説明

ネットワーク印刷システム

【課題】 携帯端末から印刷物の処理状況を取得するためには、印刷装置もしくはサーバーにアクセスできるローカルネットワーク環境に印刷が完了するまで接続しつづけるか、再度同環境にアクセスする必要があった。
【解決手段】 ローカルネットワーク環境に接続した印刷装置へ印刷したとき、印刷装置はジョブごとに共有鍵を生成して、ジョブ情報として共有鍵と印刷装置のURL及びWebサーバのURLを携帯端末へ返す。印刷装置はジョブのステータスが変更するたびにステータス情報を暗号化してWebサーバにアップする。携帯端末は自身のネットワーク環境を判断しステータス取得先を自動的に切り替えて、同環境にある場合は印刷装置から印刷ジョブステータスを取得しステータスを表示する。同環境外の場合はWebサーバから暗号化された印刷ジョブステータス情報を取得し、印刷時に印刷装置から得ている共有鍵を用いて復号化してステータスを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯情報処理装置の接続環境によらず印刷した印刷物のステータスを容易に且つ安全に取得するネットワーク印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、プリンタやデジタル複合機などの印刷装置は、LAN(ローカルエリアネットワーク)に接続されて、同環境に接続しているコンピュータや携帯情報処理装置などの情報処理装置からネットワーク経由で利用されることが前提となっている。ネットワーク経由で印刷ジョブを実行した場合、ジョブが完了するまで時間を要し、印刷装置の直ぐそばにいれば、目視での確認が容易であるが、離れた場所にある印刷装置の場合は印刷処理の状況を確認することが困難である。そこで、印刷装置にジョブ管理機能を持たせたることでジョブの処理状態をユーザが監視できるようになっている。
【0003】
上記の例として、下記特許文献1をあげることが出来る。
【特許文献1】特開2005−339508号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、セキュリティやプライバシーの問題からLANでは外部からのネットワーク接続が制限される場合がほとんどであり、特に移動が前提となる携帯情報処理装置では、移動先からLAN環境に接続するためには、LAN環境にログインする必要がある。加えて携帯情報処理装置とLANを含めた印刷装置間で直接データのやり取りができるとは限らない場合がある。印刷装置もしくはサーバーにアクセスできる環境に印刷が完了するまで同環境にいるか、再度同環境にアクセスする必要があった。そこで移動先で携帯情報処理装置から印刷物の処理状況を携帯情報処理装置が接続しているネットワークを意識せず確認することができれば、非常に便宜である。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、LAN環境に接続した携帯情報処理装置が同環境に設置されている印刷装置に印刷を実行した後、携帯情報処理装置がLAN環境から出たとしても、ユーザがネットワーク環境を意識することなく携帯情報処理装置から容易に且つ安全に印刷物の処理状況を確認することができるネットワーク印刷システムを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明の要旨は、セキュリティの高い内部ネットワーク環境に接続された印刷装置と無線LAN並びにPHS等の公衆回線を用いて内部ネットワーク環境並びに外部ネットワーク環境に接続可能な携帯情報処理装置と外部ネットワーク環境に接続されたWebサーバから成るネットワーク印刷システムであって、
前記印刷装置は、印刷ジョブ毎にステータス情報を暗号化する共有鍵を生成する手段を有し、印刷ジョブ発行元に対して、ステータス情報を取得するための自装置のURLと外部ネットワーク環境に接続されたWebサーバのURLと共有鍵を返信することを特徴とし、印刷ジョブの処理状況が変わったとき、ステータス情報を前記共有鍵にて暗号化するステータス情報暗号化手段を有し、暗号化したステータス情報をWebサーバにアップする暗号ステータス更新手段を有することを特徴する。
【0007】
又、前記携帯情報処理装置は、接続しているネットワーク環境を判別する接続環境判別手段を有し、接続しているネットワーク環境に従い、ステータス情報の取得先を内部ネットワーク環境に接続されている印刷装置か外部ネットワーク環境に接続されているWebサーバかを自動的に切り替える取得先切替手段を有し、内部ネットワーク環境に接続している場合は、印刷装置のURLから印刷ジョブ情報を取得することを特徴とし、外部ネットワーク環境に接続している場合は、Webサーバから暗号化されたステータス情報を取得することを特徴とし、印刷装置から受け取った共有鍵を用いて暗号化されたステータス情報を復号化するステータス復号化手段を有することを特徴とし、
