説明

ネットワーク設備、VoIPゲートウェー及びその通信冗長方法

【課題】通信中断を免れるネットワーク設備を提供する。
【解決手段】本発明に係るネットワーク設備は、少なくとも一つのメイン・カード及び一つのスタンド・バイ・カードを備える。メイン・カードは、第一端末設備及びメディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスに通信接続され、メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスにより、第一端末設備と第二端末設備との通信接続を確立し、且つ第一端末設備とメディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスとの間の複数の通信データを送信することに用いられる。スタンド・バイ・カードは、メイン・カード、第一端末設備及びメディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスに通信接続され、メイン・カードに誤りが発生した場合、バックアップ命令及びメイン・カードの接続数に基づいて、第一端末設備と第二端末設備との通信接続を再構築することに用いられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク設備に関するものであり、特に音声ゲートウェー及びその通信冗長方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ネットワークの継続的な発展により、VoIP業務は、その通話料の安さのため、重視されつつあるが、VoIPの安定性は、VoIP業務の発展に大きな影響をもたらす。
【0003】
音声ゲートウェーは、VoIPシステムにおいてなくてはならないものであって、電話ユーザー端末設備とメディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスとの間の接続を確立することに用いられ、これによって電話ユーザーとの間の通話を確立する。前記音声ゲートウェーに誤りが発生した場合、前記電話ユーザーとの間の通信が中断され、従って電話ユーザーに不便さや当惑を与える。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の第一の目的は、前記課題を解決し、冗長支援を提供することにより、通信中断を免れるネットワーク設備を提供することである。
【0005】
本発明の第二の目的は、前記課題を解決し、冗長構造を備えるネットワーク設備に用いられる通信冗長方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記第一目的を達成するため、本発明に係るネットワーク設備は、少なくとも一つのメイン・カード及び一つのスタンド・バイ・カードを備える。前記メイン・カードは、第一端末設備及びメディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスに通信接続され、前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスにより、前記第一端末設備と第二端末設備との通信接続を確立し、且つ前記第一端末設備と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスとの間の複数の通信データを送信することに用いられる。前記スタンド・バイ・カードは、前記メイン・カード、前記第一端末設備及び前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスに通信接続され、前記メイン・カードに誤りが発生した場合、バックアップ命令及び前記メイン・カードの接続数に基づいて、前記第一端末設備と前記第二端末設備との通信接続を再構築することに用いられる。
【0007】
前記第二目的を達成するため、本発明に係る通信冗長方法は、ネットワーク設備に応用されており、前記通信冗長方法は、メイン・カードにより複数の通信データを送信するステップと、前記メイン・カードに誤りが発生したことを検出した時、バックアップ命令を受信するステップと、前記複数の通信データに基づいて、前記メイン・カードの接続数を判断し、前記第一端末設備と前記第二端末設備との間の通信接続を再構築することにするステップとを備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明のネットワーク設備及びその通信冗長方法は、メイン・カードに誤りが発生したために、端末設備とメディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスとの通信が中断されることを免れることができ、従って、VoIPの動作信頼性及び安定性を確保する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1は、本発明の実施形態に係わるネットワーク設備の応用環境図である。本実施形態において、第一端末設備10は、順次に第一ネットワーク設備20、メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30及び第二ネットワーク設備40により、第二端末設備50に通信接続され、そのうち、前記前記第一ネットワーク設備20、前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30及び前記第二ネットワーク設備40は、順次に通信接続される。本実施形態において、前記第一ネットワーク設備20及び前記第二ネットワーク設備40は、VoIP(Voice over Internet Protocol)ゲートウェーである。本実施形態において、前記第一端末設備10及び前記第二端末設備50は、電話機である。本実施形態において、前記第一端末設備10及び前記第二端末設備50は、N個であって、N個の第一端末設備10は、別々に前記第一ネットワーク設備20に通信接続され、N個の第二端末設備50は、別々に前記第二ネットワーク設備40に通信接続され、第一端末設備のそれぞれは、同時に複数の第二端末設備50に通信接続することができる。
【0010】
図2は、本発明の実施形態に係わる第一ネットワーク設備20の構成を示すブロック図である。本実施形態において、前記第一ネットワーク設備20は、N+1冗長構造を備え、即ち、前記第一ネットワーク設備20は、プロセッサー230と、スタンド・バイ・カード200と、第一メイン・カード201と、第二メイン・カード202と、...、第Nメイン・カード20Nとを備える。そのうち、前記スタンド・バイ・カード200、前記第一メイン・カード201、前記第二メイン・カード202、...、前記第Nメイン・カード20Nは、別々に前記第一端末設備10、前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30及び前記プロセッサー230に通信接続される。
【0011】
本実施形態において、前記第一メイン・カード201、前記第二メイン・カード202、...、前記第Nメイン・カード20Nは、別々にN個の第一端末設備と一対一に対応し、即ち、メイン・カードのそれぞれは、第一端末設備のそれぞれに対応する。前記第一メイン・カード201、前記第二メイン・カード202、...、前記第Nメイン・カード20Nは、前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30により、前記第一端末設備10と前記第二端末設備50との通信接続を確立することに用いられる。本実施形態において、前記第一メイン・カード201、前記第二メイン・カード202、...、前記第Nメイン・カード20Nの動作モードは、同一である。前記スタンド・バイ・カード200は、前記第一メイン・カード201、前記第二メイン・カード202、...、前記第Nメイン・カード20Nに誤りが発生した場合、前記第一端末設備10と前記第二端末設備50との通信接続を再構築することに用いられる。
