説明

ハーネスガイド

【課題】ワイヤーハーネスを適切な経路に沿って案内するとともに,ワイヤーハーネスに力が加わった場合でもワイヤーハーネスの損傷が生じにくいハーネスガイドを提供すること。
【解決手段】ワイヤーハーネスWが載置される床部2及びその床部2の両側に突出する突出壁対3がワイヤーハーネスWの案内経路に沿って伸びて形成されたハーネス通路が,部品取り付け用の筐体1の一部として一体成型され,突出壁対2を跨ぐ状態で取り付けられる部材であって,その一部が筐体1の一部と係合する第1係合部7が形成されたカバー部材4,筐体1における突出壁対3の両外側の部分に設けられて第1係合部7と係合する第2係合部6,筐体1に保持されたカバー部材4と床部2に載置されたワイヤーハーネスWとの間に挟まれることによってワイヤーハーネスWを床部2に押圧するハーネス押さえスポンジ5を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,部品取り付け用の筐体においてワイヤーハーネスを配線経路に沿って案内するハーネスガイドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
昨今,画像形成装置その他の電装機器において,電気部品に対する通電等のために設けられるワイヤーハーネスを安全な状態で配線することの重要性が益々高まっている。一般に,電装機器は,ワイヤーハーネス(ケーブル)が,発熱する部品や鋭利な部分と接触して損傷することを防止するため,ワイヤーハーネスを所定の配線経路に沿って案内するハーネスガイドを備えている。
例えば,特許文献1には,ワイヤーハーネスのたるみ防止のため,ワイヤーハーネスの一部を保持するとともに,そのワイヤーハーネスに聴力を付与又は解除する方向に移動自在に設けられた保持部材により,ワイヤーハーネスの配線経路を案内する装置について示されている。
また,特許文献2には,取り付け用の筐体に溝部と,その溝部の両側の支持穴に一部が差し込まれて保持される揺動可能な板材とによってケーブルを挟持するケーブル支持構造(ハーネスガイド)について示されている。
【特許文献1】特開平9−289382号公報
【特許文献2】特開平2002−240393号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで,昨今の電装機器におけるハーネスガイドは,ワイヤーハーネスを適切な経路に沿って案内するとともに,ワイヤーハーネスの引っ張り試験等によってもワイヤーハーネスが損傷しないことが要求される。
しかしながら,特許文献1や特許文献2に示されるようなワイヤーハーネスの保持構造によれば,ワイヤーハーネスに力が加わった場合,ワイヤーハーネスがそれを保持する部材の角部等と擦れて損傷しやすいという問題点があった。特に,案内経路にワイヤーハーネスの保持部が複数配列された場合,ワイヤーハーネスが,その保持部それぞれと擦れてさらに損傷しやすい状況となる。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,ワイヤーハーネスを適切な経路に沿って案内するとともに,ワイヤーハーネスに力が加わった場合でもワイヤーハーネスの損傷が生じにくいハーネスガイドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために本発明に係るハーネスガイドは,次の(1)〜(4)に示す構成要素を備えるものである。
(1)ワイヤーハーネスが載置される床部及びその床部の両側に突出する突出壁対が前記ワイヤーハーネスの案内経路に沿って伸びて形成されたハーネス通路。但し,このハーネス通路(前記床部及び前記突出壁対)は,部品取り付け用の筐体の一部として一体成型されたものである。
(2)前記突出壁対を跨ぐ状態で取り付けられる部材であって前記筐体の一部と係合する第1係合部が形成されたカバー部材。
(3)前記筐体における前記突出壁対の両外側の部分に設けられて前記第1係合部と係合することによって前記カバー部材を前記筐体に対して保持する第2係合部。
