説明

トナー供給ローラおよび画像形成装置

【課題】化学的発泡を利用して製造されるトナー供給ローラであって,長期間にわたって安定した導電性および低硬度性を有するトナー供給ローラを提供すること。
【解決手段】本発明のトナー供給ローラ1は,芯金2と円筒状の弾性体層3とを有し,画像形成装置10で現像ローラ21へのトナーの供給を行うトナー供給ローラ1であって,弾性体層3が,導電材料成分を含む材料を用いて発泡させて形成した導電性のものであり,弾性体層3の表面を観察することによって測定されるセル数が,30〜80個/25mmの範囲内であり,φ50mmの円板状の加圧部材を用いて,弾性体層3を半径方向に外側からその厚さの30%まで押し込んだときの押し込み軸方向単位長さ当たりの反力が,10〜60mN/mmの範囲内であるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,電子写真方式の画像形成装置およびそれに用いられるトナー供給ローラに関する。さらに詳細には,弾性部材として低硬度ウレタンを使用しているトナー供給ローラおよび画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より,電子写真方式の画像形成装置では,現像ローラにトナーを供給するトナー供給ローラとして,ウレタン等の発泡材料を用いた発泡弾性体ローラが多く使用されている。高速プロセスの画像形成装置において摩擦熱を低減させるためには,このトナー供給ローラに用いられる発泡弾性体として,低硬度のものが好適であることが分かっている。そのような低硬度のローラを得るために,例えば特許文献1には,ポリウレタン形成材料に発泡剤を混合して,発泡剤の沸点以上の温度に加熱し,攪拌後,すぐに金型に注入する製造方法が開示されている。
【0003】
また,現像ローラへのトナー供給性の上昇のために,トナー供給ローラに現像ローラに対する電位差を設け,電気的な力で現像ローラへトナーを供給する画像形成装置もある。そのような装置に用いられるトナー供給ローラは,ある程度の導電性を有することが必要であった。そのため従来より,発泡弾性体に導電剤分散液等を含浸させることによって,導電剤を固定させたトナー供給ローラが多く用いられていた。すなわち,まず材料を発泡させて発泡弾性体を得た後に,その表面に導電剤を固定させたものである。あるいは,特許文献1に開示されているように,導電性付与剤を添加した材料液を用いて製造された導電性弾性ローラもある。
【特許文献1】特開2000−320536号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら,前記したように発泡弾性体の表面に導電剤を固定した従来のトナー供給ローラでは,長時間使用されることによって,ストレスにより導電剤が剥離するおそれがあった。剥離の程度によっては,トナー供給ローラの導電性が変化してしまうという問題点があった。
【0005】
また,導電剤を材料に配合して製造されたトナー供給ローラでは,配合された導電剤によって,発泡剤の化学的発泡が阻害されるおそれがある。その場合には,例えばセル形状が不均一となることがあり,そのため,ローラへのトナーの含み量が不均一となるおそれがあった。あるいは,トナー供給ローラとしての硬度が高くなってしまうという問題点もあった。
【0006】
本発明は,前記した従来のトナー供給ローラが有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,化学的発泡を利用して製造されるトナー供給ローラであって,長期間にわたって安定した導電性および低硬度性を有するトナー供給ローラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題の解決を目的としてなされた本発明のトナー供給ローラは,芯金と円筒状の発泡弾性体層とを有し,画像形成装置で現像ローラへのトナーの供給を行うトナー供給ローラであって,発泡弾性体層が,あらかじめ導電材料成分を混入した材料を発泡させて形成した導電性のものであり,発泡弾性体層の表面を観察することによって測定されるセル数が,30〜80個/25mmの範囲内であり,φ50mmの円板状の加圧部材を用いて,発泡弾性体層を半径方向に外側からその厚さの30%まで押し込んだときの押し込み軸方向単位長さ当たりの反力が,10〜60mN/mmの範囲内であるものである。
