説明

ナビゲーション端末、広告配信システム、並びにナビゲーション端末の制御方法及びプログラム

【課題】広告提供主にとって有効的な広告配信を実現可能にする
【解決手段】広告配信システム1を構成する広告配信サーバ20は、ナビゲーション端末10からの無線アクセスに応じて、ナビゲーション端末10に対しユーザの属性、嗜好、及び環境の少なくとも一つに関するユーザ情報を要求する。ナビゲーション端末10は、前記要求に応じて、前記ユーザに前記ユーザ情報を入力させると共に、前記ユーザ情報を広告配信サーバ20へ送信する。広告配信サーバ20は、前記ユーザ情報に則した広告情報を、ナビゲーション端末10へ配信する。ナビゲーション端末10は、前記広告情報を表示する。また、ナビゲーション端末10は、前記ユーザ情報が入力された場合に、前記ユーザからのナビゲーション機能を利用するための操作を受け付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション端末、広告配信システム、並びにナビゲーション端末の制御方法及びプログラムに関し、特にカーナビゲーション端末等へ広告を配信する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、経路検索や周辺情報検索等、種々のナビゲーション機能を有するカーナビゲーション端末が開発されている。しかしながら、このようなカーナビゲーション端末は高価なものが多く、ユーザにとっては、その購入に際しての敷居が高いという問題があった。
【0003】
この問題に対処するカーナビゲーション端末が、例えば特許文献1に記載されている。このカーナビゲーション端末は、タクシー等に搭載され、広告配信サーバに対して車両の位置情報及び目的地情報を無線送信する。これに応じて、広告配信サーバは、カーナビゲーション端末に対して、位置情報及び目的地情報に則した広告情報を配信する。そして、カーナビゲーション端末は、配信された広告情報を表示する。これにより、広告掲載料等の収益を得ること(換言すると、カーナビゲーション端末を安価に導入すること)が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−280981号公報
【特許文献2】特開2002−49640号公報
【特許文献3】特開2005−84752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の特許文献1には、広告提供主にとって有効的な広告配信が困難であるという課題があった。これは、車両の位置情報及び目的地情報に則して配信される広告情報が、ユーザにとって必ずしも興味を引くものでは無いためである。
【0006】
なお、参考例として、特許文献2には、ユーザにより予め登録された属性情報に則して広告情報を配信する広告配信サーバが記載されている。また、特許文献3には、ユーザにより予め登録された属性情報や嗜好情報等に則してコンテンツを配信するコンテンツサーバが記載されている。しかしながら、これらの特許文献2及び3に記載の技術を適用しても、広告提供主にとって有効的な広告配信の実現は困難である。これは、属性情報や嗜好情報等の収集に際して、ユーザによる自発的な登録作業が必要となるためである。
【0007】
従って、本発明の目的は、広告提供主にとって有効的な広告配信を実現可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明の一態様に係るナビゲーション端末は、ナビケーション機能を制御する制御手段と、サーバとの無線通信を行う通信手段と、自端末のユーザに、前記通信手段による前記サーバへのアクセスに応じて要求された、前記ユーザの属性、嗜好、及び環境の少なくとも一つに関するユーザ情報を入力させると共に、前記通信手段に、前記ユーザ情報を前記サーバへ送信させる情報収集手段と、前記サーバから前記ユーザ情報に則して配信される広告情報を表示する表示手段とを備える。前記制御手段は、前記ユーザ情報が入力された場合、前記ユーザからの前記ナビゲーション機能を利用するための操作を受け付ける。
【0009】
また、本発明の一態様に係る広告配信システムは、ナビケーション機能を有するナビゲーション端末と、前記ナビゲーション端末との無線通信を行うサーバとを備える。前記サーバは、前記ナビゲーション端末からのアクセスに応じて、前記ナビゲーション端末に対し、前記ナビゲーション端末を使用するユーザの属性、嗜好、及び環境の少なくとも一つに関するユーザ情報を要求し、前記ユーザ情報に則した広告情報を、前記ナビゲーション端末へ配信する。前記ナビゲーション端末は、前記要求に応じて、前記ユーザに前記ユーザ情報を入力させると共に、前記ユーザ情報を前記サーバへ送信し、前記広告情報を表示し、前記ユーザ情報が入力された場合に、前記ユーザからの前記ナビゲーション機能を利用するための操作を受け付ける。
【0010】
また、本発明の一態様に係る制御方法は、ナビケーション機能を有するナビゲーション端末の制御方法を提供する。この制御方法は、前記ナビゲーション端末のユーザに、サーバへの無線アクセスに応じて要求された、前記ユーザの属性、嗜好、及び環境の少なくとも一つに関するユーザ情報を入力させ、前記ユーザ情報を前記サーバへ送信し、前記サーバから前記ユーザ情報に則して配信される広告情報を表示し、前記ユーザ情報が入力された場合、前記ユーザからの前記ナビゲーション機能を利用するための操作を受け付けることを含む。
【0011】
