パラメータ設定システムおよび通信機器およびパラメータ設定方法およびパラメータ設定プログラム
【課題】ネットワークに接続される同じタイプの画像形成装置より取得したパラメータから信頼性の高いパラメータを選択して自機器に設定するパラメータ設定システムおよび通信機器およびパラメータ設定方法およびパラメータ設定プログラムを提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nからパラメータ関連情報を受信して、パラメータ関連情報に含まれるパラメータ情報に基づいて、信頼性の高いパラメータを選択して自機器に設定する。
【解決手段】画像形成装置100は、画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nからパラメータ関連情報を受信して、パラメータ関連情報に含まれるパラメータ情報に基づいて、信頼性の高いパラメータを選択して自機器に設定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パラメータ設定システムおよび通信機器およびパラメータ設定方法およびパラメータ設定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置にはその装置に備えられる様々な機能を実行させるために、各種パラメータ(設定値)が設定される。
【0003】
例えば、近年には、インターネットに接続して様々なサービスを行うためにDNSサーバIPアドレスが設定される画像形成装置や、電子メール機能を備えて様々なサービスを行う為にサービスの送信先となる電子メールアドレスが設定される画像形成装置等が存在する。
【0004】
そして、特許文献1には、メールサーバに格納されたパラメータ(設定値)もしくはファームウェアを取得して、自機器に設定する印刷装置システムとその制御方法とが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−092305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ネットワークに接続される同じタイプの画像形成装置より取得したパラメータから信頼性の高いパラメータを選択して自機器に設定するパラメータ設定システムおよび通信機器およびパラメータ設定方法およびパラメータ設定プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する為に、請求項1の発明のパラメータ設定システムは、複数の通信機器が通信回線に接続され、前記通信機器は、前記通信回線に接続される自機器以外の前記通信機器に設定されるパラメータについて該パラメータと該パラメータに関する情報であるパラメータ情報とを含むパラメータ関連情報を該通信機器から取得するパラメータ関連情報取得手段と、前記パラメータ関連情報取得手段で取得したパラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を該パラメータ毎に集計する集計手段と、自機器に設定する前記パラメータを前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づき選択するパラメータ選択手段と、前記パラメータ選択手段で選択したパラメータを自機器に設定する設定手段とを具備するように構成される。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記パラメータ関連情報取得手段は、一定期間の間、前記パラメータ関連情報を取得し、前記集計手段は、前記パラメータ関連情報取得手段が一定期間の間に取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を集計し、前記パラメータ選択手段は、前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で一定期間の間に取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づき選択するように構成される。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記集計手段で集計される前記パラメータ情報は、前記パラメータが使用された使用回数、前記使用回数のうち前記パラメータが正常に動作した回数である正常動作回数、前記パラメータが前記通信機器に設定された期間、前記パラメータが使用された最新の日時の少なくともいずれか1つを含むように構成される。
【0010】
また、請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかの発明において、前記パラメータ選択手段は、前記パラメータ情報に含まれる前記パラメータ毎に設定される運用ルールに従って前記パラメータを選択するように構成される。
【0011】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記運用ルールは、前記パラメータ情報に含まれる前記正常動作回数が最も多い前記パラメータを選択するように構成される。
【0012】
また、請求項6の発明は、請求項4の発明において、前記運用ルールは、前記パラメータ情報に含まれる前記正常動作回数が1以上である前記パラメータを全て選択するように構成される。
【0013】
また、請求項7の発明は、請求項4の発明において、前記運用ルールは、前記パラメータ情報に含まれる前記正常動作回数が1以上である前記パラメータの中から、前記パラメータ情報に含まれる前記期間が最長となる前記パラメータを選択するように構成される。
【0014】
また、請求項8の発明は、請求項4の発明において、前記運用ルールは、前記パラメータ情報に含まれる前記正常動作回数が1以上である前記パラメータの中から、前記パラメータ情報に含まれる前記最新の日時が最も新しい前記パラメータを選択するように構成される。
【0015】
また、請求項9の発明は、請求項1から8のいずれかの発明において、前記通信機器は、前記設定手段で設定した前記パラメータのパラメータ関連情報の取得元である前記通信機器の識別情報を記憶する記憶手段と、前記設定手段で設定した前記パラメータに問題があるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段で問題があると判断されたパラメータの前記パラメータ関連情報の取得元である前記通信機器に対して、前記記憶手段に記憶する識別情報に基づき該パラメータに問題があることを示す問題有通知を通知する通知手段とを更に具備するように構成される。
【0016】
また、請求項10の発明は、請求項1から9のいずれかの発明において、前記パラメータ関連情報取得手段は、前記自機器以外の前記通信機器に対して、パラメータ関連情報取得要求を送り、前記パラメータ関連情報取得要求に応じて前記自機器以外の前記通信機器から送られる前記パラメータ関連情報を受信して取得するように構成される。
【0017】
また、請求項11の発明は、請求項10の発明において、前記パラメータ関連情報の取得元となる前記通信機器は、前記パラメータ関連情報取得要求を受信して、自機器に設定されているパラメータについてのパラメータ関連情報を作成して、前記パラメータ関連情報取得要求を送信したパラメータの要求元となる前記通信機器に当該パラメータ関連情報を送信するパラメータ関連情報送信手段を具備するように構成される。
【0018】
また、請求項12の発明は、請求項9から11のいずれかの発明において、前記通信機器は、前記通知手段による前記問題有通知を受信すると、前記問題有通知で示される前記パラメータを自機器の設定から解除する設定解除手段を具備するように構成される。
【0019】
また、請求項13の発明は、請求項12の発明において、前記通信機器は、前記設定解除手段で前記パラメータの自機器への設定を解除した後に、前記パラメータ関連情報取得手段で前記パラメータ関連情報を取得し、前記集計手段で前記パラメータ情報を集計し、前記選択手段で前記パラメータを選択し、前記設定手段で前記パラメータを自機器に設定するように構成される。
【0020】
また、請求項14の発明は、請求項1から13のいずれかの発明において、前記通信機器は、用紙に画像を形成する画像形成装置であるように構成される。
【0021】
また、請求項15の発明の通信機器は、自機器と同じ構成を有する通信機器に設定されるパラメータについて該パラメータと該パラメータに関する情報であるパラメータ情報とを含むパラメータ関連情報を自機器以外の前記通信機器と通信して該通信機器から取得するパラメータ関連情報取得手段と、前記パラメータ関連情報取得手段で取得したパラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を該パラメータ毎に集計する集計手段と、自機器に設定する前記パラメータを前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づき選択するパラメータ選択手段と、前記パラメータ選択手段で選択したパラメータを自機器に設定する設定手段とを具備するように構成される。
【0022】
また、請求項16の発明のパラメータ設定方法は、自機器と同じ構成を有する通信機器に設定されるパラメータについて該パラメータと該パラメータに関する情報であるパラメータ情報とを含むパラメータ関連情報を自機器以外の前記通信機器と通信して該通信機器からパラメータ関連情報取得手段により取得し、前記パラメータ関連情報取得手段で取得したパラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を該パラメータ毎に集計手段により集計し、自機器に設定する前記パラメータを前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づきパラメータ選択手段により選択し、前記パラメータ選択手段で選択したパラメータを自機器に設定する。
【0023】
また、請求項17の発明のパラメータ設定プログラムは、コンピュータを、自機器と同じ構成を有する通信機器に設定されるパラメータについて該パラメータと該パラメータに関する情報であるパラメータ情報とを含むパラメータ関連情報を自機器以外の前記通信機器と通信して該通信機器から取得するパラメータ関連情報取得手段、前記パラメータ関連情報取得手段で取得したパラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を該パラメータ毎に集計する集計手段、自機器に設定する前記パラメータを前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づき選択するパラメータ選択手段、前記パラメータ選択手段で選択したパラメータを自機器に設定する設定手段として機能させる。
【発明の効果】
【0024】
請求項1の発明によれば、構成が同じ通信機器から取得したパラメータ情報に基づいて自機器に設定されるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0025】
請求項2の発明によれば、一定期間の間に取得したパラメータ情報の中から設定されるパラメータが選択される。
【0026】
請求項3の発明によれば、使用回数、正常動作回数、設定期間、最新使用日時のいずれかに基づいて自機器に設定されるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0027】
請求項4の発明によれば、パラメータ毎に設定される運用ルールに従ってパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0028】
請求項5の発明によれば、正常動作回数が最も多いパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0029】
請求項6の発明によれば、正常動作したパラメータが全て選択されるという効果を奏する。
【0030】
請求項7の発明によれば、正常動作して設定期間が最長であるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0031】
請求項8の発明によれば、正常動作して最新に使用されたパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0032】
請求項9の発明によれば、設定したパラメータに問題がある場合には、そのパラメータの取得元である通信機器に問題有通知を通知することができるという効果を奏する。
【0033】
請求項10の発明によれば、構成が同じ通信機器から取得したパラメータ情報に基づいて自機器に設定されるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0034】
請求項11の発明によれば、構成が同じ通信機器から取得したパラメータ情報に基づいて自機器に設定されるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0035】
請求項12の発明によれば、問題有通知で示されるパラメータの設定が自機器から解除されるという効果を奏する。
【0036】
請求項13の発明によれば、問題有通知で示されるパラメータの設定が自機器から解除された後に、構成が同じ通信機器から取得したパラメータ情報に基づいて自機器に設定されるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0037】
請求項14の発明によれば、構成が同じ画像形成装置から取得したパラメータ情報に基づいて自機器に設定されるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0038】
請求項15の発明によれば、構成が同じ通信機器から取得したパラメータ情報に基づいて自機器に設定されるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0039】
請求項16の発明によれば、構成が同じ通信機器から取得したパラメータ情報に基づいて自機器に設定されるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0040】
請求項17の発明によれば、構成が同じ通信機器から取得したパラメータ情報に基づいて自機器に設定されるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】図1はパラメータ自動設定システム1の構成を示す図である。
【図2】図2は画像形成装置(100、100−1、100−2、・・・100−n)が有する機能を示すブロック図である。
