説明

トークンバッファサイズを制御する通信端末及びシステム

【課題】最大バースト長に応じた通信サービスを提供することができる通信端末及びシステムを提供する。
【解決手段】基地局と無線リンクを介して通信する通信端末において、無線リンクに対する送信及び/又は受信トークンバケット(101)と、トークンバケットのトークンバッファに、所定のレートでトークンを出力するトークン出力部(1021)と、無線リンクの課金条件を定めたユーザ利用情報に基づいて、トークンバッファのバッファサイズを制御するトークンバッファサイズ制御部(1022)とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トークンバッファサイズを制御する通信端末及びシステムに関する。特に、通信端末が、無線リンクを介して基地局と通信する通信システムについて、通信端末が送受信することができる最大バースト長を制御するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、無線リンクを介してデータパケットを送受信する通信端末は、送信パケットバッファと、受信パケットバッファとを備える。通信端末は、例えば、パーソナルコンピュータのような端末に装着される無線通信カードであって、無線リンクを介して基地局と通信をすることができる。通信端末は、移動通信事業者網に接続された基地局を介して、インターネットに接続されたサーバと通信をすることができる。
【0003】
このような通信端末に、「トークンバケット」と称されるトラフィック制御方式を用いたものがある(例えば非特許文献1参照)。例えばIP(Internet Protocol)ネットワークは、ベストエフォート型であって、一時のバースト的なデータ転送を許容する。しかしながら、1つの通信端末がバースト的な通信をする場合、同じリンクに多重化される他の通信端末のデータ転送は抑制される。従って、トークンバケットを用いることにより、1つの通信端末の極端なバースト的なデータ転送を抑制することができる。
【0004】
図1は、トークンバケットの機能構成図である。
【0005】
トークンバケット101は、データパケットを蓄積するパケットバッファ1011と、トークンを蓄積するトークンバッファ1012と、バッファ読出部1013とを有する。トークンとは、単位量データの送信権利を意味する。バッファ読出部1013は、トークンバッファ1012に蓄積されたトークンの量に応じて、パケットバッファ1011からデータパケットを取り出して転送する。例えば、1トークンが10kbyteの送信権利とすると、トークンバッファに10個のトークンが蓄積されていれば、最大10kbyte×10個=100kbyteのデータパケットをバースト的(一時的)に送信することができる。従って、トークンバッファ1012に入力されるトークンのレートを制御することにより、データパケットの流量を制御する。
【0006】
一方、端末−基地局間の無線リンクを提供する通信サービスとして、一般に、転送レートに応じて課金条件が決定されている。この場合、転送レートが高速になるほど、利用者の契約金額が高額となるように課金条件が設定される。このような転送レートは、トークンバッファに入力されるトークンのレートによって制御することができる。
【表1】

【0007】
【非特許文献1】A. Parekh, R.Gallerger, "A generalized processor sharing approach to flow control in integrated services network: the single node case", IEEE/ACM transaction on Networking vol.1, no.3, Jun-93.
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述したように、従来の無線リンクを提供する通信サービスは、転送レートのみを考慮したものであって、最大バースト長を考慮したものではない。最大バースト長が大きいということは、瞬間的に送信又は受信することができるトラフィック量が大きいことを意味する。転送レートが高くても、最大バースト長が小さいと、必然的に一度に受信できるデータ量が制限されることになる。現在のインターネットの使用状況によれば、サーバからの下り方向へのバースト的なデータ転送が多いのが実情である。
【0009】
このようなバースト的なデータ転送は、端末のアプリケーションプログラムに大きく依存する。例えばWebブラウザが起動している場合、1つの静止画像データ(1つの最大バースト長)は、例えば100kbyte程度である。一方、ストリーミングアプリケーションが起動している場合、動画像データ(1つの最大バースト長)は、例えば1Mbyte程度である。この場合、例えば、ストリーミングアプリケーションが起動している場合に、最大バースト長が100kbyteであると、無線リンク間のデータ転送に、送信待ち時間が多発して無駄な時間がかかるだけでなく、データパケットを取りこぼす場合もある。
【0010】
また、複数の端末と通信する基地局は、1つの端末との間のバースト的なデータパケットの転送によって、同じリンクに多重化される他の端末の無線リソースが一時的に減少させられるという影響もある。基地局は、端末毎の最大バースト長を制御できないために、1つの端末からの一時的なデータパケットの転送に対して、他の端末に影響を及ぼすこととなる。
