説明

ドアホンシステム

【課題】歓迎されない訪問者に対して有効な対応機能を備えたドアホンシステムを提供することを課題とする。
【解決手段】訪問者の来訪があると(S1)、インターホン11より、自動応答メッセージが再生される(S2)。訪問者が、訪問者名と用件を話すと(S3)、親機12がこの音声を認識し、第1〜第4データベース21〜24、基準テーブル25を検索して(S4)、応対する必要のある訪問者であるか否かを判定する(S5)。応対する必要があると判定された場合には(S6)、親機12(あるいは子機13)に呼び出し通知が行われ(S7)、訪問者と在宅者との間で音声通話が行われる。応対する必要なしと判定された場合には(S8)、インターホン11において、お断りの自動音声メッセージが出力される(S9)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアホンシステムに関し、詳しくは、在宅者の応対負担を軽減させるための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
玄関口にインターホンを設置し、家屋内に親機や子機を配置し、訪問者と在宅者との間で音声による通話を可能としたドアホンシステムが存在する。さらに、ドアホンシステムは、インターホンに設けられたカメラで訪問者の画像を撮像し、その画像を親機や子機のモニタに映し出すことで、音声と映像により対話を可能としたものが普及している。
【0003】
【特許文献1】特開2004−336267号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
訪問者は、在宅者にとって歓迎すべき者ばかりではない。訪問者が、たとえば、在宅者にとって現在必要のない物を売り込みにきたセールスマンである場合や、今のところ検討する必要のない投資相談を行うサービスマンである場合などである。
【0005】
もちろん、在宅者は、ドアホンシステムの親機あるいは子機を利用して、訪問を断ることは可能である。しかし、断ることが苦手な性格の人などは、押しの強い訪問者の訪問を断ることいができず、結局、玄関の中に訪問者を向かい入れてしまう場合がある。この場合、不必要な話を長々と聞かされる場合もあり、時間と労力の無駄である。たとえ、玄関の中に案内しないまでにも、インターホンを通して長々と話を聞かされることになる。また、女性の中には、非常に押しの強い営業マンなどに対して、訪問を断ることができず、話を長々と聞かされる場合もある。さらには、子供しか家にいない場合であれば、子供は訪問者がどのような人であるかを判断することができず、訪問者を向かい入れてしまう心配がある。
【0006】
上記特許文献1は、来訪者の特徴情報に基づいて、来訪者を認識し、データベースを参照することで、来訪者に関連付けられている被訪問者を特定するようにしている。これにより、室内に多数の者がいる場合であっても、関連付けられた被来訪者に直接、訪問を通知することが可能となっている。しかし、このシステムは、来訪者をいずれかの非訪問者に結びつけることに特徴があり、そもそもその来訪者自体が歓迎されないケースを想定したものではない。
【0007】
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、歓迎されない訪問者に対して有効な対応機能を備えたドアホンシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、訪問者からの呼び出しに応答するドアホンシステムであって、訪問者の音声を認識する認識手段と、前記認識手段による認識結果に基づいて、応対する必要のある訪問者であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定の結果、応対する必要のない訪問者であると判定された場合、訪問者に対して、訪問を断る音声メッセージを自動で通知する手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のドアホンシステムにおいて、さらに、前記判定手段による判定の結果、応対する必要のある訪問者であると判定された場合、訪問者の来訪を在宅者に通知する手段、を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のドアホンシステムにおいて、前記判定手段は、前記認識手段により認識された訪問者の音声に含まれる訪問者名と用件から、応対する必要性のある訪問者であるか否かを判定する手段、を含むことを特徴とするドアホンシステム。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項3に記載のドアホンシステムにおいて、前記判定手段は、応対する必要のある訪問者名と用件とを登録した第1データベースを有しており、前記第1データベースを参照することで、応対の必要性の有無を判定することを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項3または請求項4に記載のドアホンシステムにおいて、前記判定手段は、応対する必要のない訪問者名と用件とを登録した第2データベースを有しており、前記第2データベースを参照することで、応対の必要性の有無を判定することを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項4に記載のドアホンシステムにおいて、前記判定手段は、認識された訪問者名と用件の両方が前記第1データベースに登録されている場合、応対する必要があると判定することを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項5に記載のドアホンシステムにおいて、前記判定手段は、認識された訪問者名と用件のうち、少なくとも一方が前記第2データベースに登録されている場合、応対する必要がないと判定することを特徴とする。
