説明

ピラゾロピリミジンJAK阻害剤化合物及び方法

、R及びRがここで定義される式Iの化合物、そのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体又は薬学的に許容可能な塩は、一又は複数のヤヌスキナーゼの阻害剤として有用である。式Iの化合物及び薬学的に許容可能な担体、アジュバント又はビヒクルを含む薬学的組成物、及び患者のヤヌスキナーゼの阻害に応答する疾患又は症状の重篤性を治療又は減少する方法が開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:

[上式中、
は水素、C−Cアルキル、−OR、−NR又はハロゲンであり;
は5又は6員環のヘテロアリールであり、ここで、R は1から3個のRで置換されていてもよく;
はフェニル、5−6員環のヘテロアリール、C−Cシクロアルキル又は3から10員環のヘテロシクリルであり、ここで、Rは1から5個のRで置換されていてもよく;
は独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、−(C−Cアルキル)CN、−(C−Cアルキル)OR、−(C−Cアルキル)SR、−(C−Cアルキル)NR、−(C−Cアルキル)CF、−(C−Cアルキル)C(O)R、−(C−Cアルキル)C(O)OR、−(C−Cアルキル)C(O)NR、−(C−Cアルキル)NRC(O)R、−(C−Cアルキル)C(O)3−6員環のヘテロシクリル、−(C−Cアルキル)(C−Cシクロアルキル)、−(C−Cアルキル)フェニル、−(C−Cアルキル)5−6員環のヘテロアリール又は−(C−Cアルキル)(3−6員環のヘテロシクリル)であり、ここで、Rは独立してR15で置換されていてもよく;
は独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、オキソ、ハロゲン、−(C−Cアルキル)CN、−(C−Cアルキル)OR11、−(C−Cアルキル)SR11、−(C−Cアルキル)NR1112、−(C−Cアルキル)OCF、−(C−Cアルキル)CF、−(C−Cアルキル)NO、−(C−Cアルキル)C(O)R11、−(C−Cアルキル)C(O)OR11、−(C−Cアルキル)C(O)NR1112、−(C−Cアルキル)NR11C(O)R12、−(C−Cアルキル)S(O)1−211、−(C−Cアルキル)NR11S(O)1−212、−(C−Cアルキル)S(O)1−2NR1112、−(C−Cアルキル)(C−Cシクロアルキル)、−(C−Cアルキル)(3−6員環のヘテロシクリル)、−(C−Cアルキル)C(O)(3−6員環のヘテロシクリル)、−(C−Cアルキル)(5−6員環のヘテロアリール)又は−(C−Cアルキル)フェニルであり、ここで、Rは独立してハロゲン、C−Cアルキル、オキソ、−CF、−(C−Cアルキル)OR13又は−(C−Cアルキル)NR1314で置換されていてもよく;又は
2個のRは一緒になって−O(CH1−3O−を形成し;
及びRは独立して水素、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、−CN、−OR、−NR、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−OC(O)NR、−S(O)1−2、−NRS(O)1−2、−S(O)1−2NR、C−Cシクロアルキル、フェニル、3−6員環のヘテロシクリル又は5−6員環のヘテロアリールであり、ここで、前記R及びRは独立してR20で置換されていてもよく、又は
とRはそれらが結合している原子と一緒になって、ハロゲン、オキソ、−CF又はC−Cアルキルで置換されていてもよい3−6員環のヘテロシクリルを形成し;
及びRは独立して水素又はC−Cアルキルであり;又は
とRはそれらが結合している原子と一緒になって、ハロゲン、オキソ、−CF又はC−Cアルキルで置換されていてもよい3−6員環のヘテロシクリルを形成し;
11は独立して水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、3−6員環のヘテロシクリル、−C(O)R13、−C(O)OR13、−C(O)NR1314、−NR13C(O)R14、−S(O)1−213、−NR13S(O)1−214又は−S(O)1−2NR1314であり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクリルは独立してオキソ、C−Cアルキル、OR13、NR1314又はハロゲンで置換されていてもよく;
12は独立して水素又はC−Cアルキルであり、ここで、前記アルキルは独立してハロゲン又はオキソで置換されていてもよく;又は
11とR12はそれらが結合している原子と一緒になって、ハロゲン、オキソ、−CF又はC−Cアルキルで置換されていてもよい3−6員環のヘテロシクリルを形成し;
13及びR14は独立して水素又はハロゲン若しくはオキソで置換されていてもよいC−Cアルキルであり;又は
13とR14はそれらが結合している原子と一緒になって、ハロゲン、オキソ、−CF又はC−Cアルキルで置換されていてもよい3−6員環のヘテロシクリルを形成し;
15はC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、オキソ、ハロゲン、−CN、−OR16、−SR16、−NR1617、−OCF、−CF、−C(O)R16、−C(O)OR16、−C(O)NR1617、−NR16C(O)R17、−NR16C(O)OR17、−OC(O)NR16、C−C シクロアルキル、3−6員環のヘテロシクリル、−C(O)(3−6員環のヘテロシクリル、5−6員環のヘテロアリール又はフェニルであり、ここで、R15は独立してハロゲン、C−C アルキル、オキソ、−CN、−CF、−OR18、−NR1819で置換されていてもよく;
16とR17は独立して水素又はオキソ若しくはハロゲンで置換されていてもよいC−Cアルキルであり;又は
16とR17はそれらが結合している原子と一緒になって、オキソ、ハロゲン又はC−Cアルキルで置換されていてもよい3−6員環のヘテロシクリルを形成し;
18とR19は独立して水素又はオキソ若しくはハロゲンで置換されていてもよいC−Cアルキルであり;又は
18とR19はそれらが結合している原子と一緒になってオキソ、ハロゲン又はC−Cアルキルで置換されていてもよい3−6員環のヘテロシクリルを形成し;
20はC−Cアルキル、オキソ、ハロゲン、−OR21、−NR2122、−CN、C−Cシクロアルキル、フェニル、3−6員環のヘテロシクリル又は5−6員環のヘテロアリールであり、ここで、R20はオキソ、ハロゲン又はC−Cアルキルで置換されていてもよく;及び
20とR21は独立して水素又はオキソ若しくはハロゲンで置換されていてもよいC−Cアルキルであり;又は
20とR21はそれらが結合している原子と一緒になって、オキソ、ハロゲン又はC−Cアルキルで置換されていてもよい3−6員環のヘテロシクリルを形成する]
の化合物であり、
但し、前記化合物が、N−(5−メチル−4−(4−プロピルフェニル)チアゾール−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド; N−(4−(4−クロロフェニル)チアゾール−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド;又はN−(3−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド以外である化合物、そのエナンチオマー、ジアステレオマー又は薬学的に許容可能な塩。
【請求項2】
は水素又は−NHである請求項1の化合物。
【請求項3】
は1−3個のRで置換されていてもよいピラゾール又はチアゾリルから選択される、請求項1及び2の化合物。
【請求項4】


