説明

バックライト

【課題】 バックライト2をより薄くする。
【解決手段】面発光素子、例えば有機EL素子24の発光面側に、偏光子、例えばワイヤグリッド方式偏光子30を設ける。
【効果】 面発光素子、例えば有機EL素子24の発光面から光が、その表面側に設けられたワイヤグリッド方式偏光子30により偏光されて出射されるので、偏光された光を液晶表示装置等の照明光として利用できる。
従って、バックライト2の厚さは、バックライト、例えば有機EL素子24とワイヤグリッド方式偏光子30の厚さの和であり、元々、例えば有機EL素子24及びワイヤグリッド方式偏光子30は厚さが薄いので、バックライト2を極めて薄くすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置等のバックライトに関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示素子は、自ら発光することにより表示するのではなく、光を透過する部分と透過しない部分とのコントラストにより表示をするものなので、表示機能を果たすには照明光が必要である。
そして、その照明光を得る方式として最も一般的なのは透過型であり、液晶表示素子の背後に光源であるバックライトを配置し、このバックライトからの光を表示用照明光として利用するものである(特開2005−222012号公報)。
【0003】
この透過型の液晶表示装置のバックライトについては、発光素子が発生する光の有効利用と、薄型化が要請されている。というのは、バックライトを備えた透過型液晶表示装置を用いた各種電子機器、例えば携帯電話機等に表示の視認性を充分に確保しつつ小型化を図り、更には電源たる電池の消費電力の増大を伴うことなく、換言すれば、電池の交換或いは充電頻度をより低めるようにするという要請があるからである。
その要請に応えるべく、種々の試みが為されており、その試みの一つが、拡散シートの上側の表面に一方の側が厚く他方の側に行く程薄くなる楔(くさび)状の導光板を配置し、その上側に、別の拡散シートと集光板からなるホモジェナイザーを配設した積層体を構成し、上記導光板の厚い側(一方の側)に光源を成す例えば発光ダイオードを配置したバックライトである。
【0004】
このようなバックライトによれば、例えば光源、例えば発光ダイオードから発生した光が導光板に入射し、この導光板を内面反射の繰り返しをしながらも進行し、進行しつつ表面側に反射されホモジェナイザーを透過して液晶表示装置の照明光となる。
【特許文献1】特開2005−222012号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記従来のバックライトは、確かに、それ以前のものよりも薄いが、より一層薄型化することが求められ、また、光源から発生した光をより有効に照明光として活用できるようにすることが要請されている。
そこで、その要請に応えるべく為されたのが本発明である。
即ち、本発明は、バックライトをより薄くし、且つ、光源から発生した光をより有効に照明光として活用できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1のバックライトは、面発光素子の発光面側に、偏光子を設けたことを特徴とする。
請求項2のバックライトは、両面に発光面を有する面発光素子の一方の発光面側に第1の偏光子を、他方の発光面側に第1の偏光子とは偏光の向きが略90度異なる第2の偏光子を設けてなることを特徴とする。
請求項3のバックライトは、請求項1又は2記載のバックライトにおいて、前記面発光素子が有機EL(エレクトロルミネセンス)素子であることを特徴とする。
【0007】
請求項4のバックライトは、発光素子とそれに隣接して配置されこの発光素子の発光面に対して反射面が傾いたミラーとの組み合わせを複数組配設し、各ミラーの表面には1/4波長板[4分の1波長(λ)板]を配設し、上記発光素子とミラーとの組み合わせ毎に、それらを覆う透明性を有する樹脂からなり表面形状楕円形の偏光子を、その一方の楕円焦点に上記発光素子が位置し、他方の楕円焦点に上記ミラーが位置するように形成したことを特徴とする。
【0008】
請求項5のバックライトは、請求項4のバックライトにおいて、前記偏光子配設部の表面側にホモジェナイザーを配設したことを特徴とする。
請求項6のバックライトは、請求項4又は5記載のバックライトにおいて、前記発光素子と前記ミラーの組み合わせ及びそれを覆う透明性を有する前記樹脂並びに前記偏光子が複数個縦横に配置されてなることを特徴とする。