【0008】
本発明のトナー供給ローラによれば,発泡弾性体層が適切なセル数を有し,また,適度に低硬度である。また,あらかじめ導電材料成分を材料に混入して発泡させているので,長期間にわたって安定した導電性を有するものとできる。従って,化学的発泡を利用して製造されるトナー供給ローラであって,長期間にわたって安定した導電性および低硬度性を有するものとなっている。なおここで,押し込み軸方向単位長さ当たりの反力とは,実質的に,発泡弾性層を半径方向に圧縮したときのバネ定数のことである。
【0009】
さらに本発明は,感光体と,現像ローラと,現像ローラへのトナーの供給を行うトナー供給ローラとを有し,トナー供給ローラが芯金と円筒状の発泡弾性体層とを有する画像形成装置であって,トナー供給ローラが,発泡弾性体層が,あらかじめ導電材料成分を混入した材料を発泡させて形成した導電性のものであり,発泡弾性体層の表面を観察することによって測定されるセル数が,30〜80個/25mmの範囲内であり,φ50mmの円板状の加圧部材を用いて,発泡弾性体層を半径方向に外側からその厚さの30%まで押し込んだときの押し込み軸方向単位長さ当たりの反力が,10〜60mN/mmの範囲内である画像形成装置にも及ぶ。
【0010】
さらに本発明は,像担持体の回転速度が周速200mm/sec以上であり,トナー供給ローラによって付与されるトナーが,重量平均粒径が4.5〜7.0μmの範囲内であり,ガラス転移による吸熱ピークが10〜30℃の範囲内と50〜65℃との範囲内との計2箇所にあり,軟化点が70〜110℃の範囲内にあるものである画像形成装置において特に有効である。
【発明の効果】
【0011】
本発明のトナー供給ローラによれば,化学的発泡を利用して製造されるトナー供給ローラであっても,長期間にわたって安定した導電性および低硬度性を有するものとなっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下,本発明を具体化した最良の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,現像ローラに現像剤を供給するためのトナー供給ローラを有する画像形成装置に本発明を適用したものである。
【0013】
本形態に係る画像形成装置10は,図1にその主要部分を示すように,感光体11,現像装置12,ホッパ13を有している。また,感光体11の周囲には,感光体11の表面を所定の電位に帯電する帯電装置14と,感光体11の表面にレーザー光を照射して潜像を形成する露光装置15,感光体11上に残留した現像剤を回収するクリーナ16も備えられている。なお,ここではホッパ13が現像装置12とは別に備えられた画像形成装置10を図示しているが,本発明は,ホッパが一体となった使い切り式の画像形成装置にも適用できる。
【0014】
現像装置12は,図1に示すように,現像ローラ21,トナー供給ローラ1,攪拌ローラ23,搬送ローラ24を有している。また,ホッパ13内には,搬送部材31および攪拌部材32が設けられている。そして,ホッパ13と現像装置12との間には,現像剤を搬送するための搬送路33が設けられている。なお,本形態による現像処理の実行時には,現像ローラ21とトナー供給ローラ1とに,感光体11に対するバイアス電圧が印加されるようになっている。
【0015】
現像装置12には適量の現像剤が収容され,画像形成に使用されるとともに,攪拌ローラ23によって適宜攪拌されている。ホッパ13内には新しい現像剤が収容され,図1中矢印で示すように回転する攪拌部材32によって攪拌されている。現像装置12内の現像剤が使用されて少なくなると,ホッパ13から現像装置12へ現像剤が供給される。その際には,搬送部材31により,搬送路33を介して現像装置12へ現像剤が供給される。そして,現像装置12では,搬送ローラ24によって図中奥行き方向(感光体11の軸方向)に搬送される。
【0016】