であり、ここで、
10は水素又はRである、請求項1から3の化合物。
【請求項5】
は独立して−(C−Cアルキル)OR、−(C−Cアルキル)SR、ハロゲン、−(C−Cアルキル)CN、C−Cアルキル、C−Cアルケニル若しくはC−Cアルキニル、−(C−Cアルキル)C(O)OR、−(C−Cアルキル)C(O)NRNR、−(C−Cアルキル)OC(O)NR、−(C−Cアルキル)NRC(O)OR、−(C−Cアルキル)NRC(O)NR若しくは−(C−Cアルキル)NRC(O)R、−(C−Cアルキル)(C−Cシクロアルキル)、−(C−Cアルキル)C(O)(3−6員環のヘテロシクリル)、−(C−Cアルキル)(3−6−員環のヘテロシクリル)、−(C−Cアルキル)NR若しくは−(C−Cアルキル)CFであり、ここで、Rは独立してR15で置換されていてもよい請求項1から4の化合物。
【請求項6】
は独立して、F、Cl、Br、I、−CHCN、−CHCHCN、−CH(CH)CN、





から選択され、ここで、波線はRへの結合点を表す請求項1から5の化合物。
【請求項7】
はフェニル、ピリジニル又は4−6員環のヘテロシクリルであり、ここで、RはRで置換されていてもよい請求項1から6の化合物。
【請求項8】
は独立してC−Cアルキル、ハロゲン、オキソ、−CN、−(C−Cアルキル)OR11、−(C−Cアルキル)SR11、−(C−Cアルキル)NR1112、−(C−Cアルキル)OCF又は−CFであり、ここで、前記アルキルは、独立してハロゲン、C−Cアルキル、オキソ、−CF、−(C−Cアルキル)OR13又は−(C−Cアルキル)NR1314で置換されていてもよい請求項1から7の化合物。
【請求項9】



から選択され、ここで、波線がRの結合点を表す請求項1から8の化合物。
【請求項10】
は1−2個のRで置換されていてもよいフェニルである請求項1から9の化合物。
【請求項11】
−R−R