請求項7のバックライトは、請求項4又は5記載のバックライトにおいて、前記発光素子と前記ミラーの組み合わせ及びそれを覆う透明性を有する前記樹脂並びに前記偏光子が複数個一定の向きで一方向に配置されてなることを特徴とする。
請求項8のバックライトは、請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のバックライトにおいて、前記偏光子がワイヤグリッド方式偏光子であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1のバックライトによれば、面発光素子の発光面から光が、その表面の封止ガラス上に設けられた偏光子により偏光されて出射されるので、偏光された光を液晶表示装置等の照明光として利用できる。
従って、バックライトの厚さは、面発光素子と封止ガラスと偏光子の厚さの和であり、元々、封止ガラス及び偏光子は厚さが薄くすることが容易なので、面発光素子として薄い素子を設けると、極めて薄くすることができる。
【0010】
請求項2のバックライトによれば、一つの光源である面発光素子を、その両面の液晶表示装置の光源として利用することができ、両面に液晶表示装置を配置してその二つの液晶表示装置の全体の厚さを薄くすることが可能となる。
従って、例えば携帯電話機等の如く、互いに開閉可能に連結された二つの片のうちの一つの面にメインの画像を表示する表示素子となるメインの液晶表示装置を設け、他の面にサブの表示素子、例えば携帯電話機を閉じたとき時刻等を表示するサブの液晶表示装置を設けることができ、延いては携帯電話機等の薄型化を図ることができる。
【0011】
また、偏光子として、それを通る偏光と略90度の偏光成分の光を反射するもの、例えばワイヤグリッド方式偏光子を用いると、両面発光素子の両側から出射された光を有効に照明光として利用し得る。というのは、両面発光素子の両側にある二つの偏光子の偏光の向きは互いに略90度を成しているので、両面発光素子から一方の側に出射された光のうちの同じ側の偏光子を通る偏光成分の光はそのままその偏光子を透過し、それと直角方向の偏光成分の光はそこで反射されて反対側の偏光子に達し、この偏光子を通過する。
両面発光素子から他方の側に出射された光についても同様であり、両面発光素子の両側から出射された光は二つの偏光子の一方を通る偏光成分の光はその偏光子を透過し、それと略90度の角度を成す偏光成分の光は他方の偏光子を透過するので、極めて光の利用効率を高めることができる。
【0012】
請求項3のバックライトによれば、請求項1又は2記載のバックライトにおいて、面発光素子として極めて薄く形成することが可能な有機EL素子を用いるので、面発光素子の厚さを薄くすることができ、延いては、バックライトを容易に薄型化することができる。
請求項4、6、7のバックライトによれば、各発光素子から出射された光は次のようになる。その光は、偏光子に至ると、その偏光子と同じ向きの偏光成分がそこを透過して外部に出て照明光となる。
【0013】
それに対し、それから略90度を成す偏光成分の方はミラー側に反射され、先ず、1/4波長板を透過(1回目の透過)し、次いで、ミラーに反射され、その後、再度1/4波長板を透過(2回目の透過)するので、合計2回1/4波長板を透過することになる。
即ち、光は、1/4波長板を透過する毎に45度偏光の向きが変わるので、2回の透過によって略90度偏光の角度が変化せしめられ、偏光子の偏光の向きと同じなり、その偏光子を透過して照明光となる。
【0014】
従って、請求項4、6、7のバックライトによれば、発光素子から出射された光は、直接偏光子を通過する偏光成分の光のみならず、その偏光子で反射されてミラーに達し、そこで反射された偏光成分の光まで偏光子を透過して照明光となり得るので、発光素子から出射された光の利用効率が倍増する。
請求項5のバックライトによれば、前記偏光子配設部の表面側にホモジェナイザーを配設したので、偏光子から出射された光を空間的及び角度的に調整でき、例えば液晶表示装置の照明光に適した偏光にでき得る。
請求項8のバックライトによれば、偏光子として極めて薄く形成することができるワイヤグリッド方式偏光子を用いるので、バックライトをより一層薄くすることができる。また、ワイヤグリッド方式偏光子は、それを通る偏光成分と略90度の偏光成分の光を反射する性質を有するので、その反射した光の照明光としての利用も可能になり、利用効率の向上にも寄与し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明は第1のものと第2のものに大別でき、第1のものは、面発光素子の発光面側に、偏光子を設けたものであり、それには、両面に発光面を有する面発光素子の両面側に互いに偏光の向きが異なる偏光子を設けてなるものも含まれる。
