説明

パケット監視システム、その方法及びそのプログラム

【課題】消失パケットがどの通信経路のパケットに属するかを特定する。
【解決手段】端末11、21と端末12、22とをそれぞれ結ぶ通信経路を中継装置31で集約し、集約した通信経路を中継装置33へ接続し、中継装置33から側端末12、22へ接続するネットワークで、中継装置31は、端末11、21と端末12、22との通信に係る複数のパケットで前方誤り訂正符号し、この符号演算の結果を冗長パケット化して前述の複数のパケットと共に中継装置33に向けて送信し、中継装置33は、冗長パケットと前述の複数のパケットとの間で前方誤り訂正復号し、該訂正復号の演算結果をネットワーク管理システムに通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パケットネットワークを介して、パケット監視方法に関する。より詳細には、本発明は、パケットネットワーク内における、送信装置と受信装置間とで送受信されるパケットが複数の中継装置を跨る場合、これらのパケットがどの中継装置で消失したかを特定するためのパケット監視システム、その方法及びそのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
通信事業者はより付加価値の高いサービスを実現するべく、高速データ通信網の構築を進めている。高速データ通信網は大きなトラフィック容量が必要となるため、通信事業者は高コストなSONET(Synchronous Optical Network)よりも、低コストかつ高効率なEthernet(登録商標)に関心が高まっている。
【0003】
ただし、元々LAN技術として誕生したEthernet(登録商標)には、通信事業者が広域のネットワークで使うのに不足している機能があった。それは、障害管理、性能測定するような、Ethernet(登録商標)の保守・管理機能である。 そこで、ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)ではEthernet(登録商標)のレイヤーで保守・管理できるOAM(Operations,Administration,Maintenance)標準技術としてY.1731(非特許文献1を参照)を規定している。
【0004】
非特許文献1では障害管理だけではなく、性能測定機能も規定している。性能測定にはパケットロス測定、遅延/遅延揺らぎ測定、スループット測定などを含むが、本明細書はパケットロス測定方法に特化する。
【0005】
非特許文献1におけるパケットロス測定方法は、非特許文献1の8.1.1節で記述されているように、送信装置はユーザデータパケットを送信しながら送信したユーザデータパケットのカウント情報を受信装置に送信し、受信装置は受信したユーザデータパケット数と送信装置から送信されるカウント情報との差分を計算することで、パケットロス数を計測する。
【0006】
非特許文献1におけるパケットロス測定方法によれば、マイクロフロー(micro flow)毎にパケットロス数を計測することが可能である。更に、複数マイクロフローの集合体を単一マイクロフローと見なしてパケットロス数を計測することも可能である。
【0007】
又、冗長パケットの生成及び送受信により、ロスしたパケットを補完する技術が特許文献1〜5に開示されている。
【特許文献1】特開2003−229908号公報
【特許文献2】特開2004−274703号公報
【特許文献3】特開2004−289431号公報
【特許文献4】特開2006−217530号公報
【特許文献5】特開2008−131153号公報
【非特許文献1】ITU-T Recommendation Y.1731, "OAM functions and mechanics for Ethernet based networks".
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記非特許文献1におけるパケットロス測定方法によれば、従来のパケットロス測定方法は、マイクロフロー又はアグリゲーションマイクロフロー(Aggregation micro flow:複数マイクロフローの集合体)の単位でパケットロス数を計測することを可能とする。
【0009】
しかしながら、アグリゲーションマイクロフローのパケットロスが発生した場合、消失したパケットがどのマイクロフローのパケットを含んでいるか不明である。もちろん、アグリゲーションマイクロフローだけではなく、マイクロフローでもパケットロスを監視すれば前記問題は解決できる。しかし、たくさんのマイクロフローを収容する中継装置において、マイクロフロー毎にパケットロスを監視すると膨大なメモリが必要とされるため、コスト及び労力の両面において問題がある。
【0010】
又、前述の特許文献1〜5に開示されている発明は、ロスしたパケットを冗長パケットで補完するものではあるが、パケットをロスした場所がどこであるかを特定することが困難であるという問題点がある。
【0011】
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、アグリゲーションマイクロフローに対してパケットロス測定する際、マイクロフロー毎にパケットロスを監視しなくても、消失パケットがどのマイクロフローのパケットに属するかを特定可能とするパケット監視システム、その方法及びそのプログラムを提供する