【0015】
請求項8記載の発明は、請求項5に記載のドアホンシステムにおいて、前記判定手段は、認識された訪問者名と用件のいずれもが前記第2デーベースに登録されておらず、かつ、少なくとも一方が前記第1データベースにも登録されていない場合には、在宅者に対して、応対の必要性の有無の判断を要請する通知を行うことを特徴とする。
【0016】
請求項9記載の発明は、請求項8に記載のドアホンシステムにおいて、さらに、前記第1データベースにも登録されていなかった訪問者名あるいは用件について、前記第1データベースに登録するか、前記第2データベースに登録するかを在宅者に選択させる手段、
を備えることを特徴とする。
【0017】
請求項10記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のドアホンシステムにおいて、前記判定手段は、応対する必要のある訪問者名を登録した第3データベースを有しており、認識された訪問者名が前記第3データベースに登録された訪問者名である場合には、用件の内容に関わらず、応対の必要ありと判定することを特徴とする。
【0018】
請求項11記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のドアホンシステムにおいて、前記判定手段は、応対する必要のある用件を登録した第4データベースを有しており、認識された用件が前記第4データベースに登録された用件である場合には、訪問者が誰であるかに関わらず、応対の必要ありと判定することを特徴とする。
【0019】
請求項12記載の発明は、請求項10または請求項11に記載のドアホンシステムにおいて、データベースに登録されているキーワードについて、適用される時間帯が限定されていることを特徴とする。
【0020】
請求項13記載の発明は、請求項1ないし請求項12のいずれかに記載のドアホンシステムにおいて、さらに、訪問者によって発声された音声を録音する手段と、録音した音声を再生あるいは転送する手段と、を備えることを特徴とする。
【0021】
請求項14記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のドアホンシステムにおいて、さらに、生体認証手段、を備え、前記判定手段は、前記生体認証手段により特定された訪問者名と、前記認識手段により認識された用件とから応対する必要性のある訪問者であるか否かを判定することを特徴とする。
【0022】
請求項15記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のドアホンシステムにおいて、さらに、訪問を自動で断った履歴を示す履歴情報を表示する手段と、前記履歴情報に対して判定変更指示が行われた場合、前記判定手段が、当該訪問者を応対する必要のある訪問者であると判定するよう判定基準を変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明のドアホンシステムは、訪問者の音声を認識し、訪問者が応対の必要のある者かどうかを判定する。そして、応対の必要がない訪問者であると判定された場合には、自動で断りのメッセージが訪問者に通知される。これにより、在宅者は、応対する必要のない訪問者については、自分自身で応対して断る必要がなくなる。性格的に断ることが苦手な人、女性、子供などが在宅者である場合に便利である。
【0024】
また、本発明のドアホンシステムは、応対する必要のある訪問者であると判定した場合には、在宅者にその旨通知する。これにより、在宅者は、応対する必要のある訪問者のみに応対することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係るドアホンシステム10が導入された家屋1を示す図である。このドアホンシステム10は、家屋1の玄関に設置されるインターホン11と、家屋内に設置される親機12と子機13,13・・・とから構成されている。インターホン11は、家屋内の親機12と通信線14を介して接続されており、親機12と各子機13,13・・・は、通信線15を介して接続されている。
【0026】
本実施の形態のドアホンシステム10は、「在宅者応対モード」と、「自動応答モード」の2つのモードが設定可能となっている。在宅者応対モードは、従来から存在するドアホンシステムと同様の動作をするモードである。つまり、訪問者が訪れると、在宅者が直接応対して、訪問者の用件を聞くモードである。これに対して、自動応答モードは、本発明の特徴的な部分であり、ドアホンシステム10が訪問者を認識して、訪問者に応じた処理を行うモードである。なお、この明細書において、「応対」とは、実際に、在宅者が訪問者と対話することを示している。
