説明

ノード装置およびその設定内容管理方法、そのプログラム、ならびに、光IP網システムおよびその設定内容管理方法

【課題】光IP網システムにおいてオペレータの作業負担を軽減する。
【解決手段】ノード装置2bがデータリンクの設定内容の確認をノード装置2cに依頼し、ノード装置2cが保持する設定内容と依頼された設定内容とが一致しない場合に、ノード装置2bが保持する設定内容を変更し、ノード装置2bが疎通確認依頼メッセージM3をノード装置2cに送信し(S11)、ノード装置2cがデータリンクの導通試験を実施することで設置設定内容を取得し(S13)、登録された設定内容と設置設定内容とが一致するか否かを判別し(S14)、一致しないデータリンクがある場合に、ノード装置2bが保持する設定内容を変更し(S21)、データリンクを新設する場合に、ノード装置2bが新設データリンク設定内容をノード装置2cに送信し(S23)、ノード装置2cが新たなデータリンクの設定内容を自動設定する(S25)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光IP(Internet Protocol)網システムにおいてネットワーク敷設/増設時のデータリンクの設定内容を管理するノード装置およびその設定内容管理方法、そのプログラム、ならびに、光IP網システムおよびその設定内容管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ノード装置を含む光IP網システムにおいて、ノード装置またはノード装置を管理するための管理装置のオペレータ(以下、単にオペレータという)は、各ノード装置を接続するデータリンクの設定内容をそれぞれのノード装置に登録する。そして、光IP網システムのネットワーク敷設/増設時に、予め登録されたデータリンクの設定内容を管理するために、ノード装置に設定されたデータリンクの設定内容の確認、ノード装置間の疎通を確認するためのデータリンクの導通試験の実施、データリンクの追加による設定内容の投入(増設時)が行われている。このうち、設定内容の確認の実施方法と、データリンクの追加時の設定内容の投入方法としては、SNMP(Simple Network Management Protocol)やTL−1(Transaction Language 1)あるいはベンダ独自のコマンドライン(CLI:Command Line Interface)による方法が知られている。また、設定内容の確認の実施方法と、導通試験の実施方法としては、LMP(Link Management Protocol)が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
【非特許文献1】J. Lang、“Link Management Protocol (LMP)”、[online]、2005年10月、RFC4204(Network Working Group Request for Comments:4204)、[平成18年8月8日検索]、インターネット<URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc4204.txt>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前者(SNMP、TL−1およびCLI)では、ネットワーク敷設/増設時に、敷設/増設したすべてのノード装置おのおのに対し、設定内容の確認が必要である。また、各ノード装置の設置場所でそれぞれ疎通確認の必要がある。したがって、敷設/増設したノード装置の数が膨大な場合には、オペレータは多大な負担を強いられる。
【0004】
これに対し、後者(LMP)では、設定内容の確認を全装置で一元的に実施可能なので、この点はオペレータの負担を軽減することができる。しかしながら、設定内容の確認をした結果、ノード装置に設定間違い(設定ミス)が生じていた場合には、オペレータが当該ノード装置の設定内容を修正する作業を行わなければならない。また、ネットワーク増設時には、増設したノード装置および当該ノード装置に接続されるノード装置に対して、2つのノード装置間に新設されるデータリンクをオペレータが設定(登録)する作業を行わなければならない。
【0005】
本発明は、前記した問題に鑑み創案されたものであり、オペレータの作業負担を軽減できるノード装置およびその設定内容管理方法、そのプログラム、ならびに、光IP網システムおよびその設定内容管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、請求項1に記載のノード装置は、光IP網において、双方向制御チャネルおよび1以上のデータリンクを介して隣接して設置されるノード装置の保持する前記データリンクの設定内容を管理するノード装置であって、予め設定された前記各データリンクの設定内容を記憶する第1設定内容記憶手段と、前記各データリンクの使用不可状態において前記双方向制御チャネルを介して、前記隣接したノード装置が保持する前記各データリンクの設定内容を含む内容確認依頼メッセージを受信する内容確認依頼メッセージ受信手段と、前記第1設定内容記憶手段に記憶された設定内容と、前記受信した内容確認依頼メッセージに含まれる設定内容とが一致するか否かを判別し、設定内容が一致しない設定項目を検出する設定ミス検出手段と、設定内容が一致しない設定項目が検出された場合に、当該設定項目について、前記第1設定内容記憶手段に記憶された設定内容を含む正規内容メッセージを、前記双方向制御チャネルを介して前記隣接したノード装置に送信する正規内容メッセージ送信手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
また、請求項6に記載の設定内容管理方法は、光IP網において、双方向制御チャネルおよび1以上のデータリンクを介して隣接して設置されるノード装置の保持する前記データリンクの設定内容を管理すると共に、予め設定された前記各データリンクの設定内容を記憶する第1設定内容記憶手段を備えたノード装置の設定内容管理方法であって、内容確認依頼メッセージ受信手段によって、前記各データリンクの使用不可状態において前記双方向制御チャネルを介して、前記隣接したノード装置が保持する前記各データリンクの設定内容を含む内容確認依頼メッセージを受信するステップと、設定ミス検出手段によって、前記第1設定内容記憶手段に記憶された設定内容と、前記受信した内容確認依頼メッセージに含まれる設定内容とが一致するか否かを判別し、設定内容が一致しない設定項目を検出するステップと、正規内容メッセージ送信手段によって、設定内容が一致しない設定項目が検出された場合に、当該設定項目について、前記第1設定内容記憶手段に記憶された設定内容を含む正規内容メッセージを、前記双方向制御チャネルを介して前記隣接したノード装置に送信するステップとを有することを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載のノード装置または請求項6に記載の設定内容管理方法によれば、ノード装置は、データリンクを介して隣接したノード装置が保持する当該データリンクの設定内容を、自ノードで保持する設定内容と比較することで、隣接したノード装置が保持する設定内容の設定間違い箇所の設定項目を検出した場合に、その設定項目に関して自ノードで保持する設定内容を隣接したノード装置に通知することができる。したがって、光IP網で確実に設定ミスのないノード装置を確認しておけば、敷設/増設したすべてのノード装置について、設定ミスを自動検知できる。
【0009】
請求項2に記載のノード装置は、請求項1に記載のノード装置において、前記各データリンクの使用不可状態において前記双方向制御チャネルを介して、前記1以上のデータリンクの疎通確認を依頼する疎通確認依頼メッセージを受信する疎通確認依頼メッセージ受信手段と、前記受信した疎通確認依頼メッセージで示されるデータリンクを使用可状態として導通試験を実施することで当該データリンクの設置状態を示す設置設定内容を取得する設置設定内容取得手段と、前記第1設定内容記憶手段に記憶された設定内容と、前記取得された設置設定内容とが一致するか否かを判別し、前記データリンクの設定内容と前記設置設定内容とが一致しないデータリンクを検出する設置ミス検出手段と、前記データリンクの設定内容と前記設置設定内容とが一致しないデータリンクを検出した場合に、当該データリンクの設置設定内容を含む設置設定内容メッセージを前記隣接したノード装置に送信する設置設定内容メッセージ送信手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0010】
