説明

パネル取付具

【課題】ALCパネル等のパネルをパネル取付具を用いて建物躯体等に取り付ける際に、弾性キャップによりパネル取付具の抜け落ちを確実に防止することができると共に、パネルの挿入穴への弾性キャップの確実な挿入を確保することができる。
【解決手段】パネル1a、1bに形成される挿入穴10内に挿入される棒状体31を有するパネル取付具3であって、棒状体31の先端部に挿入穴10の内面に弾力的に嵌合する弾性キャップ32を被着し、棒状体31、弾性キャップ32及び挿入穴10の製作誤差を含む値において、弾性キャップ32の外径を挿入穴10の内径よりも大きく設定すると共に、弾性キャップ32の硬度をHs75以上Hs95以下とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばALC(軽量気泡コンクリート)パネル等のパネルを建築物の躯体あるいは開口部に取り付けて壁面を形成する場合などに用いるパネル取付具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ALCパネル等のパネルを建築物の躯体や開口部に取付けて壁面を形成する際のパネル取付構造は種々提案されており、その1つとして、特許文献1には、図5に示すように金属鋼板等よりなる基板30の一方の面に、丸棒鋼等の棒状体31を略垂直に起立させた状態で溶接等で一体的に固着してなるパネル取付具3を用いたパネル取付構造が提案されている。
【0003】
図5のパネル取付構造は、パネル取付具3により建築物の窓等の開口部の上方に、ALCパネル等のパネル1でまぐさ壁等を形成する場合の構成例であり、パネル1の下部の小口面に予め形成した挿入穴10内に、パネル取付具3の棒状体31を挿入して基板30を前記小口面に当接させ、その基板30とパネル1とを、前記開口部に沿って設けた水平片21と垂直片22とからなるアングル材であるパネル支持部材2の水平片21の上面に載置し、基板30を水平片21に溶接等で固着してパネル1を所定の位置に配置固定するようになっている。
【0004】
しかしながら、このパネル取付構造では、挿入穴10に対する棒状体31の嵌め合わせがきついと、棒状体31の挿入穴10への挿入が困難になったり、挿入穴10の周囲のパネル1の一部が損傷したり破損する等のおそれがある。逆に、挿入穴10に対する棒状体31の嵌め合わせが緩いと、例えば下向きに開口した挿入穴10内に棒状体31を挿入した状態でパネル取付具3をパネル1と共に持ち運んだり、所定の位置に配置する際に、パネル取付具3が抜け落ちるおそれがある。
【0005】
かかる問題点に対応すべく、特許文献2では、棒状体の周面に突起を設け、その棒状体を挿入穴内に挿入したときに、前記突起が挿入穴の内周面に食い込んでパネル取付具が抜け落ちることを防止することが提案されているが、この構成では、突起が挿入穴の内周面に食い込むときに突起のメッキが剥がれて発錆の原因になる、パネルを所定の位置に配置する際に取付具にぶつかり等で外力が加わると抜け落ちる、例えば地震等により躯体が大きく振動したり変形した場合には突起が挿入穴の内周面に深く食い込んでパネルに亀裂が生じたり、破損して欠落する等のおそれがある。
【0006】
そこで、特許文献3においては、パネル取付具の棒状体の先端部にゴム等よりなる弾性キャップを被着させて設け、そのパネル取付具の棒状体を弾性キャップとともにパネルの小口面に形成した挿入穴内に挿入する構成が提案されている。この構成は、弾性キャップの圧縮変形による挿入穴内への弾性キャップの容易な挿入、棒状体、弾性キャップや挿入穴の若干の製作誤差の弾性キャップの弾力による吸収、パネル取付具の不用意な抜け落ちの防止、パネルの破損や錆の発生の防止を意図している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実開昭58−85008号公報
【特許文献2】特開昭63−265046号公報
【特許文献3】特開2007−132033号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、特許文献3のパネル取付具の如く、単に棒状体の先端部の弾性キャップをパネル小口面の挿入穴内に挿入する構成では、棒状体、弾性キャップ、挿入穴のある程度以上の製作誤差が生じて、弾性キャップの直径が挿入穴径よりも小さくなった場合には、嵌合が緩くなってパネル取付具が抜け落ちる虞がある。また、挿入する弾性キャップの直径を挿入穴の穴径よりも大きくした場合に、弾性キャップが柔らかいゴム等の素材では、素材が破れて挿入できない虞もある。
【0009】