請求項1の印刷装置は、印刷ジョブのステータスを管理するジョブ管理手段を有し、内部ネットワーク環境に接続した携帯情報処理装置から印刷ジョブを受け付けたとき、印刷ジョブに対して一意の印刷ジョブ情報を生成する印刷ジョブ情報生成手段を有し、印刷が完了した場合、請求項1の共有鍵を消去する共有鍵消去手段を有することを特徴とし、
請求項1の前記Webサーバは、印刷装置からのステータス情報更新要求で該当するステータス情報を更新する手段を有し、携帯情報処理装置からのステータス情報取得要求に対して該当するステータス情報を送信することを特徴とするネットワーク印刷システムに存する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、LAN環境に接続した携帯情報処理装置が同環境に設置されている印刷装置で印刷を実行した後、携帯情報処理装置がLAN環境から移動した場合でも、ユーザがネットワーク環境を意識することなく携帯情報処理装置から容易に且つ安全に印刷物の処理状況を確認することが可能となるネットワーク印刷システムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
本実施形態は、ネットワーク印刷システムに関するものである。以下、図面に基づいて、本発明の実施例を説明する。
【0011】
図1は本発明の特徴を最もよく表すシステム構成を説明する概略図である。100のインターネットに繋り、ファイアウォールで外部ネットワーク環境からのアクセスが厳しく制限された101LAN(ローカルエリアネットワーク)に102サーバ、103印刷装置、104情報処理装置が相互に接続されている。さらに105無線LANアクセスポイント経由で106携帯情報処理装置が接続されている。尚、101LAN環境にはここで図示した装置以外にも複数台の印刷装置や情報処理装置やサーバが接続可能である。
【0012】
103印刷装置には、情報処理装置から受け付けた印刷ジョブを印刷する手段を備え、さらに印刷ジョブを管理するジョブ管理機能を備えている。そして、102サーバ、104情報処理装置、106携帯情報処理装置には、103印刷装置が解釈可能な印刷データを生成するプログラムが予め登録されており、102サーバ、104情報処理装置、106携帯情報処理装置からネットワーク経由で103印刷装置に対して印刷できる状態にある。
【0013】
続いて、図1を用いて、本発明のネットワーク印刷システムの概要について説明する。101LAN環境に105無線LANアクセスポイント経由で接続した状態で106携帯情報処理装置から103印刷装置に対して印刷を実施したとき、103印刷装置は、受付順に印刷ジョブに対する一意のジョブIDを割り当て、印刷データと共に受け取ったテキストデータである印刷ジョブ名、ユーザ名からステータス情報(Webコンテンツ)の暗号化に用いる共有鍵を生成し、保持する。尚、ステータス情報を暗号化する方法は共有鍵を用いた暗号化の公知な方法を使用するものとし、ここでは暗号化処理の詳細は記載しない。103印刷装置で保持する共有鍵は、そのジョブの印刷処理が完了した時点で消去する。そして、106携帯情報処理装置に対して、ジョブIDと共有鍵と103印刷装置のURLと107WebサーバのURLからなるジョブ情報を送信する。103印刷装置は、印刷処理が完了するたびに、印刷処理が完了したジョブと、印刷処理が開始される次のジョブに関して、それぞれのステータス情報(Webコンテンツ)を生成して、ジョブ受付時に生成した共有鍵を用いて暗号化する。そして、107WebサーバにHTTP等のプロトコルを用いてアップロードする。105無線LAN経由で101LAN環境に接続している場合に、106携帯情報処理装置から103印刷装置に対して実施した印刷の処理状況を確認するときは、印刷実行時に受け取った103印刷装置のURLからステータス情報(Webコンテンツ)を取得して、106携帯情報処理装置が有するWebブラウザに表示する。一方101LAN環境の外部に移動して、108公衆アクセスポイント経由でネットワーク接続しているときに、106‘携帯情報処理装置から103印刷装置に対して実施した印刷の処理状況を確認する場合は、103印刷装置から直接ではなく、印刷実行時に受け取ったWebサーバのURLから107Webサーバにアクセスして暗号化されたステータス情報(Webコンテンツ)を取得してくる。そして、取得してきた暗号化されたステータス情報(Webコンテンツ)を印刷実行時に受け取った共有鍵を用いて、ステータス情報(Webコンテンツ)の復号化を行い、106‘携帯情報処理装置が有するWebブラウザ上に表示する。
