説明

デジタル放送送受信システムおよび受信システム

【課題】
携帯電話でファイルキャスト放送のダウンロードを行う場合は、いつ発生するか分からないダウンロードを常に待ち受けるための待機電力が必要であることやダウンロード期間中はダウンロードが終了するまでバッテリーの電力が必要であることに加えて、受信点での電波環境の不安定さの影響を受けやすい欠点があった。
【解決手段】
携帯電話によるファイルキャストの視聴において、ファイルキャスト放送のダウンロード受信機能を携帯電話の充電台に配置することにより、ファイルキャスト放送のダウンロード受信と記録と、視聴する携帯電話と切り離して、常にダウンロードの発生に備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像、音声、データなどのデジタル情報を送るデジタル放送の送信技術、受信技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来は、特許文献1に示されているように、セグメント単位の様々な情報を送信するとき、複数のセグメントを一括処理して送信し、受信機側ではその受信信号の中から任意のセグメントを選択、復調できるようにしていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−216748号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1では、送信側ではセグメント単位で様々な情報を送信し、受信側ではその中から任意のセグメントを選択、復調する送受信装置が開示されている。
【0005】
しかしながら、携帯電話などのモバイル機器での受信方法ついては示されていない。モバイル機器でファイルキャスト放送のダウンロードを行う場合は、いつ発生するか分からないダウンロードを常に待ち受けるための待機電力が必要であることやダウンロードが終了するまでバッテリーの電力が必要であることに加えて、受信点での電波環境の不安定さの影響を受けやすい欠点があった。
【0006】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、モバイル機器によるファイルキャストの視聴のために任意の時間にダウンロードが実行できるように準備すること、また、携帯電話のバッテリーに対する負荷を小さくして安定したファイルキャストの復調を可能とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、例えば、特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、携帯電話によるファイルキャストの視聴において、ファイルキャスト放送のダウンロード受信機能を携帯電話の充電台に配置することにより、ファイルキャスト放送のダウンロード受信と記録を携帯電話と切り離して行うことができて、常にダウンロードの発生に備えることが可能である。視聴のみ携帯電話を用いることで、安定なダウンロード受信特性を得ると共に携帯電話のバッテリーの消費量の課題を改善する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るデジタル放送送受信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るデジタル放送送信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1と第2の実施形態に係るデジタル放送送信装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1と第2の実施形態に係るマルチメディア信号発生の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の主要ブロックである変調・符号化部212、222の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の主要ブロックであるフレーム構成部214、224の構成を示すブロック図である。
【図7a】本発明の第3の実施形態に係る充電台と携帯電話の構成を示すブロック図である。
【図7b】本発明の第3の実施形態に係る充電台と携帯電話の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る充電台と携帯電話の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第5の実施形態に係る充電台と携帯電話におけるデジタル放送の受信機能を構成するブロック図である。
【図10】本発明の第6の実施形態に係るデジタル放送送受信システムの構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第7の実施形態に係るデジタル放送送受信システムの構成を示すブロック図である。
【図12a】本発明の第8の実施形態に係る充電台と携帯電話の構成を示すブロック図である。
【図12b】本発明の第8の実施形態に係る充電台と携帯電話の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第9の実施形態に係る充電台と携帯電話の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第10の実施形態に係る充電台と携帯電話におけるデジタル放送の受信機能を構成するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳述する。なお、図面において、同一符号は、同一または相当部分を示す。また、本発明は、図示例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0011】
図1は、本発明に係る実施形態1におけるデジタル放送配信のシステム構成を示すブロック図である。101はコンテンツ送出装置、102は欠損補完用データ送出装置、103はライセンス管理装置、104は決済システム・顧客管理システム、106は受信装置、107は蓄積装置、108はメタデータ送出装置、109はネットワーク通信装置である。受信装置106は放送波を受信する放送受信装置A110とネットワークとデータの送受信を行う送受信装置111から構成される。
【0012】