【0011】
従って、本発明は、最大バースト長に応じた通信サービスを提供することができる通信端末及びシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によれば、基地局と無線リンクを介して通信する通信端末において、
無線リンクに対する送信及び/又は受信トークンバケットと、
トークンバケットのトークンバッファに、所定のレートでトークンを出力するトークン出力手段と、
無線リンクの課金条件を定めたユーザ利用情報に基づいて、トークンバッファのバッファサイズを制御するトークンバッファサイズ制御手段と
を有することを特徴とする。
【0013】
本発明の通信端末における他の実施形態によれば、ユーザ利用情報を予め蓄積した固定利用情報蓄積手段を更に有することも好ましい。
【0014】
本発明によれば、前述した通信端末と、ユーザ識別子に対応するユーザ利用情報を蓄積したユーザ管理サーバとを有する通信システムにおいて、
通信端末が、ユーザ管理サーバから送信されたユーザ利用情報を受信し、該ユーザ利用情報をトークンバッファサイズ制御手段へ通知することを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、前述した通信端末と、ユーザ識別子に対応するユーザ利用情報を蓄積したユーザ管理サーバとを有する通信システムにおいて、
通信端末は、アプリケーション種別情報とコネクションアドレスとを対応付けたテーブルを有し、現に転送されているデータパケットのコネクションアドレスに基づくアプリケーション種別情報をトークンバッファサイズ制御手段へ通知するアプリケーション状態管理手段を更に有し、
通信端末のトークンバッファサイズ制御手段は、アプリケーション種別情報によって変更されたトークンバッファサイズを、ユーザ管理サーバへ送信し、
ユーザ管理サーバは、受信されたトークンバッファサイズに基づいて課金条件を変更する
ことを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、前述した通信端末と、該通信端末と無線リンクを介して接続された基地局とを有する通信システムにおいて、
基地局は、通信端末毎に、通信端末の送信及び/又は受信トークンバケットに対するトークン及びトークンバッファサイズを送信するトークン制御手段を有し、
通信端末のトークン出力手段は、基地局から受信したトークンを、トークンバケットのトークンバッファに出力し、
通信端末のトークンバッファサイズ制御手段は、基地局からトークンバッファサイズを受信し、該トークンバッファサイズにトークンバッファを変更する
ことを特徴とする。
【0017】
本発明の通信システムにおける他の実施形態によれば、
ユーザ識別子に対応するユーザ利用情報を蓄積したユーザ管理サーバを更に有し、
基地局は、ユーザ管理サーバからユーザ利用情報を受信し、該ユーザ利用情報をトークン制御手段へ通知する利用情報受信手段を更に有し、
基地局のトークン制御手段は、ユーザ利用情報に基づいて、通信端末へトークン及びトークンバッファサイズを送信する、ことも好ましい。
【0018】
本発明の通信システムにおける他の実施形態によれば、
通信端末は、アプリケーション種別情報とコネクションアドレスとを対応付けたテーブルを有し、現に転送されているデータパケットのコネクションアドレスに基づくアプリケーション種別情報を基地局へ送信するアプリケーション状態送信手段を更に有し、
基地局は、通信端末からアプリケーション種別情報を受信するアプリケーション状態受信手段を更に有し、
基地局のトークン制御手段は、アプリケーション種別情報に基づいて、通信端末へ送信すべきトークンのレートを制御し、変更されたトークンバッファサイズを送信する、ことも好ましい。
【0019】
本発明の通信システムにおける他の実施形態によれば、
基地局は、通信端末へ送信したトークンバッファサイズを、ユーザ管理サーバへ送信するバッファサイズ通知手段を更に有し、
ユーザ管理サーバは、受信されたトークンバッファサイズに基づいて通信端末に対する課金条件を変更する、ことも好ましい。
【0020】
本発明の通信システムにおける他の実施形態によれば、
基地局は、無線リンクによって接続されている複数の通信端末との間のトラヒックに応じて、当該基地局が収容可能な最大バースト長を考慮して、通信端末毎のトークンバッファサイズを制御するトークン調整手段を更に有する、ことも好ましい。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、通信端末が送受信する最大バースト長に応じた通信サービスを提供することができる。利用者にとっては、使用するアプリケーションに必要となる最大バースト長に応じて課金させることもでき、利用者の費用対効果を高めることができる。一方、通信事業者によっては、1つの通信端末からの最大バースト長を制限することができ、ネットワーク全体の収容能力を高めることができる。
【0022】
また、基地局が、端末毎に無線リンクの課金条件を定めたユーザ利用情報に基づいて最大バースト長を制御することができると同時に、基地局のバースト的な通信の収容能力に応じて全ての端末毎に最大バースト長を制御することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