【0014】
本実施例における携帯情報処理装置の構成について図2のブロック図を用いて説明する。図2において、201は携帯情報処理装置全体を制御するCentral Processing Unit(CPU)である。202は プログラムをロードし動作させると共に外部装置などから供給されるプログラムやデータを一時記憶するRAM(Random Access Memory)である。203は携帯情報処理装置に内臓されたハードディスクや大容量メモリ、あるいは携帯情報処理装置から着脱可能なフレキシブルディスク(FD)やCompact Disk(CD)等の光ディスク、磁気や光カード、メモリカードなどを含む外部記憶装置である。204表示装置はLCDから構成されユーザインターフェース等を表示するものである。205入力装置は、タッチパネル等から構成され各種入力や指示に用いる。206 I/Oは、ネットワークや周辺機器と接続するための物理インターフェースである。106携帯情報処理装置は、201CPU、202RAM、204表示装置、205入力装置、206I/Oを最低限備え、必ずしも203外部記憶装置を装備している必要はない。
【0015】
以下、図3、図4、図5に示すフローチャートを参照しつつ、本発明の処理の詳細を説明する。
【0016】
図3は、106携帯情報処理装置から103印刷装置に対して、印刷を実施したときの、106携帯情報処理装置と、103印刷装置と107Webサーバの処理の手順を示すフローチャートである。106携帯情報処理装置を操作するユーザが103印刷装置に印刷を実施したとき、106携帯情報処理装置が保持するプログラムにて103印刷装置が解釈可能な印刷データを生成する。尚、106携帯情報処理装置に、103印刷装置を登録するとき、印刷装置名と共にネットワーク環境を判別できる情報として、そのときのネットワーク設定(DHCPサーバのIPアドレスとデフォルトゲートウェイのIPアドレス)を保持しておく(図6参照)。印刷データ生成後、図3のステップS301にて、105無線LANアクセスポイント経由で103印刷装置にジョブ名(テキスト)とユーザ名(テキスト)と印刷データを送信する。ここで、103印刷装置では、ステップS304にて、106携帯情報処理装置から解釈可能な印刷データとジョブ名とユーザ名を受信すると、ステップS305にて、受付順に一意のジョブIDを受け取った印刷ジョブに割り当て、これを保持する。さらにステップS306にて、ステップS305で保持したジョブIDと印刷データの受信と共に受け取ったジョブ名とユーザ名から印刷ジョブ毎に共有鍵を生成する。このときの共有鍵の生成する方法は公知な方法を使用するものとし、ここでは共有鍵生成の詳細は記載しない。
【0017】
そして、ステップS307にて印刷装置で管理している701ジョブ管理テーブルに新たに印刷ジョブ毎のジョブID、ジョブ名、ユーザ情報、共有鍵を追加する。701ジョブ管理テーブルに情報を追加した後、ステップS308にて、107Webサーバにアップロードするステータス情報(Webコンテンツ)を生成して、ステップS305にて生成した共有鍵にて、暗号化して、予め登録されている107Webサーバに対して、ジョブの追加要求としてジョブID、印刷装置名、暗号化したステータス情報を送信する。その後、ステップS309にて、ステップS305及びステップS306にて生成したジョブIDと共有鍵と自装置のURLと設置時に登録されている107WebサーバのURLから成るジョブ情報を印刷を実施した106携帯情報処理装置に返信する。
【0018】
ここで、印刷を実施した106携帯情報処理装置はステップS302にて、103印刷装置からジョブ情報を受信し、ステップS303にて、ステータス取得時に必要となるジョブ情報を保持する。
【0019】
一方、107Webサーバは、ステップS310にて、103印刷装置から、ジョブの追加要求を受信すると、ステップS311にて、107Webサーバで管理している801管理テーブルに該当データを追加する。そして、ステップS312にて、要求を送信してきた印刷装置に対応する領域に新たに追加するジョブIDの領域を確保し、受信した暗号化したステータス情報を格納する。
【0020】