配信するコンテンツおよび、コンテンツに関する情報を格納したメタデータは、蓄積装置107に格納されており、配信のためにコンテンツ送出装置101に登録される。登録されたコンテンツおよび、メタデータは、アクセス制御共通情報やアクセス制御個別情報とともにコンテンツ送出装置101から放送波経由で送出される。メタデータは、放送波経由だけではなく、メタデータ送出装置108からネットワーク経由で送出されてもよい。
【0013】
本実施例では、ネットワークにネットワーク通信装置109を配置し、ネットワーク経由の情報はネットワーク通信装置109と送受信装置111との間で送受信される。以下、ネットワーク経由の配信はネットワーク通信装置109と送受信装置111を介して行われる。
【0014】
視聴可否に関する情報は、ライセンス管理装置103および、決済システム・顧客管理システム104によって管理され、アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報がコンテンツ送出装置101に供給される。アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報は、コンテンツ送出装置101から放送波経由で送出されるだけではなく、ライセンス管理装置103からネットワーク経由で配信されてもよい。
【0015】
欠損補完用データ送出装置102は、放送波によって配信したコンテンツに受信装置106の放送受信装置A110の受信時点で欠損があった場合に、欠損を修復するためのデータを送出する機能をもつ。欠損補完用データ送出装置102は、受信装置106の送受信装置111からの欠損補完用データリクエストに従って、欠損補完用データをネットワーク経由で送出する。欠損補完用データの受信が完了したのち、受信装置106の送受信装置111は、欠損補完用データ送出装置に対して受信報告を送信する。
【0016】
図1においては、コンテンツ送出装置101、欠損補完用データ送出装置102,ライセンス管理装置103、決済システム・顧客管理システム104、蓄積装置107、メタデータ送出装置108、ネットワーク通信装置109をすべて別の装置として記載したが、複数の機能を備える装置があってもよく、本発明を図1の構成に限定するものではない。
【0017】
本発明に係るデジタル放送においては、リアルタイム放送とファイルキャスト放送が配信される。リアルタイム放送は、ストリーミング型の配信であって、放送波を受信しながら同時にそのコンテンツを再生するサービスである。一方、ファイルキャスト放送とは、ダウンロード型の配信であって、放送波を受信したあとの任意のタイミングで再生するサービスである。
【0018】
リアルタイム放送の場合、コンテンツ送出装置101は、コンテンツ、メタデータ、アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報をすべて放送波経由で送出する。コンテンツ送出装置101は、アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を送出するために、あらかじめライセンス管理装置103からアクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を取得しておく。受信装置106は、放送波からコンテンツ、メタデータ、アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を分離・抽出し、取得したアクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を使ってコンテンツを復号する。
【0019】
なお、アクセス制御個別情報は、無料放送の場合など必ずしも送出する必要はない。
【0020】
また、アクセス制御個別情報は、放送帯域の有効活用の観点から、ライセンス管理装置103よりネットワーク経由で配信してもよく。本実施例では、ネットワーク通信装置109を介して受信装置106の送受信装置111が入手する。この場合、コンテンツ受信前にあらかじめアクセス制御個別情報を入手しておく必要がある。
【0021】
ファイルキャスト放送の場合、コンテンツ送出装置101は、コンテンツ、メタデータ、アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報をすべて放送波経由で送出する。コンテンツ送出装置101は、アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を送出するために、あらかじめライセンス管理装置103からアクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を取得しておく。受信装置106は、放送波からコンテンツ、メタデータ、アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を分離・抽出し、取得したアクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を使ってコンテンツを復号する。
【0022】
なお、アクセス制御個別情報は、無料放送の場合など必ずしも送出する必要はない。
【0023】
また、ファイルキャスト放送の場合、コンテンツの受信と再生の間に時間的な隔たりがあるため、メタデータ、アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を必ずしもコンテンツと同時に放送波経由で送出する必要はない。メタデータは、メタデータ送出装置108からネットワーク経由で配信してもよい。アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報は、ライセンス管理装置103よりネットワーク経由で配信してもよい。本実施例では、ネットワーク通信装置109を介して受信装置106の送受信装置111が入手する。この場合、コンテンツ受信前にあらかじめアクセス制御個別情報を入手しておく必要がある。
【0024】
また、コンテンツの受信と再生の間に時間的な隔たりがあることから、コンテンツ送出装置101は、ある時間帯において特定のコンテンツを複数回繰り返し送出してもよい。
【0025】