【0024】
本発明は、ユーザ利用情報に応じて、端末におけるデータ転送のための「最大バースト長」を決定することを特徴とする。本発明によれば、トークンバケットを、「転送レート」と「トークンバッファサイズ」(最大バースト長)とによって制御する。「転送レート」は、トークンバッファに出力されるトークンのレートであり、トラフィック流量の平均レートを規定する。「トークンバッファサイズ」は、トークンバッファのサイズであって、トラフィック流量の最大バースト長を規定する。本発明によれば、転送レートだけでなく最大バースト長に基づいて、課金条件の異なるサービス種別の通信サービスを提供することができる。
【0025】
図2は、本発明におけるトークンバケットの機能構成図である。
【0026】
図2によれば、図1と比較して、トークン出力部1021とトークンバッファサイズ制御部1022とを有する。トークン出力部1021は、トークンバケット101のトークンバッファ1012へトークンを出力する。ここで、トークンを出力するレートは、無線リンクの転送レートに依存する。トークンバッファサイズ制御部1022は、トークンバケット101のトークンバッファサイズを変更する。
【0027】
例えば、トークン出力部1021が、所定のレートでトークンを出力する場合であっても、トークンバッファ1012のバッファサイズ以上は、トークンは蓄積されない。即ち、トークンバッファ1012から溢れたトークンは、そのまま破棄されるだけである。トークンバッファ1012のバッファサイズが大きければ、同じ転送レートであっても、一度に送受信できる最大バースト長は大きくなる。一方、トークンバッファ1012のバッファサイズが小さければ、同じ転送レートであっても、一度に送受信できる最大バースト長は小さい。
【0028】
本発明は、ユーザ利用情報に応じて、端末におけるデータ転送のための「最大バースト長」、即ちトークンバッファサイズを決定することを特徴とする。また、基地局は、収容する複数の通信端末全体について、基地局自身が許容可能な程度に、各通信端末の最大バースト長を制御することもできる。
【0029】
ユーザ利用情報は、課金条件に対応するサービス種別であって、例えば無線リンクに対する課金条件に対応するユーザ契約情報である。以下では、ユーザ利用情報は、ユーザ契約情報であるとして説明する。
【0030】
図3は、本発明における第1のシステム構成図である。
【0031】
図3によれば、端末1は無線通信カード10を備え、無線リンクを介して基地局3との間でデータパケットを送受信する。端末1と基地局3との間の通信規格として、例えばcdma2000(MC−CDMA:Multi Carrier-CDMA)における1xEVDO(1x Evolution Data Optimized)がある。これは、データパケット専用の無線リンクであって、下り最大2.4Mbps(平均600kbps)、上り153.6kbpsの高速データ転送が可能となる。尚、本発明は、1xEVDO方式にのみに対応するものではなく、W−CDMA等様々な通信方式において実施可能である。尚、端末1は、携帯電話機であって、無線通信カード10を内蔵するものであってもよい。また、無線通信カード10に搭載される機能は、携帯端末1に搭載されたコンピュータによって機能されるプログラムであってもよい。
【0032】
基地局3は、例えば移動通信事業者網4に接続され、ゲートウェイを介してインターネット5にも接続される。本発明によれば、ユーザ管理サーバ2が、インターネット5に接続されており、端末1の利用者のユーザ識別子に対応するユーザ契約情報を管理する。尚、ユーザ管理サーバ2は、端末1と通信をすることができる位置に存在していればよく、移動通信事業者網4に接続されるものであってもよい。
【0033】
ユーザ管理サーバ2は、以下のように、ユーザ識別子毎のユーザ契約情報を蓄積する。
【表2】

【0034】
ユーザ契約情報は、例えば以下のようなサービス種別で規定されている。
【表3】

【0035】
サービス種別によれば、転送レートだけでなく最大バースト長も考慮して、料金が決定されている。転送レートが高速になるほど高額にし、且つ、最大バースト長が大きくなるほど高額にする。前述のサービス種別によれば、サービス5Dが最高額と考えられる。
【0036】
次に、端末1に備えられた無線通信カード10の機能構成について、詳細に説明する。
【0037】
無線通信カード10は、受信トークンバケット101と、受信トークン出力部1021と、受信トークンバッファサイズ制御部1022と、利用情報送受信部103と、固定利用情報蓄積部104と、送信トークンバケット105と、送信トークン出力部1061と、送信トークンバッファサイズ制御部1062と、アプリケーション状態管理部107とを有する。
【0038】
受信トークンバケット101は、パケットバッファ1011と、トークンバッファ1012と、バッファ読出部1013とを有する。同様に、送信トークンバケット105は、パケットバッファ1051と、トークンバッファ1052と、バッファ読出部1053とを有する。本発明によれば、受信トークンバケット101のトークンバッファ1012へ、所定のレートでトークンを出力するトークン出力部1021と、トークンバッファ1012のバッファサイズを変更するトークンバッファサイズ制御部1022とを有することを特徴とする。また、送信トークンバケット105のトークンバッファ1052へ、所定のレートでトークンを出力するトークン出力部1061と、トークンバッファ1052のバッファサイズを変更するトークンバッファサイズ制御部1062とを有することを特徴とする。