本形態のトナー供給ローラ1は,図2に示すように,芯金2と弾性体層3とを有している。トナー供給ローラ1は,現像ローラ21に接触して回転され,現像ローラ21上にトナーを供給する。なお,弾性体層3は,現像ローラ21に比較して柔らかい。そのため,現像ローラ21とトナー供給ローラ1との接触箇所では,主に弾性体層3が圧縮されることによってニップ部が形成される。本形態では,芯金2は,円柱形状の鉄製芯金である。また,弾性体層3は,軸方向に貫通孔が形成された,円筒形状の発泡弾性体である。芯金2は弾性体層3の貫通孔に接着されている。ここでは,新品の帯電ローラ1の自由状態での弾性体層3の厚さをDとする。
【0017】
画像形成時には,図1中に矢印で示すように,感光体11,トナー供給ローラ1,現像ローラ21がそれぞれ回転される。感光体11は,帯電装置14によってその表面が一様に帯電され,露光装置15によって部分的に露光されて,表面に静電潜像が形成される。静電潜像が形成された感光体11の部分は,さらに回転されて,次に現像装置12に対面する。このとき,現像ローラ21の表面には,トナー供給ローラ1によって適量の現像剤が供給されている。なお,画像形成時には,トナー供給ローラ1にはバイアス電圧が印加される。さらに,感光体11の静電潜像は,現像ローラ21と対面した位置において現像される。感光体11上に形成されたトナー像は,その後の工程で用紙に転写され,定着される。
【0018】
なお,本形態の画像形成装置10で使用されるトナーは,重量平均粒径が4.5〜7.0μmの範囲内であり,ガラス転移による吸熱ピークが10〜30℃の範囲内と50〜65℃の範囲内との計2箇所にあり,さらに,フローテスターにおける軟化点が70〜110℃の範囲内にあるものである。このようなトナーを使用しているので,本形態の定着温度は160℃程度でよい。
【0019】
ここで,弾性部材の特性の評価方法の一つとして,押し込みに対する反力の大きさの測定によるものがある。すなわち,φ50mmの円板状の加圧部材を,新品のトナー供給ローラ1の外側から,芯金2に垂直な方向(半径方向)に押し込む。本形態のトナー供給ローラ1は,弾性体層3の厚さ方向に初期状態の厚さDの30%まで押し込んだ際の,押し込み軸方向の反力が10〜60mN/mmの範囲内であるという特性を有する。
【0020】
なお,この反力は,例えば以下のようにして測定することができる。まず,プッシュプルゲージ(IMADA社製,ZP−20N)の先端にφ50mmのアルミ製円板を取り付けて,弾性体層3に対して芯金2に垂直な方向に押し込む。そして,圧縮箇所での弾性体層3の厚さhが初期状態の厚さDの70%となった時の,押し込み軸方向の反力を測定する。これより,押し込み軸方向の単位長さ当たりの反力を得ることができる。
【0021】
この反力が大き過ぎると弾性が高すぎ,現像ローラ21とのニップ幅が十分確保できない。逆に小さすぎると弾性が低すぎ,部材強度に劣る。本形態のトナー供給ローラ1は,この反力が10〜60mN/mmであるので,十分なニップ幅が確保できるとともに,部材強度は確保されている。なお,本形態のトナー供給ローラ1は,かなり柔らかいものであり,アスカー硬度の測定は不可能である。
【0022】
次に,本形態のトナー供給ローラ1の製造方法について説明する。ポリオールとしてはポリエーテルポリオール,イソシアネートとしてはトルエンジフェニルジイソシアネートを用い,これらに導電剤としてカーボンブラック,イオン導電剤,金属酸化物等のうち1種類以上のものを混合した。この混合物を,オークスミキサ等の空気を混ぜ込むことを目的とした混合装置に入れ,機械的に混合した。
【0023】
これにより,化学反応によって発生するガスによる化学的発泡と,ミキサによって強制的に混ぜ込まれた空気による機械的発泡とが同時に起き,均一で細かい泡が多数発生した発泡状態が得られる。これを硬化させて,発泡ウレタンを作成した。この発泡ウレタンをトナー供給ローラ1の形状に加工した。このようにして得られた本形態のトナー供給ローラ1は,その表面を観察することにより測定できるセル数が,30〜80個/25mmの範囲内にある。
【0024】