請求項7に記載の設定内容管理方法は、請求項6に記載の設定内容管理方法において、疎通確認依頼メッセージ受信手段によって、前記各データリンクの使用不可状態において前記双方向制御チャネルを介して、前記1以上のデータリンクの疎通確認を依頼する疎通確認依頼メッセージを受信するステップと、設置設定内容取得手段によって、前記受信した疎通確認依頼メッセージで示されるデータリンクを使用可状態として導通試験を実施することで当該データリンクの設置状態を示す設置設定内容を取得するステップと、設置ミス検出手段によって、前記第1設定内容記憶手段に記憶された設定内容と、前記取得された設置設定内容とが一致するか否かを判別し、前記データリンクの設定内容と前記設置設定内容とが一致しないデータリンクを検出するステップと、設置設定内容メッセージ送信手段によって、前記データリンクの設定内容と前記設置設定内容とが一致しないデータリンクを検出した場合に、当該データリンクの設置設定内容を含む設置設定内容メッセージを前記隣接したノード装置に送信するステップとをさらに有することを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載のノード装置または請求項7に記載の設定内容管理方法によれば、ノード装置は、隣接したノード装置との間のデータリンクの導通試験を実施することで当該データリンクとノード装置のインタフェースとの実際の接続状態を示す設置設定内容を取得し、自ノードで保持する設定内容と比較することで、データリンクの設置間違い箇所を検出した場合に、設置設定内容を隣接したノード装置に通知することができる。したがって、データリンクとノード装置のインタフェースとの実際の接続に関する設置ミスを自動検知できる。
【0012】
請求項3に記載のノード装置は、予め設定された前記各データリンクの設定内容を記憶する第2設定内容記憶手段を備え、前記記憶された設定内容を管理すると共に、前記記憶された設定内容を、請求項1に記載のノード装置によって管理されるノード装置であって、隣接したノード装置に前記内容確認依頼メッセージを送信する内容確認依頼メッセージ送信手段と、前記正規内容メッセージを受信する正規内容メッセージ受信手段と、前記受信した正規内容メッセージに基づいて、前記第2設定内容記憶手段に記憶された設定内容を変更する設定変更手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の設定内容管理方法は、予め設定された前記各データリンクの設定内容を記憶する第2設定内容記憶手段を備え、前記記憶された設定内容を管理すると共に、前記記憶された設定内容を、請求項6に記載の設定内容管理方法によって管理されるノード装置の設定内容管理方法であって、内容確認依頼メッセージ送信手段によって、隣接したノード装置に前記内容確認依頼メッセージを送信するステップと、正規内容メッセージ受信手段によって、前記正規内容メッセージを受信するステップと、設定変更手段によって、前記受信した正規内容メッセージに基づいて、前記第2設定内容記憶手段に記憶された設定内容を変更するステップとを有することを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載のノード装置または請求項8に記載の設定内容管理方法によれば、ノード装置は、自ノードの保持する設定内容に設定ミスが存在する場合に、自ノードの保持する設定内容を自動的に変更することができる。
【0015】
請求項4に記載のノード装置は、予め設定された前記各データリンクの設定内容を記憶する第2設定内容記憶手段を備え、前記記憶された設定内容を管理すると共に、請求項2に記載のノード装置から、前記設定内容の管理の支援を受けるノード装置であって、隣接したノード装置に前記内容確認依頼メッセージを送信する内容確認依頼メッセージ送信手段と、前記正規内容メッセージを受信する正規内容メッセージ受信手段と、前記隣接したノード装置に前記疎通確認依頼メッセージを送信する疎通確認依頼メッセージ送信手段と、前記設置設定内容メッセージを受信する設置設定内容メッセージ受信手段と、前記受信した正規内容メッセージに基づいて、前記第2設定内容記憶手段に記憶された設定内容を変更すると共に、前記設置設定内容メッセージに基づいて、前記第2設定内容記憶手段に記憶された設定内容を変更する設定変更手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
請求項9に記載の設定内容管理方法は、予め設定された前記各データリンクの設定内容を記憶する第2設定内容記憶手段を備え、前記記憶された設定内容を管理すると共に、前記記憶された設定内容を、請求項7に記載の設定内容管理方法によって管理されるノード装置の設定内容管理方法であって、内容確認依頼メッセージ送信手段によって、隣接したノード装置に前記内容確認依頼メッセージを送信するステップと、正規内容メッセージ受信手段によって、前記正規内容メッセージを受信するステップと、設定変更手段によって、前記正規内容メッセージに基づいて、前記第2設定内容記憶手段に記憶された設定内容を変更するステップと、疎通確認依頼メッセージ送信手段によって、前記隣接したノード装置に前記疎通確認依頼メッセージを送信するステップと、設置設定内容メッセージ受信手段によって、前記設置設定内容メッセージを受信するステップと、設定変更手段によって、前記設置設定内容メッセージに基づいて、前記第2設定内容記憶手段に記憶された設定内容を変更するステップとを有することを特徴とする。
【0017】
請求項4に記載のノード装置または請求項9に記載の設定内容管理方法によれば、ノード装置は、隣接したノード装置との間のデータリンクが、設定内容と異なるインタフェースに実際に接続されている場合に、自ノードの保持する設定内容を、実際の接続状態に合わせて自動的に修正することができる。
【0018】
請求項5に記載のノード装置は、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のノード装置であって、隣接したノード装置との間で新たに使用するために設定されたデータリンクの設定内容を示す新設データリンク設定内容を、前記隣接したノード装置に送信する新設情報送信手段と、隣接したノード装置から、前記新設データリンク設定内容を受信する新設情報受信手段と、前記受信した新設データリンク設定内容に基づいて、新たなデータリンクの設定内容を自動設定する受信情報自動設定手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
請求項10に記載の設定内容管理方法は、請求項6ないし請求項9のいずれか一項に記載の設定内容管理方法であって、新設情報送信手段によって、隣接したノード装置との間で新たに使用するために設定されたデータリンクの設定内容を示す新設データリンク設定内容を、前記隣接したノード装置に送信するステップと、新設情報受信手段によって、隣接したノード装置から、前記新設データリンク設定内容を受信するステップと、受信情報自動設定手段によって、前記受信した新設データリンク設定内容に基づいて、新たなデータリンクの設定内容を自動設定するステップとを有することを特徴とする。
【0020】
請求項5に記載のノード装置または請求項10に記載の設定内容管理方法によれば、ノード装置は、新設したデータリンクに関して自ノードの保持する設定内容を、隣接するノード装置に自動的に通知できると共に、自ノードに未だ保持されていない新設データリンク設定内容を自ノードに自動的に設定することができる。
【0021】
請求項11に記載の設定内容管理プログラムは、請求項6ないし請求項10のいずれか一項に記載の設定内容管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。このように構成されることにより、このプログラムをインストールされたコンピュータは、このプログラムに基づいた各機能を実現することができる。
【0022】
請求項12に記載の光IP網システムは、双方向制御チャネルおよび1以上のデータリンクを介して隣接して設置される2つのノード装置を備え、前記2つのノード装置が、請求項1に記載のノード装置と請求項3に記載のノード装置との組合せ、または、請求項2に記載のノード装置と請求項4に記載のノード装置との組合せから成ることを特徴とする。
【0023】
かかる構成によれば、光IP網システムは、隣接して設置される一方のノード装置が、他方のノード装置で保持する設定内容のミスを自動的に検出し、また、検出結果に基づいて、他方のノード装置が、自ノードの保持する設定内容を自動更新できる。
【0024】
請求項13に記載の設定内容管理方法は、双方向制御チャネルおよび1以上のデータリンクを介して隣接して設置される第1ノード装置と、第2ノード装置とを備える光IP網システムにおいて、前記第1ノード装置と、前記第2ノード装置とにそれぞれ保持される前記データリンクの設定内容を管理する設定内容管理方法であって、前記第1ノード装置が、内容確認依頼メッセージ送信手段によって、前記各データリンクの使用不可状態において前記双方向制御チャネルを介して、前記第1ノード装置が保持する前記各データリンクの設定内容を含む内容確認依頼メッセージを前記第2ノード装置に送信するステップと、前記第2ノード装置が、内容確認依頼メッセージ受信手段によって、前記内容確認依頼メッセージを受信するステップと、設定ミス検出手段によって、前記第2ノード装置が保持する設定内容と、前記受信した内容確認依頼メッセージに含まれる設定内容とが一致するか否かを判別し、設定内容が一致しない設定項目を検出するステップと、正規内容メッセージ送信手段によって、設定内容が一致しない設定項目が検出された場合に、当該設定項目について、前記第2ノード装置が保持する設定内容を含む正規内容メッセージを前記第1ノード装置に送信するステップと、前記第1ノード装置が、正規内容メッセージ受信手段によって、前記正規内容メッセージを受信するステップと、設定変更手段によって、前記受信した正規内容メッセージに基づいて、前記第1ノード装置が保持する設定内容を変更するステップとを有することを特徴とする。