ことである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述の問題を解決するため、本発明に係るパケット監視システムは、送信側端末と受信側端末とを結ぶ通信経路を第一の中継装置で集約し、該集約した通信経路を第二の中継装置に接続し、該第二の中継装置から前記受信側端末へ接続するネットワークにおけるパケット監視システムであって、前記第二の中継装置でのパケットロスを監視するネットワーク管理システムを備え、前記第一の中継装置は、前記第一の端末と前記第二の端末との通信に係る複数のパケットのそれぞれのヘッダ間で前方誤り訂正符号し、該符号演算の結果を冗長パケット化して前記複数のパケットと共に前記第二の中継装置に送信し、前記第二の中継装置は、前記複数のパケットを前記受信側端末に送信し、かつ前記第一の中継装置から受信した前記冗長パケットと前記複数のパケットとの間で前方誤り訂正復号し、該訂正復号の演算結果を前記ネットワーク管理システムに通知することを特徴とする。
【0013】
上述の問題を解決するため、本発明に係るパケット監視方法は、送信側端末と受信側端末とを結ぶ通信経路を第一の中継装置で集約し、該集約した通信経路を第二の中継装置に接続し、該第二の中継装置から前記受信側端末へ接続するネットワークにおけるパケットロスをネットワーク管理システムで監視するパケット監視方法であって、前記第一の中継装置で、前記第一の端末と前記第二の端末との通信に係る複数のパケットのそれぞれのヘッダ間で前方誤り訂正符号をし、前記符号演算の結果を冗長パケット化して前記複数のパケットと共に前記第二の中継装置に送信する第一の手順と、前記第二の中継装置で、前記複数のパケットを前記受信側端末に送信し、かつ前記第一の中継装置から受信した前記冗長パケットと前記複数のパケットとの間で前方誤り訂正復号し、該訂正復号の演算結果を前記ネットワーク管理システムに通知する第二の手順と、を備えることを特徴とする。
【0014】
上述の問題を解決するため、本発明に係るパケット監視プログラムは、送信側端末と受信側端末とを結ぶ通信経路を第一の中継装置で集約し、該集約した通信経路を第二の中継装置に接続し、該第二の中継装置から前記受信側端末へ接続するネットワークにおけるパケットロスをネットワーク管理システムで監視するパケット監視プログラムであって、前記第一の端末と前記第二の端末との通信に係る複数のパケットのそれぞれのヘッダ間で前方誤り訂正符号をし、前記符号演算の結果を冗長パケット化して前記複数のパケットと共に前記第二の中継装置に送信する第一の処理を前記第一の中継装置に実行させ、前記複数のパケットを前記受信側端末に送信し、かつ前記第一の中継装置から受信した前記冗長パケットと前記複数のパケットとの間で前方誤り訂正復号し、該訂正復号の演算結果を前記ネットワーク管理システムに通知する第二の処理を前記第二の中継装置に実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように本発明によれば、第一の中継装置は、第一の端末と第二の端末との通信に係る複数のパケットのそれぞれのヘッダ間で前方誤り訂正符号し、該符号演算の結果を冗長パケット化し、第二の中継装置は、第一の中継装置から受信した冗長パケットと複数のパケットとの間で前方誤り訂正復号し、この訂正復号の演算結果をネットワーク管理システムに通知することにより、アグリゲーションマイクロフローに対してパケットロス測定する際、マイクロフロー毎にパケットロスを監視しなくても、消失パケットがどのマイクロフローのパケットかに属するかを特定可能とするパケット監視システム、その方法及びそのプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
本発明に係る第1の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態の構成>
図1は、本実施の形態に係るパケットロス監視システムの構成図である。図1に示すように、本実施の形態に係るパケットロス監視システムは、送信側端末である端末11及び21と、受信側端末である端末12及び22と、送信側に存する第一の中継装置である中継装置31と、受信側に存する第二の中継装置である中継装置33と、中継装置31と中継装置33との間を中継する第三の中継装置である中継装置33とを含む。
【0017】
端末11と12との間を流れるパケット列は通信経路であるマイクロフロー1を構成し、端末21と22との間を流れるパケット列は通信経路であるマイクロフロー2を構成する。また、中継装置31、32及び33はマイクロフロー1、2を集約し、この集約した通信経路であるアグリゲーションマイクロフロー3を通じてパケットを転送する。
【0018】
マイクロフローをアグリゲーションマイクロフローとして集約するには様々な方法がある。マイクロを単純グルーピング化して転送する方法もあれば、マイクロフローのパケットをアグリゲーションマイクロフローのヘッダでカプセル化して転送するインターワーキング方法もある。以下、本実施の形態では説明を簡略するために、中継装置ではマイクロパケットをカプセル化して転送することを前提として説明する。しかしながら、実用上における中継装置では必ずしもマイクロパケットをカプセル化する必要はない。
