パイル付き隙間遮蔽材からなるチリ侵入防止栓
扉側柱或いは窓サッシに挿入されるパイル付き隙間遮蔽材(6)からなるブロックシール或いは別名チリ侵入防止栓(15)と呼ばれるものが、長尺状のパイル付き隙間遮蔽材からなるヒンジ化された単位要素が相互に折り畳まれることにより提供される。
当該パイルは、フィン部4を形成する侵入バリアを有しており、当該フィン部は、連続する曲がりくねった通路に沿って延展され、ヒンジ部3をブリッジ(架橋)するループ8を有している。当該ヒンジ化された部分は、接着性を有するバッキングシート(5)によって接合されている。当該ブロックシートは、連続的な工程で製造される様に適合されており、当該工程では、長尺状の当該パイル付き隙間遮蔽材(1)のバッキング用或いはベース用細幅帯状体(7)が対向して間隔を空けた端部からスリットされるか刻み目が設けられ、当該ヒンジ部を形成するために充分な材料を当該バッキングに残す。
連続的で曲がりくねったバリアフィン部(4)は、当該フィン部の侵入防止バリアを維持したままで、当該チリ侵入防止栓(15)を、当該パイルからなる端部或いは側面部の何れかを、シールされるべき扉或いは窓からなる移動部材の方向に向けて取り付ける事を可能にする。
当該パイルは、フィン部4を形成する侵入バリアを有しており、当該フィン部は、連続する曲がりくねった通路に沿って延展され、ヒンジ部3をブリッジ(架橋)するループ8を有している。当該ヒンジ化された部分は、接着性を有するバッキングシート(5)によって接合されている。当該ブロックシートは、連続的な工程で製造される様に適合されており、当該工程では、長尺状の当該パイル付き隙間遮蔽材(1)のバッキング用或いはベース用細幅帯状体(7)が対向して間隔を空けた端部からスリットされるか刻み目が設けられ、当該ヒンジ部を形成するために充分な材料を当該バッキングに残す。
連続的で曲がりくねったバリアフィン部(4)は、当該フィン部の侵入防止バリアを維持したままで、当該チリ侵入防止栓(15)を、当該パイルからなる端部或いは側面部の何れかを、シールされるべき扉或いは窓からなる移動部材の方向に向けて取り付ける事を可能にする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パイル付き隙間遮蔽材からなるチリ侵入防止栓(pile weatherstripping dust plugs)に関するものであり、特に詳しくは、所定の長さを持つ複数のパイル付き隙間遮蔽材が相互に隣接して配置され、ブロック状のシール部を形成しそれによってチリ侵入防止栓(dust plug)を提供する事に関するものであり、更には、当該チリ侵入防止栓を効率的に、迅速に且つ低コストで製造する為の方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
当該チリ侵入防止栓は、扉の側柱(doorjamb)の底部に沿って配置されるか或いは窓のフレームに於ける窓サッシの側部に配置されており、他の隙間遮蔽材により隙間が残される可能性のある領域に於ける空気或いは水等の侵入に対してシールするものである。
【0003】
これまでは、パイル付き隙間遮蔽材からなる防止栓は個別の単位要素(segment)から製造されており、当該それぞれの単位要素は、当該単位要素のバッキング用細幅帯状体に於け裏面に接合される基布に組み立てられていた。
【0004】
当該パイル付き隙間遮蔽材からなるチリ侵入防止栓の構造的な一体化は当該基布に対する接着剤接合に完全に依拠したものであり、それは期待するほどの信頼性に欠けると共に長期間の使用が出来なかった。
【0005】
従って、当該パイル付き隙間遮蔽材からなるチリ侵入防止栓は、信頼性を向上させると同時に当該チリ侵入防止栓を長尺状のパイル付き隙間遮蔽材から自動的に製造する事を容易にする構造的一体性を持っている事が望ましい。
【特許文献1】米国特許第4148953号公報
【特許文献2】米国特許第4302495号公報
【特許文献3】米国特許第5338382号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
簡単に説明するならば、本発明は、当該パイルが形成されているバッキング用細幅帯状体を有するパイル付き隙間遮蔽材から製造されたチリ侵入防止栓を提供するものである。
【0007】
本発明に於ける当該パイル付き隙間遮蔽材は部分的に切れ目が形成されるものであり、それによって、ヒンジ部分を形成する部分を当該バッキング用細幅帯状体の両側の縁部に沿って千鳥状の関係となる様に残す事により当該ヒンジ部分が形成される。
【0008】
当該単位要素は、相互にアコーディオンの様に折り畳まれ、そして当該各単位要素は、当該単位要素に於ける当該パイルが形成されている面側とは反対側の面側に接着剤的に接合されるバッキングシートと共に組み立てられる。
【0009】
当該パイル付き隙間遮蔽材は、千鳥状の関係にあるヒンジ部で接続されている複数の単位要素に変換されるものであり、その幾つかは、アコーディオン状に折り畳まれ、チリ侵入防止栓を提供出来る様に、その縁部同士が相互に接合するように配列されており、係るパイル付き隙間遮蔽材は、ロバート シー ホルトンに1979年4月10日に与えられた米国特許第4148953号(特許文献1)、ロバート シー ホルトンに1981年11月24日に与えられた米国特許第4302495号(特許文献2)及びラリー イー ジョンソン等に1994年8月16日に与えられた米国特許第5338382号(特許文献3)等に開示されているタイプと同じである。
【0010】
本発明に於ける一つの特徴は、ジグザグ状に相互接続されている一体的なヒンジ化された単位要素の構成によって、当該チリ侵入防止栓は、高度の一体的構造を有しており、且つ低コストにより製造し得る状態にある。
【0011】
本発明に於ける他の特徴は、場合によってフィン部と称される空気及び水の浸入防止バリア部をパイルの内部に有しているパイル付き隙間遮蔽材を使用することである。
【0012】
当該フィン部は、当該単位要素が折り畳まれ、端部同士が相互に接合する関係に配列された場合に、当該ヒンジ部分を橋架け(bridging)する。
【0013】
当該フィン部は、当該防止栓(plug)全体に亘って、曲がりくねった通路に沿って織り込まれるものであり、当該防止栓のあらゆる側面から侵入する空気及び水に対するバリアを提供する。
【0014】
従って、当該チリ侵入防止栓の取り付けは、配列方向に対する感応性は無く、当該フィン部で形成されたバリアは、扉の側柱や窓サッシ或いはその他の部位に取り付けるに際して、当該防止栓の配列方向を考慮しなくても良い状況を維持する事が出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
上記した説明及び本発明のその他の目的、特徴及び利点は、添付した図面と関連して以下の説明を読むことによりより一層明らかになるであろう。
【0016】
此処で、図1乃至図4を特別に参照すると、バリヤフィン部4を有するパイル付き隙間遮蔽材6からなる6個の単位要素16、17、18、19、20及び21を使用したパイル付き隙間遮蔽材からなるチリ侵入防止栓15が示されている。
【0017】
当該フィン部4は、当該単位要素16乃至21を通して或いは当該単位要素の端部の回りに曲がりくねった通路に沿って織り込まれる。
【0018】
当該フィン部4は、当該チリ侵入防止栓15の対向する端部22と23に於ける回転部に5個のループを形成している。
【0019】
パイル6は、適切なポリプロピレン材料からなる糸で構成されたブラシで代表されても良く、或いは他の材料が当該ブラシを提供するものであっても良い。
【0020】
当該パイル6は基材或いはバッキング用細幅帯状体7の一方の面から延展している。