【0027】
図2に示すように、インターホン11は、制御部111、呼び出しボタン112、スピーカ113、モニタ114、マイク115、カメラ116、通信部117を備えている。呼び出しボタン112が訪問者によって押下されることにより、家屋内の親機12に訪問通知が行われる。在宅者応対モードでは、親機12あるいは子機13において呼び出しブザーが鳴動する。スピーカ113は、在宅者が応対しているときに、親機12あるいは子機13で入力された音声が出力される。モニタ114には、文字メッセージなどが表示される。マイク115は、訪問者の音声を入力する装置であり、入力した音声は、親機12や子機13で出力される。カメラ116は、訪問者を撮像する装置であり、撮像された映像は、親機12や子機13で表示される。通信部117は、親機12との間で、音声や映像信号の送受信を行う。
【0028】
図3に示すように、親機12は、制御部121、操作部122、スピーカ123、モニタ124、マイク125、通信部126、記憶装置127を備えている。操作部122は、各種のボタンで構成され、親機12に対する各種の指示を行う。たとえば、呼び出しブザーが鳴動しているときに、操作部122を操作して、応答操作を行うことで、訪問者との音声通話が可能となる。
【0029】
スピーカ123は、インターホン11で入力された訪問者の音声を出力する用途や、各種の音声メッセージを再生する用途に用いられる。また、親機12と子機13との間で音声通話を行う際(内線通話)には、スピーカ123は、子機13が入力した音声を出力する用途に用いられる。モニタ124は、インターホン11が入力した映像を表示する用途や、各種の情報、操作メニューなどを表示する用途に用いられる。マイク125は、音声通話時に在宅者の音声を入力する。入力した音声は、インターホン11や子機13に送信される。通信部126は、インターホン11や子機13との間で、音声や映像信号の送受信を行う。
【0030】
記憶部127には、第1データベース21、第2データベース22、第3データベース23、第4データベース24、基準テーブル25が格納されている。これらデータベースは、訪問者が、在宅者にとって必要な訪問者であるか否かを判定する際に参照されるデータベースである。このデータベースの内容については、後で説明する。
【0031】
図4に示すように、子機13は、制御部131、操作部132、スピーカ133、モニタ134、マイク135、通信部136を備えている。操作部132は、各種のボタンで構成され、子機13に対する各種の指示を行う。たとえば、呼び出しブザーが鳴動しているときに、操作部132を操作して応答操作を行うことで、訪問者との間で音声通話が可能となる。
【0032】
スピーカ133は、インターホン11が入力した音声を出力する用途や、各種の音声メッセージを再生する用途に用いられる。また、親機12と子機13との間で音声通話を行う際には、スピーカ133は、親機12が入力した音声を出力する用途に用いられる。モニタ134は、インターホン11が入力した映像を表示する用途や、各種の情報、操作メニューなどを表示する用途に用いられる。マイク135は、音声通話時において、在宅者の音声を入力する。
【0033】
以上説明したように、インターホン11と親機12との間、インターホン11と子機13との間で、音声および映像によるコミュニケーションが可能である。このドアホンシステム10が、前述した「在宅者応対モード」に設定されている場合には、訪問者がインターホン11の呼び出しボタン112を押すと、親機12あるいは子機13(あるいは両方)において、呼び出しブザーが鳴動し、親機12あるいは子機13で応答操作をした在宅者と、訪問者との間で音声通話が可能となる。
【0034】
一方、ドアホンシステム11が、前述した「自動応答モード」に設定されている場合には、「在宅者応対モード」とは異なる動作を行う。なお、モードの切り替えは、親機12あるいは子機13において設定可能としている。
【0035】
「自動応答モード」では、訪問者が、在宅者にとって応対する必要のある訪問者であるかどうかが自動判定される。この自動判定を行うときに参照されるのが、上述した第1〜第4データベース21〜24、基準テーブル25である。
【0036】
図5は、第1データベース21の登録例を示す図である。第1データベース21は、訪問者名データベース21Aと、用件データベース21Bとを含んでいる。訪問者名データベース21Aは、在宅者にとって応対する必要のある訪問者名を登録している。ここで、訪問者名には、個人の名前のほか、会社名称、団体、グループの名称あるいは職業なども含まれる。つまり、訪問者の主体を示す単語が登録される。たとえば、図5に示すように、訪問者名データベース21Aには、“ABC宅配便”、“XYサービス”などが登録されている。
【0037】
用件データベース21Bは、在宅者にとって応対する必要のある要件を登録している。たとえば、図5に示すように、用件データベース21Bには、“荷物”、“書留”などの用件が登録されている。
【0038】