【0019】
図2は、前記マイクロフロー1、2を流れるパケットのフォーマットを示している。パケット101における第一ヘッダ(1)はマイクロフロー1を示していて、パケット201における第一ヘッダ(2)はマイクロフロー2を示している。
【0020】
図3は、本実施の形態において送信側に存する中継装置31の構成図である。図3で示す中継装置31は、パケット受信部311、メモリ312、FEC符号演算部313、カプセル化部314及びパケット送信部315を備える。
【0021】
パケット受信部311は、端末11又は21から送信されるパケットをメモリ312に保存した後、カプセル化部314に送信する。
【0022】
メモリ312は、パケット受信部311から受信するパケットを保存する。
【0023】
FEC符号演算部313は、メモリ312に保存されるパケット数がFEC符号演算要求条件を満たせば、複数のパケット間でFEC符号演算し、FEC符号演算結果をカプセル化部314に送信する。
【0024】
このFEC符号演算では、前述のFEC符号演算要求条件を満たす数のパケットについて、その符号演算結果を冗長パケット化している。
【0025】
FEC符号演算で利用するアルゴリズムは特に限定することはなく、パリティ符号や巡回符号など必要に応じて適応可能である。しかしながら、可変長パケットに対して符号演算する際は、パケットサイズを統一化する必要があり、本実施の形態では下記のような二つの方法を取る。
【0026】
方法1は、図7で示すように、小サイズのパケットはパケットサイズのMAX値に合わせて“NULL”情報で埋め、パケットサイズのMAX値に合わせて符号演算する。
【0027】
方法2は、図8で示すように、パケットの一部分に対する固定サイズ分(例えば64バイト)のみに対して符号演算する。後者は前者より、冗長パケットサイズが小さくなるため、高転送効率化が図れる。
【0028】
なお、中継装置31等で行われるFEC符号演算では、図7及び8に示すように、第二のヘッダを除き、ネットワークプロトコルに係る第一のヘッダを含むパケットの一部又は全部の情報バイトをFEC演算区間とし、このFEC演算区間をFEC符号演算の対象となるヘッダとみなしている。
【0029】
カプセル化部314は、パケット受信部311とFEC符号演算部313から送信されるパケット及び冗長パケットに対して、第二のヘッダを付加する。第二のヘッダは、FECヘッダと、パケットのカプセル化に係るアグリゲーションヘッダとを含む。FECヘッダは必要に応じて付加する。FECヘッダには、ユーザデータか冗長データを区別するための識別情報及びパケットのシーケンス番号等の符号演算に係る情報を含む。
【0030】
ここで、図6は、本形態に係るアグリゲーションマイクロフローを流れるアグリゲーションパケットのフォーマットを示す図である。図6で示すパケット301及び302は、パケット101及び102に対してそれぞれ第二のヘッダを付加したものである。
【0031】
パケット送信部315は、カプセル化部314から送信されるパケットを中継装置32又は33に送信する。
【0032】
図4は、本実施の形態に係る中継側に存する中継装置32の構成図である。図4で示す中継装置32は、パケット受信部321、メモリ322、FEC復号演算部323、パケットロス監視部324及びパケット送信部325を備える。
【0033】
パケット受信部321は、中継装置31から送信されるアグリゲーションパケットを受信して、受信したアグリゲーションパケットをメモリ322に保存し、かつパケット送信部325に送信する。
【0034】
メモリ322は、パケット受信部321から受信したパケットを保存する。
【0035】
FEC復号演算部323は、メモリ322に保存されるパケット数がFEC復号演算要求条件を満たす、又は、パケット受信部321に次のブロックのパケットが受信された場合、複数のパケット間でFEC復号演算し、このFEC復号演算結果をパケットロス監視部324に送信する。
【0036】
このFEC復号演算では、前述の複数のパケットと、これらのパケットに対応する冗長パケットとで符号をチェックすることにより、前述の複数のパケットにおけるパケットのロスを探知する。
【0037】
前記FEC復号演算のアルゴリズムは中継装置31で使用したFEC符号演算アルゴリズムに対応する復号演算アルゴリズムを利用する。また、可変長パケットに対するFEC符号/復号に関しても中継装置31と同じ方法を取る。
【0038】
パケットロス監視部324は、FEC復号演算部323からの演算結果が“All 0”、すなわちパケットのロスが全くない場合を除き、この復号演算結果をNMS(Network Management System:ネットワーク管理システム)へ通知する。
【0039】
パケット送信部325は、パケット受信部321から送信されるパケットを中継装置32又は33に送信する。
【0040】
図5は、本実施の形態において受信側に存する中継装置33の構成図である。図5で示す中継装置33は、パケット受信部331、デカプセル化部332、メモリ333、FEC復号演算部334、パケットロス監視部335及びパケット送信部336を備える。
【0041】
パケット受信部331は、中継装置31又は32から送信されるパケットをデカプセル化部332に送信する。
