説明

デジタル権利およびコンテンツアセットを管理するシステムおよび方法

コンテンツブローカーホスティングサービスであって、インターネットユーザのデジタルコンテンツの管理を可能とする形成されたブローカーモジュールを含むものが、開示されている。コンテンツブローカーホスティングサービスは、加入者に前記コンテンツブローカーホスティングサービスにログインすること許可するシングルサインオンユーザアカウントを支持しており、かつ、前記サインオン信用証明が各サイト上で“連係”され使用されるのを許可する、他の第三者コンテンツプロバイダに諸具印することを許可する。ユーザは、コンテンツを、前記コンテンツホスティングサービスサイト上で、あるいは前記第三者プロバイダから、購入することができる。前記コンテンツホスティングサービスは、加入者が所有する装置の、および購入された前記コンテンツの、ディレクトリを維持している。使用権ポリシー、および関連するライセンスキーは、前記ホスティングサービス上に維持され、該コンテンツについてのデジタルの“購入の証明”を与える。前記コンテンツが加入者によって失われた場合にも、あるいは、もし加入者が前記コンテンツに関連するデジタル権利ポリシーの変更を選択しても、前記ブローカーホスティングサービスは、第三者プロバイダと通信し、ユーザに代わってコンテンツの置き換えを交渉することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、一般にデジタル権利およびコンテンツアセットを管理するシステム、および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルコンテンツを販売するインターネット上のサイト数は、増え続けている。ファイル共有の出現は、デジタル音楽への興味を引起し、大手レコード会社は、消費者にデジタル音楽を合法的に購入させるため、商業ウェブサイトを始めることを計画している。同様に、映画制作会社は、デジタル権利管理システムが改善するにつれ、初公開映画のインターネット上での配信に慎重に取り組んでいる。同時に、消費者は、インターネットにアクセスする種々の装置を使用している。パソコンに加えて、現在ではインターネットコンテンツにアクセスし、再生することのできる、個人映像記録装置、セットトップボックス、hi−fiステレオシステム、個人デジタルアシスタンツ(携帯端末)、および携帯電話がある。まもなく、消費者にとって、サイトおよび装置の多様性が広がるにつれて、デジタルコンテンツアセットを管理することが難しくなるであろう。
【0003】
消費者は、特別なコンテンツファイルが意図され及び/又は記憶された該装置を失う、あるいは、前記コンテンツのメディアフォーマットに互換性のない異なる装置で購入した同じコンテンツを再生したいと望むかもしれない。従って、消費者が購入した或いは獲得したデジタルコンテンツを管理するシステム及び方法についての要求がある。
【特許文献1】米国特許第6,334,214B1号明細書
【特許文献2】米国特許第6,236,971B1号明細書
【特許文献3】米国特許第5,920,861号明細書
【特許文献4】米国特許第5,715,403号明細書
【特許文献5】米国特許第5,634,012号明細書
【発明の開示】
【0004】
消費者が、映画、音楽、およびソフトウェアを、インターネットを介して合法的に得ることに慣れると、それらのコンテンツについてのライセンス、およびそれらの保存を、管理する能力が望まれる。サービスプロバイダの、消費者の生涯に渡って購入されたメディアについての購入履歴およびコンテンツ保存を管理するホストされたサービスを提供する能力は、失ったコンテンツを再度得たり、前記コンテンツの使用権を変更したり、あるいは、該コンテンツの新しいデータフォーマットを得たりすることを、それが、そのコンテンツを購入したときにもともと意図されていなかった装置上で再生できるように、行うことを含む多くの目的をもって、コンテンツオーナーと交渉する過程の、利益を得るであろう。
【0005】
特定の実施形態では、システムは、シングルサインオン識別サーバ、コンテンツを第三者源から獲得或いは仲介するブローカーモジュール、デジタルコンテンツをアーカイブするストレージエリアネットワーク、および種々の装置の特性およびユーザが所有するデジタルコンテンツアセットの追跡を保持するテーブルから、構成される管理されたコンテンツブローカーサービスを含むものであると開示される。前記コンテンツブローカーサービスは、前記ユーザが、他の第三者プロバイダからの利用可能なデジタルコンテンツの種々の提供を閲覧できるインターネットポータルを提供するウェブサーバを含む。これらのコンテンツ提供は、第三者コンテンツプロバイダから、第三者サービスが、利用可能なコンテンツ、および購入可能な権利ポリシーを広告する、ウェブサービス技術を介して、獲得されてもよい。