【0021】
当該バッキング用細幅帯状体7と当該フィン部4は同様にポリプロピレン材料で構成されていても良い。
【0022】
当該パイル6は、当該パイル6が延展している当該バッキング用細幅帯状体7からなるそれぞれの単位要素16乃至21の両側にあるパイル案内部或いはフランジ部24の間の当該バッキング用細幅帯状体7に超音波により溶接されていても良い。
【0023】
当該バッキング用細幅帯状体7の幅は好ましくは細く、且つ一般的には当該防止栓15端部22及び23から見た場合に一般的には矩形である。
【0024】
当該バッキング用細幅帯状体7の垂直方向の高さは、隣接する各単位要素の当該細幅帯状体の端部が相互に接合する当該端部に対して広い表面を提供するに充分な高さである事が好ましい。
【0025】
当該パイル6からなる単位要素を形成するのに使用される長尺状のパイル付き隙間遮蔽材1は、アメリカ合衆国、ニューヨーク州、ファーミントンにあるウルトラファブ株式会社から市販されている商業的に利用できるタイプのものであり、且つ上記で引用したホルトンやジョンソン等の特許に開示されたパイル付き隙間遮蔽材と同一のものである。
【0026】
中央部にバリアフィン部を有するパイル付き隙間遮蔽材の使用は、多くの用途で好ましいものであるが、本発明に係るチリ侵入防止栓は当該フィン部を持たないパイル付き隙間遮蔽材から形成される。
【0027】
図19乃至図22は、当該フィン部を持たないパイル付き隙間遮蔽材からなるヒンジ化された単位要素を有する、本発明を具体化している、チリ侵入防止栓を示している。
【0028】
若し、付加的な空気侵入防止制御が望まれる場合、本発明によるチリ侵入防止栓は、パイル部の外側或いはパイル部の内部にフィン部を有する直線状のパイルからなる薄い部材から形成されても良い。
【0029】
係るパイル付き隙間遮蔽材は例えば上記に参照したジョンソン等の特許に開示されている。
【0030】
当該パイル6からなる単位要素16乃至21は、ヒンジ部分3で相互に接続される形で互いに一体的に形成されており、隣接して接続されている一対の単位要素は、隣接する当該単位要素間で対向する端部に設けられているヒンジ3を有している。
【0031】
当該単位要素16乃至21は互いに等しい長さを有し、当該ヒンジ部分3は当該防止栓15に於ける対向する端部に沿って、互いに間隔を開けて設けられている。
【0032】
当該フィン部材料4からなる当該ループ8は、当該ヒンジ部分を橋架けし、そして又当該チリ侵入防止栓15に於ける一体的構成を向上させる。
【0033】
当該フィン部材料4は、図4に示す様に、当該パイルの上端部と共通の境界を形成するか、或いは当該パイルの上端部を越えて延展しても良い。
【0034】
当該バッキング用細幅帯状体7はスロット部により千鳥状の関係に配置されているスリット或いは刻み目(notch)を有しており、当該スリット或いは刻み目は、長尺状或いは直線状の長さを持つ当該隙間遮蔽材1に沿って相互に近接して設けられており、且つ当該バッキング用細幅帯状体7の対向する端部から当該バッキング用細幅帯状体内に伸びていて、交互に配置されている一対の単位要素間に当該ヒンジ部を形成するのに十分なだけの材料を残存させている。
【0035】
当該ヒンジ部3に於ける当該材料の深さは、ポリプロピレンで好ましくは30ミリメートル(mils)(或いは0.030インチ)である。
【0036】
これらのヒンジ部は当該直線状の隙間遮蔽材1に於ける対向する端部に沿って千鳥状の関係に配列された折り目として考えられる。
【0037】
この事は、当該単位要素をアコーディオン状或いはジグザグ状の様な形式に屈曲するか折りたたむことによりブロック形状にすることを容易にしている。
【0038】
当該ブロック形状は矩形である様に示されているが、意図している用途に応じて正四角形でも良く、それらは当該チリ侵入防止栓15が取り付けられるべき扉と扉の側柱との間或いは窓における摺動サッシ部材でのエアギャップの形状である。
【0039】
当該バッキング用細幅帯状体7の狭い幅のせいで、隣接している当該単位要素におけるパイル6は図1乃至図4に示す様に圧縮せしめられる。
【0040】
もし、空気の侵入防止制御を弱めることが望まれる場合には、当該バッキング用細幅帯状体をより幅広く構成し、当該パイルを圧縮されにくくし、当該チリ侵入防止栓15を介してより大きな空気の侵入を許容する事が出来る。
【0041】
当該フィン部4の曲がりくねった通路に起因して、当該フィン部4は、当該チリ侵入防止栓15の配列方向に無関係で空気侵入防止バリアを提供する。
【0042】
いくつかの応用例では、当該チリ侵入防止栓15は、一定の長さのパイルがシールされるべき面(図4に示されている面)に対して提供される正面側或いは背面側の表面が閉鎖部材(例えば、扉或いは窓)に向けて配置される。
【0043】
又、他の用途に於いては、特に、閉鎖に対して当該チリ侵入防止栓15から大きな抵抗が望まれる場合には、当該ループ8が表れている端部表面が閉鎖部材に対して向けられるものであっても良い。
【0044】
その結果、当該チリ侵入防止栓は、当該チリ侵入防止栓の側部表面が当該閉鎖部材に対して提供される場合よりも、当該閉鎖部材に対してより大きな抵抗力を与えることが出来る。
【0045】
この様な、当該チリ侵入防止栓15が当該扉と扉の側柱との間の間隙内にチリ防止ブロックシール12として取りつけられる様な方法は、図10乃至18に示されている。
【0046】
少なくとも一方の面に接着剤が塗布されているシート5は、図1に示される様に、当該単位要素を端部同士が接合する関係で相互に永久的に組み立てる為に、圧縮され、折り畳まれたヒンジ化された単位要素16乃至21の裏面側に供給される。
【0047】
当該シート5の外側は、離型紙によって被覆されている接着剤材料層を有している。
【0048】
当該離型紙は、図示されてはいないが、それを剥離することによって、当該チリ侵入防止栓15を当該扉の側柱或いは窓のサッシ等に固定させることが出来る。
【0049】
当該隣接している単位要素は、当該隣接している単位要素の接合端部に沿った継ぎ目に於いて超音波溶接等の溶接方式によって一つのチリ侵入防止栓15に組み立てられる。
【0050】
当該超音波溶接は当該隣接するパイル状の単位要素におけるバッキング用細幅帯状体7の隣接した端部間を突き合わせ溶接するものであっても良く、或いは当該それぞれの端部において或いは当該端部に亘って架橋された当該細幅帯状体が溶接されても良い。
【0051】
図5乃至図7に示す様に、折り畳まれた当該単位要素に連続的に供給される当該接着剤シート5の使用は、好ましいものである。
【0052】
そして、当該シート5に接合された折り畳まれた単位要素からなる連続した配列体が製造されるのである。
【0053】
好ましい長さを持ったチリ侵入防止栓は、当該単位要素の隣接する端部間に於ける特定の継ぎ目で当該シート5を切断する事によって得られる。
【0054】
説明の為の目的として、図1乃至4に示される当該チリ侵入防止栓15は6個の単位要素16乃至21を有しており、2個或いはそれ以上の如何なる個数の単位要素が当該チリ侵入防止栓15を提供する為に使用される。
【0055】
連続した長さからなる直線状のパイル付き隙間遮蔽材1と当該ヒンジ化された単位要素の長さに等しい幅を有する接着剤材料からなるシート5とから当該チリ侵入防止栓15が製造される工程は、図5乃至図9からより明確になる。
【0056】
当該隙間遮蔽材1が矢印14により示された方向に進行するにつれて、レザー刃を有する千鳥状に配置されたブレード2が中心軸の周りに沿って回転せしめられ、当該バッキング用細幅帯状体7を通過する円形状で弓形の切断軌跡27を提供する。