さらに、受信装置106が放送波経由で受信したコンテンツに欠損があった場合に、欠損補完用データを送出することで、受信装置106に蓄積されたコンテンツを修復してもよい。受信装置106は、蓄積したコンテンツに欠損があると判断した場合、欠損補完用データ送出装置102に対して、ネットワーク通信装置106を介してネットワーク経由で欠損補完用データリクエストを送信する。欠損補完用データ送出装置102は、欠損補完用データリクエストに応じて、受信装置106に対してネットワーク経由でネットワーク通信装置106を介して欠損補完用データを送出する。受信装置106は、欠損補完用データを受信して蓄積していたコンテンツの修復を試み、ネットワーク通信装置106を介してネットワーク経由で欠損補完用データ送出装置102に受信報告を送信する。
【0026】
図3はコンテンツ送出装置101内部の詳細な構成を示すブロック図である。本デジタル放送方式では、複数のMPEG−2トランスポートストリーム(MPEG-2 Transport Stream、以下、TSとする)を、それぞれ伝送路符号化処理を施した後、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)により複数のサブキャリアからなるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)送信信号に一括して変換し、放送波として送信する。
【0027】
図4は、マルチメディア信号発生301内部の詳細な構成を示すブロック図である。401はコンテンツ・メタデータ登録機能、402はメタデータ生成機能、403はメタデータ蓄積機能、404はコンテンツ蓄積・再生機能、405はコンテンツ暗号化機能、406は記録媒体である。
【0028】
コンテンツ送出装置101の外部から供給されたコンテンツおよび、メタデータは、コンテンツ・メタデータ登録機能401によって登録される。登録されたコンテンツおよび、メタデータは、それぞれコンテンツ蓄積・再生機能404および、メタデータ蓄積機能403により、記録媒体406に保存される。コンテンツの送出やライセンスに関するメタデータは、メタデータ生成機能402により生成され、メタデータ蓄積機能403により、記録媒体406に保存される。保存されたコンテンツおよび、メタデータは、コンテンツ暗号化機能405により暗号化され、ストリームとして出力される。
【0029】
次に図3のデジタル放送送信装置の動作を説明する。
【0030】
301はマルチメディア信号発生部、302は13セグメント形式符号化部、303は3セグメント形式符号化部、304は連結フレーム構成部、305は再連結フレーム構成部、306は逆高速フーリエ変換(以下、IFFT)/ガードインターバル付加部、307はアップコンバータ部、308は送信アンプ部、309はアンテナである。
【0031】
また、311はRS(リード・ソロモン)符号化部、315は階層分割部、312は変調・符号化部、316は階層合成部、313はインターリーブ部、314はフレーム構成部であり、これらで13セグメント形式符号化部302が構成される。変調・符号化部312はa、b、cの3系統ある。
【0032】
さらにまた、321はRS(リード・ソロモン)符号化部、322は変調・符号化部、323はインターリーブ部、324はフレーム構成部であり、これらで1セグメント形式符号化部303が構成される。
【0033】
図3のデジタル放送送信装置は、13セグメント形式符号化部302がaとbの2系統、1セグメント形式符号化部303がa、b、c、d、e、f、gの7系統、あわせて33セグメント(13×2+7)の連結OFDMセグメントとしている。
【0034】
変調・符号化部312、322の詳細な構成を図5に示す。
【0035】
501は前段からの入力、502はエネルギー拡散部、503は遅延補正部、504はバイトインターリーブ部、505は畳み込み符号化部、506はキャリア変調部、507はビットインターリーブ部、508はマッピング部、509は出力であり、キャリア変調部506はビットインターリーブ部507とマッピング部508で構成される。
【0036】
フレーム構成部314、324の詳細な構成を図6に示す。
【0037】
601は前段からの入力、602はパイロット信号構成部、603はTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号構成部、604はAC(Auxiliary Channel)信号構成部、605はOFDMフレーム構成部、606は出力である。
【0038】
マルチメディア信号発生部301において、映像信号、音声信号、データがそれぞれ符号化され、それぞれの13セグメント形式符号化部302や1セグメント形式符号化部303に出力するTSが生成される。
【0039】
まず、13セグメント形式符号化部302の動作説明をする。
【0040】
それぞれのTSはIFFTサンプルクロックの4倍のクロックにより188バイト単位のバースト信号形式に変換され、RS符号化部311でリード・ソロモン外符号が付加される。その後、階層伝送を行う場合には、階層情報の指定に沿って階層分割部315で階層分割され、最大3系統の変調・符号化部312a、b、cに入力される(図5では入力501)。変調・符号化部312a、b、cにおいては、図5を用いて説明すると、入力501から入力された信号は、それぞれ、エネルギー拡散部502によるエネルギー拡散、バイトインターリーブ部504によるバイトインターリーブ、畳み込み符号化部505による畳み込み符号化、ビットインターリーブ部507によるビットインターリーブとマッピング部508によるマッピングを行いキャリア変調部506としてキャリア変調が施され出力509から出力される。また、バイトインターリーブとビットインターリーブの時間軸操作で生じる階層間の遅延時間差に対して予め遅延補正部503により遅延補正を行い、タイミング調整を図っている。畳み込み符号の符号化率、インターリーブ長、キャリア変調方式はそれぞれの階層で独立に設定される。変調・符号化部312a、b、cでの並列処理の後、階層合成部316で階層合成された信号は、移動受信における電界変動やマルチパス妨害に対して、誤り訂正符号化の能力を有効に発揮させるためインターリーブ部313に入力される。インターリーブ部313では時間インターリーブや周波数インターリーブが行なわれる。時間インターリーブの方式は、送受あわせた遅延時間を短縮し受信機のメモリ容量を抑えるため畳み込みインターリーブである。また、周波数インターリーブは、セグメント構造を確保しつつ、十分なインターリーブ効果が発揮できるよう、セグメント間とセグメント内のインターリーブを組み合わせて構成されている。