【0039】
固定利用情報蓄積部104は、ユーザ契約情報を予め蓄積している。この機能によって、例えば無線通信カード自体が販売され流通される場合に、サービス種別毎に異なる金額の無線通信カードを販売することができる。ユーザ契約情報が予め固定されていることにより、トークン出力部1021及び1061は、そのユーザ契約情報に応じた転送レートを確保できる程度に、トークンをトークンバッファ1012及び1052へ出力する。トークンバッファサイズ制御部1022及び1062は、そのユーザ契約情報に応じて、トークンバッファ1012及び1052のバッファサイズを変更する。
【0040】
利用情報送受信部103は、端末1の利用者のユーザ識別子をユーザ管理サーバ2へ送信する。これに対し、ユーザ管理サーバ2から、ユーザ契約情報を受信する。受信されたユーザ契約情報は、利用情報送受信部103からトークン出力部1021及び1061とトークンバッファサイズ制御部1022及び1062とへ通知される。
【0041】
ここで、トークン出力部1021及び1061は、一緒に制御されるものであってもよいし、別々に制御されるものであってもよい。また、トークンバッファサイズ制御部1022及び1062も、一緒に制御されるものであってもよいし、別々に制御されるものであってもよい。例えば、Webサーバからのダウンロードについては、受信側のトークンバッファサイズ制御部1022のみを制御するものであってもよい。また、例えばTCP(Transport Control Protocol)のスライディングウィンドの特性から、送信側のトークンバッファサイズ制御部1052のみを制御することにより、バースト的なデータ転送量を制御するものであってもよい。
【0042】
アプリケーション状態管理部107は、アプリケーション種別情報とコネクションアドレス及びポート番号とを対応付けたテーブルを有する。例えば、以下の表4のように、PID(application Process IDentification)に対して、IPアドレスとポート番号とが割り当てられている。
【表4】

【0043】
アプリケーション状態管理部107は、転送されるデータパケットのIPアドレス及びポート番号を監視する。監視されるデータパケットは、パケットバッファ1011に蓄積されたものであってもよいし、バッファ読出部1013から読み出されるものであってもよい。即ち、転送されているデータパケットのIPアドレス及びポート番号を監視し、そのアプリケーション種別情報を抽出する。このアプリケーション種別情報又はそれに基づくアプリケーション状態情報を、トークン出力部1021及び1061とトークンバッファサイズ制御部1022及び1062とへ通知する。アプリケーション状態情報は、アプリケーション種別情報そのものであってもよいし、転送レート及びトークンバッファサイズに応じて区分した他の情報であってもよい。尚、アプリケーション種別情報は、アプリケーションプロセス識別子であってもよい。
【0044】
他の実施形態として、パケットのアドレス及びポート番号からコネクションを識別し、そのコネクションと関連付けられているアプリケーションプロセスから、アプリケーション種別情報を判定するものであってもよい。
【0045】
これにより、端末1で起動しているアプリケーションプログラムによって必要とされる最大バースト長に応じて、トークンバッファサイズ制御部1022及び1062は、トークンバッファサイズを変更することができる。
【0046】
【表5】

【0047】
例えば、VoIPのアプリケーションが起動している場合、一定レートで通信をするので、トークンバッファサイズは小さくてもよい。
【0048】
他の実施の形態として、トークンバッファサイズ制御部1022及び1062は、変更したトークンバッファサイズを利用情報送受信部103へ通知する。利用情報送受信部103は、変更されたトークンバッファサイズをユーザ管理サーバ2へ送信する。これにより、端末1において必要となるトークンバッファサイズに応じて、ユーザ管理サーバ2は、その利用者に対する課金条件を変更することできる。
【0049】
課金条件とは、大きく定額制と従量制とに分けられ、定額制であれば時間間隔(例えば月又は年の単位)に応じて料金が決定され、従量制であれば転送されるパケット量に応じて料金が決定される。例えば、定額制であれば、時間間隔、転送レート及びトークンバッファサイズに応じて料金を決定できる。また、従量制であれば、パケット量、転送レート及びトークンバッファサイズに応じて料金を決定できる。この場合、転送されるパケット量が同じであっても、トークンバッファサイズによっては課金金額を変更することがでる。例えば、トークンバッファサイズが大きいほど、高額な課金条件にすることができる。従って、どれだけバースト的に転送したか(トークンバッファ中のトークンが最大でどこまで減ったか)に応じて、課金条件が変更される。
【0050】
図4は、本発明における第2のシーケンス図である。
