのフロントブラケットの間のフロント回転軸から所定の距離離れているフロント偏心軸とからなる。
【0016】
さらに、脚の下部の後に設置されたリア引っ張り手段は;2つの脚の後ろで互いに向き合ったリア固定具;所定の長さを有して2つのリアブラケットの間に偏心して設置され、2つのリアブラケットを貫通し、リア回転軸の両端がリア固定具と結合される、リア回転軸;および、印刷材料に対応し、2つのリアブラケットの間のリア回転軸から所定の距離離れているリア偏心軸とからなる。
【0017】
さらに、フロントガイド用ローラー手段はさらに、トランスファ軸のトランスファベルトを備え少なくとも1つのフロント引っ張り軸と結合された複数のフロントローラーからなる。
【0018】
さらに、リアガイド用ローラー手段はさらに、トランスファ軸のトランスファベルトを備え少なくとも1つのリア引っ張り軸と結合された複数のリアローラーからなる。
【0019】
さらに、トランスファ軸と直接関係しているフロントガイド用ローラー手段のフロントローラーの直径は、リアガイド用ローラー手段のリアローラーの直径よりわずかに大きい。
【0020】
さらに、デジタルテキスタイルプリンタは、印刷材料を通過した噴射されたインクの残留物を集めるためにベースの上に長い形状のインク回収孔を含む。
【0021】
さらに、デジタルテキスタイルプリンタは、印刷材料をすぐに乾燥させるためにベースの内部にゴム材質のヒータを含んでいる。
【0022】
さらに、請求項1によるデジタルテキスタイルプリンタは、;2つのフロントブラケットの間の複数のフロント調節孔;およびフロント偏心軸の重さと釣り合いを取るためおよび最終的にフロント偏心軸の張力を調節するために複数のフロント調節孔の1つに設置されたフロント引張力調節軸とを含む。
【0023】
さらに、請求項1によるデジタルテキスタイルプリンタは、;2つのリアブラケットの間の複数のリア調節孔;およびリア偏心軸の重さと釣り合いを取るためおよび最終的にリア偏心軸の張力を調節するために複数のリア調節孔の1つに設置されたリア張力調節軸とを含む。
【0024】
本発明およびその利点をより完全に理解するために、添付の図面を参照した以下の説明について言及し、それにおいて同じ参照数字は同じ部分を意味する。
【本発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の望ましい実施例を、添付した図面に基づき詳述する。
【0026】
図3は本発明に係る大型プリンタの前面斜視図であり、図5は本発明に係る大型プリンタの背面斜視図である。
【0027】
デジタルテキスタイルプリンタは底面に接続された両脚100によって支持されるベース110の上部にレール状のトランスファベルト200を設け、該トランスファベルト200にはヘッド部(図示せず)を一面に固定させたカートリッジ(図示せず)が移動可能に結合され、前記ベース110の内側上部には図6のようにその一面に設けられた駆動パネル120内のトランスファモータ121と連結されたトランスファ軸122が長く設けられ、前記トランスファ軸122には図3の拡大図のように多数のトランスファローラ123がベース110の上部に突出設置されその上部のプレスバー124と対応して印刷材料800をその前方に搬送するようになる。この際、前記トランスファローラ123と対応するプレスバー124は操作パネル130に具備された操作レバー126によって動作される。
【0028】
前記ベース110の後方に設けられるリア供給装置600は、図5のように、前記脚100の背面下側に偏心された状態で所定の角度で回転可能なリア引っ張り手段610が設けられ、前記リア引っ張り手段610の上部の適所に印刷材料800が巻かれたリア偏心軸615と対応するリアポジションセンサ616が設けられ、前記リア引っ張り手段610の上部には印刷材料800が巻き取られているボビン(図示せず)が結合される供給ローラ手段630のボビン軸631をリアポジションセンサ616からの信号を受けて動作される供給モータ632が設けられる。
【0029】
ここで、前記リア引っ張り手段610は二つの脚100の後方にリア固定部611がそれぞれ対向して設置され、所定の長さの二つのリアブラケット612間に回転軸614が偏心されるよう貫通設置され、その両端部がリア固定部611と軸受部材613で結合され、前記二つのリアブラケット612間に回転軸614と一定の距離を保たれて印刷材料800が対応する偏心軸615が設けられる。すなわち、図7の仮想線のように印刷材料800が矢印のように巻き上がってリアブラケット612がリアポジションセンサ616に位置すれば、リアポジションセンサ616が信号を受けて供給モータ632を回転させることによってボビン軸631と結合されたボビンの印刷材料800を繰り出して図7の実線のようにリア引っ張り手段610の偏心軸615を下向きにさせる。