【0041】
インターリーブ部313の出力はフレーム構成部314に入力される(図6では入力601)。フレーム構成部314の動作を図6を用いて説明する。
【0042】
複数の伝送パラメータが混在する階層伝送に対して、受信機の復調・復号を補助するため、システム識別、伝送パラメータ切替指標、緊急警報放送用起動フラグ、各階層の伝送パラメータなど、受信機の復調動作を円滑に行なうための制御情報としてTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号が特定のキャリアを用いて伝送される。また、放送に関する付加情報を伝送するため、特定のキャリアに割り当てられた変調波の伝送制御に関する付加情報や地震動警報情報を伝送するための拡張用信号であるAC(Auxiliary Channel)信号が用いられる。
【0043】
OFDMフレーム構成部605では、インターリーブ部313からの情報データ、パイロット信号構成部602からの同期再生用パイロット信号、TMCC構成部603からのTMCC信号、および、AC信号構成部604からのAC信号によりOFDMフレームが構成され、出力609から出力される。
【実施例2】
【0044】
図2に本発明に係る実施形態2におけるデジタル放送配信のシステム構成を示すブロック図である。図1と同じ機能ブロックは同じ符号を付している。受信装置106は放送波を受信する放送受信装置A201とネットワークとデータの送受信を行う送受信装置111から構成される。図1の実施形態1では、ネットワークと受信装置106の情報の送受信はネットワーク通信装置109と送受信装置111による無線通信ネットワークで行っていたが、本実施例では放送受信装置A201はLANのインターフェースを具備し、ネットワークとはLANインターフェースを介して情報の送受信を行っている点が異なる。
【実施例3】
【0045】
図7aと図7bは本発明に係る実施形態3におけるデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。図7のデジタル放送受信装置は図1のデジタル放送送信装置から送信されたデジタル放送送信信号とネットワーク経由の情報を受信するものである。図1と同じ機能ブロックは同一の符号を付している。
【0046】
701は充電台、702は携帯電話、703はISDB−Tmm(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial for mobile multimedia)受信部、704と707は記録媒体、708は欠損補間処理部、710はデスクランブラ1部、711はデスクランブラ2部、712はライセンス処理部、713は映像や音声の出力部、714携帯電話の通信送受信部、715は地上デジタル放送のアンテナ、716は携帯電話のアンテナ、705は充電台の電源部、706は充電用電源部、709は携帯電話の内蔵バッテリー、730と731は入出力インターフェースである。携帯電話702は、携帯電話の機能をもつ通信送受信部714を有する。図7aは充電台701と携帯電話702の接続状態、図7bは携帯電話702がはずされて、充電台701のみの状態を表している。
【0047】
図7aにおいて充電台701に携帯電話702が接続されると、充電用電源706が携帯電話702に電源を供給すると共に携帯電話の内蔵バッテリー709を充電する。充電台701と携帯電話702の信号721と信号722は入出力インターフェース730と入出力インターフェース731で接続される。また、充電台701はISDB−Tmm受信部703と記録媒体704を内蔵し、これらは電源部705で動作する。
【0048】
図7aを用いて充電台701に携帯電話702が接続された状態でのISDB−Tmmのリアルタイム放送受信の説明を行う。
【0049】
ISDB−Tmm放送波はアンテナ715で受信され、ISDB−Tmm受信部703選局・復調されてデジタル情報を出力し、経路720によって記録媒体704へ、あるいは経路722によって携帯電話702へ出力される。
【0050】
リアルタイム放送の受信の基本動作は、アンテナ715で受信した受信波をISDB−Tmm受信部703で選局と復調を行い希望チャンネルのデジタル情報を出力する。リアルタイム視聴で同時録画をする必要ない場合は、記録媒体704や記録媒体707を介さない信号路722によって直接デスクランブラ2部711に入力して視聴を行う。
【0051】
リアルタイム視聴で同時録画を行う場合は、ISDT−Tmm部703の出力を記録媒体704から経路721を介して記録媒体707に入力し、デスクランブル2部711に入力して視聴と同時に番組記録を記録媒体704あるいは記録媒体707に暗号化のまま記録するものである。ISDB−Tmm信号はアクセス制御共通情報やアクセス制御個別情報により保護されており、図1のライセンス管理装置103からアクセス制御共通情報やアクセス制御個別情報はネットワーク通信装置109から配信され、アンテナ716で受信して通信送受信機714でアクセス制御共通情報やアクセス制御個別情報を取得して、ライセンス部712で再生を行い暗号情報の解除等を行う。
【0052】
ISDB−Tmmのファイルキャスト放送は、ダウンロード型の配信であって、放送波を受信したあとの任意のタイミングで再生するサービスである。図7bは携帯電話702が外され、充電台701のみの状態を表している。充電台701はファイルキャスト放送のダウンロードの待ち受け状態にある。ファイルキャスト放送のダウンロードが開始されると、アンテナ715で受信して、あらかじめ設定した条件でISDB−Tmm受信部703で選局と復調を行い、再生した暗号化されているデジタル情報を安定に記録媒体704に記憶する。
【0053】