図6は、第2データベース22の登録例を示す図である。第2データベース22は、訪問者名データベース22Aと、用件データベース22Bとを含んでいる。訪問者名データベース22Aは、在宅者にとって応対する必要のない訪問者名を登録している。ここで、訪問者名には、個人の名前のほか、会社名称、団体、グループの名称あるいは職業なども含まれる。つまり、訪問者の主体を示す単語が登録される。たとえば、図6に示すように、訪問者名データベース22Aには、“AAサービス”、“BB会社”などが登録されている。
【0039】
用件データベース22Bは、在宅者にとって応対する必要のない要件を登録している。たとえば、図6に示すように、用件データベース22Bには、“投資”、“修繕”などの用件が登録されている。
【0040】
このように、第1データベース21には、在宅者にとって応対する必要のある訪問者を選択するためのキーワードが登録されており、第2データベース22には、在宅者にとって応対する必要のない訪問者を選択するためのキーワードが登録されている。
【0041】
この第1データベース21および第2データベース22に基づき、親機12の制御部121が、訪問者を判定する基準について説明する。この基準は、基準テーブル25に定義されている。
【0042】
図7は、基準テーブル25の内容を示す図である。基準テーブル25は、図に示すように、「訪問者名」、「用件」、「結果」の3つのフィールドから構成される。また、「訪問者名」と「用件」フィールドは、それぞれ“必要”、“不要”、“該当なし”のいずれかであり、その組み合わせによって決まる判定結果が、「結果」フィールドに登録されている。「結果」フィールドには、“必要”、“不要”、“在宅者判定”のいずれかの内容が登録されている。
【0043】
まず、「訪問者名」と「用件」の両方が“必要”であった場合、つまり、「訪問者名」と「用件」の両方が、第1データベース21に登録されている場合には、「結果」は、“必要”で設定されている。つまり、応対の必要な訪問者であり、応対の必要な用件であるから、在宅者が応対する必要があると判定するのである。
【0044】
これに対して、「訪問者名」と「用件」のうち、いずれか一方でも“不要”であった場合、つまり、「訪問者名」と「用件」のいずれか一方でも、第2データベース22に登録されている場合には、「結果」は、“不要”が設定される。つまり、応対する必要のない訪問者であるか、応対する必要のない用件としてマッチしたので、在宅者が応対する必要がないと判定するのである。
【0045】
次に、「訪問者名」と「用件」の両方とも、“不要”ではなく、かつ、いずれか一方あるいは両方が、“必要”でもない場合、つまり、「訪問者名」と「用件」の両方とも、第2データベースには登録されていないが、いずれか一方あるいは両方が、第1データベースにも登録されていない場合(第1データベース21と第2データベースの両方に登録されていない状態を、基準テーブル25では、“該当なし”としている。)、「結果」は、“在宅者判定”が設定される。つまり、応対する必要のある訪問者か否か、自動判定することはできないので、在宅者の判定が必要であると判定するのである。
【0046】
このように、第1データベース21、第2データベース22、基準テーブル25に基づいて、訪問者に対する応対が必要であるか否かを判定する方法を、標準自動判定と呼ぶことにする。これに対して、次に、個別自動判定の判定方法について説明する。
【0047】
個別自動判定を行うために、第3データベース23と第4データベース24が用いられる。個別自動判定は、訪問者名あるいは用件のいずれか一方のキーワードだけで、応対の必要性を判定する。あるいは、設定された時間に限定して、応対の必要性を判定する。つまり、登録されているキーワードが有効である時間が限定されている。
【0048】
図8は、第3データベース23の登録例を示す図である。第3データベース23には、用件の内容に関わらず、応対することが必要と判定すべき訪問者名が登録されている。たとえば、訪問者名が“DD宅配便”である場合には、その用件の内容に関わらず、在宅者が応対する必要があると判定する。ただし、図に示すように、時間指定がされている。つまり、8月20日の10:00から12:00の間に限っては、訪問者名が“DD宅配便”であれば、用件の内容に関わらず、在宅者は応対するという設定である。もちろん、時間指定は行わなくてよい、親戚など信用のある人であれば、いずれの日、いずれの時間でも、用件に関わらず応対するように設定してもよい。あるいは、日付指定はせずに、時間だけを指定するようにしてもよい。
【0049】
図9は、第4データベース24の登録例を示す図である。第4データベース24には、訪問者が誰であるかに関わらず、応対することが必要と判定すべき用件が登録されている。たとえば、用件が“新聞代”である場合には、訪問者が誰であるかに関わらず、在宅者が応対する必要があると判定する。ただし、図に示すように、時間指定がされている。つまり、10:00から18:00までの時間帯だけ、新聞の集金には応対するよう設定されている。もちろん、日付を指定してもよい。あるいは、日付や時間の指定をなしに、常に応対する用件を登録してもよい。
【0050】
以上の構成のドアホンシステムにおいて、訪問者を自動判定し、訪問者に応じた対応を行う処理の流れを図10を参照しながら説明する。