【図3】図3はパラメータ送信機能155によって作成されるパラメータ関連情報を示す表である。
【図4】図4はパラメータ自動設定システム1でパラメータ関連情報取得要求が送られることに係る処理を示すフローチャートである。
【図5】図5はパラメータ集計機能152による処理を示す表である。
【図6】図6はパラメータ選択機能153による処理を示す表である。
【図7】図7はパラメータ集計機能152による処理を示す表である。
【図8】図8はパラメータ選択機能153による処理を示す表である。
【図9】図9は画像形成装置100で行なわれるパラメータチェック処理を示すフローチャートである。
【図10】図10は画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nとして動作する場合の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、本発明の実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0043】
まず、本願発明に係るパラメータ自動設定システム1について、図1を参照して説明を行う。
【0044】
図1は、パラメータ自動設定システム1の構成を示す模式図である。
【0045】
パラメータ自動設定システム1には、複数台の画像形成装置100、パーソナルコンピュータ200、管理者サーバ300が通信回線2に接続されており、各装置は互いに通信可能に接続されている。
【0046】
また、通信回線2はインターネットに接続しており、各装置は通信回線2を介してインターネットにアクセス可能である。
【0047】
パラメータ自動設定システム1の通信回線2に接続される複数の画像形成装置100は同じ機能と同じ構成を有しているが、パラメータの要求元として動作する場合を画像形成装置100として説明し、パラメータが要求される要求先等として動作する場合をそれぞれ画像形成装置100−1、画像形成装置100−2、・・・画像形成装置100−nとして説明を行う。つまり、通信回線2に接続される画像形成装置(画像形成装置100、100−1、100−2、・・・100−n)は、その動作する機能によって画像形成装置100として説明されたり、また、画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nとして説明される。
【0048】
画像形成装置100は、CPU(Central Processing Unit)(101)、RAM(Random Access Memory)(102)、ROM(Read Only Memory)(103)、通信インタフェース(以下、図面と共に通信I/Fと記す)104、HDD(Hard Disk Drive)(105)、表示/操作部106、印刷実行部107を有する。
【0049】
画像形成装置100は、原稿を読み取るスキャナ機能や複写機能を有する複合機であってもよい。
【0050】
CPU(101)は、画像形成装置100を統括的に制御する。
【0051】
RAM(102)は、書き換え可能な揮発性の記憶装置であり、ROM(102)に記憶されるプログラムを動作させるシステム変数等を一時記憶する。
【0052】
ROM(103)は、不揮発性メモリであり、画像形成装置100を動作させるプログラム等を記憶する。
【0053】
通信I/F(104)は、通信回線2と接続され、通信回線2を介して情報を授受する。
【0054】
HDD(105)は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、印刷する画像データをスプールしたり、パラメータ自動設定システム1内の他の画像形成装置(画像形成装置100−1、100−2、・・・100−n)から取得し集計したパラメータを記憶したりする。
【0055】
表示/操作部106は、液晶のタッチパネルで構成され、操作者からの指示を受け付け、操作者に情報を表示する。
【0056】
印刷実行部107は、印刷エンジンで構成され、画像データを用紙に印刷して排出する。
【0057】
パーソナルコンピュータ(以下、図面と共にPCと記す)200は、表示部201、入力部202、演算部203、記憶部204、制御部205を有する。
【0058】
表示部201は、ディスプレイで構成され、演算部203で演算した結果等の情報をPC(200)の操作者に表示する。
【0059】
入力部202は、マウスやキーボードで構成され、操作者がPC(200)に指示を入力する際に使用される。
【0060】
演算部203は、CPUで構成され、制御部204の指示に従って演算を実行する。
【0061】
制御部204は、CPUで構成され、演算部203に対して制御を行う。
【0062】
記憶部205は、HDD、RAM、ROM等で構成され、画像形成装置100のプリンタドライバ106やPC(200)を動作させるプログラムやOS(Operating System)等を記憶する。
【0063】
管理者サーバ300は、表示部301は、ディスプレイで構成され、演算部303で演算した結果等の情報を管理者サーバ300の操作者に表示する。
【0064】
入力部302は、マウスやキーボードで構成され、操作者が管理者サーバ300に指示を入力する際に使用される。
【0065】
演算部303は、CPUで構成され、制御部304の指示に従って演算を実行する。
【0066】
制御部304は、CPUで構成され、演算部303に対して制御を行う。
【0067】
記憶部305は、HDD、RAM、ROM等で構成され、管理者サーバ300を動作させるプログラムやOS等を記憶する。
【0068】
このように構成されるパラメータ自動設定システム1では、パラメータの要求元でパラメータを設定する画像形成装置100が、要求先となる画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nにパラメータ関連情報取得要求を行う。
【0069】
パラメータ関連情報取得要求を受けた画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nは、各々の自機器のパラメータ関連情報を、要求元である画像形成装置100に応答する。
【0070】
ここでパラメータ関連情報は、自機器に設定されているパラメータの種類、設定値、そのパラメータによる動作状況、そのパラメータが使用された使用回数、その使用回数のうち正常動作した回数、そのパラメータが自機器に設定されている期間、そのパラメータが使用された最新の使用日時、そのパラメータの運用ルール等である。
【0071】
画像形成装置100は、パラメータ関連情報を受信する。 画像形成装置100は、一定期間、パラメータ関連情報の受信を行う。
【0072】
そして、画像形成装置100は、その一定期間の間に受信したパラメータ関連情報を集計して、信頼性、有効性の高いパラメータを選択する。
【0073】
画像形成装置100は、そのようにして選択されたパラメータを自機器に設定する。
【0074】
また、画像形成装置100は、自機器に設定したパラメータによって自機器の動作が失敗したときには、そのパラメータのパラメータ関連情報を送信してきた画像形成装置に対して、そのパラメータに問題があることを示すNG(No Good)通知を送信する。
【0075】
NG通知を受信した画像形成装置は、NG通知で示されたパラメータの自機器に対する設定を無効(無効化)にして、その後は、パラメータの要求元としての処理を行なってパラメータの設定を行う。
【0076】
次に、画像形成装置100が有する機能について、図2を参照して説明を行う。
【0077】
図2は、画像形成装置100が有する機能を示すブロック図である。
【0078】
画像形成装置100は、図2に示すように、パラメータ取得機能151、パラメータ集計機能152、パラメータ選択機能153、パラメータ設定機能154、パラメータ送信機能155、パラメータ解除機能156を有する。
【0079】
尚、画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nは、画像形成装置100と同じ機能と同じ構成を有している同じタイプの画像形成装置であるので、あたりまえであるが、画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nも図2に示すパラメータ取得機能151、パラメータ集計機能152、パラメータ選択機能153、パラメータ設定機能154、パラメータ送信機能155、パラメータ解除機能156を有する。
【0080】
パラメータ取得機能151、パラメータ集計機能152、パラメータ選択機能153、パラメータ設定機能154は、自機器がパラメータの要求元(画像形成装置100)として動作する場合に機能するものである。
【0081】
また、パラメータ送信機能155は、自機器がパラメータ関連情報取得要求を受信する要求先(画像形成装置100−1、100−2、・・・100−n)として動作する場合に機能するものである。
【0082】
また、パラメータ解除機能156は、前述の要求元の場合或いは前述の要求先の場合に機能される。
【0083】
それぞれの機能について説明すると、パラメータ取得機能151は、CPU(101)、RAM(102)、通信I/F(104)等により実行される。
【0084】
パラメータ取得機能151は、通信I/F(104)からブロードキャスト(SNMP(Simple Network Management Protocol)やMIB(Management Information Base)や独自プロトコル等の利用が可能)により、自機器である画像形成装置と同じタイプの(パラメータ取得機能151、パラメータ集計機能152、パラメータ選択機能153、パラメータ設定機能154、パラメータ送信機能155、パラメータ解除機能156を有する)画像形成装置の検索を行い、検索された画像形成装置(画像形成装置100−1、100−2、・・・100−n)に対してパラメータ関連情報取得要求を送る。
【0085】
パラメータ取得機能151は、自機器が送ったパラメータ関連情報取得要求に対応して各画像形成装置(画像形成装置100−1、100−2、・・・100−n)から送信されるパラメータ関連情報を通信I/F(104)で受信する。
【0086】
パラメータ取得機能151は、受信したパラメータ関連情報をRAM(102)或いはHDD(105)に記憶する。
【0087】
パラメータ集計機能152は、CPU(101)、RAM(102)等により実行される。
【0088】
パラメータ集計機能152は、パラメータ取得機能151が取得したパラメータ関連情報が複数の画像形成装置から取得されたものである場合に、同じ設定値毎にパラメータ関連情報をまとめる処理(集計処理)を行う。
【0089】
そして、パラメータ集計機能152により集計された集計結果はHDD(105)に記憶される。
【0090】
パラメータ選択機能153は、CPU(101)、RAM(102)等により実行される。
【0091】
パラメータ選択機能153は、パラメータ集計機能152が集計したパラメータ関連情報に基づいて、信頼性の高いパラメータ(設定値)を選択する。
【0092】
パラメータ設定機能154は、CPU(101)、RAM(102)等により実行される。
【0093】
パラメータ設定機能154は、パラメータ選択機能153によって選択された設定値を自機器に設定する処理を行う。
【0094】
パラメータ送信機能155は、CPU(101)、通信I/F(104)、HDD(105)等により実行される。
【0095】
パラメータ送信機能155は、通信I/F(104)がパラメータ関連情報取得要求を受信した場合に、自機器に設定されているパラメータ(設定値)に関連するパラメータ関連情報を作成し、そのパラメータ関連情報取得要求を送信した画像形成装置100に対して作成したパラメータ関連情報を送信する。
【0096】
パラメータ解除機能156は、CPU(101)、通信I/F(104)等により実行される。
【0097】
パラメータ解除機能156は、パラメータの要求元である画像形成装置100が設定したパラメータ(設定値)に問題がある場合に、そのパラメータ(設定値)の自機器に対する設定を無効にする機能であり、また、パラメータの要求先(画像形成装置100−1、100−2、・・・100−n)としてNG通知を受信した場合に、そのNG通知で示されるパラメータ(設定値)の自機器に対する設定を無効にする機能である。
【0098】
パラメータ解除機能156は、あるパラメータ(設定値)の自機器に対する設定を無効にした後に、その無効にしたパラメータ(設定値)の自機器におけるパラメータ関連情報(パラメータの種類、設定値、動作状況、使用回数、正常動作回数、設定期間、最新使用日時、運用ルール等)にNGフラグをセットしてHDD(105)に記憶する。そうすることで、HDD(105)に記憶される情報を表示/操作部106に表示して確認する操作者は、NGフラグがセットされているパラメータ(設定値)を問題のあるパラメータであると認識することができる。
【0099】
次に、実際にパラメータ関連情報取得要求を受信したパラメータの要求先となる画像形成装置(画像形成装置100−1、100−2、・・・100−n)で作成されるパラメータ関連情報について、図3を参照して説明を行う。
【0100】
図3はパラメータ送信機能155によって作成されるパラメータ関連情報を示す表であり、図3(a)は例として画像形成装置100−1で作成されたパラメータ関連情報を示す表であり、図3(b)は例として図3(a)で示した画像形成装置100−1とは異なる画像形成装置100−2で作成されたパラメータ関連情報を示す表である。
【0101】
図3(a)に示すように、パラメータ関連情報は、パラメータの種類(パラメータの名前、そのパラメータの種類を示す詳細)を示す内容(参照番号31)、機器に設定される設定値(参照番号32)、そのパラメータの実績を示す動作状況(参照番号33)、そのパラメータの使用回数とそのうちの正常動作した回数(参照番号34)、そのパラメータが自機器に設定されている期間と最近の使用日時(参照番号35)、そのパラメータの運用ルール(参照番号36)である。
【0102】
図3(a)に示す例(参照番号41)では、パラメータの名前は「DNSサーバIPアドレス」であり、詳細は「プライマリ」であり、設定値は「192.168.1.1」であり、使用回数(正常動作回数)は「5(5)」であり、設定期間(最新使用日時)は「28日(2010/03/01 15:10)」であり、運用ルールは「A」である。
【0103】
