説明

ネットワークアクセスを制御するシステム

【課題】デュアルモードサービスを使用する場合とそうでない場合とで異なる料金を請求できるようにする。
【解決手段】ネットワークアクセスの制御を容易にするシステムは、パブリック発信IPアドレスに関連付けられた地理的位置を決定する検索コンポーネント(108)を含み、パブリック発信IPアドレスは、デュアルモードクライアント(104)によって行われる、デュアルモードサービスを求める要求に関連付けられる。比較コンポーネント(114)は、決定された地理的位置を、デュアルモードクライアントに関連付けられた保持された地理的位置と比較してユーザがデュアルモードサービスを使用するか否かを判別し、その判別結果に対応した料金レートで料金請求を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2006年4月17日に出願された「DYNAMIC DUAL-MODE SERVICE ACCESS CONTROL, LOCATION-BASED BILLING, AND E911 MECHANISMS」と題する米国特許出願第11/379022号と、2005年5月24日に出願された「DYNAMIC DUAL-MODE SERVICE ACCESS CONTROL, LOCATION-BASED BILLING, AND E911 MECHANISMS」と題する米国特許仮出願第60/683992号の優先権を主張する、2005年6月23日に出願された「DYNAMIC DUAL-MODE SERVICE ACCESS CONTROL, LOCATION-BASED BILLING, AND E911 MECHANISMS」と題する米国特許出願第11/159606号との優先権を主張する。これらの出願の全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、セルラネットワークにおけるマルチモードサービスに関し、より詳細には、1つまたは複数のアクセスポイントに対するアクセス制御に関する。
【背景技術】
【0003】
セルラおよびIP技術の急速な進歩および収束は、IPおよびセルラサービスに対する消費者の要望を満たすことばかりでなく、そのようなサービスによってプロバイダが収入を失うような事態を招くことのないように保証することに関しても、多くの新しい課題をプロバイダに提示している。ブロードバンド通信事業者(例えば、DSL−デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line)、ケーブルテレビシステム)は、厳しい要求を課し続けるマルチメディア技術用のデータサービスばかりでなく、VoIP(ボイスオーバIP(voice over IP))を利用する音声通信用のデータサービスも提供する手段としてのインターネットを介したデータダウンロードおよびアップロード用に、より多くの帯域幅を加入者に提供し続けている。
【0004】
従来、DSLおよびワイヤレスアプリケーションにおいては、ブロードバンド通信事業者への接続であるDSLまたはケーブルモデムを提供することができる。典型的には、DSLモデムは、WiFiアクセスポイント(AP)を受信するための少なくとも1つのポートを含む。WiFiすなわちワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity)は、IEEE802.11(a、b、gなど)による規格に従って定義されており、自宅の長椅子、ホテルルームのベッド、または職場の会議室から、配線を必要とせずにインターネットに接続することを可能にする。WiFiは、セル電話で使用される技術と類似しており、例えばコンピュータなどの装置が、基地局の範囲内であればどこからでも、屋内および屋外を問わず、データを送受信することを可能にする。ブロードバンドサービスにアクセスするために、ポイントツーポイントプロトコルオーバイーサネット(登録商標)(PPPoE(Point−to−Point Protocol over Ethernet(登録商標)))認証サービスが提供され、その結果、加入者は、ワイドエリアネットワークリンクに送受器(ハンドセット)を介してアクセスすることができる。
【0005】
免許不要モバイルアクセス(UMA(Unlicensed Mobile Access))技術は、免許不要スペクトル技術(例えば、Bluetooth(商標)およびIEEE802.11x媒体)を介した、GSM(移動通信用グローバルシステム(Global System for Mobile Communications))およびGPRS(汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service))モバイルサービスへのアクセスを提供する。UMA技術は、IPベースのブロードバンド接続を介して、GSMおよびGPRSコアネットワークサービスへの代替アクセスを提供する。UMAを利用することで、加入者は、マルチモード(例えばデュアルモード)モバイル送受器を使用して、セルラネットワークとパブリック/プライベート免許不要ワイヤレスネットワークの間でローミングを行い、ハンドオーバを体験することができ、それによって、ネットワーク間を移動したときに、一貫性のあるユーザ体験を得ることができる。
【0006】
動作について述べると、UMA対応のデュアルモード送受器を有するモバイル加入者が、その送受器が接続を許可される免許不要ワイヤレスネットワークの範囲内に移動する。接続が行われると、送受器は、免許不要ネットワークを介したGSM音声サービスおよびGPRSデータサービスに対する認証を受け、権限を付与されるために、ブロードバンドIPアクセスネットワークを介してUNC(UMAネットワークコントローラ(UMA Network Controller))と交信する。承認されると、コアネットワーク内に保存された加入者の現在位置データが更新される。その時点以降、すべてのモバイル音声およびデータトラフィックは、セルラ無線アクセスネットワークの代わりに、UMAN(UMAネットワーク)を介して、送受器に転送される。加入者が接続されている免許不要ネットワークの範囲外に移動した場合、UNCおよび送受器は、免許を受けた戸外ネットワークに接続を円滑に戻すので、これらの全プロセスは、ユーザからは気づかれない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ブロードバンドサービス内のアクセスポイント(AP)は、UMA技術には気づかれない。UMAクライアントがIP接続を有し、宛先アドレスを有する限り、信号は送受器からUNCに流れることができ、ログインが行われることができる。その後、UNCからクライアントまでのセキュアトンネル(secure tunnel)が確立され、GSM認証手続きをUNCに対して開始することができ、アクセスが許可される。UNC(および/またはWiFiの使用)は、認証を提供せず、送受器の物理的位置を確認することができない。したがって、加入者は、WiFi APおよびDSLモデムを別の場所(例えば、近所の家)に持って行き、DSL通信事業者がまったく知ることなく、その別の場所から接続を確立することが可能であり、それによって通信事業者への収入を回避する。これは、加入者の所在地が知られることが望ましい救急(E911)サービスに対しても、負の影響を有する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下の説明は、請求される主題のいくつかの態様についての基本的理解を提供するために、簡略化された要約を提示する。この要約は、包括的な概要ではなく、請求される主題の主要/不可欠な要素を識別すること、または本発明の範囲を定めることは意図されていない。その唯一の目的は、後に提示されるより詳細な説明に対する前置きとして、いくつかの概念を簡略化された形式で提示することである。
【0009】
請求される主題は、ワイヤレス無線ネットワークをバイパス(し、料金を回避)するためにアクセスポイントを利用する加入者の能力を制限することに関する。より具体的には、デュアルモードサービスは、マルチモード装置が、ブロードバンドネットワークを利用して、データを送信および受信することを可能にする。例えば、デュアルモード装置が、ブロードバンドネットワークへのアクセスポイント(例えば、ワイヤレスルータ)の範囲内にいる場合、(例えば、GSMネットワークの代わりに)ブロードバンドネットワークを介して、デュアルモード装置に関係する音声およびデータを転送するように、要求が行われることができる。しばしば、ブロードバンドの利用(例えば、VoIP)は、加入者に費用の削減をもたらし、ブロードバンドネットワークを利用することを、そのような加入者にとって望ましいものにする。
【0010】
デュアルモード装置がアクセスポイントに関連する信号(例えば、WiFi信号、Bluetooth信号など)を検出した場合、そのような装置は、そのアクセスポイントによってブロードバンドネットワークにアクセスし、そのアクセスポイントに関する権限付与/認証手順に着手することができる。より詳細には、IPデータパケットが、GSMネットワークプロバイダなど、デュアルモードクライアントに関連するワイヤレスサービスプロバイダによって維持されるコンポーネントに提供され得る。IPデータパケットは、とりわけ、ブロードバンドネットワークプロバイダに関連付けられたパブリック発信IPアドレスと、アクセスポイントに割り当てられたMACアドレスと、デュアルモード装置を識別するデータとを含むことができる。
【0011】
マルチモード装置がデュアルモードサービスを利用する権限を付与されているかどうかを決定するため、デュアルモード装置の近似的な地理的位置を確認することができる。例えば、パブリック発信IPアドレスが、そのようなアドレスの所有者(例えば、IPサービスプロバイダ)の所在地住所を探すために利用することができる。MACアドレスおよび確認された住所は、権限付与されたMACアドレスおよび所在地住所(または市、国など)と比較することができる。アクセスポイントのMACアドレスおよび識別された近似的な地理的位置が、(ワイヤレスネットワークプロバイダのデータベース内に保持される)権限付与されたMACアドレスおよび地理的位置と一致しない場合、デュアルモードサービスは使用可能にされない。代わりに、マルチモード装置は、データ(例えば、電話呼、画像など)を送信/受信するために、無線アクセスネットワークを利用し続ける。アクセスポイントのMACアドレスおよび識別された近似的な地理的位置が、(デュアルモード装置に関する)権限付与されたMACアドレスおよび地理的位置と一致する場合、デュアルモードサービスは使用可能にされる。言い換えると、デュアルモード装置に関連するデータは、ブロードバンドネットワークによって転送される。
【0012】
上記および関連する目的を達成するため、開示される発明のある例示的な態様が、以下の説明および添付の図面と関連させて本明細書で説明される。しかし、これらの態様は、本明細書で開示される原理が利用され得る様々な方法のうちの数例を示すに過ぎず、そのようなすべての態様およびそれらの均等物を含むことが意図されている。その他の利点および新規な特徴は、以下の詳細な説明を図面と併せて検討することから明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】デュアルモードサービスにアクセスするためのアクセスポイント使用の制御を容易にするシステムの高水準ブロック図である。
【図2】音声データを送信/受信するためにブロードバンドネットワークを利用することができるマルチモードクライアントを示す図である。
【図3】近似された地理的位置に少なくとも部分的に基づいて加入者に料金請求することを容易にするシステムのブロック図である。
【図4】マルチモードクライアントに対してデュアルモードサービスへのアクセスを許可するかどうかを決定するための方法を示す図である。
【図5】デュアルモードサービスが要求されたときに音声データをどのように送信/受信すべきかを決定するための方法を示す図である。
【図6】ネットワークアクセスの制御を容易にするシステムを示す図である。
【図7】本発明による、ネットワークアクセスを制御する方法を示す図である。
【図8】別の態様による、位置ベース料金請求を提供する方法を示す図である。
【図9】本発明の別の態様による、UMAクライアントのネットワークアクセス制御を提供するより詳細なシステムを示す図である。
【図10】加入者ブロードバンド接続の物理的エンドポイントを確認し、加入者をIPアドレスに関連付けることによって認証を行う方法を示す図である。
【図11】利用され得るレコードフォーマットの例を示す図である。
【図12】利用され得るレコードフォーマットの例を示す図である。
【図13】クライアント登録手順を示す図である。
【図14】UMAサービスを可能にする権限を付与されたブロードバンド顧客エンドポイントの物理的位置を識別および確認する方法を示す図である。
【図15】ブロードバンド物理的位置をUMAクライアントのパブリック発信IPアドレスと相関させ、その後、UMAサービスを許可または拒否する方法を示す図である。
【図16】位置ベース料金請求を提供する目的で、UMAクライアント登録手順中にセルグローバル識別情報を特定のIEEE802.11アクセスポイントに動的に割り当てる方法を示す図である。
【図17】E911遵守の目的で、物理的位置情報をUMAクライアントセッションに動的に割り当てる方法を示す図である。
【図18】E911遵守の目的で、物理的位置情報をUMAクライアントセッションに動的に割り当てる代替方法を示す図である。
【図19】E911遵守の目的で、物理的位置情報をUMAクライアントセッションに動的に割り当てるまた別の代替方法を示す図である。
【図20】本発明の一態様による、別の例示的なアーキテクチャを示す図である。
【図21】IP登録手順のためのメッセージフローを示す図である。
【図22】UMA登録および権限付与手順のためのメッセージフローを示す図である。
【図23】本発明の一態様による、デュアルモード送受器(DMH)の概略ブロック図である。
【図24】UNCおよび/またはHSSなどに記憶およびアクセスを提供するように動作可能なコンピュータのブロック図である。
【図25】本発明の一態様による、DMSアクセス制御、位置ベース料金請求、およびE911メカニズムを容易にする、例示的なGSMネットワークを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