【0042】
デカプセル化部332は、パケット受信部331から送信されるパケットを受信して、受信したパケットの第二ヘッダを読み取りデカプセル化してメモリ333に保存する。
【0043】
又、デカプセル化部332は、受信したパケットのうち、前述の複数のパケット、すなわち図8に示すようなユーザデータのパケットのみをデカプセル化してパケット送信部336に送信する。このときに冗長パケットはパケット送信部336には送られず、廃棄される。
【0044】
メモリ333は、デカプセル化部332から受信するパケットを保存する。
【0045】
FEC復号演算部334は、前記メモリ333に保存されるパケット数がFEC復号演算要求条件を満たす、又は、デカプセル部332が次のブロックのパケットを受信した場合、パケット間でFEC復号演算し、FEC復号演算結果をパケットロス監視部335に送信する。前記FEC復号演算のアルゴリズムは中継装置31で使用したFEC符号演算アルゴリズムに対応する復号演算アルゴリズムを利用する。また、可変長パケットに対するFEC符号/復号に関しても中継装置31と同じ方法を取る。
【0046】
パケットロス監視部335は、FEC復号演算部334からの演算結果が“All 0”でなければ、前記復号演算結果をNMSへ通知する。
【0047】
パケット送信部336は、デカプセル化部332から送信されるユーザデータのパケットのみを端末12、22へ送信する。
<第1の実施形態の動作>
図1に示すように、端末11は端末12向けにパケットを送信し、端末21は端末22向けにパケットを送信する。前者のパケットの流れをマイクロフロー1と、後者のパケットの流れをマイクロフロー2とする。
【0048】
ここで、中継装置31、32及び33は、端末11、12、13及び14間で送受信されるマイクロフローのパケットに、アグリゲーションヘッダを付してカプセル化したパケットは、アグリゲーションヘッダのみをチェックして転送するが、従来のパケットロス測定方法では、アグリゲーションマイクロフローでパケットロスを検知できても、そのパケットがどのマイクロフローに属するか特定できない問題がある。
【0049】
本実施の形態では、このような問題を解決するために、以下のような動作を行う。
【0050】
中継装置31は、マイクロフロー1又はマイクロフロー2のパケットを受信すると、パケット間でFEC符号演算し、受信パケット及びFEC演算結果(冗長パケット)を第二のプロトコルヘッダでカプセル化して中継装置32に送信する。
【0051】
中継装置32は、中継装置31から送信されるパケットに対して、単一の冗長パケットに対応する複数のパケットとをコピーしてメモリ322に保存し、これらのパケットを次の中継装置33へ送信する。メモリ322にコピーされたパケットに対しては、パケット間で前述のFEC復号演算を行い、ロスされたパケットを生成又はパケットの一部のビット情報を再生してNMSに通知する。
【0052】
NMSは、中継装置32から送信される前記ロスパケットの情報に基づいて、ロスパケットがどのマイクロフローのパケットかを特定できる。
【0053】
中継装置33は、中継装置32から送信されるパケットに対して、単一の冗長データに対応する複数のパケットをコピーしてメモリ333に保存した後、冗長パケット以外のユーザデータパケットをデカプセル化して端末12、22へ送信する。メモリ333にコピーされたパケットに対しては、これらの第二ヘッダをデカプセル化した後、パケット間で前述のFEC復号演算を行い、ロスされたパケットを生成又はロスパケットの一部のビット情報を再生してNMSに通知する。
【0054】
NMSは、中継装置33から送信される前記ロスパケットの情報に基づいて、ロスパケットがどのマイクロフローのパケットかを特定できる。
【0055】
本実施の形態では、マイクロフローをアグリゲーションによるカプセル化で転送する中継装置において、アグリゲーションパケット間でFEC演算してマイクロフローのヘッダ情報を再生することにより、マイクロフローのヘッダを終端しなくても、ロスされたパケットのマイクロフローを特定し、マイクロフロー毎にパケットロス監視手段を備えなくても、マイクロフローのパケットロス状況を監視することができる。
【0056】
なお、本実施の形態では、端末に送信側の中継装置と受信側の中継装置と、これらの中継装置を中継する中継装置とを組み合わせたが、端末に送信側の中継装置と受信側の中継装置とを組み合わせた場合でも、マイクロフローのパケットロス状況を監視することができる。
[第2の実施形態]
本発明に係る第2の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<第2の実施形態の構成>
図9は、本実施の形態において中継側に存する中継装置の構成図である。図9を参照すると、本実施の形態は、図4で示された第1の実施の形態における中継装置32がFEC符号演算部346を有する点で異なる。
【0057】
FEC符号演算部346は、図9で示すように、メモリ342に保存されているパケットの中で、冗長パケット以外のユーザデータパケットのみを取り出して、パケット間でFEC符号演算し、FEC符号演算結果をパケット送信部345に送信する。
<第2の実施形態の動作>