さらに、本発明の一態様に係る制御プログラムは、ナビケーション機能を有するナビゲーション端末に、前記ナビゲーション端末のユーザに、サーバへの無線アクセスに応じて要求された、前記ユーザの属性、嗜好、及び環境の少なくとも一つに関するユーザ情報を入力させる処理と、前記ユーザ情報を前記サーバへ送信する処理と、前記サーバから前記ユーザ情報に則して配信される広告情報を表示する処理と、前記ユーザ情報が入力された場合、前記ユーザからの前記ナビゲーション機能を利用するための操作を受け付ける処理とを実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、広告提供主にとって有効的な広告配信を実現することが可能である。その理由は、ナビゲーション機能の利用に際してユーザに情報入力を強制し、以て広告提供主が必要とするユーザ情報を確実に収集できるためである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態1及び2に共通の広告配信システムの構成例を示したブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る広告配信システムにおける、広告配信動作の第1の例を示したシーケンス図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る広告配信システムにおける、広告配信動作の第2の例を示したシーケンス図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係るナビゲーション端末における、広告表示動作の第1の例を示したシーケンス図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る広告配信システムにおける、広告配信動作の第3の例を示したシーケンス図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る広告配信システムにおける、広告配信動作の第4の例を示したシーケンス図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係る広告配信システムにおける、広告配信動作の第5の例を示したシーケンス図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係るナビゲーション端末における、広告表示動作の第2の例を示したシーケンス図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る広告配信システムの動作例を示したシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係るナビゲーション端末及びこれを適用する広告配信システムの実施の形態1及び2を、図1〜図9を参照して説明する。なお、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0015】
[実施の形態1]
図1に示すように、本実施の形態に係る広告配信システム1は、ナビゲーション端末10と、広告配信サーバ20とを備えている。ナビゲーション端末10は、例えば車両に搭載され、カーナビゲーション端末として機能する。また、ナビゲーション端末10は、基地局等の無線通信装置2、及びインターネットや移動体通信網等のネットワークを介して、広告配信サーバ20と無線通信する。
【0016】
具体的には、ナビゲーション端末10は、ナビゲーション機能部11と、制御部12と、無線通信部13と、ユーザ情報収集部14と、表示部15とを備えている。
【0017】
この内、ナビゲーション機能部11は、一般的なナビゲーション端末と同様、GPS(Global Positioning System)衛星からの無線信号を受信し、この無線信号から自端末10の位置情報を得るGPS受信機、位置情報に基づき、経路検索や周辺情報検索等に係る各種の処理を実行するためのプログラム及び地図データを記憶した記憶媒体を含む。
【0018】
また、制御部12は、大略、図示を省略する操作部を介した自端末10のユーザからの操作に応じて、ナビゲーション機能部11を制御する。より詳細には、制御部12は、ユーザ情報収集部14によるユーザ情報の収集結果に基づき、ユーザ操作の受付可否を決定する。制御部12は、広告配信サーバ20から要求されたユーザ情報がユーザ情報収集部14により収集された場合、ユーザ操作を許可する。一方、ユーザ情報が収集されなかった場合、制御部12は、ユーザ操作を拒否する。なお、上記の操作部には、リモコン、タッチパネル、音声認識手段等、各種の操作手段を用いることができる。
【0019】
ここで、ユーザ情報とは、大略、広告配信サーバ20がナビゲーション端末10への広告情報の配信に際して必要とする情報のことであり、具体的には、ユーザの属性(年齢、性別、職業等)、ユーザの嗜好(趣味、興味のある分野等)、及びユーザの環境(天候、渋滞状況、開花状況等)の少なくとも一つに関する情報のことである。また、ユーザ操作の許可とは、ユーザ操作に従ってナビゲーション機能部11を制御し、以て経路検索や周辺情報検索等に係る所望の処理を実行する(すなわち、ユーザに対して、ナビゲーション端末10が有するナビゲーション機能を提供する)ことである。一方、ユーザ操作の拒否とは、ユーザ操作を無視し、以てユーザに対してナビゲーション機能を提供しないことである。
【0020】