【0051】
まず、訪問者が家屋1を訪れ、インターホン11の呼び出しボタン112を押下する(ステップS1)。
【0052】
インターホン11で呼び出しボタン112が押下されると、その信号が、親機12の制御部121に通知される。親機12は、ここで、自動応答メッセージを再生し、インターホン11に送信する。なお、ここでは、ドアホンシステム10が、「自動応答モード」に設定されているものとする。
【0053】
これにより、インターホン11のスピーカ113から、自動応答メッセージが出力される(ステップS2)。たとえば、「お客様のお名前とご用件をお話下さい。」といった自動応答メッセージが再生される。あるいは、訪問者が、インターホン11の前に立ったときに、訪問者を検知し、自動応答メッセージを再生するようにしてもよい。
【0054】
ここで、訪問者は、マイク115に向かって、自分の名前と用件を話す(ステップS3)。たとえば、宅配便の配送者であれば、「ABC宅配便ですが、お荷物のお届けに参りました。」といったようなメッセージを声に出すのである。
【0055】
訪問者によって、名前と用件が話されると、この音声が親機12に送信され、親機12の制御部121内のメモリに音声データが格納される。続いて、制御部121は、格納した音声データについて、音声認識処理を実行し、音声データをテキストデータに変換する。そして、そのテキストデータに第1〜第4データベース21〜24に登録されているキーワードが存在するかどうかの検索を行う(ステップS4)。
【0056】
次に、制御部121は、音声認識、キーワード検索の結果に基づき、判定処理を行う(ステップS5)。まず、上述した個別自動判定を行う。つまり、第3データベース23あるいは第4データベース24に登録されているキーワードとマッチした場合には、第1、第2データベース21,22と基準テーブル25を参照する判定処理を行うことなく、訪問者が応対の必要な訪問者であると判定する。
【0057】
個別自動判定では、キーワードにマッチしなかった場合、次に、標準自動判定を行う。つまり、音声認識した訪問者のメッセージに、第1データベース21あるいは第2データベース22に含まれるキーワードが存在するかどうかを検索し、上述したように、基準テーブル25に記録された判定基準にしたがって、応対の必要な訪問者であるか否かを判定するのである。
【0058】
判定の結果、応対が必要であると判定された場合(ステップS6)、親機12は、応対が必要な訪問者が来訪していることを、在宅者に通知する(ステップS7)。ここで、応対が必要であると判定される場合とは、第3データベース23あるいは第4データベース24のキーワードがマッチした場合、あるいは、第1データベース21と第2データベース22に登録されたキーワードを検索し、基準テーブル25を用いた判定を行った「結果」が“必要”となった場合である。たとえば、親機12のスピーカ123から呼び出し音が鳴動する。あるいは、スピーカ123から、「お客様が来訪されました。」といったような音声メッセージを再生してもよい。
【0059】
あるいは、親機12は、必要な訪問者が来訪していることを、子機13に通知し、子機13において、呼び出し音あるいは音声メッセージを再生するようにしてもよい。また、音声とあわせて、親機12や子機13に備えられたLEDを点灯、点滅させるようにしてもよい。
【0060】
親機12あるいは子機13で呼び出し音あるいは音声メッセージが再生されると、在宅者は、親機12の操作部122あるいは子機13の操作部132を操作して、応答操作を行う。これにより、インターホン11と親機12との間、あるいはインターホン11と子機13との間で音声による通話が可能となる。
【0061】
判定の結果、応対が不要であると判定された場合(ステップS8)、制御部121は、親機12あるいは子機13に対して、呼び出し音あるいは音声メッセージの再生は行わない。つまり、在宅者に対しては、訪問者があったことを通知しない。そして、制御部121は、お断り用の自動メッセージを再生し、インターホン11に送信するのである。これにより、インターホン11のスピーカ113からは、訪問お断りのメッセージが再生される(ステップS9)。たとえば、「その件につきましては、興味ございませんので、お帰り下さい。」といったようなメッセージが再生される。あるいは、モニタ114にお断りメッセージが表示されてもよい。なお、応対が不要である場合とは、第1データベース21および第2データベース22に登録されたキーワードがマッチするか否かを検索した結果、基準テーブル25の「結果」が“不要”となった場合である。
【0062】
判定の結果、応対が必要であるかどうか判定できない場合(ステップS10)、つまり、基準テーブル25の「結果」が、“在宅者判定”となった場合、制御部121は、親機12あるいは子機13から、「訪問者の応対が必要であるかどうか判定して下さい。」といったような音声メッセージを再生させる(ステップS11)。つまり、自動判定はできないので、在宅者の判断に任せるのである。あるいは、モニタ124、134に、在宅者の判定が必要である旨の表示を行ってもよい。
【0063】