【0030】
また、前記二つのリアブラケット612間に多数の調整孔618を形成した後、前記調整孔618に偏心軸615の重さによってその重さを可変させられるようリア張力調整軸617を設けて偏心軸615の引っ張り強度を調整できるようにすることが重要である。
【0031】
そして、前記ベース110の背面にトランスファ軸122と連動するリアガイド用ローラー640が設けられるが、前記リアガイド用ローラー640は図5及び図6のようにベース110の両側の二つのブラケット641に第1ローラ642及び第2ローラ643、それから第3ローラ644が所定の高さの差を設けて近接設置され、この際前記第1、第2ローラ642、643の一面のプーリ642a、643aとトランスファ軸122の一端のプーリ125はベルト646として相互連結され、前記ブラケット641に二つの引っ張り軸647を設けてこれらのプーリ647a、645aにベルト646を連結することによって前記ベルト646が常に一定した張力を保てるようにする。
【0032】
この際、リアガイド用ローラー600を駆動させるのに別の駆動手段を設けず、既存のトランスファ軸122を使うことによって構造を単純化できるのみならず、その製作コストを節減できる。 一方、前記ベース110の前方に設けられるフロント供給装置500は、図3のように、前記脚100の前面下側に偏心された状態で所定の角度で回転可能なフロント引っ張り手段510が設けられ、 前記フロント引っ張り手段510の上部の適所に印刷材料800が巻かれたフロント偏心軸515と対応するフロントポジションセンサ516が設けられ、前記フロント引っ張り手段510の上部には印刷材料800が巻かれているボビン(図示せず)が結合される巻取ローラ手段550のボビン軸551をフロントポジションセンサ516の信号を受けて動作される巻取モータ552が設けられる。
【0033】
ここで、前記フロント引っ張り手段510は二つの脚100の前方にフロント固定部511がそれぞれ対向設置され、所定の長さの二つのフロントブラケット512の間に回転軸614が偏心されるよう貫通設置され、その両端部がフロント固定部511と軸受部材513で結合され、前記二つのフロントブラケット512の間に回転軸514と一定の距離で保たれて印刷材料800が対応する偏心軸515が設けられたものである。
【0034】
また、前記二つのフロントブラケット512間に多数の調整孔518を形成した後、前記調整孔518に偏心軸515の重さによってその重さを可変させられるようにリア張力調整軸517を設けて偏心軸515の引っ張り強度を調整できるようにすることが大事である。
【0035】
そして、前記ベース110の前面にトランスファ軸122と連動するフロントガイド用ローラー530が設けられるが、前記フロントガイド用ローラー530は図3及び図6のようにベース110の両側の二つのブラケット531に第1ローラ532及び第2ローラ533が所定の高さの差を設けて近接して設置され、前記第1ローラ532の一面のプーリ532aとトランスファ軸122の一端のプーリ125はベルト540で相互連結される。すなわち、フロントガイド用ローラー500を駆動させるのに別の駆動手段を設けず、既存のトランスファ軸122を使用することによってその構造を単純化できるのみならず、精度においても極めて優れた状態を保てる。
【0036】
この際、図7のようにフロント引っ張り手段510の偏心軸515とリア引っ張り手段610の偏心軸615の荷重によって印刷材料800を引っ張る状態を維持するので、印刷材料800がたわむことを防止でき、前記フロントガイド用ローラー530の第1ローラ532がリアガイド用ローラー640の第1ローラ642よりその直径がやや大きいので印刷材料800を一定した力で引っ張れる効果を奏でる。
【0037】
一方、前記ベース110の上部には図3の拡大図のように印刷材料800に噴射されたインクを集められるようにインク回収孔140を長く形成することが望ましく、図4のように前記ベース110の内部に印刷材料800に噴射されたインクの収集を容易に行なえるように吸込ファン150を少なくとも一つ以上設ける一方、前記ベース110の底面にはゴム材質のヒータ部材160を設けてインク回収孔140を通って搬送されてくる印刷材料800を迅速に乾燥させる。
【0038】
前述したように構成されたデジタルテキスタイルプリンタの作業を詳述すれば次の通りである。