第1の実施の形態における中継装置32は、受信したパケット列をそのまま中継装置33に送信するため、中継装置31と32との間でロスしたパケットは中継装置32だけではなく、中継装置33でも検知される。
【0058】
中継装置32、33ともパケットロス検出結果を最終的にNMSに送信するため、NMSでネットワーク全体における端末の位置関係を把握しているのであれば、前記パケットロスが発生した位置を特定することも可能であるが、中継装置32、33が直接パケットロスの位置を特定することは困難である。
【0059】
本実施の形態では、中継装置32、33が直接パケットロスが発生した位置を特定するために、以下の動作を行う。
【0060】
本実施の形態における中継装置32は、受信した冗長パケットとこれに対応する複数のパケットとを一旦バッファリングし、ロスパケットを復元しても良い。しかし、これら複数のパケットをバッファリングさせると、パケット間の遅延揺らぎが大きくなる。
【0061】
本実施の形態における中継装置32は、パケット間の遅延揺らぎを最小限にするために受信した冗長パケットとこれに対応する複数のパケットとをメモリ342にコピーした後、これらのパケットの中で、冗長データのパケット以外のユーザデータパケットのみを次の中継装置33に転送する。
【0062】
その後、メモリ342に保持されたパケットの中で、ユーザデータパケットのみに対してFEC符号演算を行い、このFEC符号演算の結果を、前述のユーザデータパケットの後ろを続けて中継装置33に送信する。
【0063】
又、本実施の形態における中継装置32は、ロスパケットのヘッダ情報を特定するために、第1の実施の形態における中継装置32と同じように、メモリ342に保持されたパケットに対して、パケット間でFEC復号演算し、マイクロフロー1、2に係るロスパケットのヘッダを特定する。
【0064】
本実施の形態では、アグリゲーションヘッダでマイクロフローのパケットをカプセル化して転送する中継装置において、アグリゲーションパケット間でFEC演算してマイクロフローのヘッダ情報を再生することにより、マイクロフローのヘッダを終端しなくても、ロスされたパケットのマイクロフローを特定し、マイクロフロー毎にパケットロス監視手段を備えなくても、マイクロフローのパケットロス状況を監視することができる。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明に係るパケットロス監視システム、その方法及びプログラムは、VPN(Virtual Private Network)等のパケットをカプセル化して伝送する技術分野等に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るパケットロス監視システムの構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るマイクロフローを流れるパケットのフォーマットを示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態において送信側に存する中継装置の構成図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態において中継側に存する中継装置の構成図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態において受信側に存する中継装置の構成図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るアグリゲーションマイクロフローを流れるアグリゲーションパケットのフォーマットを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るアグリゲーションパケットにおいて、小サイズのパケットはパケットサイズのMAX値に合わせて“NULL”情報で埋めることを示した図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るアグリゲーションパケットにおいて、第一のヘッダの先頭から所定の固定サイズ分のみに対して符号演算することを示した図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態において中継側に存する中継装置の構成図である。
【符号の説明】
【0067】
1、2 フロー
3 アグリゲーションフロー
11、12、21、22 端末
31、32、33 中継装置
101、201、301、302 パケット
311 パケット受信部
312 メモリ
313 FEC符号演算部
314 カプセル化部
315 パケット送信部
321 パケット受信部
322 メモリ
323 FEC復号演算部
324 パケットロス監視部
325 パケット送信部
331 パケット受信部
332 デカプセル化部
333 メモリ
334 FEC復号演算部
335 パケットロス監視部
336 パケット送信部
341 パケット受信部
342 メモリ
343 FEC復号演算部
344 パケットロス監視部
345 パケット送信部
346 FEC符号演算部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信側端末と受信側端末とを結ぶ通信経路を第一の中継装置で集約し、該集約した通信経路を第二の中継装置に接続し、該第二の中継装置から前記受信側端末へ接続するネットワークにおけるパケット監視システムであって、