また、図3(b)に示す例(参照番号42)では、パラメータの名前は「アドレス帳」であり、詳細は「宛先1」であり、設定値は「test@sample.com」であり、使用回数(正常動作回数)は「12(12)」であり、設定期間(最新使用日時)は「10日(2010/02/25 0:10)」であり、運用ルールは「B」である。
【0104】
ここで設定値とは、実際に機器に設定される値を示すものである。
【0105】
動作状況とは、パラメータの実績を示すものであり、例えば、
「◎:正常動作実績があり、誤動作がない」
「○:正常動作実績があり、誤動作が少ない」
「△:正常動作実績があり、誤動作が多い」
「×:正常動作実績がない」
「空欄:使用実績がない」
、というように評価されている。
【0106】
運用ルールとは、パラメータ選択機能153が信頼性の高いパラメータ(設定値)を選択する際に適用されるルールを示すものである。
【0107】
運用ルールは、例えば、
「A:正常動作実績の最も高い設定値を選択する。」
「B:正常動作実績がある設定値を全て選択する。」
「C:正常動作実績があり、設定期間が最も長い設定値を選択する。」
「D:正常動作実績があり、最も最近に使用された(使用された日時が最も新しい)設定値を選択する。」
、というルールである。
【0108】
次に、パラメータ自動設定システム1で要求元(画像形成装置100)から要求先(画像形成装置100−1、100−2、・・・100−n)パラメータ関連情報取得要求が送られることに係る処理について、図4を参照して説明する。
【0109】
図4は、パラメータ自動設定システム1でパラメータ関連情報取得要求が送られることに係る処理を示すフローチャートである。
【0110】
パラメータ自動設定システム1では、図4に示すように、画像形成装置100がパラメータ取得機能151により、パラメータ自動設定システム1内の通信回線2で接続される機器に対してブロードキャストにより、自機器(画像形成装置100)と同じタイプの画像形成装置を検索して(ステップ401)、検索された画像形成装置(画像形成装置100−1、100−2、・・・100−n)に対してパラメータ関連情報取得要求を送る(ステップ402)。
【0111】
パラメータ関連情報取得要求が送られた画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nは、パラメータ送信機能155によって自機器に設定されているパラメータ(設定値)に関連するパラメータ関連情報(図3参照)を各々作成し、各々作成したパラメータ関連情報をパラメータ関連情報取得要求を送った画像形成装置100へ送信する。
【0112】
画像形成装置100は、要求先となる画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nから送られたパラメータ関連情報を受信する(ステップ403)。
【0113】
画像形成装置100は、パラメータ関連情報取得要求を送信してから一定時間が経過するまで、パラメータ関連情報が送られてくるのを待機している(ステップ404でNO)。
【0114】
画像形成装置100は、パラメータ関連情報取得要求を送信してから一定時間が経過すると(ステップ404でYES)、パラメータ関連情報が送られてくるのを待機することを止め、受信したパラメータ関連情報を集計する処理をパラメータ集計機能152により行う(ステップ405)。
【0115】
そして、画像形成装置100は、パラメータ選択機能153が、集計されたパラメータ関連情報を元に、各パラメータの運用ルールに従って、自機器に設定する設定値を選択する(ステップ406)。
【0116】
ここでステップ405、406で行なわれる、パラメータ集計機能152、パラメータ選択機能153による処理について、図5から図8を参照して説明を行う。
【0117】
図5は画像形成装置100のパラメータ集計機能152による処理を示す表であり、図5(a)は画像形成装置100が受信した「DNSサーバIPアドレス」のパラメータ関連情報を示す表であり、図5(b)は受信されたパラメータ関連情報からパラメータ集計機能152により集計された集計結果を示す表である。
【0118】
パラメータ集計機能152は、受信したパラメータ関連情報に同じ設定値を有するパラメータ関連情報が含まれている場合には、それらのパラメータ関連情報を設定値毎に集計する処理を行う。
【0119】
例えば、図5(a)に示すように、「192.168.1.10」から送られたNo1のパラメータ関連情報(参照番号501)の詳細、設定値と「192.168.1.40」から送られたNo3のパラメータ関連情報(参照番号502)の詳細、設定値とが、共に「プライマリ」、「192.168.1.1」で同じであるので、No1とNo3のパラメータ関連情報が集計処理される。
【0120】
パラメータ集計機能152により集計される内容は、集計されるパラメータ関連情報の送信元、動作状況、使用回数、正常動作回数、設定期間、最新使用日時の内容が集計される。
【0121】
例えば、図5(a)、(b)に示すように、No1のパラメータ関連情報とNo3のパラメータ関連情報とが集計される場合に、送信元はNo1の「192.168.1.10」とNo3の「192.168.1.40」とが集計されて「192.168.1.10,192.168.1.40」となり(全ての送信元が集計結果とされる)、動作状況はNo1の「◎」とNo3の「○」が集計されて「○」となり(動作状況は悪い方が集計結果とされる)、使用回数はNo1の「5」とNo3の「56」とが集計されて「61」となり(使用回数は合計数が集計結果とされる)、正常動作回数はNo1の「5」とNo3の「50」とが集計されて「55」となり(正常動作回数は合計数が集計結果とされる)、設定期間はNo1の「28日」とNo3の「46日」とが集計されて「46日」となり(設定期間は日数の長い方が集計結果とされる)、最新使用日時はNo1の「2010/03/01 15:10」とNo3の「2010/02/01 9:40」とが集計されて「2010/03/01 15:10」となる(最新使用日時は日時が最新の方が集計結果とされる)。
【0122】
このようにステップ405の処理として、パラメータ集計機能152によりパラメータ関連情報の集計処理が行なわれる。
【0123】
そして、パラメータ選択機能153は、図6に示すように、集計されたパラメータ関連情報に基づいて信頼性の高いパラメータ(設定値)を選択する。
【0124】
図6は、画像形成装置100のパラメータ選択機能153による処理を示す表であり、図6(a)はパラメータ集計機能152により集計されたパラメータ関連情報を示す表であり、図6(b)はパラメータ選択機能153により選択されたパラメータ関連情報を示す表である。
【0125】
パラメータ集計機能152により集計されたパラメータである「DNSサーバIPアドレス」の運用ルールは、図6(a)に示すように、集計された「DNSサーバIPアドレス」のパラメータ関連情報の運用ルールの項目に記載される「A」である(参照番号601)。
【0126】
運用ルールの「A」の内容は、「正常動作実績の最も高い設定値を選択する」ものである。
【0127】
それで、パラメータ選択機能153は、「DNSサーバIPアドレス」の設定値を選択する際に、その運用ルール「A」の内容に従って、正常動作実績の最も高い設定値を選択する。
【0128】
例えば、図6(a)に示すように、「DNSサーバIPアドレス」の詳細が「プライマリ」であるパラメータの中で正常動作実績の最も高いパラメータは、No1のパラメータである。よって、パラメータ選択機能153は、「DNSサーバIPアドレス」の「プライマリ」のパラメータ(設定値)として、図6(b)に示すように、No1の「192.168.1.1」を選択する(参照番号604)。
【0129】
また、例えば、図6(a)に示すように、「DNSサーバIPアドレス」の詳細が「セカンダリ」であるパラメータの正常動作実績は、No2のパラメータが「0」であり(参照番号602)No3のパラメータが「6」(参照番号603)であるので、正常動作実績の最も高いパラメータはNo3のパラメータとなる。よって、パラメータ選択機能153は、「DNSサーバIPアドレス」の「セカンダリ」のパラメータ(設定値)として、図6(b)に示すように、No3の「192.168.1.251」を選択する(参照番号605)。
【0130】
このようにステップ406の処理として、パラメータ選択機能152により、信頼性の高いパラメータの選択が行なわれる。
【0131】
次に、パラメータが「DNSサーバIPアドレス」とは異なる例として、パラメータが「アドレス帳」の場合のパラメータ集計機能152による集計処理とパラメータ選択機能152による選択処理について説明する。
【0132】
図7は画像形成装置100のパラメータ集計機能152による処理を示す表であり、図7(a)は画像形成装置100が受信した「アドレス帳」のパラメータ関連情報を示す表であり、図7(b)は受信されたパラメータ関連情報からパラメータ集計機能152により集計された集計結果を示す表である。
【0133】
図7(a)に示すように、「192.168.1.10」から送られたNo1のパラメータ関連情報(参照番号701)の詳細、設定値と「192.168.1.40」から送られたNo3のパラメータ関連情報(参照番号702)の詳細、設定値とが、共に「宛先1」、「test1@sample.com」で同じであるので、No1とNo3のパラメータ関連情報が集計処理される。
【0134】
パラメータ集計機能152により集計される内容は、パラメータが「DNSサーバIPアドレス」である場合について図5を参照して説明した内容と同じであり、送信元、動作状況、使用回数、正常動作回数、設定期間、最新使用日時の内容が集計される。
【0135】
このようにステップ405の処理として、パラメータ集計機能152によりパラメータ関連情報の集計処理が行なわれる。
【0136】
そして、パラメータ選択機能153は、図8に示すように、集計されたパラメータ関連情報に基づいて信頼性の高いパラメータ(設定値)を選択する。
【0137】
図8は、画像形成装置100のパラメータ選択機能153による処理を示す表であり、図8(a)はパラメータ集計機能152により集計されたパラメータ関連情報を示す表であり、図8(b)はパラメータ選択機能153により選択されたパラメータ関連情報を示す表である。
【0138】
パラメータ集計機能152により集計されたパラメータである「アドレス帳」の運用ルールは、図8(a)に示すように、集計された「アドレス帳」のパラメータ関連情報の運用ルールの項目に記載される「B」である(参照番号801)。
【0139】
運用ルールの「B」の内容は、「正常動作実績がある設定値を全て選択する」ものである。
【0140】
それで、パラメータ選択機能153は、「アドレス帳」の設定値を選択する際に、その運用ルール「B」の内容に従って、正常動作実績がある設定値を全て選択する。
【0141】
例えば、図8(a)に示すように、「アドレス帳」の詳細が「宛先1」であるパラメータの中で正常動作実績のあるパラメータは、No1のパラメータである。よって、パラメータ選択機能153は、「アドレス帳」の「宛先1」のパラメータ(設定値)として、図8(b)に示すように、No1の「test@sample.com」を選択する(参照番号802)。
【0142】
また、例えば、図8(a)に示すように、「アドレス帳」の詳細が「宛先2」であるパラメータの中で正常動作実績のあるパラメータは、No3のパラメータである。よって、パラメータ選択機能153は、「アドレス帳」の「宛先2」のパラメータ(設定値)として、図8(b)に示すように、No3の「test@sample.com」を選択する(参照番号803)。 前述のように、ステップ405でパラメータ集計機能152により集計処理が行なわれ、ステップ406でパラメータ選択機能153により選択処理が行なわれると、画像形成装置100は、選択されたパラメータ(設定値)を自機器に設定する処理を行う(ステップ407)。
【0143】
このように、画像形成装置100では、パラメータ取得機能151によって取得されてパラメータ集計機能152によって集計されたパラメータの中からパラメータ選択機能153によって信頼性の高いパラメータが選択されて設定されるので、問題のあるパラメータが設定されることが原因の誤動作を減らすことができ、その結果、その誤動作に対して操作者が対応しなければならない負担を減らすことができる。
【0144】
画像形成装置100で自機器に設定されたパラメータに関するパラメータ関連情報(パラメータの種類、送信元、運用ルール等)はHDD(105)に記憶され、また、パラメータ設定後の、そのパラメータの動作状況、使用回数、正常動作回数、設定期間、最新使用日時等が使用される度にHDD(105)に記録される。
【0145】
次に、パラメータが設定された画像形成装置100で定期的に行なわれるパラメータチェック処理について、図9を参照して説明する。
【0146】
図9は、パラメータが設定された画像形成装置100で定期的に行なわれるパラメータチェック処理を示すフローチャートである。
【0147】
パラメータが設定された画像形成装置100では、定期的に、図9に示すように設定されているパラメータがチェックされる(ステップ901)。
【0148】
画像形成装置100では、設定されているパラメータについての動作状況、使用回数、正常動作回数、設定期間、最新使用日時等が記録されているので、CPU(101)がそれらの情報に基づき。設定されているパラメータに問題があるか否かの判断を行う。
【0149】
例えば、動作状況が所定のレベルより下回れば、そのパラメータを問題ありとするような判断がなされる。
【0150】
設定されているパラメータがチェックされ、問題があるパラメータがあった場合には(ステップ902でYES)、そのパラメータのパラメータ関連情報を送信した送信元がHDD(105)に記憶されているので、その送信元に対して、そのパラメータに問題がある旨を示すNG通知を送信する(ステップ903)。その際、管理者サーバ300に対しても同様のNG通知を送信してもよい(ステップ903)。
【0151】
NG通知を送信した画像形成装置100は、問題があると判断された(ステップ902でYES)パラメータ(設定値)を自機器の設定から解除する(無効化)(ステップ904)。
【0152】
そして、画像形成装置100は、解除されたパラメータ(設定値)の代わりとなるパラメータ(設定値)を設定する為に、図4を参照して説明した要求元として(画像形成装置100として)パラメータ関連情報取得要求を送る処理をステップ401から順次開始する。
【0153】
また、設定されているパラメータがチェックされ、問題があるパラメータがなかった場合には(ステップ902でNO)、チェック処理は終了される。