【0012】
前記プロセッサー230は、前記スタンド・バイ・カード200、前記第一メイン・カード201、前記第二メイン・カード202、...、前記第Nメイン・カード20Nに通信接続され、前記第一メイン・カード201、前記第二メイン・カード202、...、前記第Nメイン・カード20Nに誤りが発生したこをを検出した時、前記スタンド・バイ・カード200にバックアップ命令を送信することに用いられる。前記プロセッサー230は、第一処理データベース2301と、第二処理データベース2302と、...、第N処理データベース230Nとを備え、処理データベースは、メインカードに一対一に対応して接続され、即ち、前記第一処理データベース2301は、前記第一メイン・カード201に通信接続され、前記メイン・カード201から送信される複数の通信データを受信することに用いられる。前記第二処理データベース2302ないし第N処理データベース230Nの機能は、前記第一処理データベース2301と同じで、簡便なために、ここではもう詳しく述べない。
【0013】
本実施形態において、前記第一メイン・カード201、前記第二メイン・カード202、...、前記第Nメイン・カード20Nは、皆、データベース、執行モジュール及び状態モジュールを備え、即ち、前記第一メイン・カード201は、第一データベース2010、第一執行モジュール2011及び第一状態モジュール2012を備え、前記第二メイン・カード202は、第二データベース2020、第二執行モジュール2021及び第二状態モジュール2022を備え、...、前記第Nメイン・カード20Nは、第Nデータベース20N0、第N執行モジュール20N1及び第N状態モジュール20N2を備える。
【0014】
前記第一状態モジュール2012は、N個の第一端末設備10のうちのの一つ及び前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30に通信接続され、前記第一端末設備10と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の通信状態を記録することに用いられる。本実施形態において、通信状態は、暇状態、ダイヤル・アップ状態、番号収集状態及び通話状態を備え、そのうち、“0”で暇状態を標識し、“1”でダイヤル・アップ状態を標識し、“2”で番号収集状態を標識し、“3”で通話状態を標識する。他の実施形態において、これらの通話状態は、他の異なる数字又は字母で標識してもよい。
【0015】
前記第一執行モジュール2011は、前記第一端末設備10、前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30、前記プロセッサー230及び前記第一状態モジュール2012に通信接続され、前記第一状態モジュール2012が記録した通信状態に基づいて、前記第一端末設備10と前記第二端末設備50との間の通信接続を確立することに用いられる。
【0016】
前記第一データベース2010は、前記第一状態モジュール2012及び前記第一執行モジュール2011に通信接続され、前記第一端末設備10と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の複数の通信データを貯蓄することに用いられる。本実施形態において、前記第一メイン・カード201と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の複数の通信データは、複数の支配プロトコル命令、一つのコール代理アドレス、一つの登録状態及び一つの目前通信状態を備える。本実施形態において、支配プロトコル命令のそれぞれは、接続確立プロトコル命令及び通知請求プロトコル命令を備え、前記接続確立プロトコル命令は、接続確立コマンドライン、接続方式、呼び識別子、接続数、本地接続オプション及び会話陳述プロトコルなどのパラメーターを備え、前記通知請求プロトコル命令は、通知請求コマンドライン、請求識別子及び信号請求などのパラメーターを備える。本実施形態において、目前通信状態は、前記第一端末設備10と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の目前通信状態であって、前記通信状態も前記第一状態モジュール2102に貯蓄される。本実施形態において、前記第一執行モジュール2011は、又、前記第一データベース2010に貯蓄した複数の通信データを前記プロセッサ230に送信して貯蓄することに用いられる。
【0017】
前記第二メイン・カード202ないし前記第Nメイン・カード20Nの構造と機能は、前記第一メイン・カード201と同じで、簡便なために、ここではもう詳しく述べない。
【0018】
本実施形態において、前記プロセッサー230により前記第一メイン・カード201に誤りが発生したことを検出した時、前記プロセッサー230は、前記スタンド・バイ・カード200にバックアップ命令を送信し、且つ貯蓄した前記第一執行モジュール2011からの複数の通信データを前記スタンド・バイ・カード200に送信する。
【0019】
本実施形態において、前記プロセッサー230により前記第二メイン・カード202、...、第Nメイン・カード20Nに誤りが発生したことを検出した時にも、前記プロセッサー230は、前記スタンド・バイ・カード200にバックアップ命令を送信し、且つ貯蓄した前記第二執行モジュール2021、...、第N20N1からの複数の通信データを別々に前記スタンド・バイ・カード200に送信する。
【0020】
本実施形態において、前記スタンド・バイ・カード200は、バックアップ・データベース2000、バックアップ執行モジュール2001及びバックアップ状態モジュール2002を備える。
【0021】
前記バックアップ・データベース2000は、前記プロセッサー230に通信接続され、前記プロセッサー230から送信される複数の通信データを貯蓄することに用いられる。
【0022】
前記バックアップ執行モジュール2001は、前記第一端末設備10、前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30、前記プロセッサー230及び前記バックアップ・データベース2000に通信接続され、前記プロセッサー230から送信されるバックアップ命令を受信することに用いられ、且つ誤りが発生したメイン・カードの接続数を判断することにより、前記第一端末設備10と前記第二端末設備50との通信接続を再構築する。
【0023】
本実施形態において、前記バックアップ執行モジュール2001は、前記バックアップ・データベース2000の中の支配プロトコル命令の接続確立プロトコル命令の接続数パラメータを調べることにより、誤りが発生したメイン・カードの接続数を判断する。本実施形態において、前記接続数パラメータは、異なる数字又は字母で標識を表示する。“0”は、誤りが発生したメイン・カードがちょうど前記メイン・カードに対応する第一端末設備10に対して検出を行うことを標識する。“1”は、誤りが発生したメイン・カードに一つの接続があることを標識し、即ち誤りが発生したメイン・カードに対応する第一端末設備10は、一つの接続確立プロトコル命令により、一つの第二端末設備50と通話接続を確立した。“N”は、誤りが発生したメイン・カードに複数の接続があることを標識し、即ち、誤りが発生したメイン・カードに対応する第一端末設備10は、複数の接続確立プロトコル命令により、複数の第二端末設備50と通話接続を確立し、接続確立プロトコル命令のそれぞれは、前記第一端末設備10が第二端末設備50のそれぞれと通話接続を確立したことに対応する。
