説明

ドライバ更新システム

【課題】利用者がドライバの管理を行う必要なく、常に最新のドライバを入手することが可能なドライバ更新システムを提供する。
【解決手段】ドライバ更新システムにおいて、デバイスが指令装置に接近すると(S100)、指令装置はデバイスとの間に通信路を開設した後、専用プログラムを起動する(S101,S102)。続いて、指令装置はデバイスからドライバ情報を受信すると(S103)ドライバのバージョンをドライバ管理サーバに送信する(S104)。ドライバ管理サーバは、自身が保存している最新ドライバとのバージョンを比較し比較結果を指令装置に送信する(S105)。指令装置は比較結果を検討し(S106,S107)、必要であれば最新ドライバを要求し、ドライバ管理サーバから取得する(S108-S110)。さらに、指令装置は最新ドライバをインストールするとともに(S111)、デバイス内の最新ドライバを更新する(S112)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータに接続される周辺機器(デバイス)を制御するソフトウェアであるデバイスドライバを管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、PC(パーソナルコンピュータ)等の汎用のコンピュータの利用者がそのPCに対し周辺機器(デバイス)を初期導入する際、利用者はデバイスメーカーから提供されるデバイスドライバ(主にCD-ROMなどのメディアに保管される)をOSに組み込む。これにより、OSはデバイスを制御することが可能になる。まだデバイスドライバ(以下、単に「ドライバ」という)のインストールされていない他のPCに、ドライバをインストールするような際には、このようなメディアからドライバを入手する必要がある。また、インストール後も、デバイスの性能や機能向上のために最新のドライバを利用者がデバイスメーカーのウェブサイト等からネットワークを通じて入手し、更新を行うこともある。
【0003】
従来、ドライバはCD-ROMなどの物理的なメディアに入っていることが多く、一度ドライバをPCにインストールしてしまえばメディアは不要になることが多いため、利用者はメディアを各自で保管することになる。よって、再びPCにドライバをインストールするような際には、このメディアを各自保管場所から持ち出さなくてはならず利用者にとっては手間がかかる。
【0004】
さらに、メディアの保持者とインストールを行う者が異なる場合には、当事者同士のメディアの貸し借りといった作業が必要であり、時間と手間がかかるだけでなく、紛失する恐れもある。
【0005】
上記のような問題を回避するため、CD-ROMなどのメディアではなく、デバイス(プリンタ)内にてドライバを保持する方法も提示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−114772号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、デバイス内のドライバが常に最新のものであるとは限らないという問題がある。
【0007】
また、利用者はドライバの更新情報を得る機会が少ないため、最新のドライバがデバイスメーカーから公開されているにもかかわらず、更新を行わないことが多い。また、利用者が実際にデバイスメーカーのサイトに訪れた場合にも、デバイスやOSの種類などによって多くのドライバが存在するため、どのドライバをPCにインストールするべきなのか容易に知ることが難しい。
【0008】
本発明は、このような問題を鑑み、利用者がドライバの管理を行う必要なく、常に最新のドライバを入手することが可能なドライバ更新システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明では、デバイスに対して指令を出す指令装置と、前記指令装置による指令により本来の処理を実行するデバイスと、デバイスを制御するドライバを管理するドライバ管理サーバと、を有し、前記指令装置内のドライバを最新のものに更新するドライバ更新システムであって、前記デバイスは、自身を指令装置から制御するドライバと、前記ドライバ管理サーバに格納された、自身に対応したドライバについての情報の所在を特定するURLであるサーバURLと、前記ドライバのバージョンであるバージョン情報を記憶した記憶手段と、前記指令装置との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