説明

ハンドヘルド診断システム及びその使用方法

【課題】ハンドヘルドパーソナル通信装置(PCD)内に収容される診断システムを実現する。
【解決手段】診断システム(100)は、診断データを捕捉するために使用されるデータ捕捉システム(120)を含む。該診断システムはまた、データ記憶システム(105)及び処理システム(110)を含む。該データ記憶システムは、該処理システムが診断結果を取得するために捕捉された診断データと共に使用する基準診断データを格納する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドヘルド診断システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
装置技術の改善は一般に、小型、低コスト、及び多機能といった様々な要因により推進される。その結果、かさばり高価な単機能装置は、最終的に、より小さくて安価な多機能装置に取って代わられることになる。かかるより小さな装置の多くは、小型のハードウェアプラットフォームを使用して多機能を実施し、該ハードウェアプラットフォームは、かかる多機能を実行する際に共用されることが可能なものである。
【0003】
専用の機能を提供するよう設計された単機能装置として、ビデオプレーヤ、ディジタルカメラ、計算機、ミュージックプレーヤ、及び在来型の電話が挙げられる。周知のように、これらの機能のうちの幾つかは、今日では携帯電話又はPDA(携帯情報端末)といった単一の小型装置に一体化されている。
【0004】
例えば、PDAは、任意の時点でユーザの要求に基づいて幾つかの利用可能な機能のうちの1つを提供するよう構成することができる小型で多目的なハードウェアプラットフォームを提供する。例えば、第1の時点では、PDAを電話として使用することができる。この場合には、PDAの様々な構成要素は、電話機能を実行するよう構成されるのが適当である。例えば、ディスプレイが発呼者ID表示手段となり、キーパッドが電話のキーパッドとして働き、PDA内のソフトウェアが呼処理機能を実行する。
【0005】
別の時点で、同PDAをインターネットアクセス装置として使用することができる。この場合には、ディスプレイはウェブページを表示し、キーバッドはQWERTYキーボードとして働き、前記ソフトウェアがインターネットブラウザアプリケーションとして実行される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
PDA及び携帯電話といった装置の多機能性は、より一層多くの機能を単一の低コスト装置に一体化することを可能とし、かかる多機能装置が複数の単機能装置に取って代わることになる。これに鑑みると、かかる一体化を従来の装置により現在取り組まれていない様々な分野で提供する必要性が存在する、ということが理解されよう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による診断システムは、ハンドヘルドパーソナル通信装置(PCD)内に収容される。該診断システムは、診断データを捕捉するために使用されるデータ捕捉システムを含む。該診断システムはまたデータ記憶システム及び処理システムを含む。該データ記憶システムは、基準診断データを格納し、該基準診断データが、捕捉された診断データと共に前記処理システムにより使用されて、診断結果が取得される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図面を参照することにより、本発明の多数の特徴を一層良好に理解することができる。同図における構成要素は、必ずしも実際の縮尺にはなっておらず、本発明の原理を明瞭に示すよう強調が加えられている。更に、同図では、同様の符号は複数の図面全体にわたる対応する構成要素を示している。
【0009】
様々な実施形態は、ハンドヘルドパーソナル通信装置(PCD)内に収容された診断システムに関するシステム及び方法を概して説明したものである。
【0010】
図1は、本発明による、PCD内に収容された診断システム100の第1の例示的な実施形態を示している。例示的なPCDの非網羅的なリストとして、PDA(携帯情報端末)、在来型の電話、携帯電話、ディジタルカメラ、及びハンドヘルドトランシーバが挙げられる。
【0011】
診断システム100は、処理システム110及びデータ記憶装置105に接続されたデータ捕捉システム120を含む。該診断システム100はまた、前記処理システム110に接続された出力装置115を含む。前記データ捕捉システム120は一実施形態ではイメージ捕捉システムである。この例示的な実施形態では、該イメージ捕捉システムは、典型的にはディジタル装置であり、対象物(図示せず)のイメージを捕捉するために使用される。捕捉されたイメージに対応するディジタルデータは、通信リンク108を介してデータ記憶装置105へ送信され、及び通信リンク109を介して処理システム110へ送信され、該処理システム110において、該ディジタルデータが基準ディジタルデータと共に処理される。