また、無線通信部13は、所定の無線通信方式に則して動作し、広告配信サーバ20へ自律的にアクセスする。無線通信部13は、広告配信サーバ20から受信したユーザ情報要求を、ユーザ情報収集部14へ転送する。また、無線通信部13は、広告配信サーバ20からユーザ情報に則して配信される広告情報を、表示部15へ転送する。
【0021】
また、ユーザ情報収集部14は、大略、ユーザに、ユーザ情報要求に合致するユーザ情報を入力させる。具体的には、ユーザ情報収集部14は、表示部15を介して、ユーザ情報の入力を促す表示を行う。また、ユーザ情報収集部14は、無線通信部13に、上記の操作部を介して入力されたユーザ情報を広告配信サーバ20へ送信させる。さらに、ユーザ情報収集部14は、ユーザ情報の入力有無を、上記の収集結果として制御部12へ通知する。
【0022】
さらに、表示部15は、無線通信部13から転送された広告情報を表示する。なお、表示部15は、ナビゲーション機能を提供する際の表示手段としても機能する。
【0023】
一方、広告配信サーバ20は、管理サーバ21と、配信サーバ22とを備えている。
【0024】
この内、管理サーバ21は、ナビゲーション端末10からのアクセスに応じて、ユーザ情報要求を発生する。また、管理サーバ21は、ナビゲーション端末10から受信したユーザ情報を管理する。
【0025】
また、配信サーバ22は、管理サーバ21から通知されるユーザ情報に則した広告情報を選択し、ナビゲーション端末10へ配信する。
【0026】
なお、管理サーバ21及び配信サーバ22は、物理的に異なるハードウェア資源を用いて構成しても良いし、同一のハードウェア資源を用いて論理的に異なるものとして構成しても良い。また、管理サーバ21及び配信サーバ22は、1つの事業者(広告配信事業者)により運用されても良いし、互いに異なる事業者(広告配信事業者と、ユーザ情報の管理事業者)により運用されても良い。後者の運用形態の場合、管理事業者は、収集したユーザ情報を、他の広告配信事業者又は他業種の事業者(例えば、コンテンツ配信事業者)に販売することや、他の広告配信事業者が運用する配信サーバに利用させること等ができる。
【0027】
このように、本実施の形態においては、ユーザに対してナビゲーション機能を提供する代わりに情報入力を強制し、以て広告提供主が必要とするユーザ情報を確実に収集できる。このため、広告提供主は、ユーザの興味を引く有効的な広告配信を行うことができる。さらに、広告配信による収益やユーザ情報の販売による収益等を利用して、ナビゲーション端末を、安価に販売する或いは無料で配布することも可能となる。
【0028】
以下、本実施の形態の具体的な動作例を、図2〜図8を参照して詳細に説明する。
【0029】
まず、図2に、ナビゲーション端末10の起動をトリガとして広告配信を行う場合の動作例を示す。
【0030】
図2に示すように、ユーザ40によりナビゲーション端末10が起動されると(ステップS1)、無線通信部13は、自端末10に固有の情報101(以下、端末情報と呼称する)を管理サーバ21へ送信する(ステップS2)。ここで、端末情報101には、少なくともナビゲーション端末10の識別番号が含まれる。なお、端末情報101には、ナビゲーション端末10の位置情報(上記のGPS受信機で得られた位置情報)を含めても良い。
【0031】
管理サーバ21は、端末情報101に基づき、収集が必要なユーザ情報102を判断する(ステップS3)。具体的には、ナビゲーション端末10から初めてアクセスされた場合(上記の識別番号を初めて受信した場合)、管理サーバ21は、ユーザ情報102として、例えばユーザ40の属性情報及び嗜好情報が必要であると判断する。一方、2回目以降のアクセスに際しては、管理サーバ21は、ユーザ情報102として、例えばユーザ40の環境情報が必要であると判断する。
【0032】
そして、管理サーバ21は、ナビゲーション端末10に対してユーザ情報要求103を送信し、以て上記のステップS3で必要と判断したユーザ情報102の収集を要求する(ステップS4)。なお、管理サーバ21は、ユーザ情報102として、ユーザ40の属性情報、嗜好情報、及び環境情報のいずれかの変更(更新)を問い合わせても良い。また、管理サーバ21は、例えばユーザ40の嗜好に応じた補足情報を、ユーザ情報102として問い合わせても良い。
【0033】
ナビゲーション端末10内の無線通信部13は、管理サーバ21から受信したユーザ情報要求103をユーザ情報収集部14へ転送する。ユーザ情報収集部14は、表示部15を介して、ユーザ情報102の入力を促す表示(以下、入力促進表示と呼称する)を行う(ステップS5)。この入力促進表示には、質問事項や、選択入力欄或いは文字入力欄等が含まれる。
【0034】
そして、ユーザ40によりユーザ情報102が入力されると(ステップS6)、ユーザ情報収集部14は、ユーザ情報102を無線通信部13へ転送し、以てユーザ情報102を管理サーバ21へ送信する(ステップS7)。
【0035】
この時、ユーザ情報収集部14は、ユーザ情報102が入力された旨を制御部12へ通知する。制御部12は、ユーザ40による自端末10の操作を許可する(ステップS8)。これにより、ユーザ40は、ステップS9に示す如く、以降の端末操作を行うことができ、以てナビゲーション機能を利用できる。
【0036】