前記第二の中継装置でのパケットロスを監視するネットワーク管理システムを備え、
前記第一の中継装置は、前記第一の端末と前記第二の端末との通信に係る複数のパケットのそれぞれのヘッダ間で前方誤り訂正符号し、該符号演算の結果を冗長パケット化して前記複数のパケットと共に前記第二の中継装置に送信し、
前記第二の中継装置は、前記複数のパケットを前記受信側端末に送信し、かつ前記第一の中継装置から受信した前記冗長パケットと前記複数のパケットとの間で前方誤り訂正復号し、該訂正復号の演算結果を前記ネットワーク管理システムに通知することを特徴とするパケット監視システム。
【請求項2】
前記第一の中継装置と前記第二の中継装置との間を中継する第三の中継装置を更に備え、
前記第三の中継装置は、前記第一の中継装置から受信した前記冗長パケット及び前記複数のパケットを前記第二の中継装置に送信し、かつ前記冗長パケットと前記複数のパケットとの間で前方誤り訂正復号し、該訂正復号の演算結果を前記ネットワーク管理システムに通知することを特徴とする請求項1に記載のパケット監視システム。
【請求項3】
前記第三の中継装置は、前記第一の中継装置から受信した前記複数のパケットのそれぞれのヘッダ間で前方誤り訂正符号し、該符号演算の結果を冗長パケット化して前記複数のパケットと共に前記第二の中継装置に送信することを特徴とする請求項2に記載のパケット監視システム。
【請求項4】
前記第一の中継装置は、
前記送信側端末から前記複数のパケットを受信するパケット受信部と、
該受信した前記複数のパケットを保存するメモリと、
前記メモリに保存された前記複数のパケットのそれぞれのヘッダ間で前方誤り訂正符号し、該符号演算の結果を冗長パケット化するFEC符号演算部と、
前記パケット受信部から前記複数のパケットと、前記FEC符号演算部から前記冗長パケットとをそれぞれ受信し、前記複数のパケット及び前記冗長パケットのそれぞれに前記符号演算に係る情報を有する第二ヘッダを付加するカプセル化部と、
前記カプセル化部から送信されるパケットを前記第二の中継装置又は前記第三の中継装置に送信するパケット送信部と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のパケット監視システム。
【請求項5】
前記第二の中継装置は、
前記第一の中継装置又は前記第三の中継装置から前記複数のパケット及び前記冗長パケットを受信するパケット受信部と、
前記複数のパケットの第二ヘッダを読み取るデカプセル化部と、
前記パケット受信部が受信した前記複数のパケット及び前記冗長パケットを保存するメモリと、
前記メモリに保存された前記冗長パケットと前記複数のパケットとの間で前方誤り訂正復号をするFEC復号演算部と、
前記訂正復号の演算結果を前記ネットワーク管理システムに通知するパケットロス監視部と、
前記デカプセル化部からパケットを受信し、該受信したパケットを前記受信側端末に送信するパケット送信部と、
を備え、
前記デカプセル化部は、前記複数のパケットのみを前記パケット送信部に送信することを特徴とする請求項4に記載のパケット監視システム。
【請求項6】
前記第三の中継装置は、
前記第一の中継装置から前記複数のパケット及び前記冗長パケットを受信するパケット受信部と、
前記パケット受信部が受信した前記複数のパケット及び前記冗長パケットを保存するメモリと、
前記メモリに保存された前記冗長パケットと前記複数のパケットとの間で前方誤り訂正復号をするFEC復号演算部と、
前記訂正復号の演算結果を前記ネットワーク管理システムに通知するパケットロス監視部と、
前記パケット受信部から前記複数のパケット及び前記冗長パケットを受信し、該受信したパケットを前記受信側端末に送信するパケット送信部と、
を備えることを特徴とする請求項5に記載のパケット監視システム。
【請求項7】
前記第三の中継装置は、前記複数のパケットのそれぞれのヘッダ間で前方誤り訂正符号し、該符号演算の結果を冗長パケット化するFEC符号演算部を更に備え、
前記パケット送信部は、前記冗長パケットを前記第二の中継装置に送信することを特徴とする請求項6に記載のパケット監視システム。
【請求項8】
前記第一の中継装置又は前記第三の中継装置は、
前記ヘッダを、前記複数のパケットにおいてネットワークプロトコルに係るヘッダを含む予め定められたパケットの一部又は全部の情報バイトであるとして、前方誤り訂正符号をすることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のパケット監視システム。
【請求項9】
前記第一の中継装置又は前記第三の中継装置は、
前記ヘッダを含む可変長パケットの全部の情報バイトに対して前方誤り訂正符号する際、該可変長パケットがパケットサイズのMAX値以下のとき、該MAX値に合わせて該可変長パケットを“NULL”情報で埋めることを特徴とする請求項8に記載のパケット監視システム。
【請求項10】
送信側端末と受信側端末とを結ぶ通信経路を第一の中継装置で集約し、該集約した通信経路を第二の中継装置に接続し、該第二の中継装置から前記受信側端末へ接続するネットワークにおけるパケットロスをネットワーク管理システムで監視するパケット監視方法であって、