インターネットポータルは、複数の第三者プロバイダからコンテンツを集め、このようなコンテンツを消費者に利用可能にする。消費者がコンテンツを購入することを決めると、前記インターネットポータルは、ウェブサービスフレームワークを介して、第三者プロバイダと通信し、消費者によって購入された使用権に適したライセンスキーとともにコンテンツを発行する承認を得る。前記コンテンツブローカーは、固有の購入ID、および第三者プロバイダによって発行された元々のライセンスキーを含む、購入履歴を維持し、もし前記コンテンツを失ったり、或いは(例えば、新しい、または異なる装置上で動作するよう)再度適切化されなければならないとき、前記コンテンツブローカーが、前記第三者プロバイダと交渉して、デジタル権利ポリシーを更新し、必要であれば前記コンテンツの新しいコピーを得ることができるようにする。
【0006】
別の特定の実施形態では、消費者は、独立した第三者コンテンツプロバイダのウェブサイトを直接、閲覧してもよい。消費者が、コンテンツを購入することを決めると、前記コンテンツプロバイダは、ユーザが打ち立てたシングルサインオンアカウントを“連合”することにより、消費者の識別を確認する。このシングルサインオンアカウントは、前記ユーザが、種々の、関連のないサイトの間を移動し、認証のために同じアカウント名およびパスワード(あるいは他のセキュリティトークン)を使用することを許可する。前記コンテンツブローカープロセスは、シングルサインオン識別サーバ内に収容され、購入要求が引き起こされたときには、前記第三者コンテンツプロバイダによって要求される付加的な信用証明を提供することができる。共有された情報は、どのように前記コンテンツは管理されるのかについての定義(例えば、コンテンツが、消費者の装置に直接ダウンロードされるべきであるのか、あるいは前記コンテンツブローカーホスティングサービスによって管理される個人ストレージエリアネットワーク内に蓄積されるべきであるのか)を含む。共有される情報は、ユーザがコンテンツをその上で消費する装置の、特有の機能的な詳細、及び特徴(例えば、メモリの利用可能性、スクリーンの解像度、再生可能なメディアフォーマットなど)を含むことができる。
【0007】
別の実施形態では、コンテンツ仲介サービスを提供するシステムが開示される。該システムは、分散コンピュータネットワークに対するインターフェースを含む。該分散コンピュータネットワークは、リモートコンテンツプロバイダへのアクセスを与える。該システムはまた、前記インターフェースに結合されるコンテンツブローカーモジュール、および前記コンテンツブローカーモジュールによって支持されるコンテンツ仲介サービスに対して、加入者を認証するシングルサインオン識別サービスを含む。該システムはさらに、前記コンテンツ仲介サービスに対する少なくとも一人の加入者に関連するコンテンツアセット情報および装置プロファイル情報を含むメモリを有する。
【0008】
別の実施形態では、コンテンツを管理する方法が開示される。該方法は、ユーザに配信されるコンテンツの第1バージョンについての修正されたコンテンツの要求を受けること、前記コンテンツの第1バージョンに関連するコンテンツプロバイダを決定すること、前記コンテンツプロバイダへのコンテンツの第1バージョンの配信に関連するデータを通信すること、前記コンテンツプロバイダへの修正されたコンテンツ要求を通信すること、および前記コンテンツの第2バージョンと、該コンテンツの第2バージョンの使用に関連する第2ライセンスキーを受信すること、を含む。
【0009】
別の実施形態では、メディアコンテンツを管理する方法が提示される。該方法は、コンピュータネットワークのコンテンツ仲介サイトに対して、加入者を認証すること、加入者メディア装置の装置特性を提供すること、メディアタイプに関連するコンテンツサイトヘッダデータを、前記リモートコンテンツプロバイダサイトより受信すること、および、前記リモートコンテンツプロバイダサイトから、メディアコンテンツ、および前記メディアコンテンツへのアクセスを許可する関連したライセンスキーを受信すること、を含む。前記装置特性は、前記コンテンツ仲介サイトから、リモートコンテンツプロバイダサイトへ通信される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1は、シングルサインオン識別サーバ118、コンテンツブローカープロセス120、オプショナルウェブサーバ122、ネットワークインターフェース124、コンテンツアセット112、および装置プロファイル114のデータベーステーブル、そして未加工コンテンツのための、ディスクおよび/またはデータベース記憶装置116、を含むシステムの模範的な実施形態を、図示する。