一方、管理サーバ21は、ナビゲーション端末10から受信したユーザ情報102を、上記の端末情報101と対応付けて内部データベース(図示せず)に登録する(ステップS10)。そして、管理サーバ21は、内部データベースに登録された、ナビゲーション端末10に対応する全てのユーザ情報102を、配信サーバ22へ送信する(ステップS11)。なお、管理サーバ21は、端末情報101にナビゲーション端末10の位置情報が含まれていた場合、この位置情報も配信サーバ22へ送信する。
【0037】
配信サーバ22は、自サーバ22に記憶された各種の広告情報の内から、ユーザ情報102に適する広告情報104を選択する(ステップS12)。そして、配信サーバ22は、選択した広告情報104を、ナビゲーション端末10へ送信する(ステップS13)。なお、配信サーバ22は、ユーザ情報102と共にナビゲーション端末10の位置情報を受信した場合、位置情報も考慮して広告情報104を選択する。これにより、ユーザ40の現在位置或いはその周辺エリアに特有の広告配信を行うことができる。
【0038】
ナビゲーション端末10内の無線通信部13は、配信サーバ22から受信した広告情報104を表示部15へ転送する。表示部15は、後述する広告情報104の表示動作に備えて、広告情報104をメモリ等へ保存する(ステップS14)。なお、表示部15は、転送された広告情報104を即座に表示しても良い。
【0039】
また、図3に、ユーザ40によるナビゲーション端末10の操作開始をトリガとして広告配信を行う場合の動作例を示す。
【0040】
図3に示すように、ユーザ40によるナビゲーション端末10の操作が開始されると(ステップS21)、無線通信部13は、上記のステップS2と同様、端末情報101を管理サーバ21へ送信する。
【0041】
管理サーバ21は、上記のステップS3及びS4と同様、端末情報101に基づき収集が必要なユーザ情報102を判断すると共に、ナビゲーション端末10に対してユーザ情報102の収集を要求する。
【0042】
ナビゲーション端末10は、上記のステップS5〜S7と同様、ユーザ40にユーザ情報102の入力を促し、入力されたユーザ情報102を広告配信サーバ20へ送信する。
【0043】
そして、ナビゲーション端末10内のユーザ情報収集部14は、ユーザ情報102が入力された旨を制御部12へ通知する。制御部12は、ユーザ40による自端末10の操作の継続を許可する(ステップS22)。これにより、ユーザ40は、ステップS23に示す如く、以降の端末操作を継続することができ、以てナビゲーション機能を継続して利用できる。
【0044】
一方、広告配信サーバ20は、上記のステップS10〜S13と同様、ユーザ情報102に適する広告情報104をナビゲーション端末10へ配信する。
【0045】
ナビゲーション端末10は、上記のステップS14と同様、広告配信サーバ20から配信された広告情報104を保存する。
【0046】
このように、本実施の形態においては、広告提供主が必要とするユーザ情報を継続的に収集することもできる。この場合、広告提供主は、更に有効的な広告配信を行うことができる。なお、ナビゲーション端末10は、一定時間間隔で広告配信サーバ20へアクセスし、以てユーザ情報102を定期的に収集するようにしても良い。この場合も、ユーザ情報102を継続的に収集できる。
【0047】
次に、ナビゲーション端末10における広告情報140の表示動作の一例を、図4を参照して説明する。
【0048】
図4に示すように、ナビゲーション端末10内の表示部15は、広告情報140の表示に際して自端末10の移動状態を監視し、自端末10が停留しているか否かを判定する(ステップS31)。具体的には、表示部15は、例えば加速度センサ16(図1では省略)により検出された加速度105に基づき、自端末10が停留しているか否かを判定する。例えば、加速度105が所定の閾値以下である場合、表示部15は、自端末10が停留していると判定し、上記のステップS14で保存して置いた広告情報104を表示する(ステップS32)。
【0049】
これにより、ナビゲーション端末10が車両に搭載される場合を例に取ると、停車時に広告情報104を表示し、以て広告情報104が視聴される確率を高めることができる(換言すると、ユーザ40に、広告情報104を効果的に視認させることができる)。なお、ナビゲーション端末10を車両に搭載する場合、ナビゲーション端末10は、上記の加速度105に代えて、アクセルの踏込量、ブレーキの踏込量、単位時間当たりの車輪の回転数、風力、サイドブレーキの作動有無等に基づき、自端末10の停車可否を判定することができる。
【0050】
また、広告配信システム1は、図5及び図6に示す如く広告配信を行うようにしても良い。
【0051】
具体的には、図5に示すように、上記のステップS11〜S14に示した広告情報104の配信動作と並行して、広告配信サーバ20内の管理サーバ21が、広告情報104に関するアンケート106を、ナビゲーション端末10へ送信する(ステップS41)。ここで、アンケート106には、ユーザ40に対して、広告情報104に対する興味の度合いや、商品購入に際しての予算等を問い合わせるための各種の質問事項が含まれる。
【0052】
一方、ナビゲーション端末10内のユーザ情報収集部14は、図6に示すように、表示部15を介して上記のステップS32と同様にして広告情報104を表示した後、管理サーバ21から受信したアンケート106を表示し、以てユーザ40に、アンケート106に対する回答情報107の入力を促す(ステップS51)。
【0053】