図4は、103印刷装置で一つの印刷ジョブの印刷処理が完了して、印刷ジョブの処理状況が変化したときの、103印刷装置と107Webサーバの処理の手順を示すフローチャートである。103印刷装置にて、先行するジョブが完了したとき、ステップS401にて、103印刷装置で管理している701ジョブ管理テーブルを更新し、ステップS402にて、印刷処理が完了したジョブのステータス情報(Webコンテンツ)を生成して、そのジョブに対応する共有鍵で暗号化を実施して、印刷処理が完了したジョブの共有鍵を削除する。その後、印刷処理を実施する次のジョブのステータス情報(Webコンテンツ)を生成して、そのジョブに対応する共有鍵で暗号化を実施する。そして、ステップS403にて107Webサーバに更新要求を送信する。
【0021】
次に107Webサーバの処理手順について説明する。ステップS404にて103印刷装置からステータス情報の更新要求を受信した後、ステップS405にて、更新するべき印刷装置名とジョブIDを103印刷装置から取得する。そして、ステップS406にて、107Webサーバで管理している801ジョブ管理テーブルの印刷装置名とジョブIDに対応する暗号化されたステータス情報を更新する。
【0022】
次に図5を用いて、ユーザがネットワーク環境を意識せずステータスを取得表示する仕組みについて説明する。最初に101LAN環境に接続している状態で106携帯情報処理装置からユーザがステータスを取得するときの処理手順について説明する。
【0023】
まず、ユーザがステータス確認Webアプリケーションを起動してステータスの取得を実施したとき、ステップS501にて、現在接続しているネットワーク設定(DHCPサーバとデフォルトゲートウェイのIPアドレス)と印刷装置を登録したときに保持したネットワーク設定(601DHCPサーバとデフォルトゲートウェイのIPアドレス)とを比較することで接続しているネットワーク環境を判別する。ステップS502にて、現在、101LAN環境に接続している状態のため、印刷装置を登録したときに保持したネットワーク設定(601DHCPサーバとデフォルトゲートウェイのIPアドレス)が同じであると判断し、ステップS503に進み、103印刷装置からUIで表示するWebコンテンツを取得してきて、ステップS504にて、106携帯情報処理装置に在るWebブラウザでWebコンテンツを表示する。
【0024】
次に、101LAN環境から移動した後、108公衆アクセスポイント経由でインターネットに接続している106'携帯情報処理装置からユーザがステータスを取得するときの処理手順について説明する。まず、ユーザがステータス確認Webアプリケーションを起動してステータスの取得を実施したとき、ステップS501にて、現在接続しているネットワーク設定(DHCPサーバとデフォルトゲートウェイのIPアドレス)と印刷装置を登録したときに保持した(601DHCPサーバとデフォルトゲートウェイのIPアドレス)とを比較することで接続しているネットワーク環境を判別する。このとき106'携帯情報処理装置が属するネットワーク設定(DHCPサーバとデフォルトゲートウェイのIPアドレス)と印刷装置を登録したときに保持したネットワーク設定(601DHCPサーバとデフォルトゲートウェイのIPアドレス)が異なるので、ステップS502にて、103印刷装置と同じネットワーク環境にないと判断し、ステップS505にて、107Webサーバに対して、取得するジョブのジョブID及び印刷装置名と共にステータスの取得要求を送信して、暗号化されたステータス情報を取得する。そして、ステップS506にて、暗号化されたステータス情報を、ステップS303で103印刷装置から送信されたジョブ情報に含まれる共有鍵にて暗号化されたステータス情報を復号してWebコンテンツを得る。そして、ステップS504にて、106携帯情報処理装置のWebブラウザでWebコンテンツを表示する。
【0025】
以上のように、本発明によれば、LAN環境に接続した携帯情報処理装置が同環境に設置されている印刷装置に印刷を実行した後、携帯情報処理装置がLAN環境から移動した場合でも、ユーザがネットワーク環境を意識することなく携帯情報処理装置から容易に且つ安全に印刷物の処理状況を確認することが可能となる。
【0026】
本発明の目的は前述した実施例の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUまたはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0027】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0028】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOperating System(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。