【0012】
該基準ディジタルデータは、様々な方法で生成される。第1の例示的な実施形態では、基準ディジタルデータは、イメージ捕捉システム120を用いて捕捉された基準イメージから生成される。第2の例示的な実施形態では、基準ディジタルデータは基準イメージとは関係のないものとなる。例えば、基準ディジタルデータは、合否テストに関連する論理値等の論理値を含む。かかる論理値は基準イメージを用いずに生成される。
【0013】
データ記憶装置105は、診断システム100に関連するディジタル基準データその他のデータを格納するために使用される。ディジタル基準データは、データ記憶装置105から通信リンク106を介して処理システム110へ一方向に送信され、及び処理システム110から通信リンク107を介してデータ記憶装置105へ逆方向に送信される。
【0014】
通信リンク106,107,108,109,111等の通信リンクは、ディジタルイメージデータ並びにメッセージ要求及び命令といった他のディジタルデータを様々な通信形式で送信するために使用される、ということが理解されよう。
【0015】
データ捕捉システム120がイメージ捕捉システムである例示的なシステムを用いて診断システム100の動作を更に詳細に説明することとする。この例示的な動作では、イメージ捕捉システムは、基準オブジェクトの基準イメージを捕捉するよう動作する。多くの異なるタイプの基準オブジェクトを使用することが可能である。その例として、ハードコピーイメージ、電子表示装置、及び三次元オブジェクトが挙げられる。基準オブジェクトの基準イメージを使用して基準ディジタルデータが生成される。
【0016】
例えば、基準オブジェクトがハードコピーイメージである場合には、基準ディジタルデータは、該ハードコピーイメージ中に存在するカラー情報から構成される。別の例で、基準オブジェクトが電子表示装置である場合には、基準ディジタルデータはバイナリコードから構成される。
【0017】
基準イメージから生成された基準ディジタルデータは、通信リンク108を介してデータ記憶装置105へ送信される。次いで、イメージ捕捉システムは、診断結果を取得すべきオブジェクトのイメージを捕捉するよう動作する。該オブジェクトのイメージを使用して、診断用のディジタルデータが生成される。このディジタルデータは、通信リンク109を介して処理システム110へ送信される。データ記憶装置105に予め格納された基準ディジタルデータは、通信リンク106を介して処理システム110へ提供される。処理システム110は、ソフトウェアプログラム及びアルゴリズム等のツールを使用して診断処理を実行するためのハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアを包含するものである。
【0018】
処理システム110は、基準ディジタルデータと共にディジタルデータを処理して、診断結果を得る。該診断結果は、通信リンク107を介してデータ記憶装置105へ送信されて格納され、また通信リンク111を介して出力装置115へ提供されて、診断システム100のユーザに対して診断結果が提示される。出力装置115の例として、表示画面、無線トランシーバ、及びスピーカーが挙げられる。
【0019】
図2は、診断システム200の第2の例示的な実施形態を示しており、該診断システム200では、データ捕捉システム120がカメラ220として例示され、出力装置がイメージ表示装置215として例示され、該イメージ表示装置215上に診断結果が表示される。イメージ表示装置215は、例えば、PDAの表示画面である。
【0020】
カメラ220は、診断結果を取得すべきオブジェクトのイメージを捕捉するよう動作する。この例示的な実施形態では、オブジェクトは、バイナリコード等のコードを表示するよう構成された1つ又は2つ以上のLEDを含むコード生成装置230である。コード生成装置230は、テレビ、冷蔵庫、ディジタル測定器、又は医療機器(例えば血糖モニタ装置)等の機器235上に配置されたものである。
【0021】
カメラ220は、コード生成装置230のイメージを捕捉するために使用される。該捕捉されたイメージは、コード生成装置230により生成されたコード情報を導出するために使用される。該コード情報は、通信リンク109を介してイメージ処理システム210へ送信される。
【0022】
イメージ処理システム210は、データ記憶装置105からの基準ディジタルデータを要求するメッセージを通信リンク107を介して送信する。基準ディジタルデータは、データ記憶装置105から通信リンク106を介してイメージ処理システム210へ送信される。イメージ処理システム210は、該基準ディジタルデータを使用してコード情報を処理して、診断結果を取得する。該診断結果はイメージ表示装置215により表示される。代替的には、機密性が所望される場合には、診断結果をイメージ表示装置215上に表示せず、その代わりに、後に取り出せるようデータ記憶装置105に格納する。