【0025】
かかる手順によれば、光IP網システムは、隣接して設置される一方のノード装置が、他方のノード装置で保持する設定内容のミスを自動的に検出し、また、検出結果に基づいて、他方のノード装置が、自ノードの保持する設定内容を自動更新できる。
【0026】
請求項14に記載の設定内容管理方法は、請求項13に記載の設定内容管理方法において、前記第1ノード装置が、疎通確認依頼メッセージ送信手段によって、前記各データリンクの使用不可状態において前記双方向制御チャネルを介して、前記1以上のデータリンクの疎通確認を依頼する疎通確認依頼メッセージを前記第2ノード装置に送信するステップと、前記第2ノード装置が、疎通確認依頼メッセージ受信手段によって、前記疎通確認依頼メッセージを受信するステップと、設置設定内容取得手段によって、前記受信した疎通確認依頼メッセージで示されるデータリンクを使用可状態として導通試験を実施することで当該データリンクの設置状態を示す設置設定内容を取得するステップと、設置ミス検出手段によって、前記第2ノード装置が保持する設定内容と、前記取得された設置設定内容とが一致するか否かを判別し、前記第2ノード装置が保持する設定内容と前記設置設定内容とが一致しないデータリンクを検出するステップと、設置設定内容メッセージ送信手段によって、前記第2ノード装置が保持する設定内容と前記設置設定内容とが一致しないデータリンクを検出した場合に、当該データリンクの設置設定内容を含む設置設定内容メッセージを前記第1ノード装置に送信するステップと、前記第1ノード装置が、設置設定内容メッセージ受信手段によって、前記設置設定内容メッセージを受信するステップと、設定変更手段によって、前記設置設定内容メッセージに基づいて、前記第1ノード装置が保持する設定内容を変更するステップとをさらに有することを特徴とする。
【0027】
かかる手順によれば、光IP網システムは、隣接して設置される一方のノード装置が、他方のノード装置との間のデータリンクの設置ミスを自動的に検出し、また、検出結果に基づいて、他方のノード装置が、自ノードの保持する設定内容を自動更新できる。
【0028】
請求項15に記載の設定内容管理方法は、請求項13または請求項14に記載の設定内容管理方法において、前記第1ノード装置が保持する設定内容を変更するステップの前に、変更指示通知手段によって、前記第1ノード装置が保持する設定内容の変更を指示する変更指示メッセージを前記設定変更手段に通知するステップをさらに有することを特徴とする。
【0029】
かかる手順によれば、ノード装置が、変更指示メッセージを受けてから、自ノードが保持する設定内容を修正する。したがって、ノード装置は、例えば、隣接したノード装置が誤ったメッセージを通知してきた場合に、自ノードが保持する設定内容を即座に修正することを防止できる。
【0030】
請求項16に記載の設定内容管理方法は、請求項15に記載の設定内容管理方法において、前記第1ノード装置が、前記変更指示メッセージを前記設定変更手段に通知するステップは、前記変更指示通知手段によって、前記第2ノード装置から受信したメッセージを、前記データリンクの設定内容を予め記憶した監視用装置に転送するステップと、前記監視用装置から前記変更指示メッセージを受信するステップとを含むことを特徴とする。
【0031】
かかる手順によれば、ノード装置は、隣接したノード装置が通知したメッセージに基づいて自動修正してよいかどうかを、監視用装置または監視用装置のオペレータに委ねることができるので、変更指示メッセージを自ノードで生成する必要がない。したがって、ノード装置の構成を簡略化できる。
【0032】
請求項17に記載の設定内容管理方法は、請求項13ないし請求項16のいずれか一項に記載の設定内容管理方法において、前記第1ノード装置または前記第2ノード装置のうちの一方が、新設情報送信手段によって、両ノード装置間で新たに使用するために前記一方のノード装置で設定されたデータリンクの設定内容を示す新設データリンク設定内容を他方のノード装置に送信するステップと、前記他方のノード装置が、新設情報受信手段によって、前記新設データリンク設定内容を受信するステップと、受信情報自動設定手段によって、前記受信した新設データリンク設定内容に基づいて、前記他方のノード装置に前記新たなデータリンクの設定内容を自動設定するステップとをさらに有することを特徴とする。
【0033】
かかる手順によれば、隣接したノード装置の一方は、新設したデータリンクに関して自ノードの保持する設定内容を、他方のノード装置に自動的に通知できると共に、他方のノード装置は、新設データリンク設定内容を自ノードに自動的に設定することができる。
【0034】
請求項18に記載の設定内容管理方法は、請求項17に記載の設定内容管理方法において、前記他方のノード装置が、前記新たなデータリンクの設定内容を自動設定するステップは、前記他方のノード装置に予め登録しておいた値より払い出しを行うことにより、前記両ノード装置間で新たに使用するデータリンクを自動設定することを特徴とする。
【0035】
かかる手順によれば、他方のノード装置に自動設定用の値を予め設定しておくだけで、一方のノード装置に設定内容が登録されていれば、他方のノード装置にとってネットワーク敷設時には未使用で、増設予定の定まっていないデータリンクをネットワーク増設時に自動設定できる。
【0036】
請求項19に記載の設定内容管理方法は、請求項17または請求項18に記載の設定内容管理方法において、前記一方のノード装置が、前記新設データリンク設定内容を他方のノード装置に送信するステップの前に、送信情報自動設定手段によって、前記一方のノード装置に予め登録しておいた値より払い出しを行うことにより、前記両ノード装置間で新たに使用するデータリンクを前記一方のノード装置に自動設定するステップをさらに有することを特徴とする。
【0037】
かかる手順によれば、隣接した双方のノード装置に自動設定用の値を予め設定しておくだけで、ネットワーク敷設時には未使用で、増設予定の定まっていないデータリンクをネットワーク増設時に自動設定できる。
【発明の効果】
【0038】
本発明によれば、オペレータの作業負担を軽減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下、図面を参照して本発明のノード装置およびその設定内容管理方法を実施するための最良の形態(以下「実施形態」という)について詳細に説明する。
【0040】
図1は、本発明の実施形態に係る光IP網システムの構成図である。図1に示すように、光IP網システム1は、例えば、マルチレイヤサービスネットワークであり、ノード装置2(2a,2b,2c,2d)と、監視用装置3とを備えている。
【0041】
ノード装置2は、例えば、光クロスコネクト、ルータ、スイッチ等からなる装置である。ノード装置2の個数は特に限定されるものではない。ノード装置2は、複数のインタフェース4を有し、インタフェース4には、データリンク5が接続される。ノード装置2aとノード装置2bとの間、ノード装置2bとノード装置2cとの間、および、ノード装置2cとノード装置2dとの間には、それぞれ2本のデータリンク5と、1本の双方向制御チャネル6が保持されている。つまり、ノード装置2aとノード装置2dとは、片側1台のノード装置2に隣接している。また、ノード装置2bとノード装置2cとは、両側2台のノード装置2に隣接している。以下では、互いに隣接した2台のノード装置2として、ノード装置2bとノード装置2cとを用いて説明し、特に区別しない場合には、ノード装置2と表記することとする。また、ノード装置2b(第1ノード装置)はノード装置2c(第2ノード装置)に対して新設側のノードであるものとする。
【0042】
監視用装置3は、ノード装置2間のデータリンク5の設定内容を予め記憶した装置である。本実施形態では、監視用装置3は、各ノード装置2と双方向制御チャネル6を介して通信可能に接続されているものとする(図2参照)。なお、監視用装置3をオフラインとし、必要なときに接続対象とするノード装置2に接続して使用するように構成してもよい(図1参照)。
【0043】
[ノード装置の構成]
図2は、図1に示したノード装置の一例を示す機能ブロック図である。ノード装置2は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、HDD(Hard Disk Drive)と、通信を行うためのNIC(Network Interface Card)等から構成されており、図2に示すように、大別して、入出力手段11と、記憶手段12と、制御手段13とを備えている。
【0044】