【0051】
第1の実施の形態について説明する。この実施形態は、例えば無線通信カード自体が販売され流通される場合に、サービス種別毎に異なる金額の無線通信カードを販売するためのものである。無線通信カード自体に予め蓄積されたユーザ契約情報に応じて、転送レート及び最大バースト長を制御することができる。
【0052】
(S211)固定利用情報蓄積部104は、ユーザ契約情報をトークン出力部1021又は1061へ通知する。トークン出力部1021又は1061は、そのユーザ契約情報に応じた転送レートで、トークンをトークンバッファへ出力する。
(S202)また、固定利用情報蓄積部104は、ユーザ契約情報をトークンバッファサイズ制御部1022又は1062へ通知する。トークンバッファサイズ制御部1022又は1062は、そのユーザ契約情報に応じたトークンバッファサイズに、トークンバッファを変更する。
【0053】
第2の実施の形態について説明する。この実施形態は、ユーザ管理サーバ2に蓄積されたユーザ識別子毎のユーザ契約情報に応じて、転送レート及び最大バースト長を制御することができる。
【0054】
(S221)利用情報送受信部103が、ユーザ管理サーバ2へ、ユーザ識別子を含む利用情報要求メッセージを送信する。
(S222)ユーザ管理サーバ2は、ユーザ識別子に対応するユーザ契約情報を含めた利用情報メッセージを、端末1へ送信する。
(S223)端末1の利用情報送受信部103は、ユーザ契約情報を、トークン出力部1021及び1061へ通知する。トークン出力部1021及び1061は、そのユーザ契約情報に応じてトークンを出力する。
(S224)端末1の利用情報送受信部103は、ユーザ契約情報を、トークンバッファサイズ制御部1022及び1062へ通知する。トークンバッファサイズ制御部1022及び1062は、そのユーザ契約情報に応じてトークンバッファのバッファサイズを変更する。
【0055】
第3の実施の形態について説明する。この実施形態は、転送されるデータパケットに対応するアプリケーションプログラムによって必要となるトークンバッファサイズに応じて、ユーザ管理サーバ2は、その利用者に対する課金条件を変更することできる。
【0056】
(S231)アプリケーション状態管理部107は、転送されるデータパケットに対応するアプリケーション状態情報を、トークンバッファサイズ制御部1022及び1062へ通知する。トークンバッファサイズ制御部1022及び1062は、アプリケーション状態情報に応じてトークンバッファを変更する。
(S232)トークンバッファサイズ制御部1022及び1062は、変更されたトークンバッファサイズを、利用情報送受信部103へ通知し、ユーザ管理サーバ2へ送信する。ユーザ管理サーバ2は、変更されたトークンバッファサイズに応じてその利用者に対する課金条件を変更することができる。
【0057】
(S233)アプリケーション状態管理部107は、転送されるデータパケットに対応するアプリケーション状態情報を、トークン出力部1021及び1061へ通知する。トークン出力部1021及び1061は、アプリケーション状態情報に応じて転送レートを変更することができる。
(S234)トークン出力部1021及び1061は、変更された転送レートを、利用情報送受信部103へ通知し、ユーザ管理サーバ2へ送信する。ユーザ管理サーバ2は、変更された転送レートに応じてその利用者に対する課金条件を変更することができる。
【0058】
第4の実施の形態について説明する。この実施形態は、転送されるデータパケットの最大バースト長情報(トークンバッファサイズ)に応じて、ユーザ管理サーバ2は、その利用者に対する課金条件を変更することができる。
【0059】
(S235)トークンバッファサイズ制御部1022及び1062は、所定期間におけるトークンバッファサイズを利用情報送受信部103へ通知し、ユーザ管理サーバ2へ送信する。ユーザ管理サーバ2は、受信されたトークンバッファサイズに応じてその利用者に対する課金条件を変更することができる。
(S236)トークン出力部1021及び1062は、所定期間におけるトークンレートを利用情報送受信部103へ通知し、ユーザ管理サーバ2へ送信する。ユーザ管理サーバ2は、受信されたトークンレートに応じてその利用者に対する課金条件を変更することができる。
【0060】
図5は、本発明における第2のシステム構成図である。
【0061】
端末1に備えられた無線通信カード10は、図2と比較して、トークン受信部108及びアプリケーション状態送信部109とを更に有する点が相違する。
【0062】
トークン受信部108は、基地局3からトークン及びトークンバッファサイズを受信する。受信されるトークン及びトークンバッファサイズは、受信トークンバケット用と、送信トークンバケット用とに区別して制御されるものであってもよいし、一緒に制御されるものであってもよい。トークン受信部108は、受信されたトークン及びトークンバッファサイズを、受信トークンバケット101と、送信トークンバケット105とに通知する。トークンバケット101及び105は、通知されたトークンをトークンバッファに入力し、通知されたトークンバッファサイズに応じてトークンバッファのサイズを変更する。これにより、端末1は、トークンバッファに蓄積されたトークンの量に応じて、バースト的なデータパケットの送受信をすることができる。