前記第一の中継装置で、前記第一の端末と前記第二の端末との通信に係る複数のパケットのそれぞれのヘッダ間で前方誤り訂正符号をし、前記符号演算の結果を冗長パケット化して前記複数のパケットと共に前記第二の中継装置に送信する第一の手順と、
前記第二の中継装置で、前記複数のパケットを前記受信側端末に送信し、かつ前記第一の中継装置から受信した前記冗長パケットと前記複数のパケットとの間で前方誤り訂正復号し、該訂正復号の演算結果を前記ネットワーク管理システムに通知する第二の手順と、
を備えることを特徴とするパケット監視方法。
【請求項11】
前記第一の中継装置と前記第二の中継装置との間を中継する第三の中継装置で、前記第一の中継装置から受信した前記冗長パケット及び前記複数のパケットを前記第二の中継装置に送信し、かつ前記冗長パケットと前記複数のパケットとの間で前方誤り訂正復号し、該訂正復号の演算結果を前記ネットワーク管理システムに通知する第三の手順を更に備えることを特徴とする請求項10に記載のパケット監視方法。
【請求項12】
前記第三の手順は、前記第一の中継装置から受信した前記複数のパケットのそれぞれのヘッダ間で前方誤り訂正符号し、該符号演算の結果を冗長パケット化して前記複数のパケットと共に前記第二の中継装置に送信する手順を更に有することを特徴とする請求項11に記載のパケット監視方法。
【請求項13】
前記第一の手順は、
前記第一の中継装置で、
前記送信側端末から前記複数のパケットを受信するパケット受信手順と、
該受信した前記複数のパケットを保存する手順と、
前記保存された前記複数のパケットのそれぞれのヘッダ間で前方誤り訂正符号し、該符号演算の結果を冗長パケット化するFEC符号演算手順と、
前記パケット受信手順から前記複数のパケットと、前記FEC符号演算手順から前記冗長パケットとをそれぞれ受信し、前記複数のパケット及び前記冗長パケットのそれぞれに前記符号演算に係る情報を有する第二ヘッダを付加するカプセル化手順と、
前記カプセル化手順から送信されたパケットを前記第二の中継装置又は前記第三の中継装置に送信するパケット送信手順と、
を備えることを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載のパケット監視方法。
【請求項14】
前記第二の手順は、
前記第二の中継装置で、
前記第一の中継装置又は前記第三の中継装置から前記複数のパケット及び前記冗長パケットを受信するパケット受信手順と、
前記複数のパケットの第二ヘッダを読み取るデカプセル化手順と、
前記パケット受信手順が受信した前記複数のパケット及び前記冗長パケットを保存する手順と、
前記保存された前記冗長パケットと前記複数のパケットとの間で前方誤り訂正復号をするFEC復号演算手順と、
前記訂正復号の演算結果を前記ネットワーク管理システムに通知するパケットロス監視手順と、
前記デカプセル化手順からパケットを受信し、該受信したパケットを前記受信側端末に送信するパケット送信手順と、
を備え、
前記デカプセル化手順は、前記複数のパケットのみを前記パケット送信手順に送信することを特徴とする請求項13に記載のパケット監視方法。
【請求項15】
前記第三の手順は、
前記第三の中継装置で、
前記第一の中継装置から前記複数のパケット及び前記冗長パケットを受信するパケット受信手順と、
前記パケット受信手順が受信した前記複数のパケット及び前記冗長パケットを保存する手順と、
前記保存された前記冗長パケットと前記複数のパケットとの間で前方誤り訂正復号をするFEC復号演算手順と、
前記訂正復号の演算結果を前記ネットワーク管理システムに通知するパケットロス監視手順と、
前記パケット受信手順から前記複数のパケット及び前記冗長パケットを受信し、該受信したパケットを前記受信側端末に送信するパケット送信手順と、
を備えることを特徴とする請求項14に記載のパケット監視方法。
【請求項16】
前記第三の手順は、
前記第三の中継装置で、前記複数のパケットのそれぞれのヘッダ間で前方誤り訂正符号し、該符号演算の結果を冗長パケット化するFEC符号演算手順を更に備え、
前記パケット送信手順は、前記冗長パケットを前記第二の中継装置に送信することを特徴とする請求項15に記載のパケット監視方法。
【請求項17】
前記第一の手順又は前記第三の手順は、
前記ヘッダを、前記複数のパケットにおいてネットワークプロトコルに係るヘッダを含む予め定められたパケットの一部又は全部の情報バイトであるとして、前方誤り訂正符号をすることを特徴とする請求項10乃至16のいずれか1項に記載のパケット監視方法。
【請求項18】
前記第一の手順又は前記第三の手順は、
前記ヘッダを含む可変長パケットの全部の情報バイトに対して前方誤り訂正符号する際、該可変長パケットがパケットサイズのMAX値以下のとき、該MAX値に合わせて該可変長パケットを“NULL”情報で埋めることを特徴とする請求項17に記載のパケット監視方法。
【請求項19】
送信側端末と受信側端末とを結ぶ通信経路を第一の中継装置で集約し、該集約した通信経路を第二の中継装置に接続し、該第二の中継装置から前記受信側端末へ接続するネットワークにおけるパケットロスをネットワーク管理システムで監視するパケット監視プログラムであって、
前記第一の端末と前記第二の端末との通信に係る複数のパケットのそれぞれのヘッダ間で前方誤り訂正符号をし、前記符号演算の結果を冗長パケット化して前記複数のパケットと共に前記第二の中継装置に送信する第一の処理を前記第一の中継装置に実行させ、