ステップS11において、判定が必要であることを音声で通知するとともに、モニタ124あるいはモニタ134に、音声認識結果を表示すればよい。たとえば、訪問者名と用件を表示させてもよいし、音声認識したメッセージの全てを表示させてもよい。あるいは、インターホン11のカメラ116が撮像している映像を表示させるようにしてもよい。
【0064】
在宅者は、モニタ124あるいはモニタ134に表示されている情報を参照し、訪問者に応対するかどうかを決定する。そして、在宅者は、親機12あるいは子機13に対して、応対するかどうかの指示を行う。もし、応対しないという指示が行われた場合には、ステップS9と同様、インターホン11のスピーカ113からは、お断りメッセージが再生される。これに対して、在宅者が、応対するという指示を行った場合には、インターホン11と親機12(あるいは子機13)との間で、音声通話が可能となる。
【0065】
そして、ステップS11の通知の後、該当がなかったキーワードのデータベースへの登録処理が行われる(ステップS12)。つまり、在宅者が、訪問者に応対しないという指示を行った場合には、“該当なし”となっていたキーワードが第2データベース22に登録される。たとえば、訪問者名が“該当なし”であった場合には、その訪問者名が、訪問者データベース22Aに登録される。用件が“該当なし”であった場合には、その用件が、用件データベース22Bに登録される。これ以降、この登録されたキーワードが有効となり、同じ条件であった場合には、自動的に訪問が断られることになる。
【0066】
一方、在宅者が、訪問者に応対するという指示を行った場合には、“該当なし”となっていたキーワードが第1データベース21に登録される。たとえば、訪問者名が“該当なし”であった場合には、その訪問者名が、訪問者データベース21Aに登録される。用件が“該当なし”であった場合には、その用件が、用件データベース21Bに登録される。これ以降、この登録されたキーワードが有効となり、同じ条件であった場合には、在宅者に判定を促すことなく、親機12あるいは子機13に対して呼び出し通知が行われる。
【0067】
以上説明したように、本実施の形態のドアホンシステム10は、訪問者名あるいは用件を登録した第1〜第4データベース21〜24および基準テーブル25を保有しており、これらデータベースを利用して、訪問者の応対が必要か否かを自動判定する。したがって、応対の必要のない訪問者に対してまで、実際に会話をして断りをする必要がない。
【0068】
応対の必要のない訪問者の場合には、在宅者に通知されることなく、そのまま自動メッセージで断りが入れられるので、在宅者は、訪問者の訪問を意識することはない。また、断るための無駄な時間や労力も必要ない。在宅者は、自らの声で応対する必要がないので、非常に便利である。たとえば、訪問者をなかなか断れない性格の人にとっても便利であるし、子供だけで留守番している場合などにも安心である。
【0069】
図11は、全体の処理の流れをまとめたものである。この図を参照しながら、全体の処理の流れを確認する。まず、玄関で訪問者がインターホン11により呼び出し操作を行う。自動応答モードでは、自動応答メッセージが再生され、在宅者応対モードでは、在宅者により実際に親機12あるいは子機13を利用して応対が行われる。
【0070】
これに対して、訪問者がメッセージを発する。たとえば、訪問者は、自分の名前と用件を通知する。
【0071】
これに対して、自動応答モードの場合には、応対が必要な訪問者であるかどうかが自動判定される。在宅者応対モードであれば、在宅者自身が判断する。
【0072】
自動応答モードにおいて自動判断が行われた結果、不要な訪問者であると判定された場合には、引き取りメッセージが自動で再生される。なお、このメッセージの内容は、ユーザにより適宜変更可能である。
【0073】
自動応答モードにおいて自動判断が行われた結果、必要な訪問者であると判定された場合には、親機12あるいは子機13において呼び出し音あるいは呼び出しメッセージが再生される。ここで、在宅者が、応答した場合には、訪問者と在宅者との間で音声通話が可能となる。もし、在宅者がすぐに出られない場合、親機12は、待受けの自動メッセージを再生し、インターホン11に送信する。これにより、インターホン11では、「しばらくお待ち下さい。」といったメッセージが再生される。または、インターホン11のモニタ114に「しばらくお待ち下さい。」といったメッセージを表示させてもよい。あるいは、所定時間経過しても、親機12あるいは子機13において呼び出し通知に対する応答がない場合には、親機12は、設定された外部装置(たとえば、携帯電話機)などへ呼び出し通知を行う。これにより、家屋1内に在宅者がいない場合でも、応対可能である。
【0074】
また、訪問者のメッセージは録音され、制御部121内のメモリに蓄積される。たとえば、自動判定において、自動メッセージで断りを入れた場合、あるいは、自動判定において、必要な訪問者であると判定されたが、在宅者が呼び出しに応じなかった場合などにおいて、訪問者のメッセージを録音して保存するようにすればよい。
【0075】
これにより、帰宅後に、家人は、録音メッセージを確認することができる。あるいは、外出先からリモート操作で録音メッセージを確認できるようにしておけば、便利である。これにより、外出中に訪問してきた訪問者の用件を、後から確認することもできる。
【0076】