信手段と、前記記憶手段から前記サーバURL、前記バージョン情報を抽出し、前記近距離無線通信手段を介して、前記指令装置に送信するドライバ情報送信手段と、を有し、前記指令装置は、前記デバイスとの間で近距離無線通信を行う近距離無線通信手段と、前記デバイスを制御するドライバを記憶するドライバ記憶手段と、前記近距離無線通信手段を介して前記デバイスから受信したサーバURLで特定される前記ドライバ管理サーバに前記バージョン情報を送信するドライバ比較要求送信手段と、前記ドライバ管理サーバから受信した比較結果を確認するドライバ比較確認手段と、前記ドライバ比較確認手段による確認結果に基づいて、前記ドライバ管理サーバに最新ドライバを要求する最新ドライバ要求手段と、前記ドライバ管理サーバから受信した最新ドライバで前記記憶手段に記憶されたドライバを更新するドライバ更新手段と、を有し、前記ドライバ管理サーバは、前記デバイスを制御するための最新デバイスと当該最新デバイスのバージョンである最新バージョン情報を記憶した記憶手段と、前記指令装置から受信したバージョン情報と、前記最新バージョン情報を比較するバージョン比較手段と、前記バージョン比較手段により得られた比較結果を前記指令装置に送信する比較結果送信手段と、前記指令装置からの要求に従って、前記最新ドライバを前記指令装置に送信する最新ドライバ送信手段と、を有することを特徴とするドライバ更新システムを提供する。
【0010】
本発明によれば、デバイスを制御するPC等の指令装置が、デバイスと無線接続されるとともに、ドライバ管理サーバとネットワーク接続され、デバイスが指令装置に近付くと、指令装置が、ドライバのバージョン情報をデバイスから受信して、ドライバ管理サーバに送信し、ドライバ管理サーバは受信したバージョン情報が最新のものであるかを判断して、その結果を指令装置に返信し、指令装置が、受信した結果を確認して、最新のものでない場合に、最新のドライバをドライバ管理サーバから受信し、最新のドライバを記憶するようにしたので、デバイスを制御するPC等の指令装置が、常に最新のドライバを保有することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、利用者はドライバの管理を行う必要がなく、デバイスに指令を出す側の装置(PC)は常に最新のドライバを入手することができる。
【0012】
また、デバイス内のドライバも、一度指令を出す側の装置(PC)に近づければ常に最新の状態に保つことができる。そのため、ローカル環境下においてデバイスを近づけただけで最新のドライバを容易にいれることができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、ドライバ更新システムの全体構成図である。
図1で図示したドライバ更新システムは、インターネットを通じてドライバ管理サーバ100との通信が可能であり、近距離無線通信を通じてデバイス200との通信が可能である指令装置(パソコン)300と、自身のドライバと自身の製造元であるデバイスメーカーにより管理されるドライバ管理サーバ100のURLを保持し、指令装置300との近距離無線通信が可能であるデバイス200と、デバイス200を製造したデバイスメーカーがそれらの最新のドライバを格納しインターネット上で公開されているドライバ管理サーバ100とから構成されている。
【0014】
図1のドライバ更新システムの概略について説明しておく。新たにデバイス200を装着したい指令装置300にドライバをインストールするために、その指令装置300に対し、デバイス200を近づけると、指令装置300とデバイス200間で近距離無線通信を開始し、指令装置300はデバイス200から、ドライバのバージョンとドライバ管理サーバ100内の情報を特定するURLを読み取る。
【0015】
指令装置300は、デバイス200から受信したドライバ管理サーバ100内の情報を特定するURLを利用して、ドライバ管理サーバ100に対し、ドライバのバージョンを送信する。ドライバ管理サーバ100は、受信したドライバのバージョンと最新のドライバのバージョンとを比較し、デバイス200が保持するドライバが最新のものであるかどうかの結果を指令装置300に返信する。
【0016】