【0063】
アプリケーション状態送信部109は、アプリケーション種別情報とコネクションアドレスとを対応付けたテーブルを有する。例えば、前述した表4と同様のテーブルを有する。
【0064】
アプリケーション状態送信部109は、転送されるデータパケットのIPアドレス及びポート番号を監視する。転送されているデータパケットのIPアドレス及びポート番号を監視し、そのアプリケーション種別情報を抽出する。このアプリケーション種別情報に基づくアプリケーション状態情報は、基地局3へ送信される。アプリケーション状態情報は、アプリケーション種別情報そのものであってもよいし、トークンバッファサイズに応じて区分した他の情報であってもよい。
【0065】
次に、基地局3の機能構成について、詳細に説明する。
【0066】
基地局3は、端末毎に、利用情報送受信部301と、トークン制御部302と、最大バースト長通知部303と、アプリケーション状態受信部304と、データパケット転送部305とを有する。これら機能は、端末毎に対応して備えられ、各端末のトークンレート及びトークンバッファサイズを制御する。更に、基地局は、複数の端末全体で許容できる最大バースト長に調整するために、1つの最大バースト長調整部31を有する。
【0067】
利用情報送受信部301は、端末1の利用者のユーザ識別子をユーザ管理サーバ2へ送信する。これに対し、利用情報送受信部301は、ユーザ管理サーバ2から、ユーザ契約情報を受信する。受信されたユーザ契約情報は、利用情報送受信部301からトークン制御部302へ通知される。これにより、トークン制御部302は、端末1に対して(端末毎に)、ユーザ契約情報に応じたレートでトークンを送信し、ユーザ契約情報に応じたトークンバッファサイズを送信する。
【0068】
また、利用情報送受信部301は、以下で説明するアプリケーション状態受信部304によって、トークンレート及びトークンバッファサイズが変更される場合、これら情報をユーザ管理サーバ2へ送信する。これにより、ユーザ管理サーバ2は、端末1において必要となるトークンレート及びトークンバッファサイズに応じて、その利用者に対する課金条件を変更することできる。
【0069】
トークン制御部302は、送信バッファ制御部3021と受信バッファ制御部3022とを有する。送信バッファ制御部3021は、端末の送信用トークンバケットを制御するためのトークン及びトークンバケットサイズを送信する。受信バッファ制御部3022は、端末の受信用トークンバケットを制御するためのトークン及びトークンバケットサイズを送信する。送信バッファ制御部3021及び受信バッファ制御部3022は、具体的には、ユーザ契約情報に基づく転送レートが確保できる程度にトークンを送信し、且つ、ユーザ契約情報に基づくトークンバッファサイズを送信する。トークンバッファサイズは、変更が無い限り、一度送信すればよいが、トークンは、ユーザ契約情報に応じたレートで、送信し続ける必要がある。
【0070】
アプリケーション状態受信部304は、端末1からアプリケーション状態情報を受信し、そのアプリケーション状態情報を、トークン制御部302へ通知する。これにより、送信バッファ制御部3021及び受信バッファ制御部3022は、アプリケーション状態情報に応じて、トークンを連続的に送信し、トークンバッファサイズを送信する。これにより、端末1で起動しているアプリケーションプログラムによって、端末において必要とされるトークンレート又はトークンバッファサイズを変更することができる。
【0071】
最大バースト長調整部31は、当該基地局が収容する複数の端末におけるトークンバッファサイズを収集し、全体において調整する。ユーザ契約情報によって一律に最大バースト長を決定した場合、当該基地局3に、最大バースト長が大きい通信端末のみが収容されたとすると、基地局3の許容範囲を超えて、大きい最大バースト長のデータパケットが送受信されることになる。このような場合、最大バースト長調整部31は、収容している全ての通信端末の最大バースト長を、ユーザ契約情報に基づくものよりも小さく制御することができる。例えば、VoIPで通信している第1の端末と、バースト的な通信をしている他の端末とが、同じ基地局の配下に存在している場合、第1の端末は、VoIPの通信について他の端末による遅延の影響を受けて品質劣化を生じてしまう。従って、そのような他の端末によるバースト的な通信は、全体として抑制する必要がある。
【0072】
また、最大バースト長調整部31は、逆に、基地局が収容している基地局数が少ない、又は基地局が収容している通信端末の最大バースト長が小さい場合には、各端末の最大バースト長を大きく制御することもできる。
【0073】
尚、最大バースト長調整部31は、一定時間毎に、当該基地局に対する通信端末の混雑度合いを所定期間(例えば24時間)記録し、その混雑度に応じて、各端末の最大バースト長を調整することもできる。
【0074】
データパケット転送部305は、端末1と、移動通信事業者網5及びインターネット4との間で、データパケットを転送する。
【0075】
図6は、本発明におけるシーケンス図である。
【0076】
ユーザ管理サーバ2に蓄積されたユーザ識別子毎のユーザ契約情報に基づいて、端末におけるトークンレート及びトークンバッファサイズを、基地局が制御する。
【0077】