請求される主題が、今から図面を参照して説明され、図面全体において、同様の参照番号は、同様の要素を指示するために使用される。以下の説明では、請求される主題についての詳しい理解を提供するために、説明の目的で、多くの具体的な詳細が説明される。しかし、これらの具体的な詳細を伴わずとも、本発明が実施され得ることは明白であろう。その他の例では、よく知られた構造および装置は、請求される主題の説明を容易にするために、ブロック図形式で示される。
【0015】
本出願で使用される「コンポーネント」および「システム」という用語は、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中ソフトウェアである、コンピュータ関係エンティティを指示するものとされる。例えば、コンポーネントは、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、ハードディスクドライブ、(光および/もしくは磁気記憶媒体の)複数の記憶ドライブ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、ならびに/またはコンピュータとすることができるが、これらに限定されない。例を挙げると、サーバ上で実行中のアプリケーションおよびサーバは共に、コンポーネントとすることができる。1つまたは複数のコンポーネントが、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在することができ、また1つのコンポーネントは、1つのコンピュータ上に配置されることができ、かつ/または2つ以上のコンピュータの間に分散されることができる。
【0016】
請求される主題は、デュアルモードサービスを利用することに関して、一定の権限を付与されたアクセスポイントにユーザを制限することに関する。従来、ワイヤレスネットワークプロバイダ(例えば、GSMネットワークプロバイダ)は、MACアドレスを加入者に関連付け、アクセスポイントに関連付けられたMACアドレスが、加入者に割り当てられ権限付与されたMACアドレスと一致する場合に限って、加入者がGSMネットワークをバイパスすることを許可する。しかしユーザは、アクセスポイントの位置を容易に変更することができるため、例えばユーザがWiFiを使用してデュアルモードサービスにアクセスする(例えば、パケット交換ネットワークを利用してGSMネットワークをバイパスする)権限を付与される場所の、システムによる管理を制限することができる。詳細な一例では、国を跨いで旅行するユーザは、単に(保持されたMACアドレスを含むことができる)ルータを一緒に持ち運びデュアルモードサービスを使用することにより、国際ローミング料金の支払いを回避することができる。そのようなシナリオは、ワイヤレスネットワークプロバイダには収入の著しい喪失を、(同時に、ワイヤレスサービスプロバイダによって意図された、デュアルモードサービスを利用する顧客には費用の増大を)もたらす。
【0017】
加入者がWiFi、Bluetoothなどを使用してDMS(デュアルモードサービス(dual−mode service))にアクセスすることができる場所を管理すること、およびDMSにアクセスするために加入者が利用することができるアクセスポイントを制限することに関する、サービスプロバイダの考え方が、本明細書では説明される。この概念を説明する目的で、DMS技術は、UMA(免許不要モバイルアクセス(unlicensed mobile access))、IMS(IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem))VoIP、またはその他の任意の適切なシステム/プロトコルとすることができる。このサービスプロバイダの考え方は、UNC−SGW(UMAネットワークコントローラ−セキュリティゲートウェイ)がUMAクライアントのパブリック発信IPアドレスを確認することを可能にする、既存のUMAおよびブロードバンドセキュリティ手順の上に構築される概念を提供する。1つのソリューションでは、ブロードバンドエンドポイントの物理的位置が、DMSアクセスを制御し、動的位置ベース料金請求(location based billing)を提供し、動的にE911規制を遵守するために使用される。加えて、請求される主題は、DSLブロードバンドネットワーク、ケーブルモデムネットワーク、WiMAXベースのブロードバンドネットワーク、またはその他の任意の適切なブロードバンドネットワークに適用することもできる。
【0018】
一実施では、DMSは、物理的エンドポイントを制限しない。ブロードバンドサービスおよびRBGW(住宅用ブロードバンドゲートウェイ)は、DMSからは気づかれない。本発明を説明する目的で、DMS技術は、UMAとの関連において説明されるが、IMS VoIP技術とすることもできることに留意されたい。
【0019】
特に図1を参照すると、DMSとの接続を1つまたは複数のアクセスポイントに制限することを可能にするシステム100が示されている。システム100は、アクセスポイント102を含み、アクセスポイントは、例えば、ワイヤレスルータ、リピータ、またはポータブル装置がDMSにアクセスことを可能にするその他の任意の適切な装置とすることができる。例えば、アクセスポイント102は、WiFi、Bluetooth、またはその他の任意の適切なプロトコルによって通信することができる。マルチモードクライアント104は、アクセスポイント102を利用して、ケーブルサービスプロバイダによって提供されるネットワークのような通信事業者ブロードバンドネットワーク106、DSLネットワーク、WiMAX対応ネットワーク、またはその他の任意の適切なブロードバンドネットワークに接続することができる。通信事業者ブロードバンドネットワーク106は、マルチモードクライアント104を、GSMネットワークプロバイダなどのワイヤレスネットワークプロバイダによって維持される検索コンポーネント108に通信可能に結合するために利用されることができる。検索コンポーネント108は、例えばGSM音声および/またはGPRSデータサービスに関する、マルチモードクライアント104の認証および権限付与に関連して利用することができる。承認されると、すべてのモバイル音声およびデータトラフィックは、ワイヤレスネットワーク(無線アクセスネットワーク)の代わりに、例えばUMAネットワークを介して、マルチモードクライアント104に転送されることができる。
【0020】
サービス登録中、マルチモードクライアント104が、それ自体を認証し、GSMネットワークを用いてセキュアIPトンネルを確立するプロセスを経過するとき、マルチモードクライアント104は、GSMネットワークに、1つまたは複数のIPパケットを提供する。パケットの少なくとも1つ(例えば、パケットヘッダ)の中で、パブリック発信IPアドレスが提供されることができる。より詳細には、アクセスポイント102に関してブロードバンドネットワークへのアクセスを提供するIPサービスプロバイダは、通信事業者ブロードバンドネットワーク106のユーザに割り当てられ得る様々なIPアドレスに関連付けられる。IPアドレスの各々は、サービスプロバイダおよびそのようなサービスプロバイダの位置にマッピングされる。加えて、マルチモードクライアント104は、認証および権限付与を受けるとき、アクセスポイント102のMACアドレスを提供することができる。
【0021】
検索コンポーネント108は、パブリック発信IPアドレスを受信し、そのIPアドレスの発信位置(例えば、そのIPアドレスに関連付けられたIPサービスプロバイダの地理的位置)を決定することができる。例えば、検索コンポーネント108は、パブリック発信IPアドレス情報112を含むデータストア110にアクセスすることができる。一例によれば、データストア110の内容は、パブリック発信IPアドレスに関連付けられたIPプロバイダの物理アドレスが決定され得るように、IPアドレスに従ってインデックス付けされることができる。
【0022】
検索コンポーネント108は、比較コンポーネント114に通信可能に結合されることができ、比較コンポーネントは、加入者権利118に関するデータを含むデータストア116にアクセスすることができる。より具体的には、データストア116は、加入者、加入者に関連付けられた権限付与されたMACアドレス、およびDMSに関して権限付与された位置を含むことができる。一例によれば、比較コンポーネント114は、マルチモードクライアント104に関連付けられた加入者を識別するデータを受信することができ、その後、加入者に関連付けられた権限付与されたMACアドレスおよび地理的位置(例えば、市)を取り出すことができる。検索コンポーネント108は、パブリック発信IPアドレスに関連付けられた地理的位置を、比較コンポーネント114に提供することができ、比較コンポーネントは、そのような位置を、データストア116の加入者権利118の範囲内の位置と比較する。比較コンポーネント114が、検索コンポーネント108によって確認された位置がデータストア116内の位置と一致すると決定した場合、マルチモードクライアント104は、DMSを利用する(例えば、音声およびデータの送信および受信のためにパケット交換ネットワークを利用する)権限を付与される。
【0023】
比較コンポーネント114が、マルチモードクライアント104によって提供されたIPデータパケット内のパブリック発信IPアドレスに関連付けられた位置が、データストア116内の権限付与された位置と異なると認識した場合、比較コンポーネント114は、DMSの使用を拒否するのに利用することができる。例えば、マルチモードクライアント104は、音声およびデータの伝送用に(GSMネットワークなどの)無線アクセスネットワークを利用(し、そのようなネットワークの使用に関連する料金を負担)するように強制されることができる。比較コンポーネント114は、マルチモードクライアント104に、通信事業者ブロードバンドネットワーク106によるアクセスの阻止について通知することができる。加えて、比較コンポーネント114は、必要であれば、アクセスポイント102に関連付けられたMACアドレスを、権限付与されたMACアドレスと比較することができ、2つのMACアドレスが一致しない場合、DMSの使用を阻止することができる。
【0024】
次に図2を参照すると、DMSに関するマルチモードクライアントの権限付与に関して決定が行われ得るときを説明する環境例200が示されている。マルチモードクライアント202は、そのようなクライアント202が、WiFiまたはBluetoothなどを利用して、ブロードバンドネットワークにアクセスすることができる領域に入ることができる。そのような領域は、アクセスポイント領域204と呼ばれる。マルチモードクライアントは、アクセスポイント領域204に入ると、ワイヤレスサービスプロバイダを用いる認証および権限付与手順を開始することができる。例えば、電話呼またはデータをブロードバンドネットワークに転送させることは、電話呼およびデータのためのGSMネットワークの使用と比較した場合に、加入者にとっての費用削減に結びつけられることがある。マルチモードクライアント202は、ワイヤレスサービスプロバイダによって維持されるコンポーネントに、アクセスポイントに関連付けられたブロードバンドネットワークプロバイダに関係するパブリック発信IPアドレスを含むIPデータパケットを提供することができる。
【0025】
加えて、IPデータパケットは、アクセスポイントのMACアドレスと、加入者および/またはマルチモードクライアント202を識別するデータとを含むことができる。その後、パブリック発信IPアドレスは、検索サービスまたはコンポーネントに提供されることができ、検索サービスまたはコンポーネントは、IPアドレスの位置(例えば、そのIPアドレスを所有するIPサービスプロバイダの位置)を決定することができる。権限付与された位置が、(パブリック発信IPアドレスから)決定された位置と一致しない場合、マルチモードクライアントは、DMSの使用を拒否される(パケット交換ネットワークを介したデータの転送を拒否される)。手順は、マルチモードクライアントがアクセスポイント範囲204に入るたびに開始されることができる(マルチモードクライアント202によって発呼される呼毎には必要とされない)。したがって、マルチモードクライアント202がアクセスポイント範囲204から出て、後に再び入る場合、再入場の時に権限付与および認証手順が繰り返される。
【0026】
次に図3を参照すると、アクセスポイントに関する制限の実施を容易にするシステム300が示されている。システム300は、システム100(図1)と同様に、WiFi、Bluetooth、またはその他の適切なワイヤレス信号を発信することができるアクセスポイント302を含む。マルチモードクライアント304は、信号を検出し、アクセスポイント302を利用して、通信事業者ブロードバンドネットワーク306に接続することができる。マルチモードクライアント304は、デュアルモードサービスを利用する(例えば、電話呼およびデータをGSMネットワークから通信事業者ブロードバンドネットワーク306に転送させる)ための権限付与を要求することができる。そのような要求は、ワイヤレスサービスプロバイダ(例えば、GSMネットワークプロバイダ)によって維持される検索コンポーネント308へのIPデータパケットの提供を含むことができ、IPデータパケットは、アクセスポイント302に関連付けられたパブリック発信IPアドレス(およびアクセスポイント302のMACアドレス)と、マルチモードクライアント304またはそれに関連付けられた加入者を識別するデータとを含むことができる。検索コンポーネント308は、IPデータパケット内のパブリック発信IPアドレスの使用を通して、パブリック発信IPアドレス情報312を含むデータストア310を検索することができる。例えば、IPサービスプロバイダの位置は、パブリック発信IPアドレスの受信時に決定することができる。
【0027】