【0057】
当該それぞれのブレード2に於ける中心穴部26は、それぞれの回転軸のためのものであり、当該それぞれのブレードによって形成される当該切断軌跡27は、図8A及び図8Bに良く示されている。
【0058】
当該切断軌跡27は、内部端部に於いてスリット或いはV字型の刻み目を形成し、当該ヒンジ部分となる材料部分を残存させる。
【0059】
当該切断軌跡は当該単位要素の端部に於いて部分的に当該フィン部4の底部を通って伸びている。
【0060】
当該フィン部4の切開部の面積は小さく、従って当該チリ侵入防止栓の一体性或いは空気の侵入が考慮される限りでは当該チリ侵入防止栓の機能に関しての影響はない。
【0061】
当該ブレード2は当該パイル付き隙間遮蔽材1の対向する端縁部から離れて配置されており又当該ブレードは所望の長さの単位要素を決定する為に互いに間隔をおいて配置されている。
【0062】
当該単位要素は、その後折り畳まれて、各単位要素が相互に接合され当該接着剤シート5が供給された場合に相互に当接する。
【0063】
例えば、図20に示す様な適宜の治具或いは道具が、当該単位要素が前進せしめられアコーディオン状の形式に折り畳まれる際に当該単位要素を押圧するために使用される。
【0064】
当該ループ8は、当該単位要素が相互に対して折り畳まれる際に形成される事は特記されるべきである。
【0065】
図10乃至図18を参照するならば、扉10が閉鎖する対象である側柱表面を持つ扉側柱9が示されている。
【0066】
当該扉10は、敷居シール(doorsill seal)11を有するものであっても良い。
【0067】
当該シール11の外側端部と当該扉側柱9との間に空間が残される。
【0068】
当該空間は、その裏面が当該扉側柱9に取り付けられる当該チリ侵入防止栓15によって充填される。
【0069】
図13、図14及び図15に示す様に、当該パイル6のブラシの端部を示している長手方向の側面15aを扉側に向けて当該チリ侵入防止栓が取り付けられる場合は、図16、図17及び図18に示す様な、当該チリ侵入防止栓15の端部15b(図1に示す端部22或いは23が相当する)が当該閉鎖される扉10に向けられている場合よりも少ない閉鎖に対する抵抗が示される。
【0070】
図13乃至図15に示される当該チリ侵入防止栓15の配列方向及び図16乃至図18に示される当該配列方向に於いて、当該チリ侵入防止栓15は、当該扉10が閉鎖位置にある場合(扉が閉鎖している状態は図14或いは図18に示されている)にシール12を提供する。
【0071】
当該フィン部及び当該パイルは、当該敷居部11と扉側柱9との間の空間を介する空気及び水の浸入に対するバリアを提供する。
【0072】
従って、本発明によって提供される当該チリ侵入防止栓は、異なる用途条件に適合する様に取り付けを行うに際して、異なる選択的な配列方向を採用するに於いて柔軟性を有している。
【0073】
図19及び図20を参照するならば、当該フィン部を持たない直線状の隙間遮蔽材30が示されており、当該隙間遮蔽材は、切り込まれてヒンジ化された単位要素32に形成され、そしてアコーディオンの様に折り畳まれてそれによって当該単位要素は相互に隣接して配置される。
【0074】
基板42上に設けた側面部材34,36を有する道具が、当該単位要素をその側面同士が相互に接合する関係に配列する。
【0075】
図5に示す様に、当該直線状の隙間遮蔽材30は、当該隙間遮蔽材に接触している駆動輪により、矢印14で示される方向に進行せしめられ、当該道具内に挿入され、当該単位要素32は、相互に隣接する様に配置せしめられる。
【0076】
当該接着剤シート5は、当該接合された単位要素に、それらが当該側面部材34,36の間で当該道具から離れる際に供給されても良い。
【0077】
図21に示す様に、直線状のパイル付き隙間遮蔽材50は、ヒンジ化された単位要素58に切断され、それらは、切断されていない(つまり単位要素化されていない)パイル付き隙間遮蔽材からなる外側長尺体(exterior length)60,62の間に相互接合の関係に折り畳まれる。
【0078】
当該接着剤シート5は当該パイル付き隙間遮蔽材からなる側部長尺体(side length)当該接合された単位要素58とを組み合わせて一体化された単位要素を形成する。
【0079】
当該組み立てられた構造は、異なる数の当該単位要素58を含む長さに及び異なる長さの直線状の側部パイル付き隙間遮蔽材60及び62を含む長さに切断される事が出来る。
【0080】
図22に示す様に、パイル付き隙間遮蔽材52及び54からなる2個の直線状部は切れ目を入れられて個別にヒンジ化された単位要素61、63に形成され、次いで、折り畳まれてそれぞれが相互に接合される。
【0081】
当該単位要素の端部は当該パイル付き隙間遮蔽材からなる内部直線状部53と2つの当該パイル付き隙間遮蔽材からなる外側直線状部57、59に対向して配置されている。
【0082】
当該接着剤シート5は、当該直線状部53、57、59と折り畳まれて相互接合している単位要素61、63からなる組み立て体を架橋するものであるが、係る構成を組み立てるのに使用されても良い。
【0083】
当該組み立てられた構成は、異なる数の当該単位要素61及び63を含む様な長さに切断されても良く又異なる長さの当該側部パイル付き隙間遮蔽材53、57、59を含む様に切断されても良い。
【0084】
図21に示す様な側部パイル付き隙間遮蔽材60及び62、或いは図22に示す様な側部パイル付き隙間遮蔽材53、57、59によって、当該ヒンジ化された単位要素は完全にそれらの端部に沿って支えられ、それによって当該チリ侵入防止栓シールは、当該端部が支持されていない場合よりも長い長さを取りうる。
【0085】
当該チリ侵入防止栓シールは、例えば数メートルの長さと同等の柔軟性を持つ部材となる。
【0086】
上記した説明から、改良されたパイル付き隙間遮蔽材装置、特にブロックシール或いはチリ侵入防止栓として使用するのに適したパイル付き隙間遮蔽材装置が提供されることが明らかとなろう。
【0087】
此処で説明された装置及び装置の製造方法に関する変更例或いは変形例は、当業者に対して明らかに示唆されるであろう。
【0088】
従って、上記の説明は例示の説明として理解されるべきであり、限定的なものとして理解されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】図1は、本発明に於けるパイル付き隙間遮蔽材からなるチリ侵入防止栓の斜視図である。
【図2】図2は、図1に示されている当該チリ侵入防止栓の上部平面図である。
【図3】図3は、図1に示されている当該チリ侵入防止栓の端部側面図である。
【図4】図4は、図1に示されている当該チリ侵入防止栓の正面図である。
【図5】図5は、斜視図であって、図1に示されている当該パイル付き隙間遮蔽材からなるチリ侵入防止栓の製造方法の概略を示す斜視図である。
【図6】図6は、図5の右側端部の部分的拡大斜視図である。
【図7】図7は、図6に示されている当該パイル付き隙間遮蔽材のヒンジ化された単位要素が折り畳まれそしてその端部同士が相互に接合した関係に組み立てられている状態を示す正面図である。
【図8】図8は、長尺状のパイル付き隙間遮蔽材に切れ目を入れてヒンジ化された単位要素に構成する状態を概略的に説明する斜視図である。
【図8A】図8Aは、当該パイル付き隙間遮蔽材に切れ目を入れてヒンジ化された単位要素を形成するために使用されるブレードの一つに平行な平面に沿って見た断面図であり、図8に於ける8A―8A線に沿って且つ矢印の方向に見た場合の断面図である。
【図8B】図8Bは、当該パイル付き隙間遮蔽材に於けるヒンジ化された単位要素の切断端部を示す拡大断面図である。