【0023】
上述のように、コード生成装置230は、様々な機器に配設することが可能である。その結果として、診断結果は、機器の種類に関連し、及び実行すべき診断の性質に関連するものとなる。例えば、コード生成装置230が血糖モニタ装置の一部である場合には、診断結果は、血糖情報に関連するものとなり、該診断結果は、該血糖モニタ装置を使用している患者の危険な低血糖値を示すことが可能となる。この特定の例では、データ記憶装置105に格納されている基準ディジタルデータは、基準イメージを使用して生成されない。その代わりに、該基準ディジタルデータは、様々な血糖値を該血糖値の患者に対する影響に関連付ける情報を提供する。
【0024】
ここで、診断システム200から機器235へ情報を送信するために使用される送信器225に注目する。一実施形態では、送信器225は、一連の光フラッシュを生成することによりディジタルデータを送信するLEDを含む。該一連の光フラッシュは、制御信号及びメッセージ等の通信情報を提供するために使用され、機器235に配設された光検出器240により検出される。例えば、第1の一連のフラッシュを使用して診断システム200から機器235へ命令が送信され、これにより一定量のインシュリンが機器235によって患者へ注入される。
【0025】
図2に示す一実施形態では、コード生成装置230からのコードを捕捉するようカメラ220が動作するが、代替的な実施形態では、妊娠検査ストリップ300から情報を補足するためにカメラ220が使用される。妊娠検査ストリップ300の2つの異なるイメージが図3A及び図3Bに示されている。
【0026】
図3Aでは、妊娠検査ストリップ300は1本の縞を含む。カメラ220は、図3Aの妊娠検査ストリップ300のイメージを捕捉するよう動作する。該捕捉されたイメージから導出されたイメージ情報は、該イメージ中に1本の縞310しか存在しないという情報を含む。該イメージ情報は、通信リンク109を介してイメージ処理システム210へ送信される。
【0027】
イメージ処理システム210は、データ記憶装置105からの基準ディジタルデータを要求するメッセージを通信リンク107を介して送信する。該基準ディジタルデータは、データ記憶装置105から通信リンク106を介してイメージ処理システム210へ送信される。イメージ処理システム210は、該基準ディジタルデータを用いて前記1本縞のイメージ情報を処理して診断結果を取得する。データ記憶装置105に格納されている基準ディジタルデータは、1本縞の存在が陰性の妊娠結果を示すものであるという情報を提供する。その結果、イメージ処理システム210は、陰性の妊娠を示す診断結果を生成する。
【0028】
該診断結果は、イメージ表示装置215により表示される。代替的に、機密性が所望される場合には、診断結果をイメージ表示装置215上に表示せず、後に取り出せるようデータ記憶装置105に格納する。
【0029】
診断システム200のカメラ220を使用して図3Bに示す妊娠検査ストリップ300のイメージが捕捉される際には、前記縞310に加えて第2の縞315が存在する。データ記憶装置105から取得される基準ディジタルデータは、2本の縞の存在が陽性の妊娠結果を示すものであるという情報を提供する。イメージ処理システム210は、図3Bの妊娠検査ストリップ300の捕捉されたイメージを該基準ディジタルデータと共に処理して陽性の妊娠を示す診断結果を導出する。この場合も、診断結果は、データ記憶装置105に格納し、イメージ表示装置215により表示し、又は該格納及び表示を同時に行うことが可能である。
【0030】
図4は、診断システム400の第3の実施形態を示しており、この場合には、イメージ捕捉システムは不可視波長で動作するカメラ320であり、出力装置は無線トランシーバ415である。診断システム400は、特定の情報の取得及び送信における機密性を提供する。一実施形態では、カメラ320は、紫外線(UV)カメラ又は赤外線(IR)カメラであり、診断対象となるオブジェクトは、薬物検査ストリップ(図示せず)であり、人間の眼には見えない情報を含む。
【0031】
データ処理システム410は、薬物検査ストリップの捕捉されたイメージからディジタルデータを受容し、無線トランシーバ415へ診断結果を提供する。無線トランシーバ415は、該薬物検査に関する診断結果を遠隔地の受信器(図示せず)に送信し、これにより機密性が提供される。診断システム400のユーザは該診断結果を容易に取得することができないからである。一実施形態では、診断システム400は従来の携帯電話内に組み込まれ、無線トランシーバ415は該携帯電話内に内蔵されたトランシーバとなる。診断結果は、携帯電話網を介して受信者へ送信され、該受信者は、別の携帯電話、在来型の電話、又はパーソナルコンピュータ(PC)等の通信装置とすることが可能である。