パブリック発信IPアドレスの位置は、比較コンポーネント314に提供されることができ、比較コンポーネントは、そのような位置を、データストア316内に保存された位置と比較する。より具体的には、データストア316は、DMSに関連してユーザが利用することができるMACアドレスと、ユーザがDMSを利用する権限を付与される位置とを記述する、加入者権利318を含むことができる。比較コンポーネント314が、検索コンポーネント308によって識別された位置が、(データストア316内に保持された)ユーザに関して権限付与された位置と一致すると決定した場合、マルチモードクライアント304は、DMSへのアクセスを提供されることができる。比較コンポーネント314が、検索コンポーネントによって確認された位置が、データストア316内の権限付与された位置と一致しないと決定した場合、DMSへのアクセスを拒否することができる。
【0028】
加えて、システム300は、加入者が、例えば、GMSネットワークを利用するだけの状態とパケット交換ネットワークを介して呼を転送させる状態の間を移り変わるときに、加入者に適切に料金請求することができる料金請求コンポーネント320を含む。例えば、GMSネットワークに関連する通話時間は、第1の請求料金とすることができ、パケット交換ネットワークに関連する通話時間は、第2の請求料金とすることができる。システム300は、現在位置に基づいてマルチモードクライアント304がDMSにアクセスする権限を付与されない場合に、データストア316が更新される(例えば、追加の権限付与された位置が追加される)ことを可能にする、サービス更新コンポーネント322も含むことができる。例えば、サービス更新コンポーネント322は、現在位置に関してユーザが(手数料を支払って)DMSへのアクセスを提供されることができるように、地理ユーザインターフェースを生成し、それをマルチモードクライアント304に提供することができる。さらに、サービス更新コンポーネント322は、マルチモードクライアントの現在位置におけるDMSへのアクセスに関して、時間制限を実施することができる。具体的な例では、サービス更新コンポーネント322は、地理ユーザインターフェースを生成し、それをマルチモードクライアント304に提供し、アクセスポイント302の一定時間内の使用権限を購入する選択肢を加入者に与えることができる。別の例では、加入者は、そのような加入者が3つの異なる位置(例えば、自宅、職場、喫茶店など)でDMSにアクセスすることを可能にするサービスパッケージを購入することができるが、加入者は、3つのすべての位置をまだ指定することができない。その後、料金請求コンポーネント320は、しかるべく、加入者に料金請求することができる。
【0029】
図4および図5を参照すると、デュアルモードクライアントの現在位置に基づいてDMSの使用を制限することに関する方法が示されている。例えばフローチャートまたはフローダイアグラムの形式で本明細書に示される方法は、説明を簡略にする目的で、一連の行為として示され、説明されるが、いくつかの行為は、請求される主題によれば、本明細書で示され、説明されるのとは異なる順序で、および/またはその他の行為と同時に生じることができるので、請求される主題が行為の順序によって限定されないことを理解および認識されたい。例えば、状態図などで、一連の相互に関係する状態またはイベントとして、方法が代替的に表現され得ることを、当業者であれば理解および認識されよう。さらに、例示された行為は、請求される主題による方法において、必ずしもすべてが実施される必要はない。
【0030】
特に図4を参照すると、DMSへのアクセスを制御する方法が示されている。400において、DMSにアクセスする要求が、デュアルモードクライアント(例えば、携帯電話)から受信される。例えば、デュアルモードクライアントは、アクセスポイントの範囲内に入り、そのようなアクセスポイントから出力されたWiFi信号を検出することができる。追加または代替として、アクセスポイントは、Bluetooth信号、またはデュアルモードクライアントのブロードバンドネットワークとの接続を容易にするその他の任意の適切なワイヤレス信号を出力することができる。要求中、デュアルモードクライアントは、パブリック発信IPアドレス(IPサービスプロバイダに関連付けられたIPアドレス)と、デュアルモードクライアント(またはそれに関連付けられた加入者)を識別するデータと、アクセスポイントのMACアドレスとを含むことができるIPデータパケットを生成することができる。
【0031】
402において、全体としてIPデータパケット、特にパブリック発信IPアドレスを、ワイヤレスネットワークプロバイダ(例えば、GSMネットワークプロバイダ)によって維持されるコンポーネントで受信することができる。404において、デュアルモード装置の近似的位置が、パブリック発信IPアドレスに基づいて決定される。例えば、パブリック発信IPアドレスを分析することによって、IPサービスプロバイダの地理的住所(例えば、15 State Avenue、New York、NY)を発見するサービスを、デュアルモードクライアントの近似的位置を決定するために利用することができる。しかし、デュアルモードクライアントを少なくとも近似的に発見する任意の適切なサービスも発明者らによって企図されており、本明細書に添付される特許請求の範囲内に収まることが意図されていることが理解されよう。
【0032】
406において、決定された位置に少なくとも部分的に基づいて、デュアルモードサービスへのアクセスを許可するかどうかに関する決定が行われる。より具体的には、ワイヤレスサービスプロバイダは、様々な加入者に関連付けられた権利を保持するデータベースを含むことができる。例えば、(任意の利用可能なアクセスポイントの使用を加入者に許可するのではなく)一定の位置内のアクセスポイントに加入者を制限することが望ましいことがある。したがって、データベースは、アクセスポイントのMACアドレスと、(IPサービスプロバイダの地理的位置によって確認される)そのようなアクセスポイントの近似的な地理的位置とに関する制限を含むことができる。したがって、MACアドレスおよび要求内のパブリック発信IPアドレスに関連付けられた位置が、(加入者の権利を定義する)データベース内のMACアドレスおよび位置と一致する場合、デュアルDMSを求める要求は承諾される。MACアドレスおよび要求内の発信アドレスに関連付けられた位置が、データベース内のMACアドレスおよび位置と一致しない場合、DMSを求める要求は拒否され、加入者は、無線アクセスネットワーク(例えば、GSMネットワーク)を利用し、それに関連する料金を負担するように強制される。
【0033】
次に図5を参照すると、DMSを要求するための方法が示されている。500において、デュアルモードクライアントが、アクセスポイントの範囲に入る。例えば、デュアルモードクライアントは、ワイヤレスルータまたはリピータなどのアクセスポイントによって出力されるWiFi信号を認識および解釈することができる。502において、デュアルモードクライアントは、アクセスポイントに関連付けられたブロードバンドネットワークにアクセスし、アクセスポイント/デュアルモードクライアントに関係するパブリック発信IPアドレスが、ワイヤレスネットワークプロバイダによって維持されるコンポーネントに提供される。504において、DMSにアクセスする権限を付与されたかどうかに関する決定が行われる。上で説明されたように、そのような決定は、少なくとも部分的には、提供されたパブリック発信IPアドレスに関連付けられた地理的位置に基づいている。DMSにアクセスする権限を付与されたと決定された場合、506において、デュアルモードクライアントは、アクセスポイントに関連するブロードバンドネットワークによって(典型的には割安の料金または手数料で)音声/データを送信/受信することができる。DMSにアクセスする権限を付与されなかったと決定された場合、508において、音声/データを、GSMネットワークなどの無線アクセスネットワークによって送信または受信することができる。無線アクセスネットワークの利用は、データを送信および受信するためのブロードバンドネットワーク(例えば、VoIP)の使用と比較した場合に、典型的には、割高な手数料につながる。
【0034】
次に図6を参照すると、ネットワークアクセスの制御を容易にするシステム600が示されている。上で説明されたように、請求される主題は、マルチモード(例えば、DMS)UMAシステムの物理的位置の確認および認証を容易にし、それによって、送受器が権限付与されていない位置からアクセスを行うことを制限する。したがって、例えば、特定の場所(例えば、加入者の自宅または通信事業者によって管理されるホットスポット)におけるデュアルモードUMAサービスへのアクセスは、その場所ではサービスを許可または拒否するように、今では管理することができる。
【0035】
したがって、システム600は、UMAクライアント604が無線ネットワークと通信することを容易にする免許不要ワイヤレスネットワーク(UWN(unlicensed wireless network))602を含む。UMAクライアント604の物理的位置に基づいてUMAクライアント604による無線ネットワークへのアクセスを制御する、無線ネットワークのアクセスコンポーネント606が提供される。一実施では、UMAクライアント604は、デュアルモードモバイル送受器である。UWN602は、デジタル加入者回線(DSL)技術、ケーブルテレビネットワーク、T1/E1、ブロードバンドワイヤレス、FTTH(ファイバツーザホーム(Fiber to the Home))などの、ブロードバンドIPネットワークとすることができる。無線ネットワークは、GSM(移動通信用グローバルシステム)ネットワークおよび/またはGPRS(汎用パケット無線サービス)ネットワークとすることができる。
【0036】
UWN602は、典型的には、一意識別子(例えば、MACアドレス)を含むモデム(例えば、DSLおよび/またはケーブルモデム)を含む。さらに、モデムは、プロバイダによって一意IPアドレスを割り当てられ、その後、そのIPアドレスは、モデムの位置が決定され得るように、加入者アカウント情報に割り当てられる。したがって、確認に関して、既存のGSMプロトコルおよび手順を使用して、UMAクライアント604が利用される場合、免許不要WiFiネットワーク内にありながら、ブロードバンド接続(例えば、DSL)をGSMトランスポートとして使用して、GSMネットワーク上で提供されるのと同じデータおよび音声サービスを提供するために、確認要求は、IP内にカプセル化されて、GSMネットワークへのアクセスを行うブロードバンド接続を介して転送される。無線ネットワーク上のサーバは、モデムMACアドレスから送受器へのマッピングを、(そこでは物理的位置が加入者の自宅である)加入者ホームロケーションに提供する。
【0037】
クライアント604の物理的位置が知られるので、システム600は、クライアント604の物理的位置に基づいた料金請求を容易にする料金請求コンポーネント608をさらに含むことができる。例えば、加入者が自宅にいる場合、クライアントを利用する送受器を介した通話が無料になるように、プロバイダによって構成することができる。しかし、加入者が遠隔地(例えば、小売店)においてUMAクライアント送受器を介して通話を行う場合、その接続に対して異なる料金で請求を行うことが今では可能である。さらに、UMAクライアント送受器の物理的位置が決定され得るので、これは、E911遵守の指令を促進する。
【0038】
図7は、本発明による、ネットワークアクセスを制御する方法を示している。700において、無線ネットワークへのアクセスを提供し、IPパケットをサポートするUWNが受け取られる。702において、加入者のクライアント(例えば、UMA)は、UWNを介した無線ネットワークへのアクセスを開始する。704において、UWN識別子を使用して、クライアントの物理的位置が決定される。706において、クライアントの物理的位置に基づいて、無線ネットワークへのアクセスが許可または拒否される。
【0039】
次に図8を参照すると、別の態様による、UMAクライアントに対する位置ベース料金請求を提供する方法が示されている。800において、無線ネットワークへのアクセスを提供する、IPパケットをサポートするUWNが受け取られる。802において、加入者のUMAクライアントは、UWNを介した無線ネットワークへのアクセスを開始する。804において、UWN識別子を使用して、UMAクライアントの物理的位置が決定される。806において、UMAクライアントの物理的位置に基づいて、無線ネットワークへのアクセスが許可または拒否される。
【0040】
図9は、UMAクライアント902のネットワークアクセス制御を提供するより詳細なシステム900を示している。UMAアーキテクチャ内には、少なくとも以下の要素、すなわち、送受器内のUMAクライアント902、3GPP規定A/Gbインターフェースによってコアネットワークへのインターフェースを提供するUNC904、MSC(モバイル交換センタ(mobile switching center))906、RADIUSサーバ908、プレゼンスマネージャ(PM(presence manager))910、およびHSS(ホーム加入者サーバ(home subscriber server))912が存在する。従来、UMA送受器902は、コアネットワークのGSM音声サービスおよび/またはGPRSデータサービスへのアクセスに対する認証を受け、権限を付与されるために、免許不要ワイヤレスネットワーク(例えば、WiFi、Bluetooth)からIPアクセスネットワーク914(例えば、ブロードバンドDSL)を介して、UNC904と通信する。承認されると、コアネットワーク内に保存された加入者の現在位置データが更新され、すべてのモバイル音声およびデータトラフィックは、無線アクセスネットワークの代わりに、UMAネットワーク(UMAN)を介して、UMA送受器902に転送される。
【0041】
一実施例では、請求される主題は、新しい機能を、RADIUSプレゼンスエージェント(presence agent)920の形態でRADIUSサーバ908に追加し、かつ/または新しいデータベースを介するUNCプレゼンスエージェント922の形態でUNC904に追加することに関する。プレゼンスエージェント(920および922)は、プレゼンス通知メッセージの伝達を容易にする。新しいデータベースは、どこにでも、例えばHSS912内に配置されることができる。その場合、HSS912は、少なくとも新しいRADIUSサーバのように機能する。
【0042】