ドライバ管理サーバ100からの返信結果から、デバイス200が保持するドライバが最新でない場合には、指令装置300はドライバ管理サーバ100に対して、最新のドライバを要求し、ドライバ管理サーバ100から取得したドライバをインストールする。さらに、ドライバ管理サーバ100から取得したドライバをデバイス200にも転送し、デバイス200が保持するドライバが最新のものとなるようにする。なお、デバイス200内のドライバが最新のものである場合には、指令装置300は、最新のドライバをデバイス200から入手するようにしてもよい。ただしドライバ200のデータ量が大きい場合には、ドライバ管理サーバ100から入手するのが望ましい。
【0017】
最新のドライバをインストールした後、指令装置300が、自身が保持するドライバが最新のものであるかどうかを定期的にドライバ管理サーバ100へ問い合わせるようにしてもよい。この場合、問い合わせの結果、最新のものでないことが判明したときには、上記手順同様、新しいドライバをドライバ管理サーバ100から入手、インストールし、さらにデバイス200にも転送する。
【0018】
図2は、デバイス200の構成図である。デバイス200は、キーボードやマウス、プリンタ、ディスプレイなどのコンピュータの周辺機器であり、CPU201、近距離無線通信用のアンテナ202、近距離無線通信部203、情報記憶部204、専用プログラム記憶部211から構成される。
【0019】
情報記憶部204は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、デバイス200を指令装置300から制御するプログラムであるドライバ205、ドライバ管理サーバ100内のデバイス200に対応したドライバについての情報の所在を特定するURLであるサーバURL206、ドライバのバージョン情報を示すバージョン情報207を保持する。ドライバ管理サーバ100内には、そのデバイスメーカーが製造した多数のデバイスのドライバが格納されているが、このサーバURL206は、デバイス200に対応したものであり、ドライバ管理サーバ100内の特定のドライバの所在を示すものである。
【0020】
近距離無線通信部203は、指令装置300と近距離無線通信を行うものであり、公知の近距離無線通信装置により実現される。近距離無線通信の方式としては、公知の様々な方式を用いることができるが、本実施形態では、Blootooth(登録商標)を採用している。近距離無線通信部203に接続されたアンテナ202は無線電波の送受信を行う。
【0021】
専用プログラム記憶部211は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、専用プログラムであるドライバ情報送信用プログラム208、ドライバ受信プログラム209、ドライバ更新プログラム210を記憶している。ドライバ情報送信用プログラム208、ドライバ受信プログラム209、ドライバ更新プログラム210が、CPU201に読み込まれ、解釈・実行されることにより、デバイス200は、ドライバ情報送信手段、ドライバ受信手段、ドライバ更新手段として機能する。
【0022】
情報記憶部204、専用プログラム記憶部211は、別個の記憶装置としてデバイス200内に設けられていても良いし、同一の記憶装置内に記憶領域を分けて設けられていても良い。ドライバ情報送信手段は、情報記憶部204からバージョン情報207とサーバURL206を取り出し、指令装置300に送信する。ドライバ受信手段は、指令装置300から最新のドライバを受信する。ドライバ更新手段は、ドライバ受信手段により取得した最新のドライバによって情報記憶部204のドライバ205を更新する。
【0023】
図2に示した構成において、CPU201、アンテナ202、近距離無線通信部203、情報記憶部204を備えたデバイスは、公知のものである。したがって、デバイス200は、公知のデバイスに、ドライバ情報送信手段、ドライバ受信手段、ドライバ更新手段としてデバイスを機能させる専用プログラムを組み込むことにより、実現される。
【0024】
図3は、指令装置300の構成図である。指令装置300は、デバイスに所定の処理を実行させるため、デバイス200に対して指令を出す装置であり、具体的には、パソコン等の汎用的なコンピュータである。指令装置300は、CPU301、近距離無線通信用のアンテナ302、近距離無線通信部303、ドライバ記憶部304、専用プログラム記憶部315から構成される。また、指令装置300は、インターネット接続に必要な図示しないハードウェア、ソフトウェアも搭載している。
【0025】
近距離無線通信部303は、デバイス200と近距離無線通信を行うものであり、公知の近距離無線通信装置により実現される。上述のように、本実施形態では、近距離無線通信の方式としてBlootooth(登録商標)を採用している。