(4)前記筐体に保持された前記カバー部材と前記床部に載置された前記ワイヤーハーネスとの間に挟まれることによって前記ワイヤーハーネスを前記床部に押圧するハーネス押圧手段。
【0005】
本発明に係るハーネスガイドによれば,前記ハーネス通路により,ワイヤーハーネスを適切な経路に沿って案内することができる。
さらに,本発明に係るハーネスガイドによれば,前記ハーネス押圧手段により,ワイヤーハーネスが前記床部に押圧された状態で保持されるため,ワイヤーハーネスに引っ張り力が加わった場合でも,ワイヤーハーネスの位置ずれが生じにくいため,ワイヤーハーネスが他の部材の角部等と擦れて損傷する現象が生じにくい。
ここで,一体成型部材である前記筐体に,前記カバー部材の一部と係合する係合部を設ける場合,前記筐体におけるその係合部の付近(前記筐体の一部)に,前記筐体を成型する金型の一部(前記係合部を成型する部分)を抜くための開口が形成されることになる。そのような開口がワイヤーハーネスの案内経路の部分に存在すると,ワイヤーハーネスに位置ずれが生じた場合に,ワイヤーハーネスがその開口の角部等に擦れて損傷しやすくなる。
一方,本発明に係るハーネスガイドにおいては,前記ハーネス通路(前記床部及び突出壁対)が案内経路に沿って伸びて形成され,また,前記カバー部材の一部と係合する前記第2係合部が前記突出壁対の両外側の部分に設けられるため,ワイヤーハーネスの経路(前記突出壁対の内側)に開口が存在しない構造を実現できる。その結果,ワイヤーハーネスに多少の位置ずれが生じても,そのワイヤーハーネスに損傷が生じにくい。
また,前記ハーネス押圧手段が,前記突出壁対の間に嵌め込まれてその弾性力によって前記ワイヤーハーネスを前記床部に押圧する弾性部材(例えば,スポンジ部材等の発泡性部材)であればなお好適である。これにより,ワイヤーハーネスの擦れによる損傷がさらに生じにい。
【0006】
また,本発明に係るハーネスガイドが,前記突出壁対の内側の壁面及び前記弾性部材の側面の一方及び他方に,溝部とその溝部に嵌合する突出部とが形成された構造を有することが考えられる。
また,前記弾性部材が,前記ワイヤーハーネスの曲がった案内経路に沿った前記突出壁対に合わせて曲がって形成されたものであることも考えられる。
これらにより,前記弾性部材の取り付け時に,その取り付け位置や取り付け方向を誤ることを防止できる。さらに,振動や前記ワイヤーハーネスの位置ずれ等によって前記弾性部材の位置がずれたり前記突出壁対の間から外れたりすることも防止できる。
一方,前記ハーネス押圧手段が,前記カバー部材に一体に形成された部分であり,前記ワイヤーハーネスとの接触によって弾性変形する弾性変形部であることも考えられる。
なお,前記筐体が,樹脂の一体成型部材であることが考えられる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば,ワイヤーハーネスを適切な経路に沿って案内するとともに,ワイヤーハーネスに力が加わった場合でもワイヤーハーネスの損傷が生じにくいハーネスガイドを簡易な構造により実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の第1実施形態に係るハーネスガイドXが設けられた電装部品ユニットYの一部の斜視図,図2はハーネスガイドXの斜視図,図3はカバー部材が外された状態のハーネスガイドXの第一の例の斜視図,図4はハーネスガイドXに取り付けられるハーネス押さえスポンジの第一の例の斜視図,図5はカバー部材が外された状態のハーネスガイドXの第二の例の斜視図,図6はハーネスガイドXに取り付けられるハーネス押さえスポンジの第二の例の斜視図,図7は本発明の第2実施形態に係るハーネスガイドX’におけるカバー部材の斜視図,図8はハーネスガイドX’の断面図,図9は本発明の実施形態に係るハーネスガイドが設けられた電装部品ユニットを搭載する画像形成装置Zの一部の斜視図(一部欠載斜視図)である。
【0009】
以下,本発明の第1実施形態に係るハーネスガイドXについて説明する。