【図9】図9は、当該パイル付き隙間遮蔽材に切れ目を入れてヒンジ化された単位要素に構成する工程に於いて、当該ブレードの一つに関する図8の下側から見た図である。
【図10】図10乃至図12は、扉の側柱内に於ける扉を閉める場合の異なる扉の位置を示す斜視図であって、図10は、当該チリ侵入防止栓から離れている場合の斜視図である。
【図11】図11は、当該チリ侵入防止栓に接触している場合の斜視図である。
【図12】図12は、当該チリ侵入防止栓により閉じられている扉の基礎部に於ける隙間を介して当該扉の側柱に対して閉じられている場合の斜視図である。
【図13】図13乃至図15は、扉は当該扉の側柱に対して閉められており、且つ当該チリ侵入防止栓により当該扉の側柱の下端部でシールされている場合に於ける図10乃至図12で示される領域A、B、Cのそれぞれの斜視図であり、図13は、図10の領域Aを示す斜視図である。
【図14】図14は、図11の領域Bを示す斜視図である。
【図15】図15は、図12の領域Cを示す斜視図である。
【図16】図16乃至図18は、図16A乃至図18Aで示される領域A、B、Cのそれぞれの斜視図であり、図13、図14及び図15とそれぞれ同じ図であるが、当該チリ侵入防止栓が、当該扉が当該外側のヒンジ化された単位要素の側縁端と接触するよりも寧ろ当該ヒンジ化された単位要素の端部と接触する様に配列されており、後者は、図13、図14及び図15に示されている場合であって、図16は、図16Aで示される領域Aの斜視図である。
【図17】図17は、図17Aで示される領域Bの斜視図である。図12の領域Cを示す斜視図である。
【図18】図18は、図18Aで示される領域Cを示す斜視図である。
【図16A】図16Aは、扉が扉の側柱に対して閉じられた場合の状態を示す斜視図である。
【図17A】図17Aは、扉が扉の側柱に対して閉じられた場合の状態を示す斜視図である。
【図18A】図18Aは、扉が扉の側柱に対して閉じられた場合の状態を示す斜視図である。
【図19】図19は、図5で示される図と同様の図であるが、内部のフィン部が無いパイル付き隙間遮蔽材を示した図である。
【図20】図20は、図19で示される様な当該パイル付き隙間遮蔽材からなるヒンジ化された単位要素を折り畳む事を可能にする為に使用される治具を説明する斜視図である。
【図21】図21は、本発明に係る他の具体例に従ったチリ侵入防止栓の製造方法を説明する斜視図であり、当該ヒンジ化された単位要素の両端部に沿って所定の長さを持つパイル付き隙間遮蔽材が設けられている。
【図22】図22は、本発明に係る更に他の具体例に従ったパイル付き隙間遮蔽材からなるチリ侵入防止栓を説明する斜視図であり、当該チリ侵入防止栓は、一対の折り畳まれたヒンジ化された単位要素と、当該一対の折り畳まれた単位要素と共に当該折り畳まれた単位要素の外部端縁部に沿って及び当該一対の折り畳まれた単位要素の内部端縁部の間にそれぞれ組み合わされている、所定の長さを有する複数のパイル付き隙間遮蔽材を有している。 図21及び図22で示す具体例は、図1乃至20に示されるシール部よりも長く且つ幅の広いチリ侵入防止栓シールを提供するのに特に適している。
【技術分野】
【0001】
本発明は、パイル付き隙間遮蔽材からなるチリ侵入防止栓(pile weatherstripping dust plugs)に関するものであり、特に詳しくは、所定の長さを持つ複数のパイル付き隙間遮蔽材が相互に隣接して配置され、ブロック状のシール部を形成しそれによってチリ侵入防止栓(dust plug)を提供する事に関するものであり、更には、当該チリ侵入防止栓を効率的に、迅速に且つ低コストで製造する為の方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
当該チリ侵入防止栓は、扉の側柱(doorjamb)の底部に沿って配置されるか或いは窓のフレームに於ける窓サッシの側部に配置されており、他の隙間遮蔽材により隙間が残される可能性のある領域に於ける空気或いは水等の侵入に対してシールするものである。
【0003】
これまでは、パイル付き隙間遮蔽材からなる防止栓は個別の単位要素(segment)から製造されており、当該それぞれの単位要素は、当該単位要素のバッキング用細幅帯状体に於け裏面に接合される基布に組み立てられていた。
【0004】
当該パイル付き隙間遮蔽材からなるチリ侵入防止栓の構造的な一体化は当該基布に対する接着剤接合に完全に依拠したものであり、それは期待するほどの信頼性に欠けると共に長期間の使用が出来なかった。
【0005】
従って、当該パイル付き隙間遮蔽材からなるチリ侵入防止栓は、信頼性を向上させると同時に当該チリ侵入防止栓を長尺状のパイル付き隙間遮蔽材から自動的に製造する事を容易にする構造的一体性を持っている事が望ましい。
【特許文献1】米国特許第4148953号公報
【特許文献2】米国特許第4302495号公報
【特許文献3】米国特許第5338382号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
簡単に説明するならば、本発明は、当該パイルが形成されているバッキング用細幅帯状体を有するパイル付き隙間遮蔽材から製造されたチリ侵入防止栓を提供するものである。
【0007】
本発明に於ける当該パイル付き隙間遮蔽材は部分的に切れ目が形成されるものであり、それによって、ヒンジ部分を形成する部分を当該バッキング用細幅帯状体の両側の縁部に沿って千鳥状の関係となる様に残す事により当該ヒンジ部分が形成される。
【0008】
当該単位要素は、相互にアコーディオンの様に折り畳まれ、そして当該各単位要素は、当該単位要素に於ける当該パイルが形成されている面側とは反対側の面側に接着剤的に接合されるバッキングシートと共に組み立てられる。
【0009】
当該パイル付き隙間遮蔽材は、千鳥状の関係にあるヒンジ部で接続されている複数の単位要素に変換されるものであり、その幾つかは、アコーディオン状に折り畳まれ、チリ侵入防止栓を提供出来る様に、その縁部同士が相互に接合するように配列されており、係るパイル付き隙間遮蔽材は、ロバート シー ホルトンに1979年4月10日に与えられた米国特許第4148953号(特許文献1)、ロバート シー ホルトンに1981年11月24日に与えられた米国特許第4302495号(特許文献2)及びラリー イー ジョンソン等に1994年8月16日に与えられた米国特許第5338382号(特許文献3)等に開示されているタイプと同じである。
【0010】
本発明に於ける一つの特徴は、ジグザグ状に相互接続されている一体的なヒンジ化された単位要素の構成によって、当該チリ侵入防止栓は、高度の一体的構造を有しており、且つ低コストにより製造し得る状態にある。
【0011】
本発明に於ける他の特徴は、場合によってフィン部と称される空気及び水の浸入防止バリア部をパイルの内部に有しているパイル付き隙間遮蔽材を使用することである。
【0012】
当該フィン部は、当該単位要素が折り畳まれ、端部同士が相互に接合する関係に配列された場合に、当該ヒンジ部分を橋架け(bridging)する。
【0013】
当該フィン部は、当該防止栓(plug)全体に亘って、曲がりくねった通路に沿って織り込まれるものであり、当該防止栓のあらゆる側面から侵入する空気及び水に対するバリアを提供する。
【0014】
従って、当該チリ侵入防止栓の取り付けは、配列方向に対する感応性は無く、当該フィン部で形成されたバリアは、扉の側柱や窓サッシ或いはその他の部位に取り付けるに際して、当該防止栓の配列方向を考慮しなくても良い状況を維持する事が出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