【0154】
次に、パラメータの要求先となる画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nで行なわれる処理について、図10を参照して説明を行う。
【0155】
図10は、パラメータ関連情報取得要求或いはNG通知が送られる画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nで行なわれる処理を示したフローチャートである。
【0156】
画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nでは、パラメータ関連情報取得要求或いはNG通知が送られてくるのを待機する(ステップ1001)。
【0157】
そして、画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nは、パラメータ関連情報取得要求或いはNG通知を受信して(ステップ1002でYES)、それがパラメータ関連情報取得要求である場合には(ステップ1003でYES)、パラメータ送信機能155により、自機器に設定されているパラメータについてのパラメータ関連情報を作成し(ステップ1005)、パラメータ関連情報取得要求を送信した画像形成装置100に対して作成したパラメータ関連情報を送信する(ステップ1005)。
【0158】
また、画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nは、NG通知を受信した場合には(ステップ1003でNO)、パラメータ解除機能156により、受信したNG通知に示されているパラメータを自機器への設定から解除する(無効化)(ステップ1006)。
【0159】
そして、設定されているパラメータを解除した画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nは、解除されたパラメータ(設定値)の代わりとなるパラメータ(設定値)を設定する為に、図4を参照して説明した要求元として(画像形成装置100として)パラメータ関連情報取得要求を送る処理をステップ401から順次開始する。
【0160】
尚、パラメータが設定された画像形成装置100で行われるパラメータチェック処理は、定期的に行なわれると説明したが、予め設定された日時に行われるようにしてもよい。
【0161】
尚、「DNSサーバIPアドレス」の運用ルールは「A」であり、「アドレス帳」の運用ルールは「B」であるとして説明したが、パラメータと運用ルールとの対応関係はこれに限定されるものではもちろんなく、適宜に設定可能である。
【0162】
尚、運用ルールについては、パラメータの種類毎に同じパラメータが設定されているように説明したが(例えば、「アドレス帳」は全て「B」)、パラメータの詳細毎に異なる運用ルールが設定されていてもよい(例えば、「アドレス帳」の「宛先1」は「A」であり、「アドレス帳」の「宛先2」は「B」である、というように。)
尚、パラメータ集計機能152により動作状況について集計が行なわれる際には、最低でも保障される動作状況を示すために悪い方の動作状況が集計結果とされるが、パラメータの種類によってはそれに限らず良い方の動作状況が集計結果とされてもよいし、平均された動作状況が集計結果とされてもいい。
【0163】
尚、本発明は画像形成装置に限定するものでなく、自機にパラメータを設定しネットワークを介してパラメータの送受信をする通信機器であれば適用可能である。
【0164】
尚、図4を参照して説明したステップ403のパラメータ関連情報受信処理、ステップ405のパラメータ関連情報集計処理、ステップ406のパラメータ選択処理のいずれかの処理にトラブルが発生して、ステップ407でパラメータ(設定値)の設定が正しく行われない場合には、画像形成装置100の表示/操作部106より、操作者がパラメータ(設定値)の設定処理を行なえるようにすることができる。その際、表示/操作部106を操作する操作者は、パラメータ集計機能152によって集計されてHDD(105)に記憶される集計結果を表示/操作部106に表示させて、その集計結果を参考にしながら信頼性の高いと思われるパラメータ(設定値)を画像形成装置100に設定することができる。
【0165】
尚、図4を参照して説明したステップ403のパラメータ関連情報受信処理、ステップ405のパラメータ関連情報集計処理、ステップ406のパラメータ選択処理のいずれかの処理にトラブルが発生して、ステップ407でパラメータ(設定値)の設定が正しく行われない場合には、画像形成装置(画像形成装置100、100−1、100−2、・・・100−n)に備えられるWebサーバの機能を使ってPC(200)から操作者がパラメータ(設定値)の設定処理を行なえるようにすることもできる。その際、パラメータ集計機能152によって集計されてHDD(105)に記憶される集計結果が画像形成装置100のWebサーバにアクセスしたPC(200)の表示部201に表示されるので、PC(200)を操作する操作者は表示部201に表示される集計結果を参考にしながら信頼性の高いと思われるパラメータ(設定値)を入力部202より入力し、その結果、入力されたパラメータ(設定値)が画像形成装置100に送られて設定される。
【0166】
尚、パラメータ自動設定システム1は、パラメータ関連情報として、パラメータが使用された最新の使用日時以外に、パラメータが正常動作した最新の使用日時を採用することもできる。
【0167】
尚、パラメータ自動設定システム1は、パラメータ関連情報の「最新使用日時」をパラメータが正常動作した最新の使用日時という意味として全ての処理を行うこともできる。
【0168】
尚、パラメータ関連情報として、パラメータが動作した日時を全て記録するようにしてもよい。
【0169】
尚、パラメータ選択機能153が従う運用ルールとして、上述した運用ルール以外に、「正常動作実績がある場合は、パラメータが動作した日時が指定された期間に含まれるものを全て設定する」という運用ルールを使用してもよい。
【0170】
尚、画像形成装置100、100−1、100−2、・・・100−nのROM(103)に記憶される本発明に係るパラメータ設定プログラムを通信回線2を介して提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に記録して提供することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0171】
この発明は、パラメータ設定システムおよび通信機器およびパラメータ設定方法およびパラメータ設定プログラムにおいて利用可能である。
【符号の説明】
【0172】
1 パラメータ自動設定システム
100 画像形成装置(要求元)
100−1、100−2、・・・100−n 画像形成装置(要求先)
151 パラメータ取得機能
152 パラメータ集計機能
153 パラメータ選択機能
154 パラメータ設定機能
155 パラメータ送信機能
156 パラメータ解除機能
【技術分野】
【0001】
本発明は、パラメータ設定システムおよび通信機器およびパラメータ設定方法およびパラメータ設定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置にはその装置に備えられる様々な機能を実行させるために、各種パラメータ(設定値)が設定される。
【0003】
例えば、近年には、インターネットに接続して様々なサービスを行うためにDNSサーバIPアドレスが設定される画像形成装置や、電子メール機能を備えて様々なサービスを行う為にサービスの送信先となる電子メールアドレスが設定される画像形成装置等が存在する。
【0004】
そして、特許文献1には、メールサーバに格納されたパラメータ(設定値)もしくはファームウェアを取得して、自機器に設定する印刷装置システムとその制御方法とが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−092305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ネットワークに接続される同じタイプの画像形成装置より取得したパラメータから信頼性の高いパラメータを選択して自機器に設定するパラメータ設定システムおよび通信機器およびパラメータ設定方法およびパラメータ設定プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する為に、請求項1の発明のパラメータ設定システムは、複数の通信機器が通信回線に接続され、前記通信機器は、前記通信回線に接続される自機器以外の前記通信機器に設定されるパラメータについて該パラメータと該パラメータに関する情報であるパラメータ情報とを含むパラメータ関連情報を該通信機器から取得するパラメータ関連情報取得手段と、前記パラメータ関連情報取得手段で取得したパラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を該パラメータ毎に集計する集計手段と、自機器に設定する前記パラメータを前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づき選択するパラメータ選択手段と、前記パラメータ選択手段で選択したパラメータを自機器に設定する設定手段とを具備するように構成される。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記パラメータ関連情報取得手段は、一定期間の間、前記パラメータ関連情報を取得し、前記集計手段は、前記パラメータ関連情報取得手段が一定期間の間に取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を集計し、前記パラメータ選択手段は、前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で一定期間の間に取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づき選択するように構成される。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記集計手段で集計される前記パラメータ情報は、前記パラメータが使用された使用回数、前記使用回数のうち前記パラメータが正常に動作した回数である正常動作回数、前記パラメータが前記通信機器に設定された期間、前記パラメータが使用された最新の日時の少なくともいずれか1つを含むように構成される。
【0010】
また、請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかの発明において、前記パラメータ選択手段は、前記パラメータ情報に含まれる前記パラメータ毎に設定される運用ルールに従って前記パラメータを選択するように構成される。
【0011】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記運用ルールは、前記パラメータ情報に含まれる前記正常動作回数が最も多い前記パラメータを選択するように構成される。
【0012】
また、請求項6の発明は、請求項4の発明において、前記運用ルールは、前記パラメータ情報に含まれる前記正常動作回数が1以上である前記パラメータを全て選択するように構成される。
【0013】
また、請求項7の発明は、請求項4の発明において、前記運用ルールは、前記パラメータ情報に含まれる前記正常動作回数が1以上である前記パラメータの中から、前記パラメータ情報に含まれる前記期間が最長となる前記パラメータを選択するように構成される。
【0014】
また、請求項8の発明は、請求項4の発明において、前記運用ルールは、前記パラメータ情報に含まれる前記正常動作回数が1以上である前記パラメータの中から、前記パラメータ情報に含まれる前記最新の日時が最も新しい前記パラメータを選択するように構成される。
【0015】
また、請求項9の発明は、請求項1から8のいずれかの発明において、前記通信機器は、前記設定手段で設定した前記パラメータのパラメータ関連情報の取得元である前記通信機器の識別情報を記憶する記憶手段と、前記設定手段で設定した前記パラメータに問題があるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段で問題があると判断されたパラメータの前記パラメータ関連情報の取得元である前記通信機器に対して、前記記憶手段に記憶する識別情報に基づき該パラメータに問題があることを示す問題有通知を通知する通知手段とを更に具備するように構成される。
【0016】
また、請求項10の発明は、請求項1から9のいずれかの発明において、前記パラメータ関連情報取得手段は、前記自機器以外の前記通信機器に対して、パラメータ関連情報取得要求を送り、前記パラメータ関連情報取得要求に応じて前記自機器以外の前記通信機器から送られる前記パラメータ関連情報を受信して取得するように構成される。
【0017】
また、請求項11の発明は、請求項10の発明において、前記パラメータ関連情報の取得元となる前記通信機器は、前記パラメータ関連情報取得要求を受信して、自機器に設定されているパラメータについてのパラメータ関連情報を作成して、前記パラメータ関連情報取得要求を送信したパラメータの要求元となる前記通信機器に当該パラメータ関連情報を送信するパラメータ関連情報送信手段を具備するように構成される。
【0018】
また、請求項12の発明は、請求項9から11のいずれかの発明において、前記通信機器は、前記通知手段による前記問題有通知を受信すると、前記問題有通知で示される前記パラメータを自機器の設定から解除する設定解除手段を具備するように構成される。
【0019】
また、請求項13の発明は、請求項12の発明において、前記通信機器は、前記設定解除手段で前記パラメータの自機器への設定を解除した後に、前記パラメータ関連情報取得手段で前記パラメータ関連情報を取得し、前記集計手段で前記パラメータ情報を集計し、前記選択手段で前記パラメータを選択し、前記設定手段で前記パラメータを自機器に設定するように構成される。
【0020】
また、請求項14の発明は、請求項1から13のいずれかの発明において、前記通信機器は、用紙に画像を形成する画像形成装置であるように構成される。
【0021】