【0024】
前記バックアップ執行モジュール2001により前記接続数が0ではないと判断した時、即ち前記接続数パラメータが1、2、3、...、Nである時、前記バックアップ執行モジュール2001は、接続確立プロトコル命令を再び組み合わせ、且つ一つの接続確立プロトコル命令を再び組み合わせると、接続数パラメータを1減らすことにする。本実施形態において、前記バックアップ執行モジュール2001は、前記バックアップ・データベース2000に貯蓄した接続確立プロトコル命令のあらゆるパラメータをコピーし、これらのパラメータで再び一つの接続確立プロトコル命令を構成し、且つ前記接続確立プロトコル命令を処理する。
【0025】
本実施形態において、前記バックアップ執行モジュール2001は、再び組み合わせた接続確立プロトコル命令を前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30から送信した接続確立プロトコル命令として、前記第二端末設備50と通信接続を行う。前記バックアップ執行モジュール2001により前記接続数が0だと判断した時、即ち接続数パラメータが0である時、前記バックアップ執行モジュール2001は、通知請求プロトコル命令を再び組み合わせ、本実施形態において、前記バックアップ執行モジュール2001は、前記バックアップ・データベース2000に貯蓄した通知請求命令のあらゆるパラメータをコピーし、これらのパラメータで再び一つの通知請求プロトコル命令を構成し、且つ前記通知請求プロトコル命令を処理する。本実施形態において、前記バックアップ執行モジュール2001は、再び組み合わせた通知請求プロトコル命令を前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30から送信した通知請求プロトコル命令として、前記メイン・カードに対応する第一端末設備10に対して検出を行い、且つ検出結果を前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30に送信する。
【0026】
前記バックアップ状態モジュール2002は、前記バックアップ・データベース2000、前記バックアップ執行モジュール2001、前記第一端末設備10及び前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30に通信接続され、前記第一端末設備10と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の通信状態を記録することに用いられる。本実施形態において、ただ前記バックアップ執行モジュール2001がバックアップ命令を受信した時、前記バックアップ状態モジュール2002は、前記第一端末設備10と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の通信状態を記録し始める。
【0027】
図3は、本発明の他の実施形態に係わる第一ネットワーク設備21の構成を示すブロック図である。
本実施形態において、前記第一ネットワーク設備21は、1+1冗長構造を備え、即ち第一メイン・カード220と、第二メイン・カード221と、...、第Nメイン・カード22Nとを備え、且つ第一スタンド・バイ・カード210と、第二スタンド・バイ・カード211と、...、第Nスタンド・バイ・カード21Nとを更に備え、そのうち、メイン・カードのそれぞれは、スタンド・バイ・カードのそれぞれに一対一に対応し、即ち前記第一メイン・カード220は、前記第一スタンド・バイ・カード210と対応し、前記第Nメイン・カード22Nは、前記第Nスタンド・バイ・カード21Nと対応する。前記第一メイン・カード220及び前記第一スタンド・バイ・カード210は、別々に前記第一端末設備10及び前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30に通信接続され、前記第一メイン・カード220は、前記第一スタンド・バイ・カード210に通信接続される。前記第一メイン・カード220、前記第二メイン・カード221、...、前記第Nメイン・カード22Nは、別々にN個の第一端末設備10と一対一に対応し、即ちメイン・カードのそれぞれは、一つの第一端末設備10と対応する。
【0028】
前記第一メイン・カード220は、第一データベース2200、第一執行モジュール2201及び第一状態モジュール2202を備える。
【0029】
前記第一状態モジュール2202は、前記第一端末設備10及び前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30に通信接続され、前記第一端末設備10と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の通信状態を記録することに用いられる。本実施形態において、前記通信状態は、暇状態、ダイヤル・アップ状態、番号収集状態及び通話状態を備え、そのうち、“0”で暇状態を標識し、“1”でダイヤル・アップ状態を標識し、“2”で番号収集状態を標識し、“3”で通話状態を標識する。他の実施形態において、これらの通話状態は、他の異なる数字又は字母で標識してもよい。
【0030】
前記第一執行モジュール2201は、前記第一端末設備10、前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30、前記プロセッサー230及び前記第一状態モジュール2202に通信接続され、前記第一状態モジュール2202が記録した通信状態に基づいて、前記第一端末設備10と前記第二端末設備50との間の通信接続を確立することに用いられる。
【0031】
前記第一データベース2200は、前記第一状態モジュール2202及び前記第一執行モジュール2201に通信接続され、前記第一端末設備10と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の複数の通信データを貯蓄することに用いられる。本実施形態において、前記第一端末設備10と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の複数の通信データは、複数の支配プロトコル命令、一つのコール代理アドレス、一つの登録状態及び一つの目前通信状態などを備える。本実施形態において、支配プロトコル命令のそれぞれは、接続確立プロトコル命令及び通知請求プロトコル命令を備え、前記接続確立プロトコル命令は、接続確立コマンドライン、接続方式、呼び識別子、接続数、本地接続オプション及び会話陳述プロトコルなどのパラメーターを備え、前記通知請求プロトコル命令は、通知請求コマンドライン、請求識別子及び信号請求などのパラメーターを備える。本実施形態において、目前通信状態は、前記第一端末設備10と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の目前通信状態であって、前記通信状態も前記第一状態モジュール2202に貯蓄される。
【0032】
前記第二メイン・カード221ないし第Nメイン・カード22Nの構造と機能は、前記第一メイン・カード220と同じで、簡単なために、このところは詳しく述べない。
【0033】
本実施形態において、前記第一執行モジュール2201は、又、前記第一データベース2200に貯蓄した複数の通信データを前記第一スタンド・バイ・カード210に送信することに用いられる。
【0034】