上記した説明及び本発明のその他の目的、特徴及び利点は、添付した図面と関連して以下の説明を読むことによりより一層明らかになるであろう。
【0016】
此処で、図1乃至図4を特別に参照すると、バリヤフィン部4を有するパイル付き隙間遮蔽材6からなる6個の単位要素16、17、18、19、20及び21を使用したパイル付き隙間遮蔽材からなるチリ侵入防止栓15が示されている。
【0017】
当該フィン部4は、当該単位要素16乃至21を通して或いは当該単位要素の端部の回りに曲がりくねった通路に沿って織り込まれる。
【0018】
当該フィン部4は、当該チリ侵入防止栓15の対向する端部22と23に於ける回転部に5個のループを形成している。
【0019】
パイル6は、適切なポリプロピレン材料からなる糸で構成されたブラシで代表されても良く、或いは他の材料が当該ブラシを提供するものであっても良い。
【0020】
当該パイル6は基材或いはバッキング用細幅帯状体7の一方の面から延展している。
【0021】
当該バッキング用細幅帯状体7と当該フィン部4は同様にポリプロピレン材料で構成されていても良い。
【0022】
当該パイル6は、当該パイル6が延展している当該バッキング用細幅帯状体7からなるそれぞれの単位要素16乃至21の両側にあるパイル案内部或いはフランジ部24の間の当該バッキング用細幅帯状体7に超音波により溶接されていても良い。
【0023】
当該バッキング用細幅帯状体7の幅は好ましくは細く、且つ一般的には当該防止栓15端部22及び23から見た場合に一般的には矩形である。
【0024】
当該バッキング用細幅帯状体7の垂直方向の高さは、隣接する各単位要素の当該細幅帯状体の端部が相互に接合する当該端部に対して広い表面を提供するに充分な高さである事が好ましい。
【0025】
当該パイル6からなる単位要素を形成するのに使用される長尺状のパイル付き隙間遮蔽材1は、アメリカ合衆国、ニューヨーク州、ファーミントンにあるウルトラファブ株式会社から市販されている商業的に利用できるタイプのものであり、且つ上記で引用したホルトンやジョンソン等の特許に開示されたパイル付き隙間遮蔽材と同一のものである。
【0026】
中央部にバリアフィン部を有するパイル付き隙間遮蔽材の使用は、多くの用途で好ましいものであるが、本発明に係るチリ侵入防止栓は当該フィン部を持たないパイル付き隙間遮蔽材から形成される。
【0027】
図19乃至図22は、当該フィン部を持たないパイル付き隙間遮蔽材からなるヒンジ化された単位要素を有する、本発明を具体化している、チリ侵入防止栓を示している。
【0028】
若し、付加的な空気侵入防止制御が望まれる場合、本発明によるチリ侵入防止栓は、パイル部の外側或いはパイル部の内部にフィン部を有する直線状のパイルからなる薄い部材から形成されても良い。
【0029】
係るパイル付き隙間遮蔽材は例えば上記に参照したジョンソン等の特許に開示されている。
【0030】
当該パイル6からなる単位要素16乃至21は、ヒンジ部分3で相互に接続される形で互いに一体的に形成されており、隣接して接続されている一対の単位要素は、隣接する当該単位要素間で対向する端部に設けられているヒンジ3を有している。
【0031】
当該単位要素16乃至21は互いに等しい長さを有し、当該ヒンジ部分3は当該防止栓15に於ける対向する端部に沿って、互いに間隔を開けて設けられている。
【0032】
当該フィン部材料4からなる当該ループ8は、当該ヒンジ部分を橋架けし、そして又当該チリ侵入防止栓15に於ける一体的構成を向上させる。
【0033】
当該フィン部材料4は、図4に示す様に、当該パイルの上端部と共通の境界を形成するか、或いは当該パイルの上端部を越えて延展しても良い。
【0034】
当該バッキング用細幅帯状体7はスロット部により千鳥状の関係に配置されているスリット或いは刻み目(notch)を有しており、当該スリット或いは刻み目は、長尺状或いは直線状の長さを持つ当該隙間遮蔽材1に沿って相互に近接して設けられており、且つ当該バッキング用細幅帯状体7の対向する端部から当該バッキング用細幅帯状体内に伸びていて、交互に配置されている一対の単位要素間に当該ヒンジ部を形成するのに十分なだけの材料を残存させている。
【0035】
当該ヒンジ部3に於ける当該材料の深さは、ポリプロピレンで好ましくは30ミリメートル(mils)(或いは0.030インチ)である。
【0036】
これらのヒンジ部は当該直線状の隙間遮蔽材1に於ける対向する端部に沿って千鳥状の関係に配列された折り目として考えられる。
【0037】
この事は、当該単位要素をアコーディオン状或いはジグザグ状の様な形式に屈曲するか折りたたむことによりブロック形状にすることを容易にしている。
【0038】
当該ブロック形状は矩形である様に示されているが、意図している用途に応じて正四角形でも良く、それらは当該チリ侵入防止栓15が取り付けられるべき扉と扉の側柱との間或いは窓における摺動サッシ部材でのエアギャップの形状である。
【0039】
当該バッキング用細幅帯状体7の狭い幅のせいで、隣接している当該単位要素におけるパイル6は図1乃至図4に示す様に圧縮せしめられる。
【0040】
もし、空気の侵入防止制御を弱めることが望まれる場合には、当該バッキング用細幅帯状体をより幅広く構成し、当該パイルを圧縮されにくくし、当該チリ侵入防止栓15を介してより大きな空気の侵入を許容する事が出来る。
【0041】
当該フィン部4の曲がりくねった通路に起因して、当該フィン部4は、当該チリ侵入防止栓15の配列方向に無関係で空気侵入防止バリアを提供する。
【0042】
いくつかの応用例では、当該チリ侵入防止栓15は、一定の長さのパイルがシールされるべき面(図4に示されている面)に対して提供される正面側或いは背面側の表面が閉鎖部材(例えば、扉或いは窓)に向けて配置される。
【0043】
又、他の用途に於いては、特に、閉鎖に対して当該チリ侵入防止栓15から大きな抵抗が望まれる場合には、当該ループ8が表れている端部表面が閉鎖部材に対して向けられるものであっても良い。
【0044】
その結果、当該チリ侵入防止栓は、当該チリ侵入防止栓の側部表面が当該閉鎖部材に対して提供される場合よりも、当該閉鎖部材に対してより大きな抵抗力を与えることが出来る。
【0045】
この様な、当該チリ侵入防止栓15が当該扉と扉の側柱との間の間隙内にチリ防止ブロックシール12として取りつけられる様な方法は、図10乃至18に示されている。
【0046】
少なくとも一方の面に接着剤が塗布されているシート5は、図1に示される様に、当該単位要素を端部同士が接合する関係で相互に永久的に組み立てる為に、圧縮され、折り畳まれたヒンジ化された単位要素16乃至21の裏面側に供給される。
【0047】
当該シート5の外側は、離型紙によって被覆されている接着剤材料層を有している。
【0048】
当該離型紙は、図示されてはいないが、それを剥離することによって、当該チリ侵入防止栓15を当該扉の側柱或いは窓のサッシ等に固定させることが出来る。
【0049】
当該隣接している単位要素は、当該隣接している単位要素の接合端部に沿った継ぎ目に於いて超音波溶接等の溶接方式によって一つのチリ侵入防止栓15に組み立てられる。
【0050】
当該超音波溶接は当該隣接するパイル状の単位要素におけるバッキング用細幅帯状体7の隣接した端部間を突き合わせ溶接するものであっても良く、或いは当該それぞれの端部において或いは当該端部に亘って架橋された当該細幅帯状体が溶接されても良い。
【0051】
図5乃至図7に示す様に、折り畳まれた当該単位要素に連続的に供給される当該接着剤シート5の使用は、好ましいものである。
【0052】
そして、当該シート5に接合された折り畳まれた単位要素からなる連続した配列体が製造されるのである。