(S301)基地局3は、無線リンクを介して接続すべき端末1について、その端末1を利用する利用者のユーザ識別子を予め保持している。これは、端末1と基地局3との間の相互認証ステップで実現できる。その上で、基地局3の利用情報送受信部301は、ユーザ管理サーバ2へ、ユーザ識別子を含む利用情報要求メッセージを送信する。
(S302)ユーザ管理サーバ2は、ユーザ識別子に対応するユーザ契約情報を含めた利用情報メッセージを、基地局3へ送信する。基地局3の利用情報送受信部301が、そのユーザ契約情報を受信し、トークン制御部302へ通知する。
(S303)基地局3のトークン制御部302は、ユーザ契約情報に応じたトークンレートで、トークンを端末1へ送信する。また、ユーザ契約情報に応じたトークンバッファサイズを、端末1へ送信する。
【0078】
尚、例えば無線通信カード自体が販売され流通される場合に、サービス種別毎に異なる金額の無線通信カードを販売する場合がある。無線通信カード自体に予めユーザ契約情報が埋め込まれている。この場合、無線通信カード(端末)が、予め蓄積されたユーザ契約情報を基地局3へ送信することにより、基地局3は、そのユーザ契約情報に応じて、端末1へトークンを送信し、最大バースト長を制御することができる。
【0079】
(S304)基地局3は、端末1へ送信したトークンに対応するトークンレート及びトークンバッファサイズをユーザ管理サーバ2へ送信する。これにより、ユーザ管理サーバ2は、それに応じて、その利用者に対する課金条件を変更することもできる。
【0080】
(S305)端末1のアプリケーション情報送信部103は、転送されるデータパケットに対応するアプリケーションプログラムのアプリケーション情報を、基地局3へ送信する。そのアプリケーション情報は、基地局3のアプリケーション情報受信部304によって受信され、トークン制御部302へ通知される。
(S306)基地局3のトークン制御部302は、アプリケーション情報に応じたトークンレートで、トークンを端末1へ送信する。また、アプリケーション情報に応じたトークンバッファサイズを、端末1へ送信する。
(S307)基地局3は、端末1へ送信したトークンレート及びトークンバッファサイズをユーザ管理サーバ2へ送信する。
【0081】
(S308)基地局3について、収容している端末数が増加し、許容範囲を超えて大きい最大バースト長のデータパケットが送受信される状態になったとする。このような場合、最大バースト長調整部31は、収容している全ての通信端末の最大バースト長を、ユーザ契約情報に基づくものよりも小さく制御する。
(S309)基地局3のトークン制御部302は、端末1に対してトークンレート及びトークンバッファサイズを制御する。
(S310)基地局3は、端末1へ送信したトークンレート及びトークンバッファサイズをユーザ管理サーバ2へ送信する。
【0082】
図7は、時間tに対するトークンバッファ蓄積量のグラフである。
【0083】
図7によれば、トークンバッファサイズについて大サイズと小サイズとを表している。時間tの経過に応じてトークンが蓄積されて増分していき、トークンバッファサイズ以上は蓄積されない。その後、データパケットがバースト的に転送されると、そのデータパケットの量に応じて、トークンバッファが減少する。図7のようなトークンの増減を繰り返す。
【0084】
前述したように、本発明によれば、最大バースト長に応じた通信サービスを提供することができる。特に、基地局が、端末毎に無線リンクの課金条件を定めたユーザ利用情報に基づいて最大バースト長を制御することができると同時に、基地局のバースト的な通信の収容能力に応じて全ての端末毎に最大バースト長を制御することができる。
【0085】
利用者にとっては、使用するアプリケーションに必要となる最大バースト長に対応して課金させることもでき、利用者の費用対効果を高めることができる。一方、通信事業者によっては、1つの通信端末からの最大バースト長を制限することができ、基地局の混雑度に応じて端末の最大バースト長を制御できる。
【0086】
前述した本発明の種々の実施形態において、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】トークンバケットの機能構成図である。
【図2】本発明におけるトークンバケットの機能構成図である。
【図3】本発明における第1のシステム構成図である。
【図4】本発明における第1のシーケンス図である。
【図5】本発明における第2のシステム構成図である。
【図6】本発明における第2のシーケンス図である。
【図7】時間tに対するトークンバッファ蓄積量のグラフである。
【符号の説明】
【0088】
1 端末
10 無線通信カード
101 受信トークンバケット
1011 パケットバッファ
1012 トークンバッファ
1013 バッファ読出部
1021 トークン出力部
1022 トークンバッファサイズ制御部
103 利用情報送受信部
104 固定利用情報蓄積部
105 送信トークンバケット
1051 パケットバッファ
1052 トークンバッファ
1053 バッファ読出部
1061 トークン出力部
1062 トークンバッファサイズ制御部
107 アプリケーション状態管理部
108 トークン受信部
109 アプリケーション状態送信部
2 ユーザ管理サーバ
3 基地局
301 利用情報受信部