DMSプレゼンス通知メッセージは、DSLアカウントE.164番号、IPアドレス、UMA E.164番号、IMSI(国際モバイル加入者識別番号(international mobile subscriber identity))および/または加入者物理的位置情報(例えば、所在地住所)を含むことができる。IMSIは、移動電話サービスの加入者を一意に識別するITU−T仕様である。IMSIは、GSMネットワークにおいて使用され、少なくとも電話の登録国(home country)および通信事業者を識別するために、すべてのセルラネットワークにおいて使用されることができる。このIPアドレスに関連するプレゼンスおよび位置情報が受け取られると、UMAクライアント902がUNC908に登録されたとき、UNCは、IMSIおよびパブリック発信IPアドレスを読み取る。UMA登録手続き中、UMAクライアントは、以下の情報、すなわち、IMSI、AP ID、およびパブリック発信IPアドレスを、UNCに送信する。システムは今では、HSS914に行き、IP E.164アドレスで検索を行い、それがこのUMAクライアント902の有効IPアドレスであるかどうかを調べるチェックを行うことができる。有効IPアドレスである場合、システムは、その番号を確認し、サービスを与える。DMSが検索され有効レコードが返されない場合、IPアドレスから生じたアドレスは、権限を付与されないアドレスである。DSL通信事業者は、IPアドレスに対応する特定の慎重な位置情報を割り当てることができる。
【0043】
上で説明されたように、加入者がWiFiを使用してDMSにアクセスすることができる場所を管理することに関するサービスプロバイダの観点が提供される。サービスプロバイダの観点は、UNC−SGWがUMAクライアントのパブリック発信IPアドレスを確認することを可能にする、既存のUMAおよびブロードバンドセキュリティ手順の上に構築される。ソリューションは、DMSアクセスを制御し、動的位置ベース料金請求を提供し、動的にE911規制を遵守するための、ブロードバンドエンドポイントの物理的位置の使用を含む。本説明は、DSLブロードバンドネットワークに焦点を定めるが、同じ概念は、ケーブルモデムネットワーク、T1/E1、FTTHなどの、非DSLネットワークにも適用されることができる。
【0044】
通信事業者は今では、収束されたサービスに対して異なる課金を行うことができる。例えば、加入者が自宅でペアレントDSLサービスを使用する場合、通話は無料とすることができる。加入者が地元の小売店でWiFiホットスポットを使用する場合、通話は、通常のGSM料金で課金され、または加入者の自宅とは異なるように課金されることができる。
【0045】
図10は、加入者ブロードバンド接続の物理的エンドポイントを確認し、加入者をIPアドレスに関連付けることによって認証を行う方法を示している。1000において、ブロードバンドスタートアップ手順(例えば、PPPoE開始手順)中、ブロードバンドモデムは、ログインを行い、ネットワークアクセスサーバの動的アドレスプール(dynamic address pool)からIPアドレスを獲得する。例えば、アクセス手順の一部として、RADIUSサーバは、割り当てられたIPアドレスを、ブロードバンドアカウント識別情報(例えば、POTS(普通の旧式電話システム(plain old telephone system))E.164番号)に関連付ける。1002において、IPアドレスをブロードバンドアカウント識別情報に関連付けた後、ブロードバンドサービスプロバイダは、1004に示されるように、プレゼンス通知メッセージを、新しいDMS加入者権限付与データベース(DAD(DMS subscriber authorization database))に送信する。プレゼンス通知メッセージは、ブロードバンドアカウント識別情報およびIMSIパラメータに基づいて、ブロードバンド接続を使用する権限をUMAクライアントに付与するために、UNC−SGWによって使用される情報を含むことができる。1006において、登録手順中、UMAクライアントは、IMSI、発信パブリックIPアドレス、およびアクセスポイントのMACアドレスを提供する。1008において、UNC−SGWは、UMAクライアントのIMSIおよびパブリック発信IPアドレスのペアを、DADを用いて確認する。
【0046】
DADは、UMAN内に存在し得る仮想要素であり、HLR(ホームロケーションレジスタ(Home Location Register))、HSS(ホーム加入者サーバ)、AAAサーバ、または通信事業者固有のデータベースなど、より大きな加入者データベースの一部とすることができる。DADの主要機能は、ブロードバンドサービスプロバイダからプレゼンス通知メッセージを受信すること、ブロードバンドアカウント識別情報およびパブリックIPアドレスを、UMA加入者IMSIと、ならびに現在のIMSIおよびIPアドレスと相関させること、UMAクライアントIMSIおよび発信パブリックIPアドレスに基づいて、UNC−SGWからの権限付与要求を承認または拒否することを含む。
【0047】
DADは、権限付与されたブロードバンド識別情報毎に、適切な情報レコードを供給されることができる。図11および図12は、利用され得るレコードフォーマット1100および1200の例が示されている。第1のレコードフォーマット1100は、以下の情報を含むことができる。
【0048】
【表1】

【0049】
第2のレコードフォーマット1200(図12)は、以下の情報を含むことができる。したがって、データベースレコードは、IMSIおよびE.164番号を含むことができる。
【0050】
【表2】

【0051】
ブロードバンドサービスプロバイダのセキュリティおよびアクセス制御手順は、ブロードバンド接続を使用する権限を付与された1つまたは複数のIMSIを供給されることができる。
【0052】
UNC登録手順は、(UMA仕様UMAステージ2によって規定される)以下のMS(移動局)およびAP(アクセスポイント)アドレシングパラメータを含むことができる。
【0053】
− 端末内のSIMに関連付けられたIMSI。この識別番号は、MSがUNCに登録するときに、MSによってUNCに提供される。UNCは、登録されたMS毎にレコードを維持する。例えば、IMSIは、UNCがBSSMAP(基地局システム管理アプリケーションパート(base station system management application part))PAGINGメッセージを受信したときに、適切なMSレコードを見つけるために、UNCによって使用される。BSSMAPプロトコルは、汎用BSS(基地局システム(base station system))制御情報を、MSC(モバイル交換センタ)とBSSの間で伝達するためにも使用される。一例は、MSCとBSSの間のトラフィックチャネルの割り当てである。
【0054】
− MSのパブリックIPアドレス。MSのパブリックIPアドレスは、UNC−SG
【0055】
WによってMSから受信されるパケットの最外IPヘッダに存在するソースIPアドレスである。利用可能であるならば、この識別情報は、ロケーションサービスおよび不正検出をサポートするために、UNCによって使用されることができる。この識別情報は、QoS(サービス品質)処理を必要とする、管理されたIPネットワークのIPフローを伝えるために、サービスプロバイダによって使用されることもできる。
【0056】
− アクセスポイント(AP)ID。AP−IDは、MSがそれを介してUMAサービスにアクセスする免許不要モードアクセスポイントのMACアドレスである。この識別情報は、MSがUMAサービスを要求するときに、(APからブロードキャストによって獲得されて)MSによってUpインターフェースを介してUNCに提供される。AP−IDは、ロケーションサービスをサポートするために、UNCによって使用されることができる。AP−IDは、UMAサービスアクセスを権限付与されたAPを介したものだけに制限するために、サービスプロバイダによって使用されることもできる。
【0057】
図13は、クライアント登録手順を示している。1300において、クライアント登録手順が開始される。1302において、UNC−SGWは、クライアントIMSIおよび発信パブリックIPアドレスを、DADに照らして確認する。
【0058】
図14は、UMAサービスを可能にする権限を付与されたブロードバンド顧客エンドポイントの物理的位置を識別および確認する方法を示している。1400において、ブロードバンドモデムを介して、UWNをブロードバンドサービスプロバイダにインターフェースするIPルータが受け取られる。IPルータ上で、加入者のユーザ名およびパスワードが入力され、その情報は、1402に示されるように、RADIUSサーバを介した認証のために、ブロードバンドサービスプロバイダ(例えば、DSLプロバイダ)に送信される。1404において、プロバイダは、そのユーザ名およびパスワードを有効な加入者であるとして認証し、サービスを可能にする。その時点でプロバイダは、割り当てられブロードバンドモデムによって受け入れられる、動的IPアドレス(または静的IPアドレス)を割り当てる。これは、ブロードバンドネットワークにおいて、RADIUSサーバによって処理される。1406において、RADIUSサーバは、ユーザ名/パスワードを収集し、加入者を確認し、アカウンティングプロセスを開始し、加入者のIPアドレスと、特定の加入者がネットワークアクセスを有することを知る。
【0059】
請求される主題によれば、加入者ログイン中に収集した情報を利用し、GSMネットワークに送信されるプレゼンスメッセージを生成する機能が追加される。したがって、1408において、ブロードバンドE.164番号、GSM E.164番号、および物理的位置データ(所在地住所など)を含む、プレゼンス通知メッセージが送信される。1410において、このデータは、GSMネットワーク上の標準プレゼンスインターフェースに送信され、GSMネットワークは、そのデータを受け入れ、データベースに保存する。
【0060】
次に図15を参照すると、ブロードバンド物理的位置をUMAクライアントのパブリック発信IPアドレスと相関させ、その後、UMAサービスを許可または拒否する方法が示されている。1500において、UMAクライアントは自宅に入り、WiFiネットワークを検出し、IPアドレスおよびWiFiセキュリティデータを受信する。1502において、UMAクライアント登録手順が、GSMネットワーク上のUNCに対して、自動的に開始される。登録プロセスは、ブロードバンドモデムのIPアドレスおよびIMSIをUNCに送信して、セキュアトンネルを設定し、標準GSM認証手順を開始することを含む。
【0061】
UNCの追加された新規機能によれば、UNCは、IMSIおよびIPアドレスを収集すると、1504に示されるように、データベース(例えば、HSS DIAMETERデータベース)にクエリを発行して、E.164 DSL番号およびIMSIを取得する。1506において、位置情報を使用して、UNCは、その情報を収集し、レガシGSMネットワークに戻り、デュアルモードサービスを確認するためにネットワークに問い合わせを行う。1508において、ブロードバンド物理的位置が、その特定のUMAクライアントにとって有効なサービスエリアであるかどうかの決定が行われる。1510において、決定に従って、サービスが許可または拒否される。
【0062】
図16は、位置ベース料金請求を提供する目的で、UMAクライアント登録手順中にセルグローバル識別情報を特定のIEEE802.11アクセスポイントに動的に割り当てる方法を示している。UNCは、MSCへの信号伝達を発生させる能力を有し、MSCは、CDR(呼詳細記録(call detail record))を生成し、CDRは、セルグローバル識別情報(CGI(cell global identity))を有し、CGIは、位置領域識別情報およびセルIDとから成る。UNCに追加された新規機能によれば、1600において、UNCは、物理的位置がUMAクライアントにとって有効なサービスエリアであるかどうかを決定する。1602において、UNCは、その特定の物理的位置がそのUMAクライアントにとって有効であることを確認および決定した場合、デュアルモードサービスを与える。1604において、UNCは、UMA料金請求メカニズム内に新しいレコードを動的に生成する。1606において、CGI番号が生成され、その物理的位置に割り当てられる。1608において、UNCがCDRを生成するので、動的に生成されるCGIが、それらの特定の呼記録に割り当てられる。ほとんどすべての新しい機能は、UNC内でプレゼンスエージェントを介して提供される。RADIUSプレゼンスエージェントを介する、ブロードバンドコンポーネント用にRADIUSサーバに追加される機能も存在することができる。1610において、加入者は、その後、物理的位置に関連して生成されたCDRに従って、料金請求されることができる。
【0063】
次に図17を参照すると、E911遵守の目的で、物理的位置情報をUMAクライアントセッションに動的に割り当てる方法が示されている。1700において、物理的位置情報が収集され、データベース内に保存される。このデータベースは、例えば、UNC内に存在することができ、かつ/またはE911データベース更新手順をトリガする通知が送信されるHSS内に、もしくはUNCおよびHSSの両方に存在することができる。1702において、物理的位置情報は、その後、その特定のGSM E.164番号に割り当てられる。1704において、GSM E.164番号は、そのE.164番号に関する物理的位置を用いて、PSAP(公安応答センタ(public safety answering point))データベースを更新するために使用されることができる。PSAPは、E911通報者が交信する最初の交信相手である。PSAPオペレータは、通報者の所在地(位置情報)を確認または獲得し、緊急事態の種類を判断し、どの緊急応答チームに通知すべきかを決定する。
【0064】
図18は、E911遵守の目的で、物理的位置情報をUMAクライアントセッションに動的に割り当てる代替方法を示している。1800において、物理的位置情報が収集され、データベース内に保存される。このデータベースは、例えば、UNC内に存在することができ、かつ/またはE911データベース更新手順をトリガする通知が送信されるHSS内に、もしくはUNCおよびHSSの両方に存在することができる。代替として、1802において、物理的位置は、pANI(擬似自動番号識別(pseudo automatic number identification))として、無線基地局(BTS(base transceiver station))塔に割り当てられることができる。pANIは、ANIの修正であり、ANIトラフィックを処理することのできるシステム間で情報を受け渡すために使用される。pANIは、呼を適切なPSAPに転送するために使用することができる、ワイヤレスE911呼確立において利用される番号である。pANIは一般に、呼が発呼されたセル/セクタを識別し、一方、ANIは、有線発呼者の実際の電話番号を保有する。したがって、1804において、E911通報センタは、電話番号と、pANI番号に基づいた通報者の大よその位置とを獲得することができる。一実施では、擬似電話番号が生成され、BTS塔、セルセクタに割り当てられ、PSAPデータベース内に保存される。