本実施形態において、前記第一スタンド・バイ・カード210が前記第一メイン・カード220に誤りが発生したことを検出した時、前記第一スタンド・バイ・カード210は、自動的にバックアップ命令を生成し、且つ前記第一端末設備10と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との通信接続を再び確立する。前記第一スタンド・バイ・カード210は、第一バックアップ・データベース2100、第一バックアップ執行モジュール2101及び第一バックアップ状態モジュール2102を備える。
【0035】
前記第一バックアップ・データベース2100は、前記第一執行モジュール2201に通信接続され、前記第一執行モジュール2201から送信される複数の通信データを貯蓄することに用いられる。
【0036】
前記第一バックアップ状態モジュール2102は、前記第一バックアップ・データベース2100、前記第一端末設備10及び前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30に通信接続され、前記第一端末設備10と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の通信状態を記録することに用いられる。本実施形態において、ただ前記第一スタンド・バイ・カード210が前記第一メイン・カード220に誤りが発生したことを検出した時、前記バックアップ状態モジュール2102は、前記第一端末設備10と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の通信状態を記録し始める。
【0037】
前記第一バックアップ執行モジュール2101は、前記第一端末設備10、前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30、前記第一バックアップ・データベース2100及び前記第一バックアップ状態モジュール2102に通信接続され、前記第一メイン・カード220に誤りが発生したことを検出した時、前記第一メイン・カード220の接続数を判断することにより、前記端末設備10と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との通信接続を再び確立することに用いられる。本実施形態において、前記第一バックアップ執行モジュール2101は、前記第一バックアップ・データベース2100の中の支配プロトコル命令の接続確立プロトコル命令の接続数パラメータを調べることにより、前記第一メイン・カード220の接続数を判断する。本実施形態において、前記接続数パラメータは、別々に異なる数字又は字母で標識する。“0”は、第一メイン・カード220がちょうど前記第一端末設備10に対して検出を行うことを標識する。“1”は、前記第一メイン・カード220と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間に一つの接続があることを標識し、即ち前記第一端末設備10は、一つの接続確立プロトコル命令により、一つの第二端末設備50と通話接続を確立した。“N”は、前記第一メイン・カード220と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間に複数の接続があることを標識し、即ち前記第一端末設備10は、複数の接続確立プロトコル命令により、複数の第二端末設備50と通話接続を確立し、接続確立プロトコル命令のそれぞれは、前記第一端末設備10が一つの第二端末設備50と通話接続を確立したことに対応する。
【0038】
前記第一バックアップ執行モジュール2101により接続数が0ではないと判断した時、即ち接続数が1、2、3、...、Nである時、前記第一バックアップ執行モジュール2101は、接続確立プロトコル命令を再び組み合わせ、且つ一つの接続確立プロトコル命令を再び組み合わせると、接続数パラメータを1減らすことにする。本実施形態において、前記第一バックアップ執行モジュール2101は、前記第一バックアップ・データベース2100に貯蓄した接続確立プロトコル命令のあらゆるパラメータをコピーし、これらのパラメータで再び一つの接続確立プロトコル命令を構成し、且つ前記接続確立プロトコル命令を処理する。
【0039】
前記第一バックアップ執行モジュール2101は、接続数が0だと判断した時、即ち接続数パラメータが0である時、前記第一バックアップ執行モジュール2101は、通知請求プロトコル命令を再び組み合わせ、本実施形態において、前記第一バックアップ執行モジュール2101は、前記第一バックアップ・データベース2100に貯蓄した前記通知請求命令のあらゆるパラメータをコピーし、これらのパラメータで再び一つの通知請求プロトコル命令を構成し、且つ前記通知請求プロトコル命令を処理する。本実施形態において、前記第一バックアップ執行モジュール2101は、再び組み合わせた通知請求プロトコル命令を前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30から送信した通知請求プロトコル命令として、前記第一端末設備10に対して検出を行い、且つ検出結果を前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30に送信する。
【0040】
前記第二スタンド・バイ・カード211ないし第Nスタンド・バイ・カード21Nの構造と機能は、前記第一メスタンド・バイ・カード210と同じで、簡単なために、このところは詳しく述べない。
【0041】
図4は、本発明の実施形態に係わる通信冗長方法を示すフローチャートである。本実施形態において、第一ネットワーク設備20が、第一メイン・カード201、第二メイン・カード202、...、第Nメイン・カードに対する通信冗長方法は同じであるから、ただ第一メイン・カード201を例として説明する。
【0042】
ステップS300において、前記第一メイン・カード201は、第一端末設備10とメディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の正常な通信を確立する。本実施形態において、第一執行モジュール2011は、前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30により、前記第一メイン・カード201に対応する前記第一端末設備10と第二端末設備50との間の通信接続を確立し、第一データベース2010は、前記第一メイン・カード201と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の複数の通信データを貯蓄し、これらのデータは、複数の支配プロトコル命令、一つのコール代理アドレス、一つの登録状態及び一つの目前通信状態を備え、前記第一執行モジュール2011は、前記第一データベース2010に貯蓄した複数の通信データをプロセッサー230に送信する。本実施形態において、支配プロトコル命令のそれぞれは、接続確立プロトコル命令及び通知請求プロトコル命令を備え、前記接続確立プロトコル命令は、接続確立コマンドライン、接続方式、呼び識別子、接続数、本地接続オプション及び会話陳述プロトコルなどのパラメーターを備え、前記通知請求プロトコル命令は、通知請求コマンドライン、請求識別子及び信号請求などのパラメーターを備える。本実施形態において、目前通信状態は、前記第一メイン・カード201に対応する前記第一端末設備10と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の目前通信状態であって、前記通信状態も前記第一状態モジュール2012に貯蓄される。本実施形態において、“0”で暇状態を表示し、“1”でダイヤル・アップ状態を表示し、“2”で番号収集状態を表示し、“3”で通話状態を表示する。他の実施形態において、これらの通信状態は、他の異なる数字又は字母で表示してもよい。