この全体形状は、ホストされたコンテンツブローカーサービス110といわれる。このアーキテクチャーの主な計算要素は、前記ネットワークインターフェース124を介してインターネットに接続される。前記シングルサインオンサーバ118、コンテンツブローカープロセスサーバ120、および集められたコンテンツウェブサーバ122は、データ通信ライン126を通して、全て物理的に接続されている。前記データ通信ライン126は、イーサネットケーブル、電力線ネットワーキング要素、あるいは、無線(例えば、802.11)であってよい。前記コンテンツブローカープロセス120は、今までにユーザが購入したメディアコンテンツの記録をつけるコンテンツアセットテーブル112が維持されるよう、データベース、あるいはその他の蓄積技術へのアクセスを持つ。さらに、装置プロファイルテーブル114は、消費者が所有している、前記メディアコンテンツを検索し、再生する目的でインターネット、あるいは内部物理ネットワークにアクセスできる、装置のリストを保持している。前記装置プロファイルテーブル114は、住宅ゲートウェイ、ホームサーバ、ケーブルおよびサテライトのセットトップボックス、インターネット対応DVDおよびhi−fiステレオコンポ、MP3プレーヤーなどを含む消費者の装置についての詳細を保存する。
【0011】
図2は、前記コンテンツブローカーホスティングサービス110上の前記コンテンツブローカープロセス120によって維持され、かつ保存される2つのテーブル構造の模範的な実施形態を図示する。装置プロファイルテーブル210は、その物理的特長、および異なるタイプのコンテンツを再生する能力を確認するために登録された装置のリストを維持する。メディアアセットテーブル230は、消費者によって購入され、前記コンテンツブローカーホスティングサービス110により管理され、保存されるコンテンツのリストを維持する。
【0012】
前記装置プロファイルテーブル210において、各々の装置は、固有の装置識別子212に関連しており、該識別子は、該装置のMACアドレスであってもよく、あるいはシリアルナンバーなどの他の識別する特徴であってよい。装置タイプ214は、装置についての一般的な記述分類子であり、使用、およびメディアフォーマット再生能力を確認するにおいて役に立つものである。装置特性216は、該装置が、固定であるか、移動可能であるかを定義する。メモリベースアドレス218、およびメモリ高アドレス220は、利用可能なメモリ範囲、およびアドレスを定義し、特有のコンテンツファイルを、該装置に配信する実現可能性を決定するにおいて、前記コンテンツブローカー120を助ける。該装置の第1の空き(未使用)メモリブロックのベースアドレス222は、未使用のメモリブロックのリンクされたリストのルートブロックの位置をつきとめるために保持される。メモリタイプ224は、前記メモリが、関連する装置に永久的に在るか、あるいはそれが除去可能であるかを、定義する。支持されるメディアタイプ226は、該装置によって再生され得る種々のメディアフォーマットのリストを含む。メディア管理属性228は、該装置が、現在のメディア管理サーバーマスターであるか、メディア管理サーバースレーブであるか、あるいはメディア管理クライアント装置であるか、の装置の動作モードを述べる。
【0013】
前記メディアアセットテーブル230において、各々の固有メディアファイルは、1つの固有メディアアセット識別子(ID)232を用いて識別される。メディアアセットのタイトル234、およびカテゴリ細目236は、問題のメディアファイルの検索を可能とする。メディアファイルタイプ238は、前記コンテンツブローカー120が、ユーザが所有する特定の装置が前記メディアを再生する能力を有するか否かを決定することを助ける。メディア特性240は、音声および映像の信頼性を含み、前記コンテンツのフォーマットを定義する。使用権242もまた、前記メディアアセットテーブル230に含まれる。ライセンスキー244は、前記コンテンツプロバイダにより発行された実際のライセンスキーを含む、バイナリーラージオブジェクトの配置のデータベースアドレスである。このキーは、万一必要になった場合、第三者コンテンツプロバイダによる、元々の購入を確認することを容易とするよう保持される。購入日246、および固有販売者購入ID248は、さらに、元々の購入契約、および販売元を定義する。さらに、販売者によって供給される固有コンテンツID250は、必要であれば、前記コンテンツを再獲得することを可能とする。最後に、販売者ID252は、該コンテンツの、元々の供給者を識別する。このIDは、もしそれを失ったとき、あるいは破壊したときには、該コンテンツを続いて検索するよう交渉するのに、用いることができる。
【0014】