入出力手段11は、所定の情報やコマンドを入力したり、所定の情報を出力したりするものであり、例えば、データリンクを差し込むインタフェース4や双方向制御チャネル6用のインタフェース111等を備える。
【0045】
記憶手段12は、例えば、RAMと、ROMと、HDDとを備える。この場合に、RAMは、制御手段13による演算処理等に利用されると共に、入出力手段11を介して取得した情報等を記憶し、ROMは、新規データリンク設定時に用いる払い出し用の値等を記憶し、HDDは、各種データベース、所定のプログラム、制御手段13の処理結果等を格納する。
【0046】
また、記憶手段12は、設定内容記憶手段121(第1設定内容記憶手段121a,第2設定内容記憶手段121b)を備えている。この設定内容記憶手段121は、予め設定された各データリンク5の設定内容を記憶するものであり、例えば、HDDから構成される。ここで、データリンク5の設定内容とは、属性情報(Switching type、Encording type、最小帯域、最大帯域)を含むデータリンク情報と、それらデータリンクを1つに束ねたものを総称するTE(Traffic Engineering)リンク情報より構成される。なお、データリンク情報は、隣接したノード装置2間で対をなす構造を有している。
【0047】
本実施形態では、隣接した2つのノード装置2に備えられた2つの設定内容記憶手段121を区別するために、新設されたノード装置2b側の記憶手段を、便宜上、第2設定内容記憶手段121bと呼ぶこととする。あるいは、1つのノード装置2の中で、後記する拡張機能部14によって利用される場合に第2設定内容記憶手段121bと呼び、後記する検出機能部15によって利用される場合に第1設定内容記憶手段121aと呼ぶこととする。なお、1つのノード装置2の中で、第1設定内容記憶手段121aと第2設定内容記憶手段121bとを、拡張機能部14または検出機能部15専用に別々に設けるように構成してもよい。以下では、特に区別しない場合には、設定内容記憶手段121と表記する。
【0048】
制御手段13は、例えば、CPU等から構成され、入出力手段11および記憶手段12を制御すると共に、図2に示すように、拡張機能部14と、検出機能部15とを備えている。
【0049】
拡張機能部14は、新設側のノード装置2(2b)が、既設側のノード装置2(2c)を利用して、自ノード(2b)の設定内容を拡張する機能を備えたものであり、内容確認依頼メッセージ送信手段141と、正規内容メッセージ受信手段142と、設定変更手段143と、疎通確認依頼メッセージ送信手段144と、設置設定内容メッセージ受信手段145と、送信情報自動設定手段146と、新設情報送信手段147と、終了メッセージ受信手段148と、変更指示通知手段149とを備えている。なお、拡張機能部14は、既設側のノード装置2cにも備えられている。
【0050】
内容確認依頼メッセージ送信手段141は、各データリンク5の使用不可状態において双方向制御チャネル6を介して、第2設定内容記憶手段121bに保持した各データリンク5の設定内容を含む内容確認依頼メッセージ(以下、内容確認依頼メッセージM1と表記する)を隣接したノード装置2に送信するものである。
【0051】
正規内容メッセージ受信手段142は、内容確認依頼メッセージM1に含まれる設定内容の設定ミスの有無に応じた判別結果メッセージを、隣接したノード装置2から双方向制御チャネル6を介して受信するものである。この正規内容メッセージ受信手段142は、内容確認依頼メッセージM1に含まれる設定内容に設定ミスがある場合に、隣接したノード装置2に記憶された設定内容を含む正規内容メッセージ(以下、正規内容メッセージM2と表記する)を受信する。
【0052】
設定変更手段143は、正規内容メッセージ受信手段142で受信した正規内容メッセージM2に基づいて、第2設定内容記憶手段121bに記憶された設定内容を変更するものである。本実施形態では、後記する変更指示通知手段149によって、第2設定内容記憶手段121bに記憶された設定内容の変更を指示する変更指示メッセージが通知された場合に、第2設定内容記憶手段121bに記憶された設定内容を書き換える(上書きする)こととした。
【0053】
疎通確認依頼メッセージ送信手段144は、各データリンク5の使用不可状態において双方向制御チャネル6を介して、1以上のデータリンク5の疎通確認を依頼する疎通確認依頼メッセージ(以下、疎通確認依頼メッセージM3と表記する)を隣接したノード装置2に送信するものである。この疎通確認依頼メッセージ送信手段144は、導通試験、つまり、疎通確認を行うデータリンク5の使用可状態において、当該データリンク5を用いて疎通確認用メッセージを、隣接したノード装置2に送信する。ここで、疎通確認用メッセージとして、例えば、当該データリンク5が接続されたインタフェース4のローカルインタフェースID(Local Interface ID)を用いてもよい。
【0054】
設置設定内容メッセージ受信手段145は、疎通確認依頼メッセージM3で指定されたデータリンク5が実際に設置されている状態におけるミスの有無に応じた判別結果メッセージを、隣接したノード装置2から双方向制御チャネル6を介して受信するものである。この設置設定内容メッセージ受信手段145は、データリンク5の設置ミスがある場合に、当該データリンク5の導通試験を実施することで取得される設置状態を示す設置設定内容を含む設置設定内容メッセージ(以下、設置設定内容メッセージM4と表記する)を受信する。
【0055】
送信情報自動設定手段146は、記憶手段12のROM等に予め登録しておいた値より払い出しを行うことにより、両ノード装置2間で新たに使用するデータリンク5を第2設定内容記憶手段121bに自動設定するものである。具体的には、送信情報自動設定手段146は、第2設定内容記憶手段121bにデータリンク5の設定内容として、ローカルインタフェースIDを書き込む。なお、このとき、リモートインタフェースID(Remote Interface ID)は未知である。
【0056】
新設情報送信手段147は、隣接したノード装置2との間で新たに使用するために設定されたデータリンク5の設定内容を示す新設データリンク設定内容を、隣接したノード装置2および監視用装置3に送信するものである。この新設情報送信手段147は、新設データリンク設定内容を、設定内容記憶手段121に登録されているノード装置2の属性情報等を含めて送信する。
【0057】
終了メッセージ受信手段148は、新設情報送信手段147で送信した新設データリンク設定内容が、隣接したノード装置2の設定内容記憶手段121に設定されたことを示す終了メッセージを受信するものである。この終了メッセージには、未知であったリモートインタフェースIDが含まれているので、終了メッセージ受信手段148は、このリモートインタフェースIDを設定内容記憶手段121に登録する。
【0058】
変更指示通知手段149は、第2設定内容記憶手段121bに記憶された設定内容の変更を指示する変更指示メッセージを設定変更手段143に通知するものである。本実施形態では、変更指示通知手段149は、隣接したノード装置2から受信したメッセージを、監視用装置3に転送すると共に、監視用装置3から変更指示メッセージを受信することとした。
【0059】
検出機能部15は、隣接した2つのノード装置2のうち既設側のノード装置2cが、新設側のノード装置2bの設定内容のミスを検出する機能を備えたものであり、内容確認依頼メッセージ受信手段151と、設定ミス検出手段152と、正規内容メッセージ送信手段153と、疎通確認依頼メッセージ受信手段154と、設置設定内容取得手段155と、設置ミス検出手段156と、設置設定内容メッセージ送信手段157と、新設情報受信手段158と、受信情報自動設定手段159と、終了メッセージ送信手段160とを備えている。なお、検出機能部15は、新設側のノード装置2bにも備えられている。
【0060】
内容確認依頼メッセージ受信手段151は、各データリンク5の使用不可状態において双方向制御チャネル6を介して、隣接したノード装置2から、内容確認依頼メッセージM1を受信するものである。
【0061】
設定ミス検出手段152は、第1設定内容記憶手段121aに記憶された設定内容を参照することで、第1設定内容記憶手段121aに記憶された設定内容と、内容確認依頼メッセージ受信手段151で受信した内容確認依頼メッセージM1に含まれる設定内容とが一致するか否かを判別し、設定内容が一致しない設定項目を検出するものである。この設定ミス検出手段152は、第1設定内容記憶手段121aに記憶された設定内容と、内容確認依頼メッセージM1に含まれる設定内容との差分を、内容確認依頼メッセージM1を送信したノードに登録されたデータリンク5の設定ミスとして把握する。
【0062】
正規内容メッセージ送信手段153は、設定ミス検出手段152の判別結果を示す判別結果メッセージを、隣接したノード装置2に双方向制御チャネル6を介して送信するものである。この正規内容メッセージ送信手段153は、設定ミス検出手段152で設定内容が一致しない設定項目が検出された場合に、当該設定項目について、第1設定内容記憶手段121aに記憶された設定内容を含む正規内容メッセージM2を、双方向制御チャネル6を介して隣接したノード装置2に送信する。なお、データリンク5の設定ミスとして把握された差分の情報を送信するようにしてもよい。