そして、ユーザ40により回答情報107が入力されると(ステップS52)、ユーザ情報収集部14は、回答情報107を無線通信部13へ転送し、以て回答情報107を管理サーバ21へ送信する(ステップS53)。なお、ユーザ情報収集部14は、ユーザ40により回答情報107が入力されない場合、その旨を制御部12へ通知するようにしても良い。この場合、制御部12は、ユーザ40による自端末10の以降の操作を拒否するようにしても良い。
【0054】
管理サーバ21は、ナビゲーション端末10から受信した回答情報107を、上記の端末情報101と対応付けて内部データベースに登録する(ステップS54)。そして、管理サーバ21は、内部データベースに登録された、ナビゲーション端末10に対応する全てのユーザ情報102及び回答情報107を、配信サーバ22へ送信する(ステップS55)。
【0055】
配信サーバ22は、自サーバ22に記憶された各種の広告情報の内から、ユーザ情報102及び回答情報107の両者に適する広告情報104を新たに選択する(ステップS56)。そして、配信サーバ22は、上記のステップS14と同様、選択した広告情報104をナビゲーション端末10へ送信する。
【0056】
ナビゲーション端末10は、上記のステップS14と同様、配信サーバ22から新たに受信した広告情報104を保存する。この広告情報104は、図4と同様にして、ユーザ40に視聴されることとなる。
【0057】
これにより、広告提供主は、ユーザの興味の度合いや予算等も考慮した、更に有効的な広告配信を行うことができる。
【0058】
さらに、広告配信システム1は、図7及び図8に示す如く広告配信を行うようにしても良い。
【0059】
具体的には、図7に示すように、広告配信サーバ20内の配信サーバ22は、上記のステップS11でユーザ情報102を受信した後、自サーバ22に記憶された各種の広告情報の内から、ユーザ情報102に適する複数の広告情報104_1〜104_m(mは2以上の整数)を選択する(ステップS61)。なお、配信サーバ22は、広告情報104_1〜104_mを、ユーザ情報102に加え、ナビゲーション端末10の位置情報若しくは回答情報107又はその両者も考慮して選択しても良い。
【0060】
また、配信サーバ22は、これらの広告情報104_1〜104_mに対して、ナビゲーション端末10が優先して表示すべき、互いに異なる優先度108_1〜108_m(以下、表示優先度と呼称することがある)をそれぞれ設定する(ステップS62)。
【0061】
そして、配信サーバ22は、表示優先度108_1〜108_mを付加した広告情報104_1〜104_mを、ナビゲーション端末10へ送信する(ステップS63)。
【0062】
ナビゲーション端末10内の無線通信部13は、配信サーバ22から受信した広告情報104_1〜104_m及び表示優先度108_1〜108_mを表示部15へ転送する。表示部15は、これらの広告情報104_1〜104_m及び表示優先度108_1〜108_mをメモリ等へ保存する(ステップS64)。
【0063】
そして、図8に示すように、表示部15は、上記のステップS31と同様にして自端末10が停留していると判定した場合、表示優先度108_1〜108_mに従って広告情報104_1〜104_mの表示順序を決定し、以て今回表示対象とする1つ以上の広告情報104_sを選択する(ステップS71)。次いで、表示部15は、選択した広告情報104_sを表示する(ステップS72)。なお、図示を省略するが、残りの広告情報は、ナビゲーション端末10が停留する度毎に表示されることとなる。
【0064】
これにより、広告提供主は、ユーザに、ユーザ情報に適する複数の広告情報を効率的に試聴させることができる。
【0065】
[実施の形態2]
本実施の形態に係るナビゲーション端末及び広告配信システムは、図1と同様に構成できる。但し、本実施の形態に係る広告配信システムは、図2〜図8の動作に加えて、図9に示す動作を行う点で上記の実施の形態1と異なる。
【0066】
具体的には、図9に示すように、ナビゲーション端末10内のユーザ情報収集部14は、無線通信部13による広告配信サーバ20へのアクセスに先立つ任意のタイミング(例えば、ナビゲーション端末10に対するユーザ操作が行われないアイドル期間)で、表示部15を介して、複数のユーザ情報102_1〜102_n(nは2以上の整数)の入力を促す表示(以下、先行入力用表示と呼称する)を行う(ステップS81)。この先行入力用表示には、複数の質問事項や、複数の選択入力欄或いは文字入力欄等が含まれる。
【0067】
そして、ユーザ40によりユーザ情報102_1〜102_nが入力されると(ステップS82)、ユーザ情報収集部14は、ユーザ情報102_1〜102_nをメモリ等へ保存する(ステップS83)。
【0068】
この後、上記のステップS21と同様にしてユーザ40によるナビゲーション端末10の操作が開始されると、無線通信部13は、上記のステップS2と同様、端末情報101を管理サーバ21へ送信する。また、管理サーバ21は、上記のステップS3及びS4と同様、端末情報101に基づき収集が必要なユーザ情報102を判断すると共に、ナビゲーション端末10に対してユーザ情報102の収集を要求する。
【0069】
この時、ユーザ情報収集部14は、上記の入力促進表示を行うこと無く(すなわち、ユーザ40に対してユーザ情報の入力を求めること無く)、上記のステップS83で保存して置いたユーザ情報102_1〜102_nの内から、管理サーバ21の要求に合致するユーザ情報102を抽出する(ステップS84)。