そして、面発光素子として有機EL(エレクトロニクス)素子を用いると、極めて薄くすることができ、面発光素子の厚さ、面発光素子を用いた電子機器、例えば携帯電話機等の厚さを薄くすることができる。
【0016】
また、偏光子は、薄型化が極めて容易なワイヤグリッド方式偏光子が好ましい。そして、ワイヤグリッド方式偏光子は、例えば特開2007−003786号公報により公開された方法により製造できる。
本発明の第2のものは、透明性を有する樹脂からなる、表面形状楕円形の偏光子、例えばワイヤグリッド方式偏光子を、その一方の楕円焦点に上記発光素子が位置し、他方の楕円焦点に上記ミラーが位置するように形成したものであり、ワイヤグリッド方式偏光子は例えば特開2007−003786号公報により公開された方法により製造できる。
【0017】
発光素子としては、発光ダイオード、有機EL素子等が好適である。
【実施例1】
【0018】
以下、本発明の詳細を図示実施例に基いて説明する。
図1は本発明の第1の実施例(:実施例1)2を示す断面図である。
4はガラス基板、6はこのガラス基板4上に形成された陽極で、例えばアルミニウムからなる。8はこの陽極6上に形成された正孔注入層、10はこの正孔注入層8上に形成された正孔輸送層、12はこの正孔輸送層10上に形成された青色発光層、14はこの青色発光層12上に形成された橙色発光層で、この橙色発光層14及び青色発光層12により略白色の光が発光する。16はこの橙色発光層14上に形成された電子輸送層、18はこの電子輸送層16上に形成された電子注入層、20はこの電子注入層18上に形成された陰極で、透明導電材料(例えばITO)からなる。22は封止ガラスで、陰極20上に形成される。これ等4〜22の部分により有機EL素子24が構成される。
【0019】
26はワイヤグリッド方式偏光子を成す透明基板で、上記陰極20上に形成されている。28はこの透明基板26上に形成された金属からなるワイヤグリッドで、このワイヤグリッド28と透明基板26によってワイヤグリッド方式偏光子30が構成される。
即ち、本実施例のバックライト2は、有機EL素子24の発光面上にワイヤグリッド方式偏光子26を形成してなるものである。
【0020】
このバックライト2は、陽極6・陰極20間に所定の直流電源電圧を加えると、上記橙色発光層14及び青色発光層12により略白色の光が発光し、その光は陰極及び陽極の両側に発射されるが、陽極6はアルミニウムからなるので反射し、光は総て透明導電材料からなる陰極20を透過してワイヤグリッド方式偏光子30に達し、この偏光子30による向きに偏光された成分の光のみがこのワイヤグリッド方式偏光子30を透過して図示しない液晶表示の照明光とされる。
このようなバックライト2によれば、有機EL素子24の発光面上にワイヤグリッド方式偏光子26を形成してなるので、極めて簡単な構造を有し、極めて薄く形成することができる。
【実施例2】
【0021】
図2は本発明の第2の実施例(:実施例2)2aを示す断面図である。
本実施例2aは、基本的に、第1の実施例2の有機EL素子24を両面に発光する構造にし、そのワイヤグリッド方式偏光子30を設けた側と反対側に、その偏光子の偏光の向きと略90度異なる向きのワイヤグリッド方式偏光子30aを設けることとしたものである。
【0022】
そして、有機EL素子24を両面に発光する構造(24a)にすることは、陽極6aを、アルミニウムのように光を反射する材料ではなく、陰極20と同様に透明導電材料(例えばITO)で形成することにより為し得る。
また、ワイヤグリッド方式偏光子30aの偏光の向きをワイヤグリッド方式偏光子30bの偏光の向きと略90度異ならせることは、ワイヤグリッド28aの向きをワイヤグリッド28の向きと略90度異ならせることにより為し得る。
【0023】
具体的には、図2において、ワイヤグリッド式偏光子28、28、・・・は紙面から紙背側に延びるように、即ち、紙面に対して直交する向きに延びているのに対して、ワイヤグリッド28a、28a、・・・(但し、図2にはそのうちの一つのワイヤグリッド28aのみ現れる。)は図2における左右方向に延びている。
このようなバックライト2aによれば、一つの光源であり両面から面発光する面発光素子である有機EL素子24aを、その両面の液晶表示装置(図示しない)を配置してその光源として利用することができ、その二つの液晶表示装置の全体のバックライト2aを含めた厚さを薄くすることが可能となる。
【0024】