前記好ましい実施形態は、購入された前記コンテンツの元々のアーカイブコピーを蓄積することを、任意に含んでよい、ことに注意すべきである。たとえもし、前記コンテンツブローカーホスティングサービスが、そのディスク記憶装置116に前記コンテンツのコピーを保持していたとしても、第三者コンテンツプロバイダ140,142,144と、新しい使用方針および関連するデジタル権利ライセンスキーを獲得するよう、あるいは、それを異なる装置上で再生できるよう前記コンテンツの異なるメディアフォーマットでの修正版を獲得するよう、再交渉することは生じ得るものである。
【0015】
図3は、コンテンツホスティングサービス110が、種々の第三者サプライヤー140,142,144からコンテンツのタイトルを集め、それ自身のウェブサーバ122上で前記タイトルをホストする、模範的な方法を、図示する。ステップ302に示されるように、ユーザは、前記シングルサインオン識別サーバ118に、シングルサインオンの信用証明を提供することにより、ホスティングサービスに、最初に“サインオン”するであろう。前記“サインオン”は、ユーザ名、および他の、パスワードあるいはバイオメトリックデータなどの認証情報を含む。前記シングルサインオン情報は、ユーザをして前記ユーザのアイデンティティを、他の第三者プロバイダ140、142、144、および前記コンテンツホスティングサービス110と連合させる。前記ユーザは、ステップ304に示されるように、前記ウェブサーバ122に記憶されるコンテンツリストを閲覧し、購入するアイテムを要求することができる。ステップ306に示すように、前記コンテンツブローカープロセス120は、標準ウェブサービスプロトコル(例えば、ウェブサービス記述言語(WSDL)、シンプル・オブジェクト・アプリケーション・プロトコル(SOAP)、拡張可能マークアップ言語(XML))を用いて、前記第三者コンテンツプロバイダ140、142、144と通信して、前記コンテンツの購入を要求することができる。ステップ308に示されるように、前記コンテンツブローカー120は、前記装置プロファイルテーブル210に蓄積される装置プロファイル特性を記憶してもよく、そのため、前記コンテンツプロバイダは、ユーザに配信するために、適切のメディアフォーマットを決定することができる。ステップ310において、前記コンテンツブローカー120は、提供されるであろうコンテンツに関係するヘッダー情報(コンテンツタイトル、カテゴリ、メディアタイプ、使用権、固有コンテンツID)を受信し、かつ、ステップ312において、前記コンテンツブローカー120は、前記ユーザが、前記第三者プロバイダ140、142、144から直接、受け取った使用権を定義する、関連するライセンスキーとともに、バイナリーコンテンツを受信する。ステップ314に示されるように、前記メディアパラメータは、前記メディアアセットテーブル230に保存され、該コンテンツ自体は、前記ホスティングサービスのコンテンツディスク記憶装置116に任意でアーカイブされる。ステップ316に示されるように、要求された前記コンテンツは、その後、前記コンテンツブローカーホスティングサービス110により、前記消費者のインターネットにアクセス可能な装置にダウンロードされる。
【0016】
図4は、前記コンテンツブローカーホスティングサービスにてシングルサインオンアカウントを持つユーザが、他のサイトを直接閲覧してコンテンツを購入することを決めるとき、該コンテンツホスティングサービス110が、種々の第三者コンテンツサプライヤー140、142、144からの要求を支持する別の模範的な方法を、図示する。ステップ402に示されるように、前記ユーザは、最初に第三者サイト140、142、144で利用可能なコンテンツを閲覧し、購入すべきアイテムを要求する。ステップ404に示されるように、第三者サイト140、142、144は、前記ユーザが前記コンテンツブローカーホスティングサービス110と契約をしているか否かを決定するために、シングルサインオン信用証明を使用する。一度有効とされると、ステップ406に示されるように、前記コンテンツブローカープロセス120は、必要であれば、装置プロファイル情報を要求し、ユーザが有する種々の装置についての十分な詳細を与え、そのため、第三者サイト140、142、144は、前記コンテンツを消費するのにどの装置を用いるのかにつき直接ユーザに質問することができる。ステップ408に示されるように、標準のウェブサービスプロトコル(例えば、WSDL、SOAP、XML)を用いて、第三者サイトおよびコンテンツブローカー120は、メディアアセットテーブル230に記憶されるコンテンツに関しての情報を通信する。ステップ410に示されるように、コンテンツブローカー120は、ユーザにより第三者プロバイダ140、142、144から得られる使用権を定義する関連するライセンスキーとともにバイナリーコンテンツを受信する。ステップ412に示されるように、メディアパラメータはメディアアセットテーブル230に記憶され、前記コンテンツ自身は、ホスティングサービスのコンテンツディスク記憶装置116内において任意でアーカイブされる。ステップ414に示されるように、要求されたコンテンツは、その後、前記第三者プロバイダ140、142、144によって消費者の装置にダウンロードされる。