【0029】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0030】
なお、図7は、印刷装置で管理しているジョブ管理テーブルの例、図8は、Webサーバで管理している管理テーブルの例を示す。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明のシステム構成を説明する概略図
【図2】携帯情報処理装置の構成図
【図3】印刷を実行したときのフローチャート
【図4】処理状態が変更したときのフローチャート
【図5】携帯情報処理装置からステータスを取得するときのフローチャート
【図6】印刷装置を登録したときに保持したネットワーク設定テーブルの例
【図7】印刷装置で管理しているジョブ管理テーブルの例
【図8】Webサーバで管理している管理テーブルの例
【符号の説明】
【0032】
100 図1におけるインターネット
101 図1におけるLAN(ローカルエリアネットワーク)
102 図1におけるサーバ
103 図1における印刷装置
104 図1における情報処理装置
105 図1における無線LANアクセスポイント
106 図1における携帯情報処理装置
106 図1における移動後の携帯情報処理装置
107 図1におけるWebサーバ
108 図1における公衆アクセスポイント
201 図2におけるCPU
202 図2におけるRAM
203 図2における外部記憶装置
204 図2における表示装置
205 図2における入力装置
206 図2におけるI/0

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セキュリティの高い内部ネットワーク環境に接続された印刷装置と無線LAN並びにPHSの公衆回線を用いて内部ネットワーク環境並びに外部ネットワーク環境に接続可能な携帯情報処理装置と外部ネットワーク環境に接続されたWebサーバから成るネットワーク印刷システムであって、
前記印刷装置は、印刷ジョブ毎にステータス情報を暗号化する共有鍵を生成する手段を有し、印刷ジョブ発行元に対して、ステータス情報を取得するための自装置のURLと外部ネットワーク環境に接続されたWebサーバのURLと共有鍵を返信することを特徴とし、印刷ジョブの処理状況に応じて、ステータス情報を前記共有鍵にて暗号化するステータス情報暗号化手段を有し、暗号化したステータス情報をWebサーバにアップする暗号ステータス更新手段を有すると共に、
前記携帯情報処理装置は、接続しているネットワーク環境を判別する接続環境判別手段を有し、接続しているネットワーク環境に従い、ステータス情報の取得先を内部ネットワーク環境に接続されている印刷装置か外部ネットワーク環境に接続されているWebサーバかを自動的に切り替える取得先切替手段を有し、内部ネットワーク環境に接続している場合は、印刷装置のURLから印刷ジョブ情報を取得することを特徴とし、外部ネットワーク環境に接続している場合は、Webサーバから暗号化されたステータス情報を取得することを特徴とし、印刷装置から受け取った共有鍵を用いて暗号化されたステータス情報を復号化するステータス復号化手段を有することを特徴するネットワーク印刷システム。
【請求項2】
前記印刷装置は、印刷ジョブのステータスを管理するジョブ管理手段を有し、内部ネットワーク環境に接続した携帯情報処理装置から印刷ジョブを受け付けたとき、印刷ジョブに対して一意の印刷ジョブ情報を生成する印刷ジョブ情報生成手段を有し、印刷が完了した場合、前記共有鍵を消去する共有鍵消去手段を有することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク印刷システム。
【請求項3】
前記Webサーバは、印刷装置からのステータス情報更新要求で該当するステータス情報を更新する手段を有し、携帯情報処理装置からのステータス情報取得要求に対して該当するステータス情報を送信することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク印刷システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−238126(P2009−238126A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−86338(P2008−86338)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】