従って、例えば携帯電話機等の如く、互いに開閉するように連結された二つの片のうちの一方の表面にメインの画像を表示する表示素子となるメインの液晶表示装置を設け、同じ片の他方の表面にサブの表示素子、例えば携帯電話機を閉じたとき時刻等を表示するサブの液晶表示装置を設けることができ、延いては携帯電話機等の薄型化を図ることができる。
また、両面発光素子である、有機EL素子24aの両側にあるワイヤグリッド方式偏光子30aの偏光の向きは互いに略90度を成しているので、有機EL素子24aの両側から出射された光を有効に照明光として利用し得る。
【0025】
というのは、本明細書の発明の効果の項の請求項2に関する箇所で述べたように、両面発光素子である有機EL素子24aの両側にある二つのワイヤグリッド方式偏光子30、30aの偏光の向きは互いに略90度を成しているので、有機EL素子24aから一方の側に出射された光のうちの同じ側のワイヤグリッド方式偏光子、例えば30aを通る偏光成分の光はそのままその偏光子30aを透過し、それと直各方向の偏光成分に光はそこで反射されて反対側のワイヤグリッド方式偏光子30に達し、そこを通過する。
有機EL素子24aから他方の側、例えば偏光子30側に出射された光についても同様であり、有機EL素子24aの両側から出射された光は、それぞれ、二つのワイヤグリッド方式偏光子30、30aの一方を通る偏光成分の光はその偏光子を透過し、それと略90度の角度を成す偏光成分の光は他方のワイヤグリッド方式偏光子を透過するので、極めて光の利用効率を高めることができる。
【実施例3】
【0026】
図3は本発明の第3の実施例(:実施例3)2bを示す断面図である。
40は基板、42は基板40の発光素子支持隆起部、44はその発光素子支持隆起部42から所定位置離間した位置に設けられたミラー支持傾斜隆起部で、発光素子支持隆起部42側を向く向きに適宜傾斜している。
このような発光素子支持隆起部42とミラー支持傾斜隆起部44との組み合わせは、複数ある。その複数ある組み合わせの配置の態様としては、各組合わせをそれぞれ一方向に長く延びるように形成し、延びる方向と直交する向きに沿って複数配置する態様と、複数の組み合わせを縦横に配置する態様とがあり、どの態様でも良い。
【0027】
以下に、本実施例の構造や機能を、発光素子支持隆起部42とミラー支持傾斜隆起部44との一つの組み合わせにのみ注目して説明することとする。
46は発光素子支持隆起部42上に配置された発光素子で、例えば発光ダイオードからなる。48はミラーで、上記ミラー支持傾斜隆起部44上に配置されている。50はこのミラー48上に配置された1/4波長板である。
52は上記発光素子46及び上記ミラー48、1/4波長板50の組み合わせを覆う透明樹脂で、その表面54は楕円形状を有し、この楕円形状にある二つの焦点の一方は上記発光素子46に位置し、他方は上記ミラー48に位置するようにされている。
【0028】
56は上記表面54上に形成されたワイヤグリッド方式偏光子で、光のうちその隣接ワイヤグリッド間隔の向きにより規定された方向に偏光した成分のみを透過させ、それと直交する向きの偏光成分を反射する性質を有する。
これら40〜56の部分によりバックライト本体60が構成される。
66はホモジェナイザーで、バックライト本体60の光出射側に配置される。このホモジェナイザー60は拡散フィルム62の両主表面に偏光保持拡散板64、64を積層してなるものであり、空間的及び角度的に光の偏光を調整し、偏光を保持する。
【0029】
このバックライト2bの機能について説明する。発光素子46から発生した光L1はどの向きの光であろうと楕円形状の表面54に形成されたワイヤグリッド方式偏光子56に達する。そして、その偏光子56に達した光のうち、その偏光子56の偏光の向きと一致する方向成分L2のみその偏光子56を透過して、照明光になり得る。
一方、その偏光子56に達した光のうち、その偏光子56の偏光の向きと直交する向きの成分L3は上記楕円形状の表面54の第2の焦点にある上記ミラー48に向けて反射される。
【0030】
その成分L3の光は、先ず、ミラー48上の1/4波長板50を透過し、ミラー48に達しそこで反射される。次に、再度その1/4波長板50を透過する。L4は透過した光を示す。ところで、この光L4は光L3とは偏光の向きが略90度異なっている。というのは、光L3は1/4波長板50を2回透過する過程で45度ずつ合わせて略90度偏光の向きが変えられるからである。
従って、この光L4は上記光L2と同様にワイヤグリッド方式偏光子56を透過する偏光の向きを有するので、その偏光子56を透過して照明光となり得る。
【0031】