ファイルキャスト放送の視聴を図7aを用いて説明する。記録媒体704にはダウンロードしたファイルキャスト放送のデータが蓄積されている。携帯電話702が充電台701に接続されると、充電台の701の記録媒体704から携帯電話702の記録媒体707にダウンロードしたファイルキャスト放送のデータが経路721を介して転送される。ファイルキャスト放送の視聴は充電台701に携帯電話702を接続した状態と、充電台701から外して携帯電話702単独(図示なし)で視聴する方法がある。ダウンロードしたファイルキャスト放送の視聴に必要なアクセス制御共通情報やアクセス制御個別情報は、図1のライセンス管理装置103からネットワーク通信装置109を介して配信される。ネットワーク通信装置109からのアクセス制御共通情報やアクセス制御個別情報の配信をアンテナ716で受信して通信送受信機714で取得して、ライセンス部712で再生を行い暗号情報の解除等を行う。
【0054】
また、ISDB−Tmm受信部703が放送波経由で受信したコンテンツに欠損があった場合に、欠損補完用データを受信して、携帯電話702に転送し記録媒体707に蓄積されたコンテンツを修復が可能である。携帯電話702は、蓄積したコンテンツに欠損があると判断した場合、欠損補完用データ送出装置102に対して、通信送受信機714からネットワーク通信装置109を介してネットワーク経由で欠損補完用データリクエストを送信する。欠損補完用データ送出装置102は、欠損補完用データリクエストに応じて、送受信装置通信送受信部714に対してネットワーク通信装置109と通信送受信機714経由で欠損補完用データを送出する。通信送受信機714は、欠損補完用データを受信して蓄積していたコンテンツの修復を試み、通信送受信機714からネットワーク通信装置109を介してネットワーク経由で欠損補完用データ送出装置102に受信報告を送信する。
【0055】
従来、携帯電話でファイルキャスト放送のダウンロードを行う場合は、いつ発生するか分からないダウンロードを常に待ち受けるための待機電力が必要であることやダウンロード期間中はダウンロードが終了するまで受信電力が必要であることに加えて、受信点での電波環境の不安定さの影響を受けやすい欠点があった。本実施例では、ファイルキャスト放送のダウンロード受信機能を携帯電話の充電台701に配置することにより、ファイルキャスト放送のダウンロード受信と記録を携帯電話と切り離して行い、視聴のみ携帯電話702を用いることで、安定なダウンロード受信特性を得ると共に携帯電話702のバッテリー709の消費量の課題を改善する効果がある。
【実施例4】
【0056】
図8は本発明に係る実施形態4におけるデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。図8のデジタル放送受信装置は図2のデジタル放送送信装置から送信されたデジタル放送送信信号とネットワーク経由の情報を受信するものである。本発明は実施形態3の図7のデジタル放送受信機において充電台701にLANインターフェース部801を具備したことを特徴とする。その他の図2と図7と同じ機能ブロックは同一の符号を付している。
【0057】
本実施例において、充電台701に携帯電話702が接続されると、LANインターフェース部801の出力は携帯電話702の欠損補完部708とライセンス部712に接続される。リアルタイム視聴とファイルキャスト放送の視聴に必要な図2のライセンス管理装置103からのアクセス制御共通情報やアクセス制御個別情報は充電台701に具備したLANインターフェース部801を用いてネットワークを介して取得するものである。
【実施例5】
【0058】
実施形態3と実施形態4においてファイルキャスト放送でダウンロードし記録媒体704に蓄積したコンテンツに欠損があった場合のコンテンツ修復の実行は、図7aや図8に示すISDB−Tmm受信部703を配置した充電台701と通信送受信部714を配置した携帯電話702が接続されている場合は、自動的にあるいは視聴時に欠損補完用データ送出装置102からの欠損補完用データを通信送受信部714あるいはLANインターフェース801で受信してコンテンツを修復する。
【実施例6】
【0059】
実施形態3と実施形態4においてファイルキャスト放送でダウンロードし記録媒体704に蓄積したコンテンツに欠損があった場合は、ISDB−Tmm受信部703を配置した充電台と通信送受信部714を配置した携帯電話702が接続されていない図7bの場合はコンテンツの修復は行わず、図7aに記載の携帯電話702が充電台701に接続されて記録媒体704に蓄積されたファイルキャストのダウンロードしたコンテンツが携帯電話702に配置した記録媒体707に転送されてから、自動的にあるいは視聴時に欠損補完用データ送出装置102からの欠損補完用データを通信送受信部714あるいはLANインターフェース801で受信してコンテンツを修復する。
【実施例7】
【0060】
図9は本実施例に係る実施形態5におけるデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。図9のデジタル放送受信装置は図1あるいは図2に記載のデジタル放送送信装置から送信されたデジタル放送送信信号とネットワーク経由の情報を受信するものである。
【0061】
926は充電台である。935は携帯電話である。充電台926の電源や携帯電話935のバッテリーは図示していない。
【0062】
901と940はアンテナ、902は選局部、903は直交復調部、904は高速フーリエ変換(以下、FFT)部、905はFFT部904以降TS出力までのデジタル放送送信信号の復調・復号動作を行う復調復号部、906は同期再生部、907はフレーム抽出部、908はTMCC復号部であり、復調復号部905の動作を行うための同期信号再生や、伝送パラメータなどの情報入手を行う。
【0063】
選局902からTMCC復号部908まででフロント・エンド (以下、F/E)部924Aを構成する。
【0064】
928はデスクランブル1部、929はデスクランブル2部、909はデマックス部、910は圧縮された放送音声信号のデコード部、911はデコードされた放送音声信号の出力を行う音声出力部、912は圧縮された放送映像信号のデコード部、913は表示画面を構成する提示処理部、914はデコードされた放送映像信号の表示を行う映像出力部、915はPSI(Program Specific Information)/SI(Service Information)などのシステム情報を取り扱うシステムデコード部である。
【0065】
デスクランブル1部928、デスクランブル2部929、デマックス部909からシステムデコード部915まででバック・エンド (以下、B/E)部925を構成する。
【0066】