【0043】
ステップS302において、前記プロセッサー230によって、前記第1メイン・カード201に誤りが発生したこをを検出した時、スタンド・バイ・カード200にバックアップ命令を送信し、且つ複数の通信データを前記スタンド・バイ・カード200のバックアップ・データベース2000に送信して貯蓄する。本実施形態において、複数の通信データは、前記第一執行モジュール2011から前記プロセッサー230に送信した複数の通信データである。
【0044】
ステップS304において、バックアップ執行モジュール2001は、前記第1メイン・カード201の接続数を判断する。本実施形態において、前記スタンド・バイ・カード200が前記プロセッサー230から送信されるバックアップ命令を受信すると、バックアップ執行モジュール2001は、前記バックアップ・データベース2000の中の支配プロトコル命令の接続確立プロトコル命令の接続数パラメータを調べることにより、前記第一メイン・カード201の接続数を判断する。本実施形態において、前記接続数パラメータが“0”であると、誤りが発生した第一メイン・カード201がちょうど前記第一メイン・カード201に対応する第一端末設備10に対して検出を行うことを標識する。前記接続数パラメータが“1”であると、誤りが発生したメイン・カードと前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間に一つの接続があることを標識し、即ち誤りが発生したメイン・カードに対応する第一端末設備10は、一つの接続確立プロトコル命令により、一つの第二端末設備50と通話接続を確立した。前記接続数パラメータが“N”であると、誤りが発生したメイン・カードと前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間にN個の接続があることを標識し、即ち、誤りが発生したメイン・カードに対応する第一端末設備10は、N個の接続確立プロトコル命令により、N個のの第二端末設備50と通話接続を確立し、接続確立プロトコル命令のそれぞれは、前記第一端末設備10が一つの第二端末設備50と通話接続を確立したことに対応する。
【0045】
前記バックアップ執行モジュール2001により接続数が0ではないと判断した時、即ち接続数が1、2、3、...、Nである時、ステップS306において、前記バックアップ執行モジュール2001は、接続確立プロトコル命令を再び組み合わせ、且つ前記接続数パラメータを1減らすことにする。本実施形態において、前記バックアップ執行モジュール2001は、前記バックアップ・データベース2000に貯蓄した前記接続確立プロトコル命令のあらゆるパラメータをコピーし、これらのパラメータで再び一つの接続確立プロトコル命令を構成し、前記第一メイン・カード201に対応する前記第一端末設備10と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の通信接続を再び確立しようとする。
【0046】
ステップS308において、前記バックアップ執行モジュール2001は、接続確立プロトコル命令を処理する。本実施形態において、前記バックアップ執行モジュール2001は、変更した後の接続確立プロトコル命令を前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30から送信した接続確立プロトコル命令として、前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30と通信接続を行い、ステップS304に進み、前記第一メイン・カード201の接続数が0であるかどうかを判断する。
【0047】
前記バックアップ執行モジュール2001により接続数が0だと判断した時、即ち接続数が0である時、ステップS310において、前記バックアップ執行モジュール2001は、通知請求プロトコル命令を再び組み合わせる。本実施形態において、前記バックアップ執行モジュール2001は、前記バックアップ・データベース2000に貯蓄した通知請求プロトコル命令のあらゆるパラメータをコピーし、これらのパラメータで再び一つの通知請求プロトコル命令を構成する。
【0048】
ステップS312において、前記バックアップ執行モジュール2001は、前記通知請求プロトコル命令を処理する。本実施形態において、前記バックアップ執行モジュール2001は、変更した後の通知請求プロトコル命令を前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30から送信した通知請求プロトコル命令として、前記第一メイン・カード201に対応する前記第一端末設備10に対して検出を行い、且つ検出結果を前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30に送信する。
【0049】
ステップS314において、前記スタンド・バイ・カード200は、バックアップ状態を動作状態に改めて、正常な通信を回復する。
【0050】
図5は、本発明の他の実施形態に係わる通信冗長方法を示すフローチャートである。ステップS400において、第一メイン・カード220は、第一端末設備10とメディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の正常な通信を確立する。本実施形態において、第一執行モジュール2201は、前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30により、第一端末設備10と第二端末設備50との間の通信接続を確立し、第一データベース2200は、前記第一端末設備10と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の複数の通信データを貯蓄し、これらの通信データは、複数の支配プロトコル命令、一つのコール代理アドレス、一つの登録状態及び一つの目前通信状態を備える。前記第一執行モジュール2201は、前記第一データベース2200に貯蓄した複数の通信データを前記第一スタンド・バイ・カード210の第一バックアップ・データベース2100に送信して貯蓄する。本実施形態において、支配プロトコル命令のそれぞれは、接続確立プロトコル命令及び通知請求協定命令を備え、前記接続確立プロトコル命令は、接続確立コマンドライン、接続方式、呼び識別子、接続数、本地接続オプション及び会話陳述プロトコルなどのパラメーターを備え、前記通知請求プロトコル命令は、通知請求コマンドライン、請求識別子及び信号請求などのパラメーターを備える。本実施形態において、目前通信状態は、前記第一端末設備10と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の目前通信状態であって、前記通信状態も前記第一状態モジュール2212に貯蓄される。本実施形態において、“0”で暇状態を表示し、“1”でダイヤル・アップ状態を表示し、“2”で番号収集状態を表示し、“3”で通話状態を表示する。他の実施形態において、これらの通話状態は、他の異なる数字又は字母で表示してもよい。
【0051】
ステップS402において、第一スタンド・バイ・カード210が前記第一メイン・カード220に誤りが発生したことを検出した時、前記第一スタンド・バイ・カード210は、自動的にバックアップ命令を生成する。
【0052】