【0017】
図5は、コンテンツブローカーホスティングサービス110が、ユーザによって以前に購入されたコンテンツの新しいコピーを得るために、ユーザに代わって交渉する、模範的な方法を図示する。ステップ502において、前記コンテンツブローカー120は、ユーザから、メディアアセットが失われたこと、またはおそらくコンテンツ自体および/またはその使用権が、ある異なる装置上で該コンテンツを再生することを支持するよう修正されるべきである、という通知を受け取る。ステップ504に示されるように、コンテンツブローカー120は、メディアアセットテーブル230を走査し、販売者ID252を通して、前記コンテンツの元々の第三者ソースを決定する。ステップ506において、前記コンテンツブローカー120は、ウェブサービスプロトコルを用いて、第三者プロバイダ140、142、144によって提供されるサービスと通信し、購入日、固有コンテンツID、および第三者プロバイダにより発行される元々のライセンスキーを与える。ステップ508に示されるように、コンテンツが失われたか、あるいはユーザが前記メディアアセットに関して権利ポリシーを変更したいと望むかなど、コンテンツブローカー120の要求についての理由を、通信することもできる。ステップ510において、コンテンツブローカーホスティングサービス110は、ユーザに、前記コンテンツを再獲得すること、あるいはユーザの権利ポリシーを変更すること、に関連する可能性のある課金チャージについて、任意に知らせ、処理に先立ちユーザから確認を受け取ることができる。ステップ512において、メディアファイル、および新しいライセンスキーは、第三者プロバイダ140、142、144から受信され、消費者によるダウンロードに用いることができる。ステップ514に示されるように、コンテンツブローカー120は、そののち、メディアアセットテーブル230を、新しい使用権242、ライセンスキー244、購入日246、購入ID248、そしてコンテンツID250により更新する。
【0018】
上記開示された主題は、説明のためのものと考慮されるべきであり、限定的なものではなく、また、添付のクレームは、本発明の真の精神および範囲内の中に入るすべてのそのような修正、強化、およびその他の実施例をカバーするものである。従って、法律により許される最大の範囲まで、本発明の範囲は、以下のクレーム、およびその等価物の最も広い許容可能な解釈により決定されるべきであり、前述の詳細な明細書により制限され、あるいは限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明によって得られる、サービスプロバイダの、消費者の生涯に渡って購入されたメディアについての購入履歴およびコンテンツ保存を管理するホストされたサービスを提供する能力は、失ったコンテンツを再度得たり、前記コンテンツの使用権を変更したり、あるいは、該コンテンツの新しいデータフォーマットを得たりすることを、それが、そのコンテンツを購入したときにもともと意図されていなかった装置上で再生できるように、行うことを含む多くの目的をもって、コンテンツオーナーと交渉する過程の、利益を得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】コンテンツブローカーホスティングサービスおよび関連するシステムの模範的な実施形態を、図示する。
【図2】消費者が購入したコンテンツを管理することを支援する、装置プロファイルテーブル、及びメディアアセットリストテーブルの模範的な実施形態を図示する。
【図3】コンテンツブローカーホスティングサービスが、第三者プロバイダからコンテンツタイトルを集め、前記コンテンツの購入を可能とする、図1のシステムの模範的な方法および動作を、図示する。
【図4】コンテンツブローカーホスティングサービスが、加入者がそれらのウェブサイトにアクセスしてデジタルコンテンツの購入を要求したときに、第三者コンテンツプロバイダに対して応答するための、図1のシステムの模範的な方法および動作を、図示する。
【図5】第三者プロバイダと交渉する前記コンテンツブローカーホスティングサービスが、第三者プロバイダと交渉するための、図1のシステムの模範的な方法および動作を、図示する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク上での第三者コンテンツプロバイダとのデータ通信を可能とするネットワークインターフェースと、