【0063】
疎通確認依頼メッセージ受信手段154は、各データリンク5の使用不可状態において双方向制御チャネル6を介して、1以上のデータリンク5の疎通確認を依頼する疎通確認依頼メッセージM3を受信するものである。
【0064】
設置設定内容取得手段155は、疎通確認依頼メッセージ受信手段154で受信した疎通確認依頼メッセージM3で示されるデータリンク5を使用可状態として導通試験を実施することで当該データリンク5の設置状態を示す設置設定内容を取得するものである。この設置設定内容取得手段155は、導通試験、つまり、疎通確認を行うデータリンク5の使用可状態において、当該データリンク5を用いて疎通確認用メッセージを受信する。この疎通確認用メッセージが設置設定内容(データリンク情報)に相当する。設置設定内容取得手段155は、例えば、データリンクの実際の接続状態を反映したインタフェース情報(例えば、自ノードのローカルインタフェースIDおよびリモートインタフェースID)をデータリンク情報として把握する。
【0065】
設置ミス検出手段156は、第1設定内容記憶手段121aに記憶された設定内容を参照することで、第1設定内容記憶手段121aに記憶された設定内容と、設置設定内容取得手段155で取得された設置設定内容とが一致するか否かを判別し、データリンク5の設定内容(登録内容)と設置設定内容とが一致しないデータリンク5を検出するものである。
【0066】
設置設定内容メッセージ送信手段157は、設置ミス検出手段156の判別結果を示す判別結果メッセージを、隣接したノード装置2に双方向制御チャネル6を介して送信するものである。この設置設定内容メッセージ送信手段157は、設置ミス検出手段156によって、第1設定内容記憶手段121aに記憶されたデータリンク5の設定内容(登録内容)と設置設定内容とが一致しないデータリンク5が検出された場合に、当該データリンク5の設置設定内容を含む設置設定内容メッセージM4を隣接したノード装置2に送信する。
【0067】
新設情報受信手段158は、隣接したノード装置2との間で新たに使用するために設定されたデータリンク5の設定内容を示す新設データリンク設定内容(例えば、他ノードのローカルインタフェースID)を受信するものである。この新設情報受信手段158は、新設データリンク設定内容を送信したノード装置2の属性情報等を合わせて受信する。
【0068】
受信情報自動設定手段159は、新設情報受信手段158で受信した新設データリンク設定内容に基づいて、新たなデータリンクの設定内容を自動設定するものである。本実施形態では、受信した新設データリンク設定内容(他ノードのローカルインタフェースID)に対応して、記憶手段12のROM等に予め登録しておいた値(自ノードのローカルインタフェースID)より払い出しを行うことにより、両ノード装置2間で新たに使用するデータリンク5の情報を設定内容記憶手段121に自動設定することとした。具体的には、自ノードのローカルインタフェースIDおよびリモートインタフェースIDが登録されることとなる。なお、新設情報受信手段158は、新設データリンク設定内容を送信したノード装置2の属性情報等を合わせて受信するので、受信情報自動設定手段159は、これらの情報も登録する。
【0069】
終了メッセージ送信手段160は、受信情報自動設定手段159によって新設データリンクに関する設定内容が設定内容記憶手段121に設定されたことを示す終了メッセージを、隣接したノード装置2に送信するものである。この終了メッセージには、新設データリンク設定内容によって払い出された値(自ノードのローカルインタフェースID)を含んでいる。
【0070】
なお、前記した制御手段13が備える各手段141〜149,151〜160は、CPUが記憶手段12のHDD等に格納された所定のプログラムをRAMに展開して実行することにより実現されるものである。
【0071】
[ノード装置の動作]
図2に示したノード装置2の動作について図3および図4を参照(適宜図2参照)して説明する。図3および図4は、図2に示したノード装置の設定内容管理方法を示すシーケンス図である。なお、ノード装置2b,2cには、予めデータリンク5の設定内容がオペレータによって設定(登録)されており、これらの設定内容のうち、ノード装置2cに登録された設定内容は、設定ミス(登録ミス)が全く無いものとする。
【0072】
<設定内容確認時の動作>
まず、ノード装置2bは、内容確認依頼メッセージ送信手段141によって、各データリンク5の使用不可状態において双方向制御チャネル6を介して、ノード装置2bが保持する各データリンク5の設定内容を含む内容確認依頼メッセージM1をノード装置2cに送信する(ステップS1)。
【0073】
続いて、ノード装置2cは、内容確認依頼メッセージ受信手段151によって、内容確認依頼メッセージM1を受信し(ステップS2)、設定ミス検出手段152によって、ノード装置2cが保持する設定内容と、受信した内容確認依頼メッセージM1に含まれる設定内容とが一致するか否かを判別し、設定内容が一致しない設定項目(設定ミス)を検出する(ステップS3)。そして、ノード装置2cは、正規内容メッセージ送信手段153によって、判別結果メッセージを、ノード装置2bに双方向制御チャネル6を介して送信する。このとき、ステップS3で設定内容が一致しない設定項目が検出された場合には、当該設定項目について、ノード装置2cが保持する設定内容を含む正規内容メッセージM2をノード装置2bに送信する(ステップS4)。
【0074】
続いて、ノード装置2bは、正規内容メッセージ受信手段142によって、正規内容メッセージM2を受信し(ステップS5)、変更指示通知手段149によって、ノード装置2cから受信した判別結果メッセージ(正規内容メッセージM2)を監視用装置3に双方向制御チャネル6を介して転送する(ステップS6)。なお、正規内容メッセージM2を受信した場合だけ転送するようにしてもよい。
【0075】
続いて、監視用装置3は、判別結果メッセージ(正規内容メッセージM2)を受信する(ステップS7)。すると、監視用装置3のオペレータは、監視用装置3に予め設定された設定内容と判別結果メッセージ(正規内容メッセージM2)とを照合して設定ミスの箇所を特定してからノード装置2bに対するコマンドを監視用装置3に入力する。これにより、監視用装置3は、ノード装置2bの第2設定内容記憶手段121bに記憶された設定内容の変更を指示する変更指示メッセージをノード装置2bに送信する(ステップS8)。
【0076】
続いて、ノード装置2bは、変更指示通知手段149によって、変更指示メッセージを受信し、受信した変更指示メッセージを設定変更手段143に通知する(ステップS9)。そして、ノード装置2bは、設定変更手段143によって、ノード装置2cから受信した正規内容メッセージM2に基づいて、第2設定内容記憶手段121bに保持する設定内容を変更する(ステップS10)。これにより、ノード装置2bにおける設定ミスを自動修正できる。
【0077】
<疎通確認時の動作>
双方のノード装置2の設定内容が確認されると、次に、ノード装置2bは、疎通確認依頼メッセージ送信手段144によって、各データリンク5の使用不可状態において双方向制御チャネル6を介して、1以上のデータリンク5の疎通確認を依頼する疎通確認依頼メッセージM3をノード装置2cに送信する(ステップS11)。
【0078】
続いて、ノード装置2cは、疎通確認依頼メッセージ受信手段154によって、疎通確認依頼メッセージM3を受信し(ステップS12)、設置設定内容取得手段155によって、疎通確認依頼メッセージM3で示されるデータリンク5を使用可状態として導通試験を実施することで当該データリンク5の設置状態を示す設置設定内容を取得する(ステップS13)。なお、導通試験では、ノード装置2cは、ノード装置2bから疎通確認用メッセージを受信する。そして、ノード装置2cは、設置ミス検出手段156によって、第1設定内容記憶手段121aに保持する設定内容と、取得された設置設定内容とが一致するか否かを判別し、第1設定内容記憶手段121aに保持する設定内容と設置設定内容とが一致しないデータリンク5を検出する(ステップS14)。そして、ノード装置2cは、設置設定内容メッセージ送信手段157によって、判別結果メッセージをノード装置2bに双方向制御チャネル6を介してノード装置2bに送信する。このとき、ステップS14で設定内容と設置設定内容とが一致しないデータリンクが検出された場合には、設置設定内容を含む設置設定内容メッセージM4をノード装置2bに送信する(ステップS15)。
【0079】
続いて、ノード装置2bは、設置設定内容メッセージ受信手段145によって、設置設定内容メッセージM4を受信する(ステップS16)。ステップS16に続くステップS17〜ステップS20の処理は、監視用装置3から変更指示メッセージを受信するまでの処理であり、前記したステップS6〜ステップS9の処理と同様なので説明を省略する。次に、ステップS20に続いて、ノード装置2bは、設定変更手段143によって、ノード装置2cから受信した設置設定内容メッセージM4に基づいて、第2設定内容記憶手段121bに保持する設定内容を変更する(ステップS21)。これにより、ノード装置2bは、ノード装置2cとの間のデータリンク5の実際の接続を正しくやり直すことなく、登録データ上で、データリンク5の設置ミスを解消することができる。