【0032】
診断システム400のユーザが診断結果の参照を希望し該参照が許容される場合には、診断システム400の表示画面(図示せず)上に診断結果が表示される。この場合には、診断システム500は、人間の目には見えない薬物検査ストリップの情報を表示画面上で見ることができる可視情報へと変換するよう動作する。
【0033】
図5は、診断システム500の第4の実施形態を示しており、この場合には、出力装置がスピーカー515であり、入力装置がマイク520である。診断システム500は、PCD内に収容された音響診断システムである。機器530は、例えば音響モデム又は医療機器であり、スピーカー531及びマイク532を含む。
【0034】
第1の実施形態では、機器530は、心拍数モニタである。スピーカ531により生成された心拍音がマイク520に音響的に結合される。マイク520は、該心拍音を電気信号へ変換し、該電気信号が音声処理システム510へ提供される。
【0035】
音声処理システム510は、該電気信号をディジタル化し、該ディジタル化された信号を、データ記憶装置105から取得された診断情報を用いて処理する。該診断情報は、例えば、心臓の健康・不健康の診断に関連する分析情報を含む。一実施形態では、音声処理システム510での処理後に取得される診断結果は、後で取り出せるようデータ記憶装置105に格納される。別の実施形態では、診断結果は、無線トランシーバ(図示せず)によって診断システム500の外部へ送信される。
【0036】
第2の実施形態では、機器530は、音響モデムである。スピーカ531は、モデムトーンに対応する音声トーンを生成する。該音声トーンがマイク520に音響的に結合され、該マイク520が該音声トーンを電気信号へと変換し、該電気信号が音声処理システム510へ提供される。音声処理システム510は、該電気信号を、データ記憶装置105から取得したデータと共にデコードする。一実施形態では、該デコードされた診断結果がデータ記憶装置105に格納され、別の実施形態では、診断結果は無線トランシーバを介して診断システム500の外部へと送信される。
【0037】
機器530は、マイク532を使用して、診断システム500のスピーカー515から送られた音声トーンを受信する。該受信した音声トーンは、機器530内でモデムトーンとしてデコードされる。スピーカー515及びマイク532は、モデム情報の一方向の流れを促進させ、一方、スピーカ531及びマイク520は、モデム情報の逆方向の流れを促進させる。その結果、この実施形態では、診断システム500及び機器530は、双方向モデムシステムを構成するものとなる。
【0038】
図6A及び図6Bは、上述したシステムのような1つ又は2つ以上の診断システムを収容する例示的なPCD600の2つの図を示している。図6Aは、マイク520、スピーカー515、イメージ表示装置215、及びアンテナ615(無線トランシーバの一部)を含むPCD600を示している。これらの構成要素については様々な例示的なシステムに関連して既に上述されている。図6Bは、イメージを捕捉するために使用されるカメラ220を含むPCD600を示している。
【0039】
図7は、例示的な診断方法のフローチャートを示している。ブロック710で、ハンドヘルドPCDが配設される。ブロック715で、基準診断データが該ハンドヘルドPCD内に格納される。基準診断データの格納には、ディジタルカメラを使用したイメージの捕捉、データ記憶装置内へのディジタル情報の格納、又は音響結合システムによるデータの送信といった1つ又は2つ以上のアクションが含まれる。ブロック720で、ハンドヘルドPCDを使用して診断データが取得される。該診断データの取得に用いられる処理は、部分的に、基準診断データの格納に用いられる特定の処理を含むことが可能である。ブロック725で、該診断データが前記基準診断データと共に処理されて診断結果が取得される。
【0040】
上述の実施形態は、本開示の原理を明瞭に理解するために提示したものに過ぎない。本開示から実質的に逸脱することなく、多くの変形及び修正を実施することが可能である。かかる変形及び修正の全ては、本書に含まれる本開示の範囲内のものである。
【0041】
以下においては、本発明の種々の構成要件の組み合わせからなる例示的な実施形態を示す。
1.ハンドヘルドパーソナル通信装置(PCD)を診断に使用するための方法であって、
ハンドヘルドPCDを配設し、
該ハンドヘルドPCDに基準診断データを格納し、
該ハンドヘルドPCDを使用して診断データを取得し、
該診断データ及び前記基準診断データを処理して診断結果を取得する、