【0065】
図19は、E911遵守の目的で、物理的位置情報をUMAクライアントセッションに動的に割り当てるまた別の代替方法を示している。1900において、通報者は、ブロードバンドネットワークを介してE911通報を開始する。1902において、UNCは、GSM E.164番号をブロードバンドE.164番号(例えば、DSL E.164番号)と相関させる。1904において、UNCは、選択されたタンデム(tandem)に数字を送信するときに、E.164番号を交換する。このようにして、UNCは、通報が地上通信線から発信されたように見えるようにする。ブロードバンドE.164番号は、その電話番号に関する物理的所在地住所をすでに有している。
【0066】
図20は、本発明の一態様による、別の例示的なアーキテクチャ2000を示している。この動的DMSアクセス制御概念を説明する目的で、UMA送受器とすることができるデュアルモード送受器(DMH(dual mode handset))2002が提供される。しかし、IMS VoIP送受器がサポートされ得ることも、企図の範囲内にある。本発明は、DMHに影響を与えず、UMA登録手順中、IMSIおよびパブリック発信IPアドレスを再使用する。
【0067】
ワイヤレス送受器2002は、RBGW2004と通信する。この要素2004は、ブロードバンドモデム(このケースではDSLモデム)、IPルータ、WiFiアクセスポイント、およびアナログ端末アダプタのいずれかまたはすべてを含むことができる。RBGW2004は、ブロードバンドネットワーク2006へのIPアクセスのために、PPPoEプロトコルを使用する。RBGWは、例えば、RBGWを認証し、サービスを許可し、IPアドレスを割り当てる、RADIUS(遠隔認証ダイアルインユーザサービス(remote authentication dial−in user service))2008とインターフェースをとる。
【0068】
プレゼンスユーザエージェント(PUA(presence user agent))2010は、RADIUSサーバ2008およびブロードバンドネットワーク2006とインターフェースをとる。PUA2010は、ブロードバンドエンドポイントの物理的属性(例えば、識別情報、IPアドレス、および位置)を、3GPPネットワークに通知する機能を提供する。
【0069】
UNC2012は、ブロードバンドネットワーク2006とインターフェースをとり、DMHクライアント2002(例えば、UMA)を認証し、それへのサービスを許可するSGWを含む。UMA登録手順中にブロードバンドエンドポイントを確認するためにHSS2014に問い合わせを行う新しい機能(プレゼンスユーザエージェント)が、UNC内に導入される。PUA2010からプレゼンス情報を受信し、HSS2014内の加入者レコードを更新する、プレゼンスサーバ2016が提供される。HSS2014は、加入者プロビジョニングのために使用されるIMSコアの一部であり、プロファイルを保存する。ブロードバンド識別情報およびIPアドレスとIMSIデータとの相互関係をサポートする新しいスキーマが導入される。この概念は、HSSがDADを含むことを仮定する。
【0070】
以下に示すのは、ブロードバンドリンク活性化およびUMAクライアント登録手順に影響を与える2つのメッセージフローである。簡略にするため、必ずしもすべてのメッセージング手順は示されておらず、いくつかの手順は簡略化されている。RADIUS要素がネットワークアクセスサーバおよびアグレゲータ(aggregator)機能を含むことが仮定される。
【0071】
図21は、IP登録手順のためのメッセージフローを示している。PPPoEセッションが、RBGWとRADIUSノードの間で開始および確立される。このプロセスは、RBGWを認証し、PPP設定を開始し、IPアドレスを割り当て、アカウンティングを開始する。その結果、IPアドレスがRBGW(例えば、DSLモデム)に割り当てられる。その後、RADIUSノードは、ブロードバンドサービス識別情報、典型的には、POTS E.164番号と、RBGWに割り当てられたIPアドレスを、PUAに通知する。この通知は、ブロードバンド加入者データベース(図示されず)に問い合わせを行って、ブロードバンド識別情報がDMSをサポートすることを許可されているかどうかを決定するよう、PUAをトリガする。DMSが許可されている場合、PUAは、ブロードバンド加入者データベースからエンドポイント位置情報を収集する。その結果、ブロードバンドエンドポイントに関するDMS権限付与が確認される。別の結果として、DMS権限付与およびプレゼンスメッセージが生成される。その後、PUAは、DMS権限付与およびプレゼンスメッセージをプレゼンスサーバに送信する。この通知は、ここではHSS内に配置されたDADにおいて加入者プロファイル更新を開始するよう、プレゼンスサーバをトリガする。プレゼンスサーバは、権限付与されたブロードバンドエンドポイントのパブリック発信IPアドレスを用いて、このケースではHSSであるDAD内の加入者レコードを更新する。UNCは、UMA登録手順中に、この情報を使用する。この時点で、IPアドレス登録が完了する。
【0072】
図22は、UMA登録および権限付与手順のためのメッセージフローを示している。最初に、PPPoEセッションがRBGWに対して活性化している。DMHは、IEEE802.11セキュリティを含むWiFiアソシエーションプロセスを開始し、これを完了する。DMHは、UNCを用いて、UMA登録手順を開始する。UNCは、登録メッセージおよびIPパケット内のIMSIおよびパブリック発信IPアドレスを識別する。UNCは、IMSIおよびパブリック発信IPアドレスに関してHSSに問い合わせを行う。見出された場合、UNCは、このブロードバンドエンドポイントに対してDMSアクセスを許可する。見出されない場合、アクセスは拒否される。その結果、パブリック発信IPアドレスおよびIMSIは権限付与される。UMAクライアントおよびUNCは、SIM認証(図示されず)およびIPsecトンネルを含むUMA登録プロセスを完了する。その後、UMAクライアント登録が完了する。
【0073】
複数のアクセスポイントが単一のパブリック発信IPアドレスによってサービスされるシナリオでは、UMA登録手順中にUMAクライアントがアクセスポイントMACアドレスを含むことができるので、パブリック発信IPアドレスとアクセスポイントMACアドレスの組合せが、UMA発呼者のE911位置を識別するために使用されることができる。
【0074】
ブロードバンドプロバイダに関して、本発明は、複数の位置にある複数のWiFiアクセスポイントにサービスするために単一のパブリック発信IPアドレスを使用する企業環境に対してE911をサポートするには、静的IPアドレスが必要とされることを想定することができる。しかし、動的IPアドレスも、企業をサポートするために使用されることができる。
【0075】
ブロードバンドプロバイダの概念は、ブロードバンドエンドポイントに対してDMS許可を設定するために、加入者および/またはDMSプロバイダが、ブロードバンドアカウントプロファイルを更新することを可能にし得る、自己プロビジョニング(self−provisioning)メカニズムを想定している。プロビジョニングに関して、各ブロードバンドアカウントは、DMS許可IMSIの自己プロビジョニングを許可または拒否するように提供されることができる。ブロードバンド加入者は、どのDMS E.164(またはIMSI)がブロードバンドサービスを使用することを許可されているかを管理する。各ブロードバンドアカウントは、このエンドポイントからDMSを許可されている1つまたは複数のIMSIを、加入者またはその他のメカニズムによって自己プロビジョニングされることができる。1つの方法は、DMSプロバイダが、権限付与されたIMSIの一覧を用いて、ブロードバンドアカウントを更新することである。ブロードバンドプロバイダは、PPPoEアクセス集信装置が、PUAを介するDADへの適切なプレゼンス通信をトリガすることを可能にすることができる。
【0076】
DMSプロバイダに関して、本発明は、付加的な加入者毎のプロビジョニングは必要とされないことを仮定することができる。DADは、IMSIをキーフィールドとして使用することができる。DADは、標準DMSプロビジョニングプロセスの一部として、動的に提供することができる。プレゼンスサーバは、ブロードバンドプロバイダPUAから通知を受信し、DADを更新するために利用することができる。DMS認証およびアクセス制御要素(このケースではUNC−SGW)は、DMH IMSIおよびパブリック発信IPアドレスに基づいてDMSを許可または拒否するために、DMS登録手順中にDADに問い合わせを行うことができる。
【0077】
E911通報処理およびデータベース手順は、E911タンデムまたは選択ルータを介して適切なPSAPを識別することを、DMSプロバイダに要求する。DMSプロバイダは、ブロードバンドエンドポイントの位置を、適切なPSAPに関連付ける。DMSプロバイダは、DMS E.164番号の現在情報を用いて、自動位置情報(ALI(automatic location information))データベースを更新することができる。DMSプロバイダは、DMS E.164番号の発呼番号(ANI)IDをブロードバンドE.164番号で置き換えることによって、DMS E911通報が、固定有線通報であるかのように見せかけることを可能にし得る。この手順は、DMS E911通報を固定有線E911通報と同等のものにする。DMS送受器は、E911ステータス(例えば、良好、利用不可能、その他)を加入者に通知するために、ビジュアルインジケータを提供することができる。DMSプロバイダは、E911位置更新をDMS送受器に提供することができ、この情報を加入者に提示することができる。
【0078】
企業は、企業内のアクセスポイントの現在の正確な位置情報を用いてDADを(例えば、機械化により、および/またはブロードバンドプロバイダを介して)更新することに責任を負う。スタティックIPおよび/またはアドレス空間が物理的エンドポイントに割り当てられるシナリオでは、DADを更新するために、手動プロセスが使用されることができる。複数のアクセスポイントが単一のブロードバンドエンドポイントによってサービスされる場合、アクセスポイントMACアドレスを物理的エンドポイント位置に関連付けるために、手動プロセスが実施されることができる。複数のアクセスポイントのための以下のDADレコード例を参照されたい。
【0079】
【表3】

【0080】
UNCがDADに問い合わせを行い、パブリック発信IPアドレスに権限を付与した後、アクセスポイントレコードを探すために、第2の問い合わせを行うことができる。アクセスポイントが見出され、そのBROADBAND_IDフィールドがブロードバンドレ
【0081】
コードのBROADBAND_IDフィールドと一致する場合、E911位置情報が、AP_LOCATION値に設定される。複数のアクセスポイントをサポートするためのこの技法は、PSAPおよび/またはALIに対する新しい開発を必要とすることがあり得る。
【0082】
図23は、本発明の一態様による、デュアルモード送受器(DMH)2300の概略ブロック図を示している。本発明の様々な態様のさらなる背景を提供するため、図23および以下の説明は、請求される主題の様々な態様が実施され得る適切な環境2300の簡潔で汎用的な説明を提供することが意図されている。説明はコンピュータ実行可能命令という汎用的な背景を含むが、請求される主題が、その他のプログラムモジュールの組合せでも、ならびに/またはハードウェアおよびソフトウェアの組合せとしても実施され得ることは、当業者であれば理解されよう。
【0083】
一般に、アプリケーション(例えば、プログラムモジュール)は、特定のタスクを実行し、または特定の抽象データ型を実施する、ルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造などを含む。さらに、本発明の方法は、その他のシステム構成を用いて実施されることができ、その他のシステム構成は、シングルプロセッサまたはマルチプロセッサシステム、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータの他、パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピューティング装置、マイクロプロセッサベースまたはプログラム可能消費者家電なども含み、その各々が、1つまたは複数の関連装置に動作可能に結合され得ることは、当業者であれば理解されよう。
【0084】
コンピューティング装置は、典型的には、様々なコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体とすることができ、揮発性および不揮発性媒体、着脱可能および固定式媒体を含む。限定することなく例を挙げると、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含むことができる。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、またはその他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法または技法で実施された、揮発性および不揮発性、着脱可能および固定式媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、もしくはその他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、もしくはその他の光ディスク記憶、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶、もしくはその他の磁気記憶装置、または所望の情報を記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされることができるその他の任意の媒体を、これらに限定することなく含む。