であり、ここで、
nは0、1、2又は3である、請求項1から10の化合物。
【請求項12】
は水素、C−Cアルキル、−OR、−NR又はハロゲンであり;
は5又は6員環のヘテロアリールであり、ここで、Rは1−3個のRで置換されていてもよく;
はフェニル、5又は6員環のヘテロアリールであり、ここで、Rは1−5個のRで置換されていてもよく;
は独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、−(C−Cアルキル)OR、−(C−Cアルキル)SR、−(C−Cアルキル)NR、−(C−Cアルキル)CF、−(C−Cアルキル)C(O)R、−(C−Cアルキル)C(O)OR、−(C−Cアルキル)C(O)NR、−(C−Cアルキル)(C−Cシクロアルキル)又は−(C−C アルキル)(3−6員環のヘテロシクリル)であり、ここで、Rは独立してC−Cアルキル、オキソ、ハロゲン、−CF、−OR又は−NRで置換されていてもよく;
は独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、−(C−Cアルキル)CN、−(C−Cアルキル)OR11、−(C−Cアルキル)SR11、−(C−Cアルキル)NR1112、−(C−Cアルキル)OCF、−(C−Cアルキル)CF、−(C−Cアルキル)NO、−(C−Cアルキル)C(O)R11、−(C−Cアルキル)C(O)OR11、−(C−Cアルキル)C(O)NR1112、−(C−Cアルキル)NR11C(O)R12、−(C−Cアルキル)S(O)1−211、−(C−Cアルキル)NR11S(O)1−212、−(C−Cアルキル)S(O)1−2NR1112、−(C−Cアルキル)(C−Cシクロアルキル)、−(C−Cアルキル)(3−6−員環のヘテロシクリル)、−(C−Cアルキル)C(O)(3−6−員環のヘテロシクリル)、−(C−Cアルキル)(5−6−員環のヘテロアリール)又は−(C−Cアルキル)フェニルであり、ここで、Rは独立してハロゲン、C−C アルキル、オキソ、−CF、−(C−Cアルキル)OR13又は−(C−Cアルキル)NR1314で置換されていてもよく;又は
2個のRは一緒になって−O(CH1−3O−を形成し;
は独立して水素、C−Cアルキル、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−NRC(O)R、−S(O)1−2、−NRS(O)1−2又は−S(O)1−2NRであり、ここで、前記アルキルは独立してオキソ、OH又はハロゲンで置換されていてもよく;
は独立して水素又はC−Cアルキルであり、ここで前記アルキルは独立してハロゲンで置換されていてもよく;又は
とRはそれらが結合している原子と一緒になってハロゲン、オキソ、−CF又はC−Cアルキルで置換されていてもよい5又は6員環のヘテロシクリルを形成し;
及びRは独立して水素又はC−Cアルキルであり;又は
とRはそれらが結合している原子と一緒になってハロゲン、オキソ、−CF又はC−Cアルキルで置換されていてもよい5又は6員環のヘテロシクリルを形成し;
11は独立して水素、C−Cアルキル、−C(O)R13、−C(O)OR13、−C(O)NR1314、−NR13C(O)R14、−S(O)1−213、−NR13S(O)1−214又は−S(O)1−2NR1314であり、ここで前記アルキルは独立してオキソ、OH又はハロゲンで置換されていてもよく;
12は独立して水素又はC−Cアルキルであり、ここで、前記アルキルは独立してハロゲンで置換されていてもよく;又は
11とR12はそれらが結合している原子と一緒になってハロゲン、オキソ、−CF又はC−Cアルキルで置換されていてもよい5又は6員環のヘテロシクリルを形成し;及び
13及びR14は独立して水素又はC−Cアルキルであり;又は
13とR14はそれらが結合している原子と一緒になってハロゲン、オキソ、−CF又はC−Cアルキルで置換されていてもよい5又は6員環のヘテロシクリルを形成する請求項1の化合物であり、
但し、前記化合物が、N−(5−メチル−4−(4−プロピルフェニル)チアゾール−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド; N−(4−(4−クロロフェニル)チアゾール−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド;又はN−(3−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド以外である化合物そのエナンチオマー、ジアステレオマー又は薬学的に許容可能な塩。
【請求項13】
実施例1−508から選択される請求項1から12の化合物。
【請求項14】
請求項1から13の化合物及び薬学的に許容可能な担体、アジュバント、ビヒクルを含む薬学的組成物。
【請求項15】
患者のヤヌスキナーゼ活性の阻害に応答する疾患又は症状の重篤性を予防、治療又は低減する方法であって、前記患者に請求項1から13の化合物の治療的有効量を投与することを含む方法。
【請求項16】
前記疾患又は症状が癌、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、骨髄線維症、慢性骨髄性白血病(CML)、関節リウマチ、炎症性腸症候群、クローン病、乾癬、接触皮膚炎又は遅延型過敏反応である請求項15の方法。
【請求項17】
癌、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、骨髄線維症、慢性骨髄性白血病(CML)、関節リウマチ、炎症性腸症候群、クローン病、乾癬、接触皮膚炎又は遅延型過敏反応の治療のための請求項1から13の化合物の使用。

【公表番号】特表2012−532112(P2012−532112A)
【公表日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−517917(P2012−517917)
【出願日】平成22年7月2日(2010.7.2)
【国際出願番号】PCT/US2010/040906
【国際公開番号】WO2011/003065
【国際公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】