という各ステップを含む、ハンドヘルドPCDを診断に使用するための方法。
2.前記ハンドヘルドPCDが、a)電話、b)携帯電話、c)PDA(携帯情報端末)、及びd)ディジタルカメラのうちの1つである、前項1に記載の方法。
3.基準診断データを格納する前記ステップが、前記PCDの外部に配置された通信装置から基準診断データを前記PCDにおいて受信するステップを含む、前項2に記載の方法。
4.前記通信装置が、a)電話、b)携帯電話、及びc)コンピュータのうちの1つである、前項3に記載の方法。
5.基準診断データを格納する前記ステップが、前記ハンドヘルドPCDを使用して診断イメージを捕捉するステップを含む、前項2に記載の方法。
6.ハンドヘルドPCDを使用して診断データを取得する前記ステップが、オブジェクトの第1のイメージを捕捉するステップを含み、
診断データ及び基準診断データを処理する前記ステップが、前記オブジェクトの前記第1のイメージと前記基準診断データとを処理して診断結果を取得するステップを含む、
前項1に記載の方法。
7.診断結果を無線通信網を介して遠隔地の受信手段に送信するステップを更に含む、前項6に記載の方法。
8.前記ハンドヘルドPCDが第1の携帯電話であり、
前記診断結果が携帯電話網を介して遠隔地の受信手段に送信される、
前項7に記載の方法。
9.診断結果が、a)第2の携帯電話、b)電話、c)通信装置、及びd)コンピュータのうちの1つで遠隔地の受信者により受信される、前項8に記載の方法。
10.前記オブジェクトが検査ストリップであり、
前記オブジェクトの第1のイメージを処理する前記ステップが、前記検査ストリップにおける第1の縞の存在を識別するステップを含む、
前項6に記載の方法。
11.前記オブジェクトの第1のイメージを処理する前記ステップが、前記検査ストリップにおける第2の縞の存在を識別するステップを更に含む、前項10に記載の方法。
12.前記ハンドヘルドPCDが第1の携帯電話であり、
前記診断結果が該第1の携帯電話の表示画面上に表示される、
前項1に記載の方法。
13.ハンドヘルドパーソナル通信装置(PCD)に収容された診断システムであって、
診断データを捕捉するよう構成されたデータ捕捉システムと、
基準診断データを格納するよう部分的に構成されたデータ記憶システムと、
捕捉された診断データ及び基準診断データを処理して診断結果を取得するよう部分的に構成された処理システムと
を含む、ハンドヘルドPCDに収容された診断システム。
14.前記ハンドヘルドPCDが、a)電話、b)携帯電話、c)PDA(携帯情報端末)、及びd)カメラのうちの1つである、前項13に記載の診断システム。
15.a)PCDのユーザ、及びb)遠隔地の受信者の一方に診断結果を提供するよう構成された出力装置を更に含む、前項14に記載の診断システム。
16.前記出力装置が、a)PCDの表示画面、及びb)PCDの無線トランシーバの一方である、前項15に記載の診断システム。
17.前記データ捕捉システムが、オブジェクトのイメージを捕捉するよう構成されたイメージ捕捉システムである、前項14に記載の診断システム。
18.前記イメージ捕捉システムが、a)可視光を使用してイメージを捕捉するよう構成されたカメラ、及びb)赤外光を使用してイメージを捕捉するよう構成されたカメラの一方を含む、前項17に記載の診断システム。
19.前記オブジェクトの状態が、第1の状態から第2の状態へと変化し、該第1の状態が基準診断データの部分として捕捉され、該第2の状態が診断データの一部として捕捉される、前項18に記載の診断システム。
20.前記オブジェクトが検査ストリップであり、
前記第1の状態が、該検査ストリップ上に存在する第1の縞を含む、
前項19に記載の診断システム。
21.前記オブジェクトが検査ストリップであり、
前記第1の状態が、該検査ストリップ上に存在する第1の縞を含み、
前記第2の状態が、該検査ストリップ上に存在する第2の縞を含む、
前項19に記載の診断システム。
22.a)表示画面、b)オーディオシンセサイザ、c)有線通信リンク、d)無線通信リンク、及びe)光通信リンクのうちの少なくとも1つを含む出力装置を更に含む、前項13に記載の診断システム。
23.ハンドヘルドパーソナル通信装置(PCD)内に収容され、及び第1の音声トーンを受信するよう動作することが可能である、マイクと、
前記PCD内に収容され、及び基準診断データを格納するよう動作することが可能である、データ記憶システムと、
前記PCD内に収容され、及び前記第1の音声トーン及び前記基準診断データを処理して診断結果を取得するよう動作することが可能である、音声処理システムと
を含む診断システム。
24.前記PCDが、a)携帯電話、b)PDA(携帯情報端末)、及びc)ディジタルカメラのうちの1つである、前項23に記載のシステム。