ハーネスガイドXは,電装部品が取り付けられる筐体(以下,部品支持筐体1という)に設けられ,その電装部品に接続されるワイヤーハーネスWを所定の案内経路(配線経路)に沿って案内するものである。各種電装部品及びワイヤーハーネスWは,前記部品支持筐体1に取り付けられてユニット化されて電装部品ユニットYを構成している。前記部品支持筐体1は,一体成型された部材であり,例えば,樹脂製の一体成型部材である。
図9は,電装部品ユニットYが搭載された画像形成装置Zの一部(複写機における原稿読み取り部)を表す斜視図である。なお,図9において波線の円内は,画像形成装置Zの内部に取り付けられた前記電装部品ユニットYの部分の欠載斜視図である。
【0010】
次に,図1(斜視図)及び図2(断面図)を参照しつつ,ハーネスガイドXの構成について説明する。
図1,図2に示すように,ハーネスガイドXは,ワイヤーハーネスWが載置される床部2,及びその床部2の両側に突出する突出壁対3(一方の突出壁3a,他方の突出壁3b)からなるハーネス通路を備えている。このハーネス通路(床部2及び突出壁対3)は,ワイヤーハーネスWの案内経路(配線経路)に沿って伸びて形成されている。また,前記ハーネス通路は,電装部品取り付け用の前記部品支持筐体1の一部として一体成型されている。
また,前記床部2における,ワイヤーハーネスWの案内経路の両端部分(入口部分と出口部分)の表面は,滑らかな湾曲面となっている。これは,ワイヤーハーネスWの損傷防止のためである。
【0011】
さらに,ハーネスガイドXは,前記突出壁対3(3a,3b)を跨ぐ状態で取り付けられる独立した部材(例えば,樹脂製の部材)であるカバー部材4を備えている。また,このカバー部材4は,断面が概ねコの字状に形成され,装着状態において前記突出壁対3の両外側となる部分に,前記部品支持筐体1の一部と係合する係合部(以下,第1係合部7という)が形成されている。図2に示す第1係合部7は,爪状に形成されている。
一方,前記部品支持筐体1には,前記突出壁対3の両外側の部分に,前記第1係合部7と係合することによって前記カバー部材4を当該部品支持筐体1に対して保持する係合部(以下,第2係合部6という)が形成されている。図2に示す第2係合部6は,前記第1係合部7の先端の爪部を挿入させる開口部である。
なお,前記第2係合部6は,前記第1係合部7(爪部)を嵌入させる溝部や,前記第1係合部7(爪部)と係合する爪部(爪状の部分)等であってもよく,また,前記第2係合部6が爪部であって,それと係合する前記第1係合部7が開口部や溝部であってもかまわない。また,図2に示す例では,前記第2係合部6は,前記突出壁対3の両外側においてその突出壁対3から離間した位置に突設されているが,前記第2係合部6が,前記突出壁対3の両外側の面に突設された鍔部等として形成された実施形態も考えられる。
一体成型品(樹脂成型品)である前記部品支持筐体1は,その一部に前記第2係合部6が形成されることから,その第2係合部6の付近(図2の例では,前記第2係合部6の真下部分)に,前記部品支持筐体1を成型する金型の一部(前記第2係合部6を成型する部分)を抜くための開口8が形成される。
なお,前記突出壁対3の内側(前記突出壁対3及び前記床部2)には開口は形成されていない。
【0012】
さらに,ハーネスガイドXは,前記部品支持筐体1に保持された前記カバー部材4と前記床部2に載置されたワイヤーハーネスWとの間に挟まれることによってワイヤーハーネスWを前記床部2に押圧するハーネス押さえスポンジ5を備えている(前記ハーネス押圧手段の一例)。このハーネス押さえスポンジ5は,前記突出壁対3の間に嵌め込まれてその弾性力によってワイヤーハーネスWを前記床部2に押圧するスポンジ部材(前記弾性部材の一例)である。
図3は,前記カバー部材4が外された状態のハーネスガイドXの第一の例の斜視図であり,図4はそのハーネスガイドXに取り付けられる前記ハーネス押さえスポンジ5の第一の例の斜視図である。
図3及び図4に示すように,前記突出壁対3は,ワイヤーハーネスWの曲がった案内経路に沿って形成されており,ハーネス押さえスポンジ5は,その曲がった案内経路に沿った前記突出壁対3に合わせて(フィットするように)曲がって形成されている(図3,図4における波線の円5aで示す部分)。
【0013】
以上に示したハーネスガイドXによれば,前記ハーネス通路(前記床部2及び前記突出壁対3)により,ワイヤーハーネスWを適切な経路に沿って案内することができる。