また、請求項15の発明の通信機器は、自機器と同じ構成を有する通信機器に設定されるパラメータについて該パラメータと該パラメータに関する情報であるパラメータ情報とを含むパラメータ関連情報を自機器以外の前記通信機器と通信して該通信機器から取得するパラメータ関連情報取得手段と、前記パラメータ関連情報取得手段で取得したパラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を該パラメータ毎に集計する集計手段と、自機器に設定する前記パラメータを前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づき選択するパラメータ選択手段と、前記パラメータ選択手段で選択したパラメータを自機器に設定する設定手段とを具備するように構成される。
【0022】
また、請求項16の発明のパラメータ設定方法は、自機器と同じ構成を有する通信機器に設定されるパラメータについて該パラメータと該パラメータに関する情報であるパラメータ情報とを含むパラメータ関連情報を自機器以外の前記通信機器と通信して該通信機器からパラメータ関連情報取得手段により取得し、前記パラメータ関連情報取得手段で取得したパラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を該パラメータ毎に集計手段により集計し、自機器に設定する前記パラメータを前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づきパラメータ選択手段により選択し、前記パラメータ選択手段で選択したパラメータを自機器に設定する。
【0023】
また、請求項17の発明のパラメータ設定プログラムは、コンピュータを、自機器と同じ構成を有する通信機器に設定されるパラメータについて該パラメータと該パラメータに関する情報であるパラメータ情報とを含むパラメータ関連情報を自機器以外の前記通信機器と通信して該通信機器から取得するパラメータ関連情報取得手段、前記パラメータ関連情報取得手段で取得したパラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を該パラメータ毎に集計する集計手段、自機器に設定する前記パラメータを前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づき選択するパラメータ選択手段、前記パラメータ選択手段で選択したパラメータを自機器に設定する設定手段として機能させる。
【発明の効果】
【0024】
請求項1の発明によれば、構成が同じ通信機器から取得したパラメータ情報に基づいて自機器に設定されるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0025】
請求項2の発明によれば、一定期間の間に取得したパラメータ情報の中から設定されるパラメータが選択される。
【0026】
請求項3の発明によれば、使用回数、正常動作回数、設定期間、最新使用日時のいずれかに基づいて自機器に設定されるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0027】
請求項4の発明によれば、パラメータ毎に設定される運用ルールに従ってパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0028】
請求項5の発明によれば、正常動作回数が最も多いパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0029】
請求項6の発明によれば、正常動作したパラメータが全て選択されるという効果を奏する。
【0030】
請求項7の発明によれば、正常動作して設定期間が最長であるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0031】
請求項8の発明によれば、正常動作して最新に使用されたパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0032】
請求項9の発明によれば、設定したパラメータに問題がある場合には、そのパラメータの取得元である通信機器に問題有通知を通知することができるという効果を奏する。
【0033】
請求項10の発明によれば、構成が同じ通信機器から取得したパラメータ情報に基づいて自機器に設定されるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0034】
請求項11の発明によれば、構成が同じ通信機器から取得したパラメータ情報に基づいて自機器に設定されるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0035】
請求項12の発明によれば、問題有通知で示されるパラメータの設定が自機器から解除されるという効果を奏する。
【0036】
請求項13の発明によれば、問題有通知で示されるパラメータの設定が自機器から解除された後に、構成が同じ通信機器から取得したパラメータ情報に基づいて自機器に設定されるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0037】
請求項14の発明によれば、構成が同じ画像形成装置から取得したパラメータ情報に基づいて自機器に設定されるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0038】
請求項15の発明によれば、構成が同じ通信機器から取得したパラメータ情報に基づいて自機器に設定されるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0039】
請求項16の発明によれば、構成が同じ通信機器から取得したパラメータ情報に基づいて自機器に設定されるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【0040】
請求項17の発明によれば、構成が同じ通信機器から取得したパラメータ情報に基づいて自機器に設定されるパラメータが選択されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】図1はパラメータ自動設定システム1の構成を示す図である。
【図2】図2は画像形成装置(100、100−1、100−2、・・・100−n)が有する機能を示すブロック図である。
【図3】図3はパラメータ送信機能155によって作成されるパラメータ関連情報を示す表である。
【図4】図4はパラメータ自動設定システム1でパラメータ関連情報取得要求が送られることに係る処理を示すフローチャートである。
【図5】図5はパラメータ集計機能152による処理を示す表である。
【図6】図6はパラメータ選択機能153による処理を示す表である。
【図7】図7はパラメータ集計機能152による処理を示す表である。
【図8】図8はパラメータ選択機能153による処理を示す表である。
【図9】図9は画像形成装置100で行なわれるパラメータチェック処理を示すフローチャートである。
【図10】図10は画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nとして動作する場合の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、本発明の実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0043】
まず、本願発明に係るパラメータ自動設定システム1について、図1を参照して説明を行う。
【0044】
図1は、パラメータ自動設定システム1の構成を示す模式図である。
【0045】
パラメータ自動設定システム1には、複数台の画像形成装置100、パーソナルコンピュータ200、管理者サーバ300が通信回線2に接続されており、各装置は互いに通信可能に接続されている。
【0046】
また、通信回線2はインターネットに接続しており、各装置は通信回線2を介してインターネットにアクセス可能である。
【0047】
パラメータ自動設定システム1の通信回線2に接続される複数の画像形成装置100は同じ機能と同じ構成を有しているが、パラメータの要求元として動作する場合を画像形成装置100として説明し、パラメータが要求される要求先等として動作する場合をそれぞれ画像形成装置100−1、画像形成装置100−2、・・・画像形成装置100−nとして説明を行う。つまり、通信回線2に接続される画像形成装置(画像形成装置100、100−1、100−2、・・・100−n)は、その動作する機能によって画像形成装置100として説明されたり、また、画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nとして説明される。
【0048】
画像形成装置100は、CPU(Central Processing Unit)(101)、RAM(Random Access Memory)(102)、ROM(Read Only Memory)(103)、通信インタフェース(以下、図面と共に通信I/Fと記す)104、HDD(Hard Disk Drive)(105)、表示/操作部106、印刷実行部107を有する。
【0049】
画像形成装置100は、原稿を読み取るスキャナ機能や複写機能を有する複合機であってもよい。
【0050】
CPU(101)は、画像形成装置100を統括的に制御する。
【0051】
RAM(102)は、書き換え可能な揮発性の記憶装置であり、ROM(102)に記憶されるプログラムを動作させるシステム変数等を一時記憶する。
【0052】
ROM(103)は、不揮発性メモリであり、画像形成装置100を動作させるプログラム等を記憶する。
【0053】
通信I/F(104)は、通信回線2と接続され、通信回線2を介して情報を授受する。
【0054】
HDD(105)は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、印刷する画像データをスプールしたり、パラメータ自動設定システム1内の他の画像形成装置(画像形成装置100−1、100−2、・・・100−n)から取得し集計したパラメータを記憶したりする。
【0055】
表示/操作部106は、液晶のタッチパネルで構成され、操作者からの指示を受け付け、操作者に情報を表示する。
【0056】
印刷実行部107は、印刷エンジンで構成され、画像データを用紙に印刷して排出する。
【0057】
パーソナルコンピュータ(以下、図面と共にPCと記す)200は、表示部201、入力部202、演算部203、記憶部204、制御部205を有する。
【0058】
表示部201は、ディスプレイで構成され、演算部203で演算した結果等の情報をPC(200)の操作者に表示する。
【0059】
入力部202は、マウスやキーボードで構成され、操作者がPC(200)に指示を入力する際に使用される。
【0060】
演算部203は、CPUで構成され、制御部204の指示に従って演算を実行する。
【0061】
制御部204は、CPUで構成され、演算部203に対して制御を行う。
【0062】
記憶部205は、HDD、RAM、ROM等で構成され、画像形成装置100のプリンタドライバ106やPC(200)を動作させるプログラムやOS(Operating System)等を記憶する。
【0063】
管理者サーバ300は、表示部301は、ディスプレイで構成され、演算部303で演算した結果等の情報を管理者サーバ300の操作者に表示する。
【0064】
入力部302は、マウスやキーボードで構成され、操作者が管理者サーバ300に指示を入力する際に使用される。
【0065】
演算部303は、CPUで構成され、制御部304の指示に従って演算を実行する。
【0066】
制御部304は、CPUで構成され、演算部303に対して制御を行う。
【0067】
記憶部305は、HDD、RAM、ROM等で構成され、管理者サーバ300を動作させるプログラムやOS等を記憶する。
【0068】
このように構成されるパラメータ自動設定システム1では、パラメータの要求元でパラメータを設定する画像形成装置100が、要求先となる画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nにパラメータ関連情報取得要求を行う。
【0069】
パラメータ関連情報取得要求を受けた画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nは、各々の自機器のパラメータ関連情報を、要求元である画像形成装置100に応答する。
【0070】
ここでパラメータ関連情報は、自機器に設定されているパラメータの種類、設定値、そのパラメータによる動作状況、そのパラメータが使用された使用回数、その使用回数のうち正常動作した回数、そのパラメータが自機器に設定されている期間、そのパラメータが使用された最新の使用日時、そのパラメータの運用ルール等である。
【0071】
画像形成装置100は、パラメータ関連情報を受信する。 画像形成装置100は、一定期間、パラメータ関連情報の受信を行う。
【0072】
そして、画像形成装置100は、その一定期間の間に受信したパラメータ関連情報を集計して、信頼性、有効性の高いパラメータを選択する。
【0073】
画像形成装置100は、そのようにして選択されたパラメータを自機器に設定する。
【0074】
また、画像形成装置100は、自機器に設定したパラメータによって自機器の動作が失敗したときには、そのパラメータのパラメータ関連情報を送信してきた画像形成装置に対して、そのパラメータに問題があることを示すNG(No Good)通知を送信する。
【0075】
NG通知を受信した画像形成装置は、NG通知で示されたパラメータの自機器に対する設定を無効(無効化)にして、その後は、パラメータの要求元としての処理を行なってパラメータの設定を行う。
【0076】
次に、画像形成装置100が有する機能について、図2を参照して説明を行う。
【0077】
図2は、画像形成装置100が有する機能を示すブロック図である。
【0078】
画像形成装置100は、図2に示すように、パラメータ取得機能151、パラメータ集計機能152、パラメータ選択機能153、パラメータ設定機能154、パラメータ送信機能155、パラメータ解除機能156を有する。
【0079】
尚、画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nは、画像形成装置100と同じ機能と同じ構成を有している同じタイプの画像形成装置であるので、あたりまえであるが、画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nも図2に示すパラメータ取得機能151、パラメータ集計機能152、パラメータ選択機能153、パラメータ設定機能154、パラメータ送信機能155、パラメータ解除機能156を有する。
【0080】