【0053】
好ましい長さを持ったチリ侵入防止栓は、当該単位要素の隣接する端部間に於ける特定の継ぎ目で当該シート5を切断する事によって得られる。
【0054】
説明の為の目的として、図1乃至4に示される当該チリ侵入防止栓15は6個の単位要素16乃至21を有しており、2個或いはそれ以上の如何なる個数の単位要素が当該チリ侵入防止栓15を提供する為に使用される。
【0055】
連続した長さからなる直線状のパイル付き隙間遮蔽材1と当該ヒンジ化された単位要素の長さに等しい幅を有する接着剤材料からなるシート5とから当該チリ侵入防止栓15が製造される工程は、図5乃至図9からより明確になる。
【0056】
当該隙間遮蔽材1が矢印14により示された方向に進行するにつれて、レザー刃を有する千鳥状に配置されたブレード2が中心軸の周りに沿って回転せしめられ、当該バッキング用細幅帯状体7を通過する円形状で弓形の切断軌跡27を提供する。
【0057】
当該それぞれのブレード2に於ける中心穴部26は、それぞれの回転軸のためのものであり、当該それぞれのブレードによって形成される当該切断軌跡27は、図8A及び図8Bに良く示されている。
【0058】
当該切断軌跡27は、内部端部に於いてスリット或いはV字型の刻み目を形成し、当該ヒンジ部分となる材料部分を残存させる。
【0059】
当該切断軌跡は当該単位要素の端部に於いて部分的に当該フィン部4の底部を通って伸びている。
【0060】
当該フィン部4の切開部の面積は小さく、従って当該チリ侵入防止栓の一体性或いは空気の侵入が考慮される限りでは当該チリ侵入防止栓の機能に関しての影響はない。
【0061】
当該ブレード2は当該パイル付き隙間遮蔽材1の対向する端縁部から離れて配置されており又当該ブレードは所望の長さの単位要素を決定する為に互いに間隔をおいて配置されている。
【0062】
当該単位要素は、その後折り畳まれて、各単位要素が相互に接合され当該接着剤シート5が供給された場合に相互に当接する。
【0063】
例えば、図20に示す様な適宜の治具或いは道具が、当該単位要素が前進せしめられアコーディオン状の形式に折り畳まれる際に当該単位要素を押圧するために使用される。
【0064】
当該ループ8は、当該単位要素が相互に対して折り畳まれる際に形成される事は特記されるべきである。
【0065】
図10乃至図18を参照するならば、扉10が閉鎖する対象である側柱表面を持つ扉側柱9が示されている。
【0066】
当該扉10は、敷居シール(doorsill seal)11を有するものであっても良い。
【0067】
当該シール11の外側端部と当該扉側柱9との間に空間が残される。
【0068】
当該空間は、その裏面が当該扉側柱9に取り付けられる当該チリ侵入防止栓15によって充填される。
【0069】
図13、図14及び図15に示す様に、当該パイル6のブラシの端部を示している長手方向の側面15aを扉側に向けて当該チリ侵入防止栓が取り付けられる場合は、図16、図17及び図18に示す様な、当該チリ侵入防止栓15の端部15b(図1に示す端部22或いは23が相当する)が当該閉鎖される扉10に向けられている場合よりも少ない閉鎖に対する抵抗が示される。
【0070】
図13乃至図15に示される当該チリ侵入防止栓15の配列方向及び図16乃至図18に示される当該配列方向に於いて、当該チリ侵入防止栓15は、当該扉10が閉鎖位置にある場合(扉が閉鎖している状態は図14或いは図18に示されている)にシール12を提供する。
【0071】
当該フィン部及び当該パイルは、当該敷居部11と扉側柱9との間の空間を介する空気及び水の浸入に対するバリアを提供する。
【0072】
従って、本発明によって提供される当該チリ侵入防止栓は、異なる用途条件に適合する様に取り付けを行うに際して、異なる選択的な配列方向を採用するに於いて柔軟性を有している。
【0073】
図19及び図20を参照するならば、当該フィン部を持たない直線状の隙間遮蔽材30が示されており、当該隙間遮蔽材は、切り込まれてヒンジ化された単位要素32に形成され、そしてアコーディオンの様に折り畳まれてそれによって当該単位要素は相互に隣接して配置される。
【0074】
基板42上に設けた側面部材34,36を有する道具が、当該単位要素をその側面同士が相互に接合する関係に配列する。
【0075】
図5に示す様に、当該直線状の隙間遮蔽材30は、当該隙間遮蔽材に接触している駆動輪により、矢印14で示される方向に進行せしめられ、当該道具内に挿入され、当該単位要素32は、相互に隣接する様に配置せしめられる。
【0076】
当該接着剤シート5は、当該接合された単位要素に、それらが当該側面部材34,36の間で当該道具から離れる際に供給されても良い。
【0077】
図21に示す様に、直線状のパイル付き隙間遮蔽材50は、ヒンジ化された単位要素58に切断され、それらは、切断されていない(つまり単位要素化されていない)パイル付き隙間遮蔽材からなる外側長尺体(exterior length)60,62の間に相互接合の関係に折り畳まれる。
【0078】
当該接着剤シート5は当該パイル付き隙間遮蔽材からなる側部長尺体(side length)当該接合された単位要素58とを組み合わせて一体化された単位要素を形成する。
【0079】
当該組み立てられた構造は、異なる数の当該単位要素58を含む長さに及び異なる長さの直線状の側部パイル付き隙間遮蔽材60及び62を含む長さに切断される事が出来る。
【0080】
図22に示す様に、パイル付き隙間遮蔽材52及び54からなる2個の直線状部は切れ目を入れられて個別にヒンジ化された単位要素61、63に形成され、次いで、折り畳まれてそれぞれが相互に接合される。
【0081】
当該単位要素の端部は当該パイル付き隙間遮蔽材からなる内部直線状部53と2つの当該パイル付き隙間遮蔽材からなる外側直線状部57、59に対向して配置されている。
【0082】
当該接着剤シート5は、当該直線状部53、57、59と折り畳まれて相互接合している単位要素61、63からなる組み立て体を架橋するものであるが、係る構成を組み立てるのに使用されても良い。
【0083】
当該組み立てられた構成は、異なる数の当該単位要素61及び63を含む様な長さに切断されても良く又異なる長さの当該側部パイル付き隙間遮蔽材53、57、59を含む様に切断されても良い。
【0084】
図21に示す様な側部パイル付き隙間遮蔽材60及び62、或いは図22に示す様な側部パイル付き隙間遮蔽材53、57、59によって、当該ヒンジ化された単位要素は完全にそれらの端部に沿って支えられ、それによって当該チリ侵入防止栓シールは、当該端部が支持されていない場合よりも長い長さを取りうる。
【0085】
当該チリ侵入防止栓シールは、例えば数メートルの長さと同等の柔軟性を持つ部材となる。
【0086】
上記した説明から、改良されたパイル付き隙間遮蔽材装置、特にブロックシール或いはチリ侵入防止栓として使用するのに適したパイル付き隙間遮蔽材装置が提供されることが明らかとなろう。
【0087】
此処で説明された装置及び装置の製造方法に関する変更例或いは変形例は、当業者に対して明らかに示唆されるであろう。
【0088】
従って、上記の説明は例示の説明として理解されるべきであり、限定的なものとして理解されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】図1は、本発明に於けるパイル付き隙間遮蔽材からなるチリ侵入防止栓の斜視図である。
【図2】図2は、図1に示されている当該チリ侵入防止栓の上部平面図である。
【図3】図3は、図1に示されている当該チリ侵入防止栓の端部側面図である。
【図4】図4は、図1に示されている当該チリ侵入防止栓の正面図である。