尚、ワイヤグリッド方式偏光子56を透過した光L2、L4はホモジェナイザー66により偏光が保持されて図3における上側に出射され、図示しない液晶表示装置に照明光として利用される。
このように、発光素子46から出射された光L1が、ワイヤグリッド方式偏光子56を透過する向きの偏光成分L2についてはその偏光子56をそのまま透過し、その向きと直角の偏光成分L3については方式偏光子56にてミラー50側に反射され、1/4波長板50、ミラー50表面、1/4波長板50を経て偏光の向きを略90度変えられてワイヤグリッド方式偏光子56を透過する向きの偏光L3になり、その偏光子56を透過するという現象は、発光素子46から異なる方向に出射された総ての光、例えばLxについても起きる。
【0032】
なぜならば、方式偏光子56が形成された透明樹脂52の楕円形状の表面54の二つの焦点の一方に発光素子46があり、他方にミラー48及びその表面上の1/4波長板50があるからである。
そして、発光素子46から出射された光の一つの方向に偏光した成分のみならず、それと略90度角度の異なる方向に偏光した成分もバックライト3bから外部に出射され(ホモジェナイザー66を透過して)、照明光として利用され得るので、発光素子46から出射された光の利用効率を倍増できるのである。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、液晶表示装置等の発光素子を用いたバックライトに広く産業上の利用可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の第1の実施例(:実施例1)を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例(:実施例2)を示す断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例(:実施例3)を示す断面図である。
【符号の説明】
【0035】
2、2a、2b・・・バックライト、24、24a・・・面発光素子(有機EL素子)、
30、30a・・・偏光子(ワイヤグリッド方式偏光子)、
46・・・発光素子(例えば発光ダイオード、或いは有機EL素子)、
48・・・ミラー、50・・・1/4波長板、52・・・透明樹脂、
54・・・透明樹脂の楕円形状の表面、56・・・ワイヤグリッド方式偏光子、
66・・・ホモジェナイザー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
面発光素子の発光面側に、偏光子を設けた
ことを特徴とするバックライト。
【請求項2】
両面に発光面を有する面発光素子の一方の発光面側に第1の偏光子を、他方の発光面側に第1の偏光子とは偏光の向きが略90度異なる第2の偏光子を設けてなる
ことを特徴とするバックライト。
【請求項3】
前記面発光素子が有機EL(エレクトロルミネセンス)素子である
ことを特徴とする請求項1又は2記載のバックライト。
【請求項4】
発光素子とそれに隣接して配置されこの発光素子の発光面に対して反射面が傾いたミラーとの組み合わせを複数組配設し、
各ミラーの表面には1/4波長板を配設し、
上記発光素子とミラーとの組み合わせ毎に、それらを覆う透明性を有する樹脂からなり表面形状楕円形の偏光子を、その一方の楕円焦点に上記発光素子が位置し、他方の楕円焦点に上記ミラーが位置するように形成した
ことを特徴とするバックライト。
【請求項5】
前記偏光子配設部の表面側にホモジェナイザーを配設した
ことを特徴とする請求項4記載のバックライト。
【請求項6】
前記発光素子と前記ミラーの組み合わせ及びそれを覆う透明性を有する前記樹脂並びに前記偏光子が複数個縦横に配置されてなる
ことを特徴とする請求項4又は5記載のバックライト。
【請求項7】
前記発光素子と前記ミラーの組み合わせ及びそれを覆う透明性を有する前記樹脂並びに前記偏光子が複数個一定の向きで一方向に配置されてなる
ことを特徴とする請求項4又は5記載のバックライト。
【請求項8】
偏光子がワイヤグリッド方式偏光子である
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のバックライト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−146586(P2009−146586A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−319607(P2007−319607)
【出願日】平成19年12月11日(2007.12.11)
【出願人】(504157024)国立大学法人東北大学 (2,297)
【Fターム(参考)】