前記複数のパケットを前記受信側端末に送信し、かつ前記第一の中継装置から受信した前記冗長パケットと前記複数のパケットとの間で前方誤り訂正復号し、該訂正復号の演算結果を前記ネットワーク管理システムに通知する第二の処理を前記第二の中継装置に実行させることを特徴とするパケット監視プログラム。
【請求項20】
前記第一の中継装置と前記第二の中継装置との間を中継する第三の中継装置で、前記第一の中継装置から受信した前記冗長パケット及び前記複数のパケットを前記第二の中継装置に送信し、かつ前記冗長パケットと前記複数のパケットとの間で前方誤り訂正復号し、該訂正復号の演算結果を前記ネットワーク管理システムに通知する第三の処理を前記第三の中継装置に実行させることを特徴とする請求項19に記載のパケット監視プログラム。
【請求項21】
前記第三の処理は、前記第一の中継装置から受信した前記複数のパケットのそれぞれのヘッダ間で前方誤り訂正符号し、該符号演算の結果を冗長パケット化して前記複数のパケットと共に前記第二の中継装置に送信する処理を更に前記第三の中継装置に実行させることを特徴とする請求項20に記載のパケット監視プログラム。
【請求項22】
前記第一の処理は、
前記送信側端末から前記複数のパケットを受信するパケット受信処理と、
該受信した前記複数のパケットを保存する処理と、
前記保存された前記複数のパケットのそれぞれのヘッダ間で前方誤り訂正符号し、該符号演算の結果を冗長パケット化するFEC符号演算処理と、
前記パケット受信処理から前記複数のパケットと、前記FEC符号演算処理から前記冗長パケットとをそれぞれ受信し、前記複数のパケット及び前記冗長パケットのそれぞれに前記符号演算に係る情報を有する第二ヘッダを付加するカプセル化処理と、
前記カプセル化処理から送信されたパケットを前記第二の中継装置又は前記第三の中継装置に送信するパケット送信処理と、
を前記第一の中継装置に実行させることを特徴とする請求項19乃至21のいずれか1項に記載のパケット監視プログラム。
【請求項23】
前記第二の処理は、
前記第一の中継装置又は前記第三の中継装置から前記複数のパケット及び前記冗長パケットを受信するパケット受信処理と、
前記複数のパケットの第二ヘッダを読み取るデカプセル化処理と、
前記パケット受信処理が受信した前記複数のパケット及び前記冗長パケットを保存する処理と、
前記保存された前記冗長パケットと前記複数のパケットとの間で前方誤り訂正復号をするFEC復号演算処理と、
前記訂正復号の演算結果を前記ネットワーク管理システムに通知するパケットロス監視処理と、
前記デカプセル化処理からパケットを受信し、該受信したパケットを前記受信側端末に送信するパケット送信処理と、
を前記第二の中継装置に実行させ、
前記デカプセル化処理は、前記複数のパケットのみを前記パケット送信処理に送信することを特徴とする請求項22に記載のパケット監視プログラム。
【請求項24】
前記第三の処理は、
前記第一の中継装置から前記複数のパケット及び前記冗長パケットを受信するパケット受信処理と、
前記パケット受信処理が受信した前記複数のパケット及び前記冗長パケットを保存する処理と、
前記保存された前記冗長パケットと前記複数のパケットとの間で前方誤り訂正復号をするFEC復号演算処理と、
前記訂正復号の演算結果を前記ネットワーク管理システムに通知するパケットロス監視処理と、
前記パケット受信処理から前記複数のパケット及び前記冗長パケットを受信し、該受信したパケットを前記受信側端末に送信するパケット送信処理と、
を前記第三の中継装置に実行させることを特徴とする請求項23に記載のパケット監視プログラム。
【請求項25】
前記第三の処理は、
前記複数のパケットのそれぞれのヘッダ間で前方誤り訂正符号し、該符号演算の結果を冗長パケット化するFEC符号演算処理を更に前記第三の中継装置に実行させ、
前記パケット送信処理は、前記冗長パケットを前記第二の中継装置に送信することを特徴とする請求項24に記載のパケット監視プログラム。
【請求項26】
前記第一の処理又は前記第三の処理は、
前記ヘッダを、前記複数のパケットにおいてネットワークプロトコルに係るヘッダを含む予め定められたパケットの一部又は全部の情報バイトであるとして、前方誤り訂正符号をすることを特徴とする請求項19乃至25のいずれか1項に記載のパケット監視プログラム。
【請求項27】
前記第一の処理又は前記第三の処理は、
前記ヘッダを含む可変長パケットの全部の情報バイトに対して前方誤り訂正符号する際、該可変長パケットがパケットサイズのMAX値以下のとき、該MAX値に合わせて該可変長パケットを“NULL”情報で埋めることを特徴とする請求項26に記載のパケット監視プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2010−98578(P2010−98578A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−268589(P2008−268589)
【出願日】平成20年10月17日(2008.10.17)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】