【0026】
近距離無線通信部303に接続されたアンテナ302は無線電波の送受信を行う。ドライバ記憶部304は、デバイス200のドライバ305を記憶するものであり、ハードディスク、フラッシュメモリ等のコンピュータに内蔵または接続された記憶装置で実現される。
【0027】
専用プログラム記憶部315は、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶装置であり、専用プログラムであるドライバ情報受信用プログラム306、ドライバ比較要求送信用プログラム307、ドライバ比較要求受信用プログラム308、ドライバ比較確認用プログラム309、最新ドライバ要求送信用プログラム310、最新ドライバ受信用プログラム311、ドライバインストール用プログラム312、最新ドライバ転送用プログラム313とドライバ定期更新用プログラム314を記憶している。
【0028】
ドライバ情報受信用プログラム306、ドライバ比較要求送信用プログラム307、ドライバ比較要求受信用プログラム308、ドライバ比較確認用プログラム309、最新ドライバ要求送信用プログラム310、最新ドライバ受信用プログラム311、ドライバインストール用プログラム312、最新ドライバ転送用プログラム313が、CPU301に読み込まれ、解釈・実行されることにより、指令装置300は、ドライバ情報受信手段、ドライバ比較要求送信手段、ドライバ比較要求受信手段、ドライバ比較確認手段、最新ドライバ要求送信手段、最新ドライバ受信手段、ドライバインストール手段、最新ドライバ転送手段として機能する。
【0029】
ドライバ情報受信手段は、デバイスからバージョン情報207、サーバURL206を受信する。ドライバ比較要求送信手段は、ドライバ情報受信手段で得たURL先に、バージョン情報207を転送し、そのドライバが最新のものであるかを問い合わせる。ドライバ比較応答受信手段は、ドライバ比較要求送信手段によって得られる問い合わせ結果を受信する。ドライバ比較確認手段は、ドライバ比較要求送信手段が受信した問い合わせ結果であるバージョン情報の比較結果を確認する。最新ドライバ要求送信手段は、ドライバ比較確認手段により、現在のデバイス200内のドライバが最新でないことを確認した場合に、ドライバ管理サーバ100へ最新のドライバを要求する。最新ドライバ受信手段は、ドライバ管理サーバ100から最新のドライバを受信する。ドライバインストール手段は、ドライバ管理サーバ100から受信したドライバを指令装置300にインストールする。 最新ドライバ転送手段は、最新ドライバ受信手段によって得られる最新のドライバをデバイス200へ転送する。
【0030】
図4は、図1に示したドライバ更新システムの全体のフローチャートである。利用者が、ドライバをインストールしたい指令装置300に、対象となるデバイス200を接近させると、デバイス200内の近距離無線通信部203は、アンテナ202を介して、指令装置300内の近距離無線通信部303との近距離無線通信を始める(ステップS100)。指令装置300内の近距離無線通信部303およびアンテナ302は、デバイス200の接近を検知し、デバイス200内の近距離無線通信部203との間に近距離無線通信路を開設する(ステップS101)。S100、S101における近距離無線通信路開設は、詳細には、Bluetooth方式に従った処理により実行される。近距離無線通信路の確立後、指令装置300は専用プログラムを起動させる。(ステップ102)。
【0031】
一方、デバイス200は、近距離無線通信路が確立されたことを確認すると、ドライバ情報送信手段が、情報記憶部204から、サーバURL206、バージョン情報207を抽出し、近距離無線通信部203、アンテナ202を介して、指令装置300に送信する(ステップS103)。指令装置300が、アンテナ302、近距離無線通信部303、ドライバ情報受信手段を介してサーバURL206、バージョン情報207を受信すると、ドライバ比較要求送信手段が、サーバURL206で特定されるドライバ管理サーバ100に対し、バージョン情報207が最新のものであるかどうかを問い合わせる(ステップS104)。具体的には、ドライバ管理サーバ100に対して、問合せ要求およびバージョン情報207を送信する。
【0032】