さらに,ハーネスガイドXによれば,前記ハーネス押さえスポンジ5により,ワイヤーハーネスWが前記床部2に押圧された状態で保持されるため,ワイヤーハーネスWに引っ張り力が加わった場合でも,ワイヤーハーネスWの位置ずれが生じにくい。そのため,ワイヤーハーネスWが他の部材の角部等と擦れて損傷する現象が生じにくい。さらに,前記ハーネス押さえスポンジ5は,柔軟性のある弾性部材であるため,それ自体がワイヤーハーネスWに損傷を与えることもない。なお,前記ハーネス押さえスポンジ5に代えて,同形状のゴム部材(弾性部材の一例)を採用することも考えられる。
また,ハーネスガイドXにおいては,前記床部2及び前記突出壁対3が案内経路に沿って伸びて形成され,また,前記カバー部材4の一部と係合する前記第2係合部6が前記突出壁対3の両外側の部分に設けられているため,ワイヤーハーネスWの経路(前記突出壁対3の内側)に開口が存在しない構造を実現できる。その結果,ワイヤーハーネスWに多少の位置ずれが生じても,そのワイヤーハーネスWに損傷が生じにくい。
また,前記ハーネス押さえスポンジ5が,ワイヤーハーネスWの曲がった案内経路に沿った前記突出壁対3に合わせて曲がって形成されたものであるため,前記ハーネス押さえスポンジ5の取り付け時に,その取り付け位置や取り付け方向を誤ることを防止できる。さらに,振動やワイヤーハーネスWの位置ずれ等によって前記ハーネス押さえスポンジ5の位置がずれたり前記突出壁対3の間から外れたりすることも防止できる。
【0014】
ところで,図5は,前記カバー部材4が外された状態のハーネスガイドXの第二の例の斜視図であり,図6は,そのハーネスガイドXに取り付けられる前記ハーネス押さえスポンジ5の第二の例の斜視図である。
図5及び図6に示す例は,前記ハーネス押さえスポンジ5の側面に溝部5bが形成され,さらに,前記突出壁対3の内側の壁面の一部に,前記溝部5bに嵌合する突出部11が形成されているハーネスガイドXの例である。
この図5及び図6に示す構成によっても,前記ハーネス押さえスポンジ5の取り付け位置や取り付け方向の誤りを防止でき,さらに,振動やワイヤーハーネスWの位置ずれ等によって前記ハーネス押さえスポンジ5の位置がずれたり前記突出壁対3の間から外れることも防止できる。
なお,前記突出壁対3の内側の壁面の一部に溝部が形成され,前記ハーネス押さえスポンジ5の側面にその溝部に嵌合する突出部が形成された実施形態も考えられ,そのような実施形態においても同様の作用効果が得られる。
【0015】
次に,図7に示す斜視図及び図8に示す断面図を参照しつつ,本発明の第2実施形態に係るハーネスガイドX’について説明する。以下,そのハーネスガイドX’について,前記ハーネスガイドXと異なる部分についてのみ説明する。なお,図7及び図8において,前記ハーネスガイドXが備える構成要素と同じ構成要素については,図1〜図6に示した符号と同じ符号が付されている。
ハーネスガイドX’は,前記カバー部材4及び前記ハーネス押さえスポンジ5の代わりに,ワイヤーハーネスWを弾性力により押圧する機能を備えたカバー部材4’を備えている。
このカバー部材4’も,前記突出壁対3(3a,3b)を跨ぐ状態で取り付けられる独立した部材(例えば,樹脂製の部材)であり,さらに,装着状態において前記突出壁対3の両外側となる部分に,前記部分支持筐体1の一部と係合する前記第1係合部7が形成されている点において前記カバー部材4と共通する。
しかしながら,前記カバー部材4’は,装着状態においてワイヤーハーネスWとの接触によって弾性変形する弾性変形部5’が一体に形成された部分を有している点で前記カバー部材4と異なっている。
図7に示すように,前記弾性変形部5’は,前記カバー部材4’の内側に突出して形成された湾曲した板状の部分であり,その湾曲した部分の下面でワイヤーハーネスWを押圧する。このように,ワイヤーハーネスWは,前記弾性変形部5’における湾曲した滑らかな面で押圧されるため,前記弾性変形部5’と擦れて損傷するという現象は生じにくい。