{変形例、その他}
上記の実施の形態においては、インターホン11から訪問者の音声を取得して、訪問者の音声から訪問者名を認識するようにした。ここで、訪問者の認証の信頼性を向上させるため、生体認証を利用してもよい。たとえば、インターホン11に指紋画像の撮影装置を設け、訪問者の指紋画像を得る。親機12の制御部121は、訪問者の指紋画像を解析して、訪問者を特定するのである。つまり、あらかじめ親機12は、訪問者の指紋データベースを蓄積している。そして、この指紋データベースを参照することで、訪問者名を特定するのである。生体認証としては、指紋認証の他に、カメラ116が撮影した画像を利用して、顔認証を行うようにしてもよい。
【0077】
生体認証により訪問者名が特定されると、後の処理は、上記実施の形態と同様である。認証された訪問者名と、音声認識より得られた用件とをキーワードとして、上記実施の形態と同様の判定処理を行えばよい。あるいは、上記の実施の形態と同様、音声認識により訪問者名を取得し、生体認証から得られた訪問者名と一致するかどうかも判定するようにしてもよい。つまり、音声認識による訪問者名、生体認証による訪問者名、音声認識による用件の3つの情報から判定を行うようにしてもよい。
【0078】
また、生体認証を行う場合には、生体認証データベースに登録されていない訪問者については、やはり、在宅者判定(ステップS10と同様)となる。さらには、ステップS12と同様、在宅者の判断に従い、新たに取得した生体認証データをデータベースへ登録する処理を行えばよい。
【0079】
上記実施の形態においては、ドアホンシステム10は、訪問者の応対が必要であるか否かを自動判定したが、この判定結果に応じて、呼び出し音の音色や音量を異ならせるようにしてもよい。たとえば、自動判定の結果、応対の必要な訪問者と判定された場合は、通常の、在宅者応対モード時の呼び出し音などとは異なる音色、音量にすれば、在宅者は、状況を判断し易くなる。あるいは、親機12や子機13に設けられたLED(図示せず)の点灯色や点滅サイクルなどを異ならせてもよい。あるいは、自動判定において、応対する必要のない訪問者であると判定された場合にも、普段とは異なる音色、音量(たとえば、非常に小さい音など)のブザーなどを親機12や子機13で再生させてもよい。
【0080】
また、上記の実施の形態において、このドアホンシステム10は、応対の必要のない訪問者に対しては、在宅者に通知を行うことなく、自動でお断りメッセージを再生することとした。しかし、応対の必要があるか否かの判定が、在宅者の意図に沿わない場合も生じるであろう。そこで、親機12のメモリに自動断りを行った訪問者の履歴データを残し、親機12のモニタ124あるいは子機13のモニタ134において、その履歴を参照できるようにしてもよい。その履歴データには、音声認識により取得した訪問者名と要件を記録しておくようにすればよい。さらに、モニタ124、134に表示された履歴に基づいて、データベースの変更指示ができるようにしておく。つまり、履歴として表示された訪問者名や用件は、第2データベース22に登録されていたことになるが、この登録が、意図しないものである場合には、ユーザが修正操作を行うのである。具体的には、第2データベース22に登録されていた訪問者名あるいは用件が削除され、第1データベース21に登録される。あるいは、第3、第4データベース23、24に対する登録操作も可能とすればよい。このように、ドアホンシステム10による判定基準を変更することで、以降、この訪問者あるいは用件について、自動断りが行われることを中止できる。
【0081】
また、このドアホンシステム10は、自動応答モードと在宅者応対モードを選択可能であると説明したが、たとえば、在宅者応対モードで応対中に、在宅者が親機12あるいは子機12に対して操作指示を行うことで、自動応答モードに変更できるようにしておいてもよい。
【0082】
また、基準テーブル25に登録されている判定基準は、一例であり、その他の基準を設定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本実施の形態に係るドアホンシステムの全体図である。
【図2】インターホンの機能ブロック図である。
【図3】親機の機能ブロック図である。
【図4】子機の機能ブロック図である。
【図5】第1データベースの登録例を示す図である。
【図6】第2データベースの登録例を示す図である。
【図7】基準テーブルの設定例を示す図である。
【図8】第3データベースの登録例を示す図である。
【図9】第4データベースの登録例を示す図である。
【図10】判定処理の流れを示す図である。
【図11】全体処理の流れを示す図である。
【符号の説明】
【0084】
1 家屋
10 ドアホンシステム
11 インターホン
12 親機
13 子機
21 第1データベース
22 第2データベース
23 第3データベース
24 第4データベース
25 基準テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
訪問者からの呼び出しに応答するドアホンシステムであって、
訪問者の音声を認識する認識手段と、