ドライバ管理サーバ100は、指令装置300から問合せ要求を受けると、問合せ要求に従って、受信したバージョン情報207と、ドライバ管理サーバ100が保持している最新ドライバのバージョン情報である最新バージョン情報との比較を行う(ステップS105)。このとき、指令装置300から送信されてきたURLにより、デバイスの機種が特定されるため、ドライバ管理サーバ100は、デバイス200に対応する最新バージョン情報を記憶装置から抽出することができる。比較の結果、一致する場合は、一致する旨を示す比較結果を、一致しない場合は、一致しない旨を示す比較結果を指令装置300に返信する。
【0033】
指令装置300では、ドライバ比較応答受信手段が、ドライバ管理サーバ100から問い合わせの結果を受信し(ステップS106)、ドライバ比較確認手段が、比較結果の確認を行う(ステップ107)。具体的には、比較結果が一致するものであるか、一致しないものであるかを確認する。確認の結果、最新のドライバが必要である場合、具体的には比較結果が一致しないものであった場合、最新ドライバ要求送信手段が、ドライバ管理サーバ100に対し最新ドライバの要求を行う(ステップS108)。
【0034】
ドライバ管理サーバ100は、指令装置300から最新ドライバの要求を受け取ると、この要求に対し、該当する最新ドライバ、最新バージョン情報を記憶装置から抽出し、指令装置300に送信する(ステップS109)。指令装置300では、最新ドライバ受信手段が、最新ドライバを取得し(ステップS110)、ドライバインストール手段が、取得した最新ドライバのインストールを行う(ステップS111)。指令装置300では、最新ドライバ転送手段が、近距離無線通信部303、アンテナ302を介して、デバイス200に対して、最新ドライバ、および最新バージョン情報の転送を行う(ステップS112)。
【0035】
デバイス200では、アンテナ202、近距離無線通信部203を介してドライバ受信手段が最新ドライバ、最新バージョン情報を取得すると、ドライバ更新手段が、取得した最新ドライバで情報記憶部204に保存されているドライバ205を更新するとともに、取得した最新バージョン情報で情報記憶部204に保存されているバージョン情報207を更新する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】ドライバ更新システムの構成図。
【図2】デバイスの構成図。
【図3】指令装置(パソコン)の構成図。
【図4】ドライバ更新システム全体のフローチャート。
【符号の説明】
【0037】
100 ドライバ管理サーバ
200 デバイス
201 CPU
202 アンテナ
203 近距離無線通信部
204 情報記憶部
205 ドライバ
206 サーバURL
207 バージョン情報
208 ドライバ情報送信用プログラム
209 ドライバ受信用プログラム
210 ドライバ更新用プログラム
211 専用プログラム記憶部
300 指令装置(パソコン)
301 CPU
302 アンテナ
303 近距離無線通信部
304 ドライバ記憶部
305 ドライバ
306 ドライバ情報受信用プログラム
307 ドライバ比較要求送信用プログラム
308 ドライバ比較応答受信用プログラム
309 ドライバ比較確認用プログラム
310 最新ドライバ要求送信用プログラム
311 最新ドライバ受信用プログラム
312 ドライバインストール用プログラム
313 最新ドライバ転送用プログラム
315 専用プログラム記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスに対して指令を出す指令装置と、前記指令装置による指令により本来の処理を実行するデバイスと、デバイスを制御するドライバを管理するドライバ管理サーバと、を有し、前記指令装置内のドライバを最新のものに更新するドライバ更新システムであって、
前記デバイスは、自身を指令装置から制御するドライバと、前記ドライバ管理サーバに格納された、自身に対応したドライバについての情報の所在を特定するURLであるサーバURLと、前記ドライバのバージョンであるバージョン情報を記憶した記憶手段と、前記指令装置との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信手段と、前記記憶手段から前記サーバURL、前記バージョン情報を抽出し、前記近距離無線通信手段を介して、前記指令装置に送信するドライバ情報送信手段と、を有し、