ステップS404において、第一バックアップ執行モジュール2101は、前記第一メイン・カード220と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の接続数を判断する。本実施形態において、前記第一スタンド・バイ・カード210がバックアップ命令を生成すると、前記第一バックアップ執行モジュール2101は、前記第一メイン・カード220と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間の接続数を判断し始める。本実施形態において、前記第一バックアップ執行モジュール2101は、前記第一バックアップ・データベース2100の中の支配プロトコル命令の接続確立プロトコル命令の接続数パラメータを調べることにより、前記第一メイン・カード220の接続数を判断する。本実施形態において、前記接続数パラメータは、別々に異なる数字又は字母で標識する。“0”は、前記第一メイン・カード220がちょうど第一端末設備10に対して検出を行うことを標識する。“1”は、前記第一メイン・カード220と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間に一つの接続があることを標識し、即ち前記第一端末設備10は、一つの接続確立プロトコル命令により、一つの第二端末設備50と通話接続を確立した。“N”は、前記第一メイン・カード220と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30との間に複数の接続があることを標識し、即ち前記第一端末設備10は、複数の接続確立プロトコル命令により、複数の第二端末設備50と通話接続を確立し、接続確立プロトコル命令のそれぞれは、前記第一端末設備10が一つの第二端末設備50と通話接続を確立したことに対応する。
【0053】
前記第一バックアップ執行モジュール2101により接続数が0ではないと判断した時、即ち接続数が1、2、3、...、Nである時、ステップS406において、前記第一バックアップ執行モジュール2101は、接続確立プロトコル命令を再び組み合わせ、且つ接続数パラメータを1減らすことにする。本実施形態において、前記第一バックアップ執行モジュール2101は、前記第一バックアップ・データベース2100に貯蓄した前記接続確立プロトコル命令のあらゆるパラメータをコピーし、これらのパラメータで再び一つの接続確立プロトコル命令を構成する。
【0054】
ステップS408において、前記第一バックアップ執行モジュール2101は、前記接続確立プロトコル命令を処理する。本実施形態において、前記第一バックアップ執行モジュール2101は、再び組み合わせた接続確立プロトコル命令を前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30から送信した接続確立プロトコル命令として、前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30と通信接続を行う。
【0055】
前記第一バックアップ執行モジュール2101は、接続数が0だと判断した時、即ち接続数パラメータが0である時、ステップS410において、前記第一バックアップ執行モジュール2101は、通知請求プロトコル命令を再び組み合わせる。本実施形態において、前記第一バックアップ執行モジュール2101は、前記第一バックアップ・データベース2100に貯蓄した前記通知請求プロトコル命令のあらゆるパラメータをコピーし、これらのパラメータで再び一つの通知請求プロトコル命令を構成する。
【0056】
ステップS412において、前記第一バックアップ執行モジュール2101は、前記通知請求プロトコル命令を処理する。本実施形態において、前記第一バックアップ執行モジュール2101は、再び組み合わせた通知請求プロトコル命令を前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30から送信した通知請求プロトコル命令として、前記第一端末設備10に対して検出を行い、且つ検出結果を前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30に送信する。
【0057】
ステップS414において、前記第一スタンド・バイ・カード210は、バックアップ状態を動作状態に改めて、正常な通信を回復する。
【0058】
前記第一ネットワーク設備20、21及び通信冗長方法は、メイン・カードに誤りが発生したために、第一端末設備10とメディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス30の通信が中断されることを免れることができ、従って、VoIPの動作信頼性及び安定性を確保する。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の実施形態に係わるネットワーク設備の応用環境図である。
【図2】本発明の実施形態に係わるネットワーク設備の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係わるネットワーク設備の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係わる通信冗長方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施形態に係わる通信冗長方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0060】
10 第一端末設備
20、21 第一ネットワーク設備
30 メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス
40 第二ネットワーク設備
50 第二端末設備
200 スタンド・バイ・カード
201、220 第一メイン・カード
202、221 第二メイン・カード
20N、22N 第Nメイン・カード
210 第一スタンド・バイ・カード
211 第二スタンド・バイ・カード
21N 第Nスタンド・バイ・カード
230 プロセッサー
2000 バックアップ・データベース
2001 バックアップ執行モジュール
2002 バックアップ状態モジュール
2010、2200 第一データベース
2011、2201 第一執行モジュール
2012、2202 第一状態モジュール
2020、2210 第二データベース
2021、2211 第二執行モジュール
2022、2212 第二状態モジュール
20N0、22N0 第Nデータベース
20N1、22N1 第N執行モジュール
20N2、22N2 第N状態モジュール
2100 第一バックアップ・データベース
2101 第一バックアップ執行モジュール
2102 第一バックアップ状態モジュール
2110 第二バックアップ・データベース
2111 第二バックアップ執行モジュール
2112 第二バックアップ状態モジュール
21N0 第Nバックアップ・データベース
21N1 第Nバックアップ執行モジュール
21N2 第Nバックアップ状態モジュール
2301 第一処理データベース
2302 第二処理データベース
230N 第N処理データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一端末設備及びメディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスに通信接続され、前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスにより、前記第一端末設備と第二端末設備との通信接続を確立し、且つ前記第一端末設備と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスとの間の複数の通信データを送信することに用いられる少なくとも一つのメイン・カードと、