【0080】
<データリンク追加時の動作>
疎通確認が終了した後、光IP網システム1においてネットワーク増設によりデータリンク5を新設する場合、ノード装置2bは、送信情報自動設定手段146によって、記憶手段12のROM等に予め登録しておいた値より払い出しを行うことにより、両ノード装置2間で新たに使用するデータリンクを第2設定内容記憶手段121bに自動設定する(ステップS22)。そして、ノード装置2bは、新設情報送信手段147によって、ノード装置2cとの間で新たに使用するために設定されたデータリンク5の設定内容を示す新設データリンク設定内容を、ノード装置2cに送信する(ステップS23)。
【0081】
続いて、ノード装置2cは、新設情報受信手段158によって、新設データリンク設定内容を受信し(ステップS24)、受信情報自動設定手段159によって、新設データリンク設定内容に基づいて、記憶手段12のROM等に予め登録しておいた値より払い出しを行うことにより、両ノード装置2間で新たに使用するデータリンク5を第1設定内容記憶手段121aに自動設定する(ステップS25)。そして、ノード装置2cは、終了メッセージ送信手段160によって、新設データリンク設定内容が第1設定内容記憶手段121aに設定されたことを示す終了メッセージをノード装置2bに送信する(ステップS26)
【0082】
続いて、ノード装置2bは、終了メッセージ受信手段148によって、終了メッセージを受信し(ステップS27)、新設情報送信手段147によって、終了メッセージを受信した新設データリンク設定内容を監視用装置3に送信する(ステップS28)。
同様に、ノード装置2cは、新設情報送信手段147によって、終了メッセージを送信した新設データリンク設定内容を監視用装置3に送信する(ステップS29)。そして、監視用装置3は、ノード装置2bおよびノード装置2cから新設データリンク設定内容をそれぞれ受信し(ステップS30,S31)、登録する。
【0083】
なお、ノード装置2は、一般的なコンピュータに、前記した各ステップを実行させる設定内容管理プログラムを実行することで実現することもできる。このプログラムは、通信回線を介して配布することも可能であるし、CD−ROM等の記録媒体に書き込んで配布することも可能である。
【0084】
[疎通確認の具体例]
図5は、図2に示したノード装置による疎通確認の説明図であり、(a)は、隣接した2つのノード装置、(b)は新設側のノード装置に登録された設定内容の一例、(c)は既設側のノード装置に登録された設定内容の一例、(d)は新設側の修正内容の一例をそれぞれ示している。ここでは、新設側のノード装置2をノード装置2bとし、既設側のノード装置2をノード装置2cとする。また、双方のノード装置2は3個ずつのインタフェース4を有し、これらを区別するために、ノード装置2bのインタフェースを501,502,503と表記し、ノード装置2cのインタフェースを504,505,506と表記することとする。また、双方のノード装置2は2本のデータリンク5を有し、これらを区別するために、インタフェース501,504に接続されたデータリンクを511と表記し、インタフェース502,505に接続されたデータリンクを512と表記することとする。なお、図5(a)では説明上、データリンク5とインタフェース4との間を空けて示したが、実際には接続されている。
【0085】
図5(b)に示すように、ノード装置2bは、登録されたインタフェースの情報IFとして、ローカルインタフェースID(以下、Lbと表記する)およびリモートインタフェースID(以下、Rbと表記する)を第2設定内容記憶手段121bに記憶している。
同様に、図5(c)に示すように、ノード装置2cは、登録されたインタフェースの情報IFとして、ローカルインタフェースID(以下、Lcと表記する)およびリモートインタフェースID(以下、Rcと表記する)を第1設定内容記憶手段121aに記憶している。
【0086】
ここでは、データリンク511の疎通確認を行うものとする。なお、双方向制御チャネル6を介して送信された疎通確認依頼メッセージM3によって、導通試験の対象がデータリンク511であることが通知されている。
【0087】
図5(a)に示すように、ノード装置2bは、データリンク511を使用して、データリンク511の設定項目Lbの設定内容「m」を、テストメッセージ521としてノード装置2cに送信する。ノード装置2cは、テストメッセージ521として受信した設定項目Lbの設定内容「m」が対をなしている設定項目Rcの設定内容を検索する。このノード装置2cには、設定内容「m」がインタフェース505に対して設定されている。つまり、データリンク512に対して設定されているので、導通試験の対象であるデータリンク511とは異なっている。したがって、ノード装置2cは、データリンク511に対しては(インタフェース504に対しては)、設定内容が「m」ではなく「p」であることを示す「p≠m」を、応答メッセージ522として双方向制御チャネル6を介してノード装置2bに送信する。なお、応答メッセージ522には、対をなす設定項目Lcの設定内容「q」を含める。
【0088】
すると、ノード装置2bは、データリンク511を使用して、設定項目Lbの設定内容を仮に「p」としたテストメッセージ523をノード装置2cに送信する。次に、ノード装置2cは、同様な検索の結果、設定内容が正しいことを示す応答メッセージ524を双方向制御チャネル6を介してノード装置2bに送信する。続いて、ノード装置2bは、監視用装置3での照合を待って設定項目Lbの設定内容「m」を「p」で上書きすると共に、設定項目Rbの設定内容「n」を「q」で上書きする。同様にして、データリンク512の導通試験を実施すると、ノード装置2bの設定内容は、最終的に、図5(d)に示すように修正されることとなる。この図5(d)に示す設定内容と、図5(c)に示す設定内容とは、ローカルインタフェースIDおよびリモートインタフェースIDに関して対称に配置されることとなる。
【0089】
[新たに使用するデータリンクの追加時の動作の具体例]
図6は、図2に示したノード装置に新たにデータリンクを追加したときの動作の説明図であり、(a)は隣接した2つのノード装置、(b)は新設側のノード装置に登録された設定内容の一例、(c)は既設側のノード装置に登録される設定内容の一例、(d)は新設側の修正内容の一例をそれぞれ示している。なお、前記した疎通確認の具体例で説明した内容と同じものには、同じ符号を付して説明を省略する。
【0090】
図6(b)に示すように、ノード装置2bは、追加するデータリンク513のために新たに使用するインタフェース503に対して自動設定の結果、払い出された値「r」を、設定項目Lbの設定内容(新設データリンク設定内容)として登録する。なお、設定項目Lbと対をなす設定項目Rbの値は未知なので未設定となる。続いて、図6(a)に示すように、ノード装置2bは、新たに使用するデータリンク513を使用して、データリンク513の設定項目Lbの設定内容「r」を、テストメッセージ601としてノード装置2cに送信する。
【0091】
続いて、ノード装置2cは、検索の結果、自ノードの設定項目Rcとしては、設定内容「r」が未設定であると判断し、設定項目Rcに値「r」を登録する。これにより、予め登録されていた設定内容「s」が自動的に払い出されて設定項目Lcに登録されることとなる。その結果、ノード装置2cでは、図5(c)に示した設定内容から図6(c)に示した設定内容へと修正される。そして、ノード装置2cは、データリンク513を使用して、新設データリンク設定内容「r」によって払いだされた設定内容「s」を、応答メッセージ602としてノード装置2bに送信する。これにより、ノード装置2bでは、未知であった設定項目Rbの値として「s」が最終的に登録され、図6(b)に示す設定内容から図6(d)に示す設定内容へと修正されることとなる。
【0092】
以上説明したように、本実施形態によれば、オペレータによって予め設定されたデータリンク5の設定内容の登録ミスや、データリンク5の設置接続ミスが存在した場合に、それらを自動的に検出して、自動的に修正できる。また、ノード装置2で新たに使用するインタフェース4を追加するときに追加されるデータリンク5の情報を自動設定することが可能となる。その結果、ノード装置2や監視用装置3のオペレータの負担が軽減される。
【0093】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を変えない範囲で実施することができる。例えば、ノード装置2は、設定内容の確認機能と、疎通確認機能と、増設データリンク登録機能とを有したベストモードで構成されるものとしたが、その一部のみを備えるように構成してもよい。また、ノード装置2b,2cは、制御手段13として拡張機能部14と検出機能部15の双方を有したベストモードで構成されるものとしたが、例えば、ノード装置2a,2dのようにネットワークの端部や境界に配設される装置は、いずれか一方のみを備えるように構成してもよい。