前記第三者コンテンツプロバイダと前記ネットワークを介して通信し、コンテンツ及び関連するデジタル権利ライセンスキーを獲得するコンテンツブローカーモジュールと、
メディア装置の装置タイプおよび前記メディアディバイス上で再生可能なメディアの少なくとも一つのタイプを含む装置プロファイルテーブルと、
ユーザのために購入したコンテンツを記憶する記憶装置とを、備える、コンテンツブローカーホスティングサービスモジュールである。
【請求項2】
請求項1のコンテンツブローカーホスティングサービスモジュールであって、複数のメディア要素の各々について、固有識別子、タイトル、カテゴリ、メディアタイプ、メディア特性、使用権、ライセンスキー、購入日、販売者購入ID、販売者固有コンテンツID、および販売者識別子を含むメディアアセットテーブルをさらに備える。
【請求項3】
請求項1のコンテンツブローカーホスティングサービスモジュールであって、ユーザアカウント、およびパスワードと生体情報を含む認証証明を維持することができる、第三者サイトによるサインオンの連係を可能とするシングルサインオン識別サービスをさらに備える。
【請求項4】
請求項1のコンテンツブローカーホスティングサービスモジュールであって、第三者サイトからコンテンツタイトルを集約し、前記コンテンツタイトルによって識別されたコンテンツを前記ユーザに提供する。
【請求項5】
請求項1のコンテンツブローカーホスティングサービスモジュールにおいて、前記ネットワークインターフェースは、標準ウェブサービスプロトコルを使用して前記第三者コンテンツプロバイダと通信する。
【請求項6】
請求項1のコンテンツブローカーホスティングサービスモジュールにおいて、前記第三者コンテンツプロバイダは、シングルサインオン信用証明を使用して、ユーザのホスティングサービスへの契約を決定し、ユーザ及び装置プロファイルの情報を得るための要求を開始する。
【請求項7】
請求項6のコンテンツブローカーホスティングサービスモジュールにおいて、前記コンテンツブローカーモジュールは、前記ユーザによるコンテンツ購入要求に応えて、メディア情報、メディアファイルコンテンツ、および権利使用ライセンスキーを受信する。
【請求項8】
ホスティングサービスを使用してコンテンツを配信する方法であって、前記方法は、
シングルサインオンアカウントを用いてホスティングサービスに対するログインを与え、該ホスティングサービスは、1つ或いはそれ以上のコンテンツプロバイダウェブサイトより集められるコンテンツタイトルの閲覧を支持し、
選択されたコンテンツタイトルに対するユーザの購入要求に応え、
前記コンテンツプロバイダのウェブサイトのうちの少なくとも1つと通信して、前記選択されたコンテンツタイトルと関連するコンテンツのコピーを購入するよう要求し、
少なくとも一つのコンテンツプロバイダウェブサイトが、配信のためのメディアフォーマットを決定するように、ユーザの装置特性を与え、
メディアタイプおよび信頼性を含むメディア特性を、コンテンツデータおよびデジタル権利ライセンスキーとともに受信し、
前記メディア特性を、前記ホスティングサービスにおいてメディアアセットテーブルに保存し、
前記コンテンツを要求されたユーザ装置に任意でダウンロードする、ことを含む。
【請求項9】
請求項8の方法において、前記コンテンツは、コンテンツプロバイダウェブサイトから前記コンテンツを再取得することなく、第2の装置に受け入れられるようメディアフォーマット、解像度、信頼性、あるいはビットレートに関して適合可能である。
【請求項10】
請求項9の方法において、前記ホスティングサービスは、新しいライセンスキーを獲得し、課金目的のために前記新しいライセンスキーの受領を、前記コンテンツプロバイダウェブサイトに通知する。
【請求項11】
第三者サイトからのリモートコマンドを処理し、コンテンツブローカーサービスに伴う直接オーダリングを有効とする方法であって、前記方法は、
加入者が、シングルサインオン識別子を用いて第三者サイトにアクセスすることについての認証に関して質問する第三者サイトから要求を受信すること;
前記第三者サイトからのコンテンツブローカーサイトでの購入要求の通知を受信すること;
加入者装置の装置特性に関する前記第三者サイトよりの要求を受信すること;
前記装置特性に関係する装置情報を送信すること;
メディアタイプ、サイズ、ライセンスキーおよびメディアコンテンツを含むメディア情報を受信すること;及びメディアアセットテーブル内に前記メディア情報を記憶すること、よりなる。
【請求項12】