25.前記第1の音声トーンがモデムトーンであり、前記PCDがモデムとして動作することが可能なものである、前項24に記載のシステム。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明による診断システムの第1の例示的な実施形態を示している。
【図2】本発明によるカメラ及びイメージディスプレイを含む診断システムの第2の例示的な実施形態を示している。
【図3A】陰性の妊娠結果を示す単一の縞を有する妊娠検査ストリップを示している。
【図3B】陽性の妊娠結果を示す二本の縞を有する妊娠検査ストリップを示している。
【図4】本発明によるイメージ捕捉用の不可視の波長と無線送受信器とを用いるカメラを含む診断システムの第3の例示的な実施形態を示している。
【図5】本発明による音声処理システムを含む診断システムの第4の例示的な実施形態を示している。
【図6A】本発明の診断システムを含むハンドヘルドパーソナル通信装置の第1の図を示している。
【図6B】図6Aのハンドヘルドパーソナル通信装置の第2の図を示している。
【図7】本発明による例示的な診断方法のフローチャートを示している。
【符号の説明】
【0043】
100 診断システム
105 データ記憶装置
110 処理システム
115 出力装置
120 データ捕捉システム
106,107,108,109,111 通信リンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドヘルドパーソナル通信装置(PCD)を診断に使用するための方法であって、
ハンドヘルドPCDを配設し、
該ハンドヘルドPCDに基準診断データを格納し、
該ハンドヘルドPCDを使用して診断データを取得し、
該診断データ及び前記基準診断データを処理して診断結果を取得する、
という各ステップを含む、ハンドヘルドPCDを診断に使用するための方法。
【請求項2】
前記ハンドヘルドPCDが、a)電話、b)携帯電話、c)PDA(携帯情報端末)、及びd)ディジタルカメラのうちの1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
基準診断データを格納する前記ステップが、前記ハンドヘルドPCDを使用して診断イメージを捕捉するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ハンドヘルドPCDを使用して診断データを取得する前記ステップが、オブジェクトの第1のイメージを捕捉するステップを含み、
診断データ及び基準診断データを処理する前記ステップが、前記オブジェクトの前記第1のイメージと前記基準診断データとを処理して診断結果を取得するステップを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ハンドヘルドパーソナル通信装置(PCD)に収容された診断システム(100)であって、
診断データを捕捉するよう構成されたデータ捕捉システム(120)と、
基準診断データを格納するよう部分的に構成されたデータ記憶システム(105)と、
捕捉された診断データ及び基準診断データを処理して診断結果を取得するよう部分的に構成された処理システム(110)と
を含む、ハンドヘルドPCDに収容された診断システム(100)。
【請求項6】
前記ハンドヘルドPCDが、a)電話、b)携帯電話、c)PDA(携帯情報端末)、及びd)カメラのうちの1つである、請求項5に記載の診断システム。
【請求項7】
a)PCDのユーザ、及びb)遠隔地の受信者の一方へ診断結果を提供するよう構成された出力装置(115)を更に含む、請求項6に記載の診断システム。
【請求項8】
前記データ捕捉システム(120)が、オブジェクトのイメージを捕捉するよう構成されたイメージ捕捉システムを含む、請求項6に記載の診断システム。
【請求項9】
前記イメージ捕捉システムが、a)可視光を使用してイメージを捕捉するよう構成されたカメラ(220)、及びb)赤外光を使用してイメージを捕捉するよう構成されたカメラ(320)の一方を含む、請求項8に記載の診断システム。
【請求項10】
前記オブジェクトの状態が、第1の状態から第2の状態へと変化し、該第1の状態が、基準診断データの部分として捕捉され、該第2の状態が、診断データの一部として捕捉される、請求項9に記載の診断システム。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−236935(P2007−236935A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−52561(P2007−52561)
【出願日】平成19年3月2日(2007.3.2)
【出願人】(506076606)アバゴ・テクノロジーズ・ジェネラル・アイピー(シンガポール)プライベート・リミテッド (129)
【Fターム(参考)】