【0094】
また、本実施形態では、ノード装置2bに修正を指示する変更指示メッセージについては、監視用装置3のオペレータが判断および入力を行うものとしたが、これに限定されるものではなく、監視用装置3が判断および送信処理を行うようにしてもよい。また、ノード装置2bは、変更指示メッセージを受けた後で、ノード装置2cからのメッセージに基づく修正を行うものとしたが、変更指示メッセージを受けることなく、すぐに上書き登録するようにしてもよい。これらの場合には、設定ミスや設置ミスを迅速に解消することができる。
【0095】
また、本実施形態では、新たなデータリンクに対する設定が終了した際、各ノード装置2が、監視用装置3に対し、設定内容を通知するものとしたが、一方のノード装置2だけが通知を実行するようにしてもよいし、通知処理自体を省略することも可能である。
また、光IP網システム1を構成するノード装置2がシステム内で担う役割によって優先順位を付与するようにしてもよい。この場合、システム内で重要(高度)な機能を有したノード装置2は、増設時のミス検出処理を行うタイミングをシフトすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の実施形態に係る光IP網システムの構成図である。
【図2】図1に示したノード装置の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】図2に示したノード装置の設定内容管理方法を示すシーケンス図(その1)である。
【図4】図2に示したノード装置の設定内容管理方法を示すシーケンス図(その2)である。
【図5】図2に示したノード装置による疎通確認の説明図である。
【図6】図2に示したノード装置に新たにデータリンクを追加したときの動作の説明図である。
【符号の説明】
【0097】
1 光IP網システム
2(2a,2b,2c,2d) ノード装置
3 監視用装置
4 インタフェース
5 データリンク
6 双方向制御チャネル
11 入出力手段
12 記憶手段
121 設定内容記憶手段
121a 第1設定内容記憶手段
121b 第2設定内容記憶手段
13 制御手段
14 拡張機能部
141 内容確認依頼メッセージ送信手段
142 正規内容メッセージ受信手段
143 設定変更手段
144 疎通確認依頼メッセージ送信手段
145 設置設定内容メッセージ受信手段
146 送信情報自動設定手段
147 新設情報送信手段
148 終了メッセージ受信手段
149 変更指示通知手段
15 検出機能部
151 内容確認依頼メッセージ受信手段
152 設定ミス検出手段
153 正規内容メッセージ送信手段
154 疎通確認依頼メッセージ受信手段
155 設置設定内容取得手段
156 設置ミス検出手段
157 設置設定内容メッセージ送信手段
158 新設情報受信手段
159 受信情報自動設定手段
160 終了メッセージ送信手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光IP網において、双方向制御チャネルおよび1以上のデータリンクを介して隣接して設置されるノード装置の保持する前記データリンクの設定内容を管理するノード装置であって、
予め設定された前記各データリンクの設定内容を記憶する第1設定内容記憶手段と、
前記各データリンクの使用不可状態において前記双方向制御チャネルを介して、前記隣接したノード装置が保持する前記各データリンクの設定内容を含む内容確認依頼メッセージを受信する内容確認依頼メッセージ受信手段と、
前記第1設定内容記憶手段に記憶された設定内容と、前記受信した内容確認依頼メッセージに含まれる設定内容とが一致するか否かを判別し、設定内容が一致しない設定項目を検出する設定ミス検出手段と、
設定内容が一致しない設定項目が検出された場合に、当該設定項目について、前記第1設定内容記憶手段に記憶された設定内容を含む正規内容メッセージを、前記双方向制御チャネルを介して前記隣接したノード装置に送信する正規内容メッセージ送信手段とを備えることを特徴とするノード装置。
【請求項2】
前記各データリンクの使用不可状態において前記双方向制御チャネルを介して、前記1以上のデータリンクの疎通確認を依頼する疎通確認依頼メッセージを受信する疎通確認依頼メッセージ受信手段と、
前記受信した疎通確認依頼メッセージで示されるデータリンクを使用可状態として導通試験を実施することで当該データリンクの設置状態を示す設置設定内容を取得する設置設定内容取得手段と、
前記第1設定内容記憶手段に記憶された設定内容と、前記取得された設置設定内容とが一致するか否かを判別し、前記データリンクの設定内容と前記設置設定内容とが一致しないデータリンクを検出する設置ミス検出手段と、
前記データリンクの設定内容と前記設置設定内容とが一致しないデータリンクを検出した場合に、当該データリンクの設置設定内容を含む設置設定内容メッセージを前記隣接したノード装置に送信する設置設定内容メッセージ送信手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のノード装置。
【請求項3】
予め設定された前記各データリンクの設定内容を記憶する第2設定内容記憶手段を備え、前記記憶された設定内容を管理すると共に、前記記憶された設定内容を、請求項1に記載のノード装置によって管理されるノード装置であって、
隣接したノード装置に前記内容確認依頼メッセージを送信する内容確認依頼メッセージ送信手段と、
前記正規内容メッセージを受信する正規内容メッセージ受信手段と、
前記受信した正規内容メッセージに基づいて、前記第2設定内容記憶手段に記憶された設定内容を変更する設定変更手段とを備えることを特徴とするノード装置。
【請求項4】
予め設定された前記各データリンクの設定内容を記憶する第2設定内容記憶手段を備え、前記記憶された設定内容を管理すると共に、請求項2に記載のノード装置から、前記設定内容の管理の支援を受けるノード装置であって、
隣接したノード装置に前記内容確認依頼メッセージを送信する内容確認依頼メッセージ送信手段と、
前記正規内容メッセージを受信する正規内容メッセージ受信手段と、
前記隣接したノード装置に前記疎通確認依頼メッセージを送信する疎通確認依頼メッセージ送信手段と、
前記設置設定内容メッセージを受信する設置設定内容メッセージ受信手段と、
前記受信した正規内容メッセージに基づいて、前記第2設定内容記憶手段に記憶された設定内容を変更すると共に、前記設置設定内容メッセージに基づいて、前記第2設定内容記憶手段に記憶された設定内容を変更する設定変更手段とを備えることを特徴とするノード装置。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のノード装置であって、
隣接したノード装置との間で新たに使用するために設定されたデータリンクの設定内容を示す新設データリンク設定内容を、前記隣接したノード装置に送信する新設情報送信手段と、
隣接したノード装置から、前記新設データリンク設定内容を受信する新設情報受信手段と、
前記受信した新設データリンク設定内容に基づいて、新たなデータリンクの設定内容を自動設定する受信情報自動設定手段とを備えることを特徴とするノード装置。
【請求項6】
光IP網において、双方向制御チャネルおよび1以上のデータリンクを介して隣接して設置されるノード装置の保持する前記データリンクの設定内容を管理すると共に、予め設定された前記各データリンクの設定内容を記憶する第1設定内容記憶手段を備えたノード装置の設定内容管理方法であって、
内容確認依頼メッセージ受信手段によって、前記各データリンクの使用不可状態において前記双方向制御チャネルを介して、前記隣接したノード装置が保持する前記各データリンクの設定内容を含む内容確認依頼メッセージを受信するステップと、
設定ミス検出手段によって、前記第1設定内容記憶手段に記憶された設定内容と、前記受信した内容確認依頼メッセージに含まれる設定内容とが一致するか否かを判別し、設定内容が一致しない設定項目を検出するステップと、
正規内容メッセージ送信手段によって、設定内容が一致しない設定項目が検出された場合に、当該設定項目について、前記第1設定内容記憶手段に記憶された設定内容を含む正規内容メッセージを、前記双方向制御チャネルを介して前記隣接したノード装置に送信するステップとを有することを特徴とする設定内容管理方法。
【請求項7】
疎通確認依頼メッセージ受信手段によって、前記各データリンクの使用不可状態において前記双方向制御チャネルを介して、前記1以上のデータリンクの疎通確認を依頼する疎通確認依頼メッセージを受信するステップと、
設置設定内容取得手段によって、前記受信した疎通確認依頼メッセージで示されるデータリンクを使用可状態として導通試験を実施することで当該データリンクの設置状態を示す設置設定内容を取得するステップと、
設置ミス検出手段によって、前記第1設定内容記憶手段に記憶された設定内容と、前記取得された設置設定内容とが一致するか否かを判別し、前記データリンクの設定内容と前記設置設定内容とが一致しないデータリンクを検出するステップと、