【図5】図5は、斜視図であって、図1に示されている当該パイル付き隙間遮蔽材からなるチリ侵入防止栓の製造方法の概略を示す斜視図である。
【図6】図6は、図5の右側端部の部分的拡大斜視図である。
【図7】図7は、図6に示されている当該パイル付き隙間遮蔽材のヒンジ化された単位要素が折り畳まれそしてその端部同士が相互に接合した関係に組み立てられている状態を示す正面図である。
【図8】図8は、長尺状のパイル付き隙間遮蔽材に切れ目を入れてヒンジ化された単位要素に構成する状態を概略的に説明する斜視図である。
【図8A】図8Aは、当該パイル付き隙間遮蔽材に切れ目を入れてヒンジ化された単位要素を形成するために使用されるブレードの一つに平行な平面に沿って見た断面図であり、図8に於ける8A―8A線に沿って且つ矢印の方向に見た場合の断面図である。
【図8B】図8Bは、当該パイル付き隙間遮蔽材に於けるヒンジ化された単位要素の切断端部を示す拡大断面図である。
【図9】図9は、当該パイル付き隙間遮蔽材に切れ目を入れてヒンジ化された単位要素に構成する工程に於いて、当該ブレードの一つに関する図8の下側から見た図である。
【図10】図10乃至図12は、扉の側柱内に於ける扉を閉める場合の異なる扉の位置を示す斜視図であって、図10は、当該チリ侵入防止栓から離れている場合の斜視図である。
【図11】図11は、当該チリ侵入防止栓に接触している場合の斜視図である。
【図12】図12は、当該チリ侵入防止栓により閉じられている扉の基礎部に於ける隙間を介して当該扉の側柱に対して閉じられている場合の斜視図である。
【図13】図13乃至図15は、扉は当該扉の側柱に対して閉められており、且つ当該チリ侵入防止栓により当該扉の側柱の下端部でシールされている場合に於ける図10乃至図12で示される領域A、B、Cのそれぞれの斜視図であり、図13は、図10の領域Aを示す斜視図である。
【図14】図14は、図11の領域Bを示す斜視図である。
【図15】図15は、図12の領域Cを示す斜視図である。
【図16】図16乃至図18は、図16A乃至図18Aで示される領域A、B、Cのそれぞれの斜視図であり、図13、図14及び図15とそれぞれ同じ図であるが、当該チリ侵入防止栓が、当該扉が当該外側のヒンジ化された単位要素の側縁端と接触するよりも寧ろ当該ヒンジ化された単位要素の端部と接触する様に配列されており、後者は、図13、図14及び図15に示されている場合であって、図16は、図16Aで示される領域Aの斜視図である。
【図17】図17は、図17Aで示される領域Bの斜視図である。図12の領域Cを示す斜視図である。
【図18】図18は、図18Aで示される領域Cを示す斜視図である。
【図16A】図16Aは、扉が扉の側柱に対して閉じられた場合の状態を示す斜視図である。
【図17A】図17Aは、扉が扉の側柱に対して閉じられた場合の状態を示す斜視図である。
【図18A】図18Aは、扉が扉の側柱に対して閉じられた場合の状態を示す斜視図である。
【図19】図19は、図5で示される図と同様の図であるが、内部のフィン部が無いパイル付き隙間遮蔽材を示した図である。
【図20】図20は、図19で示される様な当該パイル付き隙間遮蔽材からなるヒンジ化された単位要素を折り畳む事を可能にする為に使用される治具を説明する斜視図である。
【図21】図21は、本発明に係る他の具体例に従ったチリ侵入防止栓の製造方法を説明する斜視図であり、当該ヒンジ化された単位要素の両端部に沿って所定の長さを持つパイル付き隙間遮蔽材が設けられている。
【図22】図22は、本発明に係る更に他の具体例に従ったパイル付き隙間遮蔽材からなるチリ侵入防止栓を説明する斜視図であり、当該チリ侵入防止栓は、一対の折り畳まれたヒンジ化された単位要素と、当該一対の折り畳まれた単位要素と共に当該折り畳まれた単位要素の外部端縁部に沿って及び当該一対の折り畳まれた単位要素の内部端縁部の間にそれぞれ組み合わされている、所定の長さを有する複数のパイル付き隙間遮蔽材を有している。 図21及び図22で示す具体例は、図1乃至20に示されるシール部よりも長く且つ幅の広いチリ侵入防止栓シールを提供するのに特に適している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パイル付き隙間遮蔽材装置(pile weatherstrip device)であって、且つ当該パイル付き隙間遮蔽材装置は、バッキング用細幅帯状体(backing strip)から延展せしめられているパイルを有する、連続した長さを持つパイル付き隙間遮蔽部(a continuous length of pile weatherstripping)を含んでおり、当該バッキング用細幅帯状体は、当該バッキング用細幅帯状体の両側の縁部に沿って千鳥状の関係にヒンジ部が形成される様に切れ目が入れられて、それによってパイル付き隙間遮蔽部からなるヒンジ結合された複数個の単位要素(segment)を形成し、且つ当該複数個の単位要素は、当該ヒンジ部に於いて折り畳まれて縁部同士が隣接する関係を構成し、少なくとも一つのシール面を提供するパイル状ブロックを形成する事を特徴とするパイル付き隙間遮蔽材装置。
【請求項2】
当該パイル付き隙間遮蔽材装置は、更に当該隣接したヒンジ化された部分からなるバッキング用細幅帯状体であって、且つ相互に接合されているバッキング用細幅帯状体を含んでいる事を特徴とする請求項1に記載のパイル付き隙間遮蔽材装置。
【請求項3】
当該装置は、当該バッキング用細幅帯状体の当該パイルが形成されている面側とは反対側の面側で、当該バッキング用細幅帯状体に亘って延展されている接着剤材料からなるシートであって、且つ当該シートは、当該ヒンジ化された部分(hinged section)間で当該接合部を提供するシートを、更に含んでいる事を特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
請求項1に記載のパイル付き隙間塞ぎ部材であって、当該パイル付き隙間遮蔽材装置は、当該パイルの長手方向に沿って延展している侵入物規制材料からなるフィン部を有しており、且つ当該材料のループ部は、当該ヒンジ化された部分間のヒンジ部を橋架け(bridging)しており、それによって、当該装置が当該装置によりシールされる部材の移動方向に対して縁部方向の関係に配列されるか、端部方向の関係に配列されるかに係わらず、当該装置を通じて連続したバリヤが提供される事を特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
当該パイル付き隙間塞ぎ部材装置は、更に、当該単位要素のそれぞれの縁部同士が互いに隣接して配置されている当該ヒンジ化された複数の単位要素群に於け端部に沿って配置されたパイル付き隙間遮蔽材部品を含んでいる事を特徴とする請求項1に記載のパイル付き隙間塞ぎ部材。
【請求項6】
当該パイル付き隙間遮蔽材装置は、直線状(lineal)のパイル付き隙間遮蔽材から構成され、且つ対向する端部と外側の端部とを形成している一対のヒンジ化された部分と、当該対向する端部の間に、又当該外側の端部に沿ってそれぞれ配置されている直線状のパイル付き隙間遮蔽材とを含んでいる事を特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
ブロック状の形状を有するパイル付き隙間遮蔽材を製造する方法であって、当該方法は、連続した長さを有するパイル付き隙間遮蔽材を、その両側縁から当該パイル付き隙間遮蔽材の長手方向に沿って、互い違いで且つ所定の間隔を設けた関係で切れ目を入れ、ヒンジ部を形成する工程と、
当該単位要素を、当該ヒンジ部の周りで各単位要素の縁部同士が接合する関係に折り畳み、当該ブロックを形成する工程、