【0085】
通信媒体は、典型的には、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、またはその他のデータを、搬送波またはその他のトランスポート機構などの変調データ信号中に具現し、任意の情報伝達媒体を含む。「変調データ信号」という用語は、信号中に情報を符号化するような方式で設定または変更された1つまたは複数の特徴を有する信号を意味する。限定することなく例を挙げると、通信媒体は、有線ネットワークまたは直接配線接続などの有線媒体、ならびに音響、RF、赤外線、およびその他の無線媒体などの無線媒体を含む。上記の任意のものの組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0086】
(クライアント送受器104、402、2002と類似した)DMH2300は、すべてのオンボード動作および機能を制御および処理するためのプロセッサ2302を含む。メモリ2304は、データおよび1つまたは複数のアプリケーション2306(例えば、ビデオプレーヤソフトウェア、ユーザフィードバックコンポーネントソフトウェアなど)を保存するために、プロセッサ2302とインターフェースをとる。その他のアプリケーションは、ユーザフィードバック信号の開始を容易にする所定の音声コマンドの音声認識の他、以下で説明されるアプリケーションも含むことができる。アプリケーション2306は、メモリ2304および/またはファームウェア2308内に保存されることができ、メモリ2304およびファームウェア2308の一方または両方からプロセッサ2302によって実行されることができる。ファームウェア2308は、DMH2300を初期化する際に実行するスタートアップコードも保存することができる。通信コンポーネント2310は、例えば、セルラネットワーク、VoIPネットワークなどの外部システムとの有線/無線通信を容易にするために、プロセッサ2302とインターフェースをとる。ここでは、通信コンポーネント2310は、信号通信を伝えるためのGSMトランシーバ2311およびWiFiトランシーバ2313も含む。DMH2300は、セルラ電話、モバイル通信機能を有するPDA、およびメッセージング中心装置などの装置とすることができる。
【0087】
DMH2300は、テキスト、イメージ、ビデオ、テレフォニ機能(例えば、発呼者ID機能)、設定機能を表示するため、およびユーザ入力のためのディスプレイ2312を含む。ディスプレイ2312は、マルチメディアコンテンツの表示にも対応することができる。ハードウェア接続を介した有線および/または無線シリアル通信(例えば、USBおよび/またはIEEE1394)を容易にするためにプロセッサ2302と通信し、またその他のシリアル入力装置(例えば、キーボード、キーパッド、マウス)とも通信する、シリアルI/Oインターフェース2314が提供される。これは、例えば、DMH2300の更新およびトラブルシューティングをサポートする。例えばユーザフィードバック信号を開始するためにユーザが適切なキーまたはキーの組合せを押下したことの指示に関する、オーディオ信号を出力するためのスピーカを含むことができる、オーディオI/Oコンポーネント2316を用いて、オーディオ機能が提供される。オーディオI/Oコンポーネント2316は、データおよび/またはテレフォニ音声データを記録するために、また電話会話用の音声信号を入力するために、マイクロフォンを介したオーディオ信号の入力も容易にする。
【0088】
DMH2300は、カード加入者識別モジュール(SIM(Subscriber Identity Module))またはユニバーサルSIM2320のフォームファクタのSIC(加入者識別コンポーネント(Subscriber Identity Component))を収容し、SIMカード2320とプロセッサ2302のインターフェースをとるための、スロットインターフェース2318を含むことができる。しかし、SIMカード2320は、DMH2300に内蔵されて製造され、データおよびソフトウェアをそこにダウンロードすることによって更新されることができることを理解されたい。
【0089】
DMH2300は、ISPまたはブロードバンドケーブルプロバイダを介する、例えば、インターネット、企業イントラネット、ホームネットワーク、パーソンエリアネットワークなどのIPネットワークからのIPトラフィックに対応するために、通信コンポーネント2310を介するIPデータトラフィックを処理することができる。したがって、VoIPトラフィックを、DMH2300が利用することができ、IPベースのマルチメディアコンテンツが、符号化または復号されたフォーマットで受信され得る。
【0090】
符号化マルチメディアコンテンツを復号するためのビデオ処理コンポーネント2322(例えば、カメラ)が提供されることができる。DMH2300は、バッテリおよび/またはAC電力サブシステムの形態の電源2324も含み、電源2324は、電力I/Oコンポーネント2326を介して、外部電力システムまたは充電装置(図示されず)とインターフェースをとることができる。
【0091】
DMH2300は、受信されたビデオコンテンツを処理しビデオコンテンツを記録および送信するためのビデオコンポーネント2330も含むことができる。位置追跡コンポーネント2332は、DMH2300を地理的に発見することを容易にする。上で説明されように、これは、ユーザが自動または手動でフィードバック信号を開始したときに生じる。ユーザ入力コンポーネント2334は、ユーザが品質フィードバック信号を開始することを容易にする。入力コンポーネントは、例えば、キーパッド、キーボード、マウス、スタイラスペン、タッチスクリーンなどの、従来の入力装置技術を含むことができる。
【0092】
再びアプリケーション2306を参照すると、ヒステリシスコンポーネント2336は、ヒステリシスデータの分析および処理を容易にし、ヒステリシスデータは、いつアクセスポイントとアソシエートすべきかを決定するために利用される。WiFiトランシーバ2313がアクセスポイントのビーコンを検出したときにヒステリシスコンポーネント2338のトリガを容易にする、ソフトウェアトリガコンポーネント2338が提供され得る。SIPクライアント2340は、DMH2300が、SIPプロトコルをサポートし、加入者をSIP登録サーバに登録することを可能にする。
【0093】
DMH2300は、通信コンポーネント2310に関係して上で指摘されたように、屋内ネットワーク無線トランシーバ2313(例えば、WiFiトランシーバ)を含む。この機能は、デュアルモードGSM送受器2300のために、IEEE802.11などの屋内無線リンクをサポートする。DMH2300は、例えば、モデムおよびファックス機などのアナログ装置とインターフェースをとるための、内蔵アナログ端末アダプタ(ATA(analog terminal adapter))2342も含むことができる。代替として、または内蔵ATA2342に加えて、外付けATAモジュール2344が、内蔵ATAモジュール2342と同じ目的で提供されることができる。
【0094】
次に図24を参照すると、UNCおよび/またはHSSなどに記憶およびアクセスを提供するように動作可能なコンピュータのブロック図が示されている。本発明の様々な態様のための付加的な背景を提供するため、図24および以下の説明は、本発明の様々な態様が実施され得る適切なコンピューティング環境2400の簡潔で汎用的な説明を提供することが意図されている。上記の説明は、1つまたは複数のコンピュータ上で実行され得るコンピュータ実行可能命令という汎用的な背景の中にあるが、本発明が、その他のプログラムモジュールの組合せでも、ならびに/またはハードウェアおよびソフトウェアの組合せとしても実施され得ることは、当業者であれば理解されよう。
【0095】
一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行し、または特定の抽象データ型を実施する、ルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造などを含む。さらに、本発明の方法は、その他のコンピュータシステム構成を用いて実施することができ、その他のコンピュータシステム構成は、シングルプロセッサまたはマルチプロセッサコンピュータシステム、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータの他、パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピューティング装置、マイクロプロセッサベースまたはプログラム可能消費者家電なども含み、その各々が、1つまたは複数の関連装置に動作可能に結合され得ることは、当業者であれば理解されよう。
【0096】
本発明の例示された態様は、通信ネットワークを介して結合されるリモート処理装置によって一定のタスクが実行される、分散コンピューティング環境でも実施することができる。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、ローカルおよびリモート両方のメモリ記憶装置に配置されることができる。
【0097】
コンピューティング装置は、典型的には、様々なコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体とすることができ、揮発性および不揮発性媒体、着脱可能および固定式媒体を含む。限定することなく例を挙げると、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含むことができる。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、またはその他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法または技法で実施された、揮発性および不揮発性、着脱可能および固定式媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、もしくはその他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、もしくはその他の光ディスク記憶、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶、もしくはその他の磁気記憶装置、または所望の情報を記憶するために使用されることができ、コンピュータによってアクセスされることができるその他の任意の媒体を、これらに限定することなく含む。
【0098】
通信媒体は、典型的には、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、またはその他のデータを、搬送波またはその他のトランスポート機構などの変調データ信号中に具現し、任意の情報伝達媒体を含む。「変調データ信号」という用語は、信号中に情報を符号化するような方式で設定または変更された1つまたは複数の特徴を有する信号を意味する。限定することなく例を挙げると、通信媒体は、有線ネットワークまたは直接配線接続などの有線媒体、ならびに音響、RF、赤外線、およびその他の無線媒体などの無線媒体を含む。上記の任意のものの組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0099】
図24を再び参照すると、様々な態様を実施するための例示的な環境2400は、コンピュータ2402を含み、コンピュータ2402は、処理ユニット2404と、システムメモリ2406と、システムバス2408とを含む。システムバス2408は、システムコンポーネントを結合し、処理ユニット2404へのシステムメモリ2406の結合を、これに限定することなく含む。処理ユニット2404は、様々な市販のプロセッサのいずれかとすることができる。デュアルマイクロプロセッサおよびその他のマルチプロセッサアーキテクチャも、処理ユニット2404として利用されることができる。
【0100】
システムバス2408は、(メモリコントローラを伴うまたは伴わない)メモリバス、周辺バス、および様々な市販のバスアーキテクチャのいずれかを使用するローカルバスにさらに相互接続され得る、複数のタイプのバス構造のいずれかとすることができる。システムメモリ2406は、読み取り専用メモリ(ROM)2410およびランダムアクセスメモリ(RAM)2412を含む。基本入出力システム(BIOS)は、ROM、EPROM、EEPROMなどの不揮発性メモリ2410内に記憶され、BIOSは、起動中などにコンピュータ2402内の要素間で情報を伝送する助けをする基本ルーチンを含む。RAM2412は、データをキャッシュするためのスタティックRAMなど、高速RAMも含むことができる。
【0101】
コンピュータ2402は、適切な筐体(図示されず)に収めて外付け使用向けに構成されることもできる内蔵ハードディスクドライブ(HDD)2414(例えば、EIDE、SATA)と、(例えば、着脱可能ディスケット2418から読み取り、またはそれに書き込むための)磁気フロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FDD)2416と、(例えば、CD−ROMディスク2422を読み、またはDVDなどのその他の高容量光媒体から読み取り、もしくはそれに書き込むための)光ディスクドライブ2420とをさらに含む。ハードディスクドライブ2414、磁気ディスクドライブ2416、および光ディスクドライブ2420は、それぞれハードディスクドライブインターフェース2424、磁気ディスクドライブインターフェース2426、および光ドライブインターフェース2428によって、システムバス2408に接続されることができる。外付けドライブ実装用のインターフェース2424は、ユニバーサルシリアルバス(USB)およびIEEE1394インターフェース技術の少なくとも一方または両方を含む。その他の外付けドライブ接続技術も、本発明の企図の範囲内にある。
【0102】