本発明は上記課題に鑑みて提案するものであって、ALCパネル等のパネルをパネル取付具を用いて建物躯体等に取り付ける際に、弾性キャップによりパネル取付具の抜け落ちを確実に防止することができると共に、パネルの挿入穴への弾性キャップの確実な挿入を確保することができるパネル取付具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のパネル取付具は、パネルに形成される挿入穴内に挿入される棒状体を有するパネル取付具であって、前記棒状体の先端部に前記挿入穴の内面に弾力的に嵌合する弾性キャップを被着し、前記棒状体、前記弾性キャップ及び前記挿入穴の製作誤差を含む値において、前記弾性キャップの外径を前記挿入穴の内径よりも大きく設定すると共に、前記弾性キャップの硬度をHs75以上Hs95以下とすることを特徴とする。
この構成によれば、棒状体、弾性キャップ及び挿入穴の製作誤差を含む値において、弾性キャップの外径を挿入穴の内径よりも大きく設定することにより、ALCパネル等のパネルをパネル取付具を用いて建物躯体等に取り付ける際に、弾性キャップによりパネル取付具の抜け落ちを確実に防止することができる。また、弾性キャップの硬度をHs75以上Hs95以下とすることにより、弾性キャップの必要十分な圧縮変形を得て且つ弾性キャップの破れ等の破損を防止して、パネルの挿入穴への弾性キャップの確実な挿入を確保することができる。更に、弾性キャップの硬度をHs75以上Hs95以下とすることにより、硬いゴム等の素材をパネルに確実に喰い込ませ、パネル取付具の抜け落ちをより確実に防止することができる。
【0011】
また、本発明のパネル取付具は、前記弾性キャップの外周面に軸方向に延びる溝を、周方向に所定間隔を開けて複数設けることを特徴とする。
この構成によれば、弾性キャップの断面形状が歯車型となって、弾性キャップと挿入穴の内面との接触面積を少なくして挿入時の摩擦抵抗を低減でき、更に、弾性キャップの溝以外の当接部を溝内を利用して変形することを可能にし、弾性キャップの変形可能量を大きくすることができることから、弾性キャップが大きめで嵌め合わせがきつい場合等でも、棒状体及び弾性キャップの挿入穴への一層容易な挿入を確保することができる。また、弾性キャップを挿入穴に挿入した状態では、弾性復帰した弾性キャップがより強くパネルに食い込んで強く嵌合され、更に、弾性キャップの溝以外の当接部の挿入穴内面に接触する面積も、弾性キャップに突起や突条を形成してこれらを接触する場合に比べて大きく確保でき十分な接触面積を有することから、パネル取付具の抜け落ちを一層確実に防止することができる。また、弾性キャップの材質を硬度Hs75以上Hs95以下とし、且つその断面形状を歯車型にすることによって、弾性キャップの直径をより大きく設計することが可能となる。
【発明の効果】
【0012】
本発明のパネル取付具は、ALCパネル等のパネルをパネル取付具を用いて建物躯体等に取り付ける際に、弾性キャップによりパネル取付具の抜け落ちを確実に防止することができる。従って、例えば下向きに開口した挿入穴内にパネル取付具の棒状体を挿入した状態でパネルを持ち運んだり、所定の施工位置等に配置する際に、パネル取付具が不用意に抜け落ちることを確実に防止することができる。また、弾性キャップの硬度をHs75以上Hs95以下とすることにより、弾性キャップの必要十分な圧縮変形を得て且つ弾性キャップの破れ等の破損を防止して、パネルの挿入穴への弾性キャップの確実な挿入を確保することができる。更に、弾性キャップの硬度をHs75以上Hs95以下とすることにより、硬いゴム等の素材をパネルに確実に喰い込ませ、パネル取付具の抜け落ちをより確実に防止することができる。
【0013】
同時に、地震等で躯体が大きく振動したり変形した場合にも、弾性キャップの緩衝作用で振動等を軽減できると共に、棒状体が挿入穴の内面に直接当たることがないから、パネルに損傷や亀裂が生じたりパネルが欠落することを防止することができる。また、棒状体、弾性キャップ及び挿入穴の製作誤差等を吸収できるから製造時の歩留まりが向上して容易・安価な製造が可能である。また、弾性キャップを用いることにより、錆の発生も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明による第1実施形態のパネル取付具を用いたパネル取付構造を示す縦断面図。
【図2】図1のパネル取付構造の要部の斜視図。
【図3】第1実施形態のパネル取付具の斜視図。
【図4】(a)は第2実施形態のパネル取付具における弾性キャップの平面図、(b)は第2実施形態のパネル取付具における弾性キャップの正面図。
【図5】従来のパネル取付構造の一例を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
〔第1実施形態のパネル取付具及びパネル取付構造〕
本発明による第1実施形態のパネル取付具及びそのパネル取付具を用いたパネル取付構造について説明する。図1は本発明による実施形態のパネル取付具を用いたパネル取付構造を示す縦断面図、図2は図1のパネル取付構造の要部の斜視図、図3は実施形態のパネル取付具の斜視図である。
【0016】