前記メイン・カード、前記第一端末設備及び前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスに通信接続され、前記メイン・カードに誤りが発生した場合、バックアップ命令及び前記メイン・カードの接続数に基づいて、前記第一端末設備と前記第二端末設備との通信接続を再構築することに用いられる一つのスタンド・バイ・カードと、
を備えることを特徴とするネットワーク設備。
【請求項2】
前記メイン・カードは、
前記第一端末設備及び前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスに通信接続され、前記第一端末設備と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスとの間の通信状態を記録することに用いられる状態モジュールと、
前記第一端末設備、前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス及び前記状態モジュールに通信接続され、前記状態モジュールが記録した通信状態に基づいて、前記第一端末設備と前記第二端末設備との通信接続を確立することに用いられる執行モジュールと、
前記状態モジュール及び前記執行モジュールに通信接続され、前記第一端末設備と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスとの間の複数の通信データを貯蓄することに用いられるデータベースと、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク設備。
【請求項3】
前記執行モジュールは、又、前記データベースに貯蓄した複数の通信データを送信することに用いられることを特徴とする請求項2に記載のネットワーク設備。
【請求項4】
前記メイン・カード及び前記スタンド・バイ・カードに通信接続され、前記メイン・カードに誤りが発生したことを検出した時、前記バックアップ命令を生成することに用いられる一つのプロセッサーを更に備えることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク設備。
【請求項5】
前記メイン・カードは、又、前記プロセッサーに前記複数の通信データを送信することに用いられ、
前記スタンド・バイ・カードは、又、前記プロセッサーが前記メイン・カードに誤りが発生したことを検出した時、前記プロセッサーから送信される前記バックアップ命令及び前記複数の通信データを受信することに用いられることを特徴とする請求項4に記載のネットワーク設備。
【請求項6】
前記スタンド・バイ・カードは、
前記プロセッサーに通信接続され、前記プロセッサーから送信される複数の通信データを貯蓄することに用いられるバックアップ・データベースと、
前記第一端末設備、前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス、前記プロセッサー及び前記バックアップ・データベースに通信接続され、前記プロセッサーが前記メイン・カードに誤りが発生したことを検出した時、前記プロセッサーから送信される前記バックアップ命令を受信し、且つ前記メイン・カードの接続数を判断することにより、前記第一端末設備と前記第二端末設備との通信接続を再構築することに用いられるバックアップ執行モジュールと、
前記バックアップ・データベース、前記バックアップ執行モジュール、前記第一端末設備及び前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスに通信接続され、前記バックアップ執行モジュールが前記バックアップ命令を受信する時、前記第一端末設備と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスとの間の通信状態を記録することに用いられるバックアップ状態モジュールと、
を備えることを特徴とする請求項5に記載のネットワーク設備。
【請求項7】
前記メイン・カードは、前記スタンド・バイ・カードに複数の通信データを送信することに用いられ、
前記スタンド・バイ・カードは、前記メイン・カードに誤りが発生したことを検出した時、前記バックアップ命令を生成することに用いられることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク設備。
【請求項8】
前記スタンド・バイ・カードは、
前記メイン・カードが送信する複数の通信データを貯蓄することに用いられるバックアップ・データベースと、
前記第一端末設備、前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイス及び前記バックアップ・データベースに通信接続され、前記メイン・カードに誤りが発生したことを検出した時、前記バックアップ命令を生成し、且つ前記メイン・カードの接続数を判断することにより、前記第一端末設備と前記第二端末設備との通信接続を再び確立することに用いられるバックアップ執行モジュールと、
前記バックアップ・データベース、前記バックアップ執行モジュール、前記第一端末設備及び前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスに通信接続され、前記バックアップ執行モジュールが前記バックアップ命令を生成する時、前記第一端末設備と前記第二端末設備との間の通信状態を記録することに用いられるバックアップ状態モジュールと、
を備えることを特徴とする請求項7に記載のネットワーク設備。
【請求項9】
前記複数の通信データは、複数の支配プロトコル命令を備え、
支配プロトコル命令のそれぞれは、一つの接続確立プロトコル命令及び一つの通知請求プロトコル命令を備え、
前記接続確立プロトコル命令は、接続数パラメータを備えることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク設備。
【請求項10】
ネットワーク設備に応用されており、
メイン・カードにより複数の通信データを送信するステップと、
前記メイン・カードに誤りが発生したことを検出した時、バックアップ命令を受信するステップと、
前記複数の通信データに基づいて、前記メイン・カードの接続数を判断し、前記第一端末設備と前記第二端末設備との間の通信接続を再構築することにするステップと、
を備えることを特徴とする通信冗長方法。
【請求項11】
前記メイン・カードにより複数の通信データを送信するステップは、前記メイン・カードがプロセッサーに複数の通信データを送信するステップを備えることを特徴とする請求項10に記載の通信冗長方法。
【請求項12】
前記メイン・カードに誤りが発生したことを検出した時、バックアップ命令を受信するステップは、
前記プロセッサーによって前記メイン・カードに誤りが発生したことを検出した時、スタンド・バイ・カードが前記プロセッサーから送信される前記バックアップ命令を受信するステップと、
前記プロセッサーから送信される複数の通信データを受信するステップと、
を備えることを特徴とする請求項11に記載の通信冗長方法。
【請求項13】
前記メイン・カードにより複数の通信データを送信するステップは、前記メイン・カードがスタンド・バイ・カードに複数の通信データを送信するステップを備えることを特徴とする請求項10に記載の通信冗長方法。
【請求項14】
前記メイン・カードに誤りが発生したことを検出した時、バックアップ命令を受信するステップは、
前記スタンド・バイ・カードが前記メイン・カードから送信される複数の通信データを受信するステップと、
前記スタンド・バイ・カードによって前記メイン・カードに誤りが発生したことを検出した時、前記バックアップ命令を生成するステップと、