ドライブおよびそれらに関連するコンピュータ可読媒体は、データ、データ構造、コンピュータ実行可能命令などの不揮発性記憶を提供する。コンピュータ2402の場合、ドライブおよび媒体は、適切なデジタルフォーマットでの任意のデータの記憶に対応する。上記のコンピュータ可読媒体の説明は、HDD、着脱可能磁気ディスケット、およびCDまたはDVDなどの着脱可能光媒体に言及しているが、ジップドライブ、磁気カセット、フラッシュメモリカード、カートリッジなど、コンピュータによって可読なその他のタイプの媒体も、例示的な動作環境で使用することができ、さらに、任意のそのような媒体は、開示された本発明の方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を含むことができることを、当業者であれば理解されたい。
【0103】
オペレーティングシステム2430、1つまたは複数のアプリケーションプログラム2432、その他のプログラムモジュール2434、およびプログラムデータ2436を含む多数のプログラムモジュールは、ドライブおよびRAM2412内に記憶することができる。オペレーティングシステム、アプリケーション、モジュール、および/またはデータの全部または一部は、RAM2412内にキャッシュすることもできる。本発明が、様々な市販のオペレーションシステムまたはオペレーションシステムの組合せを用いて実施され得ることを理解されたい。
【0104】
ユーザは、1つまたは複数の有線/無線入力装置、例えば、キーボード2438、およびマウス2440などのポインティングデバイスを介して、コンピュータ2402にコマンドおよび情報を入力することができる。その他の入力装置(図示されず)は、マイクロフォン、IRリモコン、ジョイスティック、ゲームパッド、スタイラスペン、またはタッチスクリーンなどを含むことができる。上記およびその他の入力装置は、システムバス2408に結合される入力装置インターフェース2442を介して、しばしば処理ユニット2404に接続されるが、パラレルポート、IEEE1394シリアルポート、ゲームポート、USBポート、IRインターフェースなどのその他のインターフェースによって接続されることもできる。
【0105】
モニタ2444またはその他のタイプの表示装置も、ビデオアダプタ2446などのインターフェースを介して、システムバス2408に接続される。モニタ2444に加えて、コンピュータは、典型的には、スピーカ、プリンタなどのその他の周辺出力装置(図示されず)も含む。
【0106】
コンピュータ2402は、有線および/または無線通信を介する、リモートコンピュータ2448などの1つまたは複数のリモートコンピュータへの論理コネクションを使用して、ネットワーク環境で動作することができる。リモートコンピュータ2448は、ワークステーション、サーバコンピュータ、ルータ、パーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ、マイクロプロセッサベースの娯楽機器、ピア装置、またはその他の共通ネットワークノードとすることができ、典型的には、コンピュータ2402に関して説明された要素の多くまたはすべてを含むが、簡潔にする目的で、メモリ/記憶装置2450のみが示されている。示された論理コネクションは、ローカルエリアネットワーク(LAN)2452、および/またはより大規模なネットワーク、例えば、ワイドエリアネットワーク(WAN)2454への有線/無線接続性を含む。そのようなLANおよびWANネットワーク環境は、オフィスおよび企業において一般的であり、イントラネットなどの企業規模のコンピュータネットワークを促進し、そのすべてが、グローバル通信ネットワーク、例えば、インターネットに接続することができる。
【0107】
LANネットワーク環境で使用される場合、コンピュータ2402は、有線および/または無線通信ネットワークインターフェースまたはアダプタ2456を介して、ローカルネットワーク2452に接続される。アダプタ2456は、LAN2452への有線および/または無線通信を容易にすることができ、LAN2452は、ワイヤレスアダプタ2456と通信するために配置されるワイヤレスアクセスポイントも含むことができる。
【0108】
WANネットワーク環境で使用される場合、コンピュータ2402は、モデム2458を含むことができ、WAN2454上の通信サーバに接続され、またはインターネットによるなど、WAN2454を介する通信を確立するためのその他の手段を有する。モデム2458は、内蔵または外付け、有線または無線装置とすることができ、シリアルポートインターフェース2442を介してシステムバス2408に接続される。ネットワーク環境では、コンピュータ2402に関して示されたプログラムモジュールまたはその部分は、リモートメモリ/記憶装置2450内に記憶されることができる。示されたネットワーク接続は例示的なものであり、コンピュータ間の通信リンクを確立するその他の手段も使用することができることを理解されたい。
【0109】
コンピュータ2402は、例えば、プリンタ、スキャナ、デスクトップおよび/またはポータブルコンピュータ、携帯情報端末、通信衛星、無線検出可能タグに関連付けられた任意の設備または場所(例えば、キオスク、ニューススタンド、化粧室)、ならびに電話などの、無線通信で動作可能なように配置された無線装置またはエンティティと通信するように動作可能である。これは、少なくともWiFiおよびBluetooth(商標)無線技術を含む。したがって、通信は、従来のネットワークのように事前定義された構造とすることができ、または単に少なくとも2つの装置間のアドホック通信とすることができる。
【0110】
WiFiすなわちワイヤレスフィデリティは、自宅の長椅子、ホテルルームのベッド、または職場の会議室から、配線を必要とせずにインターネットに接続することを可能にする。WiFiは、セル電話で使用されるのと類似したワイヤレス技術であり、例えばコンピュータなどの装置が、基地局の範囲内であればどこからでも、屋内および屋外を問わず、データを送受信することを可能にする。WiFiネットワークは、安全で信頼性の高い高速ワイヤレス接続性を提供するために、IEEE802.11(a、b、gなど)と呼ばれる無線技術を使用する。WiFiネットワークは、コンピュータを互いに、インターネットに、および(IEEE802.3またはEthernet(登録商標)を使用する)有線ネットワークに接続するために使用されることができる。WiFiネットワークは、例えば、免許不要の2.4および5GHz無線帯域において、11Mbps(802.11a)または54Mbps(802.11b)のデータレートで動作し、または両方の帯域を含む製品を用いて動作し(デュアルモード)、そのため、ネットワークは、多くのオフィスで使用される基本的な10BaseTの有線Ethernet(登録商標)ネットワークと類似した現実のパフォーマンスを提供することができる。
【0111】
図25は、本発明の一態様による、DMSアクセス制御、位置ベース料金請求、およびE911メカニズムを容易にする、例示的なGSMネットワーク2500を示している。2Gセルラ通信システムとして設計されたGSMシステムは、より大きな通話容量を可能にするために、TDMA(時分割多元接続)技術を利用する。デジタル的に符号化された発話は、通話のプライバシを保つために暗号化されることもできる。音声通話が、GSMシステムの主要な機能である。これを達成するために、発話はデジタル的に符号化され、その後、ボコーダ(vocoder)を使用して復号される。
【0112】
GSMは、様々なその他のデータサービスもサポートするが、そのようなデータサービス(例えば、ビデオテキスト、テレテキストなど)のパフォーマンスは遅い。1つのデータサービスは、双方向メッセージング、蓄積転送配信(store−and−forward delivery)、および英数字メッセージを可能とするSMSを含む。GSMの全体的なシステム定義は、エアインターフェースばかりでなく、ネットワークについても記述する。GSMは、200KHz RFチャネルを使用し、例えば、8ユーザが各通信事業者にアクセスすることを可能にするために、典型的には多重化される。
【0113】
GSMネットワーク2500は、基地局サブシステム(BSS)2502と、ネットワークサブシステム(NSS)2504と、GPRSコアネットワーク2506とを含む。BSS2502は、A−bisインターフェースで互いに接続される、1つまたは複数の無線基地局(BTS)2508および基地局コントローラ(BTC(base station controller))2510を含むことができる。BTSおよび付随する基地局(図示されず)は、セル電話をセルラネットワークに接続する。セル接続を喪失することなく、ハンドオーバと呼ばれるプロセスを介した1つのセルから別のセルへのローミングを容易にするために、基地局はすべて、相互に接続される。
【0114】
パケット制御ユニット(PCU(packet control unit))2512は、BTS2510に接続されて示されているが、これの正確な位置は、ベンダアーキテクチャに依存することができる。BSS2502は、エアインターフェースUmによって、移動端末2514に接続される。BTS2508は、無線信号の実際の送信器および受信器である。典型的には、ピコセル以外のいずれかのセルためのBTSは、BTSが複数の異なる周波数に対応することを可能にし、(セクタ化基地局の場合)複数の異なるセルにサービスを提供することさえ可能にする、複数の異なるトランシーバ(TRX)を有する。
【0115】
基地局において、各々が異なる方向を向いた指向性アンテナを使用することによって、複数の異なるセルが同じ位置からサービスを提供されるように、基地局をセクタ化することが可能である。これは、基地局のトラフィック容量を増大させるが(各周波数は8音声チャネルを伝送することができる)、近隣セルにもたらされる干渉をあまり大きくは増大させない(与えられた方向では、少数の周波数だけがブロードキャストされる)。
【0116】
BSC2510は、BTS2508の背後でインテリジェンスを提供する。典型的には、BSCは、その制御下に数10のBTS2508を有することができ、または数100のBTSを有することさえできる。BSC2510は、無線チャネルの割り当てを扱い、モバイル電話から測定値を受信し、(制御が部分的にMSCの責任であるMSC間ハンドオーバの場合を除いて)BTSからBTSへのハンドオーバを制御する。BSC2510の1つの機能は、BTS2508への多くの異なる低容量接続がより少数のMSCへの接続に削減され得るように、集信装置として動作することである。一般に、これは、多くのBSC2510をBTS2508付近の領域に分散させ、次にBTSが大きな集中MSCサイトに接続されるように、ネットワークがしばしば構成されることを意味する。
【0117】
PCU2512は、BSC2510の同等のタスクのいくつかを実行することができる。音声とデータの間でのチャネルの割り当ては、基地局によって制御されることができるが、チャネルがPCU2512に割り当てられた後は、そのチャネルに対するすべての制御をPCU2512が行う。PCU2512は、基地局に組み込む、もしくはBSCに組み込むことができ、またはいくつかのアーキテクチャでは、SGSNサイトに存在することさえできる。
【0118】
BSS2502は、Aインターフェースによって、NSS2504に接続される。NSS2504は、SS7ネットワーク2518を介してHLR2520に接続されるMSC2516を含むように示されている。AuCおよびEIRは、技術上は、HLR2520とは別個の機能であるが、それらを組み合わせることがネットワークにおいて行われ得るので、一緒に示されている。
【0119】
セル電話2514とSIMカード(図示されず)との組合せは、特定のネットワークの加入者がそのネットワークの使用許可を求めてセル電話2514から直近のBTS2508に送信される、加入者番号を含む特別なデジタル「署名」を生成する。要求は、BTS2508のネットワークを通って、セルラネットワークの中心であるMSC2516に渡される。MSCは、固定回線ネットワークまたはその他のセルラネットワークからのすべての着信呼、およびそれらのネットワークへのすべての発信呼の転送も行う。ユーザが発信呼を発信したいとき、VLRと呼ばれるMSCの別のセクションが、その発呼者がその呼を発信することを実際に許可されているかどうかをチェックする。例えば、発呼者が国際通話を禁止されている場合、その結果に対するメッセージがVLRによって生成され、ネットワークを通して、ほとんど即時にセル電話に返信される。
【0120】
MSC2516は、発呼者をそのネットワークの加入者として認証し、登録し、発見するために必要とされる管理情報を提供する、HLR2520と呼ばれるコンポーネントも含む。HLR2520は、ログオン要求を受信すると、その要求に含まれる特別な「署名」をHLRの特別な加入者データベースに照らして即座にチェックする。加入が現在のものであれば、MSC2516は、発呼者がネットワークへのアクセスを許可されたことを通知するメッセージを、BTS2508のネットワークを介して電話に返信する。そのネットワークの名前またはコードが、セル電話2514のLCDスクリーン上に現れる。このネットワーク「名」メッセージが電話のLCDスクリーン上に現れた場合、それは、発呼者がそのネットワークに接続され、呼の発信および受信を行うことができることを意味する。
【0121】
HLR2520は、セル電話が現在どの基地局に接続されているかを登録し、その結果、ネットワークMSC2516は、着信呼をセル電話番号に転送する必要がある場合、セル電話がどこで発見されるかを調べるために最初にHLR2520をチェックする。定期的に、セル電話は、ポーリングと呼ばれるプロセスにおいて、その所在地を通知するメッセージをネットワークに送信する。追跡機能と発呼者の一意デジタル署名の組合せは、MSC2516が、セル電話がたまたま接続されている正確な基地局にその呼を転送し、その基地局に多数のその他の加入者が同時に接続されているとしても、次に排他的にそのセル電話にその呼を転送することを可能にする。
【0122】
例えば、車の運転中に別のセルに移動した場合、HLR2520は、自動的に更新され、発呼者がその後別の基地局の範囲内で移動しているならば、呼を正確にどこに転送すべきかを監視し続ける。この転送手順は、数10万の加入者の中から、唯一の正しいセル電話が必要なときに着信音を鳴らすことを意味する。
【0123】