このように機械的発泡と化学的発泡とを併用することにより,セル数の多い発泡ウレタンが得られるのである。これは,化学的発泡のみでは,体積に占める空気の含有率を高くすることができるものの,泡径が大きくなりがちである。そのため,比較的セル壁の厚い発泡体となる。一方,機械的発泡のみでは,体積に占める空気の含有率を大きくすることは難しいが,泡径の小さい泡ができるからである。従って,セル壁の薄い発泡体を得ることができる。これらを併用することにより,トータルの空気量は従来のものとほとんど同じでありながら,個々のセルが小さく,セル数の多い発泡ウレタンを得ることができた。さらに,ポリオールとイソシアネートとの混合比率,または,オークスミキサの攪拌時間を調整することにより,本形態の反力の特性範囲を満たすトナー供給ローラ1を製造することができた。
【0025】
次に,ポリオールとイソシアネートとの混合比率,または,オークスミキサの攪拌時間を変更して得た,特性の異なる複数種のトナー供給ローラを用いて,装置内でのトナー固着や画像への地肌かぶりの発生の有無,現像ローラ21上のトナー搬送量を比較評価した。特に,低温定着トナーを用いた場合について比較した。
【0026】
評価に用いた低温定着トナーの特性は,重量平均粒径が4.5〜7.0μmであり,ガラス転移による吸熱ピークが10〜30℃と50〜65℃との2箇所にあり,さらに,フローテスターにおける軟化点が70〜110℃にあるものである。ここでは,粒子径が4.5μm,吸熱ピークが10℃と50℃,軟化点が70℃のもの(以下,トナーBという)と,粒子径が6.5μm,吸熱ピークが20℃と60℃,軟化点が100℃のもの(以下,トナーCという)とを使用した。
【0027】
このような低温定着トナーを用いると,例えば感光体11の周速が300mm/s程度の高速プロセスにおいて,一般に行われているローラ定着では,160℃程度の定着温度で十分である。これは,従来のトナーが200℃程度必要であったのに比較してかなり低温での定着である。なお,比較のために,従来より用いられており,低温定着ではないトナー(以下,トナーAという)についても評価実験を行った。トナーAの吸熱ピークは55〜65℃の間の1箇所で,軟化点は120〜150℃である。
【0028】
なお,上記のトナーの特性は以下の方法で得たものである。トナーの粒子径は,SYSMEX社製のFPIAを用いて測定した。また,吸熱ピークは,ASTM規格のD3418−8に準じて測定した。フローテスターにおける軟化点は,島津製作所社製のフローテスターCFT−500を用いて以下の条件で測定した。この測定条件は,高さ10mmのトナーペレットを作成し,昇温速度を6℃/分,プランジャ圧力は200MPa,ノズル径は1mmとした。そして,降下量5mmとなった温度を軟化点とした。
【0029】
評価は,KONICAMINOLTA社製のmagicolor5440DLの現像装置のトナー供給ローラを実施例や比較例のものに取り替える改造を施し,トナーカートリッジに,上記の低温定着トナー等を組み込んだもので実施した。このうち,実施例1〜6は,本形態の特性範囲を全て満たすトナー供給ローラである。実施例7〜10は,現像装置以外の条件に本形態の範囲を満たさないものを使用しているが,トナー供給ローラは本形態の特性範囲を満たすものである例である。
【0030】
例えば,実施例7〜9は感光体周速が小さすぎるものの,トナー供給ローラは本形態の特性範囲を満たすものである。実施例10は上記した従来のトナーを使用しているが,トナー供給ローラは本形態の特性範囲を満たすものである。一方,比較例1〜6は本形態の特性範囲を満たさない帯電装置である。比較例1〜4は,反力が大きすぎる。比較例1,2,5は,導電剤を材料に混ぜ込む代わりに,発泡後に含浸させて製造したものである。比較例6〜7はセル数が多すぎるものである。
【0031】
評価基準は以下の通りとした。
トナー固着については:現像装置内部にトナー固着がない場合に○
現像装置内部にトナー固着がある場合に×
地肌かぶりについては:目視で確認できない場合に○
目視で確認できる場合に×
トナー搬送量については:5〜7g/m2の範囲内である場合に○
それ以外である場合に×
総合評価は:トナー固着,地肌かぶり,トナー搬送量のいずれも○である場合に○
いずれかでも×である場合に×
【0032】
なお,この評価試験では,NN環境(温度23度,湿度65%)とHH環境(温度30℃,湿度90%)とで実験を行った。また,各環境条件において,帯電装置が新品の状態と,5%チャートを1万枚印刷した後のものとで実験を行った。そして,これらの各条件の全てにおいて基準を満たした場合にのみ○とした。