【0070】
この抽出に成功した場合、ユーザ情報収集部14は、抽出したユーザ情報102を無線通信部13へ転送し、以てユーザ情報102を管理サーバ21へ送信する(ステップS85)。これにより、ユーザ情報102が、上記のステップS10と同様にして管理サーバ21に登録され、広告情報の選択に供されることとなる。
【0071】
そして、ユーザ情報収集部14は、ユーザ情報102の抽出に成功した旨を制御部12へ通知する。制御部12は、ユーザ40による自端末10の操作の継続を許可する(ステップS86)。
【0072】
これにより、ユーザ40は、ステップS87に示す如く、端末操作に際してユーザ情報102を入力すること無く以降の端末操作を継続でき、以てナビゲーション機能を継続して利用できる。なお、ユーザ情報102の抽出に失敗した場合には、図2に示した上記のステップS5以降の処理が実行される。
【0073】
この後、ユーザ40によるナビゲーション端末10の新たな操作が開始される度毎に(すなわち、無線通信部13による広告配信サーバ20へのアクセスの度毎に)、ユーザ情報収集部14が上記のステップS84及びS85を繰り返し実行し、制御部12が上記のステップS86を繰り返し実行する。
【0074】
従って、ユーザは、有用なユーザ情報を先行的に入力する程に長時間に亘って、ナビゲーション機能を継続利用できる。また、この場合であっても、広告提供主が必要とするユーザ情報を継続的に収集できる。
【0075】
なお、上記の実施の形態によって本発明は限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づき、当業者によって種々の変更が可能なことは明らかである。
【0076】
例えば、上記の実施の形態に示したナビゲーション端末10の各処理を、コンピュータに実行させるためのプログラムとして提供することもできる。この場合、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non−transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。ここで、非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されても良い。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0077】
(付記1)
ナビケーション機能を制御する制御手段と、
サーバとの無線通信を行う通信手段と、
自端末のユーザに、前記通信手段による前記サーバへのアクセスに応じて要求された、前記ユーザの属性、嗜好、及び環境の少なくとも一つに関するユーザ情報を入力させると共に、前記通信手段に、前記ユーザ情報を前記サーバへ送信させる情報収集手段と、
前記サーバから前記ユーザ情報に則して配信される広告情報を表示する表示手段と、を備え、
前記制御手段は、前記ユーザ情報が入力された場合、前記ユーザからの前記ナビゲーション機能を利用するための操作を受け付ける、
ナビゲーション端末。
【0078】
(付記2)付記1において、
前記情報収集手段は、
前記通信手段による前記サーバへのアクセスに先立って、前記ユーザにユーザ情報を複数入力させ、
前記通信手段による前記サーバへのアクセスに際して、前記先行的に入力されたユーザ情報の内から前記サーバの要求に合致するユーザ情報を抽出すると共に、前記通信手段に、前記抽出したユーザ情報を前記サーバへ送信させ、
前記制御手段は、
前記情報収集手段が前記抽出に成功した場合、前記操作を受け付けることを特徴としたナビゲーション端末。
【0079】
(付記3)付記2において、
前記情報収集手段は、前記通信手段による前記サーバへのアクセスの度毎に、前記抽出を行うことを特徴としたナビゲーション端末。
【0080】
(付記4)付記1〜3のいずれか一つにおいて、
前記広告情報に、前記広告情報に関するアンケートが付加され、
前記情報収集手段は、前記表示の終了をトリガとして、前記ユーザに、前記アンケートに対する回答情報を入力させると共に、前記通信手段に、前記回答情報を前記サーバへ送信させることを特徴としたナビゲーション端末。
【0081】
(付記5)付記1〜4のいずれか一つにおいて、
前記情報収集手段は、前記通信手段に、前記ユーザ情報に加えて、自端末の位置情報を前記サーバへ送信させることを特徴としたナビゲーション端末。
【0082】
(付記6)付記1〜5のいずれか一つにおいて、
前記通信手段は、自端末の起動をトリガとして、前記サーバへのアクセスを行うことを特徴としたナビゲーション端末。
【0083】
(付記7)付記1〜5のいずれか一つにおいて、
前記通信手段は、前記操作の開始をトリガとして、前記サーバへのアクセスを行い、
前記制御手段は、前記ユーザ情報が入力された場合、前記ユーザに対して前記操作の継続を許可することを特徴としたナビゲーション端末。
【0084】
(付記8)付記1〜5のいずれか一つにおいて、
前記通信手段は、一定の時間間隔で、前記サーバへのアクセスを行うことを特徴としたナビゲーション端末。
【0085】
(付記9)付記1〜8のいずれか一つにおいて、
前記表示手段は、前記サーバから、互いに異なる優先度が付加された複数の広告情報が配信された場合、前記優先度に応じて前記複数の広告情報の表示順序を決定することを特徴としたナビゲーション端末。
【0086】