NSS2504は、MSC2516からPSTN2522への直接接続を有する。NSS2504からGPRSコアネットワーク2506へのGr/Gsインターフェースを介する接続も存在するが、これはオプションであり、常に実施されるわけではない。例示されたGPRSコアネットワーク2506は、簡略化されており、(GbインターフェースによってBSS2502に接続される)SGSN2524と、GCSN2526とを含む。SGSN2524およびGCSN2526は、Gn参照点として示されたGPRSバックボーンと呼ばれるプライベートIPネットワーク2528によって、互いに接続される。コンピュータ2530は、インターネットまたは企業ネットワーク2532を介してコアネット2506に接続されるものとして示されている。
【0124】
いくつかの音声メールシステムが、ショートメッセージを処理する特別な機関であるネットワークSMSセンタ(SMSC)に結合される。SMSCは、メールボックス内に待機中のメールがあるときに発呼者に通知する特別なSMSメッセージを生成する。SMSメッセージは、発呼者が通話中であっても、SMS対応セル電話で受信されることができる。これは、SMSメッセージが、音声通話とは異なる無線周波数のGSMデータチャネル上で送信されるためであり、その結果、2つは決して干渉し合わない。
【0125】
上で説明されたことは、請求される主題の例を含む。もちろん、コンポーネントおよび/または方法のあらゆる考え得る組合せを説明することは可能でないが、多くのさらなる組合せおよび置換が可能であることは、当業者であれば理解できるであろう。したがって、請求される主題は、添付の特許請求の範囲の主旨および範囲内に収まるすべてのそのような代替、修正、変形を包含することが意図されている。さらに、「含む(includes)」という用語が詳細な説明または特許請求の範囲において使用される限りでは、この用語は、請求項中で移行語として利用されるときに解釈される「含む(comprising)」という用語と同様の仕方で包含的であることが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークアクセスの制御を行うシステムであって、
クライアントと無線ネットワークの間で通信を行う免許不要ワイヤレスネットワークであって、免許不要ワイヤレスネットワークは、一意のブロードバンドインターネットプロトコル(IP)アドレスおよび関連の物理的な位置データを有する第1のブロードバンドエンドポイントを含み、前記物理的な位置データは前記第1のブロードバンドエンドポイントの地理的な位置を示し、前記物理的な位置データは、DMS(デュアルモードサービス)アクセスの制御、動的な位置による料金請求およびE911(緊急911)の位置の決定のために使用される、免許不要ワイヤレスネットワークと、
クライアントによる前記無線ネットワークへのアクセスを、前記クライアントから受け取った物理的位置情報に基づいて制御する、前記無線ネットワークのアクセスアクセスコンポーネントであって、前記クライアントの物理的位置情報は、前記第1のブロードバンドエンドポイントと関連する前記物理的位置情報から決定され、前記クライアントは前記第1のブロードバンドエンドポイントに接続する免許不要ワイヤレスネットワークにアクセスしている、アクセスアクセスコンポーネントと
を含み、前記アクセスコンポーネントは、さらに、
前記無線ネットワークに対するクライアントを承認するためのDMS加入者権限付与データベース(DAD)であって、該DADは第2のブロードバンドエンドポイントについての情報を含み、当該第2のブロードバンドエンドポイントはホームブロードバンドエンドポイントして識別され、当該第2のブロードバンドエンドポイントについての情報はブロードバンドエンドポイントIPを含む、DMS加入者権限付与データベース(DAD)と、
プレゼンスメッセージをプレゼンスユーザエージェントから受信し、前記DAD中の対応の加入者レコードを更新するプレゼンスサーバであって、前記プレゼンスメッセージはIMSI番号(国際モバイル加入者識別番号)、ブロードバンド、ブロードバンドエンドポイントIPアドレスおよび位置データを含み、前記クライアントがアクセスしている前記免許不要の無線ネットワークの前記第1のブロードバンドエンドポイントに関連する情報と、前記加入者レコード内に格納されている承認のブロードバンドエンドポイントのリストとを比較することに基づいて前記クライアントの前記無線ネットワークへのアクセスが行われる、プレゼンスサーバと、
前記第1のブロードバンドエンドポイントのIPアドレスに料金請求を行う料金請求コンポーネントであって、前記クライアントが前記ホームブロードバンドエンドポイントから免許不要無線ネットワークにアクセスする場合は、前記クライアントが非ホームブロードバンドエンドポイントからアクセスする場合とは異なるレートで料金請求される、料金請求コンポーネントと
を備えたことを特徴とするシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記クライアントはデュアルモードUNA(免許不要モバイルアクセス)モバイル送受器であることを特徴とするシステム。
【請求項3】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記免許不要無線ネットワークはブロードバンドIPネットワークであることを特徴とするシステム。
【請求項4】
請求項3に記載のシステムにおいて、前記ブロードバンドIPネットワークはデジタル加入者回線(DSL)であることを特徴とするシステム。
【請求項5】
請求項3に記載のシステムにおいて、前記ブロードバンドIPネットワークはケーブルテレビIPネットワーック。通信衛星ネットワークおよびWiMaxネットワークの少なくとも1つであることを特徴とするシステム。
【請求項6】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記無線ネットワークはGSM(移動通信用グローバルシステム)であることを特徴とするシステム。
【請求項7】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記無線ネットワークはGPRS(汎用パケット無線サービス)であることを特徴とするシステム。
【請求項8】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記免許不要ワイヤレスネットワークは1つまたは複数の地理的位置の一意のIPアドレスと関連付けられていることを特徴とするシステム。
【請求項9】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記アクセスコンポーネントはポイントツーポイントオーバイーサーネット(PPPoE)プロトコルを使用して前記無線ネットワークにアクセスする住宅用ブロードバンドゲートウェイを含むことを特徴とするシステム。
【請求項10】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記免許不要ワイヤレスネットワークは物理的位置データに関連付けられたブロードバンドエンドポイントを含み、前記物理的位置データはDMSアクセス制御、動的な位置による料金請求およびE911位置決定のために使用されることを特徴とするシステム。
【請求項11】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記クライアントはデュアルモード送受器内にあることを特徴とするシステム。
【請求項12】
請求項1に記載のシステムにおいて、HLR(ホームロケーションレジスタ)、HSS(ホーム加入者サーバ)、認証、権利付与およびアカウンティング(AAA)のサーバおよび通信事業者固有のデータベースの少なくとも1つの中に前記DADはあることを特徴とするシステム。
【請求項13】
請求項1に記載のシステムにおいて、IMSIデータ、ブロードバンドエンドポイントIPアドレス、ブロードバンド識別データおよび位置データを含むレコードフォーマットを前記DADは有することを特徴とするシステム。
【請求項14】
請求項1に記載のシステムにおいて、IMSI(国際モバイル加入者識別番号)データ、ブロードバンドエンドポイントIPアドレス、位置料金請求コード、ブロードバンド識別データおよび位置アドレスの少なくとも1つおよび位置地理座標データを含むレコードフォーマットを前記DADは有することを特徴とするシステム。
【請求項15】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記アクセスコンポーネントは、前記第1のブロードバンドエンドポイントまたは前記第2のブロードバンドエンドポイントおよびこれらそれぞれのブロードバンドエンドポイントIPアドレスと、前記IMSI番号との相互関係を提供することを特徴とするシステム。
【請求項16】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記ホームブロードバンドエンドポイントは無料であることを特徴とするシステム。
【請求項17】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記ホームブロードバンドエンドポイントと識別されない前記第1のブロードバンドエンドポイントについての料金請求のレートはゼロより大きいことを特徴とするシステム。
【請求項18】
ネットワークアクセスを制御するシステムであって、
送受器とブロードバンドネットワークとの間の通信を行うブロードバンドエンドポイントを含む免許不要ワイヤレスネットワークであって、前記ブロードバンドエンドポイントは、関連の物理的位置データを含み、前記物理的位置データは前記ブロードバンドエンドポイントの地理的な位置を示すと共にDMS(デュアルモードサービス)アクセスを制御するためおよび動的な位置による料金請求およびE911(緊急911)の位置決定のために使用される、免許不要ワイヤレスネットワークと、
複数のインターネットプロトコル(IP)アドレスを含むRADIUS(遠隔認証ダイアルインユーザサービス)サーバであって、前記インターネットプロトコル(IP)アドレスは前記ブロードバンドエンドポイントに対して割り当てられた一意のIPアドレスである、RADIUS(遠隔認証ダイアルインユーザサービス)サーバと、
前記ブロードバンドネットワークに対する前記送受器の権利付与を行うためのDMS(デュアルモードサービス)権利付与データベース(DAD)と、
プレセンス情報を処理するプレゼンスコンポーネントであって、該プレゼンスコンポーネントはプレゼンスユーザエージェントからプレゼントメッセージを受信し、加入者レコードを更新し、前記プレゼンスメッセージはIMSI番号(国際モバイル加入者識別番号)、ブロードバンドエンドポイントIPアドレスおよび物理的位置データを含む、プレゼンスコンポーネントと、
ブロードバンドエンドポイントに関連するIPアドレスと、アクセス承認ブロードバンドエンドポイントについてのIPアドレスのリストとを比較することにより前記ブロードバンドエンドポイントの確認を行うネットワークコントローラコンポーネントであって、当該ブロードバンドエンドポイントは前記送受器がブロードバンドネットワークにアクセスしようとするバンドエンドポイントであり、前記アクセス承認ブロードバンドエンドポイントについてのIPアドレスは前記DADの加入者レコードに格納されているネットワークコントローラコンポーネントと
を備えたことを特徴とするシステム。
【請求項19】
請求項18に記載のシステムにおいて、前記ブロードバンドエンドポイントはブロードバンドモデムであることを特徴とするシステム。
【請求項20】
請求項18に記載のシステムにおいて、前記DMS権利付与データベースは認証、権利付与およびアカウンティング(AAA)のデータベースであることを特徴とするシステム。
【請求項21】
請求項18に記載のシステムにおいて、前記免許不要のネットワークはWiFiおよびBluetoothの1つであることを特徴とするシステム。
【請求項22】
請求項18に記載のシステムにおいて、前記プレゼンスコンポーネントは前記ブロードバンドエンドポイントの1つまたは複数の物理的な属性の属性を通知することを特徴とするシステム。
【請求項23】
請求項22に記載のシステムにおいて、前記1つまたは複数の物理的な属性はブロードバンド識別データ、ブロードバンドエンドポイントIPアドレスおよび物理的位置データの少なくとも1つを含むことを特徴とするシステム。
【請求項24】
請求項18に記載のシステムにおいて、前記ブロードバンドエンドポイント識別データおよび前記ブロードバンドエンドポイントIPアドレスを前記IMSI番号と関連付けるデータベースをさらに有することを特徴とするシステム。
【請求項25】
請求項18に記載のシステムにおいて、前記ネットワークコントローラコンポーネントは登録処理の間に、加入者データベースに問い合わせして前記ブロードバンドエンドポイントを確認することを特徴とするシステム。
【請求項26】
請求項18に記載のシステムにおいて、前記送受器はUMA(免許不要モバイルアクセス)送受器であることを特徴とするシステム。
【請求項27】
請求項18に記載のシステムにおいて、前記ブロードバンドエンドポイントの地理的位置はDNSアクセスの制御のため、動的な位置による料金請求のためおよびE911要求に応じた前記送受器の位置の提供のために使用されることを特徴とするシステム。
【請求項28】
請求項18に記載のシステムにおいて、前記送受器はアナログ端末アダプタ(ATA)を含むことを特徴とするシステム。
【請求項29】
請求項28に記載のシステムにおいて、第2のATAは前記送受器と接続し、当該送受器の外部にあることを特徴とするシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2012−231481(P2012−231481A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−132150(P2012−132150)
【出願日】平成24年6月11日(2012.6.11)
【分割の表示】特願2008−513548(P2008−513548)の分割
【原出願日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(506217379)エイ ティ アンド ティ モビリティー ザ セカンド リミテッド ライアビリティ カンパニー (11)
【Fターム(参考)】