パラメータ取得機能151、パラメータ集計機能152、パラメータ選択機能153、パラメータ設定機能154は、自機器がパラメータの要求元(画像形成装置100)として動作する場合に機能するものである。
【0081】
また、パラメータ送信機能155は、自機器がパラメータ関連情報取得要求を受信する要求先(画像形成装置100−1、100−2、・・・100−n)として動作する場合に機能するものである。
【0082】
また、パラメータ解除機能156は、前述の要求元の場合或いは前述の要求先の場合に機能される。
【0083】
それぞれの機能について説明すると、パラメータ取得機能151は、CPU(101)、RAM(102)、通信I/F(104)等により実行される。
【0084】
パラメータ取得機能151は、通信I/F(104)からブロードキャスト(SNMP(Simple Network Management Protocol)やMIB(Management Information Base)や独自プロトコル等の利用が可能)により、自機器である画像形成装置と同じタイプの(パラメータ取得機能151、パラメータ集計機能152、パラメータ選択機能153、パラメータ設定機能154、パラメータ送信機能155、パラメータ解除機能156を有する)画像形成装置の検索を行い、検索された画像形成装置(画像形成装置100−1、100−2、・・・100−n)に対してパラメータ関連情報取得要求を送る。
【0085】
パラメータ取得機能151は、自機器が送ったパラメータ関連情報取得要求に対応して各画像形成装置(画像形成装置100−1、100−2、・・・100−n)から送信されるパラメータ関連情報を通信I/F(104)で受信する。
【0086】
パラメータ取得機能151は、受信したパラメータ関連情報をRAM(102)或いはHDD(105)に記憶する。
【0087】
パラメータ集計機能152は、CPU(101)、RAM(102)等により実行される。
【0088】
パラメータ集計機能152は、パラメータ取得機能151が取得したパラメータ関連情報が複数の画像形成装置から取得されたものである場合に、同じ設定値毎にパラメータ関連情報をまとめる処理(集計処理)を行う。
【0089】
そして、パラメータ集計機能152により集計された集計結果はHDD(105)に記憶される。
【0090】
パラメータ選択機能153は、CPU(101)、RAM(102)等により実行される。
【0091】
パラメータ選択機能153は、パラメータ集計機能152が集計したパラメータ関連情報に基づいて、信頼性の高いパラメータ(設定値)を選択する。
【0092】
パラメータ設定機能154は、CPU(101)、RAM(102)等により実行される。
【0093】
パラメータ設定機能154は、パラメータ選択機能153によって選択された設定値を自機器に設定する処理を行う。
【0094】
パラメータ送信機能155は、CPU(101)、通信I/F(104)、HDD(105)等により実行される。
【0095】
パラメータ送信機能155は、通信I/F(104)がパラメータ関連情報取得要求を受信した場合に、自機器に設定されているパラメータ(設定値)に関連するパラメータ関連情報を作成し、そのパラメータ関連情報取得要求を送信した画像形成装置100に対して作成したパラメータ関連情報を送信する。
【0096】
パラメータ解除機能156は、CPU(101)、通信I/F(104)等により実行される。
【0097】
パラメータ解除機能156は、パラメータの要求元である画像形成装置100が設定したパラメータ(設定値)に問題がある場合に、そのパラメータ(設定値)の自機器に対する設定を無効にする機能であり、また、パラメータの要求先(画像形成装置100−1、100−2、・・・100−n)としてNG通知を受信した場合に、そのNG通知で示されるパラメータ(設定値)の自機器に対する設定を無効にする機能である。
【0098】
パラメータ解除機能156は、あるパラメータ(設定値)の自機器に対する設定を無効にした後に、その無効にしたパラメータ(設定値)の自機器におけるパラメータ関連情報(パラメータの種類、設定値、動作状況、使用回数、正常動作回数、設定期間、最新使用日時、運用ルール等)にNGフラグをセットしてHDD(105)に記憶する。そうすることで、HDD(105)に記憶される情報を表示/操作部106に表示して確認する操作者は、NGフラグがセットされているパラメータ(設定値)を問題のあるパラメータであると認識することができる。
【0099】
次に、実際にパラメータ関連情報取得要求を受信したパラメータの要求先となる画像形成装置(画像形成装置100−1、100−2、・・・100−n)で作成されるパラメータ関連情報について、図3を参照して説明を行う。
【0100】
図3はパラメータ送信機能155によって作成されるパラメータ関連情報を示す表であり、図3(a)は例として画像形成装置100−1で作成されたパラメータ関連情報を示す表であり、図3(b)は例として図3(a)で示した画像形成装置100−1とは異なる画像形成装置100−2で作成されたパラメータ関連情報を示す表である。
【0101】
図3(a)に示すように、パラメータ関連情報は、パラメータの種類(パラメータの名前、そのパラメータの種類を示す詳細)を示す内容(参照番号31)、機器に設定される設定値(参照番号32)、そのパラメータの実績を示す動作状況(参照番号33)、そのパラメータの使用回数とそのうちの正常動作した回数(参照番号34)、そのパラメータが自機器に設定されている期間と最近の使用日時(参照番号35)、そのパラメータの運用ルール(参照番号36)である。
【0102】
図3(a)に示す例(参照番号41)では、パラメータの名前は「DNSサーバIPアドレス」であり、詳細は「プライマリ」であり、設定値は「192.168.1.1」であり、使用回数(正常動作回数)は「5(5)」であり、設定期間(最新使用日時)は「28日(2010/03/01 15:10)」であり、運用ルールは「A」である。
【0103】
また、図3(b)に示す例(参照番号42)では、パラメータの名前は「アドレス帳」であり、詳細は「宛先1」であり、設定値は「test@sample.com」であり、使用回数(正常動作回数)は「12(12)」であり、設定期間(最新使用日時)は「10日(2010/02/25 0:10)」であり、運用ルールは「B」である。
【0104】
ここで設定値とは、実際に機器に設定される値を示すものである。
【0105】
動作状況とは、パラメータの実績を示すものであり、例えば、
「◎:正常動作実績があり、誤動作がない」
「○:正常動作実績があり、誤動作が少ない」
「△:正常動作実績があり、誤動作が多い」
「×:正常動作実績がない」
「空欄:使用実績がない」
、というように評価されている。
【0106】
運用ルールとは、パラメータ選択機能153が信頼性の高いパラメータ(設定値)を選択する際に適用されるルールを示すものである。
【0107】
運用ルールは、例えば、
「A:正常動作実績の最も高い設定値を選択する。」
「B:正常動作実績がある設定値を全て選択する。」
「C:正常動作実績があり、設定期間が最も長い設定値を選択する。」
「D:正常動作実績があり、最も最近に使用された(使用された日時が最も新しい)設定値を選択する。」
、というルールである。
【0108】
次に、パラメータ自動設定システム1で要求元(画像形成装置100)から要求先(画像形成装置100−1、100−2、・・・100−n)パラメータ関連情報取得要求が送られることに係る処理について、図4を参照して説明する。
【0109】
図4は、パラメータ自動設定システム1でパラメータ関連情報取得要求が送られることに係る処理を示すフローチャートである。
【0110】
パラメータ自動設定システム1では、図4に示すように、画像形成装置100がパラメータ取得機能151により、パラメータ自動設定システム1内の通信回線2で接続される機器に対してブロードキャストにより、自機器(画像形成装置100)と同じタイプの画像形成装置を検索して(ステップ401)、検索された画像形成装置(画像形成装置100−1、100−2、・・・100−n)に対してパラメータ関連情報取得要求を送る(ステップ402)。
【0111】
パラメータ関連情報取得要求が送られた画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nは、パラメータ送信機能155によって自機器に設定されているパラメータ(設定値)に関連するパラメータ関連情報(図3参照)を各々作成し、各々作成したパラメータ関連情報をパラメータ関連情報取得要求を送った画像形成装置100へ送信する。
【0112】
画像形成装置100は、要求先となる画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nから送られたパラメータ関連情報を受信する(ステップ403)。
【0113】
画像形成装置100は、パラメータ関連情報取得要求を送信してから一定時間が経過するまで、パラメータ関連情報が送られてくるのを待機している(ステップ404でNO)。
【0114】
画像形成装置100は、パラメータ関連情報取得要求を送信してから一定時間が経過すると(ステップ404でYES)、パラメータ関連情報が送られてくるのを待機することを止め、受信したパラメータ関連情報を集計する処理をパラメータ集計機能152により行う(ステップ405)。
【0115】
そして、画像形成装置100は、パラメータ選択機能153が、集計されたパラメータ関連情報を元に、各パラメータの運用ルールに従って、自機器に設定する設定値を選択する(ステップ406)。
【0116】
ここでステップ405、406で行なわれる、パラメータ集計機能152、パラメータ選択機能153による処理について、図5から図8を参照して説明を行う。
【0117】
図5は画像形成装置100のパラメータ集計機能152による処理を示す表であり、図5(a)は画像形成装置100が受信した「DNSサーバIPアドレス」のパラメータ関連情報を示す表であり、図5(b)は受信されたパラメータ関連情報からパラメータ集計機能152により集計された集計結果を示す表である。
【0118】
パラメータ集計機能152は、受信したパラメータ関連情報に同じ設定値を有するパラメータ関連情報が含まれている場合には、それらのパラメータ関連情報を設定値毎に集計する処理を行う。
【0119】
例えば、図5(a)に示すように、「192.168.1.10」から送られたNo1のパラメータ関連情報(参照番号501)の詳細、設定値と「192.168.1.40」から送られたNo3のパラメータ関連情報(参照番号502)の詳細、設定値とが、共に「プライマリ」、「192.168.1.1」で同じであるので、No1とNo3のパラメータ関連情報が集計処理される。
【0120】
パラメータ集計機能152により集計される内容は、集計されるパラメータ関連情報の送信元、動作状況、使用回数、正常動作回数、設定期間、最新使用日時の内容が集計される。
【0121】
例えば、図5(a)、(b)に示すように、No1のパラメータ関連情報とNo3のパラメータ関連情報とが集計される場合に、送信元はNo1の「192.168.1.10」とNo3の「192.168.1.40」とが集計されて「192.168.1.10,192.168.1.40」となり(全ての送信元が集計結果とされる)、動作状況はNo1の「◎」とNo3の「○」が集計されて「○」となり(動作状況は悪い方が集計結果とされる)、使用回数はNo1の「5」とNo3の「56」とが集計されて「61」となり(使用回数は合計数が集計結果とされる)、正常動作回数はNo1の「5」とNo3の「50」とが集計されて「55」となり(正常動作回数は合計数が集計結果とされる)、設定期間はNo1の「28日」とNo3の「46日」とが集計されて「46日」となり(設定期間は日数の長い方が集計結果とされる)、最新使用日時はNo1の「2010/03/01 15:10」とNo3の「2010/02/01 9:40」とが集計されて「2010/03/01 15:10」となる(最新使用日時は日時が最新の方が集計結果とされる)。
【0122】
このようにステップ405の処理として、パラメータ集計機能152によりパラメータ関連情報の集計処理が行なわれる。
【0123】
そして、パラメータ選択機能153は、図6に示すように、集計されたパラメータ関連情報に基づいて信頼性の高いパラメータ(設定値)を選択する。
【0124】
図6は、画像形成装置100のパラメータ選択機能153による処理を示す表であり、図6(a)はパラメータ集計機能152により集計されたパラメータ関連情報を示す表であり、図6(b)はパラメータ選択機能153により選択されたパラメータ関連情報を示す表である。
【0125】
パラメータ集計機能152により集計されたパラメータである「DNSサーバIPアドレス」の運用ルールは、図6(a)に示すように、集計された「DNSサーバIPアドレス」のパラメータ関連情報の運用ルールの項目に記載される「A」である(参照番号601)。
【0126】
運用ルールの「A」の内容は、「正常動作実績の最も高い設定値を選択する」ものである。
【0127】
それで、パラメータ選択機能153は、「DNSサーバIPアドレス」の設定値を選択する際に、その運用ルール「A」の内容に従って、正常動作実績の最も高い設定値を選択する。
【0128】
例えば、図6(a)に示すように、「DNSサーバIPアドレス」の詳細が「プライマリ」であるパラメータの中で正常動作実績の最も高いパラメータは、No1のパラメータである。よって、パラメータ選択機能153は、「DNSサーバIPアドレス」の「プライマリ」のパラメータ(設定値)として、図6(b)に示すように、No1の「192.168.1.1」を選択する(参照番号604)。
【0129】
また、例えば、図6(a)に示すように、「DNSサーバIPアドレス」の詳細が「セカンダリ」であるパラメータの正常動作実績は、No2のパラメータが「0」であり(参照番号602)No3のパラメータが「6」(参照番号603)であるので、正常動作実績の最も高いパラメータはNo3のパラメータとなる。よって、パラメータ選択機能153は、「DNSサーバIPアドレス」の「セカンダリ」のパラメータ(設定値)として、図6(b)に示すように、No3の「192.168.1.251」を選択する(参照番号605)。
【0130】
このようにステップ406の処理として、パラメータ選択機能152により、信頼性の高いパラメータの選択が行なわれる。
【0131】
次に、パラメータが「DNSサーバIPアドレス」とは異なる例として、パラメータが「アドレス帳」の場合のパラメータ集計機能152による集計処理とパラメータ選択機能152による選択処理について説明する。
【0132】