(付記10)付記1〜9のいずれか一つにおいて、
自端末の移動状態を検出する検出手段を、さらに備え、
前記表示手段は、前記移動状態が自端末の停留を示す場合、前記広告情報を表示することを特徴としたナビゲーション端末。
【0087】
(付記11)
ナビケーション機能を有するナビゲーション端末と、
前記ナビゲーション端末との無線通信を行うサーバと、を備え、
前記サーバは、
前記ナビゲーション端末からのアクセスに応じて、前記ナビゲーション端末に対し、前記ナビゲーション端末を使用するユーザの属性、嗜好、及び環境の少なくとも一つに関するユーザ情報を要求し、
前記ユーザ情報に則した広告情報を、前記ナビゲーション端末へ配信し、
前記ナビゲーション端末は、
前記要求に応じて、前記ユーザに前記ユーザ情報を入力させると共に、前記ユーザ情報を前記サーバへ送信し、
前記広告情報を表示し、
前記ユーザ情報が入力された場合に、前記ユーザからの前記ナビゲーション機能を利用するための操作を受け付ける、
広告配信システム。
【0088】
(付記12)付記10において、
前記サーバは、
前記広告情報に、前記広告情報に関するアンケートを付加し、
前記ユーザ情報と、前記アンケートに対する回答情報とに則した広告情報を、前記ナビゲーション端末へ再配信し、
前記ナビゲーション端末は、
前記表示の終了をトリガとして、前記ユーザに前記回答情報を入力させると共に、前記回答情報を前記サーバへ送信することを特徴とした広告配信システム。
【0089】
(付記13)付記10において、
前記ナビゲーション端末は、前記ユーザ情報に加えて、自端末の位置情報を前記サーバへ送信し、
前記サーバは、前記ユーザ情報及び位置情報に則した広告情報を、前記ナビゲーション端末へ配信することを特徴としたナビゲーション端末。
【0090】
(付記14)付記10〜13のいずれか一つにおいて、
前記サーバは、互いに異なる優先度を付加した複数の広告情報を、前記ナビゲーション端末へ配信し、
前記ナビゲーション端末は、前記優先度に応じて前記複数の広告情報の表示順序を決定することを特徴とした広告配信システム。
【0091】
(付記15)
ナビケーション機能を有するナビゲーション端末の制御方法であって、
前記ナビゲーション端末のユーザに、サーバへの無線アクセスに応じて要求された、前記ユーザの属性、嗜好、及び環境の少なくとも一つに関するユーザ情報を入力させ、
前記ユーザ情報を前記サーバへ送信し、
前記サーバから前記ユーザ情報に則して配信される広告情報を表示し、
前記ユーザ情報が入力された場合、前記ユーザからの前記ナビゲーション機能を利用するための操作を受け付ける、
ことを含むナビゲーション端末の制御方法。
【0092】
(付記16)付記15において、
前記サーバへの無線アクセスに先立って、前記ユーザにユーザ情報を複数入力させ、
前記サーバへの無線アクセスに際して、前記先行的に入力されたユーザ情報の内から、前記サーバの要求に合致するユーザ情報を抽出し、
前記抽出したユーザ情報を前記サーバへ送信し、
前記抽出に成功した場合、前記操作を受け付ける、
ことをさらに含むナビゲーション端末の制御方法。
【0093】
(付記17)付記16において、
前記サーバへの無線アクセスの度毎に、前記抽出を行うことをさらに含むナビゲーション端末の制御方法。
【0094】
(付記18)付記15〜17のいずれか一つにおいて、
前記広告情報に、前記広告情報に関するアンケートが付加される場合、前記表示の終了をトリガとして、前記ユーザに前記アンケートに対する回答情報を入力させると共に、前記回答情報を前記サーバへ送信することをさらに含むナビゲーション端末の制御方法。
【0095】
(付記19)付記15〜18のいずれか一つにおいて、
前記ユーザ情報に加えて、前記ナビゲーション端末の位置情報を前記サーバへ送信することをさらに含むナビゲーション端末の制御方法。
【0096】
(付記20)付記15〜19のいずれか一つにおいて、
前記ナビゲーション端末の起動をトリガとして、前記サーバへの無線アクセスを行うことを特徴としたナビゲーション端末の制御方法。
【0097】
(付記21)付記15〜19のいずれか一つにおいて、
前記操作の開始をトリガとして、前記サーバへの無線アクセスを行い、
前記ユーザ情報が入力された場合、前記ユーザに対して前記操作の継続を許可することを特徴としたナビゲーション端末の制御方法。
【0098】
(付記22)付記15〜19のいずれか一つにおいて、
一定の時間間隔で、前記サーバへの無線アクセスを行うことを特徴としたナビゲーション端末の制御方法。
【0099】
(付記23)付記15〜22のいずれか一つにおいて、
前記サーバから、互いに異なる優先度が付加された複数の広告情報が配信された場合、前記優先度に応じて前記複数の広告情報の表示順序を決定することをさらに含むナビゲーション端末の制御方法。
【0100】
(付記24)付記15〜23のいずれか一つにおいて、
前記ナビゲーション端末の移動状態を検出し、
前記移動状態が自端末の停留を示す場合、前記広告情報を表示することをさらに含むナビゲーション端末の制御方法。
【符号の説明】
【0101】
1 広告配信システム
2 無線通信装置
3 ネットワーク
10 ナビゲーション端末
11 ナビゲーション機能部
12 制御部
13 無線通信部
14 ユーザ情報収集部
15 表示部
16 加速度センサ
20 広告配信サーバ
21 管理サーバ
22 配信サーバ
101 端末情報
102, 102_1〜102_n ユーザ情報