916は書き換え可能タイプ不揮発性メモリ(以下、NVRAM)、917はフォントなどのROM(Read Only Memory)、918は主メモリであるRAM(Random Access Memory)、919は通信回線インターフェース(以下LANI/F)、920と932は入出力部(以下、I/O)、933は携帯電話の送受信を行う通信部、921はシステムバス、922は中央演算処理部(以下、CPU)、923はリモコン、930はライセンス情報を管理するCAS(Conditional Access System)、931と934は記録媒体である。
【0067】
充電台926と携帯電話935がI/O920とI/O932で接続されたリアルタイム放送視聴の場合、アンテナ901によりデジタル放送受信装置926に入力されたデジタル放送送信信号は、F/E部924AによりTS(トランスポートストリーム)に変換される。復調されたTSは、デスクランブル1部928により、CAS930に格納されたライセンス情報を利用して、暗号化データが選択的に復号される。ライセンス情報は、ネットワークを経由して通信I/F919あるいは通信部933により供給される。復号されたTSは、デマックス部909により、映像、音声、その他データに分離され、映像ストリームは映像デコード部912へ、音声ストリームは音声デコード部910へ出力される。デコードされた映像信号は提示処理部913で表示画面を構成され、映像出力914で出力される。デコードされた音声信号は音声出力911で出力される。
【0068】
ファイルキャスト放送の場合、アンテナ901により充電台926に入力されたデジタル放送送信信号は、F/E部によりTS(トランスポートストリーム)に変換される。復調されたTSは、記録媒体931に入力され蓄積されるが、ここでは復号を行わない。充電台926と携帯電話935がI/O920とI/O932の接続を介して、入力されたデマックス部909で、蓄積するコンテンツに関するデータのみを分離し、記録媒体934に蓄積する。
【0069】
アクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報はネットワーク経由で配信され、再生前もしくは再生時に通信I/F919あるいは携帯電話の通信部933を経由して取得し、記録媒体934に蓄積しておく。
【0070】
再生時には、記録媒体934から再生するコンテンツに関するデータを読み出してデスクランブル2部929に入力し、記録媒体931に蓄積しておいたアクセス制御共通情報および、アクセス制御個別情報を利用して、暗号化データを選択的に復号する。復号されたTSは、デマックス部909により、映像、音声、その他データに分離され、映像ストリームは映像デコード部912へ、音声ストリームは音声デコード部910へ出力される。デコードされた映像信号は提示処理部913で表示画面を構成され、映像出力914で出力される。デコードされた音声信号は音声出力911で出力される。
【0071】
以上の動作はCPU922が、システムバス921とI/Oを介し、F/E部924AやB/E部925の各ブロックに対して制御を行なうことで、デジタル放送受信装置926は通常の映像、音声の再生を行う。
【0072】
データ放送受信時は、一旦データをRAM918、あるいはNVRAM916等へ転送し、CPU922による処理を行う。また通常の映像、音声の再生処理だけでなく、文字図形の提示と同時にRAM918上のデータを映像、音声デコーダへ転送し、映像、音声の再生処理を行う様な処理を行なう。また、通信I/F919を用い充電部926の外部と情報のやり取りを行なう。
【0073】
デジタル放送受信装置の操作は、I/O932とI/O920を介し、携帯電話935で行なうことが可能である。
【実施例8】
【0074】
実施形態5において、図1のメタデータ送出装置108からのメタデータをネットワーク通信装置109とアンテナ940を介して通信部933から得る場合は、通信部933が配置された携帯電話935でメタデータから番組情報を抽出してファイルキャスト放送あるいはリアルタイム放送の録画情報の設定を行い、一旦データをRAM918、あるいはNVRAM9に記録し、
携帯電話935と充電台926をI/O932とI/O920を介して接続した後に、記録した録画情報をI/O932とI/O920を介して充電台926に配置したF/E924Aに転送してF/E924Aの設定を行う。
【実施例9】
【0075】
実施形態5において、図1のメタデータ送出装置108からのメタデータをネットワーク通信装置109とアンテナ940を介して通信部933から得る場合は、通信部933が配置された携帯電話935でメタデータから番組情報を抽出してファイルキャスト放送あるいはリアルタイム放送の録画情報の設定を行い、一旦データをRAM918、あるいはNVRAM9に記録し、携帯電話935が充電台926へ接続されていない場合は、通信部933よりネットワークに接続して充電台926のLANI/F919を介して録画情報をF/E924Aに転送してF/E924Aの設定を行う。
【実施例10】
【0076】
実施形態5において、図1あるいは図2のメタデータ送出装置108からのメタデータを放送波から得る場合は、F/E924Aを配置した充電台926をI/O932とI/O920を介して携帯電話935に接続して、F/E924Aで復調したメタデータをI/O932とI/O920を介して携帯電話935で取得した後に、番組情報を抽出してファイルキャスト放送あるいはリアルタイム放送の録画情報を得る。
【実施例11】
【0077】
実施形態5において、図1あるいは図2のメタデータ送出装置108からのメタデータを放送波から得る場合は、携帯電話935は通信部933を介してネットワークに接続し、充電台926に配置したF/E924AはLANI/F919を介してネットワークに接続され、F/E924Aで復調したて得たメタデータをF/E924AからLANI/F919、ネットワーク、アンテナ940、通信部933を介して携帯電話で取得して、番組情報を抽出して携帯電話935で録画情報の設定を行い、前期設定した録画情報を携帯電話935から通信部933、アンテナ940、ネットワーク、LANI/F919を介して充電台に配置したF/E924Aに転送する。
【実施例12】
【0078】