請求項11のリモートコマンドを処理する方法において、前記装置情報は、スクリーン解像度演算能力、利用可能な記憶装置、およびオーディオ能力を含む。
【請求項13】
請求項11のリモートコマンドを処理する方法であって、さらに、前記メディアコンテンツのコピーを保存すること、を含む。
【請求項14】
請求項11のリモートコマンドを処理する方法であって、さらに、前記第三者サイトに応答して、加入者の要求された装置に前記メディアコンテンツをダウンロードすること、を含む。
【請求項15】
コンテンツサービスユーザからの要求を処理する方法であって、前記方法は、
前記ユーザからのメディアファイルを置き換える要求を受信すること;
メディアアセットテーブルを走査して前記メディアファイルの供給者を決定し、
前記メディアファイルの供給者に対し、購入日、コンテンツ識別子、および元来のライセンスキーを通信し、
前記ユーザに、前記メディアファイルを再取得するのにかかる料金を通知し、
前記メディアファイルの供給者より前記メディアファイルと新しいライセンスキーを受信し、
更新された購入日、コンテンツ識別子、使用権および新しいライセンスキーでもって前記メディアアセットテーブルを更新すること、を含む。
【請求項16】
コンテンツ仲介サービスを提供するシステムであって、前記システムは、
リモートコンテンツプロバイダへのアクセスを提供する分散コンピュータネットワークに対するインターフェースと、
前記インターフェースと結合されるコンテンツブローカーモジュールと、
加入者をして前記コンテンツブローカーモジュールによって支持されるコンテンツ仲介サービスに対し認証するシングルサインオン識別サービスと、
前記コンテンツ仲介サービスに対する少なくとも一人の加入者に関連する、コンテンツアセット情報および装置プロファイル情報を含むメモリと、を備える。
【請求項17】
請求項16のシステムにおいて、前記コンテンツブローカーモジュールは、前に少なくとも一人の加入者に対して、更新されたライセンスキーおよびコンテンツの配信を有効とする。
【請求項18】
請求項17のシステムにおいて、前記コンテンツブローカーモジュールは、前記リモートコンテンツプロバイダに対し、更新されたライセンスキーおよびコンテンツを配信することを要求する。
【請求項19】
請求項18のシステムにおいて、前記コンテンツブローカーモジュールは、前記少なくとも一つの加入者から、前記更新されたライセンスキーに対する要求を受信する。
【請求項20】
請求項19のシステムにおいて、前記少なくとも一つの加入者は、前記コンテンツブローカーモジュールが、前記更新されたライセンスキーに対する要求を受信する前に、元々のコンテンツファイルがもはや利用できないことを、前記コンテンツ仲介サービスに通知する。
【請求項21】
請求項16のシステムにおいて、前記装置プロファイル情報は、第1装置の第1装置識別、前記第1装置の第1装置タイプ、および前記第1装置に対して第1の支持されたメディアタイプと、を含む。
【請求項22】
請求項21のシステムにおいて、前記装置プロファイル情報はさらに、前記第1装置の装置特性、および配信されたコンテンツデータを保存するのに適する空きメモリブロックを識別するメモリアドレスを、含む。
【請求項23】
請求項16のシステムにおいて、前記コンテンツアセット情報は、メディアアセット識別、メディアアセットタイトル、メディアアセットカテゴリ、メディアタイプ、使用権、およびライセンスキーを含むメディアアセットテーブルである。
【請求項24】
請求項23のシステムにおいて、前記メディアアセットテーブルはさらに、購入日およびコンテンツ販売者識別を含む。
【請求項25】
請求項16のシステムにおいて、前記コンテンツアセット情報は、その各々がコンテンツタイトルおよびライセンスキーを含む複数のコンテンツアセット項目を含むメディアアセットテーブルである。
【請求項26】
請求項16のシステムにおいて、前記リモートコンテンツプロバイダは、前記コンテンツブローカーモジュールと通信し、少なくとも一つの加入者のためになされたコンテンツ購入要求を示す。
【請求項27】
請求項26のシステムにおいて、前記コンテンツブローカーモジュールは、前記メモリにアクセスし、装置プロファイル情報を回復する。
【請求項28】
請求項27のシステムにおいて、前記コンテンツブローカーモジュールは、前記装置プロファイル情報を前記リモートコンテンツプロバイダへ通信する。
【請求項29】
コンテンツを管理する方法であって、前記方法は、
ユーザに配信された第1バージョンのコンテンツに関して修正されたコンテンツに対する要求を受信し、
前記第1バージョンのコンテンツに関連するコンテンツプロバイダを決定し、
前記第1バージョンのコンテンツの配信に関連するデータを、前記コンテンツプロバイダに通信し、
修正されたコンテンツの要求を前記コンテンツプロバイダに通信し、