前記指令装置は、前記デバイスとの間で近距離無線通信を行う近距離無線通信手段と、前記デバイスを制御するドライバを記憶するドライバ記憶手段と、前記近距離無線通信手段を介して前記デバイスから受信したサーバURLで特定される前記ドライバ管理サーバに前記バージョン情報を送信するドライバ比較要求送信手段と、前記ドライバ管理サーバから受信した比較結果を確認するドライバ比較確認手段と、前記ドライバ比較確認手段による確認結果に基づいて、前記ドライバ管理サーバに最新ドライバを要求する最新ドライバ要求手段と、前記ドライバ管理サーバから受信した最新ドライバで前記記憶手段に記憶されたドライバを更新するドライバ更新手段と、を有し、
前記ドライバ管理サーバは、前記デバイスを制御するための最新デバイスと当該最新デバイスのバージョンである最新バージョン情報を記憶した記憶手段と、前記指令装置から受信したバージョン情報と、前記最新バージョン情報を比較するバージョン比較手段と、前記バージョン比較手段により得られた比較結果を前記指令装置に送信する比較結果送信手段と、前記指令装置からの要求に従って、前記最新ドライバを前記指令装置に送信する最新ドライバ送信手段と、を有することを特徴とするドライバ更新システム。
【請求項2】
前記指令装置は、前記ドライバ管理サーバから受信した最新ドライバを前記近距離無線通信手段を介して、前記デバイスに送信する最新ドライバ転送手段をさらに有し、
前記デバイスは、前記指令装置から受信した最新ドライバで前記記憶手段に記憶されたドライバを更新するドライバ更新手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のドライバ更新システム。
【請求項3】
本来の処理を実行するためにデバイスに対して指令を出すとともに、デバイスを制御するドライバを管理するドライバ管理サーバとネットワークを介して接続された指令装置であって、
前記デバイスとの間で近距離無線通信を行う近距離無線通信手段と、前記デバイスを制御するドライバを記憶するドライバ記憶手段と、前記近距離無線通信手段を介して前記デバイスから受信したサーバアドレスで特定される前記ドライバ管理サーバに前記バージョン情報を送信するドライバ比較要求送信手段と、前記ドライバ管理サーバから受信した比較結果を確認するドライバ比較確認手段と、前記ドライバ比較確認手段による確認結果に基づいて、前記ドライバ管理サーバに最新ドライバを要求する最新ドライバ要求手段と、前記ドライバ管理サーバから受信した最新ドライバで前記記憶手段に記憶されたドライバを更新するドライバ更新手段と、
を有することを特徴とする指令装置。
【請求項4】
指令装置による指令により本来の処理を実行するデバイスであって、
自身を指令装置から制御するドライバと、前記ドライバを管理するドライバ管理サーバのアドレスであるサーバアドレスと、前記ドライバのバージョンであるバージョン情報を記憶した記憶手段と、前記指令装置との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信手段と、前記記憶手段から前記ドライバ、前記サーバアドレス、前記バージョン情報を抽出し、前記近距離無線通信手段を介して、前記指令装置に送信するドライバ情報送信手段と、
を有することを特徴とするデバイス。
【請求項5】
デバイスを制御するドライバを管理するドライバ管理サーバであって、
前記デバイスを制御するための最新デバイスと当該最新デバイスのバージョンである最新バージョン情報を記憶した記憶手段と、前記指令装置から受信したバージョン情報と、前記最新バージョン情報を比較するバージョン比較手段と、前記バージョン比較手段により得られた比較結果を前記指令装置に送信する比較結果送信手段と、前記指令装置からの要求に従って、前記最新ドライバを前記指令装置に送信する最新ドライバ送信手段と、
を有することを特徴とするドライバ管理サーバ。
【請求項6】
コンピュータを、請求項3に記載の指令装置として機能させるためのプログラム。
【請求項7】
デバイスを、請求項4に記載のデバイスとして機能させるためのプログラム。
【請求項8】
コンピュータを、請求項5に記載のドライバ管理サーバとして機能させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2010−67198(P2010−67198A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−235279(P2008−235279)
【出願日】平成20年9月12日(2008.9.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】