【0033】
【表1】

【0034】
評価実験の結果は表1の通りであった。実施例1〜6のいずれも,良好な結果であった。また,実施例7〜10の結果も良好であった。すなわち,本形態のトナー供給ローラ1は,高速プロセスであり低温定着トナーを採用した画像形成装置について有効であるとともに,従来の低速の画像形成装置や低温定着ではないトナーを使用した装置でも問題なく使用できることが確認できた。
【0035】
以上詳細に説明したように本形態では,トナー供給ローラ1として,表面のセル数が30〜80個/25mmの範囲内であり,かつ,φ50mmの円板状の加圧部材を弾性体厚みの30%まで押し込んだ際の押し込み軸方向の反力が10〜60mN/mmの範囲内であるものを使用している。従って,小さい押し当て力で十分なニップが得られるとともに,ニップから脱出した後の復元が速い。すなわち,化学的発泡を利用して製造されるトナー供給ローラであって,長期間にわたって安定した導電性および低硬度性を有するものとなっている。
【0036】
なお,本形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば,画像形成装置のトナー供給ローラ以外の部材については,図示のものに限らず,どのようなものであっても良い。本発明は,カラーあるいはモノクロのプリンタ,コピー機,FAX等のあらゆる画像形成装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
【図2】本形態のトナー供給ローラを示す断面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 トナー供給ローラ
2 芯金
3 弾性体層
10 画像形成装置
11 感光体
12 現像装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
芯金と円筒状の発泡弾性体層とを有し,画像形成装置の現像ローラへのトナーの供給を行うトナー供給ローラにおいて,
前記発泡弾性体層が,あらかじめ導電材料成分を混入した材料を発泡させて形成した導電性のものであり,
前記発泡弾性体層の表面を観察することによって測定されるセル数が,30〜80個/25mmの範囲内であり,
φ50mmの円板状の加圧部材を用いて,前記発泡弾性体層を半径方向に外側からその厚さの30%まで押し込んだときの押し込み軸方向単位長さ当たりの反力が,10〜60mN/mmの範囲内であることを特徴とするトナー供給ローラ。
【請求項2】
感光体と,現像ローラと,前記現像ローラへのトナーの供給を行うトナー供給ローラとを有し,前記トナー供給ローラが芯金と円筒状の発泡弾性体層とを有する画像形成装置において,前記トナー供給ローラは,
前記発泡弾性体層が,あらかじめ導電材料成分を混入した材料を発泡させて形成した導電性のものであり,
前記発泡弾性体層の表面を観察することによって測定されるセル数が,30〜80個/25mmの範囲内であり,
φ50mmの円板状の加圧部材を用いて,前記発泡弾性体層を半径方向に外側からその厚さの30%まで押し込んだときの押し込み軸方向単位長さ当たりの反力が,10〜60mN/mmの範囲内であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像形成装置において,
前記像担持体の回転速度が周速200mm/sec以上であり,
前記トナー供給ローラによって供給されるトナーが,
重量平均粒径が4.5〜7.0μmの範囲内であり,
ガラス転移による吸熱ピークが10〜30℃の範囲内と50〜65℃との範囲内との計2箇所にあり,
軟化点が70〜110℃の範囲内にあるものであることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−25544(P2009−25544A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−188446(P2007−188446)
【出願日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】