前記認識手段による認識結果に基づいて、応対する必要のある訪問者であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定の結果、応対する必要のない訪問者であると判定された場合、訪問者に対して、訪問を断る音声メッセージを自動で通知する手段と、
を備えることを特徴とするドアホンシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のドアホンシステムにおいて、さらに、
前記判定手段による判定の結果、応対する必要のある訪問者であると判定された場合、訪問者の来訪を在宅者に通知する手段、
を備えることを特徴とするドアホンシステム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のドアホンシステムにおいて、
前記判定手段は、
前記認識手段により認識された訪問者の音声に含まれる訪問者名と用件から、応対する必要性のある訪問者であるか否かを判定する手段、
を含むことを特徴とするドアホンシステム。
【請求項4】
請求項3に記載のドアホンシステムにおいて、
前記判定手段は、応対する必要のある訪問者名と用件とを登録した第1データベースを有しており、前記第1データベースを参照することで、応対の必要性の有無を判定することを特徴とするドアホンシステム。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載のドアホンシステムにおいて、
前記判定手段は、応対する必要のない訪問者名と用件とを登録した第2データベースを有しており、前記第2データベースを参照することで、応対の必要性の有無を判定することを特徴とするドアホンシステム。
【請求項6】
請求項4に記載のドアホンシステムにおいて、
前記判定手段は、認識された訪問者名と用件の両方が前記第1データベースに登録されている場合、応対する必要があると判定することを特徴とするドアホンシステム。
【請求項7】
請求項5に記載のドアホンシステムにおいて、
前記判定手段は、認識された訪問者名と用件のうち、少なくとも一方が前記第2データベースに登録されている場合、応対する必要がないと判定することを特徴とするドアホンシステム。
【請求項8】
請求項5に記載のドアホンシステムにおいて、
前記判定手段は、認識された訪問者名と用件のいずれもが前記第2デーベースに登録されておらず、かつ、少なくとも一方が前記第1データベースにも登録されていない場合には、在宅者に対して、応対の必要性の有無の判断を要請する通知を行うことを特徴とするドアホンシステム。
【請求項9】
請求項8に記載のドアホンシステムにおいて、さらに、
前記第1データベースにも登録されていなかった訪問者名あるいは用件について、前記第1データベースに登録するか、前記第2データベースに登録するかを在宅者に選択させる手段、
を備えることを特徴とするドアホンシステム。
【請求項10】
請求項1または請求項2に記載のドアホンシステムにおいて、
前記判定手段は、応対する必要のある訪問者名を登録した第3データベースを有しており、認識された訪問者名が前記第3データベースに登録された訪問者名である場合には、用件の内容に関わらず、応対の必要ありと判定することを特徴とするドアホンシステム。
【請求項11】
請求項1または請求項2に記載のドアホンシステムにおいて、
前記判定手段は、応対する必要のある用件を登録した第4データベースを有しており、認識された用件が前記第4データベースに登録された用件である場合には、訪問者が誰であるかに関わらず、応対の必要ありと判定することを特徴とするドアホンシステム。
【請求項12】
請求項10または請求項11に記載のドアホンシステムにおいて、
データベースに登録されているキーワードについて、適用される時間帯が限定されていることを特徴とするドアホンシステム。
【請求項13】
請求項1ないし請求項12に記載のドアホンシステムにおいて、さらに、
訪問者によって発声された音声を録音する手段と、
録音した音声を再生あるいは転送する手段と、
を備えることを特徴とするドアホンシステム。
【請求項14】
請求項1または請求項2に記載のドアホンシステムにおいて、さらに、
生体認証手段、
を備え、
前記判定手段は、前記生体認証手段により特定された訪問者名と、前記認識手段により認識された用件とから応対する必要性のある訪問者であるか否かを判定することを特徴とするドアホンシステム。
【請求項15】
請求項1または請求項2に記載のドアホンシステムにおいて、さらに、
訪問を自動で断った履歴を示す履歴情報を表示する手段と、
前記履歴情報に対して判定変更指示が行われた場合、前記判定手段が、当該訪問者を応対する必要のある訪問者であると判定するよう判定基準を変更することを特徴とするドアホンシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−53989(P2008−53989A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−227327(P2006−227327)
【出願日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【出願人】(500040908)株式会社メガチップスシステムソリューションズ (80)
【Fターム(参考)】