図7は画像形成装置100のパラメータ集計機能152による処理を示す表であり、図7(a)は画像形成装置100が受信した「アドレス帳」のパラメータ関連情報を示す表であり、図7(b)は受信されたパラメータ関連情報からパラメータ集計機能152により集計された集計結果を示す表である。
【0133】
図7(a)に示すように、「192.168.1.10」から送られたNo1のパラメータ関連情報(参照番号701)の詳細、設定値と「192.168.1.40」から送られたNo3のパラメータ関連情報(参照番号702)の詳細、設定値とが、共に「宛先1」、「test1@sample.com」で同じであるので、No1とNo3のパラメータ関連情報が集計処理される。
【0134】
パラメータ集計機能152により集計される内容は、パラメータが「DNSサーバIPアドレス」である場合について図5を参照して説明した内容と同じであり、送信元、動作状況、使用回数、正常動作回数、設定期間、最新使用日時の内容が集計される。
【0135】
このようにステップ405の処理として、パラメータ集計機能152によりパラメータ関連情報の集計処理が行なわれる。
【0136】
そして、パラメータ選択機能153は、図8に示すように、集計されたパラメータ関連情報に基づいて信頼性の高いパラメータ(設定値)を選択する。
【0137】
図8は、画像形成装置100のパラメータ選択機能153による処理を示す表であり、図8(a)はパラメータ集計機能152により集計されたパラメータ関連情報を示す表であり、図8(b)はパラメータ選択機能153により選択されたパラメータ関連情報を示す表である。
【0138】
パラメータ集計機能152により集計されたパラメータである「アドレス帳」の運用ルールは、図8(a)に示すように、集計された「アドレス帳」のパラメータ関連情報の運用ルールの項目に記載される「B」である(参照番号801)。
【0139】
運用ルールの「B」の内容は、「正常動作実績がある設定値を全て選択する」ものである。
【0140】
それで、パラメータ選択機能153は、「アドレス帳」の設定値を選択する際に、その運用ルール「B」の内容に従って、正常動作実績がある設定値を全て選択する。
【0141】
例えば、図8(a)に示すように、「アドレス帳」の詳細が「宛先1」であるパラメータの中で正常動作実績のあるパラメータは、No1のパラメータである。よって、パラメータ選択機能153は、「アドレス帳」の「宛先1」のパラメータ(設定値)として、図8(b)に示すように、No1の「test@sample.com」を選択する(参照番号802)。
【0142】
また、例えば、図8(a)に示すように、「アドレス帳」の詳細が「宛先2」であるパラメータの中で正常動作実績のあるパラメータは、No3のパラメータである。よって、パラメータ選択機能153は、「アドレス帳」の「宛先2」のパラメータ(設定値)として、図8(b)に示すように、No3の「test@sample.com」を選択する(参照番号803)。 前述のように、ステップ405でパラメータ集計機能152により集計処理が行なわれ、ステップ406でパラメータ選択機能153により選択処理が行なわれると、画像形成装置100は、選択されたパラメータ(設定値)を自機器に設定する処理を行う(ステップ407)。
【0143】
このように、画像形成装置100では、パラメータ取得機能151によって取得されてパラメータ集計機能152によって集計されたパラメータの中からパラメータ選択機能153によって信頼性の高いパラメータが選択されて設定されるので、問題のあるパラメータが設定されることが原因の誤動作を減らすことができ、その結果、その誤動作に対して操作者が対応しなければならない負担を減らすことができる。
【0144】
画像形成装置100で自機器に設定されたパラメータに関するパラメータ関連情報(パラメータの種類、送信元、運用ルール等)はHDD(105)に記憶され、また、パラメータ設定後の、そのパラメータの動作状況、使用回数、正常動作回数、設定期間、最新使用日時等が使用される度にHDD(105)に記録される。
【0145】
次に、パラメータが設定された画像形成装置100で定期的に行なわれるパラメータチェック処理について、図9を参照して説明する。
【0146】
図9は、パラメータが設定された画像形成装置100で定期的に行なわれるパラメータチェック処理を示すフローチャートである。
【0147】
パラメータが設定された画像形成装置100では、定期的に、図9に示すように設定されているパラメータがチェックされる(ステップ901)。
【0148】
画像形成装置100では、設定されているパラメータについての動作状況、使用回数、正常動作回数、設定期間、最新使用日時等が記録されているので、CPU(101)がそれらの情報に基づき。設定されているパラメータに問題があるか否かの判断を行う。
【0149】
例えば、動作状況が所定のレベルより下回れば、そのパラメータを問題ありとするような判断がなされる。
【0150】
設定されているパラメータがチェックされ、問題があるパラメータがあった場合には(ステップ902でYES)、そのパラメータのパラメータ関連情報を送信した送信元がHDD(105)に記憶されているので、その送信元に対して、そのパラメータに問題がある旨を示すNG通知を送信する(ステップ903)。その際、管理者サーバ300に対しても同様のNG通知を送信してもよい(ステップ903)。
【0151】
NG通知を送信した画像形成装置100は、問題があると判断された(ステップ902でYES)パラメータ(設定値)を自機器の設定から解除する(無効化)(ステップ904)。
【0152】
そして、画像形成装置100は、解除されたパラメータ(設定値)の代わりとなるパラメータ(設定値)を設定する為に、図4を参照して説明した要求元として(画像形成装置100として)パラメータ関連情報取得要求を送る処理をステップ401から順次開始する。
【0153】
また、設定されているパラメータがチェックされ、問題があるパラメータがなかった場合には(ステップ902でNO)、チェック処理は終了される。
【0154】
次に、パラメータの要求先となる画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nで行なわれる処理について、図10を参照して説明を行う。
【0155】
図10は、パラメータ関連情報取得要求或いはNG通知が送られる画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nで行なわれる処理を示したフローチャートである。
【0156】
画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nでは、パラメータ関連情報取得要求或いはNG通知が送られてくるのを待機する(ステップ1001)。
【0157】
そして、画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nは、パラメータ関連情報取得要求或いはNG通知を受信して(ステップ1002でYES)、それがパラメータ関連情報取得要求である場合には(ステップ1003でYES)、パラメータ送信機能155により、自機器に設定されているパラメータについてのパラメータ関連情報を作成し(ステップ1005)、パラメータ関連情報取得要求を送信した画像形成装置100に対して作成したパラメータ関連情報を送信する(ステップ1005)。
【0158】
また、画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nは、NG通知を受信した場合には(ステップ1003でNO)、パラメータ解除機能156により、受信したNG通知に示されているパラメータを自機器への設定から解除する(無効化)(ステップ1006)。
【0159】
そして、設定されているパラメータを解除した画像形成装置100−1、100−2、・・・100−nは、解除されたパラメータ(設定値)の代わりとなるパラメータ(設定値)を設定する為に、図4を参照して説明した要求元として(画像形成装置100として)パラメータ関連情報取得要求を送る処理をステップ401から順次開始する。
【0160】
尚、パラメータが設定された画像形成装置100で行われるパラメータチェック処理は、定期的に行なわれると説明したが、予め設定された日時に行われるようにしてもよい。
【0161】
尚、「DNSサーバIPアドレス」の運用ルールは「A」であり、「アドレス帳」の運用ルールは「B」であるとして説明したが、パラメータと運用ルールとの対応関係はこれに限定されるものではもちろんなく、適宜に設定可能である。
【0162】
尚、運用ルールについては、パラメータの種類毎に同じパラメータが設定されているように説明したが(例えば、「アドレス帳」は全て「B」)、パラメータの詳細毎に異なる運用ルールが設定されていてもよい(例えば、「アドレス帳」の「宛先1」は「A」であり、「アドレス帳」の「宛先2」は「B」である、というように。)
尚、パラメータ集計機能152により動作状況について集計が行なわれる際には、最低でも保障される動作状況を示すために悪い方の動作状況が集計結果とされるが、パラメータの種類によってはそれに限らず良い方の動作状況が集計結果とされてもよいし、平均された動作状況が集計結果とされてもいい。
【0163】
尚、本発明は画像形成装置に限定するものでなく、自機にパラメータを設定しネットワークを介してパラメータの送受信をする通信機器であれば適用可能である。
【0164】
尚、図4を参照して説明したステップ403のパラメータ関連情報受信処理、ステップ405のパラメータ関連情報集計処理、ステップ406のパラメータ選択処理のいずれかの処理にトラブルが発生して、ステップ407でパラメータ(設定値)の設定が正しく行われない場合には、画像形成装置100の表示/操作部106より、操作者がパラメータ(設定値)の設定処理を行なえるようにすることができる。その際、表示/操作部106を操作する操作者は、パラメータ集計機能152によって集計されてHDD(105)に記憶される集計結果を表示/操作部106に表示させて、その集計結果を参考にしながら信頼性の高いと思われるパラメータ(設定値)を画像形成装置100に設定することができる。
【0165】
尚、図4を参照して説明したステップ403のパラメータ関連情報受信処理、ステップ405のパラメータ関連情報集計処理、ステップ406のパラメータ選択処理のいずれかの処理にトラブルが発生して、ステップ407でパラメータ(設定値)の設定が正しく行われない場合には、画像形成装置(画像形成装置100、100−1、100−2、・・・100−n)に備えられるWebサーバの機能を使ってPC(200)から操作者がパラメータ(設定値)の設定処理を行なえるようにすることもできる。その際、パラメータ集計機能152によって集計されてHDD(105)に記憶される集計結果が画像形成装置100のWebサーバにアクセスしたPC(200)の表示部201に表示されるので、PC(200)を操作する操作者は表示部201に表示される集計結果を参考にしながら信頼性の高いと思われるパラメータ(設定値)を入力部202より入力し、その結果、入力されたパラメータ(設定値)が画像形成装置100に送られて設定される。
【0166】
尚、パラメータ自動設定システム1は、パラメータ関連情報として、パラメータが使用された最新の使用日時以外に、パラメータが正常動作した最新の使用日時を採用することもできる。
【0167】
尚、パラメータ自動設定システム1は、パラメータ関連情報の「最新使用日時」をパラメータが正常動作した最新の使用日時という意味として全ての処理を行うこともできる。
【0168】
尚、パラメータ関連情報として、パラメータが動作した日時を全て記録するようにしてもよい。
【0169】
尚、パラメータ選択機能153が従う運用ルールとして、上述した運用ルール以外に、「正常動作実績がある場合は、パラメータが動作した日時が指定された期間に含まれるものを全て設定する」という運用ルールを使用してもよい。
【0170】
尚、画像形成装置100、100−1、100−2、・・・100−nのROM(103)に記憶される本発明に係るパラメータ設定プログラムを通信回線2を介して提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に記録して提供することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0171】
この発明は、パラメータ設定システムおよび通信機器およびパラメータ設定方法およびパラメータ設定プログラムにおいて利用可能である。
【符号の説明】
【0172】
1 パラメータ自動設定システム
100 画像形成装置(要求元)
100−1、100−2、・・・100−n 画像形成装置(要求先)
151 パラメータ取得機能
152 パラメータ集計機能
153 パラメータ選択機能
154 パラメータ設定機能
155 パラメータ送信機能
156 パラメータ解除機能
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の通信機器が通信回線に接続され、
前記通信機器は、
前記通信回線に接続される自機器以外の前記通信機器に設定されるパラメータについて該パラメータと該パラメータに関する情報であるパラメータ情報とを含むパラメータ関連情報を該通信機器から取得するパラメータ関連情報取得手段と、
前記パラメータ関連情報取得手段で取得したパラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を該パラメータ毎に集計する集計手段と、
自機器に設定する前記パラメータを前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づき選択するパラメータ選択手段と、
前記パラメータ選択手段で選択したパラメータを自機器に設定する設定手段と
を具備するパラメータ設定システム。
【請求項2】
前記パラメータ関連情報取得手段は、
一定期間の間、前記パラメータ関連情報を取得し、
前記集計手段は、
前記パラメータ関連情報取得手段が一定期間の間に取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を集計し、
前記パラメータ選択手段は、前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で一定期間の間に取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づき選択する
請求項1に記載のパラメータ設定システム。
【請求項3】