とから構成されていることを特徴とするパイル付き隙間遮蔽材を製造する方法。
【請求項8】
当該方法は、更に、当該単位要素が永久的な接合関係に集合させる工程を含んでいる事を特徴とする請求項7に記載のパイル付き隙間遮蔽材を製造する方法。
【請求項9】
当該集合工程は、接着材料からなるシートを補助に実行され、当該シートを適用して当該単位要素を、当該ブロック状の形状に於ける隣接する関係になるように接着剤的に接合する事を特徴とする請求項8に記載のパイル付き隙間遮蔽材を製造する方法。
【請求項10】
当該パイル付き隙間遮蔽材は、パイルがそこから延展しているバッキング用細幅帯状体を有しており、当該細幅帯状体に切り目を入れる工程は、ブレードを当該パイルと当該バッキング用細幅帯状体を通過する弓形状の切断通路に沿って移動させ、当該バッキング用細幅帯状体の一部を残し、当該ヒンジ部を形成することによって実行される事を特徴とする請求項7に記載のパイル付き隙間遮蔽材を製造する方法。
【請求項11】
当該パイル付き隙間遮蔽材は、当該パイルに沿って直線状に延展しているフィン部を有しており、当該切断通路は、当該バッキング用細幅帯状体に隣接する当該フィン部の領域であって、且つ当該フィン部よりもより短い長さの領域を通過する事を特徴とする請求項10に記載のパイル付き隙間遮蔽材を製造する方法。
【請求項1】
パイル付き隙間遮蔽材装置(pile weatherstrip device)であって、且つ当該パイル付き隙間遮蔽材装置は、バッキング用細幅帯状体(backing strip)から延展せしめられているパイルを有する、連続した長さを持つパイル付き隙間遮蔽部(a continuous length of pile weatherstripping)を含んでおり、当該バッキング用細幅帯状体は、当該バッキング用細幅帯状体の両側の縁部に沿って千鳥状の関係にヒンジ部が形成される様に切れ目が入れられて、それによってパイル付き隙間遮蔽部からなるヒンジ結合された複数個の単位要素(segment)を形成し、且つ当該複数個の単位要素は、当該ヒンジ部に於いて折り畳まれて縁部同士が隣接する関係を構成し、少なくとも一つのシール面を提供するパイル状ブロックを形成する事を特徴とするパイル付き隙間遮蔽材装置。
【請求項2】
当該パイル付き隙間遮蔽材装置は、更に当該隣接したヒンジ化された部分からなるバッキング用細幅帯状体であって、且つ相互に接合されているバッキング用細幅帯状体を含んでいる事を特徴とする請求項1に記載のパイル付き隙間遮蔽材装置。
【請求項3】
当該装置は、当該バッキング用細幅帯状体の当該パイルが形成されている面側とは反対側の面側で、当該バッキング用細幅帯状体に亘って延展されている接着剤材料からなるシートであって、且つ当該シートは、当該ヒンジ化された部分(hinged section)間で当該接合部を提供するシートを、更に含んでいる事を特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
請求項1に記載のパイル付き隙間塞ぎ部材であって、当該パイル付き隙間遮蔽材装置は、当該パイルの長手方向に沿って延展している侵入物規制材料からなるフィン部を有しており、且つ当該材料のループ部は、当該ヒンジ化された部分間のヒンジ部を橋架け(bridging)しており、それによって、当該装置が当該装置によりシールされる部材の移動方向に対して縁部方向の関係に配列されるか、端部方向の関係に配列されるかに係わらず、当該装置を通じて連続したバリヤが提供される事を特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
当該パイル付き隙間塞ぎ部材装置は、更に、当該単位要素のそれぞれの縁部同士が互いに隣接して配置されている当該ヒンジ化された複数の単位要素群に於け端部に沿って配置されたパイル付き隙間遮蔽材部品を含んでいる事を特徴とする請求項1に記載のパイル付き隙間塞ぎ部材。
【請求項6】
当該パイル付き隙間遮蔽材装置は、直線状(lineal)のパイル付き隙間遮蔽材から構成され、且つ対向する端部と外側の端部とを形成している一対のヒンジ化された部分と、当該対向する端部の間に、又当該外側の端部に沿ってそれぞれ配置されている直線状のパイル付き隙間遮蔽材とを含んでいる事を特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
ブロック状の形状を有するパイル付き隙間遮蔽材を製造する方法であって、当該方法は、連続した長さを有するパイル付き隙間遮蔽材を、その両側縁から当該パイル付き隙間遮蔽材の長手方向に沿って、互い違いで且つ所定の間隔を設けた関係で切れ目を入れ、ヒンジ部を形成する工程と、
当該単位要素を、当該ヒンジ部の周りで各単位要素の縁部同士が接合する関係に折り畳み、当該ブロックを形成する工程、
とから構成されていることを特徴とするパイル付き隙間遮蔽材を製造する方法。
【請求項8】
当該方法は、更に、当該単位要素が永久的な接合関係に集合させる工程を含んでいる事を特徴とする請求項7に記載のパイル付き隙間遮蔽材を製造する方法。
【請求項9】
当該集合工程は、接着材料からなるシートを補助に実行され、当該シートを適用して当該単位要素を、当該ブロック状の形状に於ける隣接する関係になるように接着剤的に接合する事を特徴とする請求項8に記載のパイル付き隙間遮蔽材を製造する方法。
【請求項10】
当該パイル付き隙間遮蔽材は、パイルがそこから延展しているバッキング用細幅帯状体を有しており、当該細幅帯状体に切り目を入れる工程は、ブレードを当該パイルと当該バッキング用細幅帯状体を通過する弓形状の切断通路に沿って移動させ、当該バッキング用細幅帯状体の一部を残し、当該ヒンジ部を形成することによって実行される事を特徴とする請求項7に記載のパイル付き隙間遮蔽材を製造する方法。
【請求項11】
当該パイル付き隙間遮蔽材は、当該パイルに沿って直線状に延展しているフィン部を有しており、当該切断通路は、当該バッキング用細幅帯状体に隣接する当該フィン部の領域であって、且つ当該フィン部よりもより短い長さの領域を通過する事を特徴とする請求項10に記載のパイル付き隙間遮蔽材を製造する方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図13】
【図14】
【図12】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図13】
【図14】
【図12】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公表番号】特表2006−524764(P2006−524764A)
【公表日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−513252(P2006−513252)
【出願日】平成16年4月23日(2004.4.23)
【国際出願番号】PCT/US2004/012558
【国際公開番号】WO2004/096543
【国際公開日】平成16年11月11日(2004.11.11)
【出願人】(503087821)ウルトラファブ インコーポレーテッド (8)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年4月23日(2004.4.23)
【国際出願番号】PCT/US2004/012558
【国際公開番号】WO2004/096543
【国際公開日】平成16年11月11日(2004.11.11)
【出願人】(503087821)ウルトラファブ インコーポレーテッド (8)
【Fターム(参考)】
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