第2バージョンのコンテンツ、及び第2バージョンのコンテンツに関連する第2のライセンスキーを受信する。
【請求項30】
請求項29の方法であって、さらに、メディアアセットテーブルから前記データを検索し、前記第1バージョンのコンテンツに関連する前記コンテンツプロバイダを決定することを、含む。
【請求項31】
請求項30の方法であって、さらに、前記メディアアセットテーブル内に、前記第2バージョンのコンテンツに関連するデータを記憶すること、を含む。
【請求項32】
請求項29の方法において、前記第1バージョンのコンテンツの配信に関連するデータは、固有のコンテンツ識別および最初のライセンスキーを含む。
【請求項33】
請求項32の方法において、第1バージョンのコンテンツの配信に関連するデータはさらに、購入日を含む。
【請求項34】
請求項33の方法において、前記第2バージョンのコンテンツに関連するデータは、第2購入日、第2コンテンツ識別子、および第2ライセンスキーを含む。
【請求項35】
請求項29の方法において、前記第2バージョンのコンテンツは、前記第1バージョンのコンテンツとは異なるメディアフォーマットを有する。
【請求項36】
請求項29の方法であって、前記コンテンツプロバイダによって前記第2バージョンのコンテンツに提供するのに課金される料金の通知を受信することを、さらに含む。
【請求項37】
請求項36の方法であって、前記ユーザからの、前記コンテンツプロバイダに対し料金を支払うことの確認をとることを、さらに含む。
【請求項38】
請求項29の方法において、前記第2バージョンのコンテンツおよび前記第2ライセンスキーは前記ユーザに配信される。
【請求項39】
請求項29の方法において、修正されたコンテンツに対する要求は、第1コンピュータサイトで受信され、また、前記第2バージョンのコンテンツは、前記コンテンツプロバイダに関連する第2コンピュータサイトで保存される。
【請求項40】
請求項39の方法において、前記第2バージョンのコンテンツは、前記第二コンピュータサイトから前記第1コンピュータサイトに通信される。
【請求項41】
請求項40の方法において、前記第2バージョンのコンテンツは、メディアファイルの権利符号化コピーである。
【請求項42】
メディアコンテンツを管理する方法であって、前記方法は、
加入者をコンピュータネットワークのコンテンツ仲介サイトに対して認証し、
前記コンテンツ仲介サイトからリモートコンテンツプロバイダサイトへ通信される、加入者メディア装置の装置特性を提供し、
前記リモートコンテンツプロバイダサイトから、メディアタイプに関するコンテンツサイトヘッダデータを受信し、
メディアコンテンツ、および前記リモートコンテンツプロバイダサイトから前記メディアコンテンツへのアクセスを許可する関連するライセンスキーを受信することを、含む。
【請求項43】
請求項42の方法であって、前記メディアタイプをコンピュータメモリ内に保存することを、さらに含む。
【請求項44】
請求項43の方法であって、前記メディアコンテンツを前記コンピュータメモリ内に保存することを、さらに含む。
【請求項45】
請求項42の方法であって、前記メディアコンテンツを前記加入者メディア装置へ配信することを、さらに含む。
【請求項46】
請求項42の方法において、シングルサインオン証明は、前記加入者を認証するステップを実行するのに使用される。
【請求項47】
請求項42の方法において、前記加入者装置は、コンピュータ、セットトップボックス、DVDプレーヤーおよびMP3プレーヤーのうちの1つである。
【請求項48】
請求項42の方法において、前記メディアファイルは映画ファイル、音楽ファイル、およびソフトウェアプログラムのうち少なくとも1つより選択される。
【請求項49】
請求項42の方法であって、複数の加入者を認証し、該複数の加入者の各々よりコンテンツ要求を受けとることを、さらに含む。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−514208(P2007−514208A)
【公表日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−524627(P2006−524627)
【出願日】平成16年6月22日(2004.6.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/019923
【国際公開番号】WO2005/024548
【国際公開日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(505346621)エスビーシー ナレッジ ベンチャーズ エル.ピー. (13)
【Fターム(参考)】