図10に本発明に係る実施形態6におけるデジタル放送配信のシステム構成を示すブロック図である。図1と同じ機能ブロックは同じ符号を付している。受信装置106は放送波を受信する放送受信装置A110と放送受信装置B1001とネットワークとデータの送受信を行う送受信装置201とから構成される。図1の実施形態1では、放送波は放送受信装置A110のみで受信を行なったが、本実施例では放送受信装置B1001を具備し、放送受信装置A110はファイルキャスト放送のダウンロードに用い、放送受信装置B1001はリアルタイム放送であるワンセグ放送の受信に用いる点が異なる。
【実施例13】
【0079】
図11に本発明に係る実施形態7におけるデジタル放送配信のシステム構成を示すブロック図である。図10と同じ機能ブロックは同じ符号を付している。受信装置106は放送波を受信する放送受信装置A201と放送受信装置B1001とネットワークとデータの送受信を行う送受信装置111から構成される。図10の実施形態7では、ネットワークと受信装置106の情報の送受信はネットワーク通信装置109と送受信装置111による無線通信ネットワークで行っていたが、本実施例では放送受信装置A201はLANのインターフェースを具備し、ネットワークとはLANインターフェースを介して情報の送受信を行っている点が異なる。
【実施例14】
【0080】
図12aと図12bは本発明に係る実施形態7におけるデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。図12のデジタル放送受信装置は図10のデジタル放送送信装置から送信されたデジタル放送送信信号とネットワーク経由の情報を受信するものである。実施例3の図7と同じ機能ブロックは同一の符号を付している。本実施例では、携帯電話702にワンセグ部受信部1201を配置している点が異なる。図12aは充電台701と携帯電話702の接続状態、図12bは充電台701がはずされて、携帯電話702のみの状態を表している。
【0081】
図12bを用いて携帯電話702単体でのワンセグ放送のリアルタイム放送受信の説明を行う。
【0082】
リアルタイム放送の受信の基本動作は、アンテナ1203で受信した受信波をワンセグ部受信部1201で選局と復調を行い希望チャンネルのデジタル情報1202を出力し記録媒体707へ入力する。リアルタイム視聴で同時録画をする必要ない場合は、記録媒体707に記録せずに直接デスクランブラ2の711に入力して視聴を行う。
【0083】
リアルタイム視聴で同時録画を行う場合は、ワンセグ部受信部1201の出力を視聴と同時に番組記録を記録媒体707に暗号化のまま記録するものである。ワンセグ放送でアクセス制御共通情報やアクセス制御個別情報により保護されているものは、図1のライセンス管理装置103からアクセス制御共通情報やアクセス制御個別情報はネットワーク通信装置109から配信され、アンテナ716で受信して通信送受信機714でアクセス制御共通情報やアクセス制御個別情報を取得して、ライセンス部712で再生を行い暗号情報の解除等を行う。
【0084】
ISDB−Tmmのファイルキャスト放送は、ダウンロード型の配信であって、放送波を受信したあとの任意のタイミングで再生するサービスである。本実施例では、ファイルキャスト放送のダウンロードが開始されると、充電台701のアンテナ715で受信して、あらかじめ設定した条件でISDB−Tmm受信部703で選局と復調を行い、再生した暗号化されているデジタル情報を安定に記録媒体704に記憶する。図7aにおいて充電台701に携帯電話702が接続されると、充電用電源706が携帯電話702に電源を供給すると共に携帯電話の内蔵バッテリー709を充電する。充電台701と携帯電話702の信号721は入出力インターフェース730と入出力インターフェース731で接続される。記録媒体704に記録されたファイルキャスト放送の情報の信号721は入出力インターフェース730と入出力インターフェース731を介して携帯電話702に入力されて。記録媒体707に記録あるいは記録せずにデスクランブル1部を介して視聴される。ファイルキャスト放送でアクセス制御共通情報やアクセス制御個別情報により保護されているものは、図1のライセンス管理装置103からアクセス制御共通情報やアクセス制御個別情報はネットワーク通信装置109から配信され、アンテナ716で受信して通信送受信機714でアクセス制御共通情報やアクセス制御個別情報を取得して、ライセンス部712で再生を行い暗号情報の解除等を行う。
【0085】
本実施例で携帯電話のアンテナ716とワンセグ放送受信のアンテナ1203は分かれているが、一体型の共有アンテナでも同様な効果が得られる。
【実施例15】
【0086】
図13は本発明に係る実施形態8におけるデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。図13のデジタル放送受信装置は図11のデジタル放送送信装置から送信されたデジタル放送送信信号とネットワーク経由の情報を受信するものである。本発明は実施形態7の図12のデジタル放送受信機において充電台701にLANインターフェース部801を具備したことを特徴とする。その他の図11と図12と同じ機能ブロックは同一の符号を付している。
【0087】
本実施例において、充電台701に携帯電話702が接続されると、LANインターフェース部801の出力は携帯電話702の欠損補完部708とライセンス部712に接続される。リアルタイム視聴とファイルキャスト放送の視聴に必要な図2のライセンス管理装置103からのアクセス制御共通情報やアクセス制御個別情報は充電台701に具備したLANインターフェース部801を用いてネットワークを介して取得するものである。
【実施例16】
【0088】
図14は本実施例に係る実施形態9におけるデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。図14のデジタル放送受信装置は図10あるいは図11に記載のデジタル放送送信装置から送信されたデジタル放送送信信号とネットワーク経由の情報を受信するものである。本発明は実施例7の図9のデジタル放送受信装置において、アンテナ1402とフロントエンド924Bを具備したことを特徴とする。その他の図10と図11と図9と同じ機能ブロックは同一の符号を付している。フロントエンド924Bの機能ブロックの構成は、フロントエンド924Aと同じである。フロントエンド924Bはアンテナ1402で受信したワンセグ受信波をフロントエンド924Bで選局と復調を行い希望チャンネルのTS情報を出力する。復号されたTSは、デマックス部909により、映像、音声、その他データに分離され、映像ストリームは映像デコード部912へ、音声ストリームは音声デコード部910へ出力される。デコードされた映像信号は提示処理部913で表示画面を構成され、映像出力914で出力される。デコードされた音声信号は音声出力911で出力される。