302 トークン制御部
3021 送信バッファ制御部
3022 受信バッファ制御部
304 アプリケーション状態受信部
305 データパケット転送部
31 最大バースト長調整部
4 移動通信事業者網
5 インターネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局と無線リンクを介して通信する通信端末において、
前記無線リンクに対する送信及び/又は受信トークンバケットと、
前記トークンバケットのトークンバッファに、所定のレートでトークンを出力するトークン出力手段と、
前記無線リンクの課金条件を定めたユーザ利用情報に基づいて、前記トークンバッファのバッファサイズを制御するトークンバッファサイズ制御手段と
を有することを特徴とする通信端末。
【請求項2】
前記ユーザ利用情報を予め蓄積した固定利用情報蓄積手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
【請求項3】
請求項1に記載の通信端末と、ユーザ識別子に対応する前記ユーザ利用情報を蓄積したユーザ管理サーバとを有する通信システムにおいて、
前記通信端末が、前記ユーザ管理サーバから送信された前記ユーザ利用情報を受信し、該ユーザ利用情報を前記トークンバッファサイズ制御手段へ通知することを特徴とする通信システム。
【請求項4】
請求項1に記載の通信端末と、ユーザ識別子に対応する前記ユーザ利用情報を蓄積したユーザ管理サーバとを有する通信システムにおいて、
前記通信端末は、アプリケーション種別情報とコネクションアドレスとを対応付けたテーブルを有し、現に転送されているデータパケットのコネクションアドレスに基づくアプリケーション種別情報を前記トークンバッファサイズ制御手段へ通知するアプリケーション状態管理手段を更に有し、
前記通信端末の前記トークンバッファサイズ制御手段は、前記アプリケーション種別情報によって変更されたトークンバッファサイズを、前記ユーザ管理サーバへ送信し、
前記ユーザ管理サーバは、受信された前記トークンバッファサイズに基づいて前記課金条件を変更する
ことを特徴とする通信システム。
【請求項5】
請求項1に記載の通信端末と、該通信端末と無線リンクを介して接続された基地局とを有する通信システムにおいて、
前記基地局は、前記通信端末毎に、前記通信端末の送信及び/又は受信トークンバケットに対するトークン及びトークンバッファサイズを送信するトークン制御手段を有し、
前記通信端末の前記トークン出力手段は、前記基地局から受信したトークンを、前記トークンバケットのトークンバッファに出力し、
前記通信端末の前記トークンバッファサイズ制御手段は、前記基地局から前記トークンバッファサイズを受信し、該トークンバッファサイズに前記トークンバッファを変更する
ことを特徴とする通信システム。
【請求項6】
ユーザ識別子に対応するユーザ利用情報を蓄積したユーザ管理サーバを更に有し、
前記基地局は、前記ユーザ管理サーバから前記ユーザ利用情報を受信し、該ユーザ利用情報を前記トークン制御手段へ通知する利用情報受信手段を更に有し、
前記基地局の前記トークン制御手段は、前記ユーザ利用情報に基づいて、前記通信端末へトークン及びトークンバッファサイズを送信する
ことを特徴とする請求項5に記載の通信システム。
【請求項7】
前記通信端末は、アプリケーション種別情報とコネクションアドレスとを対応付けたテーブルを有し、現に転送されているデータパケットのコネクションアドレスに基づくアプリケーション種別情報を前記基地局へ送信するアプリケーション状態送信手段を更に有し、
前記基地局は、前記通信端末から前記アプリケーション種別情報を受信するアプリケーション状態受信手段を更に有し、
前記基地局の前記トークン制御手段は、前記アプリケーション種別情報に基づいて、前記通信端末へ送信すべきトークンのレートを制御し、変更されたトークンバッファサイズを送信する
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の通信システム。
【請求項8】
前記基地局は、前記通信端末へ送信した前記トークンバッファサイズを、前記ユーザ管理サーバへ送信するバッファサイズ通知手段を更に有し、
前記ユーザ管理サーバは、受信された前記トークンバッファサイズに基づいて前記通信端末に対する前記課金条件を変更する
ことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の通信システム。
【請求項9】
前記基地局は、前記無線リンクによって接続されている複数の通信端末との間のトラヒックに応じて、当該基地局が収容可能な最大バースト長を考慮して、前記通信端末毎のトークンバッファサイズを制御するトークン調整手段を更に有する
ことを特徴とする請求項5から8のいずれか1項に記載の通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−142544(P2007−142544A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−330081(P2005−330081)
【出願日】平成17年11月15日(2005.11.15)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】