設置設定内容メッセージ送信手段によって、前記データリンクの設定内容と前記設置設定内容とが一致しないデータリンクを検出した場合に、当該データリンクの設置設定内容を含む設置設定内容メッセージを前記隣接したノード装置に送信するステップとをさらに有することを特徴とする請求項6に記載の設定内容管理方法。
【請求項8】
予め設定された前記各データリンクの設定内容を記憶する第2設定内容記憶手段を備え、前記記憶された設定内容を管理すると共に、前記記憶された設定内容を、請求項6に記載の設定内容管理方法によって管理されるノード装置の設定内容管理方法であって、
内容確認依頼メッセージ送信手段によって、隣接したノード装置に前記内容確認依頼メッセージを送信するステップと、
正規内容メッセージ受信手段によって、前記正規内容メッセージを受信するステップと、
設定変更手段によって、前記受信した正規内容メッセージに基づいて、前記第2設定内容記憶手段に記憶された設定内容を変更するステップとを有することを特徴とする設定内容管理方法。
【請求項9】
予め設定された前記各データリンクの設定内容を記憶する第2設定内容記憶手段を備え、前記記憶された設定内容を管理すると共に、前記記憶された設定内容を、請求項7に記載の設定内容管理方法によって管理されるノード装置の設定内容管理方法であって、
内容確認依頼メッセージ送信手段によって、隣接したノード装置に前記内容確認依頼メッセージを送信するステップと、
正規内容メッセージ受信手段によって、前記正規内容メッセージを受信するステップと、
設定変更手段によって、前記正規内容メッセージに基づいて、前記第2設定内容記憶手段に記憶された設定内容を変更するステップと、
疎通確認依頼メッセージ送信手段によって、前記隣接したノード装置に前記疎通確認依頼メッセージを送信するステップと、
設置設定内容メッセージ受信手段によって、前記設置設定内容メッセージを受信するステップと、
設定変更手段によって、前記設置設定内容メッセージに基づいて、前記第2設定内容記憶手段に記憶された設定内容を変更するステップとを有することを特徴とする設定内容管理方法。
【請求項10】
請求項6ないし請求項9のいずれか一項に記載の設定内容管理方法であって、
新設情報送信手段によって、隣接したノード装置との間で新たに使用するために設定されたデータリンクの設定内容を示す新設データリンク設定内容を、前記隣接したノード装置に送信するステップと、
新設情報受信手段によって、隣接したノード装置から、前記新設データリンク設定内容を受信するステップと、
受信情報自動設定手段によって、前記受信した新設データリンク設定内容に基づいて、新たなデータリンクの設定内容を自動設定するステップとをさらに有することを特徴とする設定内容管理方法。
【請求項11】
請求項6ないし請求項10のいずれか一項に記載の設定内容管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする設定内容管理プログラム。
【請求項12】
双方向制御チャネルおよび1以上のデータリンクを介して隣接して設置される2つのノード装置を備え、前記2つのノード装置が、請求項1に記載のノード装置と請求項3に記載のノード装置との組合せ、または、請求項2に記載のノード装置と請求項4に記載のノード装置との組合せから成ることを特徴とする光IP網システム。
【請求項13】
双方向制御チャネルおよび1以上のデータリンクを介して隣接して設置される第1ノード装置と、第2ノード装置とを備える光IP網システムにおいて、前記第1ノード装置と、前記第2ノード装置とにそれぞれ保持される前記データリンクの設定内容を管理する設定内容管理方法であって、
前記第1ノード装置が、内容確認依頼メッセージ送信手段によって、前記各データリンクの使用不可状態において前記双方向制御チャネルを介して、前記第1ノード装置が保持する前記各データリンクの設定内容を含む内容確認依頼メッセージを前記第2ノード装置に送信するステップと、
前記第2ノード装置が、内容確認依頼メッセージ受信手段によって、前記内容確認依頼メッセージを受信するステップと、
設定ミス検出手段によって、前記第2ノード装置が保持する設定内容と、前記受信した内容確認依頼メッセージに含まれる設定内容とが一致するか否かを判別し、設定内容が一致しない設定項目を検出するステップと、
正規内容メッセージ送信手段によって、設定内容が一致しない設定項目が検出された場合に、当該設定項目について、前記第2ノード装置が保持する設定内容を含む正規内容メッセージを前記第1ノード装置に送信するステップと、
前記第1ノード装置が、正規内容メッセージ受信手段によって、前記正規内容メッセージを受信するステップと、
設定変更手段によって、前記受信した正規内容メッセージに基づいて、前記第1ノード装置が保持する設定内容を変更するステップとを有することを特徴とする設定内容管理方法。
【請求項14】
前記第1ノード装置が、疎通確認依頼メッセージ送信手段によって、前記各データリンクの使用不可状態において前記双方向制御チャネルを介して、前記1以上のデータリンクの疎通確認を依頼する疎通確認依頼メッセージを前記第2ノード装置に送信するステップと、
前記第2ノード装置が、疎通確認依頼メッセージ受信手段によって、前記疎通確認依頼メッセージを受信するステップと、
設置設定内容取得手段によって、前記受信した疎通確認依頼メッセージで示されるデータリンクを使用可状態として導通試験を実施することで当該データリンクの設置状態を示す設置設定内容を取得するステップと、
設置ミス検出手段によって、前記第2ノード装置が保持する設定内容と、前記取得された設置設定内容とが一致するか否かを判別し、前記第2ノード装置が保持する設定内容と前記設置設定内容とが一致しないデータリンクを検出するステップと、
設置設定内容メッセージ送信手段によって、前記第2ノード装置が保持する設定内容と前記設置設定内容とが一致しないデータリンクを検出した場合に、当該データリンクの設置設定内容を含む設置設定内容メッセージを前記第1ノード装置に送信するステップと、
前記第1ノード装置が、設置設定内容メッセージ受信手段によって、前記設置設定内容メッセージを受信するステップと、
設定変更手段によって、前記設置設定内容メッセージに基づいて、前記第1ノード装置が保持する設定内容を変更するステップとをさらに有することを特徴とする請求項13に記載の設定内容管理方法。
【請求項15】
前記第1ノード装置が保持する設定内容を変更するステップの前に、
変更指示通知手段によって、前記第1ノード装置が保持する設定内容の変更を指示する変更指示メッセージを前記設定変更手段に通知するステップをさらに有することを特徴とする請求項13または請求項14に記載の設定内容管理方法。
【請求項16】
前記第1ノード装置が、前記変更指示メッセージを前記設定変更手段に通知するステップは、
前記変更指示通知手段によって、前記第2ノード装置から受信したメッセージを、前記データリンクの設定内容を予め記憶した監視用装置に転送するステップと、
前記監視用装置から前記変更指示メッセージを受信するステップとを含むことを特徴とする請求項15に記載の設定内容管理方法。
【請求項17】
前記第1ノード装置または前記第2ノード装置のうちの一方が、
新設情報送信手段によって、両ノード装置間で新たに使用するために前記一方のノード装置で設定されたデータリンクの設定内容を示す新設データリンク設定内容を他方のノード装置に送信するステップと、
前記他方のノード装置が、新設情報受信手段によって、前記新設データリンク設定内容を受信するステップと、
受信情報自動設定手段によって、前記受信した新設データリンク設定内容に基づいて、前記他方のノード装置に前記新たなデータリンクの設定内容を自動設定するステップとをさらに有することを特徴とする請求項13ないし請求項16のいずれか一項に記載の設定内容管理方法。
【請求項18】
前記他方のノード装置が、前記新たなデータリンクの設定内容を自動設定するステップは、前記他方のノード装置に予め登録しておいた値より払い出しを行うことにより、前記両ノード装置間で新たに使用するデータリンクを自動設定することを特徴とする請求項17に記載の設定内容管理方法。
【請求項19】
前記一方のノード装置が、前記新設データリンク設定内容を他方のノード装置に送信するステップの前に、
送信情報自動設定手段によって、前記一方のノード装置に予め登録しておいた値より払い出しを行うことにより、前記両ノード装置間で新たに使用するデータリンクを前記一方のノード装置に自動設定するステップをさらに有することを特徴とする請求項17または請求項18に記載の設定内容管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−60869(P2008−60869A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−234775(P2006−234775)
【出願日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】