【0089】
本実施例で携帯電話のアンテナ940とワンセグ放送受信のアンテナ1402は分かれているが、一体型の共有アンテナでも同様な効果が得られる。
【符号の説明】
【0090】
101…コンテンツ送出装置
102…欠損補完用データ送出装置
103…ライセンス管理装置
104…決済システム・顧客管理システム
105…リムーバブルメディア
106…受信装置
107…蓄積装置
108…メタデータ送出装置
109…ネットワーク通信装置
110、201、1001…放送受信装置
111…送受信装置
301…マルチメディア信号発生部
311…RS(リード・ソロモン)符号化部
312…変調・符号化部
313…インターリーブ部
314…フレーム構成部
315…階層分割部
316…階層合成部
321…RS(リード・ソロモン)符号化部
322…変調・符号化部
323…インターリーブ部
324…フレーム構成部
401…コンテンツ/メタデータ登録機能
402…メタデータ生成機能
403…メタデータ蓄積機能
404…コンテンツ蓄積・再生機能
405…コンテンツ暗号化機能
406…記録媒体
407…マルチメディア信号発生部
501…入力
502…エネルギー拡散部
503…遅延補正部
504…バイトインターリーブ部
505…畳み込み符号化部
506…キャリア変調部
507…ビットインターリーブ部
508…マッピング部
509…出力
601…入力
602…パイロット信号構成部
603…TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration
Control)信号構成部
604…AC(Auxiliary Channel)信号構成部
605…OFDMフレーム構成部
606…出力
601…アンテナ
701…充電台
702…携帯電話
703…ISDB−Tmm受信部
704、707…記録媒体部
705…電源部
706…充電用電源部
708…欠損補完部
709…バッテリー
710、711…デスクランブラ部
712…ライセンス部
713…出力部
714…通信送受信部
730、731…入出力部(I/O)
902…選局部
903…直交復調部
904…高速フーリエ変換(FFT)部
905…復調復号部
906…同期再生部
907…フレーム抽出部
908…TMCC復号部
909…デマックス部
910…圧縮された放送音声信号のデコード部
911…音声出力部
912…圧縮された放送映像信号のデコード部
913…提示処理部
914…映像出力部
915…システムデコード部
916…書き換え可能タイプ不揮発性メモリ(NVRAM)
917…ROM(Read Only Memory)
918…RAM(Random Access Memory)
919…通信回線インターフェース(I/F)
920、932…入出力部(I/O)
921…システムバス
922…中央演算処理部(CPU)
923…リモコン
924、1401…フロント・エンド (F/E)
925…バック・エンド (B/E)部
926…デジタル放送受信装置
927…リムーバブルメディア
928、929…デスクランブル
930…CAS(Conditional Access System)
931、934…記録媒体
933…通信部
1201…ワンセグ部受信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ、メタデータ、アクセス制御共通情報、アクセス制御個別情報を送出するコンテンツ送出装置と、
欠損補完用データを送出する欠損補完用データ送出装置と、
アクセス制御共通情報、アクセス制御個別情報を送出するライセンス管理装置と、
コンテンツ、メタデータ、アクセス制御共通情報、アクセス制御個別情報を受信する受信装置と、から構成されるデジタル放送送受信システムであって、 リアルタイム放送の場合は、少なくともコンテンツ、メタデータをコンテンツ送出装置から放送波により送出し、
ファイルキャスト放送の場合は、少なくともコンテンツ、メタデータをコンテンツ送出装置から放送波により送出し、アクセス制御共通情報とアクセス制御個別情報は受信装置からの要求に基づいて、ライセンス管理装置からネットワークにより送出し、
受信装置においてファイルキャスト放送を受信したコンテンツに欠損があった場合には、受信装置からの要求にもとづき欠損補完用データを欠損補完用データ送出装置からネットワークにより送出することを特徴とするデジタル放送送受信システム。
【請求項2】
放送経由でコンテンツを受信する放送受信装置と、
前記放送受信装置からコンテンツを取得するとともに、通信経由でアクセス制御共通情報、アクセス制御個別情報を受信し、コンテンツを復号、出力する送受信装置と、
から構成される受信システムであって、
リアルタイム放送の場合は、放送受信装置でコンテンツを受信し、送受信装置は受信したアクセス制御共通情報とアクセス制御個別情報を用いて、受信したコンテンツを復号、出力し、
ファイルキャスト放送の場合は、コンテンツを放送受信装置で受信して記録媒体に記録し、再生されたコンテンツについて送受信装置で、受信したアクセス制御共通情報とアクセス制御個別情報を用いて復号、出力することを特徴とする受信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12a】
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【図12b】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−235183(P2012−235183A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−100393(P2011−100393)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】