103 ユーザ情報要求
104, 104_1〜104_m, 104_s 広告情報
105 加速度
106 アンケート
107 回答情報
108, 108_1〜108_m 表示優先度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビケーション機能を制御する制御手段と、
サーバとの無線通信を行う通信手段と、
自端末のユーザに、前記通信手段による前記サーバへのアクセスに応じて要求された、前記ユーザの属性、嗜好、及び環境の少なくとも一つに関するユーザ情報を入力させると共に、前記通信手段に、前記ユーザ情報を前記サーバへ送信させる情報収集手段と、
前記サーバから前記ユーザ情報に則して配信される広告情報を表示する表示手段と、を備え、
前記制御手段は、前記ユーザ情報が入力された場合、前記ユーザからの前記ナビゲーション機能を利用するための操作を受け付ける、
ナビゲーション端末。
【請求項2】
請求項1において、
前記情報収集手段は、
前記通信手段による前記サーバへのアクセスに先立って、前記ユーザにユーザ情報を複数入力させ、
前記通信手段による前記サーバへのアクセスに際して、前記先行的に入力されたユーザ情報の内から前記サーバの要求に合致するユーザ情報を抽出すると共に、前記通信手段に、前記抽出したユーザ情報を前記サーバへ送信させ、
前記制御手段は、
前記情報収集手段が前記抽出に成功した場合、前記操作を受け付けることを特徴としたナビゲーション端末。
【請求項3】
請求項2において、
前記情報収集手段は、前記通信手段による前記サーバへのアクセスの度毎に、前記抽出を行うことを特徴としたナビゲーション端末。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項において、
前記広告情報に、前記広告情報に関するアンケートが付加され、
前記情報収集手段は、前記表示の終了をトリガとして、前記ユーザに、前記アンケートに対する回答情報を入力させると共に、前記通信手段に、前記回答情報を前記サーバへ送信させることを特徴としたナビゲーション端末。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項において、
前記通信手段は、自端末の起動をトリガとして、前記サーバへのアクセスを行うことを特徴としたナビゲーション端末。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか一項において、
前記通信手段は、前記操作の開始をトリガとして、前記サーバへのアクセスを行い、
前記制御手段は、前記ユーザ情報が入力された場合、前記ユーザに対して前記操作の継続を許可することを特徴としたナビゲーション端末。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項において、
前記表示手段は、前記サーバから、互いに異なる優先度が付加された複数の広告情報が配信された場合、前記優先度に応じて前記複数の広告情報の表示順序を決定することを特徴としたナビゲーション端末。
【請求項8】
ナビケーション機能を有するナビゲーション端末と、
前記ナビゲーション端末との無線通信を行うサーバと、を備え、
前記サーバは、
前記ナビゲーション端末からのアクセスに応じて、前記ナビゲーション端末に対し、前記ナビゲーション端末を使用するユーザの属性、嗜好、及び環境の少なくとも一つに関するユーザ情報を要求し、
前記ユーザ情報に則した広告情報を、前記ナビゲーション端末へ配信し、
前記ナビゲーション端末は、
前記要求に応じて、前記ユーザに前記ユーザ情報を入力させると共に、前記ユーザ情報を前記サーバへ送信し、
前記広告情報を表示し、
前記ユーザ情報が入力された場合に、前記ユーザからの前記ナビゲーション機能を利用するための操作を受け付ける、
広告配信システム。
【請求項9】
ナビケーション機能を有するナビゲーション端末の制御方法であって、
前記ナビゲーション端末のユーザに、サーバへの無線アクセスに応じて要求された、前記ユーザの属性、嗜好、及び環境の少なくとも一つに関するユーザ情報を入力させ、
前記ユーザ情報を前記サーバへ送信し、
前記サーバから前記ユーザ情報に則して配信される広告情報を表示し、
前記ユーザ情報が入力された場合、前記ユーザからの前記ナビゲーション機能を利用するための操作を受け付ける、
ことを含むナビゲーション端末の制御方法。
【請求項10】
ナビケーション機能を有するナビゲーション端末に、
前記ナビゲーション端末のユーザに、サーバへの無線アクセスに応じて要求された、前記ユーザの属性、嗜好、及び環境の少なくとも一つに関するユーザ情報を入力させる処理と、
前記ユーザ情報を前記サーバへ送信する処理と、
前記サーバから前記ユーザ情報に則して配信される広告情報を表示する処理と、
前記ユーザ情報が入力された場合、前記ユーザからの前記ナビゲーション機能を利用するための操作を受け付ける処理と、
を実行させるための制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−196936(P2011−196936A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−66578(P2010−66578)
【出願日】平成22年3月23日(2010.3.23)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】