第1実施形態におけるパネル取付構造は、図1及び図2に示すように、ビル等の建築物Aにおける窓等の開口部A1の上側と下側とに設けられる、まぐさ壁と腰壁とを形成するためのパネル1a、1bに適用したものであり、パネル1a、1bとして本例ではALCパネルが用いられている。
【0017】
開口部A1には、その開口縁部に沿うようにしてパネル支持部材2が設けられ、パネル支持部材2は、水平片21と垂直片22とからなるアングル材である上下一対の横材2a、2bと、図1で前後一対の縦材(図では手前側の縦材は不図示)2c、2cとで略方形枠状に形成されている。各横材2a、2bの両端部は、それぞれ縦材2c、2cの側面に溶接等で一体的に固着され、各縦材2cの上下両端部は、それぞれ建築物の梁材等の躯体に取り付け支持されている(図示省略)。
【0018】
上記まぐさ壁と腰壁とを形成するための上下のパネル1a、1bは、それぞれ上側の横材2aの上方と下側の横材2bの下方とに配置され、上側のパネル1aの下部は上側の横材2aに、また下側のパネル1bの上部は下側の横材2bに、それぞれパネル取付具3を介して取り付けられている。
【0019】
第1実施形態のパネル取付具3は、図3に示すように、金属鋼板等よりなる基板30の一方の面に、金属棒鋼等よりなる棒状体31を略垂直に起立させた状態で溶接等により一体的に固着し、棒状体31の基板30と反対側の先端部にゴム等よりなる有底略筒状の弾性キャップ32を嵌めた構成である。尚、図示例の棒状体31は丸棒鋼を用いたものであるが、角棒鋼等の適宜形状の棒状体を用いることが可能である。
【0020】
各パネル取付具3は、各基板30をアングル材である横材2a、2bの水平片21の上面側又は下面側に配置して溶接等で取り付けられると共に、先端部に弾性キャップ32が被着されている各棒状体31を、パネル1a、1bの小口面に形成されている挿入穴10内に挿通して嵌合され、棒状体31の弾性キャップ32が挿入穴10の内面に弾力的に圧接嵌合されるようになっている。
【0021】
そして、パネル取付具3においては、棒状体31、弾性キャップ32及び挿入穴10の製作誤差を含む値において、弾性キャップ32の外径が挿入穴10の内径よりも大きく設定されていると共に、弾性キャップ32は、硬度Hs75以上Hs95以下のゴム等の弾性材で形成されている。
【0022】
尚、各パネル1a、1bの小口面と、横材2a、2bの水平片21との間には基板30が介在し、基板30が存在する箇所以外の各パネル1a、1bの小口面と横材2a、2bの水平片21との間には、基板30の厚さに相当する空隙が設けられている。この空隙によって例えば地震等で躯体が変形もしくは変位したときに、各パネル1a、1bがパネル支持部材2に押し付けられて損傷することを防止することができる。また、パネル1aの上部及びパネル1bの下部は、それぞれ従来公知のいわゆるイナズマプレートやアングル材等を介して梁材等の建物躯体に取り付けられている(図示省略)。図1において、11は開口部A1の側方に設けられるパネル又は柱である。
【0023】
第1実施形態においては、パネル取付具3の棒状体31の先端部にゴム等の弾性キャップ32を挿入嵌合し、棒状体31及び弾性キャップ32を挿入穴10の内面に弾力的に圧接嵌合するようにしたことから、例えば図2のように下向きに開口した挿入穴10内にパネル取付具3の棒状体31を挿入した状態でパネル1a、1bを持ち運んだり、所定の施工位置に配置する際にパネル取付具3が不用意に抜け落ちることを抑制することができる。また、地震等で躯体が大きく振動したり変形した場合にも、弾性キャップ32の緩衝作用で振動等を軽減できると共に、棒状体31が挿入穴10の内面に直接当たることがないことから、パネル1a、1bに損傷や亀裂が生じたり、パネル1a、1bが欠落することを防止できる。また、パネル取付具3の棒状体31を挿入穴10内に挿入する際には、弾性キャップ32を圧縮変形して挿入することができると共に、棒状体31、弾性キャップ32及び挿入穴10に製作誤差等があっても、弾性キャップ32の弾力で吸収することが可能なことから、製造時の歩留まりを向上して容易且つ安価な製造が可能となる。
【0024】
更に、弾性キャップ32の直径を製作誤差を含む最大値において挿入穴10の直径よりも大きく設定することにより、パネル取付具3の抜け落ちを確実に防止することができる。また、弾性キャップ32の硬度をHs75以上Hs95以下とすることにより、弾性キャップ32の必要十分な圧縮変形を得て且つ弾性キャップ32の破れ等の破損を防止して、挿入穴10への弾性キャップ32の確実な挿入を確保することができる。更に、弾性キャップ32の硬度をHs75以上Hs95以下とすることにより、硬いゴム等の素材をパネル1a、1bに確実に喰い込ませ、パネル取付具3の抜け落ちをより確実に防止することができる。
【0025】
〔第2実施形態のパネル取付具〕
次に、第2実施形態のパネル取付具について説明する。図4は第2実施形態のパネル取付具における弾性キャップの平面図及び正面図である。
【0026】