【0039】
まず、デジタルテキスタイルプリンタに印刷材料800を設けようとすれば、図5のように供給ローラ手段630のボビン軸631に結合されたボビンから印刷材料800を繰り出して図7のように、リア引っ張り手段610の偏心軸615−第3ローラ644−第2ローラ643−第1ローラ642−ベース110を経て、第1ローラ532−第2ローラ533−偏心軸515−巻取ローラ手段550のボビン軸551の順に設ける。
【0040】
その後、前記デジタルテキスタイルプリンタを作動させると、駆動パネル120内のトランスファモータ121と連結されたトランスファ軸122が回転してトランスファ軸122のトランスファローラ123により印刷材料800が前方に搬送されると同時に、前記トランスファ軸122と連結された前後方案内ローラ530、640の第1ローラ532、642及び第2ローラ643が回転して印刷材料800を搬送させる。
【0041】
かつ、前記巻取ローラ手段550の巻取モータ552が動作して図7の実線のようにボビンに印刷材料800を巻き取るようになるが、この際偏心軸515が設けられたブラケット512が巻取モータ552の回転力によって上昇され、前記ブラケット512がフロントポジションセンサ516が存在する位置まで上昇すると同時に、フロントポジションセンサ516が巻取モータ552に信号を送って中止させる。
【0042】
そして、図7のようにフロント引っ張り手段510の偏心軸515とリア引っ張り手段610の偏心軸615の荷重によって印刷材料800を互いに引っ張った状態現象を維持するので、印刷材料800がたわむことを防止でき、前記フロントガイド用ローラー530の第1ローラ532がリアガイド用ローラー640の第1ローラ642よりその直径がやや大きいので印刷材料800を一定した力で引っ張れる効果を奏でる。
【0043】
一方、図7の仮想線のように印刷材料800が矢印のように巻き上がってリアブラケット612がリアポジションセンサ616に位置すれば、リアポジションセンサ616が信号を受けて供給モータ632を回転させることによってボビン軸631と結合されたボビンの印刷材料800を繰り出して図7の実線のようにリア引っ張り手段610の偏心軸615を下向きにさせる。
【0044】
すなわち、前記巻取モータ552ではフロントポジションセンサ516の信号がある時にだけ印刷材料800を巻き、供給モータ632ではリアポジションセンサ616の信号が引き込まれた時にだけ印刷材料800を供給する過程を繰り返す。
【0045】
一方、前記ベース110の上部にはインク回収孔140が形成され、図3の拡大図のように、印刷材料800に噴射されたインクを効率よく集めることによってインク染みを防止する一方、図4のように前記ベース110の内部の吸込ファン150を用いて印刷材料800に噴射されたインクが容易に集められると同時に、前記ベース110の前面内側にゴム材質のヒータ部材160を設けて印刷材料800の乾燥を迅速にする。
【産業上の利用可能性】
【0046】
多少厚い印刷材料(織物、紙類など)として懸垂幕や各種広告物、それから写真のような一般のプリント作業を行なうことは勿論、極薄の織物のような印刷材料を用いて捺染作業を効率よく行なえるようにしたデジタルテキスタイルプリンタに適用される。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】従来のプリンタの斜視図。
【図2】図1の印刷材料の搬送状態の概要。
【図3】本発明のデジタルテキスタイルプリンタの前面斜視図。
【図4】本発明によるデジタルテキスタイルプリンタのA−A線に沿った主要部の断面図。
【図5】本発明のデジタルテキスタイルプリンタの背面斜視図。
【図6】本発明のガイド用ローラー手段の主要部分の斜視図。
【図7】本発明による印刷材料の印刷の概略説明。
【符号の説明】
【0048】
100:脚 110:ベース
122:トランスファ軸 123:トランスファローラー
124:プレスバー 140:インク回収孔
150:吸込ファン 500:フロント供給装置
510:フロント引っ張り手段 511:フロント固定部
512:フロントブラケット 513:軸受部材
514:回転軸 515:偏心軸
530:フロントガイド用ローラー 531:ブラケット
532:第1ローラ 533:第2ローラ
540:ベルト 600:リア供給装置
610:リア引っ張り手段 611:リア固定部
612:リアブラケット 614:回転軸
615:偏心軸 616:リアポジションセンサ
640:リアガイド用ローラー 641:第1ローラ
642:第2ローラ 643:第3ローラ