このようなカバー部材4’を備えたハーネスガイドX’も,ワイヤーハーネスWが弾性変形部5’によって前記床部2に押圧された状態で保持されるため,ワイヤーハーネスWに引っ張り力が加わった場合でも,ワイヤーハーネスWの位置ずれが生じにくいため,ワイヤーハーネスWが他の部材の角部等と擦れて損傷する現象が生じにくい。
以上に示したように,ハーネスガイドX,X’によれば,簡易な構造により,ワイヤーハーネスWを適切な経路に沿って案内でき,さらに,ワイヤーハーネスWに力が加わった状態でもワイヤーハーネスWの損傷が生じにくい。
【産業上の利用可能性】
【0016】
ワイヤーハーネスを配線経路に沿って案内するハーネスガイドに利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1実施形態に係るハーネスガイドXが設けられた電装部品ユニットYの一部の斜視図。
【図2】ハーネスガイドXの斜視図。
【図3】カバー部材が外された状態のハーネスガイドXの第一の例の斜視図。
【図4】ハーネスガイドXに取り付けられるハーネス押さえスポンジの第一の例の斜視図。
【図5】カバー部材が外された状態のハーネスガイドXの第二の例の斜視図。
【図6】ハーネスガイドXに取り付けられるハーネス押さえスポンジの第二の例の斜視図。
【図7】本発明の第2実施形態に係るハーネスガイドX’におけるカバー部材の斜視図。
【図8】ハーネスガイドX’の断面図。
【図9】本発明の実施形態に係るハーネスガイドが設けられた電装部品ユニットを搭載する画像形成装置Zの一部の斜視図(一部欠載斜視図)。
【符号の説明】
【0018】
X,X’:ハーネスガイド
Y :電装部品ユニット
Z :画像形成装置
1 :部品支持筐体
2 :床部
3 :突出壁対
3a,3b:突出壁
4 :カバー部材
5 :ハーネス押さえスポンジ
6 :第2係合部
7 :第1係合部
8 :開口
11:突出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤーハーネスが載置される床部及び該床部の両側に突出する突出壁対が前記ワイヤーハーネスの案内経路に沿って伸びて形成されたハーネス通路を備え,該ハーネス通路が部品取り付け用の筐体の一部として一体成型されてなるハーネスガイドであって,
前記突出壁対を跨ぐ状態で取り付けられる部材であって前記筐体の一部と係合する第1係合部が形成されたカバー部材と,
前記筐体における前記突出壁対の両外側の部分に設けられて前記第1係合部と係合することによって前記カバー部材を前記筐体に対して保持する第2係合部と,
前記筐体に保持された前記カバー部材と前記床部に載置された前記ワイヤーハーネスとの間に挟まれることによって前記ワイヤーハーネスを前記床部に押圧するハーネス押圧手段と,
を具備してなることを特徴とするハーネスガイド。
【請求項2】
前記ハーネス押圧手段が,前記突出壁対の間に嵌め込まれてその弾性力によって前記ワイヤーハーネスを前記床部に押圧する弾性部材である請求項1に記載のハーネスガイド。
【請求項3】
前記突出壁対の内側の壁面及び前記弾性部材の側面の一方及び他方に,溝部と該溝部に嵌合する突出部とが形成されてなる請求項2に記載のハーネスガイド。
【請求項4】
前記弾性部材が,前記ワイヤーハーネスの曲がった案内経路に沿った前記突出壁対に合わせて曲がって形成されてなる請求項2又は3のいずれかに記載のハーネスガイド。
【請求項5】
前記ハーネス押圧手段が,前記カバー部材に一体に形成された部分であり,前記ワイヤーハーネスとの接触によって弾性変形する弾性変形部である請求項1に記載のハーネスガイド。
【請求項6】
前記筐体が樹脂の一体成型部材である請求項1〜5のいずれかに記載のハーネスガイド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−110996(P2009−110996A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−278624(P2007−278624)
【出願日】平成19年10月26日(2007.10.26)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】