第2実施形態のパネル取付具3mは、第1実施形態と同様のパネル取付構造等に用いられるものであり、図4に示すように、第1実施形態と同一の基板30に設けられる棒状体31とを有し、棒状体31に被着される弾性キャップ32mだけが第1実施形態と異なる。弾性キャップ32mは、棒状体31の基板30と反対側の先端部に嵌められるゴム等よりなる有底略筒状で、基本的な形状は第1実施形態と同一であるが、その外周面に軸方向(棒状体31の挿入方向)に延びる溝33mが形成されており、溝33mは周方向に所定間隔を開けて複数形成されている。棒状体31への被着時の弾性キャップ32mの外径が14〜24mmである場合に、例えば溝33mは周方向に略等間隔で3〜18個形成し、その溝幅を1mm以上4mm以下、その溝深さを0.5mm以上3mm以下とすると好適であり、図示例における溝33mは弾性キャップ32mの全周に亘って等間隔で12個形成し、その溝幅は2mm、その溝深さは1mmで形成している。
【0027】
溝33m・33mの間の部分は、図示省略する挿入穴10の内面と当接して嵌合する当接部34mになっている。当接部34mは、棒状体31に被着された弾性キャップ32mの外径を構成し、パネル取付具3においては、棒状体31、弾性キャップ32m及び挿入穴10の製作誤差を含む値において、弾性キャップ32mの外径が挿入穴10の内径よりも大きく設定されている。尚、弾性キャップ32mは、第1実施形態と同様に、硬度Hs75以上Hs95以下のゴム等の弾性材で形成されている。
【0028】
第2実施形態においては、弾性キャップ32mの断面形状が歯車型となって、弾性キャップ32mと挿入穴10の内面との接触面積を少なくして挿入時の摩擦抵抗を低減でき、更に、弾性キャップ32mの溝33m以外の当接部34mを溝33m内を利用して変形することを可能にし、弾性キャップ32mの変形可能量を大きくすることができることから、弾性キャップ32mが大きめで嵌め合わせがきつい場合等でも、棒状体31及び弾性キャップ32mの挿入穴10への一層容易な挿入を確保することができる。
【0029】
また、弾性キャップ32mを挿入穴10に挿入した状態では、弾性復帰した弾性キャップ32mがより強く挿入穴10に食い込んで強く嵌合され、更に、弾性キャップ32mの溝33m以外の当接部34mの挿入穴10の内面に接触する面積も、弾性キャップに突起や突条を形成してこれらを接触する場合に比べて大きく確保でき十分な接触面積を有することから、パネル取付具3mの抜け落ちを一層確実に防止することができる。また、弾性キャップ32mの材質を硬度Hs75以上Hs95以下とし、且つその断面形状を歯車型にすることによって、弾性キャップ32mの直径をより大きく設計することが可能となる。
【0030】
〔実施形態の変形例等〕
本明細書開示の発明は、各発明や実施形態の構成の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものを含み、下記の変形例も包含する。例えば本発明のパネル取付具は、上記実施形態のような、まぐさ壁や腰壁に限らず、一般の壁、および布基礎用、躯体用等の壁を形成する場合にも適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明のパネル取付具は、例えばALCパネル等のパネルを建築物の躯体あるいは開口部に取り付けて壁面を形成する場合等に利用することができる。
【符号の説明】
【0032】
1a、1b…パネル 10…挿入穴 11…パネル又は柱 2…パネル支持部材 21…水平片 22…垂直片 2a、2b…横材 2c…縦材 3、3m、3n…パネル取付具 30…基板 31…棒状体 32、32m…弾性キャップ 33m…溝 34m…当接部 A…建築物 A1…開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネルに形成される挿入穴内に挿入される棒状体を有するパネル取付具であって、
前記棒状体の先端部に前記挿入穴の内面に弾力的に嵌合する弾性キャップを被着し、
前記棒状体、前記弾性キャップ及び前記挿入穴の製作誤差を含む値において、前記弾性キャップの外径を前記挿入穴の内径よりも大きく設定すると共に、
前記弾性キャップの硬度をHs75以上Hs95以下とすることを特徴とするパネル取付具。
【請求項2】
前記弾性キャップの外周面に軸方向に延びる溝を、周方向に所定間隔を開けて複数設けることを特徴とする請求項1記載のパネル取付具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−236691(P2011−236691A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−110820(P2010−110820)
【出願日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【出願人】(399117730)住友金属鉱山シポレックス株式会社 (195)
【Fターム(参考)】