644、645:引っ張り軸 646:ベルト



【特許請求の範囲】
【請求項1】
地面と接触する両脚によって支持されているベースの上部にレール形状を有するトランスファベルトと、トランスファベルトを通りぬけカートリッジの一面でヘッドユニットを固定するカートリッジ・トランスファベルトと、ベースの上部に設置された駆動パネル内でトランスファモータと一体となった長い形状を有するトランスファ軸と、印刷材料を前方へ移動させるための、ベースの上部へ突出しているトランスファ軸の複数のトランスファローラーと、ベース上部を通過して印刷材料を送る、ベースの後に設置された供給ローラー手段と、ベースの上部から印刷材料を巻き取る巻き取りローラー手段とを備えるデジタルテキスタイルプリンタであって、
トランスファ軸と一体となっており、ベースの後にある少なくとも一つのリアガイド用ローラー手段と、
所定の角度で偏心して回転するために脚の後側の下部にあるリア引っ張り手段、印刷材料を巻き取るリア引っ張り手段のリア偏心軸に対応するリア引っ張り手段の所定の位置に設置されたリアポジションセンサ、およびリアポジションセンサから信号を受けることにより印刷材料を供給するリアボビンと一体となった供給ローラー手段のリアボビン軸を駆動するためにリア引っ張り手段の上部に設置された供給モータとからなるリア供給装置と、
トランスファ軸と関連する、ベースの前にある少なくとも1つのフロントガイド用ローラー手段および、
所定の角度で偏心して回転するための脚の前側の下部にあるフロント引っ張り手段、印刷材料を巻き取るフロント引っ張り手段のフロント偏心軸に対応するフロント引っ張り手段の所定の位置に設置されたフロントポジションセンサ、およびフロントポジションセンサからの信号を受けることにより印刷材料を巻き取るフロントボビンと一体となった巻き取りローラー手段のフロントボビン軸を駆動するためにフロント引っ張り手段の上部に設置された巻取りモータとを含むフロント巻き取り装置、
からなるデジタルテキスタイルプリンタ。
【請求項2】
脚の下部の前側/後側に設置されたフロント/リア引っ張り手段が、
両脚の前側で互いに向かい合ったフロント/リア固定具、
所定の長さを有する2つのフロント/リア・ブラケットの間に偏心して設置され、2つのフロント/リアブラケットを貫通し、フロント/リア回転軸の両端がフロント/リア固定具と結合されている、フロント/リア回転軸、および、
印刷材料に対応し、2つのフロント/リア・ブラケットの間のフロント回転軸から所定の距離離れているフロント/リア偏心軸とからなる請求項1記載のデジタルテキスタイルプリンタ。
【請求項3】
フロント/リア・ガイド用ローラー手段が、さらに、トランスファ軸のトランスファベルトを備え、少なくとも1つのフロント/リア引っ張り手段と結合された複数のフロント/リア・ローラーからなる請求項1記載のテキスタイルプリンタ。
【請求項4】
トランスファ軸と直接関係しているフロントガイド用ローラー手段のフロントローラーの直径が、リアガイド用ローラー手段のリアローラーの直径よりもわずかに大きい請求項1記載のデジタルテキスタイルプリンタ。
【請求項5】
さらに、印刷材料を通過した噴射されたインクの残留物を回収するためにベースの上部にある長い形状のインク回収孔を含む請求項1記載のデジタルテキスタイルプリンタ。
【請求項6】
さらに、印刷材料をすぐに乾燥させるためにベースの内部にゴム材質のヒータを含む請求項1記載のデジタルテキスタイルプリンタ。
【請求項7】
さらに、2つのフロント/リア・ブラケットの間の複数のフロント/リア調節孔、および、
フロント/リア偏心軸の重さと釣り合いを取るため、および、最終的にフロント/リア偏心軸の張力を調節するために複数のフロント/リア調節孔の1つに設置されたフロント/リア引張力調節軸を含む請求項1記載のデジタルテキスタイルプリンタ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−502724(P2007−502724A)
【公表日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523782(P2006−523782)
【出願日】平成16年8月18日(2004.8.18)
【国際出願番号】PCT/KR2004/002061
【国際公開番号】WO2005/016652
【国際公開日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(505046868)タエイル システムズ カンパニー リミテッド (2)
【Fターム(参考)】