を備えることを特徴とする請求項13に記載の通信冗長方法。
【請求項15】
前記複数の通信データは、前記メイン・カードに貯蓄した前記第一端末設備と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスとの間の複数の通信データであって、
前記複数の通信データは、複数の支配プロトコル命令を備え、
支配プロトコル命令のそれぞれは、一つの接続確立プロトコル命令及び一つの通知請求プロトコル命令を備え、
前記接続確立プロトコル命令は、接続数パラメータを備えることを特徴とする請求項10に記載の通信冗長方法。
【請求項16】
前記複数の通信データに基づいて、前記メイン・カードの接続数を判断するステップは、前記スタンド・バイ・カードに貯蓄した前記複数の通信データの前記支配プロトコル命令の接続確立プロトコル命令の接続数パラメータを調べることにより、前記接続数を判断するステップを備えることを特徴とする請求項15に記載の通信冗長方法。
【請求項17】
前記複数の通信データに基づいて、前記メイン・カードの接続数を判断し、前記第一端末設備と前記第二端末設備との間の通信接続を再構築することにするステップは、
もし接続数が0ではなければ、前記接続確立プロトコル命令を再び組み合わせ、且つ前記接続数を1減らすことにするステップと、
再び組み合わせた前記接続確立プロトコル命令を処理するステップと、
を備えることを特徴とする請求項15に記載の通信冗長方法。
【請求項18】
前記接続確立プロトコル命令を再び組み合わせるステップは、
前記スタンド・バイ・カードに貯蓄した接続確立プロトコル命令のあらゆるパラメータをコピーするステップと、
前記パラメータで再び一つの接続確立プロトコル命令を構成するステップと、
を備えることを特徴とする請求項17に記載の通信冗長方法。
【請求項19】
再び組み合わせた前記接続確立プロトコル命令を処理するステップは、再び組み合わせた前記接続確立プロトコル命令を前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスから送信した接続確立プロトコル命令として、前記第二端末設備と通信接続を行うステップを備えることを特徴とする請求項17に記載の通信冗長方法。
【請求項20】
前記複数の通信データに基づいて、前記メイン・カードの接続数を判断し、前記第一端末設備と前記第二端末設備との間の通信接続を再構築することにするステップは、
もし接続数が0であれば、通知請求プロトコル命令を再び組み合わせるステップと、
再び組み合わせた前記通知請求プロトコル命令を処理するステップと、
バックアップ状態を動作状態に改めるステップと、
を備えることを特徴とする請求項15に記載の通信冗長方法。
【請求項21】
前記通知請求プロトコル命令を再び組み合わせるステップは、
前記スタンド・バイ・カードに貯蓄した前記通知請求プロトコル命令のあらゆるパラメータをコピーすることにより、前記パラメータで再び一つの通知請求プロトコル命令を構成するステップを備えることを特徴とする請求項20に記載の通信冗長方法。
【請求項22】
再び組み合わせた前記通知請求プロトコル命令を処理するステップは、再び組み合わせた前記通知請求プロトコル命令を前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスから送信した通知請求プロトコル命令として、前記第一端末設備に対して検出を行い、且つ検出結果を前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスに送信するステップを備えることを特徴とする請求項20に記載の通信冗長方法。
【請求項23】
第一端末設備及びメディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスに通信接続され、前記第一端末設備と第二端末設備との通信接続を確立することに用いられ、
前記第一端末設備と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスとの間の複数の通信データを送信することに用いられる少なくとも一つのメイン・カードと、
前記メイン・カードに通信接続され、前記メイン・カードに誤りが発生した時、バックアップ命令及び前記メイン・カードの接続数に基づいて、前記第一端末設備と前記第二端末設備との通信接続を再構築することに用いられる一つのスタンド・バイ・カードと、
を備えることを特徴とするVoIPゲートウェー。
【請求項24】
前記VoIPゲートウェーは、前記メイン・カード及び前記スタンド・バイ・カードに通信接続され、前記メイン・カードに誤りが発生したことを検出した時、前記バックアップ命令を生成することに用いられるプロセッサーを更に備えることを特徴とする請求項23に記載のVoIPゲートウェー。
【請求項25】
前記スタンド・バイ・カードは、前記メイン・カードに誤りが発生したことを検出した時、前記バックアップ命令を生成することに用いられることを特徴とする請求項23に記載のVoIPゲートウェー。
【請求項26】
前記メイン・カードは、
前記第一端末設備と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスとの間の通信状態を記録することに用いられる状態モジュールと、
前記状態モジュールが記録した通信状態に基づいて、前記第一端末設備と前記第二端末設備との通信接続を確立することに用いられる執行モジュールと、
前記第一端末設備と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスとの間の複数の通信データを貯蓄することに用いられるデータベースと、
を備えることを特徴とする請求項24又は請求項25に記載のVoIPゲートウェー。
【請求項27】
前記執行モジュールは、又、前記データベースに貯蓄した複数の通信データを送信することに用いられる請求項26に記載のVoIPゲートウェー。
【請求項28】
前記スタンド・バイ・カードは、
前記執行モジュールから送信される複数の通信データを貯蓄することに用いられるバックアップ・データベースと、
前記メイン・カードに誤りが発生したことを検出した時、前記バックアップ命令を受信し、且つ前記メイン・カードの接続数を判断することにより、前記第一端末設備と前記第二端末設備との通信接続を再構築することに用いられるバックアップ執行モジュールと、
前記バックアップ執行モジュールが前記バックアップ命令を受信する時、前記第一端末設備と前記メディア・ゲートウェー・コントロール・デバイスとの間の通信状態を記録することに用いられるバックアップ状態モジュールと、
を備えることを特徴とする請求項27に記載のVoIPゲートウェー。
【請求項29】
前記複数の通信データは、複数の支配プロトコル命令を備え、
支配プロトコル命令のそれぞれは、一つの接続確立プロトコル命令及び一つの通知請求プロトコル命令を備え、
前記接続確立プロトコル命令は、接続数パラメータを備えることを特徴とする請求項23に記載のVoIPゲートウェー。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2008−154218(P2008−154218A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−295945(P2007−295945)
【出願日】平成19年11月14日(2007.11.14)
【出願人】(500080546)鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 (1,018)
【Fターム(参考)】