前記集計手段で集計される前記パラメータ情報は、
前記パラメータが使用された使用回数、前記使用回数のうち前記パラメータが正常に動作した回数である正常動作回数、前記パラメータが前記通信機器に設定された期間、前記パラメータが使用された最新の日時の少なくともいずれか1つを含む
請求項1または2に記載のパラメータ設定システム。
【請求項4】
前記パラメータ選択手段は、
前記パラメータ情報に含まれる前記パラメータ毎に設定される運用ルールに従って前記パラメータを選択する
請求項1乃至3のいずれかに記載のパラメータ設定システム。
【請求項5】
前記運用ルールは、
前記パラメータ情報に含まれる前記正常動作回数が最も多い前記パラメータを選択する
請求項4に記載のパラメータ設定システム。
【請求項6】
前記運用ルールは、
前記パラメータ情報に含まれる前記正常動作回数が1以上である前記パラメータを全て選択する
請求項4に記載のパラメータ設定システム。
【請求項7】
前記運用ルールは、
前記パラメータ情報に含まれる前記正常動作回数が1以上である前記パラメータの中から、前記パラメータ情報に含まれる前記期間が最長となる前記パラメータを選択する
請求項4に記載のパラメータ設定システム。
【請求項8】
前記運用ルールは、
前記パラメータ情報に含まれる前記正常動作回数が1以上である前記パラメータの中から、前記パラメータ情報に含まれる前記最新の日時が最も新しい前記パラメータを選択する
請求項4に記載のパラメータ設定システム。
【請求項9】
前記通信機器は、
前記設定手段で設定した前記パラメータのパラメータ関連情報の取得元である前記通信機器の識別情報を記憶する記憶手段と、
前記設定手段で設定した前記パラメータに問題があるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段で問題があると判断されたパラメータの前記パラメータ関連情報の取得元である前記通信機器に対して、前記記憶手段に記憶する識別情報に基づき該パラメータに問題があることを示す問題有通知を通知する通知手段と
を更に具備する
請求項1乃至8のいずれかに記載のパラメータ設定システム。
【請求項10】
前記パラメータ関連情報取得手段は、
前記自機器以外の前記通信機器に対して、パラメータ関連情報取得要求を送り、前記パラメータ関連情報取得要求に応じて前記自機器以外の前記通信機器から送られる前記パラメータ関連情報を受信して取得する
請求項1乃至9のいずれかに記載のパラメータ設定システム。
【請求項11】
前記パラメータ関連情報の取得元となる前記通信機器は、
前記パラメータ関連情報取得要求を受信して、自機器に設定されているパラメータについてのパラメータ関連情報を作成して、前記パラメータ関連情報取得要求を送信したパラメータの要求元となる前記通信機器に当該パラメータ関連情報を送信するパラメータ関連情報送信手段
を具備する請求項10に記載のパラメータ設定システム。
【請求項12】
前記通信機器は、
前記通知手段による前記問題有通知を受信すると、前記問題有通知で示される前記パラメータを自機器の設定から解除する設定解除手段
を具備する請求項9乃至11のいずれかに記載のパラメータ設定システム。
【請求項13】
前記通信機器は、
前記設定解除手段で前記パラメータの自機器への設定を解除した後に、前記パラメータ関連情報取得手段で前記パラメータ関連情報を取得し、前記集計手段で前記パラメータ情報を集計し、前記選択手段で前記パラメータを選択し、前記設定手段で前記パラメータを自機器に設定する
請求項12記載のパラメータ設定システム。
【請求項14】
前記通信機器は、
用紙に画像を形成する画像形成装置である
請求項1乃至13のいずれかに記載のパラメータ設定システム。
【請求項15】
自機器と同じ構成を有する通信機器に設定されるパラメータについて該パラメータと該パラメータに関する情報であるパラメータ情報とを含むパラメータ関連情報を自機器以外の前記通信機器と通信して該通信機器から取得するパラメータ関連情報取得手段と、
前記パラメータ関連情報取得手段で取得したパラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を該パラメータ毎に集計する集計手段と、
自機器に設定する前記パラメータを前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づき選択するパラメータ選択手段と、
前記パラメータ選択手段で選択したパラメータを自機器に設定する設定手段と
を具備する通信機器。
【請求項16】
自機器と同じ構成を有する通信機器に設定されるパラメータについて該パラメータと該パラメータに関する情報であるパラメータ情報とを含むパラメータ関連情報を自機器以外の前記通信機器と通信して該通信機器からパラメータ関連情報取得手段により取得し、
前記パラメータ関連情報取得手段で取得したパラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を該パラメータ毎に集計手段により集計し、
自機器に設定する前記パラメータを前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づきパラメータ選択手段により選択し、
前記パラメータ選択手段で選択したパラメータを自機器に設定する
パラメータ設定方法。
【請求項17】
コンピュータを、
自機器と同じ構成を有する通信機器に設定されるパラメータについて該パラメータと該パラメータに関する情報であるパラメータ情報とを含むパラメータ関連情報を自機器以外の前記通信機器と通信して該通信機器から取得するパラメータ関連情報取得手段、
前記パラメータ関連情報取得手段で取得したパラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を該パラメータ毎に集計する集計手段、
自機器に設定する前記パラメータを前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づき選択するパラメータ選択手段、
前記パラメータ選択手段で選択したパラメータを自機器に設定する設定手段
として機能させるためのパラメータ設定プログラム。
【請求項1】
複数の通信機器が通信回線に接続され、
前記通信機器は、
前記通信回線に接続される自機器以外の前記通信機器に設定されるパラメータについて該パラメータと該パラメータに関する情報であるパラメータ情報とを含むパラメータ関連情報を該通信機器から取得するパラメータ関連情報取得手段と、
前記パラメータ関連情報取得手段で取得したパラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を該パラメータ毎に集計する集計手段と、
自機器に設定する前記パラメータを前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づき選択するパラメータ選択手段と、
前記パラメータ選択手段で選択したパラメータを自機器に設定する設定手段と
を具備するパラメータ設定システム。
【請求項2】
前記パラメータ関連情報取得手段は、
一定期間の間、前記パラメータ関連情報を取得し、
前記集計手段は、
前記パラメータ関連情報取得手段が一定期間の間に取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を集計し、
前記パラメータ選択手段は、前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で一定期間の間に取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づき選択する
請求項1に記載のパラメータ設定システム。
【請求項3】
前記集計手段で集計される前記パラメータ情報は、
前記パラメータが使用された使用回数、前記使用回数のうち前記パラメータが正常に動作した回数である正常動作回数、前記パラメータが前記通信機器に設定された期間、前記パラメータが使用された最新の日時の少なくともいずれか1つを含む
請求項1または2に記載のパラメータ設定システム。
【請求項4】
前記パラメータ選択手段は、
前記パラメータ情報に含まれる前記パラメータ毎に設定される運用ルールに従って前記パラメータを選択する
請求項1乃至3のいずれかに記載のパラメータ設定システム。
【請求項5】
前記運用ルールは、
前記パラメータ情報に含まれる前記正常動作回数が最も多い前記パラメータを選択する
請求項4に記載のパラメータ設定システム。
【請求項6】
前記運用ルールは、
前記パラメータ情報に含まれる前記正常動作回数が1以上である前記パラメータを全て選択する
請求項4に記載のパラメータ設定システム。
【請求項7】
前記運用ルールは、
前記パラメータ情報に含まれる前記正常動作回数が1以上である前記パラメータの中から、前記パラメータ情報に含まれる前記期間が最長となる前記パラメータを選択する
請求項4に記載のパラメータ設定システム。
【請求項8】
前記運用ルールは、
前記パラメータ情報に含まれる前記正常動作回数が1以上である前記パラメータの中から、前記パラメータ情報に含まれる前記最新の日時が最も新しい前記パラメータを選択する
請求項4に記載のパラメータ設定システム。
【請求項9】
前記通信機器は、
前記設定手段で設定した前記パラメータのパラメータ関連情報の取得元である前記通信機器の識別情報を記憶する記憶手段と、
前記設定手段で設定した前記パラメータに問題があるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段で問題があると判断されたパラメータの前記パラメータ関連情報の取得元である前記通信機器に対して、前記記憶手段に記憶する識別情報に基づき該パラメータに問題があることを示す問題有通知を通知する通知手段と
を更に具備する
請求項1乃至8のいずれかに記載のパラメータ設定システム。
【請求項10】
前記パラメータ関連情報取得手段は、
前記自機器以外の前記通信機器に対して、パラメータ関連情報取得要求を送り、前記パラメータ関連情報取得要求に応じて前記自機器以外の前記通信機器から送られる前記パラメータ関連情報を受信して取得する
請求項1乃至9のいずれかに記載のパラメータ設定システム。
【請求項11】
前記パラメータ関連情報の取得元となる前記通信機器は、
前記パラメータ関連情報取得要求を受信して、自機器に設定されているパラメータについてのパラメータ関連情報を作成して、前記パラメータ関連情報取得要求を送信したパラメータの要求元となる前記通信機器に当該パラメータ関連情報を送信するパラメータ関連情報送信手段
を具備する請求項10に記載のパラメータ設定システム。
【請求項12】
前記通信機器は、
前記通知手段による前記問題有通知を受信すると、前記問題有通知で示される前記パラメータを自機器の設定から解除する設定解除手段
を具備する請求項9乃至11のいずれかに記載のパラメータ設定システム。
【請求項13】
前記通信機器は、
前記設定解除手段で前記パラメータの自機器への設定を解除した後に、前記パラメータ関連情報取得手段で前記パラメータ関連情報を取得し、前記集計手段で前記パラメータ情報を集計し、前記選択手段で前記パラメータを選択し、前記設定手段で前記パラメータを自機器に設定する
請求項12記載のパラメータ設定システム。
【請求項14】
前記通信機器は、
用紙に画像を形成する画像形成装置である
請求項1乃至13のいずれかに記載のパラメータ設定システム。
【請求項15】
自機器と同じ構成を有する通信機器に設定されるパラメータについて該パラメータと該パラメータに関する情報であるパラメータ情報とを含むパラメータ関連情報を自機器以外の前記通信機器と通信して該通信機器から取得するパラメータ関連情報取得手段と、
前記パラメータ関連情報取得手段で取得したパラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を該パラメータ毎に集計する集計手段と、
自機器に設定する前記パラメータを前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づき選択するパラメータ選択手段と、
前記パラメータ選択手段で選択したパラメータを自機器に設定する設定手段と
を具備する通信機器。
【請求項16】
自機器と同じ構成を有する通信機器に設定されるパラメータについて該パラメータと該パラメータに関する情報であるパラメータ情報とを含むパラメータ関連情報を自機器以外の前記通信機器と通信して該通信機器からパラメータ関連情報取得手段により取得し、
前記パラメータ関連情報取得手段で取得したパラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を該パラメータ毎に集計手段により集計し、
自機器に設定する前記パラメータを前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づきパラメータ選択手段により選択し、
前記パラメータ選択手段で選択したパラメータを自機器に設定する
パラメータ設定方法。
【請求項17】
コンピュータを、
自機器と同じ構成を有する通信機器に設定されるパラメータについて該パラメータと該パラメータに関する情報であるパラメータ情報とを含むパラメータ関連情報を自機器以外の前記通信機器と通信して該通信機器から取得するパラメータ関連情報取得手段、
前記パラメータ関連情報取得手段で取得したパラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報を該パラメータ毎に集計する集計手段、
自機器に設定する前記パラメータを前記集計手段で集計された前記パラメータ情報或いは前記パラメータ関連情報取得手段で取得した前記パラメータ関連情報に含まれる前記パラメータ情報に基づき選択するパラメータ選択手段、
前記パラメータ選択手段で選択したパラメータを自機器に設定する設定手段
として機能させるためのパラメータ設定プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2012−147109(P2012−147109A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−2176(P2011−2176)
【出願日】平成23年1月7日(2011.1.7)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月7日(2011.1.7)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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